JP2005319598A - カーカスバンド折り返し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】折り返したカーカスバンド側部CBSに条痕を残すことなく、カーカスバンド側部CBSを確実に折り返すことのできるカーカスバンド折り返し装置10を提供する。
【解決手段】折返しアーム11を束ねて半径方向内側に揺動させるアーム縮径手段20を設け、アーム縮径手段20を、折返しアーム11の半径方向外側の面11a上を転動して折返しアーム11に対して軸方向に相対変位するそれぞれの押えローラ5と、それらの押えローラ5を先端部で軸支し、先端部より軸方向外側に位置する基端部を中心として半径方向内外に揺動可能に設けられたそれぞれの押えアーム6と、それらの押えアーム6を束ねて半径方向内側へ揺動させる弾性バンド26とで構成し、それらの押えアーム6の揺動中心となる基端部8を、アーム移動手段30の支持部分に固定してなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤ成型ドラム上で、カーカスバンド側部を、ビードコアの回りに、ビードコア間に位置して略半円状をしたカーカスバンド中央部に沿って折り返すカーカスバンドの折返し装置に関する。
従来から、タイヤ成型ドラムの周方向に並んで配置され、対をなすビードロック手段の軸方向外側に位置する基端部を中心として半径方向内外に揺動可能に設けられた複数本の折返しアームと、それらの折返しアームの先端部に回転可能に支持されたそれぞれの折返しローラと、それらの折返しアームをまとめて軸方向に往復変位させるアーム移動手段と、それらの折返しアームを束ねて半径方向内側へ揺動させる弾性バンドとを具え、折返しアームの半径方向外側への揺動により、前記ビードロック手段によって支持されたそれぞれのビードコアのタイヤ軸方向外側に位置する円筒状のカーカスバンド側部を、それらのビードコアの間で略半円状に膨出されたカーカスバンド中央部に沿って、ビードコアの回りに折り返すカーカスバンド折り返し装置が知られており(例えば、特許文献1参照。)、この折り返し装置によれば、高精度にカーカスバンドの側部を折り返すことができる。
特開2003−80612号公報
しかしながら、このような従来の折返し装置にあっては、弾性バンドによって、折返しアームを半径方向内側へ揺動させる力を発生させるので、折返しアームが半径方向外側に揺動すればするほど弾性バンドは伸び、折返しアームを半径方向内側に揺動させる力は強くなり、このことによって、折返しアームの先端部に取り付けられた折返しローラの、カーカスバンド側部に対する押圧力は、折返しローラがカーカスバンド中央部に沿って半径方向外側に移動するほど大きくなり、半径方向内側位置で、カーカスバンド折返しに必要な押圧力を得ようと弾性バンドの力を強くすれば、半径方向外側位置では、押圧力が強くなりすぎてカーカスバンド側部にローラの条痕が残り、逆に、半径方向外側位置でローラの条痕を残さない適度な押圧力になるよう、弾性バンドの強さを調整した場合には、半径方向内側位置で、カーカスバンドを折り返せなくなってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、折り返したカーカスバンド側部に条痕を残すことなく、カーカスバンド側部を確実に折り返すことのできるカーカスバンド折り返し装置を提供するることを目的とする。
<1>本発明は、タイヤ成型ドラムの周方向に並んで配置され、対をなすビードロック手段の軸方向外側に位置する基端部を中心として半径方向内外に揺動可能に設けられた複数本の折返しアームと、それらの折返しアームの先端部に回転可能に支持されたそれぞれの折返しローラと、それらの折返しアームをまとめて軸方向に往復変位させるアーム移動手段と、それらの折返しアームを束ねて半径方向内側へ揺動させる弾性バンドとを具え、折返しアームの半径方向外側への揺動により、前記ビードロック手段によって支持されたそれぞれのビードコアのタイヤ軸方向外側に位置する円筒状のカーカスバンド側部を、それらのビードコアの間で略半円状に膨出されたカーカスバンド中央部に沿って、ビードコアの回りに折り返すカーカスバンド折り返し装置において、
それらの折返しアームを束ねて半径方向内側に揺動させるアーム縮径手段を設け、アーム縮径手段を、折返しアームの半径方向外側の面上を転動して折返しアームに対して軸方向に相対変位するそれぞれの押えローラと、それらの押えローラを先端部で軸支し、先端部より軸方向外側に位置する基端部を中心として半径方向内外に揺動可能に設けられたそれぞれの押えアームと、それらの押えアームを束ねて半径方向内側へ揺動させる弾性バンドとで構成し、それらの押えアームの揺動中心を、アーム移動手段の支持部分に固定してなるカーカスバンド折り返し装置である。
<2>本発明は、<1>において、それぞれの折返しアームに、それらの軸方向最外側位置への変位下で、前記基端部の軸方向外側の位置で軸方向外側に向く姿勢となる突起を配設するとともに、折返しアームの前記最外側位置への変位下でこの突起の半径方向内側の面と対向する面を有するストッパ部材を設け、このストッパ部材を、タイヤ成型ドラムの回転による突起の半径方向内側への変位を抑制するよう構成してなるカーカスバンド折り返し装置である。
<3>本発明は、<2>において、前記ストッパ部材に、折返しアームの前記最外側位置への変位下で、前記突起の軸方向外側の面に当接する面を設けてなるカーカスバンド折り返し装置である。
<4>本発明は、<1>〜<3>のいずれかにおいて、各折返しアームの先端部に支持される折返しローラは、首振部材を介して二本設けられ、首振部材は、折返しアームの先端部に軸支された長さ方向中央部を揺動中心として成型ドラム半径方向内外に揺動可能に設けられ、これらの折返しローラは、首振り部材の長さ方向両端部にそれぞれの回転軸を成型ドラム周方向に向けて配置されてなるカーカスバンド折り返し装置である。
<5>本発明は、<4>において、首振り部材の長さ方向両端部に支持されるそれぞれの折返しローラは、それらを支持する、首振り部材のそれぞれのローラ支持部によって成型ドラム周方向両側に二分割されて配置されるとともに、二分割された一方の部分は首振り部材から成型ドラム周方向に突出するよう設けられ、それらの突出する向きをそれらの折返しローラで互いに逆向とし、一方の折返しローラを支持する前記ローラ支持部の成型ドラム周方向延在角度範囲が、他方の折返しローラの二分割された他方の部分の成型ドラム周方向延在角度範囲内に含まれるよう構成されてなるカーカスバンド折り返し装置である。
<1>の発明によれば、それらの折返しアームを束ねて半径方向内側に揺動させるアーム縮径手段を設け、アーム縮径手段を、折返しアームの半径方向外側の面上を転動して折返しアームに対して軸方向に相対変位するそれぞれの押えローラと、それらの押えローラを先端部で軸支し、先端部より軸方向外側に位置する基端部を中心として半径方向内外に揺動可能に設けられたそれぞれの押えアームと、それらの押えアームを束ねて半径方向内側へ揺動させる弾性バンドとで構成し、それらの押えアームの揺動中心を、アーム移動手段の支持部分に固定したので、
折返し動作において、折返しアームが半径方向内側に位置する状態では、折返しアームは軸方向外側に位置しており、このため、押えローラが折返しアームに半径方向内側向きの揺動力を作用させる点は、折返しアームの揺動中心より遠い側に位置し、一方、折返しアームが半径方向外側に位置する状態では、折返しアームは軸方向内側に位置していて、このため、押えローラが折返しアームに半径方向内側向きの揺動力を作用させる点は、折返しアームの揺動中心より近い側に位置し、このことは、折返しアームが半径方向外側に開くに従って、折返しアームを直接揺動する方の弾性バンドによる回転モーメントは増加するが、これに対して、押えローラを介して折返しアームに作用するアーム縮径手段による回転モーメントは減少し、折返しアームに作用する半径方向内側向きの揺動力は、これらのモーメントの合計に比例して変化するので、折返しアームの半径方向位置に大きく影響を受けることなく一定のものとなり、カーカスバンドに折返しローラの条痕を残すことなく、かつ、確実にこれを折り返すことができる。
特に、サイドウォール部材を、カーカス部材の幅方向両端からさらに外側に延在させて配置したカーカスバンドの側部を折り返す場合、サイドウォール部材を、その表面を折返しローラで押さえつけながら折り返すので、柔らかいサイドウォール部材にはカーカス部材より折返しローラの条痕が残りやすく、この点において、本発明は、サイドウォール部材付のカーカスバンドの側部を折り返す用途において一層大きな効果をもたらすことができる。
<2>の発明によれば、<1>の構成に加えて、それぞれの折返しアームに、それらの軸方向最外側位置への変位下で、前記基端部の軸方向外側の位置で軸方向外側に向く姿勢となる突起を配設するとともに、折返しアームの前記最外側位置への変位下でこの突起の半径方向内側の面と対向する面を有するストッパ部材を設けたので、
これらの突起とストッパ部材との作用により、カーカスバンドの部材圧着等のためにタイヤ成型ドラムを高速回転させたときでも、軸方向最外側位置に位置させた折返しアームが遠心力によって開くのを防止することができ、このことにより、遠心力による折返しアームの開放を防止する機能を考慮することなく、弾性バンドの力を調整することができ、折返しローラの条痕を残すことのないカーカスバンド側部の折返しを、より確実に実現させることができる。
<3>の発明によれば、折返しアームの前記最外側位置への変位下で、半径方向内側に向く面と軸方向外側に向く面との両方で、突起の変位をストッパ部材で規制できる配置に構成したので、タイヤ成型ドラム高速回転下での折返しアームの半径方向外側への飛び出しをより確実に抑制することができる。
<4>の発明によれば、折返しアームの先端部に揺動自在に連結された首振り部材の長さ方向両端部にそれぞれ軸支されている折返しローラをカーカスバンド側部に転がり接触させて折り返すことができるので、弾性バンドによる揺動力を、カーカスバンド中央部への均一な押圧力に変換することができ、カーカスバンド側部のカーカスバンド中央部への圧着を均一化することができる。
<5>の発明によれば、このタイヤ成型ドラムによれば、一つの首振り部材の長さ方向両端に取り付けられたそれぞれの折返しローラは首振り部材から互いに周方向反対側に突出して設けられ、すなわち、これらのローラは折返しアームに段違いに取り付けられるので、折返しアームの先端部を縮径して、隣接する先端部同士の間隔を狭めても、隣接する折返しアームの間に突出する一方の折返しアームのローラと他方の折返しアームのローラとは互いに干渉することがなく、このことにより、折返しアームを周方向に密に配置して、折返しアームの先端部が拡径した状態において、対をなす折返しローラのいずれによっても圧着されない、カーカスバンド側部の部分をなくすことができ、カーカスバンド中央部とカーカスバンド側部との接着を一層強固なものにすることができる。
また、首振り部材の両端部に取り付けられたそれぞれの折返しローラは、首振り部材の、これらのローラを支持するローラ支持部の両側に二分割されるので、折返し途中において、隣接するローラの間でこれらの半径方向外側に張り渡されるカーカスバンド側部部分が回転しない支持部分に当接して、これがカーカスバンド側部を傷つける現象を防止することができる。
本発明の実施形態について、図に基づいて説明する。図1は本発明に係る実施形態のカーカスバンド折り返し装置を搭載したタイヤ成型ドラムの中心軸線を含む約半部を模式的に示す断面図である。
このタイヤ成型ドラム1には、中心軸2上を軸方向に相互に離隔および接近変位される一対のスリーブ3が設けられ、それぞれのスリーブ3の外周面にはスリーブ3の中心軸線上をスリーブ3とは独立に相互に離隔および接近変位されるそれぞれのスライダ4が設けられ、本発明のカーカスバンド折返し装置10は、ビードコアを固定支持するビードロック手段7とともに、それぞれのスライダ4の外周上に固定して設けられる。
ビードロック手段7は、環状をなして拡縮する、周方向に互いに隣接した複数のビードロックセグメント71、一端がこれらのビードロックセグメント71にヒンジ連結されたそれぞれのリンク72、各リンク72の他端に連結され、軸方向に変位可能に設けられたビードロックピストン73、および、スリーブ3の外周上に固定されビードロックピストン73を変位させるビードロックシリンダ74を具える。そして、ビードロックセグメント71を拡径変位させるには、ビードロックピストン73を軸方向内側に変位させて、リンク72の、ビードロックセグメント71側の端部分を拡径させる。
両ビードロック手段7の間の軸方向中央に半径方向に拡縮されるコア体60を一個、配設し、このコア体60を、櫛歯部により互いに噛合して環状をなす断面蒲鉾状の剛性支持部材60aの複数個により構成し、それぞれの剛性支持部材60aに、中間部をヒンジ連結した一対のリンク61aよりなるリンク機構61の一端部を連結し、このリンク機構61の他端部を、対をなすそれぞれのスリーブ3に取り付け、スリーブ3に、これを軸方向に往復変位させる図示しない手段を取り付ける。
また、この成型ドラム1は、コア体60の半径方向外側に延在しコア体60の周囲の空間を密封してトロイダル状に膨縮変形する、補強ゴム膜からなるセンターブラダ9を具え、このセンターブラダ9の軸方向両側部を、前記ビードロック手段7の軸方向内側のこれに近接する位置で、前記スライダ4の軸方向内側端に固定する。この構成により、センターブラダ9の軸方向両側部、軸方向同じ側のビードロック手段7、および、軸方向同じ側のカーカスバンド折り返し装置10は一体になって相互に離隔および接近変位される。
図1(a)は、対をなすビードロック手段7およびコア体60を拡径するとともに、これらのビードロック手段7を近接変位させた状態を表わし、図1(b)は、ビードロック手段7およびコア体60を縮径するとともに、これらのビードロック手段7を離隔変位させた状態を表わす。
一対のビードロック手段7を相互に近接変位させるには、それぞれのスライダ4を相互に近接変位させる。また、ビードロックセグメント71を拡径変位させるには、ビードロックピストン73を軸方向内側に変位させて、リンク72の、ビードロックセグメント71側の端部分を拡径させる。
ここで、それぞれのスライダ4を軸方向内外に移動させて相互に離隔近接変位させる手段は、それぞれのスライダ4にそれらの半径方向内側で連結部材42を介して連結された雌ネジ部材41と、中心軸2内の中空部に設けられ、それぞれの雌ネジ部材41に螺合する左右の雄ネジ部51を有するネジ軸50と、ネジ軸50を回動するネジ軸回動手段(図示せず)とで構成され、ネジ軸50の雄ネジ部51のリードの向きを左右で互いに逆に向けられている。この構成により、ネジ軸回動手段により、ネジ軸50を回動することにより、雌ネジ部材41を左右対称に離隔接近変位させて、スライダ4に搭載された一対のビードロック手段7を正確に離隔接近変位させることができる。なお、中心軸2およびスリーブ3には、連結部材42を貫通させるそれぞれの貫通長穴2a、3aが設けられる。
図2および図3は、カーカスバンド折り返し装置10をタイヤ成型ドラムの中心軸線を含む断面において示す部分断面図である。図2(a)は、折返しアームが軸方向最外端に位置する折返し前の状態を、図3(a)は、折返し途中の状態の状態を、図3(b)は、折返しアームが軸方向最内端に位置する折返し最終の状態の状態を示すものであり、また、図2(b)は、図2(a)における、折返しアームの突起とストッパ部材との係合部分を拡大して示す詳細図である。図2(a)、図3(a)および図3(b)のいずれも、タイヤ成型ドラムの略四半部についてのみ示す。
カーカスバンド折返し装置10は、基端部17を中心として半径方向内外に揺動可能に設けられた折返しアーム11を具え、この折返しアーム11はタイヤ成型ドラム周方向に、例えば等間隔に並んで配置される。
また、カーカスバンド折返し装置10は、それぞれの折返しアーム11の先端部に回転可能に支持された折返しローラ14と、折返しアーム11のそれぞれをまとめて軸方向に往復変位させるアーム移動手段30と、それらの折返しアーム11を束ねて成型ドラム半径方向内側へ揺動させる弾性バンド15およびアーム縮径手段20とを具え、折返しアーム11の半径方向外側への揺動により、前記ビードロック手段7によって支持されたそれぞれのビードコアBのタイヤ軸方向外側に位置する円筒状のカーカスバンド側部CBSを、それらのビードコアBの間で略半円状に膨出されたカーカスバンド中央部CBCに沿って、ビードコアBの回りに折り返すよう構成される。
アーム移動手段30は、スライダ4の周上に固定されたシリンダベース32と、シリンダベース32の外周上を摺動する第一摺動壁33および第二摺動壁34と、これらの摺動壁33、34を連結する円筒壁37と、シリンダベース32外周上に固定されて設けられた固定区画壁31とを具えて構成され、固定壁31と、第一摺動壁33と、円筒壁37とは、第一圧力室36aを形成し、固定壁31と、第二摺動壁34と、円筒壁37とは、同様に、第二圧力室36bを形成する。
なお、固定壁31、第一摺動壁33、および、第二摺動壁34は、タイヤ成型ドラム中心軸廻りに環状に形成され、また、図中、35a、35bは、第一圧力室36a、第二圧力室36bに対してそれぞれ加圧空気を出し入れするためのエア穴を表わす。
そして、折返しアーム11の基端部17のそれぞれは、第一摺動壁33に固定されて設けられ、エア穴35aからエアを第一圧力室36aに供給すると同時に、エア穴35bから第二圧力室36b内のエアを排気することにより、第一摺動壁33を軸方向外側に加圧して、折返しアーム11を軸方向外側に変位させることができ、また、エア穴35bからエアを第二圧力室36bに供給すると同時に、エア穴35aから第一圧力室36a内のエアを排気することにより、第二摺動壁34を軸方向内側に加圧して、折返しアーム11を軸方向内側に変位させることができる。
アーム縮径手段20は、それらの折返しアーム11の半径方向外側の面11a上を転動することにより、その折返しアーム11に対して軸方向に相対変位するそれぞれの押えローラ5と、それらの押えローラ5を先端部で軸支し、先端部より軸方向外側に位置する基端部8を中心として半径方向内外に揺動可能に設けられたそれぞれの押えアーム6と、それらの押えアーム6を束ねて半径方向内側へ揺動させる弾性バンド26とで構成され、それらの押えアーム6の揺動中心となる基端部8は、アーム移動手段30の支持部分となるシリンダベース32の軸方向外側端に固定された固定部材27に取り付けられる。
なお、押えアーム6を縮径させる弾性バンド26、および、折返しアーム11を縮径させる弾性バンド15は、それぞれ、成形ドラム中心軸芯廻りに環状に配置された一以上の、ゴム等のエラストマ部材あるいはスプリングで構成することができる。
折返しアーム11は、弾性バンド15およびアーム縮径手段20の両方からの力によって半径方向内側向きの回転モーメントを発生させ、この回転モーメントは、折返しアーム11の先端に取り付けられた折返しローラ14を介して、カーカスバンド側部CBSに押圧力を作用させる。この押圧力の大きさは、折返しアーム11のアーム長が一定であるため、これらの回転モーメントの合計に比例するものとなる。
そして、回転モーメントの合計Mは、図3(b)に示すとおり、式(1)によって表わすことができる。

M=M+M (1)
ただし、
=F1xd (2)
=F2xd (3)
:弾性バンド15の、折返しアーム11への半径方向内側向きの作用力
:基端部17から弾性バンド15の作用点までの軸方向距離
:押えローラ5の、折返しアーム11への半径方向内側向きの作用力
:基端部17から押えローラ5の作用点までの軸方向距離
折返しアーム11は、図2(a)に示した軸方向最外側端の位置から、図3(a)に示した位置を経て、図3(b)に示した軸方向最内端の位置まで変位する過程において、折返しローラ14は、カーカスバンド中央部CBCに沿って半径方向外側に変位するので、dはわずかに減少するもののそれにも増してFは増加し、その結果、Mは増加し、一方、Fはわずかに増加するものの、dは、折返しアーム11の軸方向内側への変位に伴って大きく減少し、その結果、Mは逆に減少する。このように、Mは、折返しアーム11の軸方向内側への変位に伴う、カーカスバンド側部CBSへの押圧力の増加を抑えるよう作用し、MとMとを合計した回転モーメントMは、折返しアーム11の軸方向位置よる影響を抑えて一定なものに近づけることができ、このことにより、カーカスバンド側部CBSに折返しローラの条痕が残ることのない、しかも、確実な折り返しを可能にすることができる。
また、それぞれの折返しアーム11には、それらの軸方向最外側位置への変位下で、すなわち、図2(a)に示す状態において、基端部17の軸方向外側の位置で軸方向外側に向く姿勢となる突起12が配設されるとともに、折返しアーム11のこの最外側位置への変位下でこの突起12の半径方向内側の面と対向する面を有するストッパ部材13が、固定部材27に取り付けられる。
すなわち、突起12の半径方向内側に向く面12aに対向する面として、面13aがストッパ部材13に設けられる。これらの対をなす面の他に、突起12には、折返しアーム11の軸方向最外側位置への変位下で軸方向外側に向く面12bが設けられ、ストッパ部材13には、この面12bに当接する面13bが設けられる。
部材圧着等のためのタイヤ成型ドラム1の高速回転に際し、折返しアーム11の先端部に設けられた折返しローラ14に作用する遠心力によりそれぞれの折返しアーム11は、弾性バンド15およびアーム縮径手段20の半径方向内側への力に抗して半径方向外側に開き、他の装置との干渉を招いてしまうという問題に対し、突起12の面12aにストッパ部材13の面13aを対向させて配置することにより、折返しアーム11が開くとき半径方向内側に移動する突起12の変位を抑制し、したがって、折返しアーム11の半径方向外側への開きを防止することができ、さらに、突起12の面12bとストッパ部材13の面13bとの当接により、この抑制を確実なものとすることができる。また、折返しアーム11は、軸方向最外側位置から離れたときには、ストッパ部材13が突起に対向することはないので、半径方向外側に開くことができ、カーカスバンド折返し装置10は、所期の折返しの作動を行うことができる。
このように構成されたカーカスバンド折返し装置10において、折返しアーム11の軸方向最外側位置への変位下では、折返しアーム21の先端部は縮径状態にあり、折返しローラ14は、溝となって周方向に延在するローラ配置部16に静置されているが、アーム移動手段30によって折返しアーム11を軸方向内側に変位させると、折返しローラ14はローラ配置部16の傾斜面に沿って半径方向外側に向かって移動し、カーカスバンド中央部CBCが膨出した状態においては、傾斜面を越えてさらにカーカスバンド外輪郭線に沿って半径方向外側に移動する。
このとき、弾性バンド15およびアーム縮径手段20による半径方向内側への力が折返しアーム11に作用し、この力によって、折返しローラ14は、カーカスバンド側部CBSを折返しながら半径方向内側に押さえ込みカーカスバンド中央部CBCに圧着させることができる。
図4および図5は、このカーカスバンド折返し装置10を用いてグリーンタイヤを成型する工程を例示する、成型途中のタイヤの断面図である。まず、図4(a)に示すように、ビードコアBとビードフィラ部材Fとを予めプリセットしてなるプリセットビードPB、および、カーカス部材Cにインナーライナ部材IL、サイドウォール部材S、キャンバスチェーファ部材CF等の部材が組み付けられた、全体として円筒状をなすカーカスバンドCBをタイヤ成型ドラム1の外周側に配置する。
次いで、図4(b)に示すように、ビードロック手段7のビードロックセグメント71を、図1に示すビードロックピストン37を前進変位させて、リンク72の作用下で、拡径作動させてビードコアBをロックし、図4(c)に示すように、左右のビードコアBを、それぞれに対応するビードロックセグメント71でロックしたまま、図1に示すスライダ4の作用下で、近接変位させながら、センターブラダ9に密閉された空間を加圧してビードコアB間に延在するカーカスバンドCBの中央部CBCをトロイダル状に膨出させる。
次いで、図5(a)に示すように、剛性支持部材60aを、その側面がビードコアBの半径方向位置に対応する高さまで拡径変位させこれをその位置で保持し、カーカスバンド折返し装置10を作動させて折返しアーム11の基端部17を軸方向内側に向けて変位させ、サイドウォール部材Sを含むカーカスバンド側部CBSの折返しを開始する。
続いて、図5(b)に示すように、折返しローラ14をカーカスバンド中央部CBCの外輪郭線に沿って半径方向外側に変位させ、カーカスバンド側部CBSの折返しを終了する。なお、折返しローラ14でカーカスバンド側部CBSを折り返すに際して、拡径する折返しローラ14の半径方向位置に応じて、いつもこれらと剛性支持部材60aの側面とが対向するよう剛性支持部材60aを折返しローラ14の拡径と同期させて拡径変位させることが好ましく、このことにより、カーカスバンド側部CBSのカーカスバンド中央部CBCへの圧着を確実にすることができる。
次に、折返しローラ14を元通り半径方向内側に変位させたあと、図5(c)に示すように、成型ドラム1を回転させながら、表面にローレット加工を施した部材圧着ローラ38で、サイドウォール部材Sを含むカーカスバンド側部CBSの折返し端の近傍を圧着する。
この後の工程は図示しないが、剛性支持部材60aをさらに最大径まで拡径させ、剛性支持部材60aを支持体として、カーカスバンドCBの外側にベルト部材、トレッド部材、ゴムチェーファ部材などを貼付けてグリーンタイヤを完成させたあと、剛性支持部材60aを縮径して、成型ドラム1からグリーンタイヤを取り出し次工程に送達して工程を終了する。
なお、上記の説明においては、サイドウォール部材Sは、カーカスバンドCBの一部として組み付けたあと折り返したが、サイドウォール部材Sを、カーカスバンドCBの一部とせずに、折り返したあとのカーカスバンド側部CBSの軸方向外側に組み付けることもできる。
以上説明したカーカスバンド折返し装置10は、それぞれの折返しアーム11の先端部に折返しローラ14を一個ずつ具える構成としたが、この先端部だけを別のものに置き換えた変形例について説明する。図6は、この変形例のカーカスバンド折返し装置10Aの、折返しアーム21の先端部の詳細を示す正面図であり、図7は、折返しアーム21の拡縮態様を軸方向から見た図であり、図6において、実線は折返しアーム21の先端が縮径した状態、二点鎖線はこれが中間径まで拡径した状態を示し、図7においては、実線は折返しアーム21の先端が拡径した状態を示し、二点鎖線はこれが縮径した状態を示す。なお、図7において、アーム縮径手段20の図示は省略した。
カーカスバンド折返し装置10Aにおいて、折返しアーム21の先端部には、長さ方向中央部を中心に半径方向に揺動する首振り部材22が揺動ピン25を介して取り付けられ、さらに、首振り部材22の長さ方向両端部には、揺動ピン25と平行に設けられたそれぞれの軸の周りを回転する折返しローラ23、24が取り付けられる。各折返しアーム21の首振り部材22に取り付けられたそれぞれの折返しローラ23、24は互いに長さ方向、すなわちタイヤ成型ドラム1の半径方向もしくは軸方向に前後して配置されるとともに、首振り部材22から周方向に突出して設けられ、これらの突出する向きは、これらのローラ23、24で互いに逆向きになる。
また、それぞれのローラ23、24は、首振り部材22の、これらのローラ軸を支持する部分22a、22bの両側に二分割され、ローラ23は、突出側ローラ23a、非突出側ローラ23bに、ローラ24は、突出側ローラ24a、非突出側ローラ24bに分割される。このとき、一方の折返しローラ24もしくは23に対応するそれぞれのローラ回転軸支持部分22aもしくは22bの周方向延在角度範囲は、他方の折返しローラ23もしくは24の周方向角度範囲内に位置させてなる。
このカーカスバンド折返し装置10Aにおいては、折返しアーム21の先端部に首振り部材22が設けられので、折返しアーム21の先端部に加えられるカーカスバンド押圧力は、首振り部材22の働きにより、カーカスバンド中央部の外輪郭形状、および、外輪郭上の位置に拘らず、それぞれの折返しローラ23、24に均等に分配され、均一で滑らかな折り返しを可能にすることができる。
また、これらのローラ23、24は、折返しアーム21の周方向両側に段違いに取り付けられているので、折返しアーム21の先端部を縮径して、隣接する先端部同士の間隔を狭めても、隣接するアーム21の間に突出する一方のアーム21のローラ23と他方のアーム21のローラ24とは互いに干渉することがなく、隣接するアーム21の間隔を最小にすることができ、このことにより、アーム21を周方向に密に配置して、アーム21の先端部が拡径した状態において、ローラ23、24のいずれによっても圧着されない、カーカスバンド側部CBS部分をなくすことができ、従って、カーカスバンド中央部CBCとカーカスバンド側部CBSの接着を強固なものにすることができる。
また、それぞれのローラ23、24は、首振り部材22の、これらのローラ軸を支持する部分22a、22bの両側に二分割されているが、これは、もし、ローラ23、24が支持部分22a、22bの一方側だけに設けられていた場合には、折返し途中において、隣接する折返しアーム21の間でこれらの半径方向外側に張り渡されるカーカスバンド側部CBSの部分が、回転しない支持部分22aに当接してカーカスバンド側部CBSを傷つける危険性があるという問題を防止することができる。
このとき、一方の折返しローラ24もしくは23に対応するそれぞれのローラ回転軸支持部分22aもしくは22bの周方向延在領域は、他方の折返しローラ23もしくは24の周方向延在領域内に位置させているので、ローラ24、23の何れによっても圧着されないカーカスバンド側部CBSの部分が残ることを防止できる。
以上の説明において、カーカスバンド折返し装置10を、コア体60が一個であり軸方向中央に位置するタイヤ成型ドラム1に搭載したものについて説明したが、これを、軸方向に互いに離隔接近変位可能に設けられた一対のコア体を有するタイヤ成型ドラムにも同様にして搭載することができ、同様の作用効果をもたらすことができる。
図8は、軸方向に相互に離隔接近する一対のコア体を有するタイヤ成型ドラムを、図1に対応させて示す断面図であり、図1と同様の部分には同じ符号を付けた。図7(a)は、対をなすビードロック手段7およびコア体60Bを拡径するとともに、これらのビードロック手段7を近接変位させた状態を表わし、図1(b)は、ビードロック手段7およびコア体60Bを縮径するとともに、これらのビードロック手段7およびコア体60Bを軸方向に離隔変位させた状態を表わす。
このタイヤ成型ドラムにおいても、一対のビードロック手段7および一対のカーカスバンド折返し手段10は、スライダ4に搭載されて成型ドラムの軸方向に互いに離隔接近するよう構成されており、この点において、図1に示したものと同様である。
これが、図1に示したものと異なる点は、コア体60Bが対をなし、一対のコア体60Bは、スライダ4に搭載されて軸方向に相互に離隔接近するとともに、周方向に環状に並んだ複数の剛体セグメント60Cで構成され、セグメント拡縮機構63により、リンク62を介して、それぞれの剛体セグメント60Cを、ガイド65A、65Bに沿って拡縮径変位させるよう構成される。この形態においては、一対のコア体60Bを相互に離隔接近させることにより、異なる幅のグリーンタイヤを、コア体60Bを取り替えることなく成型することができる。
この発明は、周上でカーカスバンドを折り返すタイヤ成型装置に用いることができる。
本発明に係る実施形態のカーカスバンド折返し装置を搭載したタイヤ成型ドラムを示す断面図である。 カーカスバンド折返し装置をタイヤ成型ドラムの中心軸線を含む断面において示す部分断面図である。 図2と異なる状態におけるカーカスバンド折返し装置をタイヤ成型ドラムの中心軸線を含む断面において示す部分断面図である。 タイヤの成型工程を例示する、成型途中のタイヤの断面図である。 図4に続く成型工程を説明する、成型途中のタイヤの断面図である。 変形例のカーカスバンド折返し装置における折返しアームの先端部の詳細を示す正面図である。 変形例のカーカスバンド折返し装置における折返しアームの拡縮態様を軸方向から見た図である。 本実施形態のカーカスバンド折返し装置を搭載した他の態様のタイヤ成型ドラムを示す断面図である。
符号の説明
1 タイヤ成型ドラム
2 中心軸
2a 貫通長穴
3 スリーブ
3a 貫通長穴
4 スライダ
5 押えローラ
6 押えアーム
7 ビードロック手段
8 押えアームの基端部
9 センターブラダ
10、10A カーカスバンド折返し装置
10a
11 折返しアーム
11a 折返しアームの半径方向外側面
12 突起
12a、12b 突起の面
13 ストッパ部材
13a、13b ストッパ部材の面
14 折返しローラ
15 弾性バンド
16 ローラ配置部
17 折返しアームの基端部
20 アーム縮径手段
21 折返しアーム
22 首振り部材
23、24 折返しローラ
25 揺動軸
26 弾性バンド
27 固定部材
30 アーム移動手段
31 固定壁
32 シリンダベース
33 第一摺動壁
34 第二摺動壁
35a、35b エア穴
36a 第一圧力室
36b 第二圧力室
37 円筒壁
38 部材圧着ローラ
41 雌ネジ部材
50 ネジ軸
51 雄ネジ部
60、60A コア体
60a、60C 剛体セグメント
61 リンク機構
61a リンク
62 リンク
63 セグメント拡縮機構
65A、65B ガイド
71 ビードロックセグメント
72 リンク
73 ビードロックピストン
74 ビードロックシリンダ
B ビードコア
CB カーカスバンド
CBC カーカスバンド中央部
CBS カーカスバンド側部

Claims (5)

  1. タイヤ成型ドラムの周方向に並んで配置され、対をなすビードロック手段の軸方向外側に位置する基端部を中心として半径方向内外に揺動可能に設けられた複数本の折返しアームと、それらの折返しアームの先端部に回転可能に支持されたそれぞれの折返しローラと、それらの折返しアームをまとめて軸方向に往復変位させるアーム移動手段と、それらの折返しアームを束ねて半径方向内側へ揺動させる弾性バンドとを具え、折返しアームの半径方向外側への揺動により、前記ビードロック手段によって支持されたそれぞれのビードコアのタイヤ軸方向外側に位置する円筒状のカーカスバンド側部を、それらのビードコアの間で略半円状に膨出されたカーカスバンド中央部に沿って、ビードコアの回りに折り返すカーカスバンド折り返し装置において、
    それらの折返しアームを束ねて半径方向内側に揺動させるアーム縮径手段を設け、アーム縮径手段を、折返しアームの半径方向外側の面上を転動して折返しアームに対して軸方向に相対変位するそれぞれの押えローラと、それらの押えローラを先端部で軸支し、先端部より軸方向外側に位置する基端部を中心として半径方向内外に揺動可能に設けられたそれぞれの押えアームと、それらの押えアームを束ねて半径方向内側へ揺動させる弾性バンドとで構成し、それらの押えアームの揺動中心を、アーム移動手段の支持部分に固定してなるカーカスバンド折り返し装置。
  2. それぞれの折返しアームに、それらの軸方向最外側位置への変位下で、前記基端部の軸方向外側の位置で軸方向外側に向く姿勢となる突起を配設するとともに、折返しアームの前記最外側位置への変位下でこの突起の半径方向内側の面と対向する面を有するストッパ部材を設け、このストッパ部材を、タイヤ成型ドラムの回転による突起の半径方向内側への変位を抑制するよう構成してなる請求項1に記載のカーカスバンド折り返し装置。
  3. 前記ストッパ部材に、折返しアームの前記最外側位置への変位下で、前記突起の軸方向外側の面に当接する面を設けてなる請求項2に記載のカーカスバンド折り返し装置。
  4. 各折返しアームの先端部に支持される折返しローラは、首振部材を介して二本設けられ、首振部材は、折返しアームの先端部に軸支された長さ方向中央部を揺動中心として成型ドラム半径方向内外に揺動可能に設けられ、これらの折返しローラは、首振り部材の長さ方向両端部にそれぞれの回転軸を成型ドラム周方向に向けて配置されてなる請求項1〜3のいずれかに記載のカーカスバンド折り返し装置。
  5. 首振り部材の長さ方向両端部に支持されるそれぞれの折返しローラは、それらを支持する、首振り部材のそれぞれのローラ支持部によって成型ドラム周方向両側に二分割されて配置されるとともに、二分割された一方の部分は首振り部材から成型ドラム周方向に突出するよう設けられ、それらの突出する向きをそれらの折返しローラで互いに逆向とし、一方の折返しローラを支持する前記ローラ支持部の成型ドラム周方向延在角度範囲が、他方の折返しローラの二分割された他方の部分の成型ドラム周方向延在角度範囲内に含まれるよう構成されてなる請求項4に記載のカーカスバンド折り返し装置。
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