JP2005336057A - スプレー式毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 毛髪に自然なツヤと優れた柔軟性を付与し得る操作性の良好なスプレー式毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】 非水系の原液を含有するスプレー式毛髪化粧料であって、上記原液は、下記一般式(1)で表される化合物を、0.02〜10質量%含有するスプレー式毛髪化粧料により上記課題を解決する。
【化1】
Figure 2005336057

(式中、Rは水素原子または炭素数12〜22のアルキル基または炭素数12〜22のアルケニル基を表し、Rは炭素数1〜22のアルキル基を表し、Rは−OH、アルコキシまたは−NHを表す。ただし、Rが水素原子の場合には、Rはアルコキシまたは−NHである。)

Description

本発明は、スプレー式の毛髪化粧料に関するものである。
従来から、毛髪に塗布することで、優れたセット効果を発揮すると共に、毛髪に滑らかさやしなやかさ、良好なツヤを付与する効果を有する毛髪化粧料には、種々の形態のものがある。
ところで、例えばアクリル系樹脂のような毛髪固定用の樹脂を配合してセット効果を確保した毛髪化粧料では、毛髪がごわつき、柔軟性に欠けるといった問題があった。このような感触を改善するためにカチオン性界面活性剤などの配合がなされており、更に毛髪のツヤを向上させるために油成分などを配合することも行われているが、こうした毛髪化粧料では、セット効果が損なわれてしまうといった問題もある。
こうした問題の解決を課題とする技術として、高分子量シリコーン油、毛髪固定用ポリマー、高級アルコールおよび特定の油剤を組み合わせた整髪剤組成物が提案されている(特許文献1)。そして特許文献1では、この整髪剤組成物によれば、優れたセット効果を有しながら、毛髪に滑らかでしなやかな触感と良好なツヤを付与し得るとしている。
しかしながら、特許文献1に係る整髪剤組成物では、選択する毛髪固定用ポリマーの種類によっては、また、スプレータイプの形態とした場合には、フレーキングが発生しやすくなるといった外観上の問題があった。
また、毛髪に対して使用時や乾燥後のべたつき感を抑えるなどしたものとして、特定のN−長鎖アシル中性アミノ酸エステルおよび/または特定のN−長鎖アシル酸性アミノ酸エステルを含有する化粧料組成物も提案されている(特許文献2)。しかし、特許文献2の化粧料組成物では、スプレータイプの形態とした場合の操作性が、必ずしも満足できるものではない。
特開2001−335444号公報 特開2000−355524号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、毛髪に自然なツヤと優れた柔軟性を付与し得る操作性の良好なスプレー式毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明は、非水系の原液を含有するスプレー式毛髪化粧料であって、上記原液に、下記一般式(1)で表される化合物(以下、「N−アシルグルタミン系化合物」という場合がある)を、0.02〜10質量%含有させることで、上記課題を解決したものである。
Figure 2005336057
(式中、Rは水素原子または炭素数12〜22のアルキル基または炭素数12〜22のアルケニル基を表し、Rは炭素数1〜22のアルキル基を表し、Rは−OH、アルコキシまたは−NHを表す。ただし、Rが水素原子の場合には、Rはアルコキシまたは−NHである。)
上記原液は、さらに炭素数1〜4のアルコール(以下、「低級アルコール」という場合がある)を含有していることも好ましく、該原液中の該低級アルコール含有量は、20〜70質量%であることが推奨される。
また、上記原液は、さらに揮発性シリコーンを含有していることも好ましく、該原液中の該シリコーン含有量は、10〜50質量%であることが望ましい。
さらに、本発明のスプレー式毛髪化粧料では、上記原液に加えて噴射剤を含有する場合(すなわち、エアゾール式毛髪化粧料)も好ましい実施態様である。
本発明のスプレー式毛髪化粧料は、高い操作性を有しており、また、毛髪に対して自然なツヤと優れた柔軟性を付与することができる。
一般にエアゾール式を含むスプレー式の毛髪化粧料では、該化粧料を毛髪により均一に塗布できるといった利点がある。しかし、毛髪に対して自然なツヤや優れた柔軟性を付与できる成分を含む従来の毛髪化粧料(例えば、特許文献1に記載の整髪料組成物や特許文献2に記載の化粧料組成物)では、スプレー式とするとフレーキングなどが発生したり、操作性が必ずしも十分でないなど、改善の余地があった。本発明では、上記一般式(1)で表されるN−アシルグルタミン系化合物を用いることで、スプレー式の形態としても、フレーキングなどの外観上の問題発生を抑え、優れた操作性を確保しつつ、毛髪に対して自然なツヤと優れた柔軟性を付与し得るようにした点に最大の特徴を有している。
なお、本明細書でいうスプレー式毛髪化粧料の「操作性」とは、使用者が該毛髪化粧料を使いやすいと感じるか否かを意味するものであり、例えば、スプレーの噴霧状態(霧の細かさ、霧の塗布幅、ガスの勢い)、スプレーの噴霧のためにボタンを押す時間、毛髪化粧料の使用量と効果のバランス、使用しながら手櫛でセットする際の扱いやすさなど、種々の要素を含まれ、これらの良否について総合的に評価される特性をいう。以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のスプレー式毛髪化粧料は、上記一般式(1)で表されるN−アシルグルタミン系化合物を含有する非水系の原液を有している。上記N−アシルグルタミン系化合物には、例えば、上記一般式(1)におけるRが−OHまたはアルコキシのN−アシルグルタミン酸エステル類と、Rが−NHのN−アシルグルタミン類が含まれる。N−アシルグルタミン酸エステル類において、上記一般式(1)におけるRがアルコキシの場合、該アルコキシ部分の含有する炭素数は、例えば、12〜22であることが好ましい。
上記一般式(1)のRが−OHまたはアルコキシのN−アシルグルタミン酸エステル類としては、例えば、N−アシルグルタミン酸を高級アルコール(例えば、炭素数12〜22の飽和または不飽和アルコール)あるいはポリオキシエチレンアルキルエーテルでエステル化して得られるものが挙げられる。具体的には、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ−2−ヘキシルデシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジオクチルドデシルなどが例示できる。
上記一般式(1)のRが−NHのN−アシルグルタミン類としては、例えば、N−アセチル−L−グルタミン、N−アセチル−L−グルタミンステアリル、N−アセチル−L−グルタミンイソステアリルなどが挙げられる。中でも、N−アセチル−L−グルタミンイソステアリルが好ましく、市販品としては、例えば、協和発酵工業株式会社製の「NAGIS(20E)」が例示できる。
本発明の毛髪化粧料は、炭素数1〜4のアルコールを含有していることが好ましい。具体的には、例えば、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノールなどが挙げられるが、中でも、エタノールが特に好ましい。このような低級アルコールを含有させることで、N−アシルグルタミン系化合物の可溶化を進めて、原液の均一性を高めることができる。また、本発明の毛髪化粧料を毛髪に塗布したときに、該化粧料の毛髪上での残り感を低減することができる。なお、この低級アルコールは、本発明に係る原液の溶媒とすることもできる。
また、本発明の毛髪化粧料は、揮発性シリコーンを含有していることも好ましい。揮発性シリコーンを用いることで、毛髪化粧料の塗布時の操作性を向上させることができると共に、N−アシルグルタミン系化合物の機能(例えば、保湿機能)を維持することができる。さらに、毛髪上でのべたつき感を低減させることもできる。本明細書でいう「揮発性シリコーン」とは、化粧料の分野で一般に揮発性シリコーンとして知られている各種シリコーンが該当するが、例えば、環状シリコーン(環状メチルシロキサン構造を有する環状ジメチルシリコーンなど)や、アルキル基含有ポリシロキサン(メチルポリシロキサン構造を有する重合度の低いジメチルシリコーンなど)が含まれる。具体的には、例えば、環状シリコーンの場合、10mm/sec以下(より好ましくは2mm/sec以上)の動粘度を有するものが該当する。また、アルキル基含有ポリシロキサンの場合、2mm/sec以下(より好ましくは1mm/sec以上)の動粘度を有するものが該当する。なお、ここでいう動粘度は、粧原基一般試験法の第一法の規定に従い、ウベローデ型粘度計を用いて、25℃の条件で測定した値である。
環状シリコーンの具体例としては、オクタメチルシクロテトラシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製「SH244」など)、デカメチルシクロペンタシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製「SH245」、GE東芝シリコーン株式会社製「TSF405」など)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製「DC246」など)などが挙げられる。また、アルキル基含有ポリシロキサンの具体例としては、オクタメチルトリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製「SH200C−1cs」など)、デカメチルテトラシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製「SH200C−1.5cs」など)、メチルポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製「SH200C−2cs」など)などが例示できる。
上記原液は、溶媒を用いて、N−アシルグルタミン系化合物などを溶解または分散させたものであることが望ましい。溶媒としては、例えば、イソペンタンなどの炭化水素化合物の他、上記例示の低級アルコール(炭素数1〜4のアルコール)を溶媒として用いてもよい。
上記原液においては、上記N−アシルグルタミン系化合物の含有量を0.02質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であって、10質量%以下、より好ましくは5質量%以下とする。N−アシルグルタミン系化合物の含有量が少なすぎると、これを用いることによる効果(特に毛髪に優れた柔軟性を付与する効果)が不十分となることがあり、他方、多すぎると、毛髪が重くべたついた質感になることがあり、また、原料コストが増大してしまうといった問題が発生する。
また、上記原液における上記低級アルコールの含有量は、例えば、20質量%以上、より好ましくは40質量%以上であって、70質量%以下、より好ましくは50質量%以下とすることが望ましい。低級アルコール含有量が少なすぎると、低級アルコールを添加することによる効果、すなわち、N−アシルグルタミン系化合物の可溶化効果が不十分となることがあり、他方、多すぎると、毛髪化粧料が不快臭を伴うようになることがある。
さらに、上記原液における揮発性シリコーンの含有量は、例えば、10質量%以上、より好ましくは30質量%以上であって、50質量%以下、より好ましくは40質量%以下とすることが推奨される。揮発性シリコーン含有量が少なすぎると、これを添加することによる効果(特に、毛髪化粧料の塗布時の操作性向上効果)が不十分となることがあり、他方、多すぎると、毛髪化粧料ののびが低下したり、べたつき感や油っぽさが生じたりすることがある。
この他、本発明の毛髪化粧料に係る原液には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、各種添加剤を含有させてもよい。このような添加剤としては、例えば、炭化水素化合物(流動パラフィン、スクワランなど)、カチオン性界面活性剤[塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、その他の塩化ジアルキル(例えば炭素数12〜18)ジメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウムなど]、アニオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミンなど)、非イオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油など)、両性界面活性剤(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アミドプロピルベタイン、N−ラウリル−β−アラニンなど)、油類[ジメチルポリシロキサン(揮発性シリコーンに含まれるものを除く)、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーンなどのシリコーン類;ミリスチン酸イソプロピル、コハク酸ジ2−エチルヘキシルなどのエステル類;シア脂、マカダミアナッツ油、ホホパ油、キャンデリラロウ、ミンク油などの動植物由来油;など)、湿潤剤(グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、マルチトール、ピロリドンカルボン酸など)、防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノールなど)、キレート剤(エチレンジアミン四酢酸またはその塩、ジエチレントリアミン五酢酸またはその塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸またはその塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸またはその塩など)、香料、着色剤などの添加剤が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料の製品形態は、スプレー式である。スプレー式毛髪化粧料とは、圧力の作用によって化粧料たる原液を噴射し、毛髪に塗布するものであり、これには、噴射剤の圧力を利用して原液の噴射を行うエアゾール式毛髪化粧料と、噴射剤を利用しない形態のスプレー式毛髪化粧料が含まれる。噴射剤を利用しない形態のスプレー式毛髪化粧料では、上記原液をディスペンサー容器に充填して製品とされる。他方、エアゾール式毛髪化粧料では、上記原液と噴射剤を混合して基材とし、これをエアゾール容器に充填して製品とされる。エアゾール式毛髪化粧料とする場合の噴射剤には、エアゾール製品に利用されている従来公知の各種噴射剤が使用できる。例えば、各種の液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテルなど、あるいはこれらの混合物のような液化ガス;窒素ガス、炭酸ガスなどの圧縮ガス;などが挙げられるが、上記原液の説明で例示したイソペンタンなどの炭化水素化合物も、噴射剤として利用可能である。なお、エアゾール式毛髪化粧料においては、上記原液と噴射剤との混合比を、例えば、原液/噴射剤=20/80〜80/20(質量比)とすることが一般的である。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をすることは、全て本発明の技術的範囲に包含される。なお、以下の実施例などにおいては、毛髪化粧料に係る原液全体で100%となるように各成分の配合量を%で示すが、その%はいずれも質量%であり、また、後記の各表中ではその%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。
本実施例および比較例で用いた原料は、以下の通りである。
(1)N−アシルグルタミン系化合物A:協和発酵工業社製「NAGIS」(N−アセチル−L−グルタミンイソステアリル)、
(2)N−アシルグルタミン系化合物B:協和発酵工業社製のN−アセチル−L−グルタミン、
(3)N−アシルグルタミン系化合物C:日本エマルジョン社製「AMITER LG−2000」(N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジオクチルドデシル)、
(4)デカメチルシクロペンタシロキサン(揮発性シリコーン):GE東芝シリコーン社製「TSF405」、
(5)メチルポリシロキサン:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製「SH200−10000cs」、
(6)シア脂:クローダジャパン社製「CROPURE LIQUID VEGELAN」、
(7)ミリスチン酸イソプロピル:日光ケミカルズ社製「NIKKOL IPM」。
なお、上記(4)のデカメチルシクロペンタシロキサンは、粧原基一般試験法の第一法の規定に従い、ウベローデ型粘度計を用いて、25℃の条件で測定して得られた動粘度が0.95〜0.97mm/secであり、揮発性シリコーンに該当する。また、上記(5)のメチルポリシロキサンは、上記(4)と同じ測定法によって得られる動粘度が10000mm/secであり、揮発性シリコーンではなく油剤に該当する。
実施例1〜15
表1〜3に示す組成で原液を調製し、これを表1〜3に示す組成で噴射剤(LPG)と混合した。これを容量:200mLのエアゾール容器に充填し、スプレー式毛髪化粧料(エアゾール式毛髪化粧料)とした。
Figure 2005336057
表1のイソペンタンの欄の「計100とする」とは、原液を構成するイソペンタン以外の各成分の合計量に、イソペンタンの量を加えて100質量%となるようにしたことを意味している(後記の表2、3、6、7においても、同じ)。
Figure 2005336057
Figure 2005336057
得られたスプレー式毛髪化粧料を使用した場合の毛髪のツヤ感、柔軟性および該化粧料の操作性について、専門のパネラーによる官能評価を行った。官能評価は、上記パネラー(20名)が、損傷を受けた毛髪に対して各毛髪化粧料の使用テストを行い、該化粧料塗布直後の毛髪のツヤ感、柔軟性および該化粧料の操作性のそれぞれについて、5段階で評価する手法を採用した。評価基準は、5点:非常に良い、4点:良い、3点:普通、2点:悪い、1点:非常に悪い、とした。ツヤ感、柔軟性、操作性の良さのそれぞれについて、各パネラーがつけた点数を合計し、この合計点から、下記基準に従って各毛髪化粧料の評価をした。評価基準は、◎:合計点が80点以上、○:合計点が60点以上80点未満、△:合計点が40点以上60点未満、×:合計点が40点未満、とし、◎および○の評価を合格とした。結果を表4および5に示す。
Figure 2005336057
Figure 2005336057
表4および5から分かるように、実施例1〜15の各スプレー式毛髪化粧料では、毛髪のツヤ感、柔軟性、および化粧料の操作性のいずれもが良好であった。
比較例1〜10
表6および7に示す組成の原液を調製し、実施例1〜15と同様にしてスプレー式毛髪化粧料(エアゾール式毛髪化粧料)を作成した。得られたスプレー式毛髪化粧料について、実施例1〜15と同様の官能評価を行った。結果を表8および9に示す。
Figure 2005336057
Figure 2005336057
Figure 2005336057
Figure 2005336057
表8および9から分かるように、N−アシルグルタミン系化合物を含有していない比較例1〜3のスプレー式毛髪化粧料、N−アシルグルタミン系化合物の含有量が少ない比較例4〜6、12〜14のスプレー式毛髪化粧料、N−アシルグルタミン系化合物の含有量が多い比較例7〜11のスプレー式毛髪化粧料では、揮発性シリコーンや低級アルコール、更には油剤(メチルポリシロキサン)の有無によって効果に多少の違いはあるものの、いずれも実施例のスプレー式毛髪化粧料に比べて、毛髪のツヤ感や柔軟性、操作性が劣っている。

Claims (6)

  1. 非水系の原液を含有するスプレー式毛髪化粧料であって、
    上記原液は、下記一般式(1)で表される化合物を、0.02〜10質量%含有することを特徴とするスプレー式毛髪化粧料。
    Figure 2005336057
    (式中、Rは水素原子または炭素数12〜22のアルキル基または炭素数12〜22のアルケニル基を表し、Rは炭素数1〜22のアルキル基を表し、Rは−OH、アルコキシまたは−NHを表す。ただし、Rが水素原子の場合には、Rはアルコキシまたは−NHである。)
  2. 上記原液は、さらに炭素数1〜4のアルコールを含有するものである請求項1に記載のスプレー式毛髪化粧料。
  3. 上記原液中の上記炭素数1〜4のアルコールの含有量が、20〜70質量%である請求項2に記載のスプレー式毛髪化粧料。
  4. 上記原液は、さらに揮発性シリコーンを含有するものである請求項1〜3のいずれかに記載のスプレー式毛髪化粧料。
  5. 上記原液中の上記揮発性シリコーンの含有量が、10〜50質量%である請求項4に記載のスプレー式毛髪化粧料。
  6. 上記原液に加えて噴射剤を含有するものである請求項1〜5のいずれかに記載のスプレー式毛髪化粧料。
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