JP2005334756A - 電磁波照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の装置では、ケーシングにUVセンサを取り付けて紫外線光源の出力量を検出すると、UVセンサの受光面が処理対象物の影響を受けて紫外線等の電磁波の正確な出力量を検出することができない。
【解決手段】 水が収納されるケーシング8と、水に対して紫外線放射部から所定の紫外線を放射すると共に紫外線放射部の一部がケーシング8から露出される1又は2以上の紫外線ランプ20と、この紫外線ランプ20をケーシング8に保持する保持具22と、この保持具22に装着されると共に紫外線放射部の露出部を覆う被覆部材30と、紫外線ランプ20の出力量を検出する紫外線センサ33と、を備えて構成される。被覆部材30の外面に紫外線センサ33を固定すると共に、紫外線センサ33の受光部と紫外線ランプ20とを連通する連通路40を被覆部材30に設ける。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電磁波(特に、波長が100nmから480nmまでの範囲内にある紫外線及び可視光線)を放射して処理対象物を殺菌、加熱、反応等させるための電磁波照射装置に関し、特に、処理対象物が収納されるケーシングから電磁波放射部の一部が露出された電磁波発生源の出力量を電磁波検出センサで検出するようにした電磁波照射装置に関するものである。
従来の、この種の電磁波照射装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、浄水装置及びそれを用いた温水プール浄水システムに関するものが記載されている(第1従来例)。この浄水装置は、「1本乃至複数本の紫外線照射ランプを設置した円筒状の紫外線照射タンクと、前記紫外線照射タンクの下部(上流側)の接線方向に配設された原水が供給される原水供給部と、前記原水供給部に配設された紫外線照射タンクの水流量が調節される流量制御バルブと、前記紫外線照射タンクの円周側壁に前記紫外線照射ランプ数と同数且つ前記紫外線照射ランプ毎に対向して貫設された紫外線照射強度を測定するUVセンサと、前記紫外線照射タンク内やその上流側もしくは下流側に設置された水温を測定する温度センサと、前記紫外線照射ランプ及び/又は前記流量制御バルブの制御及び前記温度センサの出力により水への紫外線照射量を補正するコントローラと、前記紫外線照射タンクの上部(下流側)の接線方向に配設された浄化された水を排出する浄化水排出部と、を備えている」ことを特徴としている。
この浄水装置によれば、「紫外線照射タンクの下部(上流側)の接線方向に原水供給部及び上部(下流側)の接線方向に浄化水排出部が配設されているので、原水が紫外線照射タンク内で紫外線ランプに衝突しながら旋回流状態で乱流撹拌され相転換が起こるので、懸濁物質が紫外線照射ランプやUV照度測定部に付着することを防止できる。原水が旋回しながら撹拌され相転換することから、紫外線照射ランプの紫外線への暴露率が高く高い殺菌性を得ることができる」等の効果が期待される。
また、従来の電磁波照射装置の他の例としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、紫外線殺菌装置に関するものが記載されている(第2従来例)。この紫外線殺菌装置は、「紫外線光源と、該光源を包囲する外槽と、前記光源と外槽間に形成される殺菌空間と、前記光源に対向して設けた受光器と、該受光器の出力変化により駆動される警報装置とより成る」ことを特徴としている。
特開2000−70928号公報 実開昭51−40098号公報
しかしながら、このような従来の電磁波照射装置においては、第1従来例の場合には、ケーシングである紫外線照射タンクに複数のUVセンサが取り付けられており、そのUVセンサの受光部が処理対象物に直接接触する構造となっていた。そのため、UVセンサの受光部が処理対象物によって影響を受けることがあり、例えば、処理対象物が受光部に付着することによってセンサの感度が低下し、紫外線ランプの正確な出力量を測定することができないという課題があった。
また、第2従来例の場合には、紫外線光源の一部がケーシングである外槽の外に露出されており、その露出部にはキャップが装着されていて、そのキャップに貫通孔を設け、その貫通孔にUVセンサを嵌合固定する構造となっていた。そのため、UVセンサの受光部が処理対象物によって汚染されることがないことから、紫外線光源から放射されている電磁波の測定には適しているが、UVセンサが貫通孔に嵌め込まれているため、紫外線光源から発生する熱が貫通孔内にこもってしまい、UVセンサの温度が許容範囲以上に上昇してしまう。その結果、UVセンサの加熱によって出力が不安定になり、紫外線光源から放射される電磁波の出力量を正確に測定することができないという課題があった。
解決しようとする問題点は、ケーシングにUVセンサを取り付けて紫外線光源の出力量を検出すると、UVセンサの受光面が処理対象物の影響を受けて正確な値を検出することができないという点にある。また、ケーシング外にUVセンサを取り付けるとしても、キャップの貫通孔のような場所にUVセンサを設置すると、紫外線光源から放射される熱によってUVセンサの温度が高くなり、UVセンサの出力が不安定になって同じく正確な値を検出することができない点にある。
本出願の請求項1記載の電磁波照射装置は、処理対象物が収納されるケーシングと、処理対象物に対して電磁波放射部から所定の電磁波を放射すると共に電磁波放射部の一部がケーシングから露出される1又は2以上の電磁波発生源と、この電磁波発生源をケーシングに保持する保持具と、この保持具に装着されると共に電磁波放射部の露出部を覆う被覆部材と、電磁波発生源の出力量を検出する電磁波検出センサと、を備え、被覆部材の外面に電磁波検出センサを固定すると共に、電磁波検出センサの受光部と電磁波発生源とを連通する連通路を被覆部材に設けたことを最も主要な特徴とする。
本出願の請求項2記載の電磁波照射装置は、被覆部材の外面には、電磁波検出センサを固定するためのブラケットを設けたことを特徴とする。
本出願の請求項3記載の電磁波照射装置は、ブラケットは、電磁波検出センサを両面から覆う一対の挟持片からなり、この一対の挟持片間に電磁波検出センサを挟持したことを特徴とする。
本出願の請求項4記載の電磁波照射装置は、電磁波は、少なくとも100nm乃至480nmの波長領域を含むことを特徴とする。
本出願の請求項5記載の電磁波照射装置は、被覆部材は、紫外線不透過性フッ素樹脂で形成したことを特徴とする。
本出願の請求項6記載の電磁波照射装置は、保持具は、電磁波発生源が貫通される筒状部を有すると共に、この筒状部に嵌合される筒体部を被覆部材に設け、この筒体部を筒状部に装着した状態において連通路に合致される1又は2以上の連通穴を保持具に設けたことを特徴とする。
本出願の請求項7記載の電磁波照射装置は、被覆部材には、この被覆部材を保持具に固定するための固定手段を設けたことを特徴とする。
本出願の請求項8記載の電磁波照射装置は、被覆部材に装着されると共に電磁波発生源の所定以上の偏りを防止する姿勢規制部材を設けたことを特徴とする。
本出願の請求項9記載の電磁波照射装置は、姿勢規制部材には、電磁波発生源のリード線を外部に引き出すための切欠き部を設けたことを特徴とする。
また、本出願の請求項10記載の電磁波照射装置は、姿勢規制部材には、電磁波発生源の熱を外部に逃がすための放熱路を設けたことを特徴とする。
本出願の請求項1記載の電磁波照射装置によれば、ケーシングに保持具を介して保持された電磁波発生源のケーシングから露出した部分を覆う被覆部材の外面に電磁波検出センサを固定すると共に、その受その受光部と電磁波発生源とを連通する連通路を被覆部材に設ける構成としたため、電磁波検出センサの受光部が処理対象物の影響を受けないようにできると共に、電磁波検出センサが受ける電磁波発生源の熱影響を少なくすることができる。そのため、電磁波検出センサの受光部が処理対象物によって影響を受けることがないため、受光部に処理対象物が付着することによるセンサ感度の低下を防止することができる。しかも、電磁波検出センサの温度が著しく上昇するのを防止することができ、電磁波検出センサの温度上昇によって出力が不安定になるのを防ぎ、電磁波発生源から放射される電磁波の出力量を正確に測定することができる。
本出願の請求項2記載の電磁波照射装置によれば、被覆部材の外面にブラケットを設けることにより、電磁波検出センサを被覆部材に対して簡単且つ確実に取り付けることができると共に、電磁波検出センサの調整を容易に行うことができる。
本出願の請求項3記載の電磁波照射装置によれば、被覆部材の外面に一対の挟持片を設けてブラケットを構成し、この一対の挟持片間に電磁波検出センサを挟持して固定することにより、電磁波検出センサをより一層強固且つ確実に取り付けることができると共に、電磁波検出センサの調整を容易に行うことができる。
本出願の請求項4記載の電磁波照射装置によれば、電磁波として少なくとも100nm〜480nmの波長領域を含むことにより、処理対象物を殺菌し、化学反応させ、或いは加熱させたりして各種の処理を行うことができる。
本出願の請求項5記載の電磁波照射装置によれば、被覆部材の材質として紫外線不透過性フッ素樹脂を用いることにより、電磁波発生源から放射される電磁波としての紫外線に対する耐力が高く、紫外線によって電磁波検出センサ自体が蓄熱等して故障するのを防止することができる。
本出願の請求項6記載の電磁波照射装置によれば、保持具に筒状部を設けると共に被覆部材に筒体部を設け、筒状部に筒体部を嵌合した状態で、被覆部材の連通路に合致される1又は2以上の連通穴を保持具に設けることにより、保持具の外側に電磁波検出センサを設置することができ、被覆部材の取付構造を簡単にできると共に、電磁波検出センサが電磁波発生源から受ける熱影響を少なくして電磁波の出力量の検出精度を高めることができる。
本出願の請求項7記載の電磁波照射装置によれば、被覆部材に固定手段を設けることにより、保持具に対して被覆部材を所望の位置で確実に固定することができる。
本出願の請求項8記載の電磁波照射装置によれば、姿勢規制部材を被覆部材に装着することにより、電磁波発生源の所定以上の偏りを防止して、所定以上傾いた状態の電磁波発生源から出力される電磁波の誤測定を防止することができる。
本出願の請求項9記載の電磁波照射装置によれば、姿勢規制部材に切欠き部を設けることにより、その切欠き部から電磁波発生源のリード線を引き出して、当該リード線の処理を容易にすることができる。
また、本出願の請求項10記載の電磁波照射装置によれば、姿勢規制部材に放熱路を設けることにより、その放熱路から電磁波発生源の熱を外部に逃がし、電磁波発生源の放熱効率を高めることができる。
電磁波検出センサの受光部が処理対象物の影響を受けることがないと共に、電磁波検出センサが電磁波発生源から受ける熱影響を少なくすることができ、電磁波発生源から放射される電磁波の出力量を正確に検出することができる電磁波照射装置を、簡単な構造によって実現した。
以下、本発明の実施の形態を添付した図面を参照して説明する。図1〜図13は、本発明の電磁波照射装置の実施の形態を示すものである。即ち、図1は、本発明の電磁波照射装置の第1実施例を示す正面図、図2は、同じく側面図、図3は、図2の要部を拡大した断面図、図4は、図3の要部を拡大した断面図である。図5A,Bは、本発明に係る被覆部材の平面図及び縦断面図、図6は、本発明に係る保持具の斜視図、図7は、本発明に係る姿勢規制部材の斜視図である。図8は、本発明に係る姿勢規制部材の第2実施例を示す断面図、図9は、同じく姿勢規制部材の第3実施例を示す断面図、図10は、同じく姿勢規制部材の第4実施例を示す断面図、図11は、本発明に係るカバー部材の斜視図、図12は、本発明の電磁波照射装置の第2実施例の要部を示す断面図、図13は、本発明に係る電磁波発生源の第3実施例を示す分解斜視図である。
ここで、本発明に係る「電磁波」について説明する。一般に「電磁波」は、波長の短い順にγ線(波長約10-2nm以下)、X線(10-3nm〜10nm)、紫外線(1nm〜400nm)、可視光線(400nm〜800nm)、赤外線(800nm〜1mm)及び電波(0.1mm以上)と分類される。本発明に係る「電磁波」は、前記電磁波のうち、波長が100nmから400nmまでの紫外線と、同じく波長が400nmから480nmまでの可視光線を少なくとも含むものを対象とする。
図1及び図2には、本発明の電磁波照射装置の第1実施例として紫外線殺菌装置1を示す。この紫外線殺菌装置1は、処理対象物である水に、電磁波発生源の一具体例を示す紫外線ランプから紫外線を照射して、水に含まれている細菌や微生物等を殺菌処理し、衛生的な水を得ることができるものである。この紫外線殺菌装置1は、紫外線を照射して水を殺菌処理する殺菌処理装置2と、この殺菌処理装置2を制御して紫外線ランプによる水の紫外線殺菌処理を実行する制御盤3とから構成されている。殺菌処理装置2及び制御盤3は、共に縦長の構造とされていて、その高さは人の背丈と略同程度に設定されている。
制御盤3は、縦長の筐体4と、この筐体4の前面の開口部を開閉可能として筐体4に取り付けられた蓋体5とからな構成されている。筐体4内には、制御パネル、制御バルブその他の制御機器が収納され、操作ボタン等が配置されている。筐体4は、制御盤用支持台6に載置固定されていて、この制御盤用支持台6と一体的に処理装置用支持台7が設けられている。
処理装置用支持台7には、殺菌処理装置2のケーシング8の下部が支持固定されている。ケーシング8は、上面に開口された広口の円筒形の容器からなり、下面は球面状の底板によって閉じられている。ケーシング8の上部には支持バンド9が取り付けられ、その支持バンド9には支持板10が固定されている。支持板10の一端は制御盤3の筐体4の背面に固定されており、これによりケーシング8の上部を筐体4で支えて当該ケーシング8の倒れを防止している。
ケーシング8の下部には、側方に突出するように接続された供給管11と、真下に突出するように接続されたドレン管12とが設けられている。処理対象物である水は、供給管11の供給口からケーシング8内に供給される。ドレン管12は、ケーシング8内に残留する水をドレン口から外部に排出するために使用される。また、ケーシング8の上部には、側方に突出するように接続された排出管15が設けられている。排出管15の排出口からは、ケーシング8内で紫外線によって殺菌処理された衛生的な水が排出される。
ケーシング8の上部は、図3に示すような構成となっている。ケーシング8の上端には、外向きのフランジ部8aが設けられている。このケーシング8のフランジ部8aに円盤状の上蓋17が載置されている。上蓋17の直径はフランジ部8aの外径と同程度に設定されており、ボルトとナットの組み合わせからなる複数個の固着手段18によって上蓋17がケーシング8に対して着脱可能に取り付けられている。
上蓋17には、電磁波発生源の一具体例を示す紫外線ランプ20の複数本が、それぞれ保護管21及び保持具22を介して保持されている。複数本の紫外線ランプ20は、ケーシング8内を満遍なく照射できるように略均等に配置されている。1本の紫外線ランプ20は、保護管21内に挿入することによって保持されていて、その保護管21が保持具22に取り付けられている。これら紫外線ランプ20と保護管21と保持具22等との結合関係を、図4に拡大して示す。
図4に示すように、保護管21は、上面に開口された広口の円筒形の容器からなり、下面は球面状の底部によって閉じられている。この保護管21は、紫外線の照射を受けても劣化することのない耐紫外線性を有する石英ガラス管や紫外線透過性フッ素樹脂によって形成する。この保護管21の上部が、O−リング等の弾性部材を介して弾性的に支持されている。
図4及び図6に示すように、保持具22は、上蓋17に螺合して固定されるジョイント23と、このジョイント23に螺合して固定されるキャップ24とから構成されている。ジョイント23はリング状をなしていて、一面には上筒軸部23aが設けられ、他面には下筒軸部23bが設けられている。そして、上下筒軸部23a,23bの各内面には、O−リング25a,25bを収納するための上下の環状溝26a,26bが設けられている。更に、ジョイント23の下筒軸部23b側の端面には、O−リング25cを収納するための環状溝26cが設けられている。
この下筒軸部23bを上蓋17のネジ孔17aに螺合することによってジョイント23が上蓋17の上面に着脱可能に取り付けられている。そして、ジョイント23の環状溝26cに装着されたO−リング25cにより、ジョイント23と上蓋17との間の液密性が保持されている。ジョイント23の外周面には、その回動操作を容易にするためのローレットが設けられている。
キャップ24は、ジョイント23の上筒軸部23aに螺合されるナット部24aと、このナット部24aの一面側に連続して形成された円筒状の筒軸部24bとから構成されている。ナット部24aの外周面には、その回動操作を容易にするためのローレットが設けられている。また、筒軸部24bの外周面の4箇所には、周方向に等間隔あけて平面部24cが設けられている。各平面部24cは、筒軸部24bの外周面の一部を切除することによって形成されている。各平面部24cには、筒軸部24bを半径方向に貫通する連通穴27が設けられている。そして、筒軸部24bの端面には、軸方向に貫通する貫通穴28が設けられている。
このような構成を有するキャップ24が、そのナット部24aを上筒軸部23aに螺合することによってジョイント23に着脱可能に取り付けられている。そして、これらジョイント23及びキャップ24に保護管21の上部である開口側が挿入され、その挿入部がジョイント23に装着されたO−リング25a,25bとキャップ24に装着されたO−リング25dとによって弾性的に保持されている。保護管21の上端部とキャップ24との間には、保護管21の上端部を保護するためのパッキン29が介在されている。ジョイント23及びキャップ24の材質としては、紫外線に強いステンレス鋼が好適であるが、他の金属材料を用いることもできる。
キャップ24には、被覆部材30が着脱可能に取り付けられている。図5A〜Cに示すように、被覆部材30は、キャップ24の筒軸部24bに嵌合される筒体部30aと、この筒体部30aの外周面に一体に設けられた一対の挟持片30b,30cとからなり、筒体部30aの軸方向に貫通穴31が貫通されている。一対の挟持片30b,30cは、筒体部30aの軸方向に所定の間隔をあけて互いに平行とされており、両挟持片30b,30c間に設けられた空間部32に電磁波検出センサの一具他例を示す紫外線センサ33が嵌合される。
一対の挟持片30b,30cには、紫外線センサ33をねじ止めするための挿通孔34a,34bが2個ずつ互いに対向するように設けられている。これらの挿通孔34a,34bには、紫外線センサ33を貫通する取付ネジ35が挿通される。これにより紫外線センサ33は、図4に示すように、複数本の取付ネジ35(本実施例では2本)によって一対の挟持片30b,30cに締付固定されている。更に、一対の挟持片30b,30cのうちの上挟持片30bには、紫外線センサ33の熱を放出するために複数の放熱孔36が設けられている。そして、各挟持片30b,30cの両端の角部には、接近して設置される他の被覆部材30との干渉を防止するために通常より大き目の面取り部37が設けられている。
一対の挟持片30b,30c間の筒体部30aには、貫通穴31に連通される連通路40が設けられている。この連通路40は、空間部32に保持された紫外線センサ33の受光部と対応する位置に設定されている。これにより紫外線センサ33の受光部と貫通穴31との間には連通路40の長さ分だけ隙間が設定されている。更に、連通路40は、被覆部材30をキャップ24に装着した状態において、複数の連通穴27のいずれかと重なり合う位置に設定されている。
また、筒体部30aには、被覆部材30をキャップ24に締付固定するための固定ネジ41が螺合されるネジ孔42が複数箇所(本実施例では3箇所)に設けられている。3箇所のネジ孔42は、連通路40と90度回転変位した位置に設定されており、そのいずれか1箇所に固定ネジ41が螺合される。固定ネジ41は、図5Aでは平小ねじで示しているが、図5B,Cでは六角ボルトで示している。このように、固定ネジ41の形状は、図示実施例のものに限定されるものではない。
被覆部材30の材質としては、ある程度の熱に耐えることができると共に、紫外線によっては劣化することがなく、耐紫外線性の高い紫外線不透過性フッ素樹脂が好適である。しかしながら、同じく熱に強くて紫外線にも強いセラミックスを用いることもできる。なお、ステンレス鋼については、同じく熱に強くて紫外線にも強いが、熱の伝導性が高いため、これを用いると紫外線センサ33の温度上昇が懸念されるため、あまり好ましくはない。
このような構成を有する被覆部材30が、図4では保持具22を構成するキャップ24の筒軸部24bに嵌合されている。そして、固定ネジ41の締め込みによって被覆部材30がキャップ24に締付固定されている。このとき、固定ネジ41の先端面は筒軸部24bの平面部24cに当接されている。このように固定ネジ41で平面部24cを押圧するように取り付けることにより、固定ネジ41が螺合されるネジ孔42に対して連通路40が90度又は180度の角度関係を持って設置されているため、そのまま連通路40と連通穴27との位置合わせを行うことができる。しかも、固定ネジ41で筒軸部24bの曲面を押圧する場合に比べてより強固に被覆部材30をキャップ24に締付固定することができる。
図4に示すように、被覆部材30の上部には姿勢規制部材45が装着されている。姿勢規制部材45は、紫外線ランプ20が所定以上に傾くのを防止する等を目的として設けたもので、図4及び図7に示すような構成を有している。即ち、姿勢規制部材45は、被覆部材30の貫通穴31に嵌合可能とされた筒軸部45aと、この筒軸部45aの軸方向の一端に連続された外向きのフランジ部45bとから構成されている。
姿勢規制部材45の筒軸部45aには、フランジ部45b側に形成された大径穴部46aと、この大径穴部46aと同心に形成された小径穴部46bとが設けられている。そして、大径穴部46aには断面半円形の溝からなる複数の放熱路47aが設けられ、小径穴部46bにも同じく断面半円形の溝からなる複数の放熱路47bが設けられている。各放熱路47a,47bは、周方向に略等間隔に配置されていて、大径穴部46aの放熱路47aと小径穴部46bの放熱路47bとは、それぞれ互い違いとなるように設定されている。
また、姿勢規制部材45には、周方向の1箇所において軸方向の一端から他端まで連続したスリット状の切欠き部48が設けられている。この切欠き部48は、保護管21内に挿入された紫外線ランプ20の先端から引き出されたリード線20aを外部に引き出すために設けたものである。また、切欠き部48を設けることにより姿勢規制部材45には、少々の弾性を周方向に付与することができる。姿勢規制部材45の材質としては、アルミニウム合金や銅合金等の熱の伝導性が高い材料が好適であるが、エンジニアリングプラスチックその他の材料を用いることもできる。
紫外線ランプ20は、波長範囲が100nmから400nmまでの紫外線のうち、少なくとも240nm〜300nmまでの波長範囲、特に254nm付近に強い線スペクトルを有する殺菌線を放射する殺菌ランプ(例えば、水銀入り放電管)である。この紫外線ランプ20は、300nm以下の光を透過する真っ直ぐな棒状の石英ガラス管又は紫外線透過性ガラス管51と、このガラス管51の両端を閉じる一対の電極栓52a,52bと、各電極栓52a,52bに取り付けられた電極53a,53b等を備えて構成されている。各電極53a,53bにはリード線20a,20bの一端がそれぞれ接続されていて、各リード線20a,20bの他端が電極栓52a,52bをそれぞれ貫通して外部に露出されている。
この紫外線ランプ20が、図4に示すように、保持具22に保持されている保持管21の開口部から挿入されている。この紫外線ランプ20の一方の電極栓52bとその近傍の電極53b部分は、キャップ24の上面から上方(外部)に露出されている。そして、紫外線ランプ20の挿入側の電極栓52aから引き出されたリード線20aは、保持管21の内面と紫外線ランプ20の外面との間の隙間を通して、保持管21の上端開口部から外部に引き出されている。このとき、被覆部材30に保持された紫外線センサ33の受光部は、連通路40、連通穴27及び保護管21を介して紫外線ランプ20の電磁波放射部であるガラス管51の電極53bの近傍に対向されている。
紫外線センサ33は、紫外線の照射を受けて紫外線出力量(入光パワー:mW/cm)に対応した信号(例えば、電圧値(V))を出力するもので、例えば、オムロン株式会社製のUVパワーモニタ(F3UV−A30/A03)等を用いることができる。
本発明に用いられる電磁波発生源としては、この実施例に示す紫外線ランプ20に限定されるものではなく、例えば、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、低圧水銀灯、超低圧水銀灯、キセノンランプ等を用いることができる。更に、半導体レーザによる紫外線発光方式や、光ファイバを用いてレーザ光を伝送して照射する方式等のように各種の電磁波放射手段を適用することができる。
また、上蓋17の上面には、それぞれ保持具22に保持された複数の紫外線ランプ20の上部を覆うカバー部材60が取り付けられている。カバー部材60は、複数の紫外線ランプ20の周囲を囲うリングカバー61と、このリングカバー61の上端の開口部を覆うカバープレート62とから構成されている。リングカバー61の下端には内向きのブラケット61aが複数箇所に設けられており、これらブラケット61aを貫通する固定ネジ63によって上蓋17に固定されている。また、リングカバー61の上端には外向きのフランジ部61aが設けられており、このフランジ部61aとカバープレート62の外周縁を貫通する複数個のボルト及びナットからなる固着手段64によってカバープレート62がリングカバー61に対して着脱可能とされている。
このような構成を有する紫外線殺菌装置1は、例えば、次のようにして使用され、処理対象物の一具体例を示す水を紫外線で殺菌して衛生的な水を製造することができる。図2に示すように、紫外線によって処理される水は、ケーシング8の下部に設けた供給管11の供給口からケーシング8内に導入された後、ケーシング8内を上昇して、ケーシング8の上部に設けた排出管15の排出口から外部である他の装置に供給され、或いは図示しない貯水槽等に貯水される。この水が、ケーシング8内を移動する際にケーシング8の上端から下部近傍まで延在された複数本の紫外線ランプ20の紫外線放射部から放射される紫外線によって殺菌され、衛生的な水に変えられて排出口から排出される。
このような紫外線殺菌装置1において、紫外線殺菌処理を効率良く行うためには、複数本の紫外線ランプ20から放射される紫外線が、その紫外線ランプ20から実際にどれだけ照射量が出力されているかが問題となる。例えば、紫外線ランプ20の寿命が近づいた場合や、装置内における紫外線ランプ20の周囲環境条件等によって出力自体が低下すると、そもそも所定量の紫外線照射が不可能になるため、目的とする紫外線殺菌処理を行うことができなくなる。また、紫外線ランプ20による紫外線の放射量が所定量であったとしても、例えば、保護管21の外周面が汚れていると、紫外線ランプ20から放射された紫外線が保護管21を通過できなくなり、同じく水に照射される紫外線が減少して、目的とする紫外線殺菌処理を行うことができなくなる。
これに対して、紫外線ランプ20からの出力が直接測定され、更にきれいな状態の保護管21を通過して測定され、これを出力の現在の基準値として用いることにより、実際の紫外線出力量又はそれに近い値に基づいて常に紫外線殺菌装置1を制御することができる。そのために、例えばケーシング8の中途部分に紫外線センサを取り付けて別個に紫外線出力量を測定し、その測定値と前記基準値とを比較することにより、ケーシング8に設けた内部を観察するための覗き窓の汚れか、処理対象物である液体自体の汚れか、紫外線ランプ20自体の出力低下か、等を簡単に確認することができる。
即ち、本願発明では、ケーシング8の外部において保持具22に固定される被覆部材30を設け、この被覆部材30に紫外線センサ33を取り付けて、保護管21を介して紫外線放射部から放射される紫外線の出力量を測定するようにした。そのため、保護管21のうち、処理対象物である水に接触することのない部分を介して紫外線の出力量を測定することから、水によって汚れを生じた部位を測定するおそれがなく、実際に紫外線放射部から放射されている紫外線の出力量に近い値(正確な値)を測定することができる。
しかも、紫外線センサ33が外部に露出されているため、紫外線センサ33からの放熱を促進できると共に、この紫外線センサ33を保持する被覆部材30が熱の不良導体である紫外線不透過性フッ素樹脂で形成されているため、熱の良導体であるキャップ24からの熱の伝達が抑制される。従って、紫外線ランプ20から放射される熱による紫外線センサ33の温度上昇を抑制することができ、光源の出力量に対応した正確な出力値を検出し、その検出値に対応した信号を出力することができる。
また、紫外線センサ33が一対の挟持片30b,30c間に嵌合されていて、これらに固定ネジ41でねじ止めする構成としたため、被覆部材30に対して紫外線センサ33を簡単且つ確実に取り付けることができる。そして、紫外線センサ33の3面が開放されているため、紫外線センサ33を被覆部材30に固定した状態において、この紫外線センサ33の出力調整を容易に行うことができる。なお、紫外線センサ33が固定される挟持片は、2つのうちいずれか一方のみを設ける構成としてもよい。かかる場合には、被覆部材30の成形性を容易にすることができる。
図8乃至図11は、前述した被覆部材の第2〜第4の実施例を示すものである。これらの図において、保持具(ジョイント23とキャップ24)22と保護管21と紫外線ランプ(但し、図10の実施例を除く。)20とは前記実施例と同一であるため同一部分に同一符号を付してそれらの説明を省略し、それぞれの被覆部材70,80,90について詳細に説明する。
図8に示す第2実施例に係る被覆部材70は、キャップ24の外側に紫外線センサ33を配置できるようにしたものである。被覆部材70の構成は、前記実施例の被覆部材30と同じく筒体部70aと、一対の挟持片70b,70cであるが、筒体部70aが軸方向に長く形成されている。そして、キャップ24に被覆部材70を装着した状態において、そのキャップ24の外側となる位置に一対の挟持片70b,70cと連通路40が設けられている。他の構成は前記実施例と同様である。
この被覆部材70の第2実施例の場合には、前述した実施例の効果に加えて、保護管22を介することなく紫外線ランプ20の電極53bに近い部分を紫外線センサ33で直接測定することができる。そのため、保護管22の汚れを気にすることなく、実際に紫外線放射部から放射されている紫外線の出力量を測定することができる。
図9に示す第3実施例に係る被覆部材80は、キャップ24の外側に紫外線センサ33を配置すると共に、一対の挟持片を設けることなく、バンド部材81によって着脱可能としたものである。バンド部材81は、図示しないが、着脱可能であって長さ調整可能に構成されており、その締付力によって紫外線センサ33を被覆部材80の外周面に締付固定できるようになっている。また、連通路40は、周方向に適宜な間隔をあけて複数個設けられている。通常、連通路40は1個で足りるため、使用しない連通路40はメクラ栓82によって塞いでおくようにする。そのため、各連通路40には、メクラ栓82のネジ径に対応したネジが設けられている。他の構成は前記実施例と同様である。
この被覆部材80の第3実施例の場合には、前述した実施例の効果に加えて、保護管22を介することなく紫外線ランプ20の電極53bに近い部分を紫外線センサ33で直接測定することができるため、保護管22の汚れを気にすることなく、実際に紫外線放射部から放射されている紫外線の出力量を測定することができる。しかも、設けた連通路40の数だけ紫外線センサ33の取付位置を変えることができ、紫外線センサ33の取付自由度を増すことができる。
図10に示す第4実施例に係る被覆部材90は、紫外線ランプ20の形状の変化に対応させて形成したものである。図11に示すように、被覆部材90は、一端が閉じられた筒体部90aと、この筒体部90aの閉鎖端の外面に設けられた一対の挟持片90b,90cとから構成されている。一対の挟持片90b,90cは、閉鎖端面において所定の間隔をあけて互いに平行とされており、両挟持片90b,90c間に設けられた空間部32に紫外線センサ33が嵌合される。そして、閉鎖端面の略中央部に連通路40が設けられている。更に、一対の挟持片90b,90cには、紫外線センサ33をねじ止めするための挿通孔34a,34bが2個ずつ互いに対向するように設けられている。
また、被覆部材90の筒体部90aには、紫外線ランプ20Aの一端を外部に突出させるための切欠き部91と、被覆部材90内部の空気を逃がすための空気穴92とが設けられている。切欠き部91は、紫外線ランプ20Aの太さよりも少々大きな幅を有し、被覆部材90の開口端から閉鎖端の近傍まで延在されている。また、空気穴92は、切欠き部91と反対側において斜め方向に貫通されている。空気穴92は、1個でもよく、また2個以上であってもよい。紫外線ランプ20Aは、ガラス管の中途部を90度折り曲げた形状とされている。他の構成は前記実施例と同様である。
この被覆部材90の第4実施例の場合には、前述した実施例の効果に加えて、保護管22を介することなく紫外線ランプ20の電極53bに近い部分を紫外線センサ33で直接測定することができるため、保護管22の汚れを気にすることなく、実際に紫外線放射部から放射されている紫外線の出力量を測定することができる。しかも、紫外線ランプ20のガラス管が延在する方向から紫外線の出力量を測定することができる。
図12は、本発明の電磁波照射装置の第2の実施例を示す紫外線殺菌装置100である。この紫外線殺菌装置100は、一端を半球状に突出させて閉鎖したパイプ状の石英ガラス管によって形成されたカバーチューブ101を有している。このカバーチューブ101の閉鎖端側が、処理対象物が収納されるタンク102に設けた窓穴103からタンク102内に挿入されている。窓穴103にカバー取付部材104が締付ネジ105によって固定されており、このカバー取付部材104の中央部を貫通する貫通穴106にカバーチューブ101の開口端がO−リング107を介して弾性的に支持されている。
カバー取付部材104には締付部材108が螺合されており、この締付部材108に防護カバー110の下部が嵌合されている。防護カバー110は、締付ネジ111によって締付部材108に締付固定されている。この防護カバー110は円筒状をなしており、その外周面に一対の挟持片112a,112bが一体に設けられている。一対の挟持片112a,112bは、上下方向に所定の隙間をあけて互いに平行とされており、これらの間に設けられた空間部に紫外線センサ33が装着されている。そして、紫外線センサ33は、固定ネジ41により締付固定されて一体的に取り付けられている。
また、防護カバー110の締付部材108と反対側に閉鎖キャップ113が一体的に取り付けられている。閉鎖キャップ113の中央部には、電源コード114の接続されたソケット115が固定されている。ソケット115には紫外線ランプ120の電極栓121が接続されている。電極栓121には2個のフィラメント122,122が横並びに設けられており、これらフィラメント122,122がU字状に形成されたガラス管123内に封止されている。
紫外線ランプ120のガラス管123は、カバー取付部材104内に挿入されている。また、防護カバー110の下部には吸気ノズル124が側方へ突出するように取り付けられている。そして、防護カバー110の上部には、その内外を連通させる複数の空気穴125が設けられている。
かくして、タンク102内に挿入されたカバーチューブ101内に紫外線ランプ120のガラス管123を挿入することにより、側方ばかりでなく前方にも紫外線を放射することができる。また、外気を吸気ノズル124から防護カバー110内に取り入れ、その空気を防護カバー110内に対流させて上部の空気穴125から外部に排出することにより、紫外線ランプ120から発生された熱を外部に放出させて紫外線ランプ120の発熱を抑制することができる。
このような構成を有する紫外線殺菌装置100によっても、前述した実施例の紫外線殺菌装置1と同様に、実際に紫外線放射部から放射されている紫外線の出力量に近い値(正確な値)を測定することができる。
図13は、本発明の電磁波照射装置に係る電磁波発生源の他の実施例を示す発光ダイオード光源150である。この発光ダイオード光源150は、少なくとも紫外線を放射する発光ダイオードを使用して全体として光源を構成したものである。この発光ダイオード光源150は、放射する電磁波の少なくとも一部に紫外線を含む発光ダイオード151を多数有する発光部152と、この発光部152が結合される電極部153とから構成されている。
発光部152は、表面に多数の発光ダイオード151が搭載された3枚の配線基板154,155,156を有し、これら3枚の配線基板154,155,156はコ字形に連結されて一体に構成されている。各配線基板154,155,156の表面に配設された発光ダイオード151の配列は、図示するように横方向に一致させて複数列に配列してもよく、また、横方向をずらして配置してもよい。更に、1列のみ或いは3列以上に配列してもよいことは勿論である。
各配線基板154,155,156の背面には、必要な配線パターン157,158が設けられていて、それらの配線パターン157,158には図示しないが、各発光ダイオード151の外部リードがそれぞれ接続されている。更に、外側に位置する2枚の配線基板154,156の各端面には、配線パターン157,158にそれぞれ接続された接続ピン159がそれぞれ設けられている。これらの接続ピン159は電極部153にそれぞれ接続され、プラス極とマイナス極に分けられて、対応する接続端子160に接続されている。
電極部153は、前述した第1実施例の紫外線ランプ20に代えて使用できるように構成されている。即ち、電極部153は、発光部152が接続されるベース部162と、このベース部162の上面に一体に設けられた本体部163とを有している。そして、本体部163に、発光部152と反対側に突出する2本の接続端子160が設けられている。
このような構成を有する発光ダイオード光源150を用いることによっても、前記実施例と同様に、紫外線を処理対象物に照射して殺菌や化学変化等を生じさせる紫外線照射装置を構成することができる。なお、この発光ダイオード光源150によれば、3枚の配線基板154,155,156に設けた配線パターン157,158に多数の発光ダイオード151を並列に接続する構成としたため、1個の発光ダイオード151に断線が生じた場合にも、他の発光ダイオード151に通電させて全体として同程度の光量の紫外線放射を継続させることができる。また、各配線基板154,155,156に多数の貫通穴を設けることにより、それらの穴に空気を通過させて発光ダイオード光源150の冷却機能を増すことができる。
このように使用される発光ダイオード151は、pn接合された半導体の結晶体からなる電磁波(光)を放射するLEDチップ7、一般にセラミックス材料により形成されるベース部材としてのステムと、このステムを貫通する2本の外部リードと、ステムのLEDチップ側を覆うキャップと、から構成される。
LEDチップとしては、波長が180nmから480nmまでの範囲内の電磁波を主に放射するものを用いる。波長180nm〜400nmの電磁波は殺菌作用を有する紫外線であり、また、波長400nm〜480nmの電磁波は人が視認することのできる可視光線の一部である。波長範囲が180nm〜400nm内の電磁波は、殺菌装置の殺菌源として使用することができる。また、波長範囲が400nm〜480nmの電磁波である可視光線の一部を本願発明の範囲内に含めた理由は、この範囲内の可視光線は、紫外線の波長と極めて近いものであることに加えて、波長250nm〜360nmの電磁波よりは殺菌時間は長くなるが、一部の菌やウイルスによっては1分〜10分の照射で殺菌可能であるからである。
即ち、紫外線は、波長180nm〜400nmの範囲内では殺菌作用を有しており、特に、波長200nm〜360nmの範囲内では非常に強いエネルギを持っている。従って、紫外線を放射するLEDチップを光源として用いることにより、細菌や微生物等の殺菌装置、或いは空気を浄化させる浄化装置等として使用することができる。
なお、LEDチップは、その半導体結晶体の種類、構造等によって放射される電磁波の波長を適宜に設定することができるため、使用目的に応じて放射される電磁波の波長を適宜に設定するようにする。また、キャップが紫外線を吸収する合成樹脂の場合には、吸収した紫外線によって合成樹脂に劣化が生じるため、キャップの材質としては、紫外線を吸収せずに当該紫外線を透過させる性質を有する材料、すなわち、紫外線透過性フッ素樹脂を使用することが好ましい。
以上説明したが、本発明は上述した実施例に限定して使用されるものではなく、上述したケーシング8内の水の殺菌は勿論のこと、例えば、地下又は地上建物上に設置された受水槽内の殺菌、ダクトの殺菌、清涼飲料水や果汁飲料或いは加工食品等の殺菌、これら飲料等の製造ラインに設置される洗浄装置、充填装置、冷却装置、医療機械、半導体製造機、クリーンルーム内の生産ラインで使用される製品や製品タンク内の殺菌装置、浴槽その他各種の装置、機械、器具の殺菌、滅菌等に使用される紫外線照射装置として用いて好適なものである。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
本発明の電磁波照射装置の第1の実施例を示す正面図である。 本発明の電磁波照射装置の第1の実施例を示す側面図である。 図2の要部を拡大して断面して示す説明図である。 図3の要部を拡大して断面して示す説明図である。 本発明の電磁波照射装置に係る被覆部材を示すもので、同図Aは斜視図、同図Bは平面図、同図Cは縦断面図である。 本発明の電磁波照射装置に係るジョイント及びキャップを示す斜視図である。 本発明の電磁波照射装置に係る姿勢規制部材を示す斜視図である。 本発明の電磁波照射装置に係る被覆部材の第2の実施例を断面して示す説明図である。 本発明の電磁波照射装置に係る被覆部材の第3の実施例を断面して示す説明図である。 本発明の電磁波照射装置に係る被覆部材の第4の実施例を断面して示す説明図である。 本発明の電磁波照射装置に係る被覆部材の第4の実施例を示す斜視図である。 本発明の電磁波照射装置の第2の実施例を断面して示す説明図である。 本発明の電磁波照射装置に係る電磁波発生源の第2の実施例を示す斜視図である。
符号の説明
1,100‥紫外線殺菌装置(電磁波照射装置)、 8‥ケーシング、 11‥供給管(供給口)、 15‥排出管、 17,20A,120‥紫外線ランプ(電磁波発生源)、 21‥保護管、 22‥保持具、 23‥ジョイント、 24‥キャップ、 27‥連通穴、 28‥貫通穴、30,70,80,90‥被覆部材、 30a,70a‥筒体部、 30b,30c,112a,112b‥挟持片、 33‥紫外線センサ(紫外線検出手段)、 36‥放熱孔、 40‥連通路、 45‥姿勢規制部材、 47a,47b‥放熱路、 48‥切欠き部、 51,123‥ガラス管、 52a,52b,121‥電極栓、 53a,53b‥電極、 60‥カバー部材、 61‥リングカバー、 62‥カバープレート、 81‥バンド部材、 110‥保護カバー、 125‥空気穴、 150‥発光ダイオード光源(電磁波発生源)、 151‥発光ダイオード、 152‥発光部、 153‥電極部、 154,155,156‥配線基板

Claims (10)

  1. 処理対象物が収納されるケーシングと、
    前記処理対象物に対して電磁波放射部から所定の電磁波を放射すると共に当該電磁波放射部の一部が前記ケーシングから露出される1又は2以上の電磁波発生源と、
    前記電磁波発生源を前記ケーシングに保持する保持具と、
    前記保持具に装着されると共に前記電磁波放射部の前記露出部を覆う被覆部材と、
    前記電磁波発生源の出力量を検出する電磁波検出センサと、を備え、
    前記被覆部材の外面に前記電磁波検出センサを固定すると共に、当該電磁波検出センサの受光部と前記電磁波発生源とを連通する連通路を当該被覆部材に設けたことを特徴とする電磁波照射装置。
  2. 前記被覆部材の外面には、前記電磁波検出センサを固定するためのブラケットを設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁波照射装置。
  3. 前記ブラケットは、前記電磁波検出センサを両面から覆う一対の挟持片からなり、当該一対の挟持片間に電磁波検出センサを挟持したことを特徴とする請求項2記載の電磁波照射装置。
  4. 前記電磁波は、少なくとも100nm乃至480nmの波長領域を含むことを特徴とする請求項1記載の電磁波照射装置。
  5. 前記被覆部材は、紫外線不透過性フッ素樹脂で形成したことを特徴とする請求項1記載の電磁波照射装置。
  6. 前記保持具は、前記電磁波発生源が貫通される筒状部を有すると共に、当該筒状部に嵌合される筒体部を前記被覆部材に設け、前記筒体部を前記筒状部に装着した状態において前記連通路に合致される1又は2以上の連通穴を前記保持具に設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁波照射装置。
  7. 前記被覆部材には、当該被覆部材を前記保持具に固定するための固定手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁波照射装置。
  8. 前記被覆部材に装着されると共に前記電磁波発生源の所定以上の偏りを防止する姿勢規制部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁波照射装置。
  9. 前記姿勢規制部材には、前記電磁波発生源のリード線を外部に引き出すための切欠き部を設けたことを特徴とする請求項8記載の電磁波照射装置。
  10. 前記姿勢規制部材には、前記電磁波発生源の熱を外部に逃がすための放熱路を設けたことを特徴とする請求項8記載の電磁波照射装置。
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