JP2005335172A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液体噴射ヘッドのノズル形成面の払拭時において、簡便な構造で、容易に記録ヘッドのノズル形成面との接触角を制御できるワイピング手段を備える液体噴射装置を提供する。
【解決手段】 ワイピング手段27のブレード部を、ノズル形成面と当接する先端部29bと、弾性変形可能な弾性部29aと、弾性部の変形を受けてノズル形成面と先端部とを所定接触角に維持する支持部30とで構成した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、記録ヘッドのノズル面を払拭するために用いられるワイピング部材、およびインクジェット式記録装置に関する。
液体貯留手段に貯留された液体を液体噴射ヘッドに供給し、該液体噴射ヘッドに形成されたノズルの開口部から、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置として、インクジェット式プリンタがある。この種のプリンタは、微小な開口部を有する複数のノズルが形成された記録ヘッドを備え、各ノズルの開口部からインク滴を吐出する。吐出されたインクは、吐出時にノズル付近に残留したり、紙等の記録媒体からの跳ね返り等の原因により、記録ヘッドのノズル形成面に付着する。付着したインクは、異なる種類のインクとの混合、インク滴の吐出方向のずれ、ノズルの目詰まり等を生じさせる場合がある。このため、インクジェット式プリンタには、記録ヘッドのノズル形成面を払拭するための、払拭手段としてワイピング手段が設けられている。このワイピング手段におけるブレード部は、一般的にエラストマー等の可撓性を有する材料からなる。また、ワイピング手段が記録ヘッドに当接するときは、ワイピング手段が静止した状態で、移動しているキャリッジ上の記録ヘッドに当接する。あるいは、ワイピング手段自体が移動しながら、静止した記録ヘッドに当接する。そして、記録ヘッドに当接したワイピング手段は、撓みながら記録ヘッドのノズル形成面を摺動して、前記ノズル及びその周囲に付着したインクを払拭する。そして、余分なインクを除去すると共に、ノズル先端部のインクのメニスカスを整える。
このようなワイピング手段は、記録ヘッドに当接する際に、弾性強度に応じてその変形の形態が異なり、ノズル形成面に対する接触角が異なってくる。ノズル形成面に対する接触角は、クリーニング効果を大きく左右するため、適正な値に設定されねばならない。
この適正な接触角を得るために、ワイピング手段のノズル形成面への接触角を機械的に調整する接触角調整手段を備えたインクジェットプリンタが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、ノズル形成面とワイピング手段が適切な接触角を得るために、ワイピング手段のブレード部において適正な接触角を得るための硬度、及び弾性率を規定することが行われていた。
特開2001−18407号公報
ところが、上記機械的にワイピング手段の接触角を調整する場合は、その接触角調整装置の構成が複雑のものであり、液体噴射装置の大型化や製造コストを増大することになってしまう。
また、上記ワイピング手段のブレード部の硬度・弾性率を規定して適切な接触角を得る場合は、その硬度や弾性率を得るための素材、厚み、形状等を厳格に管理する必要があり、ワイピング手段の設計自由度が大きく制約されるという問題があった。
本発明は、液体噴射ヘッドのノズル形成面の払拭時において、簡便な構造で、容易に記録ヘッドのノズル形成面との接触角を制御できるワイピング手段を備える液体噴射装置を提供することにある。
上記のような問題を解決するために、本発明の液体噴射装置においては、往復移動するキャリッジと、キャリッジ上に搭載され、ターゲットに対してノズルの開口部から液体を噴射する液体噴射ヘッドと、噴射ヘッドとの相対移動により、前記液体噴射ヘッドにおける前記ノズルの開口部側のノズル形成面を払拭するワイピング手段とを備えた液体噴射装置において、ワイピング手段は前記ノズル形成面と当接するブレード部を備え、ブレード部は、前記ノズル形成面と当接する先端部と、弾性変形可能な弾性部と、前記弾性部の変形を受けて前記ノズル形成面と前記先端部とを所定接触角に維持する支持部とを有することを特徴とする。
また、係る液体噴射装置において、ブレード部はブレードホルダにより固定されており、前記支持部がブレードホルダと当接することにより前記所定接触角を維持することを特徴とする。
また、係る液体噴射装置において、支持部は、前記ブレード部における前記ノズル形成面の払拭面とは反対の面に設けられていることを特徴とする。
また、係る液体噴射装置において、支持部を第1の支持部とし、前記ブレード部における前記ノズル形成面の払拭面にも第2の支持部がさらに設けられていることを特徴とする。
また、係る液体噴射装置において、第1の支持部と前記ブレードホルダとの距離が、前記第2の支持部と前記ブレードホルダとの距離よりも短いことを特徴とする。
また、係る液体噴射装置において、液体噴射装置は、前記ターゲットの厚みによって該ターゲットの設置位置と前記ノズル形成面との距離を調整するギャップ調整手段をさらに備えており、距離が相対的に大きい場合は前記ブレードホルダの前記第1の支持部を有する面とは反対の面を払拭面とし、距離が相対的に小さい場合は前記ブレードホルダの前記第2の支持部を有する面とは反対の面を払拭面として前期ノズル形成面を払拭することを特徴とする。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタは、ケース(図示せず)の内部にプリンタ本体11を有している。プリンタ本体11は、フレーム12にプラテン13を備えており、図示しない紙送り機構により、プラテン13上にターゲットとしての記録媒体Pを送る。プリンタ本体11には、キャリッジ14がガイド部材15を介して移動可能に支持され、キャリッジモータ16によりタイミングベルト17を介してX方向(水平方向)に往復移動される。
キャリッジ14には、その下部に液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド20が搭載されている。記録ヘッド20は複数のノズルを有しており、その下面にノズルの開口部が形成された、ノズル形成面としてのノズル形成面21(図3及び図4参照)を備えている。このノズルの開口部から、圧電素子(図示せず)の振動により液体としてのインクがインク滴となって吐出される。また、キャリッジ14には、4個の液体貯留手段としてのインクカートリッジ22a〜22dが着脱可能に搭載されている。これらのインクカートリッジ22a〜22dには、例えば4色のインクが貯留されており、液体供給路としてのチューブ(図示せず)等を介して記録ヘッド20にインクを供給する。本実施形態ではキャリッジ14には4個のインクカートリッジ22a〜22dが搭載されるが、一以上であればいくつ備えてもよい。
一方、フレーム12の右側部の非印刷領域には、ヘッドクリーニング機構25が備えられている。このヘッドクリーニング機構25は、キャップ部材26と、払拭手段としてのワイピング手段27とを有している。キャップ部材26は、記録ヘッド20が非印刷領域まで移動したとき、ノズル形成面21のノズル開口部を封止できるように構成されている。キャップ部材26は、吸引管(図示せず)を介して、吸引ポンプ28、廃液タンク(図示せず)に接続されている。記録ヘッド20内のクリーニング時には、ノズル形成面21をキャップ部材26により封止し、吸引ポンプ28により吸引することにより、記録ヘッド20のノズル内の増粘したインク等が吸引され、廃液タンクに回収される。
ワイピング手段27は、図1においてキャップ部材26の左側、すなわち印刷領域側に備えられており、エラストマー等の柔軟性の高い材料から形成されている。また、ワイピング手段27は、ワイピング手段用モータの駆動部(図示せず)が駆動することにより、図1のY方向に移動可能なように構成されている。このため、キャリッジ14が印刷領域から非印刷領域に移動するときは、ワイピング手段27はキャリッジ14に搭載された記録ヘッド20と当接しないように、フレーム12の手前側(キャリッジモータ16,タイミングベルト17の配置される位置と反対側)に配置されている。一方、キャリッジ14が非印刷領域から印刷領域まで移動するときは、ワイピング手段27は記録ヘッド20と当接可能な所定位置までY方向に既に移動しており、移動している記録ヘッド20のノズル形成面21を摺動する。すなわち、ワイピング手段27は、印刷領域から非印刷領域に移動する記録ヘッド20は摺動せず、非印刷領域から印刷領域まで移動する記録ヘッド20のみを摺動する。
このワイピング手段27の構成について、図2に従って詳述する。ワイピング手段27は、ノズル形成面に当接して払拭するブレード部29と、ブレード部29を固定するブレードホルダ31を有している。ブレード部29は、先端部に先端部29bと、基端部部に弾性部29aと、先端部29bがノズル形成面21と当接する面と反対側の面に支持部30を有している。この先端部29b、弾性部29a、支持部30は弾性を有する同じ材料、例えばエラストマー等により一体に形成されている。また支持部30は、ノズル形成面21と当接する面と反対方向に突出するように形成されている。このワイピング手段27は、ブレード部29の最上面29cの長手方向が、キャリッジ14の移動方向(X方向)と、直交する方向(図1におけるY方向)になるように配置されている。このように構成されたワイピング手段27は、弾性部29aが支持部30側に撓むと、それに応じて支持部30の突出部がブレードホルダ31と当接する。そして支持部30がブレードホルダ31と当接すると、それ以上に弾性部29aが撓むことを抑制されて先端部29bの傾斜角度は維持される。
また、図3に示すように、ブレード部29は、その最上面29cが記録ヘッド20のノズル形成面21下面よりも上方に位置するように配置されている。このため、記録ヘッド20が図3の矢印方向へ移動して、ブレード部29と当接する場合、ブレード部29の弾性部29aが撓み、ノズル形成面21下面に押しつけられる。また、キャリッジ14の下面には、傾斜プレート32が取り付けられている。この傾斜プレート32は、その下面が傾斜面となっており、記録ヘッド20側から遠ざかるにつれて、上昇するように傾いている。このため、ブレード部29は、記録ヘッド20が矢印方向へ移動するに従い、ノズル形成面21と当接した後、傾斜プレート32に当接し、傾斜面に従って徐々に元の形状へ戻る。
次に、ワイピング手段27の動作について、図3及び図4に従って詳述する。
プリンタ本体11の外側のケースには、電源スイッチやクリーニング用のスイッチ(共に図示せず)が設けられている。このクリーニング用のスイッチを押下したり、インクジェット式プリンタに接続されたコンピュータ端末から、クリーニングを実行させる操作を行うことにより、プリンタ本体11でクリーニング動作が行われる。クリーニング動作を行うときには、キャリッジ14が非印刷領域に配置される。そして、図示しないキャップ移動機構により、キャップ部材26が記録ヘッド20側へ移動され、記録ヘッド20のノズル形成面21を封止する。ノズル形成面21が封止されると、キャップ部材26に接続された吸引ポンプ28の稼動が開始され、記録ヘッド20内のインクをノズルから吸引する。吸引されたインクは、吸引ポンプ28に接続された吸引管(図示せず)を介して、廃液タンクへ回収される。インクを吸引し終わると、キャップ移動機構が駆動することにより、キャップ部材26がノズル形成面21から離間する。このとき、吸引ポンプ28による負圧では除去できなかったインク等が、ノズル形成面21に付着している。
記録ヘッド20内のインクの吸引が行われるのとほぼ同時に、図示しない制御手段から信号が出力されることにより、ワイピング手段用モータの駆動部(図示せず)が駆動され、ワイピング手段27が図1におけるY方向へ移動して、ノズル形成面21を払拭することが可能である所定位置まで移動する。インクの吸引が終了して記録ヘッド20がキャップ部材26から離間すると、キャリッジモータ16が駆動してキャリッジ14を図3及び4の矢印方向、すなわち印刷領域側へ移動させる。記録ヘッド20が、所定位置に配置されたワイピング手段27まで移動すると、図4に示すように記録ヘッド20に備えられたノズル形成面21に、ブレード部29が当接する。そして、ブレード部29を矢印方向(X方向)、すなわち支持部30側に押す圧力がブレード部29にはたらく。このとき、弾性部29aは細く形成されているため、圧力に対する応力が小さく、ブレード部29の弾性部29aは支持部30の突出部と共にその圧力の方向へ撓む。また、このとき支持部30の突出部がブレードホルダ31の上端面と当接し、それ以上に弾性部29aが撓むことを抑制されて先端部29bと、ノズル形成面21の所定の接触角度がθに維持される。尚、所定の接触角度θは例えば30°〜50°が好ましい。
これにより、ノズル形成面の払拭時に、十分なワイピング効果を得られる最適な接触角度を維持することができる。
このように、ブレード部29において、主に弾性部29aが撓んだ状態でキャリッジ14は移動し続ける。ブレード部29の弾性部29aが撓んで、支持部30とブレードホルダ31の当接により、先端部29bとノズル形成面21が所定の接触角度を維持しながらノズル形成面21を摺動し、ノズル形成面21に付着したインクを払拭する。ブレード部29により払拭されたインクは、ブレード部29の側面を伝って、ワイピング手段27の下方に流れ落ちる。ノズル形成面21の払拭が終了すると、ブレード部29は傾斜プレート32の下面を摺動する。このため、ワイピング手段27は、撓んでいた状態から、徐々に元の形状(外部からの力が加わっていないときの形状)に戻る。従って、急激に元の形状に戻ることがないので、ブレード部29に付着していたインクを周囲に飛散させることがない。
ワイピング手段27が記録ヘッド20から離間すると、ワイピング手段用モータの駆動部(図示せず)によりワイピング手段27が図1のY方向へ移動し、ノズル形成面21を払拭する所定の位置から離れる。
上記実施形態のインクジェット式プリンタによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1の実施形態では、ブレード部29は、先端部に先端部29bと、基端部部に弾性部29aと、先端部29bがノズル形成面21と当接する面と反対側の面に支持部30とで構成されているため、先端部29bと、ノズル形成面21の所定の接触角度がθに維持されて十分なワイピング効果を得ることができる。
(2)第1の実施形態では、支持部30はブレード部29の一側面であって、記録ヘッド20と当接する面の反対側の面に配置するようにした。このため、支持部30は記録ヘッド20との当接面の反対側からブレード部29を支持することができる。従って、より効果的にブレード部29を支持することができる。
(3)第1の実施形態では、ブレード部29である先端部29b、支持部30、弾性部29aを同一の素材から形成した。このため、製造が容易になり、コストを低減させることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図5に従って説明する。
なお、第2の実施形態は、第1の実施形態のワイピング手段27の構成を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
まず、最近のインクジェット式プリンタにおいては、多様な記録媒体(例えば、普通紙、厚紙、CD−ROMなど)に対応すべく、記録ヘッドのノズル形成面と記録媒体の設置面との距離を変位させる機構(ギャップ調整手段)を備えたものが実用化されている。このようなギャップ調整手段を備えたインクジェット式プリンタでは、ギャップの調整によってブレード部29の先端部29bと記録ヘッドのノズル形成面との距離(間隔)が変化してしまい、これに伴って、ブレード部29がノズル形成面を押圧する力が変化する。特にプラテンギャップが大である場合にはブレード部による押圧力が減少してしまい、ノズル形成面を充分に払拭できずに拭き残りを生じさせ、異物を残存させてしまう可能性がある。
本実施例においては、記録媒体設置面とノズル形成面とのギャップに対応してブレード部とノズル形成面の接触角を制御する構成となっている。
図5は、記録媒体載置面とノズル形成面とのギャップに対応してブレード部とノズル形成面の接触角を制御するワイピング手段がしめされている。
ワイピング手段270は、ノズル形成面に当接して払拭するブレード部290と、ブレード部290を固定するブレードホルダ310を有している。ブレード部290は、先端部に先端部290bと、基端部に弾性部290aと、先端部290bがノズル形成面と当接する面と、その反対側の面とに、それぞれ支持部300A、300Bを有している。そして、支持部300A、300Bは、それぞれの支持部下端面と、ブレードホルダとの距離が図5に示した距離l、mの如く、僅かに異なるように形成されている(l<m)。また、上述の実施例と同様に先端部290b、弾性部290a、支持部300A、300Bは弾性を有する同じ材料、例えばエラストマー等により一体に形成されている。このワイピング手段27は、ノズル形成面21の払拭時において弾性部290aが支持部300A側に撓むと、それに応じて支持部300Aの突出部がブレードホルダ31と当接する。そして支持部300Aがブレードホルダ31と当接すると、それ以上に弾性部290aが支持部300A側に撓むことを抑制されて、ノズル形成面21と先端部290bの接触角度はθa(図示せず)に維持される。また、ノズル形成面21の払拭時において弾性部290aが支持部300B側に撓むと、それに応じて支持部300Bの突出部がブレードホルダ31と当接する。そして支持部300Bがブレードホルダ31と当接すると、それ以上に弾性部290aが支持部300B側に撓むことを抑制されてノズル形成面21と先端部290bの接触角度はθb(図示せず)に維持される。また接触角度θa、θbは、支持部300A、300Bとブレードホルダ31との距離l、mが、l<mであることにより、θa>θbとなる。
すなわち、上述のギャップ調整機構によりプラテンギャップが大においてノズル形成面を払拭する場合は、図5の如くキャリッジ14を支持部300B側から進入させる。するとノズル形成面21と先端部290bとが接触した時点で弾性部290aが撓み、支持部300Aがブレードホルダ310と当接することにより接触角θaでもってノズル形成面を払拭する。よって、接触角θbで払拭するよりもブレード部29の倒れ込みが少ない為、確実にノズル形成面を払拭することができる。
また、通常ギャップ(プラテンギャップ小)の場合は、図5で示したキャリッジ14の進入方向とは逆の方向である支持部300A側から進入させる。するとノズル形成面21と先端部290bとが接触した時点で弾性部290aが撓み、支持部300Bがブレードホルダ310と当接することにより接触角θbでもってノズル形成面を払拭する。よって、上述の実施例と同様に適切な接触角でノズル形成面を払拭することができる。
またθaは例えば41°〜50°、θbは例えば30°〜40°が好ましい。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、所定の位置で静止させたワイピング手段27に対し、記録ヘッド20をキャリッジ14ごと移動させることにより、ノズル形成面21をブレード部29により払拭するようにした。これ以外に、静止した記録ヘッド20に対してワイピング手段27を移動させることにより、ノズル形成面21をブレード部29により摺動させて払拭するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、記録ヘッド20のクリーニング時にワイピング手段27を移動させ、ノズル形成面21を払拭する所定位置に配置したが、常にワイピング手段27をノズル形成面21を払拭する所定位置に固定してもよい。
・上記各実施形態では、ブレード部29,37の最上面29c,37cの長手方向が、キャリッジ14の移動方向、すなわち図1におけるX方向と直交する方向(図1におけるY方向)と平行になるように、ワイピング手段27,35を配置した。これ以外に、最上面29c,37cの長手方向が、X方向に対して斜めになるように配置してもよい。
・第1の実施形態では、上端部、弾性部、支持部は同じ素材から形成したが、支持部をブレード部29とは別部材から形成してもよい。
・上記各実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンタに使用したが、インク以外の液体を噴射する液体噴射装置に応用してもよい。例えば、液晶ディスプレイやELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
第1の実施形態のインクジェット式プリンタ本体の斜視図。 第1の実施形態のワイピング手段の斜視図。 第1の実施形態の払拭動作前のワイピング手段の要部正面図。 第1の実施形態の払拭動作を示すワイピング手段の要部正面図。 第2の実施形態の払拭動作前のワイピング手段の要部正面図。
符号の説明
11…液体噴射装置としてのプリンタ本体、21…ノズル形成面としてのノズル形成面、22a〜22d…液体貯留手段としてのインクカートリッジ、20…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、27,270…ワイピング手段、29,290…ブレード部、29a,290a…弾性部、29b,290b…先端部、30,300A,300B…支持部、P…ターゲットとしての記録媒体。

Claims (6)

  1. 往復移動するキャリッジと、
    前記キャリッジ上に搭載され、ターゲットに対してノズルの開口部から液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記噴射ヘッドとの相対移動により、前記液体噴射ヘッドにおける前記ノズルの開口部側のノズル形成面を払拭するワイピング手段とを備えた液体噴射装置において、
    前記ワイピング手段は前記ノズル形成面と当接するブレード部を備え、
    前記ブレード部は、前記ノズル形成面と当接する先端部と、弾性変形可能な弾性部と、前記弾性部の変形を受けて前記ノズル形成面と前記先端部とを所定接触角に維持する支持部とを有することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記ブレード部はブレードホルダにより固定されており、前記支持部がブレードホルダと当接することにより前記所定接触角を維持することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記支持部は、前記ブレード部における前記ノズル形成面の払拭面とは反対の面に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記支持部を第1の支持部とし、前記ブレード部における前記ノズル形成面の払拭面にも第2の支持部がさらに設けられていることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記第1の支持部と前記ブレードホルダとの距離が、前記第2の支持部と前記ブレードホルダとの距離よりも短いことを特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
  6. 前記液体噴射装置は、前記ターゲットの厚みによって該ターゲットの設置位置と前記ノズル形成面との距離を調整するギャップ調整手段をさらに備えており、
    前記距離が相対的に大きい場合は前記ブレードホルダの前記第1の支持部を有する面とは反対の面を払拭面とし、
    前記距離が相対的に小さい場合は前記ブレードホルダの前記第2の支持部を有する面とは反対の面を払拭面として前期ノズル形成面を払拭することを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
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