JP2005331743A - 光源装置及びプロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 プロジェクタにおける冷却媒体を用いて光源を冷却する光源装置において、冷却効率を向上させた光源装置を提供する。
【解決手段】 画像を投写するプロジェクタ1の光源装置2は、光源31と、光源31から射出された光を反射するためのリフレクタ32と、光源31を冷却媒体により冷却するため、リフレクタ32の光源31とは反対側に3次元的な配管経路で配管される冷却配管部としての筐体内流路51を備える流路5と、流路5に冷却媒体を循環させる駆動源となるポンプ6と、筐体内流路51を流れる冷却媒体を冷却する冷却ファン7とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷却媒体を用いて冷却を行うプロジェクタの光源装置に関するものである。
プロジェクタは、近年高輝度化が進み、従来に比べて投写画像が明るく見易くなって来ている。それに伴って、ランプの発熱量も従来に比べて大きくなって来ている。そうした中、発熱するランプに対して、冷却媒体を用いて冷却する液冷方式が提案されている。例えば、ランプの発光管の周囲を密閉して冷却媒体を流通し、リフレクタの背面側にもリフレクタを冷却する流路を設けて冷却することが提案されている(特許文献1)。また、リフレクタの内面側に赤外線フィルタおよびスペーサブロックを設けて、3部品で囲まれた空間に冷却媒体を充填して熱を放熱させて冷却することが提案されている(特許文献2)。また、リフレクタの背面側に集熱部材および密閉容器を設けて、密閉容器に冷却媒体を充填して、冷却媒体の気化熱により冷却することが提案されている(特許文献3)。
特開平4−69641号公報 特開平4−136979号公報 特開2002−107825号公報
しかし、特許文献1および特許文献2によると、発光管の周囲に冷却媒体を密閉する構造を作る必要があり、構造が複雑で製造が大変であるといった課題があると同時に、密閉部がランプの射出光の明るさを低下させるといった課題もある。また、特許文献3によると、冷却媒体はリフレクタにより温められ気化するので、冷却媒体の冷却が十分でないと密閉容器内部の圧力が上昇して破裂するといった安全性の面で課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、プロジェクタにおける冷却媒体を用いて光源を冷却する光源装置において、冷却効率を向上させた光源装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、画像を投写するプロジェクタの光源装置であって、光源と、光源から射出された光を反射するためのリフレクタと、光源を冷却媒体により冷却するため、リフレクタの光源とは反対側に3次元的な配管経路で配管される冷却配管部を備える流路と、流路に冷却媒体を循環させる駆動源となるポンプと、冷却配管部を流れる冷却媒体を冷却する冷却ファンとを備えたことを特徴とする。
このような光源装置によれば、リフレクタの光源とは反対側に3次元的な配管経路で配管される冷却配管部を備える流路を設けて、ポンプにより冷却媒体を流路内に循環させ、冷却ファンにより冷却配管部を流れる冷却媒体を冷却することができる。よって、光源装置の冷却効率を向上することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、光源装置であって、冷却配管部は、リフレクタに沿って配置されると共に、リフレクタによる光の反射方向と反対方向にも延びる3次元的な配管経路で配管されることを特徴とする。
このような光源装置によれば、冷却配管部が、リフレクタに沿って配置されるので、光源からの熱を効率的に伝熱できる。そして、リフレクタによる光の反射方向と反対方向にも延びるように3次元的な配管経路で配管されることで、冷却配管部の表面積を拡大でき、温められた流路および冷却媒体を効率的に冷却できる。よって、光源装置の冷却効率を向上することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、光源装置であって、流路は、冷却配管部において、少なくともU字状または渦巻状の流路パターンを一部に用いて、流路パターンが幾重かに重なり3次元的な配管経路で配管されることを特徴とする。
このような光源装置によれば、冷却配管部は、U字状の繰返しの流路パターンや、渦巻状の流路パターンを一部に用いた配管経路で、その流路パターンが幾重かに重なって3次元的な配管経路で配管される構成である。そのため、流路の表面積が増大することで、光源からの熱を効率的に冷却媒体に伝熱することができる。そして、温められた流路および冷却媒体を冷却ファンにより効率的に冷却できる。よって、光源装置の冷却効率を向上することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、光源装置は、光源の温度を直接的または間接的に測定する温度センサと、温度センサの測定温度に基づいて、測定温度が、所定の温度範囲に入るように冷却ファンおよびポンプの少なくともどちらか一方を制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
このような光源装置によれば、温度センサにより測定した温度に基づいて制御部が、光源の温度が所定の温度範囲に入るように、冷却ファンやポンプを制御することができる。そのため、光源の温度を適正に制御できることで光源の持つ性能を発揮させることができ、光源の信頼性も向上できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、光源装置は、放熱用のフィンを備え、フィンは、冷却配管部の3次元的配管を横断するように連続的又は断続的に配置されて、3次元的配管を保持する支持部を兼ねていることを特徴とする。
このような光源装置によれば、放熱用のフィンが、冷却配管部の3次元的配管を横断するように連続的又は断続的に配置されて、しかも、そのフィンが、3次元的配管を保持する支持部として機能する。そのため、冷却配管部の放熱効率を向上することができると共に3次元的配管を保持することができる。
また、上述した目的を達成するために、本発明は、プロジェクタであって、光源装置と、光源装置から射出された光束を変調する空間光変調素子と、空間光変調素子で変調された光束を投写する投写レンズとを備えたことを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、上述した構成及び動作により光源を冷却する光源装置を用いて、光源装置から射出された光束を変調する空間光変調素子と、空間光変調素子で変調された光束を投写する投写レンズとを備えてプロジェクタを構成できる。そのため、光源の冷却効率を向上したプロジェクタが可能になる。
また、本発明の好ましい態様によれば、プロジェクタであって、光源装置の流路は、空間光変調素子を冷却するための冷却部に接続されることを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、光源装置を構成する流路が、空間光変調素子を冷却するための冷却部に接続されるため、流路を流通する冷却媒体は、空間光変調素子を冷却する冷却部も循環することができる。それにより、冷却媒体は光源を冷却すると同時に、空間光変調素子も冷却することができる。
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態のプロジェクタの光源装置の概略構成図である。また、図2は、リフレクタの光源とは反対側の配管スペースに配管される流路の概略斜視図である。図1、図2を用いて構成および動作を説明する。
以下、構成について説明する。
図1に示すプロジェクタ1の光源装置2は、ランプ3と、冷却媒体を循環する流路5と、流路5に冷却媒体を循環させる駆動源となるポンプ6とを設けている。また、ランプ3の背面側に配管スペース20を設けると共に、ランプ3を固定する筐体4を備えている。また、流路5は、筐体4の配管スペース20に3次元的な配管経路で配管される冷却配管部としての筐体内流路51と、ポンプ6の吐出側に接続され筐体内流路51に連なる流路である吐出側流路52と、筐体内流路51に連なりポンプ6の吸入側に接続される流路である吸入側流路53とから構成されている。
また、筐体4の上部外面には、冷却ファン7と温度センサ8とを設置している。そして、筐体内流路51を冷却するために筐体4の下部には、外気を取入れる吸気口43を設け、また、冷却ファン7の設置される筐体4の上部に冷却ファン7の相対する位置に排気口41を設けている。また、配管スペース20でもある筐体4の内部温度を測定するために温度センサ8を構成するセンサ部81に相対する筐体4の位置に孔42を設けている。そして、温度センサ8による筐体4の内部温度測定結果に基づいて、ポンプ6および冷却ファン7を制御する制御部としての制御回路9を設けている。
ランプ3は、光源31と、光源31を発光させるために高電圧を印加するケーブル33a,33bと、射出光を前方に反射させるリフレクタ32と、光源31をリフレクタ32に固定する固定部(図示省略)とから構成される。
筐体内流路51は、筐体4の内部で、ランプ3のリフレクタ32の光源31とは反対側に位置する配管スペース20に、リフレクタ32の背面に沿うと共に、配管スペース20の概略全域に渡って、U字状の流路51aが繰り返される流路パターンを基本として構成される。そして、U字状の流路51aは、リフレクタ32の背面側で、リフレクタ32の外形に沿って、U字状の突起高さを変化させながらの流路パターンを幾重にも重ねたレイアウトで連なり、外観的に見た場合、図2に示すように3次元的な配管経路の構成となっている。
また、放熱用フィン10が、筐体内流路51を構成する流路パターンのU字状の流路51aの位置関係を保持するためと、3次元的な配管経路構成の筐体内流路51を筐体4の内部で固定するための支持部として、U字状の流路51aを垂直方向に横断する形で連続的に複数枚設置されている。また放熱用フィン10は、冷却ファン7による外気の流れ方向と略平行に配置される。具体的には、筐体4に設けた吸気口43から排気口41へ向かう外気の流れ方向と略平行になるように配置して、外気の流れの抵抗を低減することで、外気を流れ易くしている。
流路5を構成する材料は、本実施形態では、熱伝導率の高い銅系の金属で構成された管を用いている。そのため、効率的に冷却媒体の熱を流路5に伝熱し、逆に冷却ファン7により外気に放熱することができる。また、放熱用フィン10も銅系の金属で構成されている。また、流路5および放熱用フィン10はアルミニウム合金などの熱伝導率の高い金属も使用することができる。
流路5の中を循環させる冷却媒体として、本実施形態では、エチレングリコールを用いている。また、冷却媒体としては、窒素ガス(N2)、アルゴンガス(Ar)などの気体や、純水、フッ素系炭化水素あるいはシリコンオイル等の液体を用いることもできる。
ポンプ6は、本実施形態では、冷却媒体を1方向に流通させる単方向ポンプを採用している。そして、制御回路9の制御により単位時間当たりの吐出量(以降、流量と記す)を変化させることが可能な構成になっている。
冷却ファン7は、本実施形態では、軸流ファンを採用している。そして、制御回路9の制御により単位時間当たりの回転数(以降、風量と記す)を変化させることが可能である。
温度センサ8は、本実施形態では、半導体の温度特性を利用した半導体抵抗温度センサであるサーミスタを採用している。
ランプ3は、本実施形態では、UHEランプ(超高圧水銀灯)を採用している。また、リフレクタ32は可視光を反射して、赤外光はリフレクタ32の裏面側に透過する。そのためリフレクタ32の背面側が熱せられることになる。
次に、動作について説明する。
プロジェクタ1は、プロジェクタ1に備わる操作部(図示省略)がユーザーにより操作され、ランプ点灯の信号をプロジェクタ1の動作を制御する制御部(図示省略)が受けると、ランプ3を点灯するために、ランプ点灯用電源(図示省略)を駆動する。ランプ点灯用電源は、ケーブル33a,33bを介して高電圧を印加する。ランプ3は、ケーブル33a,33bを介して高電圧を印加され、光源31の内部において、電極(図示せず)間に放電が起こり発光を開始する。それにより、ランプ3は点灯する。点灯したランプ3は、徐々に明るくなり、それに伴って、光源31の温度も上昇してくる。同時に、リフレクタ32を透過する赤外光の量も増え、ランプ3の温度は上昇する。
また、ランプ3の点灯と合せて、プロジェクタ1の動作を制御する制御部(図示省略)は、ポンプ6および冷却ファン7を制御する制御部としての制御回路9にポンプ6および冷却ファン7を駆動開始させる。ポンプ6が駆動を開始することで流路5に充填された冷却媒体が循環を開始して、吐出側流路52の内部を冷却媒体が流通し、筐体内流路51に流入する。
筐体内流路51は、リフレクタ32からの熱を伝熱され、冷却媒体は温められ筐体内流路51を流通する。それと同時に、冷却ファン7は、吸気口43から外気を筐体4の内部に吸気する。合せて、リフレクタ32の中央に設けた光源31を案内固定する固定部のすき間から、光源31で発生した熱をリフレクタ32の背面側に吸気する。そして、冷却ファン7は、吸気した外気を排気口41から光源装置2の外部に排気する。冷却ファン7による外気の流れは、図1に破線で示している。
筐体内流路51は、ランプ3から熱を伝熱されると同時に、冷却ファン7の一連の動作により放熱し冷却される。また、熱せられた冷却媒体も冷却される。それにより、ランプ3が冷却されることになる。放熱用フィン10により、更に放熱効率を上げている。
冷却された冷却媒体は、吸入側流路53を流通し、ポンプ6に流入する。
冷却媒体は、ポンプ6を介して筐体内流路51に再び流入し、上述した熱の循環サイクルを繰り返すことになる。
ここで、ランプ3の冷却において重要なことは、光源31の温度を所定の温度範囲に入るように冷却することであり、本実施形態では、光源31の温度を800℃から950℃の温度範囲に入るように、制御回路9により制御させる設定としている。設定温度は、使用するランプの仕様やランプ信頼性の評価などにより設定されるものであり、固定されるものではなく、設計者が適宜設定することになる。
そして、光源31の温度が、設定温度より高い状態で継続使用すると光源31に白化現象などが発生し、また、光源31の温度が、設定温度より低い状態で継続使用すると光源31に黒化現象などが発生する。いずれの場合にも輝度が低下することになり、ランプ性能を十分に発揮させることができず、ランプ3の信頼性を低下させる大きな原因となる。
本実施形態では、温度センサ8を用いて、筐体4の内部温度と光源31の温度との相関関係を実験的に取得することで、光源31の設定温度範囲に対する筐体4の内部温度の設定温度範囲を決めている。
そこで、制御回路9の動作について、設定温度との関係を含めて説明する。
温度センサ8の測定温度が筐体4の内部温度の設定温度範囲より高い場合、制御回路9は、冷却ファン7の回転速度を上げる制御を行い、風量を増加させて筐体内流路51の冷却効率を上げることで、温度センサ8の測定温度が設定温度範囲に入るように制御する。それにより、光源31の温度が、光源31の設定温度範囲に入ることになる。また、温度センサ8の測定温度が筐体4の内部温度の設定温度範囲より低い場合、制御回路9は、冷却ファン7の回転速度を下げる制御を行い、風量を減少させて筐体内流路51の冷却効率を下げることで温度センサ8の測定温度が設定温度範囲に入るように制御する。それにより、光源31の温度が、光源31の設定温度範囲に入ることになる。
また、冷却ファン7の制御だけでは制御しきれず、高温側および低温側とも含めて、ある設定温度になった場合には、制御回路9は、ポンプ6の流量を制御することになる。具体的には、温度センサ8の測定温度が上昇し冷却ファン7の回転数を上げても設定温度範囲に入らず高温側に設定した設定温度に達した場合には、制御回路9は、ポンプ6の流量を増加させる制御を行うことで、筐体内流路51の冷却効率を上げて温度センサ8の測定温度が設定温度範囲に入るように制御する。それにより、光源31の温度が、光源31の設定温度範囲に入ることになる。また、温度センサ8の測定温度が下降し冷却ファン7の回転数を下げても設定温度範囲に入らず低温側に設定した設定温度に達した場合には、制御回路9は、ポンプ6の流量を減少させる制御を行うことで、筐体内流路51の冷却効率を下げて温度センサ8の測定温度が設定温度範囲に入るように制御する。それにより、光源31の温度が、光源31の設定温度範囲に入ることになる。
上述したように、制御回路9は、温度センサ8の測定温度に基づいて、冷却ファン7およびポンプ6の制御を行い筐体内流路51を冷却することで、光源31の温度が設定温度範囲に入るようにしている。
上述した、第1の実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)ランプ3を構成するリフレクタ32の光源31とは反対側に配管スペース20を設けて、配管スペース20の概略全域に冷却媒体を循環させる筐体内流路51を備えている。そして、ポンプ6により冷却媒体を筐体内流路51の内部に循環させることでランプ3を冷却している。また、冷却ファン7を備えて、筐体内流路51および冷却媒体を冷却することでランプ3を冷却している。それにより、光源装置2の冷却効率を向上することができる。
(2)筐体内流路51は、リフレクタ32の背面側の配管スペース20に概略全域に渡って、U字状の流路51aが繰り返される流路パターンを基本として、リフレクタ32の外形に沿って、U字状の突起高さを変化させながらの流路パターンを幾重にも重ねたレイアウトで3次元的な配管経路で配管された構成とした。それにより、筐体内流路51の表面積を増大することができ、リフレクタ32からの熱を効率的に冷却媒体に伝熱し、温められた冷却媒体を冷却ファン7により冷却効率を向上することが可能となる。
(3)光源装置2に温度センサ8および制御回路9を備えることで、測定温度が設定温度範囲に入るように冷却ファン7の回転速度およびポンプ6の流量を制御することにより、光源31の温度を適正な温度範囲に入るように制御することが可能となる。それにより、ランプ3の性能を発揮させることができ、ランプ3の信頼性も向上することが可能となる。
(4)筐体内流路51に放熱用フィン10を備えて、U字状の流路51aを垂直方向に横断する形で連続的に複数枚設置している。それにより、放熱のための表面積を増大することができ冷却効率を向上できる。あわせて、流路パターンのU字状流路51aの位置関係を保持できると共に、3次元的な配管経路の筐体内流路51を筐体4の内部で固定するための支持部としても機能することができる。
(5)放熱用フィン10は、筐体4に設けた吸気口43から排気口41へ向かう外気の流れ方向と略平行になるように配置したので、筐体内流路51を冷却する外気の流れの抵抗を低減することで外気を流れ易くできるため、冷却効率を更に向上できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。
図4は、本発明の光源装置を用いて、プロジェクタを構成した概略構成図である。
図4を用いて構成および動作を説明する。
プロジェクタ1は、光源装置2と、光源装置2から射出する光束を変調する空間光変調素子としての液晶パネル100と、液晶パネル100で変調された光束を投写する投写レンズ110とを備えて構成される。そして、壁などに設けられたスクリーン120に投写レンズ110から投写される画像を投写する。なお、プロジェクタ1全体を制御する制御部やプロジェクタ1に電力を供給する電源などの図示は省略している。
そして、第2の実施形態の光源装置2において、光源装置2を構成する流路が、液晶パネル100を冷却するために設けられる冷却部としての箱状冷却部105に接続されている。流路は、ポンプ6の吐出側に接続する吐出側流路52と、吐出側流路52に接続する筐体内流路51と、筐体内流路51の流出側と箱状冷却部105の流入側に接続する箱状冷却流入流路54と、箱状冷却部105の流出側とポンプ6の吸入側に接続する箱状冷却流出流路55とで構成されている。
ここで、箱状冷却部105は、液晶パネル100の射出側に接触して設置され、射出光をさえぎらないように透明部材で箱状に構成されている。そして、液晶パネル100の光源装置2からの光束により温められた熱を箱状冷却部105に充填され循環する冷却媒体に伝熱することで、液晶パネル100を冷却している。
動作について説明する。
ポンプ6により吐出された冷却媒体は、吐出側流路52を流通し、筐体内流路51を循環する。筐体内流路51により、冷却媒体は発熱したランプ3の熱を伝熱され、冷却ファン7により冷却媒体は冷却されることで、ランプ3を冷却する。そして、冷却媒体は、筐体内流路51に接続する箱状冷却流入流路54を流通し、箱状冷却部105に流入する。箱状冷却部105に流入した冷却媒体は、液晶パネル100の熱を伝熱されることで、液晶パネル100を冷却する。その伝熱された冷却媒体は、箱状冷却部105に接続する箱状冷却流出流路55を流通してポンプ6に流入する。このようにして光源装置2は、冷却媒体により上述した熱の循環サイクルを繰り返すことで、ランプ3と液晶パネル100を冷却する働きを行っている。冷却媒体の流通方向は、図中の実線矢印で示している。
上述した、第2の実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)光源装置2の流路が、空間光変調素子を冷却するための冷却部である箱状冷却部105に箱状冷却流入流路54及び箱状冷却流出流路55を用いて接続されることで、熱の循環サイクルを作ることができるため、ランプ3を冷却するだけでなく、液晶パネル100をも合せて冷却することができる。また、プロジェクタ1のランプ3や液晶パネル100などの光学系をまとめて冷却する流路を構成できるため、プロジェクタ1の小型化が図れる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良など加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)前記実施形態では、筐体内流路51としてU字状の流路51aが繰り返される流路パターンを基本として構成しているが、これに限らず、渦巻状の流路パターンを用いて構成しても良い。図3を用いて説明する。
図3は、筐体内流路51として、渦巻状の流路パターンを用いて構成した概略図である。図3(a)は、渦巻状の流路の斜視図であり、図3(b)は渦巻状の流路をランプ3側から見た概略平面図である。図3(a)において、ランプ3は、図面上側から渦巻状流路内部に挿入された位置で、筐体4(図3(a)では図示省略)に固定設置されることになる。固定設置される位置は図中の二点差線で示す位置である。また、渦巻状の流路パターンは、光軸方向に幾重かに重なることで、前記実施形態と同様に筐体4の配管スペース20(図3(a)では図示省略)の概略全域に3次元的な配管経路で構成されている。また、図3(b)において、放熱用フィン10を設置した状態を示している。放熱用フィン10は、ランプ3のリフレクタ32の背面に沿うように配置され、また、筐体4の吸気口43から排気口41向かう方向と概略平行に配置されて、冷却ファン7により、冷却用の外気が流れ易くなっている。それにより、前記実施形態と同様に、ランプ3の熱を効率的に冷却することができる。ここで、図3(a)には、放熱用フィン10は図示を省略している。
(変形例2)前記実施形態や変形例1では、筐体内流路51を、U字状の流路パターンや、渦巻状の流路パターンを全体に用いているが、このような流路パターンを部分的に用いても良い。それにより、ランプ3の形状や筐体4の形状およびケーブル33a,33bの位置などを考慮して流路を引き回すことができるので、流路の設計の自由度が拡大する。
(変形例3)前記実施形態の制御回路9は、温度センサ8による測定温度が設定温度範囲内でなかった場合、冷却ファン7を制御するが、それでも温度を制御できない場合には、ポンプ6を制御することとしている。しかし、このような制御方法に限られるものではなく、冷却ファン7を制御するだけで温度を制御できる場合であるなら、流量調整可能なポンプを使用する必要はない。また、ポンプ6の制御を行い、それでも温度を制御できない場合には、冷却ファン7を制御することでも良い。または、冷却ファン7とポンプ6を同時に制御することでも良い。いずれの場合も、冷却ファン7およびポンプ6の性能と、光源装置2での実験により、適宜制御方法を決めることで良い。
(変形例4)前記実施形態の筐体内流路51に備える放熱用フィン10は、U字状の流路51aを垂直方向に横断する形で連続的に設置している。しかし、これに限らず、放熱用フィン10は、U字状の流路51aを垂直方向に横断する形で断続的(不連続)に配置しても良い。これにより、前記実施形態と同様に冷却効率を向上でき、筐体内流路51の支持部としても機能することができる。
(変形例5)前記実施形態のランプ3はUHEランプを採用したが、これに限らず、メタルハライドランプやキセノンランプを採用しても良く、UHEランプ同様に冷却することが可能である。
(変形例6)前記実施形態の温度センサ8はサーミスタを採用したが、これに限らず、白金測温抵抗体や熱電対を使用しても良い。測定する温度範囲や温度センサの特性などを勘案して、採用する温度センサを選択できる。
(変形例7)温度センサ8の設置位置を前記実施形態では筐体4の上部外面に孔42を設けて設置した。そして、筐体4の内部温度を測定している。しかし、これに限られるものではなく、光源31の温度変化に対応して敏感に変化でき、光源31の温度変化と温度センサの測定する温度変化が適切に対応取れる場所であるならどのような場所に設置しても良い。例えば、温度センサとして熱電対を採用し、リフレクタ32の背面に接触させリフレクタ32の温度を直接測定することでも良い。この方法だと、光源31の温度変化に対して敏感に反応するため、より正確な光源31の温度制御が可能となる。
(変形例8)冷却ファン7の設置位置を前記実施形態では筐体4の上部外面に排気口41を設けて設置した。しかし、これに限られるものではなく、リフレクタ32の光源31の固定部であるリフレクタ32の中央背面側の筐体4の部分(図1では、筐体4の左側面部)に設置しても良い。これにより、光源31で発生する熱を固定部のすき間から吸気し易くなり、光源31の冷却効率を向上できる。
(変形例9)前記実施形態のランプ3の冷却は、流路5とポンプ6を1つ用いた1系統の構成であるが、これに限られず、前記実施形態の構成を複数用いた構成であっても良い。筐体4の内部の配管スペース20に複数系統の流路が構成されることで、より効率的にランプ3を冷却することが可能となる。
(変形例10)前記実施形態の筐体内流路51が配置される配管スペース20は、筐体4の内部と同様の領域であるが、これに限らず、配管スペース20を筐体4の内部の固定した領域としても良い。また、筐体4を使用せずに、前記実施形態での3次元的な配管経路で配管された筐体内流路51と同様の流路をリフレクタ32の背面側に配置しても良い。この場合、冷却ファン7や温度センサ8は、適宜、プロジェクタ1を構成するハウジング部(図示省略)に固定して使用することで構成できる。
(変形例11)前記実施形態における光源装置2を採用するプロジェクタ1は、透過型液晶方式のプロジェクタ1である。しかし、これに限らず、DLP(登録商標)(Digital Light Processing)方式、CRT(Cathode-Ray Tube)方式、および、反射型液晶方式であるLCOS(Liquid Crystal On Silicon)方式などを採用したプロジェクタに実施することが可能である。これにより、様々な方式を採用するプロジェクタに対して、光源装置2の冷却効率を向上させることが可能となる。
(変形例12)前記実施形態における光源装置2は、筐体内流路51と放熱用フィン10により熱を吸収して、冷却ファン7による吸排気作用により熱を放出する構造である。しかし、これに限らず、筐体4の外側、例えば吸入側流路53の一部に放熱用フィンとファンを設けて放熱をする形態を追加してもよい。これにより、様々な方式を採用するプロジェクタに対して、光源装置2の冷却効率を向上させることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの光源装置の概略構成図。 リフレクタの光源とは反対側に配管される流路の概略斜視図。 リフレクタの光源とは反対側に配管される流路の変形例としての概略斜視図。 第2実施形態に係る光源装置を用いたプロジェクタの概略構成図。
符号の説明
1…プロジェクタ、2…光源装置、3…ランプ、4…筐体、5…流路、6…ポンプ、7…冷却ファン、8…温度センサ、9…制御部としての制御回路、10…放熱用フィン、20…配管スペース、31…光源、32…リフレクタ、33a…ケーブル、33b…ケーブル、41…排気口、42…孔、43…吸気口、51…冷却配管部としての筐体内流路、51a…U字状流路、52…吐出側流路、53…吸入側流路、54…箱状冷却流入流路、55…箱状冷却流出流路、81…温度センサを構成するセンサ部、100…液晶パネル、105…箱状冷却部、110…投写レンズ、120…スクリーン。

Claims (7)

  1. 画像を投写するプロジェクタの光源装置であって、
    光源と、該光源から射出された光を反射するためのリフレクタと、
    前記光源を冷却媒体により冷却するため、前記リフレクタの前記光源とは反対側に3次元的な配管経路で配管される冷却配管部を備える流路と、
    前記流路に冷却媒体を循環させる駆動源となるポンプと、
    前記冷却配管部を流れる前記冷却媒体を冷却する冷却ファンとを備えたことを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1に記載の光源装置であって、
    前記冷却配管部は、前記リフレクタに沿って配置されると共に、前記リフレクタによる光の反射方向と反対方向にも延びる3次元的な配管経路で配管されることを特徴とする光源装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光源装置であって、
    前記流路は、前記冷却配管部において、少なくともU字状または渦巻状の流路パターンを一部に用いて、前記流路パターンが幾重かに重なり3次元的な配管経路で配管されることを特徴とする光源装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記光源装置は、前記光源の温度を直接的または間接的に測定する温度センサと、
    前記温度センサの測定温度に基づいて、該測定温度が、所定の温度範囲に入るように前記冷却ファンおよび前記ポンプの少なくともどちらか一方を制御する制御部とを備えたことを特徴とする光源装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記光源装置は、放熱用のフィンを備え、該フィンは、前記冷却配管部の前記3次元的配管を横断するように連続的又は断続的に配置されて、前記3次元的配管を保持する支持部を兼ねていることを特徴とする光源装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光束を変調する空間光変調素子と、
    前記空間光変調素子で変調された光束を投写する投写レンズとを備えたことを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項6に記載のプロジェクタであって、
    前記光源装置の前記流路は、前記空間光変調素子を冷却するための冷却部に接続されることを特徴とするプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010048991A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Seiko Epson Corp プロジェクタ
JP2010133795A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Sanyo Electric Co Ltd 温度センサの取付構造及び投射型映像表示装置
CN101650517B (zh) * 2008-08-11 2011-03-23 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 投影机
US8093547B2 (en) 2008-08-21 2012-01-10 Seiko Epson Corporation Projector and light source apparatus having a second reflector for reflecting light in infrared region

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