JP2005332565A - 光出射素子及び情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の光源を同一筐体内に納めた光源素子を用いて情報の記録再生を行う際に、光源からの光の取り込み効率が低く情報の高速記録再生性能確保が困難である。
【解決手段】 発振波長が相異なる第1の光源1aと第2の光源1bとを同一筐体内に備える光出射素子1からそれぞれ出射する光は、ビームスプリッター4、コリメートレンズ5を経て、対物レンズ6によりDVD7およびCD8に集光する。DVD7およびCD8から反射した光は、対物レンズ6、コリメートレンズ5を経て、ブームスプリッター4を透過して光検出器10に入射し、各種信号を検出する。第1の光源1aの水平方向放射角を第2の光源1bの水平方向放射角よりも大きくすることにより、第1の光源1aおよび第2の光源1bからの光の取り込み効率を近づけることができ、高速記録再生性能が向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報の記録再生を光学的に行うための光出射素子および情報処理装置に関する。
情報の記録密度が異なる複数の記録媒体を単一の装置で記録再生を行う場合、一般に複数の光源を有する情報処理装置が用いられる。例えば、Digital Versatile Disc(以下「DVD」と略称する)とコンパクトディスク(以下「CD」と略称する)というフォーマットの異なる記録媒体に対し、波長の異なる2つの光源を有する単一装置によって再生あるいは記録する技術が実用に供されている。
複数の光源を有する実用装置の多くで用いられている光出射素子は、一つの筐体に単一の光源が格納されたものであり、光源の数だけ光出射素子を装置内に配置しているが、最近では波長の異なる2つの光源を単一の筐体に格納した光出射素子(以下「2波長光源素子」と略称する)を用いた装置が特許文献1に提案されている。この構成により装置構成の簡素化が図れ、部品や組み立て調整工数の削減による低価格化、あるいは、装置の高信頼性化を実現することができる。
図5はこの2波長光源素子を用いた構成例の説明図である。51aは波長λ1の光を出射する第1の光源、51bは波長λ2の光を出射する第2の光源である。光源51aおよび51bは2波長光源素子51内に配置されている。
光源51aから出射された光2は、ビームスプリッター4によって反射され、コリメートレンズ5により略平行光に変換され、対物レンズ6によって第1の記録媒体7に集光される。第1の記録媒体7で反射された光は、逆の経路をたどってビームスプリッター4に到達、一部の光は透過し、検出レンズ9を経て光検出器10に入射する。光検出器10に入射した光によりフォ−カス、トラッキング、RF等各種信号の検出が行われる。なお、光検出器10の構成や、各種信号の検出方式は本発明の本質的な構成要素ではなく、また様々な構成が既に公知であるためその説明は省略する。
一方、第2の光源51bから出射された光3も、第1の光源51aから出射された光2と同じ経路を経て対物レンズ6に到達し、第2の記録媒体8に集光される。第1の記録媒体7と第2の記録媒体8とは基材厚が異なるため、対物レンズ6は両方の基材厚に対し球面収差が補正される構成となっている。このような対物レンズ6の構成や、球面収差の補正方法は本発明の本質的な構成要素ではなく、また様々な構成が既に公知であるため、その説明は省略する。第2の記録媒体8で反射された光は、逆の経路をたどってビームスプリッター4に到達、一部の光は透過し、検出レンズ9を経て光検出器10に入射する。光検出器10に入射した光によりフォ−カス、トラッキング、RF等各種信号の検出が行われる。光検出器10の構成や、各種信号の検出方式は前述したとおり本発明の本質的な構成要素ではなく、また様々な構成が既に公知であるためその説明は省略する。
一方で近年、CDやDVDの記録において高速記録に対するニーズが高まっている。そのニーズに対応するには、高速記録を行うのに必要な高い光出力を対物レンズから出射する必要がある。CD記録用光源およびDVD記録用光源として現在実用化されている高出力の半導体レーザから出射される光の放射角(半値全角)は、ともに水平方向が7〜10°で、垂直方向が16〜23°程度とほぼ同等の放射特性を備えている。光源からの出射光の放射角、および対物レンズの開口数(Numerical Aperture:以下「NA」と略称する)が同じ場合には、光学倍率fc/fo(ただし、fcはコリメートレンズの焦点距離、foは対物レンズの焦点距離)を小さくした方が光の取り込み効率は高く、半導体レーザからの光を効率よく対物レンズへ導くことができる。そのため、fc/foが小さい方が、対物レンズ出射後に高い光出力が必要な高速記録対応の装置を実現するのに都合がいい。だたし、fc/foを小さくし過ぎると、リム強度が下がることにより、集光スポット径が大きくなったり、記録媒体からの反射光の信号品質が落ちるなどし、十分な装置性能を確保することができなくなるという弊害がある。そのため、光の取り込み効率とリム強度との両立点としてfc/fo=4〜5の構成が、現在の一般的なCD記録用半導体レーザを用いた際の最適な光学倍率として採用されている。
一方のDVDの記録再生においては、単位面積当たりの情報の記録密度がCDに比べて高いため、集光スポットをCDのそれに対し小さく絞る必要がある。そのために光源である半導体レーザの波長をCD用のものに対し短くしたり(CD用:略0.78μm、DVD用:略0.65μm)、対物レンズのNAを大きくする(CD用:略0.45〜0.53、DVD用:略0.60〜0.67)などしているが、リム強度についてもCD記録用の光学系に対し高くする必要がある。そのため、fc/foはCD記録用に対し高く、fc/fo=6〜7の構成が現在の一般的なDVD記録用半導体レーザを用いた際には最適となる。
特開2002−190133号公報
しかしながら、光源10aから対物レンズ6までの光学系と、光源10bから対物レンズ6までの光学系とが同一であるため、光学倍率fc/foは略同一の値となり(厳密には波長による屈折率の相違いにより、各波長に対するレンズの焦点距離はわずかに異なるが)、各々に最適なfc/foとなる構成をとることができない。よって、DVD記録用光学系とCD記録用光学系のように最適なfc/foが異なる場合には、CDの高速記録性能とDVDの集光スポットの集光性に起因する記録再生性能との両立を図ることができないという課題を有している。
すなわち、複数の光源が同一筐体内に配置された光出射素子を用い、DVD記録用光学系とCD記録用光学系のように最適な光学倍率(fc/fo)が異なる光学系を同一光学系にて構成する場合には、従来の技術では各々の光学系に最適なfc/foとなる構成をとることができないため、光学倍率をDVD記録用光学系に最適なfc/foに近い値とすると、CDの光源からの光の利用効率が低くなり高速記録性能が得られなくなる点や、逆に光学倍率をCD記録用光学系に最適なfc/foに近い値とすると、DVDの光源から対物レンズに入射する光のリム強度が低下することによりDVDの集光スポットの集光性が低下し、DVD記録再生性能を確保することができなかった。
そこで、本発明は係る従来の課題を解決するもので、波長の異なる複数光源を用いながら、規格が異なる複数種類の記録媒体の記録再生性能を向上することを目的とする。
本発明の光出射素子は、第1の波長を有する光を出射する第1の光源と、第1の波長とは異なる第2の波長を有する光を出射する第2の光源とを備えている。第1の光源と前記第2の光源とは同一の筐体内に配置されている。第1の光源から出射される光の水平方向放射角をθh1(半値全角)とし、第2の光源から出射される光の水平方向放射角をθh2(半値全角)とするとき、θh1>θh2という関係を満たす。
本発明は、最適光学倍率が相対的に小さい光学系に用いる光源からの光の水平方向出射放射角を、最適光学倍率が相対的に大きい光学系に用いる光源からの光の水平方向出射放射角に対し狭くする構成で、複数の光源が同一筐体内に配置された光出射素子を用い、規格が相異なる複数種類の記録媒体の記録再生性能を満足することができる。
複数の光源が同一筐体内に配置された光出射素子を用いた光学系において、最適な光学倍率の異なる情報処理装置の性能を両立するという目的を、従来例と同じ光学系構成で実現した。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面において同じ参照記号は同一または同等のものを示す。図1は本実施形態の要部構成図である。光源1aおよび1bが2波長光源素子1内に配置されている。光源1aおよび1bから出射された光が記録媒体7および8によって反射され、光検出器10へ入射する動作については従来例と同じであるため詳細な説明は省略する。
図2は2波長光源素子1に備える光源1aおよび1bの要部拡大図である。光源1aおよび1bは半導体レーザであり、光源1aにおいてP型電極21aからN型電極22aに電流を流すと活性層25a内でキャリア(電子・ホール)が再結合し、活性層25aの物性に固有のバンドギャップエネルギーに応じた波長の光が発生し、この光を活性層25aに閉じこめる光ガイド層間を光が繰り返し反射することにより、発光点23aからレーザ光が出射される。光源2bも同様にP型電極21bからN型電極22bに電流を流すことにより、発光点23bからレーザ光を出射する。なお、半導体レーザの動作原理は本発明の本質的な構成要素ではなく、また構成が既に公知であるため、その詳細な説明は省略する。
発光点23aから出射した出射光24aの水平方向ファーフィールドパターン、および発光点23bから出射した出射光24bの水平方向ファーフィールドパターンの一例を図3に示す。図3における横軸は角度、縦軸は正規化光強度である。半導体レーザから出射される光の出射角については半値全角で定義されるのが一般的であるため、次に説明する出射光の放射角は半値全角とする。発光点23aから出射した出射光24aの水平方向放射角(半値全角)θh1、発光点23bから出射した出射光24bの水平方向放射角(半値全角)θh2は、同図に示すようにθh1>θh2の関係にある。なお、図3ではθh1>θh2の関係が見やすいように、出射光24aと出射光24bとのファーフィールドパターンの強度分布中心を一致させて記したが、実際には同一観測点から出射光24aと出射光24bとのファーフィールドパターンを観測すると、発光点23aと発光点23bとの隔差により、水平方向ファーフィールドパターンの強度分布中心は一致しない場合がある。半導体レーザの水平方向放射角を制御する方法としては、例えば活性層の組成や、活性層内に光を閉じこめる光ガイド層の横方向(水平方向)の屈折率分布を調整することにより制御することができる。例えば、組成に関しては0.78μm帯高出力半導体レーザではAlGaAs系などの材料が活性層に光を閉じこめる光ガイド層として使用されるが、Al組成比により活性層の光密度を調整することができる。また、光ガイド層の横方向(水平方向)の屈折率分布に関しては、エッチングによって形成するリッジの幅や、リッジ両側にある光吸収埋め込み層(あるいは低屈折率層)界面と活性層界面との距離を調整することになどにより制御することができる。発光点から出射した光は回折により拡散しながら伝搬していくため、発光点における光密度が高い(発光点におけるニアーフィールドパターンが狭い)ほどファーフィールドパターンにおける放射角は広くなる。このような半導体レーザの設計製造技術を用いることにより、水平方向放射角を制御することが可能である。
次に、θh1>θh2による効果を説明する。具体的な例として、光源1aをDVD記録用光源、光源1bをCD記録用光源とし、θh1、θh2、θv1、θv2、対物レンズ6の焦点距離fo、コリメートレンズ5の焦点距離fc、DVD用の光11に対する対物レンズ6の開口数NA1、CD用の光12に対する対物レンズ6の開口数NA2を下記表のような値とした場合について説明する。ここでθv1とθv2とは、それぞれ光源1a、1bから出射される出射光24aおよび24bの垂直方向放射角(半値全角)である。なお、光源1aおよび1bから出射される出射光24aおよび24bの水平ならびに垂直方向ファーフィールドパターンは理想的な正規分布(ガウス分布)とし、光源1aおよび1bから対物レンズ6までの光学部品の反射、透過による光の損失がないと仮定する。
Figure 2005332565
条件0はθh1=θh2=9°の場合であり、表中の光学パラメータにおいて、光源1aから対物レンズ6に取り込まれる光の効率η1、光源1bから対物レンズ6に取り込まれる光の効率η2は、ガウス分布関数の積分から求まり、それぞれ、η1は0.42,η2は0.28となる。光源1aおよび光源1bの最大定格出力P1およびP2をともに200mWとした場合、光源が最大発光した際に光源1aから対物レンズ6を出射する光出力Po1、光源1bから対物レンズ6を出射する光出力Po2はそれぞれPo1=84mW、Po2=56mWとなる。
ここで、θh1>θh2なる条件1では、θh2を8°としている。このときのη2は0.30となり条件0に比べて光の取り込み効率が向上しているのがわかる。その結果、Po2も60mWとなり、条件0に比べて4mWの出力向上が実現される。このときのθh1/θh2は約1.1である。
さらに条件2では、θh2を7°としている。このときのη2は0.33となり、さらに光の取り込み効率を向上することができる。その結果、Po2は66mWとなり、条件0に比べて10mWの出力向上が実現される。このときのθh1/θh2は約1.3である。
θh1/θh2を制御することは先に述べた半導体レーザの設計製造技術により可能だが、半導体レーザには装置で使用する上で様々な特性が要求される。出力最大定格、動作電流、動作電圧、発光効率、水平・垂直方向放射角、温度特性、寿命等である。これらの特性は半導体レーザの構造により制御されているが、半導体レーザの構造を変更してある特性を変えると他の特性も同時に変化してしまうのが一般である。これらの特性をバランスよく満足する構造のものが現在、DVD,CD記録用半導体レーザとして実用に供されている。その結果、DVD、CD記録用半導体レーザの水平方向放射角(半値全角)は現在ほぼ同等の値となっている。本発明の効果はθh1/θh2を1より大きくするほど大きいが、そのためにθh1を現状より大きくする、あるいは、θh2を現状より小さくするということは、半導体レーザの構造を現状から変更することと等価であるため、他の特性を損ねるリスクをはらんでおり、θh1/θh2の値が1より大きくなるほどそのリスクも増大すると言える。よって、上述の条件1におけるθh1/θh2=1.1の場合は、Po2の向上効果はそれほど大きくはないが、半導体レーザの総合特性を損なうリスクは少なく実現性が高いと言える。また、条件2におけるθh1/θh2=1.3の場合は、Po2の向上効果は大きいが半導体レーザの総合特性を損なうリスクは条件1よりは大きいと言える。よって、装置に求められるPo2の要求度にあわせ、半導体レーザの総合性能におけるリスクを考慮した上で本発明を利用することが望ましい。
記録媒体に光を照射した際の熱を利用して情報の記録を行うCDの記録において高速記録を行う際には、記録媒体を高速で回転させるのが一般であるが、その場合、単位時間あたりに記録媒体に照射される光パワーが低下するため、対物レンズからより高い光パワーを出射する必要がある。そのため、上述の例のように対物レンズからの光出力を高出力化することは、より高速な情報の記録を可能とすることができる効果がある。
また、DVD用の光源の最大定格光出力P1、CD用の光源の最大定格光出力P2をP2>P1とした上で、上述のようにθh1>θh2とすれば、さらにCDの高速記録性能の向上が図れる。光源として半導体レーザを用いた場合に、その最大定格光出力を上げるには様々な手法があるが、例えば、光出射端面に光が吸収されないように端面付近にZnなどの材料を拡散させたり、半導体レーザの共振器長を長くしたり、活性層内で光の吸収損失の少ない実屈折率導路波路構造を採用するなどの手法がすでに公知である。
また、装置を構成する際に実現したい高速記録性能、つまり、光源1aを用いた情報の高速記録性能と、光源1bを用いた情報の高速記録性能を鑑みて、各々の高速記録性能を実現するため、対物レンズから出射することが必要な光源1aからの光出力Po1と、光源1bからの光出力Po2とを比較したときに、Po2>Po1である場合にはθh1>θh2,Po1>Po2である場合にはθh2>θh1とすれば、光源の最大定格出力を無闇に上げることなく、両光源を用いた情報の高速記録性能を両立することができる効果もある。これは、光源の低価格化と等価であり、波長が相異なる複数の光源を備える光出射素子を安価とすることができ、当該光出射素子を適用する情報処理装置も安価にすることができる。
また、光による情報記録再生用装置に用いられる半導体レーザの場合、波長が短いものほど実用化された時期が新しく、水平方向放射角などの特性値の選択自由度は狭いのが一般である。よって、CD記録、DVD記録両用の装置のように複数フォーマットの記録媒体に情報を記録する装置において、波長の長い光源を使用する光学系の方が、対物レンズから出射される光出力としては高出力なものが求められる場合には、波長の長い光源の方が一般に水平方向放射角の設計自由度は広いため、波長の長い光源の水平方向放射角を波長の短い光源の水平方向放射角に対して狭く設定することは比較的容易に実現できる。これも光源の低価格化に効果を奏する。
また、本実施形態における2波長光源素子において、光源1aの発光点と光源1bの発光点との位置を近づけて(例えば150μm以下に)配置することにより、コリメートレンズや対物レンズを透過した際に発生する軸外収差や、対物レンズに入射する光の開口制限中心と開口制限に入射する光の強度中心ずれによる取り込み効率のロスを抑制することができる。
また、現在のCD記録用光源の水平方向放射角(半値全角)は7°程度が実用一般に用いられているものとしてはほぼ下限となっているが、これを先に述べたような半導体レーザの設計製造手法を用いることによりさらに小さくすることも可能である。これによりDVD用光源の水平方向広がり角を何らかの理由により従来の7〜10°の範囲の中で狭めの設定とした場合にもCD側の効率を確保することができる。具体例としてθh1=8°とした場合を説明する。先に説明した例ではθh1=9°としていたが、このときのfcは20mmであった。これは、光源1aから対物レンズ6へ入射する光の水平方向のリム強度をDVDの集光スポット性能を得るための値に設定するためのものであり、光学倍率(fc/fo)の設定でコントロールすることが出来る。θh1を8°にした場合は、θh1:fo=9°:20mmのときと略等価の水平方向リム強度を得る条件は、θh1:fo=8°:22.5mmとなる。
この条件にてθh1>θh2なる条件3ではθh2=6°とすることにより、下表に示すようにη2=0.30となり、条件0に比べて4mWの出力向上が実現される。このときのθh1/θh2は約1.3である
また、DVD用光源の水平方向広がり角を高めの設定とした場合は、光学倍率を変更することによりDVD側の効率向上も図ることができる。例えば、θh1=10°とした場合、DVDの集光スポット性能を得るための光源1aから対物レンズ6へ入射する光の水平方向のリム強度を確保するfcの値は18mmとなる。この条件にてθh1>θh2なる条件4でθh2=9°とした場合、下表に示すようにη2=0.33となり、条件0に比べてPo2を10mW出力向上させるとともに、η1も0.45となり、条件0に比べてPo1を6mW出力向上させることができる。このときのθh1/θh2は約1.1である。
さらに、条件5では、θh2=7°としており、上述の光学倍率低減による効率向上効果と相まってη2は0.38となり、条件0に比べて20mWもの出力向上を実現することができる。このときのθh1/θh2は約1.4である
Figure 2005332565
また、CD用光源の垂直方向放射角θv2をDVD用光源の垂直方向放射角θv1に対し狭く設定することにより、さらにCD光源からの光の取り込み効率を高めることができるため、CDの高速記録性能向上に効果がある。
また、図4は、本発明に係る他の実施形態を示す要部構成図で、同図に示すように、光源1a、1bと光検出器10a、10bを同一筐体内に配置した光源ユニット41として構成することにより、装置の小型化、低価格化や信頼性の向上などを図ることができる。すなわち、同図の構成において、光源1aから出射し、記録媒体7によって反射された光は光分岐素子42によって光検出器10aおよび10bに入射し、フォ−カス、トラッキング、RF等各種信号等の検出が行われる。同様に光源1bから出射し、記録媒体8によって反射された光は光分岐素子42によって光検出器10aおよび10bに入射し、フォ−カス、トラッキング、RF等各種信号等の検出が行われる。光検出器10a、10b、光分岐素子42の構成や、各種信号の検出方式は本発明の本質的な構成要素ではなく、また様々な構成が既に公知であるためその説明は省略する。
これまでに説明した実施形態は、2波長光源素子として主にDVD記録用、CD記録用の場合を例にとって説明したが、最近実用化されたBlu−ray Disk(以下「BD」と略称する)と呼ばれるDVDよりもさら高密度な記録媒体も含めて、例えば、BD記録用とDVD記録用、あるいはBD記録用とCD記録用の光源が同一筐体内に納められた2波長光源素子、あるいはBD記録用、DVD記録用、CD記録用の光源が同一筐体内に納められた3波長光源素子構成であっても、同様に本発明を適用できることはいうまでもない。また、これまでに説明した実施形態では、光源から対物レンズに取り込まれる光の効率を上げることにより高速記録性能を向上させるという効果を例として説明したが、対物レンズから出射される光出力を上げることにより情報の再生性能が向上する場合にも同様の効果を発揮することはいうまでもない。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明にかかる光出射素子及び情報処理装置は、波長の異なる複数の光源が同一筐体内に配置された光出射素子において、一方の光源の水平方向放射角を他方の光源の水平方向放射角に対し小さく構成することにより、情報の高速記録再生が可能な小型、低価格な装置を実現する際に用いるのに適している。
本発明の一実施形態による情報処理装置の要部構成図 同光源の構成を説明する図 同光源から出射された光の水平方向ファーフィールドパターンを示す図 本発明の他の実施形態による情報処理装置の要部構成図 従来の情報処理装置の要部構成図
符号の説明
1、51 2波長光源素子
1a、1b、51a、51b 光源
2、3 光源から出射された光
4 ビームスプリッター
5 コリメートレンズ
6 対物レンズ
7、8 記録媒体
9 検出レンズ
10、10a、10b 光検出器
11、12 対物レンズによって集光される光
21a、21b P型電極
22a、22b N型電極
23a、23b 発光点
24a、24b 半導体レーザからの出射光
25a、25b 活性層
41 光源ユニット
42 光分岐素子

Claims (21)

  1. 第1の波長を有する光を出射する第1の光源と、
    前記第1の波長とは異なる第2の波長を有する光を出射する第2の光源と
    を備えた光出射素子であって、
    前記第1の光源と前記第2の光源とは同一の筐体内に配置されており、
    前記第1の光源から出射される光の水平方向放射角をθh1(半値全角)とし、前記第2の光源から出射される光の水平方向放射角をθh2(半値全角)とするとき、θh1>θh2という関係を満たす、光出射素子。
  2. θh1/θh2>1.1という関係を満たす、請求項1に記載の光出射素子。
  3. θh1/θh2>1.3という関係を満たす、請求項1に記載の光出射素子。
  4. 前記第1の光源の最大定格光出力をP1とし、前記第2の光源の最大定格光出力をP2とするとき、P2>P1という関係を満たす、請求項1に記載の光出射素子。
  5. 前記第1の光源の波長λ1とし、前記第2の光源の波長λ2とするとき、λ2>λ1という関係を満たす、請求項1に記載の光出射素子。
  6. 前記第1の光源の発光点と前記第2の光源の発光点との間隔が150μm以下である、請求項1に記載の光出射素子。
  7. 前記θh2が7°以下である、請求項1に記載の光出射素子。
  8. 前記θh1が10°以上であり、かつ、前記θh2が8°以下である、請求項1に記載の光出射素子。
  9. 前記第1の光源から出射される光の垂直方向放射角をθv1(半値全角)とし、前記第2の光源から出射される光の垂直方向放射角をθv2(半値全角)とするとき、θv1>θv2という関係を満たす、請求項1に記載の光出射素子。
  10. 前記第1の光源および前記第2の光源のうちの少なくとも一方は、対応する光源から出射した光を反射することによって得られる反射光を受光する光検出器が配置されている基板と同一の基板上に配置されている、請求項1に記載の光出射素子。
  11. 複数の光源を有する光出射素子と、
    前記複数の光源からの光を記録媒体に集光する対物レンズと、
    前記複数の光源からの光を略平行光に変換するコリメートレンズと、
    前記記録媒体からの反射光を受光する光検出器と
    を備えた情報処理装置であって、
    前記複数の光源は、第1の波長を有する光を出射する第1の光源と、前記第1の波長とは異なる波長を有する光を出射する第2の光源とを含み、
    前記第1の光源と前記第2の光源とは同一の筐体内に配置されており、
    前記第1の光源から出射される光の水平方向放射角をθh1(半値全角)とし、前記第2の光源から出射される光の水平方向放射角をθh2(半値全角)とするとき、θh1>θh2という関係を満たし、
    前記コリメートレンズの焦点距離をfcとし、前記対物レンズの焦点距離をfoとするとき、前記コリメートレンズと前記対物レンズとは、光学倍率fc/foの値が前記第1の光源からの光を前記記録媒体に集光する際の集光性能を最適化するように構成されている、情報処理装置。
  12. 前記光学倍率fc/foの値が6.5以下である、請求項11に記載の情報処理装置。
  13. θh1/θh2>1.1という関係を満たす、請求項11に記載の情報処理装置。
  14. θh1/θh2>1.3という関係を満たす、請求項11に記載の情報処理装置。
  15. 前記第1の光源の最大定格光出力をP1とし、前記第2の光源の最大定格光出力P2とするとき、P2>P1という関係を満たす、請求項11に記載の情報処理装置。
  16. 前記第1の光源の波長λ1とし、前記第2の光源の波長λ2とするとき、λ2>λ1という関係を満たす、請求項11に記載の情報処理装置。
  17. 前記第1の光源の発光点と前記第2の光源の発光点との間隔が150μm以下である、請求項11に記載の情報処理装置。
  18. 前記θh2が7°以下である、請求項11に記載の情報処理装置。
  19. 前記θh1が10°以上であり、かつ、前記θh2が8°以下である、請求項11に記載の情報処理装置。
  20. 前記第1の光源から出射される光の垂直方向放射角をθv1(半値全角)とし、前記第2の光源から出射される光の垂直方向放射角をθv2(半値全角)とするとき、θv1>θv2という関係を満たす、請求項11に記載の情報処理装置。
  21. 前記複数の光源のうちの少なくとも1つが前記光検出器が配置されている基板と同一の基板上に配置されている、請求項11に記載の情報処理装置。
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