JP2005335762A - 商品の自動段積包装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高速化を図った自動段積包装装置を提供する。
【解決手段】 段数分商品G1、G2が平行に供給されるコンベア1、2と、マニピュレータロボット3に支持され前記コンベア1、2の先端部に位置させられて前記段数分の商品G1、G2に吸着する吸盤部4と、前記コンベア1、2に隣設された包装資材14の供給路15からなり、該包装資材14の供給路15に供給された包装資材14への各段数分の商品G1、G2の供給を前記マニピュレータロボット3を制御して前記吸盤部の移動及び吸着解除により順次行うことを特徴とする商品の自動段積包装装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、商品の自動段積包装装置に関し、詳しくは、高速化を図った自動段積包装装置に関する。
本願出願人は、前記商品がカップ状商品であり、該カップ状商品の小径部と大径部を交互に隣接して無駄な空間をなくした自動集積(段積)装置として、先に搬送された一段分(上段分)の商品を吸盤により吸着して上昇させ、つぎに送られて来た一段分(下段分)の商品の上に下降させ、前記一段分(上段分)の商品の吸着を解除し、二段積みされた前記商品を箱詰装置へ送り自動的に箱詰めを行う装置を提案している。
特開平11−157508号公報
前記自動集積(段積)装置によっても、前記商品を二段に自動段積み及び自動包装が可能であるが、本発明は、さらに自動段積包装の高速化を図った装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の自動段積包装装置は、段数分の商品が平行に供給されるコンベアと、マニピュレータロボットに支持され前記コンベアの先端部に位置させられて前記段数分の商品を吸着する吸盤部と、前記コンベアに隣設された包装資材の供給路と、からなり、該包装資材の供給路に供給された包装資材への各段分の商品の供給を前記マニピュレータロボットを制御して前記吸盤部の移動及び吸着解除により行うことを特徴とする。
前記本発明では、前記従来例と異なり、商品を搬送するコンベアが段数分の商品を平行に供給する広幅に形成される。たとえば、一段に6個、二段積みの場合には、予め、コンベア上に商品6個、6個が横並び平行に供給される。
すなわち、前記従来の自動(集積)段積装置のごとく、一段分の商品を吸盤により吸着して上昇させ、つぎの一段分の商品の供給を待って、前記一段分の商品を下降させてその吸着を解除して段積みすることなく、一段分及び二段分の商品が横並び平行に供給されて前記吸盤部によって同時に吸着される。
さらに、本発明では、マニピュレータロボットが採用され、該マニピュレータロボットには、前記コンベアの先端部に供給された前記段数分の商品に吸着する数の吸盤を有する吸盤部が支持される。
なお、前記マニピュレータロボットの平面(揺動)動作範囲は、最低限、該マニピュレータロボットに支持された前記吸盤部が、前記コンベアの先端部において前記段数分の商品を吸着した後、後に述べる包装資材の供給路に供給された包装資材の上方に移動させられ、該包装資材上において吸着を解除され、順次、段数分の商品をそれぞれ段積みすることができる範囲とされる。
また、前記マニピュレータロボットの側面(昇降)動作範囲は、最低限、前記コンベアの先端部において、前記吸盤部が前記段数分の商品を吸着した後、該吸着された商品が前記包装資材の上方に順次移動させられる際及びその後前記コンベアの先端部に前記吸盤部が復帰させられる際に、前記吸盤部が起立させられている包装資材のフラップ、その他、本願装置各部に接触することがない高さの範囲とされる。
なお、包装資材の供給路に供給される包装資材は、成形され蓋部フラップのみ開放された段ボールケースであってもよいが、後に述べるように、成形過程にある段ボールシートが好ましい。
請求項2の実施の一形態は、前記本発明において、包装資材への各段分の商品の供給を、順次、前記包装資材側に位置した吸盤部の移動及び吸着解除から行うことを特徴とする。
前記本発明において、包装資材は、前記段数分の商品が平行に供給されるコンベアに隣設された供給路に供給される。したがって、まずは、前記包装資材側に位置している一段分の吸盤部を包装資材上に移動させてその吸着を解除して一段目の商品包装を行い、つぎに、二段積みの場合には、残された二段積み分の吸盤部を包装資材上に移動させてその吸着を解除して二段目の商品の段積みを行うものである。前記構成によれば、前記マニピュレータによる前記吸盤部及び該吸盤部に吸着された商品の移動距離及び移動時間を最短にし、迅速な段積み包装が可能である。
請求項3の実施の一形態は、前記本発明において、包装資材が成形工程にある段ボールシートであることを特徴とする。この実施の一形態によれば、段ボールケースの成形に同期させて迅速な商品の自動供給及び自動段積み包装が可能である。
すなわち、予め、成形され蓋部のみ開口されたダンボールケース内への商品の自動供給及び自動段積みは、前記開口部によって規制される問題がある。そこで、前記蓋部フラップの他、端部フラップ、さらには側フラップの一部等を開放した成形工程にある段ボールシートの底部フラップ上に商品を自動供給及び自動段積みし、同時に段ボールケースに成形する方法が適しているものである。(例えば、特公昭54−43955号公報等参照)。
請求項4の実施の一形態は、前記本発明において、コンベア先端部がローラコンベアであることを特徴とする。この実施の一形態によれば、例えば、段数分の商品等の静止制御等を容易且つ正確に行うことができる。
すなわち、連続して供給される商品の適数を定位置に静止させる場合には、必要とする本数のローラコンベアの駆動を一時停止させたり、また、ローラコンベアを構成するローラ間にストッパーを上昇させたり、その他、各種の手段を講ずることが容易である。
請求項5の実施の一形態は、前記本発明の段積み包装時に包装資材を昇降自在に構成したことを特徴とする。この実施の一形態によれば、装置の構造上に問題を解決することができる。例えば、一段分の商品を包装資材側に移動、さらに下降させた場合に、同時に移動、さらに下降させられた二段分の商品が装置各部に接触等する場合が考えられる。かような場合には前記包装資材側を上昇させ、前記一段分の商品の下降ストロークを短縮すればよいものである。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について説明
する。図1は、本発明に係る自動段積包装装置の概略側面図、図2は、図1の概略平面図、図3は、図2のX−X線断面矢視図、図4は、コンベア先端部の一部省略斜視図、図5は、図3のY部拡大図、図6は、包装完了状態図である。
図面実施例では、各段の商品Gが6個、二段積み包装の例が示されている。すなわち、下段分の商品G1の6個、上段分の商品G2のそれぞれ6個が平行を保ってベルトコンベア1及びローラコンベア2上を6列に搬送される構成になっている。さらに、図面実施例では、前記商品G1及びG(12個)の搬送がダブル(24個)に構成され、段積み包装の高速化を図っている。
前記商品G及びGを6列に搬送する場合の一例について述べる。製造工程から適数列、図面実施例では2列で前記ベルトコンベア1上に供給された商品Gの搬送工程において、図示しない適数のエア噴射ノズルから交互に圧縮空気を噴射させて、順次6列に振り分ける公知の方法(前記特許文献1参照。)、その他、図示しない揺動制御自在の振分け板を利用した方法(特開昭57−28649号公報参照)により順次搬送されてくる商品Gを6列に振り分けることができる。
つぎに、マニピュレータロボット3に、前記ローラコンベア2の先端部に位置させられた下段分の商品G1及び上段分の商品G2に吸着する吸盤部4が支持される。図面実施例では前記吸盤部4がダブルに構成され、それぞれに6×2×2=24個の吸盤5が設けられている。
なお、前記それぞれの吸盤部4を形成する吸盤5は、前記下段分の商品G1と上段分の商品G2を同時に吸着し、吸着解除は別々に行われる構成になっている。すなわち、下段分の商品G1が先に吸着解除され、つぎに上段分の商品G2の吸着解除が行われる構成になっている。
つぎに、前記ローラコンベア2について述べる。図面実施例では、前記ローラコンベア2を構成する各ローラの中心軸6の両端が軸受板7、7にそれぞれ設けられた縦長孔8、8に適合させられてフリー回転且つ前記縦長孔8、8に沿って上下動自在に構成されている。
そして、前記ローラコンベア2は、その一端の下面に張設したベルトコンベア9の回動によって回転させられる構成になっている。すなわち、前記ベルトコンベア9との摩擦接触により前記ローラコンベア2が回転させられる構成になっている。
さらに、前記ローラコンベア2の適数は、前記ベルトコンベア9の回動にかかわらず、適時に停止させることができる構成になっている。すなわち、段数分の商品Gを正確な位置に停止させるためであり、該段数分の商品Gを支持する適数のローラコンベア2を上昇させ、前記ベルトコンベア9との摩擦接触を解除することにより行う構成になっている。
具体的には、前記ローラコンベア2の両端下部に、それぞれシリンダ10、10によって上昇させられて、段数分の商品Gを支持する適数のローラコンベア2a、2bを上昇させる適当長さの昇降板11、11によって行われる。
すなわち、前記昇降板11、11を前記シリンダ10、10によって上昇させると、段数分の商品Gを支持する適数のローラコンベア2a、2bが前記縦長孔8、8に沿って上昇させられ、前記ベルトコンベア9との摩擦接触が解除され、前記持ち上げられた適数のローラコンベア2a、2bが停止させられるものである。
なお、前記昇降板11、11の上面には、例えば、ゴムシート等の摩擦部材12を設けておくことが望ましい。すなわち、前記摩擦部材12を設けておくと、前記ローラコンベア2a、2bを前記昇降板11、11によって上昇させると前記摩擦部材12によって前記ローラコンベア2a、2bにブレーキが掛かり、該ローラコンベア2a、2bを瞬時に正確な位置に急停止させることができる。
なお、図中、13、13は、それぞれ前記ローラコンベア2a、2b部に昇降自在に設けたストッパーである。
つぎに、前記ベルトコンベア1及び前記ローラコンベア2に隣設して包装資材、具体的には、段ボールシート14の供給路15が設けられる。図面実施例では、前記ベルトコンベア1の一側に前記段ボールシート14のマガジン部16が設けられている。
そして、前記マガジン部16内の段ボールシート14が揺動アーム17に設けられた吸盤18により前記供給路15に供給され、その一部成形される。
例えば、両側フラップ14a、14b、蓋部フラップ14c等が起立させられ、段積み位置に搬送され、段積み包装が行われる(前記特開昭54−43955号公報参照)。
つぎに、前記マニピュレータロボット3について述べる。該マニピュレータロボット3は、いわゆる、多関節ロボットであり、その先端部に段数分の商品Gをそれぞれ吸着する吸盤5を有する吸盤部4が支持される。
前記マニピュレータロボット3の平面(揺動)動作範囲は、最低限、該マニピュレータロボット3の先端に支持された前記吸盤部4が、前記ローラコンベア2の先端部において前記段数分の商品Gを吸着した後、包装資材の供給路15に供給された段ボールシート14の上方に移動させられ、該段ボールシート14上において吸着を解除され、順次、段数分の商品Gをそれぞれ段積みすることができる範囲である。
また、前記マニピュレータロボット3の側面(昇降)動作範囲は、最低限、前記ローラコンベア2の先端部において前記吸盤部4が前記段数分の商品Gを吸着した後、該吸着された商品Gが前記包装資材の段ボールシート14の上方に移動させられる際及びその後前記ローラコンベア2の先端部に前記吸盤部5が復帰させられる際に、前記吸盤部4が包装資材の段ボールシート14の起立させられたフラップ、その他本願装置各部に接触することがない高さの範囲である。
図中、19は、段積み包装時に段ボールシート14部を昇降させるシリンダ、20は前記シリンダ19によって昇降させられ、前記段ボールシート14の底部フラップ14dに吸着して該段ボールシート14を昇降させる吸盤、14eは前記段ボールシート14の端部フラップ、21は、該端部フラップ14eの押えガイドレールである。
前記本発明では、前記マニピュレータロボット3を制御して包装資材の供給路15に供給されたダンボールシート14に、商品Gを移動及び下降させて段積み包装が可能であるが、装置の構造上、前記商品Gの、特に下降が制限される場合に前記段ボールシート14側の昇降が行われるものである。
前記構成において、各段が6個、二段積み包装について述べれば、下段分の商品G1の6個及び上段分の商品G2の6個が平行を保ってベルトコンベア1からローラコンベア2上を搬送され、該ローラコンベア2の先端部に到達すると、該到達を検知して前記ストッパー13、13及び前記シリンダ10、10により前記昇降板11、11が上昇させられ、前記ローラコンベア2a及び2bが上昇及び停止させられる。
つぎに、前記ローラコンベア2a及び2b上に供給された下段分の商品G1及び上段分の商品G2の上方に待機させられた前記マニピュレータロボット3に支持された吸盤部4が下降させられて該吸盤部4に設けられた吸盤5が前記下段分の商品G1及び上段分の商品G2に吸着させられる。
その後、マニピュレータロボット3により前記吸盤部4が上昇させられて前記包装資材の供給路15方向に揺動させられ、まず、前記下段分の商品G1が、前記包装資材の供給路15に供給された段ボールシート14上に下降させられて供給される。すなわち、当初、前記包装資材の供給路15側にある下段分の商品G1を吸着している吸盤5の吸着が解除される。
つぎに、前記マニピュレータロボット3により前記吸盤部4が上昇させられ、さらに前記包装資材の供給路15方向に揺動させられ、前記吸盤部に4に吸着されている上段分の商品G2が、前記下段分の商品G1上に下降させられて供給されて段積みが行われる。すなわち、前記上段分の商品G2を吸着している吸盤5の吸着が解除される。
なお、前記マニピュレータ3による段積み包装が行われている間に、前記ストッパー13及びローラコンベア2が下降復帰させられ、該ローラコンベア2上には、つぎの下段分の商品G1及び上段分の商品G2が供給されて、つぎの段積み包装に備えられている。
その後、前記吸盤部4が前記マニピュレータロボット3により前記ローラコンベア2の先端部の上方に復帰させられてつぎの段積み包装が行われる。一方、商品Gの段積を完了した前記段ボールシート14は、その後の搬送工程において、公知の方法で各フラップが折畳まれて包装が完了する。
本発明に係る自動段積包装装置の概略側面図である。 図1の概略平面図である。 図2のX−X線断面矢視図である。 コンベア先端部の一部省略斜視図である。 図3のY部拡大図である。 包装完了状態図である。
符号の説明
1 ベルトコンベア
2 ローラコンベア
3 マニピュレータロボット
4 吸着部
14 段ボールシート(包装資材)
15 (段ボールシートの)供給路

Claims (5)

  1. 段数分の商品が平行に供給されるコンベアと、マニピュレータロボットに支持され前記コンベアの先端部に位置させられて前記段数分の商品に吸着する吸盤部と、前記コンベアに隣設された包装資材の供給路からなり、該包装資材の供給路に供給された包装資材への各段分の商品の供給を前記マニピュレータロボットを制御して前記吸盤部の移動及び吸着解除により順次行うことを特徴とする商品の自動段積包装装置。
  2. 包装資材への各段分の商品の供給を、順次、前記包装資材側に位置した吸盤部の移動及び吸着解除から行うことを特徴とする請求項1に記載の商品の自動段積包装装置。
  3. 包装資材が成形過程にある段ボールシートであることを特徴とする請求項1又は2又に記載の商品の自動段積包装装置。
  4. コンベアの先端部がローラコンベアであることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の商品の自動段積包装装置。
  5. 段積み包装時に包装資材を昇降自在に構成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の商品の自動段積包装装置。
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