JP2005314718A - 熱間加工用工具 - Google Patents

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純生 飯田
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和孝 阿佐部
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【課題】耐摩耗性に優れた熱間加工用工具を提供する。
【解決手段】本発明による熱間加工用工具は、表面に肉盛層を有する。肉盛層は、マトリックス金属と硬質粒子とを含む。マトリックス金属は、遷移金属又は遷移金属を主とする合金であり、ビッカース硬度が300〜490である。硬質粒子は、肉盛層中の体積率が20%〜70%であり、粒径が50μm以上である。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱間加工用工具に関し、さらに詳しくは、金属を熱間加工する工程で使用される熱間加工用工具に関する。
鉄鋼材料に代表される金属を熱間で加工する工程では、熱間加工用工具が使用される。熱間加工用工具は、たとえば、継目無管を製造する穿孔圧延機に使用されるガイドシューやディスクロール等である。
これらの熱間加工用工具は、1000℃〜1200℃の被加工材と接触又は衝突するため、被加工材から高い負荷を受ける。そのため、熱間加工用工具の表面に摩耗や焼き付きが発生しやすく、場合によっては表面に亀裂や欠落が発生する。たとえば、穿孔圧延機に設置されるガイドシューやディスクロールは、穿孔圧延中に被加工材により滑り摩擦を受ける。この滑り摩擦により、ガイドシューやディスクロールの表面に偏摩耗が発生したり、焼き付きが発生したりする。
熱間加工用工具の表面が大きく摩耗したり、表面に焼き付きが発生した場合、熱間加工用工具は交換される。要するに、表面の摩耗や焼き付きは熱間加工用工具の寿命を短くする。そのため、熱間加工用工具の耐摩耗対策及び耐焼き付き対策は重要である。
近年、耐摩耗及び耐焼き付き対策として、プラズマ粉体肉盛溶接法(Plasma Transferred Arc:PTA法)により熱間加工用工具の表面に3〜6mm程度の肉盛層(PTA肉盛層)を形成する技術が報告されている(下記特許文献1及び2参照)。肉盛層は、Co基やFe基といったマトリックス金属中にWCやNbCといった硬質粒子を含み、これらの硬質粒子が肉盛層の耐摩耗性及び耐焼き付き性を向上させる。そのため、従来熱間加工用工具として使用されていた高C−高Cr鋼やSKD相当鋼等の鋳造品と比較して、肉盛層を有する熱間加工用工具の寿命は向上する。
しかしながら、PTA法により熱間加工用工具の表面に肉盛層を形成した場合、製造コストが高くなる。さらに、従来の鋳造品は、摩耗又は焼き付きが発生しても、発生箇所を手入れすれば複数回再使用できるのに対し、肉盛層を有する熱間加工用工具は、摩耗した肉盛層を手入れできないため、再使用できない。そのため、肉盛層を有する熱間加工用工具は従来の鋳造品と比較して、製造コスト当たりの寿命が短い。製造コスト当たりの寿命を延ばすためには、さらに耐摩耗性を向上させる必要がある。
特開平3−207510号公報 特開平1−148405号公報
本発明の目的は、耐摩耗性に優れた熱間加工用工具を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明者は、マトリックス金属中に硬質粒子を含有した肉盛層の摩耗のメカニズムについて調査した。調査の結果、本発明者らは、肉盛層の摩耗のメカニズムが2つのステップからなることを見出した。
図1を参照して、硬質粒子のいくつかは、肉盛層の表面に露出している(図1(a))。このような肉盛層が被加工材を受ける場合、肉盛層の表面に露出している硬質粒子が被加工材と接触する。このとき、マトリックス金属は被加工材とほとんど接触しない。被加工材と接触した硬質粒子は摩滅する前に破壊される。破壊された硬質粒子はマトリックス金属から抜け落ちる(図1(b))。これが第1のステップである。
硬質粒子が抜け落ちた後、マトリックス金属が被加工材と接触する。マトリックス金属は硬質粒子より強度が低いため、容易に摩耗する。そのため、図1(c)に示すように、肉盛層は表面に硬質粒子が露出するまで摩耗する。これが第2のステップである。第1のステップと第2のステップとを繰り返すことで、肉盛層の摩耗が進行する。
通常、肉盛層中の硬質粒子の硬度はマトリックス金属の硬度よりもはるかに高い。そのため、第1のステップで硬質粒子が破壊されず、マトリックス金属から抜け落ちることがなければ、第1のステップが進行せず、耐摩耗性は向上すると考えられる。
そこで、本発明者は、マトリックス金属の硬度を低くすることで、硬質粒子の破壊及び抜け落ちを防止できると考えた。表面に露出した硬質粒子は被加工材と接触又は衝突し、高い負荷を受ける。マトリックス金属の硬度が高い場合、マトリックス金属は硬質粒子が受けた負荷を吸収できない。そのため、硬質粒子は破壊される。一方、マトリックス金属の硬度が低い場合、硬質粒子が負荷を受けたとき、マトリックス金属が変形する。このとき、硬質粒子が受けた負荷を吸収する。そのため、硬質粒子は破壊されず、マトリックス金属から抜け落ちにくくなる。
一方、第2のステップでは、マトリックス金属の硬度が高い方が、耐摩耗性は向上する。そのため、マトリックス金属はある程度の硬度が必要と考えられる。
以上の検討の結果、本発明者はマトリックス金属の硬度には適正値が存在すると考えた。そこで、肉盛層中のマトリックス金属の硬度と耐摩耗性との関係について調査した。
図2は、後述する摩耗試験を実施して求めた、マトリックス金属の硬度に対する肉盛層の摩耗量を示す図である。摩耗試験には、肉盛層中のマトリックス金属の硬度が異なる供試材を用いた。なお、粒径が50μm以上の硬質粒子の肉盛層中の体積率は、全ての供試材で50%と同じであった。摩耗試験後に肉盛層の摩耗量を測定した。
図2に示すように、マトリックス金属の硬度には適正値が存在することがわかった。具体的には、マトリックス金属のビッカース硬度が300〜490であれば、摩耗量が4m未満となり、優れた耐摩耗性を示すことがわかった。
以上の知見に基づいて、本発明者らは以下の本発明を完成させた。
本発明による熱間加工用工具は、表面に肉盛層を有する。肉盛層は、マトリックス金属と硬質粒子とを含む。マトリックス金属は、遷移金属又は遷移金属を主とする合金であり、ビッカース硬度が300〜490である。硬質粒子は、肉盛層中の体積率が20%〜70%であり、粒径が50μm以上である。
好ましくは、硬質粒子は炭化物である。
好ましくは、肉盛層はプラズマ粉体肉盛溶接法により形成される。
ここで、熱間加工用工具とは、金属を熱間加工する工程で使用される工具であって、たとえば継目無管を製造する穿孔圧延機に使用されるガイドシューやディスクロール等である。
また、遷移金属を主とする合金としては、たとえば、質量%で遷移金属が50%以上含有されている合金を挙げることができる。ビッカース硬度はJISZ2244に準じて測定する。
肉盛層中の硬質粒子の粒径及び体積率は、たとえば以下の方法で求める。熱間加工用工具の表面の肉盛層の断面のうち、1mm×1mmより大きい任意の領域を選択する。光学顕微鏡又は走査型電子顕微鏡(SEM)を用い、選択した領域中の全ての硬質粒子について粒径と面積率とを測定する。各硬質粒子の長径と短径とを測定し、(長径+短径)/2を粒径とする。各硬質粒子の粒径及び面積率の測定には、たとえば画像解析を用いる。
測定した粒径及び面積率より、体積率を以下のように算出する。ある相の体積率は断面での面積率と等しいことが証明されている(たとえば、日本金属学会誌Vol.10,No.5,279〜289頁参照)。そのため、粒径が50μm以上の硬質粒子の面積率の合計値を、粒径が50μm以上の硬質粒子の体積率とする。
なお、熱間加工用工具の製造時の種々の要因により、肉盛層に50μm未満の硬質粒子が含まれる場合もある。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
1.肉盛層の組成
本発明の熱間加工用工具は被加工材と接触する表面に肉盛層を持つ。肉盛層はマトリックス金属と硬質粒子とを含有する。
1.1.マトリックス金属
マトリックス金属は、遷移金属又は遷移金属を主とする合金である。マトリックス金属は、たとえばCo、Ni、Co基合金、Ni基合金、Fe基合金等である。熱間加工用工具が使用される環境は、耐腐食摩耗性を必要とする。そのため、耐腐食摩耗性に優れるCo基合金及びNi基合金をマトリックス金属とするのが好ましい。
Co基合金は、たとえばステライトである。Ni基合金は、たとえばIN625、C276、50Cr−50Ni、コルモノイ等である。
マトリックス金属の硬度は、ビッカース硬度で300〜490とする。硬質粒子が被圧延材から受ける負荷を吸収し、硬質粒子の破壊及び抜け落ちを防止するために、マトリックス金属のビッカース硬度の上限値を490とする。一方、マトリックス金属の硬度が低すぎれば、マトリックス金属自体の耐摩耗性が低下する。そのため、マトリックス金属のビッカース硬度の下限値を300とする。好ましくは、マトリックス金属のビッカース硬度は350〜450である。
1.2.硬質粒子
硬質粒子は肉盛層の耐摩耗性及び耐焼付性を向上する。硬質粒子の粒径が小さい場合、耐焼き付き性が低下する。そのため、硬質粒子の粒径は50μm以上とする。
また、肉盛層中の硬質粒子の量が少ないと、耐摩耗性が低下する。そのため、肉盛層中の硬質粒子の体積率を20%以上にする。一方、硬質粒子の過剰な添加は肉盛層の靭性を低下させる。さらに、肉盛層をPTA法により形成する場合、硬質粒子の過剰な添加は肉盛層の溶接不良を引き起こす。そのため、硬質粒子の体積率の上限値を70%とする。好ましくは、硬質粒子の体積率は30%〜60%である。
硬質粒子は、たとえば炭化物、酸化物、窒化物、硼化物、又はこれらの混合物、若しくはこれらの複合化合物である。硬質粒子のコストを考慮すれば、炭化物が好ましい。
炭化物は、たとえばNbC、TiC、VC、WC、WC、Cr、MoC、ZrC、TaC、HfC、FeC等である。(Nb,Cr)C等の複合炭化物でもよい。
2.製造方法
本実施の形態による熱間加工用工具の製造方法の1つとして、本発明者らは、マトリックス金属中のC含有量を調整することで、肉盛層中のマトリックス金属の硬度を300〜490にできることを見出した。以下、本実施の形態による熱間加工用工具の製造方法を説明する。
肉盛層のない熱間加工用工具を準備し、その熱間加工用工具の表面にPTA法により肉盛層を形成する。表面に肉盛層を形成する熱間加工用工具の材質に特に制限はなく、たとえば炭素鋼や工具鋼である。
PTA法で形成する肉盛層の原料には、マトリックス金属粉末と硬質粒子粉末とを使用する。このとき、粒径が50μm以上の硬質粒子が体積率で20%〜70%肉盛層中に含まれるように、硬質粒子粉末の量を調整する。
さらに、形成される肉盛層中のマトリックス金属のビッカース硬度を300〜490にするために、マトリックス金属粉末のC含有量を調整する。具体的には、マトリックス金属としてCo基合金を使用する場合、C含有量を質量%で0.1〜1.0%とするのが好ましい。マトリックス金属としてNi基合金を使用する場合、C含有量を質量%で0.01〜0.3%とするのが好ましい。
なお、上記C含有量を満たさなくても、マトリックス金属中の他の成分の含有量を調整してマトリックス金属のビッカース硬度を300〜490にしてもよい。また、本実施の形態ではPTA肉盛溶接により肉盛層を形成するとしたが、MIG溶接法やTIG溶接法等の他の溶接法で肉盛層を形成してもよい。ただし、肉盛層中に硬質粒子を均等に分散させるためにはPTA法が好ましい。
表1に示す炭化物及びマトリックス金属を含有する肉盛層を有する熱間加工用工具を製造し、耐摩耗性及び耐焼き付き性について調査した。
Figure 2005314718
表1中の供試材1〜32は以下のように製造した。熱間加工用工具である炭素鋼(S45C)のブロックの1面に、PTA法による肉盛溶接を実施し、PTA肉盛層を形成した。PTA法による肉盛溶接の諸条件を表2に示す。
Figure 2005314718
PTA肉盛層の原料は、以下のものを使用した。供試材1〜31の硬質粒子には、粒径が75μm〜250μmの炭化物粉末を用いた。各供試材1〜31の炭化物の成分は表1に示す通りである。PTA肉盛層中の50μm以上の硬質粒子の体積率を変化させるために、各供試材で使用する炭化物粉末の量を変化させた。また、供試材32の硬質粒子には、粒径が45μm以下のNbC粉末を用いた。
供試材1〜32のマトリックス金属には、表3に示す組成のCo基合金粉末及びNi基合金粉末を用いた。各供試材に使用したマトリックス金属の種類は表1に示す通りである。
Figure 2005314718
PTA肉盛層を形成後、機械加工及び研磨により図3に示す10mm×20mm×25mmの供試材を得た。
作成した供試材1〜32について、PTA肉盛層中の炭化物の粒径及び体積率を測定した。具体的には、熱間加工用工具の表面の肉盛層の断面のうち、1mm×1mmより大きい任意の領域を選択した。光学顕微鏡又は走査型電子顕微鏡(SEM)を用い、選択した領域中の全ての炭化物の各々について粒径と面積率とを測定した。各炭化物の長径と短径とを測定し、(長径+短径)/2を粒径とした。各炭化物の粒径及び面積率の測定には、画像解析を用いた。粒径が50μm以上の炭化物の体積率は、測定した面積率のうち、50μm以上の炭化物の面積率を合計して求めた。
さらに、PTA肉盛層中のマトリックス金属のビッカース硬度をJISZ2244に準じて測定した。
表1を参照して、供試材1〜19では、粒径が50μm以上の炭化物の体積率が本発明の規定範囲内であった。なお、PTA肉盛層中に粒径が50μm未満の炭化物はほとんどなかった。また、マトリックス金属のビッカース硬度も本発明の規定範囲内であった。
一方、供試材20〜25及び32では、粒径が50μm以上の炭化物の体積率が本発明の規定範囲の下限値(20%)未満となった。なお、供試材32は粒径が20μm〜40μmの炭化物の体積率が50%であった。
供試材26〜31は、マトリックス金属のビッカース硬度が本発明の規定範囲外となった。具体的には、供試材26は、原料として使用したCo基合金A粉末のC含有量が0.1%未満であったため、その硬度が本発明の規定範囲の下限値(300)未満となった。供試材27及び28は、原料として使用したCo基合金E粉末及びCo基合金F粉末のC含有量が1.0%を超えたため、その硬度が本発明の規定範囲の上限値(490)を超えた。供試材29は、C含有量が0.03%未満のNi基合金A粉末を使用したため、その硬度が本発明の規定範囲の下限値未満となった。供試材30及び31は、C含有量が0.3%より多いNi基合金E粉末及びNi基合金F粉末を使用したため、その硬度が本発明の規定範囲の上限値を超えた。
[摩耗試験]
試供材1〜32を用いて摩耗試験を実施した。摩耗試験は以下のように実施した。図4及び図5を参照して、回転軸11を中心とした外径が100mmで、側面の幅が30mmであるS25Cのディスク10を準備した。ディスク10の側面であって、回転軸11を中心に0°、90°、180°及び270°に位置する部分は、長さ10mmの平面とした(以下、平面部12と称する)。
ディスク10を高周波加熱により800℃に加熱し、800℃に保持したディスク10を100rpmで回転させた。図6に示すように、回転中のディスク10の側面に供試材のPTA肉盛層表面を50kgfで押し当て、そのまま1時間保持した。ディスク10の側面に存在する平面部12により、摩擦試験中のPTA肉盛層は断続的に衝撃を受けた。図7(a)に示すように、摩耗試験後のPTA肉盛層の表面には凹部が形成された。
試験後、供試材のPTA肉盛層表面の摩耗量を算出した。摩耗量の算出は以下のように行った。図7(b)に示すように、供試材の表面のうち、摩耗試験中における上面(又は下面)から供試材をみた場合のPTA肉盛層の摩耗した部分AR1の面積を測定した。測定したその面積にブロック長(10mm)を乗ずることで摩耗量(mm)を算出した。
さらに、摩耗試験後の供試材に焼き付きが発生しているか否かを調査した。具体的には、光学顕微鏡を用いて50倍の倍率で試験後の供試材の摩耗した面(PTA肉盛層表面の凹部)を観察し、ディスク10(S25C)の移着の有無を判断した。移着が無い場合は合格(表1中の○)と評価し、移着が確認された場合は不合格(表1中の×)と評価した。
[試験結果]
表1を参照して、供試材1〜19の摩耗量はいずれも4mm未満であった。また、焼き付きも発生しなかった。
一方、供試材26及び29はマトリックス金属の硬度が低すぎたため、摩耗量が4mmを超えた。また、供試材27及び28はマトリックス金属の硬度が高すぎたため、摩耗量が4mmを超えた。
供試材20〜25では、粒径が50μm以上の炭化物の体積率が低かったため、摩耗量が4mmを超え、焼き付きも発生した。供試材32は、粒径が50μm未満の炭化物の体積率が50%であったため、摩耗量は4mm未満であったが、炭化物の粒径が小さいため、焼き付きが発生した。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
本発明による熱間加工用工具は、金属を熱間加工する工程に広く利用可能であるが、特に、継目無管を製造するための穿孔圧延におけるガイドシューやディスクロール等として利用可能である。
硬質粒子を含有する肉盛層の摩耗のメカニズムを説明するための概略図である。 硬質粒子を含有する肉盛層におけるマトリックス金属の硬度に対する肉盛層の摩耗量を示す図である。 本実施例中の供試材の形状を示す斜視図である。 本実施例中の摩耗試験に使用するディスクの上面図である。 図4に示したディスクの斜視図である。 実施例中の摩耗試験を説明するための概略図である。 図6の摩耗試験後の供試材を示す斜視図及び上面図である。

Claims (3)

  1. 表面に肉盛層を有し、
    前記肉盛層は、
    遷移金属又は遷移金属を主とする合金であり、ビッカース硬度が300〜490であるマトリックス金属と、
    前記肉盛層中の体積率が20%〜70%であり、粒径が50μm以上である硬質粒子とを含むことを特徴とする熱間加工用工具。
  2. 請求項1に記載の熱間加工用工具であって、
    前記硬質粒子は炭化物であることを特徴とする熱間加工用工具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の熱間加工用工具であって、
    前記肉盛層はプラズマ粉体肉盛溶接法により形成されることを特徴とする熱間加工用工具。
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