JP2005324330A - チップ部品用セラミック基板の分割装置 - Google Patents

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【課題】 チップ部品の製造に用いられるセラミック製の基板を、確実に分割することができるとともに、チップ・サイズがより微細であっても分割が可能なチップ部品用セラミック基板の分割装置を実現する。
【解決手段】 セラミック製の基板200Bにおけるスリットにより画された先端1ラインを嵌合するための、幅方向にスリット状に形成した多数の溝部12を、回転円筒11の周面部に所定のピッチで等間隔に設ける。チャック部40によりチャックされた基板200Bを、ガイド31によりガイドして回転円筒11側に送り、基板200B先端の1ラインを回転円筒11の溝部12に嵌合させるためのセット機構30を配置する。基板200B先端の1ラインを回転円筒11の溝部に嵌合させたセット機構30を、所定の角度で上下に回動させる。
【選択図】 図1

Description

本発明はチップ部品用セラミック基板の分割装置に関する。具体的には、回路基板上に実装するチップ抵抗、チップ・コンデンサなどのチップ部品の製造に用いられるセラミック製の基板を、確実に分割することができるとともに、チップ・サイズがより微細であっても分割が可能なチップ部品用セラミック基板の分割装置を提供せんとするものである。
セラミックを用いたチップ部品を製造する場合は、まず、図14(a)に示すように、厚さが0.2mm程度のセラミック製の基板200の表面および裏面に、レーザ加工により所定の幅および深さのスリットSl,Ssを格子状に縦横に設ける。ついで、図14(b)に示すように、横方向のスリットSsを挟むようにして、導体ペーストを用いて平行斜線で示す電極Eを印刷する。ここで、ワン・チップのサイズは、縦Lが1.0mm、横Wが0.5mmのものが、従前は一般的であった。しかし、その後微細化が進み、縦Lが0.6mm、横Wが0.3mmのもの、さらには縦Lが0.4mm、横Wが0.2mmのものも用いられるようになってきている。
基板200に電極Eが印刷されると、チップ部品がチップ抵抗であれば、図14(c)(図14(b)のA−A線に沿う断面図)に示すように、基板200の表面側の各電極Eを部分的に覆うようにして、抵抗体Rを印刷する。抵抗値は、印刷された抵抗体Rをレーザ加工により適宜トリミングすることにより設定される。その後、抵抗体Rを保護するための保護膜コーティングを施す場合もあるが、以下では、保護膜コーティングは施されないものとして説明する。
以上のようにして、電極Eおよび抵抗体Rが印刷された基板200は、分割装置により分割される。この分割装置による分割に際しては、図15(a)に示すように、前工程として、基板200の3辺の端面201a,201b,202bを、不要部分として切断する。切断しない端面202aは、分割装置のチャックが基板200を掴持する場合の掴みしろとなる。
不要部分を切断する前工程が完了すると、基板200の分割が行われる。その場合、分割は、図15(b)に示すように、まず、横方向のスリットSsに沿って行われる。すなわち、基板200は、その長手方向において分割される。これを1次分割という。この1次分割により得られた横方向1ラインの1次分割片203は、その後、側面部に電極を形成するためのスパッタリングなどの工程を経る。そして、所要工程が完了した1次分割片203は、図15(c)に示すように、縦方向のスリットSlに沿って分割されて、回路基板上に実装するチップ部品204となる。ここにおける分割を、1次分割に対して2次分割という。
本願発明は、前者の1次分割に関するものである。そこで、従来より用いられている1次分割用の分割装置の構成および動作を、図16により説明する(従来例1)。ここで、図16は、この従来例1の構成および動作を概略的に示す概念図であり、図15における要素と同一の要素については同じ符号を付している。
図16(a)において、前工程により3辺の端面201a,201b,202bを切断された基板200B(図15(b)参照)は、各保持具211a,211bにより挟まれて保持される。各保持具211a,211bは、分割しようとする、横方向のスリットSs(図15(b))により画された1つのラインのつぎのラインを挟持する。分割しようとするラインは、昇降する衝打板212の下方に突き出している。
この状態で、衝打板212が下降して基板200Bに打撃を与えると、その打撃力により、各保持具211a,211bより突き出しているラインは、横方向のスリットSsに沿って切断されて分割される。1つのラインが分割されると、基板200Bが、衝打板212側に所定の距離だけ送られて、つぎのラインが各保持具211a,211bより突き出し、以降、同じ動作が繰り返されることになる。
図17は、他の従来例(従来例2)の構成および動作を概略的に示す概念図であり、図16における要素と同一の要素については同じ符号を付して説明する。
図17(a)において、この従来例2では、3つの円柱状のローラ221a〜cにより基板200Bを送りながら分割するという構成を用いている。すなわち、図面上で反時計方向に回転する2つのローラ221a,221bと、時計方向に回転する1つのローラ221cを配置し、その配置間隔を、傷防止用の各保護ベルト222a,222bにより覆われた基板200Bが波動状の動作をしながら送られるように設定している。
このような構成を用いている結果、図17(b)に示すように、基板200Bにおける横方向のスリットSsが、時計方向に回転するローラ221cの直上位置に達すると、基板200Bは、横方向のスリットSsに沿って折れて1つのラインが分割されることになる。
しかしながら、図16により説明した従来例1によると、基板200Bにおける各保持具211a,211bより突き出しているラインに、衝打板212により打撃を与えた場合、基板200Bの表面に印刷した電極Eおよびセラミック製の基板200Bは、横方向のスリットSsに沿って切断される。しかし、衝打板212による打撃力が一方向にのみ加わるため、基板200Bの裏面に印刷した電極Eは、塑性変形したままの状態で切断されないことがある。すなわち、基板200Bのすべてのラインを確実に分割することができず、装置としての信頼性に欠けるという解決すべき課題が、図16により説明した従来例1にはあった。
他方、図17により説明した従来例2によると、つぎのような解決すべき課題がある。すなわち、ワン・チップのサイズが、縦L(図14(b))1.0mm、横W0.5mmという、従来は一般的であったものであれば、従来例2によっても基板200Bを各ライン毎に分割することはできる。
ところが、既述のように、近時はチップ部品の微細化が進み、縦L0.6mm、横W0.3mmのもの、さらには縦L0.4mm、横W0.2mmのものも用いられるようになってきている。しかし、このような微細なサイズの場合、基板200Bを分割するためには、さらに極小なローラを用いることが必要となるが、そのようなローラの作製は不可能である。したがって、より微細なチップ部品を製造する場合には、ローラ221a〜cを用いて基板200Bを分割するという方法にはよることができないことになる。以上のような未解決の課題が、従来例2にはあった。
上記課題を解決するために、本発明はなされたものである。そこで、その解決手段について、本発明によるチップ部品用セラミック基板の分割装置の原理を示す図1を用いて説明する。
図1において、11は、図面上で反時計方向に回転する扁平な回転円筒である。この回転円筒11は、その周面部に、幅方向にスリット状に形成された多数の溝部12が、所定のピッチで等間隔に設けられて歯車状の形状をしている。この溝部12の中に、前工程で不要部分が切断された基板200Bにおけるスリットにより画された先端の1ラインを、セット機構30により嵌合させる。すなわち、可動のチャック部40により、ガイド31を介して後端がチャックされた基板200Bを回転円筒11側に送り、基板200B先端の1ラインを、溝部12に嵌合させる。そこで、破線で示すように、セット機構30を所定の角度で上下に回動させる。これにより、基板200B先端の1ラインを分割する。以上の動作を順次繰り返す。
本発明によるならば、基板に対して一方向にのみ打撃力を加える従来例1とは異なり、基板に設けられたスリットに沿って一方向にのみならず、その反対方向に対しても屈折させるので、確実に基板を分割することができ、装置としての信頼性を高めることができる。また、チップ・サイズが、従来例2では分割が不可能なより微細なものであっても、分割することが可能となる。したがって、本発明によりもたらされる効果は、実用上極めて大きい。
本発明を実施するための最良の形態を、図2ないし図10に示し説明する。ここで、図2は、本発明によるチップ部品用セラミック基板の分割装置の全体構成を示しており、図3ないし図10は、装置各部の構成を示している。なお、図2では、図1における構成要素と同一の構成要素については同じ符号を付している。また、各図では、説明を簡単にするため、装置各部の支持部材の図示は省略している。
図2(側面図)において、11は、扁平な回転円筒であり、その周面部には、所定のピッチで等間隔に多数の溝部12が設けられている。この溝部12の開口部は、図3(部分側面図)に示すように、面取りされている。溝部12のサイズは、ワン・チップのサイズが、縦L(図14(b))0.6mm、横W0.3で、厚さが0.2mmであれば、深さDを0.6mm、幅Wを0.2mmとする。
図2において、回転円筒11の端部付近には、板状の支柱21aが垂設されている。この図2では、説明の便宜上、1つの支柱21aのみを図示しているが、図4(a)(斜視図)に示すように、2つの支柱21a,21bが、回転円筒11の端部を挟むようにして垂設されている。また、各支柱21a,21bの上端部には、長さの異なる板状の回動可能な回動板22,23が、それぞれ支軸を介して取り付けられ、その間に、板状の橋架部材24が橋架されている。
この橋架部材24には、図4(b)(斜視図)に示すように、基板200Bの送りをガイドするための、2つの平行したレール状のガイド32a,32bが固着されている。各ガイド32a,32bは、横断面がそれぞれ段差状に形成されており、基板200Bは、図5(a)(平面図)および(b)(図5(a)のAから見た図)に示すようにして支持される。
図4(b)において、各ガイド32a,32bの先端部には、送られる基板200Bが浮き上がるのを防止するための薄い板状のガイド片33a,33bが、それぞれ取り付けられている。他方、各ガイド32a,32bの後端部には、略L字状に形成された板状のストッパ34a,34bが取り付けられている。このストッパ34a,34bは、図5(c)(平面図)に示すように、1枚の基板200Bの分割が完了した後、後退するチャックが掴持している、不要部分である端面202a(図15(b))の両端部が、ストッパ34a,34bに当接すると同時にチャックによる掴持を解除させて、端面202aを装置より排出させるためのものである。
図2において、40は、ガイド32a,32bにガイドされて送られる基板200Bの端面202aをチャックする、可動のチャック部であり、その構成の詳細は、図6(a)に示されている。
図6(a)(側面図)において、41は、図面上で左右方向に移動可能な可動板であり、その上に、基板200Bの端面202aを押止するための、略L字状の押止部材42が支軸により回動可能に支持されている。この押止部材42の後端には、フリーに回転する円柱状のローラ43が取り付けられ、その支軸と押止部材42の支軸との中間に、両端が可動板41と押止部材42に固定された、圧縮に作用するコイルばね44が配設されている。
また、可動板41には、ローラ43と対向するようにしてエア・シリンダ45が配設されており、そのピストン・ロッドの先端には、ローラ43の周面と接触する、円柱状の接触棒46が取り付けられている。図6(a)では、ピストン・ロッドが押出し作動をして、その先端の接触棒46がローラ43の周面に接触し、これにより押止部材42の先端が押し上げられている状態を示している。図7(a)は、その平面図である。ピストン・ロッドが引込み作動をして、接触棒46がローラ43の周面に接触しなくなれば、コイルばね44の反発力により押止部材42の先端は押し下げられることになる。
図6(a)において、可動板41先端の下面には、基板200Bの端面202aを支持する支持板50が固着されている。この支持板50の上面は、各ガイド32a,32b(図4(b))における基板200Bの支持面と同一平面上にある。そして、支持板50の上面には、図7(b)(斜視図)に示すように、長穴状の凹部51が形成されており、その底部に、吸気するための2つの吸気孔52a,52bが設けられている。したがって、基板200Bの端面202aは、上面側が押止部材42により押止されるとともに、下面側が吸着されることによりチャックされることになる。
図6(a)において、可動板41の後端には、圧縮に作用するコイルばね48が巻かれた、センサ49を構成する発光素子からの射出光を遮光するための遮光ピン47が取り付けられいる。ここに用いられているセンサ49については、後述する。
以上の各構成要素が配設された可動板41の下面には、ガイド・レール53が固定され、これに嵌合するスライダ54が、図面上で左右方向に移動可能な可動体55に固定されている。この可動体55は、垂直部56を有して、図6(b)に示すように、断面が部分的にL字状に形成されている。そして、その垂直部56下端に固定されたスライダ57が、回動板22(図2)に固定されたガイド・レール58に嵌合している。
図6(a)において、可動体55の端部には、1対の発光素子および受光素子からなるセンサ(フォト・インタラプタ)49が、支持部材を介して取り付けられている。ここにおけるセンサ49は、チャックされた基板200Bが回転円筒11(図2)側に向けて前進し、基板200B先端の1ラインが、回転円筒11の溝部12に嵌合したことを検出するためのものである。
すなわち、可動体55とチャック部40の可動板41とは、スライダ54およびガイド・レール53を介して連結されている。したがって、可動体55を移動させることにより、チャックされた基板200Bを回転円筒11側に向けて前進させ、基板200B先端の1ラインが回転円筒11の溝部12に嵌合しても、可動体55はさらに前進する。可動体55がさらに前進すると、可動体55に取り付けられたセンサ49の発光素子からの射出光は、チャック部40の可動板41に取り付けられた遮光ピン49により遮光される。これによるセンサ49の出力変化を受けた、装置全体の動作を制御する制御部(図示せず)は、駆動系に制御信号を送出して可動体55の前進移動を停止させる。
なお、可動体55の移動は、図2に示すように、回動板22に所定の間隔をおいて取り付けられた2つのプーリ59a,59bにエンドレスに掛けられたタイミング・ベルト60を駆動させることにより行う。
図2において、61は、回動板22に連結されて、これを所定の角度で上下に回動させるためのクランク機構である。また、71は、回動板22の回動により分割されて回転円筒11の溝部12に嵌合している基板200Bの1次分割片203(図15(b))が、回転円筒11が回転しても落下しないように保持するための、弾力性を有する樹脂製の帯状の保持ベルトである。この保持ベルト71により保持された1次分割片203は、反時計方向に回転する回転円筒11により、セット機構30から180度回転した位置まで送られる。そのため、保持ベルト71は、回転円筒11のほぼ下半分の周面部に密着するように、3つのプーリ72a〜cにエンドレスに掛けられている。
回転円筒11の回転により送られる1次分割片203に対する保持ベルト71による保持状態が終了する近傍の部位には、2組の発光素子81bおよび受光素子82bが、回転円筒11を挟んでそれぞれ配設されている。これらの発光素子81bおよび受光素子82bは、1次分割片203が良品であるか不良品であるかを判定するためのものである。
すなわち、図8(a)(平面図)に示すように、1次分割片203の両端部が欠損することなく良品であれば、2つの発光素子81a,81bからの射出光は、回転円筒11からその幅方向に突き出している1次分割片203の両端部により遮光される。したがって、2つの受光素子82a,82bからの出力は、ともに変化する。その場合は、制御部は、その1次分割片203は良品と判定し記憶しておく。
これに対して、図8(b)に示すように、1次分割片203の一方の端部が欠損していたり、あるいは、図8(c)に示すように、双方の端部が欠損している場合は、2つの受光素子82a,82bの一方からの出力のみが変化するか、あるいは、双方ともに出力は変化しないことになる。この場合は、制御部は、1次分割片203は不良品と判定し、一方の端部の欠損か双方の端部の欠損かをも記憶しておく。
図2において、90は、この位置まで送られてきた1次分割片203のうち、良品および一方の端部が欠損している不良品(図8(b)参照)を、回転円筒11の溝部12から排出するための排出部である。その構成については、図2では図示を省略しており、詳細は図9に示されている。
図9(a)(斜視図)において、91は、平面形状が略凹字状に形成された、水平方向において移動可能な可動体である。この可動体91は、その一方の腕状部に固定された連結部材95を介してスライダ96と連結され、スライダ96は、横設されたガイド・レール97と嵌合している。
このように水平方向において移動可能な可動体91の各腕状部の先端付近の下面部には、図9(b)(図9(a)のA−A線に沿う断面図)に示すように、破線で示す1次分割片203を吸着するための、小径の吸気孔92b(a)が設けられている。ここで、各腕状部間の間隔は、回転円筒11の厚さよりは広く、各吸気孔92b(a)間の距離は、1次分割片203の長さよりは短い。そして、各吸気孔92b(a)は、各腕状部先端に設けられた孔部93b(a)とそれぞれ連通し、孔部93b(a)には、吸気用のホース94b(a)がそれぞれ嵌合している。
図9(a)において、101は、垂直方向において移動可能な可動体である。この可動体101は、その端部に固定された連結部材103を介してスライダ104と連結され、スライダ104は、垂設されたガイド・レール105と嵌合している。また、可動体101の先端付近の下面部には、2つのピン状の細い吸着ノズル102a,102bが装着されている。
図2において、110は、この位置まで送られてきた、双方の端部が欠損している1次分割片203(図8(c)参照)を、回転円筒11の溝部12から排出するための排出部であり、その構成の詳細は、図10に示されている。
図10(縦断面図)において、排出部110の本体111は、断面凹字状の方形体状に形成されており、その凹部が、破線で示す回転円筒11の端部を覆うようにして配置されている。そして、回転円筒11の溝部12と連通するようにして、給気孔112と排気孔113が本体111に設けられ、それぞれに給気用のホース114と排気用のホース115が嵌合している。給気孔112からは、給気用のホース114を介して供給された圧搾空気が、回転円筒11の溝部12に向けて噴出する。
以上が、本装置の各部の構成である。そこで、つぎに、本装置を作動させた場合の動作について、図11ないし図13を併用して説明する。
まず、図11(a)に示すように、前工程で不要部分が切断された基板200Bを供給するための、本装置に付設された供給装置のバキューム・チャック120により、基板200Bをセット機構30(図2)のガイド32b(a)上の定められた位置に載置する。そこで、バキューム・チャック120が下降して基板200Bがガイド32b(a)上に載置されると、バキューム・チャック120が下降したまま基板200Bを吸着した状態で、チャック部40を搭載した可動体55(図6(a))が、基板200Bの端面202aの位置まで前進し、その位置で停止して基板200Bの端面202aをチャックする。
基板200Bの端面202aがチャックされると、バキューム・チャック120は、図11(b)に示すように、基板200Bの吸着を解除して上昇する。バキューム・チャック120が所定の位置まで上昇したことが、図示されてはいないセンサにより検出されると、その出力を受けた制御部は、駆動系に制御信号を与えて、チャック部40を搭載した可動体55を回転円筒11側に向けて前進させる。
可動体55が前進して基板200B先端の分割すべき1ラインが、回転円筒11の溝部12に嵌合した後、図11(c)に示すように、チャック部40を支持している可動板41後端の遮光ピン47が、センサ49の発光素子からの射出光を遮光すると、センサ49の出力変化を受けた制御部は、可動体55の前進を停止させる停止信号を、駆動系に送出する。
同時に、制御部は、図12(a)に示すように、エア・シリンダ45のコントローラ(図示せず)に制御信号を与えて、エア・シリンダ45のピストン・ロッドを引込み作動させる。これにより、ピストン・ロッド先端に取り付けられた接触棒46が後退し、押止部材42は、コイルばね44の反発力を受けて、その先端が下降して基板200Bを押止する。併せて、可動板41先端下面の支持板50に設けられた各吸気孔52a,52b(図7(b))を介する吸気により、基板200Bが吸着されてチャックされる。
そこで、制御部は、センサ49の出力変化を受けてから若干タイミングを遅らせて、クランク機構61の駆動系に制御信号を与えて、これを作動させる。駆動系の作動により、クランク機構61は、1サイクル作動する。これにより、回動板22,23(図2,図4(a))が所定の角度で上下に1往復回動し、したがって、基板200Bがセットされたセット機構30も上下に回動する。その結果、回転円筒11の溝部に嵌合している基板200B先端の1ラインは、切断されて分割されることになる。
基板200B先端の1ラインが分割されると、制御部からの制御信号に基づいて、チャック部40は、図12(b)に示すように、僅かの距離(例えば、0.5mm)だけ後退して、基板200Bの先端を回転円筒11より離させる。これは、基板200Bを後退させないまま回転円筒11を回転させると、基板200Bの先端が回転円筒11の周面をこすってしまうからである。基板200Bの先端が回転円筒11より離れると、回転円筒11は、反時計方向に所定の角度だけ1ステップ回転して、つぎの溝部12が、基板200Bの先端と対向するようになる。
つぎの溝部12が、基板200Bの先端と対向する位置に達すると、制御部からの制御信号に基づいてチャック部40が再び前進して、つぎの1ラインが回転円筒11の溝部12に嵌合する。以降、上述したところと同じ動作が、順次繰り返されることになる。
以上の動作は、あらかじめ設定された回数(基板200Bにおける分割すべきライン数)行われる。それが完了すると、チャック部40は後退する。基板200Bが本装置に供給される前に割れてしまって、定格の寸法よりも短い場合は、短くなった基板200Bを人手によりガイド32a,32b上に載置してチャックしたうえで、チャック部40は、定格の寸法の基板200Bが前進する距離(上記あらかじめ設定された回数の動作が行われた場合に前進する距離)にわたって前進したのち後退する。そして、チャック部40の後退中、基板200Bの端面202a(図15(a))へのチャックが解除され、図5(c)に示したように、ガイド32a,32bに取り付けられた各ストッパ34a、34bに、端面202aの両端部が当接して下方に落下することにより、装置から排出されることになる。
チャック部40が後退してスタート位置に戻ると、制御部からの制御信号に基づいて供給装置よりつぎの基板200Bが、図11(a)により説明したようにしてガイド32a,32b上に供給され、その後、上記の各動作が行われる。
他方、基板200Bより分割された1次分割片203(図15(b))は、回転円筒11の回転に伴い、回転円筒11の溝部12に嵌合したまま、途中は保持ベルト71(図2)に保持されつつ排出部90まで送られる。
排出部90に達した1次分割片203は、各受光素子82a,82b(図2,図8)からの出力により、前もって良品であるか、あるいは、一方または双方の端部が欠損している不良品であるかが、制御部によって判定されている。
そこで、排出部90に達した1次分割片203が、良品あるいは一方の端部のみが欠損している不良品と判定されている場合は、排出部90は、つぎのような動作をする。すなわち、1次分割片203の端部の直上に位置している、可動体91(図9)下面部の吸気孔92a,92b(図9(b))を介する吸気により、図12(c)に示すように1次分割片203の両端部または一方の端部を吸着して、可動体91は回転円筒11より離れる方向に移動する。
その場合、その1次分割片203が、一方の端部が欠損している不良品であれば、図13(a)に示すように、ピン状の吸着ノズル102b(a)の位置に達する前に、可動体91による吸着が解除されて下方に落下し、装置より排出される。吸着を解除した可動体91は、つぎの1次分割片203が排出部90に達する前に、回転円筒11側に戻る。
これに対して、良品の場合は、1次分割片203は、図13(b)に示すように、吸着ノズル102b(a)の位置に達して、これらにより吸着され、吸着ノズル102b(a)が装着された可動体101が下降する。同時に、水平方向に移動する可動体91が、回転円筒11側に移動し、つぎの1次分割片203が排出部90に達する前に、もとの位置に戻る。
下降する1次分割片203が、図13(c)に示すように、1次分割片203の側面部に電極を形成するためのスパッタリング用の治具130の上端近傍まで送出されると、吸着ノズル102b(a)による吸着が解除されて、1次分割片203は、治具130の中に収容される。吸着を解除した可動体101は、上昇してもとの位置に戻る。
一方、双方の端部が欠損している不良品と判定されている1次分割片203は、双方の端部が欠損しているので、可動体91によって吸着することはできない。したがって、ここにおける排出部90では排出されない。回転円筒11の溝部12に嵌合したまま、もう1つの排出部110の位置まで送られる。そして、この排出部110において、1次分割片203は、供給される圧搾空気の押圧力を受けて溝部12より排出される。この排出部110の動作は、制御部からの制御信号に基づいて1次分割片203が排出部110の位置に達すると同時に行われる。
なお、この排出部110に達した溝部12に1次分割片203が嵌合していない場合、すなわち、良品または一方の端部が欠損している不良品として、先の排出部90により既に1次分割片203が排出されている場合は、この排出部110で供給される圧搾空気は、溝部12に付着しているセラミック基板の切粉を飛ばして、溝部12をクリーニングする作用を果たすことになる。
以上、本発明によるチップ部品用セラミック基板の分割装置の構成および動作について説明したが、この装置によって得られる1次分割片203は、毎分60個またはそれ以上である。
本発明によるチップ部品用セラミック基板の分割装置の原理を説明するための原理説明図である。 本発明の実施の形態を示す側面図である。 図2に示した回転円筒の溝部の部分側面図である。 図2に示した支柱、回動板およびガイドの構成を示す斜視図である。 図4に示したガイドの説明図である。 図2に示したチャック部の構成を示す構成図である。 図6とともに図2に示したチャック部の構成を示す構成図である。 図2に示した発光素子および受光素子を説明するための説明図である。 図2に示した排出部の構成を示す構成図である。 図2に示した他の排出部の構成を示す縦断面図である。 図2に示した装置の動作を説明するための動作説明図である。 図11とともに図2に示した装置の動作を説明するための動作説明図である。 図11および図12とともに図2に示した装置の動作を説明するための動作説明図である。 チップ部品用セラミック基板を説明するための説明図である。 図14に示したチップ部品用セラミック基板の分割の様子を説明するための説明図である。 従来例1を説明するための説明図である。 従来例2を説明するための説明図である。
符号の説明
11 回転円筒
12 溝部
21a,21b 支柱
22,23 回動板
24 橋架部材
30 セット機構
31,32a,32b ガイド
33a,33b ガイド片
34a,34b ストッパ
40 チャック部
41 可動板
42 押止部材
43 ローラ
44 コイルばね
45 エア・シリンダ
46 接触棒
47 遮光ピン
48 コイルばね
49 センサ
50 支持板
51 凹部
52a,52b 吸気孔
53 ガイド・レール
54 スライダ
55 可動体
56 垂直部
57 スライダ
58 ガイド・レール
59a,59b プーリ
60 タイミング・ベルト
61 クランク機構
71 保持ベルト
72a〜72c プーリ
81a,81b 発光素子
82a,82b 受光素子
90 排出部
91 可動体
92a,92b 吸気孔
93a,93b 孔部
94a,94b ホース
95 連結部材
96 スライダ
97 ガイド・レール
101 可動体
102a,102b 吸着ノズル
103 連結部材
104 スライダ
105 ガイド・レール
110 排出部
111 本体
112 給気孔
113 排気孔
114,115 ホース
200,200B 基板
201a,201b,202a,202b 端面
203 1次分割片
204 チップ部品
211a,211b 保持具
212 衝打板
221a〜221c ローラ
222a,222b 保護ベルト
E 電極
R 抵抗体
Sl,Ss スリット

Claims (2)

  1. セラミック製の基板(200B)におけるスリットにより画された先端1ラインを嵌合するための多数の溝部(12)が周面部に所定のピッチで等間隔に設けられた回転円筒手段(11)と、
    前記先端1ラインを前記溝部に嵌合させるためのセット手段(40)と、
    前記先端1ラインを前記溝部に嵌合させた前記セット手段を所定の角度で上下に回動させるための回動手段(22,23,61)と、
    前記回動手段の回動により前記基板より分割された分割片(203)を前記回転円筒手段の前記溝部より排出するための排出手段(90)とを
    具備したチップ部品用セラミック基板の分割装置。
  2. 前記分割片が良品であるか不良品であるかを判定するための判定手段(81a,81b,82a,82b)を有し、前記排出手段が、良品であると判定された前記分割片の側面部に電極を形成するスパッタリング用の治具(130)に前記分割片を送出するための送出手段(101,102a,102b)を具備したものである請求項1記載のチップ部品用セラミック基板の分割装置。
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