JP2005313877A - エアバッグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 通気性のノンコート本体基布同士または基布面の少なくとも一方に熱硬化型シリコーンが被覆されている不通気性の本体基布同士を重ね合わせて接合することにより得られるバッグで、接合部の少なくとも一部、特にインフレーター取付け口周囲が接着剤により接合されており、該接着剤が縮合型の常温硬化型シリコーンであって、硬化後のJIS−A硬さが20以下、初期破断伸度が800%以上、80℃×95%RHの雰囲気で500時間処理した後の破断伸度と初期破断伸度Eとの比が0.8以上である。
【選択図】 図2
Description
DwおよびDfは、経糸および緯糸の太さ(dtex)
一方、エアバッグ1を形成する複数の基布プレート1a,1bの一方、例えば基布プレート1bに熱硬化性シリコーン樹脂をコーティングした不通気性基布を使用する場合の被覆材のコーティング方法としては、1)コーティング法(ナイフ、キス、リバース、コンマなど)、2)浸漬法、3)印捺法(スクリーン、ロール、ロータリー、グラビアなど)、4)ラミネート法、5)散布法などの加工法によればよい。
1)鉄、チタンなどの金属酸化物、2)エポキシ基、アミノ基、イミノ基、カルボキシル基、メルカプト基などの活性基を有し、アルキル置換および/またはアルコキシル置換されたシラン化合物などの接着付与剤、などを用いればよいが、これらに限定されたものではない。
a)硬度(JIS−A):JIS K6253に準じて硬度を測定した。
b)破断伸度:JIS K6251に準じて、初期(E0)および80℃×95%RHにて500時間処理後(E)の破断伸度を測定した。試験片形状はダンベル3号とした。
c)接着性:JIS K6404−5に準じて、基布片同士の間に接着剤を0.3mmの厚さになるように塗布し、室温硬化型の場合は24時間放置した後に、熱硬化型の場合は160℃×2分間加熱後に両基布間を剥離して接着特性を評価した。評価は、接着剤が基布表面から全面剥離した場合を接着性=0%、半分程度剥離した場合を接着性=50%、接着部全面にわたって接着剤が材料破壊した場合を接着性=100%とし、剥離面の状態を数値で表示した。
バッグのインフレーター取付け口に、固定金具と共に、インフレーター(タンク圧180kpa、日本化薬社製パイロ型インフレーター)を固定し、バッグを100℃にて展開し、展開後のバッグ接合部の損傷状態を観察した。
接着性の評価およびバッグ試作の為に基布A、Bの2種類の基布を準備した。
a)基布A
ナイロン66繊維350dtex/72f(糸強度8.6cN/dtex)の糸を用い、織密度が経、緯いずれも62本/吋のノンコート平織物を作成した。
b)基布B
基布Aの片面に付加型の熱硬化性シリコーン樹脂(無溶剤型)をコーティング法により25g/m2(固形分換算)塗布し、160℃で2分間、熱処理を行ったコート基布を作成した。
a)接着剤1(付加型の熱硬化性シリコーン、信越化学社製開発品) JIS−A硬さ20、破断伸度E0=840%、E/E0=0.91
b)接着剤2(縮合型の常温硬化性シリコーン、信越化学社製開発品) JIS−A硬さ32、破断伸度E0=480%、E/E0=0.84
c)接着剤3(付加型の熱温硬化性シリコーン、信越化学社製開発品) JIS−A硬さ38、破断伸度E0=520%、E/E0=0.85
d)接着剤4(付加型の常温硬化性シリコーン、CF9712:東レダウ社製品) JIS−A硬さ18、破断伸度E0=1150、E/E0=0.90
<実施例1>
基布A同士、基布B同士、および基布Aと基布B、の3通りの組合せについて接着剤1を用いて接着性を評価した。表1に示すように、接着剤1は、被着材の表面性状に関係なく接着性=100%で、極めて優れた接着特性を示した。
実施例1において、接着剤2を用いて接着性を評価した。表1に示すように、接着剤2はいずれの基布の組合せでも接着性は劣っている。
実施例1において、接着剤3を用いて接着性を評価した。接着剤が硬く、伸びも少ないため、接着力は高くなるが界面で接着剤が剥離し易く、いずれの基布の組み合わせでも良好な接着性は得られない。
実施例1において、接着剤4を用いて接着性を評価した。被着材が、コート基布同士の場合には良好な接着性を示すが、ノンコート基布の場合はまった接着しない。
エアバッグおよびガス導入口の補強プレートA、吊り紐5および排気孔補強布として基布プレートBを用いた。基布プレートAから外径が690mmである円形の本体パネル1、2を2枚裁断し、パネル2の中央部に直径66mmのガス導入口3を設け、ガス導入口3の中心から斜め上45度の線上120mmの位置に左右一対で、かつ直径35mmの排気孔を開口した。
1a 基布パネル
1b 基布パネル
3 ガス導入口
4a,4b 補強布
5 吊り紐
Claims (7)
- 一方の基布パネルと他方の基布パネルとを重ねて接着剤を用いて接合構成するエアバッグであって、前記一方の基布パネルは、コーティング処理を施さないノンコート基布パネルにより構成し、前記他方の基布パネルは、少なくとも接着面側に熱硬化性シリコーンによりコーティング処理を施したコート基布あるいはコーティング処理を施さないノンコート基布パネルの何れか一により構成し、
前記接着剤として、硬化後の硬度:20以下(JIS−Aスケール)、初期破断伸度(E0):800%以上、破断伸度比(E/E0):0.8以上(ただし破断伸度(E)は、80℃×95%RHの雰囲気中で500時間処理した後の破断伸度)の特性を有する縮合型の常温硬化型シリコーン接着剤を用いたことを特徴とするエアバッグ。 - 一方の基布パネルと他方の基布パネルとを重ねて接着剤を用いて接合構成するエアバッグであって、前記一方の基布パネルは、コーティング処理を施さないノンコート基布パネルにより構成し、前記他方の基布パネルは、少なくとも接着面側に熱硬化型シリコーンによりコーティング処理を施したコート基布あるいはコーティング処理を施さないノンコート基布パネルの何れか一により構成し、
前記接着剤として、硬化後の硬度:35以下(JIS−Aスケール)、初期破断伸度(E0):600%以上、破断伸度比(E/E0):0.8以上(ただし破断伸度(E)は、80℃×95%RHの雰囲気中で500時間処理した後の破断伸度)の特性を有する熱硬化シリコーン接着剤を用いたことを特徴とするエアバッグ。 - 前記一方の基布パネルと前記他方の基布パネルとの接着面を前記接着剤のみで接合してなる、請求項1または2に記載のエアバッグ。
- 前記一方または他方の基布パネルにガス導入口を設け、該ガス導入口の周縁に、環状に形成した前記他方または一方の基布パネルを重ねて接合した、請求項1ないし3いずれか1に記載のエアバッグ。
- 前記コート基布の接着面側に施された前記熱硬化シリコーンが、無溶剤型であって、コート量が30g/m2以下であることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1に記載のエアバッグ。
- エアバッグ基布が、400デシテックス以下の糸を用いた目付けが200g/m2以下の織物である、請求項1ないし5いずれか1に記載のエアバッグ。
- エアバッグ基布が、235デシテックス以下の糸を用いた目付けが150g/m2以下の織物である、請求項1ないし5いずれか1に記載のエアバッグ。
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