JP2005333157A - 半導体レーザ - Google Patents

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Abstract

【課題】端面コーティング膜中に水素添加膜を有している場合に、半導体レーザが高温状態に晒されても、端面コーティング膜剥離や端面コーティング膜の変質を防止することが可能な半導体レーザを提供する。
【解決手段】基板上に形成された活性層と、活性層を挟む一対のクラッド層とを備える。その共振器端面102、104の少なくとも一方に、水素が添加された第一誘電体膜109を備え、第一誘電体膜と共振器端面との間に、水素の拡散を防止し、端面反射率に影響を与えない程度の厚さの第二誘電体膜108を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は半導体レーザに関し、特に、高温状態における端面コーティング膜の変質を防止し、光学損傷レベルと信頼性向上を図ることができる、耐熱性に優れた半導体レーザに関するものである。
近年、DVD−RAMやCD−R等の記録再生型光ディスク機器の需要が高まっている。これらのピックアップ用光源として用いられるGaInP/AlGaInP系半導体レーザ(発振波長630〜680nm)やAlGaAs系半導体レーザ(発振波長780〜800nm)については、高倍速化のための高出力化、および長期安定動作のための高信頼性化が要求されている。
上記の高出力半導体レーザでは、共振器端面から効率良くレーザ光を取り出すために、通常、共振器端面の一方に低反射の端面コーティング膜が、また他方の共振器端面に高反射の端面コーティング膜が形成されている。ここで、共振器端面とは、劈開によって形成された半導体レーザの場合、劈開によって得られる結晶面を表す。
このうち、高反射端面コーティング膜は、通常、例えばアモルファスシリコンのような屈折率の高い誘電体と、アルミナや酸化シリコンのような屈折率の低い、2種類の誘電体による多層構造となっており、これらは、レーザ光の発振波長をλ、屈折率をnとすると、通常λ/4nの厚さで交互に積層されている。また、高反射端面コーティング膜では、95%程度の反射率が要求される場合が多く、上述の2種類の誘電体による交互の積層を2周期あるいは3周期繰り返した構造とする場合もある。ここでいう誘電体には、絶縁性を有する誘電体を含む。
一方、高出力半導体レーザでは、光出力の増加に伴い、界面準位が存在する共振器端面付近の非発光再結合が大きくなるため、熱によるバンドギャップの縮小が起こり、レーザ光が吸収され、キャリアが発生する。このキャリアにより熱が発生し、温度上昇に伴うバンドギャップの減少によって、さらにレーザ光を吸収する。
また、端面コーティング膜自体の光吸収によっても同様に熱が発生し、共振器端面のバンドギャップが減少する。
これらの光吸収と発熱の正帰還によって、最終的に半導体レーザの共振器端面が溶融する光学損傷(COD)が発生して共振器ミラーが破壊され、しきい値電流が増加すると共に光出力特性は大きく減少し、所定の高出力を得られなくなる。特に吸収係数は、半導体レーザの発振波長が短いほど増加する傾向にあるため、発振波長が630〜680nmのGaInP/AlGaInP系半導体レーザにおいて影響が大きく、高出力化の妨げとなっていた。
これらの問題に対し、特許文献1には、CODの発生レベルを向上させるために、端面コーティング膜の下に水素が添加された窒化シリコンあるいはアモルファスシリコン膜を形成することが開示されている。この構造によれば、レーザ端面での光吸収によって生じる温度上昇と水素供給膜から供給される水素によって、共振器端面付近のダングリングボンド(未結合手)が水素で終端させられて、半導体レーザの共振器端面の界面準位が不活性化される。
また、特許文献2には、図8に示すように、端面コーティング膜802、803が設けられた半導体レーザ801において、端面コーティング膜803での光吸収を低減してCOD発生レベルを向上させる構造が開示されている。端面コーティング膜803は、酸化シリコン膜807と水素添加アモルファスシリコン膜809の積層膜からなる。すなわち、アモルファスシリコン膜を、吸収係数の小さい水素添加アモルファスシリコン膜809に変更した構造である。
ここで、高出力半導体レーザの実装に関して、図9を参照して説明する。実装の工程では、まず図9(a)に示すように、高出力半導体レーザ素子901をコレット904により保持して、サブマウント903等の部材上に、半田材902を介して載置する。その際、サブマウント903は半田材902の融点以上に加熱しておく。図9(b)に示す状態まで高出力半導体レーザ素子901を降下させた後、サブマウント903と半導体レーザ901を圧接して接合する。その後図9(c)に示すようにコレット904を上昇させる。
以上の工程において、サブマウント903と半導体レーザ901を圧接して接合する際に、コレット904の荷重と高出力半導体レーザ素子901の形状に起因する残留応力が発生しやすい。これは、高出力半導体レーザ素子901の共振器長は0.5〜1mmであり、通常、高出力半導体レーザ素子901の幅寸法に比べて、共振器長が相当に大きい構成となっていることに起因する。
半導体レーザ素子は、通常、放熱性を良くするために発光領域に近い面がサブマウントに接合されるため、半導体レーザ素子内部に発生する残留応力も、サブマウントとの接合面付近に集中する。そのため、残留応力による歪によって、レーザ特性の悪化や長期動作時の信頼性低下を招く。
これらの残留応力を緩和するため、200℃以上の高温下で高出力半導体レーザ素子901の実装を行ったり、あるいは一旦実装した後に、コレット904を離した荷重の無い状態で半田材902の再溶融可能な温度(〜350℃)での再加熱を行うことにより、残留応力を緩和する方法等が行われている。
特開平11−26863号公報 特開平9−326531号公報
上述のように、半導体レーザを高出力化し、長期間安定動作させるためには、端面コーティング膜に水素を添加した膜を用いることによって、光吸収を抑制することが有効であるといえる。また、半導体レーザの実装に際して、残留応力の緩和が可能な高温状態で実装を行うことが有効であるといえる。
しかしながら、これらの構造および条件を満足させて高出力半導体レーザを作製した場合、半導体レーザの実装後、図10に示すように、半導体レーザ1001の端面コーティング膜1002に剥離1003が発生し、共振器端面1004が露出することが判明した。
この現象は、水素が添加された膜を端面コーティング膜として用いた半導体レーザを200℃以上の高温状態に曝すことによって、水素添加膜中の水素が拡散し、共振器端面と端面コーティング膜との間に溜まり、膨張して、火脹れ状の端面コーティング膜剥離に至るものであると考えられる。端面コーティング膜の剥離が発生した場合、レーザ出射端面が大気に曝され、長期動作中に酸化して共振器端面が劣化し、信頼性が低下する課題がある。
また、吸収係数低減を目的とする水素添加アモルファスシリコン膜について、加熱による水素の脱離によって、屈折率が変化し、吸収係数が増大するとともに、端面反射率が変化し、COD発生レベルの低下およびレーザ特性の悪化を招く課題がある。
そこで本発明は、端面コーティング膜中に水素添加膜を有している場合に、半導体レーザが高温状態に晒されても端面コーティング膜中の水素の脱離がバリアされ、端面コーティング膜剥離や端面コーティング膜の変質を防止することが可能な、耐熱性に優れた半導体レーザおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の構成の半導体レーザは、基板上に形成された活性層と、前記活性層を挟む一対のクラッド層とを備えた半導体レーザであって、その共振器端面の少なくとも一方に、水素が添加された第一誘電体膜を備え、前記第一誘電体膜と前記共振器端面との間に、水素の拡散を防止し、端面反射率に影響を与えない程度の厚さの第二誘電体膜を備えたことを特徴とする。
前記共振器端面と前記第二誘電体膜との間に、水素を透過する第三誘電体膜を備えることができる。
本発明の第2の構成の半導体レーザは、基板上に形成された活性層と、前記活性層を挟む一対のクラッド層とを備えた半導体レーザであって、その共振器端面の少なくとも一方に、水素を透過する第三誘電体膜と、水素の拡散を防止し、端面反射率に影響を与えない厚さの第二誘電体膜と、水素が添加された第一誘電体膜とを、共振器端面側からこの順に二周期以上備えたことを特徴とする。
本発明の第3の構成の半導体レーザは、基板上に形成された活性層と、前記活性層を挟む一対のクラッド層と、その共振器端面の少なくとも一方に、屈折率が互いに異なる第一誘電体膜と第三誘電体膜とからなる多層構造を備えた半導体レーザであって、前記第一誘電体膜は水素を含み、前記第三誘電体膜は水素を透過し、前記第一誘電体膜と前記第三誘電体膜との間には水素の拡散を防止し、端面反射率に影響を与えない程度の厚さの第二誘電体膜を少なくとも一層は備えたことを特徴とする。
前記共振器端面と前記第三誘電体膜とが隣接していてもよい。
また、前記第一誘電体膜の両側に前記第二誘電体膜が隣接していてもよい。
前記第三誘電体膜は、酸化シリコンとすることができる。
また、前記第二誘電体膜は、窒素またはアルミニウムを含む構成とすることができる。
また、前記第二誘電体膜は、窒化シリコン(SiN)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化アルミニウム(Al23)、またはこれらを含む化合物、または窒化アルミニウムチタン(AlTiN)により形成することができる。
前記第二誘電体膜の膜厚が2nm以上、50nm以下である構成とすることができる。
また、前記第二誘電体膜の膜厚が5nm以上、50nm以下である構成とすることができる。
本発明の第4の構成の半導体レーザは、基板上に形成された活性層と、前記活性層を挟む一対のクラッド層とを備えた半導体レーザであって、その共振器端面の少なくとも一方に、水素が添加された第一誘電体膜を備え、前記第一誘電体膜と前記共振器端面との間に、水素の拡散を防止し、膜厚が2nm以上、10nm以下である第二誘電体膜を備えたことを特徴とする。
前記共振器端面と前記第二誘電体膜との間に、水素を透過する第三誘電体膜を備えることができる。
本発明の第5の構成の半導体レーザは、基板上に形成された活性層と、前記活性層を挟む一対のクラッド層とを備えた半導体レーザであって、その共振器端面の少なくとも一方に、水素を透過する第三誘電体膜と、水素の拡散を防止し、膜厚が2nm以上、10nm以下である第二誘電体膜と、水素が添加された第一誘電体膜とを共振器端面側からこの順に二周期以上備えたことを特徴とする。
本発明の第6の構成の半導体レーザは、基板上に形成された活性層と、前記活性層を挟む一対のクラッド層と、その共振器端面の少なくとも一方に、屈折率が互いに異なる第一誘電体膜と第三誘電体膜とからなる多層構造を備えた半導体レーザであって、前記第一誘電体膜は水素を含み、前記第三誘電体膜は水素を透過し、前記第一誘電体膜と前記第三誘電体膜との間には水素の拡散を防止し、膜厚が2nm以上、10nm以下である第二誘電体膜を少なくとも一層は備えたことを特徴とする。
前記共振器端面と前記第三誘電体膜とが隣接していてもよい。
また、前記第一誘電体膜の両側に前記第二誘電体膜が隣接していてもよい。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
高出力半導体レーザのCOD発生レベルの向上に有効な水素が、半導体レーザが高温状態に晒されて脱離しても、共振器端面と端面コーティング膜との間に溜まって熱膨張しないので、端面コーティング膜の剥離等が発生することが無い。
また、高出力半導体レーザのCOD発生レベルの向上に有効な水素が、半導体レーザが高温状態に晒されて脱離しても、バリア層によって拡散しないため、水素結合の切れたダングリングボンドが再度水素によって終端され、光吸収の増大による発熱や、屈折率の変化による反射率変化等が発生することが無い。
また、端面コーティング膜を、薄くても緻密で平坦な膜形成が可能なECRプラズマCVD装置を用いて製造するため、バリア層として挿入される窒化シリコン膜を、端面反射率に影響を与えず且つ水素に対する十分なバリア性を有する膜厚に形成することが出来る。
これらの効果により、高温実装等の環境の変化があっても、端面コーティング膜が変質しないために、COD圧制レベルの向上および長期動作時の信頼性向上が可能となり、高品質の高出力半導体レーザを実現することができる。
本発明の実施形態における半導体レーザは、共振器長0.8mm、素子幅0.3mm、発振波長650nmのGaInP系半導体レーザである。
本発明の実施形態では、従来例における課題、すなわち、端面コート膜の剥離、水素化アモルファスシリコン膜の光吸収の増加といった不具合を招く水素の拡散を防止するために、水素バリア性の高い窒化シリコン膜を用いる。窒化シリコン膜を水素化アモルファスシリコン膜に近接して設けることで、例え半導体レーザが高温に加熱されても、水素化アモルファスシリコン膜から脱離した水素は緻密な窒化シリコン膜により拡散が防止される。
ここで、端面コート膜に生じる上記現象の発生原因を究明し、本発明の効果を確認するために行った検証について説明する。
図1(a)、(b)に示すような2つのサンプルを作成した。いずれのサンプルも、シリコン基板1上にそれぞれ、50nm厚の水素添加アモルファスシリコン膜2を形成し、その上にさらに110nmの酸化シリコン膜3を形成した。一方のサンプルについては図1(a)に示すように、酸化シリコン膜3上に、更に5nm厚の窒化シリコン膜4を形成した。他方のサンプルについては図1(b)に示すように、窒化シリコン膜4を形成しなかった。
これら2つのサンプルを加熱し、温度ごとの水素脱離量を昇温脱離ガス分析(Thermal Desorption Spectroscopy)を用いて測定した。その結果を図1(c)に示す。この図において曲線(a)は図1(a)のサンプルの結果を示し、曲線(b)は図1(b)のサンプルの結果を示す。この結果によれば、図1(a)に示す構造では、200℃以上で加熱することにより、水素添加アモルファスシリコン膜802から水素が脱離し始めていることが判る。図1(c)に示す、Y軸の検出イオン電流値は、離脱ガス分析設備において、水素イオンのみを検出した際の電流値であり、水素流出量をモニターできる。このことから、加熱によって水素添加アモルファスシリコン膜2から脱離した水素は、酸化シリコン膜3を透過して外部に拡散することが判った。従って、酸化シリコン膜3は、水素に対してバリア性がないといえる。一方、図1(b)に示す構造では、5nm厚の窒化シリコン膜4により水素添加アモルファスシリコン膜2が覆われていることによって、水素添加アモルファスシリコン膜2からの水素の脱離を350℃程度まで抑制できることが判明した。従って、窒化シリコン膜4は、水素に対してバリア性のあることが明らかとなった。
本発明は、水素に対してバリア性のある誘電体膜を用いて、水素添加アモルファスシリコン膜からの水素の脱離を抑制することを特徴とする。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1における半導体レーザ101を示す。半導体レーザ101におけるレーザ光を主に出射する側の共振器端面102には、端面コーティング膜としての低反射膜103が形成され、他方の共振器端面104側には、端面コーティング膜としての高反射膜105が形成されている。
低反射膜103は、共振器端面102上に直接形成された酸化シリコン膜106によって構成されており、端面反射率が5%程度となるように膜厚設計がなされている。
高反射膜105は、共振器端面104上に直接形成された酸化シリコン膜107と、酸化シリコン膜107上に形成された窒化シリコン膜108と、窒化シリコン膜108上に形成された水素添加アモルファスシリコン膜109とからなる積層構造が2周期繰り返された6層で構成されており、端面反射率が90%程度となるように膜厚設計がなされている。
半導体レーザ101の共振器端面104と、高反射膜105を構成する水素添加アモルファスシリコン膜109との間に、窒化シリコン膜108が形成されていることが本実施形態の特徴の一つである。
各膜は、一例を挙げれば以下の膜厚を有する。酸化シリコン膜106および酸化シリコン膜107は厚さ110nmである。窒化シリコン膜108は厚さ5nmである。水素添加アモルファスシリコン膜109は厚さ50nmである。
ここで、高反射膜105の端面反射率の90%は、酸化シリコン膜107と水素添加アモルファスシリコン膜108を、各膜厚がλ/4n(波長をλ、屈折率をnとする)となるように設計し、2周期繰り返すことによって実現されている。
従って、水素バリア層として挿入される窒化シリコン膜108は、膜厚によっては、高反射膜105の端面反射率の低下を招く。そのため、本実施形態では、窒化シリコン膜108の膜厚を、端面反射率に影響を与えない5nmとしている。ここで、高反射膜105を構成する窒化シリコン膜108を有する場合と、有さない場合について端面反射率の計算を行った結果、窒化シリコン膜108の厚みが10nmであっても、前者が94.1%、後者が94.5%であり、ほとんど有意差がみられない。結局、窒化シリコン膜108の厚みは5nmに限定されるものではなく、要求される端面反射率を満たすものであれば構わない。
しかしながら、窒化シリコン膜108の厚みが2nm以下であると、本発明の目的の一つである水素に対するバリア性を損なう可能性があるため好ましくない。バリア性の観点から、窒化シリコン膜108の厚みは5nm以上がより好ましい。一方、窒化シリコン膜108の厚みが50nmより大になると、応力による膜剥離が生じるため、50nm以下が好ましい。
本実施形態の半導体レーザ101は、以下の手順で製造される。
まず図4(a)に示すように、基板301上に、活性層と、その活性層を挟む一対のクラッド層を含む化合物半導体層を形成し、加工し、更にp型電極とn型電極を形成してレーザウエハ302を作製する。次に図4(b)に示すように、劈開技術によって共振器長間隔ごとに順次劈開し、半導体レーザが連なって形成されたレーザバー303を形成する。
次に、レーザバー303に対して、電子サイクロトロン共鳴プラズマ(Electoron Cyclotron Resonance Plasma)スパッタ装置を用いて、図4(c)に示すように端面コーティング膜304、305を形成する。
ECRプラズマスパッタ装置の構成を図5に示す。電磁石コイル503が設置されたプラズマ生成室502に、プラズマガス導入口513および反応ガス導入口514が接続されている。プラズマ生成室502にはさらに、ECRプラズマ606を生成するためのマグネトロン501が接続されている。プラズマ生成室502にはさらに薄膜堆積室508が接続され、その接続部分にシリコンターゲット504が設置されている。シリコンターゲット504にはRF電源が接続されている。また、薄膜成膜室508には真空ポンプが接続されている。
この装置を用いた端面コーティング膜304、305の形成について、成膜の流れを示す図6を参照しながら以下に説明する。
まず、ステップS1において、図4(b)に示したように、劈開によりレーザバー303を作製する。次にステップS2において、図5の装置内の試料ホルダー507に、レーザバー303を、一方の端面にプラズマが照射されるように設置して、以下の手順に従い、端面コーティング膜305として図1に示した高反射膜105を形成する。
ステップS3において、酸化シリコン膜107を形成する場合、プラズマガス導入口513より流量50sccmのアルゴンガス510を、また反応ガス導入口514より酸素ガス511を導入しながら、マグネトロン501により2.45GHzのマイクロ波を導入し、電磁石コイル503により磁場を形成する。それにより、プラズマ生成室502に電子サイクロトロン共鳴(ECR)によるプラズマを発生させる。さらに、シリコンターゲット504に、RF電源505によって負のバイアスを印加し、プラズマ中のイオンを利用してスパッタリングを行う。その結果、シリコンターゲット504からスパッタされたシリコンと酸素がレーザバー303の共振器端面上に成長して、酸化シリコン膜107が堆積される。
次にステップS4において、酸化シリコン膜107上に窒化シリコン膜108を形成する。この場合は、プラズマガス導入口513より流量50sccmのアルゴンガス510を、また反応ガス導入口514より窒素ガス509を導入しながら、上記と同様の工程を行うことにより、シリコンと窒素が、先に形成された酸化シリコン膜107上に成長して、窒化シリコン膜108が堆積される。
次にステップS5において、水素添加アモルファスシリコン膜109を形成する。この場合は、プラズマガス導入口513より流量50sccmのアルゴンガスを、また反応ガス導入口514より水素ガス512を導入しながら、上記と同様の工程を行うことにより、シリコンと水素が、先に形成された窒化シリコン膜108上に成長して、水素添加アモルファスシリコン膜109が堆積される。
さらに同様の手順により、2周期目の酸化シリコン膜107(ステップS6)、窒化シリコン膜108(ステップS7)、水素添加アモルファスシリコン膜109(ステップS8)を順次形成することにより、高反射膜105が形成される。
次に低反射膜103を形成する手順について述べる。まずステップS9において、レーザバー303を反転し、高反射膜105が形成された共振器端面104と反対側の共振器端面102にプラズマが照射されるように、試料ホルダー507に設置する。次に高反射膜105の形成と同様の手順によって、酸化シリコン膜103を堆積し、低反射膜103を形成する(ステップS10)。
以上のように作製された半導体レーザ101において、レーザ光は、主に低反射膜103が形成された側から出射する。
端面コーティング膜の形成にECRプラズマスパッタ装置を用いる理由は、平坦性、緻密性が重要であるためである。ECRプラズマは指向性が強く、試料に対して垂直に反応種が供給されるので、均等に膜が堆積され、平坦な膜を形成することが出来る。また、ECRプラズマはダメージが少なく、堆積した膜をスパッタしないので、堆積したままの平坦性を保つことが出来る。特に、水素に対するバリア層として機能する窒化シリコン膜108が、端面反射率に影響を与えない薄い膜であっても、緻密で且つ平坦性を実現することが可能である。
なお、ECRプラズマスパッタ装置に用いるプラズマガスとしては、アルゴンの代わりにヘリウムを用いてもよい。また、シリコンターゲットを用いずに、モノシラン等のシラン系の反応ガスの分解によって、水素添加アモルファスシリコン膜109等を形成することもできる。
また、窒化シリコン膜108以外の端面コーティング膜形成を、マグネトロンスパッタ装置等で行うこともできる。例えば、マグネトロンスパッタ装置で水素添加アモルファスシリコン膜108の形成を行った場合、ECRプラズマCVD装置で成膜した場合に比べてシリコンと水素の結合が弱いが、本実施形態では、窒化シリコン膜108によって水素の脱離をバリアできるため、水素の脱離によって生じる屈折率の変化や吸収係数の増大を抑制することが可能である。
また、ECRプラズマCVD装置による成膜を、ランプヒータ等による加熱状態で行ってもよい。このときの温度は、200℃程度とすれば、良好な結果が得られる。
なお、高反射膜105は、2周期以上形成することもできる。その場合はさらに高反射のコーティング膜を得ることが出来る。
次に、本実施形態の半導体レーザ101に関する高温実装時の挙動について、図8に示したような、高反射膜805中に窒化シリコン膜108を含まない半導体レーザ801との比較を行った。半導体レーザ101および半導体レーザ801の実装条件は、以下の通りである。
図9(a)に示すように、金錫合金からなる半田材902を表面に有するサブマウント903の上方に、コレット904により保持された半導体レーザ素子101もしくは半導体レーザ801を配置する。その状態で、金錫合金の融点である300℃にサブマウント903を加熱し、図9(b)に示すように、コレット904に保持された半導体レーザ素子101もしくは半導体レーザ801を、サブマウント903の表面上に降下させて溶融された半田材905と圧接させ、1秒間保持する。その後図9(c)に示すように、コレット904を上方に逃がした状態で、サブマウント903をさらに350℃まで加熱し、5秒後に温度を下げる。
ここで、コレット904を上方に逃がした状態で、サブマウント903をさらに350℃まで5秒間加熱する理由は、荷重の無い状態で半田材905を再溶融させ、半導体レーザ素子101もしくは半導体レーザ801の残留応力を緩和するためである。
上記条件に従い、本実施形態の半導体レーザ101と、高反射膜805中に窒化シリコン膜108を含まないことのみが異なる半導体レーザ801を実装した後、各半導体レーザの端面コーティング膜状態を顕微鏡により観察した。
その結果、高反射膜105中に窒化シリコン膜108を有する半導体レーザ101では、低反射膜103、高反射膜105ともに、火脹れ状の端面コーティング膜剥離はみられなかった。一方、高反射膜805中に窒化シリコン膜108を含まない半導体レーザ801では、低反射膜803には変化はみられなかったが、高反射膜805表面に、図10に示すような火脹れ状の端面コーティング膜剥離1003が多数みられた。また、端面コーティング膜剥離1003は、低反射膜103にはみられなかった。さらに、剥離されて露出した面1004は、ガリウム砒素面であり、共振器端面からの剥離であることが確認された。
以上の結果より、本実施形態における窒化シリコン膜108を水素に対するバリア層として用いた半導体レーザ101は、350℃程度の高温状態に晒されても、端面コーティング膜剥離が発生しないことが確認された。
(実施の形態2)
図3に、本発明の実施の形態2における半導体レーザ201を示す。この半導体レーザ201が、実施の形態1における半導体レーザ101と異なる点は、共振器端面204側の高反射膜205が、半導体レーザ201の共振器端面に直接形成された酸化シリコン膜107の上に順次、窒化シリコン膜108、水素添加アモルファスシリコン膜109、窒化シリコン膜108、酸化シリコン膜107、窒化シリコン膜108、水素添加アモルファスシリコン膜109、及び窒化シリコン膜108を順次積層して形成された8層の膜で構成されている点である。共振器端面202側の低反射膜203は、実施の形態1の場合と同様である。
本実施の形態では、水素添加アモルファスシリコン膜109の両側に窒化シリコン膜108が形成されていることが特徴の一つである。
本実施の形態における半導体レーザ201の製造方法は、実施の形態1における半導体レーザ101の製造方法と実質的に同一である。
本実施の形態によって形成された半導体レーザ201について、実施の形態1と同様な半導体レーザの実装試験を行い、実装後の端面コーティング膜を顕微鏡により観察した結果、火脹れ状の端面コーティング膜剥離1003はみられなかった。
また、実施の形態2の半導体レーザ201と、窒化シリコン膜108を有しないことのみ異なる図8に示した半導体レーザ801の光出力特性を図7に示す。この結果によれば、実施の形態2の半導体レーザ201において、10mW程度のCOD発生レベル向上がみられる。
また、半導体レーザ201の高反射膜205と、半導体レーザ801の高反射膜802の端面反射率を比較した結果、実施の形態2の半導体レーザ201では94.2%であるのに対し、窒化シリコン膜108を有しない半導体レーザ801では94.0%であった。
このような結果については、以下の理由が考えられる。
水素添加アモルファスシリコン膜は、非結晶質ではあるが、ダングリングボンド(未結合手)が水素で終端されている。このためバンド間準位密度が低減され、吸収係数を低く抑えることが出来る。ECRプラズマによって形成されたアモルファスシリコン膜は、例えば波長680nmでの吸収係数が、水素添加アモルファスシリコン膜が3×10cm-1、水素添加のないアモルファスシリコン膜が5×104cm-1である。水素添加アモルファスシリコン膜は水素添加されていないアモルファスシリコン膜に比べて吸収係数が2桁以上低く、GaInP/AlGaInP系半導体レーザの端面コーティング膜に適用した場合、光吸収による発熱が少なく光学損傷が発生しにくい。
このことから、実施の形態2における半導体レーザ201において、COD発生レベルが向上した理由として、水素添加アモルファスシリコン膜109の両側を窒化シリコン膜108で挟み込む構造をとることによって、高温状態に晒されて、水素添加アモルファスシリコン膜109の水素結合が切れても、窒化シリコン膜108によるバリアによって水素が拡散せず、すぐにダングリングボンドと水素が再結合して終端されるため、バンド間準位が小さく、吸収係数が増大しないためと考えられる。
本実施の形態では、水素に対してバリア性のある材料として、窒化シリコンを用いた場合について説明したが、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、または、それらの化合物についても、水素バリア性の効果を確認した。また、窒化チタンや窒化アルミニウムチタン(TiAlN)でも水素バリア性の効果は大きい。
本発明の半導体レーザは、DVD−RAMやCD−R等の記録再生型光ディスク機器のピックアップ用光源として有用である。
本発明の効果を確認するために行った検証について説明するための図 本発明の実施の形態1における半導体レーザを示す斜視図 本発明の実施の形態2における半導体レーザを示す斜視図 本発明の実施形態における半導体レーザを製造する手順を示す斜視図 ECRプラズマスパッタ装置の構成を示す概略図 本発明の実施形態における半導体レーザの端面コーティング膜を形成するための成膜の流れを示すフロー図 本発明の実施の形態2における半導体レーザの光出力特性を示す図 従来例の端面コーティング膜が設けられた半導体レーザを示す斜視図 高出力半導体レーザの実装方法を示す断面図 従来例の半導体レーザの端面コーティング膜に生じる剥離を示す斜視図
符号の説明
1 シリコン基板
2 水素添加アモルファスシリコン膜
3 酸化シリコン膜
4 窒化シリコン膜
101、201 半導体レーザ
102、202 共振器端面
103、203 低反射膜
104、204 共振器端面
105、205 高反射膜
106 酸化シリコン膜
107 酸化シリコン膜
108 窒化シリコン膜
109 水素添加アモルファスシリコン膜
301 基板
302 レーザウエハ
303 レーザバー
304、305 端面コーティング膜
501 マグネトロン
502 プラズマ生成室
503 電磁石コイル
504 シリコンターゲット
505 RF電源
606 ECRプラズマ
507 試料ホルダー
508 薄膜堆積室
509 窒素ガス
510 アルゴンガス
511 酸素ガス
512 水素ガス
513 プラズマガス導入口
514 反応ガス導入口
801 半導体レーザ
802、803 端面コーティング膜
807 酸化シリコン膜
809 水素添加アモルファスシリコン膜
901 半導体レーザ素子
902 半田材
903 サブマウント
904 コレット
1001 半導体レーザ
1002 端面コーティング膜
1003 剥離
1004 共振器端面

Claims (17)

  1. 基板上に形成された活性層と、前記活性層を挟む一対のクラッド層とを備えた半導体レーザであって、その共振器端面の少なくとも一方に、水素が添加された第一誘電体膜を備え、前記第一誘電体膜と前記共振器端面との間に、水素の拡散を防止し、端面反射率に影響を与えない程度の厚さの第二誘電体膜を備えたことを特徴とする半導体レーザ。
  2. 前記共振器端面と前記第二誘電体膜との間に、水素を透過する第三誘電体膜を備えた請求項1記載の半導体レーザ。
  3. 基板上に形成された活性層と、前記活性層を挟む一対のクラッド層とを備えた半導体レーザであって、その共振器端面の少なくとも一方に、水素を透過する第三誘電体膜と、水素の拡散を防止し、端面反射率に影響を与えない厚さの第二誘電体膜と、水素が添加された第一誘電体膜とを、共振器端面側からこの順に二周期以上備えたことを特徴とする半導体レーザ。
  4. 基板上に形成された活性層と、前記活性層を挟む一対のクラッド層と、その共振器端面の少なくとも一方に、屈折率が互いに異なる第一誘電体膜と第三誘電体膜とからなる多層構造を備えた半導体レーザであって、前記第一誘電体膜は水素を含み、前記第三誘電体膜は水素を透過し、前記第一誘電体膜と前記第三誘電体膜との間には水素の拡散を防止し、端面反射率に影響を与えない程度の厚さの第二誘電体膜を少なくとも一層は備えたことを特徴とする半導体レーザ。
  5. 前記共振器端面と前記第三誘電体膜とが隣接している請求項4記載の半導体レーザ。
  6. 前記第一誘電体膜の両側に前記第二誘電体膜が隣接している請求項4または5記載の半導体レーザ。
  7. 前記第三誘電体膜が、酸化シリコンである請求項1〜6のいずれか1項記載の半導体レーザ。
  8. 前記第二誘電体膜が、窒素またはアルミニウムを含む請求項1〜7のいずれか1項記載の半導体レーザ。
  9. 前記第二誘電体膜が、窒化シリコン(SiN)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化アルミニウム(Al23)、またはこれらを含む化合物、または窒化アルミニウムチタン(AlTiN)により形成されている請求項1〜8のいずれか1項記載の半導体レーザ。
  10. 前記第二誘電体膜の膜厚が2nm以上、50nm以下である請求項1〜9のいずれか1項記載の半導体レーザ。
  11. 前記第二誘電体膜の膜厚が5nm以上、50nm以下である請求項10記載の半導体レーザ。
  12. 基板上に形成された活性層と、前記活性層を挟む一対のクラッド層とを備えた半導体レーザであって、その共振器端面の少なくとも一方に、水素が添加された第一誘電体膜を備え、前記第一誘電体膜と前記共振器端面との間に、水素の拡散を防止し、膜厚が2nm以上、10nm以下である第二誘電体膜を備えたことを特徴とする半導体レーザ。
  13. 前記共振器端面と前記第二誘電体膜との間に、水素を透過する第三誘電体膜を備えた請求項12記載の半導体レーザ。
  14. 基板上に形成された活性層と、前記活性層を挟む一対のクラッド層とを備えた半導体レーザであって、その共振器端面の少なくとも一方に、水素を透過する第三誘電体膜と、水素の拡散を防止し、膜厚が2nm以上、10nm以下である第二誘電体膜と、水素が添加された第一誘電体膜とを共振器端面側からこの順に二周期以上備えたことを特徴とする半導体レーザ。
  15. 基板上に形成された活性層と、前記活性層を挟む一対のクラッド層と、その共振器端面の少なくとも一方に、屈折率が互いに異なる第一誘電体膜と第三誘電体膜とからなる多層構造を備えた半導体レーザであって、前記第一誘電体膜は水素を含み、前記第三誘電体膜は水素を透過し、前記第一誘電体膜と前記第三誘電体膜との間には水素の拡散を防止し、膜厚が2nm以上、10nm以下である第二誘電体膜を少なくとも一層は備えたことを特徴とする半導体レーザ。
  16. 前記共振器端面と前記第三誘電体膜とが隣接している請求項15記載の半導体レーザ。
  17. 前記第一誘電体膜の両側に前記第二誘電体膜が隣接している請求項15または16記載の半導体レーザ。
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