JP2005323513A - プルファー及び丸め加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
食品生地の品質保持・衛生的な操業・構造の簡易化と小型化・設備のコストダウン・省スペース・清掃の容易性と安全性を満足させるプルファーを提供する。
【解決手段】
プルファー室11と、プルファー室11内に設定され、入口12から受け入れた生地Dを出口13まで搬送するためのベルトコンベア21と、ベルトコンベア21により搬送される生地Dにマイクロ波を照射するためのマイクロ波照射装置31とを備える。ベルトコンベア21は相互に平行な複数段にして設定されたベルトコンベアユニット22〜24を備え、相対的に上段にあるベルトコンベアユニットの生地搬送方向下流端部から下段にあるベルトコンベアユニットの生地搬送方向上流端部に生地Dを落下載置させるようにして生地Dの搬送を行う。
【選択図】図1

Description

本発明はパン生地や発酵ドーナッツ生地などに対する“寝かし”(すなわち、この種の食品生地を分割したり、丸めたりすることにより生じた生地に生じた加工硬化の緩和)を行うために用いるプルファーに関する。
パンや発酵ドーナッツのような菓子は、小麦粉をベースにした生地を作り、これを発酵したり、所定の量毎に分割したり、たま、丸めたりする工程を経た後に焼成するものであるが、分割や丸めなどの加工を施した場合、その生地が加工硬化をきたすため、そのまま焼成したのでは風味や食感等が損なわれるために、この加工硬化を緩和するための“寝かし(プルーフ)”を行うプルファーに通される。
通常行われる“寝かし”は、生地を27℃〜30℃程度の室温中に約20分ほどおく必要があり、製パンのライン中にこの寝かせ工程を入れた場合には、当該寝かせラインをかなりの長さにしなければならず、従って、該寝かせ工程を行うためのプルファーの設置には大きなスペースが必要となる。
このため、一般的に使用されているプルファーは、図7に示すように、生地を搬送するコンベアを上下多段に配置したコンベアユニット105〜109から構成し、プルファー室111の生地入口110から相互に一定間隔をあけて投入される生地Dを、この多段のコンベアユニット105〜109を介して生地出口112まで搬送するようにしている。
更に、省スペースという観点から、多くの場合、上記のごときプルファーを生地が流される製造ラインの上部空間に設定した、いわゆるオーバーヘッド式プルファーとしている。

オーバーヘッド式プルファーに関連する技術を開示するものとして、以下のようなものがある。
特許公開2003−265090 特許公開2003−304799
オーバーヘッド式プルファーは省スペースという観点では望ましいものであるが、これには下記のような課題が残されている。
(1) 寝かせのための所要時間が長いため、前述の如く工程長は長く、4段若しくは5段といったかなりの段数にしなければならず、プルファー全体としての高さが高くなり、しかも、前記のように製造ラインの上方位置に設定するようにした場合、清掃やメンテナンスなどの作業が困難となり、また、危険性を伴うことになる。
(2)プルファー内のコンベアを多段にして、生地を最上段のコンベアで受けて、順次下段のコンベアに移送するようにしており、生地は上段側のコンベアから下段側のコンベアへ数回にわたり受け渡されるので、その回数が重なるにつれて、生地はコンベア上の適正位置からずれる傾向にある。従って、これを防ぐために、生地を確実且つ適正に受け渡ししなければならず、それを行うために、一つ一つの生地を各バケットに収納して搬送するバケットコンベアで搬送するのが一般的となっている。しかし、バケットコンベアは、ベルトコンベアなどに比べて構造が複雑であり、製造コスト、メンテナンスコストが高くなる。
(3)更に、バケットコンベアでは、構造が複雑であるために、清掃がし難く、清掃を行っても粉埃や古生地などが溜りやすく、このため、害虫・カビ・雑菌などが発生しやすい。従ってまた、それらが生地に混入する虞がある。
本発明はこのような技術上の課題に鑑み、プルファーの構造を簡単にし、若しくは、簡単にすることを可能とし、それにより、従来装置に置ける上述のごとき問題を解消しようとするものである。
本発明は、生地入口と生地出口を有するプルファー室と、プルファー室内に設定され、生地入口から受け入れたパンやドーナッツ等の生地を生地出口まで搬送するためのベルトコンベアと、該ベルトコンベアにより搬送される生地にマイクロ波を照射するためのマイクロ波照射装置とを備え、前記ベルトコンベアが、相互に平行な複数段にして設定されたベルトコンベアユニットを備え、上段のベルトコンベアユニットによって搬送した生地は、同ベルトコンベアユニットの生地搬送方向下流端部から下段のベルトコンベアユニットの生地搬送方向上流端部に生地を落下載置させるようにして当該生地の搬送を行うようにしたことを特徴とするプルファーを提供する。
具体的には、前記上段のベルトコンベアユニットの搬送方向下流端部と下段のベルトコンベアユニットの搬送方向上流端部との間には、前記搬送方向下流端部から排出された生地を、前記搬送方向上流端部上に案内するガイドを備えるようにすることができる。
更に具体的には、前記ガイドが、前記搬送方向上流端部に落下した生地が、落下の反動で該上流端部上での適正載置位置からずれようとするのを防止するずれ防止壁を備えるようにすることができる。
また、前記マイクロ波照射装置が、前記プルファー室とは別体に形成され、該プルファー室の前記生地入口に隣接して適宜設定されるよう移動可能とされるものとすることもできる。
更に、プルファー室とは別体に形成されたマイクロ波照射装置が、生地入口と生地出口を有するマイクロ波照室と、マイクロ波照室内に設定され、生地入口から受け入れた生地を載置する搬送方向上流端部と、同生地を前記プルファー室内の最上段のベルトコンベアユニットの搬送方向上流端部に送る搬送方向下流端部とを有するベルトコンベアとを有し、該ベルトコンベアの前記上流端部と下流端部との間でマイクロ波照射するようにしたものとすることもできる。
また、前記マイクロ波照射装置が、マイクロ波発振器と該マイクロ波発振器で発生されたマイクロ波を搬送するための導波管であって、搬送したマイクロ波を前記生地に向けて照射する照射口とを備え、該導波管には、照射口から当該導波管への異物の進入を防止するために、照射口から空気等のガスを噴出すためのガス噴射装置が設けることが好ましい。
本発明ではまた、プルファー自体に前述のようなマイクロ波照射装置を設けるのではなく、プルファーに隣接して生地搬送方向の上流側に設定される生地丸め工程のための装置であって、所定量毎に分割されたパンやドーナッツ等の生地を受け入れてプルファーまで搬送するための搬送コンベアと、該搬送コンベアによって搬送される生地に丸め処理を施す丸め機と、該丸め機により丸め処理されて前記搬送コンベアによって搬送される生地にマイクロ波を照射して該生地を加熱するためのマイクロ波照射装置と、を備える丸め加熱装置を提供する。
該丸め加熱装置において、マイクロ波照射装置は、搬送コンベアをトンネル状に包んでマイクロ波照射室を形成するハウジングであって、丸め処理を受けた生地を受け入れる生地入口と、マイクロ波照射をして加熱した生地を排出する生地出口とを備えるハウジングを有する構造とすることができる。
更に、ハウジングが、上半部分と、下半部分とを備え、該上半部分と下半部分とが相互に連結されて搬送コンベアを前記トンネル状に包む連結状態と、該上半部分と下半部分とが相互に離された開放状態とすることができるようにしたものとすることが出来る。
また、マイクロ波照射装置が、マイクロ波発振器と該マイクロ波発振器で発生されたマイクロ波を前記マイクロ波照射室まで搬送する導波管とを備え、該導波管には、マイクロ波照射室からの異物の進入を防止するために、マイクロ波照射室にむけて空気等のガスを噴出すためのガス噴射装置を設けることが好ましい。
本発明に係るプルファーはつぎのような効果を有する。
(1) マイクロ波照射を受ける生地は、全体的にほぼ均一に加熱され、タンパク質の凝固をきたすことなく加工硬化が緩和解消されることができる。したがって生地を高品質に保持することができ、事後の製品の風味や食感を高めることとなる。
(2) プルファー室内でマイクロ波照射を受ける生地は、通常のプルファー工程(ベンチタイム処理)に比し、その1/3程度の時間で当該処理を終えることができる。
(3) プルファー工程を短時間とすることができるので、プルファー室内に装備するコンベアの段数が少なくてすむ。コンベアの段数が少なければ、上段から下段のコンベアへ移される回数が少なくなるので、その分、生地がコンベア上での適正位置からずれる可能性は低くなる。したがって当該コンベアはバケットコンベアでなくベルトコンベアとすることができる。
(4)ベルトコンベアとすることができ、しかも段数を2乃至3と少なくすることができるので、
プルファーの構造の簡単化、小型化がはかれて、コストダウンや省スペースが可能となり、
メンテナンス、衛生管理がしやすくなり、前述した従来のプルファーの課題を解決することができる。
(5)また、本発明に係る丸め加熱装置は、プルファー自体がマイクロ波照射装置を備えていなくても、該プルファーに供給する生地を予めマイクロ波照射によって加熱することが出来るので、前述のマイクロ波照射装置を備えたプルファーと同様の効果を得ることが出来る。
図1乃至図3は本発明に係るプルファーの一実施形態を示しており、該プルファーは、プルファー室11とベルトコンベア21とマイクロ波照射装置31とを備えている。
図1に示すように、プルファー室11は上部の一側にシュート型の生地入口12を有するとともに下部の他側に開口形状の生地出口13を有し、底面にキャスター14が取り付けられている。
図1のベルトコンベア21は、複数のコンベアユニット22〜24から構成されている。図示の例では、コンベアユニット22〜24は上中下三段とされて互いに平行して配置されている。相対的に上段にあるコンベアユニットにおける搬送方向下流端部から下段のコンベアユニットにおける搬送方向上流端部に生地Dを落下させて、当該生地Dを上段、中段、そして下段のベルトコンベアユニット22〜24へと順次搬送するようになっている。図1のプルファーにおいては、上段のコンベアユニットにおける左端部で当該プルファーに投入される生地Dを受け取り、右端部まで搬送して、該右端部から排出し、中段のコンベアユニットにおける左端部で該生地Dを受け取り、同中段のコンベアユニットの右端部まで搬送し、該右端部から排出して、下段のコンベアユニットにおける左端部において受け取り、右端部まで搬送してプルファー外部に搬出するようになっている。図1に示すように、上下に隣接するコンベアユニット間での生地Dの受渡しを適切に行うための手段として、漏斗状のガイド26、26が取り付けられている。該漏斗状のガイド26,26は、相対的に上段にあるコンベアユニットの搬送方向下流端部から放出される生地Dを、相対的に下段のコンベアユニットの搬送方向上流端部の幅方向適正位置に案内し載置させるものであり、生地Dが下段のコンベアユニット上に落下したときに、適正位置から側方や後方にずれるのを防止するため、同適正位置を囲むようにされた(搬送方向前方を除く後方左右両側に配置された)ずれ防止壁有している。
図1のマイクロ波照射装置31は、マイクロ波発振機32・導波管33・マイクロ波トラップ34・35付きのマイクロ波照射部36などを主要な構成部品として備え、マイクロ波発振機32とマイクロ波照射部36とが導波管33を介して接続されている。該マイクロ波照射装置31は、マイクロ波照射部36が、プルファー室11内における上段コンベアユニットの生地入口12側に接近した位置となるように設定されている。
マイクロ波照射装置31のマイクロ波照射部36については、これの具体例が図2や図3に示されている。図2のマイクロ波照射部36は、上半部分36aと下半部分36bとを備え、上段のコンベアユニット22をトンネル状に包むようになっており、下半部分が上半部分に対してヒンジ37により結合されており、該上半部分に連結されてコンベアユニット22をトンネル状に包む連結位置(図2において2点鎖線で示す位置)と、ヒンジを中心に回動された開放位置(実線で示す位置)との間で可動とされている。清掃などに際して下半部分36bを開放位置として行う。図2でマイクロ波発振機32は、導波管33を介してマイクロ波照射部の上半部分36aに接続されている。この導波管33には、異物が当該導波管33内に入り込むのを防止するために空気などのガスを噴出するためのガス噴射装置39がノズル38を介して接続されている。図3のマイクロ波照射部36も、上半部分36aと下半部分36bとを備え、上半部分36aが下半部分36bに対してヒンジ37で開閉可能に連結されている。マイクロ波発振機32は、導波管33を介して下半部分36bに接続されている。導波管33には、図2の場合と同様にガス噴出装置39が接続されている。
図1乃至図3の実施形態に係るプルファーを用いて食品生地のプルーフすなわち寝かせ工程(ベンチタイム処理)を実施するときはつぎのようになる。
ストレート法やノータイム法で製パンするときは、材料ミキシング工程→発酵工程(フロアータイム)→分割・丸目工程→寝かせ工程→成形・パンニング(型詰め)工程→ホイロ工程(第二発酵)→焼成工程などの工程を経て製品がつくられ、中種法による醗酵ドーナッツの製造では、材料ミキシング工程→第一発酵工程→本捏ミキシング工程→フロアータイム→分割工程→寝かせ工程→成形工程→第二発酵工程→パン粉付け工程→フライ工程などの工程を経て製品がつくられる。
図1において、予め所定の大きさに分割されている生地Dは、コンベアベルトの幅方向で所定間隔あけた複数の列として、搬送方向で相互に所定の間隔をあけて、生地入口12からプルファー室11内に投入されて上段のコンベアユニット22上に乗り、矢印で示す方向(右方向)へ搬送されていく。このときマイクロ波照射装置31のマイクロ波照射部36の照射室内を通過する各生地Dは、ここでマイクロ波照射を受けて加熱され加工硬化を緩和される。この場合に重要なことは生地Dに照射するマイクロ波の照射量である。すなわち生地Dの質量に見合った量のマイクロ波を照射しなければならない。望ましいマイクロ波照射量の一例を生地Dの小麦粉100gあたりでいうと、定格高周波出力換算値では1855WS程度、発振出力換算値では2473WS程度になる。マイクロ波照射装置31の定格高周波出力が1.2kW(発振出力1.5kW)であれば、加熱時間は2秒程度になる。これで生地Dの温度が4.4℃ほど上昇する。プルファー室11内でマイクロ波照射部36を通過した各生地Dは、その後、上段のコンベアユニット22から中段のコンベアユニット23に移乗し、さらに中段のコンベアユニット23から下段のコンベアユニット24へと移乗して生地出口13よりプルファー室11外に出る。この短時間の寝かせ工程(ベンチタイム処理)を終えた生地Dについては、事前の工程で生じた加工硬化がタンパク質凝固をきたすことなく緩和され、しかも表面に粘着性の低い皮膜を生成して生地相互が付着しがたいものになっている。かかる結果に至ったのは、マイクロ波エネルギを照射して生地Dを数℃ほど加熱したとき、マイクロ波エネルギを吸収しやすい生地D内部の水の分子が激しく振動したり、生地D内の水分のレベリング効果で水分の偏りを少なくして平準化したり、さらに生地自身の分子運動も活発化したりして組成が和らいだからである。また、数℃の生地の温度上昇で炭酸ガスやアルコールなどの生成も促進されるので好都合である。このマイクロ波照射後、6分ほど経過した生地Dを製品化したものは、従来の寝かせ工程を経たものと比較し、風味や食感の点で全く遜色がない。
図5・図6は本発明と従来技術について、それぞれのプルファー工程を経た生地Dのプルファー滞留時間経過の比重とモルダー圧力の変化を示したものである。これらの図を参照して明らかなように、本発明(マイクロ波照射6〜7分程度)と従来技術(プルファー滞留時間20分前後)とは、比重やモルダー圧力がともに同等の数値となっている。これは本発明のものが、従来のプルファーによるものに比べて、プルファー滞留時間を大幅に短縮しながら、しかも品質は維持しているということである。
つぎに本発明に係るプルファーについて、図4に例示された実施形態を説明すると、この図示例のプルファーは、マイクロ波照射装置31がプルファー室11とは別体で構成されているものである。すなわち図4でのプルファー室11は、マイクロ波照射装置31がないという点を除き、図1のものと実質的に同じである。それに対してマイクロ波照射装置31は、箱形の支持フレーム41に装備されている。
図4において、支持フレーム41は上面に生地入口42を有するとともにプルファー側面に生地入口43を有するものである。支持フレーム41の底面には複数のキャスター44が取り付けられている。支持フレーム41内にはベルトコンベア48は装備されている。ベルトコンベア48の搬送方向上流端部は生地入口12下にあり、搬送方向下流端部は生地出口43に達しているものである。支持フレーム41に組み付けられたマイクロ波照射装置31は、マイクロ波照射部36が、図1乃至図3に示したプルファーにおけるものと同様に、上半部分と下半部分とを備え、ベルトコンベア48をトンネル状に包むようにされている。
図4の実施形態において支持フレーム41に支持されたマイクロ波照射装置31とプルファー室11とは、支持フレーム41内のベルトコンベア48によって搬送された生地Dが、同ベルトコンベの搬送方向後端部から、プルファー室内の上段のベルトコンベアユニット21の搬送方向上流端部上に落下載置させるように配置され連結されている。これらマイクロ波照射装置31とプルファー室とは掃除などに際して切り離すことができる。
図4の実施形態に係る本発明プルファーを用いて食品生地のプルファー工程を実施するときは、予め分割された生地Dは生地入口42から一定間隔をあけてベルトコンベア48上に供給され、マイクロ波照射装置31によるマイクロ波照射を受けて加工硬化が緩和され、プルファー室11の上段のコンベアユニット22へと移送されて、中段及び下段のコンベアユニットへと搬送されていく。
前述の如く製パン工程における寝かせ(プルーフ)工程の前には、生地を所定量に分割する分割工程及び分割された生地を丸める丸め工程が行われるが、図8は、そのような丸め工程を行うための本発明に係る装置50を開示している。
すなわちこの装置50は、予め一次発酵した生地を受け入れるホッパー52を備え、該ホッパーに受け入れた生地を所定量毎に分割するための分割機54とプルファー(図8には図示せず)との間に設定されるものであり、分割機54から排出された生地を載置して搬送するためのベルトコンベア56と、該ベルトコンベアを支持する支持フレーム58と、ベルトコンベア上に載置された生地に丸め処理を施す丸め機(ラインダー)60と、該丸め機により丸められた生地にマイクロ波を照射して加熱するマイクロ波照射装置62とを備える丸め加熱装置である。マイクロ波照射装置62は、図3に示したものと実質的に同一の構成を有しており、底部にキャスタ64を備え移動可能とされた支持フレーム66と、該支持フレームによって支持されたマイクロ波発振機68・導波管70・マイクロ波トラップ72・74付きのマイクロ波照射部76などを主要な構成部品として備える。
この加熱丸め装置50は、分割機54からベルトコンベア上に供給された生地Dを丸め機60により丸め、丸めた生地をマイクロ波の照射により数℃だけ加熱した後、該生地を図7に示されるようなプルファーに供給するものであり、プルファーに供給される生地Dは加熱されて供給されるので、図1及び図4で示した実施形態の場合と同様に、寝かせ(プルーフ)のための時間を大幅に短縮することを可能とする。
図1に示す実施形態に係るプルファーを下記の条件で実施した。
[プルファーの形式:図1のもの/生地の種類:パン生地]
プルファーの高さ=700mm
プルファーの長さ=2500mm
プルファーの奥行=1400mm
プルファーの重量=500kg
プルファーの容積=2.45m
コンベアユニットの段数=3段
生地へのマイクロ波照射=あり
プルファー内のパン生地滞留時間=420秒
プルファー内のパン生地滞留量= 350個
処理後の生地はいずれも良好であった。
[従来のプルファー]
マイクロ波照射を行わない従来方式のものを下記の条件で実施した。
[プルファーの形式:図7のもの/生地の種類:パン生地]
プルファーの高さ=1600mm
プルファーの長さ=4200mm
プルファーの奥行=1500mm
プルファーの重量=2400kg
プルファーの容積=10.08m
コンベアユニットの段数=5段
生地へのマイクロ波照射=なし
プルファー内のパン生地滞留時間=1200秒
プルファー内のパン生地滞留量= 1000個
[比較]
本発明に係る上記プルファーを従来の上記プルファーと比較した場合、容積比で1/4程度の減少、重量比で1/5程度の軽減となり、しかもプルファー処理された生地は、遜色のないものであった。
本発明プルファーの一実施形態を略示した断面図である。 本発明プルファーにおけるマイクロ波照射装置の具体的な一例を略示した断面図である。 本発明プルファーにおけるマイクロ波照射装置の具体的な他の一例を略示した断面図である。 本発明プルファーの他の一実施形態を略示した断面図である。 本発明プルファーで処理した生地と従来技術で処理した生地についてこれらのモルダ圧力とプルファー滞留時間との関係を示したグラフである。 本発明プルファーで処理した生地と従来技術で処理した生地についてこれらの比重とプルファー滞留時間との関係を示したグラフである。 従来のプルファーを略示した断面図である。 本発明に係る丸め加熱装置を略示した断面図である。
符号の説明
11 プルファー室
12 生地入口
13 生地出口
21 ベルトコンベア
22 コンベアユニット
23 コンベアユニット
24 コンベアユニット
26 ガイド
31 マイクロ波照射装置
32 マイクロ波発振機
36 マイクロ波照射部
41 支持フレーム
42 生地入口
43 生地出口
48 ベルトコンベア
50 ホッパー
54 分割機
56 ベルトコンベア
58 支持フレーム
60 丸め機
62 マイクロ波照射装置
66 支持フレーム
68 導波管
76 照射部

Claims (10)

  1. 生地入口と生地出口を有するプルファー室と、
    プルファー室内に設定され、生地入口から受け入れたパンやドーナッツ等の生地を生地出口まで搬送するためのベルトコンベアと、
    該ベルトコンベアにより搬送される生地にマイクロ波を照射するためのマイクロ波照射装置と
    を備え、
    前記ベルトコンベアが、相互に平行な複数段にして設定されたベルトコンベアユニットを備え、上段のベルトコンベアユニットによって搬送した生地は、同ベルトコンベアユニットの生地搬送方向下流端部から下段のベルトコンベアユニットの生地搬送方向上流端部に生地を落下載置させるようにして当該生地の搬送を行うようにした
    ことを特徴とするプルファー。
  2. 前記上段のベルトコンベアユニットの搬送方向下流端部と下段のベルトコンベアユニットの搬送方向上流端部との間には、前記搬送方向下流端部から排出された生地を、前記搬送方向上流端部上に案内するガイドを備えることを特徴とする請求項1に記載のプルファー。
  3. 前記ガイドが前記搬送方向上流端部に落下した生地が、落下の反動で該上流端部上での適正載置位置からずれようとするのを防止するずれ防止壁を備えることを特徴とする請求項2に記載のプルファー。
  4. 前記マイクロ波照射装置が、前記プルファー室とは別体に形成され、該プルファー室の前記生地入口に隣接して適宜設定されるよう移動可能とされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプルファー。
  5. 前記マイクロ波照射装置が、
    生地入口と生地出口を有するマイクロ波照室と、
    マイクロ波照室内に設定され、生地入口から受け入れた生地を載置する搬送方向上流端部と、同生地を前記プルファー室内の最上段のベルトコンベアユニットの搬送方向上流端部に送る搬送方向下流端部とを有するベルトコンベアと、
    を有し、
    該ベルトコンベアの前記搬送方向上流端部と搬送方向下流端部との間でマイクロ波照射するようにした
    ことを特徴とする請求項4に記載のプルファー。
  6. 前記マイクロ波照射装置が、マイクロ波発振器と該マイクロ波発振器で発生されたマイクロ波を搬送するための導波管であって、搬送したマイクロ波を前記生地に向けて照射する照射口とを備え、
    該導波管には、照射口から当該導波管への異物の進入を防止するために、照射口から空気等のガスを噴出すためのガス噴射装置が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のプルファー。
  7. 所定量毎に分割されたパンやドーナッツ等の生地を受け入れてプルファーまで搬送するための搬送コンベアと、
    該搬送コンベアによって搬送される生地に丸め処理を施す丸め機と、
    該丸め機により丸め処理されて前記搬送コンベアによって搬送される生地にマイクロ波を照射して該生地を加熱するためのマイクロ波照射装置と、
    を備える丸め加熱装置。
  8. 前記マイクロ波照射装置は、前記搬送コンベアをトンネル状に包んでマイクロ波照射室を形成するハウジングであって、丸め処理を受けた生地を受け入れる生地入口と、マイクロ波照射をして加熱した生地を排出する生地出口とを備えるハウジングを有することを特徴とする請求項7に記載の丸め加熱装置。
  9. 前記ハウジングが、上半部分と、下半部分とを備え、該上半部分と下半部分とが相互に連結されて前記搬送コンベアを前記トンネル状に包む連結状態と、該上半部分と下半部分とが相互に離された開放状態とすることができるようになされていることを特徴とする請求項8に記載の丸め加熱装置。
  10. 前記マイクロ波照射装置が、マイクロ波発振器と該マイクロ波発振器で発生されたマイクロ波を前記マイクロ波照射室まで搬送する導波管とを備え、該導波管には、マイクロ波照射室からの異物の進入を防止するために、マイクロ波照射室にむけて空気等のガスを噴出すためのガス噴射装置が設けられていることを特徴とする請求項8若しくは9に記載の丸め加熱装置。

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