JP2005327568A - 冷陰極蛍光ランプ - Google Patents

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Fumiya Shigematsu
文也 重松
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Abstract

【課題】 内ガラス管のみの発光、外ガラス管のみの発光を切換えることによって発光色の可変色が可能な冷陰極蛍光ランプとする。
【解決手段】 複数のランプ管3,4を多重に内挿し、最外のランプ管をその内側の他のガラス管よりも長尺とし、当該最外のガラス管の両端を気密的に封し、最外のガラス管4も含めて各ガラス管の内面に相異なる材料の蛍光体膜2,6を形成し、最外のガラス管とその内部の各ガラス管の共通の一端を気密的に接着して内部の各ガラス管を片持ち状態にし、ガラス管それぞれの内側の共通に固定されている一端部3A,4Aそれぞれに個別に電極9,11を設置し、最外のガラス管の他端部4B内に共通電極7を設置し、多重構造のガラス管の放電空間に希ガスと水銀を封入した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷陰極蛍光ランプに関する。
従来、冷陰極蛍光ランプとして、図3に示す構造のものが知られている。この従来の冷陰極蛍光ランプは、ガラス管101の内面に蛍光体膜102を形成し、このガラス管101の内部に希ガスと水銀を放電媒体103として封入し、ガラス管101の両端内部に電極104,105を封着した構成である。
この冷陰極蛍光ランプは、正規グロー放電領域で動作する蛍光ランプであり、その発光原理は次の通りである。ランプ両端の電極104,105間に高電界(高周波)を加えて低圧の水銀蒸気中でグロー放電を発生させる。放電により励起された水銀は紫外線を発生し、その紫外線が蛍光体原子を励起する。励起された蛍光体原子が低エネルギ準位に戻るときにエネルギ差に相当する波長の光が放出され、蛍光体原子固有の光(蛍光)を発する。
従来、この図3に示す冷陰極蛍光ランプの場合、ガラス管101の両端にはビーズガラスで導入線106,107を封着し、この導入線106,107のガラス管101内の端部に有底筒状の電極104,105を接続している。
液晶表示装置の多用途化に伴い、このような冷陰極蛍光ランプのいっそうの高輝度化、省電力化、小形化の要求があり、これに対応するために図4に示すような構造の二重管構造の冷陰極蛍光ランプが提案されるようになった。この二重管構造の冷陰極蛍光ランプは、内ガラス管111の内面に蛍光体膜112が形成され、内ガラス管111の内部に希ガス及び水銀113が封入され、この内ガラス管111の両端内部に電極114,115が設置されていて、電極114,115に接続された導入線116,117がこの内ガラス管111の端部にビーズガラスで封着された構造にし、さらに、この内ガラス管111の全体を外ガラス管118内に封装した構成である。内ガラス管111と外ガラス管118との間は隙間を設けて断熱構造にしてある。
ところが、このような従来の二重管構造の冷陰極蛍光ランプでは、その発光色が1色だけであり可変色とすることはできなかった。
特開2000−100378号公報
本発明は、このような従来の二重管構造の冷陰極蛍光ランプの技術的課題に鑑みてなされたもので、内ガラス管のみの発光、外ガラス管のみの発光を切換えることによって可変色発光が可能な冷陰極蛍光ランプを提供することを目的とする。
請求項1の発明の冷陰極蛍光ランプは、複数のランプ管を多重に内挿し、最外のランプ管をその内側の他のガラス管よりも長尺とし、当該最外のガラス管の両端を気密的に封し、前記最外のガラス管も含めて各ガラス管の内面に相異なる材料の蛍光体膜を形成し、前記最外のガラス管とその内部の各ガラス管の共通の一端を気密的に接着して内部の各ガラス管を片持ち状態にし、前記ガラス管それぞれの内側の共通に固定されている一端部それぞれに個別に電極を設置し、前記最外のガラス管の他端部内に共通電極を設置し、前記多重構造のガラス管の放電空間に希ガスと水銀を封入したことを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の冷陰極蛍光ランプにおいて、前記各ガラス管の適所に、その内側の他のガラス管と接触できる深さの窪みを形成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、二重管構造にして内管部のみの発光、外管部のみの発光を切換えることで可変色発光が可能である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態の冷陰極蛍光ランプを示している。本実施の形態の冷陰極蛍光ランプは、ガラス管1の内面に蛍光体膜2を形成して内管3とし、この内管3をガラス管で成る外管4に収容し、外管4の一端4Aの中に内管3の一端3Aを溶着して内管3の全体をこの溶着部で片持ちさせている。また内管3が自重で撓んで外管4と接触しないように、外管4の適所に窪み5を形成し、この窪み5による内側突出部分にて内管3の適所を支持し、内管3が外管4とその長さ方向全体で均一な間隙を保つようにしている。
外管4の内面にも内管3の内面の蛍光体膜2とは別種の蛍光体膜6を形成している。外管4の他端4Bには共通電極7を設置し、これに接続した導入線8を封着し、外管外部に導出している。
内管3の一端3Aの内部には内側電極9を設置し、これに接続された導入線10を端部3Aに封着し、外部に導出している。また外管4の一端4Aの内部においても、内管3の外周に位置するように外側電極11を設置し、これに接続された導入線12を端部4Aに封着し、外部に導出している。内管3と外管4の内部全体にネオンとアルゴンの混合ガス及び水銀が放電媒体13として封入してある。内管3の遊端から共通電極7までの距離はランプ長に依存するが、例えば0.1mm〜10mmに設定するのが好ましい。
このような二重管構造の冷陰極蛍光ランプでは、共通電極7を接地し、内側電極9側だけに高電界を印加することによって内管3内の蛍光体膜2を励起してその蛍光体特有の蛍光を発光させることができ、また逆に外側電極11側だけに高電界を印加することによって外管4内の蛍光体膜6を励起してその蛍光体特有の蛍光を発光させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限らず、三重管以上の多重管構造にし、各ガラス管内面に異なる蛍光体の蛍光体膜を形成し、また各ガラス管の一端部に個別に電極を設置する構造にすることで、3色以上の可変色発光が可能である。
内管には外径φ1.6mm、内径φ1.3mm、全長100mmのガラス円管を用い、外管には外径φ2.4mm、内径φ2.0mm、全長105mmのガラス円管を用い、外管の一端内部に内管の一端部を溶着し、外管の適所には窪みを設けて内管が撓んで割れないように支持する構造にした。内管の一端部には封着材料と内側電極を一体にして設け、その外周には外側電極を配置し、これを外管の一端部の中に溶着して一体化した。外管の他端部には共通電極を封着した。放電空間の封入ガスはネオンとアルゴンの混合ガスであり、これと水銀を封入した。内管内面の蛍光体膜にはグリーン蛍光体を用い、外管内面の蛍光体膜にはレッド蛍光体を用いた。
上記構成の二重管構造の冷陰極蛍光ランプの点灯試験を実施した結果は図2の表である。この表は、内管内の内側電極に高電界を印加した場合、外管内の外側電極に高電界を印加した場合それぞれのランプ色度を示している。内管内の内側電極に電圧を加えた時にはグリーン発光させ、外管内の外側電極に電圧を加えた時にはレッド発光させることができた。
本発明の1つの実施の形態の断面図。 本発明の実施例1の冷陰極蛍光ランプの発光特性の表。 従来例の冷陰極蛍光ランプの断面図。 他の従来例の冷陰極蛍光ランプの断面図。
符号の説明
1 ガラス管
2 蛍光体膜
3 内管
3A 一端部
4 外管
4A 一端部
4B 他端部
5 窪み
6 蛍光体膜
7 共通電極
8 導入線
9 内側電極
10 導入線
11 外側電極
12 導入線
13 放電媒体

Claims (2)

  1. 複数のランプ管を多重に内挿し、最外のランプ管をその内側の他のガラス管よりも長尺とし、当該最外のガラス管の両端を気密的に封し、
    前記最外のガラス管も含めて各ガラス管の内面に相異なる材料の蛍光体膜を形成し、
    前記最外のガラス管とその内部の各ガラス管の共通の一端を気密的に接着して内部の各ガラス管を片持ち状態にし、
    前記ガラス管それぞれの内側の共通に固定されている一端部それぞれに個別に電極を設置し、
    前記最外のガラス管の他端部内に共通電極を設置し、
    前記多重構造のガラス管の放電空間に希ガスと水銀を封入したことを特徴とする冷陰極蛍光ランプ。
  2. 前記各ガラス管の適所に、その内側の他のガラス管と接触できる深さの窪みを形成したことを特徴とする請求項1記載の冷陰極蛍光ランプ。


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US9958117B2 (en) 2014-02-14 2018-05-01 Ledvance Gmbh Semiconductor-tubular lamp, tube therefor, and production method
EP3108173B1 (de) * 2014-02-14 2019-05-22 LEDVANCE GmbH Halbleiter-röhrenlampe, rohr dafür und herstellungsverfahren
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