JP2005314762A - 電気メッキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特に基板を搬送している間中に、基板上に形成されたメッキ膜が腐食されたり液染みが生じたりするのを適切に防止出来る電気メッキ装置を提供することを目的としている。
【解決手段】 搬送ロボット8には、基板を搬送している間中、前記搬送ロボット8に固定支持された基板に向けて、洗浄液を放出するための洗浄ノズル14が設けられている。これにより前記基板を搬送している間中、常に前記洗浄ノズル14により洗浄を行うことが可能になり、前記基板上に形成されたメッキ層への腐食防止や液染みの発生を抑制することが出来る。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の処理部があり、基板を次の処理部へ搬送するための搬送手段が設けられた電気メッキ装置に係り、特に前記基板を搬送している間中に、基板上に形成されたメッキ層が腐食されるのを防止出来る電気メッキ装置に関する。
電気メッキ装置には、基板上に形成されたメッキ層がメッキ液に侵されて腐食する等を防止すべくメッキ処理部内や、他の処理部内に洗浄工程部を設けるのが一般的である。
例えば特許文献1は、基板水中搬送機18なるものが設けられ、半導体ウエハWは前記基板水中搬送機18内を移動し、次に前記基板水中搬送機18からCuメッキ槽13へ移送される。あるいは半導体ウエハWは前記洗浄槽14から前記基板水中搬送機18内へ移送され、前記基板水中搬送機18内を移動する(この公報の図5,図6,図7を参照されたい)。前記半導体ウエハWを前記基板水中搬送機18内へ通す目的は、パーティクル汚染等の防止のためであると記載されている。
特許文献2は、基板1をメッキ槽33から取り出したときに、この公報の図3に示す噴射口44から前記基板1へ向けて純水が噴射され洗浄された後、前記基板1が次の工程に移動される。
特許文献3は、ウエハを搬送機15にて各処理部に搬送する。この文献には減圧脱気装置5が設けられており、前記ウエハをメッキ槽8〜11に搬送する前に前記ウエハを減圧脱気装置5にて脱気処理等を行う。
また電気メッキ装置では、基板に対し所定の処理を行った後、前記基板を乾燥工程に移送するのが一般的であるが、この乾燥工程に関して特許文献4では、乾燥槽10にNシャワーノズルが設けられ、Nシャワーにより前記基板を乾燥させる点について開示されている。
また特許文献5では、吸水性ローラ間にリードフレームを通し、メッキ液の脱水を行うことが開示されている(図2)。
特開2000−109999号公報 特開2002−4098号公報 特開2003−171791号公報 特開平7−292498号公報 特開2003−027293号公報
上記特許文献1〜5に挙げたメッキ装置では、基板を搬送する間中、前記基板を洗浄していない。
上記特許文献1〜3は、いずれも新たに洗浄処理部を設けており、基板への腐食等を抑制するものであるが、例えば前のメッキ槽から次のメッキ槽の間中など、基板の搬送中に、前記基板を洗浄していない。
例えば特許文献2は、基板1をメッキ槽33の上側から前記メッキ槽33内に充填されたメッキ液内に浸漬させるタイプのものであるが、前記基板1をメッキ槽33の底面側から前記メッキ槽33の底面に当接させて前記基板1上にメッキ形成を行うタイプのものもある。かかるタイプのものでは、完全にメッキ槽内に充填されたメッキ液を排液しないと、前記基板をメッキ槽の底面から下方向に移動させたときに前記メッキ槽内から前記基板上にメッキ液の雫が落ちてくる可能性がある。このため特に基板洗浄には慎重である必要があり、基板表面にわずかでもメッキ液が付着していると、前記基板の搬送中に、前記メッキ液によって基板上に形成されたメッキ層が腐食されるといった問題が生じた。
またメッキ液等の薬品が付着せず完全に洗浄しきれていても、搬送中に基板上に残った洗浄液が自然乾燥して液染みが生じ変色するなどの不具合もあった。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、特に基板を搬送している間中に、基板上に形成されたメッキ膜が腐食されたり液染みが生じたりするのを適切に防止出来る電気メッキ装置を提供することを目的としている。
本発明は、複数の処理部と、基板を固定支持して、前記基板を次の処理部へ搬送するための搬送手段とを有する電気メッキ装置において、
前記搬送手段には、前記基板を搬送している間中、前記搬送手段に固定支持された基板に向けて、洗浄液を放出するための洗浄手段が設けられていることを特徴とするものである。
本発明では、これにより前記基板を搬送している間中、常に前記洗浄手段により洗浄を行うことが可能になり、前記基板上に形成されたメッキ層への腐食防止や液染みの発生を抑制することが出来る。
また本発明では、前記搬送手段は、前記基板を固定支持するための固定支持部材と、前記固定支持部材の上方に位置し、前記固定支持部材に固定支持された前記基板表面に向けて洗浄液を放出するための洗浄ノズルと、を有することが好ましい。
上記のように前記洗浄ノズルを前記固定支持部材に固定支持された基板の上方に設けることで前記基板表面を適切に洗浄することが可能になる。
また本発明では、前記洗浄ノズルの上側に排液避け部材が設けられ、前記排液避け部材は、少なくとも前記基板が前記固定支持部材に固定支持された状態での前記基板表面の全面に高さ方向にて対向する大きさで形成されることが好ましい。
上記発明では、前記搬送手段の上側からメッキ液等の排液が落ちてきても前記排液避け部材を設けることで前記基板に前記排液が付着することを適切に防止できる。
また本発明では、前記複数の処理部は、前処理部、少なくとも1つ以上のメッキ処理部、後処理部とを有し、前記基板は、前記搬送手段によって前記前処理部からメッキ処理部へ、前記メッキ処理部から後処理部へ、前記メッキ処理部が2つ以上あるときは、前のメッキ処理部から次のメッキ処理部へ搬送され、各搬送の間中、前記基板に向けて洗浄液が放出されることが好ましい。
本発明では、このように最初の処理工程から最後の処理工程に至るまでの前記基板の搬送中、常に前記基板を洗浄しつづけるので、効果的に前記基板上に形成されたメッキ層の腐食を防止でき、また液染みの発生を適切に抑制することが出来る。
また本発明では、前記後処理部は、少なくとも乾燥工程部を有し、前記乾燥工程部には、前記乾燥工程部からアンローダ部へ基板を移送するための複数のローラ部が設けられ、前記ローラ部の表面は少なくとも吸水性の材質で形成されていることが好ましい。これにより前記基板に付着した洗浄液を適切に吸収でき、素早く前記基板を乾燥させることが出来る。
また前記乾燥工程部には、基板が前記ローラ部によって移送されている最中に気体を前記基板へ向けて吹き付けるためのノズルが設けられていることが好ましい。これにより、前記基板の上下面の全面を素早く乾燥させることが出来る。なお前記気体は不活性ガスであることが好ましい。前記基板上に形成されたメッキ層が腐食されることを適切に防止できる。
また本発明では、前記メッキ処理部は、メッキ槽と、前記メッキ槽内に設けられたアノードと、表面が前記基板の載置部で前記メッキ槽の底面側で上下方向に移動可能なホルダ部と、を有し、前記搬送手段は前記ホルダ部が下方向に移動した状態で、前記ホルダ上に載置された基板を保持して次の処理部へ搬送し、あるいは前記基板を前の処理部から前記ホルダ上にまで搬送するタイプの電気メッキ装置に効果的である。
本発明は、複数の処理部と、基板を固定支持して、前記基板を次の処理部へ搬送するための搬送手段とを有する電気メッキ装置において、前記搬送手段には、前記基板を搬送している間中、前記搬送手段に固定支持された基板に向けて、洗浄液を放出するための洗浄手段が設けられていることを特徴とするものである。
本発明では、これにより前記基板を搬送している間中、常に前記洗浄手段により洗浄を行うことが可能になり、前記基板上に形成されたメッキ層への腐食防止や液染みの発生を抑制することが出来る。
図1は本発明における電気メッキ装置1の平面全体構成図である。前記電気メッキ装置1は、ローダ部3、前処理部4、メッキ処理部5〜7、後処理部9、及びアンローダ部10を有して構成されている。
さらに前記電気メッキ装置1には搬送部2が設けられ、前記搬送部2に設けられた搬送ロボット(搬送手段)8は、前記搬送部2内を図示X方向に移動できるようになっている。前記搬送ロボット8は基板を保持し、次の処理部へ基板を搬送するために設けられたものである。
図10は、前記基板への処理工程を示したフローチャート図である。図10に示すように、基板を、まずローダ部3にセットし、このローダ部3から前記搬送ロボット8により前処理部4に搬送する。前記前処理部4では、前記基板上に形成されたメッキ下地層に酸化によって形成された酸化被膜を除去する作業等が行われる。
次に前記基板を、前記前処理部4から前記搬送ロボット8により第1メッキ処理部5に搬送する。前記第1メッキ処理部5では、前記基板上に所定のメッキ層を形成する。前記第1メッキ処理部5内には洗浄手段が設けられており、前記基板状にメッキ層を形成した後、前記基板を洗浄工程に移行し前記基板上を洗浄する。
次に、前記基板を、前記第1メッキ処理部5から第2メッキ処理部6に搬送して前記基板上に所定のメッキ層を形成し、さらに洗浄を終えた後、第2メッキ処理部6から第3メッキ処理部7に搬送し、前記前記基板上に所定のメッキ層を形成し、さらに洗浄を行う。
次に、前記基板を、前記第3メッキ処理部7から後処理部9に搬送する。前記後処理部9は図1の電気メッキ装置1の最終工程であり、前記後処理部9には洗浄工程部と乾燥工程部とが設けられ、前記基板を後処理部9内に通すことで前記基板を最終洗浄し、乾燥させる。
そして前記基板をアンローダ部10へ自動移送し、ここでは前記基板を、待ち受けているカセット内に収納する。前記カセットは多数の基板を収納できるようになっており、後処理工程まで終えた多数の基板を前記カセット内に収納した後、前記カセットを次の工程に搬送する。
図10に示すように図1に示す電気メッキ装置1では、基板を搬送ロボット8により次の処理部へ搬送する工程は、ローダ部3から前処理部4への搬送(1)、前処理部4から第1メッキ処理部5への搬送(2)、第1メッキ処理部5から第2メッキ処理部6への搬送(3)、第2メッキ処理部6から第3メッキ処理部7への搬送(4)、第3メッキ処理部7から後処理部9への搬送(5)の全部で5回ある。
このうち、少なくとも搬送(2)〜(5)の間中、本発明では、前記基板を洗浄し続ける。
図2は搬送ロボット8の先端付近の部分拡大平面図であり、図3は前記搬送ロボット8の先端付近の部分拡大側面図である。
図2に示すように搬送ロボット8の先端には二本の腕部11,11が前方方向に延びている。前記腕部11,11は略平板形状であり、図2及び図3に示すように前記腕部11,11の下面からは4本の固定支持部12が下方向に延びている。
4本の前記固定支持部12は基板13を挟持するためのものである。図3に示すように、前記固定支持部12及び腕部11よりも上方には洗浄ノズル14が前記搬送ロボット8の先端から前方方向に延びており、前記洗浄ノズル14の洗浄口14aは真下に向けられている。前記洗浄口14aは、ちょうど前記基板13の中心付近と高さ方向で対向する位置にあり、前記洗浄口14aからは洗浄液15が前記固定支持部12に挟持された前記基板13表面に向けて真下へ放出される。図3に示す実施形態では、前記洗浄口14aが真下に向けているが、斜め下方向に向けられて前記基板13表面を斜め上方向から洗浄するようになっていてもかまわない。本発明では前記固定支持部12の上方に洗浄ノズル(洗浄手段)14を設けることで、前記基板13の表面を効果的に洗浄することが出来る。
図2及び図3に示すように、前記洗浄ノズル14の上側には排液避け部材16が設けられている。前記排液避け部材16は、前記基板13が前記固定支持部12に挟持された状態での前記基板13表面の全面に高さ方向にて対向する大きさ以上で形成される。これにより前記基板13の上方は完全に前記排液避け部材16で覆われた状態になる。前記排液避け部材16は金属製の平板板の周囲に、耐薬品性に優れたフッ素樹脂(例えばPTFE)等がコーティングされたものである。
上記のように本発明では、搬送ロボット8に洗浄ノズル(洗浄手段)14が設けられているので、図10に示す搬送(2)〜(5)の各搬送中に、前記洗浄ノズル14の洗浄口14aから前記基板13へ向けて放出される洗浄液15によって前記基板13の表面を洗浄することが出来る。
搬送(1)の搬送中では、まだこの時点ではメッキ液等の何らの薬品も使われていないので、基板13が搬送(2)〜(5)の搬送中に比べて腐食することは少なく、前記搬送(1)の搬送中に前記基板13を洗浄するか否かは任意である。ただし前記搬送(1)の搬送中に、前記基板が大気に触れることで前記基板13上のメッキ下地層に形成される酸化被膜が厚くなると、前処理部4での酸化被膜除去に時間等がかかり作業が煩雑化する恐れもあるので、前記搬送(1)の間も洗浄ノズル14の洗浄口14aから基板13に洗浄液15を放出して、前記酸化被膜の形成を抑制することが好ましい。
一方、前処理部4、第1メッキ処理部5、第2メッキ処理部6、第3メッキ処理部7では、何等かの薬品が使用されているので、前記基板13に薬品が僅かでも付着していると前記基板13上に形成されたメッキ層やメッキ下地層が腐食しやすいので、搬送(2)〜(5)の搬送中は、前記基板13を洗浄し続ける。
図5〜図7は、例えば第1メッキ処理部5内から基板13を搬送ロボット8で取り出すまでの工程を示した一工程図である。各図は第1メッキ処理部5を図1に示すY方向と平行な方向から見た部分断面図である。
図5に示すように第1メッキ処理部5は、メッキ槽17と、アノード18と、ホルダ19と、バケット20と、洗浄ノズル21と、を有して構成されている。図5に示すように前記メッキ槽17内にはアノード18が設けられている。前記ホルダ19は前記メッキ槽17の底面17aよりも下方で、上下方向に移動可能で、前記ホルダ19の上面は前記基板13を載置するための載置部となっている。図5に示すように前記ホルダ19上には基板13が載置される。
図5は、前記基板13上に所定のメッキ層を形成し終えた後の図であるが、ここで前記メッキ層の形成工程について簡単に説明すると、図5に示すように前記メッキ槽17の底面17aには貫通孔17bが形成されており、前記前処理部4から搬送ロボット8によって洗浄されながら(図10の搬送(2)の工程)前記ホルダ19上にまで搬送されてきた基板13が前記ホルダ19上に載置された後、前記ホルダ19が上方に移動し前記基板13によって前記貫通孔17bを塞ぐ。前記基板13はカソードであり、前記メッキ槽17内にメッキ液(図示しない)が充填されると前記アノード18と前記基板13間に電流が流され電気分解作用により前記基板13上に所定のメッキ層が形成される。その後、前記メッキ槽17内のメッキ液を排液し、前記ホルダ19を下方向に移動させる。図5に示すように前記メッキ槽17の底面17aの下側には洗浄ノズル21が設けられており、前記基板13上に前記洗浄ノズル21から洗浄液が放出されて前記基板13表面が洗浄される(図10に示す「第1メッキ処理部5」の次の「洗浄」工程)。
前記洗浄ノズル21から放出される洗浄液はメッキ槽17の下側に設けられたバケット20内に溜まる。
図5に示すように、前記搬送ロボット8は搬送部2に待機している。この待機状態でも前記搬送ロボット8に設けられた洗浄ノズル14から洗浄液15を放出し続けるか否かは任意であるが、洗浄液15を流しておいた方が、前記搬送ロボット8の先端の各部位(腕部11や固定支持部12)に付着したごみ等を洗い流すことが出来るので、好ましい。
前記搬送部2内に搬送ロボット8がいるときに、放出される洗浄液15は前記搬送部2に設けられたバケット22内に溜まる。
次に図6では、前記搬送ロボット8を前記搬送部2から前記メッキ槽17の下側にまで移動させる。このとき前記搬送ロボット8は前記メッキ槽17とバケット20間に設けられた扉部23を押して前記メッキ槽17の下側に入り込む。前記扉部23を設けたのは、前記第1メッキ処理部5と搬送部2との大気雰囲気を極力、分断するためである。
図6に示すように、洗浄ノズル14から洗浄液15を放出しつづける搬送ロボット8が前記基板13に接近していき、図2,図3に示す固定支持部12によって前記基板13を挟持する。この時点で、前記基板13表面は前記搬送ロボット8の洗浄ノズル14から放出される洗浄液15によって洗浄されるので、前記第1メッキ処理部5内に設けられた洗浄ノズル21からの洗浄液の放出を停止しても良い。
また前記搬送ロボット8が基板13を挟持し、前記前記搬送ロボット8が前記第1メッキ処理部5内から搬送部2方向へ移動する最中に、前記メッキ槽17の底面17aに設けられた貫通孔17bから前記メッキ槽17内に残されたメッキ液の雫が前記搬送ロボット8に挟持された基板13の表面に落ちてくる可能性がある。
しかし前記搬送ロボット8には図2,図3に示す排液避け部材16が設けられているので、前記メッキ液の雫は前記排液避け部材16の上面に落ち、前記基板13上に付着することはない。前記排液避け部材16は、図4(排液避け部材16を正面から見た部分正面図)に示すように、表面が中心から側面方向に向けて傾斜する傾斜面16aとなっているため、前記排液避け部材16の表面に落ちたメッキ液の雫は前記傾斜面16a上を滑り落ちて、バケット20内に落下する。
なお前記排液避け部材16の表面は、好ましくは中心から四方に向けて下方向に傾斜する傘状であることが好ましい。
また上記したように前記排液避け部材16の表面は耐薬品性に優れたフッ素樹脂等によるコーティングがされているため前記メッキ液によって排液避け部材16が腐食するということを抑制できる。
図7は、前記搬送ロボット8が基板13を挟持し、洗浄ノズル14から前記基板13へ向けて放出される洗浄液15で前記基板13を洗浄しながら前記搬送ロボット8が前記搬送部2にまで移動し、前記前記搬送ロボット8が搬送部2をX方向に移動して前記基板13を次の第2メッキ処理部6にまで搬送する。第2メッキ処理部6や第3メッキ処理部7でも図5,図6を用いて説明した処理と同じ処理が施される。
このように本発明では、前記基板13を搬送ロボット8で次の処理部へ搬送する間中、前記基板13を洗浄し続けるので、前記基板13にメッキ液等の薬品が付着したまま搬送されることはなく、前記搬送中での前記基板13の腐食を適切に抑制することが出来る。また搬送中、常に前記基板13表面に洗浄液15を放出することで、搬送中に前記基板13表面が自然乾燥して液染みが生じるといった不具合も生じない。なお前記メッキ処理部は少なくとも1つ以上設けられていればよい。
前記搬送ロボット8が前記基板13を後処理部9まで搬送すると、前記基板13はまず前記後処理部9に設けられた洗浄工程部30に送られる(図8)。
前記洗浄工程部30には、移送方向(Y1方向)に所定の間隔を置いて並べられた複数のローラ部32と、両端のローラ部32間に掛け渡しされたベルト部33と、前記ベルト部33の上下に設けられた複数の洗浄ノズル34,35とを有して構成される。
前記ベルト部33上に基板13が載せられると、前記ローラ部32の回転により前記ローラ部32の上側に掛け渡しされているベルト部33が移送方向(Y1方向)に動く結果、前記基板13が移送方向に送られる。
その際、前記洗浄ノズル34,35から前記基板13に向けて放出される洗浄液により前記基板13の上下面が洗浄される。
後処理部9に前記洗浄工程部30が設けられていなくてもよいが、最終洗浄として、特に乾燥工程部31に入る直前に、前記基板13の上下面を洗浄する洗浄工程部30を設けておいた方が好ましい。
図8に示すように前記後処理部9内には前記洗浄工程部30と乾燥工程部31間を仕切る仕切り板9aがあり、この仕切り板9aに設けられた貫通孔を通って前記基板13は乾燥工程部31に送られる。前記乾燥工程部31には図8に示すように、複数のローラ部40が移送方向(Y1方向)に所定の間隔を置いて設けられている。
前記ローラ部40の表面は、吸水性の材質で形成されており、前記ローラ部40上を移動する基板13に付着した洗浄液は前記吸水性ローラ40に吸収される。前記吸水性の材質にはスポンジなどの合成樹脂や、デンプン−アクリロニトリル系の吸収性高分子材料等が選択される。
図8に示すように、前記乾燥工程部31内には、基板13が前記ローラ部40上を移送方向(Y1方向)へ移動する最中、気体を前記基板13の表面に吹き付けるためのノズル部41が設けられている。
ローラ部40上を移動する基板13はその下面は前記吸水性ローラの吸水性によって乾燥されるが、前記基板13の表面側には洗浄液が残るので、前記ノズル部41からの気体の噴き付けで、前記基板13の表面側に付着した洗浄液を吹き飛ばし、乾燥させる。前記気体はN等の不活性ガスであることが、前記基板13の腐食を適切に防止できて好ましい。
また例えば図9に示すように前記基板13の厚み程度の間隔をおいて上下に吸水性ローラ40,42を配置し、前記吸水性ローラ40,42間に前記基板13を通してもよい。これにより前記基板13の上下面の双方を前記吸水性ローラ40,42によって乾燥させることが出来る。
図8に示すように前記基板13は、前記乾燥工程を終えると、そのままアンローダ部10に待機するカセット50の内部まで自動搬送される。前記カセット50には、複数の基板13を収納できる収納庫50aが上下に複数形成されており、各収納庫50aに基板13が収納される。前記カセット50は図示しない駆動手段により上下動できるようになっており、常に空いている収納庫50aが、乾燥工程部31から基板13が自動搬送されてくるのを待ち受ける状態にセットされている。
前記カセット50内に所定枚数の基板13が収納されると、前記カセット50ごと、次の処理部に搬送される。
上記のように後処理部9の乾燥工程部31に吸水性ローラを用いることで、アンローダ部10まで前記基板13を自動搬送できるので、新たにアンローダ部10まで基板13を移送させるための手段を必要とせず、搬送しながら乾燥させることが出来る。また吸水性ローラを用いることで、例えばスピンドライヤなどの高価な装置が必要なくなり、安価に乾燥工程部31を形成することが出来る。
本発明における電気メッキ装置1の平面全体構成図、 本発明の搬送ロボットの先端付近の部分拡大平面図、 前記搬送ロボットの先端付近の部分拡大側面図、 排液避け部材を正面から見た部分正面図、 第1メッキ処理部内から基板を搬送アームで取り出すまでの工程を示した一工程図(断面図)、 図5の次に行われる工程図(断面図)、 図6の次に行われる工程図(断面図)、 本発明の後処理部の部分断面図、 図8とは異なる後処理部の乾燥工程部の部分断面図、 本発明における基板への処理工程を示したフローチャート図、
符号の説明
1 電気メッキ装置
2 搬送部
3 ローダ部
4 前処理部
5、6、7 メッキ処理部
8 搬送ロボット
9 後処理部
10 アンローダ部
11 腕部
12 固定支持部
13 基板
14、21、34、35 洗浄ノズル
15 洗浄液
16 排液避け部材
17 メッキ槽
18 アノード
19 ホルダ部
20、22 バケット
23 扉部
30 洗浄工程部
31 乾燥工程部
32 ローラ部
33 ベルト部
40、42 ローラ部(吸水性ローラ)
41 ノズル部
50 カセット

Claims (8)

  1. 複数の処理部と、基板を固定支持して、前記基板を次の処理部へ搬送するための搬送手段とを有する電気メッキ装置において、
    前記搬送手段には、前記基板を搬送している間中、前記搬送手段に固定支持された基板に向けて、洗浄液を放出するための洗浄手段が設けられていることを特徴とする電気メッキ装置。
  2. 前記搬送手段は、前記基板を固定支持するための固定支持部材と、前記固定支持部材の上方に位置し、前記固定支持部材に固定支持された前記基板表面に向けて洗浄液を放出するための洗浄ノズルと、を有する請求項1記載の電気メッキ装置。
  3. 前記洗浄ノズルの上側に排液避け部材が設けられ、前記排液避け部材は、少なくとも前記基板が前記固定支持部材に固定支持された状態での前記基板表面の全面に高さ方向にて対向する大きさで形成される請求項2記載の電気メッキ装置。
  4. 前記複数の処理部は、前処理部、少なくとも1つ以上のメッキ処理部、後処理部とを有し、前記基板は、前記搬送手段によって前記前処理部からメッキ処理部へ、前記メッキ処理部から後処理部へ、前記メッキ処理部が2つ以上あるときは、前のメッキ処理部から次のメッキ処理部へ搬送され、各搬送の間中、前記基板に向けて洗浄液が放出される請求項1ないし3のいずれかに記載の電気メッキ装置。
  5. 前記後処理部は、少なくとも乾燥工程部を有し、前記乾燥工程部には、前記乾燥工程部からアンローダ部へ前記基板を移送するための複数のローラ部が設けられ、前記ローラ部の表面は少なくとも吸水性の材質で形成されている請求項5記載の電気メッキ装置。
  6. 前記乾燥工程部には、基板が前記ローラ部によって移送されている最中に気体を前記基板へ向けて吹き付けるためのノズルが設けられている請求項5記載の電気メッキ装置。
  7. 前記気体は不活性ガスである請求項6記載の電気メッキ装置。
  8. 前記メッキ処理部は、メッキ槽と、前記メッキ槽内に設けられたアノードと、表面が前記基板の載置部で前記メッキ槽の底面側で上下方向に移動可能なホルダ部と、を有し、前記搬送手段は前記ホルダ部が下方向に移動した状態で、前記ホルダ上に載置された基板を保持して次の処理部へ搬送し、あるいは前記基板を前の処理部から前記ホルダ上にまで搬送する請求項1ないし7のいずれかに記載の電気メッキ装置。
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