JP2005104128A - 光ファイバーケーブルのリサイクル方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない工程数で高純度のリサイクル回収物を得る光ファイバーケーブルのリサイクル方法および装置を提供する。
【解決手段】セパレータカッタ7でファイバーケーブル2aとメッセンジャー2bに切断分割し、メッセンジャー2bは、ポリエチレン製メッセンジャー外被を角溝ロール9のエッジで長手方向に4分割して撚鋼線と分離後、細断して高純度のポリエチレンペレットにして回収する。ファイバーケーブル2aは、そのアルミラップ付きポリエチレン製シース21をケーブル長手方向に沿ってコア20に達しない深さで切れ目を入れ、剥離ピンチロール14、15の回転により、シース21の切れ目の残り部をコア20から引き剥がし、粉砕後湿式選別により、高純度のポリエチレンペレットと高純度のアルミにして回収する。コア20は所望長さに切断、細断し、コア20のポリエチレン製スロットを高純度のポリエチレンペレットにして回収する。
【選択図】図1

Description

この発明は、光ファイバーケーブルのリサイクル方法および装置に関し、特に、ケーブル中に使用されているポリエチレンやアルミを回収する光ファイバーケーブルのリサイクル方法および装置に関する。
光ファイバーケーブルは、近年、通信用に、従来の銅の電線ケーブルに代えて急速に普及してきており、その種類も、地上架設用、地下敷設用、海底敷設用、家屋引込用等、用途に応じて増加している。これらの光ファイバーケーブルは、耐用年数が近付くと交換しなければならず、廃材としての光ファイバーケーブルも1000ton/年に達し、5年後には10000ton/年に増加すると予想されている。
この廃材としての光ファイバーケーブルに対して、マテリアルリサイクルが叫ばれ、各方面で研究開発が進められているが、未だ実用化の軌道に乗っていないのが現状である。
従来の銅の電線ケーブルならば、価格の高い銅を回収できることから、電線メーカ直系の電線リサイクル業界や一般のナゲット、解体業界により採算の採れるマテリアルリサイクルが行なわれている。ところが、光ファイバーケーブルには高価な有価物が含まれておらず、ポリエチレン、鋼、グラスファイバを中心とした複合素材で構成されているため、マテリアルリサイクルの価値が見出されず、多くは光ファイバーケーブルのまま解体されずに埋め立て等に処理されるのが現状である。
従来の光ファイバーケーブルのリサイクル技術は、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1では、アルミラップ付きの光ファイバーケーブルから外皮シース、スロット部材、アルミ、鉄、銅の再生原料としてリサイクルする方法が開示されている。特許文献1の技術では、光ファイバーケーブルは、従来の銅ケーブル用剥線機によりケーブル長手方向に沿ってアルミラップ(3)(図15参照)付き外皮シース(2)に切り込みが入れられてコア(5〜10)から分離される(段落番号0060、0061)。分離されたアルミラップ付き外皮シースは粉砕され、外皮シースのポリエチレンとアルミラップのアルミに選別される。また、ロールプレスによりコアのスロットをポリエチレン製のスロット部材(5)とスロット抗張力体(10)に分離する(段落番号0074、0321参照)例が示されている。特許文献1では、光ファイバーケーブルに沿わせてこれを保持するメッセンジャー付きのケーブルのリサイクルについては記載されていない。
特許文献1のように、外皮シースに切り込みを入れてコアから分離できるようにすると、切り込みはほぼコアに達している必要がある。そのため、コア表面のプラスチックテープ等の介在物も部分的に切断され、分離された外皮シースに付着して外皮シースからの回収物(ポリエチレン、アルミ)の純度を低下させるおそれがある。純度の低い低品位のポリエチレン回収物、アルミ回収物は、そのままでリサイクルすることはできない。
また、ロールプレスの押しつぶしによるスロット部材とスロット抗張力体との分離は、スロット部材とスロット抗張力体との完全な分離に至らず、手作業等他の手段で引き離す必要があるものと思われる。
特開平10−249323号公報(明細書第1ページ[要約]、段落番号0060、0061、0074、0321、図15〜25参照)
この発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、比較的少ない工程数でありながらリサイクル回収物の純度が上がる光ファイバーケーブルのリサイクル方法および装置を提供しようとするものである。
この発明では、ファイバーケーブルとメッセンジャーの継ぎ目部をケーブル長手方向に沿ってセパレータカッタで切断し、ファイバーケーブルとメッセンジャーとに分割するファイバーケーブル・メッセンジャー分割工程と、上記ファイバーケーブル・メッセンジャー分割工程により分割されたメッセンジャーを角溝ロールに挟み込み、角溝ロールの回転により角溝のエッジで潰しメッセンジャー外被を長手方向に分断して、メッセンジャー外被と芯線に分離する角溝ロール押し潰し工程と、上記角溝ロール押し潰し工程により分離されたメッセンジャー外被を粉砕するメッセンジャー外被粉砕工程とを具備し、上記メッセンジャー外被粉砕工程により粉砕されたメッセンジャー外被を有価物として回収することにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、ファイバーケーブルのシース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り工程と、上記シース部半割り工程により切れ目を入れられたファイバーケーブルのシースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし工程と、上記シース引き剥がし工程によりコアから分離されたシースを粉砕するシース粉砕工程とを具備し、上記シース粉砕工程により粉砕されたシースを有価物として回収することにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、ファイバーケーブルとメッセンジャーの継ぎ目部をケーブル長手方向に沿ってセパレータカッタで切断し、ファイバーケーブルとメッセンジャーとに分割するファイバーケーブル・メッセンジャー分割工程と、上記ファイバーケーブル・メッセンジャー分割工程により分割されたファイバーケーブルのシース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り工程と、上記シース部半割り工程により切れ目を入れられたファイバーケーブルのシースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし工程と、上記シース引き剥がし工程によりコアから分離されたシースを粉砕するシース粉砕工程とを具備し、上記シース粉砕工程により粉砕されたシースを有価物として回収することにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、ファイバーケーブルのシース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り工程と、上記シース部半割り工程により切れ目を入れられたファイバーケーブルのシースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし工程と、上記シース引き剥がし工程によりシースから分離されたコアを所望の長さに切断するコア切断工程とを具備し、上記コア切断工程により切断されたコアをスロット、グラスファイバ、その他に分離して有価物として回収することにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、ファイバーケーブルとメッセンジャーの継ぎ目部をケーブル長手方向に沿ってセパレータカッタで切断し、ファイバーケーブルとメッセンジャーとに分割するファイバーケーブル・メッセンジャー分割工程と、上記ファイバーケーブル・メッセンジャー分割工程により分割されたファイバーケーブルのシース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り工程と、上記シース部半割り工程により切れ目を入れられたファイバーケーブルのシースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし工程と、上記シース引き剥がし工程によりシースから分離されたコアを所望の長さに切断するコア切断工程とを具備し、上記コア切断工程により切断されたコアをスロット、グラスファイバ、その他に分離して有価物として回収することにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、更に、上記シース部半割り工程において、ケーブル挿入前はカッター刃先端をケーブルの外表面に当接する基準位置に位置決めし、ケーブル挿入初期時のみカッター刃をシース部内に深く侵入させてカット処理し、その後、カッター刃を後退させて、カッター刃先端がコアに達しない深さの半割り位置で切れ目を継続的にカット処理することにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、更に、上記シース引き剥がし工程により分離されたコアの外表面に巻装されている紐をコアの長手方向に沿ってカット処理し、次いで、高圧エアを吹き込み、かつ真空吸引処理により紐、テープ等の介在物を強制的に回収することにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、更に、上記シースがアルミラップ付きのポリエチレンでなっていて、上記シース粉砕工程により粉砕された上記シースを、ハイドロシステムによりポリエチレンとアルミ+アルミ・ポリエチレンのミックスとに水中で比重により分離する比重分離工程と、上記比重分離工程により分離されたアルミ・ポリエチレンのミックスを湿式選別機によりアルミとアルミ成分の少なくなったアルミ・ポリエチレンのミックスに分離する湿式比重差分離工程とを具備し、上記湿式比重差分離工程により分離されたアルミ・ポリエチレンのミックスを上記シース粉砕工程に戻して、上記シース粉砕工程、比重分離工程および湿式比重差分離工程を繰り返して、ポリエチレン、アルミ、アルミ・ポリエチレンのミックスに分離し、シースからポリエチレンとアルミとを有価物として回収してもよい。
また、この発明においては、更に、上記スロットは、ポリエチレンと鋼線とを有し、分離された上記スロットを、スロット剥線機によりポリエチレンと鋼線とに分離するポリエチレン・鋼線分離工程を具備し、上記ポリエチレン・鋼線分離工程により分離されたポリエチレンを粉砕してペレット状の有価物としてもよい。
また、この発明においては、光ファイバーケーブルを形成する形成物のうち、ポリエチレンをグラスファイバ、その他の介在物が付着しないように分離した後粉砕して、99.5%以上の純度のポリエチレンペレットを得ることにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、光ファイバーケーブルを形成する形成物のうち、ポリエチレンおよびアルミをグラスファイバ、その他の介在物が付着しないように分離した後粉砕し、水中で比重分離して上記ポリエチレンおよびアルミから99.5%以上の純度のポリエチレンペレットおよび98%以上のアルミを得ることにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、ファイバーケーブルとメッセンジャーの継ぎ目部をケーブル長手方向に沿ってセパレータカッタで切断してファイバーケーブルとメッセンジャーとに分割するファイバーケーブル・メッセンジャー分割手段と、上記ファイバーケーブル・メッセンジャー分割手段により分割されたメッセンジャーを角溝ロールに挟み込み、角溝ロールの回転により角溝のエッジで潰しポリエチレン製のメッセンジャー外被を長手方向に分断して、メッセンジャー外被と鋼製の芯線に分離する角溝ロール押し潰し手段と、上記角溝ロール押し潰し手段により分離されたメッセンジャー外被を粉砕してポリエチレンペレットとするメッセンジャー外被粉砕手段と、上記角溝ロール押し潰し手段により分離された芯線を所望の長さに切断するメッセンジャー芯線切断手段とを具備することにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、ファイバーケーブルのシース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り手段と、上記シース部半割り手段により切れ目を入れられたファイバーケーブルのシースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし手段と、上記シース引き剥がし手段によりコアから分離されたシースを粉砕するシース粉砕手段と、上記シース引き剥がし手段によりシースから分離されたコアを所望の長さに切断するコア切断手段とを具備することにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、上記シース部半割り手段は、ケーブルの長手方向に沿ってファイバーケーブルのシース部に切れ目を入れるカッター刃と、ケーブル外表面に対してカッター刃を進退可能に支持する送り機構部とを備え、この送り機構部を駆動させることにより、ケーブルの挿入開始時のみシース部のかなり深い位置までカッター刃でシース部をカット処理し、その後はコアに達しない深さの半割り位置までカッター刃を後退させるようにしたことにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、更に、上記コア切断手段により切断されたコアから分離されたスロットのポリエチレンを剥離して、ポリエチレンと鋼線に分離するスロット剥線手段と、上記スロット剥線手段により分離されたポリエチレンを粉砕してポリエチレンペレットとするスロットポリエチレン粉砕手段と、上記スロット剥線手段により分離された鋼線を所望の長さに切断するスロット鋼線切断手段とを具備してもよい。
また、この発明においては、上記シース引き剥がし手段によりシースから分離されたコアの外表面を被包している紐をケーブルの長手方向に沿って切断するカット処理機構と、該カット処理機構によりカット処理された紐、テープ等の介在物を圧空作用、および又は真空吸引作用により強制回収する介在物の強制回収手段とを更に具備することにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、ファイバーケーブルのアルミラップ付きポリエチレン製シース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り手段と、上記シース部半割り手段により切れ目を入れられた上記シースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし手段と、上記シース引き剥がし手段によりシースから分離されたコアを所望の長さに切断するコア切断手段と、上記シース引き剥がし手段によりコアから分離されたシースを粉砕するシース粉砕手段と、上記シース粉砕手段により粉砕された上記シースを、ハイドロシステムによりポリエチレンとアルミ+アルミ・ポリエチレンのミックスとに水中で比重により分離する比重分離手段と、上記比重分離手段により分離されたアルミ・ポリエチレンのミックスを湿式選別機によりアルミとアルミ成分の少なくなったアルミ・ポリエチレンのミックスに分離する湿式比重差分離手段とを具備することにより、上記目的が達成される。
また、この発明においては、更に、上記コア切断手段により切断されたコアから分離されたスロットのポリエチレンを剥離して、ポリエチレンと鋼線に分離するスロット剥線手段と、上記スロット剥線手段により分離されたポリエチレンを粉砕してポリエチレンペレットとするスロットポリエチレン粉砕手段と、上記スロット剥線手段により分離された鋼線を所望の長さに切断するスロット鋼線切断手段とを具備してもよい。
また、この発明においては、ファイバーケーブルとメッセンジャーの継ぎ目部をケーブル長手方向に沿ってセパレータカッタで切断してファイバーケーブルとメッセンジャーとに分割するファイバーケーブル・メッセンジャー分割手段と、上記ファイバーケーブル・メッセンジャー分割手段により分割されたメッセンジャーを角溝ロールに挟み込み、角溝ロールの回転により角溝のエッジで潰しポリエチレン製のメッセンジャー外被を長手方向に分断して、メッセンジャー外被と鋼製の芯線に分離する角溝ロール押し潰し手段と、上記角溝ロール押し潰し手段により分離されたメッセンジャー外被を粉砕してポリエチレンペレットとするメッセンジャー外被粉砕手段と、上記角溝ロール押し潰し手段により分離された芯線を所望の長さに切断するメッセンジャー芯線切断手段と、上記ファイバーケーブルのアルミラップ付きポリエチレン製シース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り手段と、上記シース部半割り手段により切れ目を入れられた上記シースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし手段と、上記シース引き剥がし手段によりシースから分離されたコアを所望の長さに切断するコア切断手段と、上記シース引き剥がし手段によりコアから分離されたシースを粉砕するシース粉砕手段と、上記シース粉砕手段により粉砕された上記シースを、ハイドロシステムによりポリエチレンとアルミ+アルミ・ポリエチレンのミックスとに水中で比重により分離する比重分離手段と、上記比重分離手段により分離されたアルミ・ポリエチレンのミックスを湿式選別機によりアルミとアルミ成分の少なくなったアルミ・ポリエチレンのミックスに分離する湿式比重差分離手段と、上記コア切断手段により切断されたコアから分離されたスロットのポリエチレンを剥離して、ポリエチレンと鋼線に分離するスロット剥線手段と、上記スロット剥線手段により分離されたポリエチレンを粉砕してポリエチレンペレットとするスロットポリエチレン粉砕手段と、上記スロット剥線手段により分離された鋼線を所望の長さに切断するスロット鋼線切断手段とを具備することにより、上記目的が達成される。
この発明によれば、ファイバーケーブルのシース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れ、この切れ目を入れられたファイバーケーブルのシースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がす、というようにして、光ファイバーケーブルを形成する形成物のうち、ポリエチレンあるいはポリエチレンとアルミをグラスファイバ、その他の介在物が付着しないように分離した後粉砕して、99.5%以上の純度のポリエチレンペレットや98%以上の純度のアルミを得ることができ、ポリエチレンペレットやアルミを効率よくリサイクルすることができる。
以下、この発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
[アルミラップ付きシースでスロット付きコアを被覆したメッセンジャー付き光ファイバーケーブルのリサイクル]
実施例1では、以下に詳細に説明するように、メッセンジャーからポリエチレンと鋼、シースからポリエチレンとアルミ、スロットからポリエチレン、鋼を回収する。また、コアスロット以外の部分からはファイバー、その他の介在物を回収する。
図1は、この発明の第1の実施例の前半工程に使用される装置の斜視図、図2は、図1で実行される工程を示す工程図、図3(a)、(b)は、第1の実施例の後半工程を示す工程図、図4(a)〜(d)および図5(e)、(f)は、第1の実施例の工程順に光ファイバーケーブルがリサイクル処理される状態を示す光ファイバーケーブルの断面図、図6は、半割りカットを行なうカットユニットの構成を示す説明図、図7(a)、(b)、(c)は、半割りカット工程を示す説明図、図8は、図5(f)の工程を示す斜視図、図9は、図3(a)の湿式選別機の原理を説明する説明図、図10は、コア外周の紐のカット工程を示す断面図、図11は、介在物の回収工程を示す説明図、図12は、図3(b)のスロット剥線機の原理を説明する説明図である。
図1において、1はターンテーブルで、このターンテーブル1上にはリサイクル処理する光ファイバーケーブル2を巻き付けた巻き戻しリール3がセットされている。
4は剥線機である。この剥線機4には、幅決めガイド5、導入ピンチロール6、6、セパレータカッタ7、7、カッター刃8、8、および角溝ロール9、9が搭載されている。上記導入ピンチロール6は導入ピンチロール駆動モータ11により回転駆動され、セパレータカッタ7はセパレータカッタ駆動モータ12により回転駆動され、また、角溝ロール9は角溝ロール駆動モータ13により回転駆動される。
上記幅決めガイド5は、ガイド幅が光ファイバーケーブル2の太さに合わせて設定されており、リール3に巻かれて多少巻き癖が残っている光ファイバーケーブル2が、導入ピンチロール6側になめらかに案内されるようになっている。調整式の幅決めガイドを用いたり、光ファイバーケーブル2の太さに応じた幅決めガイドを複数準備することで、光ファイバーケーブル2の太さにガイド幅を合わせることができる。
上記導入ピンチロール6、6の間隔を光ファイバーケーブル2の太さに合わせて調節できるように、図示省略の導入ピンチロール間隔調節手段が設けられている。
上記カッター刃8、8の間隔をファイバーケーブル2aの径およびシース21の肉厚に応じて調節できるように、カッター刃間隔調節手段8aが設けられている。
上記角溝ロール9、9の間隔をメッセンジャー2bの太さに合わせて調節できるように、角溝ロール間隔調節手段9aが設けられている。
14、14および15、15は、それぞれ剥離ピンチロールで、図示省略の剥離ピンチロール駆動モータにより回転駆動される。
上記剥離ピンチロール14、14および15、15の間隔をシース21の肉厚に応じて調節できるように、図示省略の剥離ピンチロール間隔調節手段が設けられている。
上記剥線機4は、光ファイバーケーブルリサイクル処理工程の前半を実行する装置である。光ファイバーケーブルリサイクル処理工程の後半工程は、以下にリサイクル処理工程順序の説明から明らかになるように、周知の装置を組み合わせて実行する。
第1の実施例の光ファイバーケーブル2は、図4に示すように、ファイバーケーブル2aとメッセンジャー2bとが継ぎ目部2cで連結された構造となっている。上記ファイバーケーブル2aには、コア20の周囲にポリエチレン製のシース部21が取り囲んでいる。上記シース部21のポリエチレン内周には、アルミラップ層22がラップされている。上記コア20には、その外周から、ナイロン紐層23、綿テープ層24、ポリプロピレンヤーン25、スロット部26が同芯状に配置され、スロット部26の中心には、撚鋼線(鋼線)27が埋め込まれている。尚、綿テープ層24は吸水性を備えており、ナイロン紐層23はポリプロピレンヤーン25、綿テープ層24等を拘束している。
上記メッセンジャー2bは、ファイバーケーブル2aの架設時の強度を補強するもので、メッセンジャー2bにファイバーケーブル2aが支えられるようになっている。メッセンジャー2bは、ポリエチレン製のメッセンジャー外被28で、その中心に撚鋼線(鋼線)29が埋め込まれている。
以下、上記構成の光ファイバーケーブル2のリサイクル処理を図2〜図8を参照しながら説明する。
まず、巻き戻しリール3の光ファイバーケーブル2先端を幅決めガイド5に挿入し(図2の201)、幅決めガイド5で案内しながら、導入ピンチロール6、6の間に挿入する(図2の202)。導入ピンチロール6は、図4(a)に示すように、断面V溝のロールであって、このV溝の間に丈夫なメッセンジャー2bを挟み込む。導入ピンチロール6の回転により、光ファイバーケーブル2はセパレータカッタ7、7の間に送られる。
セパレータカッタ7、7は、外周が鋭い刃型となったロールで、図4(b)に示すように、ファイバーケーブル2aとメッセンジャー2bとの継ぎ目部2cに食い付いて、これをケーブル長手方向に沿って切断し、図4(c)に示すように、ファイバーケーブル2aとメッセンジャー2bとを分断する(図2の203)。
メッセンジャー2bは、ここで、やや側方に曲げられ、角溝ロール9、9の間に導かれて挟み込まれる。角溝ロール押し潰し作用により、角溝ロール9、9の溝のエッジ9e、9e、‥‥は、図4(d)に示すように、メッセンジャー2bのポリエチレン製のメッセンジャー外被28に食い込み、メッセンジャー外被28をその長手方向に4分割に分断し、中心の撚鋼線29から分離する(図2の204)。
分離されたポリエチレン製のメッセンジャー外被28は、図示省略のシリンダカッタに送り込まれて細断、粉砕されて、ポリエチレンペレットとなり(図2の205)、フレコンバッグ詰めされ(図2の206)、有価物として回収される。メッセンジャー外被28には鋼線その他の不純物がほとんど混入することがないので、ポリエチレンペレットの純度は、99.5%を維持されていた。
一方、分離された撚鋼線29は、図示省略のアリゲータシヤに送られて、所望の長さに切断され(図2の207)、結束されて(図2の208)鋼線有価物として回収される。
上記セパレータカッタ7、7でメッセンジャー2bから分離されたファイバーケーブル2aは、導入ピンチロール6の回転により、そのまままっすぐに送られて、相向かい合うカッター刃8、8の間に送り込まれ、図5(e)に示すように、カッター刃8、8によって、そのポリエチレン製のシース部21をケーブル長手方向に沿ってコア20に達しない深さで切れ目を入れられ、シース部21は半割り状態になる(図2の209)。
半割りのシース部21は、このままではコア20に付着したままで、コア20から分離することはできない。しかし、この半割り処理は、この発明のひとつの重要な処理であって、もし全割りにしてカッター刃8の刃先がコア20の外周に達してしまうと、コア20外周のナイロン紐層23、綿テープ層24、ポリプロピレンヤーン25等も切断して、それらの切粉が、ポリエチレン製のシース部21側に付着混入し、回収するポリエチレンの純度を低下させ、その有価物としての価値を著しく落としてしまうのである。
この切れ目を入れられたファイバーケーブル2aのシース部21は、次に、図5(f)に示すように、その先端部を手作業で2つに引き裂かれる。ところで、本実施例では、図6に示すカッター刃8の駆動機構を採用している。すなわち、カッター刃8は、上述したカッター刃間隔調節手段8aと、カッター刃送り機構部とが設けられている。尚、架台50に回動可能に支持されるロール51a,51bにより、ケーブル2aが図6中A矢印方向に搬送される。
まず、カッター刃間隔調節手段8aは、架台50の上部に昇降可能に軸受されている昇降ロッド8bと、昇降ロッド8bの下端側と一体化し、上側のロータ51aを上下動させる支持ブロック8cと、昇降ロッド8bの上端に設けられている手動ハンドル8dとから構成されている。
従って、手動ハンドル8dを操作すれば、架台50の上部にあるナット8eに螺合している昇降ロッド8bが昇降し、それに連れて支持ブロック8cもまた上下動作を行ない、カッター刃受け8fがカッター刃8を移行させて、カッター刃間隔を適切に調節できる。このカッター刃間隔調節手段8aは、上述したように、ケーブル2aのケーブル径の仕様差に有効に対応できる。
次いで、カッター刃8の送り機構部の構成について説明する。まず、ロール51a,51bにより搬送されるケーブル2aの上下側からカッター刃8の刃先がケーブル2aの外表面に向くように、架台50の上下2箇所にカッター刃送りユニット52が装備されている。このカッター刃送りユニット52は、架台50に取り付けられるユニットベース53と、ユニットベース53に支持されるパルスモータ54と、パルスモータ54とカップリング54aを介して連結されるボールネジ55と、ボールネジ55と螺合し、このボールネジ55の軸方向に沿ってユニットベース53上をスライドするとともに、カッター刃8を支持するスライダ56とから構成されている。尚、ユニットベース53の両側には、スライダ56を案内するガイド突条57が設けられている。
従って、パルスモータ54を所定回転数回転駆動させることで、ボールネジ55に沿ってスライダ56が図中矢印方向に進退し、カッター刃8がケーブル2aに対してそのシース部21のカット代を調整できる仕組みである。
このカッター刃8の動作について、図6,図7を基に説明する。まず、ケーブル2aの挿入前はカッター刃8の先端は、ケーブル2aの外径0の位置に設定されている(図7(a)参照)。そして、ケーブル2aの挿入時、装置のスイッチを入れれば、パルスモータ54の回転動作に伴ない、スライダ56が図6中左側に向けてスライドし、その結果、カッター刃8がシース部21内に深く侵入し、図7(b)に示すように、ケーブル2aの挿入開始時のみカッター刃8の刃先は図中符号d1で示す位置までシース部21に深く入り込むことになる。
引き続いて、ケーブル2aを挿入進行中、約1m進行したところで、パルスモータ54が逆方向に回転し、スライダ56が後退することにより、カッター刃8もまた後退する。結果的に、カッター刃8は、シース部21の厚みの1/2程度の図中符号d2で示す位置まで後退し、この間ケーブル2aは一定の速度で進行する。
次に、先端からケーブルが約2m進行したところで、自動停止し、先端のシース部21を剥離ピンチロール14,15に挿入した後、再起動し、図7(c)に示すカッター刃8による半割り位置(図7(c)に示す位置)でのカット処理と剥離作業とが継続して行なわれる。
このように、パルスモータ54、ボールネジ55のスライダ56からなる送り機構を採用することで、カッター刃8によるシース部21の切り込み代を可変できる。すなわち、ケーブル2aの先端部分のみ深く切り込み、その後は、シース部21厚みの1/2程度までの半割り状の切り込みを行なうというものであるから、ピンチロール14,15に挿入する際のシース部21の剥離作業が工具を使用することなく、極めて簡単に行なえるという有利さを備えている。
そして、図8に示すように、それぞれ剥離ピンチロール14、14、15、15に挟み込まれ、剥離ピンチロール14、15の回転により、シース部21の切れ目の残り部21aを引きちぎってコア20から引き剥がされる(図2の210)。
剥離ピンチロール14、14あるいは15、15へのシース部21の挟み込みは手作業によるのであるが、図8に示したように、各剥離ピンチロールの先端部がテーパ状としてあるから、挟み込みを非常に容易かつスムーズに行なうことができる。
このようにしてコア20から分離されたアルミラップ22付きのポリエチレン製シース21は、図示省略の粉砕機により粉砕され、ポリエチレンとアルミが混在する細粒になる(図3(a)の301)。
シース21が粉砕されてできたポリエチレンとアルミが混在する細粒は、以下の工程によりポリエチレンとアルミに分離され、有価物として回収される。
ポリエチレンとアルミが混在する細粒を水中に入れて撹拌し、細粒の比重差を利用したハイドロシステム(図示省略)により、ポリエチレンと「アルミ+ポリエチレンにアルミが付着したミックス」に分離する(図3(a)の302)。
ハイドロシステムにより分離されたポリエチレンペレットは、綿テープ、ナイロン紐等の介在物がなく、脱水して(図3(a)の303)、純度99.5%の測定値がえられた。従って、シース21から得られるポリエチレンも品位の高い、有用な有価物として回収する(図3(a)の304)ことができる。
上記ハイドロシステムにより分離された「アルミとポリエチレンにアルミが付着したミックスの混合物」は、次に、図7に示す湿式選別機によりアルミとミックスに分離される。
図9において、30は、傾斜して設置された振動式選別樋、31は案内筒、32はシャワーパイプである。
上記振動式選別樋30は、付属の加振装置(図示省略)により矢印mのように斜め上下方向に小さい振幅で加振されている。この加振は、振動式選別樋30上に載せられた物を斜面を図の右方に搬送する作用をする。
上記案内筒31からは、「アルミ21nとポリエチレンにアルミが付着したミックス21mの混合物」が投入され、この混合物は、振動式選別樋30のほぼ中央部に落下するようになっている。
上記シャワーパイプからは水シャワーが吐出し、その水流が振動式選別樋30上を図の右方へ流れる。
振動式選別樋30はこのようになっているので、比較的比重の小さいミックス21mは、振動式選別樋30上で水流で浮き気味になり、図の左方に流されていく。一方、比較的比重の大きいアルミは、振動式選別樋30底面に接触する機会が多く、加振装置の搬送作用により図の右方に搬送されていく。こうして、アルミ21nとミックス21mが分離される(図3(a)の305)。
分離されたアルミは、水切り(図3(a)の306)してフレコンバッグ詰め(307)され、アルミ有価物として回収される。このアルミの純度を測定したところ、純度98%の測定値が得られた。微量のポリエチレンが混入しているようであるが、アルミを高温加熱処理することでポリエチレン混入物は容易に除去することができ、純度98%は実用上充分にリサイクルに供することができる。
分離されたミックスには、なおアルミとポリエチレンが混入しているから、湿式選別機により分離されたミックスは、再度、粉砕機(301)に戻してポリエチレンを分離し(303)、アルミとミックスは、再び湿式選別機(305)に掛けて、アルミとミックスに分離することで、ポリエチレン、アルミの回収量を増やすことができる。この繰り返し処理を何回か行なった後、ポリエチレン、アルミの含有量が少なくなったミックスは廃棄する(308)。
次に、上記引き剥がし処理(図2の210)でシース21から分離されたコア20のリサイクル処理を説明する。
まず、コア20は、図示省略のシヤリングにより所望の長さに切断される(211)。切断されたコア20は、手作業で、グラスファイバ40、ナイロン紐23、綿テープ24、ポリプロピレンヤーン25等の介在物をスロット41から外して選別する(212)。
この時、ナイロン紐23、綿テープ24の回収を円滑に行なうために、例えば、コア20の切断前に、図10に示すように、コア20外表面をカッター刃60により、コア20の上方側から、もしくはコア20の上下側からナイロン紐23をカット処理する。そして、図11に示すように、コア20のロール61搬送時、ナイロン紐23をカッター刃60によりカット処理した後、上方からブロア62により高圧エアを吹き付け、更に、真空吸引ポンプ63からの真空吸引力によりナイロン紐23と綿テープ24の各端材23´,24´をホッパー64内に強制回収する。
そして、このように、ナイロン紐23、綿テープ24の強制回収工程を採用すれば、手作業による扱き抜き作業が不必要となり、省力化および効率の良い回収処理が可能となる。
選別されたグラスファイバ40やその他の介在物は、それぞれの用途に応じてリサイクルすることができる。
選別されたスロット41は、中心に撚鋼線27があるポリエチレンであるので、これらを図12に原理を示したスロット剥線機で分離する(図3(b)の310)。スロット剥線機では、図12(a)のように、ひとつのホイールカッター70でスロット41の一側を長手方向に切断し、次に、図12(b)のように、反対側を他方のホイールカッター71で長手方向に切断して、図12(c)のように、撚鋼線27から分離する。
このスロット剥線機で分離されたポリエチレン製のスロット41は、図示省略のシリンダカッタにより細断してペレット化し(311)、フレコンバッグ詰め(312)してポリエチレン有価物として回収される。このポリエチレンには鋼線その他の不純物がほとんど混入することがないので、ポリエチレンペレットの純度は、99.5%を維持されていた。
一方、スロット剥線機で分離された撚鋼線27は、図示省略のアリゲータシヤにより所望の長さに切断され(313)、結束されて(314)、鋼有価物として回収される。
ところで、光ファイバーケーブルには、既に説明したように、用途に応じて種々のタイプがある。この発明は、種々のタイプの光ファイバーケーブルの処理に対応している。以下、いくつかの例を説明するが、いずれの場合も、光ファイバーケーブルのタイプに応じて、第1実施例の中の工程を組み合わせ、各手段のロール間隔等を調整するだけで、リサイクル処理することができる。
[アルミラップなしシースでスロット付きコアを被覆したメッセンジャー付き光ファイバーケーブルのリサイクル]
実施例2では、メッセンジャーからポリエチレンと鋼、シースからポリエチレン、スロットからポリエチレン、鋼を回収する。また、コアからはファイバー、その他の介在物を回収する。
図13は、この発明の第2の実施例の処理工程を示す工程図、図14は、第2の実施例でリサイクル処理される光ファイバーケーブルの断面図である。図14において、図4(a)及び図5(f)と同一部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図14に示した光ファイバーケーブルは、図13の処理工程にしたがってリサイクル処理され、ポリエチレン、鋼、ファイバー、その他の介在物が回収される。すなわち、実施例1と同様にして、メッセンジャー2bから99.5%の純度のポリエチレンペレットと鋼線束が回収され、ファイバーケーブル2aは、コア20とシース21とに分離された後、コア20は、スロット部26、グラスファイバ40、ナイロン紐23、綿テープ24、ポリプロピレンヤーン25等の介在物に分離される(図13の901(図2のII参照))。グラスファイバとナイロン紐等の介在物は、それぞれの用途に応じて回収、リサイクルされる。
第2実施例の光ファイバーケーブルのシース21にはアルミラップがないので、シース21は純度99.5%のポリエチレンである。そこで、シース21はシリンダカッタで細断されてポリエチレンペレットとなり(902)、フレコンバッグ詰めされて(903)、回収される。
スロット部26は、第1実施例同様に、スロット剥線機でスロット41と撚鋼線27に分離され、更に、分離されたスロット41は、シリンダカッタで細断されてポリエチレンペレットとなり、フレコンバッグ詰めされて、回収され、また、撚鋼線27は、アリゲータシヤで切断され、結束されて鋼線束となって回収され、リサイクルされる(図13の904(図3のIIIB参照))。
[アルミラップなしシースでスロットなしコアを被覆したメッセンジャー付き光ファイバーケーブルのリサイクル]
実施例3では、メッセンジャーからポリエチレンと鋼、シースからポリエチレンを回収する。また、コアからはファイバー、その他の介在物を回収する。
図15は、この発明の第3の実施例の処理工程を示す工程図、図16は、第3の実施例でリサイクル処理される光ファイバーケーブルの断面図である。図16において、図4(a)及び図5(f)と同一部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図16において、42は、グラスファイバ40の束をまとめ、巻き込んだナイロン紐である。
図16に示した光ファイバーケーブルは、図15の処理工程にしたがってリサイクル処理され、ポリエチレン、鋼、ファイバー、その他の介在物が回収される。すなわち、実施例1と同様にして、メッセンジャー2bから99.5%の純度のポリエチレンペレットと鋼線束が回収され、ファイバーケーブル2aは、コア20とシース21とに分離された後、コア20は、グラスファイバ40とナイロン紐23、綿テープ24、ポリプロピレンヤーン25等の介在物に分離される(図15の111(図2のII参照))。この第3実施例の光ファイバーケーブルはスロットがないので、スロットの処理はない。グラスファイバとナイロン紐等の介在物は、それぞれの用途に応じて回収、リサイクルされる。
第3実施例の光ファイバーケーブルのシース21にもアルミラップがないので、シース21は純度99.5%のポリエチレンである。そこで、シース21はシリンダカッタで細断されてポリエチレンペレットとなり(112)、フレコンバッグ詰めされて(113)、回収される。
[アルミラップなしシースでスロット付きコアを被覆したメッセンジャーなし光ファイバーケーブルのリサイクル]
実施例4では、シースからポリエチレン、スロットからポリエチレン、鋼を回収する。また、コアからはファイバー、その他の介在物を回収する。
図17は、この発明の第4の実施例の処理工程を示す工程図、図18は、第4の実施例でリサイクル処理される光ファイバーケーブルの断面図である。図18において、図4(a)及び図5(f)と同一部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図18に示した光ファイバーケーブルは、図17の処理工程にしたがってリサイクル処理され、ポリエチレン、鋼、ファイバー、その他の介在物が回収される。
メッセンジャーのない光ファイバーケーブルは、巻き戻しリール3から、図1の幅決めガイド5と同様の幅決めガイドで案内されて(図17の131)、導入ピンチロール6、6の間に挟まれ送られて(132)、カッター刃8、8によりそのポリエチレン製のシース21をケーブル長手方向に沿ってコア20に達しない深さで切れ目を入れられ、シース21は半割り状態になる(133)。
次いで、この切れ目を入れられたシース21は、剥離ピンチロール14、14、15、15に挟み込まれ、剥離ピンチロール14、15の回転により、シース21の切れ目の残り部を引きちぎってコア20から引き剥がされる(134)。
引き剥がされたシース21は、シリンダカッタで細断されて純度99.5%のポリエチレンペレットとなり(135)、フレコンバッグ詰めされて(136)、回収され、リサイクルされる。
コア20は、シヤリングで切断され(137)、スロット41とグラスファイバ40とナイロン紐23、綿テープ24、ポリプロピレンヤーン25等の介在物とに選別、分離される(138)。
スロット部26は、スロット剥線機でポリエチレン製のスロット41と撚鋼線27に分離され、スロット41は、シリンダカッタで細断されて純度99.5%のポリエチレンペレットになり、撚鋼線27は、アリゲータシヤで切断され、結束されて鋼線束となって回収され、リサイクルされる(139(図3のIIIB参照))。
グラスファイバ40と介在物もそれぞれの用途にリサイクルされる。
[アルミラップ付きシースでスロットなしコアを被覆したメッセンジャーなし光ファイバーケーブルのリサイクル]
実施例5では、シースからポリエチレンとアルミを回収する。また、コアからはファイバー、その他の介在物を回収する。
図19は、この発明の第5の実施例の処理工程を示す工程図、図20は、第5の実施例でリサイクル処理される光ファイバーケーブルの断面図である。図20において、図4(a)及び図5(f)と同一部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図20に示した光ファイバーケーブルは、図19の処理工程にしたがってリサイクル処理され、ポリエチレン、ファイバー、その他の介在物が回収される。
メッセンジャーのない光ファイバーケーブルは、巻き戻しリール3から、図1の幅決めガイド5と同様の幅決めガイドで案内されて(図19の151)、導入ピンチロール6、6の間に挟まれ送られて(152)、カッター刃8、8によりそのポリエチレン製のシース部をケーブル長手方向に沿ってコア20に達しない深さで切れ目を入れられ、シース部21は半割り状態になる(153)。
次いで、この切れ目を入れられたシース部21は、剥離ピンチロール14、14、15、15に挟み込まれ、剥離ピンチロール14、15の回転により、シース部21の切れ目の残り部を引きちぎってコア20から引き剥がされる(154)。
引き剥がされたアルミラップ付きのシース21は、粉砕機で粉砕され、ハイドロシステムで、ポリエチレン、アルミ、ミックスに分離される。分離されたポリエチレンは、脱水されて純度99.5%のポリエチレンペレットとなり、フレコンバッグ詰めして、回収、リサイクルされる。また、アルミとミックスは、湿式選別機でアルミとミックスに分離され、アルミは水切りして純度98%となり、フレコンバッグ詰めして、回収、リサイクルされる。湿式選別機で分離されたミックスは、その中のアルミ、ポリエチレンを更に分離するために粉砕機に戻され、粉砕、ハイドロシステム、湿式選別の工程が繰り返し施される(155(図3のIIIB参照))。
引き剥がされたコア20は、シヤリングで切断され(156)、グラスファイバ40とナイロン紐23、綿テープ24、ポリプロピレンヤーン25等の介在物とに選別、分離され(157)、グラスファイバ40と介在物もそれぞれの用途にリサイクルされる。
[アルミラップなしシースでスロットなしコアを被覆したメッセンジャーなし光ファイバーケーブルのリサイクル]
実施例6では、シースからポリエチレンを回収する。また、コアからはファイバー、その他の介在物を回収する。
図21は、この発明の第6の実施例の処理工程を示す工程図、図22は、第6の実施例でリサイクル処理される光ファイバーケーブルの断面図である。図22において、図4(a)及び図5(f)と同一部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図22に示した光ファイバーケーブルは、図21の処理工程にしたがってリサイクル処理され、ポリエチレン、ファイバー、その他の介在物が回収される。
メッセンジャーのない光ファイバーケーブルは、巻き戻しリール3から、図1の幅決めガイド5と同様の幅決めガイドで案内されて(図21の171)、導入ピンチロール6、6の間に挟まれ送られて(172)、カッター刃8、8によりそのポリエチレン製のシース21をケーブル長手方向に沿ってコア20に達しない深さで切れ目を入れられ、シース21は半割り状態になる(173)。
次いで、この切れ目を入れられたシース21は、剥離ピンチロール14、14、15、15に挟み込まれ、剥離ピンチロール14、15の回転により、シース21の切れ目の残り部を引きちぎってコア20から引き剥がされる(174)。
引き剥がされたポリエチレン製のシース21は、シリンダカッタで細断、粉砕されて純度99.5%のポリエチレンペレットとなり(175)、フレコンバッグ詰めして(176)、回収、リサイクルされる。
引き剥がされたコア20は、シヤリングで切断され(177)た後、グラスファイバ40とナイロン紐23、綿テープ24等の介在物とに選別、分離され(178)、グラスファイバ40と介在物もそれぞれの用途にリサイクルされる。
この発明の第1の実施例の前半工程に使用される装置の斜視図。 図1で実行される工程を示す工程図。 (a)、(b)は、第1の実施例の後半工程を示す工程図。 (a)〜(d)は、第1の実施例の工程順に光ファイバーケーブルがリサイクル処理される状態を示す光ファイバーケーブルの断面図。 (e)、(f)は、第1の実施例の工程順に光ファイバーケーブルがリサイクル処理される状態を示す光ファイバーケーブルの断面図。 この発明の第1の実施例で使用されるカッター刃の駆動機構を示す説明図。 (a)〜(c)は、シース部における半割りカット処理工程を示す説明図。 図5(f)の工程を示す斜視図。 図3(a)の湿式選別機の原理を説明する説明図。 コア外表面の紐をカット処理する工程を示す説明図。 介在物の回収工程を示す説明図。 図3(b)のスロット剥線機の原理を説明する説明図。 この発明の第2の実施例の処理工程を示す工程図。 第2の実施例でリサイクル処理される光ファイバーケーブルの断面図。 この発明の第3の実施例の処理工程を示す工程図。 第3の実施例でリサイクル処理される光ファイバーケーブルの断面図。 この発明の第4の実施例の処理工程を示す工程図。 第4の実施例でリサイクル処理される光ファイバーケーブルの断面図。 この発明の第5の実施例の処理工程を示す工程図。 第5の実施例でリサイクル処理される光ファイバーケーブルの断面図。 この発明の第6の実施例の処理工程を示す工程図。 第6の実施例でリサイクル処理される光ファイバーケーブルの断面図。
符号の説明
1 ターンテーブル
2 光ファイバーケーブル
2a ファイバーケーブル
2b メッセンジャー
2c 継ぎ目部
3 巻き戻しリール
4 剥線機
5 幅決めガイド
6 導入ピンチロール
7 セパレータカッタ
8 カッター刃
8a カッター刃間隔調節手段
8b 昇降ロッド
9 角溝ロール
9a 角溝ロール間隔調節手段
9e エッジ
11 導入ピンチロール駆動モータ
12 セパレータカッタ駆動モータ
13 角溝ロール駆動モータ
14、15 剥離ピンチロール
20 コア
21 シース
22 アルミラップ(層)
23 ナイロン紐(層)
24 綿テープ(層)
25 ポリプロピレンヤーン
26 スロット部
27 撚鋼線(鋼線)
28 メッセンジャー外被
29 撚鋼線(鋼線)
30 振動式選別樋
31 案内筒
32 シャワーパイプ
40 グラスファイバ
41 スロット
50 架台
51a,51b ロール
52 カッター刃送りユニット
53 ユニットベース
54 パルスモータ
55 ボールネジ
56 スライダ
57 ガイド突条
60 カッター刃
61 ロール
62 ブロア
63 真空吸引ポンプ
64 ホッパー
70,71 ホイールカッター

Claims (19)

  1. ファイバーケーブルとメッセンジャーの継ぎ目部をケーブル長手方向に沿ってセパレータカッタで切断し、ファイバーケーブルとメッセンジャーとに分割するファイバーケーブル・メッセンジャー分割工程と、
    上記ファイバーケーブル・メッセンジャー分割工程により分割されたメッセンジャーを角溝ロールに挟み込み、角溝ロールの回転により角溝のエッジで潰しメッセンジャー外被を長手方向に分断して、メッセンジャー外被と芯線に分離する角溝ロール押し潰し工程と、
    上記角溝ロール押し潰し工程により分離されたメッセンジャー外被を粉砕するメッセンジャー外被粉砕工程と
    を具備し、上記メッセンジャー外被粉砕工程により粉砕されたメッセンジャー外被を有価物として回収することを特徴とする光ファイバーケーブルのリサイクル方法。
  2. ファイバーケーブルのシース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り工程と、
    上記シース部半割り工程により切れ目を入れられたファイバーケーブルのシースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし工程と、
    上記シース引き剥がし工程によりコアから分離されたシースを粉砕するシース粉砕工程と
    を具備し、上記シース粉砕工程により粉砕されたシースを有価物として回収することを特徴とする光ファイバーケーブルのリサイクル方法。
  3. ファイバーケーブルとメッセンジャーの継ぎ目部をケーブル長手方向に沿ってセパレータカッタで切断し、ファイバーケーブルとメッセンジャーとに分割するファイバーケーブル・メッセンジャー分割工程と、
    上記ファイバーケーブル・メッセンジャー分割工程により分割されたファイバーケーブルのシース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り工程と、
    上記シース部半割り工程により切れ目を入れられたファイバーケーブルのシースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし工程と、
    上記シース引き剥がし工程によりコアから分離されたシースを粉砕するシース粉砕工程と
    を具備し、上記シース粉砕工程により粉砕されたシースを有価物として回収することを特徴とする光ファイバーケーブルのリサイクル方法。
  4. ファイバーケーブルのシース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り工程と、
    上記シース部半割り工程により切れ目を入れられたファイバーケーブルのシースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし工程と、
    上記シース引き剥がし工程によりシースから分離されたコアを所望の長さに切断するコア切断工程と
    を具備し、上記コア切断工程により切断されたコアをスロット、グラスファイバ、その他に分離して有価物として回収することを特徴とする光ファイバーケーブルのリサイクル方法。
  5. ファイバーケーブルとメッセンジャーの継ぎ目部をケーブル長手方向に沿ってセパレータカッタで切断し、ファイバーケーブルとメッセンジャーとに分割するファイバーケーブル・メッセンジャー分割工程と、
    上記ファイバーケーブル・メッセンジャー分割工程により分割されたファイバーケーブルのシース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り工程と、
    上記シース部半割り工程により切れ目を入れられたファイバーケーブルのシースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし工程と、
    上記シース引き剥がし工程によりシースから分離されたコアを所望の長さに切断するコア切断工程と
    を具備し、上記コア切断工程により切断されたコアをスロット、グラスファイバ、その他に分離して有価物として回収することを特徴とする光ファイバーケーブルのリサイクル方法。
  6. 上記シース部半割り工程において、ケーブル挿入前はカッター刃先端をケーブルの外表面に当接する基準位置に位置決めし、ケーブル挿入初期時のみカッター刃をシース部内に深く侵入させてカット処理し、その後、カッター刃を後退させて、カッター刃先端がコアに達しない深さの半割り位置で切れ目を継続的にカット処理することを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の光ファイバーケーブルのリサイクル方法。
  7. 上記シース引き剥がし工程により分離されたコアの外表面に巻装されている紐をコアの長手方向に沿ってカット処理し、次いで、高圧エアを吹き込み、かつ真空吸引処理により紐、テープ等の介在物を強制的に回収することを特徴とする請求項4または5記載の光ファイバーケーブルのリサイクル方法。
  8. 上記シースがアルミラップ付きのポリエチレンでなっていて、
    上記シース粉砕工程により粉砕された上記シースを、ハイドロシステムによりポリエチレンとアルミ+アルミ・ポリエチレンのミックスとに水中で比重により分離する比重分離工程と、
    上記比重分離工程により分離されたアルミ・ポリエチレンのミックスを湿式選別機によりアルミとアルミ成分の少なくなったアルミ・ポリエチレンのミックスに分離する湿式比重差分離工程と
    を更に具備し、上記湿式比重差分離工程により分離されたアルミ・ポリエチレンのミックスを上記シース粉砕工程に戻して、上記シース粉砕工程、比重分離工程および湿式比重差分離工程を繰り返して、ポリエチレン、アルミ、アルミ・ポリエチレンのミックスに分離し、シースからポリエチレンとアルミとを有価物として回収する
    請求項2または3記載の光ファイバーケーブルのリサイクル方法。
  9. 上記スロットは、ポリエチレンと鋼線とを有し、
    分離された上記スロットを、スロット剥線機によりポリエチレンと鋼線とに分離するポリエチレン・鋼線分離工程を更に具備し、
    上記ポリエチレン・鋼線分離工程により分離されたポリエチレンを粉砕してペレット状の有価物とする
    請求項4または5記載の光ファイバーケーブルのリサイクル方法。
  10. 光ファイバーケーブルを形成する形成物のうち、ポリエチレンをグラスファイバ、その他の介在物が付着しないように分離した後粉砕して、99.5%以上の純度のポリエチレンペレットを得ることを特徴とする光ファイバーケーブルのリサイクル方法。
  11. 光ファイバーケーブルを形成する形成物のうち、ポリエチレンおよびアルミをグラスファイバ、その他の介在物が付着しないように分離した後粉砕し、水中で比重分離して上記ポリエチレンおよびアルミから99.5%以上の純度のポリエチレンペレットおよび98%以上のアルミを得ることを特徴とする光ファイバーケーブルのリサイクル方法。
  12. ファイバーケーブルとメッセンジャーの継ぎ目部をケーブル長手方向に沿ってセパレータカッタで切断してファイバーケーブルとメッセンジャーとに分割するファイバーケーブル・メッセンジャー分割手段と、
    上記ファイバーケーブル・メッセンジャー分割手段により分割されたメッセンジャーを角溝ロールに挟み込み、角溝ロールの回転により角溝のエッジで潰しポリエチレン製のメッセンジャー外被を長手方向に分断して、メッセンジャー外被と鋼製の芯線に分離する角溝ロール押し潰し手段と、
    上記角溝ロール押し潰し手段により分離されたメッセンジャー外被を粉砕してポリエチレンペレットとするメッセンジャー外被粉砕手段と、
    上記角溝ロール押し潰し手段により分離された芯線を所望の長さに切断するメッセンジャー芯線切断手段と
    を具備することを特徴とする光ファイバーケーブルのリサイクル装置。
  13. ファイバーケーブルのシース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り手段と、
    上記シース部半割り手段により切れ目を入れられたファイバーケーブルのシースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし手段と、
    上記シース引き剥がし手段によりコアから分離されたシースを粉砕するシース粉砕手段と、
    上記シース引き剥がし手段によりシースから分離されたコアを所望の長さに切断するコア切断手段と
    を具備することを特徴とする光ファイバーケーブルのリサイクル装置。
  14. 上記シース部半割り手段は、ケーブルの長手方向に沿ってファイバーケーブルのシース部に切れ目を入れるカッター刃と、ケーブル外表面に対してカッター刃を進退可能に支持する送り機構部とを備え、この送り機構部を駆動させることにより、ケーブルの挿入開始時のみシース部のかなり深い位置までカッター刃でシース部をカット処理し、その後はコアに達しない深さの半割り位置までカッター刃を後退させるようにしたことを特徴とする請求項13に記載の光ファイバーケーブルのリサイクル装置。
  15. 上記コア切断手段により切断されたコアから分離されたスロットのポリエチレンを剥離して、ポリエチレンと鋼線に分離するスロット剥線手段と、
    上記スロット剥線手段により分離されたポリエチレンを粉砕してポリエチレンペレットとするスロットポリエチレン粉砕手段と、
    上記スロット剥線手段により分離された鋼線を所望の長さに切断するスロット鋼線切断手段と
    を更に具備することを特徴とする請求項13または14記載の光ファイバーケーブルのリサイクル装置。
  16. 上記シース引き剥がし手段によりシースから分離されたコアの外表面を被包している紐をケーブルの長手方向に沿って切断するカット処理機構と、該カット処理機構によりカット処理された紐、テープ等の介在物を圧空作用、および又は真空吸引作用により強制回収する介在物の強制回収手段と、
    を更に具備することを特徴とする請求項13または14記載の光ファイバーケーブルのリサイクル装置。
  17. ファイバーケーブルのアルミラップ付きポリエチレン製シース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り手段と、
    上記シース部半割り手段により切れ目を入れられた上記シースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし手段と、
    上記シース引き剥がし手段によりシースから分離されたコアを所望の長さに切断するコア切断手段と、
    上記シース引き剥がし手段によりコアから分離されたシースを粉砕するシース粉砕手段と、
    上記シース粉砕手段により粉砕された上記シースを、ハイドロシステムによりポリエチレンとアルミ+アルミ・ポリエチレンのミックスとに水中で比重により分離する比重分離手段と、
    上記比重分離手段により分離されたアルミ・ポリエチレンのミックスを湿式選別機によりアルミとアルミ成分の少なくなったアルミ・ポリエチレンのミックスに分離する湿式比重差分離手段と
    を具備することを特徴とする光ファイバーケーブルのリサイクル装置。
  18. 上記コア切断手段により切断されたコアから分離されたスロットのポリエチレンを剥離して、ポリエチレンと鋼線に分離するスロット剥線手段と、
    上記スロット剥線手段により分離されたポリエチレンを粉砕してポリエチレンペレットとするスロットポリエチレン粉砕手段と、
    上記スロット剥線手段により分離された鋼線を所望の長さに切断するスロット鋼線切断手段と
    を更に具備する請求項17記載の光ファイバーケーブルのリサイクル装置。
  19. ファイバーケーブルとメッセンジャーの継ぎ目部をケーブル長手方向に沿ってセパレータカッタで切断してファイバーケーブルとメッセンジャーとに分割するファイバーケーブル・メッセンジャー分割手段と、
    上記ファイバーケーブル・メッセンジャー分割手段により分割されたメッセンジャーを角溝ロールに挟み込み、角溝ロールの回転により角溝のエッジで潰しポリエチレン製のメッセンジャー外被を長手方向に分断して、メッセンジャー外被と鋼製の芯線に分離する角溝ロール押し潰し手段と、
    上記角溝ロール押し潰し手段により分離されたメッセンジャー外被を粉砕してポリエチレンペレットとするメッセンジャー外被粉砕手段と、
    上記角溝ロール押し潰し手段により分離された芯線を所望の長さに切断するメッセンジャー芯線切断手段と、
    上記ファイバーケーブルのアルミラップ付きポリエチレン製シース部をケーブル長手方向に沿ってコアに達しない深さで切れ目を入れるシース部半割り手段と、
    上記シース部半割り手段により切れ目を入れられた上記シースを剥離ピンチロールに挟み込み、剥離ピンチロールの回転により、シースの上記切れ目の残り部を引きちぎってコアから引き剥がすシース引き剥がし手段と、
    上記シース引き剥がし手段によりシースから分離されたコアを所望の長さに切断するコア切断手段と、
    上記シース引き剥がし手段によりコアから分離されたシースを粉砕するシース粉砕手段と、
    上記シース粉砕手段により粉砕された上記シースを、ハイドロシステムによりポリエチレンとアルミ+アルミ・ポリエチレンのミックスとに水中で比重により分離する比重分離手段と、
    上記比重分離手段により分離されたアルミ・ポリエチレンのミックスを湿式選別機によりアルミとアルミ成分の少なくなったアルミ・ポリエチレンのミックスに分離する湿式比重差分離手段と、
    上記コア切断手段により切断されたコアから分離されたスロットのポリエチレンを剥離して、ポリエチレンと鋼線に分離するスロット剥線手段と、
    上記スロット剥線手段により分離されたポリエチレンを粉砕してポリエチレンペレットとするスロットポリエチレン粉砕手段と、
    上記スロット剥線手段により分離された鋼線を所望の長さに切断するスロット鋼線切断手段と
    を具備することを特徴とする光ファイバーケーブルのリサイクル装置。
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