JP2005333049A - 固体撮像素子およびそれを用いたカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 出力信号の補正に用いられる基準信号の変動を無くすことが可能な固体撮像素子を提供する。
【解決手段】 一部が遮光された複数のフォトダイオード1と、フォトダイオード1から信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直CCD2と、垂直CCD2により転送された信号電荷を受け取って、水平方向に転送する水平CCD5と、水平CCD5の過剰な信号電荷が掃き出される信号掃き出し用ドレイン部8と、水平CCD5と前記信号掃き出し用ドレイン部8との間にポテンシャルバリアを形成するオーバーフロードレインゲート部7とを備え、オーバーフロードレインゲート部7は、遮光されたフォトダイオード1の信号電荷を受け取る水平CCD5の一部又は全部と、信号掃き出し用ドレイン部8との間にポテンシャルバリアを形成しない。
【選択図】 図2

Description

本発明は固体撮像素子に関し、特にフォトダイオードの一部を遮光し、この遮光されたフォトダイオードから得られた信号電荷を基準信号とする機能を持つ固体撮像素子に関するものである。
近年、CCD(Charge Coupled Device)固体撮像素子は、デジタルスチルカメラの小型化、高解像度化、高性能化および高画質化の要望に応えるため、小型化、高画素化、撮像性能の向上および高画質化を目指した開発が進められている。高画質化したCCD固体撮像素子の一例としては、オーバーフロードレイン構造を有するCCD固体撮像素子がある(例えば、特許文献1参照)。
以下、オーバーフロードレイン構造を有する従来のCCD固体撮像素子について、図6、図7、図8および図9を参照して説明する。
図6は、CCD固体撮像素子の構成を示す図である。
CCD固体撮像素子は、入射光を光電変換して信号電荷を生成する複数のフォトダイオード1、およびフォトダイオード1の信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直CCD2とからなる撮像部4と、フォトダイオード1を遮光する遮光膜が形成された基準信号レベルを生成するための領域であるオプティカルブラック領域部3と、垂直CCD2により転送された信号電荷をパラレルに受け取ってシリアルに出力する水平CCD5と、出力アンプ部6と、水平CCD5に沿って形成され、水平CCD5の過剰な信号電荷を掃き出させるオーバーフロードレインゲート部7と、水平CCD5と共にオーバーフロードレインゲート部7を挟むように形成され、水平CCD5の過剰な信号電荷が掃き出される信号掃き出し用ドレイン部8とから構成される。
図7は、水平CCD5の断面構造(図6のC−C’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。
水平CCD5は、第一層ポリシリコン電極と第二層ポリシリコン電極とで構成された転送電極と、第一層ポリシリコン電極下の半導体基板に形成されたn型拡散層(n(HCCD))と、第二層ポリシリコン電極下の半導体基板に形成されたn型拡散層(n(HCCD))とから構成される。このとき、n型拡散層(n(HCCD))は、n型拡散層(n(HCCD))よりも低いn型不純物濃度を有する。
水平CCD5において、図7のポテンシャル分布に示すように、第一層ポリシリコン電極により制御されるn型拡散層(n(HCCD))と、第二層ポリシリコン電極により制御されるn型拡散層(n(HCCD))との間にはポテンシャル段差が生じる。水平CCD5は、このポテンシャル段差の付いた隣り合う第一層ポリシリコン電極および第二層ポリシリコン電極を一組の転送電極とし、隣り合う転送電極への、互いに電位相が90度ずれたφH1およびφH2の駆動パルスの印加に応じて、2相駆動で出力アンプ部6へ信号電荷を転送する。
図8は、オーバーフロードレインゲート部7の断面構造(図6のD−D’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。
オーバーフロードレインゲート部7は、撮像部4から信号電荷を受け取る水平CCD5と隣接する部分と、オプティカルブラック領域部3から信号電荷を受け取る水平CCD5と隣接する部分とで、同じ機能・構造を有する。オーバーフロードレインゲート部7は、第一層ポリシリコン電極と第二層ポリシリコン電極とで構成されたゲート電極と、第一層ポリシリコン電極下の半導体基板に形成されたn型拡散層(n(GOFD))と、第二層ポリシリコン電極下の半導体基板に形成されたn型拡散層(n(GOFD))とから構成される。このとき、n型拡散層(n(GOFD))は、n型拡散層(n(GOFD))よりも低いn型不純物濃度を有する。
ここで、n型拡散層(n(GOFD))およびn型拡散層(n(GOFD))のn型不純物濃度は、(1)、(2)式の関係を持つ。
n型拡散層(n(GOFD))<n型拡散層(n(HCCD))・・・(1)
型拡散層(n(GOFD))<n型拡散層(n(HCCD))・・・(2)
オーバーフロードレインゲート部7は、ポテンシャル段差の付いた隣り合う第一層ポリシリコン電極および第二層ポリシリコン電極を一組のゲート電極とし、隣り合うゲート電極には、水平CCD5と同様に、互いに電位相が90度ずれたφH1およびφH2の駆動パルスが印加される。
図9は、水平CCD5、オーバーフロードレインゲート部7および信号掃き出し用ドレイン部8の断面構造(図6のA−A’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。
図9のポテンシャル分布に示すように、オーバーフロードレインゲート部7は、水平CCD5と信号掃き出し用ドレイン部8との間にポテンシャルバリアを形成し、垂直CCD2により転送された信号電荷は、水平CCD5に蓄積される。そして、水平CCD5のポテンシャルがポテンシャルバリアよりも浅くなると、信号電荷は信号掃き出し用ドレイン部8に排出される。
特開平11−26742号公報
ところで、従来の固体撮像素子において、光が固体撮像素子上に照射されると、撮像部4にあるフォトダイオード1で信号電荷が生成され、垂直CCD2に読み出され、この垂直CCD2から水平CCD5を通って転送され、電気信号として出力される。一方、オプティカルブラック領域部3においては、フォトダイオード1が遮光されているため、光による信号電荷の生成は無く、オプティカルブラック領域部3からの出力信号は、照射される光の強弱に関係無く信号レベルが一定であり、基準信号として使用される。
しかしながら、従来の固体撮像素子では、過度の高輝度光がオプティカルブラック領域部3に照射されると、光が遮光膜を透過してしまい、信号電荷が生成される。そのため、この透過光で生成された信号電荷は、オプティカルブラック領域部3にあるフォトダイオード1から垂直CCD2に読み出され、垂直CCD2と水平CCD5を通って、信号掃き出し用ドレイン部8に排出されることなく出力される。撮像部4からの出力信号は、オプティカルブラック領域部3の基準信号に基づいて補正し、つまり基準信号との差分をとって使われるが、基準信号に偽信号が加算されるため、補正後の出力信号が変動してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、出力信号の補正に用いられる基準信号の変動を無くすことが可能な固体撮像素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像素子は、信号電荷を生成する複数のフォトダイオードと、前記フォトダイオードの一部を遮光する遮光手段と、前記フォトダイオードから信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直CCDと、前記垂直CCDにより転送された信号電荷を受け取って、水平方向に転送する水平CCDと、前記水平CCDの過剰な信号電荷が掃き出される信号掃き出し用ドレイン部と、前記水平CCDと前記信号掃き出し用ドレイン部との間にポテンシャルバリアを形成するオーバーフロードレインゲート部とを備え、前記オーバーフロードレインゲート部は、遮光された前記フォトダイオードの信号電荷を受け取る前記水平CCDの全部又は一部と、前記信号掃き出し用ドレイン部との間に前記ポテンシャルバリアを形成しないことを特徴とする。ここで、前記オーバーフロードレインゲート部と前記水平CCDとは互いに隣接して半導体基板に形成され、前記半導体基板は、前記ポテンシャルバリアを形成する前記オーバーフロードレインゲート部が形成される第1の部分と、前記ポテンシャルバリアを形成しないオーバーフロードレインゲート部が形成される第2の部分と、前記水平CCDが形成される第3の部分とを備え、前記第1の部分は、隣接する前記第3の部分に形成される不純物拡散領域よりも低不純物濃度の不純物拡散領域を有し、前記第2の部分は、隣接する前記第3の部分に形成される不純物拡散領域と同じ不純物濃度の不純物拡散領域を有してもよい。また、前記オーバーフロードレインゲート部と前記水平CCDとは互いに隣接して半導体基板に形成され、前記半導体基板は、前記ポテンシャルバリアを形成する前記オーバーフロードレインゲート部が形成される第1の部分と、前記ポテンシャルバリアを形成しないオーバーフロードレインゲート部が形成される第2の部分と、前記水平CCDが形成される第3の部分とを備え、前記第1の部分および前記第2の部分は、隣接する前記第3の部分に形成される不純物拡散領域よりも低不純物濃度の不純物拡散領域を有し、前記第1の部分および第2の部分上には、ゲート電極が形成され、前記第3の部分上には、転送電極が形成され、前記第1の部分上のゲート電極には、前記転送電極に印加される駆動パルスと同じ駆動パルスが印加され、前記第2の部分上のゲート電極には、前記転送電極に印加される駆動パルスと異なる駆動パルスが印加されてもよいし、前記第2の部分上のゲート電極に印加される駆動パルスは、前記転送電極に印加される駆動パルスより振幅が大きくてもよい。
これによって、高輝度光により遮光されたフォトダイオードに生成された不要電荷は、水平CCDにより転送されず、出力信号の補正に用いられる基準信号の基準信号レベルを一定に保つことができるので、出力信号の補正に用いられる基準信号の変動を無くすことが可能な固体撮像素子を実現することができる。
本発明に係る固体撮像素子によれば、出力信号の補正に用いられる基準信号の変動を無くすことができる。すなわち、高品質な画像再生が可能なカメラを実現することができる。
よって、本発明により、出力信号の補正に用いられる基準信号の変動を無くす固体撮像素子を提供することが可能となり、実用的価値は極めて高い。
以下、本発明の実施の形態における固体撮像素子について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態の固体撮像素子について、図1、図2および図6を参照して説明する。
本実施の形態の固体撮像素子は、オーバーフロードレインゲート部7の構造を除いては、従来技術の説明で用いた図6の固体撮像素子と同じ構成であり、同様の部分については説明を省略する。
図1は、オーバーフロードレインゲート部7の断面構造(図6のD−D’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。
オーバーフロードレインゲート部7は、オプティカルブラック領域部3から信号電荷を受け取る水平CCD5の一部と隣接する第1の部分と、水平CCD5のその他の第2の部分、つまりオプティカルブラック領域部3から信号電荷を受け取る水平CCD5の他部と隣接する部分および撮像部4と隣接する部分とで異なる構造を有する。オーバーフロードレインゲート部7は、第1の部分においては、第一層ポリシリコン電極と第二層ポリシリコン電極とで構成されたゲート電極と、第一層ポリシリコン電極下の半導体基板に形成されたn型拡散層(n(HCCD))と、第二層ポリシリコン電極下の半導体基板に形成されたn型拡散層(n(HCCD))とから構成される。一方、第2の部分においては、第一層ポリシリコン電極と第二層ポリシリコン電極とで構成されたゲート電極と、第一層ポリシリコン電極下の半導体基板に形成されたn型拡散層(n(GOFD))と、第二層ポリシリコン電極下の半導体基板に形成されたn型拡散層(n(GOFD))とから構成される。このとき、n型拡散層(n(GOFD))は、n型拡散層(n(GOFD))よりも低いn型不純物濃度を有する。
ここで、オーバーフロードレインゲート部7のn型拡散層(n(HCCD))およびn型拡散層(n(HCCD))は、水平CCD5のn型拡散層(n(HCCD))およびn型拡散層(n(HCCD))とそれぞれ同じn型不純物濃度を有する。また、n型拡散層(n(GOFD))およびn型拡散層(n(GOFD))のn型不純物濃度は、(1)、(2)式の関係を持つ。
n型拡散層(n(GOFD))<n型拡散層(n(HCCD))・・・(1)
型拡散層(n(GOFD))<n型拡散層(n(HCCD))・・・(2)
オーバーフロードレインゲート部7は、ポテンシャル段差の付いた隣り合う第一層ポリシリコン電極および第二層ポリシリコン電極を一組のゲート電極とし、隣り合うゲート電極には、互いに電位相が90度ずれた水平CCD5と同じφH1およびφH2の駆動パルスが印加される。
図2は、水平CCD5、オーバーフロードレインゲート部7および信号掃き出し用ドレイン部8の断面構造(図6のB−B’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。
図2のポテンシャル分布に示すように、オーバーフロードレインゲート部7は、その第1の部分と信号掃き出し用ドレイン部8との間にはポテンシャルバリアを形成せず、オプティカルブラック領域部3で生成された信号電荷は、信号掃き出し用ドレイン部8に掃き出される。このため、高輝度光によりオプティカルブラック部8のフォトダイオード1に生成された不要電荷は、出力部に転送されず、基準信号レベルを一定に保つことができる。
以上のように本実施の形態の固体撮像素子によれば、オプティカルブラック領域部3の信号電荷を受け取る水平CCD5の一部と隣接するオーバーフロードレインゲート部7は、そのn型不純物濃度が制御され、水平CCD5に対するポテンシャルバリアを形成しない。よって、高輝度光によりオプティカルブラック部のフォトダイオードに生成された不要電荷は出力部に転送されず、撮像部からの出力信号の補正に用いられる基準信号の基準信号レベルを一定に保つことができるので、本実施の形態の固体撮像素子は、出力信号の補正に用いられる基準信号の変動を無くすことが可能な固体撮像素子を実現することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態の固体撮像素子について、図3、図4および図5を参照して説明する。
本実施の形態の固体撮像素子は、オーバーフロードレインゲート部7の構造を除いては、従来技術の説明で用いた図6の固体撮像素子と同じ構成であり、同様の部分については説明を省略する。
図3は、CCD固体撮像素子の構成を示す図である。
CCD固体撮像素子は、フォトダイオード1および垂直CCD2からなる撮像部4と、オプティカルブラック領域部3と、水平CCD5と、出力アンプ部6と、水平CCD5に沿って形成され、水平CCD5の信号電荷を掃き出させるオーバーフロードレインゲート部9と、信号掃き出し用ドレイン部8とから構成される。
図4は、オーバーフロードレインゲート部9の断面構造(図3のE−E’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。
オーバーフロードレインゲート部9は、第一層ポリシリコン電極と第二層ポリシリコン電極とで構成されたゲート電極と、第一層ポリシリコン電極下の半導体基板に形成されたn型拡散層(n(GOFD))と、第二層ポリシリコン電極下の半導体基板に形成されたn型拡散層(n(GOFD))とから構成される。このとき、n型拡散層(n(GOFD))は、n型拡散層(n(GOFD))よりも低いn型不純物濃度を有する。
ここで、n型拡散層(n(GOFD))およびn型拡散層(n(GOFD))のn型不純物濃度は、(1)、(2)式の関係を持つ。
n型拡散層(n(GOFD))<n型拡散層(n(HCCD))・・・(1)
型拡散層(n(GOFD))<n型拡散層(n(HCCD))・・・(2)
オーバーフロードレインゲート部9は、ポテンシャル段差の付いた隣り合う第一層ポリシリコン電極および第二層ポリシリコン電極を一組のゲート電極とする。このとき、隣り合うゲート電極には、オプティカルブラック領域部3から信号電荷を受け取る水平CCD5の一部と隣接する第1の部分と、水平CCD5のその他の第2の部分、つまりオプティカルブラック領域部3から信号電荷を受け取る水平CCD5の他部と隣接する部分および撮像部4と隣接する部分とで異なる駆動パルスが印加される。オーバーフロードレインゲート部9は、第1の部分においては、隣り合うゲート電極に、φH1より振幅が大きいφH1a、およびφH2より振幅が大きいφH2aの駆動パルスが印加される。一方、第2の部分においては、隣り合うゲート電極に、互いに電位相が90度ずれた水平CCD5と同じφH1およびφH2の駆動パルスが印加される。
図5は、水平CCD5、オーバーフロードレインゲート部9および信号掃き出し用ドレイン部8の断面構造(図3のB−B’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。
図5のポテンシャル分布に示すように、オーバーフロードレインゲート部9は、その第1の部分と信号掃き出し用ドレイン部8との間にはポテンシャルバリアを形成せず、オプティカルブラック領域部3で生成された信号電荷は、信号掃き出し用ドレイン部8に掃き出される。このため、高輝度光によりオプティカルブラック部8のフォトダイオード1に生成された不要電荷は出力部に転送されず、基準信号レベルを一定に保つことができる。
以上のように本実施の形態の固体撮像素子によれば、オプティカルブラック領域部3の信号電荷を受け取る水平CCD5の一部と隣接するオーバーフロードレインゲート部10は、そのゲート電圧が制御され、水平CCD5に対するポテンシャルバリアを形成しない。よって、高輝度光によりオプティカルブラック部のフォトダイオードに生成された不要電荷は出力部に転送されず、撮像部4からの出力信号の補正に用いられる基準信号の基準信号レベルを一定に保つことができるので、本実施の形態の固体撮像素子は、出力信号の補正に用いられる基準信号の変動を無くすことが可能な固体撮像素子を実現することができる。
以上、本発明に係る固体撮像素子について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形または修正が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施の形態では、オーバーフロードレインゲート部は、オプティカルブラック領域部から信号電荷を受け取る水平CCDの一部と信号掃き出し用ドレイン部との間に、ポテンシャルバリアの無い領域を形成するとした。しかし、オーバーフロードレインゲート部は、オプティカルブラック領域部から信号電荷を受け取る水平CCDの全部と信号掃き出し用ドレイン部との間にポテンシャルバリアの無い領域を形成しても構わない。
また、オーバーフロードレインゲート部により形成されるポテンシャルは、水平CCDにより形成されるポテンシャルよりも深くても構わない。
また、本発明の固体撮像素子はカメラに適用されてもよい。これにより、過度の高輝度光が入射した場合においても、固体撮像素子の基準信号レベルの変動をなくすことが可能な、つまり高品質な画像再生が可能なカメラを実現することができる。
本発明は、固体撮像素子に利用でき、特にデジタルスチルカメラ、携帯端末等に用いられるCCD型固体撮像装置等に利用することができる。
オーバーフロードレインゲート部7の断面構造(図6のD−D’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。 水平CCD5、オーバーフロードレインゲート部7および信号掃き出し用ドレイン部8の断面構造(図6のB−B’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。 本発明の第2の実施の形態のCCD固体撮像素子の構成を示す図である。 オーバーフロードレインゲート部7の断面構造(図3のE−E’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。 水平CCD5、オーバーフロードレインゲート部10および信号掃き出し用ドレイン部8の断面構造(図3のB−B’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。 本発明の第1の実施の形態および従来のCCD固体撮像素子の構成を示す図である。 水平CCD5の断面構造(図6のC−C’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。 オーバーフロードレインゲート部7の断面構造(図6のD−D’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。 水平CCD5、オーバーフロードレインゲート部7および信号掃き出し用ドレイン部8の断面構造(図6のA−A’における断面構造)とポテンシャル分布とを示す図である。
符号の説明
1 フォトダイオード
2 垂直CCD
3 オプティカルブラック領域部
4 撮像部
5 水平CCD
6 出力アンプ
7、9 オーバーフロードレインゲート部
8 信号掃き出し用ドレイン部

Claims (5)

  1. 信号電荷を生成する複数のフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードの一部を遮光する遮光手段と、
    前記フォトダイオードから信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直CCDと、
    前記垂直CCDにより転送された信号電荷を受け取って、水平方向に転送する水平CCDと、
    前記水平CCDの過剰な信号電荷が掃き出される信号掃き出し用ドレイン部と、
    前記水平CCDと前記信号掃き出し用ドレイン部との間にポテンシャルバリアを形成するオーバーフロードレインゲート部とを備え、
    前記オーバーフロードレインゲート部は、遮光された前記フォトダイオードの信号電荷を受け取る前記水平CCDの全部又は一部と、前記信号掃き出し用ドレイン部との間に前記ポテンシャルバリアを形成しない
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記オーバーフロードレインゲート部と前記水平CCDとは互いに隣接して半導体基板に形成され、
    前記半導体基板は、前記ポテンシャルバリアを形成する前記オーバーフロードレインゲート部が形成される第1の部分と、前記ポテンシャルバリアを形成しないオーバーフロードレインゲート部が形成される第2の部分と、前記水平CCDが形成される第3の部分とを備え、
    前記第1の部分は、隣接する前記第3の部分に形成される不純物拡散領域よりも低不純物濃度の不純物拡散領域を有し、
    前記第2の部分は、隣接する前記第3の部分に形成される不純物拡散領域と同じ不純物濃度の不純物拡散領域を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記オーバーフロードレインゲート部と前記水平CCDとは互いに隣接して半導体基板に形成され、
    前記半導体基板は、前記ポテンシャルバリアを形成する前記オーバーフロードレインゲート部が形成される第1の部分と、前記ポテンシャルバリアを形成しないオーバーフロードレインゲート部が形成される第2の部分と、前記水平CCDが形成される第3の部分とを備え、
    前記第1の部分および前記第2の部分は、隣接する前記第3の部分に形成される不純物拡散領域よりも低不純物濃度の不純物拡散領域を有し、
    前記第1の部分および第2の部分上には、ゲート電極が形成され、
    前記第3の部分上には、転送電極が形成され、
    前記第1の部分上のゲート電極には、前記転送電極に印加される駆動パルスと同じ駆動パルスが印加され、
    前記第2の部分上のゲート電極には、前記転送電極に印加される駆動パルスと異なる駆動パルスが印加される
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  4. 前記第2の部分上のゲート電極に印加される駆動パルスは、前記転送電極に印加される駆動パルスより振幅が大きい
    ことを特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体撮像素子を備える
    ことを特徴とするカメラ。
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