JP2005331207A - 高温室内観測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特に複雑な構造を有することなく簡単に設置でき、高温室内の所望する箇所を室外から長期にわたって安定して観測できる高温室内観測装置を提供する。
【解決手段】例えば電気集塵機90の室内90Aを観測する場合には、観測口96を開成してから、高温室内観測装置10を観測ボックス12側から室内へ挿入すると、室内と室外90Bの圧力差により観測口に遮蔽蓋18を接触させた状態で設置される。そして、室外の操作盤18及びカメラコントローラ21を操作することにより、ライトで照らし出された室内をCCDカメラで撮影してモニタ20で表示させる。このとき、窓部材を開成させると、負圧によって開口部から流れ込んだ外気が観測装置本体内を冷却して観測ボックスへ供給される。
【選択図】 図4

Description

本発明は高温室内観測装置に係り、特に電気集塵機など最高温度が150°C程度の高温雰囲気に維持され、かつ負圧に調整された高温室の室内を室外から観測する高温室内観測装置に関する。
従来、廃棄物などを焼却処理する際に、焼却処理で発生した排気ガス中に飛散する焼却灰などの塵埃を除去してから大気中へ排気する集塵機が設けられ、電気的に集塵を行なう電気集塵機が多く採用される。電気集塵機において、高い集塵能力を維持するためには室内に設置された放電極板や集塵極板などの設備の点検を定期的に行なう必要がある。
しかしながら、電気集塵機は高温の排気ガスが流入するため、室内は最高温度が150°C程度の高温雰囲気で保たれている。したがって、従来における電気集塵機の定期的な点検は、前工程の運転を停止させるとともに室内の温度を低下させてから、入室して室内を目視する方法が一般的に行なわれてきた。
また、電気集塵機の外壁であるケーシングの上面や側面に観測を行なうための観測口を設けて、開閉可能な扉や耐熱ガラスを備えた窓を各観測口に設置して外側から目視して観測する方法も採用されている。
さらに、特許文献1のように、電気集塵機に設けられた各観測口に、先端に集光部を備え、かつ後端に検出器を備えたチューブ状の監視装置を挿入し、室内を外側から観測する方法などが提案されている。
特開平6−201268号公報
しかしながら、扉を用いて内部状況を観測する方法では、観測時に扉を開放しなければならないため、作業者の安全上問題があった。また、耐熱ガラスの窓を用いて観測する方法では、窓の内面側へ塵埃などが付着して内部状況の観測が困難になるため、窓の内面側を定期的に清掃しなければならないという問題があった。
特許文献1では上述した問題を解消できるが、設置した箇所の定点観測しか行なうことができないため、観測できる範囲に制限が生じるという欠点があった。その上、電気集塵機の室内よりも高温でも耐え得る構造にするため、多数の部材及び装置で複雑に構成されているので、コストや作業性に問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、特に複雑な構造を有することなく簡単に設置することができるとともに、高温室の室内の所望する箇所を室外から長期にわたって安定して観測することができる高温室内観測装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、負圧に維持された高温室の室内を室外から観測する高温室内観測装置において、前記高温室の壁面に形成された観測口に対してその先端部を先頭にして挿入されるとともにその基端部によって該観測口を遮蔽して、該基端部の一部が開口する筒状の観測装置本体と、前記観測装置本体の先端部に設けられ、前記高温室の室内を照明する照明手段、該照明手段によって照明された前記高温室の室内を撮像する撮像手段を備えた観測部と、前記観測装置本体に設けられ、前記観測部を上下左右方向に移動自在に支持する支持部と、前記高温室の室外に設けられ、前記観測部を上下左右方向に操作する操作部と、前記観測装置本体に配設され、前記操作部の操作力を前記支持部に伝達する動力伝達部と、前記高温室の室外に設けられ、前記撮像手段によって撮像された画像を表示する表示手段とを備え、前記高温室外の外気を前記観測装置本体の基端部から内部空洞部を介して前記観測部に供給することにより前記観測部を冷却することを特徴とする。
本発明によれば、電気集塵機など負圧に維持された高温室の室内を観測する場合、高温室の外壁に設けられた観測口に観測装置本体の先端部から挿入すると、観測装置本体の基端部が室内外の圧力差によって観測口に密着するため、観測口が遮蔽された状態で設置される。これにより、室内の高温雰囲気に影響させずに観測を行なうことができるとともに、観測装置本体を安定した状態に設置することができる。
次に、室外に設けられた表示手段で確認しながら操作手段を操作すると、その操作が動力伝達部によって動力として支持部に伝達されて、支持部を介して観測部を上下左右方向に移動させることができる。したがって、室外から操作により室内の観測部を所望する観測箇所の方向に移動させて、観測部の撮像手段及び照明手段によって室内を照らし出して撮像し、撮像された画像を観測部と接続する表示手段で室外から確認することができる。これにより、高温雰囲気である室内の所望する箇所を室外から容易かつ確実に観測することができる。
このとき、観測部は高温雰囲気下に設置されているため、その熱によって観測部の撮像手段や照明手段が損傷する可能性がある。本発明の高温室内観測装置は、観測装置本体の内部が空洞の構造を有しているとともに、基端部が開口している。したがって、高温室内観測装置を高温室の観測口に設置すると、高温室の室内が負圧に維持されているため、室内外の圧力差により外気が観測装置本体の基端部から流入し、観測装置本体の内部空洞部を介して観測部へと供給される。したがって、供給された外気によって高温雰囲気下にある観測部を冷却することができるので、熱によって観測部が損傷することを防止することができる。また、耐熱性を有しない撮像手段及び照明手段を本発明の高温室内観測装置に採用することができる上、観測部に対する外気の供給のために動力を必要としないので、高温室内観測装置に要するコストを大幅に低減することができる。
なお、観測装置本体の基端部には、該観測装置本体の基端開口部の開度を調節可能な窓部材が設けられていることが好ましい。これにより、窓部材で流入する外気の量を調整することができるので、効率のよい冷却を行なうことができる。
また、観測部及び支持部は、前記観測装置本体に接続された可撓性フードによって覆われていることが好ましい。これにより、支持部による観測部の移動に支障をきたすことなく、外気を観測部及び支持部へ効率よく供給させて冷却することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうち何れか1つに記載の観測装置本体は、該観測装置本体の長さを調節可能な長さ調節構造で構成されていることを特徴とする。これにより、観測口から観測部までの距離を自由に調整することができるので、より広い範囲で室内を観測することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の長さ調節構造は、前記観測装置本体が複数の分割部材から構成され、該分割部材の連結台数を選択することにより、前記観測装置本体の長さが調節可能であることを特徴とする。
請求項5によれば、観測装置本体を構成する分割部材の連結台数を変更するだけで、観測装置本体の長さを任意の長さに調整することができるので、観測口から観測部までの距離を所望する長さに簡単に調整できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のうち何れか1つに記載の観測部は、前記撮像手段及び照明手段に付着した汚れを除去する清掃手段を有することを特徴とする。
請求項6によれば、室内の観測を長時間行なうと、室内を浮遊する塵埃などが観測部の撮像手段及び照明手段に付着して汚れてしまうため、室内を撮像した画像が乱れてしまう。そこで、観測部に清掃機構を設けて撮像手段及び照明手段に付着した汚れを除去することにより、長期間にわたって室内の観測を行なっても安定した画像で室内を観測することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の清掃手段として、前記観測装置本体を介して供給された外気を前記撮像手段及び照明手段のレンズ面に吹付けてから排気する掃気経路を形成させることを特徴とする。
請求項7によれば、清掃手段として掃気経路を設けることにより、冷却用に供給された外気の流れを利用してレンズ面に付着する塵埃等の汚れを常に吹き飛ばすことができるので、多くの設備コストを要することなく安定した室内の撮像を行なうことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の清掃手段として、前記撮像手段及び照明手段のレンズ面を拭き取るワイパを設けたことを特徴とする。これにより、レンズ面に付着した塵埃などの汚れをワイパで拭き取ることができるので、長期間にわたって安定した室内の撮像を行なうことができる。
以上説明したように本発明に係る高温室内観測装置によれば、室内外の差圧により流入した外気によって冷却及び掃気を行ないながら、撮像手段及び照明手段を上下左右方向に操作して室内を撮像することができるので、高温雰囲気に維持された室内を長時間にわたって安定して室外から観測することができる。
以下添付図面に従って本発明に係る高温室内観測装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明の実施の形態である高温室内観測装置10の構成を示した斜視図である。
同図の如く、高温室内観測装置10は、観測部である観測ボックス12と、観測装置本体14と、基端部である遮蔽蓋16と、操作手段である操作盤18と、表示手段であるモニタ20と、から構成される。
観測ボックス12は、撮像手段であるCCDカメラ22と照明手段である2つのライト24,24とを備え、耐熱性を有するカバーで覆われて形成される。また、CCDカメラ22及びライト24,24は、清掃手段であるワイパ25,25…を備えており、このワイパ25,25…によりCCDカメラ22及びライト24,24のレンズ面に付着した汚れが定期的に拭き取られる。
観測装置本体14は矩形筒状の部材であり、耐熱性を有する材質で構成されることが好ましく、例えばSUS等が使用される。観測装置本体14は、分割部材である前部観測装置本体14aと後部観測装置本体14bとが長手方向に分割可能に連結されて構成される。前部及び後部観測装置本体14a,14bには、それぞれ上下方向に回動自在な上下方向回転軸26,26と、左右方向に回動自在な左右方向回転軸28,28とが内蔵されている。各回転軸26,28は、外側及び内側に外側ギア30a,30a…及び内側ギア30b,30b…が配置されている。
観測ボックス12と観測装置本体14との間には、支持部32が設けられる。支持部32は、内側ギア30bを備えた上下方向回転軸26により観測ボックス12と連結されるとともに、内側ギア30bを備えた左右方向回転軸28で前部観測装置本体14aと連結される。これにより、観測ボックス12は、白色及び黒色矢印で示した上下左右方向に移動自在に観測装置本体14に連結される。
遮蔽蓋16は、後部観測装置本体14bの基端部に配置された板状の部材であり、観測を行なう観測口よりも広い面積で形成される。遮蔽蓋16の内側面は、ゴムなどの緩衝材で構成されることが好ましい。また、遮蔽蓋16の外側面には、観測ボックス12の挿入及び抜き取りを容易に行なうための2つの把手34,34が設けられている。
操作盤18は、遮蔽蓋16の外側表面に固定して設置され、上部に左右操作レバー36が設置されるとともに、側面に上下操作レバー38が設置される。左右操作レバー36は、操作盤18内部に設置された内側ギア30bを付属する左右方向回転軸28と連結している。また、上下操作レバー38は、操作盤18内部に設置された内側ギア30bを付属する上下方向回転軸26と連結している。
高温室内観測装置10において、左右操作レバー36と連結する内側ギア30bと、後部観測装置本体14bに設置された左右方向回転軸28の内側ギア30bとに、チェーン40が懸け渡されている。また、後部観測装置本体14bに設置された左右方向回転軸28の外側ギア30aと前部観測装置本体14aに設置された左右方向回転軸28の外側ギア30aとに、チェーン40が懸け渡されている。さらに、前部観測装置本体14aに設置された左右方向回転軸28の内側ギア30bと支持部32を連結する左右方向回転軸28の内側ギア30bとに、チェーン40が懸け渡されている。これにより、左右操作レバー36の操作で観測ボックス12を支持部32を介して黒色矢印で示した左右方向に動かす動力伝達手段が形成される。
一方、高温室内観測装置10において、上下操作レバー38に連結する内側ギア30bと、後部観測装置本体14bに設置された上下方向回転軸26の内側ギア30bとに、チェーン40が懸け渡されている。また、後部観測装置本体14bに設置された上下方向回転軸26の外側ギア30aと、前部観測装置本体14aに設置された上下方向回転軸26の外側ギア30aとに、チェーン40が懸け渡されている。さらに、前部観測装置本体14aに設置された上下方向回転軸26の内側ギア30bと、支持部32を連結する上下方向回転軸26の内側ギア30bとに、チェーン40が懸け渡されている。これにより、上下操作レバー38の操作で観測ボックス12を支持部32を介して黒色矢印で示した上下方向に動かす動力伝達手段が形成される。
また、操作盤18には、CCDカメラ22及びライト24と、外部に設置されたモニタ20とを接続するケーブル42が貫通した状態で設置されており、CCDカメラ22で撮像された画像がケーブル42を介してモニタ20に表示される。モニタ20には、操作手段の一つとしてカメラコントローラ21が設けられる。カメラコントローラ21を操作することにより、撮像時における望遠や焦点の調整、照明の強弱などCCDカメラ22及びライト24,24の動作を操作することができる。
図2は、本発明の実施の形態である高温室内観測装置10の操作盤18を外側方向から見た正面図である。
操作盤18の中央には、開口部44が形成されており、開口部44の上面には上下方向にスライド自在な窓部材46が設置されている。したがって、窓部材46を上下にスライドさせるとともに付属する各コック48,48で固定することにより、窓部材46の開閉度が調整される。
また、図1で示すように、高温室内観測装置10は、観測ボックス12から遮蔽蓋16まで可撓性フード50で覆われている。可撓性フード50は、耐熱性を有するとともに可撓性であるフード状の部材で構成され、例えば耐熱性を有する布や蛇腹が使用される。
図3は、本発明の実施の形態である高温室内観測装置10の一部を拡大した側面から見た断面図である。
可撓性フード50の開口部50aは、観測ボックス12側の先端がCCDカメラ22及びライト24,24のレンズ面に向かって収縮する形状を有す掃気手段が形成される。
次に、上記の如く構成される本発明の実施の形態である高温室内観測装置10の作用について説明する。
図4は、本発明の実施の形態である高温室内観測装置10を用いて電気集塵機90の室内を観測する作業を説明する説明図であり、電気集塵機90のケーシング92の一部を切り取って示している。なお、図4(A)は電気集塵機90の上部から観測を行なう場合を示しており、図4(B)は電気集塵機90の排気口94下部から観測する場合を示している。
図4に示すように電気集塵機90の室内90Aを観測する場合には、観測する地点に近い観測口96を開成してから、遮蔽蓋16の把手34,34を持って高温室内観測装置10を観測ボックス12側から室内90Aへ挿入し、観測口96に遮蔽蓋16を接触させた状態で設置する。運転中の電気集塵機90は、室内90Aを負圧に維持することにより、高温雰囲気に維持されるとともに、室内90Aに浮遊する塵埃を室外90Bへ流出させることを防止している。したがって、室内90Aと室外90Bとの間に圧力差が生じて、その圧力差により遮蔽蓋16を観測口96に密着させて遮蔽することができる。これにより、観測時に室内90Aの温度を低下させることを防止できるとともに、高温室内観測装置10を安定した状態で設置することができる。
こうして設置された高温室内観測装置10のCCDカメラ22及びライト24,24をカメラコントローラ21の操作により作動させると、ライト24,24で照らし出された電気集塵機90の室内90Aにおける集塵板98,98…や放電枠100,100…の設置状況などをCCDカメラ22で撮像し、撮像された画像を室外90Bに設置されたモニタ20で表示させることができるので、高温雰囲気の室内90Aを室外90Bから観測することができる。
また、操作盤18の上下操作レバー38及び左右操作レバー36を操作することにより、CCDカメラ22及びライト24,24の角度を上下左右に動かすことができる。これにより、観測口96の周囲の室内90Aを広範囲に観測することができる。また、比較的狭い空間で形成される集塵板98,98…及び放電枠100,100…の間を様々な角度から撮像することができるので、より正確な観測を行なうことができる。
高温室内観測装置10を設置して電気集塵機90の観測を長時間行なうと、観測ボックス12及び観測装置本体14は室内90Aに挿入された状態であるため、室内90Aの高温雰囲気により加熱されてしまう。そこで、操作盤18に設けられた窓部材46を開成させることにより、室内90Aと室外90Bとの圧力差によって外気が開口部44へ流れ込み、観測装置本体14の内部を通過して観測装置本体14を冷却してから、可撓性フード50を介して観測ボックス12へ供給されるようにした。
図5は、本発明の実施の形態である高温室内観測装置10における冷却効果を調査したグラフであり、点線で示したグラフは窓部材46を閉成したときの観測ボックス12の各箇所における温度変化を示しており、実線で示したグラフは窓部材46を開成したときの観測ボックス12の各箇所における温度変化を示している。なお、●はCCDカメラ22上部横の温度を示し、▲は観測ボックス12内の温度を示し、■はライト24の裏面の温度を示している。
図5のグラフを見ると、窓部材46を閉成している状態では、観測ボックス12、CCDカメラ22、及びライト24の温度が時間とともに上昇し、5分以内に一般的なCCDカメラ22の耐熱性の限界温度である40°Cを超えた。一方、窓部材46を開成している状態では、時間における各温度の変化が見られず、観測ボックス12の内部及びCCDカメラ22を外気温とほぼ同じ温度に維持することができた。したがって、観測ボックス12内のCCDカメラ22及びライト24,24を外気によって効果的に冷却することができるので、観測装置本体14の各部材や装置、CCDカメラ22、ライト24,24など室内90Aに挿入された装置及び部材が室内90Aの熱によって損傷することを防止できる。また、冷却のための動力源を必要とせずに簡易な構造で効果的な冷却を行なうことができるとともに、耐熱性を有する高価なCCDカメラ22やライト24,24を使用しなくてすむため、高温室内観測装置10に要するコストを低減することができる。
また、高温室内観測装置10を設置して室内の観測を長時間行なうと、室内に浮遊する塵埃などが外面に露出しているCCDカメラ22及びライト24,24のレンズ面に付着する可能性がある。このようにCCDカメラ22やライト24,24のレンズ面が汚れて曇ってしまうと、室内90Aを鮮明な画像で撮像することが困難となるため、室内90Aを室外90Bのモニタ20から正確に観測することができなくなる。
そこで、本発明の高温室内観測装置10では、図3に示すように可撓性フード50の開口部をCCDカメラ22及びライト24,24のレンズ面に対して収縮する形状に形成させるようにした。したがって、図3の黒色矢印で示すように、室内90Aと室外90Bの圧力差により開口部44から取り込まれ、観測装置本体14の内部を通過した外気は、CCDカメラ22及びライト24,24のレンズ面に吹付けられてから室内90Aへと排気される。この外気の吹付けを常に行なうことにより、室内90Aを浮遊する塵埃などが各レンズ面に付着することを防止できるので、各レンズ面の汚れによって生じる画像の乱れを防止することができる。このように、圧力差によって取り込まれた外気の流れを利用してレンズ面の汚れを防止するため、レンズ面の清掃に多くのコストや複雑な構造を要することなく、長時間の安定した観測を行なうことができる。
さらに、高温室内観測装置10の観測装置本体14は、図6(A)に示すように、前部観測装置本体14aと、後部観測装置本体14bとに分離可能な構造を有している。したがって、外側ギア30a,30a…及び内側ギア30b,30b…に懸けられた各チェーン40,40…を取り外してから前部及び後部観測装置本体14a,14bを分離する。次に、前部及び後部観測装置14a,14bの間に同形状の分割部材50を連結し、外側ギア30a,30a…及び内側ギア30b,30b…に各チェーン40,40…を懸けると、図6(B)に示した高温室内観測装置10のように、観測ボックス12を上下左右方向に移動可能な状態で長手方向の長さを延長することができる。また、様々な長さの分割部材52,52…を用意して、状況に応じて連結する分割部材52を変更可能にすれば、1箇所の観測口96から電気集塵機90の室内90Aの状況をさらに広範囲に観測することができる。
なお、上述した高温室内観測装置10において、使用される各部材及び装置の個数、形状、及び材質などは特に限定するものではない。
高温室内観測装置10を使用する状況として、電気集塵機の室内の観測を例で説明したが、特に限定するものではない。最高温度が150°C程度の高温雰囲気であり、かつ負圧で維持されている高温室であれば、本発明の高温室内観測装置10を好適に使用することができる。
また、電気集塵機90で観測を行なう際に、予め観測口96,96…が設けられた例で説明したが、特に限定するものではない。電気集塵機90に観測口96,96…が存在しない場合には、観測を行ないたいケーシング92に観測ボックス12及び観測装置本体14が挿入可能な大きさの穴を設けて観測口96とすれば、本発明の高温室内観測装置10を用いて室内90Aを観測することができる。したがって、電気集塵機90において、観測口96の形成に要する面積を最小限に抑えることができるので、電気集塵機90の高温雰囲気に影響を及ぼすことなく室内90Aを観測できるとともに、観測口96の形成に要するコストを低減できる。
高温室内観測装置10では、各外側ギア30a,30a…及び各内側ギア30b,30b…にチェーン40,40…が懸け渡されているため、操作盤18に設置された上下操作レバー38及び左右操作レバー36を操作することにより、観測ボックス12を上下左右に動かすことができるようにしたが、特に限定するものではない。CCDカメラ22及びライト24,24を上下左右方向に動かすことができる雲台に設置して、操作盤18の操作で雲台の動力源であるモータを駆動させるようにしてもよい。また、チェーン40として、外側ギア30a,30a…及び内側ギア30b,30b…の回転に使用される箇所のみをチェーン40で構成して、その他の箇所をワイヤーで連結してもよい。
本発明の実施の形態である高温室内観測装置の構成を示した斜視図 本発明の実施の形態である高温室内観測装置の操作盤を外側方向から見た正面図 本発明の実施の形態である高温室内観測装置を用いて電気集塵機の室内を観測する作業を説明する説明図 本発明の実施の形態である高温室内観測装置における冷却効果を調査したグラフ 本発明の高温室内観測装置の観測ボックス内における外気の流れを示した側面断面図 本発明の高温室内観測装置の長さ調整機構を説明する説明図
符号の説明
10…高温室内観測装置、12…観測ボックス、14…観測装置本体、14a…前部観測装置本体、14b…後部観測装置本体、16…遮蔽蓋、18…操作盤、20…モニタ、21…カメラコントローラ、22…CCDカメラ、24…ライト、26…上下方向回転軸、28…左右方向回転軸、30a…外側ギア、30b…内側ギア、32…支持部、34…把手、36…左右操作レバー、38…上下操作レバー、40…チェーン、42…ケーブル、44…開口部、46…窓部材、48…コック、50…可撓性フード、50a…開口部、52…分割部材、90…電気集塵機、92…ケーシング、94…排気口、96…観測口、98…集塵板、100…放電枠

Claims (8)

  1. 負圧に維持された高温室の室内を室外から観測する高温室内観測装置において、
    前記高温室の壁面に形成された観測口に対してその先端部を先頭にして挿入されるとともにその基端部によって該観測口を遮蔽して、該基端部の一部が開口する筒状の観測装置本体と、
    前記観測装置本体の先端部に設けられ、前記高温室の室内を照明する照明手段、該照明手段によって照明された前記高温室の室内を撮像する撮像手段を備えた観測部と、
    前記観測装置本体に設けられ、前記観測部を上下左右方向に移動自在に支持する支持部と、
    前記高温室の室外に設けられ、前記観測部を上下左右方向に操作する操作部と、
    前記観測装置本体に配設され、前記操作部の操作力を前記支持部に伝達する動力伝達部と、
    前記高温室の室外に設けられ、前記撮像手段によって撮像された画像を表示する表示手段とを備え、
    前記高温室外の外気を前記観測装置本体の基端部から内部空洞部を介して前記観測部に供給することにより前記観測部を冷却することを特徴とする高温室内観測装置。
  2. 前記観測装置本体の基端部には、該観測装置本体の基端開口部の開度を調節可能な窓部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の高温室内観測装置。
  3. 前記観測部及び支持部は、前記観測装置本体に接続された可撓性フードによって覆われていることを特徴とする請求項1又は2に記載の高温室内観測装置。
  4. 前記観測装置本体は、該観測装置本体の長さを調節可能な長さ調節構造で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか1つに記載の高温室内観測装置。
  5. 前記長さ調節構造は、前記観測装置本体が複数の分割部材から構成され、該分割部材の連結台数を選択することにより、前記観測装置本体の長さが調節可能であることを特徴とする請求項4に記載の高温室内観測装置。
  6. 前記観測部は、前記撮像手段及び照明手段に付着した汚れを除去する清掃手段を有することを特徴とする請求項1〜5のうち何れか1つに記載の高温室内観測装置。
  7. 前記清掃手段として、前記観測装置本体を介して供給された外気を前記撮像手段及び照明手段のレンズ面に吹付けてから排気する掃気経路を形成させることを特徴とする請求項6に記載の高温室内観測装置。
  8. 前記清掃手段として、前記撮像手段及び照明手段のレンズ面を拭き取るワイパを設けたことを特徴とする請求項6に記載の高温室内観測装置。
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