JP2001255139A - 制御系の制御性評価方法及び露光装置並びに基板のフラットネス計測方法 - Google Patents

制御系の制御性評価方法及び露光装置並びに基板のフラットネス計測方法

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JP2001255139A
JP2001255139A JP2000064011A JP2000064011A JP2001255139A JP 2001255139 A JP2001255139 A JP 2001255139A JP 2000064011 A JP2000064011 A JP 2000064011A JP 2000064011 A JP2000064011 A JP 2000064011A JP 2001255139 A JP2001255139 A JP 2001255139A
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Tsuneyuki Hagiwara
恒幸 萩原
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物の表面形状による制御性への影響を判
別することができ、制御系の制御性をより正確に把握す
ることができる制御系の制御系評価方法及び露光装置、
並びにフラットネス計測方法を提供する。 【解決手段】 基準面FFに対象物Wの表面Wfを合わ
せ込むように駆動系を制御する制御系の制御性評価方法
であって、対象物Wの表面形状を計測しその表面Wfの
近似平面APFを算出し、その近似平面APFと対象物
Wの表面Wfとの第1の相対的位置関係RF1Dを算出
し、基準面FFに対象物Wの表面Wfを合わせ込むよう
に駆動系23を制御して基準面FFと対象物Wの表面W
fとの第2の相対的位置関係RF2Dを計測し、第1の
相対的位置関係RF1Dと第2の相対的位置関係RF2
Dとを比較する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準面に対象物の
表面を合わせ込むように駆動系を制御する制御系の制御
性評価方法、及びその制御系を有する露光装置、並びに
基板のフラットネス計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子(集積回路等)、
液晶ディスプレイ等の半導体デバイスの製造工程におけ
る微細パターンの形成に際しては、投影光学系を介して
フォトマスクあるいはレチクル(以下、レチクルと総称
する)のパターンを感光基板(感光材が塗布されたウエ
ハ、ガラスプレート等)上に転写する露光装置が用いら
れている。露光装置は、一般に、基準面としての投影光
学系の結像面に対象物としての感光基板の露光面を合わ
せ込むために、例えば基板ステージなどの駆動系を制御
する制御系、いわゆる自動焦点制御系(AF制御系)を
有している。
【0003】また、露光装置では、例えば装置立ち上げ
時や点検時などにおいて、上述したAF制御系の制御に
どの程度の誤差(制御誤差)が含まれるのかを把握する
ために、AF制御系の制御性を評価する場合がある。図
10は従来の制御性評価方法を示す模式図であり、この
図10(A)に示されるように、ウエハなどの基板の露
光面Wfは微小な凹凸やうねりを有している。従来、A
F制御性を評価するには、投影光学系PLの結像面FF
に露光面Wfを合わせ込むための目標値(図10
(B))を定め、この目標値に基づいて駆動形を制御
し、制御した際の結像面FFと露光面Wfとの相対的な
位置関係(姿勢誤差)を制御誤差として計測し、この計
測結果に基づいて評価を実施している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、AF制御の
制御性は、対象物としての基板の表面形状に応じてその
制御の難易度が変化する。すなわち、基板の表面が平坦
に近い場合には、駆動系の制御量が小さくなる傾向にあ
るため、AF制御の制御誤差を小さく抑えることは比較
的容易である。しかしながら、上述した従来の制御性評
価方法では、制御後の基準面と対象物の表面との相対的
な位置関係(制御誤差)だけに基づいて制御性を評価す
るため、基板の表面形状(凹凸)による制御誤差への影
響を判別するのが極めて困難であった。
【0005】本発明は、上述する事情に鑑みてなされた
ものであり、対象物の表面形状による制御性への影響を
判別することができ、制御系の制御性をより正確に把握
することができる制御系の制御系評価方法及び露光装
置、並びにフラットネス計測方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、図1から図9に対応付けした以下の技術
を採用している。本発明は、基準面(FF)に対象物
(W)の表面(Wf)を合わせ込むように駆動系を制御
する制御系の制御性評価方法であって、前記対象物
(W)の表面形状を計測し該表面(Wf)の近似平面
(APF)を算出する第1ステップと、前記近似平面
(APF)と前記対象物(W)の表面(Wf)との第1
の相対的位置関係(RF1D又はRF1R)を算出する
第2ステップと、前記基準面(FF)に前記対象物
(W)の表面(Wf)を合わせ込むように駆動系(2
3)を制御して前記基準面(FF)と前記対象物(W)
の表面(Wf)との第2の相対的位置関係(RF2D又
はRF2R)を計測する第3ステップと、前記第1の相
対的位置関係(RF1D又はRF1R)と前記第2の相
対的位置関係(RF2D又はRF2R)とを比較する第
4ステップとを有することを特徴としている。
【0007】図1は本発明に係る制御系の制御性評価方
法の手順の一例を模式的に示す図である。すなわち、図
1(A)は対象物Wの表面形状を計測しその表面Wfの
近似平面APFを算出するステップ(第1ステップ)、
図1(B)は算出した近似平面APFと対象物Wの表面
Wfとの第1の相対的位置関係RF1D(又はRF1
R)を算出するステップ(第2ステップ)、図1(C)
および(D)は基準面FFに対象物Wの表面Wfを合わ
せ込むように駆動系を制御し、制御後の基準面FFと対
象物Wの表面Wfとの第2の相対的位置関係RF2D
(又はRF2R)を計測するステップ(第3ステッ
プ)、をそれぞれ示している。図1(C)での駆動系の
制御に際し、理想的には、対象物Wの近似平面APFが
基準面FFに一致するのが望ましく、その場合、第1の
相対的位置関係RF1D(又はRF1R)と第2の相対
的位置関係RF2D(又はRF2R)とは一致すること
になる。ところが実際の制御では制御誤差が生じるた
め、第1の相対的位置関係RF1D(又はRF1R)と
第2の相対的位置関係RF2D(又はRF2R)とは異
なることになる。従来の制御性評価方法では、評価対象
の制御誤差として第2の相対的位置関係だけを計測して
いるため、上述課題として、その相対的な位置関係(制
御誤差)に対象物表面の凹凸の影響がどの程度関与して
いるのかを判別するのが極めて困難であった。それに対
し、本発明では、対象物の表面の凹凸の度合いを示す第
1の相対的位置関係RF1D(又はRF1R)を算出す
るとともに、これを第2の相対的位置関係RF2D(又
はRF2R)と比較するため、第2の相対的位置関係
(制御誤差)RF2D(又はRF2R)に対象物の表面
形状の影響がどの程度関与しているかを判別することが
可能となる。したがって、制御系の制御性をより正確に
把握することが可能となる。
【0008】また、本発明は、基準面に基板(W)の表
面(Wf)を合わせ込むように駆動系(23)を制御す
る制御系を備え、投影光学系(PL)を介してマスク
(R)のパターンを該基板(W)に転写する露光装置
(10)において、上述した特徴を有する制御性評価方
法に基づいて前記制御系を評価することを特徴としてい
る。この露光装置では、基板の表面形状に基づいて制御
系を評価することができる。そのため、基板表面の凹凸
の影響に応じて、制御系の制御性をより正確に把握する
ことが可能となる。
【0009】また、本発明は、基板のフラットネスを計
測するためのフラットネス計測方法であって、前記基板
(W)の表面高さを複数の計測点で計測し、該計測結果
から前記基板の表面(Wf)の近似平面を前記基板の一
部領域ごとに算出し、該近似平面と前記基板の表面(W
f)との相対的位置関係を前記一部領域ごとに算出する
ことを特徴としている。この基板のフラットネス計測方
法では、基板表面の一部領域ごとに近似平面と基板表面
との相対的位置関係を算出するため、領域ごとに細かく
基板のフラットネスを計測することができ、基板全体の
フラットネスをより正確に把握することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る制御系の制御
性評価方法の一実施例について説明する。実施例を説明
するにあたり、本発明に係り、本実施例に好ましく適用
される露光装置の構成について図面を参照して説明す
る。
【0011】図2には、露光装置10の全体構成が概略
的に示されている。この露光装置10は、マスクとして
のレチクルRと基板としてのウエハWとを一次元方向
(ここでは、図2における紙面直交方向であるY方向)
に同期移動させつつ、レチクルRに形成された回路パタ
ーンを投影光学系PLを介してウエハWの各ショット領
域に転写する、ステップ・アンド・スキャン方式の走査
型露光装置、いわゆるスキャニング・ステッパである。
【0012】露光装置10は、光源20、この光源20
からの照明光によりレチクルRを照明する照明光学系2
1、レチクルRを保持するレチクルステージ22、レチ
クルRから射出される照明光をウエハW上に投射する投
影光学系PL、ウエハWを保持する基板ステージとして
のウエハステージ23、ウエハW表面の高さ位置(投影
光学系PLの光軸方向の高さ位置)を多点で検出する斜
入射方式の焦点位置検出系24、および装置全体を統括
的に制御する主制御ユニット25等を備えている。
【0013】光源20としては、例えば高圧水銀灯、K
rFエキシマレーザ光源、ArFエキシマレーザ光源、
F2 エキシマレーザ光源、金属蒸気レーザ又はYAGレ
ーザの高調波を発振する光源等が用いられる。照明光学
系21は、光源20からの照明光を所定の照明領域に整
形しその照明光をレチクルRに均一に照明するために、
図示しないリレーレンズ、フライアイレンズ(又はロッ
ト・インテグレータ)、コンデンサレンズ等の各種レン
ズ系や、開口絞り及び前記レチクルRのパターン面と共
役な位置に配置されたブラインド等を含んで構成されて
いる。
【0014】レチクルステージ22は、Y方向に駆動自
在なレチクルY駆動ステージ30、レチクルRを保持し
かつレチクルY駆動ステージ30上で微小駆動自在なレ
チクル微小駆動ステージ31を含んで構成され、図示し
ないベース上に配置されている。レチクル微小駆動ステ
ージ31は、主制御ユニット25からの指令のもとで、
前記投影光学系PLの光軸に垂直な面内で、図2の紙面
に平行なX方向、X方向に垂直なY方向、及び前記投影
光学系PLの光軸と平行な軸線を中心とする回転方向
(θ方向)にそれぞれ微小量だけ、かつ高精度にレチク
ルRの位置制御を行うようになっている。また、レチク
ル微小駆動ステージ31のX方向、Y方向、及びθ方向
の位置は、レーザ干渉計等の図示しない計測装置により
常時モニターされ、これにより得られた位置情報S1は
前記主制御ユニット25に供給されるようになってい
る。
【0015】投影光学系PLは、図示しない複数のレン
ズ等を含んで構成され、レチクルRを透過した照明光を
所定の縮小倍率1/β(βは正の整数)に縮小し、ウエ
ハWの露光面Wfに投影するものである。
【0016】ウエハステージ23は、二次元平面内(図
2中のXY平面内)で駆動自在なXY駆動ステージ3
5、ウエハWを吸着保持しかつXY駆動ステージ35上
でZ方向(図2に示す投影光学系PLの光軸に平行な方
向)に微小駆動自在なZレベリングステージ36を含ん
で構成され、図示しないベース上に配置されている。X
Y駆動ステージ35は、例えば磁気浮上型の2次元リニ
アアクチュエータ等から成る駆動機構を有しており、主
制御ユニット25の指令のもとで、ウエハWの所定位置
への位置決めや移動を行うようになっている。また、Z
レベリングステージ36は、例えばピエゾ素子等を用い
てZ方向に伸縮自在な図示しない複数の駆動機構を有
し、主制御ユニット25の指令のもとで、駆動機構を伸
縮することにより、ウエハW表面をXY平面から所望の
角度に傾けたり、ウエハW表面をZ方向に微小駆動させ
たりできるようになっている。また、Zレベリングステ
ージ36のX方向、Y方向、及びθ方向の位置は、レー
ザ干渉計等の図示しない計測装置により常時モニターさ
れ、これにより得られた位置情報S2は主制御ユニット
25に供給されるようになっている。
【0017】焦点位置検出系24は、ウエハWに塗布さ
れるレジストに対して非感光性の照明光ILを用い、投
影光学系PLの投影視野内に設けられる複数の計測点に
おいて、投影光学系PLの光軸方向に関するウエハWの
表面(露光面Wf)の高さ位置あるいは焦点ずれを検出
するものである。照明光ILをウエハWに照射する光路
上には、集光レンズ40、複数のスリット状開口を有す
るスリット板41、レンズ系42、ミラー43、及び投
光用対物レンズ44が順次配設され、スリット板41の
スリット状の開口の像(スリット像)がウエハWの露光
面Wf上に、投影光学系PLの光軸に対して斜めに投影
されるようになっている。
【0018】本実施形態では、ウエハWの露光面Wf上
に照明領域が矩形状に整形され、図3に示されるよう
に、この矩形の照明領域(以後、スリット領域と称す
る)LA内に設定される複数の9×3の27点の計測点
において照明光のスリット像SPがX方向およびY方向
に対して45°傾いた方向に延びた状態に結像される。
また、図2に戻り、露光面Wfで反射された照明光は、
集光対物レンズ45、振動ミラー46及び結像レンズ4
7等を経て受光器48の受光面に再投影され、受光器4
8の受光面に前記27点のスリット像が再結像される。
【0019】前記振動ミラー46は、例えばスリット像
の長手方向と直交する方向など、所定の方向にスリット
像を微小振動させるものであり、主制御ユニット25か
らの駆動信号を受ける加振装置49により振動される。
また、前記受光器48の受光面には、受光素子(光変換
素子)からなる図示しない複数(ここでは27個)の受
光センサが前記スリット板41のスリット状開口に対応
して配設されており、受光センサからの検出信号は、信
号を選択するセレクタ回路50を経て、同期検波回路5
1に供給される。なお、セレクタ回路50は、主制御ユ
ニット25の指令のもとで電気的に設定される任意の計
測点に対応する検出信号を選択するものである。
【0020】また、同期検波回路51は、セレクタ回路
50で選択された複数の各検出信号を加振装置49の駆
動信号で個別に同期検波し、これから得られる各計測点
に対するフォーカス信号(各計測点における高さ位置に
関する信号)を主制御ユニット25に供給するようにな
っている。
【0021】主制御ユニット25は、上述した構成の露
光装置10の動作を統括して制御するものであり、焦点
位置検出系24からのフォーカス信号に基づいて、駆動
系としてのZレベリングステージ36を制御できるよう
になっている。また、フォーカス信号から得られる各計
測点における露光面Wfの高さ位置や焦点ずれ量に関す
る情報を格納する記憶部52を有し、記憶部52には、
後述する制御性の評価結果も履歴データとして記憶され
る。さらに、主制御ユニット25には、後述する制御性
の評価結果を表示するためのディスプレイ53が接続さ
れている。
【0022】ここで、上述のように構成される露光装置
10の実露光動作(スキャン露光動作)について簡単に
説明しておく。レチクルRの回路パターンをウエハWの
各ショット領域に転写するスキャン露光時において、露
光装置10は、主制御ユニット25の制御のもとで、レ
チクルY駆動ステージ30をY方向に一定速度Vで走査
させるとともに、これに同期してウエハステージ23の
XY駆動ステージ35を−Y方向に一定速度V/β(1
/βは投影光学系PLの縮小倍率)で走査させ、図4に
示されるように、投影光学系PLのスリット状の照明領
域(スリット領域LA)とウエハWの露光面Wf(ショ
ット領域SA)とをY方向に相対的にスキャン移動させ
る。また、このスキャン露光時において、図2の露光装
置10は、レチクルRの回路パターン形成面とウエハW
の露光面Wfとを投影光学系PLに関して共役にするた
めに、焦点位置検出系24により検出されたフォーカス
信号(露光面Wfの高さ位置に関する信号)に基づい
て、投影光学系PLの結像面にウエハWの露光面Wfを
合わせ込むように、主制御ユニット25の制御のもと
で、駆動系としてのZレベリングステージ36を制御
(自動焦点合わせ制御:以後、AF制御と称する)す
る。このスキャン露光時のAF制御は、スリット領域L
A内の27点の計測点のうち、セレクタ回路50により
選択される複数点KP(例えば5点、図4参照)のフォ
ーカス信号に基づいて近似平面を算出し、続いて投影光
学系PLの結像面にこの近似平面を合わせ込むためのZ
方向、ローリング方向(θx)、ピッチング方向(θ
y)における目標値を設定し、この目標値に基づいてZ
レベリングステージ36を制御する。
【0023】本実施形態の露光装置10は、上述したA
F制御を行うAF制御系(主制御ユニット25、焦点位
置検出系24、Zレベリングステージ36や他のステー
ジを含む)の制御性が次に説明する制御性評価方法に基
づいて評価されるようになっている。図5には、本発明
に係る制御性評価方法のフローチャートが示されてお
り、以後、このフローチャートに基づいて制御性評価方
法の一実施例について説明する。
【0024】まず、制御性の評価を開始するにあたり、
主制御ユニット25は、ウエハステージ23を駆動する
ことにより、図6に示されるウエハW上の所望のショッ
ト領域(露光領域)HAを、投影光学系PLのスリット
領域(照明領域)に対応する計測開始位置に位置決めす
る(ステップ100)。ショット領域SAは、この図6
に示されるように、通常は矩形領域である。しかし、本
例ではこれに限らず、ウエハWの周縁に位置し一部が欠
けた状態の領域、いわゆる欠けショット領域KA(図6
に示す斜線部のショット領域)についても対応する。な
お、この欠けショット領域KAを評価する方法について
は後述する。
【0025】ショット領域SAの位置決めを終えると、
次に、主制御ユニット25は、スリット領域に設けられ
る9×3の27点の計測点の各々においてウエハWの露
光面Wfの高さ位置の計測を行い、この計測結果から露
光面Wfの近似平面を算出する(ステップ101)。高
さ位置の計測は、本実施例では、ウエハステージ23を
Y方向に駆動することにより、図7に示されるように、
投影光学系PLの結像面(図7ではスリット領域LAに
相当する)とウエハWの露光面Wf(ショット領域S
A)とを相対的に所定距離(ステップ移動距離)ずつス
テップ移動させ、このステップ移動の停止時に露光面W
fの高さ位置を焦点位置検出系24により27点ずつ計
測する。また、本実施例では、スリット領域LA内の計
測点FPのY方向のピッチP1がステップ移動距離P2
の整数倍となるように、ウエハステージ23のステップ
移動を制御する。そのため、この図7に示されるよう
に、露光面Wf上の任意の点(図中斜線で示される点)
についてその高さ位置を複数回(ここでは3回)繰り返
して計測することになる。続いて、主制御ユニット25
は、焦点位置検出系24から送られる高さ位置データを
各点ごとに平均化した後、その平均高さ位置データを記
憶部52に記憶する。近似平面の算出は、記憶部52に
記憶された平均高さ位置データに基づいてステップ移動
の停止位置(評価位置)ごとに行う。すなわち、各評価
位置におけるスリット領域内の27点の計測点のうち例
えば5点の平均高さ位置データを用いて、最小自乗近似
などにより露光面Wfの凹凸を平均化した近似平面を算
出する。なお、このときのステップ移動の停止位置は、
制御性を評価する際の評価位置として記憶部52に保持
される。
【0026】次に、主制御ユニット25は、近似平面と
露光面Wfとの第1の相対的位置関係(基板のフラット
ネス)を算出する(ステップ102)。すなわち、主制
御ユニット25は、ステップ移動の停止位置(評価位
置)でのスリット領域ごとに、ステップ101で算出し
た近似平面に対する露光面Wfの、Z方向、ローリング
方向(θx)、ピッチング方向(θy)の差分を27点
の各計測点についてそれぞれ求め、これらから近似平面
に対する露光面Wfの偏差(最適姿勢データ)を算出
し、そのデータを第1の相対的位置関係として記憶部5
2に記憶する。このとき算出する偏差は、各スリット領
域内の露光面Wfの凹凸の度合いを示す値であり、いわ
ゆる基板のフラットネス(ローカルフラットネス)であ
る。なお、本実施例では、このローカルフラットネスを
偏差(=デビエーションRF1D(図1参照):近似平
面APFと露光面Wfとの高さ位置の差(絶対値)の最
大値)として算出しているが、レンジ(=レンジRF1
R(図1参照):近似平面APFに対する露光面Wfの
高さ位置の最大値と最小値との幅)として算出してもよ
い。
【0027】次に、実際にAF制御を行い、このときの
AF制御の制御誤差として投影光学系PLの結像面とウ
エハWの露光面Wfとの第2の相対的位置関係を算出す
る(ステップ103)。本実施例の制御性評価方法にお
けるAF制御では、前述した実露光動作時のAF制御と
同様に、図2の主制御ユニット25の制御のもとで、X
Y駆動ステージ35を実露光動作時と同一の速度で走査
し、投影光学系PLの結像面とウエハWの露光面Wfと
を相対的にスキャン移動させ、スリット領域内の27点
の計測点のうち、セレクタ回路50により選択される複
数点(例えば5点)で計測される高さ位置から露光面W
fの近似平面を算出し、投影光学系PLの結像面にこの
近似平面を合わせ込むための目標値(露光面Wfの目標
座標値(z、θx、θy))を求め、この目標値に基づ
いてZレベリングステージ36を制御する。なお、この
ときセレクタ回路50で選択する計側点は、実露光動作
時と同一位置のものであるのが好ましい。
【0028】そして、スキャン移動中、AF制御後のウ
エハWの露光面Wfの高さ位置を、ステップ101にお
けるステップ移動の停止位置(評価位置)ごとに焦点位
置検出系24により計測し、その計測結果からAF制御
の制御誤差として、投影光学系PLの結像面とウエハW
の露光面Wfとの相対的な位置関係(第2の相対的位置
関係)を算出する。第2の相対的位置関係の算出は、各
評価位置ごとの高さ位置データから、投影光学系PLの
結像面と露光面Wfとの、Z方向、ローリング方向(θ
x)、ピッチング方向(θy)の各差分を27点の計測
点についてそれぞれ求め、評価位置ごとの偏差を算出す
ることにより行う。また、算出したデータを第2の相対
的位置関係として記憶部52に記憶する。この偏差を算
出するとき、ローカルフラットネスを図1に示す偏差R
F1Dとして算出している場合は偏差RF2Dを算出
し、ローカルフラットネスを図1に示すレンジRF1R
として算出している場合はレンジRF2Rを算出する。
【0029】次に、第1の相対的位置関係(ローカルフ
ラットネス)と第2の相対的位置関係(制御誤差)とを
比較する(ステップ104)。本実施例では、ステップ
102で求めた各地点(評価位置)における最適姿勢デ
ータにステップ103で採取した各地点の制御誤差デー
タを加算し、この加算データ(第2の相対的位置関係に
関するデータ)と第1の相対的位置関係のデータとをそ
れぞれ2倍してレンジ値に変換してディスプレイ53に
供給し、図8の表示例に示されるように、各データを各
評価位置ごとに並べてプロット表示する。
【0030】前述したように、第1の相対的位置関係
(ローカルフラットネス)は露光面Wfの各スリット領
域での凹凸の度合い(偏差やレンジなど)を示すもので
あり、一方、第2の相対的位置関係は結像面に対するA
F制御の制御誤差(露光面Wfの姿勢誤差)を示すもの
である。この図8のようにグラフ表示(横軸が各評価位
置、縦軸がずれ量(偏差やレンジ))することにより、
ウエハWの露光面Wfの凹凸の度合いが一目で確認でき
るとともに、制御誤差としての第2の相対的位置関係
(2つのグラフの差として示される)に露光面Wfの表
面形状の影響がどの程度関与しているかを判別すること
が可能となる。例えば、この図8に示されるデータの場
合、ウエハWの凹凸の度合いに大きく影響を受けること
なく、同程度の制御誤差範囲内で安定してAF制御が行
われていることが分かる。
【0031】また、ディスプレイ53上での他の表示例
として、図9(A)、(B)に示されるように、度数分
布として表示してもよい(横軸が度数(データ数)、縦
軸がずれ量(偏差やレンジ))。このように表示するこ
とで、ウエハWの露光面Wfの凹凸の度合いと制御誤差
との関係を定量的に判別することが可能となる。なお、
図8および図9は、Z方向、θx方向、θy方向のいず
れかのデータ、もしくはそれらのデータを合成したもの
であり、ディスプレイ53上には各方向について個別に
比較データを表示できるようになっている。
【0032】このように、本実施例の制御性評価方法で
は、第1の相対的位置関係と第2の相対的位置関係とを
比較することにより、AF制御系の制御性を評価する。
そして、こうした制御性評価を各ショット領域ごとに実
施し、ウエハWの露光面Wf全体に対しての評価も行
う。なお、露光装置10では、例えば初期装置導入時や
メンテナンス時などの任意の時点、あるいは装置稼動開
始時や所定期間ごとの所定の時点で上述した制御性評価
を実施し、この評価に基づいて装置の調整やプロセス条
件の見直しを図る。
【0033】また、制御性の評価結果(比較データ)は
履歴データとして記憶部52に記憶され、以降の制御性
評価時において基準データや参考データとして参照され
る。なお、単体での露光装置の制御性評価に限らず、例
えば複数台の露光装置を通信手段としての伝送路を介し
て接続し、それらを統括するホストコンピュータに接続
しておき、装置ごとの制御誤差を比較するといったこと
も行われる。
【0034】以上のように、本実施例の制御性評価方法
によれば、ウエハWの露光面Wfの凹凸の度合いを示す
第1の相対的位置関係(ローカルフラットネス)を算出
するとともに、これを第2の相対的位置関係(制御誤
差)と比較するため、第2の相対的位置関係(制御誤
差)に対して露光面Wfの凹凸の影響がどの程度関与し
ているかを判別することが可能となる。したがって、制
御系(AF制御系)の制御性を従来に比べてより正確に
把握することができる。しかも、本実施例では、これら
をグラフ表示するため、視覚的に制御性を把握すること
ができる。
【0035】また、本実施例では、ステップ移動の停止
位置(評価位置)でのスリット領域ごとに制御性評価を
実施するため、露光面Wfに対して細かく制御性を評価
でき、より詳細に制御性を把握することができる。しか
も、停止した状態でウエハWの表面形状を計測し、その
計測結果から第1の相対的位置関係を算出するので、移
動中に生じる例えばウエハステージ23の誤差が計測結
果に含まれにくく、より正確に基板の表面形状を計測す
ることができる。しかも、本実施例では、露光面Wf上
の任意の点についてその高さ位置を複数回(本例では3
回)繰り返して計測し、その計測結果を平均化して近似
平面を算出するため、計測誤差を少なくすることができ
る。なお、表面形状の計測は、ステップ移動の停止時に
行うものに限らず、ウエハWと露光面Wfとを相対的に
移動させながら行ってもよい。すなわち、上述した実施
例におけるステップ103におけるスキャン移動と同様
にステップ101においてXY駆動ステージ35を駆動
し、この移動中に焦点位置検出系24により露光面Wf
の高い位置を計測してもよい。このようにすることで、
連続的に露光面Wfの高さ位置を計測することができ、
制御性評価に要する処理時間を短縮することができる。
【0036】また、本実施例では、制御性の評価結果を
履歴データとして記憶部52に記憶するため、以後の制
御性を評価する際にそのデータを参照することで、制御
系の経時的な変化を把握することができる。なお、上述
したように本実施例では露光面Wfの凹凸の影響がどの
程度関与しているかを判別できるので、異なるウエハW
を用いて制御性評価を実施する場合にも、それらを比較
して評価することが可能となる。
【0037】また、本実施例で示した露光装置10によ
れば、ウエハWの表面形状に基づいて、AF制御系を評
価することができるため、AF制御系の制御性をより正
確に把握することができる。しかも、上述した制御性評
価において、ウエハWのフラットネス(ローカルフラッ
トネス)も同時に計測することができる。このように、
同一の制御系(AF制御系)でウエハWのフラットネス
とAF制御系の制御性評価とを実施できるため、他の計
測装置で計測したフラットネスを用いてAF制御系を評
価する場合に比べて、AF制御系の制御性をより正確に
把握することができるという利点を有する。
【0038】次に、図6の欠けショット領域KAについ
て制御性を評価する方法について説明する。欠けショッ
ト領域KAを評価する場合にも、上述した実施例で示し
た制御性評価方法と同様の手順に基づいて制御性評価を
実施する。ただし、欠けショット領域KAを評価する場
合には、露光面の高さ位置を計測する際に、計測不能
(高さ位置データが異常値を示す)な計測点が生じるた
め、その計測不能な計測点を予め省く設定としておいた
り、計測後の異常値に基づいてそのデータを省くなどに
より、上述した各相対的位置関係を算出する。このよう
にすることで、欠けショット領域KAについても制御性
を評価することが可能となり、これにより欠けショット
領域KAへのパターンの形成に関係する条件の管理が容
易となり、欠けショット領域KAに安定してパターンを
形成することができ、1枚のウエハに対するデバイスの
形成数を安定的に増やすことが可能となる。
【0039】なお、上述した実施例において示した動作
手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一
例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において
プロセス条件や設計要求等に基づき種々変更可能であ
る。本発明は、例えば以下のような変更をも含むものと
する。
【0040】上述した実施例では、27点の計測点につ
いて露光面の高さ位置を計測しているが、これに限るも
のでなく、計測点の配置位置や高さ位置、および計測に
用いる計測点の数は任意である。
【0041】また、上述した実施例では、ステップ10
3においてウエハWの表面形状を計測しているが、ステ
ップ101において計測した際のウエハWの表面形状
(露光面Wfの高さ位置)をそのままステップ103で
用い、第2の相対位置関係を算出してもよい。
【0042】また、本実施形態の露光装置として、マス
クと基板とを静止した状態でマスクのパターンを露光
し、基板を順次ステップ移動させるステップ・アンド・
リピート型の露光装置にも適用することができる。
【0043】また、本実施形態の露光装置として、投影
光学系を用いることなくマスクと基板とを密接させてマ
スクのパターンを露光するプロキシミティ露光装置にも
適用することができる。
【0044】また、露光装置の用途としては半導体製造
用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガ
ラスプレートに液晶表示素子パターンを露光する液晶用
の露光装置や、薄膜磁気ヘッドを製造するための露光装
置にも広く適当できる。
【0045】また、本実施形態の露光装置の光源は、g
線(436nm)、i線(365nm)、KrFエキシ
マレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(19
3nm)、F2レーザ(157nm)のみならず、X線
や電子線などの荷電粒子線を用いることができる。例え
ば、電子線を用いる場合には電子銃として、熱電子放射
型のランタンヘキサボライト(LaB6)、タンタル(Ta)
を用いることができる。さらに、電子線を用いる場合
は、マスクを用いる構成としてもよいし、マスクを用い
ずに直接基板上にパターンを形成する構成としてもよ
い。さらに、投影光学系の倍率は縮小系のみならず等倍
および拡大系のいずれでもよい。
【0046】また、投影光学系としては、エキシマレー
ザなどの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や蛍石
などの遠紫外線を透過する材料を用い、F2レーザやX
線を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光学系にし
(レチクルも反射型タイプのものを用いる)、また、電
子線を用いる場合には光学系として電子レンズおよび偏
向器からなる電子光学系を用いればいい。なお、電子線
が通過する光路は真空状態にすることはいうまでもな
い。
【0047】また、ウエハステージやレチクルステージ
にリニアモータを用いる場合は、エアベアリングを用い
たエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力
を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもいい。また、ス
テージは、ガイドに沿って移動するタイプでもいいし、
ガイドを設けないガイドレスタイプでもよい。さらに、
ステージの駆動装置として平面モ−タを用いる場合、磁
石ユニット(永久磁石391)と電機子ユニット(38
0A、380B)のいずれか一方をステージに接続し、
磁石ユニットと電機子ユニットの他方をステージの移動
面側(ベース)に設ければよい。
【0048】また、ウエハステージの移動により発生す
る反力は、特開平8−166475号公報に記載されて
いるように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)
に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた
露光装置においても適用可能である。
【0049】また、レチクルステージの移動により発生
する反力は、特開平8−330224号公報に記載され
ているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大
地)に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備
えた露光装置においても適用可能である。
【0050】また、本実施形態の露光装置は、本願特許
請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシス
テムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を
保つように、組み立てることで製造される。これら各種
精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種
光学系については光学的精度を達成するための調整、各
種機械系については機械的精度を達成するための調整、
各種電気系については電気的精度を達成するための調整
が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立
て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気
回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。こ
の各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前
に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはい
うまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立
て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体
としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造
は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルーム
で行うことが望ましい。
【0051】また、半導体デバイスは、デバイスの機能
・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づい
たマスク(レチクル)を製作するステップ、シリコン材
料からウエハを製造するステップ、前述した実施形態の
露光装置によりレチクルのパターンをウエハに露光する
ウエハ処理ステップ、デバイス組み立てステップ(ダイ
シング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含
む)、検査ステップ等を経て製造される。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
以下の効果を得ることができる。請求項1に係る制御系
の制御性評価方法では、対象物の表面形状を計測しその
近似平面と対象物の表面との第1の相対的位置関係を算
出するとともに、基準面に対象物の表面を合わせ込むよ
うに駆動系を制御した際の基準面と対象物の表面との第
2の相対的位置関係を計測し、第1の相対的位置関係と
第2の相対的位置関係とを比較するため、対象物の表面
形状に基づいて制御系の制御性を評価することができ
る。したがって、対象物の表面形状による制御性への影
響を判別することができ、制御系の制御性をより正確に
把握することができる。
【0053】請求項2に係る制御系の制御性評価方法で
は、対象物の表面の一部領域ごとに第1の相対的位置関
係と第2の相対的位置関係とを比較するため、領域ごと
に細かく制御性を評価することができ、より詳細に制御
性を把握することができる。
【0054】請求項3に係る制御系の制御性評価方法で
は、対象物を移動させながらその表面形状を計測するた
め、連続的に対象物の表面形状を計測することができ、
制御性評価に要する処理時間を短縮することができる。
【0055】請求項4に係る制御系の制御性評価方法で
は、ステップ移動の停止時に対象物の表面形状を計測す
るため、移動中に生じる誤差が表面形状の計測に含まれ
にくく、より正確に対象物の表面形状を計測することが
できる。
【0056】請求項5に係る制御系の制御性評価方法で
は、対象物の表面高さを複数の計測点でそれぞれ複数回
計測するため、その計測結果を平均化するなどにより、
計測誤差を少なくすることができる。
【0057】請求項6に係る露光装置では、基板の表面
形状に基づいて、基準面に基板の表面を合わせ込むため
の制御系を評価することができるため、制御系の制御性
をより正確に把握することができる。
【0058】請求項7に係る露光装置では、制御系の評
価結果を履歴データとして記憶する記憶部を備えるた
め、記憶された履歴データを参照することにより、制御
系の経時的な変化を把握することができる。
【0059】請求項8に係る基板のフラットネス計測方
法では、基板表面の一部領域ごとに近似平面と基板表面
との相対的位置関係を算出するため、領域ごとに細かく
フラットネスを計測することができ、より正確に基板の
フラットネスを把握することができる。
【0060】請求項9に係る基板のフラットネス計測方
法では、基板を移動させながら基板の表面高さを計測す
るため、表面高さの計測に要する計測時間を短縮するこ
とができる。
【0061】請求項10に係る基板のフラットネス計測
方法では、ステップ移動の停止時に基板の表面高さを計
測するため、移動中に生じる誤差がその計測結果に含ま
れにくく、より正確に基板のフラットネスを計測するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る制御系の制御性評価方法の手順
を示す模式図である。
【図2】 図1の評価方法に基づいて制御系が制御され
る露光装置の一実施形態を示す構成図である。
【図3】 照明領域(スリット領域)に投影されたスリ
ット状のパターン像を示す平面図である。
【図4】 スキャン露光時におけるスリット領域および
計測点の移動の様子を示す動作説明図である。
【図5】 本発明に係る制御性評価方法の一実施例を示
すフローチャート図である。
【図6】 ウエハに設定されるショット領域の配置例を
示す配置図である。
【図7】 ウエハの表面形状の計測時におけるスリット
領域および計測点の移動の様子を示す動作説明図であ
る。
【図8】 図2の露光装置のディスプレイに表示される
データの表示例を示す図である。
【図9】 図2の露光装置のディスプレイに表示される
データの他の表示例を示す図である。
【図10】 従来の制御系の制御性評価方法を説明する
ための図である。
【符号の説明】 R レチクル(マスク) W ウエハ(対象物) PL 投影光学系 Wf 露光面(対象物の表面) LA 照明領域(スリット領域) SP ショット領域 KA 欠けショット領域 APF 近似平面 FF 結像面(基準面) RF1D,RF1R 第1の相対的位置関係(ローカル
フラットネス) RF2D,RF2R 第2の相対的位置関係 10 露光装置 23 ウエハステージ 24 焦点位置検出系 25 主制御ユニット 35 XY駆動ステージ 36 Zレベリングステージ 52 記憶部 53 ディスプレイ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 9/02 H01L 21/66 J H01L 21/027 G01B 11/24 A 21/66 H01L 21/30 516B 526Z Fターム(参考) 2F065 AA24 AA37 AA47 AA53 BB03 BB27 CC00 CC19 CC20 DD00 FF01 FF10 FF55 GG03 GG05 HH03 HH05 HH12 JJ03 JJ26 LL09 LL30 PP12 PP22 QQ18 QQ24 QQ25 QQ45 SS01 SS13 TT02 2F069 AA54 AA66 BB15 BB40 CC07 DD30 GG04 GG07 GG35 GG45 GG52 GG62 HH09 JJ14 JJ25 MM24 MM34 NN09 NN17 NN26 PP02 RR03 4M106 AA01 CA24 CA47 DB02 DB07 DB12 DB13 DJ03 DJ04 DJ05 DJ06 5F046 CC04 CC05 CC14 DA05 DB05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準面に対象物の表面を合わせ込むよう
    に駆動系を制御する制御系の制御性評価方法であって、 前記対象物の表面形状を計測し該表面の近似平面を算出
    する第1ステップと、 前記近似平面と前記対象物の表面との第1の相対的位置
    関係を算出する第2ステップと、 前記基準面に前記対象物の表面を合わせ込むように駆動
    系を制御して前記基準面と前記対象物の表面との第2の
    相対的位置関係を計測する第3ステップと、 前記第1の相対的位置関係と前記第2の相対的位置関係
    とを比較する第4ステップとを有することを特徴とする
    制御系の制御性評価方法。
  2. 【請求項2】 前記対象物の表面の一部領域ごとに前記
    第1の相対的位置関係と前記第2の相対的位置関係とを
    比較することを特徴とする請求項1記載の制御系の制御
    性評価方法。
  3. 【請求項3】 前記第1ステップでは、前記対象物を移
    動させながら該対象物の表面形状を計測することを特徴
    とする請求項1または2記載の制御系の制御性評価方
    法。
  4. 【請求項4】 前記第1ステップでは、前記対象物をス
    テップ移動させ、該ステップ移動の停止時に該対象物の
    表面形状を計測することを特徴とする請求項1または2
    記載の制御系の制御性評価方法。
  5. 【請求項5】 前記第1ステップでは、前記対象物の表
    面の高さを複数の計測点でそれぞれ複数回計測し、該計
    測結果から前記表面の近似平面を算出することを特徴と
    する請求項1から4のいずれかに記載の制御系の制御性
    評価方法。
  6. 【請求項6】 基準面に基板の表面を合わせ込むように
    駆動系を制御する制御系を備え、投影光学系を介してマ
    スクのパターンを該基板に転写する露光装置において、 請求項1から5のいずれかの制御性評価方法に基づいて
    前記制御系を評価することを特徴とする露光装置。
  7. 【請求項7】 前記制御系の評価結果を履歴データとし
    て記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項6記
    載の露光装置。
  8. 【請求項8】 基板のフラットネスを計測するためのフ
    ラットネス計測方法であって、 前記基板の表面高さを複数の計測点で計測し、該計測結
    果から前記基板表面の近似平面を前記基板の一部領域ご
    とに算出し、該近似平面と前記基板の表面との相対的位
    置関係を前記一部領域ごとに算出することを特徴とする
    基板のフラットネス計測方法。
  9. 【請求項9】 前記基板を移動させながら該基板の表面
    高さを計測することを特徴とする請求項8記載の基板の
    フラットネス計測方法。
  10. 【請求項10】 前記基板をステップ移動させて該ステ
    ップ移動の停止時に該基板の表面高さを計測することを
    特徴とする請求項8記載の基板のフラットネス計測方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003035525A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Nec Corp 表面検査方法および装置
JP2007248452A (ja) * 2006-02-15 2007-09-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 基板の裏面の反り測定方法
US10915033B2 (en) 2015-12-15 2021-02-09 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus and device manufacturing method
US11042099B2 (en) 2017-03-15 2021-06-22 Shanghai Micro Electronics Equipment (Group) Co., Ltd. Photoetching apparatus and method

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