JP2005320991A - 自動変速機のクラッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 キャンセル室からの作動油の排油抵抗を低くしつつ、キャンセル室を形成するバランサの強度を確保することができるクラッチ装置を提供する。
【解決手段】 摩擦係合要素12、14を支持するクラッチドラム30の外周に、クラッチドラム30とともに第1油圧室54を形成する第1ピストン18が設けられ、第1ピストン18の第1油圧室54とは反対の背面側に第1ピストン18とともにキャンセル室68を形成するバランサ60が設けられた自動変速機のクラッチ装置10において、バランサ60をクラッチドラム30に取り付け、クラッチドラム30のバランサ60の取り付け部に、軸方向に延びる複数の溝70を形成する。これにより、バランサ60にキャンセル室68の作動油を排出するための切り欠きを設ける必要がなくなるので、第2油圧室68からの作動油の排油抵抗を低くしつつ、バランサ60の強度を確保することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 摩擦係合要素12、14を支持するクラッチドラム30の外周に、クラッチドラム30とともに第1油圧室54を形成する第1ピストン18が設けられ、第1ピストン18の第1油圧室54とは反対の背面側に第1ピストン18とともにキャンセル室68を形成するバランサ60が設けられた自動変速機のクラッチ装置10において、バランサ60をクラッチドラム30に取り付け、クラッチドラム30のバランサ60の取り付け部に、軸方向に延びる複数の溝70を形成する。これにより、バランサ60にキャンセル室68の作動油を排出するための切り欠きを設ける必要がなくなるので、第2油圧室68からの作動油の排油抵抗を低くしつつ、バランサ60の強度を確保することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動変速機に備えられるクラッチ装置に関し、特に、ピストンとクラッチドラムとにより形成される油圧室の遠心油圧をキャンセルするキャンセル室が、ピストンとその背面に設けられたバランサとにより形成されているクラッチ装置に関する。
摩擦係合要素を支持するクラッチドラムの外周に、そのクラッチドラムとともに油圧室を形成するピストンが設けられたクラッチ装置が知られている(たとえば、特許文献1)。また、特許文献1では、ピストンの油圧室とは反対の背面側に、ピストンとともにキャンセル室を形成するバランサが設けられ、上記油圧室の遠心油圧をキャンセルするようにしている。
特開2003−106341号公報
ところで、特許文献1のように、キャンセル室がピストンとその背面側に設けられたバランサとにより形成されている場合において、キャンセル室への作動油の供給を入力軸側から行うようにした場合、そのキャンセル室に供給された作動油を排出する油排出穴を内周側に設けなければならない。そこで、バランサの内周縁を切り欠いて油排出穴とすることが考えられるが、バランサの内周縁を切り欠いてしまうと、バランサ自体の強度確保が困難になるという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、キャンセル室からの作動油の排油抵抗を低くしつつ、キャンセル室を形成するバランサの強度を確保することができるクラッチ装置を提供することにある。
上記目的を達成するための第1発明は、(a)摩擦係合要素を支持するクラッチドラムの外周に、そのクラッチドラムとともに油圧室を形成するピストンが設けられ、(b)そのピストンの前記油圧室とは反対の背面側にそのピストンとともにキャンセル室を形成するバランサが設けられた自動変速機のクラッチ装置であって、(c)前記バランサが前記クラッチドラムに取り付けられており、(d)そのクラッチドラムの前記バランサの取り付け部に形成され、軸方向に延びる複数の溝と、(e)その溝内に開口して前記キャンセル室に作動油を供給する供給油孔とを含むことを特徴とする。
また、第2発明は、第1発明の自動変速機のクラッチ装置において、前記ピストンには、そのピストンと前記バランサとの間をシールするリップシールが設けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、クラッチドラムのバランサ取り付け部に軸方向に延びる溝が形成されており、その溝からキャンセル室の作動油が排出されるので、バランサにキャンセル室の作動油を排出するための切り欠きを設ける必要がなくなる。従って、キャンセル室からの作動油の排油抵抗を低くしつつ、バランサの強度を確保することができる。
第2発明によれば、ピストンに設けられたリップシールによりピストンとバランサとの間がシールされている。これに対して、前記特許文献1のように、ピストンとバランサ(特許文献1ではキャンセルプレート)との間をOリングによりシールする場合には、Oリングを収容するためにその収容部分を肉厚にする必要があり、その肉厚とされた部分のために軸方向寸法が長くなってしまうが、第2発明の場合には、そのような肉厚な部分が必要なくなるのでピストンの軸寸法を短くでき、ひいては、クラッチ装置を小型化することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明が適用されたクラッチ装置10を含む自動変速機の一部を示す断面図である。
クラッチ装置10は、第1摩擦係合要素12および第2摩擦係合要素14を支持するクラッチドラム16の外周側にそのクラッチドラム16を覆うように第1ピストン18が配置され、そのクラッチドラム16の内周側に第2ピストン20が配置された構造を有している。
クラッチドラム16は、回転軸である入力軸22に第1溶接部24において互いに溶接されるインナドラム26と、そのインナドラム26と第2溶接部28において互いに溶接されるアウタドラム30とからなる。なお、上記入力軸22は、エンジン等の走行用駆動源によって回転駆動されるトルクコンバータのタービン軸である。
上記インナドラム26は円筒状部材であり、第1ピストン18の内周側に配置され、第2ピストン20側の端面が、入力軸22において径方向外側に突き出す鍔部22aの第2ピストン20側の面と一致させられている。そして、その鍔部22aの第2ピストン20側の面の外周縁とインナドラム26の第2ピストン20側の面の内周縁に前記第1溶接部24が形成されている。
一方、アウタドラム30は、軸方向の一方に開口する有底円筒状部材であり、内周側端部となる内周側筒部30aと、その内周側筒部30aに内周縁が連結される環状の底部30bと、その底部30bの外周縁に連結される外周側筒部30cとから構成されている。
上記内周側筒部30aは、インナドラム26の外周に嵌合するように配置され、第2ピストン20側の端面が前記インナドラム26の第2ピストン20側の端面と一致させられており、その端面の内周縁に前記第2溶接部28が形成されている。底部30bは、入力軸22の径方向に略垂直に設けられ、内周側筒部30aの第1ピストン18側の端部に連結されている。また、その底部30bには、径方向中間点よりもやや外周よりに、内周側筒部30aの第1ピストン18側の端部よりもさらに第1ピストン18側に凹んだ環状折曲部30dが形成されている。
アウタドラム30の外周側筒部30cは、底部30bから第2ピストン20方向に延びており、開口部付近の内周面に、第1摩擦係合要素12の複数の内向摩擦板32がスプライン嵌合されている。第1摩擦係合要素12は、上記複数の内向摩擦板32およびその複数の内向摩擦板32の間に介在させられる複数の外向摩擦板34から構成される。この複数の外向摩擦板34は、クラッチハブとして機能するリングギヤ36の外周面にスプライン嵌合している。
アウタドラム30の外周側筒部30cの内周面には、さらに、上記第1摩擦係合要素12を支持している部分よりも底部30b側に、第2摩擦係合要素14の内向摩擦板38がスプライン嵌合されている。第2摩擦係合要素14は、上記複数の内向摩擦板38およびその複数の内向摩擦板38の間に介在させられる複数の外向摩擦板40から構成される。この複数の外向摩擦板40は、入力軸22に対して略垂直とされたクラッチハブ42の外周面にスプライン嵌合されている。このクラッチハブ42の内周縁はサンギヤ44に固定されているので、クラッチハブ42は、サンギヤ44と一体回転させられる。
前記第1ピストン18は、円環状の底部18aと、その底部18aの外周縁に連結されてアウタドラム30の外周を覆う円筒部18bと、その円筒部18bに連結され、アウタドラム30よりも軸方向に突き出す筒状の突出部18cとからなる。この突出部18cは、全周にわたりスプライン形状とされており、内周面のスプラインの歯先が円筒部18cの内周面と一致するように構成されている。
上記第1ピストン18の突出部18cには、円環板状の押圧部材46の外周縁がスプライン嵌合されている。その押圧部材46の外周縁の一方の面は、第1ピストン18の円筒部18bの端面に当接され、他方の面は、突出部18cの内側に固定されたスナップリング48に当接されているので、押圧部材46は、第1ピストン18に対して周方向および軸方向に相対移動不能となっている。
また、上記底部18aには、アウタドラム30の環状折曲部30dを収容可能な環状凹部18dが形成されている。そして、アウタドラム30の環状折曲部30dの外周側角部30eの外周面には、第1ピストン18の環状凹部18dとアウタドラム30の環状折曲部30dとの間をシールするゴム製のリップシール50が加硫により固着されている。
また、第1ピストン18の内周縁はインナドラム26に対して摺動可能とされており、また、その第1ピストン18の内周縁とインナドラム26との間も第1ピストン18の内周縁に固着されたゴム製のリップシール52によりシールされており、第1ピストン18の底部18aとアウタドラム30の底部30bとの間に第1油圧室54が形成されている。この第1油圧室54に、インナドラム26に形成された油孔56を経由して作動油が供給されると、第1ピストン18は、その底部18aがアウタドラム30の底部30bから離隔する方向に移動させられるので、第1ピストン18の突出部18cに固定された押圧部材46が第1摩擦係合要素12を押圧する。また、第1摩擦係合要素12の押圧部材46とは反対側には、アウタドラム30の外周側筒部30cに固定されて第1摩擦係合要素12が軸方向の第2摩擦係合要素14側へ移動することを阻止するスナップリング58が設けられているので、押圧部材46により第1摩擦係合要素12が押圧されることにより、その第1摩擦係合要素12を構成する複数の内向摩擦板32および外向摩擦板34は互いに係合させられる。
第1ピストン18の第1油圧室54とは反対の背面側には、バランサ60がインナドラム26の外周に嵌合している。このバランサ60は、インナドラム26の軸心に対して略垂直な円環板部60aと、その円環板部60aの外周縁に連結されて、第1ピストン18側に向かう筒部60bとからなる。上記円環板部60aと第1ピストン18の底部18aとの間には、それらを互いに離隔する方向に付勢するリターンスプリング62が設けられている。一方、バランサ60の内周縁の第1ピストン18とは反対側の面は、インナドラム26の外周面に固設されたスナップリング64に当接させられているので、バランサ60は、第1ピストン18から離隔する方向への移動が禁止されている。
また、上記筒部60bの内周面の半径は、第1ピストン18の環状凹部18dの径方向外側面の半径よりも僅かに大きくなるように設定されており、環状凹部18dの外周側角部18eの外周面に設けられたゴム製のリップシール66により、バランサ60の筒部60dと第1ピストン18の環状凹部18dとの間がシールされて、バランサ60と第1ピストン18の底部18aとの間に第2油圧室68が形成されている。
インナドラム26の前記バランサ60が取り付けられている部分には、上記第2油圧室68とバランサ60の背面側(バランサ60の第2油圧室68とは反対側)の空間とを連通させる軸方向に延びる溝70が周方向の複数箇所に設けられている。図2は、インナドラム26を溝70を含むように径方向に切断した断面図であり、図2に示すように、溝70は本実施例では周方向に等間隔に8箇所設けられている。
さらに、インナドラム26には、上記溝70の第2油圧室68と連通する側に一端が開口する油孔72が形成されている。ただし、この油孔72は、図2に示すように、全ての溝70に対して設けられているのではなく、その一部(図2では4つ)に設けられている。この油孔72は、第2油圧室68に対して作動油を供給する供給油孔として機能し、作動油に遠心油圧が作用すると、作動油は、油孔72および溝70を介して入力軸22側から第2油圧室68に供給される。これにより、第2油圧室68は、第1油圧室54の遠心油圧をキャンセルするキャンセル室として機能する。また、上記油孔72は、作動油の排出孔としても機能し、第1油圧室54に作動油が供給されつつある状態では、第2油圧室68内の作動油が油孔72から排出されていくが、溝70も作動油の排出路として機能し、第2油圧室68内の作動油は溝70を経由してバランサ60の背面側へも排出されるので、第2油圧室68からの作動油の排油抵抗が低減されている。
第2ピストン20は、軸方向における位置が外周側ほど第2摩擦係合要素14から段階的に離隔する内周側筒部20aと、その内周側筒部20aの外周縁に連結されて外周側ほど段階的に第2摩擦係合要素14側に向かい、最外周部が第2摩擦係合要素14と対向する外周側筒部20bとからなる。上記内周側筒部20aと外周側筒部20bとの連結部分の外周面(アウタドラム30の底部30b側の面)にはゴム製のリップシール74が固着されており、そのリップシール74により、アウタドラム30の底部30bと第2ピストン20との間がシールされる。また、第2ピストン20の内周縁は入力軸22に対して摺動可能とされており、また、その第2ピストン20の内周縁と入力軸22との間も、第2ピストン20の内周縁に固着されたゴム製のリップシール76によりシールされており、第2ピストン20とアウタドラム30の底部30bとの間に第3油圧室78が形成されている。
上記第3油圧室78に、入力軸22に形成された油孔80を経由して作動油が供給されると、第2ピストン20はアウタドラム30の底部30bから離隔する方向に移動させられて第2摩擦係合要素14を押圧する。また、第2摩擦係合要素14の第2ピストン20とは反対側には、アウタドラム30の外周側筒部30cに固定されて第2摩擦係合要素14が軸方向の第1摩擦係合要素12側へ移動することを阻止するスナップリング82が設けられているので、第2ピストン20により第2摩擦係合要素14が押圧されることにより、その第2摩擦係合要素14を構成する複数の内向摩擦板38および外向摩擦板40は互いに係合させられる。
第2ピストン20のアウタドラム30の底部30bとは反対側には、バランサ84が入力軸22の外周に嵌合させられている。このバランサ84は、入力軸22の軸心に対して略垂直に設けられた円環板状部材であり、バランサ84と第2ピストン20との間には、それらを互いに離隔する方向に付勢するリターンスプリング86が設けられている。一方、バランサ86の内周縁の第2ピストン20とは反対側の面は、入力軸22の外周面に固設されたスナップリング88に当接させられているので、バランサ84は、第2ピストン20から離隔する方向への移動が禁止されている。
また、バランサ84の外周縁には、第2ピストン20との間をシールするゴム製のリップシール90が設けられており、バランサ84と第2ピストン20との間には、第3油圧室78の遠心油圧をキャンセルするキャンセル室として機能する第4油圧室92が形成されている。
以上、説明したように、本実施例によれば、クラッチドラム30のバランサ60取り付け部に軸方向に延びる溝70が形成されており、その溝70から第2油圧室68の作動油が排出されるので、バランサ60に第2油圧室68の作動油を排出するための切り欠きを設ける必要がなくなる。従って、第2油圧室68からの作動油の排油抵抗を低くしつつ、バランサ60の強度を確保することができる。
また、本実施例によれば、第1ピストン18に設けられたリップシール66により第1ピストン18とバランサ60との間がシールされるので、第1ピストン18の軸寸法を短くでき、ひいては、クラッチ装置10を小型化することができる。
また、本実施例によれば、油孔72が溝70に開口しているので、油孔72の開口を、直接、第2油圧室68に設ける場合よりもインナドラム26の軸方向寸法が短くでき、ひいては、クラッチ装置10をより小型化することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例では、油孔72は、複数の溝70の半数に設けられていたが、複数の溝70の全部に対して油孔72が設けられてもよい。また、溝70の数は前述の実施例のものに限定されず、要求される排油抵抗に応じて適宜設定される。
また、前述の実施例では、第1ピストン18とバランサ60との間はリップシール66によりシールされていたが、第2発明の実施以外の場合には、リップシール66に代えて、オイルシール等、他のシール部材を用いても良い。また、第1、第3、第4油圧室54、78、92のシールも、オイルシール等、他のシール部材を用いても良い。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:クラッチ装置、 12:第1摩擦係合要素、 14:第2摩擦係合要素、 16:クラッチドラム、 18:第1ピストン、 54:第1油圧室、 60:バランサ、 66:リップシール、 68:第2油圧室(キャンセル室)、 70:溝、 72:油孔(供給油孔)
Claims (2)
- 摩擦係合要素を支持するクラッチドラムの外周に、該クラッチドラムとともに油圧室を形成するピストンが設けられ、
該ピストンの前記油圧室とは反対の背面側に該ピストンとともにキャンセル室を形成するバランサが設けられた自動変速機のクラッチ装置であって、
前記バランサが前記クラッチドラムに取り付けられており、
該クラッチドラムの前記バランサの取り付け部に形成され、軸方向に延びる複数の溝と、
該溝内に開口して前記キャンセル室に作動油を供給する供給油孔と
を含むことを特徴とする自動変速機のクラッチ装置。 - 前記ピストンには、該ピストンと前記バランサとの間をシールするリップシールが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機のクラッチ装置。
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