JP2005317600A - ステージ位置計測方法、露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 熱伸縮等でステージが形状変化した場合にも、マスクのパターンを精度よく基板上に転写することが可能な露光方法及び露光装置を提供する。
【解決手段】 ステージRSTには、所定の方向に互いに離間して配置される複数の反射鏡55a,55bが固設されている。複数の反射鏡55a,55bの離間方向に関するそれぞれの位置をほぼ同時に計測し、その計測結果に基づいてステージRSTの形状情報(変形量)を求める。
【選択図】 図3
【解決手段】 ステージRSTには、所定の方向に互いに離間して配置される複数の反射鏡55a,55bが固設されている。複数の反射鏡55a,55bの離間方向に関するそれぞれの位置をほぼ同時に計測し、その計測結果に基づいてステージRSTの形状情報(変形量)を求める。
【選択図】 図3
Description
本発明は、ステージ位置計測方法、露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法に関する。
半導体素子、液晶表示素子等の電子デバイスの製造工程では、パターンが形成されたマスクあるいはレチクル(以下、レチクルと称する)のパターン像を投影光学系を介して感光材(レジスト)が塗布された基板上の各投影(ショット)領域に投影する投影露光装置が使用されている。
近年、集積回路の高密度集積化、すなわち、回路パターンの微細化が進んでおり、投影露光装置で2層目以降の回路パターンを基板上に露光する際に、回路素子のレイヤー(層)間の重ね合わせ精度をより高める技術が要求されている。
露光装置では、レチクル及びウエハがそれぞれステージに保持される。そして、各ステージの位置情報を計測した結果に基づいて、各ステージが駆動され、レチクルとウエハとの相対的な位置が制御される(特許文献1〜4参照)。
特開平3−10105号公報
特開平7−176468号公報
特開平9−171246号公報
特開平9−82610号公報
レチクルやウエハが保持されるステージは、例えモータ等の駆動源が発熱すると熱伸縮等により変形するおそれがある。ステージの形状変化は、基板上に転写されるパターンの位置ずれ、すなわち重ね合わせ精度の低下を招くおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、熱伸縮量等のステージの変形量を簡易に求めることが可能なステージ位置計測方法を提供することを目的とする。
また、本発明の別の目的は、熱伸縮等でステージが形状変化した場合にも、マスクのパターンを精度よく基板上に転写することが可能な露光方法及び露光装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、形成されるパターンの精度を向上させることができるデバイス製造方法を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、熱伸縮等でステージが形状変化した場合にも、マスクのパターンを精度よく基板上に転写することが可能な露光方法及び露光装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、形成されるパターンの精度を向上させることができるデバイス製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、実施の形態を示す図1から図11に対応付けした以下の構成を採用している。
本発明のステージ位置計測方法は、移動自在に配設されたステージ(RST)に反射鏡(53a、53b)が固設され、該反射鏡の位置を光干渉計(55a、55b)で計測し、該計測結果に基づいて前記ステージの位置に関する位置情報を計測するステージ位置計測方法において、前記反射鏡は、複数が所定の方向に互いに離間して配置され、前記複数の反射鏡の前記離間方向に関するそれぞれの位置を、前記光干渉計でほぼ同時に計測し、該計測結果に基づいて前記ステージの前記離間方向の位置に関する位置情報を計測することを特徴とする。
ここで、前記複数の反射鏡(55a、55b)は、例えば、前記ステージ(RST)の一端部と該一端部に対向する端部との少なくとも2箇所に固設されているのが好ましい。
本発明のステージ位置計測方法は、移動自在に配設されたステージ(RST)に反射鏡(53a、53b)が固設され、該反射鏡の位置を光干渉計(55a、55b)で計測し、該計測結果に基づいて前記ステージの位置に関する位置情報を計測するステージ位置計測方法において、前記反射鏡は、複数が所定の方向に互いに離間して配置され、前記複数の反射鏡の前記離間方向に関するそれぞれの位置を、前記光干渉計でほぼ同時に計測し、該計測結果に基づいて前記ステージの前記離間方向の位置に関する位置情報を計測することを特徴とする。
ここで、前記複数の反射鏡(55a、55b)は、例えば、前記ステージ(RST)の一端部と該一端部に対向する端部との少なくとも2箇所に固設されているのが好ましい。
上記のステージ位置計測方法では、ステージに離間して固設された複数の反射鏡の位置を光干渉計でほぼ同時に計測することにより、例えばその複数の反射鏡同士の距離を基準値と比べることで、複数の反射鏡の離間方向に関して、ステージの変形量を求めることができる。すなわち、この位置計測方法では、ステージの位置情報の計測と同時に、熱伸縮量等のステージの変形量を求めることができる。
本発明の第1の露光方法は、マスク(R)が載置されるマスクステージ(RST)と、基板(W)が載置される基板ステージ(WST)とを相対的に移動させながら、前記マスクのパターンを前記基板に転写する露光方法であって、前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方には、所定の方向に互いに離間して配置される複数の反射鏡(53a、53b)が固設されており、前記複数の反射鏡の前記離間方向に関するそれぞれの位置をほぼ同時に計測し、該計測結果に基づいて前記マスクと前記基板との前記離間方向に関する相対的な位置を制御することを特徴とする。
上記第1の露光方法では、離間して配置される複数の反射鏡のそれぞれの位置をほぼ同時に計測することにより、例えばその複数の反射鏡の距離を基準値と比べることで、複数の反射鏡の離間方向に関して、熱伸縮量等のステージの変形量を算出することが可能である。したがって、この露光方法では、ステージの変形分を補正して、マスクのパターンをより正確に基板上に転写することができる。
本発明の第2の露光方法は、マスク(R)が載置されるマスクステージ(RST)と、基板(W)が載置される基板ステージ(WST)とを相対的に移動させながら、前記マスクのパターンを前記基板に転写する露光方法であって、前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方には、所定の方向に互いに離間して配置される複数の反射鏡(53a、53b)が固設されており、前記複数の反射鏡の前記離間方向に関するそれぞれの位置をほぼ同時に計測し、該計測結果に基づいて前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方の変形量を算出するとともに、前記マスクステージと前記基板ステージとを移動させながら前記マスクのパターンを前記基板に繰り返し転写する第1工程と、前記第1工程の結果に基づいて、前記変形量と前記基板上のパターンの位置ずれ量との相関関係を求める第2工程と、前記複数の反射鏡の前記離間方向に関するそれぞれの位置をほぼ同時に計測して、該計測結果に基づいて前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方の変形量を算出し、該算出結果と前記相関関係とに基づいて、前記マスクと前記基板との相対的な位置を制御して前記マスクのパターンを前記基板に転写する第3工程とを含むことを特徴とする。
上記第2の露光方法では、ステージの変形量とパターンの位置ずれ量との相関関係を、パターンの転写を実際に行って求めておき、その相関関係を用いてマスクと基板との相対的な位置を制御する。ステージの形状変化の影響分を補正してマスクと基板との相対的な位置を制御することにより、マスクのパターンをより正確に基板上に転写することができる。
本発明の第3の露光方法は、マスク(R)が載置されるマスクステージ(RST)と、基板(W)が載置される基板ステージ(WST)とを相対的に移動させながら、前記マスクのパターンを前記基板に転写する露光方法であって、前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方には、所定の方向に互いに離間して配置される複数の反射鏡(53a、53b)が固設されており、前記複数の反射鏡の前記離間方向に関するそれぞれの位置をほぼ同時に計測し、該計測結果に基づいて前記基板上のパターンの位置ずれ量を算出する第1工程と、前記第1工程の結果に基づいて、前記マスクと前記基板との相対的な位置を制御して前記マスクのパターンを前記基板に転写する第2工程とを含むことを特徴とする。
上記第3の露光方法では、ステージの形状変化によって生じる基板上のパターンの位置ずれ量を計算により算出し、その算出結果を用いてマスクと基板との相対的な位置を制御する。ステージの形状変化の影響分を補正してマスクと基板との相対的な位置を制御することにより、マスクのパターンをより正確に基板上に転写することができる。
ここで、上記第1から上記第3の露光方法においては、例えば、前記マスクステージ(RST)は、前記マスクを保持するマスク微動ステージ(45)と、該マスク微動ステージが搭載されるマスク粗動ステージ(43)とを含み、前記マスク微動ステージに、前記複数の反射鏡(53a、53b)が固設される。
本発明の第4の露光方法は、第1ステージ(RST)上に保持された第1基板(R)上のパターンを第2ステージ(WST)上に保持された第2基板(W)上に転写する露光方法であって、前記第1ステージ、又は前記第2ステージの形状情報を検出し、検出された前記形状情報に応じて、前記第1基板のパターン像と前記第2基板との相対位置を制御することを特徴とする。
上記第4の露光方法において、前記第1ステージ(RST)上の特定位置、又は前記第2ステージ(WST)上の特定位置の位置情報を検出し、前記位置情報と、前記形状情報とに基づいて、前記第1基板のパターン像と前記第2基板との相対位置を制御するとよい。
この場合、前記第2ステージ(WST)の形状情報を検出することにより、前記第2ステージ上の特定位置と前記第2基板(W)上の所定位置との相対位置の変化を検出し、検出された前記第2ステージ上の特定位置と前記第2基板上の所定位置との相対位置の変化に基づいて、前記第1基板(R)のパターン像と前記第2基板(W)との相対位置を制御するとよい。
あるいは、前記第1ステージ(RST)の形状情報を検出することにより、前記第1ステージ上の特定位置と前記第1基板(R)のパターン上の所定位置との相対位置の変化を検出し、検出された前記第1ステージ上の特定位置と前記第1基板のパターン上の所定位置との相対位置の変化に基づいて、前記第1基板(R)のパターン像と前記第2基板(W)との相対位置を制御するとよい。
また、上記第4の露光方法において、前記第1ステージ(RST)、又は前記第2ステージ(WST)が吸収する熱量情報を計測する計測手段を含み、前記計測手段によって計測された熱量情報に基づいて、前記第1ステージ、又は前記第2ステージの形状情報を検出してもよい。
この場合、前記第2ステージ(WST)の形状情報を検出することにより、前記第2ステージ上の特定位置と前記第2基板(W)上の所定位置との相対位置の変化を検出し、検出された前記第2ステージ上の特定位置と前記第2基板上の所定位置との相対位置の変化に基づいて、前記第1基板(R)のパターン像と前記第2基板(W)との相対位置を制御するとよい。
あるいは、前記第1ステージ(RST)の形状情報を検出することにより、前記第1ステージ上の特定位置と前記第1基板(R)のパターン上の所定位置との相対位置の変化を検出し、検出された前記第1ステージ上の特定位置と前記第1基板のパターン上の所定位置との相対位置の変化に基づいて、前記第1基板(R)のパターン像と前記第2基板(W)との相対位置を制御するとよい。
また、上記第4の露光方法において、前記第1ステージ(RST)、又は前記第2ステージ(WST)が吸収する熱量情報を計測する計測手段を含み、前記計測手段によって計測された熱量情報に基づいて、前記第1ステージ、又は前記第2ステージの形状情報を検出してもよい。
上記第4の露光方法では、ステージの形状情報を検出することから、ステージが変形した場合にも、検出結果に基づいて、第1基板のパターン像と第2基板との相対位置を所望の状態に制御し、それによりマスクのパターンをより正確に基板上に転写することができる。
本発明のデバイス製造方法は、上記第1から上記第4のいずれかの露光方法を用いて、前記マスク(R)上に形成されたデバイスパターンを前記基板(W)上に転写する工程を含むことを特徴とする。
上記のデバイス製造方法によれば、マスクのパターンが正確に基板上に転写されることにより、高い精度でパターンが形成される。
上記のデバイス製造方法によれば、マスクのパターンが正確に基板上に転写されることにより、高い精度でパターンが形成される。
本発明の第1の露光装置は、マスク(R)が載置されるマスクステージ(RST)と、基板(W)が載置される基板ステージ(WST)とを相対的に移動させながら、前記マスクのパターンを前記基板に転写する露光装置(10)であって、前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方には、所定の方向に互いに離間して配置される複数の反射鏡(53a、53b)が固設され、前記複数の反射鏡の前記離間方向に関するそれぞれの位置を、ほぼ同時に計測する複数の光干渉計(55a、55b)と、前記複数の光干渉計の計測結果に基づいて、前記マスクと前記基板との前記離間方向に関する相対的な位置を制御する制御系(13)とを備えることを特徴とする。
上記第1の露光装置において、前記制御系(13)は、前記複数の光干渉計(55a、55b)の計測結果に基づいて、前記マスクステージ(RST)及び前記基板ステージ(WST)のうちの少なくとも一方の変形量を算出するとよい。
また、前記制御系(13)は、算出された前記変形量に基づいて、前記変形量と前記基板(W)上のパターンの位置ずれ量との相関関係を算出するとよい。
また、前記複数の反射鏡(53a、53b)は、前記マスクステージ(RST)または前記基板ステージ(WST)の一端部と該一端部に対向する端部との少なくとも2箇所に固設されているのが好ましい。
また、前記制御系(13)は、算出された前記変形量に基づいて、前記変形量と前記基板(W)上のパターンの位置ずれ量との相関関係を算出するとよい。
また、前記複数の反射鏡(53a、53b)は、前記マスクステージ(RST)または前記基板ステージ(WST)の一端部と該一端部に対向する端部との少なくとも2箇所に固設されているのが好ましい。
上記第1の露光装置では、上記構成により、ステージの変形量や、ステージ変形量とパターンの位置ずれ量との相関関係を算出することが可能である。したがって、この露光装置では、ステージの形状変化の影響分を補正して、マスクのパターンをより正確に基板上に転写することができる。
本発明の第2の露光装置は、第1基板(R)上のパターンを第2基板(W)上に転写する露光装置(10)であって、前記第1基板を保持する第1ステージ(RST)と、前記第2基板を保持する第2ステージ(WST)と、前記第1ステージ、又は前記第2ステージの形状情報を検出する検出手段(55a、55b、63)と、前記検出手段による検出結果に応じて、前記第1基板のパターン像と前記第2基板との相対位置を制御する制御手段(13)とを有することを特徴とする。
上記第2の露光装置において、前記制御手段(13)は、前記第1ステージ(RST)上の特定位置、又は前記第2ステージ(WST)上の特定位置を検出するステージ位置検出手段(55a、55b、66)を備え、前記検出手段による検出結果に基づいて前記第1基板(R)のパターン像と前記第2基板(W)との相対位置を制御するとよい。
また、上記第2の露光装置において、前記第2基板(W)の位置情報を検出する基板位置検出手段(27)を備え、前記基板位置検出手段で前記第2基板の位置を検出した後、前記ステージ位置検出手段による検出結果に基づいて、前記制御手段(13)が、前記第1ステージ(RST)の位置を制御することにより、前記第1基板(R)のパターンと前記第2基板との相対位置を制御するとよい。
この場合、前記検出手段は、前記第2ステージ(WST)の形状情報を検出することにより、前記第2ステージ上の特定位置と前記第2基板(W)上の所定位置との相対位置の変化を検出するのが好ましい。
また、上記第2の露光装置において、前記第2基板(W)上の所定位置に対する前記第1基板(R)のパターン像の位置情報を検出するパターン位置検出手段(22A、22B)を備え、前記パターン位置検出手段で前記第2基板上の所定位置に対する前記第1基板のパターン像の位置情報を検出した後に、前記ステージ位置検出手段による検出結果に基づいて、前記制御手段(13)が、前記第1ステージの位置を制御することにより、前記第1基板のパターン像と前記第2基板との相対位置を制御するとよい。
この場合、前記検出手段は、前記第1ステージ(RST)の形状情報を検出することにより、前記第1ステージ上の特定位置と前記第1基板(R)のパターン上の所定位置との相対位置の変化を検出するのが好ましい。
また、上記第2の露光装置において、前記検出手段は、前記第1ステージ(RST)上の2箇所、又は前記第2ステージ(WST)上の2箇所の位置を計測する干渉計(55a、55b、63)を含み、前記2箇所の相対位置情報に基づいて前記第1ステージ、又は前記第2ステージの形状情報を検出するとよい。
また、前記検出手段は、前記第1ステージ(RST)、又は前記第2ステージ(WST)が吸収する熱量情報を計測する計測手段を含み、前記計測手段によって計測された熱量情報に基づいて、前記第1ステージ、又は前記第2ステージの形状情報を検出してもよい。
また、上記第2の露光装置において、前記第2基板(W)の位置情報を検出する基板位置検出手段(27)を備え、前記基板位置検出手段で前記第2基板の位置を検出した後、前記ステージ位置検出手段による検出結果に基づいて、前記制御手段(13)が、前記第1ステージ(RST)の位置を制御することにより、前記第1基板(R)のパターンと前記第2基板との相対位置を制御するとよい。
この場合、前記検出手段は、前記第2ステージ(WST)の形状情報を検出することにより、前記第2ステージ上の特定位置と前記第2基板(W)上の所定位置との相対位置の変化を検出するのが好ましい。
また、上記第2の露光装置において、前記第2基板(W)上の所定位置に対する前記第1基板(R)のパターン像の位置情報を検出するパターン位置検出手段(22A、22B)を備え、前記パターン位置検出手段で前記第2基板上の所定位置に対する前記第1基板のパターン像の位置情報を検出した後に、前記ステージ位置検出手段による検出結果に基づいて、前記制御手段(13)が、前記第1ステージの位置を制御することにより、前記第1基板のパターン像と前記第2基板との相対位置を制御するとよい。
この場合、前記検出手段は、前記第1ステージ(RST)の形状情報を検出することにより、前記第1ステージ上の特定位置と前記第1基板(R)のパターン上の所定位置との相対位置の変化を検出するのが好ましい。
また、上記第2の露光装置において、前記検出手段は、前記第1ステージ(RST)上の2箇所、又は前記第2ステージ(WST)上の2箇所の位置を計測する干渉計(55a、55b、63)を含み、前記2箇所の相対位置情報に基づいて前記第1ステージ、又は前記第2ステージの形状情報を検出するとよい。
また、前記検出手段は、前記第1ステージ(RST)、又は前記第2ステージ(WST)が吸収する熱量情報を計測する計測手段を含み、前記計測手段によって計測された熱量情報に基づいて、前記第1ステージ、又は前記第2ステージの形状情報を検出してもよい。
上記第2の露光装置では、検出手段によりステージ(第1ステージ、第2ステージ)の形状情報を検出することから、ステージが形状変化した場合にも、検出結果に基づいて、第1基板のパターン像と第2基板との相対位置を所望の状態に制御し、それによりマスクのパターンをより正確に基板上に転写することができる。
本発明のステージ位置計測方法によれば、ステージの位置情報の計測と同時に、熱伸縮量等のステージの変形量を簡易に求めることができる。
また、本発明の露光方法及び露光装置によれば、熱伸縮等のステージの形状情報を検出し、ステージが形状変化した場合にも、マスクのパターンを正確に基板上に転写することができる。
また、本発明のデバイス製造方法によれば、マスクのパターンが正確に基板上に転写されることから、形成されるパターンの精度を向上させることができる。
また、本発明の露光方法及び露光装置によれば、熱伸縮等のステージの形状情報を検出し、ステージが形状変化した場合にも、マスクのパターンを正確に基板上に転写することができる。
また、本発明のデバイス製造方法によれば、マスクのパターンが正確に基板上に転写されることから、形成されるパターンの精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に好ましく適用される半導体デバイス製造用の縮小投影型露光装置10の構成を概略的に示している。この投影露光装置10は、マスクとしてのレチクルRと基板としてのウエハWとを1次元方向に同期移動させつつ、レチクルRに形成された回路パターンを、ウエハW上の各ショット領域に転写する、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置、いわゆるスキャニング・ステッパである。
図1は、本発明に好ましく適用される半導体デバイス製造用の縮小投影型露光装置10の構成を概略的に示している。この投影露光装置10は、マスクとしてのレチクルRと基板としてのウエハWとを1次元方向に同期移動させつつ、レチクルRに形成された回路パターンを、ウエハW上の各ショット領域に転写する、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置、いわゆるスキャニング・ステッパである。
投影露光装置10は、光源12を含む照明系11、レチクルRを保持するレチクルステージRST、レチクルRに形成されたパターンの像をウエハW上に投影する投影光学系PL、ウエハWを保持する基板ステージとしてのウエハステージWST、一対のレチクルアライメント系22A,22B、ウエハアライメントセンサ27、メインフォーカス検出系(60a,60b)、及び制御系等を備えている。
照明系11は、例えばエキシマレーザから成る光源12、ビーム整形用レンズ、及びオプチカルインテグレータ(フライアイレンズ)等を含む照度均一化光学系16の他に、照明系開口絞り板(レボルバ)18、リレー光学系20、不図示のレチクルブラインド、折り曲げミラー37、及び不図示のコンデンサレンズ系等を含む。照明系11の構成各部についてその作用とともに説明すると、光源12から射出された照明ビームIL(エキシマレーザ光(KrF、ArF)等)は、照度均一化光学系16によって光束の一様化や、スペックルの低減化等が行われる。光源12のレーザパルスの発光は後述する主制御装置13によって制御される。なお、光源12として、超高圧水銀ランプを用いても良く、この場合には、g線、i線等の紫外域の輝線が照明ビームとして用いられるとともに、不図示のシャッタの開閉が主制御装置13によって制御される。
照度均一化光学系16の出口部分には、円板状部材からなる照明系開口絞り板18が配置されている、この照明系開口絞り板18には、ほぼ等角度間隔で、例えば通常の円形開口よりなる開口絞り、小さな円形開口よりなりコヒーレンスファクタであるσ値を小さくするための開口絞り、輪帯照明用の輪帯状の開口絞り、及び変形光源法用に複数の開口を偏心させて配置してなる変形開口絞り(いずれも図示省略)等が配置されている。この照明系開口絞り板18は、主制御装置13により制御されるモータ等の駆動系24により回転駆動されるようになっており、これによりいずれかの開口絞りが照明ビームILの光路上に選択的に配置される。
照明系開口絞り板18の後方の照明ビームILの光路上には、不図示のブラインドを介在してリレー光学系20が設置されている。ブラインドの設置面はレチクルRと共役関係にある。リレー光学系20後方の照明ビームILの光路上には、このリレー光学系20を通過した照明ビームILをレチクルRに向けて反射する折り曲げミラー37が配置され、このミラー37後方の照明ビームILの光路上には不図示のコンデンサレンズが配置されている。照明ビームILは、リレー光学系20を通過する際に、不図示のブラインドでレチクルRの照明領域が規定(制限)された後、ミラー37で垂直下方に折り曲げられ、不図示のコンデンサレンズを介してレチクルRの上記照明領域内のパターン領域PAを均一な照度で照明する。
図2は、レチクルステージRSTの外観斜視図である。
図2において、レチクルステージRSTは、レチクル定盤41上を一対のYリニアモータ(駆動源)42a,42bによってY軸方向に所定ストロークで駆動されるレチクル粗動ステージ43と、このレチクル粗動ステージ43上を一対のXボイスコイルモータ(駆動源)44Xと一対のYボイスコイルモータ(駆動源)44YとによってX、Y、θZ方向に微小駆動されるレチクル微動ステージ45とを備えた構成になっている(なお、図1では、これらを1つのステージとして図示している)。
図2において、レチクルステージRSTは、レチクル定盤41上を一対のYリニアモータ(駆動源)42a,42bによってY軸方向に所定ストロークで駆動されるレチクル粗動ステージ43と、このレチクル粗動ステージ43上を一対のXボイスコイルモータ(駆動源)44Xと一対のYボイスコイルモータ(駆動源)44YとによってX、Y、θZ方向に微小駆動されるレチクル微動ステージ45とを備えた構成になっている(なお、図1では、これらを1つのステージとして図示している)。
各Yリニアモータ42a,42bは、レチクル定盤41上に非接触ベアリングである複数のエアベアリング(エアパッド)46によって浮上支持されY軸方向に延びる固定子47と、この固定子47に対応して設けられ、連結部材48を介してレチクル粗動ステージ43に固定された可動子49とから構成されている。このため、運動量保存の法則により、レチクル粗動ステージ43の+Y方向の移動に応じて、固定子47はカウンターマスとして−Y方向に移動する。この固定子47の移動によりレチクル粗動ステージ43の移動に伴う反力を相殺するとともに、重心位置の変化を防ぐことができる。
レチクル粗動ステージ43は、レチクル定盤41の中央部に形成された上部突出部41bの上面に固定されY軸方向に延びる一対のYガイド51a,51bによってY軸方向に案内されるようになっている。また、レチクル粗動ステージ43は、これらYガイド51a,51bに対して不図示のエアベアリングによって非接触で支持されている。
レチクル微動ステージ45には、不図示のバキュームチャックを介してレチクルRが吸着保持される。レチクル微動ステージ45の−Y方向の端部には、コーナキューブからなる一対のY移動鏡52a,52bが固設され、また、レチクル微動ステージ45の+X方向及び−X方向の端部にはそれぞれ、Y軸方向に延びる平面ミラーからなるX移動鏡53a,53bが固設されている。そして、これら移動鏡52a,52b,53a,53bに対して測長ビームを照射する4つのレーザ干渉計54a,54b,55a,55bが各移動鏡との距離を計測することにより、レチクルステージRST(レチクル微動ステージ45)のX、Y、θZ(Z軸回りの回転)方向の位置が高精度に計測される。レーザ干渉計54a,54b,55a,55bの各出力信号は主制御装置13(図1参照)に送られる。なお、本例では、X移動鏡53a,53bのそれぞれに対してレーザ干渉計55a,55bを1つずつ配置した構成としているが、各X移動鏡53a,53bに対して複数のレーザ干渉計55a,55bをY方向に並べて設置してもよい。レーザ干渉計を用いたステージの位置計測技術の例は、特開平3−10105号公報、特開平7−176468号公報、特開平9−171246号公報、特開平9−82610号公報等にも記載されている。
図1に戻り、投影光学系PLは、両側テレセントリックな光学配置になるように配置された共通のZ軸方向の光軸AXを有する複数枚のレンズエレメントから構成されている。また、この投影光学系PLとしては、投影倍率が例えば1/4又は1/5のものが使用されている。このため、上述したように、照明ビームILによりレチクルR上の照明領域が照明されると、そのレチクルRのパターン面に形成されたパターンが投影光学系PLによって表面にレジスト(感光材)が塗布されたウエハW上に縮小投影され、ウエハW上の一つのショット領域にレチクルRの回路パターンの縮小像が転写される。
ウエハステージWSTは、投影光学系PLの下方に配設された定盤(ステージ定盤BS)上に載置されている。このウエハステージWSTは、実際には水平面(XY面)内を2次元移動可能なXYステージと、このXYステージ上に搭載され光軸方向(Z方向)に微動可能なZステージ等から構成されるが、図1ではこれらが代表的にウエハステージWSTとして示されている。以下の説明中では、このウエハステージWSTは、駆動系25によってステージ定盤BSの上面に沿ってXY2次元方向に駆動されるとともに微小範囲(例えば100μm程度)内で光軸AX方向にも駆動されるようになっているものとする。なお、ステージ定盤BSの表面は、平坦に加工されており、且つ低反射率の物質(黒クロム等)により一様にめっき加工が施されている。
また、ウエハステージWST上には、ウエハホルダ62を介してウエハWが真空吸着等によって保持されている。ウエハステージWSTの2次元的な位置は、ウエハステージWST上に固設された移動鏡63を介してレーザ干渉計66によって所定の分解能(例えば1nm程度)で常時検出される。このレーザ干渉計66の出力は主制御装置13に与えられ、その情報に基づいて、主制御装置13によって駆動系25が制御される。このような閉ループの制御系により、例えば、ウエハステージWSTはウエハW上の1つのショット領域に対するレチクルRのパターンの転写露光(スキャン露光)が終了すると、次のショットに対する露光開始位置までステッピングされる。また、すべてのショット位置に対する露光が終了すると、ウエハWは不図示のウエハ交換装置によって他のウエハWに交換される。なお、ウエハ交換装置は、ウエハステージWSTから外れた位置に配置され、ウエハWの受け渡しを行うウエハローダ等のウエハ搬送系を備えて構成されている。
また、ウエハW面のZ方向の位置は、メインフォーカス検出系により測定される。メインフォーカス検出系としては、投影光学系PLの結像面に向けてピンホールまたはスリットの像を形成するための結像光束もしくは平行光束を、光軸AXに対して斜め方向より照射する照射光学系60aと、その結像光束もしくは平行光束のウエハW表面(又は後述する基準板WFB表面)での反射光束を受光する受光光学系60bとから成る斜入射光式の焦点検出系が用いられており、受光光学系60bからの信号が主制御装置13に供給されている。主制御装置13では受光光学系60bからの信号に基づき、常に投影光学系PLの最良結像面にウエハWの面が来るように駆動系25を介してウエハWのZ位置を制御する。
制御系は、図1中、主制御装置13によって主に構成される。主制御装置13は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)等から成るいわゆるマイクロコンピュータ(又はミニコンピュータ)によって構成され、露光動作が的確に行われるように、レチクルRとウエハWとの位置合わせ(アライメント)、ウエハWのステッピング、露光タイミング等を統括して制御する。
ここで、ウエハアライメントセンサ27、及びレチクルアライメント系22A,22Bについて説明する。
ウエハアライメントセンサ27としては、検出基準となる指標を備え、その指標を基準としてマークの位置を検出する例えば特開平4−65603号公報等で公知の画像処理方式の結像式センサが用いられる。ウエハステージWST上には、後述するレチクルアライメント及びベースライン計測のためのウエハ基準マーク(ウエハフィデューシャルマーク)WFM1,WFM2,及びWFM3等の各種の基準マークが形成された基準板WFBが設けられている。この基準板WFBの表面位置(Z方向の位置)はウエハWの表面位置とほぼ同一とされている。ウエハアライメントセンサ27は、この基準板WFB上のウエハ基準マークWFM1,WFM2,WFM3や、ウエハW上のウエハアライメントマークの位置を検出し、その検出結果を主制御装置13に供給する。なお、ウエハアライメントセンサとして、例えば特開平10−141915号公報等で公知のレーザスキャン式センサや、レーザ干渉式センサ等の他の方式のものを用いてもよい。
ウエハアライメントセンサ27の投影像面側(ウエハ側)における光軸は、投影光学系PLの光軸AXと並行に配されており、ウエハアライメントセンサ27の光軸と投影光学系PLの露光フィールド内の基準位置である光軸AXとの間の距離、いわゆるベースライン量が、ウエハW上の各ショット領域を投影光学系PLの視野内に配するときの基準量となる。つまり、ウエハアライメントセンサ27によってアライメント用のウエハマークWMのX座標及びY座標を計測するとともに、この計測結果に上記ベースライン量を加算して得られる値に基づいて、ウエハステージWSTを駆動し、ウエハWをX方向及びY方向にステッピング移動させることにより、ウエハWの各ショット領域の中心を投影光学系PLの露光フィールド内の基準位置(光軸AX)に正確にアライメントすることができる。なお、本例では、ウエハステージWST上に配置された基準マーク(WFM1、WFM2、WFM3)を、レチクルアライメント系22A,22Bとウエハアライメントセンサ27とで同時に観察することにより、上述したベースライン量、すなわちウエハアライメントセンサ27の光軸と投影光学系PLの露光フィールド内の基準位置との間の距離を計測する、いわゆる同時ベースライン計測を行う。
レチクルアライメント系22A,22Bとしては、本例では、レチクルR上に形成されたレチクルマークRM1,RM2と、ウエハステージWST上に設けられた基準マーク(WFM1、WFM2、WFM3)とを同時に検出する、いわゆるTTR方式(スルー・ザ・レチクル方式)の光学系が用いられる。この場合のレチクルアライメント系22A,22Bとしては、例えば、照明光をレチクルR上に形成されたレチクルマークRM1,RM2に照射し、その光学像をCCD(Charge Coupled Device)カメラ等の撮像手段で画像信号に変換し、その画像信号に基づいてマークの位置情報を計測するVRA(Visual Reticle Alignment)方式のものを用いることができる。また、レチクルアライメント系22A,22Bによって計測されたレチクルマークRM1,RM2の位置情報は、主制御装置13に供給される。主制御装置13は、レチクルアライメント系22A,22Bで計測されたレチクルマークRM1,RM2の位置情報(X座標、Y座標)に基づいて、レチクルRの中心が投影光学系PLの光軸AXと合致するようにレチクルステージRSTの駆動系を介してレチクルRを位置決めする。なお、レチクルマークRM1,RM2とレチクルRの中心との距離は設計上予め定まった値であり、この値を投影光学系PLの縮小倍率に基づいて演算処理することにより、投影光学系PLの像面側(ウエハ側)におけるレチクルマークRM1,RM2の投影点と投影光学系PLの中心との距離を算出することができる。この距離は、ウエハW上の各ショット領域を投影光学系PLの視野内に配するときの補正値として用いられる。
ここで、本実施形態の露光装置10では、ステージ位置検出手段としてのレーザ干渉計55a,55b(図2参照)によってレチクルステージRSTにおけるレチクル微動ステージ45の形状情報を適宜検出する。具体的には、主制御装置13は、レチクル微動ステージ45の+X方向及び−X方向の端部にそれぞれ固設されたX移動鏡53a,53bの各位置情報をレーザ干渉計55a,55bを用いてほぼ同時に検出し、その検出結果に基づいてレチクル微動ステージ45の形状情報を求める。以下に説明する。
図3は、レチクルステージRSTの平面模式図である。
図3に示すように、レーザ干渉計55aはレチクル微動ステージ45の+X方向の端部に固設されたX移動鏡53aまでの距離を検出し、また、レーザ干渉計55bはレチクル微動ステージ45の−X方向の端部に固設されたX移動鏡53bまでの距離を検出する。X移動鏡53a,53bは、X方向に互いに離間して配され、具体的にはレチクル微動ステージ45の+X方向及び−X方向の端部に分けて配されたものであり、両者の距離はレチクル微動ステージ45の形状情報としてのX方向の幅を表す。そこで、ある基準時点と所定時間経過した時点との間でレーザ干渉計55a,55bの検出結果を比較することにより、レチクル微動ステージ45のX方向に関する変形量を求めることができる。すなわち、基準時点におけるX移動鏡53a,53bの検出位置をそれぞれ、Xa(1),Xb(1)、所定時間経過後の時点のX移動鏡53a,53bの検出位置をそれぞれ、Xa(n),Xb(n)、とするとき、レチクル微動ステージ45の変形量R(n)は次式(1)で表される。
R(n)={Xa(n)+Xb(n)}−{Xa(1)+Xb(1)} …(1)
図3に示すように、レーザ干渉計55aはレチクル微動ステージ45の+X方向の端部に固設されたX移動鏡53aまでの距離を検出し、また、レーザ干渉計55bはレチクル微動ステージ45の−X方向の端部に固設されたX移動鏡53bまでの距離を検出する。X移動鏡53a,53bは、X方向に互いに離間して配され、具体的にはレチクル微動ステージ45の+X方向及び−X方向の端部に分けて配されたものであり、両者の距離はレチクル微動ステージ45の形状情報としてのX方向の幅を表す。そこで、ある基準時点と所定時間経過した時点との間でレーザ干渉計55a,55bの検出結果を比較することにより、レチクル微動ステージ45のX方向に関する変形量を求めることができる。すなわち、基準時点におけるX移動鏡53a,53bの検出位置をそれぞれ、Xa(1),Xb(1)、所定時間経過後の時点のX移動鏡53a,53bの検出位置をそれぞれ、Xa(n),Xb(n)、とするとき、レチクル微動ステージ45の変形量R(n)は次式(1)で表される。
R(n)={Xa(n)+Xb(n)}−{Xa(1)+Xb(1)} …(1)
なお、上記レチクル微動ステージ45の変形量の算出に際して、精度向上を目的として、レチクル微動ステージ45をY方向にステップ移動あるいは走査移動させながら、X移動鏡53a,53bの複数箇所にわたってX移動鏡53a,53bの位置を検出し、それらを平均化したものをレチクル微動ステージ45の変形量の算出に用いてもよい。また、Y方向にレーザ干渉計55a,55bを複数並べてX移動鏡53a,53bの位置検出を行ってもよい。
前述したように、本実施形態の露光装置10では、レチクルRとウエハWとを1次元方向に同期移動させつつ、レチクルRに形成された回路パターンを、ウエハW上の各ショット領域に転写する(ステップ・アンド・スキャン)。すなわち、ウエハW上の各ショット領域に対する露光のたびにレチクルステージRSTが走査移動を行う。この際、特に、レチクル微動ステージ45の駆動源(図2に示すXボイスコイルモータ44X、Yボイスコイルモータ44Yなど)で発生した熱がレチクル微動ステージ45に伝わり、熱伸縮等によりレチクル微動ステージ45の変形を招きやすい。本実施形態の露光装置10では、上記式(1)から求められるレチクル微動ステージ45の変形量を、ウエハW上の各ショット領域を投影光学系PLの視野内に配するときの補正値として用いる。
次に、上述のようにして構成される本実施形態の露光装置10による重ね合わせ露光時の動作の一例について、特にベースライン計測に伴う動作について図4のフローチャート等を参照して説明する。なお、露光動作の全体の流れを先に説明し、その後にレチクル微動ステージ45の変形量を補正値として用いた露光動作について説明する。
また、前提として、レチクルステージRST上には、レチクルRが載置され、ウエハW上にはそれまでの工程で、既にパターンが形成されており、このパターンとともに不図示のウエハアライメントマークも形成されているものとする。
また、前提として、レチクルステージRST上には、レチクルRが載置され、ウエハW上にはそれまでの工程で、既にパターンが形成されており、このパターンとともに不図示のウエハアライメントマークも形成されているものとする。
まず、レチクルアライメント系22A,22Bを用いて、レチクルR上のレチクルマークRM1,RM2及び基準板WFB上のウエハ基準マークWFM1,WFM2を同時に観察する(ステップ100)。
このとき、主制御装置13では、予め定められた設計値に基づいて、不図示の駆動系を介して、レチクルアライメント系22A,22Bを移動させ、その観察視野内にレチクルR上のレチクルマークRM1,RM2を位置決めする。また、主制御装置13では、予め定められた設計値に基づいて、基準板WFB上のウエハ基準マークWFM1,WFM2の中心点が投影光学系PLの光軸AX上に位置するように、レーザ干渉計66の出力をモニタしつつウエハステージWSTを移動させ、ウエハ基準マークWFM1,WFM2をレチクルアライメント系22A,22Bの観察視野内に位置決めする。
このとき、主制御装置13では、予め定められた設計値に基づいて、不図示の駆動系を介して、レチクルアライメント系22A,22Bを移動させ、その観察視野内にレチクルR上のレチクルマークRM1,RM2を位置決めする。また、主制御装置13では、予め定められた設計値に基づいて、基準板WFB上のウエハ基準マークWFM1,WFM2の中心点が投影光学系PLの光軸AX上に位置するように、レーザ干渉計66の出力をモニタしつつウエハステージWSTを移動させ、ウエハ基準マークWFM1,WFM2をレチクルアライメント系22A,22Bの観察視野内に位置決めする。
次に、主制御装置13では、レチクルマークRM1,RM2とウエハ基準マークWFM1,WFM2とを同時に観察した結果に基づいて、両マークRM1,WFM1の相対的な位置関係、及び両マークRM2,WFM2の相対的な位置関係を計測し(ステップ101)、その計測結果に基づいて、レチクルRの初期設定として、投影光学系PLに対するレチクルRの位置決め、すなわちレチクルアライメントを行う(ステップ102)。
ここで、図5はレチクルRに形成されたレチクルマークRM1,RM2の構成例を示し、図6は基準板WFB上に形成された基準マーク(WFM1,WFM2,WFM3)の構成例を示している。
図5において、レチクルRには、実デバイスを製造するための回路パターンがパターン領域PAに形成され、その外側にレチクルマークRM1,RM2が設けられている。回路パターンやレチクルマークRM1,RM2は、例えばパターンジェネレータやEB露光装置などの装置により、設計データを基にしてレチクルRの母材であるガラス板上に転写され、光透過部もしくは遮光部(クロム膜等)として形成されている。レチクルマークRM1,RM2はそれぞれ、Y方向に離間して配置された6ケのマークRM(1)〜RM(6)を含む。
図5において、レチクルRには、実デバイスを製造するための回路パターンがパターン領域PAに形成され、その外側にレチクルマークRM1,RM2が設けられている。回路パターンやレチクルマークRM1,RM2は、例えばパターンジェネレータやEB露光装置などの装置により、設計データを基にしてレチクルRの母材であるガラス板上に転写され、光透過部もしくは遮光部(クロム膜等)として形成されている。レチクルマークRM1,RM2はそれぞれ、Y方向に離間して配置された6ケのマークRM(1)〜RM(6)を含む。
一方、図6において、ウエハステージWST上に設けられた基準板WFB上には、レチクルアライメント系22A,22B用の基準マークWFM1,WFM2と、ウエハアライメントセンサ用の基準マークWFM3とが設けられている。基準マークWFM1,WFM2は、レチクルR上のレチクルマークRM1,RM2に対応するピッチでX方向に互いに離間して配置されており、それぞれが先の図5に示したマークRM(1)〜RM(6)に対応するピッチでY方向に互いに離間して配置された6組のマークFM(1)〜FM(6)を含む。一方、基準マークWFM3は、基準マークWFM1,WFM2の各マークFM(1)〜FM(6)から設計上のベースライン量だけ所定の方向(ここでは−Y方向)に離れた位置にそれぞれ配置された6ケのマークFM(7)〜FM(12)を含む。
レチクルアライメントの工程では、レチクルアライメント系22A,22Bの観察視野内にレチクルマークRM1,RM2を配するためにレチクルRを相対的に移動させる動作、いわゆるレチクルサーチが必要に応じて行われる。このレチクルサーチは、レチクルRに対するレチクルアライメント系22A,22Bの相対的な配置誤差やレチクルR(あるいはレチクルマークRM1,RM2)の形状誤差等が原因でレチクルアライメント系22A,22Bの観察視野内からマークがずれて配された状態を修正する目的で行われるものであり、例えば、レチクルアライメント系22A,22BでレチクルR表面を観察しながら、レチクルステージRSTを所定量ずつ移動させることにより行う。そして、レチクルサーチアライメントの後、レチクルステージRST(レチクル微動ステージ45)とウエハステージWSTとをステップ移動させながら、レチクルR上のマークRM(1)〜(6)と基準板WFB上のマークFM(1)〜(6)とをそれぞれレチクルアライメント系22A,22Bで同時に観察し、その相対的な位置関係を計測した結果に基づいて、レチクルRの中心が投影光学系PLの光軸AXと合致するようにレチクルステージRSTの駆動系を介してレチクルRを位置決めする。
また、レチクルR上のマークRM(1)と基準板WFB上のマークFM(1)との相対的な位置関係を計測すると同時に、ウエハアライメントセンサ27でマークFM(7)を検出してその位置情報(例えばウエハアライメントセンサ27の光軸中心からの基準マークFM(7)の位置ずれ量)を計測することにより、それらの計測結果に基づいて、実際のベースライン量を計測することができる(ベースライン計測:ステップ102)。また、レチクルR上の他のマークRM(2)〜RM(6)、及びそれに対応する基準板WFB上のマークFM(8)〜FM(12)に対しても同様に位置情報の計測を行い、それらを用いて最小二乗法などの統計演算処理することにより、レチクル座標系とウエハ座標系との位置関係を求めることができ、そのデータはレチクルステージRSTやウエハステージWSTの位置制御の際の補正値として使用される。
図4に戻り、レチクルアライメント及びベースライン計測の後、主制御装置13では、ウエハW上の複数ショット領域に付設されたウエハアライメントマークの位置をウエハアライメントセンサ27を用いて順次計測し、いわゆるEGA(エンハンストグローバルアライメント)の手法により、ウエハW上の全てのショット配列データを求め、この配列データに従って、ウエハW上のショット領域を順次投影光学系PLの真下(露光位置)に順次位置決めしつつ、光源12のレーザ発光を制御して、いわゆるステップアンドリピート方式で露光を行なう(ステップ103)。
図7に、ウエハWのXY座標系に沿って配列された、レチクルRのパターン像を転写すべきショット領域ES1〜ESn(総じてショット領域ESiと称する)を示す。
この図7において、ショット領域ESiに隣接するスクライブラインの所定位置には、X方向のアライメント用のウエハマーク、及びY方向のアライメント用のウエハマークを含むウエハマークWMが形成されている。X方向のアライメント用のウエハマークは例えばX方向に所定ピッチで配列された複数本のパターンからなり、同様に、Y方向のアライメント用のウエハマークは例えばY方向に所定ピッチで配列された複数本のパターンからなる。また、各ウエハマークWMは、所定のショット領域の中心に対して同じ位置関係になるように、ここではX方向に伸びるスクライブライン内に配置されている。
この図7において、ショット領域ESiに隣接するスクライブラインの所定位置には、X方向のアライメント用のウエハマーク、及びY方向のアライメント用のウエハマークを含むウエハマークWMが形成されている。X方向のアライメント用のウエハマークは例えばX方向に所定ピッチで配列された複数本のパターンからなり、同様に、Y方向のアライメント用のウエハマークは例えばY方向に所定ピッチで配列された複数本のパターンからなる。また、各ウエハマークWMは、所定のショット領域の中心に対して同じ位置関係になるように、ここではX方向に伸びるスクライブライン内に配置されている。
上記EGAにおいて、主制御装置13(図1参照)では、全てのショット領域ESiのうち、アライメントショット領域として選択される少なくとも3つのショット領域(ここでは9つのアライメントショット領域SA1〜SA9)におけるウエハマークWMをウエハアライメントセンサ27(図1参照)によって検出し、その検出結果に基づいて各アライメントショット領域SA1〜SA9の座標位置を計測する。続いて、ウエハW上でのショット領域ESiの配列を表すモデル関数に対して、アライメントショット領域ごとにその求めた座標位置と既知の座標位置(設計値など)とを代入し、最小二乗法などの統計演算によってモデル関数のパラメータ(EGAファクタ)を決定する。そして、ウエハW上のショット領域ESiごとに既知の座標位置をモデル関数に代入することにより、配列データとして全てのショット領域ESiの座標位置(X座標、Y座標)を算出する。主制御装置13では、この算出した配列データと前述したウエハアライメントセンサ27のベースライン量とによって決定される移動量に基づいて、駆動系25を介してウエハステージWST(図1参照)をX方向及びY方向に駆動することにより、ウエハWの各ショット領域ESiの中心を投影光学系PLの露光フィールド内の基準位置(光軸AX)にアライメントする。なお、このEGAは、レチクルのパターンを転写するすべてのウエハWに対して行われる。EGAに関する技術は、特開昭61−44429号公報等にも記載されている。
次に、レチクルステージRST(レチクル微動ステージ45)の変形量を補正値として用いた露光動作の流れの一例について図8を参照して説明する。
本例では、レチクル微動ステージ45の変形量とベースライン量との相関関係を予め求めておき、その相関関係を用いて重ね合わせ露光時におけるレチクルRとウエハWとの相対的な位置を制御する。
本例では、レチクル微動ステージ45の変形量とベースライン量との相関関係を予め求めておき、その相関関係を用いて重ね合わせ露光時におけるレチクルRとウエハWとの相対的な位置を制御する。
まず、主制御装置13では、実際の露光動作に先だって、レチクル微動ステージ45の変形量とベースラインの変動量との相関関係を求めておく(ステップ110)。すなわち、レチクルステージRSTを実際の露光動作と同様にスキャン動作させるなどしてレチクル微動ステージ45を熱変形させるとともに、レチクル微動ステージ45の変形量をレーザ干渉計55a,55bを用いて検出する。またこれと並行してそのときのベースライン量をレチクルアライメント系22A,22B及びウエハアライメントセンサ27を用いて計測する。そして、それらの計測データから、ベースライン量の変動量とレチクル微動ステージ45の変形量との相関関係(後述するベースライン補正係数α)を求める。
次に、実際の露光動作時において、主制御装置13では、レチクル微動ステージ45の形状情報(変形量)を適宜計測する(ステップ111)。形状情報の計測は、各ショット領域に対する露光の直前に行い、先の図3を用いて説明したように、X移動鏡53a,53bの各位置情報をレーザ干渉計55a,55bを用いてほぼ同時に検出することにより行う。
そして、主制御装置13では、各ショット領域に対する露光の際に、計測されたレチクル微動ステージ45の変形量と先に求めた相関関係とに基づいて、レチクル微動ステージ45の形状変化の影響分が補正されるように、レチクルRのパターン像とウエハWとの相対位置を制御する(ステップ112)。例えば、前述したEGAにおいて算出される配列データとしての各ショット領域の座標位置(X座標、Y座標)のそれぞれに、レチクル微動ステージ45の変形の影響を低減させるための補正値を加える。
ここで、レチクル微動ステージ45の変形量をR(n)、ベースライン補正係数をα、とすると、ベースライン補正量C(n)は、次式(2)で表される。
C(n)=α・R(n) …(2)
1ショットごとに露光直前のレーザ干渉計55a,55bの測長データを取り込み、先の式(1)からレチクル微動ステージ45の変形量R(n)を求め、式(2)から補正量C(n)を求める。そして、これらの計算結果に基づいて、EGAで算出される各ショット領域の座標位置(X座標、Y座標)のそれぞれに補正量C(n)を加えて露光を行う。これにより、レチクル微動ステージ45の変形の影響が除去されてレチクルRとウエハW上の各ショット領域とが相対的に位置決めされる。
C(n)=α・R(n) …(2)
1ショットごとに露光直前のレーザ干渉計55a,55bの測長データを取り込み、先の式(1)からレチクル微動ステージ45の変形量R(n)を求め、式(2)から補正量C(n)を求める。そして、これらの計算結果に基づいて、EGAで算出される各ショット領域の座標位置(X座標、Y座標)のそれぞれに補正量C(n)を加えて露光を行う。これにより、レチクル微動ステージ45の変形の影響が除去されてレチクルRとウエハW上の各ショット領域とが相対的に位置決めされる。
ここで、ベースライン量の計測は一般に、レチクルRの交換時、あるいは所定枚数のウエハWの処理ごとに行われる。ステップ・アンド・スキャン方式の露光動作では、ウエハW上の各ショット領域に対する露光処理ごとにレチクルステージRSTがスキャン移動することから、1枚のウエハWの処理中においても、ショット数が増えるに従い熱膨張等によりレチクル微動ステージ45が変形し、これに伴って、実際のベースライン量が変動しやすい。上記した例では、ウエハWの位置決めに使用するベースライン量を1ショットごとに補正することから、ウエハW上の各ショット領域にレチクルRのパターン像が正確に転写される。
なお、上記した例では、形状情報を計測する対象をレチクルステージRST(レチクル微動ステージ45)としているが、ウエハステージWSTに対しても同様に形状情報を計測し、その結果に基づいて露光動作時におけるレチクルRのパターン像とウエハWの位置とを制御してもよい。
図9は、レチクルステージRST(レチクル微動ステージ45)及びウエハステージWSTの変形量を補正値として用いた露光動作の流れの一例を説明するための図である。
以下、この例について説明する。なお、前提として、先の図1に示すウエハステージWST用の移動鏡63は、X方向及びY方向の少なくとも一方に離間して複数配されており、これに応じてレーザ干渉計66も複数配設されているものとする。また、パターン転写の位置ずれに対するウエハステージWSTの変形の影響を示す指標として、ウエハステージWST上に設けられたウエハ基準マークWFM3(図1参照)とウエハW上のウエハマークWM(図7参照)との距離(以後「ウエハステージ基準距離」と称する)を用いる。なお、本例では、モータなどの熱源に対して、ステージ(レチクル微動ステージ45)の構造が熱的に対照的な構造であり、ステージの熱変形は面内でほぼ一律であるものとする。
以下、この例について説明する。なお、前提として、先の図1に示すウエハステージWST用の移動鏡63は、X方向及びY方向の少なくとも一方に離間して複数配されており、これに応じてレーザ干渉計66も複数配設されているものとする。また、パターン転写の位置ずれに対するウエハステージWSTの変形の影響を示す指標として、ウエハステージWST上に設けられたウエハ基準マークWFM3(図1参照)とウエハW上のウエハマークWM(図7参照)との距離(以後「ウエハステージ基準距離」と称する)を用いる。なお、本例では、モータなどの熱源に対して、ステージ(レチクル微動ステージ45)の構造が熱的に対照的な構造であり、ステージの熱変形は面内でほぼ一律であるものとする。
まず、先の図8を用いて説明した例と同様に、主制御装置13では、実際の露光動作に先だって、レチクル微動ステージ45の変形量とベースラインの変動量との相関関係(第1相関関係)を求めておく(ステップ120)。
また、主制御装置13では、実際の露光動作に先だって、ウエハステージWSTの変形量とウエハステージWST上の基準距離の変動量との相関関係を求めておく(ステップ121)。すなわち、ウエハステージWSTを実際の露光動作と同様にスキャン動作させるなどしてウエハステージWSTを熱変形させるとともに、ウエハステージWSTの変形量をレーザ干渉計66を用いて検出する。またこれと並行してそのときのウエハステージ基準距離(ウエハ基準マークWFM3とウエハマークWMとの距離)をウエハアライメントセンサ27を用いて計測する。計測対象のウエハマークWM(図7参照)は、1つでもよく複数でもよい。そして、それらの計測データから、ウエハステージWSTの変形量とウエハステージ基準距離の変動量との相関関係(第2相関関係)を求める。
次に、実際の露光動作時において、主制御装置13では、レチクル微動ステージ45及びウエハステージWSTの形状情報(変形量)を適宜計測する(ステップ122)。形状情報の計測は、各ショット領域に対する露光の直前に行い、レチクル微動ステージ45についてはレーザ干渉計55a,55bを用い、ウエハステージWSTについてはレーザ干渉計66を用いて行う。
そして、主制御装置13では、各ショット領域に対する露光の際に、計測されたレチクル微動ステージ45及びウエハステージWSTの変形量と先に求めた第1及び第2相関関係とに基づいて、レチクル微動ステージ45あるいはウエハステージWSTの形状変化の影響分が補正されるように、レチクルRのパターン像とウエハWとの相対位置を制御する(ステップ123)。例えば、前述したEGAにおいて算出される配列データとしての各ショット領域の座標位置(X座標、Y座標)のそれぞれに、レチクル微動ステージ45及びウエハステージWSTの変形の影響を低減させるための補正値を加える。これにより、レチクル微動ステージ45及びウエハステージWSTの変形の影響が除去された状態でレチクルRとウエハW上の各ショット領域とが相対的に位置決めされる。本例では、レチクル微動ステージ45及びウエハステージWSTのそれぞれの変形の影響を補正することから、ウエハW上の各ショット領域にレチクルRのパターン像がより正確に転写される。
図10は、レチクルステージRST(レチクル微動ステージ45)の変形量を補正値として用いた露光動作の流れの他の例を説明するための図である。
本例では、レチクル微動ステージ45の変形量とパターンの位置ずれ量との相関関係を予めて求めておき、その相関関係を用いて重ね合わせ露光動作時におけるレチクルRとウエハWとの相対的な位置を制御する。
本例では、レチクル微動ステージ45の変形量とパターンの位置ずれ量との相関関係を予めて求めておき、その相関関係を用いて重ね合わせ露光動作時におけるレチクルRとウエハWとの相対的な位置を制御する。
まず、主制御装置13では、先の図4に示した露光動作に先立って、テスト露光を行い(ステップ130)、レチクル微動ステージ45の形状変化量(変形量)とウエハW上に露光されるパターンの位置ずれ量との相関関係を求めておく(ステップ131)。すなわち、レチクル微動ステージ45を移動させながらレチクルR(計測用レチクル)のパターンをウエハWに投影露光し、これと並行してレチクル微動ステージ45の変形量をレーザ干渉計55a,55bを用いて検出する。そして、計測用レチクルのパターンの転写像(投影像)について目標位置からの位置ずれ量を計測し、その計測結果に基づいて、上記相関関係を求める。パターン像の位置ずれ量の計測は、ウエハ上に実際に転写形成されたパターン像を走査型電子顕微鏡(SEM)等によって実測してもよく、パターンの空間像(投影像)を計測してもよい。空間像計測技術は、例えば特開平10−209031号公報等に記載されている。
次に、実際の露光動作時において、主制御装置13では、レチクル微動ステージ45の形状情報(変形量)を適宜計測する(ステップ132)。形状情報の計測は、各ショット領域に対する露光の直前に行い、先の図3を用いて説明したように、X移動鏡53a,53bの各位置情報をレーザ干渉計55a,55bを用いてほぼ同時に検出することにより行う。
そして、主制御装置13では、各ショット領域に対する露光の際に、計測されたレチクル微動ステージ45の変形量と先の相関関係とに基づいて、レチクル微動ステージ45の形状変化の影響分が補正されるように、レチクルRのパターン像とウエハWとの相対位置を制御する(ステップ133)。例えば、前述したEGAにおいて算出される配列データとしての各ショット領域の座標位置(X座標、Y座標)のそれぞれに、レチクル微動ステージ45の変形の影響を低減させるための補正値を加える。これにより、レチクル微動ステージ45の変形の影響が除去された状態でレチクルRとウエハW上の各ショット領域とが相対的に位置決めされる。本例では、レチクル微動ステージ45の変形に伴うパターンの位置ずれ量を実際に計測し、それに基づいて補正を行うことから、ウエハW上の各ショット領域にレチクルRのパターン像がより正確に転写される。
図11は、本発明の一実施形態による露光装置を用いた電子デバイス(半導体デバイス)の生産のフローチャートである。図11に示すように、まず、ステップS200(設計ステップ)において、デバイスの機能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS201(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンに基づいて、マスクを製作する。一方、ステップS202(ウエハ製造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
次に、ステップS203(ウエハプロセスステップ)において、ステップS200〜ステップS202で用意したマスクとウエハを使用して、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS204(組立ステップ)において、ステップS203において処理されたウエハを用いてチップ化する。このステップS204には、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程が含まれる。最後に、ステップS205(検査ステップ)において、ステップS204で作製されたデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
次に、ステップS203(ウエハプロセスステップ)において、ステップS200〜ステップS202で用意したマスクとウエハを使用して、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS204(組立ステップ)において、ステップS203において処理されたウエハを用いてチップ化する。このステップS204には、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程が含まれる。最後に、ステップS205(検査ステップ)において、ステップS204で作製されたデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上述した例では、レチクルステージRST(レチクル微動ステージ45)及びウエハステージWSTの形状情報を計測する手段として、レーザ干渉計(55a,55b,66)を用いているがこれに限らない。例えば、レチクルステージRSTやウエハステージWSTが吸収する熱量情報を計測する温度センサなどの計測手段を設置し、その計測手段によって計測された熱量情報に基づいて、レチクルステージRSTやウエハステージWSTのの形状情報を検出するようにしてもよい。この場合、計測手段によって計測される熱量情報から、レチクルステージRSTやウエハステージWSTの変形量を計算により算出し、その算出結果に基づいてレチクルRのパターン像とウエハWとの相対位置を制御する。あるいは、熱量とパターン像の位置ずれ量との相関関係を予め求めておき、その相関関係と実際のステージの熱量情報とに基づいてレチクルRのパターン像とウエハWとの相対位置を制御する。
また、上述した例では、モータなどの熱源に対して、ステージ(レチクル微動ステージ45)の構造が熱的に対照的な構造であり、ステージの熱変形は面内でほぼ一律であるものとしたが、ステージの熱変形が一律でなく部分ごとに熱変形の差が大きい場合には、その部分的な熱変形を考慮に入れた制御を行うのが好ましい。
また、物体(ウエハやレチクルなど)に形成されるマークの数や配置位置、及び形状は任意に定めてよい。特にウエハマークは各ショット領域に少なくとも1つ設ければよいし、あるいはショット領域毎にウエハマークを設けずにウエハ上の複数点にそれぞれウエハマークを形成しておくだけでもよい。また、基板上のマークは1次元マーク及び2次元マークのいずれでもよい。
また、本発明が適用される露光装置は、露光用照明光に対してマスク(レチクル)と基板(ウエハ)とをそれぞれ相対移動する走査露光方式(例えば、ステップ・アンド・スキャン方式など)に限られるものではなく、マスクと基板とをほぼ静止させた状態でマスクのパターンを基板上に転写する静止露光方式、例えばステップ・アンド・リピート方式などでもよい。さらに、基板上で周辺部が重なる複数のショット領域にそれぞれパターンを転写するつぎ露光を行う液晶露光装置などに対しても本発明を適用することができる。また、投影光学系PLは縮小系、等倍系、及び拡大系のいずれでもよいし、屈折系、反射屈折系、及び反射系のいずれでもよい。さらに、投影光学系を用いない、例えばプロキシミティ方式の露光装置などに対しても本発明を適用できる。
また、本発明が適用される露光装置は、露光用照明光としてg線、i線、KrFエキシマレーザ光、ArFエキシマレーザ光、F2レーザ光、及びAr2レーザ光などの紫外光だけでなく、例えばEUV光、X線、あるいは電子線やイオンビームなどの荷電粒子線などを用いてもよい。さらに、露光用光源は水銀ランプやエキシマレーザだけでなく、YAGレーザ又は半導体レーザなどの高調波発生装置、SOR、レーザプラズマ光源、電子銃などでもよい。
また、本発明が適用される露光装置は、半導体デバイス製造用に限られるものではなく、液晶表示素子、ディスプレイ装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCDなど)、マイクロマシン、及びDNAチップなどのマイクロデバイス(電子デバイス)製造用、露光装置で用いられるフォトマスクやレチクルの製造用などでもよい。
また、上述したウエハステージやレチクルステージにリニアモータを用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもいい。また、ステージは、ガイドに沿って移動するタイプでもいいし、ガイドを設けないガイドレスタイプでもよい。さらに、ステージの駆動装置として平面モ−タを用いる場合、磁石ユニット(永久磁石)と電機子ユニットのいずれか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電機子ユニットの他方をステージの移動面側(ベース)に設ければよい。
また、ウエハステージの移動により発生する反力は、特開平8−166475号公報に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた露光装置においても適用可能である。
また、レチクルステージの移動により発生する反力は、特開平8−330224号公報に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた露光装置においても適用可能である。
また、本発明が適用される露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
R…レチクル(マスク、第1基板)、W…ウエハ(基板、第2基板)、IL…照明ビーム、PA…パターン領域、RM1,RM2…レチクルマーク、PL…投影光学系、RST…レチクルステージ(第1ステージ)、AX…光軸、WFB…基準板、WFM1,WFM2,WFM3…ウエハ基準マーク、WM…ウエハマーク、WST…ウエハステージ(第2ステージ)、10…露光装置、13…主制御装置(制御系)、24,25…駆動系、27…ウエハアライメントセンサ(検出手段)、43…レチクル粗動ステージ、44X…Xボイスコイルモータ、44Y…Yボイスコイルモータ、45…レチクル微動ステージ、52a,52b,53a,53b,63…移動鏡(反射鏡)、54a,54b,55a,55b,66…レーザ干渉計(検出手段)。
Claims (24)
- 移動自在に配設されたステージに反射鏡が固設され、該反射鏡の位置を光干渉計で計測し、該計測結果に基づいて前記ステージの位置に関する位置情報を計測するステージ位置計測方法において、
前記反射鏡は、複数が所定の方向に互いに離間して配置され、
前記複数の反射鏡の前記離間方向に関するそれぞれの位置を、前記光干渉計でほぼ同時に計測し、該計測結果に基づいて前記ステージの前記離間方向の位置に関する位置情報を計測することを特徴とするステージ位置計測方法。 - 請求項1に記載のステージ位置計測方法において、
前記複数の反射鏡は、前記ステージの一端部と該一端部に対向する端部との少なくとも2箇所に固設されていることを特徴とするステージ位置計測方法。 - マスクが載置されるマスクステージと、基板が載置される基板ステージとを相対的に移動させながら、前記マスクのパターンを前記基板に転写する露光方法であって、
前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方には、所定の方向に互いに離間して配置される複数の反射鏡が固設されており、
前記複数の反射鏡の前記離間方向に関するそれぞれの位置をほぼ同時に計測し、該計測結果に基づいて前記マスクと前記基板との前記離間方向に関する相対的な位置を制御することを特徴とする露光方法。 - マスクが載置されるマスクステージと、基板が載置される基板ステージとを相対的に移動させながら、前記マスクのパターンを前記基板に転写する露光方法であって、
前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方には、所定の方向に互いに離間して配置される複数の反射鏡が固設されており、
前記複数の反射鏡の前記離間方向に関するそれぞれの位置をほぼ同時に計測し、該計測結果に基づいて前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方の変形量を算出するとともに、前記マスクステージと前記基板ステージとを移動させながら前記マスクのパターンを前記基板に繰り返し転写する第1工程と、
前記第1工程の結果に基づいて、前記変形量と前記基板上のパターンの位置ずれ量との相関関係を求める第2工程と、
前記複数の反射鏡の前記離間方向に関するそれぞれの位置をほぼ同時に計測して、該計測結果に基づいて前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方の変形量を算出し、該算出結果と前記相関関係とに基づいて、前記マスクと前記基板との相対的な位置を制御して前記マスクのパターンを前記基板に転写する第3工程とを含むことを特徴とする露光方法。 - マスクが載置されるマスクステージと、基板が載置される基板ステージとを相対的に移動させながら、前記マスクのパターンを前記基板に転写する露光方法であって、
前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方には、所定の方向に互いに離間して配置される複数の反射鏡が固設されており、
前記複数の反射鏡の前記離間方向に関するそれぞれの位置をほぼ同時に計測し、該計測結果に基づいて前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方の変形量を算出する第1工程と、
前記第1工程の結果に基づいて、前記変形量と前記基板上のパターンの位置ずれ量との相関関係を算出する第2工程と、
前記相関関係に基づいて前記マスクと前記基板との相対的な位置を制御して前記マスクのパターンを前記基板に転写する第3工程とを含むことを特徴とする露光方法。 - 請求項3から請求項5のいずれかに記載の露光方法において、
前記マスクステージは、前記マスクを保持するマスク微動ステージと、該マスク微動ステージが搭載されるマスク粗動ステージとを含み、
前記マスク微動ステージに、前記複数の反射鏡が固設されることを特徴とする露光方法。 - 第1ステージ上に保持された第1基板上のパターンを第2ステージ上に保持された第2基板上に転写する露光方法であって、
前記第1ステージ、又は前記第2ステージの形状情報を検出し、
検出された前記形状情報に応じて、前記第1基板のパターン像と前記第2基板との相対位置を制御することを特徴とする露光方法。 - 請求項7に記載の露光方法であって、
前記第1ステージ上の特定位置、又は前記第2ステージ上の特定位置の位置情報を検出し、
前記位置情報と、前記形状情報とに基づいて、前記第1基板のパターン像と前記第2基板との相対位置を制御することを特徴とする露光方法。 - 請求項8に記載の露光方法において、
前記第2ステージの形状情報を検出することにより、前記第2ステージ上の特定位置と前記第2基板上の所定位置との相対位置の変化を検出し、
検出された前記第2ステージ上の特定位置と前記第2基板上の所定位置との相対位置の変化に基づいて、前記第1基板のパターン像と前記第2基板との相対位置を制御することを特徴とする露光方法。 - 請求項8に記載の露光方法において、
前記第1ステージの形状情報を検出することにより、前記第1ステージ上の特定位置と前記第1基板のパターン上の所定位置との相対位置の変化を検出し、
検出された前記第1ステージ上の特定位置と前記第1基板のパターン上の所定位置との相対位置の変化に基づいて、前記第1基板のパターン像と前記第2基板との相対位置を制御することを特徴とする露光方法。 - 請求項7に記載の露光方法において、
前記第1ステージ、又は前記第2ステージが吸収する熱量情報を計測する計測手段を含み、前記計測手段によって計測された熱量情報に基づいて、前記第1ステージ、又は前記第2ステージの形状情報を検出することを特徴とする露光方法。 - 請求項3から請求項11のうちのいずれかに記載の露光方法を用いて、前記マスク上に形成されたデバイスパターンを前記基板上に転写する工程を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
- マスクが載置されるマスクステージと、基板が載置される基板ステージとを相対的に移動させながら、前記マスクのパターンを前記基板に転写する露光装置であって、
前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方には、所定の方向に互いに離間して配置される複数の反射鏡が固設され、
前記複数の反射鏡の前記離間方向に関するそれぞれの位置を、ほぼ同時に計測する複数の光干渉計と、
前記複数の光干渉計の計測結果に基づいて、前記マスクと前記基板との前記離間方向に関する相対的な位置を制御する制御系とを備えることを特徴とする露光装置。 - 請求項13に記載の露光装置において、
前記制御系は、前記複数の光干渉計の計測結果に基づいて、前記マスクステージ及び前記基板ステージのうちの少なくとも一方の変形量を算出することを特徴とする露光装置。 - 請求項14に記載の露光装置において、
前記制御系は、算出された前記変形量に基づいて、前記変形量と前記基板上のパターンの位置ずれ量との相関関係を算出することを特徴とする露光装置。 - 請求項13から請求項15のいずれかに記載の露光装置において、
前記複数の反射鏡は、前記マスクステージまたは前記基板ステージの一端部と該一端部に対向する端部との少なくとも2箇所に固設されていることを特徴とする露光装置。 - 第1基板上のパターンを第2基板上に転写する露光装置であって、
前記第1基板を保持する第1ステージと、
前記第2基板を保持する第2ステージと、
前記第1ステージ、又は前記第2ステージの形状情報を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に応じて、前記第1基板のパターン像と前記第2基板との相対位置を制御する制御手段とを有することを特徴とする露光装置。 - 請求項17に記載の露光装置において、
前記制御手段は、前記第1ステージ上の特定位置、又は前記第2ステージ上の特定位置を検出するステージ位置検出手段を備え、前記検出手段による検出結果に基づいて前記第1基板のパターン像と前記第2基板との相対位置を制御することを特徴とする露光装置。 - 請求項17に記載の露光装置において、
前記第2基板の位置情報を検出する基板位置検出手段を備え、
前記基板位置検出手段で前記第2基板の位置を検出した後、前記ステージ位置検出手段による検出結果に基づいて、前記制御手段が、前記第1ステージの位置を制御することにより、前記第1基板のパターンと前記第2基板との相対位置を制御することを特徴とする露光装置。 - 請求項19に記載の露光装置において、
前記検出手段は、前記第2ステージの形状情報を検出することにより、前記第2ステージ上の特定位置と前記第2基板上の所定位置との相対位置の変化を検出することを特徴とする露光装置。 - 請求項18に記載の露光装置において、
前記第2基板上の所定位置に対する前記第1基板のパターン像の位置情報を検出するパターン位置検出手段を備え、
前記パターン位置検出手段で前記第2基板上の所定位置に対する前記第1基板のパターン像の位置情報を検出した後に、前記ステージ位置検出手段による検出結果に基づいて、前記制御手段が、前記第1ステージの位置を制御することにより、前記第1基板のパターン像と前記第2基板との相対位置を制御することを特徴とする露光装置。 - 請求項21に記載の露光装置において、
前記検出手段は、前記第1ステージの形状情報を検出することにより、前記第1ステージ上の特定位置と前記第1基板のパターン上の所定位置との相対位置の変化を検出することを特徴とする露光装置。 - 請求項18に記載の露光装置において、
前記検出手段は、前記第1ステージ上の2箇所、又は前記第2ステージ上の2箇所の位置を計測する干渉計を含み、前記2箇所の相対位置情報に基づいて前記第1ステージ、又は前記第2ステージの形状情報を検出することを特徴とする露光装置。 - 請求項17に記載の露光装置において、
前記検出手段は、前記第1ステージ、又は前記第2ステージが吸収する熱量情報を計測する計測手段を含み、前記計測手段によって計測された熱量情報に基づいて、前記第1ステージ、又は前記第2ステージの形状情報を検出することを特徴とする露光装置。
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