JP2005324117A - アルカリイオン整水器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 活性炭粉末をポリエチレン等の高分子材料をバインダとして中空柱状に成形した活性炭ブロック3を収納したろ過ユニット2を,イオン透過性を有する隔膜12を介して配設された一対の電極13,14を備える電解室9の陰極室10と,その前段,あるいは後段に配設して連結し,通水停止時に電源ユニット17から給電する直流電圧により装置内の貯留水を電気分解して得られる水素ガスを前記ろ過ユニット2内に貯留させることで,通水時のpHが7を越え,10以下のアルカリイオン水を前記電解室9で生成するとともに,前記水素ガスを活性炭ブロック3が有する数μm程度の細孔によって微細気泡5として水中に拡散,溶解させる。
【選択図】 図1A
Description
ろ過後の水道水は,分水管8で配水され,電気分解の安定性の確保とアルカリイオン水へのカルシウムイオンの付加を目的として,カルシウム添加槽7に充填された乳酸カルシウム6を溶解した水道水を電解室9の陽極室11に,また,電解室9の陰極室10にはろ過後の水道水を未処理のまま供給する。
以上のようにして生成されたアルカリイオン水は飲用に供され,また,酸性水はアストリンゼントなどの化粧水用として利用される。
なお,アルカリイオン水には0.2mg/L程度の低濃度の溶存水素が含まれており,前記した水素による医学的効能を求める場合には1日に5L以上の摂取が必要とされている。
従来装置によって生成されるアルカリイオン水のpHは,通常,飲用に適する10以下に維持されているが,前述の電解電流による対策を講じた場合には生成水のpHが10を超過する可能性が生じる。
さらに,電解電流による対策を実現するにあたっても,電源装置の電気容量を大幅に増加させる必要が生じ,コスト増加や大型化の課題が発生する。
また,電解室の後段に圧力調整弁を設けることで通水停止時に装置内の貯留水の流出を防止する。
水道管の蛇口1が開放されると,水道水はろ過ユニット2内の活性炭ブロック3の外表面から浸透し,中心部の貫通穴4に浸み出す。この時,水道水に含まれる浮遊物質や塩素,有機物などの溶解性物質が取り除かれるとともに,後述するろ過ユニット2内に貯留された水素ガスを活性炭ブロック3による細孔によって微細気泡5とし,高濃度の水素水を生成する。従って,この活性炭ブロック3は,従来装置の粒状活性炭および中空糸フィルタが発揮する浄水性能に加え,水素ガスを溶解する機能を担う。
電解室9の陽極室11には前記,カルシウム添加後の水道水が供給され,陰極室10にはろ過後の水道水が未処理のまま,供給される。
蛇口1が閉じられた場合,電源ユニット17は通水停止状態を検出したフロースイッチ16の信号18が入力され,水素ガスを生成するに必要な所定の電解電流,例えば0.5Aを維持する直流電圧が出力される。
電解室9内の陰極室10で発生した水素ガスは上部のろ過ユニットに備えられたカルシウム添加槽7を介して活性炭ブロック3の貫通穴4の上方に貯留するとともに,貫通穴4の内表面から浸透して外周表面に浸み出し,結果的にろ過ユニット2の上部全体に水素ガスの気溜まり24が形成される。なお,電極13近傍で発生する水素気泡25は浮力によって上昇し,貯留水が上部のろ過ユニット2から電解室9内に流れ込むため,陰極室10内は常に水で満たされることになる。
同じく陽極室11で発生した酸素ガスは酸素気泡21として陽極室11上部に溜まってガス抜き弁22から排出され,ろ過ユニット2の貯留水が陰極室10および隔膜12を介して陽極室11に流れ込む。
以上の過程を経て,ろ過ユニット2内の貯留水が水素ガスに置換される。
さらに,陽極室11で発生した酸素ガスが隔膜12を介して陰極室10側に流入し,貯留した水素ガス濃度を低下させる現象を生じる可能性がある。水素ガスの排出は電解エネルギーの浪費を招き,水素ガス濃度の低下は生成するアルカリイオン水の溶存水素濃度を低下させる不具合を招く。このため,貯留水の水位がA点を下回ることのない様,任意の時間で停止するタイマー運転や液面センサーによる水位検出等を利用した電気分解の自動停止機能を備えることが望ましい。
さらに,通水停止時に貯留水の流出を防止するための圧力調整弁15a,15bと,電源ユニット17における電解電流の設定切り替えを目的としてアルカリイオン水の通水状態を検出するフロースイッチ16とをろ過ユニット2の後段に備えた構成とする。
水道管の蛇口1が開放されると,分水管8に導水された水道水はカルシウム添加槽7を備えた一方の分水路で乳酸カルシウム6を溶解して陽極室11に供給され,もう一方の分水路では水道水が未処理のまま,陰極室10に供給される。
さらに,陰極室10で生成されたアルカリイオン水はろ過ユニット2内の活性炭ブロック3の外表面から浸透し,中心部の貫通穴4に浸み出す。この時,水道水に含まれる浮遊物質や塩素,有機物などの溶解性物質が取り除かれるとともに,後述するろ過ユニット2内に貯留された水素ガスを活性炭ブロック3の細孔によって微細気泡5として溶解し,圧力調整弁15aおよびフロースイッチ16を介して送水管19から放出される。
なお,電源ユニット17は通水状態を検出したフロースイッチ16の信号18が入力され,所定のpHを維持するに必要な電解電流,例えば3Aを維持する直流電圧が出力される。
実施例1と同様,通水停止時の電解電流は電源ユニット17に通水停止状態を検出したフロースイッチ16の信号18が入力され,水素ガスを生成するに必要な所定の電解電流,例えば0.5Aを維持する直流電圧が出力される。
電解室9内の陰極室10で発生した水素ガスは上部のろ過ユニット2に備えられた活性炭ブロック3の外周の上方に貯留するとともに,外表面から浸透して貫通穴4表面に浸み出し,結果的にろ過ユニット2の上部全体に水素ガスの気溜まり24が形成される。なお,電極13近傍で発生する水素気泡25は浮力によって上昇し,貯留水が上部のろ過ユニット2から電解室9内に流れ込むため,陰極室10内は常に水で満たされることになる。
同じく陽極室11で発生した酸素ガスは酸素気泡21として陽極室11上部に溜まってガス抜き弁22から排出され,ろ過ユニット2の貯留水が陰極室10および隔膜12を介して陽極室11に流れ込む。
以上の過程を経て,ろ過ユニット2内の貯留水が水素ガスに置換される。
2 ろ過ユニット
3 活性炭ブロック
4 貫通穴
5 微細気泡
6 乳酸カルシウム
7 カルシウム添加槽
8 分水管
9 電解室
10 陰極室
11 陽極室
12 隔膜
13,14 電極
15a,15b 圧力調整弁
16 フロースイッチ
17 電源ユニット
18 信号
19,20 送水管
21 酸素気泡
22 ガス抜き弁
23 ドレン管
24 水素ガスの気溜まり
25 水素気泡
Claims (2)
- 通水停止時に電気分解を行い,蓄積した水素ガスを通水時に溶解して高濃度の水素を含むアルカリイオン水を生成する装置であって,
活性炭粉末をポリエチレン等の高分子材料をバインダとして中空柱状に成形した活性炭ブロックを収納するろ過ユニットと,
前記ろ過ユニットと連結し,一方の管路にカルシウム添加槽を備えた分水管によって導水され,イオン透過性を有する隔膜を介して配設された一対の電極を備える電解室から構成され,
電解室の陰極室から放出されるアルカリイオン水の通水状態を検出するフロースイッチの信号により電解電流の設定が自動的に切り替えられる電源ユニットを備えたことを特徴とするアルカリイオン整水器。 - 通水停止時に電気分解を行い,蓄積した水素ガスを通水時に溶解して高濃度の水素を含むアルカリイオン水を生成する装置であって,
水道水の流入部位に備えられ,一方の管路にカルシウム添加槽を備えた分水管によって導水され,イオン透過性を有する隔膜を介して配設された一対の電極を備える電解室と,電解室の陰極室と連通され,活性炭粉末をポリエチレン等の高分子材料をバインダとして中空柱状に成形した活性炭ブロックを収納したろ過ユニットから構成され,ろ過ユニットから放出されるアルカリイオン水の通水状態を検出するフロースイッチの信号により電解電流の設定が自動的に切り替えられる電源ユニットを備えたことを特徴とする,請求項1と電解室および分水管の取付位置を異とするアルカリイオン整水器。
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