JP2005315284A - ホース - Google Patents
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Abstract
【課題】編組したワイヤ群の両端に位置する金属ワイヤの早期破断を改善し、ホース耐久性を向上することが可能なホースを提供する。
【解決手段】内管1と外管2との間に複数の金属ワイヤfを同一面状に引き揃えたワイヤ群Xを編組したワイヤ補強層3を設けたホースであり、ワイヤ群Xの両端の金属ワイヤfe を断面偏平状に形成し、その偏平の金属ワイヤfe をその短径方向をホース径方向Rにして配置し、長径wa と短径wb との比wb /wa を0.5〜0.9の範囲とする。
【選択図】図4
【解決手段】内管1と外管2との間に複数の金属ワイヤfを同一面状に引き揃えたワイヤ群Xを編組したワイヤ補強層3を設けたホースであり、ワイヤ群Xの両端の金属ワイヤfe を断面偏平状に形成し、その偏平の金属ワイヤfe をその短径方向をホース径方向Rにして配置し、長径wa と短径wb との比wb /wa を0.5〜0.9の範囲とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、編組構造のワイヤ補強層を有するホースに関し、さらに詳しくは、編組したワイヤ群の両端の金属ワイヤの早期破断を改善し、ホース耐久性を向上するようにしたホースに関する。
建設機械や油圧機器などに使用されるホースとして、ワイヤ補強層を編組構造にしたホースがある。ワイヤ補強層には、一般に断面円形状のスチールワイヤなどの金属ワイヤが使用され、この複数の金属ワイヤを同一面状に引き揃えたワイヤ群を編組した構成になっている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、機械類の振動や揺動により、またホース内部を流れる高圧流体の脈動などにより、ワイヤ補強層の編組したワイヤ群同士が擦れ合い、その結果、ワイヤ群の両端に位置する金属ワイヤが早期に破断し、ホース耐久性が十分に発揮できないという問題があった。
特開平8−187796号公報(第2頁、従来技術)
本発明の目的は、編組構造のワイヤ補強層を有するホースにおいて、編組したワイヤ群の両端に位置する金属ワイヤの早期破断を改善し、ホース耐久性を向上することが可能なホースを提供することにある。
上記目的を達成する本発明は、内管と外管との間に複数の金属ワイヤを同一面状に引き揃えたワイヤ群を編組したワイヤ補強層を設けたホースにおいて、前記ワイヤ群の両端の金属ワイヤを断面偏平状に形成し、該偏平の金属ワイヤをその短径方向をホース径方向にして配置し、該偏平の金属ワイヤの長径wa と短径wb との比wb /wa を0.5〜0.9にしたことを特徴とする。
上述した本発明のホースによれば、編組したワイヤ群の両端の金属ワイヤを上記のように断面偏平状にすることで、両端の金属ワイヤに対して擦れ合う金属ワイヤの接触領域を広くすることができるため、両端の金属ワイヤの早期破断を防止し、ホース耐久性を改善することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明のホースの一例を示し、内管1と外管2との間に1層のワイヤ補強層3が設けられている。内管1及び外管2は、ゴムまたは樹脂材料から円筒状に形成されている。
内管1を構成するゴム材料及び樹脂材料としては、従来公知のものが使用でき、ゴム材料としては、例えば、CR(クロロプレンゴム)、NBR(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレン・ジエン共重合体)、ブチル系ゴムなど、樹脂材料としては、例えば、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂などを好ましく挙げることができる。
外管2を構成するゴム材料及び樹脂材料としても、従来と同様のものが使用でき、ゴム材料としては、例えば、NR(天然ゴム)、BR(ブタジエンゴム)、NBR(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレン・ジエン共重合体)、SBR(スチレンブタジエンゴム)など、樹脂材料としては、例えば、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂などを好ましく用いることができる。
ワイヤ補強層3は、図2,3に示すように、複数の金属ワイヤfを同一面状に引き揃えたワイヤ群Xを、2つのワイヤ群Xを越えて上下に重なるように編組した構造になっている。各ワイヤ群Xの両端の金属ワイヤfe は、断面形状が偏平状に形成され、その短径方向をホース径方向Rにして配置してある(図4参照)。この偏平の金属ワイヤfe の長径wa(mm) と短径wb(mm) との比wb /wa は、0.5〜0.9の範囲にしてある。
両端の金属ワイヤfe 間に位置する中間部の金属ワイヤfm は、従来と同様に断面形状が円形になっている。ここで使用する金属ワイヤfとしては、従来公知のものが使用でき、例えば、スチールワイヤ、ステンレスワイヤなどを好ましく挙げることができる。各ワイヤ群Xを構成する金属ワイヤfの数としては、従来のホースと同様にすることができ、特に限定されず、一般には3〜12本にすることができる。
接続した機械類の振動や揺動により、またホース内部を流れる高圧流体の脈動などにより、特にワイヤ補強層3のワイヤ群Xの両端にある金属ワイヤfe がそれに重なるワイヤ群Xの金属ワイヤfと干渉しあって擦れ合い、その結果、両端の金属ワイヤfe に早期破断が起こり易いが、上述した本発明のホースでは、その両端の金属ワイヤfe を上記のように断面偏平状にして配置したので、両端の金属ワイヤfe に対して擦れ合う金属ワイヤfの接触領域を増大させることができるので、編組したワイヤ群Xの両端に位置する金属ワイヤfe の早期破断を改善し、ホース耐久性を向上することができる。
上記比wb /wa が0.5より小さいと、ワイヤ強度が大きく低下し、かつ金属ワイヤfe の角部eの影響により、金属ワイヤfが破断し易くなり、ホース耐久性に悪影響を及ぼす。逆に0.9より大きいと、ホース耐久性を効果的に改善することができない。好ましくは、比wb /wa を0.6〜0.8にするのがよい。
また、中間部の金属ワイヤfm も偏平形状にすると、金属ワイヤfを引き揃えて編組する工程において、偏平面を同一面状にして偏平形状の金属ワイヤfを引き揃えるのが難しく、また高い編組密度を確保しようとすると、加硫工程において引き揃えた金属ワイヤfに乱れが発生し易くなる。
上記短径wb は、中間部に位置する金属ワイヤfm の直径d(mm)に対して、0.7d≦wb ≦1.0dにするのがよい。短径wb が0.7dより小さいと、金属ワイヤfe の強度が金属ワイヤfm に対して低くなり過ぎるため、金属ワイヤfe が破断し易くなり、ホース耐久性が低下する。逆に1.0dを超えると、金属ワイヤfとのフレッティング摩耗により、金属ワイヤfe が破断し易くなるため、ホース耐久性の点から好ましくない。
上記実施形態では、1層のワイヤ補強層3を設けたホースの例を示したが、本発明は、ワイヤ群Xを編組したワイヤ補強層3を複数層設けたホースにも好適に用いることができる。
金属ワイヤにスチールワイヤを使用し、ワイヤ群の両端の金属ワイヤを断面偏平状に、中間部の金属ワイヤを断面円形にした図1に示す構成のホースにおいて、偏平の金属ワイヤの長径wa と短径wb との比wb /wa を表1のように変えた本発明ホース1〜3(実施例1〜3)と比較ホース1,2(比較例1,2)、ワイヤ群の両端の金属ワイヤを断面円形に、中間部の金属ワイヤを断面偏平状にした比較ホース3(比較例3)、及び全ての金属ワイヤを断面円形にした従来ホース(従来例)とをそれぞれ作製した。
各試験ホースにおいて、内管を構成するゴム材料はNBR/SBRブレンド、厚さは2mm、外管を構成するゴム材料はCR/SBRブレンド、厚さは1.3mm、呼び径9mm、断面円形の金属ワイヤの直径及び断面偏平の金属ワイヤの短径は0.25mmで共通である。また、各本発明ホース及び比較ホースにおける断面偏平の金属ワイヤの強度を断面円形の金属ワイヤを100とする指数値で表1に示す。
これら各試験ホースを以下に示す衝撃試験により、耐久性を評価したところ、表1に示す結果を得た。
衝撃試験
JIS K6330−8:1998の衝撃圧力試験に準拠し、各試験ホースを半径190mmで屈曲させたU字状の状態で加圧装置に取り付け、ホース内を循環する油の温度を100℃、試験圧力を20.5MPaにして衝撃波を繰り返し加え、ホースが破損して油漏れが発生するまでに加えた衝撃波の回数を測定し、その結果を従来ホースを100とする指数値で評価した。この値が大きいほど、ホース耐久性が優れている。
衝撃試験
JIS K6330−8:1998の衝撃圧力試験に準拠し、各試験ホースを半径190mmで屈曲させたU字状の状態で加圧装置に取り付け、ホース内を循環する油の温度を100℃、試験圧力を20.5MPaにして衝撃波を繰り返し加え、ホースが破損して油漏れが発生するまでに加えた衝撃波の回数を測定し、その結果を従来ホースを100とする指数値で評価した。この値が大きいほど、ホース耐久性が優れている。
1 内管
2 外管
3 ワイヤ補強層
R ホース径方向
X ワイヤ群
f 金属ワイヤ
fe 両端の金属ワイヤ
fm 中間部の金属ワイヤ
2 外管
3 ワイヤ補強層
R ホース径方向
X ワイヤ群
f 金属ワイヤ
fe 両端の金属ワイヤ
fm 中間部の金属ワイヤ
Claims (4)
- 内管と外管との間に複数の金属ワイヤを同一面状に引き揃えたワイヤ群を編組したワイヤ補強層を設けたホースにおいて、前記ワイヤ群の両端の金属ワイヤを断面偏平状に形成し、該偏平の金属ワイヤをその短径方向をホース径方向にして配置し、該偏平の金属ワイヤの長径wa と短径wb との比wb /wa を0.5〜0.9にしたホース。
- 前記比wb /wa を0.6〜0.8にした請求項1に記載のホース。
- 前記ワイヤ群は、前記両端の金属ワイヤ間に位置する中間部の金属ワイヤが断面円形状である請求項1または2に記載のホース。
- 前記金属ワイヤがスチールワイヤである請求項1,2または3に記載のホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004131134A JP2005315284A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | ホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004131134A JP2005315284A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | ホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005315284A true JP2005315284A (ja) | 2005-11-10 |
Family
ID=35442931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004131134A Pending JP2005315284A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | ホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005315284A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011133063A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ホース |
JP2014206260A (ja) * | 2013-04-16 | 2014-10-30 | 株式会社ブリヂストン | 高圧ホース |
-
2004
- 2004-04-27 JP JP2004131134A patent/JP2005315284A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011133063A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ホース |
JP2014206260A (ja) * | 2013-04-16 | 2014-10-30 | 株式会社ブリヂストン | 高圧ホース |
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