JP2005315640A - 残留塩素濃度計測器及び水道水の残留塩素濃度計測方法 - Google Patents

残留塩素濃度計測器及び水道水の残留塩素濃度計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来より信用度が高い残留塩素濃度の検出結果を得ることが可能な残留塩素濃度計測器及び水道水の残留塩素濃度計測方法の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の残留塩素濃度計測器10によれば、流速変化率R1が基準値(5%)より小さいときには、残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度Z2を、流速値と補正マップ1とから特定される補正値H1によって補正して、正確な残留塩素濃度Y2が出力される一方、流速変化率R1が5%より大きくなったときには、不正確になった残留塩素濃度の出力が所定時間に亘って禁止される。つまり、不正確な残留塩素濃度の検出結果が排除され、正確な残留塩素濃度Y2の検出結果のみが出力されるので、従来より信用度が高い残留塩素濃度の検出結果を得ることが可能になる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、酸化還元反応を利用して残留塩素濃度を検出する残留塩素センサの検出結果を流速センサの検出結果に基づいて補正して出力する残留塩素濃度計測器及びそれら残留塩素センサと流速センサとを利用した水道水の残留塩素濃度計測方法に関する。
従来、この種の残留塩素濃度計測器では、残留塩素センサの検出精度が水道水の流速に伴って変化することに鑑み、水道水の流速に応じて残留塩素センサの検出結果に補正を行う構成になっていた(特許文献1参照)。
特開2000−121605号公報(請求項1、段落[0005]、[0006])
ところで、本願出願人が残留塩素センサの検出精度と水道水の流速との関係を調べたところ、確かに残留塩素センサの検出精度と水道水の流速との間には、図4のグラフに示したような一定の対応関係が成立する。そして、水道水の流速が緩やかに変化したときには、残留塩素センサの検出精度は、上記グラフに沿って流速の変化に追従しながら変化する。
しかしながら、流速が所定の変化率以上の大きさで変化したときには、残留塩素センサの検出精度は、一次遅れ要素を含んで変化し、上記グラフの対応関係が一時的に成立しなくなることがわかった。即ち、流速が所定の変化率以上の大きさで変化した直後には、流速と残留塩素センサの検出精度とが、上記グラフの対応関係から外れ、流速が変化後の一定値になってから暫く経つと残留塩素センサの検出精度は一定の値になり、上記グラフの対応関係に戻る。
ところが、上記した従来の残留塩素濃度計測器では、単に流速に応じて残留塩素センサの検出結果に補正を行う構成であったので、流速が所定の変化率以上の大きさで変化したか否かにより、不正確な残留塩素濃度を検出している状態と、正確な残留塩素濃度を検出している状態とが混在して区別することができず、検出結果の信用度が低かった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より信用度が高い残留塩素濃度の検出結果を得ることが可能な残留塩素濃度計測器及び水道水の残留塩素濃度計測方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る残留塩素濃度計測器は、水道水が流れる流路内に配置される1対の電極を有し、酸化還元反応に伴ってそれら1対の電極間に流れる電流値に基づいて水道水の残留塩素濃度を検出する残留塩素センサと、水道水の流速を検出する流速センサと、流速センサの検出結果に基づいて残留塩素センサの検出結果を補正して出力するデータ処理部とを備えた残留塩素濃度計測器において、データ処理部には、残留塩素センサの検出誤差を流速に対応させて記憶した補正マップと、流速センサが検出した流速をV、その流速Vの単位時間当たりの変化量をΔVとした場合に、R=|ΔV/V|、により算出される流速変化率Rが基準値より小さかったときに、流速Vと補正マップとにより特定される検出誤差を、残留塩素センサが検出した残留塩素濃度から除去するデータ補正手段と、流速変化率Rが基準値より大きかったときに、残留塩素センサが検出した残留塩素濃度の出力を禁止するデータ棄却手段とが設けられたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の残留塩素濃度計測器において、基準値は、0.05であるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載の残留塩素濃度計測器において、基準値は、0.30であるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の残留塩素濃度計測器において、データ棄却手段は、流速変化率Rの大きさに応じて、残留塩素濃度の出力禁止期間の長さを変更するように構成されたところに特徴を有する。
請求項5の発明に係る残留塩素濃度計測器は、水道水が流れる流路内に配置される1対の電極を有し、酸化還元反応に伴ってそれら1対の電極間に流れる電流値に基づいて水道水の残留塩素濃度を検出する残留塩素センサと、水道水の流速を検出する流速センサと、流速センサの検出結果に基づいて残留塩素センサの検出結果を補正して出力するデータ処理部とを備えた残留塩素濃度計測器において、データ処理部には、流速センサによって求めた流速をV、単位時間当たりの流速Vの変化量をΔVとしたときに、P=ΔV/V、により算出される変化率Pに応じて残留塩素センサが検出した残留塩素濃度を補正する補正手段が設けられたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の残留塩素濃度計測器において、データ処理部は、流速センサが検出した流速に基づいて水道水の流量を演算して出力するように構成されたところに特徴を有する。
請求項7の発明に係る水道水の残留塩素濃度計測方法は、残留塩素センサに備えた1対の電極を水道管内に配置し、酸化還元反応に伴い1対の電極間に流れる電流値に基づいて水道水の残留塩素濃度を検出すると共に、流速センサにて検出した水道水の流速に基づいて残留塩素センサの検出結果を補正する水道水の残留塩素濃度計測方法において、残留塩素センサの検出誤差を流速に対応させて記憶した補正マップを作成しておき、流速センサによって検出した流速をV、その流速Vの単位時間当たりの変化量をΔVとした場合に、R=|ΔV/V|、により算出される流速変化率Rが基準値より小さかったときには、流速Vと補正マップとにより特定される検出誤差を、残留塩素センサが検出した残留塩素濃度から除去する一方、流速変化率Rが基準値より大きかったときには、残留塩素センサが検出した残留塩素濃度を不採用にするところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項7に記載の水道水の残留塩素濃度計測方法において、基準値は、0.05であるところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項7に記載の水道水の残留塩素濃度計測方法において、基準値は、0.30であるところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項7乃至9の何れかに記載の水道水の残留塩素濃度計測方法において、流速変化率Rの大きさに応じて、残留塩素センサが検出した残留塩素濃度を不採用にする期間を変更するところに特徴を有する。
請求項11の発明に係る水道水の残留塩素濃度計測方法は、残留塩素センサに備えた1対の電極を水道管内に配置し、酸化還元反応に伴い1対の電極間に流れる電流値に基づいて水道水の残留塩素濃度を検出すると共に、流速センサにて検出した水道水の流速に基づいて残留塩素センサの検出結果を補正する水道水の残留塩素濃度計測方法において、流速センサによって求めた流速の変化率に応じて、残留塩素センサが検出した残留塩素濃度を補正するところに特徴を有する。
[請求項1,2,3,4,6の発明]
請求項1の残留塩素濃度計測器では、流速変化率Rが基準値より小さいときには、残留塩素センサが検出した残留塩素濃度から、補正マップにより特定される検出誤差を除去した正確な残留塩素濃度が出力される一方、流速変化率が基準値より大きくなったときには、そのために不正確になった残留塩素濃度の出力が禁止される。このように、本発明によれば、不正確な残留塩素濃度の検出結果が排除され、正確な残留塩素濃度の検出結果のみが出力されるので、従来より信用度が高い残留塩素濃度の検出結果を得ることが可能になる。具体的には、基準値を0.05とした場合には、残留塩素濃度の検出結果が出力される頻度が低下するが、出力された残留塩素濃度の検出結果に対する信用度が増す(請求項2の発明)。一方、基準値を0.30とした場合には信用度が多少低下するが、残留塩素濃度の検出結果が出力される頻度が高くなる(請求項3の発明)。また、水道水の流速が変化率が大きくなるに従って、残留塩素センサの検出精度が定常状態になるまでの時間が長くなる。そこで、請求項4の残留塩素濃度計測器のように、流速変化率Rの大きさに応じて、残留塩素濃度の出力禁止期間の長さを変更することで、無駄な出力禁止期間をなくして、不正確な残留塩素濃度の検出結果と正確な残留塩素濃度の検出結果との取捨選択を効率よく行うことができる。さらに、請求項6の残留塩素濃度計測器のように、水道水の流量を演算して出力するように構成することで、水道水の残留塩素濃度と流量の両方を1箇所で計測することが可能になる。
[請求項5及び11の発明]
請求項5及び11の発明のように、流速の変化率に応じて残留塩素センサが検出した残留塩素濃度を補正することで、流速が刻々と変化する水道水の残留塩素濃度を従来より正確に計測することが可能になる。
[請求項7,8,9,10の発明]
また、請求項7の水道水の残留塩素濃度計測方法では、流速変化率Rが基準値より小さいときには、残留塩素センサが検出した残留塩素濃度から、補正マップにより特定される検出誤差を除去した正確な残留塩素濃度が採用される一方、流速変化率が基準値より大きくなったときには、そのために不正確になった残留塩素濃度が不採用になる。このように、本発明によれば、不正確な残留塩素濃度の検出結果が排除され、正確な残留塩素濃度の検出結果のみが出力されるので、従来より信用度が高い残留塩素濃度の検出結果を得ることが可能になる。具体的には、基準値を0.05とした場合には、残留塩素濃度の検出結果が採用される頻度が低下するが、出力された残留塩素濃度の検出結果に対する信用度が増す(請求項8の発明)。一方、基準値を0.30とした場合には信用度は多少低下するが、残留塩素濃度の検出結果が採用される頻度が高くなる(請求項9の発明)。また、水道水の流速が変化率が大きくなるに従って、残留塩素センサの検出精度が定常状態になるまでの時間が長くなる。そこで、請求項10の残留塩素濃度計測器のように、流速変化率Rの大きさに応じて、残留塩素センサが検出した残留塩素濃度を不採用にする期間の長さを変更することで、無駄な不採用期間をなくして、不正確な残留塩素濃度の検出結果と正確な残留塩素濃度の検出結果との取捨選択を効率よく行うことができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
本実施形態の残留塩素濃度計測器10は、水道管50の途中に取り付けられるパイプ部材11に、電磁式流量センサ12(本発明の「流速センサ」に相当する)と残留塩素センサ13とを取り付けて構成されている。
電磁式流量センサ12は、図1に示すように、パイプ部材11を横切るように磁束を発生させる電磁コイル14と、パイプ部材11の内部で、前記磁束と直交する方向(図1における紙面と直交する方向)に、対向配置された1対の電極15,15(図1には、一方の電極15のみが示されている)とを備える。この構成により、導電性の流体である水道水が、パイプ部材11内を流れて、磁束を横切ると、1対の電極15,15間には、流速に対応した起電力が発生する。そして、この起電力が、アンプ16で増幅され、データ処理部30に取り込まれる(図3を参照)。
一方、残留塩素センサ13は、図1に示すように、前記電磁式流量センサ12よりも下流側に配設されている。残留塩素センサ13は、段付き状に先細となった円柱形状をなし、先端部分がパイプ部材11の内部に突出している。詳細には、図2に示すように、残留塩素センサ13の先端部には、例えば白金製のセンシング電極17が備えられており、このセンシング電極17よりも基端側に、例えば銀製のベース電極18が備えられている。さらに、このベース電極18より基端側のハウジング19からは、各電極17,18に接続されたリード線20,21が延びており、センシング電極17とベース電極18及びベース電極18とハウジング19との間は、それぞれ絶縁部材22によって絶縁されている。
残留塩素センサ13は、センシング電極17とベース電極18との間に発生する電位差を利用して、あるいは一定の電圧を印加して水道水に含まれる残留塩素をセンシング電極17上で還元させて、このときに生じる還元電流値をアンプ23で増幅してデータ処理部30に出力する。
このように、残留塩素センサ13と電磁式流量センサ12とがパイプ部材11に、取り付けられているので、各センサ12,13を水道管50の別々の場所に取り付けた場合に比べて取り付けの手間が省け、水道水の残留塩素濃度と流量の両方を、水道管50の途中の1箇所で計測することが可能になる。
ところで、データ処理部30には、流量演算部31と残留塩素濃度演算部32とが備えられている。流量演算部31では、電磁式流量センサ12に検出された流速値に基づいて、水道水の流量を算出する。具体的には、電磁式流量センサ12によって検出された流速に、予め計測しておいたパイプ部材11の断面積Sを乗算して、流量を算出する。そして、流量演算部31において算出された流量は、表示装置40や図示しない管理センターに出力される。
残留塩素濃度演算部32では、残留塩素センサ13による還元電流値に基づいて残留塩素濃度を算出すると共に、電磁式流量センサ12により検出された流速値に基づいて算出した残留塩素濃度を補正し、表示装置40や図示しない管理センターに出力する。残留塩素濃度演算部32は、図4のグラフで表される補正マップ1を記憶している。即ち、補正マップ1は、流速値と、各流速値において予め求められた検出誤差とから構成されている。そして、電磁式流量センサ12による流速値と補正マップ1とに基づいて補正値H1を取得し、残留塩素センサ13により検出された残留塩素濃度を、その取得した補正値H1を用いて以下のプログラムMにより補正する。
さて、残留塩素濃度演算部32は、例えば、2秒毎の所定周期毎(本発明に係る単位時間に相当する)に図5及び図6に示すプログラムMを実行する。このプログラムMでは、まず、電磁式流量センサ12が検出した流速値V2を取得する(S1)。次いで残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度Z2を取得する(S2)。そして、電磁式流量センサ12により検出されて、図示しない記憶手段に記憶されていた前回(2秒前)の流速値をV1として、以下の演算式(1)によって、流速変化率R1を演算する(S3)。
R1=|(V1−V2)/V2|・・・(1)
流速変化率R1が、本発明の「基準値」である「0.05」、即ち、5%以下であった場合(S4でYes)には、流速が変化していないか、流速の変化が緩やかであると判断し、電磁式流量センサ12が検出した流速値V2と補正マップ1とに基づいて、補正値H1を取得する(S5)。
次いで、残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度Z2から検出誤差を排除する。具体的には、以下の演算式(2)を用いて、残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度Z2を補正値H1によって補正し、残留塩素濃度Y2を得る(S6)。
Y2=Z2/(1−H1)・・・(2)
例えば、残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度が「0.45」ppmで、補正値H1が「0.1」(10%)であった場合には、上記演算式(2)によって、残留塩素濃度Y2は「0.5」ppmに補正される。なお、上記ステップS5及びS6の処理が、本発明の「データ補正手段」に相当する。
そして、上記演算式(2)によって補正された残留塩素濃度Y2を出力し(S7)、これら電磁式流量センサ12が検出した流速値V2、残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度Z2及び補正された残留塩素濃度Y2を、図示しない記憶手段に記憶して(S8)、このプログラムを抜ける。
一方、上記ステップS4において、流速変化率R1が「0.05」(5%)を超えていた場合(S4でNo)には、残留塩素センサ13が検出する残留塩素濃度Z2は、一次遅れ要素を含んで変化し、補正マップ1(図4に示したグラフ)における対応関係が一時的に成立しなくなるので、データ補正棄却処理(S9)が行われる。このデータ棄却処理(S9)は、本発明の「データ棄却手段」に相当する。
ここで、通常、流速と残留塩素センサ13の検出誤差とが補正マップ1(図4のグラフ)の対応関係に戻るまでの時間は、流速変化率R1が大きくなるに従って長くなる。そこで、データ棄却処理(S9)では、流速変化率R1の大きさに応じて、残留塩素センサ13による残留塩素濃度の出力禁止時間が設定される。具体的には、図6に示すように、まず流速変化率R1が「0.05」(5%)より大きくかつ「0.1」(10%)以下か否かがチェックされる(S10)。流速変化率R1が5%より大きくかつ10%以下である場合(S10でYes)には、例えば、表示装置40にて「計測不能」という表示を行い、この状態を3秒間保持する(S13)。つまり、水道水の流速の変化により、残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度が、一次遅れ要素を含んで変化し、電磁式流量センサ12が検出した流速値と残留塩素センサの検出誤差とが、補正マップ1(図4に示すグラフ)の対応関係から一時的に外れた場合には、補正マップ1(図4に示すグラフ)の対応関係に戻る(3秒が経過する)までの間に、残留塩素濃度Z2を補正して算出された不正確な残留塩素濃度Y2が出力されないようにする。
流速変化率R1が「0.1」(10%)より大きくかつ「0.2」(20%)以下である場合(S10でNoでS11でYes)には、表示装置40に「計測不能」と表示した状態を5秒間保持する(S14)。つまり、流速値と残留塩素センサ13の検出誤差とが、補正マップ1(図4のグラフ)の対応関係に戻る(5秒が経過する)までの間に、残留塩素濃度Z2を補正して算出された不正確な残留塩素濃度Y2が出力されないようにする。
流速変化率R1が「0.2」(20%)より大きくかつ「0.3」(30%)以下である場合(S11でNoでS12でYes)には、表示装置40に「計測不能」と表示した状態を7秒間保持する(S15)。つまり、流速値と残留塩素センサ13の検出誤差とが、補正マップ1(図4のグラフ)の対応関係に戻る(7秒が経過する)までの間に、残留塩素濃度Z2を補正して算出された不正確な残留塩素濃度Y2が出力されないようにする。
流速変化率R1が「0.3」(30%)より大きい場合(S12でNo)には、表示装置40に「計測不能」と表示した状態を12秒間保持する(S16)。つまり、流速値と残留塩素センサ13の検出誤差とが、補正マップ1(図4のグラフ)の対応関係に戻る(12秒が経過する)までの間に、残留塩素濃度Z2を補正して算出された不正確な残留塩素濃度Y2が出力されないようにする。
このように、流速変化率R1の大きさに応じて、残留塩素濃度Y2の出力禁止期間の長さを異ならせてあるので、無駄な出力禁止期間をなくして、不正確な残留塩素濃度Y2の検出結果と正確な残留塩素濃度Y2の検出結果との取捨選択を効率よく行うことができる。
[計測実験]
以下、第1実施形態の残留塩素濃度計測器10を用いて行った計測実験について説明する。実験方法は以下のようである。
(A)残留塩素濃度を0.5ppmに調製した水を、流速0.5m/sで流し、途中、約3秒間に亘って流速を1.0m/sまで徐々に変化させる。その後、流速1.0m/sで一定とする。
(B)電磁式流量センサ12によって流速を計測し、残留塩素センサ13によって残留塩素濃度を計測する。
(C)残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度及び電磁式流量センサ12が検出した流速値と経過時間との関係をグラフ化する。
図7のグラフに示すように、流速が0.5m/sから変化(上昇)し始める(約4秒後)と、残留塩素センサ13による残留塩素濃度Z2の検出結果は急激に増加した。そして、流速が1.0m/sで一定となる(約8秒後)と、残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度Z2は、流速1.0m/sにおいて、補正マップ1(図4のグラフ)によって特定される検出誤差を含む値(0.5ppmよりも小さい値)に徐々に近づき、約16秒後には、残留塩素センサ13により検出される残留塩素濃度Z2が、補正マップ1によって特定される検出誤差を含む値に近似した値となることが分かった。即ち、流速が約3秒間で0.5m/sから1.0m/に変化した場合には、流速が変化後、一定となってから約8秒後に、流速と残留塩素センサ13の検出誤差が、補正マップ1(図4のグラフ)の対応関係に戻ることがわかった。
ところで、上記実験において、最初の4秒間は、流速が変化していないので、残留塩素濃度演算部32は、残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度Z2を、電磁式流量センサ12の流速値と補正マップ1とに基づいて取得された流速0.5m/sに対応する補正値H1で補正して、正確な残留塩素濃度Y2を出力する。
これに対し、残留塩素濃度演算部32は、6秒経過時に残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度Z2に基づいて以下のように処理を行う。即ち、6秒経過時に電磁式流量センサ12が検出した流速値「0.9」m/sと、その2秒前(4秒経過時)に検出した流速値「0.5」m/sとから、上記演算式(1)により流速変化率R1が算出される。ここで、流速変化率R1は、「0.444」(約44%)(=|(0.5−0.9)/0.9|)となるので、表示装置40では、「計測不能」という表示を12秒間行うように設定される。すると、図7における4秒から16秒までの間は、残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度Z2を補正した残留塩素濃度Y2が出力されることが禁止される。つまり、電磁式流量センサ12が検出した流速値と残留塩素センサ13の検出誤差が、補正マップ1(図4のグラフ)の対応関係から外れた状態にある間(残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度Z2が、一次遅れ要素を含んで変化している間)に、不正確な残留塩素濃度Y2の検出結果が出力されることが防止される。
このように本実施形態によれば、流速変化率R1が基準値(5%)より小さいときには、残留塩素センサ13が検出した残留塩素濃度Z2を、流速値と補正マップ1とから特定される補正値H1によって補正して、正確な残留塩素濃度Y2が出力される一方、流速変化率R1が5%より大きくなったときには、不正確になった残留塩素濃度の出力が所定時間に亘って禁止される。つまり、不正確な残留塩素濃度の検出結果が排除され、正確な残留塩素濃度Y2の検出結果のみが出力されるので、従来より信用度が高い残留塩素濃度の検出結果を得ることが可能になる。ここで、流速変化率R1の基準値を5%とした場合には、補正された残留塩素濃度Y2の検出結果が出力される頻度が、基準値を5%より大きくした場合に比べて低下するが、出力された残留塩素濃度Y2の検出結果に対する信用度が増す。
[第2実施形態]
第2実施形態の残留塩素濃度計測器70は、図8に示されており、残留塩素センサ13の配置のみが上記第1実施形態の残留塩素濃度計測器10とは異なる。具体的には、本実施形態では、パイプ部材11のうち一方の電磁コイル14と対向した部分には、その電磁コイル14の中心軸が貫通するように貫通孔が形成され、そこに残留塩素センサ13が固定されている。詳細には、パイプ部材11の中心軸と、1対の電極15,15の中心軸とに共に直交する軸線上に電磁コイル14,14が配置され、残留塩素センサ13は、その一方の電磁コイル14の中心部に配置されてパイプ部材11に固定されている。このように、残留塩素センサ13と電磁式流量センサ12との取り付け位置を纏めることで、残留塩素センサ13と電磁式流量センサ12とが取り付けられるパイプ部材11の軸方向の長さを、短くすることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記第1実施形態では、基準値を「0.05」(5%)としていたが、例えば、「0.3」(30%)としてもよい。このようにすれば、上記第1実施形態のように、基準値を0.05にした場合に比べて信用度は多少低下するが、残留塩素濃度の検出結果が出力される頻度が高くなる。
(2)上記第1実施形態では、白金製のセンシング電極17と銀製のベース電極18を備えていたが、センシング電極は、金やカーボンでもよく、ベース電極は、塩化銀やステンレスでもよい。
(3)前記第1実施形態では、流速変化率R1の基準値を5%より大きくなった場合に、残留塩素濃度Y2の検出結果を不採用にしていたが、例えば、P=ΔV/V、により算出される変化率Pに応じ、図7に示した残留塩素濃度の変化曲線に基づいて、定常状態になったときの残留塩素濃度の値を推定し、その推定値を補正して得た残留塩素濃度の検出結果を採用する構成にしてもよい。
(4)上記第1実施形態では、単位時間は2秒であったが、単位時間の秒数は束縛されるものではなく、1秒であってもよい。
本発明の第1実施形態に係る残留塩素濃度計測器の断面図 残留塩素センサの正面図 残留塩素濃度計測器の電気的構成を示すブロック図 流速値と残留塩素センサの検出誤差との関係を示すグラフ プログラムを示すフローチャート データ棄却処理を示すフローチャート 計測実験の結果を示すグラフ 第2実施形態に係る残留塩素濃度計測器の断面図
符号の説明
10,70 残留塩素濃度計測器
12 電磁式流量センサ(流速センサ)
13 残留塩素センサ
30 データ処理部

Claims (11)

  1. 水道水が流れる流路内に配置される1対の電極を有し、酸化還元反応に伴ってそれら1対の電極間に流れる電流値に基づいて前記水道水の残留塩素濃度を検出する残留塩素センサと、
    前記水道水の流速を検出する流速センサと、
    前記流速センサの検出結果に基づいて前記残留塩素センサの検出結果を補正して出力するデータ処理部とを備えた残留塩素濃度計測器において、
    前記データ処理部には、
    前記残留塩素センサの検出誤差を前記流速に対応させて記憶した補正マップと、
    前記流速センサが検出した流速をV、その流速Vの単位時間当たりの変化量をΔVとした場合に、R=|ΔV/V|、により算出される流速変化率Rが基準値より小さかったときに、前記流速Vと前記補正マップとにより特定される前記検出誤差を、前記残留塩素センサが検出した残留塩素濃度から除去するデータ補正手段と、
    前記流速変化率Rが前記基準値より大きかったときに、前記残留塩素センサが検出した残留塩素濃度の出力を禁止するデータ棄却手段とが設けられたことを特徴とする残留塩素濃度計測器。
  2. 前記基準値は、0.05であることを特徴とする請求項1に記載の残留塩素濃度計測器。
  3. 前記基準値は、0.30であることを特徴とする請求項1に記載の残留塩素濃度計測器。
  4. 前記データ棄却手段は、前記流速変化率Rの大きさに応じて、前記残留塩素濃度の出力禁止期間の長さを変更するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の残留塩素濃度計測器。
  5. 水道水が流れる流路内に配置される1対の電極を有し、酸化還元反応に伴ってそれら1対の電極間に流れる電流値に基づいて前記水道水の残留塩素濃度を検出する残留塩素センサと、
    前記水道水の流速を検出する流速センサと、
    前記流速センサの検出結果に基づいて前記残留塩素センサの検出結果を補正して出力するデータ処理部とを備えた残留塩素濃度計測器において、
    前記データ処理部には、前記流速センサによって求めた流速をV、単位時間当たりの流速Vの変化量をΔVとしたときに、P=ΔV/V、により算出される変化率Pに応じて前記残留塩素センサが検出した残留塩素濃度を補正する補正手段が設けられたことを特徴とする残留塩素濃度計測器。
  6. 前記データ処理部は、前記流速センサが検出した流速に基づいて前記水道水の流量を演算して出力するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の残留塩素濃度計測器。
  7. 残留塩素センサに備えた1対の電極を水道管内に配置し、酸化還元反応に伴い1対の電極間に流れる電流値に基づいて水道水の残留塩素濃度を検出すると共に、流速センサにて検出した前記水道水の流速に基づいて前記残留塩素センサの検出結果を補正する水道水の残留塩素濃度計測方法において、
    前記残留塩素センサの検出誤差を前記流速に対応させて記憶した補正マップを作成しておき、前記流速センサによって検出した流速をV、その流速Vの単位時間当たりの変化量をΔVとした場合に、R=|ΔV/V|、により算出される流速変化率Rが基準値より小さかったときには、前記流速Vと前記補正マップとにより特定される前記検出誤差を、前記残留塩素センサが検出した残留塩素濃度から除去する一方、前記流速変化率Rが前記基準値より大きかったときには、前記残留塩素センサが検出した残留塩素濃度を不採用にすることを特徴とする水道水の残留塩素濃度計測方法。
  8. 前記基準値は、0.05であることを特徴とする請求項7に記載の水道水の残留塩素濃度計測方法。
  9. 前記基準値は、0.30であることを特徴とする請求項7に記載の水道水の残留塩素濃度計測方法。
  10. 前記流速変化率Rの大きさに応じて、前記残留塩素センサが検出した残留塩素濃度を不採用にする期間を変更することを特徴とする請求項7乃至9の何れかに記載の水道水の残留塩素濃度計測方法。
  11. 残留塩素センサに備えた1対の電極を水道管内に配置し、酸化還元反応に伴い1対の電極間に流れる電流値に基づいて水道水の残留塩素濃度を検出すると共に、流速センサにて検出した前記水道水の流速に基づいて前記残留塩素センサの検出結果を補正する水道水の残留塩素濃度計測方法において、
    前記流速センサによって求めた流速の変化率に応じて、前記残留塩素センサが検出した残留塩素濃度を補正することを特徴とする水道水の残留塩素濃度計測方法。
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