JP2005318115A - 受信機、送信機および無線通信システム並びに受信方法 - Google Patents

受信機、送信機および無線通信システム並びに受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】RF出力の生成法の自由度を増やし、特性の改善を図ることができる受信機、送信機および無線通信システム並びに送信制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】受信機に、複数のアンテナと、複数のアンテナのうち、一部のアンテナで受信された受信信号を分岐する分岐手段と、分岐された各信号に対して、複素ウエイトを乗算するウエイト乗算手段と、受信信号とウエイト乗算手段の出力信号とを加算する加算手段と、加算手段の出力信号に基づいて、受信信号に対して、チャネルのキャパシティが最大となるように複素ウエイトを制御するウエイト制御手段と、加算手段の出力信号に基づいて、ベースバンド信号を生成するRFフロントエンドとを備えることで達成される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、送受信機に複数のアンテナを備える、多入力多出力(Multiple Input Multiple Output : MIMO)方式の無線通信システム、受信機及び送信機並びに送信制御方法に関する。
複数の受信アンテナからの受信信号を、位相、振幅の調整後、合成し、この合成後の信号を用いて情報の検出を行うアダプティブアレーアンテナの研究が行われている。
このアダプティブアレーアンテナを実装する方法として、無線周波数信号を合成するように構成する方法、あるいはベースバンド信号として合成するように構成する方法がある。
初めに、無線周波数信号を合成する受信機について、図1(a)を参照して説明する。
受信機1は、複数のアンテナ2と、各アンテナにそれぞれ接続された乗算部3〜3と、乗算部3〜3と接続された加算部4と、加算部4と接続されたRFフロントエンド5と、RFフロントエンド5と接続されたウエイト制御部6および信号検出モジュール7とを備える。ウエイト制御部6は、乗算部3〜3と接続される。
各アンテナ2により受信された受信信号は、それぞれ乗算部3〜3において複素ウエイトが乗算された後、加算部4に入力される。加算部4は、入力信号を加算し、RFフロントエンド5に入力する。RFフロントエンド5は、入力信号に対し、AGC(自動利得制御)、フィルタリング、周波数変換、IQ成分の分離、A/D変換を行うことで、ベースバンド信号を生成し、ウエイト制御部6および信号検出モジュール7に入力する。ウエイト制御部6は、入力信号に基づき、受信信号に対して複素ウエイトを生成し、生成した複素ウエイトを乗算部3〜3に入力する。また、信号検出モジュール7は信号検出を行う。
次に、ベースバンド信号として合成する受信機について、図1(b)を参照して説明する。
受信機1は、複数のアンテナ2と、各アンテナにそれぞれ接続されたRFフロントエンド5〜5と、RFフロントエンド5〜5にそれぞれ接続された乗算部3〜3と、乗算部3〜3と接続されたウエイト制御部6および信号検出モジュール7とを備える。ウエイト制御部6は、各乗算部3〜3と接続される。
この受信機1では、各アンテナ2により受信された受信信号は、RFフロントエンド5〜5に入力される。各RFフロントエンド5〜5は、入力信号に対し、AGC、フィルタリング、周波数変換、IQ成分の分離、A/D変換を行うことで、ベースバンド信号を生成し、それぞれ乗算部3〜3に入力する。各乗算部3〜3では複素ウエイトが乗算され、複素ウエイトが乗算された信号はウエイト制御部6および信号検出モジュール7に入力される。ウエイト制御部6は、入力信号に基づき、受信信号に対して複素ウエイトを生成し、生成した複素ウエイトを乗算部3〜3に入力する。また、信号検出モジュール7は、信号検出を行う。
一方、送受信機共に、複数のアンテナを備え、複数の送信信号系列を同一周波数、同一時刻に伝送するMIMOチャネル信号伝送方式が注目されている。MIMOチャネル信号伝送時のチャネルについて、2本のアンテナで送信し、2本のアンテナで受信する場合を例として、図2を参照して説明する。
一般に、第n送信アンテナから第m受信アンテナ間のチャネルをhmnと表わすと、チャネル行列Hは式(1)のように表される。
Figure 2005318115
ここで、Mは受信アンテナ数、Naは送信アンテナ数である。
また、MIMOチャネル伝送方式の有効な方式の一つとして、空間分割多重伝送がある。この方式では、各送信アンテナから、各々独立した信号系列を送信する。
また、空間分割多重伝送により送信された信号系列に対する最も簡単な受信方式として、チャネルの逆行列に相当する受信フィルタを用いる受信方式がある
S´=H−1HS
Figure 2005318115
はアンテナnからの送信シンボルであり、s´はアンテナnからの送信シンボルに対する推定値である。
ここで、
Figure 2005318115
=[wn1n2 ・・・ wnM]
とする。この場合、受信複素ウエイトWは、ストリームごとに異なる。RF段で処理する場合では合成後の信号のみしか観測できないので、一種類のウエイトしか適用できない。したがって、RF段で処理する方法を適用することができない。より高度な受信方法である、受信信号レプリカのキャンセルを用いる方式や、ターボ等化を用いる場合においても、同じ受信信号に対して複数の処理をする必要があるため同様である。
一方、全受信アンテナに対するベースバンド信号を生成する方式では、大きなチャネル容量が得られると期待できるが、RFフロントエンドが受信アンテナ数分必要になり、送受信機のコストが増大する。
上述した問題に対して、チャネル状態のよいアンテナのみを選ぶ方法についても検討が行われている。このアンテナ選択を行う受信機について、図3を参照して説明する。
この受信機1は、複数のアンテナ(#1〜#3)2と、複数のアンテナ2のうち、2本のアンテナとスイッチを介して接続されるRFフロントエンド5および5と、RFフロントエンド5および5とそれぞれ接続された信号検出モジュール7およびスイッチ制御部8とを備える。スイッチ制御部8は、アンテナ2とRFフロントエンド5および5間を接続するスイッチの切り替えを制御する。このようにすることによりアンテナの選択を行う。しかし、単にアンテナ選択をした場合、一部のアンテナで受信された信号を使用しないことにより、全受信アンテナを使う場合に得られるキャパシティを過度に制限してしまう。
さらに、この問題に対して、RF処理でRF出力を(RF段の出力数)<(受信機が備えるアンテナ数)となるように、アンテナから得られる出力信号の位相あるいは振幅を制御し合成した信号を出力する方式が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
この受信機は、図4に示すように、複数のアンテナ2(2〜2)と、複数のアンテナ2のうち例えば、アンテナ2および2と接続された乗算部3および3と、乗算部3およびアンテナ2と接続された加算部4と、乗算部3およびアンテナ2と接続された加算部4と、加算部4および4と接続されたRFフロントエンド5および5と、RFフロントエンド5および5とそれぞれ接続されたウエイト制御部6および信号検出モジュール7とを備える。
この受信機1では、各アンテナ2により受信された受信信号のうち、アンテナ2および2で受信された信号は、乗算部3および3において複素ウエイトが乗算され、加算部4および4に入力される。加算部4は、アンテナ2で受信された信号と、アンテナ2で受信され複素ウエイトが乗算された信号とを加算し、RFフロントエンド5に入力する。また、加算部4は、アンテナ2で受信された信号と、アンテナ2で受信され複素ウエイトが乗算された信号とを加算し、RFフロントエンド5に入力する。以下、上述した受信機と同様の処理が行われる。
ここで、チャネルのキャパシティは、C=logdet(I+ρ/NaHH)、となることがわかっている。ここで、detは行列式、Iは単位行列、ρは受信電力対雑音電力密度比である。ウエイト制御部6は受信機1のチャネルのキャパシティが最大になるように、複素係数を制御する。この方法では、RF段出力系列数を増加させずに、多くのアンテナ数を備えていることにより得られるチャネル容量に近い特性を得ることができる。
中谷、戸田ら、「RF処理型アダプティブアレーアンテナを用いたMIMO受信機」、電子情報通信学会通信ソサエティ大会、B-5-17, pp.394, 2003年
しかしながら、上述した背景技術には以下の問題がある。
受信アンテナとRFフロントエンドとの結線を制限することにより自由度を限定しており、この限定によりチャネルの容量も限定される問題がある。
そこで本発明では、RF出力の生成法の自由度を増やし、特性の改善を図ることができる受信機、送信機および無線通信システム並びに送信制御方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明の受信機は、複数のアンテナと、複数のアンテナのうち、一部のアンテナで受信された受信信号を分岐する分岐手段と、分岐された各信号に対して、複素ウエイトを乗算するウエイト乗算手段と、受信信号とウエイト乗算手段の出力信号とを加算する加算手段と、加算手段の出力信号に基づいて、受信信号に対して、チャネルのキャパシティが最大となるように複素ウエイトを制御するウエイト制御手段と、加算手段の出力信号に基づいて、ベースバンド信号を生成するRFフロントエンドとを備えるものである。このようにすることにより、チャネル容量を限定することなく、受信アンテナ数より少ないRF出力を得ることができる。
また、本発明の受信機は、複数のアンテナと、複数のアンテナのうち、一部のアンテナで受信された受信信号に対して、複素ウエイトを乗算するウエイト乗算手段と、複素ウエイトが乗算された信号を分岐する分岐手段と、受信信号と分岐手段の出力とを加算する加算手段と、加算手段の出力信号に基づいて、受信信号に対して、チャネルのキャパシティが最大となるように複素ウエイトを制御するウエイト制御手段と、加算手段の出力信号に基づいて、ベースバンド信号を生成するRFフロントエンドとを備えるものである。このようにすることにより、チャネル容量を限定することなく、受信アンテナ数より少ないRF出力を得ることができる。また、複素ウエイト数を減少させることができ、制御を容易にすることができる。
さらに、チャネルの変動量を観測するチャネル変動量観測手段を備え、ウエイト制御手段は、変動量に基づいて、複素ウエイトを制御するようにしてもよい。このようにすることにより、チャネルの変動が激しい場合においても安定した受信特性を得ることができる。
さらに、複素ウエイトが乗算された受信信号に基づいて、チャネル推定を行うチャネル推定手段を備え、ウエイト制御手段は、逐次的に複素ウエイトを決定するようにしてもよい。このようにすることにより、チャネル容量の変化に応じて、逐次的に複素ウエイトを決定できる。
さらに、各アンテナに備えられ、各アンテナの入力を切替える複数のスイッチと、複数のスイッチのオン/オフを切替えるスイッチ制御手段とを備え、スイッチ制御手段は、RFフロントエンドに、1アンテナで受信された信号が入力されるように制御するようにしてもよい。このようにすることにより、各送受信アンテナ間のチャネル推定を行うことができる。
さらに、ウエイト制御手段は、各アンテナで受信された信号に基づいて、複素ウエイトを決定するようにしてもよい。このようにすることにより、複素ウエイトを決定することができる。
さらに、スイッチ制御手段は、全アンテナのチャネル推定用のパイロット信号が挿入されたフレームを受信する場合に、パイロット信号の挿入位置に基づいて、RFフロントエンドに対して、1アンテナからの受信信号が入力されるように制御するようにしてもよい。このようにすることにより、全送受信アンテナ間のチャネルを推定することができる。
さらに、スイッチ制御手段は、送受信状況に基づいて、スイッチをオフにするタイミングを決定するようにしてもよい。このようにすることにより、各送受信アンテナのチャネル推定を別々に行うことができる。
また、本発明にかかる送信機は、複数のアンテナと、送信信号を生成する送信信号生成手段と、送信信号生成手段の出力信号に基づいて、RF送信信号を生成するRFフロントエンドと、RF送信信号を分岐する分岐手段と、分岐手段からの出力に対して、複素ウエイトを乗算するウエイト乗算手段と、ウエイト乗算手段からの出力を加算する加算手段と、受信機からのフィードバック信号に基づいて、複素ウエイトを決定するウエイト制御手段とを備えるものである。空間分割多重伝送では、一般にストリーム数分の送信アンテナしか用いない。このため、送信アンテナ数がストリーム数よりも多い場合に、残りのアンテナを利用することによりキャパシティを向上させることができる。
また、本発明にかかる送信機は、複数のアンテナと、送信信号を生成する送信信号生成手段と、送信信号生成手段の出力信号に基づいて、RF送信信号を生成するRFフロントエンドと、RF送信信号を分岐する分岐手段と、分岐手段の出力を加算する加算手段と、加算手段の出力に対して、複素ウエイトを乗算するウエイト乗算手段と、受信機からのフィードバック信号に基づいて、複素ウエイトを決定するウエイト制御手段とを備えるものである。
空間分割多重伝送では、一般にストリーム数分の送信アンテナしか用いない。このため、送信アンテナ数がストリーム数よりも多い場合に、残りのアンテナを利用することによりキャパシティを向上させることができる。また、複素ウエイト数を減少させることができ、制御を容易にすることができる。
また、本発明にかかる無線通信システムは、少なくとも一個の上記の受信機と、少なくとも一個の上記の送信機とを備えるものである。このようにすることにより、受信機において、チャネル容量を限定することなく、受信アンテナ数より少ないRF出力を得ることができる。また、複素ウエイト数を減少させることができ、制御を容易にすることができる。また、送信機において、空間分割多重伝送では、一般にストリーム数分の送信アンテナしか用いない。このため、送信アンテナ数がストリーム数よりも多い場合に、残りのアンテナを利用することによりキャパシティを向上させることができる。また、複素ウエイト数を減少させることができ、制御を容易にすることができる。
また、本発明にかかる受信方法は、複数のアンテナのうち、一部のアンテナで受信された受信信号を分岐するステップと、分岐された各信号に対して複素ウエイトを乗算するステップと、受信信号と、複素ウエイトが乗算された信号とを加算し、加算信号を生成するステップと、加算信号に基づいて、受信信号に対して、チャネルのキャパシティが最大となるように複素ウエイトを制御するステップと、加算信号に基づいて、ベースバンド信号を生成するステップとを有する方法である。このようにすることにより、チャネル容量を限定することなく、受信アンテナ数より少ないRF出力を得ることができる。
また、本発明にかかる受信方法は、複数のアンテナのうち、一部のアンテナで受信された受信信号に対して、複素ウエイトを乗算するステップと、複素ウエイトが乗算された信号を分岐するステップと、受信信号と、分岐された信号とを加算し、加算信号を生成するステップと、加算信号に基づいて、受信信号に対して、チャネルのキャパシティが最大となるように複素ウエイトを制御するステップと、加算信号に基づいて、ベースバンド信号を生成するステップとを有する方法である。このようにすることにより、チャネル容量を限定することなく、受信アンテナ数より少ないRF出力を得ることができる。また、複素ウエイト数を減少させることができ、制御を容易にすることができる。
さらに、複素ウエイトを制御するステップは、複素ウエイトを変化させた場合のチャネル変化量を計測するステップと、チャネル容量を算出するステップと、チャネル容量に基づいて、複素ウエイトを更新するステップとを有するようにしてもよい。このようにすることにより、チャネル容量の変化に応じて、逐次的に複素ウエイトを決定できる。
さらに、1複素ウエイトあたりの更新回数を決定するステップを有するようにしてもよい。このようにすることにより、複素ウエイトの更新回数を決定できる。
本発明の実施例によれば、RF出力の生成法の自由度を増やし、特性の改善を図ることができる受信機、送信機および無線通信システム並びに送信制御方法を実現できる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
本発明の第1の実施例にかかる受信機について、図5を参照して説明する。
本実施例にかかる受信機は、4本のアンテナで受信された信号から、RF処理を行い、2RF出力を得る。
本実施例にかかる受信機100は、複数のアンテナ(第1〜第4アンテナ)102と、第1アンテナおよび第3アンテナと接続された加算部104および104と、第2アンテナおよび第4アンテナと接続された分岐部108および108と、分岐部108および加算部104と接続された乗算部103と、分岐部108および加算部104と接続された乗算部103と、分岐部108および加算部104と接続された乗算部103と、分岐部108および加算部104と接続された乗算部103と、加算部104および104と接続されたRFフロントエンド105および105と、RFフロントエンド105および105とそれぞれ接続されたウエイト制御部106および信号検出モジュール107とを備える。ウエイト制御部106は、乗算部103、103、103および103と接続される。
初めに、第2アンテナおよび第4アンテナにより受信された信号は、分岐部108および108において2分岐され、分岐部108で分岐された信号は乗算部103および103に入力され、分岐部108で分岐された信号は乗算部103および103に入力される。すなわち、分岐部108および108は、複数のアンテナのうち、一部のアンテナで受信された受信信号を分岐する。乗算部103〜103は、各々分岐された後の受信信号に対して、複素ウエイトを乗算する。
乗算部103および103で複素ウエイトが乗算された信号は加算部104に入力され、乗算部103および103で複素ウエイトが乗算された信号は加算部104に入力される。すなわち、加算部104には、第1アンテナで受信された信号および第2、第4アンテナで受信され、複素ウエイトが乗算された信号が入力され、加算部104には、第3アンテナで受信された信号および第2、第4アンテナで受信され複素ウエイトが乗算された信号が入力される。
加算部104および104は、入力された信号を加算し、加算した信号をRFフロントエンド105および105に入力する。
各RFフロントエンド105、105では、入力信号に対し、AGC(自動利得制御)、フィルタリング、周波数変換、IQ成分の分離、A/D変換を行うことで、ベースバンド信号を生成し、生成したベースバンド信号をウエイト制御部106および信号検出モジュール107に入力する。ウエイト制御部106は入力されたベースバンド信号に基づいて複素ウエイトの算出を行う。ここで、ウエイト制御部106を加算部104、104と接続し、加算部104、104の出力信号に基づいて、複素ウエイトの算出を行うようにしてもよい。また、信号検出モジュール107は入力されたベースバンド信号に基づいて信号検出を行う。
このようにすることにより、4本のアンテナで受信された信号から、2RF出力を得ることができる。
ここで、複素ウエイトの制御方法の例として、逐次的に制御する方法について説明する。
時間の遷移に沿った複素ウエイトの更新例について、図6および図7を参照して説明する。
初めに、所定の複素ウエイト、例えば複素ウエイトw´以外の複素ウエイトを固定する。ここで、複素ウエイトw´は、ウエイト制御部106が、例えば乗算103に入力するウエイトである。そして、複素ウエイトw´に対して、Δw´変化させた場合のチャネル変化量を計測し(ステップS702)、チャネル容量を算出する(ステップS704)。例えばC=logdet(I+ρ/NaHH)により、チャネル容量を算出する。
次に、算出したチャネル容量が増加したか否かを判断する(ステップS706)。その結果、チャネル容量が増加していた場合には(ステップS706:YES)、チャネル容量をw´+μΔw´に更新する(ステップS708)。
一方、チャネル容量が減少していた場合は(ステップS706:NO)、チャネル容量をw´−μΔw´−Δw´に更新する(ステップS710)。ここで、μは予め決定される定数であり、例えばμ>1である。
次に、更新回数を表すiに1を加算する(ステップS712)。次に、更新回数を表すiが更新回数の上限を示す設定更新回数であるか否かを判断する(ステップS714)。
更新回数を表すiが設定更新回数未満である場合には(ステップS714:YES)、ステップS702に戻る。
一方、更新回数を表すiが設定更新回数未満でない場合には(ステップS714:NO)、終了する。以後、他の複素ウエイトについて同様の動作を繰り返す。
このようにすることにより、チャネル容量の変化に応じて逐次的に複素ウエイトを決定できる。また、チャネルの変動が激しい場合においても安定した受信特性を得ることができる。
また、図6に示すように、例えば複素ウエイトの更新は、例えば1つの複素ウエイトw´に対して、3回の更新(ウエイトの決定・設定)を行った後、他の複素ウエイトw´の更新を行う。また、1フレームから、1回のチャネル推定値を得る。
上述した実施例では、1つの複素ウエイトに対して、3回の複素ウエイトの更新を行った後、他の複素ウエイトの更新を行う場合について説明したが、1つの複素ウエイトあたりの更新回数は任意の回数としてもよい。
また、上述した実施例では、1フレームから、1回のチャネル推定値を得る場合について説明したが、1フレーム内に、より多くのパイロット信号を挿入できる場合には、例えば、w´の複素ウエイトの決定を1フレーム内で行うようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施例にかかる受信機について、図8を参照して説明する。
上述した実施例では、逐次的に複素ウエイトを更新する方法について説明した。しかし、この方法では、複素ウエイトを収束させるために、比較的時間を必要とする。そこで、本実施例にかかる受信機では、各アンテナ間のチャネル推定を行うために、各アンテナにスイッチを設け、一部のスイッチを一定時間適切なタイミングでOFFにすることにより、1個のRFフロントエンドに対して、1アンテナの受信信号が入力されるようにする。
本実施例にかかる受信機100は、複数のアンテナ(第1〜第4アンテナ)102と、各アンテナ(第1〜第4アンテナ)と接続されたスイッチ制御部110と、第1アンテナおよび第3アンテナと接続されたスイッチ109および109と、スイッチ109および109と接続された加算部104および104と、第2アンテナおよび第4アンテナと接続されたスイッチ109および109と、スイッチ109および109と接続された分岐部108および108と、分岐部108および加算部104と接続された乗算部103と、分岐部108および加算部104と接続された乗算部103と、分岐部108および加算部104と接続された乗算部103と、分岐部108および加算部104と接続された乗算部103と、加算部104および104と接続されたRFフロントエンド105および105と、RFフロントエンド105および105とそれぞれ接続されたウエイト制御部106および信号検出モジュール107と、ウエイト制御部106と接続されたウエイト記憶部111と、ウエイト制御部106、ウエイト記憶部111および信号検出モジュール107と接続された合成後チャネル算出部112とを備える。ウエイト制御部106は、乗算部103、103、103および103と接続される。また、スイッチ制御部110は、スイッチ109から109を制御する。
本実施例では、第1アンテナと第3アンテナとを第1グループとし、第2アンテナと第4アンテナとを第2グループとする場合について説明する。
スイッチ制御部110は、各アンテナ間のチャネル推定を行う場合に、例えば、スイッチ109および109を一定時間OFFにする。この場合、スイッチ109および109はONである。また、この場合、各乗算部103〜103に入力されるウエイトは1である。このようにすることによりRFフロントエンド105および105には、第2グループすなわち、第2アンテナおよび第4アンテナの受信信号のみが入力される。
RFフロントエンド105および105で生成したベースバンド信号は、それぞれウエイト制御部106および信号検出モジュール107に入力される。ウエイト制御部106では、入力信号に基づき複素ウエイトの算出および各送受信アンテナ間のチャネル推定を行い、算出された複素ウエイトをウエイト記憶部111に入力し、各送受信アンテナ間のチャネル推定値を合成後チャネル算出部112に入力する。ここで、ウエイト制御部106を加算部104、104と接続し、加算部104、104の出力信号に基づいて、複素ウエイトの算出および各送受信アンテナ間のチャネル推定を行うようにしてもよい。また、前のフレームのウエイトに基づいて、チャネル推定値が求められた場合には、そのチャネル推定値をウエイトで割ることにより、ウエイトの乗算されていないチャネル推定値を求めることができる。
次に、スイッチ109および109を一定時間OFFにする。この場合、スイッチ109および109はONである。また、この場合、各乗算部103〜103に入力されるウエイトは1である。このようにすることによりRFフロントエンド105および105には、第1グループすなわち、第1アンテナおよび第3アンテナの受信信号のみが入力される。RFフロントエンド105および105で生成したベースバンド信号は、それぞれウエイト制御部106および信号検出モジュール107に入力される。ウエイト制御部106では、入力信号に基づき複素ウエイトの算出および各送受信アンテナ間のチャネル推定を行い、算出された複素ウエイトをウエイト記憶部111に入力し、各送受信アンテナ間のチャネル推定値を合成後チャネル算出部112に入力する。ここで、ウエイト制御部106を加算部104、104と接続し、加算部104、104の出力信号に基づいて、複素ウエイトの算出および各送受信アンテナ間のチャネル推定を行うようにしてもよい。また、前のフレームのウエイトに基づいて、チャネル推定値が求められた場合には、そのチャネル推定値をウエイトで割ることにより、ウエイトの乗算されていないチャネル推定値を求めることができる。
次に、合成後チャネル算出部112は、ウエイト記憶部111に記憶されている複素ウエイトおよび入力信号に基づいて、合成後のチャネル推定値を算出し、算出した合成後のチャネル推定値を信号検出モジュール107に入力する。信号検出モジュール107では、入力信号に基づき信号検出を行う。
このようにすることにより、各送受信アンテナ間のチャネル推定を行うことができる。
また、全アンテナのチャネル推定用のパイロット信号が挿入されたフレームを受信する場合に、パイロット信号の挿入位置に基づいて、RFフロントエンドに対して、1アンテナからの受信信号が入力されるように制御するようにしてもよい。このようにすることにより、全送受信アンテナ間のチャネルを推定することができる。
さらに、送受信状況に基づいて、スイッチをオフにするタイミングを決定するようにしてもよい。このようにすることにより、各送受信アンテナのチャネル推定を別々に行うことができる。
本実施例では、4本のアンテナを備える受信機について説明したが、4本以上のアンテナを備える場合でも、各時点で1RF出力に1本のアンテナの受信信号が入力されるようにすることができる。ただし、加算部、分岐部の構成によっては、グループ数が2より多く必要になる場合もある。この際に、スイッチにより選択されない受信アンテナに関しては、これらのアンテナからの反射の影響を考慮し、終端することが好ましい。
また、本実施例では、各送受信アンテナのチャネル推定を別々に行う必要があることから、必要なパイロット信号数も増加する。
具体的なフレーム構成について、図9を参照して説明する。
合成後のチャネル推定値用のパイロット信号を挿入しておくことも可能であるが、パイロット信号の挿入損が多くなってしまう。そこで、第1グループと第2グループのパイロット信号及び、データ部に適用される複素ウエイトから、合成後のチャネル推定値を求める。このようにすることにより、全送受信アンテナ間のチャネルを推定することが可能になるため、予め複素ウエイトの候補を複数用意しておき、これらの複素ウエイトに対して、合成後のチャネルキャパシティを計算し、最も容量の大きくなる複素ウエイトを使用するようにする。
複素ウエイトの候補としては、例えば、w=aexp(jθ)として、a、θを複数通り用意すればよい。
また、位相回転量については、位相回転量の候補数がNθ個の場合θ=2π×(n/Nθ)(nは、1,2,・・・,Nθ)とすることが好ましい。
次に、本発明の第3の実施例にかかる受信機について、図10を参照して説明する。
上述した実施例においては、4本のアンテナで受信した場合に2RF出力を得る受信機について説明した。
本実施例にかかる受信機は3本のアンテナを備え、3本のアンテナで受信した場合に、2RF出力を得る。本実施例にかかる受信機100は、複数のアンテナ(第1〜第3アンテナ)102と、第1アンテナおよび第3アンテナと接続された加算部104および104と、第2アンテナと接続された分岐部108と、分岐部108および加算部104と接続された乗算部103と、分岐部108および加算部104と接続された乗算部103と、加算部104および104と接続されたRFフロントエンド105および105と、RFフロントエンド105および105とそれぞれ接続されたウエイト制御部106および信号検出モジュール107とを備える。ウエイト制御部106は、乗算部103、103と接続される。
初めに、第2アンテナにより受信された信号は、分岐部108において2分岐され、分岐された信号は乗算部103および103に入力される。乗算部103および103は、各々分岐された後の受信信号に対して、複素ウエイトを乗算する。
乗算部103で複素ウエイトが乗算された信号は加算部104に入力され、乗算部103で複素ウエイトが乗算された信号は加算部104に入力される。すなわち、加算部104には、第1アンテナで受信された信号および第2アンテナで受信され複素ウエイトが乗算された信号が入力され、加算部104には、第3アンテナで受信された信号および第2アンテナで受信され複素ウエイトが乗算された信号が入力される。
加算部104および104では、入力された信号が加算され、加算された信号はRFフロントエンド105および105に入力される。以下の動作は上述した実施例と同様である。
この場合、ウエイト制御部106が適応的に制御するのは、2つの係数のうち、どちらか一方としてもよく、他の複素係数は一定値としてもよい。ここで、ウエイト制御部106を加算部104、104と接続し、加算部104、104の出力信号に基づいて、複素ウエイトの算出を行うようにしてもよい。
また、上述した実施例では分岐後に複素係数の乗算を行う受信機について説明したが、分岐前に複素係数の乗算を行う構成としてもよい。この分岐前に複素係数の乗算行う受信機100は、図11に示すように、複数のアンテナ(第1〜第3アンテナ)102と、第1アンテナおよび第3アンテナと接続された加算部104および104と、第2アンテナと接続された乗算部103と、乗算部103、加算部104および加算部104と接続された分岐部108と、加算部104および104と接続されたRFフロントエンド105および105と、RFフロントエンド105および105とそれぞれ接続されたウエイト制御部106および信号検出モジュール107とを備える。ウエイト制御部106は、乗算部103と接続される。
初めに、第2アンテナにより受信され、乗算部103において複素ウエイトが乗算された信号は、分岐部108において2分岐され、分岐された信号は加算部104および104に入力される。
加算部104は、第1アンテナで受信された信号と、第2アンテナで受信され複素ウエイトが乗算された信号とを加算し、加算部104は、第3アンテナで受信された信号と第2アンテナで受信され複素ウエイトが乗算された信号とを加算する。加算部104および104において加算された信号はRFフロントエンド105および105に入力される。以下の動作は上述した実施例と同様である。
このようにすることにより、複素ウエイト数を1にすることができるため制御を容易にすることが可能となる。ここで、分岐後の信号に対して固定の複素ウエイトを乗算するようにしてもよい。また、ウエイト制御部106を加算部104、104と接続し、加算部104、104の出力信号に基づいて、複素ウエイトの算出を行うようにしてもよい。
次に、本発明の第4の実施例にかかる受信機について、図12を参照して説明する。
上述した実施例では、4本のアンテナあるいは3本のアンテナで受信した場合に、2RF出力を生成する受信機について説明した。
本実施例にかかる受信機は、M本のアンテナで受信し、M´(<M)(M、M´はM>1、M´>0の整数)のRF出力を得るものである。
本実施例にかかる送信機100は、複数のアンテナ(第1〜第Mアンテナ)102と、各アンテナ(第1アンテナ〜第Mアンテナ)とそれぞれ接続された分岐部108〜108と、分岐部108〜108と接続された受信部115〜115M´と、各受信部115〜115M´と接続されたRFフロントエンド105〜105M´とを備える。
受信部115〜115M´について、例として受信部115について説明する。受信部115は、各分岐部108〜108とそれぞれ接続された乗算部103〜103と、乗算部103〜103と接続された加算部104とを備える。加算部104はRFフロントエンド105と接続される。また各乗算部103〜103にはそれぞれ複素ウエイトw11〜w1Mが入力される。ここでは、RFフロントエンド以下の構成は省略する。
第1〜第Mアンテナで受信された信号は、アンテナ毎に備えられた分岐部108〜108に入力される。各分岐部108〜108は、入力された信号をM´(<M)に分岐し、各分岐信号を受信部115〜115M´に入力する。
各受信部115〜115M´は、各アンテナに対応する分岐信号毎に乗算部103〜103において複素ウエイトを乗算し、加算部104に入力する。加算部104は、入力された信号を加算し、RFフロントエンド105に入力する。
本実施例において、対応するアンテナと、RF段出力間に、結線がないことは、複素係数=0と等価であり、また、複数の複素ウエイトが同じ変数となることは、分岐部前に重み付けを行った場合と等価になる。
このようにすることにより、複数のアンテナで受信し、アンテナ数より少ないRF出力を得ることができる。
次に、本発明の第5の実施例にかかる受信機について説明する。
本実施例にかかる受信機は、上述した実施例と同様の構成であるため、その説明を省略する。
TDMA(Time Division Multiple Access)により通信を行っている場合、下り通信においては、基地局が他のユーザに伝送したパイロット信号を利用することで、パイロット信号を増やすなどのフレームフォーマットを変更することなく、受信機は複素ウエイトを決定することができる。
本実施例にかかる受信機が受信するフレームフォーマットについて、図13を参照して説明する。ここでは、送信機が第1のユーザから第3のユーザに対して順番に伝送を行っているものとする。チャネル推定、複素ウエイトの決定処理に関しては、第1のユーザについてのみ示す。
第1のユーザは、他ユーザ宛に伝送されたパイロット信号、例えば第2のユーザ宛に伝送されたパイロット信号を用いて、第1グループ及び第2グループのチャネル推定を行う。このようにして決定されたチャネル推定値から、上述した実施例で示した方法を用いて複素ウエイトを決定し、その複素ウエイトを、次フレームを受信した場合に適用する。
また、本実施例では、TDMAへの適用例を示したが、CDMA(Code Division Multiple Access)によりユーザの多重が行われている場合も同様に、共通のパイロット信号を使用するあるいは、他ユーザ向けに送信されたパイロット信号を利用することにより、複素ウエイトを決定し、その複素ウエイトを、次フレームを受信する場合に適用できる。
次に、本発明の第6の実施例にかかる送信機について説明する。
本実施例にかかる送信機について説明する前に、送信機が送信するフレームの構成について説明する。フレーム構成は、図14に示すように、通常のフレームに、第1アンテナに関するパイロット信号、第2アンテナに関するパイロット信号、第3アンテナに関するパイロット信号を挿入することにより構成される。このようにすることにより、受信機は各送信アンテナからのチャネルを個別に求めることができる。
このようにして求められたチャネル推定値から、最適な複素ウエイトの決定を行い(複素ウエイト決定法については、上述した実施例と同様である)この決定された複素ウエイトを送信機にフィードバックする。送信機は、フィードバックされた複素ウエイト情報に基づいて複素ウエイトの設定を行う。
本実施例にかかる送信機200は、図15に示すように、複数のアンテナ(第1〜第3アンテナ)202と、第1アンテナおよび第3アンテナと接続された分岐部208および208と、第2アンテナと接続された乗算部203と、分岐部208、208および乗算部203と接続された加算部204と、分岐部208および208と接続されたRFフロントエンド205および205と、RFフロントエンド205および205と接続された信号生成部213と、フィードバック(FB)チャネルが入力され、乗算部203と接続されたウエイト制御部206とを備える。
信号生成部213で生成した信号はRFフロントエンド205および205に入力され、無線信号に変換された後、分岐部208および208に入力される。分岐部208および208は入力信号を2分岐し、分岐部208は入力信号を第1アンテナおよび加算部204に分岐し、分岐部208は入力信号を第3アンテナおよび加算部204に分岐する。加算部204は入力信号を加算し、乗算部203に入力する。乗算部203は入力信号に複素ウエイトを乗算し、第2アンテナに入力する。この場合、ウエイト制御部206は受信機からフィードバックされた複素ウエイト情報に基づいて複素ウエイトを設定する。第1〜第3アンテナは入力信号を送信する。空間分割多重伝送では、一般にストリーム数分の送信アンテナしか用いない。このため、送信アンテナ数がストリーム数よりも多い場合に、残りのアンテナを利用することによりキャパシティを向上させることができる。
本実施例にかかる送信機においても、TDMAの下り通信においては、他のユーザに送信するパイロット信号を利用することで、各グループのアンテナにおける個別のチャネル推定を行うためのパイロット信号の挿入を省略してもよい。
次に、本発明の第7の実施例にかかる受信機について説明する。
上述した実施例では、チャネルの変動に追随してウエイトを制御する方法について示したが、これらのウエイトは早ければ次の1フレームに適用される。しかし、実際はRF回路上で処理する場合、ベースバンド処理に比べてウエイト調整に時間を要する場合がある。特に端末の高速移動時などチャネルの変動が急激になった場合や、最適なウエイトの決定に逐次的な制御を用いた場合に、ウエイトの制御を行ってもチャネルが、チャネルの観測時点からウエイト適用時点の間に大幅に変化している可能性があり、場合によっては制御により通信路容量が劣化してしまう可能性もある。このような場合にはウエイトを特定の一定値に固定した方がよい。
そこで、チャネルの変動に応じた制御により通信路容量が改善する場合は上述した実施例に示したようなウエイトの制御を行い、制御しても特性が劣化してしまう場合はウエイトを一定値に固定する。チャネルの変動に追随した制御の可否は次のような受信信号の変動量を判定する機構を備えることによって判定する。
本実施例にかかる受信機100は、図16に示すように、上述した実施例、例えば図5を参照して説明した受信機100に、ウエイト制御部106に接続された受信信号変動量判定部114を備えたものである。
受信信号変動量判定部114は、あるフレームのパイロットで観測されるチャネル行列H(k)と一定時間離したフレームのパイロットで観測されるチャネル行列H(k+x)から行列の各成分の|H(k)−H(k+x)|/|H(k)|を観測する。ここで、|H(k)−H(k+x)|は、Hの要素に対して、H(k)−H(k+x)のノルムをとったものであり、|H(k)|はHの要素に対して、H(k)のノルムをとったものである。すなわち、Hの各ノルムに対して相対誤差を計算する。各要素があらかじめ設定した|H(k)−H(k+x)|/|H(k)|の閾値を超えた場合、ウエイトを一定値に固定し、超えない限りは上記ウエイトの制御方法にしたがい制御を行う。
ウエイトを固定する場合の一定値の決定方法について説明する。
あらかじめ各アンテナが有する指向性パターン、すなわち端末にアンテナを実装した段階で実現される指向性パターンとアンテナ設置位置に基づき、RF合成するアンテナ群(2本以上)の合成した指向性パターンを無指向性に近い指向性とするため、振幅偏差が最小となるように位相利得調整量を決定する。
例えば、水平偏波受信用にダイポールアンテナを横にして用いた場合、1本のアンテナが有する指向性パターンは図17(a)のようになる。そこで、2本のダイポールアンテナを図17(b)のように配置し、位相差を180°付けて合成することで、図17(c)に示す指向性パターンが得られる。このような指向性とすることで、到来波が任意の方位から来た場合でもほぼ同等のアンテナ利得を確保することができる。
本実施例ではアンテナをダイポールアンテナとして筐体に実装しない場合について示したが、筐体に実装した場合も同様にウエイトを決定することが可能である。また、ダイポールアンテナに限らずマイクロストリップアンテナや逆Fアンテナ等の他のアンテナについても同様にあらかじめウエイトを決定することにより、適用可能である。
次に、制御できるウエイトとして限られたパターンを用意した場合、ウエイトを固定する場合の一定値の決定方法として、今まで制御に用いられたウエイトの中から頻度が最も高いウエイトに固定する方法について説明する。
この場合、図18に示すように、図5を参照して説明した受信機100に、ウエイト制御部106に接続された受信信号変動量判定部114およびウエイト記憶部115を備えたものである。
ウエイト記憶部115は、今まで制御に用いられてきた各複素ウエイトの頻度を記憶する。受信信号変動量判定部114は、ウエイトを一定値に固定することを決定した際にウエイト記憶部115に記録されたウエイトの中で頻度が最も高いものを選択する。これは、各アンテナの有する指向性が全て無指向性アンテナである場合、記録された各ウエイトの頻度が一様になる可能性があるが、各アンテナがそれぞれ偏った指向性を有する場合には、ウエイトにも一定の偏りが生じるため有効である。
次に、本発明の第8の実施例にかかる無線通信システムについて説明する。
本実施例にかかる無線通信システムは、上述した実施例にかかる受信機および送信機を備える。
このようにすることにより、受信機において、チャネル容量を限定することなく、受信アンテナ数より少ないRF出力を得ることができる。また、送信機において、空間分割多重伝送では、一般にストリーム数分の送信アンテナしか用いない。このため、送信アンテナ数がストリーム数よりも多い場合に、残りのアンテナを利用することによりキャパシティを向上させることができる。
本発明を用いることにより、チャネル容量を大きくすることが可能な、M個の受信信号から、M´(<M)のRF出力、すなわち受信アンテナ数より少ないRF出力を得ることが可能になる。
本発明の実施例によれば、1つの受信アンテナから受信された信号を分岐し、各々複素ウエイトを乗算した後、複数のアンテナの受信信号に対して加算する。このような構成とすることで、RF出力の生成法の自由度を増やし、特性の改善を図ることができる。
本発明にかかる無線通信システム、受信機及び送信機並びに送信制御方法は、送受信機に複数のアンテナを備える、多入力多出力(Multiple Input Multiple Output : MIMO)方式の無線通信システムに適用できる。
受信機の部分ブロック図である。 MIMOチャネル信号伝送を説明するための説明図である。 受信機の部分ブロック図である。 受信機の部分ブロック図である。 本発明の一実施例にかかる受信機の部分ブロック図である。 ウエイトの制御方法を説明するための説明図である。 ウエイトの制御方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施例にかかる受信機の部分ブロック図である。 フレーム構成を説明するための構成図である。 本発明の一実施例にかかる受信機の部分ブロック図である。 本発明の一実施例にかかる受信機の部分ブロック図である。 本発明の一実施例にかかる受信機の部分ブロック図である。 フレーム構成を説明するための構成図である。 フレーム構成を説明するための構成図である。 本発明の一実施例にかかる送信機の部分ブロック図である。 本発明の一実施例にかかる受信機の部分ブロック図である。 位相利得調整量の決定方法を説明するための説明図である。 本発明の一実施例にかかる受信機の部分ブロック図である。
符号の説明
1、100 受信機
200 送信機

Claims (15)

  1. 複数のアンテナ;
    前記複数のアンテナのうち、一部のアンテナで受信された受信信号を分岐する分岐手段;
    分岐された各信号に対して、複素ウエイトを乗算するウエイト乗算手段;
    受信信号と前記ウエイト乗算手段の出力信号とを加算する加算手段;
    前記加算手段の出力信号に基づいて、前記受信信号に対して、チャネルのキャパシティが最大となるように複素ウエイトを制御するウエイト制御手段;
    前記加算手段の出力信号に基づいて、ベースバンド信号を生成するRFフロントエンド;
    を備えることを特徴とする受信機。
  2. 複数のアンテナ;
    前記複数のアンテナのうち、一部のアンテナで受信された受信信号に対して、複素ウエイトを乗算するウエイト乗算手段;
    前記複素ウエイトが乗算された信号を分岐する分岐手段;
    受信信号と前記分岐手段の出力とを加算する加算手段;
    前記加算手段の出力信号に基づいて、前記受信信号に対して、チャネルのキャパシティが最大となるように複素ウエイトを制御するウエイト制御手段;
    前記加算手段の出力信号に基づいて、ベースバンド信号を生成するRFフロントエンド;
    を備えることを特徴とする受信機。
  3. 請求項1または2に記載の受信機において:
    チャネルの変動量を観測するチャネル変動量観測手段;
    を備え、
    前記ウエイト制御手段は、前記変動量に基づいて、複素ウエイトを制御することを特徴とする受信機。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の受信機において:
    前記複素ウエイトが乗算された受信信号に基づいて、チャネル推定を行うチャネル推定手段;
    を備え、
    前記ウエイト制御手段は、逐次的に複素ウエイトを決定することを特徴とする受信機。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の受信機において:
    各アンテナに備えられ、各アンテナの入力を切替える複数のスイッチ;
    前記複数のスイッチのオン/オフを切替えるスイッチ制御手段;
    を備え、
    前記スイッチ制御手段は、前記RFフロントエンドに、1アンテナで受信された信号が入力されるように制御することを特徴とする受信機。
  6. 請求項5に記載の受信機において:
    前記ウエイト制御手段は、各アンテナで受信された信号に基づいて、複素ウエイトを決定することを特徴とする受信機。
  7. 請求項5または6に記載の受信機において:
    前記スイッチ制御手段は、全アンテナのチャネル推定用のパイロット信号が挿入されたフレームを受信する場合に、前記パイロット信号の挿入位置に基づいて、RFフロントエンドに対して、1アンテナからの受信信号が入力されるように制御することを特徴とする受信機。
  8. 請求項5ないし7のいずれか1項に記載の受信機において:
    前記スイッチ制御手段は、送受信状況に基づいて、スイッチをオフにするタイミングを決定することを特徴とする受信機。
  9. 複数のアンテナ;
    送信信号を生成する送信信号生成手段;
    前記送信信号生成手段の出力信号に基づいて、RF送信信号を生成するRFフロントエンド;
    前記RF送信信号を分岐する分岐手段;
    前記分岐手段からの出力に対して、複素ウエイトを乗算するウエイト乗算手段;
    前記ウエイト制御手段からの出力を加算する加算手段;
    受信機からのフィードバック信号に基づいて、前記複素ウエイトを決定するウエイト制御手段;
    を備えることを特徴とする送信機。
  10. 複数のアンテナ;
    送信信号を生成する送信信号生成手段;
    前記送信信号生成手段の出力信号に基づいて、RF送信信号を生成するRFフロントエンド;
    前記RF送信信号を分岐する分岐手段;
    前記分岐手段の出力を加算する加算手段;
    前記加算手段の出力に対して、複素ウエイトを乗算するウエイト乗算手段;
    受信機からのフィードバック信号に基づいて、前記複素ウエイトを決定するウエイト制御手段;
    を備えることを特徴とする送信機。
  11. 請求項1および2の少なくとも一方に記載の受信機;
    請求項9および10の少なくとも一方に記載の送信機;
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  12. 複数のアンテナのうち、一部のアンテナで受信された受信信号を分岐するステップ;
    分岐された各信号に対して複素ウエイトを乗算するステップ;
    受信信号と、前記複素ウエイトが乗算された信号とを加算し、加算信号を生成するステップ;
    前記加算信号に基づいて、前記受信信号に対して、チャネルのキャパシティが最大となるように複素ウエイトを制御するステップ;
    前記加算信号に基づいて、ベースバンド信号を生成するステップ;
    を有することを特徴とする受信方法。
  13. 複数のアンテナのうち、一部のアンテナで受信された受信信号に対して、複素ウエイトを乗算するステップ;
    前記複素ウエイトが乗算された信号を分岐するステップ;
    受信信号と、前記分岐された信号とを加算し、加算信号を生成するステップ;
    前記加算信号に基づいて、前記受信信号に対して、チャネルのキャパシティが最大となるように複素ウエイトを制御するステップ;
    前記加算信号に基づいて、ベースバンド信号を生成するステップ;
    を有することを特徴とする受信方法。
  14. 請求項12または13に記載の受信方法において:
    前記複素ウエイトを制御するステップは、
    前記複素ウエイトを変化させた場合のチャネル変化量を計測するステップ;
    チャネル容量を算出するステップ;
    前記チャネル容量に基づいて、複素ウエイトを更新するステップ;
    を有することを特徴とする受信方法。
  15. 請求項14に記載の受信方法において:
    1複素ウエイトあたりの更新回数を決定するステップ;
    を有することを特徴とする受信方法。
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