JP2005317575A - 半導体装置 - Google Patents

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Hiroyuki Rinka
洋之 林下
Kazuhiko Nagaoka
一彦 長岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】 半導体基板上に形成されたパワーMOSトランジスタM1およびインバータ接続されパワーMOSトランジスタM1のゲートを駆動するトランジスタM2,M3は、製造ルールの微細化に伴い、ゲート酸化膜厚が薄くなり、出力パッド1から印加されるサージ電圧に対して、ゲート・ドレイン間で絶縁膜破壊が起きやすく、ESD耐圧量が低下してくる。
【解決手段】 トランジスタM2,M3を駆動する内部回路領域21を構成するトランジスタM4,M5のゲート・ドレイン間距離に比べて、パワーMOSトランジスタM1のゲート・ドレイン間距離を大きく離してレイアウトすることでゲート・ドレイン間抵抗を大きくし、出力パッド1から入力されるサージ電圧による、トランジスタM1,M2,M3のゲート酸化膜破壊を防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体基板上に形成された回路のレイアウトに関し、特にパワーMOSトランジスタ及び該パワーMOSトランジスタのゲートを駆動するためにインバータ接続された駆動トランジスタのレイアウトにおいて、静電気等のサージから回路を保護する構造に関するものである。
図6は従来のパワーMOSトランジスタ及び駆動回路のレイアウト図であり、半導体基板上にパワーMOSトランジスタM1と、このパワーMOSトランジスタM1のゲートを駆動するためにインバータ接続された駆動トランジスタM2,M3、ならびに駆動トランジスタM2,M3をドライブする内部回路領域21がレイアウトされている。
1はトランジスタM1の出力パッド、2は電源パッド、3はトランジスタM1のウェル、4はトランジスタM1の第1のゲート、5はトランジスタM1の第2のゲート、6はトランジスタM1の第1のソース、7はトランジスタM1のドレインである。
8はPchトランジスタM2のウェル、9はPchトランジスタM2のゲート、10はPchトランジスタM2のソース、11はPchトランジスタM2のドレインである。
12はNchトランジスタM3のウェル、13はNchトランジスタM3のゲート、14はNchトランジスタM3のドレイン、15はNchトランジスタM3のソースである。
16は電源パッド2とトランジスタM1のソース6とPchトランジスタM2のソース10をコンタクトを介して接続するアルミニウム配線、17は出力パッド1とトランジスタM1のドレイン7とをコンタクトを介して接続するアルミニウム配線、18はトランジスタM1の第1,第2のゲート4,5と、PchトランジスタM2のドレイン11とNchトランジスタM3のドレイン14をコンタクトを介して接続するアルミニウム配線、19はNchトランジスタM3のソース15とレファレンス(図示せず)をコンタクトを介して接続するアルミニウム配線、20はPchトランジスタM2のゲート9とNchトランジスタM3のゲート13と内部回路領域21をコンタクトを介して接続するアルミニウム配線である。
PchトランジスタM4とNchトランジスタM5とで構成された内部回路領域21は、次のように構成されている。
22はPchトランジスタM4のウェル、23はPchトランジスタM4のゲート、24はPchトランジスタM4のソース、25はPchトランジスタM4のドレインである。26はNchトランジスタM5のウェル、27はNchトランジスタM5のゲート、28はNchトランジスタM5のソース、29はNchトランジスタM5のドレインである。PchトランジスタM4のソース24は前記アルミニウム配線16を介して電源パッド2に接続されている。PchトランジスタM4のドレイン25とNchトランジスタM5のソース28は互いに接続されて前記アルミニウム配線20を介して、PchトランジスタM2のゲート9ならびにNchトランジスタM3のゲート13に接続されている。NchトランジスタM5のドレイン29はアルミニウム配線19を介してNchトランジスタM3のソース15に接続されている。
トランジスタM1,M2,M3と内部回路領域21は、ソース領域とドレイン領域がポリシリコンゲート領域でマスキングしてイオン注入により拡散形成される。すなわち、シリコン基板に向かい上面からみたゲート・ソース間隔やゲート・ドレイン間隔は0μmでレイアウトされていた。従来は製造ルールが広かったため、ゲート酸化膜厚が厚く、出力パッドから印加されるサージ耐圧は十分に確保できていた。
特開2001−339046公報
製造ルールの微細化に伴い、ゲート酸化膜厚は薄くなり、出力パッドから印加されるサージ電圧に対して、トランジスタM1のゲート・ドレイン間で絶縁膜破壊が起きやすく、ESD耐圧(Electrostatic Discharge(静電気放出))量が低下してくる。
また、出力電流能力を上げるにはトランジスタM1は大きな素子面積が必要であり、ゲート・ドレイン間の寄生容量も大きくなる。その結果、出力パッドから印加されるサージ電圧が、トランジスタM1のゲート・ドレイン間の寄生容量を介して、ゲートに伝わり、トランジスタM2,M3のゲート・ドレイン間で絶縁膜破壊が起きやすく、ESD耐圧量が低下してくる。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、静電気等のサージからトランジスタM1,M2,M3を保護することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の半導体装置では、ソースが電源パッドに接続されドレインが出力パッドに接続される第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのゲートを駆動するためにインバータ接続された第2,第3のトランジスタと、前記第2,第3のトランジスタのゲートに接続される内部回路領域とを半導体基板上に形成した半導体装置であって、前記内部回路領域を構成するMOSトランジスタのゲート・ドレイン間隔に比べて、前記第1のトランジスタのゲート・ドレイン間隔を大きくしたことを特徴とする。
この構成によると、内部回路領域を構成するMOSトランジスタのゲート・ドレイン間隔に比べて、第1のトランジスタのゲート・ドレイン間隔を大きく離してレイアウトすることで、静電気等のサージからパワーMOSトランジスタ駆動回路が保護できる。
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態を示し、図3はその回路構成を示す。
この図1に示すように半導体基板としてのシリコン基板の上にレイアウトされたパワーMOSトランジスタ(以下、第1のトランジスタと称す)M1と、この第1のトランジスタM1を駆動するようにインバータ接続されたPchトランジスタ(以下、第2のトランジスタと称す)M2,Nchトランジスタ(以下、第3のトランジスタと称す)M3と、この第2,第3のトランジスタM2,M3を駆動する内部回路領域21は、ほとんどが図6(従来例)に示したと同じレイアウトで配置されている。この図1では、第1のトランジスタM1のレイアウトにおいて、第1のゲート4とドレイン7の間に距離L11を空けてレイアウトし、第2のゲート5とドレイン7の間に距離L12を空けてレイアウトした点が図4に示したレイアウトとは異なっている。図3におけるCはトランジスタM1のゲート・ドレイン間寄生容量である。
なお、内部回路領域21を構成するMOSトランジスタとは、半導体集積回路装置を構成する一般的なMOSトランジスタのことであり、その半導体集積回路装置を構成するMOSトランジスタの総数の8割以上の個数を占めるであろう。パワーMOSトランジスタである第1のMOSトランジスタは、出力パッド1に直接に接続されたものであり、内部回路領域21のMOSトランジスタと比べて平面形状が10倍以上のものが対象であり、標準的には100倍〜1000倍の大きさである。
さらに具体的には、第2,第3のトランジスタM2,M3および内部回路領域21を構成するMOSトランジスタM4,M5のソース領域とドレイン領域は、ポリシリコンゲート領域をマスクとしてイオン注入され拡散形成されている。そのため、ポリシリコンゲート領域とソース領域との離間距離はゼロとなっており、ポリシリコンゲート領域とドレイン領域との離間距離もゼロとなっている。一方、出力パッド1に接続された第1のMOSトランジスタM1は、レジストマスク(図示せず)をポリシリコンゲート領域の上に重ねて形成し、ポリシリコンゲート領域外のドレイン領域側をレジストでマスクした状態でイオン注入を行うことにより、ポリシリコンゲート領域から離間した位置にドレイン領域を形成しており、ポリシリコンゲート領域とソース領域との離間距離はゼロとなっている。
発明者は、ゲート・ドレイン間の離間距離L=L11=L12として、離間距離Lが異なるものを試作してESD耐圧との関係を調べたところ、次のような結果が得られた。図4は、HBM(Human Body Model)、すなわち、100pF、1.5KΩの試験条件でESD試験した場合の第1のトランジスタM1のゲート・ドレイン間の距離Lとサージ耐圧の関係を示す図であり、ゲート・ドレイン間の離間距離Lを大きくすると、それに伴ってESD耐圧が増大する関係を示すことが判った。
これは、内部回路領域21を構成するMOSトランジスタのドレイン・ゲート間の距離と、出力パッド1に接続される第1のMOSトランジスタM1のドレイン・ゲート間の離間距離を大きくすると、ドレイン・ゲート間容量が小さくなり、ゲートに印加される実質的なサージが小さくなる。ゲートとドレインとの間の平面方向における離間距離が確保されると、第1のMOSトランジスタM1のドレイン・ゲート間耐圧を高めることができ、半導体装置のESD耐圧を高めることができるものと推定される。他に、ゲート・ドレイン間の抵抗成分を大きくすることにもなり、サージ電流量を制限することでESD耐圧を上げているとも考えられるが、正確なメカニズムはまだ判っていない。
従来であればポリシリコンゲート領域は、直下に設けられた膜厚10〜20nmのゲート絶縁膜(図示せず)の絶縁耐圧によって保護されているが、直流的な耐圧は10〜20ボルトであり、一般的に用いられる最小サイズのMOSトランジスタの場合、瞬間的なサージ電圧に対する耐圧は100ボルトにも満たない。パワーMOSトランジスタの場合には、形状が大きい事により印加されたサージ(電荷)を分散する効果があるため、一般のMOSトランジスタよりもサージ耐圧が大きい。しかし、最小サイズのMOSトランジスタの1000倍サイズに相当するパワーMOSトランジスタであっても500ボルト程度である。この発明であれば、ゲートとドレインとの間の平面方向における離間距離を2μm以上確保するため、第1のMOSトランジスタM1のドレイン・ゲート間耐圧を高めて、半導体装置のESD耐圧を高めることができる。発明者がパワーMOSトランジスタの試作品を作成してESD試験を行った結果では、図4に示すように、ゲート・ドレイン間の離間距離Lを2μm以上にすると1000ボルト以上のESD耐圧が得られる。そして、要求される信頼性の度合いに応じて、離間距離Lをサージ耐圧のレベルを設定すればよく、離間距離L≧3μmであればESD耐圧に十分な余裕を持たすことができる。
(第2の実施形態)
図2は本発明の第2の実施形態を示し、その回路構成は図3と同じである。
図2は本発明の第2の実施形態におけるレイアウトを示す。
この図2に示した第2の実施形態では、第1のトランジスタM1だけでなく、第1のトランジスタM1のゲートを駆動する第2,第3のトランジスタM2,M3についても同様に、ドレイン・ゲート間の距離を空けてレイアウトされている。つまり、第2のトランジスタM2のゲート9とドレイン11の間に距離L2を空けてレイアウトし、第3のトランジスタM3のゲート13とドレイン14の間に離間距離L3を空けてレイアウトした点が図1に示したレイアウトとは異なっている。離間距離L2、L3およびL11,L12は実質的には同じ寸法で2μm以上の離間距離であり、内部回路領域21を構成する第4,第5のトランジスタM4,M5とは異ならせる。
このように構成された第2の実施形態であるパワーMOS駆動回路のレイアウトについて、以下、その動作を説明する。
第1の実施形態で前述したように、出力パッド1に接続された第1のトランジスタM1は、内部回路領域21を構成する第4,第5のトランジスタM4,M5のドレイン・ゲート間の距離を異ならせ、ドレイン・ゲート間の距離を大きくする事により、自身のサージ耐圧を向上させる。そのため、出力パッド1に接続された第1のトランジスタM1自身はサージに対して強くなり破損しないのだが、出力パッド1に繋がらない第2,第3のトランジスタM2,M3が破損することがある。その場合の対策について以下に説明する。
パワーMOSトランジスタを構成する第1のトランジスタM1の面積が大きい場合は、第1のトランジスタM1のゲート・ドレイン間の寄生容量C1が大きいため、サージ電圧がその寄生容量C1を介して、第2のトランジスタM2のドレイン及び第3のトランジスタM3のドレインにも伝わり、第2のトランジスタM2または第3のトランジスタM3がサージ破壊し易くなる。
そこで、第1のトランジスタM1と同様に第2のトランジスタM2のゲート・ドレイン間、及び第3のトランジスタM3のゲート・ドレイン間を、距離L2、L3だけ離してレイアウトすることで、サージ耐圧を高めることができる。
なお、上記の第1の実施形態とこの第2の実施形態は本発明の二つの実施例であり、パワーMOSトランジスタがNchである場合でも同様のレアアウト構成によって、M1,M2,M3を静電気等のサージから保護することができる。
(第3の実施形態)
図5は本発明の第3の実施形態を示すもので、第1の実施形態を表す図3に、サージ保護用のツェナーダイオードZ1を追加している。
図3のように第2,第3のトランジスタM2,M3のドレインとGND(レファレンス)の間にツェナーダイオードZ1を1個または複数個直列に挿入することで、サージによる電流のほとんどを、ツェナーダイオードZ1で放電できるため、更に耐サージ特性を向上できる。
また、レファレンスがGND電位以外の場合には、ツェナーダイオードのアノード側をGNDに接続することで耐サージ特性を向上できる。
なお、この第3の実施形態は第1の実施形態だけでなく第2の実施形態においても同様に、第2,第3のトランジスタM2,M3のドレインとGND(レファレンス)の間にツェナーダイオードZ1を1個または複数個直列に挿入することで、第2のトランジスタM2のゲート・ドレイン間の距離L2、及び第3のトランジスタM3のゲート・ドレイン間の距離L3をさらに大きくしなくても、耐サージ特性を向上できる。なお、第2のトランジスタM2のゲート・ドレイン間の距離L2、及び第3のトランジスタM3のゲート・ドレイン間の距離L3を大きくした場合には、トランジスタのスイッチング特性などの低下を伴うが、ツェナーダイオードZ1の併用によって、スイッチング特性を必要以上に犠牲にすることなく耐サージ特性の更なる向上を実現できる。
本発明は、半導体装置に内蔵された出力回路のESD耐圧を向上するものであり、特にMOSトランジスタを用いた半導体集積回路装置に対して有用であり、幅広く活用できる。
本発明の第1の実施形態におけるパワーMOSトランジスタ及び駆動回路のレイアウト図 本発明の第2の実施形態におけるパワーMOSトランジスタ及び駆動回路のレイアウト図 本発明の第1の実施形態におけるパワーMOSトランジスタ駆動回路構成図 本発明の第1の実施形態におけるパワーMOSトランジスタのゲート・ドレイン間距離L1とESD耐圧の関係図 本発明の第3の実施形態におけるパワーMOSトランジスタ及び駆動回路構成図 従来のパワーMOSトランジスタ及び駆動回路のレイアウト図
符号の説明
M1 パワーMOSトランジスタ(第1のトランジスタ)
M2 Pchトランジスタ(第2のトランジスタ)
M3 Nchトランジスタ(第3のトランジスタ)
21 内部回路領域
M4 内部回路領域21のPchトランジスタ(第4のトランジスタ)
M5 内部回路領域21のNchトランジスタ(第5のトランジスタ)
1 出力パッド
2 電源パッド
3 第1のトランジスタM1のウェル
4 第1のトランジスタM1の第1のゲート
5 第1のトランジスタM1の第2のゲート
6 第1のトランジスタM1のソース
7 第1のトランジスタM1のドレイン
8 第2のトランジスタM2のウェル
9 第2のトランジスタM2のゲート
10 第2のトランジスタM2のソース
11 第2のトランジスタM2のドレイン
12 第3のトランジスタM3のウェル
13 第3のトランジスタM3のゲート
14 第3のトランジスタM3のドレイン
15 第3のトランジスタM3のソース
16,17,18,19,20 アルミニウム配線
22 第4のトランジスタM4のウェル
23 第4のトランジスタM4のゲート
24 第4のトランジスタM4のソース
25 第4のトランジスタM4のドレイン
26 第5のトランジスタM5のウェル
27 第5のトランジスタM5のゲート
28 第5のトランジスタM5のドレイン
29 第5のトランジスタM5のソース
L11 第1のトランジスタM1の第1のゲート4とドレイン7の距離
L12 第1のトランジスタM1の第2のゲート5とドレイン7の距離
L2 第2のトランジスタM2のゲート・ドレイン間の距離
L3 第3のトランジスタM3のゲート・ドレイン間の距離

Claims (3)

  1. ソースが電源パッドに接続されドレインが出力パッドに接続される第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのゲートを駆動するためにインバータ接続された第2,第3のトランジスタと、前記第2,第3のトランジスタのゲートに接続される内部回路領域とを半導体基板上に形成した半導体装置であって、
    前記内部回路領域を構成するMOSトランジスタのゲート・ドレイン間隔に比べて、前記第1のトランジスタのゲート・ドレイン間隔を大きくしたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記内部回路領域を構成するMOSトランジスタのゲート・ドレイン間隔に比べて、前記第2,第3のトランジスタのゲート・ドレイン間隔を離したことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第2,第3のトランジスタのドレインとレファレンスの間にツェナーダイオードを介装したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体装置。
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US10957754B2 (en) 2016-03-14 2021-03-23 Samsung Display Co., Ltd. Display device

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