JP2005335582A - 収納部の開閉機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 運転席又は助手席に着座している乗員が収納部を容易に開閉することができる収納部の開閉機構を提供する。
【解決手段】 収納部としてのコンソールボックス12は、コンソール11の後部に設けられているとともに蓋体13を備えている。コンソールボックス12の蓋体13の開閉を行う開閉機構14は、操作部15と、該操作部15に与えられる操作力を前記蓋体13に機械的に伝達する伝達部16とを備えている。そして、前記操作部15を前記コンソール11の前後方向の中央部に配置する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車室内のコンソール等に設けられる収納部の開閉機構に関するものである。
一般にコンソールに設けられる収納部は、蓋体を備えている。この種の収納部としては、例えば、コンソールの後部に配設されたコンソールボックスが知られている。このような収納部としては、軸回転式の蓋体を備えたもの、スライド式の蓋体を備えたもの、又は電動で開閉される蓋体を備えたものが利用されている。また、例えば特許文献1には、変速レバーの前方に設けられた小物入れの蓋体が、該変速レバーを所定位置に移動させることによって閉状態に保持されるロック手段が設けられた収納装置が知られている。
特開平9−86286号公報
ところが、前記のような収納部はコンソールの後部に配置されているため、軸回転式の蓋体であってもスライド式の蓋体であっても、その開閉時には脇や肩を大きく捻る必要があり、不便であった。また、電動で開閉される蓋体を備えた収納部を利用する場合には、モータ等を搭載しなくてはならないので、コストが増大することとなっていた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、運転席又は助手席に着座している乗員が収納部を容易に開閉することができる収納部の開閉機構を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、収納部の開閉機構であって、前記収納部はコンソールの前端部、コンソールの後部又はインストルメントパネルのセンタークラスタの下部に設けられるとともに蓋体を備え、前記開閉機構は、操作部と、該操作部に与えられる操作力を前記蓋体に機械的に伝達する伝達部とを備え、前記操作部は前記コンソールの前後方向の中央部に設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、操作部はコンソールの前後方向の中央部に設けられており、該操作部に与えられる操作力が伝達部により前記収納部の蓋体に機械的に伝達されるため、コンソールの前端部、コンソールの後部又はインストルメントパネルのセンタークラスタの下部に設けられた収納部の蓋体を開閉する時に、脇や肩を大きく捻ったり、手を大きく伸ばしたりする必要がなくなる。このため、前記収納部の位置にかかわらずその蓋体の開閉が容易となる。
また、前記収納部の蓋体は、機械的に開閉されるため、蓋体の駆動用モータ等を必要とせず、製造コストが低減される。
ここで、「機械的に伝達」とは、電気的エネルギーを必要とせず、操作部に与えられる操作力=手動を利用して伝達されることを意味するものとする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記操作部は、上下方向に延びるとともに前後動可能な操作桿を備え、前記伝達部は、前後方向に延びるとともに前後動可能な伝達ラックと、該伝達ラックに噛合されるピニオンとを備え、蓋体は前後方向に延びる開閉ラックを備え、前記ピニオンは前記開閉ラックと噛合され、前記伝達ラックは前記操作桿の前後動にともなって前後動するように構成されていることを要旨とする。
この構成によれば、操作桿を前後方向に移動させることで、該操作桿に与えられる操作力が伝達ラック、ピニオン及び開閉ラックを介して容易に蓋体に伝達される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記操作桿には作動棒が左右方向に延設され、前記ラックには前記作動棒が挿入される挿入孔が設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、作動棒を挿入孔に挿入することで、容易に操作桿とラックとが係合される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記操作桿は回動可能に構成され、該操作桿の上端部には前記作動棒と平行に延びる把持棒が設けられており、前記把持棒の長さは前記作動棒の長さよりも長いことを要旨とする。
この構成によれば、前記把持棒の長さは前記作動棒の長さよりも長いため、操作桿を回転操作する際の操作荷重が低減される。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記操作桿は上下方向に移動可能に構成され、該操作桿には上側が前後方向に二股に分かれるV字状をなす貫通孔が左右方向に延設され、前記ラックには前記貫通孔に挿入される係合棒が左右方向に延設され、前記操作桿を隔てた前記ラックの反対側には、前記係合棒の前後方向の移動範囲を規制する一対の規制部材が前後方向に所定間隔で配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、貫通孔がV字状をなしているため、操作桿を下方に押圧することにより、係合棒が規制部材の規制を受けて貫通孔内における操作桿のスライド方向側の端部に誘導される。このため、操作桿の前後方向のスライド操作が容易となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記操作部は操作ラックを備えており、前記伝達部は前記操作部及び前記収納部にそれぞれ配置される一対の伝達ピニオンと、これらの伝達ピニオンを互いに連動するように連結する環状のワイヤとを備えており、前記操作ラックと前記一対の伝達ピニオンの一方とが噛合していることを要旨とする。
この構成によれば、収納部の位置に応じてワイヤの長さを調節することで、収納部の位置にかかわらず蓋体の遠隔開閉操作が可能となる。
本発明によれば、運転席又は助手席に着座している乗員が収納部を容易に開閉することができる収納部の開閉機構を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明をコンソールボックスの開閉機構に具体化した第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の記載において、車両の進行方向(前進方向)を前方(車両前方)として説明する。
図1及び図2に示すように、車室内の前端部からほぼ中央部には、運転者の乗車空間と助手席乗員の乗車空間との間のフロアパネル上に立設されたコンソール11が設けられている。コンソール11は、前後方向に延びる長四角箱状をなしており、その上面中央部にはシフトレバーが配設され、後部には収納部としてのコンソールボックス12が設けられている。コンソール11の前端部には、該コンソール11とは別体で構成された合成樹脂製のインストルメントパネルが配設されている。
コンソールボックス12は、ほぼ長四角箱状をなしており、その内部には、底壁、前壁、側壁及び後壁で囲まれた収納空間が備えられている。コンソールボックス12の上端部には、ほぼ四角板状の蓋体13が設けられており、収納空間を開閉可能に閉鎖している。
各側壁の上部には、略前後方向に延びる長孔状をなすガイド溝32が透設されている。各ガイド溝32は、側壁の上端部において前後方向に延設され、同側壁の後端部においてコンソールボックス12の後壁に沿って後方ほど下方に延びるように斜め方向に延設されている。ガイド溝32の後端は、コンソールボックス12の後壁の上下方向の中央高さよりも上方に位置している。
蓋体13は、コンソールボックス12の収納空間を閉鎖する四角板状をなす天板と、該天板の左右両側縁から垂下された左右一対の側板とを備えている。側板は側壁の上端部外側面を被覆している。蓋体13の左右両側板間には、前後一対のガイドピン33が設けられている。各ガイドピン33は、対向する側板の内側面間を左右方向(車幅方向)に延びるように架設されているうえ、前記ガイド溝32内に挿通されている。天板の下面一側部には、前後方向に延びる開閉ラック31が設けられている。
次に、上記コンソールボックス12における蓋体13の開閉を行う開閉機構について説明する。
前記蓋体13を開閉するための開閉機構14は、コンソール11内に設けられており、蓋体13の開閉操作を行う操作部15と、該操作部15に対する操作力を機械的に伝達して蓋体13を開閉させる伝達部16とを備えている。この開閉機構14は、蓋体13の開閉動作を、電気的エネルギーを介すことなく全て手動にて行うように構成されている。
図2及び図3に示すように、前記操作部15は、上下方向に延びる棒状をなす操作桿17を備えている。コンソール11の上壁11aの前後方向中央部には前後方向に延びる長孔18が形成されている。前記操作桿17の上端部は、該長孔18を通ってコンソール11の上壁11aよりも上方に延設されている。操作桿17の上端には、棒状をなす把持棒19が左方向に延設されている。コンソール11の上壁11aよりも下方に位置する操作桿17の上下方向の中央部には、棒状をなす作動棒20が左方向に延設されている。すなわち、把持棒19と作動棒20とは互いに平行に延びている。このとき、把持棒19の長さは作動棒20の長さよりも長く(本実施形態では把持棒19の長さは作動棒20の長さの2倍に)形成されている。
操作桿17の下端部には、該操作桿17よりも大径でほぼ円形状をなすフランジ21が固設されている。同操作桿17の下端には、該操作桿17よりも大径でほぼ円柱状をなすスライダ22が設けられている。スライダ22は操作桿17に対して回動可能に取着されている。前記フランジ21の下面とスライダ22の上面との間の操作桿17の外周には、該操作桿17を囲むようにねじりばね23が設けられている。ねじりばね23の両端は、フランジ21の下面とスライダ22の上面とにそれぞれ固着されている。スライダ22の中央部には、前後方向に延びる挿通孔24が設けられており、該挿通孔24には前後方向に延びる棒状をなすガイド棒25が挿通されている。ガイド棒25の前後両端部は、コンソール11内に固設された側面コ字状をなすガイド台26に固定されている。そして、スライダ22は、挿通孔24を介してガイド棒25に沿って前後方向にスライド移動するようになっている。
前記伝達部16は、前後方向に延びる四角柱状の伝達ラック27を備えている。伝達ラック27の噛合部は該伝達ラック27の上面に設けられている。伝達ラック27の前端部には、前記作動棒20を挿通するための挿入孔としての長孔28が前後方向に延びるように設けられている。伝達ラック27の後端部には、ピニオンとしての第1ピニオン29及びピニオンとしての第2ピニオン30が設けられている。第1ピニオン29は、コンソールボックス12の一方の側壁の内側面に軸着されるとともに、伝達ラック27と噛合されている。第2ピニオン30は、コンソールボックス12の一方の側壁の内側面に軸着されるとともに、前記第1ピニオン29と噛合されている。
前記伝達ラック27の前端部は、前記操作桿17の左側に位置しており、前記作動棒20は前記長孔28に挿入されている。また、前記第2ピニオン30は前記開閉ラック31と噛合されている。この構成により、伝達ラック27が前後方向にスライド移動されることにより、第1ピニオン29及び第2ピニオン30が回動されて開閉ラック31が前後方向にスライド移動されるようになっている。
さて、図2及び図3に示すように、前記蓋体13を後方にスライド移動させてコンソールボックス12の収納空間を開口させる場合には、まず運転者又は助手席乗員(以下、運転者等と記載する)の手で把持棒19を把持した状態で、操作桿17を中心に把持棒19をねじりばね23の付勢力に抗して反時計回りに回動操作する。このとき、作動棒20が把持棒19と同じ方向に回動される。すると、作動棒20が長孔28の後端部を後方に押圧し、伝達ラック27が後方に所定距離だけスライド移動される。これにより、第1ピニオン29及び第2ピニオン30が図2の矢印方向に回動され、開閉ラック31を後方に所定距離だけスライド移動させる。このとき、蓋体13は、ガイド溝32に沿って後方に所定距離だけスライド移動される。
さらにこのとき、把持棒19の長さは作動棒20の長さの2倍であるため、これらの回転モーメントの関係から、把持棒19の回動操作に加えた力の約2倍の操作荷重が作動棒20に加えられる。すなわち、伝達ラック27が静止状態から後方へのスライド移動状態になるまでの初期始動時が最も大きな操作荷重を必要とする(各部材間に働く静止摩擦力が動摩擦力へと変換される瞬間であるため)が、このときの操作荷重が前記回転モーメントの関係に基づいて低減される。
前記把持棒19の回動操作に引き続き、操作桿17を長孔18に沿って後方へ引くと、スライダ22が挿通孔24を介してガイド棒25に沿って後方にスライド移動される。このとき、前記把持棒19の回動操作で伝達ラック27を後方にスライド移動する勢いが付いている(各部材間には動摩擦力が働きだしている)ため、操作桿17のスライド移動が少ない操作荷重で達成され得る。
さらに引き続き、操作桿17を長孔18の後端縁に当接するまで引くと、前述と同様に蓋体13が後方にスライド移動されて、コンソールボックス12の収納空間が開口される。このとき、ガイド溝32の後部は下方に延設されているため、ガイド溝32に沿ってスライドされているガイドピン33がガイド溝32の中央部(側壁の後端部)にさしかかると、蓋体13の自重により後壁に沿って滑落し、収納空間全体が自動的に大きく開口される。その後、把持棒19から手を離すと、ねじりばね23の付勢力により、操作桿17が回動されて把持棒19が元の左方向を向いた位置に戻る。
また、蓋体13を前方にスライド移動させてコンソールボックス12の収納空間を閉鎖する場合には、前述のコンソールボックス12の収納空間を開口させる場合の操作と逆の操作を行えばよい。すなわち、運転者等の手で把持棒19を把持した状態で、操作桿17を中心に把持棒19をねじりばね23の付勢力に抗して時計回りに回動操作する。これにより、作動棒20が長孔28の前端部を前方に押圧し、伝達ラック27が前方に所定距離だけスライド移動される。この場合においても、伝達ラック27が静止状態から前方へのスライド移動状態になるまでの初期始動時が最も操作荷重を必要とするが、前述と同様に、このときの操作荷重が低減される。
引き続き、操作桿17を長孔18の前端縁に当接するまで押すと、前述と同様に、蓋体13が前方にスライド移動されて、該蓋体13が収納空間を閉鎖した状態となる。その後、把持棒19から手を離すと、ねじりばね23の付勢力により、操作桿17が回動されて把持棒19が元の左方向を向いた位置に戻る。
前記第1実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 前記コンソールボックス12の蓋体13の開閉操作を行う操作部15は、コンソール11の前後方向の中央部に設けられており、該操作部15に与えられる操作力が伝達部16により前記コンソールボックス12の蓋体13に機械的に伝達されるように構成されている。このため、コンソールボックス12がコンソール11の後部に設けられていても、コンソールボックス12の蓋体13の開閉時に、脇や肩を大きく捻ったり、手を伸ばしたりする必要がなくなる。この結果、前記コンソールボックス12の位置にかかわらず蓋体13の開閉を容易に行うことができる。
・ 前記操作桿17と前記コンソールボックス12の蓋体13とは、伝達ラック27、第1ピニオン29、第2ピニオン30及び開閉ラック31を介して連結されているため、運転者等による操作桿17の操作力を利用して機械的に蓋体13を開閉することができる。このため、蓋体13を開閉するために、駆動用モータ等を必要とせず、製造コストを低減することができる。
・ 把持棒19の回動操作を伝達ラック27の前後方向のスライド移動に変換するため、初期始動時の操作が円滑になる。さらに、前記把持棒19の長さは作動棒20の長さの2倍であるため、伝達ラック27の初期始動時における把持棒19の操作荷重を低減することができる。
・ ガイド溝32の後部は下方に延設されているため、ガイドピン33がガイド溝32の中央部にさしかかるまで蓋体13をスライド移動させることで、その後は蓋体13の自重により、該蓋体13を自動的に全部開くことができる。
(第2実施形態)
つぎに、本発明の第2実施形態について第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図4及び図5(a)、(b)に示すように、操作部40は上下方向に延びる略四角柱状をなす操作桿41を備えている。操作桿41は、上下方向に延びる略四角柱状をなす桿本体47を備えている。桿本体47の上端部には、桿本体47よりも拡径されたブロック状をなすグリップ部43が設けられている。
コンソール11の上壁11aには前後方向に延びる長方形状をなす長孔18が形成されている。前記桿本体47の上部は、該長孔18を通ってコンソール11の上壁11aよりも上方に延びている。コンソール11の上壁11aよりも下方に位置する桿本体47の下部には、側面V字状をなす貫通孔44が設けられている。貫通孔44は、前後方向の中央部が最も下方に位置するように形成され、前後両端部側ほど上方に位置するように形成されている。桿本体47の下端部には、該桿本体47よりも小径でかつ円柱状をなす接続部45が上下方向に伸縮可能に設けられている。接続部45の下端部には、該接続部45よりも大径の円柱状をなすスライダ22が設けられている。桿本体47の下端面とスライダ22の上端面との間には、接続部45を囲むようにコイルバネ46が設けられている。コイルバネ46は、スライダ22に対し桿本体47を上方に付勢している。
長孔18の左側方には、前後方向に延びるガイド板42が垂下されており、該ガイド板42の中央部には側面横コ字状をなす摺動溝50が設けられている。この摺動溝50の中央部は前後方向に延設され、前後両端部は上方へ延設されている。すなわち、摺動溝50の前後両端部は、上下方向に延びる前屈曲部50a及び後屈曲部50bとなっている。摺動溝50の前後方向の長さは、前記長孔18の前後方向の長さとほぼ同じになっている。桿本体47の上下方向における中央部の左側面には、円形棒状の摺動ピン49が左方向に突設されている。摺動ピン49は前記摺動溝50にスライド移動可能に挿入されている。摺動ピン49が前屈曲部50aまたは後屈曲部50bの位置にあるとき、該摺動ピン49は操作桿41を介したコイルバネ46の付勢力を受けて前屈曲部50aまたは後屈曲部50bの上端縁に当接され、操作桿41の前後方向の移動が規制されるようになっている。
伝達ラック27は、貫通孔44の左側方に位置している。伝達ラック27の前端部の右側面には、円形棒状をなす係合棒48が右方向に突設されている。係合棒48は前記貫通孔44を通って操作桿41の右側方まで延びているうえ、前後方向に移動可能となるようにコンソール11内に配設されている。桿本体47下部の右側方には前後一対の規制部材としての前ストッパ51及び後ストッパ52が配設されている。前ストッパ51及び後ストッパ52はいずれも側面L字状に形成されるとともに、コンソール11に固定されている。前ストッパ51及び後ストッパ52は、いずれも貫通孔44と同じ高さに配設されているうえ、前後方向に前屈曲部50a及び後屈曲部50bとそれぞれ一致する位置に設けられている。前ストッパ51の上端部には、後方に延設された前部規制板51bが突設されているうえ、該前部規制板51bの基端部下面と前ストッパ51の上端部後面との間は側面円弧状をなす当接面51aとなっている。後ストッパ52の上端部には、前方に延設された後部規制板52bが突設されているうえ、該後部規制板52bの基端部下面と後ストッパ52の上端部前面との間は側面円弧状をなす当接面52aとなっている。
係合棒48は、前ストッパ51と後ストッパ52との間を通って、これらよりも右側方まで延設されている。図5(b)に示すように、係合棒48は、前ストッパ51の当接面51aに当接されることにより、前方への移動が規制されるようになっている。係合棒48は、後ストッパ52の当接面52aに当接されることにより、後方への移動が規制されるようになっている。すなわち、係合棒48は、前ストッパ51と後ストッパ52との間を前後方向に移動するようになっている。また、係合棒48は、前部規制板51b及び後部規制板52bの下面と同じ高さに配設されている。
さて、前記蓋体13を後方にスライド移動させてコンソールボックス12の収納空間を開口させる場合、図4及び図5(a)、(b)に示すように、運転者等の手でグリップ部43を下方に押圧すると、接続部45が収縮し、桿本体47がコイルバネ46の付勢力に抗しながら下方に移動する。これにより摺動ピン49が前屈曲部50aの下端部に移動されて、後方へ摺動可能な状態となる。このとき、係合棒48は前ストッパ51の規制を受けて貫通孔44の後端へスライド移動し、伝達ラック27の後方へのスライド移動が始まる。
引き続き、グリップ部43を後方へ引き続けると、摺動ピン49が摺動溝50内を後方へスライド移動するとともに、伝達ラック27がさらに後方へスライド移動して前記蓋体13が開いた状態となる。このとき、操作桿41は長孔18の後端縁に当接され、係合棒48は後ストッパ52に当接され、摺動ピン49は摺動溝50の後屈曲部50bの下端部に移動された状態となっている。その後、グリップ部43から手を離すと、コイルバネ46の付勢力により桿本体47が上方に持ち上げられ、摺動ピン49が後屈曲部50bの上端縁に当接される。その結果、操作桿41は前後方向の移動が規制されたロック状態となる。
また、前記蓋体13前方にスライド移動させてコンソールボックス12の収納空間を閉鎖する場合、運転者等の手でグリップ部43を下方に押圧する。このとき、桿本体47がコイルバネ46の付勢力に抗しながら下方に移動する。これにより摺動ピン49が後屈曲部50bの下端部に移動されて、該摺動ピン49が前方へ摺動可能な状態となる。さらに、係合棒48は後ストッパ52の規制を受けて貫通孔44の前端へスライド移動されるとともに、摺動ピン49が前方へ摺動されて、伝達ラック27の前方へのスライド移動が始まる。その後、前記蓋体13を開く場合と逆の操作を行うことにより、前記蓋体13が閉じた状態となる。
前記第2実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ グリップ部43を下方に押圧する動作は力が入り易いため、蓋体13を開閉操作する際の初期動作が容易となる。
・ 貫通孔44がV字状をなしているため、グリップ部43を下方に押圧することにより、係合棒48が前ストッパ51または後ストッパ52の規制を受けて貫通孔44内における操作桿41のスライド方向側の端部に誘導することができる。このため、運転者等がグリップ部43に体重をかけながら操作桿41を操作することができ、操作桿41の前後方向のスライド操作が容易となる。
(第3実施形態)
つぎに、本発明を車室内のコンソールの前端部に設けられる収納部の開閉機構に具体化した第3実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、車室内のほぼ中央部を前後方向に延びるコンソール11の前端部には収納部60が設けられている。図6に示すように、収納部60の上端部には、四角板状の蓋体としての左蓋体61及び蓋体としての右蓋体62が設けられている。なお、図6は収納部60を斜め後から見た図を示す。収納部60は、四角箱状をなしており、その内部には、底壁、前壁、側壁及び後壁で囲まれた収納空間が備えられている。
左蓋体61は、収納空間の上端部に位置し、該収納空間を閉鎖する左天板61cを備えており、該左天板61cの前端部及び後端部には、それぞれ逆三角板状をなす前支持板61a及び後支持板61bが下方に垂下されている。右蓋体62は、収納空間の上端部に位置し、該収納空間を閉鎖する右天板62cを備えており、該右天板62cの前端部及び後端部には、それぞれ逆三角板状をなす前支持板62a及び後支持板62bが下方に延設されている。左天板61cと右天板62cとは、収納空間の上端部を閉鎖した状態で、水平面に沿って左右方向(車幅方向)に隣接するように並設され、コンソール11の上面を構成する。
前記前支持板61a及び後支持板61bの下端部には、それぞれ前後方向に延びる回転軸63,64が固設されている。前記前支持板62a及び後支持板62bの下端部には、両支持板62a、62b同士を連結するように前後方向に延びる回転軸65が固設されている。回転軸63,64、65はそれぞれコンソール11に回転可能に軸支されている。右蓋体62の回転軸65の後端部には小歯車66が固定され、同回転軸65の前端部には小歯車69が固定されている。前支持板61a前端部の回転軸63には小歯車70が固定されている。小歯車69と小歯車70とは、伝達歯車71及び伝達歯車72を介して互いに噛合されている。小歯車66は、回転軸68にてコンソール11に回転可能に軸支された大歯車67と噛合している。大歯車67の回転軸68の近傍には、大歯車67の略回転方向に沿って直線状に延びる係合溝73が形成されている。
収納部60の後端部には、棒状をなす弾性部材を折曲げることにより略L字状に形成されたL字状ばね74が設けられている。L字状ばね74の一端部(基端部)はコンソール11に固定され、同L字状ばね74の他端部は前方に延びる挿通部74aとなっている。挿通部74aは、前記係合溝73内にスライド移動可能に挿通されている。そして、このL字状ばね74は、該L字状ばね74の付勢力により挿通部74aを上方へ付勢している。
前記大歯車67の後方には、背面S字状をなす閉アーム75と、背面Z字状をなす開アーム77とが設けられている。閉アーム75の上側右端部と、開アーム77の上側左端部とは、ともにコンソール11内に前後方向に延びるように固設された回転軸76にて回転可能に軸支されている。
この収納部60において、開アーム77の上側左端部78が引き下げられると、開アーム77が回転軸76を中心に後方視で反時計回りに回動され、開アーム77の下側右端部79が前記L字状ばね74の挿通部74aを右方向へ押圧するようになっている。一方、閉アーム75の上側右端部80が引き下げられると、閉アーム75が回転軸76を中心に後方視で時計回りに回動され、閉アーム75の下側左端部81が前記L字状ばね74の挿通部74aを左方向へ押圧するようになっている。
次に、上記収納部60における左蓋体61及び右蓋体62の開閉を行う開閉機構について説明する。
前記左蓋体61及び右蓋体62を開閉するための開閉機構82は、コンソール11内に設けられており、左蓋体61及び右蓋体62の開閉操作を行う操作部83と、該操作部83の操作力を左蓋体61及び右蓋体62に機械的に伝達する伝達部84とを備えている。
前記操作部83は、コンソール11の前後方向の中央部に配置されており、開ボタン85及び閉ボタン86を備えている。開ボタン85の下方には左右一対の支持部87が垂下されている。一対の支持部87の下端部には、側面L字状をなす作動板88の前端部が回動可能に連結されている。作動板88の屈曲部には左右方向に延びる回転軸89が設けられており、該回転軸89を中心に作動板88全体が回転されるようになっている。閉ボタン86の下方には左右一対の支持部90が垂下されている。一対の支持部90の下端部には、側面L字状をなす作動板91の前端部が回動可能に連結されている。作動板91の屈曲部には前記回転軸89が設けられており、該回転軸89を中心に作動板91全体が回転されるようになっている。
前記伝達部84は、閉ワイヤ92及び開ワイヤ93を備えている。閉ワイヤ92及び開ワイヤ93の外面は、それぞれ被覆部材94により被覆されている。被覆部材94はコンソール11内の所定位置に固定されている。
開ワイヤ93の一端部(後端部)は作動板88の下端部に固定されており、同開ワイヤ93の他端部(前端部)は開アーム77の上側左端部78に固定されている。そして、開ボタン85を下方へ押圧すると、前記作動板88が回動され、該作動板88の下端部が後方へ移動されて、前記開アーム77の上側左端部78が引き下げられるようになっている。閉ワイヤ92の一端部(後端部)は作動板91の下端部に固定されており、同閉ワイヤ92の他端部(前端部)は閉アーム75の上側右端部80に固定されている。そして、閉ボタン86を下方へ押圧すると、前記作動板91が回動され、該作動板91の下端部が後方へ移動されて、前記閉アーム75の上側右端部80が引き下げられるようになっている。
さて、前記左蓋体61及び右蓋体62をそれぞれ車両外側方に回動させて収納空間を開口させる場合、開ボタン85を下方へ押圧する。すると、回転軸89を中心に作動板88の下端部が後方へ回動される。これにより、開ワイヤ93が後方へ引っ張られ、開アーム77の上側左端部78が引き下げられる。続いて、開アーム77が後方視で反時計回りに回動され、該開アーム77の下側右端部79により前記L字状ばね74の挿通部74aが右方向へ押圧される。これにより、挿通部74aが係合溝73内をスライド移動して、該係合溝73内の右側端部に移動される。すると、L字状ばね74の付勢力も手伝って、大歯車67が後方視で反時計回りに回動され、小歯車66及び小歯車69が後方視で時計回りに回動される。これにより、前記前支持板62a及び後支持板62bを介して右蓋体62が後方視で時計回りに回動される。
このとき、前記小歯車69の回動により、伝達歯車71及び伝達歯車72を介して、小歯車70が後方視で反時計回りに回動される。これにより、前記前支持板61a及び後支持板61bを介して左蓋体61が後方視で反時計回りに回動される。この結果、右蓋体62と左蓋体61とが互いに離反する方向へ回動されて、右蓋体62及び左蓋体61が開いた状態となる。この状態は、L字状ばね74の付勢力によって維持される。
また、前記左蓋体61及び右蓋体62をそれぞれ車両内側方に回動させて収納空間を閉鎖する場合、閉ボタン86を下方へ押圧する。すると、回転軸89を中心に作動板91の下端部が後方へ回動される。これにより、閉ワイヤ92が後方へ引っ張られ、閉アーム75の上側右端部80が引き下げられる。続いて、閉アーム75が後方視で時計回りに回動され、該閉アーム75の下側左端部81により前記L字状ばね74の挿通部74aが左方向へ押圧される。これにより、挿通部74aが係合溝73内をスライド移動して、該係合溝73内の左側端部に移動される。すると、L字状ばね74の付勢力も手伝って、大歯車67が後方視で時計回りに回動され、小歯車66及び小歯車69が後方視で反時計回りに回動される。
このとき、小歯車69の回動により、伝達歯車71及び伝達歯車72を介して、小歯車70が後方視で時計回りに回動される。これにより、前記前支持板62a及び後支持板62bを介して右蓋体62が後方視で反時計回りに回動される。この結果、右蓋体62と左蓋体61とが互いに近接する方向へ回動されて、右蓋体62及び左蓋体61が閉じた状態となる。この状態は、L字状ばね74の付勢力によって維持される。
前記第3実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 開ボタン85及び閉ボタン86は、コンソール11の前後方向の中央部に配置されているため、該中央部においてコンソール11の前端部に配置された収納部60の開閉操作を容易に行うことができる。
・ 収納部60の位置に応じて閉ワイヤ92及び開ワイヤ93の長さを調節することで、収納部60の位置にかかわらず右蓋体62と左蓋体61を遠隔開閉操作することができる。したがって、運転者等は収納部60まで手を伸ばさなくても、開ボタン85及び閉ボタン86を操作するだけで、容易に右蓋体62及び左蓋体61を開閉することができる。
(第4実施形態)
つぎに、本発明の第4実施形態を前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図7に示すように、収納部としてのコンソールボックス100は、コンソール11の後部に設けられている。このコンソールボックス100は、ほぼ四角箱状をなしており、底壁、前壁、側壁及び後壁で囲まれた収納空間を備えている。コンソールボックス100の上端部には、ほぼ四角板状の蓋体101が設けられており、収納空間を開閉可能に閉鎖している。各側壁の上端部には、略前後方向に延びる長孔状をなすガイド溝102が透設されている。各ガイド溝102は、側壁の上端部において前後方向に延設され、同側壁の後端部まで延びている。
蓋体101は、コンソールボックス100の収納空間を閉鎖する四角板状をなす天板と、該天板の左右両側縁から垂下された左右一対の側板とを備えている。側板は側壁の上端部外側面を被覆している。蓋体101の左右両側板間には、ガイドピン103が設けられている。ガイドピン103は、対向する側板の内側面間を左右方向(車幅方向)に延びるように架設されているうえ、前記ガイド溝102内に挿通されている。天板の下面一側部には、前後方向に延びる開閉ラック104が設けられている。一方の側壁の上端部には、前記開閉ラック104と噛合するオイルダンパ119が設けられており、該開閉ラック104がスライド移動する際の加速度を減衰させて急加速及び急停止を抑えるようになっている。
次に、上記コンソールボックス100における蓋体101の開閉を行う開閉機構について説明する。
前記蓋体101を開閉するための開閉機構105は、コンソール11内に設けられており、蓋体101の開閉操作を行う操作部106と、該操作部106に対する操作力を機械的に伝達して蓋体101を開閉させる伝達部107とを備えている。この開閉機構105は、蓋体101の開閉動作を、電気的エネルギーを介すことなく全て手動にて行うように構成されている。
前記操作部106は、側面L字状をなす操作レバー108と、該操作レバー108の下端部が固着されたほぼ側面三角板状をなす操作ラック109とを備えている。操作ラック109の上端部には回転軸110が設けられている。操作ラック109の下端面には略前後方向に延びる噛合部が設けられている。そして、回転軸110は、コンソール11に軸支されており、操作ラック109を回動させて噛合部を前後方向に移動させるようになっている。すなわち、操作レバー108を上下に移動させることによって、噛合部が前後動するようになっている。
前記伝達部107は、前記操作部106及びコンソールボックス100にそれぞれ配置される一対の伝達ピニオンとしての第1伝達ピニオン111及び第2伝達ピニオン112を備えている。第1伝達ピニオン111は、前記操作ラック109の噛合部と噛合されている。さらに伝達部107は、前記第1伝達ピニオン111と第2伝達ピニオン112とを同期して回転させるための環状のワイヤ113にて繋がれている。ワイヤ113は、前端部にて第1伝達ピニオン111の軸に滑り止め係止され、後端部にて第2伝達ピニオン112の軸に滑り止め係止されており、第1伝達ピニオン111の回転に伴って第2伝達ピニオン112を回転させるようになっている。
前記第2伝達ピニオン112の上端部には、回転軸115によりコンソールボックス100内の左側壁に軸支された小歯車114が噛合されている。前記小歯車114の左側方には、該小歯車114よりも大径の大歯車116が設けられている。大歯車116は、前記回転軸115を介して小歯車114と固定されており、小歯車114と一体回転するようになっている。大歯車116は、伝達歯車117及び伝達歯車118を介して前記開閉ラック104と噛合している。
さて、図7に示すように、前記蓋体101を後方にスライド移動させてコンソールボックス100を開口させる場合には、まず運転者等の手で、図7に2点鎖線で示されるように操作レバー108を上方へ引き上げる。すると、操作ラック109が回動されて、第1伝達ピニオン111が矢印A方向に回動される。この第1伝達ピニオン111の回動により、ワイヤ113を介して第2伝達ピニオン112が矢印B方向に回動される。この第2伝達ピニオン112の回動により、小歯車114及び大歯車116が矢印C方向に一体回動される。これにより、伝達歯車117が矢印D方向に回動され、伝達歯車118が矢印E方向に回動される。このとき、大歯車116は小歯車114よりも大径であるため、伝達歯車117の回動速度は増大される。伝達歯車118の矢印E方向への回動により、開閉ラック104を介して蓋体101が後方へスライド移動して、図7に2点鎖線で示されるように該蓋体101が開いた状態となる。
また、前記蓋体101を閉じる場合には、操作レバー108を下方へ押下げる。すると、前記第1伝達ピニオン111及び第2伝達ピニオン112をはじめとする前記各歯車が蓋体101を開く場合と逆の動きをし、蓋体101が開閉ラック104を介して前方にスライド移動して、該蓋体101が閉じた状態となる。
前記第4実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ コンソールボックス100の位置に応じてワイヤ113の長さを調節することで、コンソールボックス100の位置にかかわらず蓋体101を遠隔開閉操作することができる。したがって、運転者等はコンソールボックス100を開閉する際に、脇や肩を大きく捻ることなく、操作レバー108を操作するだけで、容易に蓋体101の開閉を行うことができる。
・ 大歯車116は小歯車114よりも大径であるため、第2伝達ピニオン112へ伝達される回動移動量に対して伝達歯車117へ伝達される回動移動量を増大させることができる。このため、操作レバー108の操作量が少なくても、蓋体101を前後に大きくスライド移動させることができる。
なお、前記各実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記第1実施形態の蓋体13及び開閉ラック31を、図8に示すように、側面円弧状をなす蓋体150及び開閉ラック151に変更してもよい。この場合、蓋体13の中央部が最も高くなるように構成する必要がある。このようにすれば、蓋体150を開閉する際に、該蓋体150が半分程度の距離をスライド移動されれば、残りの半分程度の距離は蓋体150の自重によって自動的にスライド移動される。このため、蓋体150の開閉操作が楽になる。
・ 図9に示すように、操作部にプーリ152を設け、伝達部に帯状ベルト153を設けて、プーリ152と第1ピニオン29とを帯状ベルト153によって連結するように構成してもよい。すなわち、プーリ152は、コンソール11内に上下に延びるように立設された柱状の支持柱154の上端部に設けられた回転軸155によって軸支されている。プーリ152には、側面T字状をなす操作桿156が設けられており、該操作桿156を前後に倒すことによってプーリ152が前後に回動するようになっている。プーリ152の回転動作は、帯状ベルト153によって第1ピニオン29に伝達されるようになっている。
・ 前記収納部はインストルメントパネルのセンタークラスタの下部に設けてもよい。
車室内のコンソール周辺の斜視図。 第1実施形態のコンソール内を示す側面図。 第1実施形態の操作部を示す拡大斜視図。 第2実施形態の操作部を示す斜視図。 (a)は第2実施形態の操作桿の動作を示す側面図、(b)は第2実施形態の係合棒と、前ストッパ及び後ストッパとの位置関係を示す側面図。 第3実施形態のコンソール内を示す斜視図。 第4実施形態のコンソール内を示す側面図。 変更例のコンソール内を示す側面図。 変更例のコンソール内を示す側面図。
符号の説明
11…コンソール、12,100…収納部としてのコンソールボックス、13,101…蓋体、14,82,105…開閉機構、15,40,83,106…操作部、16,84,107…伝達部、17,41,156…操作桿、19…把持棒、20…作動棒、27…伝達ラック、28…挿入孔としての長孔、29…ピニオンとしての第1ピニオン、30…ピニオンとしての第2ピニオン、31,104,151…開閉ラック、44…貫通孔、48…係合棒、51…規制部材としての前ストッパ、52…規制部材としての後ストッパ、60…収納部、61…蓋体としての左蓋体、62…蓋体としての右蓋体、109…操作ラック、111…伝達ピニオンとしての第1伝達ピニオン、112…伝達ピニオンとしての第2伝達ピニオン、113…ワイヤ。

Claims (6)

  1. 収納部の開閉機構であって、
    前記収納部はコンソールの前端部、コンソールの後部又はインストルメントパネルのセンタークラスタの下部に設けられるとともに蓋体を備え、
    前記開閉機構は、操作部と、該操作部に与えられる操作力を前記蓋体に機械的に伝達する伝達部とを備え、
    前記操作部は前記コンソールの前後方向の中央部に設けられていることを特徴とする収納部の開閉機構。
  2. 前記操作部は、上下方向に延びるとともに前後動可能な操作桿を備え、
    前記伝達部は、前後方向に延びるとともに前後動可能な伝達ラックと、該伝達ラックに噛合されるピニオンとを備え、
    蓋体は前後方向に延びる開閉ラックを備え、
    前記ピニオンは前記開閉ラックと噛合され、前記伝達ラックは前記操作桿の前後動にともなって前後動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の収納部の開閉機構。
  3. 前記操作桿には作動棒が左右方向に延設され、前記ラックには前記作動棒が挿入される挿入孔が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の収納部の開閉機構。
  4. 前記操作桿は回動可能に構成され、該操作桿の上端部には前記作動棒と平行に延びる把持棒が設けられており、前記把持棒の長さは前記作動棒の長さよりも長いことを特徴とする請求項3に記載の収納部の開閉機構。
  5. 前記操作桿は上下方向に移動可能に構成され、該操作桿には上側が前後方向に二股に分かれるV字状をなす貫通孔が左右方向に延設され、前記ラックには前記貫通孔に挿入される係合棒が左右方向に延設され、前記操作桿を隔てた前記ラックの反対側には、前記係合棒の前後方向の移動範囲を規制する一対の規制部材が前後方向に所定間隔で配置されていることを特徴とする請求項2に記載の収納部の開閉機構。
  6. 前記操作部は操作ラックを備えており、前記伝達部は前記操作部及び前記収納部にそれぞれ配置される一対の伝達ピニオンと、これらの伝達ピニオンを互いに連動するように連結する環状のワイヤとを備えており、前記操作ラックと前記一対の伝達ピニオンの一方とが噛合していることを特徴とする請求項1に記載の収納部の開閉機構。
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