JP2005315125A - シリンダブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】 隔壁の呼吸孔を通じてポンピングロスを低減する一方で、同隔壁の強度信頼性の向上を図ることのできる分割型のシリンダブロックを提供する。
【解決手段】 このシリンダブロック1は、クランクケース31と、外壁32と、隔壁38A〜38Cと、呼吸孔H1,H2と、シリンダ載置部PA〜PDとを含めて一体成形されたブロック本体3と、ブロック本体3とは各別に形成されたシリンダ構造体5とを備えて構成される。そして、シリンダの底面のうち、シリンダ載置部PA〜PDを介して側壁37A,37B及び隔壁38A〜38Cの頂部と対向する支持底面51UAをそれ以外の底面よりもシリンダ軸方向へ突出させてシリンダ構造体5を形成することにより、ブロック本体3へシリンダ構造体5を組み付けた状態において、支持底面51UAと側壁37A,37B及び隔壁38A〜38Cの頂部に位置するシリンダ載置部PA〜PDとを当接させた。
【選択図】 図11

Description

本発明は、クランクケースを備えたブロック本体とシリンダとが各別に形成された分割型のシリンダブロックに関する。
エンジンのシリンダブロックとして、シリンダを取り囲む外壁と、クランクシャフトを収容するクランクケースと、クランクケースの内部空間をシリンダの数に応じた複数のクランク室に区画形成する隔壁とを含めて一体成形されたブロック本体と、このブロック本体とは各別に形成されたシリンダとの組み合わせを通じて構成される分割型のシリンダブロックが提案されている。
この分割型シリンダブロックによれば、ウォータージャケットの設計自由度の向上や鋳型構造の簡略化を通じて、エンジンにおける冷却性能の向上や小型化等の実現に寄与することができるようになる。
ところで、エンジンにおいては、その運転中、ピストンの往復運動にともなうクランク室(クランク室と連続したシリンダの内部空間を含む)の圧力変動により、ポンピングロスが生じる。
そこで、従来のシリンダブロックにおいては、隣り合うクランク室を連通する孔(呼吸孔)をクランクケース内の隔壁に形成するようにしている(例えば特許文献1)。
こうした構成を採用することにより、ピストンの移動にともなってクランク室側へ押圧される空気が隣接したクランク室へ流出するようになるため、クランク室の圧力変動ひいてはポンピングロスが低減されるようになる。
また、上記分割型のシリンダブロックにおいても、上述の圧力変動にかかる問題が生じるため、クランクケース内の隔壁には従来のシリンダブロックと同様に呼吸孔が形成される。
特開平7−145753号公報
上記構造のシリンダブロックを備えたエンジンにおいては、燃焼圧によるクランクシャフトの回転にともなって隔壁の呼吸孔周りにシリンダ軸方向の引っ張り応力が生じるため、同隔壁での亀裂の発生が懸念される。このため、上記構造のシリンダブロックには、呼吸孔が形成された隔壁の強度信頼性を高めることが望まれる。
特に、上述の分割型シリンダブロックでは、従来の一体型のシリンダブロックに比べて強度の低下が避けられないものとなっているため、隔壁に対してはより高い強度信頼性が要求される。しかしながら、こうした要求を満たす分割型のシリンダブロックは未だ提案されていない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、隔壁の呼吸孔を通じてポンピングロスを低減する一方で、同隔壁の強度信頼性の向上を図ることのできる分割型のシリンダブロックを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
<請求項1>
請求項1に記載の発明は、シリンダを取り囲む外壁と、クランクシャフトを支持する側壁を備えたクランクケースと、クランクシャフトを支持するとともに前記クランクケースの内部空間をシリンダの数に応じた複数のクランク室に区画形成する隔壁と、該隔壁に形成されて隣り合うクランク室を連通する呼吸孔と、前記側壁及び前記隔壁の少なくとも一方の頂部と連続して形成されてシリンダを支持する載置部とを含めて一体成形されたブロック本体と、該ブロック本体とは各別に形成された複数のシリンダとを備え、前記ブロック本体へ前記シリンダが組み付けられることにより構成されるシリンダブロックにおいて、前記シリンダの底面のうち、前記載置部を介して前記側壁及び前記隔壁の頂部と対向する支持底面をそれ以外の底面よりもシリンダ軸方向へ突出させて前記シリンダを形成することにより、前記ブロック本体へ前記シリンダを組み付けた状態で前記支持底面と前記側壁及び前記隔壁の頂部に位置する前記載置部とを当接させたことを要旨としている。
上記シリンダブロックにおいては、シリンダの支持底面(載置部を介して側壁及び隔壁の頂部と対向するシリンダの底面)が載置部と接触した状態となる一方で、支持底面以外のシリンダ底面は載置部と接触していない状態に維持される。
こうした構造のシリンダブロックを含めて構成したエンジンにおいて、シリンダはシリンダヘッドを通じてクランクケース側へ押圧されるため、シリンダヘッドからの荷重が支持底面を介して載置部へ作用するようになる。そして、このシリンダヘッドからの荷重を通じて、載置部とともに側壁及び隔壁がシリンダ軸方向へ押圧されるようになる。
従って、隔壁の呼吸孔の周囲には、シリンダ軸方向の圧縮応力が作用するようになる。即ち、呼吸孔周りにおける引っ張り方向の平均応力が低減されるため、呼吸孔が形成された隔壁において、強度信頼性の向上が図られるようになる。
このように、上記構成を採用することで、隔壁の呼吸孔を通じてポンピングロスを低減する一方で、同隔壁の強度信頼性の向上を図ることのできる分割型のシリンダブロックを実現することができるようになる。
<請求項2>
請求項2に記載の発明は、シリンダを取り囲む外壁と、クランクシャフトを支持する側壁を備えたクランクケースと、クランクシャフトを支持するとともに前記クランクケースの内部空間をシリンダの数に応じた複数のクランク室に区画形成する隔壁と、該隔壁に形成されて隣り合うクランク室を連通する呼吸孔と、前記側壁及び前記隔壁の少なくとも一方の頂部と連続して形成されてシリンダを支持する載置部とを含めて一体成形されたブロック本体と、該ブロック本体とは各別に形成されて、複数のシリンダを含めて一体成形されたシリンダ構造体とを備え、前記ブロック本体へ前記シリンダ構造体が組み付けられることにより構成されるシリンダブロックにおいて、前記シリンダの底面のうち、前記側壁及び前記隔壁の頂部と対向する支持底面をそれ以外の底面よりもシリンダ軸方向へ突出させて前記シリンダ構造体を形成することにより、前記ブロック本体へ前記シリンダを組み付けた状態で前記支持底面と前記側壁及び前記隔壁の頂部に位置する前記載置部とを当接させたことを要旨としている。
こうした構成を採用することによっても、上記請求項1に記載の発明と同様に、隔壁の呼吸孔を通じてポンピングロスを低減する一方で、同隔壁の強度信頼性の向上を図ることのできる分割型のシリンダブロックを実現することができるようになる。
<請求項3>
請求項3に記載の発明は、シリンダを取り囲む外壁と、該外壁の頂部に形成されて間接的にシリンダを支持する本体フランジ部と、クランクシャフトを支持する側壁を備えたクランクケースと、クランクシャフトを支持するとともに前記クランクケースの内部空間をシリンダの数に応じた複数のクランク室に区画形成する隔壁と、該隔壁に形成されて隣り合うクランク室を連通する呼吸孔とを含めて一体成形されたブロック本体と、該ブロック本体とは各別に形成されて、前記本体フランジ部に当接されるシリンダフランジ部が設けられた複数のシリンダとを備え、前記ブロック本体へ前記シリンダが組み付けられることにより構成されるシリンダブロックにおいて、前記シリンダの底面のうち、前記側壁及び前記隔壁の頂部と対向する支持底面をそれ以外の底面よりもシリンダ軸方向へ突出させて前記シリンダを形成することにより、前記ブロック本体へ前記シリンダを組み付けた状態で前記支持底面と前記側壁及び前記隔壁の頂部とを当接させたことを要旨としている。
こうした構成を採用することによっても、上記請求項1に記載の発明と同様に、隔壁の呼吸孔を通じてポンピングロスを低減する一方で、同隔壁の強度信頼性の向上を図ることのできる分割型のシリンダブロックを実現することができるようになる。
<請求項4>
請求項4に記載の発明は、シリンダを取り囲む外壁と、該外壁の頂部に形成されて間接的にシリンダを支持する本体フランジ部と、クランクシャフトを支持する側壁を備えたクランクケースと、クランクシャフトを支持するとともに前記クランクケースの内部空間をシリンダの数に応じた複数のクランク室に区画形成する隔壁と、該隔壁に形成されて隣り合うクランク室を連通する呼吸孔とを含めて一体成形されたブロック本体と、該ブロック本体とは各別に形成されて、前記本体フランジ部に当接されるシリンダフランジ部及び複数のシリンダを含めて一体成形されたシリンダ構造体とを備え、前記ブロック本体へ前記シリンダ構造体が組み付けられることにより構成されるシリンダブロックにおいて、前記シリンダの底面のうち、前記側壁及び前記隔壁の頂部と対向する支持底面をそれ以外の底面よりもシリンダ軸方向へ突出させて前記シリンダ構造体を形成することにより、前記ブロック本体へ前記シリンダを組み付けた状態で前記支持底面と前記側壁及び前記隔壁の頂部とを当接させたことを要旨としている。
こうした構成を採用することによっても、上記請求項1に記載の発明と同様に、隔壁の呼吸孔を通じてポンピングロスを低減する一方で、同隔壁の強度信頼性の向上を図ることのできる分割型のシリンダブロックを実現することができるようになる。
<請求項5>
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシリンダブロックにおいて、前記シリンダの前記支持底面とそれ以外の底面とについて、これら底面間の軸方向の距離を、当該シリンダブロックを含めて構成したエンジンのクランクジャーナル中心軸の偏心量に応じて最適化した値に設定したことを要旨としている。
エンジンの組み立てに際しては、シリンダヘッドやオイルパンの組み付け等によりシリンダブロック全体が変形するため、クランクジャーナルの中心軸が偏心するようになる。こうした偏心は、クランクシャフトの回転に際して抵抗となるため、燃費の悪化等をまねくようになる。
一方で、上記請求項1〜4に記載の構造のシリンダブロックにおいて、シリンダを通じて作用する呼吸孔周りの隔壁の圧縮応力は、支持底面とそれ以外の底面との間の距離を長くすることにより増加させることができる。
そこで、上記請求項5に記載の発明のように、予め把握されたクランクジャーナルの偏心量に基づいて上記底面間の距離を設定することにより、シリンダ軸方向におけるジャーナル中心の同軸度の精度向上を図ることが可能となる。ちなみに、クランクジャーナル中心軸の偏心量が大きくなるほど、隔壁の圧縮応力が増大するように上記底面間の距離がより大きく設定される。
こうした構成を採用することにより、クランクシャフトのフリクションが低減されるため、エンジンの燃費向上を図ることができるようになる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図1〜図15を参照して説明する。
本実施形態では、本発明にかかる分割型シリンダブロックを直列4気筒型エンジンのシリンダブロックとして具体化した場合を想定している。
<シリンダブロックの構造>
図1に、シリンダブロックの斜視構造を示す。
シリンダブロック1は、ブロック本体3とシリンダ構造体5とを備えて構成される。
ブロック本体3は、クランクシャフトを収容するためのクランクケース31と、シリンダ51を収容するための外壁部32と、シリンダ構造体5を載置するための本体フランジ部33とを含めて一体成形されている。
シリンダ構造体5は、複数のシリンダ51(第1シリンダ51A、第2シリンダ51B、第3シリンダ51C、第4シリンダ51D)と、シリンダヘッドを載置するためのシリンダフランジ部52とを含めて一体成形されている。
シリンダブロック1においては、本体フランジ部33とシリンダフランジ部52とが当接された状態でブロック本体3とシリンダ構造体5とが組み合わされている。
<ブロック本体の構造[1]>
図2に、ブロック本体3の斜視構造を示す。
外壁部32の内側において、外壁部32の内周面(外壁部内周面32R)により囲まれた領域には、シリンダ51を収容するためのシリンダ収容部34が形成されている。
外壁部内周面32Rは、シリンダ51の外周面と対応した形状に形成されている。
ブロック本体3へシリンダ構造体5を組み付けた状態において、外壁部内周面32Rとシリンダ51の外周面とは所定の間隔を有して対向する。シリンダ収容部34において、外壁部内周面32Rとシリンダ51の外周面との間に形成された空間がウォータージャケットとして用いられる。
ブロック本体3の頂部には、シリンダ構造体5のシリンダフランジ部52を載置するための本体デッキ面33Tが形成されている。
本体フランジ部33には、ボルトを挿入するための締結孔35が設けられている。
外壁部32には、ウォータージャケットに対する冷却水の流入/流出に際して用いられる冷却水口36が設けられている。
<ブロック本体の構造[2]>
図3に、頂面側(図2の矢印V1方向)から見たブロック本体3の平面構造を示す。
図4に、底面側(図2の矢印V2方向)から見たブロック本体3の平面構造を示す。
図5に、図3のD31−D31線に沿ったブロック本体3の断面構造を示す。
図6に、図3のD32−D32線に沿ったブロック本体3の断面構造を示す。
クランクケース31において、側壁37Aと側壁37Bとの間には複数の隔壁(第1隔壁38A、第2隔壁38B、第3隔壁38C)が設けられている。
側壁37A,37B及び隔壁38A,38B,38Cには、クランクシャフトの主軸(クランクジャーナル)を回転支持するための軸受部39が形成されている。なお、クランクシャフトは、ジャーナルが軸受部39の内周面と対向する方向からクランクキャップを通じて支持されることにより、ブロック本体3に組み付けられる。
クランクケース31の内部に形成されたクランク室Rは、これら隔壁38A,38B,38Cにより第1クランク室R1、第2クランク室R2、第3クランク室R3、第4クランク室R4に区画されている。
第1クランク室R1は、クランクケース31の側壁37Aと第1隔壁38Aとを通じて区画形成されている。また、第1シリンダ51Aと対応した位置に形成されている。
第2クランク室R2は、第1隔壁38Aと第2隔壁38Bとを通じて区画形成されている。また、第2シリンダ51Bと対応した位置に形成されている。
第3クランク室R3は、第2隔壁38Bと第3隔壁38Cとを通じて区画形成されている。また、第3シリンダ51Cと対応した位置に形成されている。
第4クランク室R4は、クランクケース31の側壁37Bと第3隔壁38Cとを通じて区画形成されている。また、第4シリンダ51Dと対応した位置に形成されている。
第1クランク室R1と第2クランク室R2とは、第1呼吸孔H1により連通されている。この第1呼吸孔H1により、第1クランク室R1から第2クランク室R2へあるいは第2クランク室R2から第1クランク室R1への空気の移動が許容される。
第3クランク室R3と第4クランク室R4とは、第2呼吸孔H2により連通されている。この第2呼吸孔H2により、第3クランク室R3から第4クランク室R4へあるいは第4クランク室R4から第3クランク室R3への空気の移動が許容される。
そして、こうした第1呼吸孔H1及び第2呼吸孔H2を介しての空気の移動により、ピストンの往復運動にともなうクランク室Rの圧力変動ひいてはポンピングロスの低減が図られるようになる。
なお、本実施形態のシリンダブロック1を通じて構成されるエンジンにおいては、第1シリンダ51Aと第4シリンダ51Dとにおいて、ピストンのストローク位置が同じ位置に設定される。また、第2シリンダ51Bと第3シリンダ51Cとにおいて、ピストンのストローク位置が同じ位置に設定される。このため、ブロック本体3において、第2隔壁38Bには呼吸孔が形成されていない。
ブロック本体3において、外壁部内周面32Rには、シリンダ51の底面を支持するためのシリンダ載置部Pが形成されている。
シリンダ載置部Pは、側壁37A、側壁37B、第1隔壁38A、第2隔壁38B及び第3隔壁38Cと連続する部分を有して、外壁部内周面32Rの全周にわたって形成されている。また、第1載置部PA、第2載置部PB、第3載置部PC及び第4載置部PDから形成されている。
第1載置部PAは、第1シリンダ51Aの底面と対向する位置に形成されている。また、側壁37Aの頂部(側壁頂部37AT)及び第1隔壁38Aの頂部(第1隔壁頂部38AT)とつながった箇所を含めて形成されている。
第2載置部PBは、第2シリンダ51Bの底面と対向する位置に形成されている。また、第1隔壁38Aの頂部(第1隔壁頂部38AT)及び第2隔壁38Bの頂部(第2隔壁頂部38BT)とつながった箇所を含めて形成されている。
第3載置部PCは、第3シリンダ51Cの底面と対向する位置に形成されている。また、第2隔壁38Bの頂部(第2隔壁頂部38BT)及び第3隔壁38Cの頂部(第3隔壁頂部38CT)とつながった箇所を含めて形成されている。
第4載置部PDは、第4シリンダ51Dの底面と対向する位置に形成されている。また、第3隔壁38Cの頂部(第3隔壁頂部38CT)及び側壁37Bの頂部(側壁頂部37BT)とつながった箇所を含めて形成されている。
第1載置部PAと第2載置部PBとは、第1隔壁38Aの頂部(第1隔壁頂部38AT)においてつながっている。
第2載置部PBと第3載置部PCとは、第2隔壁38Bの頂部(第2隔壁頂部38BT)においてつながっている。
第3載置部PCと第4載置部PDとは、第3隔壁38Cの頂部(第3隔壁頂部38CT)においてつながっている。
ブロック本体3において、シリンダ載置部Pの頂部には、ウォータージャケットの底壁を形成するジャケット底部Bが形成されている。このジャケット底部Bは、外壁部内周面32Rの全周にわたって形成されている。
<シリンダ構造体の構造>
図7に、シリンダ構造体5の斜視構造を示す。
図8に、底面側(図7の矢印V3方向)から見たシリンダ構造体5の平面構造を示す。
図9に、正面側(図7の矢印V4方向)から見たシリンダ構造体5の正面構造を示す。
図10に、図8のD8−D8線に沿ったシリンダ構造体5の断面構造を示す。
シリンダ構造体5は、エンジンのピストンを収容するシリンダ51(第1シリンダ51A、第2シリンダ51B、第3シリンダ51C、第4シリンダ51D)と、同シリンダ51のシリンダヘッド側の端部においてその外周面(シリンダ外周面51F)を取り囲むように形成されたシリンダフランジ部52とを含めて構成される。
シリンダフランジ部52には、ブロック本体3の締結孔35と対応した位置に締結孔53が形成されている。なお、エンジンのシリンダヘッドには、これら締結孔35,53と対応する締結孔が設けられている。そして、これら各締結孔へボルトを挿通させることにより、シリンダブロック1へシリンダヘッドを組み付けることができる。
シリンダ構造体5において、シリンダフランジ部52側の端面(シリンダデッキ面51T)には、メタルガスケット等のシール部材を介してシリンダヘッドが載置される。
シリンダ構造体5の軸方向において、シリンダデッキ面51Tと反対側にはシリンダ51の底面(シリンダ底面51U)が形成されている。
シリンダ底面51Uは、シリンダ構造体5をブロック本体3へ組み付けた状態においてシリンダ載置部Pと当接する支持底面51UAと、同状態においてシリンダ載置部Pと当接しない基準底面51UBとから形成されている。
各シリンダ51には、側壁37A,37B及び隔壁38A,38B,38Cのいずれかと対応する位置に、基準底面51UBから突出して形成された支持周壁Wが設けられている。支持周壁Wは、詳しくは次のように設けられている。
第1シリンダ51Aの底面側において、側壁37Aと対応する位置に第1支持周壁W1が設けられている。
第1シリンダ51A及び第2シリンダ51Bの底面側において、第1隔壁38Aと対応する位置に第2支持周壁W2が設けられている。
第2シリンダ51B及び第3シリンダ51Cの底面側において、第2隔壁38Bと対応する位置に第3支持周壁W3が設けられている。
第3シリンダ51C及び第4シリンダ51Dの底面側において、第3隔壁38Cと対応する位置に第4支持周壁W4が設けられている。
第4シリンダ51Dの底面側において、側壁37Bと対応する位置に第5支持周壁W5が設けられている。
シリンダ底面51Uの支持底面51UAは、これら各支持周壁W1〜W5の底面を通じて形成されている。
各支持底面51UAは、基準底面51UBからシリンダデッキ面51Tとは反対側の軸方向へ長さLwだけ離れた位置に形成されている。
<シリンダブロックの断面構造>
図11に、図1のD1−D1線に沿ったシリンダブロック1の断面構造を示す。
図12に、図11のD1A−D1A線に沿ったシリンダブロック1の断面構造を示す。
図13に、図11のD1B−D1B線に沿ったシリンダブロック1の断面構造を示す。
シリンダブロック1においては、各支持底面51UAがシリンダ載置部Pを介して側壁37A,37B及び隔壁38A,38B,38Cのいずれかの頂部と対向した状態にある。より詳しくは、次のような状態で上記底面と頂部とが対向している。
第1支持周壁W1の底面と側壁37Aの頂部とが、第1載置部PAを介して対向している。
第2支持周壁W2の底面と第1隔壁38Aの頂部とが、第1載置部PA及び第2載置部PBを介して対向している。
第3支持周壁W3の底面と第2隔壁38Bの頂部とが、第2載置部PB及び第3載置部PCを介して対向している。
第4支持周壁W4の底面と第3隔壁38Cの頂部とが、第3載置部PC及び第4載置部PDを介して対向している。
第5支持周壁W5の底面と側壁37Bの頂部とが、第4載置部PDを介して対向している。
各シリンダ51の基準底面51UBは、シリンダ載置部Pから離れた位置にあり、所定の間隔(長さLw)を有してシリンダ載置部Pの頂面と対向している。
各シリンダ51の底面側において、その外周面はジャケット底部Bと当接された状態となる。なお、このシリンダ51とジャケット底部Bとの接触面においては、適宜のシール部材を通じてウォータージャケットのシールが行われる。
<作用効果>
シリンダブロック1を通じて奏せられる作用効果について説明する。
図14に、シリンダブロック1を含めて構成したエンジンEの斜視構造を示す。
図15に、図14のD14−D14線に沿ったシリンダブロック1の断面構造を示す。
エンジンEは、シリンダヘッドE1及びオイルパンE2がボルトを通じてシリンダブロック1へ組み付けられることにより構成される。また、クランクシャフトE3は、ブロック本体3の軸受部39とクランクキャップとを通じて回転可能な状態で支持される。
シリンダブロック1においては、シリンダ51の支持底面51UAがシリンダ載置部Pと接触した状態となる一方で、基準底面51UB(支持底面51UA以外のシリンダ底面)はシリンダ載置部Pと接触していない状態に維持される(図11参照)。
こうした構造のシリンダブロック1を含めて構成したエンジンEにおいて、シリンダ構造体5(シリンダ51)がシリンダヘッドE1を通じてクランクケース31側へ押圧されているため、シリンダヘッドE1からの荷重が支持底面51UAを介してシリンダ載置部Pへ作用するようになる。そして、このシリンダヘッドE1からの荷重を通じて、シリンダ載置部Pとともに側壁37A,37B及び隔壁38A,38B,38Cがシリンダ軸方向(オイルパンE2側)へ押圧されるようになる。
従って、図15に示すように(ここでは第3隔壁38Cを含む断面について示しているが、第1隔壁38Aを含む断面も同様の状態となる)、第3隔壁38C(第1隔壁38A)の第2呼吸孔H2(第1呼吸孔H1)の周囲には、シリンダ軸方向の圧縮応力が作用するようになる。即ち、第2呼吸孔H2(第1呼吸孔H1)周りにおける引っ張り方向の平均応力が低減されるようになる。これにより、第2呼吸孔H2(第1呼吸孔H1)が形成された第3隔壁38C(第1隔壁38A)において、強度信頼性の向上が図られるようになる。
このように、本実施形態のシリンダ構造を採用することで、隔壁38A,38Cの呼吸孔H1,H2を通じてポンピングロスを低減する一方で、同隔壁38A,38Cの強度信頼性の向上を図ることのできる分割型のシリンダブロックを実現することができるようになる。
<実施形態の効果>
以上詳述したように、この第1実施形態にかかるシリンダブロックによれば、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(1)本実施形態のシリンダブロック1によれば、隔壁38A,38Cの呼吸孔H1,H2を通じてポンピングロスを低減する一方で、同隔壁38A,38Cの強度信頼性の向上を図ることができるようになる。
(2)本実施形態のシリンダブロック1によれば、エンジンEの運転中において、クランクシャフトE3の回転にともなって生じる呼吸孔H1,H2周りのシリンダ軸方向の引っ張り応力が低減されるため、隔壁38A,38Cでの亀裂の発生を好適に回避することができるようになる。
(3)また、上述のように隔壁38A,38Cの強度信頼性の向上が図られるため、より径の大きい呼吸孔H1,H2を形成することが可能となる。即ち、ポンピングロスの低減効果をより一層高めることができるようになる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図16及び図17を参照して説明する。
エンジンの組み立てに際しては、シリンダヘッドやオイルパンの組み付け等によりシリンダブロック全体が変形するため、クランクジャーナルの中心軸が偏心するようになる。こうした偏心は、クランクシャフトの回転に際して抵抗となるため、燃費の悪化等をまねくようになる。
そこで、本実施形態では、クランクジャーナル中心軸の偏心を極力小さくするために、ジャーナル中心軸の偏心量に基づいて、シリンダ構造体5の支持周壁Wの長さLwを支持周壁毎に各別に設定するようにしている。
<シリンダ構造体の構造>
図16に、本実施形態のシリンダ構造体5の斜視構造を示す。
図17に、正面側(図16の矢印V5方向)から見たシリンダ構造体5の正面構造を示す。
シリンダ構造体5は、基本的には前記第1実施形態と同様の構造を有する。
各シリンダ51には、側壁37A,37B及び隔壁38A,38B,38Cのいずれかと対応する位置に、基準底面51UBから突出して形成された支持周壁W1〜W5が設けられている。
ここで、各支持周壁の底面と基準底面51UBとのシリンダ軸方向の距離を次のように示す。
第1支持周壁W1の底面と基準底面51UBとのシリンダ軸方向の距離を突出長さLw1とする。
第2支持周壁W2の底面と基準底面51UBとのシリンダ軸方向の距離を突出長さLw2とする。
第3支持周壁W3の底面と基準底面51UBとのシリンダ軸方向の距離を突出長さLw3とする。
第4支持周壁W4の底面と基準底面51UBとのシリンダ軸方向の距離を突出長さLw4とする。
第5支持周壁W5の底面と基準底面51UBとのシリンダ軸方向の距離を突出長さLw5とする。
本実施形態では、エンジンの組み立てにともなうクランクジャーナルの中心軸の偏心量が、「第2隔壁38Bのジャーナル>第1隔壁38Aのジャーナル=第3隔壁38Cのジャーナル>側壁37Aのジャーナル=側壁37Bのジャーナル」といった関係にある場合を想定して、上記突出長さを次のように設定している。
即ち、シリンダ構造体5は、上記各突出長さについて「Lw3>Lw2=Lw4>Lw1=Lw5」の関係が満たされるように、各支持周壁W1〜W5が形成されている。なお、クランクジャーナル中心軸の偏心量は、エンジンの構造や組み付け条件等に基づいて予め把握することができる。
シリンダ構造体5において、シリンダ底面51Uの支持底面51UA(ブロック本体3へシリンダ構造体5を組み付けた状態においてシリンダ載置部Pと当接する底面)は、これら各支持周壁W1〜W5の底面を通じて形成されている。なお、シリンダ構造体5単独の状態では、各支持周壁の底面が同一の平面に属していないものの、エンジンの組み立てにともないシリンダヘッドを通じてシリンダ構造体5が押圧されることにより、各支持周壁W1〜W5の底面のいずれもがシリンダ載置部Pへ当接されるようになる。
本実施形態では、各支持周壁Wについて、対応するクランクジャーナル中心軸の偏心量が大きくなるほど、その突出長さを大きく設定するようにしている。これにより、偏心量に応じた大きさの圧縮応力が側壁37A,37B及び隔壁38A,38B,38Cに対して作用するようになるため、各クランクジャーナル中心軸の偏心度合いが低減されるようになる。
<実施形態の効果>
以上詳述したように、この第2実施形態にかかるシリンダブロックによれば、先の第1実施形態による前記(1)〜(3)の効果に加えて、以下に示すような効果が得られるようになる。
(4)本実施形態のシリンダブロック1によれば、各クランクジャーナル中心軸の偏心量について、その最大値と最小値との差が小さくされる(クランクジャーナルの同軸度の精度向上が図られる)ため、クランクシャフトE3のフリクションを低減することができるようになる。
<変更例>
なお、上記第2実施形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第2実施形態では、各支持周壁W1〜W5の突出長さについて、「Lw3>Lw2=Lw4>Lw1=Lw5」の関係が満たされるようにシリンダ構造体5を形成したが、突出長さの設定態様はこうした関係に限られず、クランクジャーナル中心軸の偏心量に応じて適宜の値に設定することができる。
(その他の実施形態)
その他、上記各実施形態に共通して変更することができる要素を以下に示す。
・上記各実施形態では、側壁37A,37Bあるいは隔壁38A,38B,38Cと対向するシリンダ底面の全面にわたって支持周壁Wを形成する構成としたが、支持周壁Wの形成態様は実施形態に例示した態様に限られるものではない。例えば、側壁37A,37Bあるいは隔壁38A,38B,38Cと対向するシリンダ底面について、その一部に支持周壁Wを形成することもできる。
・上記各実施形態では、隣り合うシリンダの周壁がつながっているシリンダ構造体5を採用したが、各シリンダ51がシリンダフランジ部52のみを介してつながっているシリンダ構造体を採用することもできる。
・上記各実施形態では、各シリンダ51を含めて一体成形されたシリンダ構造体5を採用したが、各別に形成された複数のシリンダを採用することもできる。
・上記実施形態では、シリンダフランジ部52を含めて一体成形されたシリンダ構造体5を採用したが、シリンダフランジ部52が設けられていないシリンダ構造体を採用することもできる。
・上記各実施形態では、シリンダ載置部Pが形成された構造のブロック本体3を採用したが、例えば、図18に示すような構造のシリンダブロックに対しても本発明を適用することができる。なお、図18は、実施形態の変更例としてのシリンダブロックについて、図1のD1−D1線に沿った断面構造に相当する断面構造を示す。
図18に示される構造のシリンダブロック1において、ブロック本体3はシリンダ載置部が設けられていない構造を有する。
こうした構成のブロック本体3に対して前記第1実施形態と同様の構造のシリンダ構造体5を組み付ける場合、上記各実施形態のシリンダブロックと異なり、シリンダ51の底面と側壁37A,37B及び隔壁38A,38B,38Cの頂部とがシリンダ載置部を介することなく直接対向するようになる。
そして、上記ブロック本体3及びシリンダ構造体5から構成されたシリンダブロック1においては、シリンダ構造体5の支持底面51UAと側壁37A,37B及び隔壁38A,38B,38Cとが直接当接された状態に維持される。このとき、各支持周壁W1〜W5の底面は次のようにブロック本体3の側壁37A,37B及び隔壁38A,38B,38Cのいずれかと当接する。
第1支持周壁W1の底面は、側壁37Aの頂部37ATと当接する。
第2支持周壁W2の底面は、第1隔壁38Aの頂部38ATと当接する。
第3支持周壁W3の底面は、第2隔壁38Bの頂部38BTと当接する。
第4支持周壁W4の底面は、第3隔壁38Cの頂部38CTと当接する。
第5支持周壁W5の底面は、側壁37Bの頂部37BTと当接する。
上記構造のシリンダブロック1を含めてエンジンを構成することによっても、先の第1実施形態の作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記実施形態の変更例において、シリンダフランジ部52が設けられていないシリンダを採用することもできる。
・上記実施形態の変更例において、各シリンダがシリンダフランジ部のみを介してつながっているシリンダ構造体を採用することもできる。
・上記実施形態の変更例において、各別に形成された複数のシリンダを採用することもできる。
・上記各実施形態では、直列4気筒型エンジンのシリンダブロックとして本発明を具体化した場合を想定したが、本発明の適用対象となるシリンダブロックは直列4気筒型エンジンのシリンダブロックに限られるものではない。
本発明にかかるシリンダブロックを具体化した第1実施形態について、その斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のシリンダブロックを構成するブロック本体について、その斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のシリンダブロックを構成するブロック本体について、図2の矢印V1方向から見た平面構造を示す平面図。 同実施形態のシリンダブロックを構成するブロック本体について、図2の矢印V2方向から見た平面構造を示す平面図。 同実施形態のシリンダブロックを構成するブロック本体について、図3のD31−D31線に沿った断面構造を示す断面図。 同実施形態のシリンダブロックを構成するブロック本体について、図3のD32−D32線に沿った断面構造を示す断面図。 同実施形態のシリンダブロックを構成するシリンダ構造体について、その斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のシリンダブロックを構成するシリンダ構造体について、図7の矢印V3方向から見た平面構造を示す平面図。 同実施形態のシリンダブロックを構成するシリンダ構造体について、図7の矢印V4方向から見た正面構造を示す正面図。 同実施形態のシリンダブロックを構成するシリンダ構造体について、図8のD8−D8線に沿った断面構造を示す断面図。 同実施形態のシリンダブロックについて、図1のD1−D1線に沿った断面構造を示す断面図。 同実施形態のシリンダブロックについて、図11のD1A−D1A線に沿った断面構造を示す断面図。 同実施形態のシリンダブロックについて、図11のD1B−D1B線に沿った断面構造を示す断面図。 同実施形態のシリンダブロックを含めて構成したエンジンについて、その斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のシリンダブロックを含めて構成したエンジンについて、図14のD14−D14線に沿った断面構造を示す断面図。 本発明にかかるシリンダブロックを具体化した第2実施形態について、シリンダブロックを構成するシリンダ構造体の斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のシリンダブロックを構成するシリンダ構造体について、図16の矢印V5方向から見た平面構造を示す平面図。 その他の実施形態にかかるシリンダブロックについて、図1のD1−D1線に沿った断面構造に相当する断面構造を示す断面図。
符号の説明
1…シリンダブロック、3…ブロック本体、31…クランクケース、32…外壁部、32R…外壁部内周面、33…本体フランジ部、33T…本体デッキ面、34…シリンダ収容部、35…締結孔、36…冷却水口、37A…側壁、37AT…側壁頂部、37B…側壁、37BT…側壁頂部、38A…第1隔壁、38AT…第1隔壁頂部、38B…第2隔壁、38BT…第2隔壁頂部、38C…第3隔壁、38CT…第3隔壁頂部、38D…第4隔壁、38DT…第4隔壁頂部、39…軸受部、R…クランク室、R1…第1クランク室、R2…第2クランク室、R3…第3クランク室、R4…第4クランク室、H1…第1呼吸孔、H2…第2呼吸孔、P…シリンダ載置部、PA…第1載置部、PB…第2載置部、PC…第3載置部、PD…第4載置部、B…ジャケット底部、5…シリンダ構造体、51…シリンダ、51F…シリンダ外周面、51T…シリンダデッキ面、51U…シリンダ底面、51UA…支持底面、51UB…基準底面、51A…第1シリンダ、51B…第2シリンダ、51C…第3シリンダ、51D…第4シリンダ、52…シリンダフランジ部、53…締結孔、W…支持周壁、W1…第1支持周壁、W2…第2支持周壁、W3…第3支持周壁、W4…第4支持周壁、W5…第5支持周壁、E…エンジン、E1…シリンダヘッド、E2…オイルパン、E3…クランクシャフト。

Claims (5)

  1. シリンダを取り囲む外壁と、クランクシャフトを支持する側壁を備えたクランクケースと、クランクシャフトを支持するとともに前記クランクケースの内部空間をシリンダの数に応じた複数のクランク室に区画形成する隔壁と、該隔壁に形成されて隣り合うクランク室を連通する呼吸孔と、前記側壁及び前記隔壁の少なくとも一方の頂部と連続して形成されてシリンダを支持する載置部とを含めて一体成形されたブロック本体と、該ブロック本体とは各別に形成された複数のシリンダとを備え、前記ブロック本体へ前記シリンダが組み付けられることにより構成されるシリンダブロックにおいて、
    前記シリンダの底面のうち、前記載置部を介して前記側壁及び前記隔壁の頂部と対向する支持底面をそれ以外の底面よりもシリンダ軸方向へ突出させて前記シリンダを形成することにより、前記ブロック本体へ前記シリンダを組み付けた状態で前記支持底面と前記側壁及び前記隔壁の頂部に位置する前記載置部とを当接させた
    ことを特徴とするシリンダブロック。
  2. シリンダを取り囲む外壁と、クランクシャフトを支持する側壁を備えたクランクケースと、クランクシャフトを支持するとともに前記クランクケースの内部空間をシリンダの数に応じた複数のクランク室に区画形成する隔壁と、該隔壁に形成されて隣り合うクランク室を連通する呼吸孔と、前記側壁及び前記隔壁の少なくとも一方の頂部と連続して形成されてシリンダを支持する載置部とを含めて一体成形されたブロック本体と、該ブロック本体とは各別に形成されて、複数のシリンダを含めて一体成形されたシリンダ構造体とを備え、前記ブロック本体へ前記シリンダ構造体が組み付けられることにより構成されるシリンダブロックにおいて、
    前記シリンダの底面のうち、前記側壁及び前記隔壁の頂部と対向する支持底面をそれ以外の底面よりもシリンダ軸方向へ突出させて前記シリンダ構造体を形成することにより、前記ブロック本体へ前記シリンダを組み付けた状態で前記支持底面と前記側壁及び前記隔壁の頂部に位置する前記載置部とを当接させた
    ことを特徴とするシリンダブロック。
  3. シリンダを取り囲む外壁と、該外壁の頂部に形成されて間接的にシリンダを支持する本体フランジ部と、クランクシャフトを支持する側壁を備えたクランクケースと、クランクシャフトを支持するとともに前記クランクケースの内部空間をシリンダの数に応じた複数のクランク室に区画形成する隔壁と、該隔壁に形成されて隣り合うクランク室を連通する呼吸孔とを含めて一体成形されたブロック本体と、該ブロック本体とは各別に形成されて、前記本体フランジ部に当接されるシリンダフランジ部が設けられた複数のシリンダとを備え、前記ブロック本体へ前記シリンダが組み付けられることにより構成されるシリンダブロックにおいて、
    前記シリンダの底面のうち、前記側壁及び前記隔壁の頂部と対向する支持底面をそれ以外の底面よりもシリンダ軸方向へ突出させて前記シリンダを形成することにより、前記ブロック本体へ前記シリンダを組み付けた状態で前記支持底面と前記側壁及び前記隔壁の頂部とを当接させた
    ことを特徴とするシリンダブロック。
  4. シリンダを取り囲む外壁と、該外壁の頂部に形成されて間接的にシリンダを支持する本体フランジ部と、クランクシャフトを支持する側壁を備えたクランクケースと、クランクシャフトを支持するとともに前記クランクケースの内部空間をシリンダの数に応じた複数のクランク室に区画形成する隔壁と、該隔壁に形成されて隣り合うクランク室を連通する呼吸孔とを含めて一体成形されたブロック本体と、該ブロック本体とは各別に形成されて、前記本体フランジ部に当接されるシリンダフランジ部及び複数のシリンダを含めて一体成形されたシリンダ構造体とを備え、前記ブロック本体へ前記シリンダ構造体が組み付けられることにより構成されるシリンダブロックにおいて、
    前記シリンダの底面のうち、前記側壁及び前記隔壁の頂部と対向する支持底面をそれ以外の底面よりもシリンダ軸方向へ突出させて前記シリンダ構造体を形成することにより、前記ブロック本体へ前記シリンダを組み付けた状態で前記支持底面と前記側壁及び前記隔壁の頂部とを当接させた
    ことを特徴とするシリンダブロック。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のシリンダブロックにおいて、
    前記シリンダの前記支持底面とそれ以外の底面とについて、これら底面間の軸方向の距離を、当該シリンダブロックを含めて構成したエンジンのクランクジャーナル中心軸の偏心量に応じて最適化した値に設定した
    ことを特徴とするシリンダブロック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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