JP2005318104A - 無線通信装置およびアンテナ選択方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 受信品質の劣化および他装置への干渉の増大を抑制しつつ、通信状態が良好なアンテナを精度良く選択すること。
【解決手段】 無線受信部110は、受信信号に対して無線受信処理を行い、ベースバンド処理部120および瞬時レベル測定部160へ出力する。タイミング制御部130は、無線受信部110から位相ロック完了の旨が通知されると、瞬時レベル測定部160に対してレベル瞬時値の測定を開始するように指示する。アンテナ選択部150は、レベル瞬時値の測定結果から、通信状態が良好なアンテナを選択し、選択されたアンテナと無線受信部110とを接続するようにスイッチ100を切り替える。瞬時レベル測定部160は、無線受信部110から出力される信号のレベル瞬時値をリアルタイムに測定し、アンテナ選択部150へ出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】 無線受信部110は、受信信号に対して無線受信処理を行い、ベースバンド処理部120および瞬時レベル測定部160へ出力する。タイミング制御部130は、無線受信部110から位相ロック完了の旨が通知されると、瞬時レベル測定部160に対してレベル瞬時値の測定を開始するように指示する。アンテナ選択部150は、レベル瞬時値の測定結果から、通信状態が良好なアンテナを選択し、選択されたアンテナと無線受信部110とを接続するようにスイッチ100を切り替える。瞬時レベル測定部160は、無線受信部110から出力される信号のレベル瞬時値をリアルタイムに測定し、アンテナ選択部150へ出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線通信装置およびアンテナ選択方法に関し、特にダイバーシティ受信において用いられる無線通信装置およびアンテナ選択方法に関する。
従来の無線通信装置においては、ダイバーシティ受信を行うために、複数のアンテナが設けられることがある。これらのアンテナは、例えば互いに一定の距離をおいて配置されるため、各アンテナを介して受信される信号は、互いに異なる伝搬路を伝送されたものと見なすことができる。このため、各アンテナから同時に受信された信号を合成する合成ダイバーシティや、通信状態が最も良好なアンテナのみを用いて信号を受信する選択ダイバーシティなどを行うことによって、伝搬路における雑音や干渉の影響を低減することができる。
上述のように、選択ダイバーシティでは、通信状態が最も良好なアンテナが選択される。具体的には、通信状態が最も良好なアンテナとして、受信レベルが最も高いアンテナが選択される。このアンテナ選択のため、例えば特許文献1においては、自装置とは無関係のスロットにおいて伝送されている信号を利用して、複数のアンテナのRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度)を比較し、RSSIが最も大きいアンテナを選択する技術が開示されている。
このようにRSSIが最も大きいアンテナを選択し、以後、選択されたアンテナを使用して信号を送受信することにより、通信性能の向上を図ることができる。
特許第2719575号公報
しかしながら、例えばCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式のように自装置と無関係のスロットが存在せず、送受信が連続かつ同時に行われる通信システムにおいては、通信中にアンテナ選択を行っていると、受信品質劣化や他装置に対する干渉の増大を招くという問題がある。
以下、この問題について、具体的に説明する。
例えばW−CDMA(Wideband-CDMA)方式の場合、RSSI測定、AGC(Auto Gain Control:自動利得制御)制御、送信パワ制御(インナーループ型送信パワ制御)では、いずれも1スロット(=667μs)を単位としたベースバンド処理が行われる。また、AGC制御では、1スロットごとに測定されたRSSIがさらに平均化された後に、増幅器のゲインが決定されるため、受信レベル変動があった際にゲインが収束するまでには時間を要する。
このような制御下において、上述したようなRSSI測定によるアンテナ選択を行う場合、受信レベルが極端に低いアンテナがあると、このアンテナのRSSI測定時にはAGC制御によるゲイン増加が間に合わないため、ゲインが低い間の受信データがスロット単位で欠落してしまい、結果として受信品質が劣化する。
また、反対に受信レベルが極端に高いアンテナがあると、このアンテナのRSSI測定時にはAGC制御によるゲイン低下が間に合わないため、受信レベルがRSSIの測定回路などのダイナミックレンジを超えてしまい、誤判定が生じることがある。結果として、RSSI測定の精度が劣化し、通信状態が良好なアンテナ選択を行うことができない。
すなわち、無線通信装置は、アンテナ選択時に複数のアンテナすべてについて、各アンテナから受信される最初の1スロット分の信号のRSSIを測定するが、一方で、増幅器のゲインの調整にも少なくとも1スロット分の信号を受信する必要がある。したがって、RSSI測定時には、増幅器のゲイン調整が間に合わず、RSSI測定時に受信されたスロットのデータの欠落やRSSI測定の精度の劣化が生じる。
さらに、正確にRSSIが高いアンテナが選択された場合においても、AGC制御によってゲインが収束するまでは受信信号が歪み、受信品質が劣化する。そして、アンテナが切り替えられた場合には、送信側においてもアンテナ選択前より通信状態が良好なアンテナから信号が送信されることになるため、送信パワ制御によって送信パワが収束するまでの間は、必要以上に高い送信パワで信号を送信することになり、他装置に対する干渉の増大を招く。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、受信品質の劣化および他装置への干渉の増大を抑制しつつ、通信状態が良好なアンテナを精度良く選択することができる無線通信装置およびアンテナ選択方法を提供することを目的とする。
本発明の無線通信装置は、複数のアンテナを切り替えながら信号を受信する受信手段と、受信信号を可変のゲインによって増幅する増幅手段と、増幅されたアンテナごとの受信信号のレベル瞬時値を測定する測定手段と、測定されたレベル瞬時値に基づいていずれか1つのアンテナを選択する選択手段と、を有する構成を採る。
この構成によれば、アンテナごとの受信信号を増幅し、増幅後の受信信号のレベル瞬時値に基づいて1つのアンテナを選択するため、例えばスロットなどの単位時間分の信号を用いるよりもアンテナ選択の動作を短時間で行うことができるとともに、アンテナ変更に伴う受信レベルの変動に対応したゲインや送信パワの調整を迅速に行うことができ、受信品質の劣化および他装置への干渉の増大を抑制しつつ、通信状態が良好なアンテナを精度良く選択することができる。
本発明の無線通信装置は、前記選択手段は、所定時間内に測定されたレベル瞬時値を平均して得られるアンテナごとのレベル測定値を比較し、レベル測定値が最も大きいアンテナを選択する構成を採る。
この構成によれば、レベル瞬時値を平均して得られるレベル測定値が最も大きいアンテナを選択するため、瞬間的なレベルの変動の影響を排除して通信状態が最も良好なアンテナを確実に選択することができる。
本発明の無線通信装置は、前記受信手段は、受信信号の周波数を変換するための発振器を含み、前記発振器と受信信号の位相を対応させる位相ロックを実行し、前記測定手段は、位相ロックが完了するタイミングでレベル瞬時値の測定を開始する構成を採る。
この構成によれば、位相ロック完了と同時にレベル瞬時値の測定を開始するため、電源投入時や間欠受信時などにおいて、信号受信の前処理を行う準備時間中にアンテナの選択を行うことができ、信号の受信開始時には通信状態が良好なアンテナを選択しておくことができる。
本発明の無線通信装置は、前記選択手段は、第1のアンテナに対応する第1のレベル測定値が前記測定手段のダイナミックレンジ内に収まっているか否かを判定し、ダイナミックレンジ内に収まっている場合は、第1のレベル測定値と第2のアンテナに対応する第2のレベル測定値とを比較して大きい方のアンテナを選択し、ダイナミックレンジ内に収まっていない場合は、前記増幅手段のゲインを第1のレベル測定値がダイナミックレンジ内に収まるように変更し、ゲイン変更後に得られる第1のレベル測定値と第2のレベル測定値とを比較して大きい方のアンテナを選択する構成を採る。
本発明の無線通信装置は、前記増幅手段は、第1のゲインによって第1のアンテナの受信信号を増幅し、前記選択手段は、第1のゲインによって増幅された第1のアンテナの受信信号のレベル測定値が前記測定手段のダイナミックレンジ内に収まっているか否かを判定し、ダイナミックレンジの上限以上である場合は、前記増幅手段のゲインを第1のゲインよりも低いゲインに変更し、ダイナミックレンジの下限以下である場合は、前記増幅手段のゲインを第1のゲインよりも高いゲインに変更し、変更後のゲインによってそれぞれ増幅された第1のアンテナの受信信号のレベル測定値と第2のアンテナの受信信号のレベル測定値とを比較して大きい方のアンテナを選択する構成を採る。
これらの構成によれば、1つのアンテナに対応するレベル測定値がレベル瞬時値の測定回路のダイナミックレンジ内に収まるように増幅器のゲインを変更し、ゲイン変更後に改めて得られるアンテナごとのレベル測定値を比較し、レベル測定値が大きいアンテナを選択するため、少なくとも1つのアンテナのレベル測定値は正確なものとなって比較結果の信頼度が向上するとともに、レベル瞬時値の測定回路のダイナミックレンジが狭くても精度良くアンテナを選択することができる。
本発明の無線通信装置は、前記増幅手段は、前記選択手段によって選択されたアンテナの受信信号の増幅後の強度が所望の値に収束するようにゲインを制御する制御手段、を含み、前記測定手段は、前記制御手段によって制御される前記増幅手段のゲインを監視する監視部、を有し、ゲインが所定の閾値以上になったタイミングでレベル瞬時値の測定を開始する構成を採る。
この構成によれば、AGC(Auto Gain Control)制御によって変更されるゲインが所定の閾値以上になるとレベル瞬時値の測定を開始するため、連続送受信時などにおいて、使用中のアンテナの受信信号強度が低下した場合にアンテナの選択を行うことになり、必要最小限の頻度でアンテナ選択を行って、アンテナ選択による受信品質の劣化を最小限に抑制することができる。
本発明の無線通信装置は、前記測定手段は、前回のアンテナ選択から一定時間が経過したタイミングでレベル瞬時値の測定を開始する構成を採る。
この構成によれば、前回のアンテナ選択から一定時間が経過するとレベル瞬時値の測定を開始するため、連続送受信時などにおいて、常に通信状態が最も良好なアンテナを使用して信号の送受信を行うことができ、受信品質の向上を図ることができる。
本発明の無線通信装置は、前記選択手段は、アンテナ選択前とは異なるアンテナを選択する場合に、選択後のアンテナのレベル測定値を選択前のアンテナのレベル測定値を中心とした一定の範囲内に収めるための前記増幅手段のゲインとアンテナ選択前の前記増幅手段のゲインとの差をオフセットとして記憶し、前記増幅手段は、アンテナ選択後、記憶されたオフセット分だけゲインを低くする構成を採る。
この構成によれば、アンテナ選択によって異なるアンテナが使用されるようになる場合、新たに選択されたアンテナのレベル測定値に応じてゲインのオフセットを設定するため、アンテナを変更したことによる受信レベルの変動を迅速に補償することができる。
本発明の無線通信装置は、前記選択手段によって選択されたアンテナから送信する送信信号に対するゲインを制御する制御手段、をさらに有し、前記選択手段は、アンテナ選択前とは異なるアンテナを選択する場合に、選択後のアンテナのレベル測定値を選択前のアンテナのレベル測定値を中心とした一定の範囲内に収めるための前記増幅手段のゲインとアンテナ選択前の前記増幅手段のゲインとの差をオフセットとして記憶し、前記制御手段は、アンテナ選択後、記憶されたオフセットに対応する分だけ送信信号に対するゲインを低くする構成を採る。
この構成によれば、アンテナ選択によって異なるアンテナが使用されるようになる場合、新たに選択されたアンテナのレベル測定値に応じて送信信号に対するゲインのオフセットを設定するため、アンテナを変更したことによって送信パワが過剰に大きくなることを防止し、結果として、他装置への干渉の増大を抑制することができる。
本発明の無線通信装置は、前記増幅手段は、複数の離散的なゲインを保持し、いずれか1つのゲインを受信信号の増幅のためのゲインとして設定する設定部と、設定されたゲインで受信信号を増幅する増幅部と、を有する構成を採る。
この構成によれば、複数の離散的なゲインのうちいずれか1つを用いて受信信号を増幅するため、ゲインの変更を容易に行うことができ、ゲインを調整するのに要する時間を短縮することができる。
本発明のアンテナ選択方法は、複数のアンテナを切り替えながら信号を受信するステップと、受信信号を可変のゲインによって増幅するステップと、増幅されたアンテナごとの受信信号のレベル瞬時値を測定するステップと、測定されたレベル瞬時値に基づいていずれか1つのアンテナを選択するステップと、を有するようにした。
この方法によれば、アンテナごとの受信信号を増幅し、増幅後の受信信号のレベル瞬時値に基づいて1つのアンテナを選択するため、例えばスロットなどの単位時間分の信号を用いるよりもアンテナ選択の動作を短時間で行うことができるとともに、アンテナ変更に伴う受信レベルの変動に対応したゲインや送信パワの調整を迅速に行うことができ、受信品質の劣化および他装置への干渉の増大を抑制しつつ、通信状態が良好なアンテナを精度良く選択することができる。
本発明によれば、受信品質の劣化および他装置への干渉の増大を抑制しつつ、通信状態が良好なアンテナを精度良く選択することができる。
本発明の骨子は、受信レベルの瞬時値を測定し、受信レベルの瞬時値を用いてアンテナの選択および増幅器のゲインの設定を短時間で行うことである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1においては、電源投入時や間欠受信時におけるアンテナ選択について説明する。電源投入時や間欠受信時には、無線通信装置内の回路の電源がオフからオンに切り替わる動作を伴うため、電源がオンになった直後、所定の時間内に受信のための前処理が行われる。
本発明の実施の形態1においては、電源投入時や間欠受信時におけるアンテナ選択について説明する。電源投入時や間欠受信時には、無線通信装置内の回路の電源がオフからオンに切り替わる動作を伴うため、電源がオンになった直後、所定の時間内に受信のための前処理が行われる。
図1は、本実施の形態に係る無線通信装置の要部構成を示すブロック図である。図1に示す無線通信装置は、アンテナAN1、アンテナAN2、スイッチ100、周波数変換部112と増幅部114とを備える無線受信部110、A/D(Analog/Digital)変換部122と復号部124とRSSI(Received Signal Strength Indicator)測定部126とを備えるベースバンド処理部120、タイミング制御部130、ゲイン設定部140、アンテナ選択部150、および瞬時レベル測定部160を有している。なお、図1に示す無線通信装置においては、送信側の構成を省略している。また、本実施の形態においては、アンテナAN1およびアンテナAN2の2本のアンテナを切り替えてダイバーシティ受信を行う場合について説明するが、本発明はアンテナが3本以上の場合にも適用可能である。
スイッチ100は、アンテナ選択部150からの指示に従って切り替わり、アンテナAN1またはアンテナAN2によって受信された信号を無線受信部110へ出力する。
無線受信部110は、受信信号に対して無線受信処理を行い、ベースバンド処理部120および瞬時レベル測定部160へ出力する。
具体的には、周波数変換部112は、内蔵される図示しない発振器を用いて受信信号を復調し、ベースバンド信号に変換する。このとき、周波数変換部112は、受信信号と図示しない発振器との位相を対応させる処理(以下、「位相ロック」という)を行うが、位相ロックが完了するとタイミング制御部130へ位相ロック完了の旨を通知する。
増幅部114は、復調されたベースバンド信号をゲイン設定部140によって設定されたゲインで増幅する。増幅された信号は、ベースバンド処理部120および瞬時レベル測定部160へ出力される。なお、増幅部114は、一旦ゲインが設定されると、次にゲイン設定部140によってゲインが設定されるまでは、設定されたゲインを維持する。
なお、上述した各処理部を含む無線受信部110は、電源投入時および間欠受信時には、外部から制御信号が入力されることによって電源がオンになる。
ベースバンド処理部120は、無線受信部110から出力されるベースバンド信号に対してベースバンド処理を行う。
具体的には、A/D変換部122は、ベースバンド信号をA/D変換し、得られたデジタル信号を復号部124およびRSSI測定部126へ出力する。
復号部124は、デジタル信号を復号し、受信データを出力する。
RSSI測定部126は、デジタル信号を用いて、例えば1スロット分などの単位時間ごとにRSSIを測定する。そして、RSSI測定部126は、測定したRSSIが所望の値となるように、増幅部114におけるゲインを決定し、決定されたゲインを通知するためのAGC(Auto Gain Control)制御信号をゲイン設定部140へ出力する。具体的には、RSSI測定部126は、測定したRSSIが所望の値より大きければ、増幅部114のゲインを小さくする旨のAGC制御信号を出力し、測定したRSSIが所望の値より小さければ、増幅部114のゲインを大きくする旨のAGC制御信号を出力する。
タイミング制御部130は、周波数変換部112から位相ロック完了の旨が通知されると、瞬時レベル測定部160に対してアンテナ選択のためのレベル瞬時値の測定を開始するように指示する。
ゲイン設定部140は、増幅部114のゲインとしてあらかじめ複数の離散的な値を保持しており、RSSI測定部126から出力されるAGC制御信号およびアンテナ選択部150からの指示に基づいて、いずれかのゲインを増幅部114に設定する。
アンテナ選択部150は、瞬時レベル測定部160におけるレベル瞬時値の測定結果から、通信状態が良好なアンテナを選択し、選択されたアンテナと無線受信部110とを接続するようにスイッチ100を切り替える。アンテナ選択の動作については、後に詳述する。
瞬時レベル測定部160は、タイミング制御部130からの指示を受けて、無線受信部110から出力されるベースバンド信号のレベル瞬時値をリアルタイムに測定し、アンテナ選択部150へ出力する。ここで、レベル瞬時値とは、瞬時レベル測定部160に信号が入力される瞬間ごとの信号レベルである。
すなわち、瞬時レベル測定部160は、単位時間ごとのレベルを測定するRSSI測定部126などとは異なり、無線受信部110から出力された信号のレベルを常に測定しており、レベル瞬時値をアンテナ選択部150へ出力し続ける。また、瞬時レベル測定部160は、所定のダイナミックレンジを有しており、ダイナミックレンジ内では正確にレベル瞬時値を測定するが、ダイナミックレンジ外では測定精度が劣化する。
次いで、上記のように構成された無線通信装置のアンテナ選択動作について、図2に示すフロー図を参照して説明する。上述したように、本実施の形態においては、電源投入時および間欠受信時におけるアンテナ選択動作について説明する。
電源投入時および間欠受信時には、無線通信装置内の回路の電源がオフからオンに切り替わるため、信号をまったく受信していない状態から、アンテナを選択して自装置宛ての信号を受信し始めることになる。一般に、電源がオンになってから実際に信号を受信し始めるまでには、受信の前処理のために所定の準備時間が設けられている。本実施の形態においては、この準備時間の間にアンテナを選択する。なお、この準備時間においても自装置以外の他装置宛ての信号などは伝送されており、本実施の形態においては、この自装置宛て以外の信号を受信することにより、アンテナの選択を行う。
まず、電源がオンになると、制御信号によって無線受信部110内の各処理部が起動し、アンテナ選択動作が開始される。初期状態では、スイッチ100によって、アンテナAN1と無線受信部110とが接続されているものとする。
このため、アンテナAN1から受信された信号が周波数変換部112へ出力され、周波数変換部112によって受信信号のベースバンド信号への変換が行われる。このとき、周波数変換部112に内蔵される発振器と受信信号とが位相ロックすると、位相ロック完了の旨がタイミング制御部130へ通知される。タイミング制御部130へ位相ロック完了の旨が通知されると、タイミング制御部130によって、瞬時レベル測定部160によるレベル瞬時値の測定開始が指示される。
なお、位相ロック完了までの時間があらかじめ決定されている場合は、例えばタイマなどによって電源がオンになってから位相ロック完了までの時間をカウントし、位相ロック完了時間になると、瞬時レベル測定部160によるレベル瞬時値の測定が開始されるようにしても良い。
一方、ベースバンド信号は、増幅部114によって初期値のゲインで増幅され、ベースバンド処理部120および瞬時レベル測定部160へ出力される。
そして、瞬時レベル測定部160によって、レベル瞬時値がリアルタイムに測定され始め、アンテナ選択部150へ出力され始める。換言すれば、アンテナAN1のレベル瞬時値が測定され(ST1000)、アンテナ選択部150へ出力される。
レベル瞬時値は、アンテナ選択部150によって所定の測定時間にわたって蓄積されて平均化され、この測定時間におけるレベル測定値が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まっているか否かが判定される(ST1100)。ここで、レベル測定値を得るための測定時間は、アンテナ選択動作が受信の前処理のための準備時間内に完了するように決定されている。具体的には、1スロット(=667μs)よりも十分に短い50〜60μs程度に決定されている。
そして、アンテナAN1のレベル測定値が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まっていない場合、すなわち、アンテナAN1のレベル測定値が極端に高いかまたは低い場合は、その旨がゲイン設定部140へ通知される。そして、アンテナAN1のレベル測定値が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジの上限以上である場合は、ゲイン設定部140によって、増幅部114のゲインが1段階低い値に変更され、反対にダイナミックレンジの下限以下である低い場合は、増幅部114のゲインが1段階高い値に変更される(ST1300)。なお、ゲインの変更は、1段階ずつでなくても良い。
ゲイン変更後、瞬時レベル測定部160によって、再び無線受信部110から出力されたベースバンド信号のレベル瞬時値(アンテナAN1のレベル瞬時値)が測定され(ST1000)、アンテナ選択部150によって、アンテナAN1のレベル測定値が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まっているか否かが判定される(ST1100)。
この判定と増幅部114のゲインの変更は、アンテナAN1のレベル測定値が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まるようになるまで繰り返される。したがって、瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジが狭くても、増幅部114のゲインが変更されることにより、アンテナAN1のレベル測定値が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まるようになる。なお、あらかじめゲイン設定部140に保持されているゲインの範囲内ではアンテナAN1のレベル測定値がダイナミックレンジ内に収まらない場合は、その結果を記憶して処理を終了する。
そして、ST1100の判定の結果、アンテナAN1のレベル測定値が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まっている場合は、アンテナ選択部150によってスイッチ100が切り替えられ、アンテナAN2と無線受信部110とが接続されるようになる(ST1200)。
スイッチ100によって無線受信部110に接続されるアンテナがアンテナAN1からアンテナAN2へ切り替えられると、瞬時レベル測定部160によって、アンテナAN2のレベル瞬時値が測定され(ST1400)、アンテナ選択部150へ出力される。
本実施の形態においては、無線通信装置が2本のアンテナを有しているため、2本目のアンテナAN2に関しては、レベル測定値が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まっているか否かが判定されることなく、アンテナ選択部150によって、アンテナAN1のレベル測定値との大小が比較される(ST1500)。
ここで、アンテナAN2に関しては、レベル測定値が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まっていなくても、アンテナAN1のレベル測定値がダイナミックレンジ内に収まっているため、大小比較の結果は信頼できるものとなる。すなわち、例えばアンテナAN2のレベル測定値が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジより高ければ、ダイナミックレンジ内に収まるアンテナAN1のレベル測定値よりアンテナAN2のレベル測定値の方が高いと判断できる。
つまり、本実施の形態においては、アンテナAN1のレベル測定値がダイナミックレンジ内に収まるように増幅部114のゲインを変更し、このゲインを維持したままアンテナAN1およびアンテナAN2のレベル測定値の大小を比較するため、瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジが狭くても、レベル測定値の大小比較の信頼度を高めることができる。反対に、アンテナAN1およびアンテナAN2のレベル測定値がいずれも瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ外である場合は、上述したようにレベル瞬時値の測定精度が劣化するため、レベル測定値の大小比較の信頼度が低い。
そして、大小比較の結果、アンテナAN1のレベル測定値の方が大きければ、アンテナAN1の通信状態の方が良好であると判断され、アンテナ選択部150によって再度スイッチ100が切り替えられ、アンテナAN1によって信号が受信され始める(ST1600)。
一方、アンテナAN2のレベル測定値の方が大きければ、アンテナAN2の通信状態の方が良好であると判断され、アンテナ選択部150によってスイッチ100が切り替えられることなく、アンテナAN2によって信号が受信され始める(ST1700)。
このようにして、電源投入時または間欠受信時などの信号受信前の準備時間中に、一方のアンテナのレベル測定値が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まるように増幅部114のゲインを変更し、このゲインを維持したままアンテナAN1およびアンテナAN2のレベル瞬時値から得られるレベル測定値を比較し、よりレベル測定値が高いアンテナを選択する。
以後、選択されたアンテナを介して信号が受信され始めると、無線受信部110から出力されるベースバンド信号がA/D変換部122によってA/D変換され、スロットごとのRSSIがRSSI測定部126によって測定され、通常のAGC制御が行われる。すなわち、測定されたRSSIが所望の値となるように増幅部114におけるゲインが決定され、ゲインの増減を示すAGC制御信号がRSSI測定部126からゲイン設定部140へ出力され、ゲイン設定部140によって、AGC制御信号に従ったゲインが増幅部114に設定される。
また、受信信号は、復号部124によって復号され、受信データが得られる。
次に、本実施の形態に係るアンテナ選択動作の具体例について、図3および図4を参照して説明する。
図3は、本実施の形態に係るアンテナ選択動作のタイミングチャートの一例である。また、図4は、アンテナAN1およびアンテナAN2における受信レベルP1およびP2とアンテナ選択部150におけるレベル測定値との関係を示す図である。図4においては、ゲイン設定部140が増幅部114に設定するゲインとして保持しているゲイン1〜3ごとに、受信レベルとレベル測定値との関係を示している。これらのゲイン1〜3は、ゲイン1が最も小さく、ゲイン3が最も大きい。また、図4には、瞬時レベル測定部160が測定可能なレベル瞬時値の下限Th1と上限Th2とを縦軸上に示している。すなわち、下限Th1から上限Th2の範囲が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジとなる。
図3に示すように、まず、周波数変換部112における位相ロックが完了すると、時刻T1においてタイミング制御部130の指示により、レベル瞬時値の測定が開始される。このときには、スイッチ100は、アンテナAN1と無線受信部110とが接続されるようになっており、また、増幅部114のゲインの初期値として、ゲイン2が設定されているものとする。
そして、時刻T1から時刻T2まで、アンテナAN1のレベル瞬時値がアンテナ選択部150によって蓄積されて平均化されることにより、図4に示すように、アンテナAN1のレベル測定値Aが得られる。ここで、瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジは、下限Th1から上限Th2の間であるので、増幅部114のゲインをゲイン2とした場合のアンテナAN1のレベル測定値Aは、瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まらないことになる。
そこで、時刻T2において、アンテナ選択部150は、アンテナAN1のレベル測定値Aが瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まらない旨をゲイン設定部140へ通知し、ゲイン設定部140は、ゲイン2よりも小さいゲイン1を増幅部114に設定する。このときは、アンテナ選択部150は、スイッチ100を切り替えずに、アンテナAN1と無線受信部110とが接続されたままにする。
そして、時刻T2から時刻T3まで、再度アンテナAN1のレベル瞬時値がアンテナ選択部150によって蓄積されて平均化されることにより、図4に示すように、アンテナAN1のレベル測定値Bが得られる。レベル測定値Bは、瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まっている。
そこで、時刻T3において、アンテナ選択部150は、スイッチ100をアンテナAN2と無線受信部110とが接続されるように切り替える。このとき、増幅部114のゲインは、ゲイン1のまま維持される。
そして、時刻T3から時刻T4まで、アンテナAN2のレベル瞬時値がアンテナ選択部150によって蓄積されて平均化されることにより、図4に示すように、アンテナAN2のレベル測定値Cが得られる。図4では、レベル測定値Cは瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まっているが、すでにアンテナAN1のレベル測定値Bがダイナミックレンジ内に収まるようなゲイン1が設定されているため、必ずしもアンテナAN2のレベル測定値Cがダイナミックレンジ内に収まっていなくても良い。
そして、時刻T4において、アンテナ選択部150は、レベル測定値Bとレベル測定値Cとを大小比較し、レベル測定値が大きいアンテナを選択する。すなわち、図4の例では、受信レベルがP2であるアンテナAN2が選択される。
以後、アンテナAN2から信号が受信され、RSSI測定部126によって測定されるRSSIによって通常のAGC制御が行われて増幅部114のゲインが適正値に収束する。
このように、本実施の形態によれば、電源投入時または間欠受信時の準備時間内に、1つのアンテナのレベル瞬時値を測定し、得られるレベル測定値がレベル瞬時値の測定回路のダイナミックレンジ内に収まるように増幅器のゲインを設定し、その後、設定されたゲインで複数のアンテナのレベル測定値の大小比較をする。このため、1つのアンテナに関してはレベル瞬時値の測定精度が高い状態で、複数のアンテナのレベル測定値の大小比較を行うことができ、精度良く受信レベルが高いアンテナを選択することができる。また、レベル瞬時値を用いて短時間で得られるレベル測定値を比較することにより、信号受信開始前の準備時間内にアンテナ選択を完了することができ、結果として、受信品質の劣化を抑制しつつ、通信状態が良好なアンテナを精度良く選択することができる。
なお、本実施の形態においては、無線通信装置がアンテナAN1およびアンテナAN2の2本のアンテナを備える場合について説明したが、無線通信装置が3本以上のアンテナを備える場合にも本発明を適用することができる。
無線通信装置が3本以上のアンテナを備える場合は、まず2本のアンテナについてレベル測定値を大小比較し、レベル測定値が大きい方のアンテナを選択する。そして、選択されたアンテナのレベル測定値が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まるように増幅部114のゲインを変更し、次のアンテナのレベル測定値と大小比較する。この処理を順次繰り返すことにより、最終的に受信レベルが最も大きいアンテナを選択することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2においては、連続送受信時におけるアンテナ選択について説明する。連続送受信時には、アンテナ選択の前後においても連続して信号の送受信を行っているため、使用されるアンテナが切り替わる場合には、迅速にゲインを適正値に設定する必要がある。
本発明の実施の形態2においては、連続送受信時におけるアンテナ選択について説明する。連続送受信時には、アンテナ選択の前後においても連続して信号の送受信を行っているため、使用されるアンテナが切り替わる場合には、迅速にゲインを適正値に設定する必要がある。
そこで、本実施の形態の特徴は、アンテナの切り替えによって必要となるゲインの低下をアンテナ選択と同時にオフセットとして記憶し、アンテナ切り替え後のAGC制御や送信パワ制御においてオフセット分を差し引くことである。
図5は、本実施の形態に係る無線通信装置の要部構成を示すブロック図である。同図において、図1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。図5に示す無線通信装置は、アンテナAN1、アンテナAN2、スイッチ100、アンテナ共用部170、無線受信部110、ベースバンド処理部120、ゲイン設定部140、ゲイン監視部200、アンテナ選択部150a、瞬時レベル測定部160、符号化部300、送信パワ制御部310、および無線送信部320を有している。
アンテナ選択部150aは、瞬時レベル測定部160におけるレベル瞬時値の測定結果から、通信状態が良好なアンテナを選択し、選択されたアンテナとアンテナ共用部170とを接続するようにスイッチ100を切り替える。また、アンテナ選択部150aは、アンテナ選択時に変更した無線受信部110のゲインの差をオフセットとして記憶し、ゲイン設定部140に対してAGC制御信号によるゲインからオフセット分を差し引くように指示するとともに、送信パワ制御部310に対して送信信号に対するゲインからオフセット分を差し引くように指示する。
アンテナ共用部170は、信号受信時にはスイッチ100を無線受信部110と接続し、信号送信時にはスイッチ100を無線送信部320と接続する。
ゲイン監視部200は、ゲイン設定部140が無線受信部110に設定するゲインを監視し、ゲインが所定の閾値以上となると、瞬時レベル測定部160に対してアンテナ選択のためのレベル瞬時値の測定を開始するように指示する。連続受信時には、ゲイン設定部140は、ベースバンド処理部120内のRSSI測定部126(図5では図示略)によって測定されるRSSIに基づくAGC制御に従って、ゲインを無線受信部110に設定しているが、測定されるRSSIが小さくなるとゲイン設定部140が設定するゲインは大きくなっていく。つまり、受信レベルが低下すればゲインが大きくなるため、ゲイン監視部200は、ゲインが所定の閾値以上となると、アンテナ選択が必要であると判断して、瞬時レベル測定部160へレベル瞬時値の測定開始の指示を出す。
符号化部300は、送信データを符号化・変調し、送信パワ制御部310へ出力する。
送信パワ制御部310は、アンテナが切り替わった場合に、送信信号に対するゲインをアンテナ選択部150aから指示されるオフセット分だけ低下させ、送信パワがアンテナ選択動作の前後でほぼ一定になるように制御する。
無線送信部320は、送信信号に対して無線送信処理を行い、アンテナ共用部170およびスイッチ100を経由して、選択されているアンテナAN1またはアンテナAN2から送信する。
次いで、上記のように構成された無線通信装置のアンテナ選択動作について、図6に示すフロー図を参照して説明する。なお、図6において、図2と同じ部分には同じ符号を付して詳しい説明を省略する。また、上述したように、本実施の形態においては、連続送受信時におけるアンテナ選択動作について説明する。ここでは、無線通信装置がアンテナAN1を使用して信号の送受信を行っている場合のアンテナ選択動作について説明する。
連続送受信時には、アンテナAN1を使用して信号が送受信されているとともに、RSSI測定部126によって測定されるRSSIに基づいたAGC制御により、無線受信部110のゲインは、アンテナAN1から受信する場合の適正値に収束している。また、信号の送信にもアンテナAN1が使用されているため、送信パワ制御部310によって送信信号に対するゲインも、アンテナAN1から送信する場合の適正値に収束している。
このような状態で、アンテナAN1における受信レベルが低下してくると、RSSI測定部126によって測定されるRSSIが小さくなり、AGC制御によってゲイン設定部140が無線受信部110に設定するゲインが大きくなってくる。そして、ゲイン監視部200によって、ゲインが所定の閾値以上となったことが検知されると、瞬時レベル測定部160によるレベル瞬時値の測定開始が指示される。
そして、瞬時レベル測定部160によって、無線受信部110から出力されるデジタル信号のレベル瞬時値がリアルタイムに測定され始め、アンテナ選択部150aへ出力され始める。換言すれば、アンテナAN1のレベル瞬時値が測定され(ST1000)、アンテナ選択部150aへ出力される。アンテナ選択部150aへ出力されたレベル瞬時値は、所定の測定時間にわたって蓄積されて平均化され、レベル測定値が得られる。
本実施の形態においては、連続送受信中にアンテナ選択動作を行うため、アンテナ選択動作に必要とする時間は可能な限り短い方が良い。このため、レベル測定値を得るための測定時間は、実施の形態1よりも短く、10μs程度に決定されている。この程度の測定時間であれば、従来アンテナ選択動作前後の数スロット(1スロットは667μs)における受信品質が劣化していたのに比べて、無視できる程度の劣化ですむ。
また、本実施の形態においては、既にアンテナAN1を使用して信号の送受信が行われているため、無線受信部110のゲインは適正値に収束しており、アンテナ選択部150aにおいて得られるレベル測定値は、瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まっている。
したがって、実施の形態1とは異なり、アンテナ選択部150aによって、アンテナAN1のレベル測定値がダイナミックレンジ内に収まっているか否かの判定が行われることはなく、アンテナAN1のレベル測定値が得られるとすぐにスイッチ100が切り替えられ、アンテナAN2とアンテナ共用部170とが接続されるようになる(ST1200)。
スイッチ100によってアンテナ共用部170に接続されるアンテナがアンテナAN1からアンテナAN2へ切り替えられると、瞬時レベル測定部160によって、アンテナAN2のレベル瞬時値が測定され(ST1400)、アンテナ選択部150aによってアンテナAN2のレベル測定値が得られる。
そして、アンテナAN1のレベル測定値とアンテナAN2のレベル測定値との大小が比較され(ST1500)、アンテナAN1のレベル測定値が大きい場合は、引き続きアンテナAN1によって信号の送受信が行われる(ST2000)。
一方、アンテナAN2のレベル測定値が大きい場合は、アンテナAN2によって信号の送受信が行われることになるが、無線受信部110のゲインおよび送信パワ制御部310における送信信号に対するゲインは、依然としてアンテナAN1が使用される場合に適正なものであり、アンテナAN1よりも通信状態が良好なアンテナAN2が使用される場合には過剰なものとなっている可能性がある。
そこで、アンテナ選択部150aによって、アンテナAN2のレベル測定値とアンテナAN1のレベル測定値との差が所定の閾値以下であるか否かが判定される(ST2100)。ここでの閾値は、アンテナAN1のレベル測定値とアンテナAN2のレベル測定値とがほぼ同等になるような増幅部114のゲインを決定するための閾値である。したがって、アンテナAN2のレベル測定値がアンテナAN1のレベル測定値を中心にした一定の範囲内に収まるか否かが判定されることになる。
この判定の結果、アンテナAN2のレベル測定値がアンテナAN1のレベル測定値を中心にした一定の範囲内に収まっていない場合は、その旨がゲイン設定部140へ通知される。そして、ゲイン設定部140によって、無線受信部110のゲインが1段階低い値に変更される(ST2300)。ここで、アンテナ選択動作で選択されたアンテナAN2のレベル測定値は、アンテナAN1のレベル測定値よりも大きいため、アンテナAN2のレベル測定値が上記の一定の範囲内に収まっていなければ、必ず上限を超えていることになる。したがって、無線受信部110のゲインを低くして、アンテナAN2のレベル測定値を小さくするようにする。
ゲイン変更後、瞬時レベル測定部160によって、再びアンテナAN2のレベル瞬時値が測定され(ST2500)、アンテナ選択部150aによって、アンテナAN2のレベル測定値がアンテナAN1のレベル測定値を中心にした一定の範囲内に収まっているか否かが判定される(ST2100)。
この判定と無線受信部110のゲインの変更は、アンテナAN2のレベル測定値が上記の一定の範囲内に収まるようになるまで繰り返される。そして、このときに変更されたゲインの差の総量がオフセットとしてアンテナ選択部150aに記憶される。つまり、使用するアンテナをアンテナAN1からアンテナAN2に切り替えた時に、レベル測定値の差を一定の範囲内に収めるために必要となるゲインの低下量がオフセットとして記憶される。
そして、ST2100の判定の結果、アンテナAN2のレベル測定値が瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まっている場合は、アンテナ選択部150aによってゲイン設定部140および送信パワ制御部310にオフセットが設定され(ST2200)、アンテナAN2によって信号が送受信され始める(ST2400)。
このとき、ゲイン設定部140にはオフセットが設定されているため、通常のAGC制御においてAGC制御信号がRSSI測定部126から入力されると、ゲイン設定部140は、AGC制御信号によって指示されるゲインからオフセット分を差し引いたゲインを無線受信部110に設定する。これにより、アンテナ選択によって、使用するアンテナの通信状態が良好になっても、ゲインをオフセット分だけ低下させるため、ベースバンド処理部120へ入力される信号レベルが過剰に高くなることを防止することができる。
また、送信パワ制御部310にもオフセットが設定されているため、送信パワ制御部310は、アンテナAN1使用時の送信信号に対するゲインからオフセット分を差し引いたゲインで送信パワを制御する。これにより、アンテナ選択によって使用するアンテナの通信状態が良好になっても、ゲインをオフセット分だけ低下させるため、送信パワが過剰に高くなることを防止し、他装置への干渉の増大を抑制することができる。
なお、使用するアンテナをアンテナAN1からアンテナAN2へ切り替えた直後において、アンテナAN2のレベル測定値がアンテナAN1のレベル測定値を中心とした一定の範囲内であれば、アンテナAN1とアンテナAN2の通信状態には大きな差が無いと考えられる。このため、アンテナ選択部150aは、特にオフセットを設定することなく、無線受信部110および送信パワ制御部310に設定されているゲインを維持し、アンテナAN2によって信号の送受信が行われる(ST2400)。
次に、本実施の形態におけるアンテナ選択動作の具体例について、図7を参照して説明する。
図7は、アンテナAN1およびアンテナAN2における受信レベルP1およびP2とアンテナ選択部150aにおけるレベル測定値との関係を示す図である。図7においては、ゲイン設定部140が無線受信部110に設定するゲインとして保持しているゲイン1〜5ごとに、受信レベルとレベル測定との関係を示している。これらのゲイン1〜5は、ゲイン1からゲイン5となるにつれ大きくなっており、ゲイン4、5は、ゲイン監視部200における所定の閾値を超えているものとする。また、図7には、アンテナ選択動作前におけるアンテナAN1のレベル測定値を中心とした一定の範囲の下限Th3と上限Th4とを縦軸上に示している。
本実施の形態においては、無線通信装置は、アンテナ選択動作前にアンテナAN1を使用して信号の送受信を行っているが、例えば外部要因(フェージングなど)によりアンテナAN1の受信レベルがP1にまで低下し、AGC制御によって無線受信部110のゲインがゲイン4にまで増加しているものとする。
上述したように、ゲイン4は、ゲイン監視部200における所定の閾値を超えているため、AGC制御によってゲイン設定部140が無線受信部110にゲイン4を設定する時点で、ゲイン監視部200が瞬時レベル測定部160にレベル瞬時値の測定を開始するように指示する。
そして、所定の測定時間の間、アンテナAN1のレベル瞬時値がアンテナ選択部150aによって蓄積されて平均化されることにより、図7に示すように、アンテナAN1のレベル測定値Aが得られる。ここで、本実施の形態においては、アンテナAN1の使用中にAGC制御が行われているため、無線受信部110のゲインは、アンテナAN1に適正な値となっており、レベル測定値Aは、瞬時レベル測定部160のダイナミックレンジ内に収まるようになっている。
そこで、アンテナ選択部150aは、スイッチ100を切り替え、アンテナAN2のレベル測定値Bを得る。ここでは、アンテナAN1の受信レベルP1よりアンテナAN2の受信レベルP2の方が大きいため、レベル測定値Aよりレベル測定値Bの方が大きく、アンテナAN2が選択されることになる。
そして、アンテナ選択部150aによって、アンテナAN2のレベル測定値BがアンテナAN1のレベル測定値Aを中心とした下限Th3と上限Th4との間に収まっているか否かが判定されるが、図7に示すように、レベル測定値Bは上限Th4を超えているため、無線受信部110のゲインが1段階小さいゲイン3に変更される。
ゲイン変更後、瞬時レベル測定部160によって再度アンテナAN2のレベル瞬時値が測定され、アンテナ選択部150aによってレベル測定値Cが得られる。しかし、レベル測定値Cも上限Th4を超えているため、無線受信部110のゲインがさらに1段階小さいゲイン2に変更される。
無線受信部110のゲインがゲイン2に変更された場合のレベル測定値Dは、下限Th3から上限Th4の間に収まっているため、アンテナ選択部150aは、変更前のゲイン4と変更後のゲイン2との差をオフセットとして記憶する。
そして、アンテナ選択部150aは、ゲイン設定部140および送信パワ制御部310へオフセットを通知し、アンテナAN2を使用しての通信時には、AGC制御によるゲインおよび送信信号に対するゲインからオフセット分が差し引かれるようにする。具体的には、ゲイン設定部140に入力されるAGC制御信号によって指定されるゲインよりもオフセット分だけ低いゲインを無線受信部110に設定する。また、送信パワ制御部310は、アンテナAN1を使用中と同様にして決定される送信信号に対するゲインよりもオフセット分だけ低いゲインで送信パワを制御する。
これにより、アンテナがアンテナAN1からアンテナAN2へ切り替わったことにより、使用されるアンテナの通信状態が急激に変動しても、RSSI測定部126へ出力される受信信号のレベルが過剰に高くなることがないと同時に、アンテナAN2から送信される送信信号の送信パワが過剰に高くなることがない。
また、これらの処理は、レベル瞬時値を用いることにより短時間で行われるため、受信品質の劣化を最小限に抑制することができる。
このように、本実施の形態によれば、連続送受信時に、使用中のアンテナのレベル瞬時値を測定して得られるレベル測定値と、未使用のアンテナのレベル測定値を比較し、レベル測定値が大きい方のアンテナを選択する。そして、未使用のアンテナが選択された場合は、受信レベルの変動に対応するオフセットを増幅器のゲインおよび送信パワから差し引くため、アンテナ切り替え後に、ゲインおよび送信パワが過剰になることを防止することができる。結果として、受信品質の劣化および他装置への干渉の増大を抑制しつつ、通信状態が良好なアンテナを精度良く選択することができる。
なお、本実施の形態においては、無線通信装置がアンテナAN1およびアンテナAN2の2本のアンテナを備える場合について説明したが、無線通信装置が3本以上のアンテナを備える場合にも本発明を適用することができる。
無線通信装置が3本以上のアンテナを備える場合は、まず使用中のアンテナといずれか1本の未使用のアンテナとのレベル測定値を大小比較し、レベル測定値が大きい方のアンテナを選択するとともに、ゲインのオフセットを設定して信号の送受信を行う。次に、新たに選択されたアンテナによる信号の受信中に受信レベルが低下してゲインが閾値以上になったら、さらに他の未使用のアンテナとのレベル測定値を大小比較する。以上のように、1回のアンテナ選択動作では常に2本のアンテナのみを選択対称とする。これにより、アンテナ選択動作に要する時間を最小限に抑えることができる。
また無線通信装置が3本以上のアンテナを備える場合に、まず使用中のアンテナといずれか1本の未使用のアンテナとのレベル測定値を大小比較し、レベル測定値が大きい方のアンテナを選択する。このとき、未使用のアンテナが選択される場合は、ゲイン変更によるオフセットを記憶しておく。そして、選択されたアンテナと他の未使用のアンテナとのレベル測定値を大小比較する。このとき、さらに新たなアンテナが選択される場合は、ゲイン変更によるオフセットを累積していく。この処理を順次繰り返すことにより、最終的に受信レベルが最も大きいアンテナを選択することができるとともに、累積されたオフセットを用いることにより、使用中のアンテナからの受信レベルの変動を補償することができる。
また、本実施の形態においては、無線受信部110のゲインが所定の閾値以上となった場合にアンテナ選択動作を行うものとしたが、定期的にアンテナ選択動作を行うようにしても良い。すなわち、前回のアンテナ選択動作が完了してから、一定時間経過後に再びアンテナ選択動作を行うようにしても良い。この場合は、瞬時レベル測定部160は、例えばタイマを内蔵しており、一定時間が経過するとレベル瞬時値の測定を開始する。
上記各実施の形態においては、アンテナAN1とアンテナAN2とが一定の距離をおいて配置される空間ダイバーシティを例にとって説明したが、複数のアンテナが例えば周波数ダイバーシティや偏波ダイバーシティを行う場合にも本発明を適用することができる。
また、上記各実施の形態における瞬時レベル測定部160は、レベルが大きくなると出力も大きくなる正特性の回路であっても、レベルが大きくなると出力が小さくなる逆特性の回路であっても良い。
本発明の無線通信装置およびアンテナ選択方法は、受信品質の劣化および他装置への干渉の増大を抑制しつつ、通信状態が良好なアンテナを精度良く選択することができ、例えば携帯電話や無線LAN機器などの通信端末装置のように、ダイバーシティ受信において用いられる無線通信装置およびアンテナ選択方法に適用することができる。
100 スイッチ
110 無線受信部
112 周波数変換部
114 増幅部
120 ベースバンド処理部
122 A/D変換部
124 復号部
126 RSSI測定部
130 タイミング制御部
140 ゲイン設定部
150、150a アンテナ選択部
160 瞬時レベル測定部
170 アンテナ共用部
200 ゲイン監視部
300 符号化部
310 送信パワ制御部
320 無線送信部
AN1、AN2 アンテナ
110 無線受信部
112 周波数変換部
114 増幅部
120 ベースバンド処理部
122 A/D変換部
124 復号部
126 RSSI測定部
130 タイミング制御部
140 ゲイン設定部
150、150a アンテナ選択部
160 瞬時レベル測定部
170 アンテナ共用部
200 ゲイン監視部
300 符号化部
310 送信パワ制御部
320 無線送信部
AN1、AN2 アンテナ
Claims (11)
- 複数のアンテナを切り替えながら信号を受信する受信手段と、
受信信号を可変のゲインによって増幅する増幅手段と、
増幅されたアンテナごとの受信信号のレベル瞬時値を測定する測定手段と、
測定されたレベル瞬時値に基づいていずれか1つのアンテナを選択する選択手段と、
を有することを特徴とする無線通信装置。 - 前記選択手段は、
所定時間内に測定されたレベル瞬時値を平均して得られるアンテナごとのレベル測定値を比較し、レベル測定値が最も大きいアンテナを選択することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。 - 前記受信手段は、
受信信号の周波数を変換するための発振器を含み、前記発振器と受信信号の位相を対応させる位相ロックを実行し、
前記測定手段は、
位相ロックが完了するタイミングでレベル瞬時値の測定を開始することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。 - 前記選択手段は、
第1のアンテナに対応する第1のレベル測定値が前記測定手段のダイナミックレンジ内に収まっているか否かを判定し、
ダイナミックレンジ内に収まっている場合は、第1のレベル測定値と第2のアンテナに対応する第2のレベル測定値とを比較して大きい方のアンテナを選択し、
ダイナミックレンジ内に収まっていない場合は、前記増幅手段のゲインを第1のレベル測定値がダイナミックレンジ内に収まるように変更し、ゲイン変更後に得られる第1のレベル測定値と第2のレベル測定値とを比較して大きい方のアンテナを選択する、
ことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。 - 前記増幅手段は、
第1のゲインによって第1のアンテナの受信信号を増幅し、
前記選択手段は、
第1のゲインによって増幅された第1のアンテナの受信信号のレベル測定値が前記測定手段のダイナミックレンジ内に収まっているか否かを判定し、
ダイナミックレンジの上限以上である場合は、前記増幅手段のゲインを第1のゲインよりも低いゲインに変更し、
ダイナミックレンジの下限以下である場合は、前記増幅手段のゲインを第1のゲインよりも高いゲインに変更し、
変更後のゲインによってそれぞれ増幅された第1のアンテナの受信信号のレベル測定値と第2のアンテナの受信信号のレベル測定値とを比較して大きい方のアンテナを選択する、
ことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。 - 前記増幅手段は、
前記選択手段によって選択されたアンテナの受信信号の増幅後の強度が所望の値に収束するようにゲインを制御する制御手段、を含み、
前記測定手段は、
前記制御手段によって制御される前記増幅手段のゲインを監視する監視部、を有し、
ゲインが所定の閾値以上になったタイミングでレベル瞬時値の測定を開始することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。 - 前記測定手段は、
前回のアンテナ選択から一定時間が経過したタイミングでレベル瞬時値の測定を開始することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。 - 前記選択手段は、
アンテナ選択前とは異なるアンテナを選択する場合に、選択後のアンテナのレベル測定値を選択前のアンテナのレベル測定値を中心とした一定の範囲内に収めるための前記増幅手段のゲインとアンテナ選択前の前記増幅手段のゲインとの差をオフセットとして記憶し、
前記増幅手段は、
アンテナ選択後、記憶されたオフセット分だけゲインを低くすることを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。 - 前記選択手段によって選択されたアンテナから送信する送信信号に対するゲインを制御する制御手段、をさらに有し、
前記選択手段は、
アンテナ選択前とは異なるアンテナを選択する場合に、選択後のアンテナのレベル測定値を選択前のアンテナのレベル測定値を中心とした一定の範囲内に収めるための前記増幅手段のゲインとアンテナ選択前の前記増幅手段のゲインとの差をオフセットとして記憶し、
前記制御手段は、
アンテナ選択後、記憶されたオフセットに対応する分だけ送信信号に対するゲインを低くすることを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。 - 前記増幅手段は、
複数の離散的なゲインを保持し、いずれか1つのゲインを受信信号の増幅のためのゲインとして設定する設定部と、
設定されたゲインで受信信号を増幅する増幅部と、
を有することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。 - 複数のアンテナを切り替えながら信号を受信するステップと、
受信信号を可変のゲインによって増幅するステップと、
増幅されたアンテナごとの受信信号のレベル瞬時値を測定するステップと、
測定されたレベル瞬時値に基づいていずれか1つのアンテナを選択するステップと、
を有することを特徴とするアンテナ選択方法。
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