JP2005320844A - 拡幅セグメント - Google Patents

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Abstract


【課題】 地盤の土圧や地下水等の水圧を均等に受けることができ、低強度の拡幅部材でも耐え得る構造とすることでコストの低減を図ることができる拡幅セグメントを提供することを目的とする。
【解決手段】 掘削された坑内の天井面及び底面にそれぞれ対向する基部2と、坑内の側壁面に対向する移動自在の拡幅部3とが備えられ、拡幅部3の移動によって拡幅縮幅自在に形成される拡幅セグメント1において、基部2には、拡幅部3に接合されているとともに坑の幅方向にスライドするスライド部材21,22を有し、拡幅部3を水平方向にスライドさせるスライド機構が備えられ、外側方向に移動したスライド部材21,22の内側方向に形成される隙間には、隙間ブロック27が嵌合される。
【選択図】 図9

Description

本発明は、坑内に形成された余掘り部に設置される拡幅セグメントに関する。
例えば、シールド機を用いて構築されるトンネルに非常駐車帯や分岐合流部分を設ける際、前後のトンネルよりも内径が広げられた拡幅部をトンネル内に形成する必要がある。また、小口径シールド工法では、坑内を走行するトロッコをすれ違わせるための拡幅部を形成する必要があり、この拡幅部は施工時に一時的に形成されて後で前後のトンネルと同じように縮幅する必要がある。
拡幅部を形成する場合、通常は地上から掘削して余掘り部を形成し、この余掘り部に拡幅部用のセグメントを形成して拡幅部を形成する。近年、掘削途中で掘削面積を自由に拡幅できるシールド機が提案されており、このシールド機を用いて必要部分のみを拡幅断面で拡幅する方法がある(例えば、特許文献1,2参照。)。
従来、上記した拡幅自在のシールド機で坑内の一区間を拡幅して拡幅部を形成するとき、当該区間に拡幅セグメントを設置して拡幅部を形成する。従来の拡幅セグメントにはヒンジによって回転自在に取り付けられた拡幅部材が備えられており、拡幅部材をジャッキで内側から余掘り部方向に押してヒンジを中心に拡幅部材を外側に回動させ、拡幅部材を押し広げることで拡幅する。
特開2002−89170号公報 特開2001−329781号公報
しかしながら、上記した従来の拡幅セグメントでは、ヒンジを中心に拡幅部材を外側に回動させて押し広げるため、拡幅部材は局部的に押し広げられ、押し広げた後に受ける上下左右の地盤の土圧や地下水の水圧等を均等に分散できないという問題が存在する。特に、トンネルの内径が大口径になると、外からの圧力に耐え得るために拡幅部材の強度を増大させなければならない。拡幅部材の強度を上げるには、分厚い拡幅部材を使用し、或いはリブを設けて補強する必要があり、相当のコストがかかるという問題が存在する。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、地盤の土圧や地下水等の水圧を均等に受けることができ、低強度の拡幅部材でも耐え得る構造とすることでコストの低減を図ることができる拡幅セグメントを提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、掘削された坑内の天井面及び底面にそれぞれ対向する基部と、前記坑内の側壁面に対向する移動自在の拡幅部とが備えられ、前記拡幅部の移動によって拡幅縮幅自在に形成される拡幅セグメントにおいて、前記基部には、前記拡幅部に接合されているとともに前記坑の幅方向にスライドするスライド部材を有し、前記拡幅部を水平方向にスライドさせるスライド機構が備えられ、外側方向に移動した前記スライド部材の内側方向に形成される隙間には、隙間ブロックが嵌合されることを特徴としている。
このような特徴により、拡幅セグメントは、スライド部材を外側方向に移動させることで、拡幅部が水平方向にスライドして拡幅されて断面形状が小判形に形成される。拡幅セグメントが拡幅される際、拡幅部は水平方向にスライドするため、スライドした拡幅部には地盤の土圧や地下水の水圧等の圧力が均等にかかる。また、拡幅された拡幅セグメントは、スライド部材がガイドに沿って内側方向に移動させることで、拡幅部が水平方向にスライドして縮幅される。さらに、外側に移動した拡幅部が土圧や水圧によって内側方向に圧力を受けた場合、内側へ押圧されるスライド部材は隙間ブロックによって係止される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の拡幅セグメントにおいて、前記拡幅部が縮幅された状態における断面形状は、円形に形成されていることを特徴としている。
このような特徴により、拡幅セグメントは、セグメント部材を断面形状円形に組み立てる組立装置(シールド機)によって組み立てられ、その後に坑の拡幅箇所形状に合わせて断面形状小判形に拡径される。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の拡幅セグメントにおいて、前記基部には、前記スライド部材が摺動する基板部材が備えられ、前記拡幅部が縮幅された状態における、該拡幅部と前記基板部材との間、又は前記スライド部材と前記基板部材との間のうち少なくとも一方には、間詰材が充填されていることを特徴としている。
このような特徴により、拡幅部が縮幅した状態の際に、拡幅部と基板部材との間や、スライド部材と基板部材との間に形成される隙間は間詰材によって埋められる。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか記載の拡幅セグメントにおいて、前記基部には、前記スライド部材が摺動する基板部材が備えられ、前記基板部材の側部には、前記スライド部材の摺動面の方向に傾斜する傾斜部が形成されていることを特徴としている。
このような特徴により、一旦拡径された拡幅部を内側に移動させて縮径するときに、スライド部材の摺動面上に付着した土砂等は傾斜部によって掻き出され、基板部材とスライド部材との間に土砂等が詰まらない。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか記載の拡幅セグメントにおいて、前記基部には、前記スライド部材が摺動する基板部材と、前記スライド部材のスライド方向に延在する補強部材とが備えられ、前記基板部材には、前記拡幅部が縮幅された状態における前記スライド部材の内側端面が当接される当接部が形成され、前記補強部材は、前記当接部に挿通されているとともに、外側方向に移動した前記スライド部材に嵌入されていることを特徴としている。
このような特徴により、スライド部材と基板部材との連結箇所が補強部材によって補強される。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の拡幅セグメントにおいて、前記補強部材の端部には、前記スライド部材の内部面に当接されて、前記スライド部材の外側方向への移動を規制する係止部材がボルト固定されていることを特徴としている。
このような特徴により、拡幅された拡幅セグメントが真上から土圧を受けたとき、拡幅部を外側方向に押し出す力が働くが、係止部材によってスライド部材の外側方向への移動が規制されるため、拡幅部が外側方向に拡がることはない。
請求項7記載の発明は、請求項5または6記載の拡幅セグメントにおいて、前記補強部材には、雄ネジ部が形成され、該雄ネジ部には、外側方向へ移動した前記スライド部材を内側に引っ張る雌ネジ部材が螺合されていることを特徴としている。
このような特徴により、拡幅部を拡幅させた後、雌ネジ部材を締め付けることによって、スライド部材は内側に引っ張られる。
本発明に係る拡幅セグメントによれば、拡幅部を水平方向にスライドさせるスライド機構が備えられているため、スライドした拡幅部には地盤の土圧や地下水の水圧等の圧力が均等にかかり、低強度の拡幅部でも耐えることができ、コストの低減を図ることができる。また、外側方向に移動したスライド部材の内側方向に形成される隙間には、隙間ブロックが嵌合されるため、外側に移動した拡幅部が土圧や水圧によって内側方向に圧力を受けた場合、内側へ押圧されるスライド部材は隙間ブロックによって係止され、拡幅セグメントの拡幅状態は保持することができる。
以下、本発明に係る拡幅セグメントの第一,第二,第三の実施の形態について、図面に基いてそれぞれ説明する。
[第一の実施の形態]
図1は両側が拡幅する拡幅セグメント1の斜視図であり、図2は両側が拡幅する拡幅セグメント1の拡幅前の断面図である。図1,図2に示すように、円形に形成された坑の一部には小判形に形成された拡幅坑Tが形成されており、拡幅坑Tの内部にはリング状の拡幅セグメント1が配置されている。拡幅セグメント1は、拡幅坑Tの天井面及び底面に対向する基部2と、拡幅坑Tの両側の側壁面にそれぞれ対向する円弧板状の拡幅部3とから構成されている。拡幅セグメント1は、拡幅部3の移動によって拡幅縮幅自在に形成されており、拡幅部3が縮幅されたときの拡幅セグメント1の断面形状は、真円形に形成されている。
拡幅部3は、円弧板状の鋼製セグメントからなる複数のセグメント部材5を接合して形成されており、拡幅部3の内側面には拡幅セグメント1の周方向に延在する妻板部材6が接合されている。セグメント部材5の軸方向に延在する継手面には、隣接するセグメント部材5に接合するためのセグメント継手7が形成されており、セグメント部材5の周方向に延在する継手面には、隣接する拡幅セグメント1に接合するためのリング継手8が形成されている。また、セグメント部材5の内側面には、拡幅セグメント1の軸方向に延在するL形金物からなるリブ部4が形成されている。
妻板部材6は、拡幅部3の内側面に沿って複数連設されており、妻板部材6は、拡幅部3の内側面に沿って垂直に形成されている平行する二枚の板部9と、平行する板部7間に架設され拡幅セグメント1の軸方向に延在する複数のパイプ部10とから構成されている。板部9は、セグメント部材5の円弧状の縁部に対向する位置に配置されており、板部9にはセグメント部材5に形成されたリブ部4にボルト接合される断面コ字形状金物の接続部11が付設されている。また、拡幅部3の上下端部に対向する妻板部材6の板部9には、鉛直方向に延在する辺12aと水平方向に延在する辺12bとをそれぞれ有する三角形状の突起部12が形成されている。
図3は図2に示すA−A間の断面図であり、図4は基部2の拡大図である。図1,図3,図4に示すように、基部2は、拡幅セグメント1の軸方向(前後方向)に延在する断面形状T字形の基板部材13と、拡幅部3を水平方向にスライドさせるスライド機構14とから構成されている。図5は拡幅セグメント1内部から見た基板部材13の平面図である。 図1,図3,図4,図5に示すように、基板部材13は、円弧状の外殻板15と、外殻板15の内側面に接合されて前後方向に延在する複数のリブ16と、外殻板15の前後端面から拡幅セグメント1の内側方向に張り出された端面板17と、外殻板15の内側面中央から垂直に突設されて前後方向に延在する当接部18とから構成されている。外殻板15の両側部はそれぞれ傾斜されており、基板部材13の側部には、スライド部材20の摺動面の方向に向かって傾斜する傾斜部13aが形成されている。
スライド機構14には、拡幅部3のスライド方向に延在するガイド19と、一端が拡幅部3に接合されているとともにガイド19沿って移動するスライド部材20とから構成されている。ガイド19は、端面板17の内側面に付設され拡幅部3のスライド方向に延在する雌コッター31と、スライド部材20に付設されて雌コッター31に噛合される雄コッター32とから構成されている。
スライド部材20は、先端部が長く先端面が斜めに傾斜されている第1のスライド部材21と、先端部が短く先端面が略鉛直に形成されている第2のスライド部材22とから構成されている。第1のスライド部材21と第2のスライド部材22とは、基板部材13の内側面に沿ってそれぞれ摺動するものであり、基板部材13の内側で当接部18を挟んで対称に配置されている。第1のスライド部材21および第2のスライド部材22の基端面21a,22aは、当接部18の側面にそれぞれ対向されており、拡幅部3が縮幅状態にあるときは当接部18の側面にそれぞれ当接される。
図2に示すように、拡幅セグメント1上部のスライド機構14と拡幅セグメント1下部のスライド機構14とでは、第1のスライド部材21と第2のスライド部材22とが左右反対に設置されており、上部のスライド機構14に備えられている第1のスライド部材21と下部のスライド機構14に備えられている第2のスライド部材22とが上下で対向する位置に配置され、上部のスライド機構14に備えられている第2のスライド部材22と下部のスライド機構14に備えられている第1のスライド部材21とが上下で対向する位置に配置されている。
図6は第1のスライド部材21を拡幅セグメント1の内部から見た平面図であり、図7は第2のスライド部材22を拡幅セグメント1の内部から見た平面図である。図3,図4,図6,図7に示すように、第1,第2のスライド部材21,22の基端部側の両隅には、ガイド19を構成する雌コッター31に移動自在に噛合される雄コッター32がそれぞれ付設されている。基板部材13とスライド部材14とは、ガイド19を介して移動自在に取り付けられており、2本の雌コッター31が2つの雄コッター32を挟み込むようにして噛合されている。また、第1,第2のスライド部材21,22にはスライド方向に延在する複数のリブ部23がそれぞれ並設されている。
図8は基部2の正面図である。図1,図8に示すように、拡幅セグメント1の周方向に延在する継手面(リング間継手面)には、地下水や土砂の浸入を防止する帯状の第1のシール24が形成されている。第1のシール24は、基部2の継手面では外縁に沿って1列に形成されており、スライドする拡幅部3の継手面では二列に形成されている。また、スライド部材20に形成された第1のシール24の先端部および中間部には、基板部材13に形成された第1のシール24の端部に接続される接続部24aがそれぞれ形成されている。これによって、スライド部材20が拡幅状態の位置又は縮幅状態の位置のどちらに配置されているときであっても、第1のシール24に切れ目ができなく、拡幅セグメント1内への浸水を防止することができる。
また、第1,第2のスライド部材21,22は段差状に形成されており、第1,第2のスライド部材21,22の外側面(図8における上側)には、基板部材13の側端部が嵌合されて摺動する摺動部25がそれぞれ形成されている。摺動面25aは、拡幅部3に接合された側端よりも窪んでおり、摺動部25の上面にはシート状の第2のシール材26が被覆されている。第2のシール材26によって、拡幅部3のスライド時に基板部材13と第1,第2のスライド部材21,22との隙間から地下水や土砂が拡幅セグメント1内に浸入することを防ぐことができる。第1,第2のシール24,26は、例えば、樹脂製のシーリング材によって形成される。
また、図8において左側は縮幅状態の基部2を表しており、右側は拡幅状態の基部2を表している。拡幅部3が縮幅された状態における、スライド部材22(21)と基板部材13との間には、間詰材33が充填されている。間詰材33は、例えばモルタルや樹脂等からなり、スライド部材22(21)に形成された摺動部25の立ち上がり面と基板部材13の傾斜している側端面との間に形成された断面形状三角形の隙間に充填されている。なお、間詰材33は、三角形の隙間に充填される液状や軟泥状のものでも、三角形の隙間に合わせて成形された三角形部材のものでもよい。
図9は拡幅セグメント1の拡幅後の断面図である。図9に示すように、外側方向に移動したスライド部材20の内側方向に形成される隙間(外側に移動された第1,第2のスライド部材21,22の基端面21a,22aと当接部18の側面との間)には隙間ブロック27がそれぞれ嵌合されている。隙間ブロック27は4枚の鋼製プレートで長方形に形成されており、当接部18の側面および第1,第2のスライド部材21,22の基端面21a,22aにそれぞれボルト接合される。
次に、上記した構成からなる拡幅セグメント1の施工方法について説明する。
図1,図2に示すように、縮幅されて円形状の拡幅セグメント1を予め掘削された拡幅坑T内に配置する。このとき、第1,第2のスライド部材21,22の基端面21a,22aが当接部18の側面に当接するように、第1,第2のスライド部材21,22をそれぞれ内側に寄せて配置し、拡幅部3を内側に配置させておく。また、拡幅部3の内側面には妻板部材6を接合させておくとともに、スライド部材22(21)と基板部材13との間に間詰材33を充填しておく。
図10(a)は本発明に係る拡幅セグメント1の拡幅工程の準備状況を表す断面図である。図10(a)に示すように、拡幅セグメント1を拡幅坑T内に配置した後、一方の拡幅部3をスライドさせるため、拡幅セグメント1の内部に拡幅用の器具を設置する。具体的には、拡幅セグメント1内の上下部にそれぞれ形成されて左右で対向する突起部12間にジャッキ28をそれぞれ介装させる。ジャッキ28の両端は突起部12の鉛直方向に延在する辺12aにそれぞれ当接させる。また、拡幅セグメント1内の上部に位置するスライド部材20のうち他方側のスライド部材20(第2のスライド部材22)と、該第2のスライド部材22に上下で対向する第1のスライド部材21との間に反力部材(第1のサポート29)を建てる。さらに、一方側に形成されているとともに上下で対向する突起部12間に反力部材(第2のサポート30)を建てる。第2のサポート30の上下端は突起部12の垂直方向に延在する辺12bにそれぞれ当接させる。
図10(b)は本発明に係る拡幅セグメント1の拡幅工程の拡幅状況を表す断面図である。図10(b)に示すように、一方側の拡幅部3を外側にスライドさせて、拡幅セグメント1の拡幅を行う。具体的には、上下2本のジャッキ28を同時に可動させ、ジャッキ28の圧力によって一方側の拡幅部3を押圧し、一方側の拡幅部3を外側にスライドさせる。そして、所定の位置までスライドした時点で、移動したスライド部材20と当接部18との間に形成された隙間に隙間ブロック27をそれぞれ嵌め込む。
図10(c)は本発明に係る拡幅セグメント1の拡幅工程の拡幅状況を表す断面図である。図10(c)に示すように、拡幅セグメント1の内部に設置された拡幅用の器具の盛り替えを行い、他方の拡幅部3をスライドさせて、拡幅セグメント1の拡幅を行う。具体的には、第1,第2のサポート29,30をそれぞれ取り外し、移動したスライド部材20と当接部18との間に嵌め込まれた上下の隙間ブロック27間に第1のサポート29を建てて、他方側に形成されているとともに上下で対向する突起部12間に第2のサポート30を建てる。そして、上下2本のジャッキ28を同時に可動させ、ジャッキ28の圧力によって他方側の拡幅部3を押圧し、他方側の拡幅部3を外側にスライドさせる。所定の位置までスライドした時点で、移動したスライド部材20と当接部18との間に形成された隙間に隙間ブロック27をそれぞれ嵌め込む。
次に、図1,図9,図10(c)に示すように、ジャッキ28,第1のサポート29及び第2のサポート30をそれぞれ撤去するとともに、拡幅セグメント1によって拡幅する区間の両端に位置する妻板部材6だけを残して、拡幅する区間の中間に位置する妻板部材6は全て撤去する。なお、セグメント継手7によるセグメント部材5同士の接合や、リング継手8によるリング状の拡幅セグメント1同士の接合は、拡幅セグメント1を組み立てる過程で逐一行う。
上記した構成からなる拡幅セグメント1によれば、掘削された拡幅坑T内の天井面及び底面にそれぞれ対向する基部2には、拡幅坑T内の側壁面に対向する移動自在の拡幅部3を水平方向にスライドさせるスライド機構14が備えられているため、拡幅部3を外側方向にスライドさせることで、拡幅セグメント1の断面形状は拡幅されて円形から小判形に変形し、拡幅セグメント1が拡幅される際、拡幅部3は水平方向にスライドする。これによって、スライドした拡幅部3には地盤の土圧や地下水の水圧等の圧力が均等にかかり、低強度の拡幅部でも耐えることができ、コストの低減を図ることができる。
また、例えば、トンネルを形成する場合には、資機材の運搬用のトロッコとそのレールをトンネル内に設ける必要があるが、小口径のトンネルの場合、トンネル幅が狭いためトンネル内には2条のレールが設けられ、トンネルの途中には往復するトロッコがすれ違うための拡幅されたすれ違い部分が形成され、すれ違い部分には4条のレールが設けられる。このように、施工上の理由により拡幅された部分は、施工後に元の大きさに縮幅する必要がある。上記した構成からなる拡幅セグメント1によれば、拡幅された拡幅セグメント1は、拡幅部を内側方向にスライドさせることで縮幅されて小判形から元の円形に戻されるため、施工上の理由により拡幅し、施工後に縮幅するトンネルに対応することができる。
また、拡幅部3は両側にそれぞれ備えられ、拡幅セグメント1の両側部はスライド自在の拡幅部3で形成されているため、両側に設けられた拡幅部3がそれぞれスライドされることで、拡幅セグメント1は両側方にそれぞれ拡幅縮幅される。これによって、両側方に広がるトンネルにも対応することができる。
また、スライド機構14には、拡幅部3のスライド方向に延在するガイド19と、拡幅部3に接合されているとともにガイド19に噛合されガイド19に沿って移動するスライド部材20とが備えられているため、スライド部材20をガイド19に沿って外側方向に移動させることで拡幅部3は水平方向にスライドし、拡幅セグメント1は拡幅される。これによって、拡幅部3は地盤の土圧や地下水の水圧等の圧力を均等に受けることができる。また、拡幅後に、スライド部材20をガイド19に沿って内側方向に移動させることで拡幅部3は水平方向にスライドし、拡幅セグメント1は縮幅される。
また、基部2には、内側に移動されたスライド部材20の端面が当接される当接部18が形成され、外側方向に移動したスライド部材20の内側方向に形成される隙間(外側に移動されたスライド部材20と当接部18との間)には隙間ブロック27が嵌合されるため、外側に移動したスライド部材20が土圧や水圧によって内側方向に圧力を受けた場合、内側へ押圧される拡幅部3は隙間ブロック27によって係止される。これによって、拡幅セグメント1の拡幅状態を維持することができる。
また、拡幅坑Tを掘削する図示せぬシールド機は断面形状円形の坑を形成するものが多いが、縮幅された状態の拡幅部3の断面形状は円形に形成されるため、拡幅セグメント1は、セグメント部材5を断面形状円形に組み立てる従来のシールド機によって組み立てられ、その後に坑Tの拡幅箇所形状に合わせて断面形状小判形に拡径される。これによって、断面形状円形にのみ組み立てることができる従来のシールド機を使用することができる。
また、拡幅部3が縮幅された状態における、スライド部材20と基板部材13との間には、間詰材33が充填されているため、スライド部材20と基板部材13との間に形成される隙間は間詰材33によって埋められる。これによって、スライド部材20と基板部材13との間から拡幅セグメント1内に地下水等の水分が浸入することを防止することができる。
また、基板部材13の両側部には、スライド部材20の摺動面の方向に向かって傾斜する傾斜部13aが形成されているため、一旦拡径された拡幅部3を内側に移動させて縮径するときに、スライド部材20の摺動面上に付着した土砂等は傾斜部13aによって掻き出され、基板部材13とスライド部材20との間に土砂等が詰まることは防止される。これによって、基板部材13とスライド部材20との間に土砂等が詰まることによる故障を防止することができるとともに、基板部材13とスライド部材20との間に土砂等が詰まることによる浸水を防止することができる。
[第二の実施の形態]
次に、第二の実施の形態について説明する。なお、第一の実施の形態で説明した構成と同一の構成については説明を省略する。
図11は基部51の断面図であり、図12は基部51の平面図である。図11,図12に示すように、基部51は、拡幅セグメント50の軸方向(前後方向)に延在する断面形状T字形の基板部材53と、図示せぬ拡幅部を拡幅セグメント50の軸方向に直交する水平方向(左右方向)にスライドさせるスライド機構54と、左右方向に延在する丸鋼管等からなる補強部材55とから構成されている。
図13は基板部材53の平面図である。図11,図12,図13に示すように、基板部材53は、円弧状の外殻板56と、外殻板56の内側面に接合されて前後方向に延在する複数のリブ57と、外殻板56の前後端および中央の内側面にそれぞれ接合されて左右方向に延在する複数のリブ58と、この複数のリブ58間に架設されて前後方向に延在する当接部59とから構成されている。当接部59は、リブ58の下方に垂設されており、拡幅セグメント50の径方向(上下方向)に突出されている。また、当接部59には、補強部材55が挿通される孔60があけられている。
図14は基板部材53の一側端部の拡大断面図である。図13,図14に示すように、基板部材53の一側端部の内側面には、前後方向に延在する3本の溝部77が形成されており、これら複数の溝部77のうち両端の溝部77a内には、前後方向に延在するシール78が設けられている。真中の溝部77bは、両端の溝部77a内に設けられたシール78のうち少なくとも一方が損傷して止水効果が保てなくなった場合の予備の溝部77であり、シール78が損傷したとき、真中の溝部77b内に新たにシーリングされ、新たなシール部79が形成される。
一方、図11,図12に示すように、スライド機構54は、外殻板56の前後端に接合されたリブ58にそれぞれ接合されて図示せぬ拡幅部のスライド方向に延在するレール61と、一側端が拡幅部に接合されているとともにレール61沿って移動するスライド部材62と、スライド部材62の他側端部両隅に突設されて頭部63aが拡径されたボルト状のランナー63とから構成されている。
レール61は、当接部59を挟んで両側にそれぞれ設けられており、当接部59とレール61の内端との間には、少なくともランナー63の頭部63aが嵌入される程度の隙間があけられている。
スライド部材62は、当接部59を挟んで両側にそれぞれ設けられており、スライド部材62の内側端面は、図示せぬ拡幅部が縮幅された状態のとき当接部59に当接される。また、スライド部材62は、基板部材53の内側面に対向する基部64及び該基部64から外方向に張設された先端部65からなる第1のスライド部材62aと、先端部65が無く、基部64からのみなる第2のスライド部材62bとから構成されており、第1,第2のスライド部材62a,62bは基板部材53の内側面に沿って摺動される。また、スライド部材62は、箱状に形成されており、基板部材53の底面やトンネルの壁面に対向する外殻板66と、外殻板66の内側面に垂直に接合されたリブ67とから構成されている。リブ67は、前後方向に延在するリブ67aと左右方向に延在するリブ67bとが格子状に組まれて形成されており、前後方向に延在するリブ67aには、補強部材55が挿通される孔68があけられている。
図15はランナー63の斜視図である。図11,図15に示すように、ランナー63は、ボルト状の部材であり、ランナー63の頭部63aは、レール61上に載せ掛けられ、ランナー63の下端部は雄ネジ状に形成されている。また、ランナー63の下端面63bには、一直線にすりわり加工されており、マイナスドライバー等の工具に係合される溝状の凹部90が形成されている。なお、凹部90は一直線状の溝でなくてもよく、十字状の溝でもよく、或いは六角穴であってもよい。
図16はランナー63の取付状態を表すスライド部材62の他側端部両隅の拡大断面図である。図11,図12,図16に示すように、スライド部材62の他側端部両隅には、長ナット状のランナー固定部69が付設されている。ランナー固定部69は、上下方向に延在して設置されており、上下に貫通する雌ネジ穴69aが軸方向に沿って形成されている。また、ランナー固定部69の上端面は、外殻板66の外側面と略面一に形成されている。このランナー固定部69の雌ネジ穴69aにはランナー63の下端部が螺合されている。
補強部材55は、スライド部材62のスライド方向に延在されており、前後方向に複数配設されている。補強部材55は、中間部が当接部59に形成された孔60に挿通されているとともに、両端部がスライド部材62のリブ67aに形成された孔68にそれぞれ挿通されてスライド部材62内に嵌入されている。また、補強部材55の両端面には、ボルト穴70がそれぞれ形成されているとともに、スライド部材62のリブ67aに形成された孔68よりも大径のワッシャー状の係止部材71がボルト穴70に穴合わせされた状態でそれぞれ当接されている。係止部材71は、図示せぬ拡幅部を拡幅させる際にスライド部材62の外側方向への移動を規制するものであり、ボルト穴70に螺合されるボルト72によってボルト固定され、拡幅部が拡幅したとき、スライド部材62のリブ67aの内部面73に当接される。
また、当接部59とスライド部材62との間には、矩形枠状の隙間ブロック74が嵌合される。隙間ブロック74は複数(図では3つ)に分割されており、前後端部にそれぞれ配設される第1の隙間ブロック74aと、中央部に配設される第2の隙間ブロック74bとに分割されている。
図17(a)は第1の隙間ブロック74aの斜視図であり、図17(b)は第2の隙間ブロック74bの斜視図である。図11,図12,図17(a),図17(b)に示すように、第1の隙間ブロック74aの長手方向の側板75には、補強部材55が嵌入される凹部76が1箇所形成されており、この凹部76は、対向する側板75に、互いに対向するようにそれぞれ形成されている。また、第2の隙間ブロック74bの対向する長手方向の側板75には、凹部76が2箇所形成されており、この凹部76は、対向する側板75に、互いに対向するようにそれぞれ形成されている。凹部76は、U字状に形成されており、補強部材55よりも若干大きく形成されている。
次に、上記した構成からなる拡幅セグメント50の施工方法について説明する。
予め、図18(a)に示すように、スライド部材62に突設されたランナー63を当接部59とレール61との間にあけられた隙間に嵌入させるように、スライド機構54の上に基板部材53を載せる。このとき、補強部材55は、第1のスライド部材62aの方向(図では右方向)に寄せて、第1のスライド部材62aのリブ67aに形成された孔68に挿通された状態で、第1のスライド部材62a内に収納させておく。
次に、図18(b)に示すように、補強部材55を第2のスライド部材62bの方向(図では左方向)へ移動させ、当接部59に形成された孔60及び第2のスライド部材62bのリブ67aに形成された孔68にそれぞれ挿通させる。
次に、図18(c)に示すように、第1,第2のスライド部材62a,62bを左右にそれぞれスライドさせ、図示せぬ拡幅部を外方に押し出して拡幅セグメント50を拡径させる。そして、補強部材55の両端面に係止部材71をそれぞれ当てて、この係止部材71をボルト72によってボルト固定する。このとき、補強部材55の両端部は、内側端のリブ67aに形成された孔68に挿通されており、係止部材71は、内側端のリブ67aの内部面73に係止された状態になっている。
最後に、外側方向に移動した第1,第2のスライド部材62a,62bと当接部59との間に、隙間ブロック74をそれぞれ嵌合させる。このとき、図17(a),図17(b)に示す隙間ブロック74に形成された凹部74bに、補強部材55を嵌合させている。
上記した構成からなる拡幅セグメント50によれば、補強部材55が、当接部59に挿通されているとともに、外側方向に移動したスライド部材62内に嵌入されているため、スライド部材62と基板部材53の連結箇所が、補強部材55によって補強される。これによって、拡幅された拡幅セグメント50に真上から大きな土圧が作用する場合にも、スライド部材62が基板部材53から外れることがなく、安全性を向上させることができる。
また、補強部材55の両端部には、スライド部材62の内部面73に当接されて、スライド部材62の外側方向への移動を規制する係止部材71がボルト固定されているため、拡幅された拡幅セグメント50が真上から土圧を受けたとき、図示せぬ拡幅部を外側方向に押し出す力が働くが、係止部材71によってスライド部材62の外側方向への移動が規制されるため、拡幅部が外側方向に拡がることはない。これによって、拡幅セグメント50の形状を維持することができる。
また、ランナー固定部69の雌ネジ穴69aは、上下に貫通され、外側方向だけでなく内側方向にも開放されており、ランナー63の下端面63bには、凹部90が形成されているため、スライド部材62がスライド移動している最中或いはスライド移動した後に、図示せぬ工具を雌ネジ穴69aの下端から入れて凹部90に嵌合させ、ランナー63を回転させることができ、ランナー63の高さを微調整することができる。これによって、例えば、ランナー63の頭部63aとレール61とが圧着され、スライド部材62がスムーズにスライドできなくなったときには、ランナー63を回転させて高くし、スムーズに移動させることができる。また、基板部材53とスライド部材62との間があき過ぎていて漏水が生じた際には、ランナー63を回転させて低くし、基板部材53に付設されたシール78とスライド部材62の上面とを密着させて漏水を止めることができる。
[第三の実施の形態]
次に、第三の実施の形態について説明する。なお、上述した第一,第二の実施の形態と同一の構成については、説明を省略する。
図19は拡幅セグメント80の基部81の断面図である。図19に示すように、基部81には、中間部が当接部82に挿通されて両端部がスライド部材83にそれぞれ嵌入された補強部材84が備えられている。補強部材84の一端部外周面には、雄ネジが切られて雄ネジ部85が形成されており、この雄ネジ部85には、一方のスライド部材83aの内部に配置されたナット状の雌ネジ部材86が螺合されている。雌ネジ部材86は、一方のスライド部材83aのリブ87に係止されて、外側方向へ移動した他方のスライド部材83bを内側に引っ張るものである。
上記した構成からなる拡幅セグメント80によれば、補強部材84には、雄ネジ部85が形成され、雄ネジ部85には、外側方向へ移動したスライド部材83bを内側に引っ張る雌ネジ部材86が螺合されているため、図示せぬ拡幅部を拡幅させた後、雌ネジ部材86を締め付けることによって、スライド部材83bは内側に引っ張られる。これによって、真上から土圧を受けて外側に拡がる力に対して、より効果的に対向することができ、拡幅された拡幅セグメント80の変形を防止することができる。
以上、本発明に係る拡幅セグメントの第一,第二,第三の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記した第一の実施の形態では、拡幅部3は両側にそれぞれ備えられており、拡幅セグメント1は両側方にそれぞれ拡幅されるが、本発明は、図20(a),図20(b)に示すように、片側のみに拡幅部102が備えられている拡幅セグメント100でもよい。この拡幅セグメント100は、拡幅坑Tの天井面及び底面にそれぞれ対向する基部101と、拡幅坑Tの一方の側壁面に対向する円弧板状の拡幅部103と、拡幅坑Tの他方の側壁面に対向する円弧板状のセグメント部102とから構成されている。基部101には、セグメント部102の上下端にそれぞれ接合されて上下で対向する基板部材104と、拡幅坑Tの幅方向にスライドするスライド部材105とが備えられており、拡幅状態のスライド部材105の内側方向に形成される隙間には、隙間ブロック106が嵌合される。
また、上記した第一の実施の形態では、間詰材33は、スライド部材20と基板部材13との間に充填されているが、本発明は、拡幅部と基板部材との間に間詰材を充填してもよい。また、上記した実施の形態では、鋼製のセグメントについて説明しているが、本発明はコンクリート製のセグメントでもよく、鋼製枠内にコンクリートを中詰めしたセグメントでもよい。
また、上記した第一の実施の形態では、傾斜部13aは直線的に傾斜しており、傾斜部13aの傾斜面は平面状に形成されているが、本発明は、傾斜部を弓形に傾斜させて傾斜面を湾曲面状に形成してもよい。
また、上記した第二の実施の形態では、丸鋼管等からなる補強部材55が用いられているが、本発明は、補強部材が、その他の鋼材や鋼材以外の所定強度を有する材料からなっていてもよい。
また、上記した第二の実施の形態では、図示せぬ拡幅部が拡幅したとき、係止部材71がスライド部材62内側端のリブ67aの内部面73に当接されているが、本発明は、係止部材をスライド部材内部のリブに当接させてもよく、或いは、スライド部材内に係止部材が当接する当接板を設けて、リブ以外の内部面に係止部材を当接させてもよい。
また、上記した第三の実施の形態では、雄ネジ部85に、一方のスライド部材83aのリブ87に当接される雌ネジ部材86が螺合されているが、本発明は、補強部材を挿通させるためにスライド部材のリブにあけられた孔の内周面に雌ネジを切って雌ネジ部材としてもよい。
また、上記した第三の実施の形態では、雄ネジ部85は補強部材84の端部に形成されているが、本発明は、補強部材の中間部に雄ネジ部を形成してもよい。
本発明に係る拡幅セグメントの第一の実施の形態を説明するための両側が拡幅する拡幅セグメント全体の斜視図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第一の実施の形態を説明するための両側が拡幅する拡幅セグメントの拡幅前の断面図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第一の実施の形態を説明するための図2に示すA−A間の断面図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第一の実施の形態を説明するための基部を表す拡大図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第一の実施の形態を説明するための拡幅セグメント内部から見た基部の平面図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第一の実施の形態を説明するためのスライド部材を拡幅セグメントの内部から見た平面図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第一の実施の形態を説明するためのスライド部材を拡幅セグメントの内部から見た平面図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第一の実施の形態を説明するための基部の正面図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第一の実施の形態を説明するための両側が拡幅する拡幅セグメントの拡幅後の断面図である。 (a),(b),(c)ともに、本発明に係る拡幅セグメントの第一の実施の形態を説明するための拡幅セグメントの拡幅工程を表す断面図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第二の実施の形態を説明するための拡幅後の拡幅セグメントの基部を表す断面図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第二の実施の形態を説明するための拡幅後の拡幅セグメントの基部を表す平面図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第二の実施の形態を説明するための基板部材の平面図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第二の実施の形態を説明するための基板部材の側端部の拡大断面図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第二の実施の形態を説明するためのランナーの斜視図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第二の実施の形態を説明するためのスライド部材の側端部両隅の拡大断面図である。 (a),(b)ともに、本発明に係る拡幅セグメントの第二の実施の形態を説明するための隙間ブロックを表す斜視図である。 (a),(b),(c)ともに、本発明に係る拡幅セグメントの第二の実施の形態を説明するための拡幅セグメントの拡幅工程を表す断面図である。 本発明に係る拡幅セグメントの第三の実施の形態を説明するための拡幅後の拡幅セグメントの基部を表す断面図である。 (a)は本発明に係る拡幅セグメントのその他の実施の形態を説明するための片側が拡幅する拡幅セグメントの拡幅前の断面図であり、(b)は本発明に係る拡幅セグメントのその他の実施の形態を説明するための片側が拡幅する拡幅セグメントの拡幅前の断面図である。
符号の説明
1,50,80,100 拡幅セグメント
2,51,81,101 基部
3,102 拡幅部
13,53,104 基板部材
13a 傾斜部
14,54 スライド機構
18,59,82 当接部
20,62,83,105 スライド部材
21,62a 第1のスライド部材(スライド部材)
22,62b 第2のスライド部材(スライド部材)
27,74,106 隙間ブロック
33 間詰材
55,84 補強部材
73 内部面
74a 第1の隙間ブロック(隙間ブロック)
74b 第2の隙間ブロック(隙間ブロック)
85 雄ネジ部
87 雌ネジ部材
T 拡幅坑(坑)

Claims (7)

  1. 掘削された坑内の天井面及び底面にそれぞれ対向する基部と、前記坑内の側壁面に対向する移動自在の拡幅部とが備えられ、前記拡幅部の移動によって拡幅縮幅自在に形成される拡幅セグメントにおいて、
    前記基部には、前記拡幅部に接合されているとともに前記坑の幅方向にスライドするスライド部材を有し、前記拡幅部を水平方向にスライドさせるスライド機構が備えられ、
    外側方向に移動した前記スライド部材の内側方向に形成される隙間には、隙間ブロックが嵌合されることを特徴とする拡幅セグメント。
  2. 請求項1記載の拡幅セグメントにおいて、
    前記拡幅部が縮幅された状態における断面形状は、円形に形成されていることを特徴とする拡幅セグメント。
  3. 請求項1または2記載の拡幅セグメントにおいて、
    前記基部には、前記スライド部材が摺動する基板部材が備えられ、
    前記拡幅部が縮幅された状態における、該拡幅部と前記基板部材との間、又は前記スライド部材と前記基板部材との間のうち少なくとも一方には、間詰材が充填されていることを特徴とする拡幅セグメント。
  4. 請求項1から3のいずれか記載の拡幅セグメントにおいて、
    前記基部には、前記スライド部材が摺動する基板部材が備えられ、
    前記基板部材の側部には、前記スライド部材の摺動面の方向に傾斜する傾斜部が形成されていることを特徴とする拡幅セグメント。
  5. 請求項1から4のいずれか記載の拡幅セグメントにおいて、
    前記基部には、前記スライド部材が摺動する基板部材と、前記スライド部材のスライド方向に延在する補強部材とが備えられ、
    前記基板部材には、前記拡幅部が縮幅された状態における前記スライド部材の内側端面が当接される当接部が形成され、
    前記補強部材は、前記当接部に挿通されているとともに、外側方向に移動した前記スライド部材に嵌入されていることを特徴とする拡幅セグメント。
  6. 請求項5記載の拡幅セグメントにおいて、
    前記補強部材の端部には、前記スライド部材の内部面に当接されて、前記スライド部材の外側方向への移動を規制する係止部材がボルト固定されていることを特徴とする拡幅セグメント。
  7. 請求項5または6記載の拡幅セグメントにおいて、
    前記補強部材には、雄ネジ部が形成され、
    該雄ネジ部には、外側方向へ移動した前記スライド部材を内側に引っ張る雌ネジ部材が螺合されていることを特徴とする拡幅セグメント。

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