JP2005328124A - A/d変換器 - Google Patents

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JP2005328124A JP2004141972A JP2004141972A JP2005328124A JP 2005328124 A JP2005328124 A JP 2005328124A JP 2004141972 A JP2004141972 A JP 2004141972A JP 2004141972 A JP2004141972 A JP 2004141972A JP 2005328124 A JP2005328124 A JP 2005328124A
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Shintaro Takita
慎太郎 田北
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Abstract

【課題】高速動作が可能で、消費電力を極力少なくしたA/D変換器を提供する。
【解決手段】外部から入力されるクロック信号は、A/D変換器内の必要な箇所へ印加されると共に、周波数・電圧変換器5によりその周波数に応じて電圧に変換されてバイアス回路6に入力され、バイアス回路6により、各ビットブロック1A〜1Cのオペアンプ11の回路電流が、クロック信号周波数が高い場合には高く、また、クロック信号周波数が低い場合には低くなるように制御されるものとなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、A/D変換器に係り、特に、クロック周波数に対する消費電力の低減を図ったものに関する。
従来、A/D変換器としては様々なものが提案されているが、その一つに、パイプライン型と称されるA/D変換器があり、図3には、1bitパイプライン型A/D変換器の構成例が示されており、以下、同図を参照しつつこの従来回路について説明する。
この構成例は、4ビット構成のA/D変換器の例であり、ビットブロック又はMultiple by Two Sectionと称される回路ブロックが3個縦続接続されたものである。
すなわち、3個のビットブロック(図3においては、それぞれ「BIT−BL1」、「BIT−BL2」、「BIT−BL3」と表記)21A〜21Cは、いずれも基本的に同一の構成を有してなるであり、それぞれオペアンプ(図3においては「OP」と表記)22と、ブロック用コンパレータ(図3においては「B−COMP」と表記)23と、1bitD/A変換器(図3においては「1bitDAC」と表記)24と、ブロック用加算器25とを有して構成されたものとなっている。
かかる構成において、ビットブロック21A〜21Cに入力された信号は、ブロック用コンパレータ23で基準電圧と比較され、その比較結果は、1bitD/A変換器24によりアナログ変換されてブロック用加算器25に入力される。一方、ブロック用加算器25には、オペアンプ22により2倍増幅されたビットブロックへの入力信号が印加され、先の1bitD/A変換器24からの出力と加算されて次段のビットブロックへ入力されるようになっている。ここで、2倍の増幅及び加算は、オペアンプ22を中心としたスイッチドキャパシタ回路(図示せず)によって実現されるようになっている。各コンパレータの出力は、直接、あるいは遅延器(図3においては「DELAY」と表記)26を介して加算器(図3においては「ADD」と表記)27へ入力され、最終的に4ビットディジタルコードとして出力される。
このようなパイプライン型A/D変換器は、例えば、特許文献1などに開示されたものがある。
特開平9−275341号公報(第6−8頁、図1乃至図5)
ところで、この従来回路において、その動作タイミングを考えると、オペアンプを中心としたスイッチドキャパシタ回路による増幅と加算動作が最もクリティカルであり、クロック周波数の逆数の半分の時間内に、A/D変換器の所定の分解能を満たす範囲にセトリングを完了しなければならない。消費電流の観点から見ても、高速セトリング特性を満たすため、通常、オペアンプで消費される電流が最も大きくなるところである。
一般に、高速動作するA/D変換器を構成するためには、セトリングを高速で行うためにオペアンプのバイアス電流値を高くとる必要がある。一方、低速の場合には、バイアス電流値はさほど高くする必要はない。
上述した従来回路では、最大サンプリング周波数に合わせてオペアンプのバイアス電流が決定されるものとなっている。その結果、クロック周波数が低い場合には、オペアンプの消費電流が必要以上に大きくなり、結局、回路の消費電力が必要以上に大きくなるという問題がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、高速動作が可能で、消費電力が極力少ないパイプライン型のA/D変換器を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係るA/D変換器は、
A/D変換過程における信号を増幅するオペアンプを有してなるA/D変換器であって、
当該A/D変換器へ外部から入力されるクロック信号をその周波数に応じて電圧あるいは電流に変換する周波数・電圧変換器あるいは周波数・電流変換器と、
前記周波数・電圧変換器あるいは周波数・電流変換器の出力に応じて、前記全て又は一部のオペアンプの回路電流値を、前記クロック信号周波数が高い場合には高くする一方、前記クロック信号周波数が低い場合には低くするよう構成されてなるものである。
本発明によれば、A/D変換器内で用いられるオペアンプの回路電流(バイアス電流)がクロック周波数に対して最適化されるような構成としたので、クロック周波数に対するオペアンプの消費電力が最小化されたA/D変換器を提供することができるという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態におけるA/D変換器の構成例について、図1を参照しつつ説明する。本発明の実施の形態におけるA/D変換器は、1bitパイプライン型A/D変換器であって、特に、4ビット出力の場合の構成を有するものである。
すなわち、このA/D変換器は、縦続接続された3個のビットブロック(図1においては、それぞれ「BIT−BL1」、「BIT−BL2」、「BIT−BL3」と表記)1A〜1Cと、終段コンパレータ(図1においては「F−COMP」と表記)2と、加算器(図1においては「ADD」と表記)3と、第1乃至第3の遅延器(図1においては、それぞれ「DELY1」、「DELY2」、「DELY3」と表記)4A〜4Cと、周波数・電圧変換器(図1においては「F−V」と表記)5と、バイアス回路(図1においては「BIAS」と表記)6とを主たる構成要素として構成されたものとなっている。
第1乃至第3のビットブロック1A〜1Cは、Multiple by Two Sectionとも称され、いずれも基本的に同一の構成を有してなるもので、それぞれオペアンプ(図1においては「OP」と表記)11と、ブロック用コンパレータ(図1においては「B−COMP」と表記)12と、1bitD/A変換器(図1においては「1bitDAC」と表記)13と、ブロック用加算器14とを有して構成されたものとなっている。
オペアンプ11とブロック用コンパレータ12の入力段は、相互に接続されて入力信号が印加されるようになっており、ブロック用コンパレータ12は、入力信号と基準電圧とを比較し、その比較結果は1bitD/A変換器13へディジタル出力されるようになっている。そして、1bitD/A変換器13のアナログ出力とオペアンプ11で増幅された入力信号が、ブロック用加算器14において加算されるようになっている。
この構成例において、第3のビットブロック1Cのブロック用加算器14の出力は、終段コンパレータ2へ入力されるようになっている。
また、第1乃至第3のビットブロック1A〜1Cへの入力信号は、オペアンプ11により2倍増幅され、図示は省略されているが、オペアンプ11を中心に構成された公知・周知の構成のスイッチドキャパシタ回路によって1bitD/A変換器13からのアナログ信号との加算がなされるようになっている。
そして、第1のビットブロック1Aのブロック用コンパレータ12の出力は、第1及び第2の遅延器4A,4Bを介して、第2のビットブロック1Bのブロック用コンパレータ12の出力は、第3の遅延器4Cを介して加算器3へ入力されると共に、第3のビットブロック1Cのブロック用コンパレータ12の出力及び終段コンパレータ2の出力は、これら第1乃至第3の遅延器4A〜4Cを介することなく加算器3へ入力されるようになっている。本発明の実施の形態における第1乃至第3の遅延器4A〜4C及び加算器3は、ワイヤードロジック回路で構成され、第1乃至第3の遅延器4A〜4Cの出力信号の加算が加算器3において行われるようになっている。
その結果、加算器3からは、A/D変換された出力コードが出力されるようになっている。
一方、周波数・電圧変換器5は、公知・周知の構成を有してなるもので、外部からのクロック信号が入力されるようになっており、そのクロック周波数に応じた電圧をバイアス回路6へ出力するようになっている。
なお、外部からこのA/D変換器へ入力されるクロック信号は、第1乃至第3のビットブロック1A〜1Cの各1bitD/A変換器13、第1乃至第3の遅延器4A〜4C及び周波数・電圧変換器5へ、それぞれ印加されるようになっている。
バイアス回路6は、周波数・電圧変換器5の出力電圧に応じて、第1乃至第3のビットブロック1A〜1Cの各オペアンプ11のバイアス電流(回路電流)を制御するよう構成されてなるものである。本発明の実施の形態におけるバイアス回路6は、クロック周波数が高い場合にはオペアンプ11のバイアス電流を大きくする一方、クロック周波数が低い場合には、オペアンプ11のバイアス電流を小さくして、そのクロック周波数におけるオペアンプ11のセトリング特性が最低限満たされるようなバイアス電流を出力するよう構成されたものとなっている。そのため、オペアンプ11のバイアス電流はクロック周波数に対して最適化されることになる。
図2には、本発明の実施の形態におけるA/D変換器のクロック周波数に対する消費電流の変化特性例が従来回路の特性例と共に示されており、以下、同図について説明する。まず、同図において、実線の特性線が本発明の実施の形態におけるA/D変換器のクロック周波数に対する消費電流特性の特性例を示し、点線の特性線は従来回路におけるクロック周波数に対する消費電流特性の特性例を示している。
同図によれば、本発明の実施の形態におけるA/D変換器は、最大サンプリング周波数において、従来回路に比して周波数・電圧変換器5を設けたことによる若干の消費電流の増加があるが、クロック周波数が低い領域では、先に述べたようにクロック周波数に対するオペアンプ11のバイアス電流の最適化により、従来回路に比して消費電流が低減される。
なお、上述の構成例における周波数・電圧変換器5を周波数・電流変換回路(F−I変換器)に代えて、その出力電流を基準にバイアス回路6によりオペアンプ11のバイアス電流が決定されるようにしても同様な作用、効果を得ることができる。また、全てのオペアンプ11のバイアス電流を最適化する場合に限らず、一部のオペアンプ11のバイアス電流を最適化する構成とすることも可能である。
本発明の実施の形態におけるA/D変換器の構成例を示す構成図である。 本発明の実施の形態におけるA/D変換器及び従来回路のクロック周波数に対する消費電流の変化特性例を示す特性線図である。 従来のA/D変換器の構成例を示す構成図である。
符号の説明
1A〜1C…ビットブロック
5…周波数・電圧変換器
6…バイアス回路
11…オペアンプ
12…ブロック用コンパレータ
13…1bitD/A変換器
14…ブロック用加算器

Claims (4)

  1. 複数の電界効果トランジスタの直列接続からなる単位スイッチが複数設けられて、前記複数の単位スイッチの導通、非導通を制御することにより所望する入出力端子間における高周波信号の伝搬を可能とするよう構成されてなるスイッチ半導体集積回路において、
    前記複数の電界効果トランジスタの各々のドレイン・ソース端子間に抵抗器を接続し、非導通状態の前記電界効果トランジスタのゲート・ドレイン間、ゲート・ソース間に印加する電圧を同一とすることを特徴とするスイッチ半導体集積回路。
  2. 前記複数の電界効果トランジスタの内、一部の電界効果トランジスタのドレイン・ソース間に抵抗器を接続し、非導通状態の前記電界効果トランジスタのゲート・ドレイン間、ゲート・ソース間に印加する電圧を同一とすることを特徴とする請求項1記載のスイッチ半導体集積回路。
  3. 電源端子と各々の入出力端子とがバイアス抵抗器を介して接続されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスイッチ半導体集積回路。
  4. 電源端子は、一つのバイアス抵抗器を介して、前記入出力端子のいずれか一つに接続されてなることを特徴とする請求項1記載のスイッチ半導体集積回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008149517A1 (ja) * 2007-06-04 2010-08-19 パナソニック株式会社 バイアス回路及びこれを備えた半導体集積回路
JP2015056890A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 富士通セミコンダクター株式会社 混合信号回路
JP2017228948A (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体

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