JP2005313494A - 製版装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製版装置に関し、製版にかかる処理を容易に且つ速やかに行えるようにするとともに、刷版の外径の変更に対しても容易に対応することができるようにする。
【解決手段】 円筒状の刷版1に製版を行なう製版装置であって、刷版1の軸心位置を一定の高さに固定して製版の処理を行なう処理装置30〜34と、処理装置30〜34を刷版1の外径に応じて昇降させる昇降装置70と、刷版1の外径に応じて昇降された処理装置30〜34を刷版に対して離接調整する離接調整装置と、をそなえるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、繰り返し使用される再生式刷版の製版(再生)に用いて好適な製版装置であって、特に、異なる外径を有する再生式刷版に対応しうる製版装置に関するものである。
近年、絵柄が書き換え可能で何度でも繰り返し使用可能な再生式刷版が開発されている。
再生式刷版の絵柄の書き換え処理は、専用の製版装置(版再生装置)で行われる。特に印刷機上に設けられた製版装置は機上製版装置と呼ばれており、刷版を版胴に装着した状態で絵柄を書き換え可能になっている。ところが、この形式では、絵柄の書き換えの間は印刷を行うことができず、また、交換する刷版を前もってストックしておくことができないために無駄時間が生じ、生産効率が低下する。
このため、今日では、印刷機外に印刷機とは独立して製版装置を設けるようにした、いわゆる機外製版装置が提案されている(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。
例えば、特許文献1に記載された製版装置では、刷版を円筒状の支持胴に取り付け、この支持胴を架台の軸受けに片持ち支承させてモータによって駆動するようになっている。また、軸受けに平行に設けられた横木上には、製版のための処理装置(画線部形成装置,消去装置,固定装置,塗布装置)が横木に対してスライド移動可能に設置されており、これら処理装置が回転する支持胴に沿って水平移動しながら刷版に処理を施すようになっている。なお、特許文献2に記載された製版装置は、ここでは図示しないが、上記の支持胴を2つの軸受けによって両持ち支承するようにしたものである。
一方、かかる再生式刷版を利用する輪転式印刷機械において、印刷内容を変更する際に、刷版やブランケットの周長の変更、即ち、印刷胴(版胴及びブランケット胴)の直径の変更が要求される場合がある。このような要求に対しては、一般に、印刷胴や刷版やブランケットをいずれも取り替えるが、近年、印刷胴を、重量の大きな軸部と、この軸部に外嵌される円筒状のスリーブとに分割構成して、軸部は取り替えずにスリーブを外径の異なるものに取り替えて、印刷胴の直径を変更できるようにした技術(このような印刷機はカットオフ長を変更できることからバリアブルカットオフ印刷機と呼ぶ)も開発されている(例えば、特許文献3,特許文献4,特許文献5参照)。
特開2002−178481号公報 特許第3363884号公報 特許第3223788号公報 特開平9−183208号公報 特開2001−322240号公報
ところで、特許文献1に記載されている従来の製版装置には、大きく分けて次の2つの課題がある。第1の課題は、処理速度(時間当たりの製版枚数)が低いことである。すなわち、従来の製版装置では、全ての処理装置が軸受けに支持された支持胴の周りに配置され、各処理装置が順に処理を行うため、一つの刷版の処理が完了するまでは次の刷版の処理を行うことができない。したがって、製版装置全体の処理速度を上げるためには、各処理装置の個々の処理速度を高める必要があるが、それには限界があるとともに、処理速度の向上に応じてコストも高くなってしまう。これは特許文献2に記載された製版装置にも共通する課題である。
第2の課題は、広い設置スペースを必要とすることである。すなわち、従来の製版装置では、軸受けの軸方向に支持胴を出し入れするため、装置の幅方向にフリースペースが必要となる。特に、刷版の交換を機械的に行う場合には、装置の幅方向に支持胴を引き出して交換するための補助装置を設置する必要があるため、実質的には支持胴の軸方向長さの2倍以上の幅方向スペースが必要となってしまうのである。このため、設置スペースに制約がある場合には、支持胴の出し入れが困難になり、版自動化も難しい。なお、特許文献2に記載された製版装置では、片側の軸受けを開放してモータ側の軸受けに片持ちさせた状態で支持胴を軸方向に引き出すことになるが、この場合も上記と同様、装置の幅方向に支持胴の交換のための広いスペースが必要となる。
そこで、本願の創案過程で、図10に示すような製版装置を案出した。
図10に示すように、この製版装置50は、各処理ステーションS1〜S4が略水平なライン上に、製版工程の順序に従って、第1処理ステーションS1、第2処理ステーションS2、第3処理ステーションS3、そして第4処理ステーションS4の順に配置されたことを特徴としている。各処理ステーションS1〜S4には、処理装置30〜34が配置されている。
各処理ステーションS1〜S4には、割り当てられた工程に応じた処理装置が設置されている。まず、第1処理ステーションS1にはクリーニング装置30が設置されている。クリーニング装置30は、水洗装置30aと布洗浄装置30bとからなり、刷版1の版面上に付着したインキ、湿し水、紙粉などを水洗した後に、布状物を巻きつけたローラで版面のインキを拭き取るようになっている。第2処理ステーションS2には塗布装置31と乾燥装置32とが設置されている。塗布装置31はローラによって刷版1の版面にバーコータを塗布し、これを乾燥装置32がハロゲンランプの熱によって加熱乾燥するようになっている。第3処理ステーションS3にはレーザ書き込み装置33が設置されている。レーザ書き込み装置33は刷版1の版面にレーザ光を照射することで新たな絵柄を書き込む。そして、第4処理ステーションS4には現像装置34が設置されている。現像装置34は刷版1の版面にローラで現像液を塗布し、さらに定着液を塗布することで、レーザ書き込み装置33により書き込まれた絵柄を現像するようになっている。
この製版装置50は、キャリア2を移送する移送装置51として、チェーン(無限軌道部材)52を用いている。製版装置50内には横長な楕円形状のガイド53が配置され、チェーン52はこのガイド53の周りを図示しないアクチュエータによって回動する。各処理ステーションS1〜S4は、チェーン52がガイド53に沿って描く楕円軌道の上辺に沿って配置されている。また、楕円軌道の前後両端には、搬入ステーションS0と搬出ステーションS5とが配置されている。搬入ステーションS0から各処理ステーションS1〜S4を経て搬出ステーションS5に至るまでの各ステーション間の距離は等距離であり、チェーン52には、複数のチャック装置20がステーション間距離に合わせて等ピッチで取り付けられている。
このような構成により、外部から製版装置50内に搬入されたキャリア2は、ライン前端の搬入ステーションS0においてチャック装置20に装着され、チェーン52の回動とともに各処理ステーションS1〜S4を移送されていく。なお、移送装置51は、各処理ステーションS1〜S4での処理の完了に合わせて、チェーン52を一ピッチずつ移動させる。そして、全処理ステーションS1〜S4での処理が完了し、キャリア2がライン後端の搬出ステーションS5に運ばれると、そこでキャリア2はチャック装置20から取り外されて、搬出ステーションS5から外部へ搬出される。
本製版装置50によれば、キャリア2の搬送手段としてチェーン52を用いることで、各ステーションS0〜S5のレイアウトの自由度が高くなる。そして、全ステーションS0〜S5をライン上に並べて配置することで、液体操作に有利な装置下側からのアクセスが全ての処理ステーションS1〜S4において可能となり、作業性が向上するとともに、水洗装置30aや現像装置34からの液垂れによる刷版1や装置の汚れも回避できるという利点がある。
ところで、前述のように、印刷胴(版胴及びブランケット胴)の直径が変更される場合があるが、図10に示す製版装置もこの版胴の直径変更に対応できるようにすることが要求される。つまり、つまり、キャリア2は装着される刷版1の印刷サイズやカットオフに対応した厚さのものが選定されるので、各処理装置30〜34の位置を調整可能にしておくことで、様々なサイズのキャリア2にも対応することができる。すなわち、クリーニング装置30の水洗装置30aと布洗浄装置30bや、塗布装置31のローラや、現像装置34のローラは、刷版1の版面に直接接触して処理を行うので、刷版1の外径が変わったら、これに応じて各処理装置30,31,34の要部(水洗装置30aや布洗浄装置30bやローラ)の位置を変更しなければ対応できない。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、製版にかかる処理を容易に且つ速やかに行えるようにするとともに、刷版の外径の変更に対しても容易に対応することができるようにした、製版装置を提供することを目的とする。
上記目標を達成するため、本発明の製版装置は、円筒状の刷版に製版を行なう製版装置であって、該刷版の軸心位置を一定の高さに固定して製版の処理を行なう処理装置と、該処理装置を該刷版の外径に応じて昇降させる昇降装置と、該刷版の外径に応じて昇降された該処理装置を該刷版に対して離接調整する離接調整装置と、をそなえていることを特徴としている(請求項1)。
さらに、少なくとも製版工程の工程数だけ設けられ、順に並べられた複数のステーションをそなえ、該処理装置は、製版工程の各工程に一対一対応し、製版工程の順序に従って上記ステーションにそれぞれ配置され、複数の刷版を製版工程の順序に従って一のステーションから次のステーションへ順に連続して移送する移送装置とを備えていることが好ましい(請求項2)。
この場合。上記の複数のステーションの一部又は全部は、水平方向に直線状に配設され、上記昇降装置は、上記の複数の処理装置を上載した基台と、該基台を昇降させるアクチュエータと、をそなえていることが好ましい(請求項3)。
さらに、上記の複数の処理装置のうち上記刷版の版面に直接接触する処理装置は、各処理対象の上記刷版の軸心の水平方向位置に対して水平方向に略一定距離の水平方向位置で接触するように設定されていることが好ましい(請求項4)。
また、本製版装置は、勿論、通常の製版にも利用してよいが、上記刷版が再生式刷版であり、上記製版工程は上記刷版の版面を再生する工程を含むことが好ましい(請求項5)。
上記処理装置としては、少なくとも絵柄消去装置、画線材塗布装置、乾燥装置、及び絵柄書き込み装置を備えるようにすることが好ましい(請求項6)。
また、上記の各ステーションにおける上記刷版の停止位置は、互いに等間隔になるように設定され、上記移送装置は、上記の各ステーションにおける上記刷版停止位置に対応して複数そなえられ上記刷版を支持する刷版支持部材と、上記の複数の刷版支持部材を支持する単一の基礎支持部材とをそなえ、上記移送装置は、上記の各刷版支持部材に支持された上記刷版がそれぞれ隣接するステーションに移送するように上記基礎支持部材を移動させることが好ましい(請求項7)。
本発明の製版装置によれば、刷版の軸心位置を一定の高さに固定するとともに、昇降装置によって処理装置を刷版の外径に応じて昇降させ、さらに、離接調整装置によって、刷版の外径に応じて昇降された処理装置を刷版に対して離接調整して、製版の処理を行なうことができ、外径寸法の異なる刷版に対しても容易に対応して、製版の処理を行うことができる(請求項1)。
さらに、複数のステーションが少なくとも製版工程の工程数だけ順に並べられて設けられ、該処理装置を、製版工程の各工程に一対一対応し、製版工程の順序に従って上記ステーションにそれぞれ配置し、複数の刷版を製版工程の順序に従って一のステーションから次のステーションへ順に連続して移送する移送装置を備えることにより、複数の刷版の並列処理が可能になるため、各処理装置の処理速度は従来と同じであっても全体として高い処理速度を得ることができる(請求項2)。
この場合、上記の複数のステーションの一部又は全部を水平方向に直線状に配設し、上記昇降装置を、上記の複数の処理装置を上載した基台と、該基台を昇降させるアクチュエータとをそなえ構成すれば、アクチュエータにより基台を昇降させるだけで、複数の処理装置の上下位置を刷版の外径に応じて同時に昇降調整することができ、効率がよい(請求項3)。
さらに、この場合に、上記の複数の処理装置のうち上記刷版の版面に直接接触する処理装置を、各処理対象の上記刷版の軸心の水平方向位置に対して水平方向に略一定距離の水平方向位置で接触するように設定すれば、刷版の外径が異なるものになっても、処理装置を刷版の版面に適切に接触させることができ、製版処理を高精度に行うことができる(請求項4)。
また、上記刷版が再生式刷版であり、上記製版工程は上記刷版の版面を再生する工程を含む場合、絵柄の書き換えに要する処理速度が向上し、より少ない刷版数で運用することが可能になる。この場合、処理装置としては、少なくとも絵柄消去装置、画線材塗布装置、乾燥装置、及び絵柄書き込み装置が備えられることになる(請求項5,6)。
また、上記の各ステーションにおける上記刷版の停止位置を、互いに等間隔になるように設定し、上記移送装置を、上記の各ステーションにおける上記刷版停止位置に対応して複数そなえられ上記刷版を支持する刷版支持部材と、上記の複数の刷版支持部材を支持する単一の基礎支持部材とを備えるようにし、上記移送装置を、上記の各刷版支持部材に支持された刷版がそれぞれ隣接するステーションに移送するよう基礎支持部材を移動させるように構成すれば、複数の刷版の移送を極めてシンプルに行うことができる(請求項7)。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の第1実施形態に係る製版装置を示す図であり、図1はその要部機能を説明する模式的構成図、図2はその要部の配置設定を説明する模式的構成図、図3はその刷版を説明する模式的な側面図、図4はその各処理装置の配置及び刷版の移送装置を示す模式的側面図、図5はその各処理装置の配置を示す模式的平面図、図6はその要部正面図、図7はその離接調整装置の一例を示す模式的な側面図である。
図1に示すように、本製版装置も、図9を参照して説明した製版装置と同様に、各処理ステーションS1〜S4が略水平なライン上に、製版工程の順序に従って、第1処理ステーションS1、第2処理ステーションS2、第3処理ステーションS3、そして第4処理ステーションS4の順に配置されている。各処理ステーションS1〜S4には、処理装置30〜34が配置されている。
各処理ステーションS1〜S4には、割り当てられた工程に応じた処理装置が設置されており、第1処理ステーションS1にはクリーニング装置30が設置され、第2処理ステーションS2には塗布装置31と乾燥装置32とが設置され、第3処理ステーションS3にはレーザ書き込み装置33が設置され、第4処理ステーションS4には現像装置34が設置されている。クリーニング装置30は、水洗装置30aと布洗浄装置30bとからなり、刷版1の版面上に付着したインキ、湿し水、紙粉などを水洗した後に、布状物を巻きつけたローラで版面のインキを拭き取るようになっている。塗布装置31はローラによって刷版1の版面にバーコータを塗布し、これを乾燥装置32がハロゲンランプの熱によって加熱乾燥するようになっている。レーザ書き込み装置33は刷版1の版面にレーザ光を照射することで新たな絵柄を書き込む。現像装置34は刷版1の版面にローラで現像液を塗布し、さらに定着液を塗布することで、レーザ書き込み装置33により書き込まれた絵柄を現像するようになっている。
本製版装置では、これらの処理装置30〜34を支持するステージ71と油圧式アクチュエータ72とからなる昇降装置70が備えられている。つまり、各処理装置30〜34が、鉛直方向に昇降可能なステージ(基台)71上に設置されておち、ステージ71は、図2に示すように(図1では省略)、油圧式アクチュエータ(油圧シリンダ)72によって上方に押し上げ駆動されるようになっている。そして、油圧式アクチュエータ72の油圧調整(給排調整)によって、各処理装置30〜34はステージ71とともに昇降するようになっており、刷版の外径に応じて、各処理装置30〜34が所定の高さになるように、ステージ71が昇降駆動される。
ステージ71の縁部に又はステージ71を貫通するように、ストッパ73が立設されステージ71の上面が当接しうるようになっている。ただし、ストッパ73とステージ71の上面との間には、適宜の厚さのスペーサ74が介装され、油圧式アクチュエータ72によりステージ71が上方に押し上げ駆動されると、ステージ71の上面がスペーサ74を介してストッパ73に当接することで、ステージ71の上昇時の鉛直方向位置が決定するようになっている。したがって、ステージ71の上昇を比較的低い位置にする場合には、スペーサ74をそれに応じた厚みのあるものにし、逆に、ステージ71の上昇を比較的高い位置にする場合には、スペーサ74をそれに応じて薄いものにすればよい。
このように、ストッパ73,スペーサ74を用いるのは、ステージ71を確実に所定高さに上昇させるためであり、これによって、各処理装置30〜34が確実に所定の高さに調整されるようになっている。
また、図2に示すように、製版処理時に刷版1に接触する部材(水洗装置30aのローラや、布洗浄装置30bのローラや、塗布装置31のローラや、現像装置34のローラ)は、ほぼ同様な外径に設定され、且つ、水平方向の位置(軸心位置)を、各製版処理時の刷版の水平方向の位置(軸心位置)に対してほぼ等距離となるように設定されている。これによって、刷版1の外径が変わった場合にも、刷版1に接触する各部材は、接触位置が微小にずれる(図2中の角度φ,φ´を参照)ものの、ほぼ同一の位置で刷版1に接触するため、刷版1の外径が変わっても、各処理条件をほぼ一定にすることができるようになっている。
また、各処理装置の要部、特に、製版処理時に刷版1に接触する部材(水洗装置30aのローラや、布洗浄装置30bのローラや、塗布装置31のローラや、現像装置34のローラ)は、処理時以外には、刷版1から離れた退避位置となるように、それぞれ図示しない離接調整装置が備えられている。
例えば、図7はその離接調整装置の一例を示すクリーニング装置30の模式的な詳細側面図である。図7に示すように、クリーニング装置30には、水洗装置30a及び布洗浄装置30bが備えられる。
水洗装置30aは、水洗用ローラ131を備えているが、この水洗用ローラ131を支持するために、ステージ71上に立設されたポスト132と、このポスト132にピン133を介して基端部を接続され揺動可能なアーム134と、このアーム134の先端(揺動端)部に、水洗用ローラ131を回転自在に支持させる軸131aとが設けられている。そして、アーム134の中間部には、ステージ71上に立設された油圧アクチュエータ(油圧ピストン)111の先端がピン111aを通じて接続され、油圧アクチュエータ111の伸縮に応じてアーム134が揺動し、水洗用ローラ131を刷版1の表面に対して離接調整させることができるようになっている。この場合、離接調整装置は、アーム134を揺動させる構造と油圧アクチュエータ111とから構成されることになる。
布洗浄装置30bは、洗浄用ローラ136を備えているが、この洗浄用ローラ136を支持するために、ステージ71上に設置された洗浄装置用ベース135と、このベース135にブラケット111bを介して固設された油圧アクチュエータ(油圧ピストン)112が備えられ、油圧アクチュエータ111の先端に洗浄用ローラ136の回転軸136aが備えられている。これにより、油圧アクチュエータ112の伸縮に応じて洗浄用ローラ136の回転軸136aが移動して、洗浄用ローラ136を刷版1の表面に対して離接調整させることができるようになっている。この場合、離接調整装置は、洗浄用ローラ136の回転軸136aが移動させる油圧アクチュエータ111から構成されることになる。なお、洗浄用ローラ136の刷版1との接触部には洗浄布138が介在するようになっており、この洗浄布138は、リール137aから繰り出され洗浄用ローラ136で洗浄に使用された後、リール137bに回収されるようになっている。
ところで、本製版装置では、刷版1を次の処理ステーションに移送するための移送装置が、図3,図4に示すように構成されている。つまり、図3,図4に示すように、刷版1を移送すべき各処理ステーション[図4では、塗布装置と冷却(乾燥)装置とが別の処理ステーションになっているので処理ステーションは全部で5個(S1,S2,S2´,S3,S4)となっている]間の経路には、ベース100上にステー86を介して、ガイド部材85,85が左右に対をなして刷版1の移送方向に延設されており、各ガイド部材85上に、刷版1の移送方向に移動可能な基礎支持部材81が上載されている。この基礎支持部材81は、油圧式アクチュエータ(油圧シリンダ)83によって刷版1の移送方向に進退駆動されるようになっている。
また、基礎支持部材81上には、刷版1の筒状端部を下方から支持しうる刷版支持部材82が所定の間隔で立設されている各処理ステーションS1〜S4の刷版1の処理位置は、隣接する処理ステーション間で等間隔になるように設定されており、基礎支持部材81上の各刷版支持部材82も、各処理ステーションS1〜S4の刷版1の処理位置に対応するように、上記の刷版1の処理位置と同様に等間隔に立設されている。したがって、基礎支持部材81が刷版1の移送方向に所定の位置に停止すると、各刷版支持部材82が、各処理ステーションS1〜S4の刷版1の処理位置に整合するように同時に停止し、各処理ステーションS1〜S4の刷版支持装置(チャック装置)90に容易に受け渡しできるようになっている。
また、各刷版支持部材82は、基礎支持部材81に固定された下部ベース部材82aと、刷版1を上載する受け部材82bと、下部ベース部材82aを受け部材82bに対して昇降させる油圧式アクチュエータ(油圧シリンダ)82cとから構成され、受け部材82bを昇降させることができるようになっている。
また、この例では、各処理ステーションS1〜S4の最上流の第1処理ステーションS1の上流に、刷版1を搬入する搬入コンベア95が設けられ、最下流の第4処理ステーションS4の下流に、刷版1を搬出する搬出コンベア96が設けられている。刷版1は、搬入コンベア95により搬入ポイントP1に搬入され、搬出ポイントP2から搬出コンベア96により搬出されるようになっている。
刷版支持部材82は、各処理ステーションS1〜S4の処理位置と搬入ポイントP1又は搬出ポイントP2とに対応して設けられ、基礎支持部材81が上流端位置にある場合[図4(a),(b)]には、各刷版支持部材82は、搬入ポイントP1及び各処理ステーションS1〜S4の処理位置に対応した位置となり、基礎支持部材81が下流端位置にある場合[図4(c),(d)]には、各刷版支持部材82は、各処理ステーションS1〜S4の処理位置及び搬出ポイントP2に対応した位置となる。
刷版1の移送に当たっては、各刷版支持部材82の受け部材82bをいずれも降下させた状態で基礎支持部材81を上流端位置に前進させ、各刷版支持部材82を、搬入ポイントP1及び各処理ステーションS1〜S4の処理位置に対応した位置として[図4(a)]、この地点で、受け部材82bをいずれも上昇させて刷版1を受け取り[図4(b)]、この状態で基礎支持部材81を下流端位置に後退させ、各刷版支持部材82を、各処理ステーションS1〜S4の処理位置及び搬出ポイントP2に対応した位置として[図4(c)]、この地点で刷版1を受け渡した後、受け部材82bをいずれも下降させて[図4(d)]、隣接する処理ステーションS1〜S4間での受け渡しを終了する。
また、各処理ステーションS1〜S4及び搬入ポイントP1,搬出ポイントP2には、図5,図6に示すようなチャック装置90が設けられている。このチャック装置90は、左右に対をなして設けられ、ベース100上に立設された基部90a上に、油圧式アクチュエータ(油圧シリンダ)91によって軸方向に移動するステー92と、ステー92に回転自在に支持されたチャック部材93とから構成されている。刷版1が各刷版支持部材82により、各処理ステーションS1〜S4の処理位置に導入されたら[図4(d)]、チャック部材93を刷版1の軸心穴に嵌入させて、刷版1を受け取って製版処理を行い、各処理ステーションS1〜S4の製版処理が終了したら、チャック部材93を刷版1を軸心穴から抜いて刷版支持部材82に受け渡す。このとき、刷版支持部材82は受け部材82bを上昇させて刷版1を受け取るようになっている[図4(b)]。
本発明の第1実施形態にかかる製版装置は上述のように構成されているので、刷版1の軸心位置をチャック装置90によって一定の高さに固定するとともに、昇降装置70によって処理装置30〜34を刷版の外径に応じて昇降させ、さらに、離接調整装置によって、刷版1の外径に応じて昇降された処理装置30〜34を刷版1に対して離接調整して、製版の処理を行なうことができ、外径寸法の異なる刷版1に対しても容易に対応して、製版の処理を行うことができる。
また、各ステーションにおける刷版1の停止位置を、互いに等間隔になるように設定し、移送装置を、各ステーションにおける刷版停止位置に対応して複数そなえられた刷版支持部材82と、これらの複数の刷版支持部材82を支持する単一の基礎支持部材とを備えるようにし、移送装置を、上記の各刷版支持部材に支持された刷版がそれぞれ隣接するステーションに移送するよう基礎支持部材を移動させるので、複数のステーションS1〜S4に対して、各処理装置30〜34の刷版の昇降処理を同時にするため、複数の刷版の移送を極めてシンプルに行うことができる。
さらに、その後、各処理装置30〜34によって複数の刷版の並列処理が可能になるため、各処理装置の処理速度は従来と同じであっても全体として高い処理速度を得ることができる。
また、複数の処理装置のうち刷版1の版面に直接接触する処理装置を、各処理対象の上記刷版の軸心の水平方向位置に対して水平方向に略一定距離の水平方向位置で接触するように設定するので、刷版1の外径が異なるものになっても、処理装置を刷版1の版面に適切に接触させることができ、製版処理を高精度に行うことができる。
また、上記刷版が再生式刷版の場合、絵柄の書き換えに要する処理速度が向上し、より少ない刷版数で運用することが可能になる。
なお、基礎支持部材81を進退駆動する油圧式アクチュエータ(油圧シリンダ)83に代えて、図8に示すようにラック84aとピニオン84bとをそなえ、ピニオン84bを回動させることでラック84aとともに基礎支持部材81を進退駆動するラック&ピニオン式アクチュエータとしてもよい。
次に、本発明の第2実施形態について図面に基づいて説明する。
図9は本発明の第2実施形態に係る製版装置の要部機能を説明する模式的構成図である。
図9に示すように、この製版装置では、昇降装置が各処理装置毎に個別に作動するようになっている。
これによって、外径の異なる刷版1を同時並行的に処理することができる効果がある。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記の第1実施形態では、全ての処理ステーションを一体に昇降させているが、所要の複数の処理ステーションについて一体昇降させるようにしてもよい。もちろん、第1,2実施形態の組み合わせも考えられる。
また、各アクチュエータについても、油圧式アクチュエータ(油圧シリンダ)に限るものでは、電動式等を用いてもよい。
本発明の第1実施形態にかかる製版装置の要部機能を説明する模式的構成図である。 本発明の第1実施形態にかかる製版装置の要部の配置設定を説明する模式的構成図である。 本発明の第1実施形態にかかる刷版を説明する模式的な側面図であり、(a)は小径に円筒形成された刷版を示し、(b)は大径に円筒形成された刷版を示す。 本発明の第1実施形態にかかる製版装置の各処理装置の配置及び刷版の移送装置を示す模式的側面図であって、(a)〜(d)の順に移送の過程を示す。 本発明の第1実施形態にかかる製版装置の各処理装置の配置を示す模式的平面図である。 本発明の第1実施形態にかかる製版装置の要部正面図であり、(a)は図4,図5のA−A断面図、(b)は図4,図5のB−B断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる製版装置の離接調整装置の一例を示す模式的な側面図である。 本発明の第1実施形態にかかる刷版の移送装置の変形例を示す模式的側面図である。 本発明の第2実施形態にかかる製版装置の要部機能を説明する模式的構成図である。 本願の創案過程で案出された製版装置を示す模式的構成図である。
符号の説明
1 刷版
2 キャリア
20 チャック装置
30 クリーニング装置
30a 水洗装置
30b 布洗浄装置
31 塗布装置
32 乾燥装置
33 レーザ書き込み装置
34 現像装置
50 製版装置
51 移送装置
52 チェーン(無限軌道部材)
53 ガイド
70 昇降装置
71 ステージ
72 油圧式アクチュエータ
73 ストッパ
74 スペーサ
81 基礎支持部材
82 刷版支持部材
82a 下部ベース部材
82b 受け部材
82c 油圧式アクチュエータ(油圧シリンダ)
83 油圧式アクチュエータ(油圧シリンダ)
85 ガイド部材
86 ステー
90 刷版支持装置(チャック装置)
90a 基部
91 油圧式アクチュエータ(油圧シリンダ)
92 ステー
93 チャック部材
95 搬入コンベア
96 搬出コンベア
100 ベース
S0 搬入ステーション
S1 第1処理ステーション
S2 第2処理ステーション
S3 第3処理ステーション
S4 第4処理ステーション
S5 搬出ステーション
P1 搬入ポイント
P2 搬出ポイント

Claims (7)

  1. 円筒状の刷版に製版を行なう製版装置であって、
    該刷版の軸心位置を一定の高さに固定して製版の処理を行なう処理装置と、
    該処理装置を該刷版の外径に応じて昇降させる昇降装置と、
    該刷版の外径に応じて昇降された該処理装置を該刷版に対して離接調整する離接調整装置と、をそなえている
    ことを特徴とする、製版装置。
  2. 少なくとも製版工程の工程数だけ設けられ、順に並べられた複数のステーションをそなえ、
    該処理装置は、製版工程の各工程に一対一対応し、製版工程の順序に従って上記ステーションにそれぞれ配置され、
    複数の刷版を製版工程の順序に従って一のステーションから次のステーションへ順に連続して移送する移送装置とを備えている
    ことを特徴とする、請求項1記載の製版装置。
  3. 上記の複数のステーションの一部又は全部は、水平方向に直線状に配設され、
    上記昇降装置は、上記の複数の処理装置を上載した基台と、該基台を昇降させるアクチュエータと、をそなえている
    ことを特徴とする、請求項2記載の製版装置。
  4. 上記の複数の処理装置のうち上記刷版の版面に直接接触する処理装置は、各処理対象の上記刷版の軸心の水平方向位置に対して水平方向に略一定距離の水平方向位置で接触するように設定されている
    ことを特徴とする、請求項3記載の製版装置。
  5. 上記刷版が再生式刷版であり、上記製版工程は上記刷版の版面を再生する工程を含む
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の製版装置。
  6. 上記処理装置として、少なくとも絵柄消去装置、画線材塗布装置、乾燥装置、及び絵柄書き込み装置を備えた
    ことを特徴とする、請求項2〜5の何れか1項に記載の製版装置。
  7. 上記の各ステーションにおける上記刷版の停止位置は、互いに等間隔になるように設定され、
    上記移送装置は、上記の各ステーションにおける上記刷版停止位置に対応して複数そなえられ上記刷版を支持する刷版支持部材と、上記の複数の刷版支持部材を支持する単一の基礎支持部材とをそなえ、
    上記移送装置は、上記の各刷版支持部材に支持された上記刷版がそれぞれ隣接するステーションに移送するように上記基礎支持部材を移動させる
    ことを特徴とする、請求項2〜6の何れか1項に記載の製版装置。
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