JP2001010602A - 箱詰めシステム - Google Patents

箱詰めシステム

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JP2001010602A
JP2001010602A JP11344331A JP34433199A JP2001010602A JP 2001010602 A JP2001010602 A JP 2001010602A JP 11344331 A JP11344331 A JP 11344331A JP 34433199 A JP34433199 A JP 34433199A JP 2001010602 A JP2001010602 A JP 2001010602A
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靖 薬師川
Kazumasa Yokota
和正 横田
Yuugo Fujitani
有吾 藤谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前工程から1列となって搬送されてくる袋を
1列多段にして箱詰めする箱詰めシステムの処理スピー
ドを向上させる。 【解決手段】 箱詰めシステム1は、前工程から1列と
なって搬送されてくる袋を1列多段にして箱詰めするシ
ステムであり、振り分けユニット2と、箱詰めユニット
5とを備えている。振り分けユニット2は、前工程から
1列となって搬送されてくる袋を、2列に振り分ける。
箱詰めユニット5は、振り分けユニット2によって2列
に振り分けられた2列1段の製品を、1列多段にして箱
詰めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱詰めシステム、
特に前工程から1列となって搬送されてくる製品を1列
多段にして段ボール等の箱に箱詰めする箱詰めシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工場等において製造された製品を
卸売商や小売り店に出荷するときに、段ボール等の箱に
所定の数量ずつ製品を箱詰めすることが行われている。
この箱詰め作業は手作業で行われることが多いが、これ
を自動化するような箱詰めシステムが種々提案されてい
る。
【0003】例えば米国特許第5022218号、もし
くは、図32に示す箱詰めシステム90である。この箱
詰めシステム90は、前工程の製袋包装装置によって製
造された袋詰めされた商品(製品)を段ボール箱Cに箱
詰めするシステムである。前工程から搬送コンベア等に
より1列となって流れてきた商品は、まずコンベア91
上にあるときに、袋のシールチェックを受ける。ここで
は、製袋包装装置によって袋詰めされた商品が適正にシ
ールされて袋詰めされているか否かがチェックされる。
【0004】次に商品は、コンベア92上にあるとき
に、袋詰めされた商品が適正な重量となっているか否か
がチェックされる。ここで適正な重量となっていないと
判断された商品及びシールチェックで適正にシールされ
ていないと判断された商品は、コンベア93を通り抜け
て不良品として排出される。シールチェック及び重量チ
ェックを通過した商品は、コンベア93上から姿勢変更
機構94によってコンベア95に運ばれる。この姿勢変
更機構94は、箱詰めに合った向きに商品の向きを変え
ることができる機構であって、コンベア93上から商品
を吸引保持して、商品を旋回移動させながら必要な場合
には商品の向きを90゜変更する。
【0005】コンベア95上に所定の数の商品が並ぶ
と、今度は積み重ね機構96の吸引部96aが複数の商
品を吸引移動させる。この積み重ね機構96は、側方が
開口するように横倒しの状態にされたコンベア98上の
段ボール箱Cの側方開口部の前において、商品を1列複
数段に積み重ねていく。なお、段ボール箱Cは、図示し
ない製函機により組み立てられ底面がテーピングされた
ものであって、図示しない保持機構によって保持された
後に保持部の姿勢を変えることによって横倒しの状態と
されたものである。
【0006】段ボール箱Cの側方開口部の前において複
数段に積み重ねられた商品は、商品を挟んで段ボール箱
Cと対向する位置に配置されたプッシャー97によっ
て、段ボール箱Cの内部に押し込まれる。そして、再び
保持機構によって保持及び姿勢変換されて直立状態とな
った段ボール箱Cは、コンベア99上で段ボール箱C中
に適正な個数の商品が入っているか否かが重量によりチ
ェックされ、後工程である封函装置やラベリング装置等
に送られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような箱詰めシ
ステム90を採用すれば、それまで手作業で行っていた
箱詰め作業が自動化できるようになり、箱詰め作業の効
率化とスピードアップを図ることが可能である。しか
し、前工程や後工程における処理能力(処理スピード)
の向上や使用者側の要望に合わせるためには、箱詰め作
業のさらなるスピードアップが求められている。
【0008】ここで、上記の箱詰めシステム90の動作
をスピードアップの観点から検討すると、複数段に積み
重ねられた商品をプッシャー97によって段ボール箱C
の内部に押し込む押し込み作業が一因となって、他の部
分のスピードが上げられない状態にあることが判明して
きた。すなわち、プッシャー97を往復させる時間がコ
ンベア95上に所定数の商品を並べる時間よりも長いた
め、プッシャー97の能力に合わせてコンベア95まで
のライン速度を最大能力未満に落とす制御が為されてい
る。
【0009】したがって、箱詰めシステム90全体の処
理スピードを上げるためにはプッシャー97や積み重ね
機構96の処理スピードを上げればよいということにな
るが、商品をきちんと整列させて段ボール箱Cに詰めな
ければならないことから、またコスト面からも、プッシ
ャー97等の処理スピードを上げることは容易ではな
い。
【0010】本発明の課題は、前工程から1列となって
搬送されてくる製品を1列多段にして箱詰めする箱詰め
システムの処理スピードを向上させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る箱詰めシ
ステムは、前工程から1列となって搬送されてくる製品
を1列多段にして箱詰めする箱詰めシステムにおいて、
振り分け機構と、箱詰め機構とを備えている。振り分け
機構は、前工程から1列となって搬送されてくる製品
を、複数列に振り分ける。箱詰め機構は、振り分け機構
によって複数列に振り分けられた複数列1段の製品を、
1列多段にして箱詰めする。
【0012】この請求項1に記載の箱詰めシステムで
は、振り分け機構によって前工程から運ばれてくる製品
が一旦複数列に振り分けられ、箱詰め機構は複数列1段
となった製品を1列多段に積み換えて箱詰めを行う。こ
こでは、1列で運ばれてきた製品を1列多段で箱詰めを
行うにもかかわらず、1列で運ばれてきた製品を一旦複
数列に振り分けている。このため、製品が複数列1段の
状態で揃った後に、箱詰め機構による積み換え及び箱詰
めを行えばよいことになる。従来は1列で運ばれてきた
製品を1列1段の状態で揃えて1列多段に積み換えてい
るが、ここではその従来の場合に較べて製品を揃える時
間が長くなる。すなわち、従来であれば箱詰め機構の処
理スピードに合わせて箱詰め機構の前までの処理スピー
ドを最大能力未満に抑えていたが、ここでは箱詰め機構
までの処理スピードを最大まで上げても従来と同様の箱
詰め機構の処理スピードで一連の処理を行うことが可能
となる。
【0013】言い換えれば、1列で運ばれてきた製品を
一旦複数列に振り分けるようにしたことによって、箱詰
めする前に複数列の状態で製品をストックすることが可
能となり、箱詰め機構の1回当たりの処理スピードをそ
れほど上げることなく箱詰め機構までの処理スピードを
上げることが可能となっている。すなわち、ここでは、
箱詰め機構までの処理スピードを上げるとともに、箱詰
め機構の処理頻度を上げることによって、箱詰めシステ
ム全体の処理スピードの向上を図っている。
【0014】これにより、前工程から1列となって搬送
されてくる製品を1列多段にして箱詰めする箱詰めシス
テムにおいて、箱詰め機構の処理スピードを抑えつつ、
全体の箱詰めシステムとしての処理スピードを向上させ
ることができる。請求項2に係る箱詰めシステムは、請
求項1に記載の箱詰めシステムであって、箱詰め機構
は、ストック部と、箱詰め部とを有している。ストック
部は、振り分け機構により複数列に振り分けられた複数
列1段の製品が所定個数になるまで、製品をストックす
る。箱詰め部は、ストック部から所定個数の複数列1段
の製品を受け取り、これらを1列多段にして箱詰めす
る。
【0015】ここでは、ストック部において複数列1段
の状態で所定個数まで製品がストックされるため、従来
よりも箱詰め機構までの処理スピードが上がっても、従
来と同様の箱詰め部の処理スピードで、ストック部に所
定個数の製品が揃う前に箱詰め処理を完了させることが
可能になっている。すなわち、複数列でストック部にス
トックされるようになるため、従来よりもストック部に
ストックできる製品の個数が多くなり、箱詰め機構まで
の処理スピードを上げた場合にも箱詰め部の処理スピー
ドを上げることなくこれに対処することができるように
なる。
【0016】請求項3に係る箱詰めシステムは、請求項
2に記載の箱詰めシステムであって、箱詰め機構の箱詰
め部は、押し込み装置と、積み重ね装置とを有してい
る。押し込み装置は、側面が開口している箱に、1列多
段の製品を側方から押し込む。積み重ね装置は、側面が
開口している箱の側方に、1列多段に製品を積み重ね
る。
【0017】ここでは、ストック部にストックされた複
数列1段の製品を、まず積み重ね装置により箱の側方に
1列多段に積み重ねていき、所定段まで積み重ねられる
と押し込み装置によって1列多段の製品が箱内に押し込
まれる。請求項4に係る箱詰めシステムは、請求項3に
記載の箱詰めシステムであって、積み重ね装置は、エレ
ベータと、スライダーとを有している。エレベータは、
側面が開口している箱の側方において、昇降する。スラ
イダーは、エレベータの平面位置以外においてストック
部から製品を受け取り、受け取った製品をスライドさせ
てエレベータに移載する。
【0018】ここでは、ストック部にストックされた複
数列1段の製品は、まず複数のスライダー(あるいは、
1つのスライダー及びエレベータ)上に移載される。そ
して、スライダーが製品をスライドさせてエレベータに
移載することによって、エレベータ上に製品が1列多段
に積み重ねられていく。このときには、エレベータを下
降させることによって、スライダーとエレベータ上の製
品とが干渉しないようにすることができる。
【0019】請求項5に係る箱詰めシステムは、請求項
4に記載の箱詰めシステムであって、製品は袋詰めされ
たものである。そして、箱詰め機構は移載装置をさらに
有している。箱詰め機構の移載装置は、複数列1段の前
記製品を保持して、ストック部からスライダー(あるい
は、スライダー及びエレベータ)に複数列1段の製品を
移載する。また、移載装置は、製品をスライダー(ある
いは、スライダー及びエレベータ)に移載するととも
に、エレベータ上に積み重ねられる製品を上方から押さ
えつける。
【0020】ここでは、移載装置によりエレベータ上に
積み重ねられる製品が上方から押さえつけられるため、
袋詰めされた製品の袋の変形等によって製品のかさ(高
さ)が増加している場合にも、これが小さく戻って、箱
詰め時に箱に入らないといった不具合が殆どなくなる。
請求項6に係る箱詰めシステムは、請求項5に記載の箱
詰めシステムであって、箱詰め機構のストック部はコン
ベアを有している。このストック部のコンベアは、箱詰
め部の上方に配置されており、複数列1段の製品が所定
個数になるまで製品の搬送を行う。また、このコンベア
は、移載装置によって製品がストック部から箱詰め部に
移載されるときに、その移載経路から外れるようにされ
ている。
【0021】ここでは、移載装置によって製品がストッ
ク部から箱詰め部に移載されるときにストック部のコン
ベアが移載経路から外れるため、移載装置はコンベアを
回避して移載を行う必要がなくなり、最短コースを選択
して移載を行うことが可能である。ストック部のコンベ
アは箱詰め部の上方に配置されているが、例えば移載装
置がコンベア上の製品を保持した後にコンベアが製品の
下方空間から外れるようにすれば、移載装置は保持した
製品をそのまま下降させて箱詰め部に移載することが可
能となる。
【0022】請求項7に係る箱詰めシステムは、請求項
3から6のいずれかに記載の箱詰めシステムであって、
押し込み装置は、接触部材と、移動手段とを有してい
る。接触部材には、1列多段の製品に接触する接触面が
形成されている。移動手段は、接触部材を移動させる。
また、ここでは、接触部材の接触面の上部が箱側に盛り
上がっている、あるいは接触部材の接触面の上部の箱側
に突出部材が装着されている。
【0023】ここでは、接触部材を移動手段によって移
動させることによって、接触部材により1列多段の製品
を箱内に押し込む。そして、ここでは、接触部材の接触
面の上部を箱側に盛り上げることにより、あるいは接触
部材の接触面の上部の箱側に突出部材(箱側に突出する
部材)を装着することにより、1列多段の製品のうち上
段にある製品を中段や下段にある製品よりも箱の奥側ま
で押し込むようにしている。
【0024】これにより、箱内の押し込まれた1列多段
の製品の上段から製品が側方に崩れ落ちる不具合を抑え
ることができる。すなわち、箱内から接触部材を引き戻
すときや製品が箱詰めされた箱が側方が開口した状態で
搬送されるとき等には箱が振動して箱内の製品が崩れ落
ちることがあるが、ここでは上段の製品が中段や下段の
製品よりも箱の奥に押し込まれているため、箱内の製品
が崩れ落ちることが抑えられている。
【0025】請求項8に係る箱詰めシステムは、請求項
1から7のいずれかに記載の箱詰めシステムであって、
振り分け機構は力付与装置を有している。この力付与装
置は、1列で搬送されてくる製品に対して、その搬送方
向に交差する向きに力を加える。この力付与装置が加え
る力は、水平方向の成分を含んでいる。ここでは、水平
方向の成分を含む力を製品の搬送方向に交差する向きに
加えるため、製品を平面的に見て左右に振り分けること
が可能である。また、振り分け量を調整することによ
り、左右2列に限らず、3列以上の複数列に振り分ける
ことも可能である。
【0026】請求項9に係る箱詰めシステムは、請求項
8に記載の箱詰めシステムであって、振り分け機構の力
付与装置は、軸と、駆動手段と、偏芯部材とを有してい
る。軸は、製品を載置して搬送している搬送手段の上面
よりも下方に配置される。駆動手段は、軸を回動させ
る。偏芯部材は、軸の回動によって上端が搬送手段の上
面よりも下方にある状態と上端が搬送手段の上面よりも
上方にある状態とが生じるように、軸に装着されてい
る。
【0027】ここでは、駆動手段により回動させられる
軸に偏芯部材を装着しているため、製品の搬送手段の上
面よりも上方に出る偏芯部材の一部分を製品に接触させ
ることによって製品に力を加えることができ、これによ
り製品を振り分けることができる。請求項10に係る箱
詰めシステムは、請求項9に記載の箱詰めシステムであ
って、軸は概ね製品の搬送方向に沿って複数設けられて
いる。そして、それぞれの軸に装着される偏芯部材は偏
芯プーリである。また、それぞれの軸に装着される偏芯
プーリには、ベルトが掛け渡されている。
【0028】ここでは、製品の搬送方向に沿って設けら
れている複数の軸にそれぞれ偏芯プーリを装着し、これ
らの偏芯プーリにベルトを掛け渡している。これによっ
て、軸の回動にしたがってベルトの上面が製品の搬送手
段の上面の上方に出たり上面の下方に入ったりするよう
に動くことになり、製品はこのベルトの上面から力を受
けて振り分けられることになる。
【0029】請求項11に係る箱詰めシステムは、請求
項8から10のいずれかに記載の箱詰めシステムであっ
て、振り分け機構は、浮上規制部材をさらに有してい
る。この浮上規制部材は、偏芯部材及び搬送手段の上方
に配置されている。また、浮上規制部材は、力付与装置
が製品に加える力によって製品が所定の高さ以上に浮き
上がらないように、製品の浮き上がりを規制する。
【0030】力付与装置によって水平方向の成分を含む
力を製品の搬送方向に交差する向きに加えると、加えた
力に鉛直上向きの成分が含まれていた場合には、製品が
浮き上がる恐れがあり製品を所定の位置に振り分けるこ
とが困難となる。これに鑑み、ここでは浮上規制部材を
設けて、製品が所定の高さ以上に浮き上がらないように
製品の浮き上がりを規制している。このように、力付与
装置に加えて浮上規制部材を設けることにより、製品を
所定位置に確実に振り分けることができるようになる。
【0031】請求項12に係る箱詰めシステムは、請求
項11に記載の箱詰めシステムであって、浮上規制部材
は所定量の上下移動が可能とされている。ここでは、製
品の浮き上がりを規制する浮上規制部材が所定量だけ上
下移動可能とされており、製品が浮き上がったときに浮
上規制部材が移動することができる。これにより、浮上
規制部材との衝突によって製品が受けるダメージが小さ
く抑えられる。
【0032】請求項13に係る箱詰めシステムは、請求
項12に記載の箱詰めシステムであって、製品は袋詰め
されたものである。そして、浮上規制部材は、自重によ
って製品に上方から力を加える。ここでは、浮上規制部
材が、搬送されている製品、あるいは力付与装置により
加えられる力によって浮き上がる製品に対して、自重に
より上方から力を加える。このため、袋詰めされた製品
の袋の変形等によって製品のかさ(高さ)が増加してい
る場合にも、これが小さく戻り、後の箱詰め時において
製品が箱に入らないといった不具合が殆どなくなる。
【0033】請求項14に係る箱詰めシステムは、請求
項8から13のいずれかに記載の箱詰めシステムであっ
て、振り分け機構は制御装置をさらに有している。制御
装置は、製品に対してその搬送方向の左方及び右方に向
けて交互に力が加わるように、力付与装置を制御する。
ここでは、力付与装置により製品に加えられる力の向き
が左右交互に変わる制御がされるため、1列となって送
られてくる製品が左右交互に振り分けられる。したがっ
て、振り分けた後の複数列になった製品が搬送方向に交
差する方向に並んだ状態で効率よく箱詰め機構へと搬送
されていくことになる。
【0034】請求項15に係る箱詰めシステムは、請求
項3から7のいずれかに記載の箱詰めシステムであっ
て、押し込み装置は、接触部材と、移動手段とを有して
いる。接触部材は、1列多段の製品に接触する接触面が
形成された部材である。移動手段は、接触部材を移動さ
せる。そして、接触部材の接触面は、箱に1列多段の製
品を側方から押し込む際に、垂直面に対して上部が箱か
ら離れるように傾斜している。この接触部材の接触面の
姿勢は、垂直面に対して傾斜した状態で変更不能とされ
ていてもよいし、垂直状態などの他の姿勢への変更が可
能とされていてもよい。
【0035】押し込み装置は、接触部材を移動手段によ
って移動させ、接触部材の接触面で1列多段の製品を箱
内に押し込む。しかし、1列多段に積まれている製品を
垂直な面で箱側に押していくとすると、上段にある製品
が箱側に崩れ落ちる恐れがある。そこで、ここでは、1
列多段の製品を側方から箱へと押し込む際に接触部材の
接触面が傾斜しているようにした。傾斜の向きは、接触
面の上部が下部に較べて箱から離れているような向きで
ある。このように接触面を傾斜させることによって、1
列多段に積まれた製品が接触面に寄りかかるような状態
で押されることになり、上段の製品が箱側に崩れること
が抑えられる。
【0036】請求項16に係る箱詰めシステムは、請求
項15に記載の箱詰めシステムであって、接触部材の接
触面は、製品が箱の中に入るまでは垂直面に対して傾斜
しており、製品が箱の中に入った後に垂直に姿勢変化す
る。ここでは、製品が箱に入るまでは、製品が箱の中に
崩れ落ちることのないように、接触部材の接触面を傾斜
させている。そして、製品が箱の中に入った後には、1
列多段の製品が垂直になるように、接触部材の接触面を
垂直に姿勢変化させる。これにより、押し込み装置によ
る製品の搬送中において1列多段の製品の崩落が抑えら
れるとともに、箱内に入った後には1列多段の製品が収
納状態である垂直状態に戻される。
【0037】請求項17に係る箱詰めシステムは、請求
項16に記載の箱詰めシステムであって、接触部材の接
触面は、垂直に姿勢変化した後さらに、上部が箱の奥に
近づくような傾斜姿勢に姿勢変化する。ここでは、ま
ず、接触部材の接触面が垂直に姿勢変化して1列多段の
製品を垂直とする。そして、その後、接触部材の接触面
が上部のほうが下部よりも箱の奥に近づくような傾斜姿
勢に姿勢変化して、1列多段の製品のうち上方にある製
品を下方にある製品よりも箱の奥側まで押し込む。
【0038】これにより、箱内の押し込まれた1列多段
の製品の上段から製品が側方に崩れ落ちる不具合を抑え
ることができる。すなわち、箱内から接触部材を引き戻
すときや製品が箱詰めされた箱が側方が開口した状態で
搬送されるとき等には箱が振動して箱内の製品が崩れ落
ちることがあるが、ここでは、上方の製品を下方の製品
よりも箱の奥に押し込んで、わざと箱のサイド側(箱の
奥側)に崩れかけさせ箱のサイド面(箱の奥の面)で製
品を支えるようにしているため、実質的に箱内の製品の
安定した積み重ね状態を保つことができている。
【0039】請求項18に係る箱詰めシステムは、請求
項3から7及び15から17のいずれかに記載の箱詰め
システムであって、押し込み装置は、1列多段の製品に
接触する接触面が形成された接触部材と、接触部材を移
動させる移動手段とを有している。また、この箱詰めシ
ステムは、規制板をさらに備えている。規制板は、製品
を左右から挟むように、接触部材の接触面から製品を押
し込む方向に延びるものである。
【0040】押し込み装置は、接触部材を移動手段によ
って移動させ、接触部材の接触面で1列多段の製品を箱
内に押し込む。しかし、1列多段に積まれている製品を
箱側に押していく途中で、上段にある製品が左右どちら
かに崩れ落ちる恐れがある。そこで、ここでは、製品を
左右から挟むような規制板を設け、これらの規制板を接
触部材の接触面から製品を押し込む方向に延びるように
配置した。これにより、押し込みの途中において1列多
段に積まれた製品が左右に崩れるような力が製品に作用
しても、規制板により製品が左右に崩れることが抑えら
れる。
【0041】請求項19に係る箱詰めシステムは、請求
項18に記載の箱詰めシステムであって、規制板は、接
触面に対して、製品を押し込む方向に交差する方向に位
置調整が可能である。ここでは、規制板の接触面に対す
る位置調整が可能であるため、製品の左右端の距離、す
なわち製品の長さの違いに対応できるようになる。
【0042】なお、位置調整を可能とする構造として
は、例えば、接触面に設けられた長穴を使って規制板を
接触面にネジ止め(あるいはボルト止め)する構造が考
えられる。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明を含む箱詰めシステムの全
体概略図を図1及び図2に示す。ここに示す箱詰めシス
テム1は、商品が袋詰めされた袋のシール不良・重量過
不足をチェックして正良品のみを段ボール箱に自動的に
箱詰めするシステムである。ここで箱詰めする袋(商品
が入った袋)は、箱詰めシステム1の前工程に配備され
ている計量・袋詰めシステムの製袋包装機から出てくる
製品であって、一定量に計量されたポテトチップス等の
商品が製袋されたフィルムの袋に詰められてシールされ
たものである。
【0044】<<箱詰めシステムの構成概略>>この箱
詰めシステム1は、図1及び図2に示すように、主とし
て、袋の搬送経路に沿って上流側から並ぶ、搬送ユニッ
ト1a、重量チェックユニット1b、シールチェックユ
ニット1c、振り分けユニット2、姿勢調整ユニット
3、搬送調整コンベア4、箱詰めユニット5、及び段ボ
ール箱移動ユニット6から構成されている。
【0045】<<箱詰めシステムの動作概略>>前工程
の製袋包装機からシールされて出てくる袋は、まず、搬
送ユニット1aにより重量チェックユニット1bに運ば
れ、重量の過不足がないかチェックされる。次に、シー
ルチェックユニット1cでは、袋が密封包装されている
かがチェックされる。これらのチェックで不良品と判断
された袋は、図示しない排出部から直ちに排出される。
【0046】両チェックを通過した袋は、振り分けユニ
ット2において交互に左右(図2の上下)に振り分けら
れる。これにより、1列となって搬送されてきた袋は、
これ以降箱詰めユニット5に搬送されるまでの間、2列
となって搬送されていくことになる。振り分けユニット
2で二手に分かれた袋は、姿勢調整ユニット3におい
て、段ボール箱に横立て詰めする場合には左右の位置調
整が行われ、段ボール箱に縦立て詰めする場合には加え
て袋の姿勢が90゜変えられる。ここで、横立て詰めと
は段ボール箱を立てたときに袋のシール部分が箱の側面
にくるような詰め方であり、縦立て詰めとは段ボール箱
を立てたときに袋のシール部分が箱の底面及び上面にく
るような詰め方(図32参照)である。
【0047】姿勢調整ユニット3で位置や姿勢が調整さ
れた袋は、2つのコンベア41,42から成る搬送調整
コンベア4によって箱詰めユニット5に送られる。箱詰
めユニット5では、2列となって順に並べられる袋を後
述する積み重ね装置により1列多段に積み重ねて、段ボ
ール箱移動ユニット6上にある段ボール箱に押し込まれ
る。
【0048】袋が段ボール箱に押し込まれて箱詰めが完
了すると、後述する箱立ておこし装置63によって段ボ
ール箱が横倒し状態から立ておこし状態(直立状態)へ
と姿勢変更され、段ボール箱移動ユニット6の下流側に
配置される段ボール箱封函機(図示せず)へと段ボール
箱が送られていく。 <<箱詰めシステムの構成ユニットの詳細>>以下、順
に、箱詰めシステム1を構成する主要なユニットについ
て詳細に説明する。
【0049】<振り分けユニット> (振り分けユニットの構成)振り分けユニット2を構成
する各部品の斜視図を図3〜図6に示す。この振り分け
ユニット2は、主として、モータ22と、フィードロー
ラ23と、ACサーボモータ24と、シャフト24b及
び偏芯プーリ25と、Vベルト26と、ガイド27と、
挟み込プレート28dと、フォトセンサー29とから構
成されている。これらの構成部品は、それぞれフレーム
21に固定又は支持されている。
【0050】フィードローラ23は、上面に袋を載せて
袋の搬送を行うために適当な間隔を開けて複数配備され
ているものであって、フレーム21の側面に両端が軸支
されており、直交するシャフト22cとベルトで結ば
れ、シャフト22cの回転にしたがって回転する(図4
参照)。シャフト22cは、図3及び図4に示すよう
に、フレーム21の前後面に軸支されており、タイミン
グプーリー22aやベルト22b等を介してモータ22
と結ばれ、モータ22の回転によって回転する。
【0051】ACサーボモータ24は、図3及び図5に
示すように、ブラケットを介してフレーム21の側面に
固定されている。このACサーボモータ24は、タイミ
ングベルト24aを介して、フレーム21の前後面に軸
支されている2本のシャフト24bを回転方向を変えな
がら回転させる。なお、2本のシャフト24bは、図7
及び図8に明示するように、フィードローラ23よりも
下方に配置され、フィードローラ23と干渉しないよう
にされている。
【0052】それぞれのシャフト24bには、V溝を有
する複数の偏芯プーリ25が、シャフト24bの回転中
心に対して偏芯した状態で装着されている。シャフト2
4bに装着される偏芯プーリ25は他方のシャフト24
bに装着される偏芯プーリ25と対になっており、それ
ぞれの対の偏芯プーリ25には袋の搬送方向に直交する
向きにVベルト26が掛け渡されている(図5参照)。
このVベルト26の外周表面は、袋Pを搬送するのに十
分な摩擦抵抗を有する材料もしくは加工が加えられてい
る。例えば、材料にゴム材を使用したり、表面処理に凹
凸加工等を施したりしている。また、シャフト24bに
対する偏芯プーリ25の装着位置は、偏芯プーリ25及
びVベルト26がフィードローラ23と干渉しないよう
に、平面的に両者の位置がずれるように決められている
(図7及び図8参照)。また、シャフト24bの回転に
より偏芯プーリ25が回転すると、ある回転領域で偏芯
プーリ25の外周とVベルト26がフィードローラ23
の上面より上の領域に露出し、他の回転領域で露出しな
いようになっている。
【0053】ガイド27や挟み込プレート28dは、搬
送方向において偏芯プーリ25及びVベルト26と同じ
位置に配置されており、1対のブラケット27aを介し
てフレーム21の側面に支持されている。この挟み込プ
レート28dの下面は、袋Pの水平方向の移動をスムー
ズにするために、摩擦抵抗が低くなる加工が施されてい
る。例えば、表面の凹凸を極力排除するようにバフ仕上
げにする加工等が施されている。フレーム21の両側面
に固定される1対のブラケット27aには、プレート2
8aが掛け渡され固定されている。このプレート28a
には、水平プレート28c及び垂直方向に延びる長穴が
開けられた垂直プレート28bから成る上下動部材が装
着されている。この上下動部材は、プレート28aに対
して上下動できるように、垂直プレート28bの長穴を
貫通するボルトによってプレート28aに若干の隙間を
開けて装着されている。また、上下動部材の水平プレー
ト28cの下方には挟み込プレート28dが配置されて
おり、筒状のロッドを介して両者28c,28dが互い
に固定されている。この挟み込プレート28dも、水平
プレート28cと同様に水平に配置されている(図7及
び図8参照)。さらにこの挟み込プレート28dの水平
の取りつけ高さは、偏芯プーリ25回転による外周面露
出の上死点との距離が袋Pの厚みより若干狭くなるよう
に取り付けられている。
【0054】また、ガイド27は、左右1対設けられて
おり、袋の搬送方向に沿って延びている。これらのガイ
ドは、挟み込プレート28dを左右両側から挟むよう
に、図7及び図8に示すように配置されている。ガイド
27の上端は、挟み込プレート28dよりも高い位置に
きている。これらのガイド27はブラケット27a上面
に開けられている長穴を貫通するボルトによってブラケ
ット27aに固定されるが、袋の種類や大きさ等に応じ
てブラケット27aに対するガイド27の左右位置を調
整することが可能である。
【0055】フォトセンサー29は、フレーム21の側
面前側部分にブラケット29aを介して取り付けられて
おり、振り分けユニット2のフィードローラ23にシー
ルチェックユニット1cから袋が載り移ってきたことを
検知する。この検知信号は、図示しない振り分けユニッ
ト2の制御部に送られる。振り分けユニット2の制御部
は、各モータ、特にACサーボモータ24の駆動を制御
するために設けられたもので、フォトセンサー29から
の検知信号を受けて所定時間後に、ACサーボモータ2
4を所定量だけ所定回転方向に回す。
【0056】(振り分けユニットの動作)シールチェッ
クユニット1cから振り分けユニット2に袋が1列とな
って搬送されてくると、袋はフィードローラ23に載り
移り、フィードローラ23により搬送方向下流側に送ら
れる。袋が振り分けユニット2に載り移るときには、フ
ォトセンサー29がそれを検知して制御部に伝える。
【0057】そして、制御部は、モータ22の回転速度
及びフォトセンサー29から検知信号を受け取ってから
の時間から、偏芯プーリ25及びVベルト26の上方で
あって挟み込プレート28dの下方の空間に袋が搬送さ
れてきたことを割り出し、ACサーボモータ24を所定
角度だけ一方の方向に回転させる。この所定角度は、偏
芯プーリ25が1回転する量に設定されている。
【0058】偏芯プーリ25が1回転する間には袋が側
方からの力を受けて左右どちらかに振り分けられるが、
その挙動を図7及び図8に示す。図7の(a)は、袋P
が偏芯プーリ25及びVベルト26の上方空間に送られ
てきた状態を示している。ここでは、偏芯プーリ25の
上面及びVベルト26の上面がフィードローラ23の上
面よりも下方にあり、袋Pはフィードローラ23の中央
部分上面に載っている。
【0059】偏芯プーリ25が回転して図7の(b)に
示す状態になると、偏芯プーリ25に掛けられているV
ベルト26の上面が袋Pに当たり、袋Pに力を作用させ
る。この力は、袋Pのフィードローラ23による搬送方
向に直交するVベルト26の移動軌跡に沿うものであっ
て、水平方向の力の成分と垂直上向きの力の成分とから
成る斜め上方向きの力である(図7(c)の白抜き矢印
の向き参照)。
【0060】Vベルト26が袋Pに当たることによっ
て、袋Pは図7(C)に示すように斜め上方に押し上げ
られる。このときには、偏芯プーリ25の上面及びVベ
ルト26の上面がフィードローラ23の上面よりも上方
にきている。さらに回転すると、偏芯プーリ25の上面
及びVベルト26の上面が、袋Pの下面を更に押し上げ
る。この時、挟み込プレート28dの取付けは固定であ
り、前述のように偏芯プーリ25の上死点との距離が袋
Pの厚みより若干狭いため、袋Pは厚み方向に圧縮され
た状態になる。
【0061】挟み込プレート28dの下面は袋Pの水平
方向の移動を妨げない表面となっており、またVベルト
26の表面は袋Pを搬送するのに十分な摩擦抵抗を有し
ているため、圧縮された袋Pは、図8(d)のように外
方に移動していく。そして、図8(d)において実線で
示されているように袋Pがガイド27に衝突すると、ガ
イド27によって袋Pの水平方向への移動が止められ
る。
【0062】このようにしてフィードローラ23の中央
部分上面から端部付近上面へとスライドした袋Pは、フ
ィードローラ23によって姿勢調整ユニット3へと送ら
れていく。このように、偏芯プーリ25が1回転する間
に袋Pが左右どちらかに振り分けられるが、どちらに振
り分けられるかは制御部によるACサーボモータ24の
制御により決定される。ここでは、搬送されてくる袋P
が交互に左右に振り分けられるように、偏芯プーリ25
が左に1回転した後には偏芯プーリ25が右に1回転
し、偏芯プーリ25が右に1回転した後には偏芯プーリ
25が左に1回転するようにACサーボモータ24が制
御されている。
【0063】上記のように、この振り分けユニット2で
は偏芯プーリ25に掛けられたVベルト26が袋Pに力
を与えて袋Pを左右に交互にスライドさせるため、シー
ルチェックユニット1cから1列で搬送されてきた袋P
が、振り分けユニット2を出るときには2列になって搬
送されるようになる。 (本振り分けユニットの特徴)本振り分けユニット2で
は、袋Pに対してフィードローラ23による袋Pの搬送
方向に概ね直交する向きに力を加えるという方法で振り
分けを行うため、袋Pを吸着保持して移動させて吸引解
除を行うような方法に較べて、振り分け処理の処理スピ
ードが早くなっている。
【0064】また、この振り分け動作は袋Pが圧縮され
た状態で行われるため、袋Pの重量が非常に軽い場合や
袋Pの搬送方向の断面形状が円形の場合に起きる駆動伝
達ロスによる振分けミスが防止される。また、ガイド2
7の存在により、袋Pが必要以上に外方にスライドして
しまうことが抑えられている。
【0065】また、ここでは挟み込プレート28d及び
上下動部材(28b,28c)が上下動しない場合につ
いての動作の説明を行ったが、袋Pの内容物が割れやす
いである場合には、挟み込プレート28dが上方に移動
して内容物が割れるのを防ぐようにすることも可能であ
る。更に、袋Pの内容物を整形したい場合には、挟み込
プレート28dを下方に移動させ積極的に袋の整形を行
うようにすることも可能である。
【0066】<姿勢調整ユニット> (姿勢調整ユニットの構成)姿勢調整ユニット3を構成
する各部品の斜視図を図9及び図10に示す。この姿勢
調整ユニット3は、主として、モータ32と、ローラ3
3と、フラットベルト34と、前方サポート35と、後
方サポート36とから構成されている。これらの構成部
品は、それぞれフレーム31に固定又は支持されてい
る。また、両サポート35,36に選択装着が可能な位
置調整ガイド37及び姿勢変更ガイド40が用意されて
おり、箱詰め形態に応じてどちらかのガイドが取り付け
られる。
【0067】ローラ33は、姿勢調整ユニット3の前部
及び後部にそれぞれ配置されており、それらの両端はフ
レーム31に軸支されている。これらのローラ33は、
タイミングプーリ32aやタイミングベルト32bを介
してモータ32と結ばれており、モータ32の回転によ
って回転する。また、両ローラ33にはフラットベルト
34が掛けられており、モータ32を回転させることに
よってフラットベルト34が上面に載った袋を搬送す
る。
【0068】前方サポート35及び後方サポート36
は、門型のサポートであって、両端下部がそれぞれフレ
ーム31に固定されている。前方サポート35には2つ
の長穴35aが開けられており、後方サポート36には
複数の雌ねじ36aが開けられている。フラットベルト
34に載って搬送される袋の左右位置を調整し、必要な
場合には袋の平面姿勢を90゜変更するために、図10
(a)に示す位置調整ガイド37と図10(b)に示す
姿勢変更ガイド40とが用意されている。これらのガイ
ド37,40は、どちらかが選択されて両サポート3
5,36に装着されるものである。具体的には、段ボー
ル箱に袋を横立て詰めする場合には位置調整ガイド37
を装着し、段ボール箱に袋を縦立て詰めする場合には姿
勢変更ガイド40を装着する。
【0069】位置調整ガイド37は、左右1対の部材か
ら構成されている。それぞれの部材は、傾斜面37a
と、非傾斜面37bと、ブラケット37c,37eとを
有している。傾斜面37aは、袋の搬送方向下流側にい
くにしたがって内方に近づくように傾斜している。非傾
斜面37bは、傾斜面37aの搬送方向下流端から袋の
搬送方向に沿って延びている。ブラケット37c,37
eは、傾斜面37a及び非傾斜面37bを垂直に立てた
状態でこれらを両サポート35,36に取り付けるため
に設けられており、傾斜面37aあるいは非傾斜面37
bから上方に延びている。ブラケット37cの上面には
雌ねじ37dが開けられており、前方サポート35の長
穴35aを貫通させたボルトを雌ねじ37dにねじ込む
ことによってブラケット37cが前方サポート35に取
り付けられる。また、ブラケット37eの上面には長穴
37fが開けられており、この長穴37fを貫通させた
ボルトを後方サポート36の雌ねじ36aにねじ込むこ
とによってブラケット37eが後方サポート36に取り
付けられる。
【0070】このようにして位置調整ガイド37が両サ
ポート35,36に取り付けられるが、長穴35a,3
7eを利用して装着させるため、位置調整ガイド37の
左右位置、すなわち袋の搬送方向に直交する向きに沿っ
た位置は、所定範囲で自由に調整することが可能であ
る。姿勢変更ガイド40は、搬送方向上流側から見て右
側に配置される右側姿勢変更ガイド38と搬送方向下流
側から見て左側に配置される左側姿勢変更ガイド39と
から構成されている。それぞれのガイド38,39は、
傾斜面38a,39aと、第1衝突面38b,39b
と、第2衝突面38c,39cと、ブラケット38d,
39d,38e,39eとを有している。傾斜面38
a,39aは、袋の搬送方向下流側にいくにしたがって
内方に近づくように傾斜している。第1衝突面38b,
39bは、傾斜面38a,39aの搬送方向下流端から
袋の搬送方向に直交する方向に延びている。第2衝突面
38c,39cは、第1衝突面38b,39bの内側の
端部から袋の搬送方向に沿って搬送方向下流側に延びて
いる。すなわち、第1衝突面38b,39bと第2衝突
面38c,39cとは、図12〜図15に示すように平
面的に直交している。ブラケット38d,39d,38
e,39eは、傾斜面38a,39a、第1衝突面38
b,39b、及び第2衝突面38c,39cを垂直に立
てた状態でこれらを両サポート35,36に取り付ける
ために設けられており、傾斜面38a,39aあるいは
第2衝突面38c,39cから上方に延びている。ブラ
ケット38d,39d及びブラケット38e,39eの
構成については、上述のブラケット37c及びブラケッ
ト37eの構成と同様である。また、前方サポート35
及び後方サポート36への取り付け方についても同様で
ある。したがって、右及び左姿勢変更ガイド38,39
の左右位置、すなわち袋の搬送方向に直交する向きに沿
った位置は、所定範囲で自由に調整することが可能であ
る。
【0071】位置調整ガイド37が選択して装着された
姿勢調整ユニット3の平面図を図11に、右及び左姿勢
変更ガイド38,39が選択して装着された姿勢調整ユ
ニット3の平面図を図12に示す。図11に示すよう
に、位置調整ガイド37の傾斜面37aは、それぞれ搬
送方向(白抜きの矢印の向き参照)に対して異なる傾斜
角度を持った2つの部分から構成されている。また、概
略の斜視図である図10(a)では明瞭ではないが、実
際には、図11に示すように、傾斜面37aと非傾斜面
37bとの交線の平面位置が左右で搬送方向にずれてい
る。フラットベルト34上に載って搬送される袋は、傾
斜面37aに誘導されて左右位置、すなわち搬送方向に
直交する方向に沿った位置が調整される。
【0072】図12に示すように、右及び左姿勢変更ガ
イド38,39を装着した場合、右姿勢変更ガイド38
の第1衝突面38bと左姿勢変更ガイド39の第1衝突
面39bとは搬送方向にずれた位置にくる。ここでは、
搬送方向に沿ったずれの距離dが、袋の長さよりも長く
なるように設定されている。 (姿勢変更ガイドを装着した場合の姿勢調整ユニットの
動作)姿勢変更ガイド40,すなわち右及び左姿勢変更
ガイド38,39を装着した場合には姿勢調整ユニット
3において傾斜面38a,39aによる袋の位置調整に
加えて第1及び第2衝突面38b,39b,38c,3
9cによる袋の姿勢変更が行われる。以下、この袋の姿
勢変更の動作について、図13及び図14を参照しなが
ら説明を行う。
【0073】箱詰めシステム1の前工程にある製袋包装
機からシール部分が前後にある状態で排出されそのまま
の姿勢で搬送されてきた袋Pは、振り分けユニット2で
2列の振り分けられた後、姿勢調整ユニット3の傾斜面
38a,39aにより外側をガイドされながらフラット
ベルト34に載って第1衝突面38b,39bまで搬送
されてくる(図13(a)参照)。
【0074】この図13(a)に示す状態において袋P
が第1衝突面38b,39bに衝突するが、その衝突時
の第1衝突面39b及び袋Pの相関図を図14に示す。
袋Pの幅はPwであり、袋Pの前部Pfのうち第1衝突
面39bに当たる一端Pf1側の部分の幅寸法はsであ
る。袋Pの重量分布が均一な場合、これらの寸法比(s
/Pw)を0.5未満に設定すればほぼ後述するように
袋Pの姿勢が90゜変わることになる。しかし、袋Pの
特性、姿勢変更の安定性を考慮すると、寸法比(s/P
w)を(1/4)〜(1/3)の範囲が望ましい。袋の
特性とは袋の材質や形状、中に入っている商品等によっ
て決まる特性であり、姿勢変更が確実に行われるように
するには、袋が柔らかい場合には寸法比(s/Pw)を
比較的大きく設定し、袋が固い場合には寸法比(s/P
w)を比較的小さく設定すると良い。もし袋Pの重量分
布が不均一な場合でも、寸法比(s/Pw)が1.0未
満であれば、袋Pの姿勢が所望した状態で90゜変わる
場合もある。
【0075】図13(a)に示すようにフラットベルト
34により搬送されている袋Pが第1衝突面38b,3
9bに衝突すると、袋Pには、フラットベルト34から
の搬送方向下流側に向かう力と、第1衝突面38b,3
9bからの反力とが作用するようになる。これにより、
図13(b)に示すように、袋Pは、第1衝突面38
b,39bと第2衝突面38c,39cとの交線近傍を
中心として平面的に回転する。
【0076】そして、さらに回転が進むと、図13
(c)に示すように、袋Pの前部Pfの他端Pf2(図
14も参照)が第2衝突面38c,39cに衝突し、第
2衝突面38c,39cからの反力を受ける。この反力
により約90゜の回転で回転が止められた袋Pは、図1
3(d)に示すように、フラットベルト34の搬送によ
って、シール部分が側部にある状態となって、搬送調整
コンベア4へと送られていく。
【0077】(本姿勢調整ユニットの特徴)本姿勢調整
ユニット3では、右及び左姿勢変更ガイド38,39を
装着した場合、2つの衝突面(第1衝突面38b,39
b、第2衝突面38c,39c)を設けるという簡易な
方法で袋Pの姿勢を90゜変更させており、袋を保持し
たり保持しながら移動したりするといった複雑で時間の
かかる処理を行わないため、袋Pの姿勢を変更する処理
スピードが早くなっている。そして、フラットベルト3
4よる袋Pの搬送を一時停止させる必要がなく、逆にフ
ラットベルト34よる袋Pの搬送を袋Pの姿勢変更に利
用しているため、フラットベルト34による袋Pの搬送
スピードを落とすことなく簡易な構造で、袋Pの姿勢変
更の処理を行うことができている。
【0078】また、ここでは右姿勢変更ガイド38の第
1衝突面38bと左姿勢変更ガイド39の第1衝突面3
9bとを袋Pの搬送方向にずれた位置に配置しているた
め、振り分けユニット2によって2列にされた各列の袋
Pが回転する際に、となりの列の袋Pと干渉することが
抑えられている。すなわち、ここでは図15(a)に示
すように右側の袋Pに当たる第1衝突面38bと左側の
袋Pに当たる第1衝突面39bとを搬送方向にずらして
いるので両袋Pが姿勢変更時に干渉する恐れはないが、
もしも図15(b)に示すように右側の袋Pに当たる右
姿勢変更ガイド138の第1衝突面138bと左側の袋
Pに当たる第1衝突面39bとの搬送方向の位置が同じ
であれば、両袋Pが姿勢変更時に干渉する恐れが高くな
る。このような干渉を回避できる点も、本姿勢調整ユニ
ットの特徴の1つである。
【0079】<搬送調整コンベア>搬送調整コンベアは
図1に示すように、平ベルトコンベア41,42で構成
されている。各々のコンベアは独立したモーター(図示
しない)によって駆動されており、また図示しない制御
部によって各々が駆動制御される。本搬送調整コンベア
は後述する箱詰めユニット5へ袋Pを受け渡すための、
受け渡しタイミング調整の機能を有する。
【0080】<箱詰めユニット>箱詰めユニット5を裏
面から見た図を図16に示す。この箱詰めユニット5
は、図1及び図16に示すように、主として、2列とな
って搬送されてきた袋を並べて整列させる1対の袋整列
コンベアユニット51と、袋整列コンベアユニット51
上に2列で並べられた袋を1列多段に積み重ねる積み重
ね装置と、1列多段に積み重ねられた袋を段ボール箱C
の中に押し込む押し込み装置55とから構成されてい
る。また、これらのユニット及び装置は、箱詰めユニッ
ト5の制御装置59(図21参照)によってその動きが
制御される。
【0081】<袋整列コンベアユニットの構成>袋整列
コンベアユニット51は、図16に示すように、主とし
て、一対のコンベア51a,51bと、それぞれの搬送
モータ51e,51f(図21参照)と、コンベア51
a,51bの姿勢を90゜変更させるためのリンク機構
51cと、リンク機構の上端部を旋回させるモータ51
dとから構成されている。
【0082】一対のコンベア51a,51bは、搬送調
整コンベア4から送られてくる袋を受け取り、間欠的に
搬送を行うことによって上面に袋を整列させる。例え
ば、各コンベア51a,51bには、隙間が開かないよ
うに3つずつ袋が並べられる(図1参照)。また、これ
らのコンベア51a,51bは、モータ51dにより動
くリンク機構51cによって、その姿勢が水平状態から
垂直状態に変更させられるようになっている。このとき
には、水平状態のコンベア51a,51bの上下に位置
している後述するバキューム部52aとエレベータ54
a及び第1スライダー53aとを結ぶ空間(以下、移載
経路という。)から、コンベア51a,51bが外れる
ようになる。
【0083】(積み重ね装置の構成)積み重ね装置は、
袋整列コンベアユニット51のコンベア51a,51b
上に並べられた2列の袋を吸引保持して、下方に位置す
るスライド装置53上に移載するバキューム式の移載装
置52と、スライド装置53と、昇降装置54とから構
成されている。
【0084】(移載装置52の構成)移載装置52は、
主として、コンベア51a,51b上の袋に接触して吸
引保持するバキューム部52aと、バキューム台52b
と、真空ポンプ52cと、ロッド52dと、上下動ベル
ト52eと、上下1対のプーリ52f,52gと、一方
のプーリ52fを回すモータ52hとから構成されてい
る。
【0085】バキューム台52bは、コンベア51a,
51bの上方に配置されており、内部が空洞となってい
る。このバキューム台52bの下面には、下方に延びる
複数のバキューム部52aが接続されている。各バキュ
ーム部52aは、縦断面が蛇腹状の伸縮する筒状部材か
ら成り、材質はゴム製あるいは樹脂製である。また、バ
キューム台52bの上面から延びるホース(図示せず)
が真空ポンプ52cにつながっており、箱詰めユニット
5の制御装置59(図21参照)からの指令があるとバ
キューム台52b内が負圧状態にされる。すると、バキ
ューム部52a内も負圧となり、バキューム部52aの
下端が袋に接触していればバキューム部52aが袋を吸
引保持するようになる。
【0086】ロッド52dは、下端がバキューム台52
bに固定されており、上部が上下動ベルト52eに固定
されている。モータ52hがプーリ52fを回すと、両
プーリ52f,52gに掛け渡されている上下動ベルト
52eが上方あるいは下方に移動し、これに固定されて
いるロッド52dが昇降する。この昇降の向き及び距離
は、モータ52hの駆動を司る箱詰めユニット5の制御
装置59により制御される。このロッド52dの昇降に
したがい、バキューム部52aも昇降する。
【0087】(スライド装置53の構成)スライド装置
53は、図16に示すように、水平状態のコンベア51
a,51bの下方に位置している。このスライド装置5
3の側面図及び裏面図を図17に示す。スライド装置5
3は、主として、第1スライダー53aと、第2スライ
ダー53bと、水平に延びる2本のロッド53c,53
dと、2つの空気シリンダー53e,53fとから構成
されている。
【0088】第1スライダー53aは、コンベア51b
に並べられる袋の真下に配置されるプレート部材であ
り、水平に配置されている。この第1スライダー53a
は、スラストベアリングを介してロッド53cに支持さ
れており、ロッド53cに沿った水平移動が可能となっ
ている。そして、第1スライダー53aの水平移動は、
空気シリンダー53eによって行われる。
【0089】第2スライダー53bは、第1スライダー
53aの外方において第1スライダー53aに載置され
る袋の側面に当接するプレート部材であって、垂直面を
有している。第2スライダー53bの垂直面は、その上
端が第1スライダー53aよりも高い位置にあり、第1
スライダー53a上の袋に当接可能となっている。この
第2スライダー53bは、スラストベアリングを介して
ロッド53dに支持されており、ロッド53dに沿った
水平移動が可能となっている。そして、第2スライダー
53bの水平移動は、空気シリンダー53fによって行
われる。
【0090】なお、空気シリンダー53e,53fへの
空気の供給を切り替える切替弁53g,53hの制御
も、箱詰めユニット5の制御装置59により行われる
(図21参照)。 (昇降装置54の構成)昇降装置54は、図1、図1
6、図18、及び図19に示すように、エレベータ54
aと、エレベータ54aを昇降させる電動ボールネジ機
構とから構成されている。電動ボールネジ機構は、雄ね
じが形成されている垂直ロッド54bと、垂直ロッド5
4bを回転させるためのモータ54dと、垂直ロッド5
4bに螺合している円筒部材54cとから成るもので、
円筒部材55cにL字型サポートを介して固定されてい
るエレベータ54aを昇降させる。この昇降の制御も、
モータ54dの駆動を司る箱詰めユニット5の制御装置
59により行われる。
【0091】エレベータ54aは、図16に示すよう
に、コンベア51aに並べられる袋の真下に配置される
プレート部材であり、水平に配置されている。このエレ
ベータ54aの平面形状は図18に示すように中央部が
切り欠かれた形状となっており、後述する押し込み装置
55のプッシャー55aを支持する「コの字型」サポー
ト部材との干渉が回避されるようになっている。また、
エレベータ54aは、昇りきった状態において、図17
に示すように、第1スライダー53aの下面よりも低い
位置にくるようにされている。
【0092】(押し込み装置55の構成)押し込み装置
55は、図16及び図19に示すように、プッシャー5
5aと、プッシャー55aを水平往復移動させる電動ボ
ールネジ機構とから構成されている。電動ボールネジ機
構は、雄ねじが形成されている水平ロッド55bと、水
平ロッド55bを回転させるためのモータ55dと、水
平ロッド55bに螺合している円筒部材55cとから成
るもので、円筒部材55cに「コの字型」サポート部材
を介して固定されているプッシャー55aを水平移動さ
せる。このプッシャー55aの移動制御も、モータ55
dの駆動を司る箱詰めユニット5の制御装置59により
行われる。
【0093】プッシャー55aは、エレベータ54a上
に1列多段に積み重ねられた袋に対して側方から当接す
る垂直当接面(図16のプッシャー55aの左側の面)
を有しており、その幅寸法はエレベータ54aの長手方
向の寸法と概ね等しくなっている。また、プッシャー5
5aの高さ寸法は、段ボール箱Cの幅寸法W(図29参
照)よりも若干小さい寸法となっている。
【0094】また、プッシャー55aの垂直当接面の上
部には、図16や図28(a)に示すように、段ボール
箱移動ユニット6側(図16の左側)に突出する突出部
材55eが装着されている。この突出部材55eは、図
18に示すように、プッシャー55aの幅方向に等しい
長さを有している。 (箱詰めユニットの動作)箱詰めユニット5では、2列
となってコンベア51a,51b上に並べられた袋を積
み重ね装置により1列多段に積み重ねて、段ボール箱移
動ユニット6上の段ボール箱Cに押し込む。この動作の
詳細について、以下説明を行う。
【0095】搬送調整コンベア4から2列となって送ら
れてくる袋は、袋整列コンベアユニット51のコンベア
51a,51bの間欠搬送によってコンベア51a,5
1b上に整列して並べられる。そして、例えば各コンベ
ア51a,51bに3つずつ計6つの袋が並べられる
と、バキューム部52aにより6つの袋が吸引保持され
る。この吸引保持と同時に制御装置59はモータ51d
を駆動させ、リンク機構51cによってコンベア51
a,51bを移載経路から外す。このときには、搬送調
整コンベア4の搬送調整機能を使用して、袋整列コンベ
アユニット51への袋の搬入を待たせる。
【0096】コンベア51a,51bが移載経路から外
れると、制御部は、モータ52hを駆動してバキューム
部52aを下降させ、エレベータ54a及び第1スライ
ダー53a上に袋を置いて吸引を解除させる。袋を置い
た後は、バキューム部52aを上昇させ、直ちにコンベ
ア51a,51bを水平状態に戻す。なお、図示してい
ないが、箱詰めユニット5の制御装置59は搬送調整コ
ンベア4等の箱詰めユニット5の搬送方向上流側にある
各ユニットの制御装置(あるいは制御部)とも信号のや
りとりを行っており、コンベア51a,51bの姿勢と
搬送調整コンベア4の動きとは連携している。また、既
に幾つかの袋がエレベータ54a上に積み重ねられてい
るときには、バキューム部52aは、その伸縮性を利用
して、エレベータ54a上に積み重ねられている袋に対
して上方から軽く力を加える。
【0097】このようにしてエレベータ54a及び第1
スライダー53a上に2列で計6つの袋が置かれること
になるが、これらの袋は、次の2列6つの袋が移載装置
52によって運ばれてくるまでの間にエレベータ54a
上に積み重ねられる。この積み重ねの動作を、図22〜
27を参照して説明する。まず、最初に2列の袋が置か
れるときには、エレベータ54aは上昇端に位置してお
り、図22(a1)に示すようにエレベータ54a及び
第1スライダー53a上に袋が置かれる。
【0098】次に、図22(a2)に示すようにエレベ
ータ54aが下降し、図22(a3)に示すように第1
スライダー53a及び第2スライダー53bがエレベー
タ54aの上方にスライドする。そして、図22(a
4)に示すように第1スライダー53aだけが先に元の
位置に戻ると、第1スライダー53aに載っていた袋
は、第2スライダー53bにより側方が押さえられてい
るため、エレベータ54a上の袋の上に落下して袋が積
み重ねられる。その後、図22(a5)に示すように第
2スライダー53bも元の位置に戻り、次の2列6つの
袋が移載装置52によって運ばれてくるのを待つ。
【0099】図22(a6)に示すように、次の2列6
つの袋がエレベータ54a及び第1スライダー53a上
に移載されてくると、図23(a7)に示すように再び
エレベータ54aが下降し、図23(a8)に示すよう
に第1スライダー53a及び第2スライダー53bが第
1スライダー53a上の袋をエレベータ54a上の袋の
上にスライドさせて積み重ねる。
【0100】さらに次の2列6つの袋がエレベータ54
a及び第1スライダー53a上に移載されてくると(図
23(a9))、再びエレベータ54aが下降し(図2
3(a7))、第1スライダー53a及び第2スライダ
ー53bが第1スライダー53a上の袋をエレベータ5
4a上の袋の上にスライドさせて積み重ねる(図24
(a11)。
【0101】このようにしてエレベータ54a上に1列
6段に袋が積み重ねられると、図24(a12)に示す
ように、エレベータ54aが下降端の位置まで下降す
る。すると、図24(a13)に示すように、プッシャ
ー55aがエレベータ54a上の1列6段の袋(計18
個の袋)を後述する箱セット装置62によりセットされ
た段ボール箱Cに押し込む。そして、図24(a14)
に示すようにプッシャー55aが元の位置の戻される
と、直ちにエレベータ54aが上昇端まで上昇し、次の
2列6つの袋が移載されてくるのを待つ。
【0102】上記のような図22(a1)から図24
(a14)までの動作の繰り返しによって、袋が1列6
段に積み重ねられて段ボール箱Cに箱詰めされていくこ
とになる。 (本箱詰めユニットの特徴)この箱詰めユニット5で
は、バキューム部52aの伸縮性を利用して、エレベー
タ54a上に積み重ねられている袋に対して上方から軽
く力を加えている。このため、袋の変形等によって袋の
かさ(高さ)が増加している場合にも、これが小さく戻
って、プッシャー55aによる段ボール箱Cへの1列多
段の袋の押し込み時に袋が段ボール箱Cに入らないとい
った不具合が殆どなくなっている。
【0103】また、この箱詰めユニット5では、移載装
置52によって袋がコンベア51a,51bからエレベ
ータ54a及び第1スライダー53a上に移載されると
きに、コンベア51a,51bが移載経路から外れるよ
うにしている。このため、移載装置52は、真下に下降
するという最短コースを取って移載を行うことができ、
移載装置52の処理スピードが短縮されている。
【0104】さらに、本箱詰めユニット5では、図28
(a)に示すように、突出部材55eが装着されたプッ
シャー55aで1列6段の袋を段ボール箱Cの中に押し
込むことによって、1列6段の袋のうち一番上段にある
袋をその他の袋よりも段ボール箱Cの奥側まで押し込ん
でいる。これにより、突出部材55eを装着しないプッ
シャーによって図28(b)に示すように段ボール箱C
内に袋を押し込んだ場合に較べて、図28(c)に示す
ように袋が側方に崩れ落ちる不具合を抑えることができ
る。すなわち、段ボール箱C内からプッシャー55aを
引き戻すときや段ボール箱Cを搬送していくとき等に段
ボール箱Cが振動して図28(c)に示すように袋が崩
れ落ちる恐れが懸念されるが、ここでは上段の袋を中段
や下段の袋よりも段ボール箱Cの奥まで押し込んでいる
ため、袋が崩れ落ちることが抑えられている。
【0105】<段ボール箱移動ユニット>段ボール箱移
動ユニット6を裏面から見た図を図16に、上方から見
た図を図18に、側方から見た図を図19に示す。この
段ボール箱移動ユニット6は、主として、箱搬送装置6
0と、箱横倒し装置61と、箱セット装置62と、箱立
ておこし装置63とから構成されている。また、これら
の装置は、段ボール箱移動ユニット6の制御装置69
(図21参照)によってその動きが制御される。
【0106】なお、この段ボール箱移動ユニット6に
は、段ボール箱を組み立てて自動的に底面をテーピング
する図示しない自動製函機から、図29に示すような段
ボール箱Cが直立状態で送られてくる。段ボール箱C
は、直立状態において長手方向に沿った側面である第1
面C1と、直立状態において底面である第2面C2と、
直立状態において幅方向に沿った側面である第3面C3
とを有している。また、この段ボール箱Cは本体Mとフ
ラップFとから構成されており、第1面や第3面も本体
Mの一部である部分とフラップFの一部である部分とを
有している。第2面は、自動製函機においてテーピング
されたフラップFから構成されている。この段ボール箱
Cの寸法は、長さL、幅W、高さHである。
【0107】(箱搬送装置の構成)箱搬送装置60は、
主として、所定の間隔を開けて配置されている複数の搬
送ローラ60aと、搬送ローラ60aの両端を軸支する
フレーム60bと、搬送ローラ60aを回転させるモー
タ60c(図21参照)とから構成されている。この箱
搬送装置60は、図示しない自動製函機から段ボール箱
Cを受け取り、段ボール箱Cを箱横倒し装置61,箱セ
ット装置62,箱立ておこし装置63へと順に搬送し
て、袋が箱詰めされた段ボール箱Cを図示しない段ボー
ル箱封函機へと排出する。
【0108】搬送ローラ60aは、ベルトの掛け渡しに
よって3本1組となっており、モータ60cによって回
転させられる。各搬送ローラ60aは同じ高さレベルに
配置されており、段ボール箱Cを水平方向に搬送する。
制御装置69には、図21に示すように3つのセンサー
69a,69b,69cがつながれており、これらから
の信号を受け取るようになっている。センサー69aは
搬送ローラ60aにより搬送されてきた段ボール箱Cが
箱横倒し装置61の上方に来たことを検知するセンサー
であり、センサー69bは搬送ローラ60aにより搬送
されてきた段ボール箱Cが箱セット装置62の上方に来
たことを検知するセンサーであり、センサー69cは搬
送ローラ60aにより搬送されてきた段ボール箱Cが箱
立ておこし装置63の上方に来たことを検知するセンサ
ーである。
【0109】制御装置69は、センサー69a,69
b,69cからの検知信号を受け取ると、モータ60c
の回転を一時停止させて、それぞれの装置61,62,
63による処理や箱詰めユニット5の処理を待ち、それ
が終われば再びモータ60cを駆動して段ボール箱Cを
搬送させる。 (箱横倒し装置の構成及び動作)箱横倒し装置61は、
ロッド71b、シャフト71a、シャフト71c、及び
空気シリンダー71dから成るロッド旋回機構71と、
空気シリンダー72a及びローラ72cから成るローラ
昇降機構72とから構成されている。この箱横倒し装置
61の構成については、平面的な配置に違いがある(図
18参照)だけで後述する箱立ておこし装置63の構成
と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0110】また、箱横倒し装置61では直立状態の段
ボール箱Cを横倒し状態に変換させるが、その動作と箱
立ておこし装置63の動作とは概ね同じ動作であるの
で、詳細な説明は後述する箱立ておこし装置63につい
ての説明に譲る。 (箱セット装置の構成)箱セット装置62は、ロッド6
2bの上部及び丸棒62e以外の部分が搬送ローラ60
aよりも下方に配置されており、主として、2本のロッ
ド62bと、各ロッド62bの下端が固定されているシ
ャフト62aと、各ロッド62bの中間部を結ぶシャフ
ト62cと、シャフト62cを移動させる空気シリンダ
ー62dとから構成されている。ロッド62bは、搬送
ローラ60aによって搬送される段ボール箱Cの搬送方
向に沿って2本設けられており、平面的には搬送ローラ
60aの間に配置されている(図18参照)。また、各
ロッド62bの上端には、段ボール箱Cに接触する側に
丸棒62eが渡されている。シャフト62aは、搬送ロ
ーラ60aによって搬送される段ボール箱Cの搬送方向
に沿って延びており、各ロッド62bの下端がこれに固
定されている。シャフト62cは、2本のロッド62b
の中間部の下端寄りの部分を結ぶもので、搬送ローラ6
0aによって搬送される段ボール箱Cの搬送方向に沿っ
て延びている。空気シリンダー62dは、回転自在にサ
ポートされているもので、空気供給源から供給される高
圧空気を図21に示す切替弁62fによって切り替え
て、シャフト62cを移動させることでシャフト62a
を回転中心としてロッド62bを所定角度だけ旋回させ
る(図16参照)。
【0111】(箱セット装置の動作)箱横倒し装置61
によって横倒し状態とされた段ボール箱Cが搬送ローラ
60aに載って箱セット装置62のある位置まで搬送さ
れてくると、センサー69bがそれを検知して制御装置
69が搬送を停止させる。制御装置69は、段ボール箱
Cの搬送を停止させた後、空気シリンダー62dを作動
させてロッド62bを旋回させ、丸棒62eによって横
倒し状態の段ボール箱Cの第2面C2を概ね水平方向に
押す。すると、段ボール箱Cは搬送ローラ60aの長手
方向(搬送ローラ60aによる搬送方向と直交する方
向)に沿って水平移動し、図16において1点鎖線で示
す位置に段ボール箱Cがセットされる。
【0112】このセット位置は、プッシャー55aによ
ってエレベータ54a上の1列多段の袋を押し込むこと
ができる位置である。このセット位置にある段ボール箱
Cに袋が詰められると、制御装置69が再び搬送ローラ
60aを動かして、段ボール箱Cを箱立ておこし装置6
3へと搬送していく。 (箱立ておこし装置の構成)箱立ておこし装置63は、
図18〜図20に示すように、主として、ロッド旋回機
構73と、ローラ昇降機構74とから構成されている。
【0113】(ロッド旋回機構73の構成)ロッド旋回
機構73は、ロッド73bの上部以外の部分が搬送ロー
ラ60aよりも下方に配置されており、主として、4本
のロッド73bと、各ロッド73bの下端が固定されて
いるシャフト73aと、中間の2本のロッド73bの中
間部を結ぶシャフト73cと、シャフト73cを移動さ
せる空気シリンダー73dとから構成されている。ロッ
ド73bは、搬送ローラ60aによって搬送される段ボ
ール箱Cの搬送方向に沿って4本設けられており、平面
的には搬送ローラ60aの間に配置されている。また、
ロッド73bの上端は、図20に示すように丸められて
おり、段ボール箱Cに傷が付くことを抑えている。シャ
フト73aは、搬送ローラ60aによって搬送される段
ボール箱Cの搬送方向に沿って延びており、各ロッド7
3bの下端がこれに固定されている。シャフト73c
は、2本のロッド73bの中間部の下端寄りの部分を結
ぶもので、搬送ローラ60aによって搬送される段ボー
ル箱Cの搬送方向に沿って延びている。空気シリンダー
73dは、回転自在にサポートされているもので、空気
供給源から供給される高圧空気を図21に示す切替弁6
3aによって切り替えて、シャフト73cを移動させる
ことでシャフト73aを回転中心としてロッド73bを
所定角度だけ旋回させる(図20参照)。
【0114】(ローラ昇降機構74の構成)ローラ昇降
機構74は、主として、垂直に設置された空気シリンダ
ー74aと、空気シリンダー74aのピストン74bの
上端に軸支されたローラ74cとから構成されている。
空気シリンダー74aは、空気供給源から供給される高
圧空気を図21に示す切替弁63bによって切り替え
て、ローラ74cが搬送ローラ60aよりも下方にある
状態(図20の実線で示す位置にある状態)とローラ7
4cが搬送ローラ60aよりも上方にある状態(図20
の点線で示す位置にある状態)とを切り替える。ローラ
74cは、搬送ローラ60aによって搬送される段ボー
ル箱Cの搬送方向に沿った回転軸を回転中心として回転
するようにされており、段ボール箱Cに接触して段ボー
ル箱Cを持ち上げるときに自転する。このローラ74c
の自転により、段ボール箱Cに傷が付くことが抑えられ
る。
【0115】(箱立ておこし装置の動作)図20及び図
30を参照して、箱立ておこし装置63の動作について
説明する。搬送ローラ60aによって段ボール箱Cが箱
セット装置62のある位置から箱立ておこし装置63の
ある位置まで搬送されてくると、センサー69cがそれ
を検知して制御装置69が搬送を停止させる。このとき
には、段ボール箱Cは、図20において点線で示すよう
に、横倒し状態となっている。
【0116】制御装置69は、段ボール箱Cの搬送を停
止させた後、横倒し状態で底面となっている段ボール箱
Cの第1面C1をローラ74cによって押し上げさせ
る。ローラ74cは、空気シリンダー74aの作動によ
り、段ボール箱Cの第1面C1の中央部よりも他端C1
b寄りの部分に接触し、段ボール箱Cを垂直上方に押し
上げる(図30参照)。
【0117】すると、段ボール箱Cが第1面の一端C1
aを中心として図20において1点鎖線で示す姿勢のよ
うに傾斜する。このときには、段ボール箱Cが、搬送ロ
ーラ60a及びローラ74cによって支えられている状
態となる。また、ローラ74cが段ボール箱Cを押し上
げ始めると、制御装置69は空気シリンダー73dを作
動させてロッド73bを旋回させる。ロッド73bを旋
回させ始めるタイミングは、空気シリンダー74aを作
動させてから空気シリンダー73dを作動し始めるまで
の時間を調整するタイマー69d(図21参照)の設定
によって決まる。ロッド73bは、図20において実線
で示す状態から旋回を始め、ローラ74cが図20にお
いて1点鎖線で示す状態まで段ボール箱Cを押し上げた
ときに、図20において1点鎖線で示す状態まで旋回移
動してくる。そして、この瞬間に、図30に示すよう
に、第1面C1の一端C1aを中心とした傾斜状態で搬
送ローラ60a及びローラ74cによって支えられてい
る段ボール箱Cの第2面C2に対して、ロッド73bの
上端が衝突する。
【0118】図30に示す段ボール箱Cの第2面C2に
ロッド73bが衝突するときには、ロッド73bの先端
が第2面C2の中央部よりも第1面C1の一端C1a寄
りの部分に対して力を加える。この力は、図30におい
て白抜きの矢印で示すように、主として第1面C1の一
端C1aから他端C1bに向かう水平方向の力となって
おり、若干の鉛直下向きの力の成分を含んだものとなっ
ている。すなわち、ほぼ水平方向の力であって若干の鉛
直下向きの成分を含んだ力である。
【0119】このような力がロッド73bの先端から段
ボール箱Cの第2面C2に加わることによって、段ボー
ル箱Cは第2面C2をすくわれるような格好となり、次
の瞬間には、図20において2点鎖線で示すような直立
状態となって段ボール箱Cが搬送ローラ60a上に着地
することになる。このように段ボール箱Cが搬送ローラ
60a上に着地するときには、ロッド73bはさらに旋
回しており、図20において2点鎖線で示すようにロッ
ド73bの先端は搬送ローラ60aの上面よりも下方に
移動している。
【0120】そして、段ボール箱Cが搬送ローラ60a
によって搬送され箱立ておこし装置63のある位置から
段ボール箱Cが外れた後に、ローラ74c及びロッド7
3bが元の位置に戻され、次の段ボール箱Cが搬送され
てくるのを待つことになる。 (本箱立ておこし装置の特徴)この箱立ておこし装置6
3では、第1面C1が搬送ローラ60aの上面に接する
状態の段ボール箱Cを、ローラ74cによって傾斜状態
として、第2面C2をロッド73bで横に払うことによ
って、第2面C2が搬送ローラ60aの上面に接する状
態へと移行させる。ここでは、段ボール箱C全体を保持
するような部材を使用していないため、装置の構成が簡
易でコンパクトなものとなっている。
【0121】また、ロッド73bが段ボール箱Cの第2
面C2に加える力の垂直方向の成分が小さくなるように
しており、段ボール箱Cの姿勢を確実に立ておこすこと
ができている。そして、この力に若干の鉛直下向きの力
が含まれているため、段ボール箱Cに作用する衝撃力が
小さくなり、立ておこされた後の段ボール箱Cの位置の
ズレが小さくなっている。
【0122】さらに、図20において2点鎖線で示すよ
うに、段ボール箱Cが搬送ローラ60a上に着地すると
きにはロッド73bの先端が搬送ローラ60aの上面よ
りも下方に移動しているため、ロッド73bが段ボール
箱Cの着地を妨げることが回避されている。また、制御
装置69のタイマー69dの時間設定を調整すること
で、段ボール箱Cの種類や箱詰めする袋の特性に応じた
最適な段ボール箱Cの立ておこし動作を見つけることが
可能である。
【0123】<<本箱詰めシステム全体としての特徴>
>この箱詰めシステム1では、前工程から1列で運ばれ
てきた袋を1列多段に積み重ねて箱詰めするシステムで
あるのにもかかわらず、1列で運ばれてきた袋を振り分
けユニット2によって一旦2列に振り分けている。この
ため、袋が2列1段の状態でコンベア51a,51b上
に並べられた後に、箱詰めユニット5による積み重ね及
び箱詰めを行っている。したがって、2列に振り分けな
い場合に較べてコンベア51a,51b上にストックで
きる、あるいは搬送調整コンベア4上にストックできる
袋の数を多く取ることができている。これにより、箱詰
めユニット5の積み重ね装置や押し込み装置55の処理
スピードを上げることなく箱詰めシステム1全体の処理
スピードを上げることができている。
【0124】[他の実施形態] (A)上記実施形態では振り分けユニット2によって1
列で搬送されてきた袋を左右2列に振り分けていたが、
1個毎に移送する動作と移送しない動作を繰り返すこと
により2列に振り分けることが可能になる。その場合は
箱詰めユニット5においてエレベータ54a取り付け位
置の変更が必要になる。
【0125】また、3列以上に振り分けるようにしても
よい。振り分けユニット2の構成を増やしたり、同様の
振り分けユニットを追加設置することによって、3列以
上の振り分けも可能である。また、1つの移送機構移送
動作の制御にて3列振り分けを実現できる。例えば1列
で搬送されてきた製品を3個1サイクルにて制御する。
例えば1個目を右に移送し、2個目を移送せず、3個目
を左に移送するというサイクルを繰り返す。前記サイク
ル動作の順番は変更可能であり、1個ずつ別々な方向に
振り分けずに2個毎とか3個毎とかの応用は可能であ
る。
【0126】このときには、箱詰めユニット5において
も3列以上に応じた構成を取ることになり、例えばエレ
ベータ54aの両側にそれぞれスライド装置53に相当
する装置を配することが必要となる。 (B)上記実施形態では、図7等に示すように挟み込プ
レート28dが平板であるが、このプレート28dを左
右に駆動することが可能なベルトコンベア等の装置を追
加すれば、これが下部の偏芯プーリ25及びVベルト2
6の移動と協働し、さらに効果的に袋Pを振り分けるこ
とが可能になる。また、挟み込プレート28dの上下動
を袋Pの特性に最適なように予約設定することも可能で
ある。
【0127】さらに、挟み込プレート28dの上下動を
振分け初期は最下点にし、徐々に上方に移動させるとい
った動作をさせることも可能である。このことにより、
振り分け動作初期には袋Pに対する移送力伝達ミスを防
ぎ、振分け動作終期においては袋左右における挟み込み
力の違いによる内容物のかたよりや、偏移送を防ぐ効果
が望める。
【0128】また、Vベルト26を用いずに丸ベルトも
しくは平ベルトでも本発明の実施は可能である。また、
偏芯プーリ25を用いず複数のコンベアにすることも可
能である。その場合はコンベア全体をモーターもしくは
エアーシリンダー等で上限駆動させることで上記実施形
態と同様の効果が得られる。また、偏芯プーリ25、V
ベルト26の代わりに、実用新案公告昭和58年第44
101号記載のようにベルト厚みを変化させたベルトで
も同様の効果が得られる。
【0129】(C)上記実施形態においては、姿勢調整
ユニット3で右及び左姿勢変更ガイド38,39を装着
した場合には袋の姿勢変更が行われるが、各列の袋の回
転方向が逆になっており、前工程から1列で搬送されて
きた袋の向きが全て同じであれば、箱詰めするときに袋
が交互に逆向きに積まれることになる。
【0130】これを回避するために、姿勢調整ユニット
3において、右及び左姿勢変更ガイド38,39の他
に、図31に示すような左姿勢変更ガイド139を用意
しておいてもよい。左姿勢変更ガイド139は、左姿勢
変更ガイド39の傾斜面39aに相当する傾斜面139
aと、第1衝突面39bに相当する第1衝突面139b
と、第2衝突面39cに相当する第2衝突面139c
と、ブラケット39d,39eに相当するブラケット1
39d等とを有しているものである。
【0131】このような左姿勢変更ガイド139と右姿
勢変更ガイド38とをセットすれば、図31に示すよう
な平面配置をとることができ、どちらの列の袋も同じ向
きに振り分けられることになる。また、第1衝突面が袋
に当たる面積を袋の固さに応じて調整する方法として
は、製品姿勢変更部材を装着するときに装着位置を変え
ることによって行ってもよいし、袋の固さに応じて第1
衝突面の大きさや形状等が異なる製品姿勢変更部材を複
数用意しておくようにしてもよい。
【0132】(D)上記実施形態においては、箱詰めユ
ニット5によって2列で搬送されてきた袋を1列6段に
積み重ねて段ボール箱Cに箱詰めしているが、これを1
列5段に積み重ねて段ボール箱Cに箱詰めすることもで
きる。以下、図25〜図27を参照して、その動作を説
明する。
【0133】ここでは、図23(a9)に示す状態(図
25(b9)と同じ状態)までは上記実施形態と同様に
して袋をエレベータ54a上に積み重ねていく。そし
て、この状態において既にエレベータ54a上に1列5
段に積み重ねられた袋が存在するため、スライド装置5
3を動かさずに、図25(b10)に示すように、その
ままエレベータ54aを下降端まで下降させる。したが
って、このときには第1スライダー53a上に袋が残っ
た状態となっている。
【0134】そして、図25(b11)に示すようにプ
ッシャー55aでエレベータ54a上の1列5段の袋
(計15個の袋)を段ボール箱Cに押し込み、プッシャ
ー55aが元の位置の戻されると、エレベータ54aを
上昇端よりも1段下がった高さ位置まで上昇させる(図
25(b12))。次に、第1スライダー53a及び第
2スライダー53bにより第1スライダー53a上の袋
をエレベータ54a上にスライドさせる(図26(b1
3))。この状態から、移載装置52により2回袋が移
載されてくると、図26(b14)及び図26(b1
5)の状態を経て、図26(b16)に示す状態とな
る。そして、ここで第1スライダー53a上の袋をエレ
ベータ54a上に移すと、エレベータ54a上に1列5
段の袋が積み重ねられた状態となる(図27(b1
7))。そして、図27(b18)に示すようにエレベ
ータ54aを下降端まで下降させてプッシャー55aで
箱詰めを行えば、次は再び図22(a1)の状態に戻る
ことになる。
【0135】上記のように制御を行うことにより、1列
奇数段に袋を積み重ねて箱詰めする場合にも、待ち時間
を作ることなくスムーズに箱詰め処理を進めることがで
きる。 (E)上記実施形態では、プッシャー55aの垂直当接
面の上部に突出部材55eを装着しているが、これを必
ずしも着脱できる別部材とする必要はなく、上部が段ボ
ール箱C側に盛り上がるように形成されたプッシャーを
採用してもよい。
【0136】また、上記実施形態ではローラ昇降機構7
4の動作の次にロッド旋回機構73を動作させていた
が、この動作は箱起こし動作中に連携していればよく、
それ以外では各種条件に合わせて各々独立で動作しても
よい。同様にローラ昇降機構72、ロッド旋回機構71
との関係も同じである。さらにローラ昇降機構72とロ
ッド旋回機構71もしくは、ローラ昇降機構74とロッ
ド旋回機構73の役割を交換させることも可能である。
【0137】また、箱の搬送方向もしくは箱サイズ等に
よりローラ昇降機構72とロッド旋回機構71もしく
は、ローラ昇降機構74とロッド旋回機構73の位置関
係が不適切な場合や、箱の搬送位置が不適切な場合に
は、ロッド旋回機構71もしくはロッド旋回機構73を
用いて箱をスライドさせて適所に移動させても良い。も
しくはローラ昇降機構72、ローラ昇降機構74、ロッ
ド旋回機構71、ロッド旋回機構73を箱の搬送方向と
直交する方向に移動可能な構成にし、各々を適所に移動
させても良い。またはローラ昇降機構72、ローラ昇降
機構74を傾動可能にしローラ72c、ローラ74cが
箱の適所を捕らえるように動作させても良い。
【0138】また、箱横倒し装置61、箱立ておこし装
置63においてローラ昇降機構72、ローラ昇降機構7
4が押し上げ下げする箱の部位はフラップF(図29参
照)よりもフラップF以外の箱側面であり、箱側面中央
部からフラップFに至までの位置で、よりフラップFに
近い位置が望ましい。そのため、ローラ昇降機構72、
ローラ昇降機構74を箱の所望の位置にて押し当てられ
るように、ローラ昇降機構72、ローラ昇降機構74を
箱の搬送方向と直交する方向に移動可能な構成にし、各
々を適所に移動させても良い。またはローラ昇降機構7
2、ローラ昇降機構74を傾動可能にしローラ72c、
ローラ74cが箱の側面を捕らえるように動作させても
良い。
【0139】(F)上記実施形態では、段ボール箱Cへ
押し込む1列6段に積み重ねられた袋に当接する面(以
下、接触面という。)が垂直であるプッシャー55aを
採用しているが、図33に示すような接触面が傾斜し得
るプッシャー155aを用いれば、押し込み装置による
1列多段の袋の搬送速度(押し込み速度)を上げた場合
にも、1列多段の袋が崩落する現象を防ぐことが可能と
なる。
【0140】ここでは、図33に示すように、プッシャ
ー155aの接触面(図33の左側の面)が2つの姿勢
をとれるようにしている。すなわち、プッシャー155
aは、図示しないソレノイドの動きによって、図33
(a)及び(b)に示す傾斜姿勢と、図33(c)に示
す垂直姿勢とが切り替わる。図33(a)及び(b)に
示す傾斜は、1列多段の袋を段ボール箱Cへと押し込む
ときに接触面の下部が上部よりも前方に位置するような
傾斜である。
【0141】そして、ここでは、1列6段の袋が段ボー
ル箱C内に入るまではプッシャー155aの接触面を傾
斜姿勢に保ち(図33(a),(b)参照)、その後プ
ッシャー155aの接触面を垂直姿勢に変更させる制御
が為される(図33(c)参照)。このため、図34に
示すようにプッシャー155aの接触面の姿勢を垂直姿
勢に保ったまま押し込み動作を行った場合に図34
(b)に示すように1列多段の袋が崩落するような条
件、例えば押し込み速度が速いとか積まれた袋が崩れや
すい性質のものであるといった条件のときにも、押し込
んでいるときの1列多段の袋の崩落を防ぐことができて
いる。図33(a)に示すように、押し込んでいるとき
には各段の袋がプッシャー155aに寄りかかるような
状態で搬送されるため、1列多段の袋が段ボール箱C側
に崩れ落ちることがなくなる。また、最終的には図33
(c)に示すようにプッシャー155aの接触面が垂直
となるため、1列多段の袋は段ボール箱C内において垂
直に安定して積み重ねられた状態となる。
【0142】また、上記の傾斜姿勢及び垂直姿勢に加え
て、プッシャー155aの接触面がさらに図35(c)
に示すような逆傾斜姿勢をとれるようにすることも考え
られる。ここでいう逆傾斜姿勢とは、図35(c)に示
すような姿勢であり、接触面の上部が下部よりも段ボー
ル箱Cの奥側に位置するような姿勢である。このような
逆傾斜姿勢をとれるようにすれば、段ボール箱C内に1
列多段の袋を押し込んだ後、プッシャー155aの接触
面の姿勢を傾斜姿勢(図35(a)参照)から垂直姿勢
(図35(b)参照)を経て逆傾斜姿勢(図35(c)
参照)に変更することによって、1列多段の袋のうち上
の方にある袋を下の方にある袋よりも段ボール箱Cの奥
側まで押し込むことができる。これにより、段ボール箱
C内からプッシャー155aを引き戻すときや段ボール
箱Cを搬送していくとき等に段ボール箱Cが振動して
も、積まれた袋が崩れ落ちる恐れは殆どなくなる。
【0143】(G)上記実施形態で図16等に示すプッ
シャー55aに代えて、左右にガイドプレート83を備
えた図36に示すプッシャー255aを使えば、押し込
み装置55による1列多段に積み重ねられた袋の段ボー
ル箱Cへの押し込み時において、1列多段の袋の左右へ
の崩れを確実に抑えることができる。
【0144】図36(a)にプッシャー255aを横か
ら見た図を、図36(b)にプッシャー255aの下面
図を示す。2点鎖線で示す形状は、袋の外形線である。
ここに示すように、円筒部材55cに「コの字型」サポ
ート部材80を介して固定されるプッシャー255a
は、主として、垂直当接面81と、突出部材82と、左
右一対のガイドプレート83とから構成されている。
【0145】垂直当接面81は、薄板部材であり、エレ
ベータ54a上に1列多段に積み重ねられた袋に対して
側方から当接する。その幅寸法はエレベータ54aの長
手方向の寸法と概ね等しく、その高さ寸法は段ボール箱
Cの幅寸法W(図29参照)よりも若干小さい。突出部
材82は、垂直当接面81の上部に、段ボール箱側(図
36の左側)に突出するように装着されている。
【0146】ガイドプレート83は、L字型の部材であ
り、突出部材82と干渉しないように上部が切り欠かれ
ている(図36(a)参照)。これらのガイドプレート
83は、それぞれ2組のボルト84及びナット85によ
って、垂直当接面81に固定される。なお、垂直当接面
81の上下2箇所には左右方向(図36(b)の上下方
向)に長い長穴が形成されており、これらの長穴を通る
ボルト84及びナット85によって、ガイドプレート8
3が垂直当接面81に固定される。したがって、ナット
85を緩めて垂直当接面81の長穴に沿ってガイドプレ
ート83を左右に動かすことが可能である。すなわち、
垂直当接面81に対するガイドプレート83の位置調整
が可能となっており、袋の長さが変わった場合でも、そ
れに対応することができるようになっている。
【0147】上記のようなプッシャー255aを採用す
れば、1列多段に積み重ねられた袋を段ボール箱Cへと
押し込んでいるときに袋を左右に崩すような力が袋に作
用したとしても、ガイドプレート83が袋の左右への崩
れを阻止する。このため、1列多段の袋は、左右に崩れ
ることなく、確実に段ボール箱C内に押し込まれるよう
になる。
【0148】また、上記(F)に記載した接触面が傾斜
し得るプッシャー155aに対しても、袋の左右への崩
れを防止するガイドプレートを装着することは同様に有
効である。
【0149】
【発明の効果】本発明では、1列で運ばれてきた製品を
一旦複数列に振り分けるようにしたことによって、箱詰
めする前に複数列の状態で製品をストックすることが可
能となり、箱詰め機構の1回当たりの処理スピードを上
げることなく箱詰め機構までの処理スピードを上げるこ
とが可能となる。これにより、前工程から1列となって
搬送されてくる製品を1列多段にして箱詰めする箱詰め
システムにおいて、箱詰め機構の処理スピードを抑えつ
つ、全体の箱詰めシステムとしての処理スピードを向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を含む箱詰めシステムの概略側面図。
【図2】図1のII-II矢視図。
【図3】振り分けユニットの斜視組立図(フレーム
等)。
【図4】振り分けユニットの斜視組立図(フィードロー
ラ等)。
【図5】振り分けユニットの斜視組立図(偏芯プーリ
等)。
【図6】振り分けユニットの斜視組立図(袋浮上規制プ
レート等)。
【図7】振り分けユニットの動作図。
【図8】振り分けユニットの動作図。
【図9】姿勢調整ユニットの斜視組立図(フラットベル
ト等)。
【図10】姿勢調整ユニットの斜視組立図(ガイド)。
【図11】姿勢調整ユニットの平面図。
【図12】姿勢調整ユニットの平面図。
【図13】姿勢調整ユニットによる袋姿勢変更動作図。
【図14】ガイド及び袋の衝突時の相関図。
【図15】左右第1衝突面の配置による袋姿勢変更動作
の比較図。
【図16】箱詰めユニット及び段ボール箱移動ユニット
の裏面図。
【図17】スライド装置の側面図及び裏面図。
【図18】図16のXVIII-XVIII矢視図。
【図19】図16のXIX-XIX矢視図。
【図20】図19のXX-XX矢視図。
【図21】箱詰めユニット及び段ボール箱移動ユニット
の制御装置のブロック図。
【図22】積み重ね装置の動作図。
【図23】積み重ね装置の動作図。
【図24】積み重ね装置及び押し込み装置の動作図。
【図25】積み重ね装置及び押し込み装置の別動作図。
【図26】積み重ね装置及び押し込み装置の別動作図。
【図27】積み重ね装置及び押し込み装置の別動作図。
【図28】段ボール箱内の袋の詰め状態の比較図。
【図29】段ボール箱の外観斜視図。
【図30】箱立ておこしユニットの動作一状態図。
【図31】他の実施形態の姿勢調整ユニットの平面図。
【図32】従来の箱詰めシステムの概略斜視図。
【図33】他の実施形態のプッシャーを用いた時の段ボ
ール箱への袋の押し込み動作図。
【図34】段ボール箱への袋の押し込み動作における袋
の崩落例を示す図。
【図35】他の実施形態のプッシャーを用いた時の段ボ
ール箱への袋の押し込み動作図。
【図36】他の実施形態のプッシャー255aの構成
図。
【符号の説明】
1 箱詰めシステム 2 振り分けユニット(振り分け機構) 4 搬送調整コンベア 5 箱詰めユニット(箱詰め機構) 24b シャフト(軸) 24 ACサーボモータ(駆動手段) 25 偏芯プーリ 26 Vベルト(ベルト) 28d 袋浮上規制プレート(浮上規制部材) 51 袋整列コンベアユニット(ストック部) 51a,51b コンベア 52 移載装置(積み重ね装置) 53 スライド装置(積み重ね装置) 53a 第1スライダー(スライダー) 53b 第2スライダー 54 昇降装置(積み重ね装置) 54a エレベータ 55 押し込み装置 55a,155a.255a プッシャー(接触部
材) 55e,82 突出部材 81 垂直当接面(接触面) 83 ガイドプレート(規制板) P 袋(製品)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤谷 有吾 滋賀県栗太郡栗東町下鈎959番地の1 株 式会社イシダ滋賀事業所内 Fターム(参考) 3E003 AA01 AB05 BA03 BB02 BB04 BC04 BC05 BD05 CA01 CA02 CA04 CB01 CB06 DA02 DA03 DA05

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前工程から1列となって搬送されてくる製
    品を1列多段にして箱詰めする箱詰めシステムにおい
    て、 前工程から1列となって搬送されてくる前記製品を複数
    列に振り分ける振り分け機構と、 前記振り分け機構により複数列に振り分けられた複数列
    1段の前記製品を1列多段にして箱詰めする箱詰め機構
    と、を備えた箱詰めシステム。
  2. 【請求項2】前記箱詰め機構は、前記振り分け機構によ
    り複数列に振り分けられた複数列1段の前記製品が所定
    個数になるまでストックするストック部と、前記ストッ
    ク部から前記所定個数の複数列1段の前記製品を受け取
    り1列多段にして箱詰めする箱詰め部とを有している、
    請求項1に記載の箱詰めシステム。
  3. 【請求項3】前記箱詰め機構の箱詰め部は、側面が開口
    している箱に1列多段の前記製品を側方から押し込む押
    し込み装置と、前記側面が開口している箱の側方に1列
    多段に前記製品を積み重ねる積み重ね装置とを有してい
    る、請求項2に記載の箱詰めシステム。
  4. 【請求項4】前記積み重ね装置は、前記側面が開口して
    いる箱の側方で昇降するエレベータと、前記エレベータ
    の平面位置以外において前記ストック部から前記製品を
    受け取り前記製品をスライドさせて前記エレベータに移
    載するスライダーとを有している、請求項3に記載の箱
    詰めシステム。
  5. 【請求項5】前記製品は袋詰めされたものであり、 前記箱詰め機構は、複数列1段の前記製品を保持して前
    記ストック部から前記スライダーあるいは前記スライダ
    ー及び前記エレベータに移載するとともに前記エレベー
    タ上に積み重ねられる前記製品を上方から押さえつける
    移載装置をさらに有している、請求項4に記載の箱詰め
    システム。
  6. 【請求項6】前記箱詰め機構のストック部は、前記箱詰
    め部の上方に配置され複数列1段の前記製品が所定個数
    になるまで搬送を行うコンベアであって前記移載装置に
    よって前記製品が前記箱詰め部に移載されるときにその
    移載経路から外れるコンベアを有している、請求項5に
    記載の箱詰めシステム。
  7. 【請求項7】前記押し込み装置は、1列多段の前記製品
    に接触する接触面が形成された接触部材と、前記接触部
    材を移動させる移動手段とを有しており、 前記接触部材の接触面の上部が前記箱側に盛り上がって
    いる、あるいは前記接触部材の接触面の上部の前記箱側
    に突出部材が装着されている、請求項3から6のいずれ
    かに記載の箱詰めシステム。
  8. 【請求項8】前記振り分け機構は、1列で搬送されてく
    る前記製品に対してその搬送方向に交差する向きに水平
    方向の成分を含んだ力を加える力付与装置を有してい
    る、請求項1から7のいずれかに記載の箱詰めシステ
    ム。
  9. 【請求項9】前記振り分け機構の力付与装置は、前記製
    品を載置して搬送している搬送手段の上面よりも下方に
    配置された軸と、前記軸を回動させる駆動手段と、前記
    軸の回動によって上端が前記搬送手段の上面よりも下方
    にある状態と上端が前記搬送手段の上面よりも上方にあ
    る状態とが生じるように前記軸に装着される偏芯部材と
    を有している、請求項8に記載の箱詰めシステム。
  10. 【請求項10】前記軸は概ね前記製品の搬送方向に沿っ
    て複数設けられており、 それぞれの前記軸に装着される前記偏芯部材は偏芯プー
    リであり、 それぞれの前記軸に装着される前記偏芯プーリにはベル
    トが掛け渡されている、請求項9に記載の箱詰めシステ
    ム。
  11. 【請求項11】前記振り分け機構は、前記偏芯部材及び
    前記搬送手段の上方に配置され前記力付与装置が前記製
    品に加える力によって前記製品が所定の高さ以上に浮き
    上がらないように前記製品の浮き上がりを規制する浮上
    規制部材をさらに有している、請求項8から10のいず
    れかに記載の箱詰めシステム。
  12. 【請求項12】前記浮上規制部材は所定量の上下移動が
    可能とされている、請求項11に記載の箱詰めシステ
    ム。
  13. 【請求項13】前記製品は袋詰めされたものであり、 前記浮上規制部材は自重によって前記製品に上方から力
    を加える、請求項12に記載の箱詰めシステム。
  14. 【請求項14】前記振り分け機構は、前記製品に対して
    その搬送方向の左方及び右方に向けて交互に力が加わる
    ように前記力付与装置を制御する制御装置をさらに有し
    ている、請求項8から13のいずれかに記載の箱詰めシ
    ステム。
  15. 【請求項15】前記押し込み装置は、1列多段の前記製
    品に接触する接触面が形成された接触部材と、前記接触
    部材を移動させる移動手段とを有しており、 前記接触部材の接触面は、箱に1列多段の前記製品を側
    方から押し込む際に、垂直面に対して上部が箱から離れ
    るように傾斜している、請求項3から7のいずれかに記
    載の箱詰めシステム。
  16. 【請求項16】前記接触部材の接触面は、前記製品が箱
    の中に入るまでは垂直面に対して傾斜しており、前記製
    品が箱の中に入った後に垂直に姿勢変化する、請求項1
    5に記載の箱詰めシステム。
  17. 【請求項17】前記接触部材の接触面は、垂直に姿勢変
    化した後さらに、上部が箱の奥に近づくような傾斜姿勢
    に姿勢変化する、、請求項16に記載の箱詰めシステ
    ム。
  18. 【請求項18】前記押し込み装置は、1列多段の前記製
    品に接触する接触面が形成された接触部材と、前記接触
    部材を移動させる移動手段とを有しており、 前記製品を左右から挟むように前記接触部材の接触面か
    ら前記製品を押し込む方向に延びる規制板をさらに備え
    た、請求項3から7及び15から17のいずれかに記載
    の箱詰めシステム。
  19. 【請求項19】前記規制板は、前記接触面に対して、前
    記製品を押し込む方向に交差する方向に位置調整が可能
    である、請求項18に記載の箱詰めシステム。
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