JP2005332922A - 光電子露光装置 - Google Patents

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英悟 川上
Hirohisa Ota
裕久 太田
Taku Nakamura
卓 中村
Kazuyuki Harumi
和之 春見
Toshinobu Tokita
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Abstract

【課題】 光電子露光装置において光電変換素子の交換を容易にするとともに、光電変換素子交換時の装置停止時間の短縮を計る。また、リーク発生時のチャンバ内のコンタミ汚染エリアを低減する。
【解決手段】 真空チャンバ内に光電変換素子と電子レンズ系を隔てる、開閉可能な真空隔壁を設けるとともに、真空チャンバに光電変換素子収納部を内蔵するチャンバを開閉可能ゲート弁を介して併設する。光電変換素子の交換時は、真空隔壁を閉じて、真空チャンバの光電変換素子側に不活性気体を充填し、光電変換素子収納部のあるチャンバと連通させる。リークが発生した場合は、真空隔壁を閉じる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被露光基板上に所定のパターンを転写露光する光電子露光装置に関するものであり、特に、光の照射により光電子を放出する光電マスクまたは光電変換素子を用いた光電子露光装置に関するものである。
近年、半導体素子の回路パターンの微細化に対応するために、スループットも考慮した方式として、予めパターンの描かれた光電変換面を有するマスク(光電マスク)に紫外線を照射し、あるいは従来の光マスクを通して光電変換素子に紫外線を照射することによって、放出される電子ビームを用いて一括露光する方法が提案されている。電子ビームを使用するため、光電マスクまたは光電変換素子と、被露光基板及び電子ビームを被露光基板上に結像照射する電子レンズは所定の真空度に維持された真空槽内に設置される。
特開平01−82826号公報 特開平07−254539号公報
光電マスクまたは光電変換素子は、露光を行なうにつれて光電変換材料の劣化により光電変換効率が低下して行くため、一定時間ごとの交換が必要である。このとき、真空槽を大気開放して交換を行なった後、再び真空槽を所定の真空度に戻すことになるが、被露光基板を載置し、その位置決めを行なう基板ステージや電子レンズなどが含まれる、容積の大きな真空槽を大気状態から所定の真空度まで戻すのは容易なことではなく、長い時間がかかる。そのため、光電マスクまたは光電変換素子の交換のたびに、装置の長時間の停止が必要となるという問題があった。特開平7-254539号公報には、導電体膜により真空槽を光電マスクが含まれる部屋と、電子レンズ及び被露光基板が含まれる部屋の2つに分離し、光電マスクの含まれる部屋ごと交換することが開示されている。交換時に光電マスクが外気に触れて劣化することがないという利点があるが、光電マスクの含まれる部屋の真空度を維持しつつ、部屋ごと交換するのは装置が大掛かりなものになる問題があった。また、特開平1-82626号公報には真空槽に第2の真空槽と開閉手段を併設して、その内部に光電マスクの収納手段を設け、2つの真空槽の真空度を維持したまま、マスク搬送機構により光電マスクの交換を行なう方法が開示されている。この場合、マスク搬送機構は真空状態で動作することになるため、真空シールなどを施した真空対応のものが必要で大型なものになる。そのため、マスク搬送機構が含まれる2つの真空槽のいずれかに、その分の容積が必要で、結果として露光装置全体が大きくなるという問題があった。一方、真空槽にリークが発生した場合、外気の流入によりコンタミが発生し、真空槽内にあるものが全て汚染されるという問題があった。前記特開平7-254539号公報のように、導電体膜により真空槽を光電マスクが含まれる部屋と、電子レンズ及び被露光基板が含まれる部屋に分離したとしても、いずれかの部屋にリークが発生した場合、差圧により導電体膜が破損し、結果として2つの部屋ともコンタミで汚染されるおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、光の照射により電子を放出する光電マスクまたは光電変換素子と、光電マスクまたは光電変換素子と対向するように配置された被露光基板と、光電マスクまたは光電変換素子から放出された電子を被露光基板上に結像照射する電子レンズと、これらを内部に有し、所定の真空度に維持された真空槽とからなる光電子露光装置において、光電マスクまたは光電変換素子から被露光基板及び電子レンズに至る放出電子経路上に開閉可能な真空隔壁を配置し、該真空隔壁を閉じることによって形成される真空槽内の2つの部屋(光電マスクまたは光電変換素子が含まれる第1の部屋と電子レンズ及び被露光基板が含まれる第2の部屋)に独立に排気手段を設けるとともに、第1の部屋に不活性気体導入手段もしくは大気連通手段を設けて、第2の部屋を真空状態に維持したまま、第1の部屋を大気開放し、あるいは第1の部屋に不活性気体を充填してから大気開放し、また大気圧より陽圧にした状態で光電マスクまたは光電変換素子の交換が容易に行なえるようにするとともに、第2の部屋を大気開放する必要がなくなったので光電マスクまたは光電変換素子の交換に要する装置の停止時間を短縮できる。また、第1の部屋に開閉手段を介して第3の部屋を併設し、第3の部屋に光電マスクまたは光電変換素子の収納手段と搬送手段を設けるとともに、第3の部屋に不活性気体を循環させ、所定の圧力に維持するようにした。そして、第2の部屋を真空状態に維持したたまま、第1の部屋に不活性気体を充填し、開閉手段を開けて第3の部屋と連通させた状態で、光電マスクまたは光電変換素子の交換を行なうようにした。これにより、導電体膜などを用いることなく、光電マスクまたは光電変換素子を外気にさらさずに交換できるようにして、光電マスクまたは光電変換素子の外気との接触による損傷を無くすとともに、上記と同様、第2の部屋を大気開放する必要がなくなったので光電マスクまたは光電変換素子の交換に要する装置の停止時間を短縮できる。そして、搬送手段が真空状態で動作する必要がないので、真空対応の必要のない小型なものでよく、第3の部屋の容積も小さくて済み、装置全体を小型にすることができる。さらに、真空槽に設置した複数の圧力センサにより真空槽のリークが検知された場合は、上記真空隔壁を閉じるようにして、真空槽にリークが発生した場合のコンタミによる汚染が最小限に抑えられるようにした。
以上説明したように本発明によれば、光の照射により電子を放出する光電マスクまたは光電変換素子と、光電マスクまたは光電変換素子と対向するように配置された被露光基板と、光電マスクまたは光電変換素子から放出された電子を被露光基板上に結像照射する電子レンズと、これらを内部に有し、所定の真空度に維持された真空槽とからなる光電子露光装置において、光電マスクまたは光電変換素子から被露光基板及び電子レンズに至る放出電子経路上に開閉可能な真空隔壁を配置した。そして、該真空隔壁を閉じることによって形成される真空槽内の2つの部屋(光電マスクまたは光電変換素子が含まれる第1の部屋と電子レンズ及び被露光基板が含まれる第2の部屋)に独立に排気手段を設けるとともに、第1の部屋に不活性気体導入手段もしくは大気連通手段を設けて、第2の部屋を真空状態に維持したまま、第1の部屋に不活性気体を充填して光電マスクまたは光電変換素子の交換が容易に行なえるようにするとともに、第2の部屋を大気開放する必要がなくなったので光電マスクまたは光電変換素子の交換に要する装置の停止時間を短縮する効果を有する。さらに、第1の部屋に開閉手段を介して第3の部屋を併設し、第3の部屋に光電マスクまたは光電変換素子の収納手段と搬送手段を設けるとともに、第3の部屋に不活性気体を循環させ、所定の圧力に維持するようにした。そして、第2の部屋を真空状態に維持したたまま、第1の部屋に不活性気体を充填し、開閉手段を開けて第3の部屋と連通させた状態で、光電マスクまたは光電変換素子の交換を行なうようにした。これにより、光電マスクまたは光電変換素子を外気にさらすことなく交換できるようにして光電マスクまたは光電変換素子の外気との接触による損傷を無くす効果を有するとともに、上記と同様、第2の部屋を大気開放する必要がなくまったので光電マスクまたは光電変換素子の交換に要する装置の停止時間を短縮する効果がある。また、搬送手段が真空状態で動作する必要がないので、真空対応の必要のない小型なものでよく、第3の部屋の容積も小さくて済み、装置全体を小型にする効果がある。更に、光電マスクまたは光電変換素子の保持手段と光電マスクまたは光電変換素子の装置基準位置からのずれを検出する位置ずれ検出手段を設けたので、光電マスクまたは光電変換素子交換時の電子ビームの結像位置調整が容易になる効果を有する。また、真空槽に設置した複数の圧力センサにより真空槽のリークが検知された場合は上記真空隔壁を閉じるようにしたので、真空槽にリークが発生した場合にコンタミによる汚染が最小限に抑えられる効果を有する。更には、光電マスクまたは光電変換素子の保持手段の内部に流路を設け、温度制御された液体を循環させるようにしたので、露光時の発熱により光電マスクまたは光電変換素子に撓みや熱歪みが発生することを防止する効果がある。
以下に本発明に好適ないくつかの実施例を説明する。
図1及び図2は、本発明の第1の実施例に係る光電子露光装置の構成図である。図1及び図2において、1は真空チャンバで、3はウエハ2が載置されたステージである。4は照明光源で、転写用の回路パターンを有する光マスク5を照明する。6は該光マスクの回路パターンを光電変換素子8に投影結像させる投影光学系である。7は前記真空チャンバ1の一部で前記光マスク5の回路パターンの光学像を透過させるための投影光導入窓である。9、9’は前記光電変換素子8を真空チャンバ1内の所定の位置に保持するための光電変換素子保持部材で、該光電変換素子8の光電変換面の角度を調整するための光電変換素子姿勢調整機構9a、9a’を介して、前記真空チャンバ1の内壁に支持される。10、10’は電子レンズ系で前記光電変換素子8に投影されて光電子に変換された回路パターン像を前記ウエハ2の表面に投影結像させる。11はゲートバルブで、図1では開状態にある該ゲートバルブを閉じることにより前記光電子の経路を真空隔壁12、12’とともに遮断し、図2のように前記真空チャンバ1を光電変換素子8のある部屋Aと電子レンズ系10、10’及びステージ3のある部屋Bの2つに分離する。13、14は高真空ゲージで真空チャンバ1の真空度を計測するために使用される。15は差圧センサで、前記ゲートバルブ11を閉じることで分離される2つの部屋A、Bの圧力差を計測する。16、19は前記真空チャンバ1に接続される真空排気ラインで、それぞれ真空排気バルブ17、20と真空ポンプ18、21を有する。22は同じく前記真空チャンバ1に接続される窒素ガス導入ラインで、流量制御バルブ23と窒素ガスタンク24を有する。25は前記真空チャンバ1に接続される大気開放ラインで、大気連通バルブ26を介して大気に連通している。27は前記真空チャンバ1の低真空から大気圧を超える範囲までの圧力の計測が可能な圧力センサである。39、39’は真空隔壁12、12’上に複数配置され、前記光電変換素子8の光電変換面までの距離の計測を行なうための光電変換面位置検出装置で、前記光電変換素子8の下方へ進退可能な構成となっている。図3は本発明の第1の実施例に係る光電子露光装置のフローチャートである。光電子露光装置では露光を重ねて行くと、光電変換素子の光電変換面が劣化し、変換効率が低下する。このため、一定時間ごとに光電変換素子の交換が必要となる。この時の動作について、図3及び上述した図1、図2を用いて説明する。真空チャンバ1は真空排気ライン16及び19を通して、それぞれの真空ポンプ18及び21によって排気され、所定の真空度に維持されることによって、露光可能な状態になっているものとする。図3(a)において、まず、ステップS11でゲートバルブ11を閉じることによって、図2に示すように真空チャンバ1を2つの部屋A及びBに分離する。次にステップS12で真空排気バルブ20を閉じて部屋Aの真空排気を中止する。続いてステップS13で窒素導入バルブ23を開けて流量を制御しつつ、窒素ガスタンク24から部屋Aへの窒素ガスの導入を行なう。ステップS14で圧力センサ27の出力を確認し、続くステップS15で部屋Aの圧力が大気圧を超えたかどうかの判定を行なう。大気圧以下であった場合は、ステップS15の判定をnoで抜け、ステップS14に戻って再び圧力センサ27の出力の確認を行なう。該圧力センサ27の出力が大気圧以上になった場合は、ステップS15の判定をyesで抜け、ステップS16に進む。ステップS16では、窒素導入バルブ23の開度を変更して窒素ガスの導入量を下げる。最後に、ステップS17で大気連通バルブ26を開ける。この一連の処理により、真空チャンバ1の部屋Aの内部は窒素ガスで充填され、窒素ガス導入ライン22から導入される分と大気連通ライン25から排出される分のバランスによって、大気圧よりやや高い圧力に維持される。ここで例えば、投影光導入窓7を開閉可能な構造にしておけば、これを開けることにより光電変換素子8の交換を行なうことが出来る。上述したように部屋Aの内部が窒素ガスで充填され、大気圧よりやや高い圧力に維持されるので、交換時に光電変換素子が外気にさらされることを防止することが出来る。光電変換素子の交換後は、投影光導入窓7を閉じた後、複数の光電変換面位置検出装置39、39’を図1の退避位置から図2のように光電変換素子8の下方に移動させ、光電変換面までの距離を測定する。次に、その測定結果に応じて、複数の光電変換素子姿勢調整機構9a、9a’を駆動して光電変換素子8の光電変換面の位置と傾きを所定の状態に調整する。調整が終わると、部屋Aの雰囲気を真空状態に戻す。図3(b)において、まずステップS21で大気連通バルブ26を閉じ、続くステップS22で窒素導入バルブ23を閉じる。次に、ステップS23で真空排気バルブ20を開けて、真空ポンプ21による真空排気を開始する。続くステップS24では高真空ゲージ13の出力により部屋Aの真空度を確認し、ステップS25で所定の真空度に達したかどうかの判定を行なう。所定の真空度に到達していない場合は、ステップS25の判定をnoで抜け、ステップS24に戻って再び高真空ゲージ13の出力の確認を行なう。該高真空ゲージ13の出力が所定の真空度以下になった場合は、ステップS25の判定をyesで抜け、ステップS26に進む。ステップS26では差圧ゲージ15の出力を確認し、続くステップS27で真空チャンバ1の部屋Aと部屋Bの差圧が許容値以下であるかどうかの判定を行なう。もし、差圧が許容値を超えていた場合は、ステップS27の判定をnoで抜け、ステップS29のエラー処理へ進む。ステップS29では、オペレータにエラーの発生を通知するために、図示しないコンソールにエラーメッセージの表示やランプの点灯などの処理を行なう。差圧が許容値以内であった場合は、ステップS27の判定をyesで抜け、ステップS28に進む。最後に、ステップS28でゲートバルブ11を開いて、露光可能な状態となる。以上のように、本発明の第1の実施例によれば、光電変換素子の交換に際して、真空チャンバ全体を大気開放する必要がなく、光電変換素子を含む部屋Aのみを窒素ガスで充填すればよい。従って、電子レンズ系やステージが含まれる部屋は真空状態のままで維持されるので、光電変換素子交換後に装置が露光可能な状態に復帰するまでの時間が大幅に短縮される効果がある。また、部屋Aを窒素ガスで充填し、大気圧より高い陽圧状態に維持することで、光電変換素子の交換時に光電変換素子が外気にさらされる可能性を低減する効果がある。なお、光電変換素子の光電変換面をコーティングするか、光電変換素子を投影光及び発生電子を透過させる材質のカセットに真空封止することにより、光電変換面が外気にさらされないようにしてもよい。次に、真空チャンバ1にリークが発生した場合の動作について説明する。図1の状態で、真空ゲージ13もしくは14によって真空チャンバ1の真空度の劣化が検出されると、直ちにゲートバルブ11を閉じて図2の状態にする。これによりリークによるコンタミ汚染の広がりを抑えることができる。また、リーク箇所の特定を真空チャンバ全体について行なう必要がなく、図2の2つの部屋A、Bのいずれかについて行なえばよいので、リーク対処に要する時間を短縮できる効果も有する。
図4及び図5は本発明の第2の実施例に係る光電子露光装置の構成図である。図1及び図2と同じ機能を有するものは同一の番号を付し、その説明を省略する。第1の実施例との違いは、光電変換素子の交換に人的作業が加わらないようにし、作業者が光電変換素子の交換時に部屋Aから溢れる窒素ガスの影響を受けないようにしたことである。図4及び図5において、29は内部に交換用の光電変換素子収納棚31と光電変換素子の搬送用ロボット32を有するチャンバで、ゲートバルブ28を介して真空チャンバ1に併設されている。光電変換素子収納棚31には、図示しない開閉ドアを有し、光電変換素子を収納した状態で、該開閉ドアを閉じることにより密閉状態とすることが出来る。そして、チャンバ29の図示しない取り出し部から光電変換素子収納棚31ごと取出して交換することが可能になっている。30は該チャンバ29と真空チャンバ1との差圧を検出する差圧センサである。33は窒素ガス循環制御装置で、窒素ガス供給ライン34を通じて前記チャンバ29に所定の圧力(例えば大気圧)に調整された高純度の窒素ガスを供給するとともに、窒素ガス回収ライン35を通じて、前記チャンバ29に供給した窒素ガスを回収する。これによりチャンバ29の内部を常に一定の環境に維持する。回収された窒素ガスは窒素ガス循環装置内で精製されて再利用される。11P及び28Pは、それぞれゲートバルブ11及び28のインタロック用の延長板(もしくは延長棒)で、2つのゲートバルブが同時に開状態にならないように、相互にもう一方のゲートバルブの開動作を支障する大きさと長さを有し、それぞれのゲートバルブに取り付けられている。図4は装置が露光可能な状態を示し、図5は光電変換素子の交換が可能な状態を示す。また、図6は本発明の第2の実施例に係る光電子露光装置のフローチャートである。
以上のように構成された光電子露光装置における光電変換素子交換時の動作について、図4〜図6を用いて説明する。まず、図6(a)において、ステップS31で図4の状態からゲートバルブ11を閉じる。次に、ステップS32で真空排気バルブ20を閉じて、真空チャンバ1の部屋Aの真空排気を中止する。続いてステップS33で窒素導入バルブ23を開いて流量を制御しつつ、窒素ガスタンク24から部屋Aへの窒素ガスの導入を行なう。次に、ステップS34で圧力センサ27の出力を確認し、続くステップS35で部屋Aの圧力が大気圧を超えたかどうかの判定を行なう。大気圧以下であった場合は、ステップS35の判定をnoで抜け、ステップS34に戻って再び圧力センサ27の出力の確認を行なう。該圧力センサ27の出力が大気圧以上になった場合は、ステップS35の判定をyesで抜け、ステップS36に進む。ステップS36では、窒素導入バルブ23を閉じて部屋Aへの窒素ガスの導入を停止する。次のステップS37では、差圧センサ30の出力を確認し、続くステップS38で部屋Aとチャンバ29の差圧が許容値以下であるかどうかの判定を行なう。もし、差圧が許容値を超えていた場合は、ステップS38の判定をnoで抜け、ステップS40のエラー処理へ進む。ステップS40では、オペレータにエラーの発生を通知するために、図示しないコンソールにエラーメッセージの表示やランプの点灯などの処理を行なう。差圧が許容値以内であった場合は、ステップS38の判定をyesで抜け、ステップS39に進む。最後に、ステップS39でゲートバルブ28を開くことにより、図5のように真空チャンバ1の部屋Aとチャンバ29が連通され、光電変換素子の交換が可能な状態となる。この状態で、搬送ロボット32により光電変換素子保持部材9、9’に保持されている光電変換素子8と光電変換素子収納棚31に収納されている交換用の光電変換素子(不図示)との交換を行なう。交換処理が完了すると、装置を露光可能な状態に戻す。図6(b)において、まずステップS41でゲートバルブ28を閉じる。次に、ステップS42で真空排気バルブ20を開けて、真空ポンプ21により部屋Aの真空排気を開始する。続くステップS43では高真空ゲージ13の出力により部屋Aの真空度を確認し、ステップS44で所定の真空度に達したかどうかの判定を行なう。所定の真空度に到達していない場合は、ステップS44の判定をnoで抜け、ステップS43に戻って再び高真空ゲージ13の出力の確認を行なう。該高真空ゲージ13の出力が所定の真空度以下になった場合は、ステップS44の判定をyesで抜け、ステップS45に進む。ステップS45では差圧ゲージ15の出力を確認し、続くステップS46で真空チャンバ1の部屋Aと部屋Bの差圧が許容値以下であるかどうかの判定を行なう。もし、差圧が許容値を超えていた場合は、ステップS46の判定をnoで抜け、ステップS48のエラー処理へ進む。ステップS48では、オペレータにエラーの発生を通知するために、図示しないコンソールにエラーメッセージの表示やランプの点灯などの処理を行なう。差圧が許容値以内であった場合は、ステップS46の判定をyesで抜け、ステップS47に進む。最後に、ステップS47でゲートバルブ11を開いて、露光可能な状態となる。以上のように、本発明の第2の実施例によれば、光電変換素子の交換に際して、真空チャンバ全体を大気開放する必要がなく、光電変換素子を含む部屋Aのみを交換用の光電変換素子が準備されたチャンバ29と同じ圧力にして連通させればよい。従って、電子レンズ系やステージが含まれる部屋は真空状態のままで維持されるので、実施例1と同様に、光電変換素子交換後に装置が露光可能な状態に復帰するまでの時間が大幅に短縮される効果がある。また、交換用の光電変換素子を高純度の窒素ガスが循環される雰囲気に収納するとともに、交換時に外気に触れることがないようにしたので、交換用の光電変換素子の光電変換面の劣化を防止する効果がある。また、循環する窒素ガスの圧力を大気圧近傍に設定することで、搬送ロボットとして真空対応の高価で大型のものが不要となるため、チャンバ29の容積も小さくて済み、装置全体を小型に構成することが可能となる。また、2つのゲートバルブ11及び28に上記のようなインタロック機能を設けたので、誤操作により真空チャンバの真空雰囲気を破壊し、露光出来なくなることを防止する効果を有する。なお、インタロック機能は上述したような機械的なものでなく、センサとスイッチの組合せによる電気的もしくは電子的なものであってもよい。
図7は本発明の第3の実施例に係る光電子露光装置の構成図である。図4と同じ機能を有するものは同一の番号を付し、その説明を省略する。図7において、36は液体温度調整装置で、液体供給配管37及び液体回収配管38を介して、真空チャンバ1内の光電変換素子保持部材9、9’に接続されている。該光電変換素子保持部材9、9’には内部に図示しない流路が設けてあり、前記液体温度調整装置36により精密に温度を調整された水などの液体が循環される。これにより、光電変換素子保持部材9、9’に保持される光電変換素子8を一定に温度に維持することができるので、露光時の発熱によって光電変換面の歪みが発生することを防止する効果がある。
なお、以上の実施例における光電子露光装置は、光電変換素子が回路パターンに対応した遮光部と光電変換膜を組み合せた光電マスクに替わり、光マスクのない装置構成となっても同様の効果が得られる。また、光マスクは透過形でなく反射形であってもよい。さらには、光マスクの替わりに、空間光変調素子を用いても同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施例に係る光電子露光装置の構成図である。 本発明の第1の実施例に係る光電子露光装置の別構成図である。 本発明の第1の実施例に係る光電子露光装置のフローチャートである。 本発明の第2の実施例に係る光電子露光装置の構成図である。 本発明の第2の実施例に係る光電子露光装置の別構成図である。 本発明の第2の実施例に係る光電子露光装置のフローチャートである。 本発明の第3の実施例に係る光電子露光装置の構成図である。
符号の説明
1 真空チャンバ
2 ウエハ
3 ウエハステージ
4 照明光源
5 光マスク
6 投影光学系
7 投影光導入窓
8 光電変換素子
9・9’ 光電変換素子保持部材
9a・9a’ 光電変換素子姿勢調整機構
10・10’ 電子レンズ系
11・28 ゲートバルブ
12 真空隔壁
13・14 高真空ゲージ
15・30 差圧センサ
16・19 真空排気ライン
17・20 真空排気バルブ
18・21 真空ポンプ
22 窒素ガス導入ライン
23 流量制御バルブ
24 窒素ガスタンク
25 大気開放ライン
26 大気連通バルブ
27 圧力センサ
29 チャンバ
31 光電変換素子収納棚
32 搬送ロボット
33 窒素ガス循環制御装置
34 窒素ガス供給ライン
35 窒素ガス回収ライン
36 液体温度調整装置
37 液体供給ライン
38 液体回収ライン
39・39’ 光電変換面位置検出装置。

Claims (14)

  1. 光の照射により電子を放出する光電マスクまたは光電変換素子と、該光電マスクまたは該光電変換素子と対向するように配置された被露光基板と、前記光電マスクまたは前記光電変換素子から放出された電子を前記被露光基板上に結像照射する電子レンズと、これらを内部に有し、所定の真空度に維持された真空槽とからなる光電子露光装置において、前記光電マスクまたは前記光電変換素子から前記被露光基板及び前記電子レンズに至る放出電子経路上に配置され、開閉可能な真空隔壁を有することを特徴とする光電子露光装置。
  2. 真空槽に複数の圧力センサを設置し、該圧力センサのいずれかの出力により前記真空槽の真空度の劣化を検知した場合は真空隔壁を閉じる、請求項1に記載の光電子露光装置。
  3. 真空隔壁を閉じることにより真空槽内に形成される、光電マスクまたは光電変換素子が含まれる第1の部屋と被露光基板及び電子レンズが含まれる第2の部屋にそれぞれ独立な排気手段を有し、前記光電マスクまたは前記光電変換素子が含まれる第1の部屋には不活性気体充填手段または大気連通手段を有する、請求項1に記載の光電子露光装置。
  4. 真空隔壁を閉じた後、被露光基板及び電子レンズが含まれる第2の部屋を真空状態に維持したまま、光電マスクまたは光電変換素子が含まれる第1の部屋を大気連通手段により大気開放し、前記光電マスクまたは前記光電変換素子の交換を行なう、請求項3に記載の光電子露光装置。
  5. 真空隔壁を閉じた後、被露光基板及び電子レンズが含まれる第2の部屋を真空状態に維持したまま、光電マスクまたは光電変換素子が含まれる第1の部屋に不活性気体充填手段により不活性気体を充填した後、該第1の部屋を大気連通手段により大気開放し、前記光電マスクまたは前記光電変換素子の交換を行なう、請求項3に記載の光電子露光装置。
  6. 光電マスクまたは光電変換素子が含まれる第1の部屋を不活性気体充填手段により大気圧より陽圧に維持する、請求項5に記載の光電子露光装置。
  7. 真空槽内の第1の部屋に光電マスクまたは光電変換素子への光の照射を行なうための開閉可能な照射光導入窓を有する、請求項3から6に記載の光電子露光装置。
  8. 複数の光電マスクまたは光電変換素子を収納する収納手段と該光電マスクまたは該光電変換素子の搬送を行なう搬送手段と、不活性気体を供給・回収するとともに、所定の圧力に維持する不活性気体循環制御手段を有する第3の部屋を真空槽内の第1の部屋に併設するとともに、該第3の部屋と該第1の部屋との間に2つの部屋同士を連通・遮断可能な開閉手段を設けた、請求項3に記載の光電子露光装置。
  9. 真空隔壁を閉じた後、被露光基板及び電子レンズの含まれる第2の部屋を真空状態に維持したまま、光電マスクまたは光電変換素子が含まれる第1の部屋に不活性気体充填手段により所定の圧力まで不活性気体を充填し、開閉手段により該第1の部屋を第3の部屋と連通してから搬送手段により前記光電マスクまたは前記光電変換素子の交換を行なう、請求項8に記載の光電子露光装置。
  10. 光電マスクまたは光電変換素子を保持する保持手段と該光電マスクまたは該光電変換素子の装置基準位置からのずれを検出する位置ずれ検出手段と有し、該位置ずれ検出手段の出力に応じて前記光電マスクまたは前記光電変換素子の位置を調整する位置調整手段を有する、請求項1に記載の光電子露光装置。
  11. 光電マスクまたは光電変換素子を保持する保持手段を有し、該保持手段の内部に流路を設け、該流路に温度制御された流体を循環させる、請求項1に記載の光電子露光装置。
  12. 真空隔壁と開閉手段とが同時に開状態にならないようにする安全機構を有する、請求項8に記載の光電子露光装置。
  13. 照明光学系とパターン付き光マスクと投影光学系を有し、照明光学系により光マスクに照射された光が該光マスクを通過もしくは反射し、前記投影光学系により光電変換素子に結像される、請求項1から12に記載の光電子露光装置。
  14. 照明光学系と空間光変調素子と投影光学系を有し、照明光学系により空間光変調素子に照射された光が該空間光変調素子を通過もしくは反射し、前記投影光学系により光電変換素子に結像される、請求項1から12に記載の光電子露光装置。
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