JP2005327488A - 光源および露光装置、これを用いた画像形成装置、光入射方法 - Google Patents

光源および露光装置、これを用いた画像形成装置、光入射方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、発光素子と導波路との組み合わせによる光源において、発光光量の大きな光源を得ることを目的とする。
【解決手段】少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層4を備えた発光素子7と、発光素子7から放出された光を側面に形成された光入射面8から入射し、端面に形成された光取り出し面9から空気中へ出射する導波路1とを備えた光源であって、発光素子7と導波路1との間のフレネル反射が抑制されるようにした光源である。
【選択図】図1

Description

本発明は、種々の表示装置や表示装置のバックライト、照明装置、若しくは光通信機器に使用される光源および露光装置、これを用いた画像形成装置、光入射方法に関するものである。
現在、電気エネルギーを印加することにより発光する光源としては、蛍光灯や白熱電球といった大型の光源の他に、小型化できる光源として発光ダイオード(無機LED)や、レーザダイオードといった無機半導体からなる発光素子がよく知られている。特に小型化できる無機LEDやレーザダイオードといった発光素子は、表示装置や表示装置のバックライト、照明装置もしくは光通信機器に使用される光源、として一般に用いられており、それを用いた露光装置およびこれを用いた画像形成装置など様々な用途に用いられている。これらの無機半導体からなる発光素子における発光部の大きさは、通常、数十〜数百μm程度であり、実用上、点光源として取り扱って差し支えない。
無機半導体からなる点光源以外の光源として、エレクトロルミネッセンス素子(EL素子)を用いた面光源もよく知られている。エレクトロルミネッセンス素子とは、固体蛍光性物質の電界発光を利用した発光デバイスであり、現在無機系材料を発光体として用いた無機エレクトロルミネッセンス素子が実用化され、液晶ディスプレイのバックライトやフラットディスプレイ等への応用展開が一部で図られている。
しかし、無機エレクトロルミネッセンス素子は発光させるために必要な電圧が100V以上と高く、また、発光体として用いる材料の屈折率が非常に大きいため、界面での全反射等の影響を強く受け、発光層中での発光の10〜20%しか利用されないといた課題がある。
一方、有機材料を発光層として用いた有機エレクトロルミネッセンス素子に関する研究も古くから注目され、様々な検討が行われてきたが、発光効率が非常に悪いことから本格的な実用化研究へは進展しなかった。
しかし、1987年にコダック社のC.W.Tangらにより、有機材料を正孔輸送層と発光層の2層に分けた機能分離型の積層構造を有する有機エレクトロルミネッセンス素子が提案され、10V以下の低電圧にもかかわらず1000cd/m2以上の高い発光輝度が得られることが明らかとなった(非特許文献1参照)。これ以降、有機エレクトロルミネッセンス素子が俄然注目され始め、現在も同様な機能分離型の積層構造を有する有機エレクトロルミネッセンス素子についての研究が盛んに行われており、特に有機エレクトロルミネッセンス素子の実用化のためには不可欠である高効率化・長寿命化についても十分検討がなされており、近年、有機エレクトロルミネッセンス素子を光源としたディスプレイ等が実用化されている。
ここで、従来の一般的な有機エレクトロルミネッセンス素子の構成について図16を用いて説明する。
図16は従来の有機エレクトロルミネッセンス素子を示す要部を示す断面図である。
図16において、13は基板、2は陽極、3は正孔輸送層、4は発光層、6は陰極である。
すなわち、図16に示すように、有機エレクトロルミネッセンス素子は、ガラスからなる基板13上に、スパッタリング法や抵抗加熱蒸着法等により形成されたITO等の透明な導電性膜からなる陽極2と、陽極2上に同じく抵抗加熱蒸着法等により形成されたN、N’−ジフェニル−N、N’−ビス(3−メチルフェニル)−1、1’−ジフェニル−4、4’−ジアミン(以下、TPDと略称する。)等からなる正孔輸送層3と、正孔輸送層3上に抵抗加熱蒸着法等により形成された8−Hydroxyquinoline Aluminum(以下、Alq3と略称する。)等からなる発光層4と、発光層4上に抵抗加熱蒸着法等により形成された100nm〜300nmの膜厚の金属膜からなる陰極6とが順次積層された構造を備えている。
上記構成を有する有機エレクトロルミネッセンス素子の陽極2をプラス極として、また陰極6をマイナス極として直流電圧又は直流電流を印加すると、陽極2から正孔輸送層3を介して発光層4に正孔が注入され、陰極6から発光層4に電子が注入される。発光層4では正孔と電子の再結合が生じ、これに伴って生成される励起子が励起状態から基底状態へ移行する際に発光現象が起こる。
有機エレクトロルミネッセンス素子において、発光層4で生じた光は、正孔輸送層3、陽極2、基板13を介して、空気中へ取り出される。このとき発光層4で生じた光は、有機エレクトロルミネッセンス素子を形成する各界面においてフレネル反射やあるいは全反射により反射されるが、有機エレクトロルミネッセンス素子を形成する各界面が略平行である場合、空気中へ取り出される光は各界面に対して垂直に近い方向の光であるため、この界面でのフレネル反射による光の損失は小さく、ほとんど問題にならない。
なお、有機エレクトロルミネッセンス素子の素子構造については、米国特許第5917280号や米国特許第5932895号などで開示されているものがある。
これらの光源にはさまざまな用途があり、特に小型化することができ、明るく発光できる光源は実用上非常に重要となる。
一般に光源を明るく発光させるには、光源への投入電力を大きくすることで実現できるが、消費電力の問題や素子の発熱の問題、あるいは素子の寿命に関する問題などにより実用的でない。したがって、これらの問題を解決するために、未公開自社出願の特願2002−366564号などで開示されるように、発光素子と導波路の組み合わせにより、明るく発光することのできる小型の光源が実現されている。
なお、有機エレクトロルミネッセンス素子の素子構造については、(特許文献1)や(特許文献2)等で開示されているものがある。
タン(C.W.Tang)、ヴァンスリク(S.A.Vanslyke),「アプライドフィジックスレターズ(Appl.Phys.Lett.)」(米国),第51巻,1987年,p.913 米国特許第5917280号明細書 米国特許第5932895号明細書
このような発光素子と導波路との組み合わせによる光源において、発光素子から出射される光は、従来の導波路への光入射とは異なり、導波路側面に形成された光入射面から光が入射され、導波路端面に形成された光取り出し面から空気中へ取り出される。したがって、このような構成の光源において、導波路に入射される光は、発光素子と導波路との界
面において、界面に対して平行に近い方向に進む光となる。
従来の光源では、光入射面と対向する側の面に光取り出し面が形成され、界面に対して垂直に近い方向の光が有効な光として入射されるため、発光素子と光入射面との界面で生じるフレネル反射は実用上あまり問題にならないが、このような構成の素子においては、発光素子と導波路との界面におけるフレネル反射による損失が大きく、導波路内への効率の良い光入射は行われない。
このため、発光素子と導波路との組み合せによる光源においては、十分に明るい発光を得ることができなかった。
さらに、このような光源において十分な光量を得るためには、十分に大きな電力を投入しなければならず、消費電力が大きくなったり、光源の寿命が短くなるといった問題が生じていた。
また、発光素子と導波路との組み合せによる光源を用いた露光装置およびそれを用いた画像形成装置においては、感光体上に結像するために必要な光量を得ることができず、良好な画像を形成することが困難であった。
そこで、本発明は、発光素子と導波路の組み合せによる光源において、発光光量の大きな光源およびそれを用いた露光装置、画像形成装置、ならびに効率の良い光入射方法を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の光源は、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、発光素子と導波路との間のフレネル反射が抑制されるようにしたものである。
また、この課題を解決するために、本発明の光源は、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、発光素子と導波路との間には、少なくとも発光素子の屈折率と導波路の屈折率との間の屈折率である材料からなる反射抑制層が形成したものである。
また、この課題を解決するために、本発明の光源は、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、発光素子と導波路との間には、連続的に屈折率の変化する反射抑制層が形成したものである。
また、この課題を解決するために、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、発光素子とれた光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、導波路は、発光素子と導波路との間には、発光素子から放射された光の波長以下の大きさの微小構造体からなる反射抑制層が形成したものである。
さらに、この課題を解決するために、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層
を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、導波路の屈折率と発光素子の屈折率との差は0.1以下に設定したものである。
また、この課題を解決するために、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、発光素子と導波路との間には、光の角度変換手段が形成したものである。
この課題を解決するために、本発明の露光装置は、副走査方向の端面が光取り出し面とされたこれらの何れかの光源において、その導波路を、それぞれの画素毎に主走査方向に光学的に分離された複数本が相互に平行に配列され、発光素子から放射されて導波路に入射し、主走査側端面に形成された光取り出し面から出射される光を露光光として用いたものである。
この課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、これらの何れかの露光装置と、露光装置により静電潜像が形成される感光体とを有するものである。
また、この課題を解決するために、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し、端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源において、発光素子と光入射面との界面におけるフレネル反射を抑制し、導波路内に発光素子から放射された光を入射する光入射方法としたものである。
これにより、発光素子と導波路との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源から放射される光量を大きくすることが可能になる。また、その結果として、同じ光量を得るのに必要な発光素子における光量を小さくできるため、低消費電力、長寿命な光源を実現することができる。
また、光源から放射される光量が大きくなるため、高速、長寿命、高画質な露光装置および画像形成装置を形成できる。
本発明によれば、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し、端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、発光素子と導波路との間のフレネル反射が抑制する光源であり、発光素子と導波路との間のフレネル反射が抑制することで、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源から放射される光量を大きくすることができるという有効な効果が得られる。
また、この光源を用いることにより、容易に高速、長寿命、高画質な露光装置およびこれを用いた画像形成装置を得ることができるという有効な効果が得られる。
本発明の請求項1に記載の発明は、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し、端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、発光素子と導波路の光入射面との間のフレネル反射が抑制する光源であり、発光素子と導波路との間の光入射面におけるフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなると
いう作用を有する。また、発光層から放射された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。
本発明の請求項2に記載の発明は、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、発光素子と導波路との間には、少なくとも発光素子の屈折率と導波路の屈折率との間の屈折率である材料からなる反射抑制層が形成される光源であり、発光素子と導波路の光入射面との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなるという作用を有する。また、発光層から放射された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。さらに、反射抑制層を少なくとも1層の層構造により形成するため、反射抑制層を形成する複雑なプロセスが不要になるという作用を有するとともに、複雑な構成を形成する必要がないため、高性能な光源を安定かつ安価に形成することができるという作用を有する。
本発明の請求項3に記載の発明は、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、発光素子と導波路との間には、連続的に屈折率の変化する反射抑制層が形成される光源であり、発光素子と導波路の光入射面との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなり、特に、連続的に屈折率の変化する反射抑制層を形成することにより、反射抑制層と導波路および発光素子それぞれの界面における屈折率差を小さくすることができるため、さらに効率良い光入射がおこなわれ、光取り出し面から放射される光量が大きくなるという作用を有する。また、発光層から放射された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。
本発明の請求項4に記載の発明は、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、発光素子と導波路との間には、発光素子から放出される光の波長以下の厚さの屈折率の異なる層が積層された反射抑制層が形成される光源であり、発光素子と導波路の光入射面との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなり、特に、発光素子から放出される光の波長以下の厚さの積層された反射抑制層を形成することにより、反射抑制層と導波路および発光素子それぞれの界面における屈折率差を小さくすることができるため、さらに効率良い光入射がおこなわれ、光取り出し面から放射される光量が大きくなるという作用を有する。また、発光層から放射された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。また、発光素子と導波路の光入射面との間に、反射抑制層を積層構造により形成するため、反射抑制層を形成する複雑なプロセスが不要になり、高性能な光源を安定かつ安価に形成することができるという作用を有する。また、反射抑制層に用いる材料の屈折率および厚さを適当に選択することにより容易に任意の屈折率を形成することができ
自由にフレネル反射を抑制することのできる反射抑制層を形成することができるという作用を有する。
本発明の請求項5に記載の発明は、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、導波路は、発光素子と導波路との間には、発光素子から放射された光の波長以下の大きさの微小構造体からなる反射抑制層が形成される光源であり、発光素子と導波路の光入射面との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなり、特に、発光素子から放出される光の波長以下の大きさの微小構造体からなる反射抑制層を形成することにより、反射抑制層と導波路および発光素子それぞれの界面における屈折率差を小さくすることができるため、さらに効率良い光入射がおこなわれ、光取り出し面から放射される光量が大きくなるという作用を有する。また、発光層から放射された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。また、反射抑制層に用いる材料の屈折率および厚さを適当に選択することにより容易に任意の屈折率を形成することができ自由にフレネル反射を抑制することのできる反射抑制層を形成することができるという作用を有する。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項2〜5の何れか一項に記載の発明において、反射抑制層は、透湿性の低い材料からなる光源であり、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射され、光量が大きくなり、消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。また、反射抑制層が透湿性の低い材料からなるため、導波路から発光素子に進入する水分等の影響を低減することができ、これによる発光素子へのダメージが低減されるため、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。さらに反射抑制層により導波路から発光素子への水分等の進入が低減できるため、導波路を構成する材料を水分等の影響を考慮することなく自由に選択できるという作用を有する。
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項2〜6の何れか一項に記載の発明において、反射抑制層は、プラズマによるダメージを緩和する光源であり、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射され、光量が大きくなり、消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。さらに反射抑制層によりプラズマによるダメージを緩和することができるため、導波路上に形成する材料およびプロセスを考慮することなく自由に選択でき、特に、導波路上に無機酸化物からなる透明導電層を容易に形成することができるという作用を有する。
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項2〜7の何れか一項に記載の発明において、反射抑制層は、発光素子あるいは導波路表面における凹凸を平坦化する光源であり、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射され、光量が大きくなり、消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。さらに反射抑制層により導波路表面における凹凸が平坦化されるため、発光素子を容易に導波路上に形成することができるという作用を有する。また、導波路表面の凹凸により生じる短絡などを抑制することができ、結果として、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。
本発明の請求項9に記載の発明は、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、導波
路は、光入射面から対向する面に向かって連続的に屈折率が変化する光源であり、発光素子と導波路との間の光入射面におけるフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなるという作用を有する。また、発光層から放射された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。光入射面から対向する面に向かって連続的に屈折率が変化する光源は、光入射面、あるいは、光入射面に対向する面からイオンなどを注入することにより容易に実現することができるため、容易に大光量を得ることのできる導波路を形成することができるという作用を有する。
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項9記載の発明において、導波路は、光入射面から対向する面に向かって連続的に屈折率が小さくなる光源であり、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射され、光量が大きくなり、消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。また、光入射面に対向する面に向かって屈折率が小さくなるため、光入射面に対向する面に向かう光が光取り出し面方向に曲げられ導波路内において効率の良い光伝播がおこなわれるため、結果として、光源の光量が大きくなるという作用を有する。
本発明の請求項11に記載の発明は、請求項9または10記載の発明において、導波路は、光入射面から対向する面においてクラッドが形成されない光源であり、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射され、光量が大きくなり、消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。また、導波路内での連続的な屈折率変化により、導波路内において効率の良い光伝播がおこなわれるため、クラッドを形成しなくても光源の光量が大きくなるという作用を有する。クラッドを形成する必要がないため、複雑なプロセスが不要になるという作用を有するとともに、高性能な光源を安価に形成することができるという作用を有する。
本発明の請求項12に記載の発明は、請求項9〜11の何れか一項に記載の発明において、導波路は、光入射面の屈折率と発光素子の屈折率との差は0.1以下である光源であり、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射され、光量が大きくなり、消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。また、導波路の屈折率を適当に選択することにより大光量の光源を実現することができるため、複雑なプロセスが不要になるという作用を有するとともに、複雑な構成を形成する必要がないため、高性能な光源を安定かつ安価に形成することができるという作用を有する。
本発明の請求項13に記載の発明は、請求項9〜12の何れか一項に記載の発明において、導波路は、光入射面からのイオン浸透により連続的に屈折率が変化する光源であり、イオン注入のような簡単な工法により容易に発光素子と導波路の光入射面との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射される光源を形成できるという作用を有する。また、発光層から放射された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。
本発明の請求項14に記載の発明は、請求項9〜13の何れか一項に記載の発明において、導波路は、感光性材料からなる光源であり、光照射等の簡単な工法により容易に発光素子と導波路の光入射面との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射される光源を形成できるという作用を有する。また、発光層から放射
された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。
本発明の請求項15に記載の発明は、請求項9〜14の何れか一項に記載の発明において、導波路は、発光素子から放出される光の波長以下の厚さの屈折率の異なる層が積層される光源であり、屈折率の異なる層を積層することで容易に発光素子と導波路の光入射面との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射される光源を形成できるという作用を有する。また、発光層から放射された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。
本発明の請求項16に記載の発明は、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、導波路の屈折率と発光素子の屈折率との差は0.1以下である光源であり、導波路と発光素子との間の屈折率差を小さく設定することにより、発光素子と導波路の光入射面との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなるという作用を有する。また、発光層から放射された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。
本発明の請求項17に記載の発明は、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、発光素子と導波路との間には、光の角度変換手段が形成される光源であり、光の角度変換手段により発光素子と導波路の光入射面との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなるという作用を有する。また、発光層から放射された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。
本発明の請求項18に記載の発明は、請求項17記載の発明において、光の角度変換手段は、凹凸構造からなる散乱面である光源であり、発光素子と導波路の光入射面との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなるという作用を有する。また、発光層から放射された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。
本発明の請求項19に記載の発明は、請求項1〜18の何れか一項に記載の発明において、発光素子は、少なくとも正孔を注入する陽極、発光領域を有する発光層、および電子を注入する陰極を備えた有機エレクトロルミネッセンス素子からなる光源であり、有機エレクトロルミネッセンス素子と導波路の光入射面との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなるという作用を有する。また、有機エレクトロルミネッセンス素子から放射された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を
得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。
本発明の請求項20に記載の発明は、請求項1〜19の何れか一項に記載の発明において、導波路は、発光層と同じ材料を用いて形成される光源であり、容易に導波路と発光層との屈折率を同じにすることができ、発光素子と導波路の光入射面との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなるという作用を有する。また、光源作製時に、発光層と導波路を同一プロセスで形成することができるため、容易に安価な光源を実現することができるという作用を有する。また、発光層から放射された光を効率良く光取り出し面から放射することができるため、同じ光量を得るために投入する電力が小さくなるため、結果として光源の消費電力を低減することができるとともに、光源の寿命を長くすることができるという作用を有する。
本発明の請求項21に記載の発明は、請求項1〜20記載の発明において、光源を、副走査方向の端面が光取り出し面とされた導波路を、それぞれの画素毎に主走査方向に光学的に分離された複数本が相互に平行に配列され、発光素子から放射されて導波路に入射し、主走査側端面に形成された光取り出し面から出射される光を露光光として用いる露光装置であり、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなるため、高速、長寿命、高画質な露光を実現できるという作用を有する。
本発明の請求項22に記載の発明は、請求項21記載の発明において、相互に隣接する導波路の間には遮光層または反射層が設けられている露光装置であり、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなるため、高速、長寿命、高画質な露光を実現できるという作用を有する。
本発明の請求項23に記載の発明は、請求項21または22記載の発明において、光取り出し面は画素形状に対応した形状である露光装置であり、光源の光取り出し面から放射される光量および光の形状を調整することができ、高速、長寿命、高画質な露光を実現できるという作用を有する。
本発明の請求項24に記載の発明は、請求項21〜23の何れか一項に記載の発明において、光取り出し面から出射された光は正立等倍で感光体に結像する露光装置であり、光源の光取り出し面から放射される光を容易に効率良く感光体に結像することができるため、高速、長寿命、高画質な露光を実現できるという作用を有する。
本発明の請求項25に記載の発明は、請求項21〜24の発明において、何れか一項に記載の露光装置と、露光装置により静電潜像が形成される感光体とを有する画像形成装置であり、露光装置の光取り出し面から放射される光量が大きくなるため、高速、長寿命、高画質な画像形成を実現できるという作用を有する。
本発明の請求項26に記載の発明は、少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し、端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源において、発光素子と光入射面との界面におけるフレネル反射を抑制し、導波路内に発光素子から放射された光を入射する光入射方法であり、発光素子と導波路との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源の光取り出し面から放射される光量が大きくなるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図15を用いて説明する。なお、これら
の図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
(実施の形態1)
本発明の光源について図1から図6を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態1における光源の構成を示す概略断面図、図2は図1の光源における発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図、図3は図1の光源における別の発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図、図4は図1の光源におけるまた別の発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図、図5は図1の光源におけるまた別の発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図、図6は図1の光源におけるまた別の発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図である。
図1において、光源は、導波路1、反射抑制層10、陽極2、正孔輸送層3、発光層4、電子輸送層5、陰極6が順次積層された構造になっている。そして、陽極2、正孔輸送層3、発光層4および電子輸送層5で発光素子7が構成されている。また、導波路1と反射抑制層10との界面が発光素子7から導波路1への光入射面8となり、導波路1の一方側の端面が光取り出し面9となっている。
すなわち、図2に詳しく示すように、本発明の光源は、発光素子7である有機エレクトロルミネッセンス素子の陽極2と導波路1との間には、フレネル反射を抑制する手段としての、発光素子の屈折率と導波路の屈折率との間の屈折率である材料からなる反射抑制層10が形成されている。
このように、発光素子7と導波路1との間に、発光素子の屈折率と導波路の屈折率との間の屈折率の材料からなる反射抑制層10が形成されることにより、発光素子7と導波路1との界面におけるフレネル反射による光の損失が抑制されるため、発光素子7から放出された光が、導波路1の光入射面8から効率良く光が入射され、光取り出し面9から多くの光が放出されるようになる。
また、図3に詳しく示すように、本発明の光源は、発光素子7である有機エレクトロルミネッセンス素子の陽極2と導波路1との間には、フレネル反射を抑制する手段としての、連続的に屈折率の変化する反射抑制層10が形成されている。
このように、発光素子7と導波路1との間に、連続的に屈折率の変化する反射抑制層10が形成されることにより、発光素子7と導波路1との界面におけるフレネル反射が抑制されるため、発光素子7から放出された光が、導波路1の光入射面8から効率良く光が入射され、光取り出し面9から多くの光が放出されるようになる。
さらに、図4に詳しく示すように、本発明の光源は、発光素子7である有機エレクトロルミネッセンス素子の陽極2と導波路1との間には、フレネル反射を抑制する手段としての、発光素子から放出される光の波長以下の厚さの屈折率の異なる層が積層された反射抑制層10が形成されている。
このように、発光素子7と導波路1との間に、発光素子から放出される光の波長以下の厚さの屈折率の異なる層が積層された反射抑制層10が形成されることにより、発光素子7と導波路1との界面におけるフレネル反射が抑制されるため、発光素子7から放出された光が、導波路1の光入射面8から効率良く光が入射され、光取り出し面9から多くの光が放出されるようになる。
また、図5に詳しく示すように、本発明の光源は、発光素子7である有機エレクトロルミネッセンス素子の陽極2と導波路1との間には、フレネル反射を抑制する手段としての、発光素子から放出される光の波長以下の大きさの微小構造体11を有する反射抑制層10が形成されている。
このように、発光素子7と導波路1との間に、発光素子から放出される光の波長以下の大きさの微小構造体11を有する反射抑制層10が形成されることにより、発光素子7と導波路1との界面におけるフレネル反射が抑制されるため、発光素子7から放出された光が、導波路1の光入射面8から効率良く光が入射され、光取り出し面9から多くの光が放出されるようになる。
また、図6に詳しく示すように、本発明の光源は、発光素子7である有機エレクトロルミネッセンス素子の陽極2と導波路1との間には、フレネル反射を抑制する手段としての、光の波長以下の大きさの微小構造体11を有する反射抑制層10が形成される。なお、図6に示す微小構造体11は、図5に示す微小構造体11の反射面が段差の形成されたものであるのに対し、平坦面となっている。
このように、発光素子7と導波路1との間に、発光素子から放出される光の波長以下の大きさの微小構造体11を有する反射抑制層10が形成されることにより、発光素子7と導波路1との界面におけるフレネル反射が抑制されるため、発光素子7から放出された光が、導波路1の光入射面8から効率良く光が入射され、光取り出し面9から多くの光が放出されるようになる。
以下、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子について、詳細に説明する。
まず、導波路について説明する。
導波路は、透明なコアと、コアの周囲にコアよりも屈折率の小さなクラッドから構成されている。クラッドは空気層を代用することができ、コアだけからなる構成とすることもできる。
導波路に用いる材料としては、透明あるいは半透明のソーダ石灰ガラス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、鉛ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、石英ガラス等の、無機酸化物ガラス、無機フッ化物ガラス、等の無機ガラス、あるいは、透明または半透明のポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリフッ化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリレート、非晶質ポリオレフィン、フッ素系樹脂、ポリシロキサン、ポリシラン等のポリマー材料や、あるいは、透明または半透明のAs23、As4010、S40Ge10等のカルコゲノイドガラス、ZnO、Nb25、Ta25、SiO、Si34、HfO2、TiO2等の金属酸化物および窒化物等の材料から適宜選択して用いることができ、複数の材料を積層した積層構造を用いることもできる。あるいは、レジスト等の感光性材料をブリーチすることにより、コアあるいはクラッドを形成して用いることもできる。さらに、導波路の屈折率と発光層の屈折率の値を近くするためには、発光層材料と同じ材料を用いて導波路を形成することもできる。
さらに、用途によっては特定波長のみを透過する材料、光−光変換機能をもった特定の波長の光へ変換する材料などであってもよい。
なお、本発明において、透明または半透明なる定義は、有機エレクトロルミネッセンス素子による発光の視認を妨げない程度の透明性を示すものである。
また、本実施の形態では、導波路を基板として用いた構造について説明したが、発光素子7と導波路1との間に空気層といった低屈折率層が存在する場合、全反射により導波路1中に入射する光が減るため、効率の良い光の伝播は行われない。したがって、発光素子7と導波路1との間には空気層が入らないようにするほうが好ましく、発光素子7と導波路1とは連続して形成することが好ましい。
また、光の角度変換構造とは、2つの異なる媒質の界面において、入射光が界面に到達する際に、界面に対し入射角とは異なる角度で反射される構造であり、基板を形成する各面のいずれに対しても平行でないような面および構造体である。
具体的には、界面に対して非平行かつ非垂直な面があげられ、これは、例えば、三角柱や円柱、三角錐、円錐、或いはそれらを3次元的あるいは2次元的に配列した複合体、散乱面、等からなる構造体であり、導波路の湾曲、導波路表面の凹凸、微小レンズ、微小プリズム、微小ミラー構造、およびそれらの集合体からなる。
また、光の角度変換構造は、導波路の表面あるいは導波路の内部のいずれにも形成することができる。
導波路の表面に光の角度変換構造を形成する場合、導波路の表面を研磨して凹凸を形成することができ、凹凸上にクラッドあるいは発光素子を形成することで実現できる。あるいは、導波路の表面に微小レンズ等を接合することでも実現でき、導波路の表面に光の角度変換構造を形成する場合、その界面が空気/基板界面であってもよく、この場合、空気をクラッド層として用いる。このように導波路表面に光の角度変換構造を形成する場合、有機エレクトロルミネッセンス素子の形成後に表面を加工すればよく、作成工程が簡単なため容易に形成することができる。
また、光の角度変換構造を導波路内部に形成する場合、導波路に凹凸や微小レンズを内包させて光の角度変換構造を形成することができ、コアあるいはクラッド内部、あるいはコア/クラッド界面に形成することができる。コア/クラッド界面に形成される場合、コアの表面を研磨やブラスト、エッチングなどにより凹凸を形成し、その表面にクラッド層を形成することで実現できる。このような構造の場合、光の角度変換構造は剥き出しになることはなく、安定した光の角度変換が行われ、導波路表面を平坦化できるため、導波路上に陽極等を容易に形成することができる。
また、本実施の形態において、導波路1を発光素子7の基板として用いており、導波路1は絶縁性であることが好ましいが、特に限定されるものではなく、発光素子7の駆動を妨げない範囲、或いは用途によって、導電性を有していても良い。
また、この導波路1の表面、あるいは内部には、発光素子7を駆動するための抵抗・コンデンサ・インダクタ・ダイオード・トランジスタ等からなる回路を形成しても良い。
次に、基板について説明する。本発明の光源における基板は、少なくとも導波路1および発光素子7を保持することができれば良く、導波路1を基板として用いることができ、あるいは、透明あるいは不透明、いずれの基板も用いることができ、適宜選択して用いることができる。また、基板はドライバICの支持体として共用することもできる。
基板は、例えば、透明または半透明のソーダ石灰ガラス等の導波路に用いた材料、あるいは、不透明のシリコン、ゲルマニウム、炭化シリコン、ガリウム砒素、窒化ガリウム等の半導体材料、あるいは顔料等を含んだ前記透明基板材料、表面に絶縁処理を施した金属
材料、等から適宜選択して用いることができ、複数の基板材料を積層した積層基板を用いることもできる。また、この基板表面、あるいは基板内部には、有機エレクトロルミネッセンス素子を駆動するための抵抗・コンダクタ・インダクタ・ダイオード・トランジスタ等からなる回路を形成していても良い。
また、陽極2とは、正孔を注入する電極であり、正孔を効率良く発光層或いは正孔輸送層に注入することが必要である。
陽極2としては、インジウムスズ酸化物(ITO)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)等の金属酸化物、あるいは、SnO:Sb(アンチモン)、ZnO:Al(アルミニウム)、IZO(In23:ZnO)といった混合物からなる透明導電膜や、あるいは、透明度を損なわない程度の厚さのAl(アルミニウム)、Cu(銅)、Ti(チタン)、Ag(銀)、Au(金)といった金属薄膜や、これら金属の混合薄膜、積層薄膜といった金属薄膜や、あるいはポリピロール等の導電性高分子等を用いることができる。また、複数の前述した透明導電層を積層することで積層透明導電層とすることもでき、抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着、スパッタ法または電界重合法等の各種の重合法等により形成する。また、透明導電層は、十分な導電性を持たせるため、または基板表面の凹凸による不均一発光を防ぐために、1nm以上の厚さにすることが望ましい。また、十分な透明性を持たせるために500nm以下の厚さにすることが望ましい。
ただし、陽極2として透明導電層を用いない場合、導波路1における効率の良い光伝播を実現するためには、透明導電層に対向する電極となる陽極2は、光を反射する材料で形成することが好ましい。なお、陽極として透明導電層を用いない場合には、陰極が透明導電層であればよい。
陽極2として透明導電層を用いない場合、前述した以外にも、Cr(クロム)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)、Sn(錫)、W(タングステン)、Au(金)Ag(銀)、Al(アルミニウム)、Pt(白金)、Pd(パラジウム)、Fe(鉄)、Zn(亜鉛)、Mo(モリブデン)等の金属、あるいはその合金、酸化物等を用いることができ、これら材料を用いた複数の材料による積層構造も用いることができる。
また、陽極2に非晶質炭素膜を設けてもよい。この場合には、共に正孔注入電極としての機能を有する。即ち、陽極から非晶質炭素膜を介して発光層或いは正孔輸送層に正孔が注入される。また、非晶質炭素膜は、陽極と発光層或いは正孔輸送層との間にスパッタ法により形成されてなる。スパッタリングによるカーボンターゲットとしては、等方性グラファイト、異方性グラファイト、ガラス状カーボン等があり、特に限定されるものではないが、純度の高い等方性グラファイトが好適である。非晶質炭素膜が優れている点を具体的に示すと、表面分析装置(AC−1、理研計器製)を使って非晶質炭素膜の仕事関数を測定すると、非晶質炭素膜の仕事関数は、Wc=5.40eVである。ここで、一般に陽極としてよく用いられているITOの仕事関数は、WITO=5.05eVであるので、非晶質炭素膜を用いた方が発光層或いは正孔輸送層に効率よく正孔を注入できる。また、非晶質炭素膜をスパッタリング法にて形成する際、非晶質炭素膜の電気抵抗値を制御するために、窒素あるいは水素とアルゴンの混合ガス雰囲気下で反応性スパッタリングする。さらに、スパッタリング法などによる薄膜形成技術では、膜厚を5nm以下にすると膜が島状構造となり均質な膜が得られない。そのため、非晶質炭素膜の膜厚が5nm以下では、効率のよい発光が得られず、非晶質炭素膜の効果が期待できない。また、非晶質炭素膜の膜厚を200nm以上とすると、膜の色が黒味を帯び、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光が十分に透過しなくなる。
有機エレクトロルミネッセンス素子の発光層4としては、可視領域で蛍光または燐光特
性を有し、かつ成膜性の良いものが好ましく、Alq3やBe−ベンゾキノリノール(BeBq2)の他に、2,5−ビス(5,7−ジ−t−ペンチル−2−ベンゾオキサゾリル)−1,3,4−チアジアゾール、4,4’−ビス(5,7−ベンチル−2−ベンゾオキサゾリル)スチルベン、4,4’−ビス〔5,7−ジ−(2−メチル−2−ブチル)−2−ベンゾオキサゾリル〕スチルベン、2,5−ビス(5,7−ジ−t−ベンチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフィン、2,5−ビス(〔5−α,α−ジメチルベンジル〕−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェン、2,5−ビス〔5,7−ジ−(2−メチル−2−ブチル)−2−ベンゾオキサゾリル〕−3,4−ジフェニルチオフェン、2,5−ビス(5−メチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェン、4,4’−ビス(2−ベンゾオキサイゾリル)ビフェニル、5−メチル−2−〔2−〔4−(5−メチル−2−ベンゾオキサイゾリル)フェニル〕ビニル〕ベンゾオキサイゾリル、2−〔2−(4−クロロフェニル)ビニル〕ナフト〔1,2−d〕オキサゾール等のベンゾオキサゾール系、2,2’−(p−フェニレンジビニレン)−ビスベンゾチアゾール等のベンゾチアゾール系、2−〔2−〔4−(2−ベンゾイミダゾリル)フェニル〕ビニル〕ベンゾイミダゾール、2−〔2−(4−カルボキシフェニル)ビニル〕ベンゾイミダゾール等のベンゾイミダゾール系等の蛍光増白剤や、トリス(8−キノリノール)アルミニウム、ビス(8−キノリノール)マグネシウム、ビス(ベンゾ〔f〕−8−キノリノール)亜鉛、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)アルミニウムオキシド、トリス(8−キノリノール)インジウム、トリス(5−メチル−8−キノリノール)アルミニウム、8−キノリノールリチウム、トリス(5−クロロ−8−キノリノール)ガリウム、ビス(5−クロロ−8−キノリノール)カルシウム、ポリ〔亜鉛−ビス(8−ヒドロキシ−5−キノリノニル)メタン〕等の8−ヒドロキシキノリン系金属錯体やジリチウムエピンドリジオン等の金属キレート化オキシノイド化合物や、1,4−ビス(2−メチルスチリル)ベンゼン、1,4−(3−メチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス(4−メチルスチリル)ベンゼン、ジスチリルベンゼン、1,4−ビス(2−エチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス(3−エチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス(2−メチルスチリル)2−メチルベンゼン等のスチリルベンゼン系化合物や、2,5−ビス(4−メチルスチリル)ピラジン、2,5−ビス(4−エチルスチリル)ピラジン、2,5−ビス〔2−(1−ナフチル)ビニル〕ピラジン、2,5−ビス(4−メトキシスチリル)ピラジン、2,5−ビス〔2−(4−ビフェニル)ビニル〕ピラジン、2,5−ビス〔2−(1−ピレニル)ビニル〕ピラジン等のジスチルピラジン誘導体や、ナフタルイミド誘導体や、ペリレン誘導体や、オキサジアゾール誘導体や、アルダジン誘導体や、シクロペンタジエン誘導体や、スチリルアミン誘導体や、クマリン系誘導体や、芳香族ジメチリディン誘導体等が用いられる。さらに、アントラセン、サリチル酸塩、ピレン、コロネン等も用いられる。あるいは、ファク−トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム等の燐光発光材料や、あるいは、PPV(ポリパラフェニレンビニレン)、ポリフルオレン等のポリマー発光材料等を用いてもよい。なお、図12の第1の発光層34および第2の発光層は相互に同一の部材で構成されていてもよく、異なる部材で構成されていてもよい。
また、図12の有機エレクトロルミネッセンス素子の正孔輸送層36,37としては、正孔移動度が高く、透明で成膜性の良いものが好ましくTPDの他に、ポルフィン、テトラフェニルポルフィン銅、フタロシアニン、銅フタロシアニン、チタニウムフタロシアニンオキサイド等のポリフィリン化合物や、1,1−ビス{4−(ジ−P−トリルアミノ)フェニル}シクロヘキサン、4,4’,4’’−トリメチルトリフェニルアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(P−トリル)−P−フェニレンジアミン、1−(N,N−ジ−P−トリルアミノ)ナフタレン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)−2−2’−ジメチルトリフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−4,4’−ジアミノビフェニル、N、N’−ジフェニル−N、N’−ジ−m−トリル−4、4’−ジアミノビフェニル、N−フェニルカルバゾ−ル等の芳香族第三級アミンや、4−ジ−P−トリルアミノスチルベン、4−(ジ−P−トリルアミノ)−4’−〔4−(ジ−P−トリルアミノ)
スチリル〕スチルベン等のスチルベン化合物や、トリアゾール誘導体や、オキサジザゾール誘導体や、イミダゾール誘導体や、ポリアリールアルカン誘導体や、ピラゾリン誘導体や、ピラゾロン誘導体や、フェニレンジアミン誘導体や、アニールアミン誘導体や、アミノ置換カルコン誘導体や、オキサゾール誘導体や、スチリルアントラセン誘導体や、フルオレノン誘導体や、ヒドラゾン誘導体や、シラザン誘導体や、ポリシラン系アニリン系共重合体や、高分子オリゴマーや、スチリルアミン化合物や、芳香族ジメチリディン系化合物や、ポリ−3,4エチレンジオキシチオフェン(PEDOT)あるいはポリ3−メチルチオフェン(PMeT)といったポリチオフェン誘導体等の有機材料が用いられる。また、ポリカーボネート等の高分子中に低分子の正孔輸送層用の有機材料を分散させた、高分子分散系の正孔輸送層も用いられる。また、これらの正孔輸送材料は正孔注入材料、あるいは、電子ブロック材料として用いることもできる。
また、有機エレクトロルミネッセンス素子の電子輸送層としては、1,3−ビス(4−tert−ブチルフェニル−1,3,4−オキサジアゾリル)フェニレン(OXD−7)等のオキサジアゾール誘導体、アントラキノジメタン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、シロール誘導体からなるポリマー材料等、あるいは、BAlq、BCP(バソフプロイン)等が用いられる。また、これらの電子輸送材料は電子注入材料、あるいは、正孔ブロック材料として用いることもできる。
陰極6は、電子を注入する電極であり、電子を効率良く発光層或いは電子輸送層5に注入することが必要であり、仕事関数の小さいAl(アルミニウム)、In(インジウム)、Mg(マグネシウム)、Ti(チタン)、Ag(銀)、Ca(カルシウム)、Sr(ストロンチウム)等の金属等が一般に用いられる。
また、陰極6としては、発光層或いは電子輸送層と接する界面に、仕事関数の小さい金属を用いた光透過性の高い超薄膜を形成し、その上部に透明電極を積層することで、透明陰極を形成することもできる。特に仕事関数の小さなMg、Mg−Ag合金、特開平5−121172号公報記載のAl−Li合金やSr−Mg合金あるいはAl−Sr合金、Al−Ba合金等あるいはLiO2/AlやLiF/Al等の積層構造は陰極材料として好適である。
更に、これら陰極の成膜方法としては抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着、スパッタ法が用いられる。
発光層で放射された光のうち、空気界面へと到達してフレネル反射等により空気中へ取出されなかった光は、再び素子内部へと伝播し陰極へと到達する。或いは、発光層において、光は等方的に放射されるため、発光層で放射される光のうち半分は、光取り出し面に到達する前に陰極へと到達する。このとき、陰極が光を反射する材料で形成されていた場合、この陰極へ到達した光は反射され、再び、光取出し面方向へと伝播することができ、有効な光として利用される可能性がある。この効果を有効にするためには、陰極は光を反射する材料で形成することが好ましく、更に、光の反射率が50%以上であることが好ましい。なお、以上のことは、陰極を透明電極として用いた場合には、陽極に適用される。
なお、陽極及び陰極は少なくとも一方が透明電極であればよい。更に、共に透明電極であってもよいが、光の取り出し効率を向上させるためには、一方が透明電極であれば、他方が光を反射する材料で形成することが好ましい。
また、有機エレクトロルミネッセンス素子を外気から遮断し、長時間安定性を保証するために、素子表面に保護膜を形成することもある。保護膜の材料としては、SiON、SiO、SiN、SiO2、Al23、LiF等の無機酸化物、無機窒化物、無機フッ化物
からなる薄膜、あるいは無機酸化物、無機窒化物、無機フッ化物等、あるいはそれらの混合物等からなるガラス膜、あるいは熱硬化性、光硬化性の樹脂や封止効果のあるシラン系の高分子材料等が挙げられ蒸着やスパッタリング等もしくは塗布法により形成される。
発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し、端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源は、光源からの光出射面積は導波路のコアの面積により決定することができるため、コアの大きさを選択することにより容易に所望の面積の光源を形成することができる。
したがって、本発明の光源は、種々の照明装置の光源として用いることができるが、容易に微小な光源を実現できるため、微小な光源という利点を活かして、簡単な光学系と組み合わせることにより平行光光源を形成することができ、これを用いた平行光照明装置、あるいは、これを用いたOHPやプロジェクタ等の画像投影装置の光源として用いることができる。
あるいは、複雑な光入射手段を形成することなく、発光素子の面積を大きくすることで導波路中を伝播する光を多くすることができるため、容易に導波路端面において明るく発光する光源を実現することができる。したがって、本発明の光源は、光通信用途の光源、あるいは、光受光素子との組み合せにより光スイッチの光源として用いることができる。
さらに、導波路のコアの形状、配置により任意のパターンの発光を得ることができるため、それぞれの画素毎に主走査方向に光学的に分離された複数本が相互に平行に配列され、発光素子から放射されて導波路に入射し、主走査側端面に形成された光取り出し面から出射される光を露光光として用いることを特徴とする露光装置の光源として用いることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における光源について図7から図9を用いて説明する。
図7は本発明の実施の形態2における光源の構成を示す概略断面および発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図、図8は本発明の実施の形態2における別の光源の構成を示す概略断面および発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図、図9は本発明の実施の形態2におけるさらに別の光源の構成を示す概略断面および発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図である。
図7(a)に詳しく示すように、本発明の光源は、発光素子7である有機エレクトロルミネッセンス素子の陽極2は導波路1上に形成されている。そして、図7(b)に示すように、導波路1が発光素子7と接する界面において、導波路1の屈折率は、光入射面から対向する面に向かって連続的に屈折率が変化し、光入射面におけるフレネル反射を抑制する手段が形成される。
従来の有機エレクトロルミネッセンス素子は、光入射面において全反射による入射損が支配的であるため、このような連続的に屈折率が変化する施策による反射抑制による光量増大効果は小さい。しかしながら、本発明の導波路1と発光素子との組み合わせの光源においては、導波路1の光入射面において、導波路1の屈折率が連続的に変化することにより、発光素子7と導波路1との界面におけるフレネル反射による光の損失が抑制されるため、発光素子7から放出された光が、導波路1の光入射面8から効率良く光が入射され、光取り出し面9から多くの光が放出されるようになる。
また、図8(a)に詳しく示すように、本発明の光源は、発光素子7である有機エレク
トロルミネッセンス素子の陽極2は導波路1上に形成されている。そして、図8(b)に示すように、導波路1が発光素子7と接する界面において、導波路の屈折率は、光入射面に向かって連続的に屈折率が小さく変化し、光入射面におけるフレネル反射を抑制する手段が形成される。
このように導波路1の光入射面において、導波路1の屈折率が連続的に変化することにより、発光素子7と導波路1との界面におけるフレネル反射による光の損失が抑制されるため、発光素子7から放出された光が、導波路1の光入射面8から効率良く光が入射され、光取り出し面9から多くの光が放出されるようになる。また、導波路1の屈折率は、光入射面に向かって連続的に屈折率が小さく変化することにより、導波路1の光伝播性能を高い状態で光入射面におけるフレネル反射を抑制することができるため、光取り出し面から放出される光量を大きくすることができる。
このような構成であれば、導波路1に光入射面から屈折率を変化させることにより容易に形成することができる。例えば、導波路1の光入射面から屈折率を変化させるイオンを浸透させることにより導波路1の屈折率を連続的に変化させることができ、あるいは、導波路1を感光性材料から形成し、光入射面あるいはこれに対向する面から光を照射することにより導波路1の屈折率を連続的に変化させることができる。
さらに、導波路1の光入射面に対向する面の屈折率を十分に小さく設計することにより、光入射面に対向する面においてクラッドを形成しなくても高い光伝播性能を実現することができ、クラッド形成を省略することができる。
図9(a)、(b)に詳しく示すように、本発明の光源は、発光素子7である有機エレクトロルミネッセンス素子の陽極2と導波路1との間の屈折率差(Δn)を0.1と設定したものである。
このように発光素子7と導波路1との間の屈折率差を十分に小さく設定することにより、発光素子7と導波路1との界面におけるフレネル反射が抑制されるため、発光素子7から放出された光が、導波路1の光入射面8から効率良く光が入射され、光取り出し面9から多くの光が放出されるようになる。
発光素子7から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し、端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路1とを備えた光源は、光源からの光出射面積は導波路のコアの面積により決定することができるため、コアの大きさを選択することにより容易に所望の面積の光源を形成することができる。
したがって、本発明の光源は、種々の照明装置の光源として用いることができるが、容易に微小な光源を実現できるため、微小な光源という利点を活かして、簡単な光学系と組み合わせることにより平行光光源を形成することができ、これを用いた平行光照明装置、あるいは、これを用いたOHPやプロジェクタ等の画像投影装置の光源として用いることができる。
あるいは、複雑な光入射手段を形成することなく、発光素子の面積を大きくすることで導波路中を伝播する光を多くすることができるため、容易に導波路端面において明るく発光する光源を実現することができる。したがって、本発明の光源は、光通信用途の光源、あるいは、光受光素子との組み合せにより光スイッチの光源として用いることができる。
さらに、導波路のコアの形状、配置により任意のパターンの発光を得ることができるため、それぞれの画素毎に主走査方向に光学的に分離された複数本が相互に平行に配列され
、発光素子から放射されて導波路に入射し、主走査側端面に形成された光取り出し面から出射される光を露光光として用いることを特徴とする露光装置の光源として用いることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における光源について図10を用いて説明する。
図10は本発明の実施の形態3における光源の構成を示す概略断面図である。
図10に示すように、本発明の光源は、発光素子7である有機エレクトロルミネッセンス素子の陽極2と導波路1との間に、フレネル反射を抑制する手段としての、光の角度変換手段12が形成されたものである。
発光素子7と導波路1との間に、光の角度変換手段12が形成されることにより、発光素子7と導波路1との界面におけるフレネル反射による光の損失が抑制されるため、発光素子7から放出された光が、導波路1の光入射面8から効率良く光が入射され、光取り出し面9から多くの光が放出されるようになる。
このような光の角度変換手段としては、導波路1の光入射面に形成された凹凸構造からなる散乱面を用いることができ、このような散乱面とすることで容易に導波路1と発光素子7との間のフレネル反射を抑制することができる。
発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し、端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源は、光源からの光出射面積は導波路のコアの面積により決定することができるため、コアの大きさを選択することにより容易に所望の面積の光源を形成することができる。
したがって、本発明の光源は、種々の照明装置の光源として用いることができるが、容易に微小な光源を実現できるため、微小な光源という利点を活かして、簡単な光学系と組み合わせることにより平行光光源を形成することができ、これを用いた平行光照明装置、あるいは、これを用いたOHPやプロジェクタ等の画像投影装置の光源として用いることができる。
あるいは、複雑な光入射手段を形成することなく、発光素子の面積を大きくすることで導波路中を伝播する光を多くすることができるため、容易に導波路端面において明るく発光する光源を実現することができる。したがって、本発明の光源は、光通信用途の光源、あるいは、光受光素子との組み合せにより光スイッチの光源として用いることができる。
さらに、導波路のコアの形状、配置により任意のパターンの発光を得ることができるため、それぞれの画素毎に主走査方向に光学的に分離された複数本が相互に平行に配列され、発光素子から放射されて導波路に入射し、主走査側端面に形成された光取り出し面から出射される光を露光光として用いることを特徴とする露光装置の光源として用いることができる。
(実施の形態4)
本発明の光源を用いた実施の形態4における露光装置、およびそれを用いたカラー画像形成装置について図11から図15を用いて説明する。
図11は本発明の実施の形態4における露光装置の光源として用いられた有機エレクトロルミネッセンス素子を示す斜視図、図12は本発明の実施の形態4におけるカラー画像
形成装置の構成を示す概略図、図13は図12のカラー画像形成装置における露光部を詳しく示す説明図、図14は図12のカラー画像形成装置における感光部を詳しく示す説明図、図15は図12のカラー画像形成装置における現像部を詳しく示す説明図である。
図12において、カラー画像形成装置14には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像をそれぞれ形成するための現像部15,16,17,18が順に配置され、これらの現像部15〜18のそれぞれに対応して露光部(露光装置)19,20,21,22、および感光部23,24,25,26を備えている。
図13に示すように、露光部19〜22は、基板19a,20a,21a,22aに実装された光源としての有機エレクトロルミネッセンス素子19b,20b,21b,22bと、基板19a〜22a上に設けられて画像データに対応した電圧を有機エレクトロルミネッセンス素子19b〜22bに給電してこれを発光させるドライバ19c,20c,21c,22cとを備えている。基板19a〜22a上には、有機エレクトロルミネッセンス素子19b〜22bを大気から遮断するため、封止材19d,20d,21d,22dにより気密封止したり、あるいは、封止材内の水分を吸着するため、封止材内に乾燥剤19e,20e,21e,22eを配置したりすることもある。有機エレクトロルミネッセンス素子19b〜22bの光取り出し面の外部には、イメージ伝送光学系19f,20f,21f,22fが配置されている。
図14に詳しく示すように、感光部23〜26は、回転可能に設けられた像担持体としての感光ドラム(感光体)23a,24a,25a,26aと、この感光ドラム23a〜26aに圧接されて感光ドラム23a〜26aの表面を一様な電位に帯電する帯電器(帯電手段)23b,24b,25b,26bと、画像転写後の感光ドラム23a〜26aに残留しているトナーを除去するクリーナ23c,24c,25c,26cとを備えている。
周方向に回転する感光ドラム23a〜26aは、その回転中心軸が相互に平行になるように一列に配置されている。また、感光ドラム23a〜26aに圧接された帯電器23b〜26bは、感光ドラム23a〜26aの回転に伴って回転する。
また、図15に詳しく示すように、現像部15〜18は、露光部19〜22からの照射光によって周面に静電潜像の形成された感光ドラム23a〜26aにトナーを付着させて静電潜像をトナー像として顕像化する現像ローラ(現像手段)15a,16a,17a,18aと、タンク内のトナー27を撹拌する撹拌部材15b,16b,17b,18bと、トナー27を撹拌しつつこれを現像ローラ15a〜18aへ供給するサプライローラ15c,16c,17c,18cと、現像ローラ15a〜18aへ供給されたトナー27を所定の厚みに整えるとともに摩擦により当該トナー27を帯電するドクターブレード15d,16d,17d,18dとを備えている。
図12に示すように、これら露光部19〜22、感光部23〜26および現像部15〜18に対向する位置には、感光ドラム23a〜26a上に顕像化された各色トナー像を用紙(記録媒体)P上に相互に重ね転写してカラートナー像を形成する転写部28が配置されている。
転写部28には、各感光ドラム23a〜26aに対応して配置された転写ローラ19,20,21,22と、各転写ローラ29〜32を感光ドラム23a〜26aにそれぞれ圧接するスプリング33,34,35,36とを備えている。
転写部28の反対側には、用紙Pが収納された給紙部37が設けられている。そして、用紙Pは、給紙ローラ38により給紙部37から1枚ずつ取り出される。
給紙部37から転写部28に至る用紙搬送路上には、所定のタイミングで用紙Pを転写部28に送るレジストローラ39が設けられている。また、転写部28でカラートナー像が形成された用紙Pが走行する用紙搬送路上には定着部40が配置されている。定着部40は、加熱ローラ40aおよびこの加熱ローラ40aと圧接した押圧ローラ40bが設けられ、用紙P上に転写されたカラー画像はこれらのローラ40a,40bの狭持回転に伴う圧力と熱とによって用紙Pに定着される。
このような構成の画像形成装置において、先ず感光ドラム23a上に画像情報のイエロー成分色の潜像が形成される。この潜像はイエロートナーを有する現像ローラ15aによりイエロートナー像として感光ドラム23a上に可視像化される。その間、給紙ローラ38により給紙部37から取り出された用紙Pは、レジストローラ39によりタイミングがとられて転写部28に送り込まれる。そして、感光ドラム23aと転写ローラ29とで挟持搬送され、このときに前述したイエロートナー像が感光ドラム23aから転写される。
イエロートナー像が用紙Pに転写されている間に、続いてマゼンタ成分色の潜像が形成され、現像ローラ16aでマゼンタトナーによるマゼンタトナー像が顕像化される。そして、イエロートナー像が転写された用紙Pに対して、マゼンタトナー像がイエロートナー像と重ね転写される。
以下、シアントナー像、ブラックトナー像についても同様にして画像形成および転写が行われ、用紙P上に4色のトナー像の重ね合わせが終了する。
その後、カラー画像の形成された用紙Pは定着部40へと搬送される。定着部40では、転写されたトナー像が用紙Pに加熱定着されて、用紙P上にフルカラー画像が形成される。
このようにして一連のカラー画像形成が終了した用紙Pは、その後、排紙トレイ41上に排出される。
ここで、露光部19〜22に設けられた光源である有機エレクトロルミネッセンス素子19b,20b,21b,22bは、図11において、基板13上に形成されたコア1aおよびクラッド1bからなる導波路1上に、スパッタリング法や抵抗加熱蒸着法等により形成された透明な導電性膜からなり正孔を注入する電極である陽極2と、抵抗加熱蒸着法等により形成されて電子を注入する電極である陰極6とが形成されている。
また、陽極2と陰極6との間には、発光層4が形成されており、図11において、陽極2と発光層4との間には正孔輸送層3が、陰極6と発光層4との間には電子輸送層5が形成されている。
本実施の形態においては、導波路1は、それぞれの画素毎に主走査方向に光学的に分離された複数本が相互に平行に配列された導波路を形成している。そして、基板13は、所定の屈折率を有するコア1aと、コア1aの外周に形成されてコア1aよりも小さな屈折率を有するクラッド1bとから構成されている。なお、クラッド1bはコア1aの外周全面に形成されていてもよく、外周の一部の面に形成されていてもよい。
なお、本実施の形態において、導波路1は、そのピッチが約10.5μmの導波路となっており、主走査方向に対して2400dpiの解像度に対応した構成となっているが、
断面形状は感光体上に所定の潜像を形成することができれば任意の形状を取ることができ、解像度や感光体の回転数等の印字条件に応じて適宜そのピッチや形状を取ることができる。
また、本実施の形態では、基板13上に導波路1を形成した構造について説明したが、有機エレクトロルミネッセンス素子の基板13は、導波路1を基板として用いる構成であってもよい。ただし、有機エレクトロルミネッセンス素子と導波路との間に空気層が存在する場合、全反射により導波路中に伝播する光が減るため、効率の良い光の伝播は行われない。したがって、有機エレクトロルミネッセンス素子と導波路1とを別々に作製する場合、間に空気層が入らないように接続するほうが好ましい。
ここで、有機エレクトロルミネッセンス素子19d〜22dにおいて、発光層から放射される光は導波路1の対向面を経由して放射されるが、光が各媒質の境界面を通過する際、入射側の媒質の屈折率が出射側の屈折率より大きい場合には、屈折波の出射角が90°となる角度である臨界角よりも大きな角度で入射する光は、境界面を透過することができず、媒質間の境界面において全反射される。
したがって、等方的に光の放射される有機エレクトロルミネッセンス素子19d〜22dにおいて、この臨界角よりも大きな角度で放射される光は、導波路の境界面で全反射を繰り返すことにより、導波路の中を、特に本実施の形態では、導波路1のクラッド1bに囲まれたコア1aの中を全反射を繰り返しながら進み、副走査方向の端面に至る。
そこで、本実施の形態では、この点に着目して、導波路1の副走査方向の端面を光取り出し面9とし、この光取り出し面9から出射される光を露光光として用いている。
すなわち、発光層4の面積を大きくすればする程、コア1a内を進む光が多くなるので、導波路1の副走査方向の端面である光取り出し面1に至る光の光量が増加することになる。ということは、導波路1の副走査方向の端面である光取り出し面9からの光を露光光とすれば、発光層4の面積を大きくするだけで発光光量が増加するので、印加電流を大きくして有機エレクトロルミネッセンス素子19d〜22dの素子寿命を短くすることなく、露光に必要な発光光量を得ることができるというものである。
つまり、本発明は導波路1の端面である光取り出し面9からの光を露光光としたものである。
そして、このような露光装置を用いた画像形成装置によれば、感光ドラム23a〜26a上に静電潜像が適正に形成されるので、高品質の画像を形成することができる。
特に、本実施の形態では、導波路である導波路1をコア1aとクラッド1bとで構成しているので、発光層から放射された光がより効率的に光取り出し面9に導かれるようになり、発光光量の一層の増加を図ることができる。但し、このようなコア1aとクラッド1bとの2層構造ではなくてもよい。
ここで、相互に隣接するコア1aの間には、遮光層または反射層を設けることができる。遮光層や反射層を設ければ、あるコア1aについて他のコア1aから光が入射することがなくなるので、光取り出し面9から取り出される光量のコア1a間におけるバラツキがなくなる。また、特に反射層を設けた場合には、発光層からコア1aに入射した光がより多く反射して光取り出し面9に到達するので、光量増加を図ることができる。
また、光取り出し面9の形状はたとえば矩形や六角形などにすることができるが、画素
形状に対応した形状にするのがよい。なお、導波路1をコア1aとクラッド1bとで構成したときには、光取り出し面9はコア1aとクラッド1bとで構成される面となる。
さらに、導波路1の光取り出し面9には、この光取り出し面9から出射される光の拡散角を狭くしたり平行光にする、つまり光の拡散を抑制する拡散抑制手段を形成することができる。なお、形成される拡散抑制手段には、凸レンズや凹レンズといった曲面レンズの他に、イオンドープ型やスリット状のUV変質型のレンズ、全反射を利用したメサ構造、あるいは、メサ構造の全反射面と同等な位置にミラー面を配置したテーパ反射構造などがある。また、レンズは個々の光取り出し面9に対して1つずつ形成される構造、あるいは1つの光取り出し面9に対して複数のレンズが形成される構造、あるいは複数の光取り出し面9に対して1つのレンズが形成される構造、あるいは全ての光取り出し面に対して1つのシリンドリカルレンズや1次元メサ構造のような、一体化したレンズで光の拡散を抑制することができる。
なお、導波路1の光取り出し面9と感光ドラム23a〜26aとは極めて接近した位置、たとえば画素の対角線以下の距離に配置されている場合、光取り出し面9から出射された光は、イメージ伝送光学系19f〜22fを介すことなく感光ドラムに照射される。あるいは、光取り出し面9と感光ドラム23a〜26aとが離れた位置に配置されている場合、イメージ伝送光学系19f〜22fを通って正立等倍で感光ドラム23a〜26aに結像される。
以上の説明においては、本発明をカラー画像形成装置に適用した場合について説明したが、たとえばブラックなど単色の画像形成装置に適用することもできる。また、カラー画像形成装置に適用した場合、現像色はイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色に限定されるものではない。
本発明の光源および露光装置、これを用いた画像形成装置、光入射方法は、発光素子と導波路との間のフレネル反射が抑制され、発光層で放射された光が効率よく導波路内に入射されることから、光源から放射される光量を大きくすることが可能になる。また、その結果として、同じ光量を得るのに必要な発光素子における光量を小さくできるため、低消費電力、長寿命な光源に適用できる。
また、光源から放射される光量が大きくなるため、高速、長寿命、高画質な露光装置および画像形成装置にも適用できる。
本発明の実施の形態1における光源の構成を示す概略断面図 図1の光源における発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図 図1の光源における別の発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図 図1の光源におけるまた別の発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図 図1の光源におけるまた別の発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図 図1の光源におけるまた別の発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図 本発明の実施の形態2における光源の構成を示す概略断面および発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図 本発明の実施の形態2における別の光源の構成を示す概略断面および発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図 本発明の実施の形態2におけるさらに別の光源の構成を示す概略断面および発光素子と導波路の間の屈折率を示す説明図 本発明の実施の形態3における光源の構成を示す概略断面図 本発明の実施の形態4における露光装置の光源として用いられた有機エレクトロルミネッセンス素子を示す斜視図 本発明の実施の形態4におけるカラー画像形成装置の構成を示す概略図 図12のカラー画像形成装置における露光部を詳しく示す説明図 図12のカラー画像形成装置における感光部を詳しく示す説明図 図12のカラー画像形成装置における現像部を詳しく示す説明図 従来の有機エレクトロルミネッセンス素子の要部を示す断面図
符号の説明
1 導波路
2 陽極
3 正孔輸送層
4 発光層
5 電子輸送層
6 陰極
7 発光素子
8 光入射面
9 光取り出し面
10 反射抑制層
11 微小構造体
12 光の角度変換手段
13 基板
14 カラー画像形成装置
15,16,17,18 現像部
19,20,21,22 露光部(露光装置)
19a,20a,21a,22a 基板
19b,20b,21b,22b 有機エレクトロルミネッセンス素子
19c,20c,21c,22c ドライバ
19d,20d,21d,22d 封止材
19e,20e,21e,22e 乾燥剤
19f,20f,21f,22f イメージ伝送光学系
23,24,25,26 感光部
28 転写部

Claims (26)

  1. 少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し、端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、前記発光素子と前記導波路との間のフレネル反射が抑制されることを特徴とする光源。
  2. 少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、前記発光素子と前記導波路との間には、少なくとも前記発光素子の屈折率と前記導波路の屈折率との間の屈折率である材料からなる反射抑制層が形成されることを特徴とする光源。
  3. 少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、前記発光素子と前記導波路との間には、連続的に屈折率の変化する反射抑制層が形成されることを特徴とする光源。
  4. 少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、前記発光素子と前記導波路との間には、発光素子から放出される光の波長以下の厚さの屈折率の異なる層が積層された反射抑制層が形成されることを特徴とする光源。
  5. 少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、前記導波路は、前記発光素子と前記導波路との間には、発光素子から放射された光の波長以下の大きさの微小構造体からなる反射抑制層が形成されることを特徴とする光源。
  6. 前記反射抑制層は、透湿性の低い材料からなることを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載の光源。
  7. 前記反射抑制層は、プラズマによるダメージを緩和することを特徴とする請求項2〜6の何れか一項に記載の光源。
  8. 前記反射抑制層は、前記発光素子あるいは前記導波路表面における凹凸を平坦化することを特徴とする請求項2〜7の何れか一項に記載の光源。
  9. 少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、前記導波路は、前記光入射面から対向する面に向かって連続的に屈折率が変化することを特徴とする光源。
  10. 前記導波路は、前記光入射面から対向する面に向かって連続的に屈折率が小さくなることを特徴とする請求項9記載の光源。
  11. 前記導波路は、前記光入射面から対向する面においてクラッドが形成されないことを特徴とする請求項9または10記載の光源。
  12. 前記導波路は、前記光入射面の屈折率と前記発光素子の屈折率との差は0.1以下であることを特徴とする請求項9〜11の何れか一項に記載の光源。
  13. 前記導波路は、前記光入射面からのイオン浸透により連続的に屈折率が変化することを特徴とする請求項9〜12の何れか一項に記載の光源。
  14. 前記導波路は、感光性材料からなることを特徴とする請求項9〜13の何れか一項に記載の光源。
  15. 前記導波路は、前記発光素子から放出される光の波長以下の厚さの屈折率の異なる層が積層されることを特徴とする請求項9〜14の何れか一項に記載の光源。
  16. 少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、前記導波路の屈折率と前記発光素子の屈折率との差は0.1以下であることを特徴とする光源。
  17. 少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源であって、前記発光素子と前記導波路との間には、光の角度変換手段が形成されることを特徴とする光源。
  18. 前記光の角度変換手段は、凹凸構造からなる散乱面であることを特徴とする請求項17記載の光源。
  19. 前記発光素子は、少なくとも正孔を注入する陽極、発光領域を有する発光層、および電子を注入する陰極を備えた有機エレクトロルミネッセンス素子からなることを特徴とする請求項1〜18の何れか一項に記載の光源。
  20. 前記導波路は、前記発光層と同じ材料を用いて形成されることを特徴とする請求項1〜19の何れか一項に記載の光源。
  21. 副走査方向の端面が光取り出し面とされた請求項1〜20記載の導波路を、それぞれの画素毎に主走査方向に光学的に分離された複数本が相互に平行に配列され、前記発光素子から放射されて前記導波路に入射し、主走査側端面に形成された光取り出し面から出射される光を露光光として用いることを特徴とする露光装置。
  22. 相互に隣接する前記導波路の間には遮光層または反射層が設けられていることを特徴とする請求項21記載の露光装置。
  23. 前記光取り出し面は画素形状に対応した形状であることを特徴とする請求項21または22記載の露光装置。
  24. 前記光取り出し面から出射された光は正立等倍で感光体に結像することを特徴とする請求項21〜23の何れか一項に記載の露光装置。
  25. 請求項21〜24の何れか一項に記載の露光装置と、前記露光装置により静電潜像が形成される感光体とを有することを特徴とする画像形成装置。
  26. 少なくとも電気エネルギーにより発光する発光層を備えた発光素子と、発光素子から放出された光を側面に形成された光入射面から入射し、端面に形成された光取り出し面から空気中へ出射する導波路とを備えた光源において、前記発光素子と前記光入射面との界面におけるフレネル反射を抑制し、前記導波路内に前記発光素子から放射された光を入射することを特徴とする光入射方法。
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