JP2005323660A - キャビネット用引出し構造 - Google Patents

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Tomohiro Hagino
知浩 萩野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Abstract

【課題】個々の需要家で異なるニーズに合わせて引出しの容量を変えることのできるキャビネット用引出しの構造を提供する。
【解決手段】複数の引出しAをキャビネット5の上下に配設してなる引出しの構造であって、該引出しAは、箱体2と、該箱体2の前板21に取付け位置を上下に変えて取付けられる可動板11とからなるとともに、上記前板21と可動板11とは上記引出しAの前面板1を形成し、上記箱体2を構成する両側面部22の外側にはローラー3を備え、上記キャビネット5の両側板54には該ローラー3をスライド自在に支持するレール部材41、42が設けられたキャビネット用引出し構造。
【選択図】図1

Description

本発明は、引出しの構造に関する。さらに詳しくは、キャビネットの引出しの構造に関する。
洗面キャビネットやキッチンキャビネット等のキャビネット類には、通常、収納用の引出しが設けられている。上記引出しは、種々の収納物を収める必要があるため、一般的に、高さの異なる引出しを製造段階で複数段設け、収納物の大きさに応じて区分して収納するようにされている。
特開平11−196957号公報(第1−3頁、第1、2図)
しかしながら、上記したように製造段階で引出しの大きさが決められた場合、個々の需要家で収納ニーズに合わせて引出しの高さを変えられないため、例えば、背の高い収納物を収納できない等の問題が生じる。本発明は、このような問題を解決して、製造段階では構成部品の数をできるだけ少なくするとともに、需要家サイドで異なる収納物のニーズに合わせて引出しの容量を変えることのできるキャビネット用引出しの構造を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、本発明によれば、複数の引出しをキャビネットの上下に配設してなる引出しの構造であって、該引出しは、箱体と、該箱体の前板に取付け位置を上下に変えて取付けられる可動板とからなるとともに、上記前板と可動板とは上記引出しの前面板を形成し、上記箱体を構成する両側面部の外側にはローラーを備え、上記キャビネットの両側板には該ローラーをスライド自在に支持するレール部材が設けられたキャビネット用引出し構造が提供される。
上記引出しを2段とし、各箱体の前板の上部に貫通孔を穿設するとともに、上記可動板に上下に一定間隔で前部ネジ孔を列設し、所望の列の前部ネジ孔に上記前板の貫通孔を挿通してビスを螺合することにより上記前面板の高さを可変と
することが好ましい。また、上段の引出しをスライド自在に支持するレール部材の取付け高さが可変となるように、上記一定間隔で列設された前部ネジ孔と同じ間隔でレール固定用ネジ孔をキャビネットの両側板に上下に列設することが好ましい。
さらに、上記キャビネットとしては、洗面キャビネットやキッチンキャビネット等の各種キャビネット類があげられるが、好ましくは、洗面キャビネットに上記引出しの構造が適用される。
請求項1に記載の発明は上記のとおりであり、とくに、引出しの前面板が、箱体の前板とこの前板に取付け位置を上下に変えて取付けられる可動板とから形成されているため、各引出しの前面板の高さを変えることが可能となり、その結果、収納物の大きさに応じて簡単に各引出しの容量を変えることができる。
上記引出しを2段とし、各箱体の前板の上部に貫通孔を穿設するとともに、可動板に上下に一定間隔で前部ネジ孔を列設し、所望の列の前部ネジ孔に上記前板の貫通孔を挿通してビスを螺合することにより、個々の需要家で収納ニーズに合わせて簡単に前面板の高さを変えることができる。
また、上段の引出しを支持するレール部材の取付け高さが可変となるように、上記前部ネジ孔の間隔と同じ間隔でレール固定用ネジ孔がキャビネットの両側板に上下に列設されているため、上、下段に配設される引出しの各前面板の高さに合わせて最適のレール固定用ネジ孔の列が選ばれ、選ばれたレール固定用ネジ孔にレール固定用ビスを螺入することにより、個々の需要家で収納ニーズに合わせて上段、下段の引出しの容量を決めることができる。また、上記キャビネットを洗面キャビネットとすることにより、洗面用具、サニタリー用品等を大きさにより区分し、整然と収納することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して、詳細に説明する。図1は、本発明のキャビネット用引出し構造にかかる引出しAを示す分解斜視図である。図1から明らかなように、引出しAは、箱体2と、箱体2の前部を形成する前板21に取付けられる可動板11とからなり、上記前板21と可動板11とは、ビス61によって取付け位置を上下に変えて取付け可能とされ、図2に示すように引出しAの前面板1を構成する。また、箱体2を構成する左右の側面板22の外側には、各々ローラー3が取付けられ、このローラー3は、後記するように、キャビネットの両側板に設けられたレール部材によってスライド自在に支持される。
上記前面板1は、前板21への可動板11の取付け位置を変えて取付けることにより、その高さを可変とされている。すなわち、図1に示されているように、可動板11には上から下に一定間隔で3列に前部ネジ孔111、112、113が設けられているため、前板21の上部に穿設された貫通孔211を挿通して上記3列のうち、所望の列の前部ネジ孔に上記ビス61を螺入することにより上記前面板1の高さを変えることができる。
図2は、中段に列設された前部ネジ孔112に貫通孔211を挿通してビス61を螺入することにより、前板21と可動板11とによって前面板1を形成するとともに、その高さを中とした場合を示す斜視図である。図3には、下段に列設された前部ネジ孔113に貫通孔211を挿通してビス61を螺入し、前面板1の高さを高とした場合、図4には、上段に列設された前部ネジ孔111に貫通孔211を挿通してビス61を螺入し、前面板1の高さを低とした場合をそれぞれ示す。
つぎに、キャビネットの上下に配設された引出しをスライド自在に支持するレール部材について説明する。図5は、下段の引出しをスライド自在に支持する下段レール部材42をキャビネット5の側板54に固定するとともに、上段の引出しをスライド自在に支持する上段レール部材41を、その取付け位置を可変として側板54へ取付ける状態を示す説明図である。図5において、キャビネット5の側板54には、レール固定用ネジ孔51、52、53が列設され、その間隔は、可動板11に列設された前部ネジ孔111、112、113と同じ間隔とされている。
すなわち、上段、下段に配設される引出しのそれぞれの前面板1の高さによって最適のレール固定用ネジ孔の列が選ばれ、選ばれたレール固定用ネジ孔にレール固定用ビス62を螺入して上段レール部材41を固定する。このようにすることによって、需要家サイドで異なるニーズに合わせて上段と下段の引出しの容量を決めることができる。
図6(a)は、洗面キャビネットBのキャビネット5に引出しAを上下2段に配設し、上段の引出しAの前面板1の高さを高とし、下段の引出しAの前面板1の高さを低とした状態を示す部分側断面図である。このとき、上段の引出しAをスライド自在に支持する上段レール部材41は、図6(b)に示されているように、最下段のレール固定用ネジ孔53にレール固定用ビス62によってビス留めされている。図7(a)は、上段の引出しAの前面板1の高さを低とし、下段の引出しAの前面板1の高さを高とした状態を示す部分側断面図である。このとき、上段の引出しAをスライド自在に支持する上段レール部材41は、図7(b)に示されているように、最上段のレール固定用ネジ孔51にレール固定用ビス62によってビス留めされている。
なお、上記に示した形態に限られず、上下段に配設される引出しAの高さを両方とも中としてもよい。また、引出しAをキャビネット5に上下3段に配設することも可能であり、前面板1の高さを高、中、低の3段階に限られず4段階に調節可能としてもよい。さらに、洗面キャビネットBに限られず、キッチンキャビネットに適用してもよい。このように、本発明は種々設計変更可能であり、特許請求の範囲を逸脱しない限りいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のキャビネット用引出し構造にかかる引出しを示す分解斜視図である。 上記引出しの前面板の高さが中となるように可動板を箱体の前板に取付けた状態を示す斜視図である。 上記引出しの前面板の高さが高となるように可動板を箱体の前板に取付けた状態を示す斜視図である。 上記引出しの前面板の高さが低となるように可動板を箱体の前板に取付けた状態を示す斜視図である。 上段の引出しを支持するレール部材のキャビネット側板への取付け状態を示す説明図である。 (a)上段引出しの前面板を高くし、下段引出しの前面板を低くした場合を示す部分側断面図である。(b)上記のとき、上段引出しを支持するレール部材のキャビネット側板への取付け状態を示す部分側断面図である。 (a)上段引出しの前面板を低くし、下段引出しの前面板を高くした場合を示す部分側断面図である。(b)上記のとき、上段引出しを支持するレール部材のキャビネット側板への取付け状態を示す部分側断面図である。
符号の説明
A 本発明のキャビネット用引出し構造にかかる引出し
1 前面板
11 可動板
111 前部ネジ孔
112 前部ネジ孔
113 前部ネジ孔
2 箱体
21 前板
211 貫通孔
22 側面板
3 ローラー
41 上段レール部材
42 下段レール部材
5 キャビネット
51 レール固定用ネジ孔
52 レール固定用ネジ孔
53 レール固定用ネジ孔
54 側板
61 ビス
62 レール固定用ビス
B 洗面キャビネット

Claims (4)

  1. 複数の引出しをキャビネットの上下に配設してなる引出しの構造であって、該引出しは、箱体と、該箱体の前板に取付け位置を上下に変えて取付けられる可動板とからなるとともに、上記前板と可動板とは上記引出しの前面板を形成し、上記箱体を構成する両側面部の外側にはローラーを備え、上記キャビネットの両側板には該ローラーをスライド自在に支持するレール部材が設けられたキャビネット用引出し構造。
  2. 上記引出しを2段とし、各箱体の前板の上部に貫通孔を穿設するとともに、上記可動板に上下に一定間隔で前部ネジ孔を列設し、所望の列の前部ネジ孔に上記前板の貫通孔を挿通してビスを螺合することにより上記前面板の高さを可変とした請求項1に記載のキャビネット用引出し構造。
  3. 上段の引出しをスライド自在に支持するレール部材の取付け高さが可変となるように、上記一定間隔で列設された前部ネジ孔と同じ間隔でレール固定用ネジ孔がキャビネットの両側板に上下に列設された請求項1に記載のキャビネット用引出し構造。
  4. 上記キャビネットが洗面キャビネットである請求項1に記載のキャビネット用引出し構造。
JP2004142207A 2004-05-12 2004-05-12 キャビネット用引出し構造 Pending JP2005323660A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011030714A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Toto Ltd 内引き出し付きキャビネット
AT512022A1 (de) * 2011-09-23 2013-04-15 Blum Gmbh Julius Möbel
CN104273933A (zh) * 2014-07-31 2015-01-14 张家港市腾翔机械制造有限公司 一种便捷抽屉桌
JP2016198449A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 コクヨ株式会社 引出し及び什器

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