JP2005327001A - 専用端末及びその画面制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型店舗に1台の専用端末を設置し、同端末を2人のオペレータで交互に操作することで、専用端末の小型化、及び2台設置する場合と比較したコストダウンを図る。
【解決手段】入力及び種々の情報を表示する操作パネルによって所定の処理を行う専用端末であって、2人のオペレータのうちの一方のオペレータによる前記専用端末の使用状態を判別して前記操作パネルの使用状態を制御する構成判定機能と、該使用状態に対応して前記操作パネルの画面表示を制御する画面制御機能とを有する。前記操作パネルに表示する画面は、オペレータの入力操作を受け付ける受付表示部と、オペレータが前回処理した業務情報を表示する前回情報表示部と、処理中の業務情報を表示する処理中業務表示部とを有する。
【選択図】図7
【解決手段】入力及び種々の情報を表示する操作パネルによって所定の処理を行う専用端末であって、2人のオペレータのうちの一方のオペレータによる前記専用端末の使用状態を判別して前記操作パネルの使用状態を制御する構成判定機能と、該使用状態に対応して前記操作パネルの画面表示を制御する画面制御機能とを有する。前記操作パネルに表示する画面は、オペレータの入力操作を受け付ける受付表示部と、オペレータが前回処理した業務情報を表示する前回情報表示部と、処理中の業務情報を表示する処理中業務表示部とを有する。
【選択図】図7
Description
本発明は、特に、1台の操作パネル(タッチパネル)を1人のオペレータまたは、2人のオペレータで交互に操作し得る専用端末及びその画面制御方法に関するものである。
小型店舗で複数のオペレータが使用する専用端末では、1台の端末を交互に使用して販売などの業務を行っていた。このような専用端末では、操作中のオペレータが特定できないため、他のオペレータの操作結果を自身の結果と誤認識してしまう場合があった。
上記問題に対し、操作パネルを分割して使用する装置が考えられる。特許文献1には、複数人が異なった画面を同時に見る方法の例として、画面を左右に分割する画面分割方式が開示されている。具体的には、1台の装置を2人で利用するために、画面を縦に2分割し、左側に位置する利用者は左側の画面、右側に位置する利用者は右側の画面を使用する方式である。この方式は、対戦型ゲームなど、同一画面を分割して使用する方式と同様である。また、特許文献1には、見る方向により異なった画像を表示する視野制御型表示装置とこの表示装置に接続されるビデオゲームコントローラーと複数のプレーヤー用リモコン装置を具備するビデオゲーム装置が開示されている。
上記例にあるような、画面を分割して使用する装置は、その分割された表示領域が固定であり、1人当りの画面サイズが低下し、表示される情報量が制限されるため、狭い店舗内で交互に切り替えて使用する専用端末として考えたとき、業務効率が低下するという問題がある。
また、ビデオゲーム装置用の視野制御型表示装置は、構成や制御方法が複雑であり、狭い店舗内で交互に切り替えて使用する専用端末に採用することは、コストの面等から利点が少ない。
本発明の目的は、小型店舗に設置された1台の専用端末を2人のオペレータが交互に操作し得るようにすることによって、専用端末の小型化、及びコストダウンを図ることが可能な、専用端末及びその画面制御方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、誤操作を防止しつつ、効率的に1台の専用端末を2人で共用することが可能な、専用端末及びその画面制御方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、誤操作を防止しつつ、効率的に1台の専用端末を2人で共用することが可能な、専用端末及びその画面制御方法を提供することにある。
本発明は、所定の処理を行う専用端末であって、オペレータによる専用端末の使用状態を判別して操作パネルの使用状態を制御する構成判定機能と、該使用状態に対応して操作パネルの画面表示を制御する画面制御機能とを有することを特徴とする。
本発明の他の特徴は、操作パネルに表示する画面が、オペレータの入力操作を受け付ける受付表示部と、オペレータが前回処理した業務情報を表示する前回情報表示部と、処理中の業務情報を表示する処理中業務表示部とを有する専用端末にある。
本発明の他の特徴は、画面制御機能により、一方のオペレータの入力操作用に操作部を表示すると共に該一方のオペレータの業務情報を表示している状態において、同じ画面上に他方のオペレータの前回業務情報を表示する専用端末にある。例えば、操作パネルの左側に位置するオペレータが使用状態の画面では、左側にオペレータの入力操作を受け付ける受付表示部を、右側に右側オペレータが直前に行った業務情報を表示する前回情報表示部を配置する。左側オペレータの現在業務情報は、処理中業務表示部に表示する。また、処理中業務表示部には使用中のオペレータを示す操作者アイコンも配置し、背景色を左右のオペレータの使用状態によって変える。
本発明のさらに他の特徴によれば、入力及び種々の情報を表示する操作パネルによって所定の処理を行う専用端末であって、2人のオペレータのうちのいずれか一方のオペレータによる前記専用端末の使用状態を判別する構成判定機能と、該使用状態に対応して前記操作パネルの画面表示を制御する画面制御機能とを有し、前記画面制御機能は、前記一方のオペレータのための第1表示領域と、他のオペレータのための第2表示領域とを前記操作パネルの画面に表示すると共に、前記構成判定機能が前記一方のオペレータの使用を判断したとき、前記第1表示領域を前記第2表示領域の前面に表示する。このとき、第1表示領域と第2表示領域とは、例えば、操作パネル上の画面を画面横方向に一定幅だけ互いにオーバーラップする左右2個のフレームで構成されており、操作パネルの左側に位置するオペレータが使用中の画面では、左側オペレータの受付表示部及び処理中業務表示部を有する第1表示領域前面に表示すると共に、背面にありかつ第1表示領域とはオーバーラップしない第2表示領域の右側の部分に、右側オペレータの前回情報表示部を表示する。操作パネルの右側に位置するオペレータが使用中の画面では、上記各表示部を左右に入れ替えたものを表示する。
なお、受付表示部、前回情報表示部、処理中業務表示部等の各表示部は、各表示部と個々に対応する表示領域をそれぞれ設けても良く、あるいは、前記各表示部の幾つかを共通の表示領域に表示するようにしても良い。
本発明により、専用端末において、オペレータの使用または占有状況によって操作パネルを広く使うことができ、また、2人のオペレータで交互に使用することが可能となる。また、現在処理中のオペレータがどちらであるかがわかり易く、また、操作しやすいように画面表示できる。
また、本発明によれば、使用中のオペレータを特定して操作ボタン等の配置を変える。他方のオペレータからは遠い位置に操作ボタン等を配置することで、他方のオペレータには押下し辛く、誤操作防止の効果がある。
以下、本発明による、小型店舗で一人または複数のオペレータが使用する専用端末及びその画面制御方法の実施形態を説明する。
専用端末を使用してチケット307Aあるいはチケット307Bの販売を行う装置について、図1〜図8を参照して詳細に述べる。
図1に、装置全体のシステム構成例を示す。情報処理装置すなわちコンピュータを用いて構成される専用端末300は、操作パネル301、申込用紙に関する情報を読取り入力を行うためのOCRなどの情報読取装置(情報入力装置)302、操作パネル301と読取装置302からの入力情報に応じて、チケットの販売業務に関する所定の処理等の制御を行う制御装置304と、制御装置304の処理結果を出力するプリンタ303、及びハードディスク311で構成される。制御装置304は、CPUやメモリで構成され、各装置を全体的に制御するものである。制御装置304内のメモリやハードディスク311には、グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)を実装したOSもしくはプログラムや、専用端末300を用いて行われるチケット販売処理用のプログラム、及びこれらのプログラムを実行するために用いられる各種データ及び情報が保持されている。
操作パネル301は、GUIに対応した機能を有している。すなわち、操作パネル301は、ディスプレイとその下のタッチパネルとで構成されており、オペレータがディスプレイ上のボタン等を指定することにより接触位置におけるタッチパネルの圧力変化あるいは静電気力の変化が電気信号として検知され、入力情報として専用端末300に与えられる。従って、オペレータは、画面に表示されたボタンやアイコンなどの画像に対して指等で操作することにより、専用端末300に対する各種の入力を行うことができる。もちろん、図示しないキーボードによる入力結果の表示やマウスでのアイコンクリックの表示も可能である。
以上が、専用端末300をオペレータが1人で操作する場合の構成である。2人のオペレータが交互に操作する場合には、専用端末300のオプション装置である読取装置308を増設する。
オペレータが1人で操作する場合、オペレータ305は、エンドユーザ(購入者)から申込用紙306を受け取り、読取装置302にセットし、プリンタなどの印刷装置によりチケット307Aの販売を行う。
専用端末300を2人のオペレータが使用する場合には、専用端末300に、読取装置308が増設される。図示する操作パネル301の左側に位置するオペレータ305は読取装置302、右側に位置するオペレータ309は読取装置308を使用する。これにより、同じ専用端末を2人のオペレータが交互に操作し得るようになる。
2人のオペレータ305、309は、エンドユーザから申込用紙306または310を受け取り、読取装置302または308にセットして、チケット307A、307Bの販売を行う。
制御装置304は、専用端末300の使用状態が、オペレータ1人により操作される場合か2人のオペレータにより交互に操作され得る場合かを、例えば2つの読取装置302、308の接続状態で判別する。そして、この判別結果に基き、専用端末300を2人のオペレータが使用する場合には、操作パネル301の使用状態を制御し入力の受付を制限する構成判定機能を有している。また、この使用状態に応じて操作パネル301の画面の表示を制御する、画面制御機能を有している。
なお、読取装置302、308の接続状態で構成判定を行なう代わりに、専用端末300の初期設定の段階で、その専用端末300がオペレータ1人により操作されるものか、2人のオペレータにより交互に操作され得るものかを、設定できるようにしても良い。
使用状態に応じた操作パネル301の画面制御を行なうために必要なデータは、予め記憶装置(制御装置304内のメモリやハードディスク311のテーブル等:以下特に区別しないときは単に記憶装置)に保持されている。すなわち、操作パネル301の各画面に表示される各表示領域の形状及び各表示領域内の各種のボタンやアイコンなどの画像の形状、色、表示位置等に関するデータは、予め記憶装置に保持されており、これらのデータに基づいて、制御装置304が操作パネルの画面制御を行なう。
次に、図2により、制御装置304内の機能ブロックの構成例を示す。図示するように、制御装置304は、処理フロー制御部3041、操作パネル制御部3042、読取装置制御部3043、3044、プリンタ制御部3045及び記憶装置制御部3046で構成される。
処理フロー制御部3041は、専用端末全体の処理フローの制御を行う。上述した構成判定機能及び画面制御機能を有しており、構成判定の結果に応じて、操作パネル301の画面の表示及び入力受付を制御する。なお、構成判定の結果、オペレータが1人で操作する場合と判定されたときは、オプションの読取装置308を制御する読取装置制御部3044は起動されない。
操作パネル制御部3042は、操作パネル301からの入力情報を受け付け、処理フロー制御部3041へ通知する。また、処理フロー制御部3041の指示に従って操作パネル301の表示内容を変更する。この表示内容の変更には、画面の切り替えを含む。
読取装置制御部3043、3044は、それぞれ読取装置302、308からの入力情報を受け付け、処理フロー制御部3041へ通知する。
プリンタ制御部3045は、処理フロー制御部3041の指示に従ってプリンタ303へチケット印刷などの出力を指示する。
記憶装置制御部3046は、図1に図示する左右の各オペレータの現在の業務及び過去の業務に関する情報を、記憶装置の所定のファイルに記録する。例えば、オペレータごとに、業務処理の内容、日時、売上枚数及び販売金額等のデータが業務管理記録ファイルに記録され、また、チケットの種類ごとの発行券データ(券番、金額、日時等)が、発行券ファイルに記録される。また、操作パネル301の表示画面のデータ等の画面制御に関係したデータを、保持し管理する。
図3に、記憶装置の所定のファイルに保持された、画面制御に関係したデータ構造の特徴部分の一例を示す。制御装置304は、構成判定の結果と、使用状態に応じて、この画面のデータを用いて操作パネル301に表示するための画面制御を行う。図3の区分1、2は、使用形態が単独すなわち、読取装置が302のみであり、1オペレータ1人により操作される場合を示している。この場合、構成判定機能により単独使用と判定され、占有制御は行なわれない。表示切替は、画面の一部領域を入れ替えてなされる。
区分1は、単独使用時の初期画面のデータを示しており、図5の上段に示すような前回業務を所定時間表示する前回業務表示領域(前回情報表示部)103と現在業務表示領域(処理中業務表示部)104とを表示するためのデータがあり、領域102に関しては空欄となっている。
区分2は、図5の中段に示すような単独で処理中の画面に関するものであり、現在業務表示領域(処理中業務表示部)104と操作ボタン表示領域(受付表示部)107のためのデータがある。
また、区分3〜5は、使用形態が共用すなわち、読取装置302と308を用いて、2人のオペレータにより操作される場合の例を示している。構成判定機能により共用と判定されると、占有制御が行なわれる。
区分3は、共用の初期画面のデータを示しており、占有制御は中立であり、図7の上段に示すような前回業務を所定時間表示する前回業務表示領域(前回情報表示部)502、503と、現在業務表示領域(処理中業務表示部)504とを表示するためのデータがある。
区分4は、占有制御の判定で左側に位置するオペレータが占有と判定された場合のデータの例である。区分4には、図7の中段に示すような、左側に位置するオペレータが専用端末300を占有して操作するのに適した画面を表示するようなデータが保持されている。現在業務表示領域(処理中業務表示部)504を表示するためのデータに加えて、操作ボタン表示領域(受付表示部)505のためのデータもある。
区分5は、占有制御の判定で右側に位置するオペレータが占有と判定された場合のデータの例である。図8に示すような、右側に位置するオペレータが占有して操作するのに適した画面を表示するようなデータが保持されている。現在業務表示領域(処理中業務表示部)504を表示するためのデータに加えて、操作ボタン表示領域(受付表示部)507のためのデータもある。
この実施例によれば、操作パネル301の画面の一部の領域が、オペレータの使用状態に応じて入れ替えて表示される。図5の上段の通り、専用端末300を一人のオペレータが単独で使用する場合の初期画面101では、前回操作した業務情報を所定時間表示する例えば緑の背景色の前回業務情報表示領域103(第1表示領域)と、現在の業務を表示する緑の背景色の現在業務表示領域104(第3表示領域)とが表示される。領域102(第2表示領域)は空欄であり、背景色例えば青色のみが表示される。
前回業務情報は、前回の処理終了から所定時間だけ画面に表示され、その後及び端末起動直後は、背景色例えば黄色のみが表示される。前回業務情報を画面に表示しておくことにより、前回業務を行ったオペレータが、端末使用後、引き続き前回業務に関連した業務、例えば、チケットを顧客に手渡したりあるいは顧客との会話を行っている過程で、販売金額などの前回業務情報が必要な場合に、前回業務情報を簡単に参照できるので、業務を円滑に遂行できる。
なお、現在業務表示領域104は、他の2つの領域に比べて表示面積が大きく設定される。例えば現在業務表示領域104の上下方向の高さと、領域102あるいは領域103の高さとの比は、予め適当な値に設定される。一例を示せば、高さの比は2:1である。また、領域102と領域103の横方向の幅も同様であり、一例を示せば、幅の比は1:1として説明するが、左右いずれかのオペレータの操作状況に合わせて、幅の比率を変更し、使用中のオペレータに大きな表示領域が提供されるようにすることが望ましい。
オペレータが使用中の第二の画面106では、図5の中段の通り、オペレータの現在の業務情報は、業務情報表示領域(第3表示領域)104に表示する。図面の左下側に操作ボタン表示領域(第1表示領域)107を配置して表示する。第1表示領域107には、「続行」、「中断」等のボタン107a、107bが表示され、オペレータによる入力操作を受け付ける。
なお、オペレータが一人で操作する場合は、図1の専用端末300の正面に位置して操作することから、図5に示すように操作ボタン107a、107bを画面の右側に配置することで右利きのオペレータにとって操作性がよくなる。もちろん、左利きオペレータ用に、左右を入れ替えたパターンのデータも予め用意し、オペレータが選択できるようにしても良い。このように、オペレータの利き手に応じて画面のパターンを選択できるようにしても良い。
図5の第一の画面101と第二の画面106は、オペレータが処理中の現在の業務に関する業務情報の表示を行う業務情報表示領域と、処理中のオペレータの操作のみを受け付ける操作ボタン表示領域と、直前に行った業務情報を表示する前回業務情報表示領域とを有する画面である。
制御装置304の構成判定機能によりオペレータの使用状態が判別され、その結果に基づき、現在処理中のオペレータが操作しやすいように、画面制御機能により画面が制御される。
制御装置304の構成判定機能には、専用端末300の使用状態が一人か二人かの判別を行なう機能と、さらに、使用状態が二人の場合に、読取装置への申込用紙がセットすることを契機として二人(左右)のオペレータのいずれか一方の使用状態を判別してそれに伴う制御を行なう占有制御機能とがある。なお、使用状態が二人の場合については、図7等を使用して後述する。
次に、読取装置が1台で、専用端末を1人のオペレータが操作する場合について図4、図5により、説明する。図4に、1人のオペレータが専用端末を操作して、チケット販売を行う場合のフローを示す。
まず、操作パネルには、初期画面として図5の上段に示すような第一の画面101が表示される(ステップ400)。
オペレータ305は、エンドユーザから申込用紙306を受け取ると、読取装置302にこれをセットする。申込用紙306がセットされた場合、制御装置304内の読取装置制御部3043は、読取装置302から申込用紙セット検知を受け付け、その結果を処理フロー制御部3041へ通知する(ステップ401)。
処理フロー制御部3041は、申込用紙セットの通知を受けたら、読取装置の構成の判定(ステップ40A)を行う。この例では、1台の読取装置302が接続され専用端末300をオペレータが1人で操作するように構成されている。よって、構成判定では読取装置1台と判定し、以下のフローの処理がなされる。
処理フロー制御部3041は、まず、操作パネル制御部3042に対して第一の画面101から図5の中段に示すの第二の画面106に切り替えるよう指示する(ステップ40B)。さらに、読取装置制御部3043に対して申込内容解析の指示(ステップ402)を行う。すなわち、情報読取装置302で読み取られた申込用紙、例えばマークシートに記載された画像情報の認識処理を行い、申込内容の解析を行う。処理フロー制御部3041は、また、操作パネル制御部3042に対して、操作パネル301の業務情報表示領域104に解析された申込内容を表示するように指示する(ステップ403)。第二の画面106のボタン表示領域107には、「続行」、「中断」の入力用ボタン107a、107bが表示されている。オペレータは、解析され画面に表示された申込内容を確認し、内容が適切であれば、「続行」のボタンを選択する。これに伴い、押下ボタン判定(ステップ40C)で次のステップに進み、チケット情報を生成し(ステップ404)、さらに、プリンタ制御部3045に対してチケット印刷指示を行う(ステップ405)。オペレータが、解析され画面に表示された申込内容に不備がある、あるいは認識不能と判断したときは、「中断」のボタンを選択する。この時は、これらのチケット販売に関連した処理がなされない。
エンドユーザから受け取った申込用紙306が複数であった場合、処理フロー制御部3041は読取装置制御部3043に対して残申込用紙判定(406)指示を行い、未処理の申込用紙が有った場合(ステップ407)、申込用紙セット検知(ステップ401)に戻る。
判定の結果、申込用紙無の場合、操作パネル301上の画面の表示が変わり、ボタン表示領域102に「合計」のボタンが表示される(ステップ40D)。オペレータ305が操作ボタン表示領域107にある合計ボタンを押下すると、操作パネル制御部3042は操作パネルから合計ボタン押下を受け付け、処理フロー制御部3041へ通知する。処理フロー制御部3041は合計ボタン押下(ステップ408)の操作を受け付けた後、操作パネル制御部3042に対して、画面の表示を図5の中段の第二画面から図5の下段の第一画面(上段第一の画面と同じ)に切り替え、操作パネル301上の業務情報表示領域104に販売金額合計の表示を行なうように指示する(ステップ409)。
なお、上記処理に伴い、記憶装置の業務管理記録ファイルや発行券ファイルにもチケットの番号や販売日などの所定のデータが記録される。
次に、専用端末300を、2人のオペレータ305、309が読取装置302、308を使って、交互に操作する場合について、図6〜図7により、説明する。図6、図7は、操作パネル301の左側に位置するオペレータ305が、チケット販売を行う場合の例である。図6にそのときの制御装置304の処理フローを示し、図7に操作パネル上の画面の流れを示す。このように2人のオペレータが使用する場合は、専用端末300に対して第1、第2オペレータを左右にそれぞれ配置して、操作パネル301を共有する形態が望ましい。
共通の専用端末300に読取装置302、308を接続する。よって、制御装置304は、専用端末300を、2人のオペレータが使用し得る状態にする。専用端末300の読取装置制御部3043、3044から読取装置302、308の双方に対して「申込用紙セット検知」が行なえるように指示がなされているものとする。
操作前、操作パネル301上には図7の上段に示す第一の画面501が表示されている。第一の画面501には、左側のオペレータ305が直前に行った業務情報が左側の前回業務情報表示領域502に、右側のオペレータ309の業務情報は右側の前回業務情報表示領域503に表示されている。
従って、この段階では、左右いずれのオペレータ305、309も、申込用紙のセットを行うことができ、そしてチケット販売が行える。
ここで、左側に位置するオペレータ305が、エンドユーザから申込用紙306を受け取り、読取装置302に申込用紙306をセットしたとする。
制御装置304は上述1人のオペレータが操作する専用端末の場合と同様に、申込用紙セット検知し(ステップ401)、構成判定(ステップ40A)を行う。ここでは、読取装置が2台のため、処理フロー制御部3041は左側オペレータによる占有開始の処理(ステップ601)を行う。
この占有開始(ステップ601)の処理で、処理フロー制御部3041は、読取装置制御部3044に対して申込用紙セット検知を行わないように指示する。すなわち、占有開始(ステップ601)により、右側のオペレータ309が使用する読取装置308は、申込用紙セットの検知を行わないようになる。
続いて、処理フロー制御部3041は、操作パネル制御部3042に対して、現在のオペレータに対応する図7の中段に示す第二の画面506に切り替え表示を行うように指示する(ステップ602)。第二の画面506の現在業務表示領域(処理中業務表示部)504には、左側のオペレータが使用であることを示す操作者アイコン510が表示される。
なお、右側のオペレータが使用する場合には、図7の画面とは左右を入れ替えた図8に示す第二の画面506が表示される。
表示された第二の画面506の左下側にはボタン表示領域505があり、「続行」、「中断」のボタン505a、505bが表示され、左側のオペレータが、入力ミスなどに伴う業務中止などのボタンを押下できるようになる。前回業務情報表示領域503には、第一の画面501上の領域503と同じ情報を表示する。右側のオペレータ309に対応するボタン表示領域は表示されないので、右側のオペレータ309は操作が出来ない。また、前述の通り、操作者アイコン510の表示、及び業務情報表示領域の背景色が右側のオペレータが使用中とは異なることにより、左側のオペレータ305が使用中であることが明示される。(なお、右側のオペレータ309が使用中の場合、右側のオペレータ309に対応するボタン表示領域を表示すると共に、前述の通り、左側のオペレータ305とは異なった操作者アイコン510、及び背景色を使用する。)
以降、処理フロー制御部3041は、左側のオペレータ305の操作に基いて、1人のオペレータが操作する専用端末の場合と同様に、申込内容解析からチケット印刷までのチケット印刷処理(ステップ603)を行う。エンドユーザから受け取った申込用紙306が複数であった場含、処理フロー制御部3041は、同様に残申込用紙判定(ステップ406)を行う。申込用紙無の場合、第二の画面506上の操作ボタン領域505に合計ボタンが表示される(ステップ40D)。この画面上で、左側のオペレータ305が操作ボタン表示領域505上の合計ボタンを押下(ステップ408)すると、左側のオペレータによる占有の解除の処理(ステップ604)を行う。
以降、処理フロー制御部3041は、左側のオペレータ305の操作に基いて、1人のオペレータが操作する専用端末の場合と同様に、申込内容解析からチケット印刷までのチケット印刷処理(ステップ603)を行う。エンドユーザから受け取った申込用紙306が複数であった場含、処理フロー制御部3041は、同様に残申込用紙判定(ステップ406)を行う。申込用紙無の場合、第二の画面506上の操作ボタン領域505に合計ボタンが表示される(ステップ40D)。この画面上で、左側のオペレータ305が操作ボタン表示領域505上の合計ボタンを押下(ステップ408)すると、左側のオペレータによる占有の解除の処理(ステップ604)を行う。
占有解除(ステップ604)では、処理フロー制御部3041が読取装置制御部3044に対して読取装置308による申込用紙セット検知を行うように指示する。このような構成判定機能による占有解除の処理により、再び右側のオペレータ309も申込用紙セットが行えるようになる。もちろん、左側のオペレータ305も操作可能である。
最後に、処理フロー制御部3041は、操作パネル制御部3042に対して操作パネル301へ図7の下段に示す第一の画面501(上段第一の画面と同じ)を表示するように指示する。このように、左側のオペレータによるチケット販売処理の終了に伴い、初期状態、すなわち左右のオペレータがアクセスし得るようにする。また、前回業務情報表示領域502に左側のオペレータの前回業務処理の結果である販売金額合計を所定時間だけ表示するように指示する(ステップ409)。
本実施例によると、左側のオペレータ305の使用に引き続き、右側のオペレータ309が販売を開始した場合でも、左側の前回業務情報表示領域502には処理終了後所定の時間だけ左側のオペレータ305が販売した金額が表示されている。従って、左側のオペレータ305がチケット印刷処理(602)を終えて合計ボタン押下(408)を行った直後に右側のオペレータ309がチケット307Bの販売を開始していても、左側のオペレータ305は前回業務情報表示領域の内容を確認しながら、エンドユーザとチケットや代金の受け渡しを行うことができる。このように、1台の専用端末を2人で共用しながら、効率的に業務を処理することが可能となる。
次に、本発明の実施例2について図9〜図10で説明する。この実施例は、図1、図2に示した専用端末300において、エンドユーザからの要求で行うチケット販売の他に、エンドユーザからの要求なしで行う精算、照会などの業務も行えるようにした例である。
このような例を図1、図2に示した専用端末300にて実現する場合、業務を選択するためのボタンを操作パネル301の画面上に配置する必要がある。図9Aに、実施例2に対応する画面制御用のデータ構造の特徴部分の一例を示す。このデータ構造によれば、業務選択用のボタン類が操作パネルの画面上に配置される。
図9Aの区分1、2は、使用形態が単独すなわち、読取装置は302のみであり、1オペレータ1人により操作される場合を示している。区分3〜5は、共用の例である。
区分1は、単独使用の初期画面、区分2は単独で処理中のデータを示しており、いずれも、現在業務表示領域504及びこの領域内等に表示されるボタンのデータがある。
区分3〜5は、構成判定機能により使用形態が共用すなわち、読取装置が302と308であり、2人のオペレータにより操作される場合の例を示している。この場合、共用なので、占有制御が行なわれる。
区分3は、初期画面のデータを示しており、占有制御は中立であり、図10の上段に示すように、前回業務を所定時間表示する前回業務表示領域502、503と、現在業務表示領域504とを表示するためのデータや、現在業務表示領域などに表示するボタンのデータがある。
区分4は、占有制御の判定で左側に位置するオペレータが占有と判定された場合のデータの例である。区分4には、図7の中段に示すような、左側に位置するオペレータが専用端末300を占有して操作するのに適した画面を表示するようなデータが保持されている。操作ボタン表示の領域505のためのデータもある。
区分5は、占有制御の判定で右側に位置するオペレータが占有と判定された場合のデータの例である。右側に位置するオペレータが占有して操作するのに適した画面を表示するようなデータが保持されている。操作ボタン表示の領域のためのデータもある。
この例でも、読取装置を一台用いてオペレータが一人で使用する場合と、読取装置を二台用いて左右のオペレータが使用する場合とがあるが、以下の説明では、左右2人のオペレータ305、309が専用端末を操作する例について説明する。
オペレータが二人で使用する場合の画面において、操作前の画面701の業務情報表示領域504に、左右いずれのオペレータも業務を選択し得る操作ボタン702(703〜708)を置く。操作パネル制御部3042は、操作パネル301の操作ボタン702(703〜708)のいずれからの入力情報も受け付け得る状態にあり、入力に伴って処理フロー制御部3041へ通知し、或いは処理フロー制御部3041の指示に従って操作パネル301の表示内容を変更する。このように、処理フロー制御部3041の構成判定機能により左右のオペレータのいずれも専用端末300を占有可能とし、これに対応した画面制御を行う。
操作ボタン703〜705は、左側のオペレータ305が使用するボタンであり、操作ボタン706〜708は、右側のオペレータ309が使用する。チケット(307Aあるいは307B)の販売は、上述と同様に、読取装置302、或いは308に申込用紙306、或いは310のセットで行うことが可能であり、業務情報表示領域504上の操作ボタン703、或いは706押下に続けて読取装置302、或いは308に申込用紙306、或いは310をセットしても良い。また、精算業務は操作ボタン704、或いは707、照会業務は操作ボタン705、或いは708の押下により行えるものとする。各業務開始後の画面は、画面508と同様となる。
図9Bに処理フローを示す。操作パネル301上には、初期画面として図10の上段に示す第一の画面701が表示される(ステップ450)。第一の画面701には、現在業務表示領域504とこの領域内の操作ボタン702とが表示されている。また、左側のオペレータ305が直前に行った業務情報が左側の前回業務情報表示領域502に、右側のオペレータ309の業務情報は右側の前回業務情報表示領域503に表示されている。従って、この段階では、左右いずれのオペレータ305、309も、申込用紙のセットが行える。
ここで、左側に位置するオペレータ305が、エンドユーザから申込用紙306を受け取り、読取装置302に申込用紙306をセットしたとする。
制御装置304は申込用紙セット検知し(ステップ401)、構成判定(ステップ40A)を行う。そして、左側オペレータ305による占有開始の処理(601)を行う。続いて、処理フロー制御部3041は、操作パネル制御部3042に対して、画面を現在のオペレータに対応する図10の中段に示す第二の画面710に切り替えるように指示する(ステップ652)。表示された画面710の左下側にはボタン表示領域505があり、左側のオペレータが業務中止などのボタンを押下できるようになる。逆に、右側のオペレータ309は操作が出来ない。以降、処理フロー制御部3041は、左側のオペレータ305の操作に基いて、申込内容解析からチケット印刷までのチケット印刷処理(ステップ603)を行う。申込用紙が無となった場合、第二の画面710の操作ボタン領域505に合計ボタンが表示される(ステップ653)。この画面上で、左側のオペレータ305が操作ボタン表示領域505上の合計ボタンを押下(ステップ408)すると、左側のオペレータによる占有解除の処理(ステップ654)を行う。
占有解除(ステップ654)では、処理フロー制御部3041が読取装置制御部3044に対して読取装置308による申込用紙セット検知を行うように指示する。このような構成判定機能による占有解除の処理により、再び右側のオペレータ309も申込用紙セットが行えるようになる。
最後に、処理フロー制御部3041は、操作パネル制御部3042に操作パネル301に図10の下段に示す画面701を表示する。現在業務表示領域504には操作ボタン702があるので、左右のオペレータがアクセスし得るようになる(ステップ459)。
本実施例によれば、1台の操作パネルを有した専用端末において、操作パネルを広く使いながら、2人のオペレータで交互に使用することが可能となる。また、操作ボタン表示領域の配置によって、使用中のオペレータを特定することができる。また、操作ボタン表示領域は他方のオペレータから遠くに配置しているため、他方のオペレータには押下し辛く、誤操作防止の効果がある。
次に、実施例3として、他の業務の処理中に、チケット販売を割り込みで行える例を図11〜図14で説明する。
専用端末300では、2人のオペレータで交互に使用する場合であっても、エンドユーザへの対応を迅速に行う必要がある。そのために、エンドユーザと密着したチケット販売は、精算や照会などのエンドユーザからの要求なしで行う業務よりも優先度が高い。よって、専用端末300を使って精算や照会業務中であっても、エンドユーザが来店した場合、その要求に基づきチケット販売を割り込みで行えることが望ましい。この点に関して、上記例では、オペレータ305が精算業務中は、業務を中止しない限り、オペレータ305が占有中のため、エンドユーザが来店したとしても右側のオペレータ309はチケット販売を行うことができない。実施例3は、このような場合にも対応できる機能を持たせた例である。
この例でも、読取装置を一台用いてオペレータが一人で専用端末を使用する場合と、読取装置を二台用いて左右のオペレータが同じ専用端末を使用する場合とがある。
同じ専用端末をオペレータが二人で使用する場合において、チケット販売を割り込みで行えるようにするという課題は、操作パネル上で左右のオペレータの入力を受け付ける機能を持つ画面、換言すると各々タッチパネルとディスプレイの機能を備えた画面で、一部がオーバーラップする第1の領域(フレーム)と第2の領域(フレーム)とを前後に切り替えて表示する制御機能を採用することで解決できる。第1の領域(フレーム)は全体として画面のやや左側に寄せて表示され、第2の領域(フレーム)は画面のやや右側に寄せて表示される。
この例では、受付表示部(ボタン表示領域)、前回情報表示部、処理中業務表示部が共通の表示領域に表示される。すなわち、第1の領域(フレーム)には左側に位置するオペレータのための受付表示部、前回情報表示部、処理中業務表示部が表示され、第2の領域(フレーム)には右側に位置するオペレータのための受付表示部、前回情報表示部、処理中業務表示部が表示される。この場合、処理中業務表示部には現在の処理に関した情報が表示されるが、その処理情報の中の「販売合計金額」のような前回情報として利用される情報は、常に画面端の前回情報表示部の位置に表示されるよう、予めフレーム内における処理中業務(現在業務)の表示方式を設定しておく。これにより、例えば、左側に位置するオペレータが第1の領域(フレーム)を使用して現在業務を処理した後、右側に位置するオペレータが使用を開始したために第1の領域(フレーム)が背面に切り替えられたとしても、左側に位置するオペレータの前回情報表示部の情報は第2の領域(フレーム)に邪魔されずに見ることができる。
図11に、画面制御用データ構造の特徴の一例を示す。制御装置304は、一人あるいは左右二人のオペレータの操作を受け付け、左右のオペレータの使用状態、及びボタン操作の内容に基き画面制御用データを読み出し、エンドユーザへの対応優先という処理基準に沿って操作パネルの画面の表示を制御する。
図11の区分1、2は、使用形態が単独すなわち、読取装置は302のみであり、1オペレータ1人により操作される場合を示している。区分3〜7は、共用の例であり、構成判定機能による画面制御がなされる。また、操作パネルのボタン操作の結果によっても、画面制御がなされる。
区分1は、単独使用の初期画面、区分2は図14の上段に示したような単独で処理中の画面データを示しており、ボタン表示領域を含む第1の領域(フレーム)802、所定時間表示される前回情報領域を含む第2の領域(フレーム)の表示のためのデータがある。
区分3〜7は、構成判定機能により使用形態が共用すなわち、読取装置が302と308であり、2人のオペレータにより操作される場合の例を示している。この場合、共用なので、占有制御が行なわれる。
区分3は、共用の初期画面のデータを示している。この例は、予め設定された左優先に対応する占有制御がなされる。データとしては、図13に示すように、第1の領域(フレーム)802に現在業務や操作ボタンを表示するためのデータや、第2の領域(フレーム)803に前回業務を所定時間表示するデータ等がある。
区分4は、占有制御の判定で左側に位置するオペレータが占有と判定された場合のデータの例であり、図14の上段に示すような、左側に位置するオペレータが専用端末300を占有して精算処理をするのに適した画面を表示するようなデータが保持されている。操作ボタン表示の領域のためのデータもある。
区分5は、割り込み操作の結果、占有制御の判定で右側に位置するオペレータが占有と判定された場合のデータの例であり、図14の中段に示すような、右側に位置するオペレータが専用端末300を占有して操作するのに適した画面を表示するようなデータが保持されている。すなわち、第2の領域(フレーム)803に現在業務や操作ボタンを表示するためのデータ、第1の領域(フレーム)802に前回業務を所定時間表示するデータ等がある。
区分6は、割り込み操作が終了し、占有制御の判定で左側に位置するオペレータが占有と判定され、第1の領域(フレーム)802を前面に表示する場合のデータの例である。区分7は、左側に位置するオペレータが専用端末300を占有して照会処理をするのに適した画面を表示するようなデータが保持されている。
この例では、前面に表示される現在業務表示領域は、背面に表示される前回業務表示領域に比べて表示面積が大きく設定される。例えば、第1の領域及び第二の領域は、それぞれ画面全体の横幅の3/4の幅を有する。第1の領域は、画面の左端から、画面横方向に全画面幅の3/4の幅の位置まで表示される。逆に、第2の領域は、画面の右端から、画面横方向に全画面幅の3/4の幅の位置まで表示される。よって、第1の領域と第2の領域は、画面横方向に全画面幅の1/2だけオーバーラップする。また、第1の領域と第2の領域とは、画面上でいずれか一方が前面になるようにして前後に重ねて同時に表示される。従って、第1の領域の全体が前面に現在業務表示領域として表示されたとき、背面にある第2の領域は、第1の領域とオーバーラップしない右側1/4の幅の部分だけが、前回業務表示部として前面に表示される。先にも述べたように、処理中業務表示部には現在の処理に関した情報が表示されるが、その情報中の、例えば、例えば「販売金額」のような前回情報として利用される情報の欄は、現在の業務を処理中も常に前回情報表示部の位置に表示されるように、予め処理中業務の表示方式が設定されているので、第1の領域と第二の領域の前背面表示が切り替えられても、前回情報部は常に前面に表示される。
なお、オペレータが一人で使用する場合は、第1の領域のみが表示される。処理時の画面については、説明を省略する。
次に、左右二人のオペレータが使用する場合について説明する。
図12に、左側のオペレータ305が専用端末を使って精算業務中に、右側のオペレータ309が同じ専用端末でチケット販売の処理を割り込みで行った場合のフローを示し、その時の画面を、図13〜図14に示す。
まず、初期画面に関しては、予め、左右二人のオペレータのいずれかに対応する画面を初期画面として設定する。この例では、図13に示すように、専用端末300の操作パネルに表示される初期画面801は、左側のオペレータが使用する第1の領域(フレーム)を前面にした画面になるようにデフォルトとして設定されている。
画面801では、第1の領域802を前面に、第2の領域803を背面に配置する。前面にある第1の領域802上には、ボタン群(804、805、806)が配置されており、操作者アイコン812も配置する。第2の背面の領域803上には、同様にボタン群(807、808、809)が配置されており、右側オペレータの前回業務情報を業務終了後一定時間表示している。
反対に、右側のオペレータが使用中の画面(図示略)では、第2の領域803を前面に、第1の領域802を背面に切替て配置する。また、第1の領域802と第2の領域803の背景色は、例えば、前者が緑、後者が青のように、異なるに配色する。図13に図示される点線は、右側オペレータ用の画面803(第2の領域)がある端部を示し、第1の領域802の背面に隠れていることを示している。
まず、初期画面801を表示する(ステップ900)。画面801では、左側のオペレータ305が使用する第1の領域802が前面に表示されているが、左右のオペレータ305、309共に、全業務の操作ボタン(804〜809)を押下することが可能である。
左側のオペレータ305が専用端末を使って精算業務を行うために、第1の領域802上の精算ボタン805を押下すると、制御装置304上の操作パネル制御部3042は操作パネル301から精算ボタン押下を受け付け、処理フロー制御部3041へ通知する。処理フロー制御部3041は、精算ボタン押下(ステップ901)により、使用不可ボタン指定(ステップ902)を操作パネル制御部3042に指示する。使用不可ボタン指定(ステップ902)があると、画面制御機能により、左側のオペレータ305に対応する第1の領域802上の操作ボタン805、806、及び右側のオペレータ305に対応する第2の領域803のボタン808、809は淡色表示となり、操作パネル制御部3042は当該ボタン押下を検出しないようになる。
次に、制御装置304にて精算情報計算(ステップ903)を行っているとき、エンドユーザが来店したため、右側のオペレータ309はエンドユーザから申込用紙310を受け取り、読取装置308に申込用紙310をセットしたとする。制御装置304内の読取装置制御部3044は、読取装置308から申込用紙セット換知を受け付け、処理フロー制御部3041へ通知する。処理フロー制御部3041は、申込用紙セット検知(ステップ401)により、構成判定(ステップ40A)に伴う処理を行い、さらに、占有開始(ステップ601)を行う。占有開始(ステップ601)では、処理フロー制御部3041が、読取装置制御部3043に対して申込用紙セット換知を行わないように指示する。また、処理フロー制御部3041は、操作パネル制御部3042に対して、画面を図14の中段に示す第二の画面811へ表示を切り替えることを指示する(ステップ40B)。
操作パネル301上の第二の画面811は、右側のオペレータ309が使用中のため、右側のオペレータに対応する第2の領域803が前面表示となる。同時に、第1の領域802の操作ボタン804も淡色表示(805、806は既に淡色表示)となるように指示する。淡色表示とすることで操作パネル制御部3042は当該ボタン押下を検出しないようになるため、左側のオペレータ305の操作は行えなくなるが、専用端末300はバックグラウンドでこのオペレータ305の操作に伴う精算情報計算(ステップ903)の動作を続ける。
右側のオペレータ309の操作によるチケット販売は、上述の実施例と同様に操作ボタンを有する画面を表示し、チケット印刷処理(ステップ602)、及び読取装置制御部204に対する残申込用紙判定(ステップ406)を行う。申込用紙無の場合、画面の操作ボタンを合計ボタンに切り替える(ステップ40D)。この画面上で右側のオペレータ309が第2の領域803上の合計ボタンを押下すると、操作パネル制御部3042は合計ボタン押下を受け付け、処理フロー制御部3041へ通知する。処理フロー制御部3041は、合計ボタン押下(ステップ408)により、占有解除(ステップ603)を行う。
占有解除(ステップ603)では、処理フロー制御部3041が読取装置制御部3043に対して申込用紙セット検知を行うように指示する。これにより、再び左側のオペレータ305も申込用紙セットが行えるようになる。また、第1の領域802の操作ボタン804及び第2の領域803の操作ボタン807は、再び押下可能となる。
次に、処理フロー制御部3041は操作パネル制御部3042に対して販売金額合計表示(ステップ409)を指示すると共に、操作パネル制御部3042に対して、画面切り替えを指示する。販売金額合計表示では、第2の領域803の業務内容表示領域の内、第1の領域802と重ならない場所に販売金額合計を表示し、第1の領域802を再度前面に表示する。
続いて、精算情報計算(ステップ903)に戻り、計算が終了していた場合、処理フロー制御部3041は操作パネル制御部3042に領域822に精算結果の表示(ステップ904)を行うように指示し、プリンタ制御部3045に対して精算結果印刷(ステップ905)の指示を行う。その後、画面切り替えにより画面を図14の下段の第一の画面811の表示へ切り替えることを指示し、使用不可ボタンの解除を行なう(ステップ910)。なお、一連の処理の間、記憶装置の業務管理記録ファイルや発行券ファイルにも所定のデータが記録される。
この実施例によれば、操作パネル301のサイズは多少大きくなるが、一人のオペレータが専用端末を使って精算や照会業務中であっても、他のオペレータによるエンドユーザへの対応を迅速に行うことが可能になる。
以上述べたとおり、本発明は、操作パネルを2人で共用する専用端末に利用することができる。実施例では、読取装置は302、308の2台、プリンタは303の1台としたが、その他の入力装置、出力装置が存在しても良いし、入力装置は操作パネルだけの場合、出力装置無しの場合などにも利用できる。
なお、専用端末300の操作パネルの画面表示形式は、実施例で述べた例に限定されるものでは無い。左右のオペレータが画面の状態を認識しやすいものであればよい。例えば、前回業務情報表示領域を過去に遡って複数回表示できるようにしても良い。
また、本発明は、小型店舗で複数の販売員が使用する専用端末として、例えば、狭い場所で使用される券売機や売店のレジスター等にも適用できる。
101…第一の画面、102…操作ボタン表示領域(第1表示領域)、103前回業務表示領域(前回情報表示部)、104現在業務表示領域(処理中業務表示部)、106…第二の画面、107…操作ボタンの表示領域(第1表示領域)、300…専用端末、301…操作パネル、302、308…読取装置、303…プリンタ、304…制御装置、305、309…オペレータ、306、310…申込用紙、307A、307B…チケット、311…外部記憶装置、3041…処理フロー制御部、3042…操作パネル制御部、3043…読取装置制御部、3045…プリンタ制御装置、3046…記憶装置制御部、401…申込用紙セット検知の処理、402…申込内容解析の処理、403…申込内容表示の処理、404…チケット情報生成の処理、405…チケット印刷の処理、406…残申込用紙判定の処理、407…申込用紙有の場合の流れ、408…合計ボタン押下の処理、409…販売金額合計表示の処理、503…前回業務情報表示領域(第2表示領域)、504…業務情報表示領域(第3示領域)、505…操作ボタン表示領域、510…操作者アイコン、601…占有開始の処理、602…402〜405の処理、603…占有解除の処理、702(703〜708)…操作ボタン、901…生産ボタン押下の処理、902…使用不可ボタン指定の処理、903…精算情報計算の処理、904…精算結果表示の処理、905…精算結果印刷の処理。
Claims (8)
- 入力及び種々の情報を表示する操作パネルによって所定の処理を行う専用端末であって、
2人のオペレータのうちの一方のオペレータによる前記専用端末の使用状態を判別して前記操作パネルの使用状態を制御する構成判定機能と、該使用状態に対応して前記操作パネルの画面表示を制御する画面制御機能とを有する専用端末。 - 請求項1記載の専用端末であって、前記操作パネルに表示する画面は、オペレータの入力操作を受け付ける受付表示部と、オペレータが前回処理した業務情報を表示する前回情報表示部と、処理中の業務情報を表示する処理中業務表示部とを有する専用端末。
- 請求項1記載の専用端末であって、
前記画面制御機能は、前記一方のオペレータの入力操作用に操作部を表示すると共に該一方のオペレータの業務情報を表示している状態において、同じ画面上に他方のオペレータの前回の業務情報を表示する専用端末。 - 請求項1記載の専用端末であって、
前記画面制御機能は、前記構成判定機能による前記使用状態の判別結果に基いて、該操作パネルの左側に位置するオペレータが使用状態のときは前記画面の左側に操作部を表示し、且つ、右側に位置するオペレータが使用状態のときは前記画面の右側に前記操作部を表示するように切り替える専用端末。 - 入力及び種々の情報を表示する操作パネルによって所定の処理を行う専用端末であって、
2人のオペレータのうちのいずれか一方のオペレータによる前記専用端末の使用状態を判別する構成判定機能と、該使用状態に対応して前記操作パネルの画面表示を制御する画面制御機能とを有し、
前記画面制御機能は、前記一方のオペレータのための第1表示領域と、他のオペレータのための第2表示領域とを前記操作パネルの画面に表示すると共に、前記構成判定機能が前記一方のオペレータの使用を判断したとき、前記第1表示領域を前記第2表示領域の前面に表示する専用端末。 - 請求項5記載の専用端末であって、
前記第1表示領域と前記第2表示領域とは、前記操作パネル上の画面横方向に一定幅だけ互いにオーバーラップするように構成されており、
操作パネルの左側に位置するオペレータが使用中の画面では、左側オペレータの受付表示部及び処理中業務表示部を有する第1表示領域を前面に表示すると共に、背面にありかつ第1表示領域とはオーバーラップしない第2表示領域の右側の部分に、右側オペレータの前回情報表示部を表示し、
前記操作パネルの右側に位置するオペレータが使用中の画面では、上記各表示部を左右に入れ替えたものを表示する専用端末。 - 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記表示部の操作者アイコン、及び各画面の背景色を2人のオペレータのうち一方のオペレータの使用状態によって変えることを特徴とする専用端末。
- 情報入力装置から入力された情報と操作パネルを介して入力された情報とに基いて所定の処理を行う専用端末の画面制御方法であって、
2人のオペレータのうち一方のオペレータによる前記専用端末の使用状態を判別する構成判定機能及び前記操作パネルの画面表示を制御する画面制御機能とを有し、
前記構成判定機能が前記一方のオペレータの使用状態を判別したとき、前記画面制御機能は前記一方のオペレータが占有している旨を前記操作パネルに表示し、
前記構成判定機能が他方のオペレータの使用状態を判別したとき、前記画面制御機能は前記他方のオペレータが占有している旨を前記操作パネルに表示する専用端末の画面制御方法。
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