JP2005326656A - 光ケーブルの解体方法及び解体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブル外被の剥ぎ取りの段階で吸水テープ等の異物が除去でき、再生化段階での異物除去に要する設備、マンアワーの低減を図り採算性を向上させると共に、品質の安定したリサイクル品の確保を可能とした光ケーブルの解体方法と解体装置を提供する。
【解決手段】ケーブル本体部2,3と樹脂製のケーブル外被6との間にテープ材4を介在させた光ケーブル1から、ケーブル外被6を剥ぎ取る光ケーブルの解体方法である。ケーブル外被6に長手方向に沿って0.2mm〜0.5mm程度の薄皮Sを残して切込みを入れて、ケーブル外被6をケーブル本体部から剥ぎ取るようにする。ケーブル外被6には、対向する2方向から切込みを入れ、切込みを入れられたケーブル外被6を排出側に引取り、次いでテープ材4に切込みを入れて除去するようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、廃棄処分のために回収された光ケーブルを解体して、樹脂製のケーブル外被をリサイクルできるように剥ぎ取るための光ケーブルの解体方法及び解体装置に関する。
情報流通の促進に向けてネットワークの光化が進展するなか、使用済み光ケーブルの廃棄量も増大している。このような中で、地球環境保護と資源の有効利用促進が求められており、光ケーブルのリサイクルが大きな課題となっている。特に、ポリエチレン等の樹脂材を使用しているケーブル外被の再利用についての検討が進められている。このケーブル外被のリサイクルに関して、今までに、主として再利用を容易にするために光ケーブル自体の開発が行なわれ、種々の提案がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
今後に新たに布設される光ケーブルは、上述の再利用を考慮した形態のものが使用されることから、リサイクル化が一層進められることが期待できる。しかし、当面は、使用済みとして回収される光ケーブルには、このような再利用を考慮した構成がとられていないものが多い。このため、既存の光ケーブルを解体しリサイクルするには、一般に、カッター刃を用いてケーブル外被を剥ぎ取る方法が用いられる。
特開2002−243999号公報 特開2004−20619号公報
光ケーブルとして、特許文献1,2にも示されているような、スロットに光ファイバテープ心線を収納した多心構造のものが多用されている。図6(A)は、このスロットを用いた光ケーブルの概略を示し、図6(B)は光ケーブルの外被をカッター刃で切裂く例を示す図である。図中、1は光ケーブル、2はスロット、2aはスロット溝、3は光ファイバテープ心線、4はテープ材、5は切裂き紐、6はケーブル外被、7はカッター刃を示す。光ケーブル1は、この図に示すように、例えば、螺旋状又はSZ状の複数条のスロット溝2aを有するスロット2に、多数の光ファイバテープ心線3を収納し、その外周を吸水ないしは押え巻等のテープ材4を巻き、必要に応じて切裂き紐5を縦添えして、その外周をポリエステル等のケーブル外被6で被覆した構造のものが一般的である。
上記の光ケーブル1を使用済みとして廃棄するに際して、光ケーブル1は、メタルケーブルと比べて構造的に複雑であることから、ケーブル外被6のみの剥離分別には困難が伴う。すなわち、図6(A)で示したように、例えば、ケーブル本体部の外周に、スロット2内への走水防止のために吸水性のテープ材4が巻きつけられ、その外側をケーブル外被6が密着状態で形成される。この吸水性のテープ材4は、長期の使用で光ケーブル1が高温で晒されたり、吸水膨潤したりしてケーブル外被6に粘着していることが多い。また、ケーブル外被6を剥ぎ取った後、長い間放置しておくと付着しているテープ材4が水分を吸水して、付着状態が強固になって、ますます除去が難しくなる。
ケーブル外被6の剥ぎ取りは、例えば、図6(B)に示すように、ケーブル外被の側面にカッター刃7を当てて切裂き、これをスロット2から引き離すようにして剥ぎ取っている。この場合、カッター刃7は、テープ材4も同時に切裂いて、テープ材4がケーブル外被6の内面に付着した状態で剥ぎ取られる。また、光ケーブル1には、ケーブル外被6を引裂くための切裂き紐5が配されているものもある。この切裂き紐5を引っ張ることでケーブル外被6のみを切裂くことは可能である。しかし、この場合、廃棄のために回収される光ケーブルは、数m〜30m程度の長さに切断されて供給されることが多い。この程度の長さでは、切裂き紐5を引っ張ると、光ケーブルから抜けてしまい、ケーブル外被6の引裂きを行なうことができない。
図7は、上記の状況のもとに既存の回収された光ケーブル1を、解体し再生化する作業フローの概略を示した図である。図中、10はサプライ装置、11は剥ぎ取り装置、12は乾燥機、13はテープ除去装置、14は粉砕装置、15は押出し装置、16は冷却装置、17はペレット成形装置、18はリサイクル品を示す。その他の符号は、図6で用いたのと同じ符号を用いることにより説明を省略する。
光ケーブル1の再生化に際して、回収された廃棄用の光ケーブル1は、数mの短尺品〜30m程度のコイル状に巻き取られた束取り品の形態で提供される。この光ケーブル1は、サプライ装置10にセットされ、皮剥ぎ装置とも言われている剥ぎ取り装置11により、ケーブル外被6が引き剥がされる。このケーブル外被6は、上述したように内側に吸水テープ等のテープ材4が付着された状態で剥ぎ取られ、再生化工程に供給される。ケーブル外被6が引き剥がされた後、人手によりスロット内から光ファイバテープ心線等が取出され、小さく分断して産業廃棄物として処分される。
光ケーブル1から引き剥がされたケーブル外被6は、再生化工程に供するために、乾燥機12に通すことで加熱乾燥され水分等が除去される。この乾燥工程により、ケーブル外被6に付着されているテープ材4の除去が比較的容易となり、回転ブラシ等を用いたテープ除去装置13により、吸水テープの除去を行なう。しかし、粘着状態で付着しているテープ材4の除去は、テープ除去装置13だけでは完全ではないため、作業者によりさらに残りにテープ材4の除去作業が行なわれる。
この後、テープ材4が完全に除去されたケーブル外被6は、粉砕装置14により細かく粉砕される。この粉砕された樹脂材は、加熱溶融されて押出し装置15により再利用可能な樹脂材料として連続的に押出し供給され、冷却装置16により冷却される。この後、冷却された樹脂材料は、ペレット成形装置17によりペレット化され、リサイクル品18として再利用に供される。
以上のような作業フローを経ることで、回収された光ケーブルから剥ぎ取られたケーブル外被は、新たなケーブル外被用の材料として使用可能となる。しかし、上述した作業フローでは、設備、マンアワーがかかり、コスト面で採算性がとれないという問題がある。そこで、吸水テープ等の異物がケーブル外被に付着されたままの状態で、ケーブル外被を加熱溶融させて再生化を図ることも考えられる。この場合、再生化工程で異物を網などのフィルターを用いて除去することとなるが、目詰まりが生じやすく、このためフィルターの取り替えが頻繁となる。そこで、フィルターの交換に自動交換手段を用いると、やはり設備費が嵩んでくる。また、リサイクル品の品質確保ができないと、これを利用した光ケーブルは、伝送損失の増加に繋がることとなる。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、ケーブル外被の剥ぎ取りの段階で吸水テープ等の異物が除去でき、再生化段階での異物除去に要する設備、マンアワーの低減を図り採算性を向上させると共に、品質の安定したリサイクル品の確保を可能とした光ケーブルの解体方法と解体装置の提供を課題とする。
本発明による光ケーブルの解体方法は、ケーブル本体部と樹脂製のケーブル外被との間にテープ材を介在させた光ケーブルから、ケーブル外被を剥ぎ取る光ケーブルの解体方法であって、ケーブル外被に長手方向に沿って0.2mm〜0.5mm程度の薄皮を残して切込みを入れて、ケーブル外被をケーブル本体部から剥ぎ取るようにする。ケーブル外被には、対向する2方向から切込みを入れ、切込みを入れられたケーブル外被を排出側に引取り、次いでテープ材に切込みを入れて除去するようにする。
また、本発明による光ケーブルの解体装置は、ケーブル本体部とケーブル外被との間にテープ材を介在させた光ケーブルから、ケーブル外被を剥ぎ取る光ケーブルの解体装置であって、ケーブル外被に長手方向に沿って切込みを入れるカッター装置と、切込みを入れたケーブル外被を排出させる引取り装置とを備え、カッター装置は位置調整可能なケーブル保持ローラと切込み量が調整可能なカッター刃調整機構を有している。このカッター刃の切込み量調整は、0.1mm以下の単位で調整可能とされ、この調整には、ネジ式調整手段と切込み量計測手段を用いることができる。
本発明によれば,解体により剥ぎ取られるケーブル外被の吸水テープ等の異物付着を少なくすることができ、ケーブル外被の再生化工程での設備や作業量を簡素化することができる。また、剥ぎ取られたケーブル外被は、異物付着が少ないことから、再生化されたリサイクル品の品質を安定で良質なものとすることができる。
図により本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明によるケーブル外被の剥ぎ取りを説明する図、図2は本発明による解体装置の概略を説明する図である。図中、20は解体装置、21はガイドローラ、22はケーブル送込み装置、23はカッター装置、24aは第1のケーブル保持ローラ、24bは第2のケーブル保持ローラ、25はカッター刃調整機構、26は外被ガイドローラ、27は外被引取り装置、28はテープ切断装置、29は紐ガイドローラ、30は紐巻取り装置を示す。
本発明の対象とする光ケーブルは、例えば、図1に示すようなスロット2に設けた螺旋状、或いは、SZ状のスロット溝2aに光ファイバテープ心線3を収納してなるケーブル本体部と外装となるケーブル外被6との間に、テープ材4を介在させた構成のものとする。テープ材4は、スロット2の外周に巻きつけ等で設けられ、スロット溝2a内に収納される光ファイバテープ心線3をスロット溝2a内に保持する押え巻きとしての機能を備える。また、このテープ材4に吸水性のものを用いることにより、スロット溝2aに沿って水がケーブル内を走水するのを阻止する機能を持たせることができ、吸水テープとも言われている。
ケーブル外被6は、ケーブル本体部(スロット2に光ファイバテープ心線3を収納した状態)の外周に巻き付けられたテープ材4の外側に、押出し成形等によって形成され、テープ材4の外面に密着状態となっている。また、この他、光ケーブルの接続端末の形成で、ケーブル外被6を切裂いて除去しやすくするために、ケーブル外被6とテープ材4との間に、ケブラー(R)等で形成された1〜2本の切裂き紐5を配した構成のものもある。ケーブル外被6は、一般にポリエチレン(主として低密度ポリエチレンが多い)で、例えば、厚さ2.0mm程度で形成され、光ケーブルを廃棄処分とする際には、このポリエチレンを回収し再利用することが望まれる。
このため、ケーブル外被6にカッター刃7により切込みを入れ、ケーブル本体部から引き剥がすようにして分離させる。しかし、従来は、図6で説明したように、カッター刃7はテープ材4も同時に切裂いてケーブル外被6の内面に付着した状態で剥ぎ取っている。このため、テープ材4をケーブル外被6に付着された状態で剥がすと、今度はケーブル外被6から剥がすのが大変になり、図7のような作業フローとなってしまう。
本発明においては、カッター刃7によるケーブル外被6への切込みで、図1(B)に示すように、0.2mm〜0.5mm程度の薄皮Sが残るように切込み入れる。この結果、テープ材4は、ケーブル本体部側に巻きついた状態で保持され、ケーブル外被6の薄皮部分Sは引き裂き力で切断させることで、ケーブル外被6のみを引き剥がすことができる。なお、部分的にテープ材4とケーブル外被6との付着力が強く、テープ材4がケーブル外被6側に付着した状態で剥がされることはあるかも知れないが、これは部分的であり容易に除去することができる。
本発明による光ケーブルの解体は、図2に概略で示す解体装置20で行なわれる。解体のため回収された光ケーブル1は、数mの短尺品〜30m程度のコイル状に巻き取られた束取り品の形態で供給される。このため、光ケーブル1は、送り側からガイドローラ21を経て、ケーブル送込み装置22で引取られる。このケーブル送込み装置22は、例えば、ピンチローラで構成することができ、光ケーブル1をローラ間で挟んで、カッター装置23に送込む。
カッター装置23は、光ケーブル1を所定の位置に保持してカッター刃7で精度よく切込めるように、第1のケーブル保持ローラ24aと第2のケーブル保持ローラ24bが光ケーブル1の外径に応じて位置調整が可能なように設置されている。また、カッター刃7は、光ケーブル1の側面に図1(B)で示したように、ケーブル外被6の内面側に薄皮Sを残して、内部のテープ材4までは切込まないように、カッター刃調整機構25で調整される。
すなわち、位置調整可能な第1のケーブル保持ローラ24a及び第2のケーブル保持ローラ24bと、カッター刃調整機構25とを備えることにより、カッター刃7でのケーブル外被6への切込みを高精度で設定することが可能となる。なお、カッター刃7は、光ケーブル1の対向する2方向から当てて切込む形態が物理的に安定して正確な切込みができ、また、ケーブル外被6を2分して引き剥がし易くすることができる。なお、カッター装置23の構成については、後述する図3〜図5により詳述する。
カッター装置23により、所定深さの切込みが入れられたケーブル外被6は、外被ガイドローラ26を経て、外被引取り装置27により引っ張られてケーブル本体部から引き剥がされる。外被引取り装置27は、例えば、ピンチローラで構成することができ、ケーブル外被6をローラ間で挟んで、解体装置20の外方に向けて設置される排出シュータ(図示省略)等に送込む。排出されたケーブル外被6は、コイル状に巻取るなどして再生化工程に供する形態に束ねられる。
解体装置20の出口側には、テープ切断装置28を設けることができる。このテープ切断装置28は、ケーブル本体部の外周に巻きつけられケーブル外被6の剥ぎ取りにより露出されたテープ材4を、カッター等で切裂く。テープ材4は、巻きつけの1ターン単位で切断されるため、ケーブル本体部の外面(スロットの外周面)との付着力が弱ければ、自然落下で下方に剥がれ落ちるか、或いは、ケーブル本体を拭うことで簡単に剥がれ落すことができる。また、例え、付着力が強くても簡単に剥がすことができなくても、特別な設備をも用いて無理に剥ぎ取る必要はない。すなわち、スロット或いは光ファイバテープ心線と一緒に産業廃棄物として処分してもよいものである。
また、解体装置20には切裂き紐5を巻取る紐巻取り装置30を設けることができる。光ケーブル1内に、図1(A)に示したような切裂き紐5が収納されている場合は、ケーブル外被6の引き剥がしにより、切裂き紐5が外面に露出されるので紐ガイドローラ29を経て、紐巻取り装置30で巻取る。
解体装置20は、上述したようにケーブル外被6に切込みを入れるカッター装置23と、ケーブル外被4を引っ張って引き剥がす外被引取り装置27の他に、ケーブル送込み装置22とテープ切断装置28、或いは、紐巻取り装置30を一つの架台上に設置して、全体としてコンパクトに組付けることができる。また、架台にキャスターを取付けて可搬式とすることもでき、例えば、回収された廃材となる光ケーブルの集積場所に解体装置20を持ち運ぶことで、解体のための段取り時間の短縮化を図ることができる。さらに、必要に応じて現地で解体処理を行なうようにすることも可能である。
図3〜図5は、本発明によるカッター装置を説明する図で、図3は概略を示す図、図4(A)はカッター装置の具体例を示す断面図、図4(B)は図4(A)のA−A矢視図、図5は図4(A)のB−B矢視図を示す。図中の符号は図1,2で用いたのと同じ符号を用いることにより説明を省略する。
カッター装置23では、複数個のケーブル保持ローラにより、解体装置に送り込まれてくる光ケーブル1を所定位置に保持する。例えば、カッター刃7の直前には、第1のケーブル保持ローラ24aが光ケーブル1の上下方向と左右方向の4方向に配置され、光ケーブル1を4方から挟んで位置保持する。第1のケーブル保持ローラ24aは、それぞれ光ケーブル1の外径に応じて位置が調整できるように設置されている。
第1のケーブル保持ローラ24aにより、光ケーブル1の位置が保持された状態で、カッター刃7によりケーブル外被6に切込みが入れられる。カッター刃7は、光ケーブル1に対して、対抗する2方向から切込みを入れるのが好ましく、また、このカッター刃7の切込み方向と直交する2方向に、第2のケーブル保持ローラ24bが設置される。第2のケーブル保持ローラ24bは、カッター刃7による切込み位置が振動等によって変動しないようにすることができる。この第2のケーブル保持ローラ24bも、第1のケーブル保持ローラ24aと同様に、光ケーブル1の外径に応じて位置が調整できるように設置される。
また、カッター刃7は、カッター刃調整機構25により切込み深さを調整することができる。カッター刃7の切込み位置の調整は、例えば、0.1mm単位以下の高精度で行なうことができるような調整機構とするのが望ましい。このカッター刃調整機構25としては、例えば、軸方向に移動可能で非回転の軸部材25aと、これと螺合する回転可能な駆動部材25bからなるネジ式の調整手段を用いることにより実現することができる。
図4及び図5は、図3で説明したカッター装置23の具体例を示すもので、図4(A)の断面図で示すように、円形のベース部23aと円形の管部23bとからなる。光ケーブル1は、ベース部23aと管部23bの中心を、図の左側から右側方向に通過移動する。ベース部23aの中央部分に、カッター刃7が移動する光ケーブル1の上下方向から切込みを入れるように配置され、カッター刃7の切込み量は、カッター刃調整機構25により調整される。カッター刃調整機構25は、カッター刃7と結合され矢印方向に移動可能な軸部材25aと、軸部材25aと螺合して移動させる回動可能な駆動部材25bと、駆動部材25bを回動するハンドル部材25cと、カッター刃7の移動を案内するガイド部材25dとからなる。
カッター刃7の位置調整は、ハンドル部材25cの回動で駆動部材25bが回動され、これによって軸部材25aが移動され、軸部材25aと結合されたカッター刃7が移動することによって行なわれる。また、カッター刃7は、ガイド部材25dによって振れのない切込み位置が確保される。ハンドル部材25c側には、ハンドル部材25cの回動で回動量に応じてカッター刃7の切込み量を計測し、或いは、推定できる計測手段を設けて位置調整が容易に行なえるようにしている。
第1のケーブル保持ローラ24aは、図4(A)に示すようにカッター刃7の直前に設置され、また、図5に示すように4方向(図では1方向分が省略され、カッター刃の構成が露出表示されている)から光ケーブル1を挟むように設置されている。第2のケーブル保持ローラ24bは、図4(B)の鎖線で示すように、カッター刃7と同じ位置で、カッター刃7の切込み方向と直交する2方向から光ケーブル1を挟むように設置されている。なお、ガイド部材25dの先端面は、第2のケーブル保持ローラ24bと直交する2方向から光ケーブル1に挟むように接し、ケーブル保持の機能を備えている。
第1及び第2のケーブル保持ローラ24a,24bは、光ケーブル1の側面を弾性的に押圧して、移動位置を保持する機能をもつものであればよく、エアーシリンダ機構(図示省略)等の駆動機構を用いることができる。この駆動機構を用いることにより、光ケーブルの外径に自動的に追従して保持させることで、ワンタッチでのセッティングを実現させることも可能であり、作業のスキルレスを図ることができる。
そして、カッター刃位置調整23の構成と組合わせることにより、カッター刃7は、0.1mm以下での高精度の切込み位置の設定が可能となり、図1で説明したように、0.2mm〜0.5mm程度の薄皮を残すようにケーブル外被の長手方向に連続して切込みを入れることができる。この結果、再生化工程に供給されるケーブル外被は、異物付着の少ない状態で供給することができ、図7の作業フローで必要とされていた人手による吸水テープの除去作業は不要となり、また、再生されたリサイクル品も異物混入のない品質の安定したものとすることができる。
本発明による光ケーブルのケーブル外被の剥ぎ取りを説明する図である。 本発明による光ケーブルの解体装置の概略を説明する図である。 本発明によるカッター装置の概略を説明する図である。 本発明によるカッター装置の具体例を説明する図である。 本発明によるカッター装置の具体例の部分説明をする図である。 従来の光ケーブルのケーブル外被の剥ぎ取りを説明する図である。 従来の光ケーブルの解体・再生化の作業フローを説明する図である。
符号の説明
1…光ケーブル、2…スロット、2a…スロット溝、3…光ファイバテープ心線、4…テープ材、5…切裂き紐、6…ケーブル外被、7…カッター刃、10…サプライ装置、11…剥ぎ取り装置、12…乾燥機、13…テープ除去装置、14…粉砕装置、15…押出し装置、16…冷却装置、17…ペレット成形装置、18…リサイクル品、20…解体装置、21…ガイドローラ、22…ケーブル送込み装置、23…カッター装置、23a…ベース部、23b…管部、24a…第1のケーブル保持ローラ、24b…第2のケーブル保持ローラ、25…カッター刃調整機構、25a…軸部材、25b…駆動部材、25c…ハンドル部材、25d…ガイド部材、26…外被ガイドローラ、27…外被引取り装置、28…テープ切断装置、29…紐ガイドローラ、30…紐巻取り装置。

Claims (8)

  1. ケーブル本体部とケーブル外被との間にテープ材を介在させた光ケーブルから、ケーブル外被を剥ぎ取る光ケーブルの解体方法であって、
    前記ケーブル外被に長手方向に沿って0.2mm〜0.5mm程度の薄皮を残して切込みを入れて、前記ケーブル外被を前記ケーブル本体部から剥ぎ取ることを特徴とする光ケーブルの解体方法。
  2. 前記ケーブル外被に対向する2方向から切込みを入れることを特徴とする請求項1に記載の光ケーブルの解体方法。
  3. 切込みを入れられた前記ケーブル外被を排出側に引取り、次いで前記テープ材に切込みを入れて除去することを特徴とする請求項1又は2に記載の光ケーブルの解体方法。
  4. ケーブル本体部とケーブル外被との間にテープ材を介在させた光ケーブルから、ケーブル外被を剥ぎ取る光ケーブルの解体装置であって、
    前記ケーブル外被に長手方向に沿って切込みを入れるカッター装置と、切込みを入れたケーブル外被を排出させる引取り装置とを備え、前記カッター装置は位置調整可能な光ケーブル保持ローラと切込み量が調整可能なカッター刃調整機構を有していることを特徴とする光ケーブルの解体装置。
  5. 前記カッター刃の切込み量調整は、0.1mm以下の単位で調整可能とされていることを特徴とする請求項4に記載の光ケーブルの解体装置。
  6. 前記カッター刃調整機構は、ネジ式調整手段と切込み量計測手段を有していることを特徴とする請求項4又は5に記載の光ケーブルの解体装置。
  7. 前記光ケーブルを前記カッター装置に送込む送込み装置と、前記ケーブル外被が剥ぎ取られて露出した前記テープ材を切断する切断装置とを同一台上に備えていることを特徴とする請求項4に記載の光ケーブルの解体装置。
  8. 切裂き紐を巻き取る紐巻取り装置を備えていることを特徴とする請求項7に記載の光ケーブルの解体装置。
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