JP2005334609A - 消臭調湿布帛 - Google Patents

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建二 野垣
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Kiyonori Noda
清紀 野田
Katsushi Oki
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Abstract

【課題】 使用感と美感に優れ、安価で且消臭性と調湿性に極めて優れるとともに使い捨ての可能な消臭調湿布帛を提供する。
【解決手段】
綿スパン若しくはレーヨンスパンからなる原糸素材を機械絡合若しくは抄紙絡合させた不織布を素地とし、該素地の一側面若しくは両側面全面に亘って、平均粒径が50μm以下で比表面積が少なくとも80m/以上、及び塩基置換容量(meq/100g)が200mg以上の人工ゼオライト粉体が実質的に20g/m以上の塗着重量割合を以って、且適宜色調と柄若しくは模様で而も未塗着部面積が10%割合以上となるよう、透気透湿性塗膜により塗着された構成。
【選択図】 図5

Description

本発明は消臭調湿布帛に係るもので、更に詳しくは身体表面から発散される臭気の吸着消臭と汗や分泌物の吸水吸湿と放湿による調湿がなしえ、要介護者用シーツや寝具等には極めて好適な消臭調湿布帛に関する。
就寝時における身体表面からは多量の汗や分泌物が排出されるものであることから、シーツや寝具等は専らこれら汗や分泌物を十分に吸水吸湿しえる素材として綿織物が通常使用されている。
ところで近年では建築技術の向上に伴い建物空間の密閉性が著しく高まっていることから建物空間内が年間を通して温暖化しており、従って通常な健康者ですら度々発汗するものであり、とりわけ幼児や高齢者或いは病弱者等体温調節機能の低い者では多量な発汗と分泌物の排出が頻繁に発生し、且この発汗と分泌される分泌物が時間経過とともに酸化され若しくは細菌類による変性により強度の悪臭を発生し、更にはこの悪臭がシーツや寝具等に吸着付着され而も拡散されて密閉性の高い建物空間内に籠り著しく不快感や非衛生感を増長させている。
加えて今日の高齢化社会の下では医療施設や要介護施設或いは在宅においての要介護者は増加の一途を辿っており、特に高齢者においては発汗とともに排泄物の漏出に加え加齢臭の発散とも相俟って、シーツや寝具への強度の臭気の吸着付着と且その発散により、施設等における介護者の介護環境は劣悪な状態におかれ、而もシーツや寝具等の汚損も膨大に発生している実情にある。
かかる状況に対処するものとして、発生した臭気を化学的に消臭せしめる消臭成分として竹抽出エキスを初め、竹メカニカルパルプフラボノイド、シャンピニオンエキス若しくは銅化合物、亜鉛化合物、銀化食物等をプラスチックフィルムや不織布に配合させ或いは塗着させたものが特開2001−2147号で公知されてなり、且ポリフェノールやカテキン等による消臭性製品も広く宣伝されている。
更に消臭成分として銅、亜鉛、ケイ素、チタン等から選ばれる無機系化合物と芳香族ポリアミンからなり、この消臭成分を繊維構造物や樹脂成形品に含有させ若しくは付着或いは塗着させた消臭性成形品が特開平10−226965号で公知されている。
特開2001−2147号公報 特開平10−226965号公報
しかしながら常時発汗され或いは排出される分泌物等から発生し拡散される臭気に対しての消臭にはかかる化学的消臭手段では到底対処できず、且シーツや寝具等の汚損に伴い洗浄をなす場合には、これら消臭成分が容易に剥落流失されて消臭性も喪失され、而も発汗に際しての吸水吸湿には何等の対処もなしえない。
他方物理的吸着や吸湿を図る布帛として多孔質で吸着吸湿容量の大きな活性炭粉体を織物等の素地に接着剤を用いて塗着させ、臭気の吸着による消臭と汗や分泌物の吸水吸湿をなす消臭若しくは防臭織物たるものも散見されるが、該消臭若しくは防臭織物は折角吸着吸湿容量の大きな多孔質活性炭を使用しても、接着剤により多孔質表面が包被閉塞されて塗着されるため吸着が阻害されて消臭性が発揮されず、且仮令吸着がなされても短時に吸着飽和により消臭性が滅失され、更には吸水や吸湿がなされた場合にも化学的吸水や吸湿作用が働き、その蒸散乾燥には極めて長時間を要するため使用者には著しく不快感を与えることとなり、加えて活性炭は色調が黒色であるために色調や柄、模様等の美感を付与させるうえからは、該活性炭の色調を隠蔽させる織物素地の併用が余儀なくされ、嵩や重量の増大とともに硬剛な織物となるばかりかコスト的にも著しく割高となる。而も汚損に伴う洗浄に際しては、吸水吸湿された水分の乾燥にも長時間を要すること等より実用使用されるには至っていない。
発明者等はかかる実情に鑑み研究を重ねた結果、多孔質で膨大な比表面積を有し且触媒作用を保持するとともに大きな塩基置換容量をも付与せしめられ、而も吸水吸湿に係る水分をその結晶間隙内に保水し、且外部乾燥の度合に合せて放湿する所謂調湿性を保持する人工ゼオライト粉体に着目するとともに、該人工ゼオライト粉体を柔軟且安価な素地の一側面若しくは両側面に透気透湿性塗着材を用いてその全面に亘り適宜の色調と柄及び模様で、且未塗着部面積が10%以上の割合となるよう塗着させることにより使用感と美感に優れ安価で且極めて消臭性と調湿性に優れる消臭調湿布帛が形成しえることを究明し本考案に至った。
本発明は使用感と美感に優れるとともに安価で且消臭性と調湿性に極めて優れ、而も使い捨ての可能な消臭調湿布帛を提供することにある。
上述の課題を解決するための手段は柔軟と嵩高で良好な使用感と、且多彩な色調の柄、模様を堅牢に塗着形成させるための塗着性及び安価な素地を得るため、綿スパン若しくはレーヨンスパンからなる原糸素材が選ばれ、且この原糸素材を機械絡合させ若しくは抄紙絡合させて形成された不織布を素地として用いる。
そしてかかる素地の一側面若しくは両側面には、使用に際し身体表面からの発汗や排出される分泌物自体の臭気を初め、汗や分泌物の酸化若しくは細菌類による変性に伴い発散される悪臭等を積極的且効率的に吸着し分解消臭させ或いは水分や湿気を積極的且効率的に吸水吸湿してその結晶間隙内に保水させたうえ、外部乾燥状態に合せて放湿させる調湿を図るために、その全面に亘って実質的に20g/m以上の塗着重量割合を以って人工ゼオライト粉体が塗着されている。
この人工ゼオライト粉体はその平均粒径が50μm以下の微粒状のものが用いられるもので、かかる微粒状の使用により臭気や悪臭に対する吸着接触表面積率や、汗や分泌物等の水分や湿気に対する吸水吸湿接触表面積率が大きく形成され、臭気や悪臭若しくは水分や湿気に対する積極的な吸着や吸水吸湿がなされる。加えて臭気や悪臭若しくは水分や湿気は身体表面の広範囲に亘る部分より発生し発散されるため、これら臭気や悪臭の効率的吸着や吸水吸湿をなすうえからは、吸着容量若しくは吸水吸湿容量の大きなもの程好適なため、その比表面積においては少なくとも80m/g以上のものが用いられるとともに、吸着された臭気や悪臭を分解消臭し且吸着飽和を阻止し長期に亘り消臭性を発揮させるうえからは、その本来的に保持する触媒作用に強い塩基置換性を付与せしめることが要請されるため、その塩基置換容量(meq/100g)においては少なくとも200mg以上の人工ゼオライト粉体が用いられる。
かくして素地の一側面若しくは両側面全面に亘って塗着される人工ゼオライト粉体は、その多孔質に係る膨大な吸着容量や吸水吸湿容量が塗着材により包被隠蔽されぬよう透気透湿性塗膜を以って塗着されるもので、該透気透湿性塗膜を形成する塗着材としては、素地との堅牢な塗着と且安全性の高い塗着成分としてアクリル酸エマルジョン若しくはメタアクリル酸エマルジョンが10乃至20%重量、人工ゼオライト粉体が15乃至30%重量、無機充填材が15乃至25%重量、無機顔料0.5乃至3%重量及び水40乃至60%重量割合の組成が挙げられ、更に透気透湿性塗膜の柔軟な形成と且透気透湿性を高めるための連続気泡構造による透気透湿性塗膜の形成のための塗着材としては、天然ゴムラテックス10乃至25%重量、人工ゼオライト粉体20乃至35%重量、無機充填材10乃至20%、無機顔料0.5乃至3%重量、並びに炭酸水素ナトリウム、酢酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、オレイン酸カリウム、若しくはステアリン酸アンモニウムから選ばれる気泡剤が0.5乃至3%重量及び水40乃至60%重量割合の組成のものも挙げられる。
そして本発明では使用感はもとより美感に優れて且安価な消臭調湿布帛を提供するため、該人工ゼオライト粉体を塗着させるための透気透湿性塗膜が素地の全面に亘って適宜の色調と柄、模様を以って塗着形成され、而も該透気透湿塗膜の未塗着部面積が少なくとも10%割合以上となるよう塗着されてなる構成の消臭調湿布帛に存する。
本発明は上述のような技術手段を用いてなるもので、素地が綿スパンやレーヨンスパンを原糸素材として用い、且該原糸素材を機械絡合させ若しくは抄紙絡合させた不織布からなるため、柔軟で軽量且嵩高なため使用に際しての触感に優れるばかりか、該素地自体も吸水吸湿性を有するため使用感に著しく優れ、而も原糸素材が接着性に極めて優れるため、その一側面若しくは両側面には鮮明で色彩感に溢れる柄、模様が堅牢に塗着される。
加えてこの塗着される柄や模様は、アクリル酸若しくはメタアクリル酸エマルジョンからなる塗着成分が10乃至20%重量に対し、人工ゼオライト粉体が15乃至30%重量、無機充填材15乃至25%重量、無機顔料0.5乃至3%重量及び水40乃至60%重量割合の組成からなる塗着材で塗着されるため、塗着成分が水により希釈された低粘度となり、且人工ゼオライト粉体に略同量程度の無機充填材が混合されてなるため、塗膜形成に際して人工ゼオライト粉体と無機充填材とにより多量の充填間隙が形成されるとともに、人工ゼオライト粉体の多孔内に侵入した水分の多い塗着成分がその調湿作用により排出され且この充填間隙内を透通して外部に蒸散され、多量の蒸散孔路が生成された透気透湿性塗膜が形成される。
そしてこの透気透湿性塗膜には、その平均粒径が50μm以下と微粒状で臭気や悪臭等の接触吸着表面積率や汗若しくは分泌物等の接触吸水吸湿表面積率が極めて大きく、且その吸着容量若しくは吸水吸湿容量が膨大な所謂比表面積が80m/g以上で、而も本質的に保持する触媒作用に加えてその塩基置換容量(meq/100g)が200mg以上の強い塩基置換性を保持する人工ゼオライト粉体が15乃至30%重量割合で混合されてなり、而も素地の一側面若しくは二側面に全面に亘って塗着形成される透気透湿性塗膜には実質的に20g/m以上の塗着重量割合で塗着されてなるため、臭気や悪臭が積極的且効率良く吸着されるとともに、該吸着された臭気や悪臭が容易に分解消臭され且吸着飽和も無くなり長期に亘って吸着性と消臭性が発揮される。
更に発汗若しくは分泌物等による水分や湿気も積極的且効率的に吸水吸湿されたうえ、その水分や湿気が一旦人工ゼオライト粉体の結晶間隙内に保水されるとともに、外部乾燥状態に合せて逐次放湿され乾燥がなされるため、使用者には濡れ感や蒸れ感が短時に解消されて快適な使用がなしえる。
加えて本発明における塗着材には多量の無機充填材が混合されるため、人工ゼオライト粉体の最大の難点とされる暗灰色の色調も調色作用により適宜の色調に着色がなされ、多彩な柄や模様の塗着がなしえることとなる。而も素地の一側面もしくは二側面の全面に亘り塗着される柄や模様は、その未塗着部面積の割合が少なくとも10%割合となるよう塗着されるため素地の柔軟性が損なわれることがなく、且素地の色調との強いコントラストを以って柄や模様が現出されるため、著しく美感に優れた消臭調湿布帛が形成される。
綿スパンからなる原糸素材を機械絡合させて不織布となした素地の一側面若しくは両側面全面に亘って平均粒径が50μm以下で比表面積が80m/g以上及び塩基置換容量(meq/100g)が200mg以上の人工ゼオライト粉体が、実質的に20g/m以上の塗着重量割合を以って、且適宜色調と柄若しくは模様で而も未塗着部面積が10%割合以上となるよう透気透湿性塗膜を以って塗着された消臭調湿布帛。
以下に本発明実施例を図とともに説明すれば、図1は素地1の部分拡大説明図であって、該素地1は使用に際して柔軟で嵩高による良好な触感と、発汗や排出分泌物による水分や湿気の吸水吸湿促進、或いは堅牢な塗着を図るための塗着性及び使用後の廃棄性を具備させるうえから、原料素材1Aとしては綿スパンやレーヨンスパンが用いられるとともに安価に提供するうえから、該原糸素材1Aを機械絡合させて不織布1Bとなしたもの若しくは抄紙絡合させて不織布1Bとなしたものが用いられる。
かかる場合において機械絡合の具体的手段としてはニードルパンチやステッチによるものが挙げられる。
かかる如くして形成された素地1の一側面全面に亘って、使用時における発汗や排出分泌物自体の臭気やこれら汗や分泌物の酸化若しくは細菌類による変性に伴う悪臭を積極的且効率的に吸着し分解消臭させ、而も吸着飽和を防ぎ長期に亘って消臭性を発揮させること、及び発汗や排出分泌物に係る水分や湿気を積極的且効率的に吸水吸湿のうえ一旦人工ゼオライト粉体の結晶間隙内に保水させ、且外部乾燥状態に合せて放湿させる所謂調湿をなすことにより、使用時の濡れ感や蒸れ感等を滅失させて快適な使用感を保持させること、及び多彩且多様な柄及び模様を形成せしめて美感を高めるため、図2に示すように透気透湿性塗膜2により塗着形成がなされる。
この透気透湿性塗膜2の形成には図3に示す如く塗着材20が用いられるものであって、該塗着材20は素地1との堅牢な塗着を図ること及び廃棄性にも優れる塗着成分としてアクリル酸若しくはメタアクリル酸エマルジョン20Aが選ばれるものであって、更に汗や分泌物自体の臭気やこれらの酸化や細菌類による変性に伴う悪臭を積極的且効率的に吸着し分解消臭せしめ、或いは汗や排出分泌物に係る水分や湿気を積極的且効率的に吸水吸湿させ而も外部乾燥状態に合せて放湿し乾燥させて調湿を図るうえから、その平均粒径が50μm以下の接触吸着表面積率或いは接触吸水吸湿表面積率の極めて大きな微粒状で、且大きな吸着容量若しくは吸水吸湿容量を保持させるうえから、その比表面積が少なくとも80m/g以上望ましくは120乃至150m/g以上で、而も吸着された臭気や悪臭等を分解消臭し、且吸着飽和を防止し長期に亘って消臭性を発揮させるうえからは、その本質的に保持する触媒作用に加えて強い塩基置換性が要請されることから、塩基置換容量(meq/100g)においては少なくとも200mg以上好ましくは250乃至300mg以上の人工ゼオライト粉体20Bが用いられる。
加えて塗着材20には、人工ゼオライト粉体20Bの基本的色調である暗灰色に対し、所要の色調に調色させるため及び多量の充填空隙20Cを形成させたうえ、人工ゼオライト粉体20Bの多孔内に一旦侵入した塗着成分20Aや水20Fをその放湿作用による放散と、且この充填空隙20C内を透通させて外部蒸散させ透気透湿孔3Aを生成させて乾燥固化を図るための無機充填材20Dと、更には塗着される柄や模様に多彩な色調を付与せしめて、多様な美感を現出させるための無機顔料20E、及び所要の粘度に調整するため水20Fとにより組成されている。
かかる塗着材20の塗着成分20Aとしてアクリル酸エマルジョン若しくはメタアクリル酸エマルジョンは、堅牢な透気透湿性塗膜2を塗着形成させるうえから少なくとも10%重量割合以上が必要とされるが、多量に混合使用されると高粘度化し塗着に際して人工ゼオライト粉体20Bの多孔内に侵入した塗着成分20Aや水20Fが放散されにくくなり多孔部分の閉塞や、充填空隙20C内を透通して外部蒸散することも阻害され透気透湿孔3Aの生成も阻害される結果ともなることから、最大でも20%重量割合の範囲に留めることが望まれる。
他方無機充填材20Dは図4に示す如く人工ゼオライト粉体20Bの本質的色調たる暗灰色の色調を多彩な色調に調色させるための調色作用と、且水溶性の塗着成分20Aの蒸散乾燥によりその充填空隙20Cに多数の透気透湿孔3Aを生成させた透気透湿塗膜3を形成させるためのものであって、具体的には酸化チタンや炭酸カルシウム、カオリン、タルク等の特には白色系のものが好適であって、而もその粒径については特段の制約はないが一般的には人工ゼオライト粉体20Bと略同等の粒径のものを使用すれば良い。無論所望の着色に際しては無機顔料20Eが0.5乃至3%重量割合で混合される。
塗着材20は前記組成によるものに加え、更に廃棄性が良く且透気透湿性塗膜3の透気性や透湿性を一段と高めて、より確実な消臭並びに調湿を図る塗着材20の組成として、塗着成分20Aとして天然ゴムラテックスを10乃至25%重量に、前記人工ゼオライト粉体20Bを20乃至35%重量、無機充填材20Dを10乃至20%重量、無機顔料0.5乃至3%重量に、透気透湿孔3Aを連続気泡構造で生成させるための気泡剤20G(図示せず)が0.5乃至3%重量と且水20Fが40乃至60%重量割合のものが提案される。かかる場合における気泡剤20Gの具体的なものとしては炭酸水素ナトリウムや酢酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、オレイン酸カリウム或いはステアリン酸アンモニウム等が挙げられる。
かかる如き組成からなる塗着材20を用いて素地1の一側面全面に亘り、若しくは両側面全面に亘って適宜の色調と且柄若しくは模様を以って透気透湿性塗膜2が塗着形成されることにより本発明消臭調湿布帛4が形成されるものであるが、本発明をシーツや寝具等に使用する場合においては発汗や排出分泌物等は身体全面よりなされるため臭気や悪臭或いは水分や湿気も広範囲に亘って発生することとなり、これらを確実に吸着或いは吸水吸湿させるうえからは、人工ゼオライト粉体20Bの絶対吸着容量若しくは絶対吸水吸湿容量を膨大容量に形成させておくことが望まれるため、人工ゼオライト粉体20Bの実質的塗着重量としては少なくとも20g/m以上望ましくは30乃至60g/m程度の塗着重量で塗着がなされる。
そして透気透湿性塗膜2により適宜の柄や模様を以って塗着させる場合に肝要なことは、透気透湿性塗膜2のみが素地1の全面に亘って塗着されると、塗着材20の固化に伴い本発明消臭調湿布帛4全体が硬くなり使用感を損ねる結果ともなる。
これがため図5に示すように素地1の全面に亘って塗着形成される透気透湿塗膜2の塗着部分に対し未塗着部3の面積が少なくとも10%割合以上望ましくは20乃至40%割合となるよう適宜の柄や模様を以って塗着させれば良い。更に適宜の柄や模様による透気透湿塗膜2の塗着手段には特段の制約は無く一般的には凸版若しくは凹版により形成された柄若しくは模様で塗着をなせば良い。
本発明消臭調湿布帛は美感に優れるとともに臭気の吸着と分解消臭並びに水分や湿気の吸水吸湿と調湿に加え、有害ガスや青果物より放散されるエチレンガス等のガス類の吸着と分解消去も可能であるため、密閉性の高い建物空間で使用されるカーテン、テーブルクロス、タペストリーや高級青果物や高級菓子等の包装布等への利用には最適である。
素地の部分拡大説明図である。 透気透湿性塗膜の塗着状態を示す説明図である。 塗着材の説明図である。 透気透湿性塗膜の拡大説明図である。 透気透湿性塗膜による柄、模様の塗着例示図である。
符号の説明
1 素地
1A 原糸素材
1B 不織布
2 透気透湿性塗膜
20 塗着材
20A 塗着成分
20B 人工ゼオライト粉体
20C 充填空隙
20D 無機充填材
20E 無機顔料
20F 水
20G 気泡剤
3 未塗着部
3A 透気透湿孔
4 本発明消臭調湿布帛

Claims (4)

  1. 綿スパン若しくはレーヨンスパンからなる原糸素材を機械絡合若しくは抄紙絡合させた不織布を素地として用い、該素地の一側面全面に亘ってその平均粒径が50μm以下で比表面積が80m/g以上及び塩基置換容量(meq/100g)が200mg以上の人工ゼオライト粉体が実質的に20g/m以上の塗着重量割合を以って、且適宜色調と柄若しくは模様で、而も未塗着部面積が10%割合以上となるよう透気透湿性塗膜を以って塗着されてなることを特徴とする消臭調湿布帛。
  2. 素地の両側面に適宜色調と柄若しくは模様の透気透湿性塗膜が塗着されてなる請求項1記載の消臭調湿布帛。
  3. 透気透湿性塗膜を形成する塗着材の組成がアクリル酸若しくはメタアクリル酸エマルジョン10乃至20%重量、人工ゼオライト粉体15乃至30%重量、無機充填材15乃至25%重量、無機顔料0.5乃至3%重量割合及び水40乃至60%重量割合の組成からなる請求項1若しくは請求項2記載の消臭調湿布帛。
  4. 透気透湿性塗膜を形成する塗着材の組成が天然ゴムラテックス10乃至25%重量、人工ゼオライト粉体20乃至35%重量、無機充填材10乃至20%重量、無機顔料0.5乃至3%重量、並びに炭酸水素ナトリウム、酢酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、オレイン酸カリウム若しくはステアリン酸アンモニウムから選ばれる気泡剤が0.5乃至3%重量、及び水40乃至60%重量割合の組成からなる請求項1若しくは請求項2記載の消臭調湿布帛。
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