JP2005315106A - エンジンの冷却装置 - Google Patents

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Hiroyoshi Senba
太芳 戰場
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Abstract

【課題】 機械的なウォータポンプを用いながら、エンジン負荷に応じてシリンダヘッドとシリンダブロックとにそれぞれ独立して冷却水の供給量を変更できるようにする。
【解決手段】 エンジン1からの出力により駆動され、エンジン1のシリンダヘッド2に冷却水を供給する第1のポンプ11と、エンジン1からの出力により駆動され、エンジン1のシリンダブロック3に冷却水を供給する第2のポンプ12と、エンジン1の出力軸6と第1のポンプ11及び第2のポンプ12との間に介装された変速機構20とをそなえるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンの冷却装置に関するものである。
一般にエンジンには図7に示すような冷却装置110が付設されており、この冷却装置110によりエンジン101が冷却されてエンジン101の過度の温度上昇が抑制される。また、このような冷却装置110には、エンジン101のシリンダヘッド102及びシリンダブロック103に冷却水を供給するウォータポンプ111と、高温となった冷却水の温度低下を促進するラジエータ109とが設けられている。
また、シリンダヘッド102及びシリンダブロック103内には、図示するような互いに連通する冷却水通路104,105が形成されており、これらの冷却水通路104,105の一端側がウォータポンプ111に接続されている。
また、上記冷却水通路104,105の他端側は、エンジン101の外部に設けられた冷却水通路113の一端側に接続されており、また、冷却水通路113の他端側はラジエータ109に接続されている。また、ウォータポンプ111とラジエータ109とは冷却水通路114を介して接続されている。
一方、ウォータポンプ111はエンジン101のクランクシャフト106に、Vベルトやギア等の接続手段107を介して接続され、エンジン101の駆動力によりウォータポンプ111が駆動されるようになっている。
そして、ウォータポンプ111から供給された冷却水は、エンジン101内の冷却水通路104,105を通る過程で、シリンダヘッド102及びシリンダブロック103から熱を奪い、シリンダヘッド102及びシリンダブロック103を冷却するようになっている。また、エンジン101から熱を奪うことで高温となった冷却水は、冷却水通路113を介してラジエータ109に供給され、このラジエータ109で冷却された後、冷却水通路114を介して再びウォータポンプ111に戻るようになっている。
また、このようなエンジンの冷却装置以外にも、例えば特許文献1には、シリンダヘッドとシリンダブロックとを独立して冷却するようにした技術が開示されている。具体的には、上記特許文献1の技術では、シリンダヘッドに冷却水を供給するポンプ(シリンダヘッド冷却用ポンプ)と、シリンダブロックに冷却水を供給するポンプ(シリンダブロック冷却用ポンプ)とをそれぞれ設け、シリンダブロック温度に応じてシリンダヘッド冷却用ポンプのポンプ流量を変更するようにしてる。
特開2003−269168号公報
ところで、図7に示すような従来の技術では、上述したようにエンジン101の駆動力によりウォータポンプ111が駆動されるため、ウォータポンプ111の回転数はエンジン回転数(クランクシャフト回転数)に依存することになり、ウォータポンプ111の回転数はエンジン回転数によって一義的に決定される。ここで、クランクシャフト106とウォータポンプ111との回転数比は、エンジンの高回転時に冷却水にキャビテーションが発生しないような範囲内で最大値に設定されている。
このため、エンジン101の運転状態が低回転,高負荷となると、要求される冷却水流量に対して十分な冷却水流量を確保することができないという課題がある。
また、エンジン101の高負荷運転時には、シリンダブロック103よりもシリンダヘッド102を積極的に冷却したいという要望がある。これは、高負荷時にシリンダブロック103を冷却しすぎると潤滑油の温度が低下して潤滑油の粘度が上昇してしまい、これによりフリクションロスが増大して燃費悪化を招いていしまうおそれがあるからである。
しかしながら、従来の技術では、シリンダヘッド102とシリンダブロック103とに対して一定割合で冷却水を供給しているのため、シリンダヘッド102及びシリンダブロック103のそれぞれに最適な流量の冷却水を供給することができないという課題がある。
また、このような課題に対しては、上記特許文献1に記載された技術のように、シリンダヘッドとシリンダブロックとにそれぞれ電動のウォータポンプを設け、これらの電動ウォータポンプを個別に制御するように構成することも考えられるが、ウォータポンプは、その特性上電動モータで駆動するよりはエンジンにより直接駆動する方が総合的なエネルギ効率が高く、このため従来の機械的なウォータポンプを適用したいという要望がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、機械的なウォータポンプを用いながら、エンジン負荷に応じてシリンダヘッドとシリンダブロックとにそれぞれ独立して冷却水の供給量を変更できるようにした、エンジンの冷却装置を提供することを目的とする。
このため、本発明のエンジンの冷却装置は、エンジンからの出力により駆動され、該エンジンのシリンダヘッドに冷却水を供給する第1のポンプと、該エンジンからの出力により駆動され、該エンジンのシリンダブロックに冷却水を供給する第2のポンプと、該エンジンの出力軸と該第1のポンプ及び該第2のポンプとの間に介装され、該第1のポンプ及び該第2のポンプからの冷却水の供給量を変更可能な変速機構とをそなえることを特徴としている(請求項1)。
また、請求項1記載のエンジンの冷却装置において、該エンジンの負荷を検出する負荷検出手段と、該負荷検出手段からの情報に基づいて該変速機構を制御する制御手段とを備え、該制御手段は、該エンジン負荷の増大に伴い該第1のポンプが増速するように該変速機構を制御するように構成しても良い(請求項2)。
また、請求項1又は2記載のエンジンの冷却装置において、該変速機構が遊星歯車機構により構成されているのが好ましい(請求項3)。
また、請求項2記載のエンジンの冷却装置において、該変速機構が遊星歯車機構により構成され、該出力軸,該第1のポンプ及び該第2のポンプがそれぞれ該遊星歯車機構のプラネタリキャリア,リングギア及びサンギアに接続されるとともに、該リングギアに該リングギアの回転を制御する電動機が接続され、該制御手段が該電動機の回転速度を制御することにより、該第1のポンプ及び該第2のポンプの作動速度を制御するように構成してもよい(請求項4)。
また、請求項2記載のエンジンの冷却装置において、該変速機構が、該エンジンの出力軸と該第1のポンプとの間に介装された2組の遊星歯車機構からなる第1変速機構と、該エンジンの出力軸と該第2のポンプとの間に介装された2組の遊星歯車機構からなる第2変速機構とを有し、該第1変速機構及び該第2変速機構のそれぞれに、各遊星歯車機構の構成要素の相対回転を拘束可能な係合要素が設けられ、該制御手段は、該各変速機構の該係合要素の係合状態を制御することにより、該第1のポンプ及び該第2のポンプの作動速度を制御するように構成してもよい(請求項5)。
本発明のエンジンの冷却装置によれば、エンジン出力軸と第1及び第2のポンプとの変速比を適宜変更することで第1のポンプと第2のポンプとの流量を変更することができ、シリンダヘッド及びシリンダブロックにそれぞれ最適な流量の冷却水を供給することができる。また、機械的なウォータポンプを用いているので、従来の冷却装置を大幅に変更する必要がなくコスト増も抑制することができるという利点がある(請求項1)。
また、エンジン負荷の増大に応じてシリンダヘッドの冷却水流量が増大するので、シリンダブロックの過冷却を招くことなく、シリンダヘッドを効率良く冷却できる(請求項2)。
また、変速機構に遊星歯車機構を用いることで変速機構を容易に且つ低コストで実現することができる(請求項3)。
また、電動機の作動状態を制御することにより第1及び第2のポンプの出力軸に対する作動速度を無段階で変速することができ、第1及び第2のポンプから供給される冷却水流量を高い精度で制御することができる(請求項4)。
また、各変速機構の係合要素の係合状態を制御することで第1のポンプ及び第2のポンプの作動速度をそれぞれ独立して制御することが可能となり、一方のポンプの作動が他方のポンプに影響を及ぼすような事態を回避できる(請求項5)。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態について説明すると、図1はその全体構成を示す模式図、図2はその要部構成を示す模式図、図3,図4はいずれもその作用を説明するための図である。
図1に示すように、エンジン1には、冷却装置10が付設されており、この冷却装置によりエンジン1の過度の温度上昇が抑制されるようになっている。また、この冷却装置10には、エンジン1のシリンダヘッド2に冷却水を供給する第1ウォータポンプ(第1のポンプ;図中ではW/P1と記す)11とシリンダブロック3に冷却水を供給する第2ウォータポンプ(第2のポンプ;同じく図中ではW/P2と記す)12とが設けられており、これら2つのウォータポンプ11,12からの冷却水により、シリンダヘッド2及びシリンダブロック3がそれぞれ独立して冷却されるようになっている。
また、図示するように、シリンダヘッド2及びシリンダブロック3内にはそれぞれ独立した冷却水通路4,5が形成されており、これらの冷却水通路4,5の一端(上流端)側がそれぞれウォータポンプ11,12に接続されている。また、上記冷却水通路4,5の他端(下流端)側は、エンジン1の外部に設けられた冷却水通路13に接続されている。
また、冷却水通路13の下流端にシリンダヘッド2及びシリンダブロック3内を通って高温となった冷却水の温度を低下させるラジエータ9が接続されている。また、各ウォータポンプ11,12とラジエータ9とはやはりエンジン1の外部に設けられた冷却水通路14を介して接続されている。
また、各ウォータポンプ11,12は、Vベルトやギア等の接続手段7を介してエンジン1のクランクシャフト(出力軸)6に接続されており、クランクシャフト6から伝達されるエンジン駆動力により各ウォータポンプ11,12が駆動されるようになっている。
ところで、図示するように、各ウォータポンプ11,12とクランクシャフト6との間には変速機構20が介装されている。この変速機構20は、クランクシャフト6の回転速度を変速して各ウォータポンプ11,12に伝達するものであって、この変速機構20により、エンジン回転数が一定であっても各ウォータポンプ11,12から供給される冷却水の流量をそれぞれ個別に変更することができるようになっている。
ここで、変速機構20について具体的に説明すると、この第1実施形態では、変速機構20は、図2に示すような1組の遊星歯車機構21により構成されている。なお、図2では、遊星歯車機構21については、回転中心軸Oに対して上側半分のみを模式的に示している。この遊星歯車機構21は、主にサンギア22と、上記サンギア22に噛合してサンギア22の周囲を自転しながら公転するプラネタリギア23と、上記プラネタリギア23に内側で噛合するリングギア24と、該プラネタリギア24を回転可能に支持するプラネタリキャリア(図示省略)とから構成されている。
そして、プラネタリキャリアにクランクシャフト6が接続されるとともに、サンギア22に第2ウォータポンプ12が接続されている。また、リングギア24には第1ウォータポンプ11が接続され、これらリングギア24と第1ウォータポンプ11との接続部分にモータ(電動機)25の出力軸(図示省略)が接続されている。なお、このような構成以外でも、モータ25,第1ウォータポンプ11及びリングギア24が一体に(つまり、同一回転数で)回転するように構成されていれば良い。
また、図示するように、上記のモータ25の作動を制御する制御手段としてのECU15が設けられている。また、このECU15には、エンジン負荷としての吸気圧を検出する吸気圧センサ(負荷検出手段)16やエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ17が接続されており、この吸気圧センサ16で得られる吸気圧及びエンジン回転数センサ17で得られるエンジン回転数をパラメータとしてECU15に記憶されたマップ(図示省略)に基づき上記モータ25に対する制御信号が設定されるようになっている。
そして、エンジン負荷に応じてモータ25の回転数を制御することによりリングギア24の回転数が制御され、入力回転数(プラネタリキャリアの回転数、即ちクランクシャフト6の回転数、即ちエンジン回転数)rinに対する第1ウォータポンプ11の回転数r1の比が変更されるようになっている。つまり、モータ25の回転数を入力回転数rinに同期させた場合には、モータ25の回転数=リングギア24の回転数=第1ウォータポンプ11の回転数であり、リングギア24の回転数r1は入力回転数rinと一致し、変速比が1となる。なお、この場合、リングギア24とプラネタリキャリアとの間で相対回転が生じることなくリングギア24及びプラネタリギア23は一体となって回転し、この結果、サンギア22の回転数(つまり第2ウォータポンプ12の回転数r2)も入力回転数rinと一致することになる。
一方、この状態から、モータ25の回転数を入力回転数rinよりも高くすると、第1ウォータポンプ11の回転数がエンジン回転数よりも増速されて変速比が1以上となり、第1ウォータポンプ11から供給される冷却水流量を増大させることができる。また、このときサンギア22の回転数(第2ウォータポンプ12の回転数)r2は逆に減速されて変速比が1以下となり、第2ウォータポンプ12から供給される冷却水流量を減少させることができる。
また、モータ25の回転数を入力回転数rinよりも小さくすると、上述とは逆に、第1ウォータポンプ11の変速比が1以下となり、第2ウォータポンプ12の変速比が1以上となる。
このように、モータ25の回転数をエンジン回転数やエンジン負荷に応じて変更することによりシリンダヘッド2及びシリンダブロック3に供給される冷却水の流量を独立して制御することができ、エンジン1を効率良く冷却することができるようになっている。
本発明の第1実施形態に係るエンジンの冷却装置は上述のように構成されているので、モータ25は例えば図3及び図4に示すようなマップに基づいてECU15により制御される。すなわち、エンジン回転数を一定と仮定した場合(図3に示す場合では1000rpm)、エンジン負荷が大きくなるにしたがってモータ回転数r1が高く設定される。
これにより、高負荷になるほど第1ウォータポンプ11の流量が増大して、シリンダヘッド2へ供給される冷却水流量が増大して、シリンダヘッドを効率良く冷却することができる。一方、これとは反対に高負荷になるほど第2ウォータポンプ12の流量が抑制されて、シリンダブロック2の過度の冷却が防止される。したがって、潤滑油の温度低下を抑制でき潤滑油の粘度が上昇して燃費が悪化するような事態も回避できる。
また、エンジン負荷が最大となった場合には、図4に示すように、モータ回転数r1はエンジン回転数に応じて徐々に増大するような特性に設定されている。
この場合、モータ25の回転数r1は、冷却水にキャビテーションが発生しない範囲内で最大値に設定されており、これによりシリンダヘッド2に十分な流量の冷却水を供給することができる。
したがって、本第1実施形態に係るエンジンの冷却装置によれば、エンジン回転数に依存することなく、シリンダヘッド2とシリンダブロック3との冷却水の供給量を変更できる利点がある。即ち、変速機構20によりクランクシャフト6と第1ウォータポンプ11との変速比を適宜変更することにより、第1ウォータポンプ11から供給される冷却水の流量を変更することができ、シリンダヘッド2に最適な流量の冷却水を供給することができる。また、吸気圧(エンジン負荷)が増大するほどシリンダヘッド2に供給される冷却水流量が増大するように構成されているので、シリンダヘッド2を効率良く冷却することができる。また、このときにはシリンダブロック3へ供給される冷却水流量が低下するので、シリンダブロック3の過冷却を防止することができる。
また、モータ25の作動状態(回転速度)を制御することにより第1及び第2ウォータポンプ11,12のクランクシャフト6に対する作動速度を無段階で変速することができるので、各ポンプ11,12から供給される冷却水流量を高い精度で制御することができる利点がある。具体的にはエンジン回転数が低回転であっても冷却水の流量を確保でき、高負荷時にはキャビテーションの発生を回避しながら必要な冷却水の流量を確保することができる。
また、機械的なウォータポンプ11,12を用いているので、電動ウォータポンプを用いる場合に比べて従来の冷却装置のシステム全体を大幅に変更する必要がなく、コスト増も抑制することができるという利点がある。さらに、変速機構20として遊星歯車機構21を用いているので、変速機構20を容易に且つ低コストで実現することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明すると、図5はその要部構成を示す模式図であって図2に対応する図、図6はその作用を説明するための図である。
なお、本第2実施形態は、上述した第1実施形態に対して、変速機構の構成及びその作用のみが異なっており、これ以外は第1実施形態と同様に構成されている。したがって、以下では変速機構200についてのみ説明し、第1実施形態と同様に構成された部位は第1実施形態の符号をそのまま引用しながら説明する。
図5に示すように、この第2実施形態では変速機構200はクランクシャフト6と第1ウォータポンプ11との間に介装された2組の遊星歯車機構210,220からなる第1変速機構201と、クランクシャフト6と第2ウォータポンプ12との間に介装された2組の遊星歯車機構230,240からなる第2変速機構202とを有している。
ここで、第1変速機構201と第2変速機構202とは同様に構成されたものであるので、以下では第1変速機構201について説明し、第2変速機構202についての説明は省略する。さて、図示するように、この第1変速機構201は2組の遊星歯車機構210,220を直列に配設されている。このうち入力側の遊星歯車機構210は、サンギア211,プラネタリギア212,リングギア213及びプラネタリキャリア214とから構成されている。
また、クランクシャフト6とサンギア211とが接続されるとともに、クランクシャフト6とプラネタリキャリア214とは第1クラッチ(係合要素)K1を介して接続されている。また、リングギア213には、リングギア213の回転を停止させるための第1ブレーキ(係合要素)B1が付設されている。
また、出力側の遊星歯車機構220もやはりサンギア221,プラネタリギア222,リングギア223及びプラネタリキャリア224とをそなえて構成されている。このうち、図示するように、上述した入力側のプラネタリキャリア214とリングギア223とが接続されるとともに、このプラネタリキャリア214は、サンギア221に対して第2クラッチ(係合要素)K2を介して接続されている。
また、サンギア221にはサンギア221の回転を停止させるための第2ブレーキ(係合要素)B2が付設されている。さらに、出力側のプラネタリキャリア224に第1ウォータポンプ11が接続されている。
したがって、上述した各係合要素K1,K2,B1,B2を適宜オンオフすることにより、入力回転数に対して出力回転数を4段階(1速〜4速)で変速することができる。なお、このような変速機構201,202は、基本的には一般的な4速自動変速機と同様に構成されているので、各変速段を達成するための各係合要素K1,K2,B1,B2の係合状態についての説明は省略する。また、図中において、第2変速機構202の各係合要素K3,K4,B3,B4は、第1変速機構201における各係合要素K1,K2,B1,B2にそれぞれ対応している。
本発明の第2実施形態に係るエンジンの冷却装置は上述のように構成されているので、変速機構200の各係合要素K1〜K4,B1〜B4の係合状態をそれぞれ吸気圧センサ16で得られた吸気圧(エンジン負荷)及びエンジン回転数センサ17で得られたエンジン回転数に応じて制御することにより、各ウォータポンプ11,12の作動をそれぞれ独立して制御することができる。
すなわち、図6に示すように、ECU15の図示しないマップには、第1変速機構201の変速段を切り替えるための閾値L11〜L13と、第2変速機構202の変速段を切り替えるための閾値L21〜L23とがそれぞれ独立して設定されている。
そして、例えばエンジン負荷が第1の閾値L11を越えると、ECU15により所定の係合要素の係合状態が切り替えられて、第1変速機構201の変速段が1速から2速に切り替えられる。同様に、エンジン負荷が第2の閾値L12(>L11)を越えると2速から3速へ、また、エンジン負荷が第3の閾値L13(>L12)を越えると3速から4速へ変速される。
したがって、負荷が増大するほど、第1ウォータポンプ11から供給される冷却水流量が増大し、シリンダヘッド2が効率的に冷却される。
また、第2変速機構202についても第1変速機構201と同様に閾値L21〜L23に応じて変速段が切り替えられる。
ただし、ここでは、図6にも示すように、第1変速機構201と第2変速機構202とでは同一変速段であっても閾値は異なる値に設定されており、第2変速機構201の閾値の方が大きい値に設定されている。つまり具体的には、図6に示すように、L21>L11,L22>L12,L23>L13に設定されている。また、第1変速機構201と第2変速機構202とでは各遊星歯車機構210,220,230,240の歯数の設定により、同一変速段であっても、第1ウォータポンプ11の回転数>第2ウォータポンプ12の回転数となるように設定されている。
これは、シリンダブロック3はシリンダヘッド2ほど冷却を必要としないからであり、このような設定により、シリンダブロック3の過冷却を防止しながらシリンダヘッド2を効率良く冷却することができるのである。
したがって、本第2実施形態に係るエンジンの冷却装置によれば、上述した第1の実施の形態における利点に加えて、2つのウォータポンプ11,12を独立して制御することができるので、一方のポンプ11,12の作動が他方のポンプ12,11に影響を及ぼすような事態を回避できる利点がある。すなわち、第1実施形態では、例えば第1ウォータポンプ11の回転数を高めると第2ウォータポンプ12の回転数が低下してしまうが、本第2実施形態ではこのような事態を回避することができ、シリンダヘッド2及びシリンダブロック3に要求される冷却水流量をそれぞれ確実に供給することができるという利点がある。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば上述の各実施形態ではエンジン負荷として吸気圧を用いているが、吸気圧に代えて燃料噴射パルス幅,アクセル開度,スロットル開度及び体積効率等を用いてもよく、またその他のエンジン負荷に相関するパラメータを用いていも良い。また、変速機構は上述の遊星歯車機構を適用したものに限定されず、クランクシャフトとウォータポンプとの間の変速比を変更するようなものであれば他の機構を適用してもよい。また、図6に示すような変速特性において、アップシフトとダウンシフトとで変速特性をそれぞれ設定し、ヒステリシスを設定するようにしても良い。そして、このように設定することで制御のハンチングを防止することができる。
本発明の第1実施形態にかかるエンジンの冷却装置の全体構成を示す模式図である 本発明の第1実施形態にかかるエンジンの冷却装置の要部構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態にかかるエンジンの冷却装置の作用を説明するための図である。 本発明の第1実施形態にかかるエンジンの冷却装置の作用を説明するための図である。 本発明の第2実施形態にかかるエンジンの冷却装置の要部構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態にかかるエンジンの冷却装置の作用を説明するための図である。 一般的なエンジンの冷却装置について説明するための模式図である。
符号の説明
1 エンジン
2 シリンダヘッド
3 シリンダブロック
4,5 冷却水通路
6 クランクシャフト(エンジン出力軸)
9 ラジエータ
10 冷却装置
11 第1ウォータポンプ(第1のポンプ)
12 第2ウォータポンプ(第2のポンプ)
13,14 冷却水通路
15 ECU(制御手段)
16 吸気圧センサ(負荷検出手段)
17 エンジン回転数センサ
20 変速機構
21 遊星歯車機構
22 サンギア
23 プラネタリギア
24 リングギア
25 モータ(電動機)
200 変速機構
201 第1変速機構
202 第2変速機構
210,220,230,240 遊星歯車機構
K1〜K4 クラッチ(係合要素)
B1〜B4 ブレーキ(係合要素)

Claims (5)

  1. エンジンからの出力により駆動され、該エンジンのシリンダヘッドに冷却水を供給する第1のポンプと、
    該エンジンからの出力により駆動され、該エンジンのシリンダブロックに冷却水を供給する第2のポンプと、
    該エンジンの出力軸と該第1のポンプ及び該第2のポンプとの間に介装され、該第1のポンプ及び該第2のポンプからの冷却水の供給量を変更可能な変速機構とをそなえる
    ことを特徴とする、エンジンの冷却装置。
  2. 該エンジンの負荷を検出する負荷検出手段と、
    該負荷検出手段からの情報に基づいて該変速機構を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、該エンジン負荷の増大に伴い該第1のポンプが増速するように該変速機構を制御する
    ことを特徴とする、請求項1記載のエンジンの冷却装置。
  3. 該変速機構が遊星歯車機構により構成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のエンジンの冷却装置。
  4. 該変速機構が遊星歯車機構により構成され、
    該出力軸,該第1のポンプ及び該第2のポンプがそれぞれ該遊星歯車機構のプラネタリキャリア,リングギア及びサンギアに接続されるとともに、該リングギアに該リングギアの回転を制御する電動機が接続され、
    該制御手段は、該電動機の回転速度を制御することにより、該第1のポンプ及び該第2のポンプの作動速度を制御する
    ことを特徴とする、請求項2記載のエンジンの冷却装置。
  5. 該変速機構が、該エンジンの出力軸と該第1のポンプとの間に介装された2組の遊星歯車機構からなる第1変速機構と、該エンジンの出力軸と該第2のポンプとの間に介装された2組の遊星歯車機構からなる第2変速機構とを有し、
    該第1変速機構及び該第2変速機構のそれぞれに、各遊星歯車機構の構成要素の相対回転を拘束可能な係合要素が設けられ、
    該制御手段は、該各変速機構の該係合要素の係合状態を制御することにより、該第1のポンプ及び該第2のポンプの作動速度を制御する
    ことを特徴とする、請求項2記載のエンジンの冷却装置。
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