JP2005325547A - 掘削土飛散防止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】掘削土飛散防止装置1aは、回転駆動装置60からハンマシャフト50に沿って垂下した状態で取り付けられる蛇腹状円筒部11を有している。ケーシング70の排土口73から排出された掘削土は、円筒部11の内壁に衝突し、自重によって落下する。このような構成によれば、排土口73から排出される掘削土は、掘削装置5の周囲に飛散しないので、現場周辺の汚染を防止できる。また、円筒部11がサイレンサとして機能するので、掘削ビット50を打撃する際の打撃音を円筒部11の内側である程度消音することができ、掘削時の騒音を緩和することが可能になる。その結果、優れた掘削能力を有するダウンザホールハンマを都市部において積極的に起用することができるという優れた効果が達成される。
【選択図】図2
Description
地盤を掘削するための掘削ビットをハンマシャフトの先端に備えたダウンザホールハンマと、
前記ハンマシャフトの一端が連結され、前記ダウンザホールハンマを回転駆動するための回転駆動装置と、
前記回転駆動装置から垂下し、前記ダウンザホールハンマを囲繞するように設けられ、下端側から前記ダウンザホールハンマの掘削ビットが突き出るように形成されたケーシングと、
前記ダウンザホールハンマの掘削ビットによって削り出される掘削土が吹き上げられた際に通過するようになっており、前記ケーシングの内壁と前記ダウンザホールハンマとの間に形成された通路と、
前記ケーシングに形成され、前記通路を通り抜けて吹き上げられた掘削土を前記ケーシングの外側に排出するための排土口と、を有する掘削装置を用いた掘削施工において排出される前記掘削土が、当該掘削装置の周囲に飛散するのを防止するための装置であって、
前記排土口を介して前記ケーシングの外側へ排出された前記掘削土が衝突するようになっている衝突部を含んでおり、
前記排土口から所定距離離隔した状態で、前記衝突部が前記ケーシングの外側から前記排土口を臨むように設けられ、
前記衝突部に衝突した前記掘削土は、当該掘削装置の周囲に飛散することなく、前記衝突部と前記排土口との間の間隙を介して、自重によって前記衝突部の下方へ向かって落下するようになっている。
前記筒状部は、前記ケーシングの少なくとも一部を囲繞するように、前記回転駆動装置から前記ハンマシャフトに沿って垂下した状態で取り付け可能に構成されており、
前記衝突部は、前記筒状部の一部から構成されている。
蛇腹状の側壁を有する前記筒状部の下端近傍に、その一端が連結されたワイヤーと、
少なくとも掘削作業中において、垂下された状態の前記筒状部の上端から下端までの長さを調整するために、前記ワイヤーを自在に巻き取りまたは繰り出すことができるように構成されており、前記ワイヤーの他端が連結されている巻き取り装置と、を有しており、
前記巻き取り装置によって前記ワイヤーが巻き取られた際には、巻き取りに伴って前記筒状部が縮退し、
前記巻き取り装置によって前記ワイヤーが繰り出された際には、繰り出しに伴って前記筒状部が伸展するようになっている。
前記被固定体は、地表部に設置されるようになっており、前記掘削土飛散防止装置の固定用フランジに対して固定されるようになっている固定部と、前記ケーシングの一部を囲繞する筒状部と、を含んでいる。
前記掘削土飛散防止装置の衝突部がケーシングの外側から排土口を臨むように、当該掘削土飛散防止装置の筒状部を回転駆動装置からハンマシャフトに沿って垂下する状態で取り付け、
前記ケーシング内を挿通するダウンザホールハンマによって、所定位置の地盤を掘削し、
掘削作業の間に前記ケーシングの排土口から排出される掘削土を、前記掘削土飛散防止装置の衝突部に衝突させることによって、当該掘削土が自重によって衝突部の下方へ向かって落下するようにし、
前記ダウンザホールハンマの掘進に伴って、垂下された状態の前記筒状部を縮退させ、
掘削の間および/または掘削の終了後において、前記衝突部の下方の地表部に堆積した前記掘削土を排土処理するようになっている。
まず最初に、図1及び図2に基づいて、掘削施工において本発明の掘削土飛散防止装置とともに用いられる掘削装置の概略を説明する。
図1は、第1実施形態に係る掘削土飛散防止装置1aが取り付けられた状態の掘削装置5を示す正面図である。
図2は、図1に示す掘削装置5および掘削土飛散防止装置1aを示す拡大図である。
次に、図2に基づいて、第1実施形態に係る掘削土飛散防止装置1aの構成について説明する。
掘削作業の間、掘削ビット55によって削り出された掘削土は、ハンマシャフト53内を通り抜けて来た圧縮エアによって吹き上げられる。吹き上げられた掘削土は、圧縮エアの流れに乗って通路80を通り抜け、排土口73を介してケーシング70の外側に排出される。この際、掘削土は圧縮エアの流れに乗って排土口73から勢いよく出て来るので、排土口73から排出された掘削土が衝突部13(すなわち円筒部11の内壁)に衝突することとなる。そして、衝突部13に衝突した掘削土は、掘削装置5の周囲に飛散することなく、衝突部13と排土口との間の間隙15を介して、自重によって衝突部13の下方へ向かって落下するようになっている。
上述した第1実施形態に係る本発明によれば、掘削土飛散防止装置1aの衝突部13には、排土口73を介してケーシング70の外側へ排出された掘削土が衝突するようになっている。したがって、排土口73から排出される掘削土は、掘削装置5の周囲に飛散することない。その結果、本発明によれば、施工現場周辺の環境が掘削土で汚染されるという事態が生じるのを効果的に防止することが可能になる。
次に、図3に基づいて、第2実施形態に係る掘削土飛散防止装置1bの構成について説明する。図3は、第2実施形態に係る掘削土飛散防止装置1bが取り付けられた状態の掘削装置5を示す正面図である。この図3において、図3(A)は、蛇腹状の円筒部11を伸展させた状態を示している。また、図3(B)は、掘進に伴って蛇腹状の円筒部11を縮退させた状態を示している。
次に、図4に基づいて、第3実施形態に係る掘削土飛散防止装置1cの構成について説明する。図4は、第3実施形態に係る掘削土飛散防止装置1cが取り付けられた状態の掘削装置5を示す正面図である。
1b 掘削土飛散防止装置(第2実施形態)
1c 掘削土飛散防止装置(第3実施形態)
5 掘削装置
11 円筒部(筒状部)
13 衝突部
15 間隙
17 巻き取り装置
18 固定用フランジ
19 ワイヤー
20 排土受け装置(被固定体)
21 固定部
23 筒状部
40 クローラクレーン
43 ブーム
45 ワイヤーロープ
46 エアホース
47 ラインオイラー
48 レシーバタンク
49 コンプレッサー
50 ダウンザホールハンマ
53 ハンマシャフト(ドリルロッド)
55 掘削ビット
60 回転駆動装置(アースオーガ)
70 ケーシング
73 排土口
80 通路
Claims (6)
- 地盤を掘削するための掘削ビットをハンマシャフトの先端に備えたダウンザホールハンマと、
前記ハンマシャフトの一端が連結され、前記ダウンザホールハンマを回転駆動するための回転駆動装置と、
前記回転駆動装置から垂下し、前記ダウンザホールハンマを囲繞するように設けられ、下端側から前記ダウンザホールハンマの掘削ビットが突き出るように形成されたケーシングと、
前記ダウンザホールハンマの掘削ビットによって削り出される掘削土が吹き上げられた際に通過するようになっており、前記ケーシングの内壁と前記ダウンザホールハンマとの間に形成された通路と、
前記ケーシングに形成され、前記通路を通り抜けて吹き上げられた掘削土を前記ケーシングの外側に排出するための排土口と、を有する掘削装置を用いた掘削施工において排出される前記掘削土が、当該掘削装置の周囲に飛散するのを防止するための装置であって、
前記排土口を介して前記ケーシングの外側へ排出された前記掘削土が衝突するようになっている衝突部を含んでおり、
前記排土口から所定距離離隔した状態で、前記衝突部が前記ケーシングの外側から前記排土口を臨むように設けられ、
前記衝突部に衝突した前記掘削土は、当該掘削装置の周囲に飛散することなく、前記衝突部と前記排土口との間の間隙を介して、自重によって前記衝突部の下方へ向かって落下するようになっていることを特徴とする掘削土飛散防止装置。 - 前記掘削土飛散防止装置は筒状部を含んでおり、
前記筒状部は、前記ケーシングの少なくとも一部を囲繞するように、前記回転駆動装置から前記ハンマシャフトに沿って垂下した状態で取り付け可能に構成されており、
前記衝突部は、前記筒状部の一部から構成されていることを特徴とする請求項1記載の掘削土飛散防止装置。 - 前記筒状部は、蛇腹状の側壁を有するように形成され、自在に伸縮できるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の掘削土飛散防止装置。
- 前記掘削土飛散防止装置は、さらに、
蛇腹状の側壁を有する前記筒状部の下端近傍に、その一端が連結されたワイヤーと、
少なくとも掘削作業中において、垂下された状態の前記筒状部の上端から下端までの長さを調整するために、前記ワイヤーを自在に巻き取りまたは繰り出すことができるように構成されており、前記ワイヤーの他端が連結されている巻き取り装置と、を有しており、
前記巻き取り装置によって前記ワイヤーが巻き取られた際には、巻き取りに伴って前記筒状部が縮退し、
前記巻き取り装置によって前記ワイヤーが繰り出された際には、繰り出しに伴って前記筒状部が伸展するようになっていることを特徴とする請求項3記載の掘削土飛散防止装置。 - 前記掘削土飛散防止装置は、さらに、前記筒状部の下端に、当該筒状部を被固定体に対して着脱自在に固定するための固定用フランジを有しており、
前記被固定体は、地表部に設置されるようになっており、前記掘削土飛散防止装置の固定用フランジに対して固定されるようになっている固定部と、前記ケーシングの一部を囲繞する筒状部と、を含んでいることを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の掘削土飛散防止装置。 - 上記請求項4記載の掘削土飛散防止装置と、請求項4記載の掘削装置とを併用して掘削を行う方法であって、
前記掘削土飛散防止装置の衝突部がケーシングの外側から排土口を臨むように、当該掘削土飛散防止装置の筒状部を回転駆動装置からハンマシャフトに沿って垂下する状態で取り付け、
前記ケーシング内を挿通するダウンザホールハンマによって、所定位置の地盤を掘削し、
掘削作業の間に前記ケーシングの排土口から排出される掘削土を、前記掘削土飛散防止装置の衝突部に衝突させることによって、当該掘削土が自重によって衝突部の下方へ向かって落下するようにし、
前記ダウンザホールハンマの掘進に伴って、垂下された状態の前記筒状部を縮退させ、
掘削の間および/または掘削の終了後において、前記衝突部の下方の地表部に堆積した前記掘削土を排土処理することを特徴とする掘削方法。
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