JP2005322818A - 電磁波シールドケース - Google Patents
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Abstract
【課題】容器本体とカバーの対合面の平面度に配慮しなくても、カバーと芯材が確実に接触でき、シール性及びシールド性の高い電磁波シールドケースを提供する。
【解決手段】 電磁波を発生する電子部品を内部に収容可能な樹脂製容器本体1と、その開口部12を閉塞するように取り付けられる導電性の金属製カバー3とよりなる電磁波シールドケースSであって、樹脂製容器本体1と上記金属製カバー3の対合面1b、3bには、外方向に延びボルト4で相互に締結一体とされるフランジ部1a、3aが形成され、樹脂製容器本体1は、導電性金属板を芯材11とする合成樹脂複合材の成型体からなり、この金属板からなる芯材11は、フランジ部1aにおいて露出し半起立状態に折曲された突出部11aを備え、該突出部11aは前記ボルト4で前記金属製カバー3を締結すると、その座屈に伴う復元弾力により、樹脂製容器本体1側のフランジ部1aと金属製カバー3側のフランジ部1bとの間に弾装されることを特徴とする
【選択図】図1
【解決手段】 電磁波を発生する電子部品を内部に収容可能な樹脂製容器本体1と、その開口部12を閉塞するように取り付けられる導電性の金属製カバー3とよりなる電磁波シールドケースSであって、樹脂製容器本体1と上記金属製カバー3の対合面1b、3bには、外方向に延びボルト4で相互に締結一体とされるフランジ部1a、3aが形成され、樹脂製容器本体1は、導電性金属板を芯材11とする合成樹脂複合材の成型体からなり、この金属板からなる芯材11は、フランジ部1aにおいて露出し半起立状態に折曲された突出部11aを備え、該突出部11aは前記ボルト4で前記金属製カバー3を締結すると、その座屈に伴う復元弾力により、樹脂製容器本体1側のフランジ部1aと金属製カバー3側のフランジ部1bとの間に弾装されることを特徴とする
【選択図】図1
Description
本発明は、電磁波シールドケースに係り、詳しくは電磁波を発生する電子部品を内部に収容して外部への電磁波の放射を遮断する電磁波シールドケースに関するものである。
従来より、インバータ等の電子部品から発生する電磁波を遮断するために、当該電子部品を内部に収容する電磁波シールドケースが知られている。この種の電磁波シールドケースは、電子部品を内部に収容可能な容器本体と、その開口部を閉塞するように取り付けられるカバーとよりなり、例えば鋼板等で形成されたものがある。
しかしながら、鋼板製によると軽量化のニーズに対応することができず、製造コストが大きく、腐食による性能の劣化や絶縁性が低い等の問題があった。
しかしながら、鋼板製によると軽量化のニーズに対応することができず、製造コストが大きく、腐食による性能の劣化や絶縁性が低い等の問題があった。
そこで、近年は軽量化に対応でき加工成型が容易で安価な合成樹脂材がよく用いられ、これに電磁波のシールド性を持たせることにより電磁波シールドケースとする。例えば1)合成樹脂材で形成し、当該ケース内面に導電性塗料を塗布したもの、2)合成樹脂材で形成し、当該ケース内面に金属メッキを施したもの、3)金属フレーク、金属繊維、カーボンブラック等の添加により導電化した合成樹脂材で形成したもの、4)容器本体を合成樹脂材で形成し、当該容器本体中に導電性金属板を芯材としてインサート成型し、金属製のカバーで覆設したもの等がある。
下記特許文献1には、上記の内3)の金属繊維を添加した合成樹脂材からなる電磁波シールドケースが開示されている。
特開2003−163483号公報
下記特許文献1には、上記の内3)の金属繊維を添加した合成樹脂材からなる電磁波シールドケースが開示されている。
しかしながら、合成樹脂材に上述の方法で電磁波のシールド性を持たせるにあたっては、以下のような問題がある。
上記1)及び2)によるものは、表面処理を要するためコストがかかり、塗膜やメッキの剥離が生じやすく、3)は金属繊維等の添加量によっては良好なシールド効果を得られない等の問題がある。
また4)は、上述のように表面処理の必要性や金属繊維等の添加量を考慮する必要性はないが、容器本体中に成型された導電性金属板と覆設する金属製カバーとが確実に接触していないと、電磁波を吸収できず、電磁波洩れが生じるため、容器本体と金属製カバーとの対合面には高い平面度が求められる。
上記1)及び2)によるものは、表面処理を要するためコストがかかり、塗膜やメッキの剥離が生じやすく、3)は金属繊維等の添加量によっては良好なシールド効果を得られない等の問題がある。
また4)は、上述のように表面処理の必要性や金属繊維等の添加量を考慮する必要性はないが、容器本体中に成型された導電性金属板と覆設する金属製カバーとが確実に接触していないと、電磁波を吸収できず、電磁波洩れが生じるため、容器本体と金属製カバーとの対合面には高い平面度が求められる。
上記の4)による従来の電磁波シールドケースの構成を図4に示す。
図4は従来の電磁波シールドケースの要部拡大図である。
電磁波シールドケースS’は、電子部品を内部に収容する樹脂製の容器本体100と、その開口部102を閉塞するように取り付けられる導電性の金属製カバー300とよりなり、容器本体100と金属製カバー300の対合面100b、300bには、外方向に延びボルト400で相互に締結されるフランジ部100a、300aが形成される。
図4は従来の電磁波シールドケースの要部拡大図である。
電磁波シールドケースS’は、電子部品を内部に収容する樹脂製の容器本体100と、その開口部102を閉塞するように取り付けられる導電性の金属製カバー300とよりなり、容器本体100と金属製カバー300の対合面100b、300bには、外方向に延びボルト400で相互に締結されるフランジ部100a、300aが形成される。
容器本体100は、導電性金属板の芯材101がインサートされており、この芯材101は、容器本体100側のフランジ部100aにおいて露出し、そのフランジ部100aに設けられる溝部103に予め直角に折曲されて収容されている。当該電磁波シールドケースS’は、導電性のある金属板からなる芯材101の露出部101aと、金属製カバー300側のフランジ部300aが接触することにより、容器本体100に収容される電子部品の全体が金属材で覆われることになり、電子部品から発生する電磁波の外部への放射を遮断している。
また容器本体100側のフランジ部100aには、水、油、ダスト等が電磁波シールドケースS’内部へ流入しないように、弾性材製のガスケット200を収容保持するガスケット溝104が設けられており、上記ガスケット200が容器本体100の周方向に沿って配設されている。
また容器本体100側のフランジ部100aには、水、油、ダスト等が電磁波シールドケースS’内部へ流入しないように、弾性材製のガスケット200を収容保持するガスケット溝104が設けられており、上記ガスケット200が容器本体100の周方向に沿って配設されている。
しかしながら、容器本体100側のフランジ部100a、カバー300側のフランジ部300aの平面度が悪かったり、溝部103が精度よく形成されていない場合には、芯材101の露出部101aとカバー300側のフランジ部300aとが、部分的に非接触な部分が生じ、電磁波のシールド性が低下する原因となることがある。
また、ガスケット200は、上記のように水、油、ダスト等の電磁波シールドケースS’内への流入を防止するものであるが、上記ボルト400による締結の際に、その圧縮による復元弾力が上記露出部101aとカバー300側のフランジ部300aとの結合力を弱めるよう作用することもあった。
また、ガスケット200は、上記のように水、油、ダスト等の電磁波シールドケースS’内への流入を防止するものであるが、上記ボルト400による締結の際に、その圧縮による復元弾力が上記露出部101aとカバー300側のフランジ部300aとの結合力を弱めるよう作用することもあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、容器本体とカバーの対合面の平面度に配慮しなくても、カバーと芯材が確実に接触でき、シール性及びシールド性の高い電磁波シールドケースを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために提案される請求項1では、電磁波を発生する電子部品を内部に収容可能な樹脂製容器本体と、その開口部を閉塞するように取り付けられる導電性の金属製カバーとよりなる電磁波シールドケースであって、前記樹脂製容器本体と上記金属製カバーの対合面には、外方向に延びボルトで相互に締結一体とされるフランジ部がそれぞれ形成され、前記樹脂製容器本体は、導電性金属板を芯材とする合成樹脂複合材の成型体からなり、この金属板からなる芯材は、前記フランジ部において露出し半起立状態に折曲された突出部を備え、該突出部は前記ボルトで前記金属製カバーを締結すると、その座屈に伴う復元弾力により、樹脂製容器本体側のフランジ部と金属製カバー側のフランジ部との間に弾装されることを特徴とする電磁波シールドケースを提案する。
請求項2は、請求項1に記載の電磁波シールドケースにおいて、前記樹脂製容器本体側のフランジ部における上記芯材突出部の座屈域には、ボルトで締結した際に座屈する突出部を収容する溝部を備え、且つ該突出部は断面が山形乃至は半円弧形のビード状に屈曲形成されていることを特徴とする電磁波シールドケースを提案する。
請求項3は、請求項1又は2に記載の電磁波シールドケースにおいて、前記樹脂製容器本体側のフランジ部に設けられるボルト孔と突出部の座屈域との間の該フランジ部上には、弾性材製ガスケットが周方向に沿って配設されていることを特徴とする電磁波シールドケースを提案する。
請求項4は、請求項1に記載の電磁波シールドケースにおいて、前記樹脂製容器本体側のフランジ部における突出部の座屈域には、弾性材製ガスケットが周方向に沿って配設され、前記ボルト締結時には樹脂製容器本体側のフランジ部と金属製カバー側のフランジ部との間に、突出部と弾性材製ガスケットとが合体状態で弾装されることを特徴とする電磁波シールドケースを提案する。
請求項5は、請求項4に記載の電磁波シールドケースにおいて、前記弾性材製ガスケットには断面山形のビード部が形成され、前記突出部と弾性材製ガスケットとの合体状態ではこのビード部が弾性変形することを特徴とする電磁波シールドケースを提案する。
請求項6は、請求項1に記載の電磁波シールドケースにおいて、前記電子部品が、インバータであることを特徴とする電磁波シールドケースを提案する。
請求項1によれば、芯材が半起立状態に折曲されているので、金属製カバーを締結すると、その座屈に伴う芯材の復元弾力により、芯材の突出部とカバーのフランジ部とを確実に接触させることができ、容器本体に収容される電子部品から発生する電磁波のシールド性を高めることができる。
請求項2によれば、突出部の座屈域には、ボルトで締結した際に座屈する突出部を収容する溝部を備えているため、圧縮量を多く確保出来、圧縮による復元弾力の効果がより発揮される。
また芯材の突出部の断面が、山形乃至は半円弧形のビード状に屈曲形成されているため、ボルトで締結していくと、突出部が溝部に収容拘束され、該突出部に大きな圧縮量(面圧)を持たせることができ、芯材が持つ反力との相乗効果により、確実にカバーと芯材の突出部とが接触できるため、シールド性を高めることができる。
また芯材の突出部の断面が、山形乃至は半円弧形のビード状に屈曲形成されているため、ボルトで締結していくと、突出部が溝部に収容拘束され、該突出部に大きな圧縮量(面圧)を持たせることができ、芯材が持つ反力との相乗効果により、確実にカバーと芯材の突出部とが接触できるため、シールド性を高めることができる。
請求項3によれば、容器本体側のフランジ部に設けられるボルト孔と突出部の座屈域との間の該フランジ部上には、ガスケットが周方向に沿って配設されているため、水、油、ダスト等の流体が容器本体内に流入することを防止でき、容器本体内に収容された電子部品が水、油、ダスト等によって汚染されることが防止される。
請求項4によれば、芯材の突出部の座屈域には、ガスケットが周方向に沿って配設され、ボルト締結時には容器本体側のフランジ部とカバー側のフランジ部との間に、突出部とガスケットとが合体状態で弾装されるため、ボルトの締結に反発する芯材の突出部の反力とガスケットの復元弾力とでより確実にカバー側のフランジ部と芯材の突出部とを接触させることができ、電磁波のシールド性を高めることができる。
また、芯材がボルトでの締結により座屈してガスケットを覆うようになるので、ガスケットの脱落を防止できる。
また、芯材がボルトでの締結により座屈してガスケットを覆うようになるので、ガスケットの脱落を防止できる。
請求項5によれば、ガスケットには断面山形のビード部が形成され、前記突出部と弾性材製ガスケットとの合体状態ではこのビード部が弾性変形するため、芯材の復元弾力特性との相乗効果により、芯材の突出部とカバー側のフランジ部とがより確実に接触させることができ、電磁波のシールド性を一層高めることができる。
請求項6によれば、インバータから放射される電磁波が電磁波シールドケース外に洩れるのを防止することができる。
以下、図とともに本発明の実施の形態について説明する。
本発明は電磁波を発生する電子部品を内部に収容して外部への電磁波の放射を遮断する電磁波シールドケースに関する。ここで収容する電子部品は特に限定されるものではないが、例えば車両に搭載されるインバータやエンジン制御系、駆動系、照明・空調系等の電子制御ユニット等であり、電磁波が外部に洩れないように遮断するシールドケースとして適用可能である。
図1は、本発明の電磁波シールドケースの要部拡大断面図である。
図中、Sは電磁波シールドケース、1は電磁波を発生する電子部品を内部に収容する樹脂製の容器本体、1aは容器本体1側のフランジ部、1bは容器本体1側の対合面、11は導電性のある金属板からなり、容器本体1にインサートされている芯材、2は弾性材製のガスケット、3は容器本体1の開口部12を閉塞するように取り付けられる導電性のある金属製のカバー、3aはカバー3側のフランジ部、3bはカバー3側の対合面である。ボルト孔4aには、ボルト4と螺合一体とされるナット4bが一体に取り付けられている。
また容器本体1側のフランジ部1aに設けられるボルト孔4aと突出部11の座屈域との間の該フランジ部1a上には、弾性材製のガスケット2が周方向に沿ってガスケット溝14に配設されている。
図中、Sは電磁波シールドケース、1は電磁波を発生する電子部品を内部に収容する樹脂製の容器本体、1aは容器本体1側のフランジ部、1bは容器本体1側の対合面、11は導電性のある金属板からなり、容器本体1にインサートされている芯材、2は弾性材製のガスケット、3は容器本体1の開口部12を閉塞するように取り付けられる導電性のある金属製のカバー、3aはカバー3側のフランジ部、3bはカバー3側の対合面である。ボルト孔4aには、ボルト4と螺合一体とされるナット4bが一体に取り付けられている。
また容器本体1側のフランジ部1aに設けられるボルト孔4aと突出部11の座屈域との間の該フランジ部1a上には、弾性材製のガスケット2が周方向に沿ってガスケット溝14に配設されている。
容器本体1は、導電性金属板を芯材11とする合成樹脂複合材の成型体からなるものであり、合成樹脂材としては、特に限定されるものではないが、例えばフェノール樹脂、フラン樹脂、キシレン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェ二レンスルフィド樹脂等を用いることができる。また金属板である芯材11は、導電性のあるアルミニウム、銅、ニッケル、鉄等を用いることができる。
このように電磁波シールドケースSの容器本体1を合成樹脂製とすれば、加工がしやすく、外部からの水、油等により酸化、腐食する懼れがなく軽量化が図れる。
このように電磁波シールドケースSの容器本体1を合成樹脂製とすれば、加工がしやすく、外部からの水、油等により酸化、腐食する懼れがなく軽量化が図れる。
カバー3は、芯材11と同様に導電性のある金属からなり、アルミニウム、銅、ニッケル、鉄等を用いることができ、軽量化の観点からすると、アルミニウムであることが望ましい。
ガスケット2は、特に限定するものではないが、弾性変形量が優れたゴム材が望ましく、例えば天然ゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等を用いることができる。
上記のような弾性材とすれば、弾性変形量が優れているためシール性が高く、ボルト4で締結した際、ガスケット2が圧縮弾性変形され、その復元弾力によってより高いシール性を発揮でき、容器本体1とカバー3の対合面1b、3bの隙間から水、油、ダスト等の流体が流入することを防止できる。また弾性材であれば弾性変形するため装着が容易である。
上記のような弾性材とすれば、弾性変形量が優れているためシール性が高く、ボルト4で締結した際、ガスケット2が圧縮弾性変形され、その復元弾力によってより高いシール性を発揮でき、容器本体1とカバー3の対合面1b、3bの隙間から水、油、ダスト等の流体が流入することを防止できる。また弾性材であれば弾性変形するため装着が容易である。
本発明は上述のような容器本体1とカバー3とよりなるもので、この金属板からなる芯材11は、フランジ部1aにおいて露出し半起立状態に折曲された突出部11aを備え、該突出部11aはボルト4でカバー3を締結すると、突出部11aの座屈に伴う復元弾力により、容器本体1側のフランジ部1aとカバー3側のフランジ部3aとの間に弾装されることを特徴としている。
これによれば、芯材11が半起立状態に折曲されているので、カバー3をボルト4で締結すると、その座屈に伴う復元弾力により、芯材11の突出部11aとカバー3側のフランジ部3aとを確実に接触させることができ、容器本体1に収容される電子部品から発生する電磁波のシールド性を高めることができる。
また、カバー3側のフランジ部3aの平面度が多少悪くても、突出部11aがこれに追従して、相互の接触が確実になされ、電磁波の洩れを防止する。
これによれば、芯材11が半起立状態に折曲されているので、カバー3をボルト4で締結すると、その座屈に伴う復元弾力により、芯材11の突出部11aとカバー3側のフランジ部3aとを確実に接触させることができ、容器本体1に収容される電子部品から発生する電磁波のシールド性を高めることができる。
また、カバー3側のフランジ部3aの平面度が多少悪くても、突出部11aがこれに追従して、相互の接触が確実になされ、電磁波の洩れを防止する。
容器本体1側のフランジ部1aにおける突出部11aの座屈域には、ボルト4で締結した際に座屈する突出部11aを収容する溝部13を備えている。
このとき本実施例の溝部13は、ボルト4の締結により、座屈する突出部11aを収容可能な溝であればよく、ガスケット2が配設される配設部14とは別に形成されるものである。
これによれば、突出部11aの圧縮量を多く確保することができるから、圧縮による復元弾力がより発揮される。
このとき本実施例の溝部13は、ボルト4の締結により、座屈する突出部11aを収容可能な溝であればよく、ガスケット2が配設される配設部14とは別に形成されるものである。
これによれば、突出部11aの圧縮量を多く確保することができるから、圧縮による復元弾力がより発揮される。
芯材11の突出部11aは図1に示す形状に限られず、断面が山形乃至は半円弧形のビード状に屈曲形成されているものとしてもよい。
図2(a)(b)は、本発明の電磁波シールドケースSの芯材11の構成を示した図である。図2(a)の芯材11の突出部11aは断面が山形に屈曲形成されており、図2(b)の芯材11の突出部11aは断面が半円弧形に屈曲形成されている。
これによれば、ボルト4で締結していく際に該突出部11aに大きな圧縮量(面圧)を持たせることができ、芯材11が持つ反力との相乗効果により、カバー3のフランジ部3aの平面度が多少悪くてもこれを吸収し、確実にカバー3のフランジ部3aと芯材11の突出部11aとが接触されるため、電磁波のシールド性を高めることができる。
また突出部11aが座屈して溝部13に収容されると、溝部13によって拘束されるから、ボルトの締結力によるビード状部分の外方への伸びが阻止され、締結力に対する反力として作用し、面圧の付与に大きく寄与する。
図2(a)(b)は、本発明の電磁波シールドケースSの芯材11の構成を示した図である。図2(a)の芯材11の突出部11aは断面が山形に屈曲形成されており、図2(b)の芯材11の突出部11aは断面が半円弧形に屈曲形成されている。
これによれば、ボルト4で締結していく際に該突出部11aに大きな圧縮量(面圧)を持たせることができ、芯材11が持つ反力との相乗効果により、カバー3のフランジ部3aの平面度が多少悪くてもこれを吸収し、確実にカバー3のフランジ部3aと芯材11の突出部11aとが接触されるため、電磁波のシールド性を高めることができる。
また突出部11aが座屈して溝部13に収容されると、溝部13によって拘束されるから、ボルトの締結力によるビード状部分の外方への伸びが阻止され、締結力に対する反力として作用し、面圧の付与に大きく寄与する。
本発明の別の実施例として、図3を示す。図3は本発明の別の実施例の電磁波シールドケースの要部拡大断面図である。なお、実施例1と共通部分には同一の符号を付し、その重複する説明は割愛する。ここで図中2aは、ガスケット2に形成される断面山形のビード部である。
本実施例は、容器本体1側のフランジ部1aにおける突出部11aの座屈域には、ガスケット2が周方向に沿って配設され、ボルト4の締結時には容器本体1側のフランジ部1bとカバー3側のフランジ部3bとの間に、突出部11aとガスケット2とが合体状態で弾装されることを特徴とする。
これによれば、ボルト4の締結に反発する芯材11の突出部11aの反力とガスケット2の復元弾力とにより確実にカバー3のフランジ部3aと芯材11の突出部11aとを接触させることができ、電磁波のシールド性を高めることができる。
また、芯材11がボルト4での締結によりカバー3側のフランジ部4b面に押圧されて座屈するので、ガスケット2を覆うことになりその脱落を防止できる。
本実施例は、容器本体1側のフランジ部1aにおける突出部11aの座屈域には、ガスケット2が周方向に沿って配設され、ボルト4の締結時には容器本体1側のフランジ部1bとカバー3側のフランジ部3bとの間に、突出部11aとガスケット2とが合体状態で弾装されることを特徴とする。
これによれば、ボルト4の締結に反発する芯材11の突出部11aの反力とガスケット2の復元弾力とにより確実にカバー3のフランジ部3aと芯材11の突出部11aとを接触させることができ、電磁波のシールド性を高めることができる。
また、芯材11がボルト4での締結によりカバー3側のフランジ部4b面に押圧されて座屈するので、ガスケット2を覆うことになりその脱落を防止できる。
ガスケット2の形状は図3に示すように、断面山形のビード部2aが形成され、芯材11の突出部11aとガスケット2との合体状態ではこのビード部2aが弾性変形することを特徴とする。
このような形状によれば、ガスケット2によるシール性を維持するとともに、ガスケット2の復元弾力により突出部11aとカバー3との接触をより確実にすることができる。
すなわち、ビード部2aの弾性変形により生じる復元弾力と芯材11(突出部11a)の復元弾力との相乗効果により、芯材11とカバー3とがより確実及び強固に接触させることができ、電磁波のシールド性を一層高めることができる。
このような形状によれば、ガスケット2によるシール性を維持するとともに、ガスケット2の復元弾力により突出部11aとカバー3との接触をより確実にすることができる。
すなわち、ビード部2aの弾性変形により生じる復元弾力と芯材11(突出部11a)の復元弾力との相乗効果により、芯材11とカバー3とがより確実及び強固に接触させることができ、電磁波のシールド性を一層高めることができる。
S 電磁波シールドケース
1 容器本体
1a 容器本体側フランジ部
1b 容器本体側対合面
11 芯材
11a 突出部
12 開口部
13 溝部
14 ガスケット溝
2 ガスケット
2a ビード部
3 カバー
3a カバー側フランジ部
3b カバー側対合面
4 ボルト
4a ボルト孔
4b ナット
1 容器本体
1a 容器本体側フランジ部
1b 容器本体側対合面
11 芯材
11a 突出部
12 開口部
13 溝部
14 ガスケット溝
2 ガスケット
2a ビード部
3 カバー
3a カバー側フランジ部
3b カバー側対合面
4 ボルト
4a ボルト孔
4b ナット
Claims (6)
- 電磁波を発生する電子部品を内部に収容可能な樹脂製容器本体と、その開口部を閉塞するように取り付けられる導電性の金属製カバーとよりなる電磁波シールドケースであって、
前記樹脂製容器本体と上記金属製カバーの対合面には、外方向に延びボルトで相互に締結一体とされるフランジ部がそれぞれ形成され、
前記樹脂製容器本体は、導電性金属板を芯材とする合成樹脂複合材の成型体からなり、この金属板からなる芯材は、前記フランジ部において露出し半起立状態に折曲された突出部を備え、該突出部は前記ボルトで前記金属製カバーを締結すると、その座屈に伴う復元弾力により、樹脂製容器本体側のフランジ部と金属製カバー側のフランジ部との間に弾装されることを特徴とする電磁波シールドケース。 - 請求項1に記載の電磁波シールドケースにおいて、
前記樹脂製容器本体側のフランジ部における上記芯材突出部の座屈域には、ボルトで締結した際に座屈する突出部を収容する溝部を備え、且つ該突出部は断面が山形乃至は半円弧形のビード状に屈曲形成されていることを特徴とする電磁波シールドケース。 - 請求項1又は2に記載の電磁波シールドケースにおいて、
前記樹脂製容器本体側のフランジ部に設けられるボルト孔と突出部の座屈域との間の該フランジ部上には、弾性材製ガスケットが周方向に沿って配設されていることを特徴とする電磁波シールドケース。 - 請求項1に記載の電磁波シールドケースにおいて、
前記樹脂製容器本体側のフランジ部における突出部の座屈域には、弾性材製ガスケットが周方向に沿って配設され、前記ボルト締結時には樹脂製容器本体側のフランジ部と金属製カバー側のフランジ部との間に、突出部と弾性材製ガスケットとが合体状態で弾装されることを特徴とする電磁波シールドケース。 - 請求項4に記載の電磁波シールドケースにおいて、
前記弾性材製ガスケットには断面山形のビード部が形成され、前記突出部と弾性材製ガスケットとの合体状態ではこのビード部が弾性変形することを特徴とする電磁波シールドケース。 - 請求項1に記載の電磁波シールドケースにおいて、
前記電子部品が、インバータであることを特徴とする電磁波シールドケース。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004140630A JP2005322818A (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | 電磁波シールドケース |
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