JP2005320997A - リターンロックキャップ - Google Patents

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Yoshimi Harada
好実 原田
Kunio Tanaka
邦夫 田中
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Abstract

【課題】 ボルトおよびナットの締結部分の緩みを防止すること、および、いたずらでナットを緩められることを防止することにある。
【解決手段】 被固着物を締結しているナット3に装着され、ナット3の側部3aを覆う筒状のキャップ本体を備えたリターンロックキャップにおいて、キャップ本体には外周壁11から径方向の内側に向かって延びる係止爪12が設けられ、キャップ本体をナット3に装着させた状態で、係止爪12がナット3の頭部によって変形し、ナット3の頭部から突出しているボルト2のねじ部と係止爪12が係合している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば鉄塔組立時などに使用するボルトとナットの緩み止め、および、ボルトまたはナットをいたずらで緩められるのを防止すためのリターンロックキャップに関するものである。
従来、被固着物を締結する場合には、JIS等で規格化されている六角ボルトおよび六角ナットが用いられている。これらの部品は、流通性およびコスト性に優れているからである。しかしながら、これらの六角ボルトと六角ナットを鉄塔組立構造などに用いた場合、この鉄塔が有する固有振動によって経年的に緩みを誘発させることがある。
このような緩みを防止するための方法としては、一般的にはダブルナットで固定する方法がある。しかしながら、このダブルナットでは、鉄塔組立構造のようにボルトやナットが外部に露出した状態にある場合、作業者以外の者が一般的な工具を用いて容易に緩めることができてしまう。そのため、愉快犯などによるいたずら等でナットを緩められることがある。
このような緩み止め、およびいたずら防止の対策としては、特許文献1のような技術が開示されている。この技術では、キャップの内部に回転可能なソケットと、そのソケットに回転力を与える渦巻ばねを設けている。また、ソケットの回転を止めるためのねじを設け、ソケットをナットに嵌合させ、キャップをボルトとナットで締結した部材の一方に固定している。そして、ねじによるソケットの回り止めを解除し、予め巻き締められた渦巻ばねの力でナットに常時締付け力を働かせるようにしたものである。これによれば、いたずら等で六角ナットを緩められる恐れもない。
特開2003−42126号公報
しかしながら、上述の方法では構造が複雑であり、鉄塔組立などのように、ボルトとナットの締結部の数が多い場合にはコスト高となってしまうため、実用には不向きである。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡単な形状で形成され、振動等によるボルトおよびナットの締結部分の緩みを防止することにある。また、いたずらでナットを緩められることを防止することにある。
本発明では、被固着物を締結しているナットに装着され、前記ナットの側部を覆う筒状のキャップ本体を備えたリターンロックキャップにおいて、前記キャップ本体には外周壁から径方向の内側に向かって延びる係止爪が設けられ、前記キャップ本体を前記ナットに装着させた状態で、前記係止爪が前記ナットの頭部によって変形し、前記ナットの頭部から突出している前記ボルトのねじ部と前記係止爪が係合している。
また、前記キャップ本体には、前記外周壁の周方向に間隔をおいて複数の係止爪が設けられ、該係止爪が対向して配置されている。
さらに、前記係止爪が前記外周壁の上端部から前記ナットの中心軸に向かって斜め下側に延びている。
さらにまた、前記キャップ本体と前記係止爪とが、金属板をプレス加工することにより一体に形成されている。
本発明では、被固着物を締結しているナットに装着され、前記ナットの側部を覆う筒状のキャップ本体を備えたリターンロックキャップにおいて、前記キャップ本体には外周壁から径方向の内側に向かって延びる係止爪が設けられ、前記キャップ本体を前記ナットに装着させた状態で、前記係止爪が前記ナットの頭部によって変形し、前記ナットの頭部から突出している前記ボルトのねじ部と前記係止爪が係合していることにより、例えば、鉄塔の構造物において、振動によってナットが緩む方向に移動するのをリターンロックキャップで防止することができる。また、ナットの側部を外周壁で覆っているので、部外者によるいたずらなどでナットを緩められることを防止することができる。これらにより、保守上および保安上の作業を軽減することができる。
また、前記キャップ本体には、前記外周壁の周方向に間隔をおいて複数の係止爪が設けられていることにより、係止爪がボルトのねじ部とより多くの箇所で係合するようになるので、確実にナットの緩みを防止することができる。また、係止爪が対向して配置されていることにより、係止爪がボルトのねじ部と係合した状態で、対向するどちらか一方の係止爪の方にリターンロックキャップがずれたときでも、もう一方の係止爪が確実に係合している状態にすることができる。
さらに、前記係止爪が前記外周壁の上端部から前記ナットの中心軸に向かって斜め下側に延びていることにより、係止爪にナットの着脱方向に対して弾性力を与えることができる。
さらにまた、前記キャップ本体と前記係止爪とが、金属板をプレス加工することにより一体に形成されていることにより、最小限度の部品の数にすることができる。
以下、本発明の実施をするための最良の形態について、図1〜図6を用いて詳細に説明する。図1は、リターンロックキャップをナットに装着する前の状態を示している。図2(a)および図2(b)は、リターンロックキャップの単体の状態を示している。図3は、リターンロックキャップをナットに装着した状態の外観を斜視図で示している。
図1に示すように、2つの被固着物1が六角ボルト2および六角ナット3で取り付けられている。この六角ナット3には、六角ナット3の締結方向からリターンロックキャップ10が六角ナット3を覆うように取り付けられる。このリターンロックキャップ10の本体には、図1、図2(a)および図2(b)に示すように、六角ナット3の側部3aを覆う外周壁11と、この外周壁11の上端部から六角ボルト2の中心軸14に向かって(外周壁11から径方向の内側に向かって)延びる係止爪12とが設けられている。
外周壁11は、略円筒形状に形成されており、該円筒形状の内側に形成された円周状の内周面11aと外側に形成された円周状の外周面11bとを備えている。
係止爪12は、図2(a)に示すように、中心軸14を中心とする円弧状の孔13から径方向に延びるスリット13aが入れられて、8個の先端部12aが周方向に間隔をおいて形成されている。この係止爪12は、外周壁11の上端部11cからナット3の中心軸14に向かって斜め下側に向かって延びており、8個の係止爪12が六角ナット3の着脱方向にそれぞれ変形するようになっている。
円弧状の孔13は、係止爪12が斜め下側に向いている状態で、六角ボルト2のねじ軸の内径よりも若干大きい直径(図4参照)を有している。他方、先端部12aが塑性変形して係止爪12が六角ナット3の頭部と略平行になったときに(図5参照)、この円弧状の孔13の直径は、ボルト2のねじ軸の谷径とほぼ等しくなるように係止爪12が形成されている。
なお、このリターンロックキャップ10は、金属板をプレス加工して形成されており、外周壁11および係止爪12は一体に形成されている。この金属板の板厚は、六角ボルト2のねじ部の形状に合わせて選定されている。詳細には、このねじ部のピッチ長さよりも板厚が小さくなるように選定されている。
次に、本発明の実施の形態に係るリターンロックキャップ10の取り付け手順について図4および図5を用いて説明する。
リターンロックキャップ10は、六角ボルト(ナット)の中心軸14とリターンロックキャップの中心軸5がほぼ一致するように、六角ナット3に被せられる。このとき、係止爪12は斜め下側を向いているので、係止爪12と六角ボルト3のねじ部は当接することなく、手でリターンロックキャップ10を被せることができる。
次に、リターンロックキャップ10から突出している六角ボルト2のねじ部に、平座金20を挿入し、さらに六角ナット21を締結する。この六角ナット21を締め付けると、リターンロックキャップ10が平座金20を介して締結方向に押されるようになる。これにより、平座金20は、ナット21の締結力を係止爪12に均等に分配し、斜め下側に向けられた係止爪の先端部12aは、締結された六角ナット3の頭部(ナット上面)に押圧されて、係止爪の先端部12aが六角ボルトのねじ部に食い込むように係合する。
図5に示すように、六角ナット21を完全に締め付けると、係止爪12は塑性変形して六角ナット3の頭部とほぼ平行になる。この状態で、係止爪12の先端は、六角ボルトの谷部に入り込み、係止爪12がねじ部と完全に係合する。そして、平座金20と六角ナット21を取り外し、図3および図5に示すように、リターンロックキャップ10が六角ナット3に取り付けられた状態となる。
本発明の実施の形態に係るリターンロックキャップ10では、係止爪12が設けられているため、係止爪12が六角ボルト2のねじ部と係合して、リターンロックキャップ10がナット3の緩む方向に移動しないようになっている。そのため、六角ナット3が緩む方向に移動しようとしても、リターンロックキャップ10が六角ナット3の頭部を押さえているため、六角ナット3が緩まないようにすることができる。仮に六角ボルト2の頭部をスパナで緩めようとした場合、六角ボルト全体が一緒に廻る「共廻り現象」が起きるか、若しくは、ねじ部に食い込んだ係止爪12がねじ部のねじ山を削り取り、ボルトおよびナットが空回りする状態になる。
また、リターンロックキャップ10が六角ナット3の側部3aを覆っているので、一般に使用されているスパナ等を用いていたずらで六角ナット3を緩めようとしても緩めることができない。
さらに、リターンロックキャップ10が簡単な構造で、かつ一体的に形成されているので、部品として安価に製作することができる。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、外周壁11の内周面11aを六角ナットの側部3aが有する6個の角部4と面で接触させることにより、係止爪12とねじ部の係合をより確実にすることができる。
また、上記実施例では、ボルトおよびナットを六角ボルトと六角ナットとしたが、頭部の形状は六角形ではなく、他の形状を有していてもよい。
さらに、上記実施例では、係止爪12の数を8個としたが、ボルトおよびナットの径の大きさや、係止爪12の加工方法などに合せて適宜変更することができる。
本発明の実施の形態に係るリターンロックキャップをナットに被せる状態を示したものであって、リターンロックキャップの一部を断面で示した側部断面図である。 本発明の実施の形態に係るリターンロックキャップであって、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A線で切断した側部断面図である。 本発明の実施の形態に係るリターンロックキャップをナットに取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るリターンロックキャップをナットに被せる作業を説明するための状態図であって、リターンロックキャップの一部を断面で示したものである。 本発明の実施の形態に係るリターンロックキャップをナットに被せる作業を説明するための状態図であって、リターンロックキャップの一部を断面で示したものである。
符号の説明
1 被固着物
2 六角ボルト(ボルト)
3 六角ナット(ナット)
3a ナットの側部
4 六角ナットの角部
5 中心軸
10 リターンロックキャップ
11 外周壁
11a 内周面
11b 外周面
11c 上端部
12 係止爪
12a 先端部
13 孔
13a スリット
14 中心軸
20 平座金
21 六角ナット

Claims (4)

  1. 被固着物を締結しているナットに装着され、前記ナットの側部を覆う筒状のキャップ本体を備えたリターンロックキャップにおいて、
    前記キャップ本体には外周壁から径方向の内側に向かって延びる係止爪が設けられ、前記キャップ本体を前記ナットに装着させた状態で、前記係止爪が前記ナットの頭部によって変形し、前記ナットの頭部から突出している前記ボルトのねじ部と前記係止爪が係合していることを特徴とするリターンロックキャップ。
  2. 前記キャップ本体には、前記外周壁の周方向に間隔をおいて複数の係止爪が設けられ、該係止爪が対向して配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のリターンロックキャップ。
  3. 前記係止爪が前記外周壁の上端部から前記ナットの中心軸に向かって斜め下側に延びていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のリターンロックキャップ。
  4. 前記キャップ本体と前記係止爪とが、金属板をプレス加工することにより一体に形成されていることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載のリターンロックキャップ。
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