JP2005314483A - 水性制振性組成物および制振性処理された物品 - Google Patents

水性制振性組成物および制振性処理された物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2005314483A
JP2005314483A JP2004131493A JP2004131493A JP2005314483A JP 2005314483 A JP2005314483 A JP 2005314483A JP 2004131493 A JP2004131493 A JP 2004131493A JP 2004131493 A JP2004131493 A JP 2004131493A JP 2005314483 A JP2005314483 A JP 2005314483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
vibration
aqueous
damping
hydrophobic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004131493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4507684B2 (ja
Inventor
Hideki Kurita
秀樹 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP2004131493A priority Critical patent/JP4507684B2/ja
Publication of JP2005314483A publication Critical patent/JP2005314483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4507684B2 publication Critical patent/JP4507684B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

【課題】 幅広い温度範囲に渡って制振性能を示し、低温時の破断伸度が大きく、高温時の強度が大きく、比重が小さい被膜を与える水性制振性組成物を提供する
【解決手段】 0℃以下のガラス転移温度を有する疎水性樹脂が0.5μm以下の平均粒子径となるように水性媒体に分散された疎水性樹脂水性分散体および3μm以上の平均粒子径を有する水膨潤性合成無機層状珪酸塩を含有し、疎水性樹脂水性分散体に由来する疎水性樹脂100質量部を基準とする水膨潤性合成無機層状珪酸塩の割合が1〜30質量部である水性制振性組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、物品に制振性を付与することができる水性の組成物および該組成物によって制振性処理された物品に関するものである。
従来より、制振材としてアスファルトシートやゴムシート等が用いられている。これらは、振動の伝達により機器類や建築物等の破壊や損傷等の不具合が生じることを避けることを目的に、例えば、自動車の床面や建材等の表面に貼られる等の使い方がされている。しかし、シートの場合、沢山の車種や建材の形に合わせてカッティングする必要があり、迅速な対応ができない問題があった。また高度な技術を要するカッティングが必要な複雑な形状を有する部位には、事実上、適用は困難であった。
そこで、スプレー等で塗布できる塗布型制振材の開発もおこなわれている。最近は、環境面に配慮し、有機溶剤を使用しない水系材料の開発が盛んである。通常では高分子材料を必須として構成され、高分子材料の粘弾性特性による内部摩擦を利用して外部からの振動を熱エネルギーに変換して振動を減衰させることにより、制振性能を発揮することができる。
しかしながら、高分子材料はそのガラス転移温度付近の制振性だけが高い為、制振性能を示す温度範囲が実用的な温度範囲よりも著しく狭いという問題が有る。これを解決するため、例えば、異なるガラス転移温度を有する水分散性重合体2種を含有する制振材組成物(特許文献1参照)やコアシェル型水分散体を使用する組成物(特許文献2参照)が提案されている。しかし、制振性能を発揮することができる温度範囲を広げようと、各組成のガラス転移温度を離すと、その中間温度領域での制振性能が劣り、また、高温側ガラス転移温度組成の比率を増やすと、膜の破断伸度が著しく低下する。逆に、低温側ガラス転移温度組成の比率を増やすと、高温時に可塑性が高くなったり粘着性が出る等の課題があった。
また、特定のガラス転移点の樹脂と特定量のマイカの組成物(特許文献3参照)も提案されている。しかし、制振性能が不充分なものになりやすいほか、高比重のマイカを高部数配合する為、制振材自体が高比重になるという課題がある。自動車用途では、さらなる軽量化が追求されており、制振材についてもより軽くて高性能のものが求められている。
特開平6−128492号公報 特開2000−86939号公報 特開平10−60311号公報
本発明は、幅広い温度範囲に渡って制振性能を示し、低温時の破断伸度が大きく、高温時の強度が大きく、比重が小さい被膜を与える水性制振性組成物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の水性制振性組成物は、0℃以下のガラス転移温度を有する疎水性樹脂が0.5μm以下の平均粒子径となるように水性媒体に分散された疎水性樹脂水性分散体および3μm以上の平均粒子径を有する水膨潤性合成無機層状珪酸塩を含有し、疎水性樹脂水性分散体に由来する疎水性樹脂100質量部を基準とする水膨潤性合成無機層状珪酸塩の割合が1〜30質量部であることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明の水性制振性組成物は、請求項1に記載の発明において、水膨潤性合成無機層状珪酸塩が、水膨潤性合成フッ素雲母または水膨潤性合成フッ素ヘクトライトであることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明の水性制振性組成物は、請求項1に記載の発明において、水膨潤性合成無機層状珪酸塩が、主たるカチオン種としてナトリウムイオンまたはリチウムイオンを含むことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明の水性制振性組成物は、請求項1に記載の発明において、疎水性樹脂が、構成単位として炭素数4〜18のアルキル基を有するアルキルメタアクリレート単位または芳香族単量体単位を50質量%以上有する重合体であることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明の水性制振性組成物は、請求項1に記載の発明において、不揮発成分の含有割合が45質量%以下であることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明の水性制振性組成物は、請求項1に記載の発明において、動的粘弾性測定により求められる損失正接が0.2以上である温度幅90℃以上を有する被膜を与えることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明の制振性処理された物品は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明の水性制振性組成物を成膜させて得られ、厚さ20μm以上である制振性被膜を1層以上有することを特徴とするものである。
幅広い温度範囲に渡って制振性能を示し、低温時の破断伸度が大きく、高温時の強度が大きく、比重が小さい被膜を与える水性制振性組成物が得られた。
本発明の組成物は液状なのでスプレー塗装も可能で、防振シートと異なり複雑な型どり作業が不要で、垂直部分や天井部分にも適用可能であるほか、耐チッピング性塗料としても好適である。
本発明の水性制振性組成物は、特定の疎水性樹脂水性分散体および特定の水膨潤性合成無機層状珪酸塩(以下、単に層状珪酸塩ともいう。)を特定割合で含有するものである。
本発明で使用される疎水性樹脂水性分散体は、0℃以下のガラス転移温度を有する疎水性樹脂が0.5μm以下の平均粒子径となるように水性媒体に分散されたものである。疎水性樹脂は、本発明の組成物から得られる制振性被膜の基本性能を担う主要成分であり、層状珪酸塩が強度、制振性を向上させる機能を効果的に発揮するための分散媒となるものである。
疎水性樹脂とは、水を分散媒とし、該疎水性樹脂を分散質とするエマルションを形成可能な樹脂である。疎水性樹脂は、該疎水性樹脂を構成する重合体の単量体単位の合計量を基準として疎水性単量体単位および親水性単量体単位の割合がそれぞれ50質量%以上および50質量%以下であるものが好ましく、60〜99.9質量%および0.1〜40質量%であるものがより好ましく、70〜99.5質量%および0.5〜30質量%であるものがさらに好ましい。疎水性単量体単位の割合が少なすぎると水性制振性組成物から形成される被膜が耐水性が悪く、ひいては制振性が不充分となる場合があり、疎水性単量体単位の割合が多すぎると組成物の分散安定性が不充分となる場合がある。
疎水性単量体とは20℃における水への溶解度が2質量%以下の単量体を意味し、親水性単量体とは20℃における水への溶解度が2質量%を超える単量体を意味する。
疎水性樹脂は、ガラス転移温度が0℃以下であることが必要であり、−10℃以下であることが好ましく、−30℃以下であることがより好ましく、−50℃以下であることがさらに好ましい。ガラス転移温度が0℃を超えると組成物から形成される被膜が制振性の不充分なものとなる。ガラス転移温度の下限は特にないが、通常利用可能なものは−100℃以上である。疎水性樹脂が共重合体である場合、そのガラス転移温度は、重合体を構成する単量体の単独重合体のガラス転移温度と単量体の構成割合から算出できる。
疎水性樹脂としては、エチレン性不飽和単量体を重合させて得られる重合体からなるものが好ましい。疎水性樹脂の例としては、ポリブタジエン樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂)、SBR樹脂(スチレン−ブタジエン共重合樹脂)、アクリル樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、エチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合樹脂、ポリウレタン樹脂などを挙げるとができる。特に、ポリブタジエン樹脂、アクリル樹脂、SBR樹脂が好ましい。これらは一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
疎水性樹脂が、構成単位として炭素数4〜18のアルキル基を有するアルキルメタアクリレート単位または芳香族単量体単位を50質量%以上有する重合体である場合は、組成物から形成される被膜が耐水性の優れたものとなり、その結果特に制振性の優れたものとなるために好ましい。上記割合は60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましい。疎水性樹脂が、炭素数4〜18のアルキル基を有するアルキルメタアクリレート単位および芳香族単量体単位の両者を含有するときは、上記の好ましい割合は、両者の合計量についてのものである。
疎水性樹脂水性分散体は、疎水性樹脂が平均粒子径0.5μm以下の分散粒子となるように水性媒体中に分散されたものである。疎水性樹脂分散粒子の平均粒子径は0.2μm以下が好ましく、0.15μm以下がより好ましい。平均粒径が0.5μmより大きいと、得られる組成物は層状珪酸塩の分散が不十分なものとなり、組成物から得られる被膜が制振性や耐熱性の小さいものとなる。平均粒子径の下限は特にないが、0.001μmより小さいものは製造が困難である。
疎水性樹脂水性分散体は、公知の方法により製造されるが、疎水性樹脂を構成する単量体を水性媒体中で乳化重合させる方法が簡便である。
疎水性樹脂水性分散体は、アニオン型乳化剤またはノニオン型乳化剤が使用されたものでもよく、特にアニオン型乳化剤の使用が好ましい。乳化剤は汎用の低分子乳化剤、高分子乳化剤、反応性乳化剤などのいずれでもよい。疎水性樹脂が自己乳化性を有する場合は乳化剤の使用は必須ではない。
水性媒体は、水そのものであってもよいし、水および水と混和する溶剤を主成分とする混合溶剤であってもよい。混合溶剤の場合は水の割合が混合溶剤全体の30質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることがさらに好ましい。水と混和する溶剤としては、プロトン供与性を有する溶剤が好ましく、具体例としてはメタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノアセテート、エチレングリコールジアセテート、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどが挙げられる。混合溶剤は、水およびプロトン供与性を有する溶剤以外の溶剤を含むものであってもよい。
本発明の組成物に使用される層状珪酸塩は、水膨潤性合成無機層状珪酸塩である。
層状珪酸塩は、疎水性樹脂中に分散されて、組成物から形成される被膜の強度、耐熱性、制振性を優れたものにする機能を発揮するものである。層状珪酸塩は、2層の珪酸四面体層がマグネシウムまたはアルミニウムを含む八面体層を間にはさんだサンドイッチ型の3層構造となって1枚の板状結晶層を形成し、この結晶層が積層されて層状となったものである。1枚の板状結晶層は、厚さが1nm程度、厚さと垂直方向の面の大きさが縦横平均して100nm〜100μm程度というのが標準的である。珪酸層は負の電荷を有し、これは通常結晶層の間に存在するナトリウムイオンまたはリチウムイオンなどの金属カチオンにより中和されている。層状珪酸塩は、上記のように珪酸層が有する負の電荷に由来するカチオン交換能を持つものであり、カチオン交換容量が30〜150meq/100g(層状珪酸塩100gあたりのミリ当量数)であるものが好ましい。カチオン交換容量が小さすぎても大きすぎても後述する膨潤が不充分になる場合がある。金属カチオンは一般にナトリウムまたはリチウムを指し、カリウムや多価の金属カチオンの割合が多い場合はイオン交換性や水膨潤性が著しく低いので好ましくない。
水膨潤性とは、結晶層間に水分子を引き入れることにより、水を吸って膨潤する性質をいい、水膨潤性の大きさは日本ベントナイト工業会標準試験方法 JBAS−104−77に準じた方法で測定できる。層状珪酸塩は、水膨潤性の値が15ml/2g〜80ml/2gのものが好ましい。このような層状珪酸塩は、水中で結晶層の層間が広がり、単層または数層にまで分散する性質を有している。すなわち数μmの大きさの層状珪酸塩粒子が、厚さが1〜数nm程度の薄片にまで分散する。水膨潤性の値が小さすぎても大きすぎても、層状珪酸塩が疎水性樹脂に均一に分散されない場合がある。
層状珪酸塩の平均粒子径は3μm以上であり、好ましくは6μm以上、より好ましくは6〜20μmである。平均粒径が3μm未満であると、組成物から形成される被膜の制振性や耐熱性が低下する。
層状珪酸塩の粒子径は、水中で分散された状態で測定される。このような平均粒子径の測定方法には、回析/散乱法による方法、動的光散乱法による方法、電気抵抗変化による方法、液中顕微鏡撮影後画像処理による方法などが可能であるが、本発明で採用している平均粒子径の測定は回析/散乱法によるものである。
回析/散乱法による粒子径分布・平均粒子径測定は、膨潤してへき開した層状珪酸塩をイオン交換水中に分散させた分散液に光を透過させた時に得られる回析/散乱パターンをミー散乱理論などを用いてパターンに最も矛盾の無い粒子径分布を計算することによりなされる。分散された板状結晶からなる薄片を含む分散液を試料として、このような方法により求められる平均粒子径は、薄片の厚さをあまり反映せず、厚さに対して垂直方向の面の大きさを主に反映するものである。
回析/散乱法による粒子径分布・平均粒子径測定を行うことができる市販の装置としては、レーザー回析・光散乱法による粒度測定装置(コールター社製LS230)、レーザー回析式粒度分布測定装置(島津製作所製SALD3000)、レーザー回析・散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所製LA910、LA700、LA500、株式会社セイシン企業製LMS−30)などが挙げられる。
上記の層状珪酸塩は、組成物から形成された被膜において、疎水性樹脂からなる分散媒中に薄片の分散質となって分散し、疎水性樹脂と層状珪酸塩との界面の面積を大きくする。その結果、被膜に伝わった振動エネルギーを吸収しやすくなり、上記被膜が制振性の優れたものとなると考えられる。
本発明において好適に用いられる層状珪酸塩としては、合成マイカ、合成スメクタイト、合成ヘクトライト、合成テニオライト、合成サボナイトなどが例示される。尚、特許文献3に記載されている、一般にマイカと総称されるものは天然に産出され、金属カチオンとして主にカリウムイオンを含むものである。天然のマイカは水に対する膨潤性はなく、本発明で用いられる層状珪酸塩すなわち水膨潤性合成無機層状珪酸塩とは異なる。
好ましい層状珪酸塩は水膨潤性合成フッ素雲母である。水膨潤性合成フッ素雲母の例としては、下記式(1)で表される構造を有するものが挙げられる。
WαYβSiγO10Fδ (1)
式(1)において、WはNa又はLiであり、YはMg又はMgの一部をLiで置換したものであって、αは0.33〜1.5、βは2.0〜3.5、γは3.0〜5.0、δは1. 25〜3. 0である。
水膨潤性合成フッ素雲母の具体例としては、Naテトラシリリックマイカ[NaMg2.5 (Si4 10)F2 ]、Na又はLiテニオライト[(Na又はLi)Mg2 Li(Si410)F2]、モンモリロナイト系のNa又はLiヘクトライト[(Na又はLi)1/3 Mg2/5 Li1/8 (Si4 10)F2 ]等を挙げることができ、これらは単独でも、2種以上を混合しても用いることができる。
水膨潤性合成フッ素雲母は、以下に説明するような方法によって合成することができる。例えば、タルクを出発物質として用い、これにアルカリ金属イオンをインターカレーションして膨潤性フッ素雲母鉱物を得る方法があり、この方法では、タルクに珪フッ化物及び/又はフッ化物を混合し、磁製ルツボ内で温度700〜1200℃で短時間熱処理することによって水膨潤性フッ素雲母系鉱物が得られる。
また、酸化珪素と酸化マグネシウムと各種フッ化物とを混合し、その混合物を電気炉、あるいはガス炉中で温度1400〜1500℃の範囲で完全に溶融し、その冷却過程で、反応容器内にフッ素雲母系鉱物を結晶成長させる、いわゆる溶融法がある。
特開平5−270815号公報に詳記された溶融法で製造された水膨潤性合成フッ素雲母は、F/Siの比率が高く、分散性が良好であるために好ましい。
本発明の水性制振性組成物は、層状珪酸塩および疎水性樹脂が水性溶剤に分散された水性分散液(以下、層状珪酸塩および疎水性樹脂の分散液ともいう。)を主成分として含有する。
層状珪酸塩および疎水性樹脂の分散液は、水性溶剤に層状珪酸塩および疎水性樹脂を分散させる方法、層状珪酸塩が水性溶剤に分散された分散液に疎水性樹脂を分散させる方法、疎水性樹脂が水性溶剤に分散された分散液に層状珪酸塩を分散させる方法、層状珪酸塩が水性溶剤に分散された分散液と疎水性樹脂が水性溶剤に分散された分散液とを混合する方法などによって製造することができる。層状珪酸塩が水性溶剤に分散された分散液と疎水性樹脂が水性溶剤に分散された分散液とを混合する方法は、得られる層状珪酸塩および疎水性樹脂の分散液が、分散性の良好なものとなりやすいために好ましい方法である。
層状珪酸塩および疎水性樹脂の分散液は、疎水性樹脂100質量部を基準とする層状珪酸塩の含有割合が1〜30質量部であり、5〜30質量部であるものが好ましく、5〜20質量部であるものがより好ましい。1質量部よりも少ないと制振性や耐熱性が低く、30質量部を超えると制振性や柔軟性が低下するほか比重が大きくなる。
層状珪酸塩および疎水性樹脂の分散液は、不揮発分(固形分)の割合が45%質量以下であるものが好ましく、15〜45質量%であるものがより好ましく、15〜35質量%であるものがさらに好ましい。不揮発分の割合が45%を超えると、組成物から形成された被膜において、層状珪酸塩が配向性不足のため制振性や耐熱性が低下する場合がある。
不揮発分(固形分)の割合は、分散液の塗膜を100℃で1時間乾燥させたときに揮発せずに残る成分の割合である。
本発明の水性制振性組成物は、上記疎水性樹脂以外の樹脂が添加されたものであってもよい。このような樹脂としては例えばガラス転移温度が0℃を超える重合体が挙げられる。上記疎水性樹脂不揮発分および上記疎水性樹脂以外の樹脂不揮発分の合計量100質量部を基準とする上記疎水性樹脂不揮発分の割合は、50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましい。
本発明の水性制振性組成物は、架橋剤すなわち疎水性樹脂を架橋させる物質を含有するものであってもよい。架橋剤が添加された水性制振性組成物は、得られる被膜の耐水性や耐熱性がより優れたものとなるために好ましい。架橋剤は特に限定されず、疎水性樹脂が有する官能基と反応して架橋するものであればよい。
本発明の水性制振性組成物は、制振性や塗装性を損なわない範囲で必要に応じて上記層状珪酸塩以外の充填剤が添加されたものであってもよい。このような充填剤としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、タルク、クレー、シリカ、カーボンブラック、酸化チタン等が挙げられる。
本発明の水性制振性組成物は、公知の方法により目的の基材に塗布し、乾燥、必要に応じて硬化させることにより被膜を形成することができる。塗布方法としてはエアレススプレー、スリット押しだし等の方法が好ましい。
水性制振性組成物は、動的粘弾性測定により求められる損失正接が0.2以上である温度幅90℃以上を有する被膜を与えるものであることが好ましい。高分子材料の制振性能を示す指標として損失正接(tanδ)を用いることができる。損失正接は、動的粘弾性測定により得られ、損失弾性率を貯蔵弾性率で除することにより得られる値である。弾性率を損失させることは、すなわち制振することであるから、損失正接の値が大きいほど、また損失正接が大きい値(例えば0.2)となる温度範囲が広いほど制振性能が優れていることになる。尚、本発明において動的粘弾性の測定は、レオメトリックス社製RDS−II(商品名)を用い、周波数1Hzで実施した。
水性制振性組成物は、目的の基材(物品)に厚さ20μm以上の被膜を形成させることにより、基材に効果的に制振性を付与することができる。すなわち制振性処理された物品を得ることができる。被膜の厚さが20μm未満では制振効果が不充分となる場合がある。
水性制振性組成物からなる被膜を形成させる基材としては特に制限はなく、金属、木材、合板、プラスチック、ガラス、紙などが挙げられる。
実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。組成物の評価は下記の方法に従って行った。
(1)制振性(損失正接(tanδ))
組成物を乾燥させ、厚み200〜300μmのキャストフィルムを作成し、次の条件でtanδを測定した。
測定装置:レオメトリックス社製RDS−II
測定周波数:1Hz
測定温度範囲: −50〜220℃
(2)高温時のフィルム強度
JIS K 6251(加硫ゴムの引っ張り試験方法)に準じて測定した。厚さ200〜300μmのキャストフィルムを作成し、ダンベル3号形で試験片を3個くりぬき、50℃、50%RHの雰囲気下で、引っ張り速度500mm/分で試験し、引っ張り強度の平均値を求めた。
(3)低温時の破断伸度
フィルム強度測定時と同じ試験片を用意し、−5℃、50%RHの雰囲気下で、引っ張り速度500mm/分で試験し、破断伸度の平均値を求めた。
(製造例1)(層状珪酸塩水分散液Aの製造)
層状珪酸塩としてフッ素合成雲母(平均粒子径10μm、イオン交換当量45meq/100g)をイオン交換水に固形分10%となるように分散させ、さらに80℃に加温後、ホモジナイザーで1時間攪拌し、層状珪酸塩の水分散液Aを得た。
(製造例2)(層状珪酸塩水分散液Bの製造)
層状珪酸塩としてフッ素ヘクトライト(平均粒子径12μm、イオン交換当量75meq/100g)をイオン交換水に固形分5%となるように分散させ、さらに80℃に加温後、ホモジナイザーで1時間攪拌し、層状珪酸塩の水分散液Bを得た。
(製造例3)(比較用充填剤水分散液Cの製造)
層状珪酸塩に代わる比較用充填剤としてモンモリロナイト(平均粒子径1μm、イオン交換当量100meq/100g)をイオン交換水に固形分2%となるように分散させ、さらに80℃に加温後、ホモジナイザーで1時間攪拌し、比較用充填剤の水分散液Cを得た。
(製造例4)(比較用充填剤水分散液Dの製造)
層状珪酸塩に代わる比較用充填剤として水膨潤性を有しない雲母粉A−21(山口雲母工業社製)をイオン交換水に固形分5%となるように分散させ、さらに80℃に加温後、ホモジナイザーで1時間攪拌し、比較用充填剤の水分散液Dを得た。
(製造例5)(疎水性樹脂水性分散体Dの製造)
攪拌機、還流冷却器、温度計、窒素導入管および滴下ロートを備えた容量3リットルのガラス製4ツ口フラスコにイオン交換水75質量部とラウリルスルホン酸ナトリウム0.7質量部を仕込んだ。一方、イオン交換水43質量部、スチレン10質量部、2−エチルヘキシルアクリレート85質量部、メタクリル酸5質量部、ラウリルスルホン酸ナトリウム0.3質量部をホモジナイザーで混合乳化した単量体混合液を別途調製し、単量体混合液の20%をフラスコに投入した。さらに2.5%過硫酸アンモニウム水溶液4質量部を加えた後、フラスコ内を窒素置換し、80℃に昇温して重合反応をおこなった。30分後、残りの単量体混合液と2.5%過硫酸アンモニウム水溶液4質量部を別々に上記フラスコ中へ3時間かけて滴下させ、滴下が終了した後82℃において2.5時間反応させて重合を終了した。重合反応液が冷却されてから、10%アンモニア水を添加することによりpHを9に調整し、固形分40%、粘度50mPa・s、平均粒子径0.1μmの疎水性樹脂水性分散体Dを得た。疎水性樹脂水性分散体Dに含まれる疎水性樹脂のガラス転移温度(計算値)は−54℃であった。
(製造例6)(樹脂水性分散体Eの製造)
攪拌機、還流冷却器、温度計、窒素導入管および滴下ロートを備えた容量3リットルのガラス製4ツ口フラスコにイオン交換水75質量部とラウリルスルホン酸ナトリウム0.7質量部を仕込んだ。一方、イオン交換水43質量部、スチレン95質量部、メタクリル酸5質量部、ラウリルスルホン酸ナトリウム0.3質量部をホモジナイザーで混合乳化した単量体混合液を別途調製し、単量体混合液の20%をフラスコに投入した。さらに2.5%過硫酸アンモニウム水溶液4質量部を加えた後、フラスコ内を窒素置換し、80℃に昇温して重合反応をおこなった。30分後、残りの単量体混合液と2.5%過硫酸アンモニウム水溶液4質量部を別々に上記フラスコ中へ3時間かけて滴下させ、滴下が終了した後82℃において2.5時間反応させて重合を終了した。重合反応液が冷却されてから、10%アンモニア水を添加することによりpHを9に調整し、固形分40%、粘度50mPa・s、平均粒子径0.12μmの樹脂水性分散体Eを得た。樹脂水性分散体Eに含まれる疎水性樹脂のガラス転移温度(計算値)は102℃であった。
(製造例7)(比較用樹脂分散体Fの製造)
攪拌機、還流冷却器、温度計、窒素導入管および滴下ロートを備えた容量3リットルのガラス製4ツ口フラスコにイオン交換水75質量部とラウリルスルホン酸ナトリウム0.7質量部を仕込んだ。一方、イオン交換水43質量部、スチレン10質量部、2−エチルヘキシルアクリレート85質量部、メタクリル酸5質量部、ニューコール293(日本乳化剤製アニオン乳化剤)4質量部、ニューコール707SF(日本乳化剤製アニオン乳化剤)0.8質量部をホモジナイザーで混合乳化した単量体混合液を別途調製した。2.5%過硫酸アンモニウム水溶液4質量部を加えた後、80℃に昇温した後、単量体混合液と2.5%過硫酸アンモニウム水溶液4質量部を別々に上記フラスコ中へ3時間かけて滴下させ、さらに80℃で2.5時間反応させて重合を終了した。重合反応液が冷却されてから、10%アンモニア水を添加することによりpHを9に調整し、固形分40%、粘度10mPa・s、平均粒子径0.72μmの比較用樹脂分散体Fを得た。比較用樹脂分散体Fに含まれる疎水性樹脂のガラス転移温度(計算値)は−54℃であった。
(製造例8)(比較用樹脂分散体Gの製造)
攪拌機、還流冷却器、温度計、窒素導入管および滴下ロートを備えた容量3リットルのガラス製4ツ口フラスコにイオン交換水75質量部とラウリルスルホン酸ナトリウム0.7質量部を仕込んだ。一方、イオン交換水43質量部、メチルメタクリレート40質量部、エチルメタクリレート55質量部、メタクリル酸5質量部、ラウリルスルホン酸ナトリウム0.3質量部をホモジナイザーで混合乳化した単量体混合液を別途調製し、単量体混合液の20%をフラスコに投入した。さらに2.5%過硫酸アンモニウム水溶液4質量部を加えた後、フラスコ内を窒素置換し、80℃に昇温して重合反応をおこなった。30分後、残りの単量体混合液と2.5%過硫酸アンモニウム水溶液4質量部を別々に上記フラスコ中へ3時間かけて滴下させ、滴下が終了した後82℃において2.5時間反応させて重合を終了した。重合反応液が冷却されてから、10%アンモニア水を添加することによりpHを9に調整し、固形分40%、粘度250mPa・s、平均粒子径0.112μmの比較用樹脂分散体Gを得た。比較用樹脂分散体Gに含まれる疎水性樹脂のガラス転移温度(計算値)は22℃であった。
(実施例1〜4、比較例1〜8)
表1に示した様に疎水性樹脂水性分散体または比較用樹脂分散体および水膨潤性合成無機層状珪酸塩または比較用充填剤を配合し、不揮発分の濃度が調整された組成物を調製した。これら組成物を用いて厚さ250μmのキャストフィルムを作成し、評価を実施した。評価結果を表1に示した。
Figure 2005314483
本発明の水性制振性組成物は、金属、木材、合板等、建築、土木関連等の制振塗料や自動車の床裏等に塗装する制振塗料の成分として利用できる。自動車の床裏、ガソリンタンク等に塗装する耐チッピング塗料の成分としても使うことができる。

Claims (7)

  1. 0℃以下のガラス転移温度を有する疎水性樹脂が0.5μm以下の平均粒子径となるように水性媒体に分散された疎水性樹脂水性分散体および3μm以上の平均粒子径を有する水膨潤性合成無機層状珪酸塩を含有し、疎水性樹脂水性分散体に由来する疎水性樹脂100質量部を基準とする水膨潤性合成無機層状珪酸塩の割合が1〜30質量部である水性制振性組成物。
  2. 水膨潤性合成無機層状珪酸塩が、水膨潤性合成フッ素雲母または水膨潤性合成フッ素ヘクトライトである請求項1に記載の水性制振性組成物。
  3. 水膨潤性合成無機層状珪酸塩が、主たるカチオン種としてナトリウムイオンまたはリチウムイオンを含むものである請求項1に記載の水性制振性組成物。
  4. 疎水性樹脂が、構成単位として炭素数4〜18のアルキル基を有するアルキルメタアクリレート単位または芳香族単量体単位を50質量%以上有する重合体である請求項1に記載の水性制振性組成物。
  5. 不揮発成分の含有割合が45質量%以下である請求項1に記載の水性制振性組成物。
  6. 動的粘弾性測定により求められる損失正接が0.2以上である温度幅90℃以上を有する被膜を与える請求項1に記載の水性制振性組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の水性制振性組成物を成膜させて得られ、厚さ20μm以上である制振性被膜を1層以上有する制振性処理された物品。
JP2004131493A 2004-04-27 2004-04-27 水性制振性組成物および制振性処理された物品 Expired - Fee Related JP4507684B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004131493A JP4507684B2 (ja) 2004-04-27 2004-04-27 水性制振性組成物および制振性処理された物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004131493A JP4507684B2 (ja) 2004-04-27 2004-04-27 水性制振性組成物および制振性処理された物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005314483A true JP2005314483A (ja) 2005-11-10
JP4507684B2 JP4507684B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=35442246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004131493A Expired - Fee Related JP4507684B2 (ja) 2004-04-27 2004-04-27 水性制振性組成物および制振性処理された物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4507684B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009242451A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Cci Corp 制振塗料組成物
JP2009242707A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Cci Corp 制振塗料組成物
JP2009242450A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Cci Corp 制振塗料組成物
JP2009242452A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Cci Corp 制振塗料組成物
JP2009242706A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Cci Corp 制振塗料組成物
JP2009249505A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Cci Corp 制振塗料組成物
JP2009263418A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Cci Corp 制振塗料組成物

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5647477A (en) * 1979-09-17 1981-04-30 Rohm & Haas Thicking composition for aqueous composition
JPS56109259A (en) * 1980-02-02 1981-08-29 Omori Yasushi Spray coating composition for sound conditioning, damping and heat insulation
JPH07188460A (ja) * 1993-06-26 1995-07-25 Hoechst Ag 親有機性層状ケイ酸塩の微細水性分散液
JPH09227119A (ja) * 1996-02-22 1997-09-02 Nippon Paint Co Ltd メラミン樹脂含有有機粘土複合体、及びそれを含む水性塗料組成物
JPH09227118A (ja) * 1996-02-22 1997-09-02 Nippon Paint Co Ltd 水分散性有機粘土複合体、及びそれを含む増粘剤及び水性塗料組成物
JPH1060311A (ja) * 1996-08-12 1998-03-03 Cosmo Sogo Kenkyusho:Kk 水系制振塗料
JP2001354520A (ja) * 2000-06-12 2001-12-25 Lion Corp 層状珪酸塩含有w/o/w型及びw/o型エマルション
JP2003226863A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Kansai Paint Co Ltd 無機建材用の水性シーラー及び塗膜形成方法
JP2003313429A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Toagosei Co Ltd 活性エネルギー線硬化型水性エマルション組成物
JP2003342527A (ja) * 2002-05-23 2003-12-03 Sekisui Chem Co Ltd 防藻(カビ)性塗料組成物
JP2004346248A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Shindo Seni Kogyo Kk シリコーンゴム用エマルション組成物。
JP2005047967A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Toagosei Co Ltd 艶消コーティング剤組成物

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5647477A (en) * 1979-09-17 1981-04-30 Rohm & Haas Thicking composition for aqueous composition
JPS56109259A (en) * 1980-02-02 1981-08-29 Omori Yasushi Spray coating composition for sound conditioning, damping and heat insulation
JPH07188460A (ja) * 1993-06-26 1995-07-25 Hoechst Ag 親有機性層状ケイ酸塩の微細水性分散液
JPH09227119A (ja) * 1996-02-22 1997-09-02 Nippon Paint Co Ltd メラミン樹脂含有有機粘土複合体、及びそれを含む水性塗料組成物
JPH09227118A (ja) * 1996-02-22 1997-09-02 Nippon Paint Co Ltd 水分散性有機粘土複合体、及びそれを含む増粘剤及び水性塗料組成物
JPH1060311A (ja) * 1996-08-12 1998-03-03 Cosmo Sogo Kenkyusho:Kk 水系制振塗料
JP2001354520A (ja) * 2000-06-12 2001-12-25 Lion Corp 層状珪酸塩含有w/o/w型及びw/o型エマルション
JP2003226863A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Kansai Paint Co Ltd 無機建材用の水性シーラー及び塗膜形成方法
JP2003313429A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Toagosei Co Ltd 活性エネルギー線硬化型水性エマルション組成物
JP2003342527A (ja) * 2002-05-23 2003-12-03 Sekisui Chem Co Ltd 防藻(カビ)性塗料組成物
JP2004346248A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Shindo Seni Kogyo Kk シリコーンゴム用エマルション組成物。
JP2005047967A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Toagosei Co Ltd 艶消コーティング剤組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009242451A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Cci Corp 制振塗料組成物
JP2009242450A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Cci Corp 制振塗料組成物
JP2009242452A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Cci Corp 制振塗料組成物
JP2009242707A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Cci Corp 制振塗料組成物
JP2009242706A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Cci Corp 制振塗料組成物
JP2009249505A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Cci Corp 制振塗料組成物
JP2009263418A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Cci Corp 制振塗料組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4507684B2 (ja) 2010-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mallakpour et al. Polymer/SiO2 nanocomposites: Production and applications
US6339121B1 (en) Compatibilizer for immiscible polymer blends
US7473729B2 (en) Barrier coating mixtures containing non-elastomeric acrylic polymer with silicate filler and coated articles
TWI462971B (zh) 阻燃性聚合物組成物
WO2007023821A1 (ja) 制振材用エマルション
Schmid et al. Synthesis and characterization of film-forming colloidal nanocomposite particles prepared via surfactant-free aqueous emulsion copolymerization
JP3951356B2 (ja) 制振性水性塗料組成物
US7709569B2 (en) Flame retardant and UV absorptive polymethylmethacrylate nanocomposites
WO2007055498A1 (en) Organo clay containing anticorrosive coating composition and preparation method thereof
JP4507684B2 (ja) 水性制振性組成物および制振性処理された物品
CN105579476A (zh) 包含由两阶段制备获得的乳液聚合物的聚合物分散体和隔音组合物
Kahraman et al. Development of an epoxy based intumescent system comprising of nanoclays blended with appropriate formulating agents
WO2013029252A1 (en) Solar reflectance coating
Zeytuncu et al. Allyl phosphonium salt–modified clay for photocured coatings: Influence on the properties of polyester acrylate‐based coatings
JP6435065B1 (ja) 制振塗料用樹脂エマルション、制振塗料、及び制振塗料用樹脂エマルションの製造方法
US20040229962A1 (en) Paint composition for thermal drying
Kulkarni et al. In Situ synthesis of poly (styrene–butylacrylate–acrylic acid) latex/barium sulfate nanocomposite and evaluation of their film properties
JP2003012942A (ja) シート状成形体
JP6277461B2 (ja) 制振性を付与するために用いられる水性樹脂組成物及びエマルション塗料
JP4415780B2 (ja) 二酸化炭素の遮蔽方法
Song et al. Polymethylmethacrylate grafting onto polyvinyl alcohol/modified feldspar composites: preparation, properties and structure characterization
CN107022220B (zh) 复合聚集树脂颗粒群、以及该颗粒群的制造方法和含有该颗粒群的组合物
JP2006328235A (ja) 耐油防湿性被膜製造用エマルション組成物およびその利用
JP2005232257A (ja) 疎水性樹脂組成物の製造方法および樹脂組成物
CN112534021A (zh) 减振材料用树脂组合物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20100112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100426

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees