JP2005313468A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、感光体の劣化を抑制しつつレーザダイオードの発振ディレイによる画像悪化を防止して高品質の画像を高速度で形成する画像形成装置に関する。
【解決手段】レーザプリンタ1は、バイアス変調方式のLD変調回路40で、LD10を駆動して光ビームを出射させ、走査結像光学系で、光ビームを感光体上に画像形成する際に、LD10の発光光量及び走査結像光学系の全光利用効率を、LD10の発振ディレイ量が1画素当たりの走査時間の1/2以下となるように、LD10の微分効率、閾値電流、レーザ媒質中のキャリア寿命及び1画素当たりの走査時間に基づいて設定している。したがって、MHzオーダー以上の駆動周波数でLD10を駆動する場合に、LD10のバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減させ、感光体の寿命を延ばしつつ、発振ディレイを抑えてLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像形成装置に関し、詳細には、感光体の劣化を抑制しつつレーザダイオードの発振ディレイによる画像悪化を防止して高品質の画像を高速度で形成する画像形成装置に関する。
ディジタル複写機やレーザプリンタ等のレーザ書込系を用いた電子写真方式の画像形成装置は、一般的に、画像データに基づいて変調されてレーザダイオード(LD:Laser Diode )から射出された光ビームを回転多面鏡(ポリゴンミラー)で偏向走査して、一様に帯電されたドラム状の感光体表面に照射し、感光体表面上に静電潜像の画像を描画するという制御が一般的に行なわれている。
この静電潜像の形成に使用されているレーザダイオードは、発振ディレイと呼ばれる特性を有していることが知られている。この発振ディレイは、図13に示すように、入力電流(駆動電流)が入力されてから実際にLD発光を起こすまでの間に遅延を生じる性質である。
一方、画像形成装置は、その高速化・高画質化の進展に伴って、レーザダイオードを高速動作させる必要性が生じており、この発振ディレイの画像への影響が懸念されている。
この懸念に対して、MHzオーダー以上の駆動周波数でレーザダイオードを駆動させる場合には、発光時以外に意図的に閾値電流以下のバイアス電流をレーザダイオードに流しておくことで、発振ディレイを抑えられることが知られており、従来、バイアス電流によって発振ディレイを回避して動作速度を向上させるために、バイアス電流に信号電流を重畳させて変調するバイアス変調方式と呼ばれる従来技術が提案されている(特許文献1等参照)。
このバイアス電流変調方式は、一般的に、図14のようなLD変調回路100を用いている。すなわち、LD変調回路100は、エミッタが共通接続されたトランジスタQ1、Q2のベースに、互いに論理反転された入力信号が入力され、トランジスタQ1のコレクタには直接電源Vccが接続され、トランジスタQ2のコレクタには、LD(レーザダイオード)101が接続されて、当該LD101に電源Vccが接続されている。トランジスタQ1とトランジスタQ2の共通接続されているエミッタには、そのベースに信号電流制御信号の入力されるトランジスタQsのコレクタが接続されており、トランジスタQsのエミッタは、抵抗Rsを介して接地されている。
そして、トランジスタQ2とLD101との間には、そのベースにバイアス電流制御信号の入力されるトランジスタQbのコレクタが接続されており、トランジスタQbのエミッタは、抵抗Rbを介して接地されている。
このLD変調回路100は、トランジスタQbに入力するバイアス電流制御信号を調整して、LD101に流すバイアス電流Ibを調整するとともに、論理反転した入力信号をトランジスタQ1とトランジスタQ2に入力して、LD101への電流供給をオン/オフすることで、LD変調を行っている。
特開平8−116115号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、バイアス電流を流すことで、微弱なオフセット発光が発生し、このオフセット発光に感光体が反応することで発生する地汚れを抑えるために、感光体に印加する帯電電位を高めることが必要となり、感光体電位を高める結果として、感光体の寿命を縮めてしまうという問題があった。
この問題に対応するために、閾値電流よりも少ないバイアス電流を流すと、発振ディレイを十分回避することができず、感光体寿命の問題と発振ディレイの問題を適切に対応する技術が要望されている。
そこで、本発明は、MHzオーダー以上の駆動周波数でレーザダイオードを駆動する場合に、レーザダイオードへのバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減し、感光体寿命を延ばすとともに、発振ディレイを抑えることでレーザダイオードの動作速度を向上させて画像品質を向上させることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
具体的には、請求項1記載の発明は、バイアス変調方式の変調手段で、レーザダイオードの駆動を画像データに基づいて制御して当該レーザダイオードから当該画像データに基づいて変調された光ビームを出射させ、走査結像手段で、当該レーザダイオードの出射する光ビームを感光体上に走査結像させて画像形成するに際して、レーザダイオードの発光光量及び走査結像手段の全光利用効率を、レーザダイオードの発振ディレイ量が1画素当たりの走査時間の1/2以下となるように、レーザダイオードの微分効率、レーザダイオードの閾値電流、レーザダイオードのレーザ媒質中のキャリア寿命及び1画素当たりの走査時間に基づいて設定することにより、MHzオーダー以上の駆動周波数でレーザダイオードを駆動する場合に、レーザダイオードのバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減し、感光体寿命を延ばすとともに、発振ディレイを抑えることでレーザダイオードの動作速度を向上させて画像品質を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項2記載の発明は、レーザダイオードの発光光量及び走査結像手段の全光利用効率を、Pをレーザダイオードの発光光量〔W〕、ηをレーザダイオードの微分効率〔W/A〕、Ithをレーザダイオードの閾値電流〔A〕、Iをレーザダイオードのバイアス電流〔A〕、τをレーザダイオードのレーザ媒質中のキャリア寿命〔s〕、tscを1画素あたりの走査時間〔s〕、Pを感光体の必要光量〔W〕、ηを感光体上に形成された薄膜を含む走査結像手段の全光利用効率〔W〕、ηを走査結像手段の一部として使用されるアパーチャーのカップリング効率としたとき、P=η(Ith−I)/〔exp(tsc/2τ)−1〕なる式を満たすように、設定することにより、MHzオーダー以上の駆動周波数でレーザダイオードを駆動する場合であっても、レーザダイオードのバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減し、感光体寿命を延ばすとともに、発振ディレイを抑えることでレーザダイオードの動作速度を向上させて画像品質を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項3記載の発明は、走査結像手段を、透過率が80%以下の光学素子を用いたものとすることにより、走査結像手段で光量を減衰させてレーザダイオードから放射された光量を低減させて、MHzオーダー以上の駆動周波数でレーザダイオードを駆動する場合にも、レーザダイオードのバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減し、感光体寿命を延ばすとともに、発振ディレイを抑えることでレーザダイオードの動作速度を向上させて画像品質を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項4記載の発明は、走査結像手段を、反射率が80%以下の光学素子を用いたものとすることにより、走査結像手段で光量を減衰させることでレーザダイオードから放射された光量を低減させて、レーザダイオードのバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減し、感光体寿命を延ばすとともに、発振ディレイを抑えることでレーザダイオードの動作速度を向上させて画像品質を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項5記載の発明は、感光体を、その表面上に入射される光ビームの光エネルギーを減衰させる薄膜がコーティングされているものとすることにより、感光体に照射される光量を低減させて、レーザダイオードのバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減し、感光体寿命を延ばすとともに、発振ディレイを抑えることでレーザダイオードの動作速度を向上させて画像品質を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項6記載の発明は、走査結像手段を、6面よりも少ないポリゴン面数を有するポリゴンミラーを備え、当該ポリゴンミラーで、レーザダイオードから出射された光ビームを走査するものとすることにより、有効走査期間率を低くして、光ビームの走査速度を高め、単位時間当たりの感光体の必要光量そのものを高めて、レーザダイオードのバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減し、感光体寿命を延ばすとともに、発振ディレイを抑えることでレーザダイオードの動作速度を向上させて画像品質を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明の画像形成装置は、バイアス変調方式の変調手段で、レーザダイオードの駆動を画像データに基づいて制御して当該レーザダイオードから当該画像データに基づいて変調された光ビームを出射させ、走査結像手段で、当該レーザダイオードの出射する光ビームを感光体上に走査結像させて静電潜像を形成させ画像形成する画像形成装置において、前記レーザダイオードの発光光量及び前記走査結像手段の全光利用効率は、前記レーザダイオードの発振ディレイ量が1画素当たりの走査時間の1/2以下となるように、前記レーザダイオードの微分効率、前記レーザダイオードの閾値電流、前記レーザダイオードのレーザ媒質中のキャリア寿命及び1画素当たりの走査時間に基づいて設定されていることにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記レーザダイオードの発光光量及び前記走査結像手段の全光利用効率は、Pを前記レーザダイオードの発光光量〔W〕、ηを前記レーザダイオードの微分効率〔W/A〕、Ithを前記レーザダイオードの閾値電流〔A〕、Iを前記レーザダイオードのバイアス電流〔A〕、τを前記レーザダイオードのレーザ媒質中のキャリア寿命〔s〕、tscを1画素あたりの走査時間〔s〕、Pを前記感光体の必要光量〔W〕、ηを前記感光体上に形成された薄膜を含む前記走査結像手段の全光利用効率〔W〕、ηを前記走査結像手段の一部として使用されるアパーチャーのカップリング効率としたとき、
=η(Ith−I)/〔exp(tsc/2τ)−1〕
なる式を満たすように、設定されているものであってもよい。
また、例えば、請求項3に記載するように、前記走査結像手段は、透過率が80%以下の光学素子が用いられているものであってもよい。
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記走査結像手段は、反射率が80%以下の光学素子が用いられているものであってもよい。
また、例えば、請求項5に記載するように、前記感光体は、その表面上に入射される光ビームの光エネルギーを減衰させる薄膜がコーティングされているものであってもよい。
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記走査結像手段は、6面よりも少ないポリゴン面数を有するポリゴンミラーを備え、当該ポリゴンミラーで、前記レーザダイオードから出射された光ビームを走査させるものであってもよい。
請求項1記載の発明の画像形成装置によれば、バイアス変調方式の変調手段で、レーザダイオードの駆動を画像データに基づいて制御して当該レーザダイオードから当該画像データに基づいて変調された光ビームを出射させ、走査結像手段で、当該レーザダイオードの出射する光ビームを感光体上に走査結像させて画像形成するに際して、レーザダイオードの発光光量及び走査結像手段の全光利用効率を、レーザダイオードの発振ディレイ量が1画素当たりの走査時間の1/2以下となるように、レーザダイオードの微分効率、レーザダイオードの閾値電流、レーザダイオードのレーザ媒質中のキャリア寿命及び1画素当たりの走査時間に基づいて設定しているので、MHzオーダー以上の駆動周波数でレーザダイオードを駆動する場合に、レーザダイオードのバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイを抑えることでレーザダイオードの動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
請求項2記載の発明の画像形成装置によれば、レーザダイオードの発光光量及び走査結像手段の全光利用効率を、Pをレーザダイオードの発光光量〔W〕、ηをレーザダイオードの微分効率〔W/A〕、Ithをレーザダイオードの閾値電流〔A〕、Iをレーザダイオードのバイアス電流〔A〕、τをレーザダイオードのレーザ媒質中のキャリア寿命〔s〕、tscを1画素あたりの走査時間〔s〕、Pを感光体の必要光量〔W〕、ηを感光体上に形成された薄膜を含む走査結像手段の全光利用効率〔W〕、ηを走査結像手段の一部として使用されるアパーチャーのカップリング効率としたとき、P=η(Ith−I)/〔exp(tsc/2τ)−1〕なる式を満たすように、設定しているので、MHzオーダー以上の駆動周波数でレーザダイオードを駆動する場合であっても、レーザダイオードのバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイを抑えることでレーザダイオードの動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
請求項3記載の発明の画像形成装置によれば、走査結像手段を、透過率が80%以下の光学素子を用いたものとしているので、走査結像手段で光量を減衰させてレーザダイオードから放射された光量を低減させて、MHzオーダー以上の駆動周波数でレーザダイオードを駆動する場合にも、レーザダイオードのバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイを抑えることでレーザダイオードの動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
請求項4記載の発明の画像形成装置によれば、走査結像手段を、反射率が80%以下の光学素子を用いたものとしているので、走査結像手段で光量を減衰させることでレーザダイオードから放射された光量を低減させて、レーザダイオードのバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイを抑えることでレーザダイオードの動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
請求項5記載の発明の画像形成装置によれば、感光体を、その表面上に入射される光ビームの光エネルギーを減衰させる薄膜がコーティングされているものとしているので、感光体に照射される光量を低減させて、レーザダイオードのバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイを抑えることでレーザダイオードの動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
請求項6記載の発明の画像形成装置によれば、走査結像手段を、6面よりも少ないポリゴン面数を有するポリゴンミラーを備え、当該ポリゴンミラーで、レーザダイオードから出射された光ビームを走査するものとしているので、有効走査期間率を低くして、光ビームの走査速度を高め、単位時間当たりの感光体の必要光量そのものを高めて、レーザダイオードのバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイを抑えることでレーザダイオードの動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図12は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像形成装置の一実施例を適用したレーザプリンタ1の走査結像光学系の要部概略構成図である。
図1において、レーザプリンタ1は、LDU(レーザダイオードユニット)2、ポリゴンミラー3、fθレンズ4、反射ミラー5、ドラム状の感光体6、同期検知ミラー7及び同期検知受光素子8等を備えており、ポリゴンミラー3、fθレンズ4及びミラー5は、全体としてLDU2から出射されたレーザビームを走査して感光体6上に結像させる走査結像光学系(走査結像手段)9として機能している。
LDU2は、図2に示すように、LD(レーザダイオード)10とPD(フォトダイオード)11を内蔵するとともに、図示しないコリメートレンズを内蔵しており、LDU2は、LDから出射された発散性レーザビームをコリメートレンズで平行性レーザビームに変換して、ポリゴンミラー3に照射させる。このコリメートレンズは、例えば、多層膜コーティングを施して透過率が60%となっているものが使用されている。
ポリゴンミラー3は、レーザプリンタ1の画像密度に応じた角速度で高速回転駆動され、LUD2から入射されるレーザビームを主走査方向に偏向してfθレンズ4に反射する。このポリゴンミラー3は、多層膜コーティングが施されていて、その反射率が70%とされているとともに、ポリゴン面数が4面となっている。
fθレンズ4は、ポリゴンミラー3で反射偏向されたレーザビームを反射ミラー5を介して感光体6上に結像させるとともに、反射ミラー5のレーザビームの走査線上であって画像形成領域から外れた位置でかつ反射ミラー5に近接して配設された同期検知ミラー7にも照射させる。
感光体6は、回転駆動されて、図示しない帯電部で一様に帯電された後、上記レーザビームが照射されることで、静電潜像が形成され、その後、図示しない現像部でトナー(現像剤)が付与されてトナー画像が形成される。すなわち、LDU2から出射されるレーザビームは、画像信号に基いて変調されて点灯、消灯を繰り返し、ポリゴンミラー3の回転に従って主走査方向に反復して走査されると同時に、感光体6が回転して副走査を行なうことによって感光体6上に静電潜像を形成する。また、この感光体6は、その表面が入射されるレーザビームの光エネルギーを減衰させる薄膜でコーティングされている。
レーザプリンタ1は、感光体6上のトナー画像を記録紙に転写し、記録紙上のトナー画像を定着部で定着させることで画像形成する。そして、レーザプリンタ1は、トナー画像の転写された感光体6をクリーニングした後、帯電部で一様に帯電させて、再度、画像形成に供する。
上記同期検知ミラー7は、ポリゴンミラー3で反射されfθレンズ4を通過したレーザビームを反射して、同期検知素子8に入射させる。
同期検知素子8は、例えば、フォトダイオードが用いられており、上記同期検知ミラー7で反射されたレーザビームが入射されると、パルス出力である同期検知信号を図2に示す画像処理部21に出力する。画像処理部21は、同期検知素子8によって得られた同期検知信号に基づいて、画像が感光体上に書き込まれる期間である有効走査期間を割り出している。
レーザプリンタ1は、図2に示す書込制御部20を備えており、書込制御部20は、画像処理部(IPU:Image Processing Unit)21、DAC(デジタル/アナログコンバータ)22、分圧抵抗Rv、LDドライバ23、ホールドコンデンサCh及びCPU(Central Processing Unit )24等を備えている。
CPU24は、レーザープリンタ1の全体を制御し、画像処理部21に制御信号を出力して、画像処理部21の動作を制御する。
画像処理部21には、CPU24からの制御信号及び同期検知受光素子8からの同期検知信号が入力されるとともに、図示しないが画像データが入力され、画像処理部21は、画像データを電気的に処理して、画素クロックと画像データ(図3では一括して、画像データ信号DATAとしている。)を出力するとともに、LDドライバ23にサンプル/ホールド(S/H)信号を出力し、また、DAC22にデジタル制御信号を出力する。
DAC22は、IPU21からのデジタル制御信号をアナログ変換して、アナログ電圧出力を分圧抵抗Rvに出力する。
分圧抵抗Rvは、抵抗R1、可変抵抗Rb、抵抗R2が直列接続されていて、DAC22のアナログ電圧出力を分圧して、可変抵抗Rbと抵抗R2の間から分圧電圧を光量基準電圧として、LDドライバ23に出力する。
したがって、画像処理部21は、デジタル制御信号をDAC22に出力することで、当該デジタル制御信号に対応して光量基準電圧を分圧抵抗RvからLDドライバ23に出力させて、LD10の光量を、LDドライバ23を介して当該光量基準電圧の電圧値に応じた光量に制御する。
LDドライバ23には、上記LDU2が接続されており、LDU2は、LD(レーザダイオード)10とPD(フォトダイオード)11を内蔵している。LD10は、LDドライバ23により駆動されて、レーザビームを発光し、PD11は、LD10の発光するレーザビームを受信してモニタ電流をLDドライバ23に出力する。
LDドライバ23には、LDU2のPD11からのモニタ電流が入力されるとともに、画像処理部21からサンプル/ホールド信号、画像データ信号DATA及び分圧抵抗Rvを介して光量基準電圧が入力される。LDドライバ23は、APC回路30(図3参照)を内蔵しており、画像データ信号DATAに基づいてLD10を駆動するとともに、PD11のモニタ電流に基づいてAPC(自動出力制御:Auto Power Control)動作を行う。そして、LDドライバ23は、有効走査期間内においては、S/H信号をホールド状態にしてLD10への出力電流を一定値に固定している。
すなわち、LDドライバ23は、図3に示すように、APC回路30及びLD変調回路40を備えており、APC回路30は、I/V変換回路31、コンパレータ32、S/H(サンプルホールド)スイッチ33等を備えている。
I/V変換回路31には、LDU2のPD11からモニタ電流が入力され、I/V変換回路31は、このモニタ電流を電圧変換して、モニタ電圧としてコンパレータ32のマイナス(−)入力端子に出力する。
コンパレータ32には、そのプラス(+)入力端子に上記分圧抵抗Rvから光量基準電圧が入力され、コンパレータ32の出力は、S/Hスイッチ33を介してホールドコンデンサCh及びLD変調回路40に接続されている。コンパレータ32は、I/V変換回路31からのモニタ電圧と分圧抵抗Rvからの光量基準電圧を比較して、比較結果をS/Hスイッチ33に出力する。
S/Hスイッチ33とLD変調回路40との間には、上記ホールドコンデンサChが接続されており、S/Hスイッチ33は、IPU21からのS/H信号に基づいてオン/オフする。
LD変調回路40には、IPU21からの画像データ信号DATAがそのまま入力されるとともに、反転素子41を介して入力され、画像書込時には、S/Hスイッチ33がオフになっていることから、LD変調回路40には、ホールドコンデンサChの値が一定値に固定されて一定値の電流制御信号が入力されて、LD変調回路40は、画像データ信号DATAに基づいて変調した駆動電流をLD10に出力することで、LD10を駆動制御する。
そして、APC動作時には、LDドライバ23には、IPU21から制御信号としてLD10を連続点灯させる画像データ信号DATAとそれに続くサンプルを示すS/H信号が入力され、LDドライバ23は、LD変調回路40がLD10を連続点灯させる画像データ信号DATAに基づいてLD10を連続点灯させる駆動電流をLD10に出力してLD10を連続的に発光させるとともに、サンプルを示すS/H信号によってS/Hスイッチ33をオンに切り替える。LDドライバ23は、S/Hスイッチ33がオンになると、ホールドコンデンサChの電圧値に基づいて電流制御信号をLD変調回路40に入力して、LD変調回路40が、電流制御信号に基づいた駆動電流をLD10に出力して、この駆動電流に応じた光強度で連続発光する。LD10が連続発光すると、このLD10の発光強度に比例した電流がモニタ電流としてPD11に流れ、このモニタ電流がLDドライバ23のI/V変換回路31に流れる。I/V変換回路31は、モニタ電流を電圧変換してモニタ電圧としてコンパレータ32のマイナス(−)入力端子に出力し、コンパレータ32が、このモニタ電圧と上記IPU21からの制御信号に基づくDAC22及び分圧抵抗Rvからの光量基準電圧とを比較してスイッチ33を介してホールドコンデンサChを充電または放電させて、ホールドコンデンサChの電圧値を変化させることで、LD変調回路40からLD10に出力する駆動電流をコントロールして、LD10の発光光量を一定値に制御する。
そして、LDドライバ23は、画像書込時には、上述のように、IPU21からのS/H信号がホールドに変わって、S/Hスイッチ33がオフに切り替わるため、LD変調回路40には、ホールドコンデンサChの一定の電圧値に基づいた一定の電流制御信号が入力され、LD変調回路40が、この電流制御信号に基づいた一定の駆動電流をIPU21からの画像データ信号DATAに基づいて変調してLD10に出力する。LD10は、この変調された一定の駆動電流に基づいて発光し、感光体6に画像を書き込む。
そして、このLD変調回路40は、図14に示したLD変調回路100と同様のバイアス変調方式であるが、ホールドコンデンサChの電圧値に基づいた電流制御方式を元にして、LD点灯時にLD10(図14の場合、LD101)に印加する電流量をコントロールするとともに、IPU21からの画像データ信号DATAに基づいてLDドライバ23内部で生成された2つの互いに論理反転した入力信号に基づいてLD10への電流供給をオン/オフして、変調する。
また、図4に示す無バイアス変調方式とは異なり、本実施例のレーザプリンタ1のLD変調回路40で使用するバイアス変調方式では、LD10が点灯しないときでも、LD10の閾値電流以下のバイアス電流を流すために備えられたバイアス電流用のトランジスタQbが存在する。すなわち、図4に示す無バイアス変調方式の変調回路110は、エミッタが共通接続されたトランジスタQ1、Q2のベースに、互いに論理反転された入力信号が入力され、トランジスタQ1のコレクタには直接電源Vccが接続され、トランジスタQ2のコレクタには、LD101が接続されて、当該LD101に電源Vccが接続されている。トランジスタQ1とトランジスタQ2の共通接続されているエミッタには、そのベースに信号電流制御信号の入力されるトランジスタQsのコレクタが接続されており、トランジスタQsのエミッタは、抵抗Rsを介して接地されている。そして、無バイアス変調方式の変調回路110は、バイアス変調方式の変調回路100の備えているトランジスタQbを備えていない。すなわち、無バイアス変調方式の変調回路110は、トランジスタQbが存在せず、LD変調時にLD101が点灯しないときには、バイアス電流を流さない。
また、本実施例のレーザプリンタ1のLD変調回路40は、図14に示したバイアス変調方式の変調回路100のバイアス電流制御信号として、図3に示す固定のバイアス電流基準電圧を使用しているが、このバイアス電流基準電圧は、常時一定値に固定するだけでなく、種々の制御方式で制御した電圧値としてもよい。
そして、本実施例のレーザプリンタ1において、LD10の光量を決定する光量基準電圧を分圧抵抗Rvの設定やDAC22の出力電圧の設定を調整することで、LD10の発光光量及び書込光学系の光利用効率を、次式(1)を満たすように設定することができる。
=η(Ith−I)/〔exp(tsc/2τ)−1〕・・・(1)
η=0.4
ただし、P=ηη
ここで、Pは、LD10の発光光量〔W〕、ηは、LD10の微分効率〔W/A〕、Ithは、LD10の閾値電流〔A〕、Iは、LD10のバイアス電流〔A〕、τは、レーザ媒質中のキャリア寿命〔s〕、tscは、1画素当たりの走査時間〔s〕、Pは、感光体6の必要光量〔W〕、ηは、感光体6上に形成された薄膜を含む結像光学系9の全光利用効率、ηは、結像光学系9の一部として使用されるアパーチャーのカップリング効率である。
すなわち、レーザプリンタ1は、上記式(1)を満たす光量でLD10を発光させて画像形成を行うようにLD10の発光光量の制御を行い、この式を満足していると、LD10の発振ディレイ量が1画素当たりの走査時間tscの1/2以下となるように、LD10の微分効率η、閾値電流Ith、LD10のレーザ媒質のキャリア寿命τ及び1画素当たりの走査時間tscに基づいて、LD10の発光光量及び走査結像光学系9の全光利用効率が設定されることとなる。
そして、LDU2は、上述のように、多層膜コーティングを施して透過率を60%としたコリメートレンズが使用されており、また、ポリゴンミラー3も、多層膜コーティングを施して、反射率を70%とし、ポリゴン面数を4面としたものが使用されている。さらに、感光体6の上面にも、入射されるレーザビームの光エネルギーを減衰させる薄膜がコーティングされている。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例のレーザプリンタ1は、LD10をMHzオーダー以上の駆動周波数で駆動する場合にも、バイアス電流Iを抑制してオフセット発光量を低減させ、感光体6の寿命を長くするとともに、発振ディレイτを抑えてLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させている。
すなわち、一般的に、LDを画像データに基づいて変調して駆動させ、走査結像光学系を介して感光体上に照射し、静電潜像を形成することで画像形成する場合に、1画素だけ孤立した画像を形成する場合、1画素当たりの走査時間に対する発振ディレイτの比率が大きくなれば、その分だけ、光パルス幅が狭まることになる。
いま、仮に、1画素当たりの走査時間と発振ディレイτとの比率の関係を示す図5に示すように、発振ディレイτが1画素当たりの走査時間と同じになると、LDが発光できなくなってしまい、全く画像形成することができない。
発振ディレイτよりも1画素当たりの走査時間の方が大きい場合には、画像形成されるが、その形成される画像がどのような状態であるかは、発振ディレイτと1画素当たりの走査時間との比率によって異なる。
すなわち、LD10から任意の矩形波状の光パルス波形が与えられても、トナーで形成される画像は、光波形と当該光波形で形成される画像との関係を示す図6に示すように、矩形波状の分布とはならない。
この原因としては、まず、走査結像光学系の特性がある。すなわち、主走査方向に大きさゼロの光ビームを感光体上を走査させるものとして、この光ビームを時間変調する場合、矩形波状の光パルス波形を与えると、図6(a)に示すように、感光体上に与えられる光エネルギー照射量は、矩形波状の分布になる。ところが、LDから放射された光ビームを、アパーチャ、コリメートレンズ、ポリゴンミラー等から構成される走査結像光学系を介して感光体上に結像させた場合、光ビームは、空間上の一点に集光できず、ガウシアン関数で表現される光量分布を持った有限の大きさのビームスポットになり、感光体に与えられる光エネルギー照射分布も、仮に矩形波状の光パルス波形を与えたとしても、図6(b)に示すように、矩形波よりも鈍った分布を持つこととなる。さらに、感光体の特性が影響している。すなわち、感光体上においては、光エネルギー照射量に比例して、正負それぞれの電界を持ったチャージキャリアが生成されるが、生成されるチャージキャリアが再結合を起こし、また、光量が多い程、生成されるチャージキャリアも多く、最終的に、感光体上に生成される電荷密度分布は、照射される光エネルギー量に単純に比例せず、光エネルギー照射量の分布に応じて生成される電荷密度分布は、図6(c)に示すように、矩形波よりもさらに鈍った分布を持つことになる。さらに、電荷密度分布によって、トナーを引き付けるクーロン力の原因となる電界強度分布が生成されるが、電界強度分布は、よく知られているように、Poisson方程式によって電荷密度分布から決定されるものであるため、図6(d)に示すように、矩形波とはさらに異なった分布になる。
そして、このような電界強度分布に対してトナーを付着させてトナー像を形成すると、上述したようなトナーによる現像、用紙への転写、加熱による融着という一連の過程を経て形成される最終的なプリント画像は、図6(e)に示すように、矩形波とは大きく異なったものになる。
本実施例のレーザプリンタ1も、以上のような性質を持っているため、LD10から射出する変調された光波形がそのまま単純に画像形成される訳ではなく、このことを前提として、発振ディレイτが画像に与える具体的な影響は、図7のように示すことができる。
すなわち、例えば、図7に示すように、主走査方向に対して垂直な直線(副走査方向に延在する直線)が主走査方向に対して1dotおきに並んで構成された画像パターンA(図7の向かって右側の画像パターン)と、主走査方向に対して平行な直線(主走査方向に延在する直線)が副走査方向に対して1dotおきに並んで構成された画像パターンB(図7の向かって左側の画像パターン)が隣接した画像パターンの場合、まず、図7の向かって右側のように、主走査方向に垂直な直線が1dotおきに並んで構成された画像パターンAでは、図7(a)に示す描画データの矢印の主走査に向かって画像を形成していくため、LD10は、1dotおきに点滅を繰り返すことになる。その結果、LD10が点灯する毎に、発振ディレイτによって発光タイミングに遅れが生じ、発振ディレイτが大きい場合には、感光体6に照射される光エネルギーが減じられ、結果として、狙いよりも少し細い線が形成されてしまう。
一方、図7の向かって左側のように、主走査方向に対して平行な直線が副走査方向に1dotおきに並んで構成された画像パターンBの場合、図7に矢印で示す主走査方向に向かって画像が形成されていくため、LD10は、連続点灯することになる。この場合、LD10が連続点灯するため、発振ディレイτは発生せず、狙い通りの光エネルギーが感光体6に照射され、狙い通りの太さの線が形成される。
このような2種類の画像パターンA、Bの画像を少し離して観察した場合、図7(c)に示すように、図面に向かって右側の画像パターンAは、若干線が細いため、図面に向かって左側の画像よりも全体として濃度が薄く見えてしまう。
ところが、経験的に、発振ディレイτが1画素当たりの走査時間の1/2よりも小さい場合には、図7(b)に示すように、上述したような光学系の特性、感光体特性により、濃度差を視認できないことが分かっている。
したがって、発振ディレイτを1画素当たりの走査時間の1/2以内に抑えることで、画像品質を向上させることができるため、本実施例のレーザプリンタ1は、発振ディレイτを、1画素当たりの走査時間の1/2以内に抑えている。
すなわち、縦単一モードのLD10の状態は、一般的に、以下に示すレート方程式(2)(3)で表される。
dS/dt=gPS−S/τ+βspn/τ・・・(2)
dn/dt=J/qd−gΓS−n/τ・・・(3)
ここで、Sは、光子密度、nは、キャリア密度、Jは、注入電流密度、τpは、光子寿命、τs:キャリア寿命、gtは、利得係数、βspは、自然放出光係数、Γは、光閉じ込め率、qは、電子の電荷、dは、LDの活性層の厚さである。
上記レート方程式は、LD10の活性層の微小領域についてのものであるため、単位体積当たりについての微視的表現形式となっている。
ここで、図8(a)に示すように、t=0においてステップ状の駆動電流をLD10に注入すると、LD10では、キャリア密度が反転分布に達してからレーザ発振(誘導放出)を始めるが、外部からの電流注入によって供給されたキャリアは、自然放出によっても消費されてしまうため、図8(b)に示すように、閾キャリア密度nthに達するまでに、発振ディレイτ(発振遅延)と呼ばれる遅延時間tが生じてしまう。
そこで、式(2)及び式(3)において、発振前には、光子密度Sは、S=0と考えることができる。したがって、閾値電流をJthとして、t=0での初期条件J=0のもとに、t=0において注入電流JをJからJop(ただし、J≦Jop≦Jth)まで増加するものとすると、キャリア密度nの時間変化は、上記式(3)から、次式(4)として得ることができる。
n(t)=Jopτ/qd−τ(Jop−J)exp(−t/τ)/qd・・・(4)
ここで、式(4)において、t→∞とおくと、n=Jτ/qdとなって、定常状態になることが分かる。
さらに、閾値電流Jthを注入すると、閾キャリア密度nthとの間に、次式(5)の関係が成立する。
th=Jthτ/qd・・・(5) ここで、上記式(4)において、t=tで、キャリア密度nの時間変化n(t)が閾キャリア密度nthに達したとすると、上記式(4)及び式(5)から発振ディレイτまたは発振遅延時間tは、次式(6)で導き出すことができる。
=τln〔(Jop−J)/(Jop−Jth)〕・・・(6) そして、上述したように、レート方程式(2)、(3)が単位体積当たりについての微視的表現形式になっているため、上記式(6)も同様に微視的表現形式となっている。
したがって、式(6)をレーザプリンタ1で使用される電子部品としてのLD10についての記述である巨視的な表現形式に書き直す必要がある。
そして、活性領域内での光子密度、キャリア密度は、ほぼ一定と考えられるので、Iopを、動作電流、Pを、LD10の発光光量、Ithを、LD10の閾値電流として、巨視的な表現形式に直すと、上記式(6)は、次式(7)のように表すことができる。
=τln〔(Iop−I)/(Iop−Ith)〕・・・(7)
一方、上述のように、画像品質を向上させるためには、発振ディレイτを1画素当たりの走査時間の1/2に抑える必要があり、以下の数式(8)を満足するように各種パラメータを設定する必要がある。
<tsc/2・・・(8)
ここで、tは、発振ディレイまたは発振遅延時間、tscは、1画素あたりの走査時間である。
そして、発振ディレイτを1画素当たりの走査時間の1/2に抑えるためには、式(8)に式(7)を代入した次式(9)を満足する必要がある。
sc/2>τln〔(Iop−I)/(Iop−Ith)〕・・・(9)
さらに、キャリア寿命τが0でないことから、上記式(9)の両辺をキャリア寿命τで除算して、その結果について、両辺のexpをとれば、大小関係はそのまま保たれるので、次式(10)を満足する必要があることが分かり、さらに、次式(11)に変形することができる。
exp(tsc/2τ)>(Iop−I)/(Iop−Ith)・・・(10)
(Iop−Ith)exp(tsc/2τ)>Iop−I・・・(11)
そして、一般的に、LD10の電流―光出力特性は、図9に示すように、閾値電流Ithと微分効率(スロープ効率)ηで特徴づけられている。微分効率(スロープ効率)ηは、LD10の発振状態での電流―光出力特性(I―Lカーブ)の傾きであり、次式(12)で示される。
η=ΔP/ΔI・・・(12)
ただし、ΔIは、電流増分、ΔPは、対応する光出力増分である。
そして、図9から分かるように微分効率ηは、次式(13)で表すこともできる。
η=P/(Iop−Ith)・・・(13)
ただし、ηは、微分効率、Pは、LD10の発光光量、Ithは、LD10の閾値電流、Iopは、LD10の駆動電流である。
ここで、式(13)の両辺に(Iop−Ith)を乗じ、さらに、ηが0でないことから両辺をηで除算すると、次式(14)となる。
(Iop−Ith)=P/η・・・(14)
また、ここで、上記式(14)から駆動電流Iopについての式を導くと、次式(15)が導かれる。
op=P/η+Ith・・・(15)
そして、上記式(11)に上記式(14)を代入すると、次式(16)が導かれる。
(P/η)exp(tsc/2τ)>Iop−Ib・・・(16)
さらに、上記式(15)を上記式(16)に代入すると、次式(17)が導かれる。
(P/η)exp(tsc/2τ)>P/η+Ith−I・・・(17)
また、上記式(17)を変形すると、次式(18)を得ることができる。
(P/η)〔exp(tsc/2τ)−1〕>Ith−I・・・(18)
ここで、tsc>0、τ>0であるので、常に、次式(19)が成り立つ。
exp(tsc/2τ)−1>0・・・(19)
したがって、上記式(18)の両辺を、exp(tsc/2τ)−1、で除算することができ、次式(20)を得ることができる。
P>η(Ith−I)/〔exp(tsc/2τ)−1〕・・・(20)
したがって、上記式(20)を満たす光量でLD10を駆動すると、MHzオーダー以上の駆動周波数でLD10を駆動する場合であっても、発振ディレイτを1画素当たりの走査時間の1/2に抑えることができ、画像品質を良好な状態で維持することができる。
また、上記(1)式によって、P(LD10の発光光量)を計算する際に必要な物理量としては、η(LD10の微分効率〔W/A〕)、Ith(LD10の閾値電流〔A〕)については、LD10のカタログスペックとして記載されていることが多く、図9に示したLD10の電流―光出力特性さえ分かれば、容易に計算できるため、τ(レーザー媒質中のキャリア寿命[s])を測定すれば、よいことになる。
そこで、いま、発振ディレイまたは発振遅延時間tは、上述のように、上記式(7)で表現することができるため、バイアス電流Iを流さずに、LD10を駆動する場合、式(7)において、I=0となることが分かる。この条件I=0のもとで、上記式(7)の右辺を変形した上で、底を変換して、自然対数を常用対数に改めると、次式(21)を得ることができる。
=2.3τlog〔1/(1−Ith/Iop)〕・・・(21)
ここで、相対電流密度を、1/(1−Ith/Iop)として定義すると、上記式(21)から発振遅延時間tが相対電流密度の常用対数に比例していることが分かる。
そこで、バイアス電流Iを流さずにLD10を駆動し、この状態で順次、動作電流Iopを変えたときの発振ディレイ量tを測定して、その結果を、図10に示すように、片対数グラフにプロットして直線で近似すれると、その直線の傾きからτ(レーザー媒質中のキャリア寿命〔s〕)を算出することができる。
したがって、このτ(レーザー媒質中のキャリア寿命〔s〕)及びη(LD10の微分効率〔W/A〕)、Ith(LD10の閾値電流〔A〕)を用いて上記(1)式を使用してLD発光量Pを設定することで、発振ディレイτを抑えて画像品質を維持することができる。
また、本実施例のレーザプリンタ1は、図14に示したバイアス変調方式の変調回路を、LDドライバ23のLD変調回路40として使用しているため、MHzオーダー以上の駆動周波数でLD10を駆動する場合であっても、オフセット発光に起因する感光体6の劣化を抑制し、感光体6の寿命をある程度保ったまま、同時に、発振ディレイτを抑制して、LD10の動作速度を向上させて、画像品質を向上させることができる。
すなわち、バイアス変調方式では、図14に示したバイアス電流用のトランジスタQbからバイアス電流Iを供給しているため、図11に示すように、常時、バイアス電流Iが流れ、その上に、画像データ信号DATAに合わせてオン/オフされる信号電流が加算されるという動作を行っている。また、上記APC動作においては、LD10の閾値電流Ithが温度変動してもバイアス電流Iを適正に制御することで、光量を一定にしている。
したがって、たとえ画像信号が途絶えても、LD10に常時バイアス電流Iが流れることで、微弱なオフセット発光が発生し、感光体6がオフセット発光を感知して、地汚れの原因となるため、オフセット発光の感光体6への影響を打ち消すために、感光体6に印加する電圧を高める必要がある。
しかしながら、感光体6に電圧を印加すると、感光体6の寿命が縮むことが知られている。
一方、無バイアス変調方式では、図4に示した無バイアス変調方式の動作メカニズムから分かるように、図12に示すように、単純に信号電流がオン、オフするのみであり、APCは信号電流を適正に制御することで光量が一定になっている。
したがって、画像信号が途絶えると、LD10に電流はほとんど流れなくなり、バイアス電流Iに起因する微弱なオフセット発光も発生しない。その結果、感光体6の地汚れを無くすために感光体6に印加する電圧を高める必要がなく、オフセット発光に起因して感光体6の寿命が縮むことがない。
ところが、無バイアス変調方式では発振ディレイτを抑制しにくいという欠点があるため、MHzオーダー以上の高速変調を行なう場合に、無バイアス変調方式は、バイアス変調方式に比較して画像品質が劣る。
そこで、MHzオーダー以上の高速変調を行なう場合には、通常、図14に示したバイアス変調方式が用いられるが、本実施例のレーザプリンタ1では、さらに走査結像光学系9の光利用効率を落とした上で、バイアス変調方式を採用しているため、LD発光量を高めることができ、LD発光量を高めることとバイアス電流Iを印加することの相乗効果によって、より効果的に発振ディレイτを抑制することができる。さらに、本実施例のレーザプリンタ1は、走査結像光学系9の光利用効率を落とすことで、バイアス電流Iの印加に伴うオフセット発光の感光体6への影響をも低減することができる。
したがって、本実施例のレーザプリンタ1は、MHzオーダー以上の駆動周波数でLD10を駆動する場合であっても、オフセット発光に起因した感光体6の劣化を抑制し、感光体6の寿命をある程度保ったまま、同時に発振ディレイτを抑えてLD10の動作速度を向上させ、画像品質を向上させることができる。
次に、上述のように、LDU2に、多層膜コーティングを施して透過率を60%としたコリメートレンズを使用し、また、ポリゴンミラー3も、多層膜コーティングを施して、反射率を70%とするとともに、ポリゴン面数を4面としたものを使用し、さらに、感光体6の上面にも、レーザビームの光エネルギーを減衰させる薄膜をコーティングしている効果について説明する。
まず、レンズ、ミラー等の光学部品の反射率、透過率の効果について述べる。レンズ、ミラー等の光学部品は、通常、光利用効率を高めるために、LD波長に合わせて透過率の高い部品を使用するのが通例であり、たいていの光学装置では、透過率80%以上の部品を使用している。
しかしながら、本実施例のレーザプリンタ1では、上記(1)式を満たす光量でLD10を発光させることによって、発振ディレイτを抑制することを目指しているため、LD10の発光量が感光体6を露光するのに必要な光量を大きく上回ってしまう。
そこで、感光体6を露光するのに必要な光量を大きく上回ってしまう場合であっても、上述のように走査結像光学系9に使用されるレンズ、ミラー等の光学部品の反射率、透過率を落とすことによって、LD10から放射されたビーム光量を減衰させて感光体6に照射される光量を低減し、上記(1)式を満足するレーザプリンタ1を設計することができる。
また、感光体6上にも、光エネルギーを減衰させる薄膜をコーティングすることによっても、同様に、感光体6上の光半導体に照射される光量を低減し、上記(1)式を満足するレーザプリンタ1を設計することができる。
次に、ポリゴンミラー3のミラー面数を4面と小さくしている効果について説明する。まず、有効走査期間率について説明する。有効走査期間率とは、光ビームが1主走査期間内にポリゴンミラー3によって偏向されたうち、どの程度の期間、感光体6の画像形成領域に照射されるかを示すものであり、ポリゴンミラー面数を減らすほど、有効走査期間率が小さくなることが知られている。
そして、一般的に、レーザプリンタ等の画像形成装置で使用されるポリゴンミラーは、有効走査期間率を高めるために、ポリゴンミラー面数を大きくしているのが通例であり、たいていの画像形成装置では、ポリゴンミラー面数が6面以上の部品を使用している。
そこで、本実施例のレーザプリンタ1では、ポリゴンミラー3のミラー面数を通常の6面よりも減らすことで、有効走査期間率を意図的に小さくして、その分、光ビームの走査速度を高めることによって、単位時間当たりの必要光量そのものを高めて、上記(1)式を満足するLD光量を確保している。
このように、本実施例のレーザプリンタ1は、バイアス変調方式のLD変調回路40で、LD10の駆動を画像データに基づいて制御してLD10から画像データに基づいて変調された光ビームを出射させ、走査結像光学系9で、LD10の出射する光ビームを感光体6上に走査結像させて画像形成するに際して、LD10の発光光量及び走査結像光学系9の全光利用効率を、LD10の発振ディレイ量が1画素当たりの走査時間の1/2以下となるように、LD10の微分効率、LD10の閾値電流、LD10のレーザ媒質中のキャリア寿命及び1画素当たりの走査時間に基づいて設定している。
したがって、MHzオーダー以上の駆動周波数でLD10を駆動する場合に、LD10のバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体6の寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイτを抑えることでLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
また、本実施例のレーザプリンタ1は、LD10の発光光量及び走査結像光学系9の全光利用効率を、PをLD10の発光光量〔W〕、ηをLD10の微分効率〔W/A〕、IthをLD10の閾値電流〔A〕、IをLD10のバイアス電流〔A〕、τをLD10のレーザ媒質中のキャリア寿命〔s〕、tscを1画素あたりの走査時間〔s〕、Pを感光体6の必要光量〔W〕、ηを感光体6上に形成された薄膜を含む走査結像光学系9の全光利用効率〔W〕、ηを走査結像光学系9の一部として使用されるアパーチャーのカップリング効率としたとき、P=η(Ith−I)/〔exp(tsc/2τ)−1〕なる式(1)を満たすように、設定している。
したがって、MHzオーダー以上の駆動周波数でLD10を駆動する場合であっても、LD10のバイアス電流Iを抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体6の寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイτを抑えることでLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
さらに、本実施例のレーザプリンタ1は、走査結像光学系9を、透過率が80%以下の光学素子(例えば、透過率60%のLDU2のコリメートレンズ)を用いたものとしている。
したがって、走査結像光学系9で光量を減衰させてLD10から放射された光量を低減させて、MHzオーダー以上の駆動周波数でLD10を駆動する場合にも、LD10のバイアス電流Iを抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体6の寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイτを抑えることでLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
また、本実施例のレーザプリンタ1は、走査結像光学系9を、反射率が80%以下の光学素子(例えば、反射率70%のポリゴンミラー3)を用いたものとしている。
したがって、走査結像光学系9で光量を減衰させることでLD10から放射された光量を低減させて、LD10のバイアス電流Iを抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体6の寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイτを抑えることでLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
さらに、本実施例のレーザプリンタ1は、感光体6を、その表面上に入射される光ビームの光エネルギーを減衰させる薄膜がコーティングされているものとしている。
したがって、感光体6に照射される光量を低減させて、LD10のバイアス電流Iを抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体6の寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイτを抑えることでLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
また、本実施例のレーザプリンタ1は、走査結像光学系9を、6面よりも少ないポリゴン面数を有するポリゴンミラー3を備え、当該ポリゴンミラー3で、LD10から出射された光ビームを走査するものとしている。
したがって、有効走査期間率を低くして、光ビームの走査速度を高め、単位時間当たりの感光体6の必要光量そのものを高めて、LD10のバイアス電流Iを抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体6の寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイτを抑えることでLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
MHzオーダー以上の駆動周波数でLD(レーザダイオード)を動作させて高速処理する場合にも感光体の劣化を抑制しつつ高品質の画像を形成するレーザプリンタ、複写装置等の画像形成装置に適用することができる。
本発明の画像形成装置の一実施例を適用したレーザプリンタの走査光学系の要部概略構成図。 図1のレーザプリンタの書込制御部の回路構成図。 図2のLDドライバの詳細な回路構成図。 無バイアス変調方式の変調回路の一例を示す図。 1画素当たりの走査時間と発振ディレイ時間との比率の関係を示す図。 光波形と形成される画像との関係を示す図。 LDの発振ディレイが画像に与える具体的な影響の説明図。 LDの過渡応答特性の説明図。 LDの電流−光出力特性を示す図。 レーザ媒質中のキャリア寿命の測定結果の一例を示す図。 バイアス変調方式のLD変調回路の動作説明図。 無バイアス変調方式のLD変調回路の動作説明図。 LDの発振ディレイの説明図。 一般的なバイアス変調方式のLD変調回路の一例を示す図。
符号の説明
1 レーザプリンタ
2 LDU(レーザダイオードユニット)
3 ポリゴンミラー
4 fθレンズ
5 反射ミラー
6 感光体
7 同期検知ミラー
8 同期検知受光素子
9 走査結像光学系
10 LD
11 PD
20 書込制御部
21 画像処理部
22 DAC
Rv 分圧抵抗
23 LDドライバ
Ch ホールドコンデンサ
24 CPU
R1、R2 抵抗
Rb 可変抵抗
30 APC回路
31 I/V変換回路
32 コンパレータ
33 S/Hスイッチ
40 LD変調回路
41 反転素子
Q1、Q2、Qs、Qb トランジスタ

Claims (6)

  1. バイアス変調方式の変調手段で、レーザダイオードの駆動を画像データに基づいて制御して当該レーザダイオードから当該画像データに基づいて変調された光ビームを出射させ、走査結像手段で、当該レーザダイオードの出射する光ビームを感光体上に走査結像させて静電潜像を形成させ画像形成する画像形成装置において、前記レーザダイオードの発光光量及び前記走査結像手段の全光利用効率は、前記レーザダイオードの発振ディレイ量が1画素当たりの走査時間の1/2以下となるように、前記レーザダイオードの微分効率、前記レーザダイオードの閾値電流、前記レーザダイオードのレーザ媒質中のキャリア寿命及び1画素当たりの走査時間に基づいて設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記レーザダイオードの発光光量及び前記走査結像手段の全光利用効率は、Pを前記レーザダイオードの発光光量〔W〕、ηを前記レーザダイオードの微分効率〔W/A〕、Ithを前記レーザダイオードの閾値電流〔A〕、Iを前記レーザダイオードのバイアス電流〔A〕、τを前記レーザダイオードのレーザ媒質中のキャリア寿命〔s〕、tscを1画素あたりの走査時間〔s〕、Pを前記感光体の必要光量〔W〕、ηを前記感光体上に形成された薄膜を含む前記走査結像手段の全光利用効率〔W〕、ηを前記走査結像手段の一部として使用されるアパーチャーのカップリング効率としたとき、
    =η(Ith−I)/〔exp(tsc/2τ)−1〕
    なる式を満たすように、設定されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記走査結像手段は、透過率が80%以下の光学素子が用いられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記走査結像手段は、反射率が80%以下の光学素子が用いられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記感光体は、その表面上に入射される光ビームの光エネルギーを減衰させる薄膜がコーティングされていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  6. 前記走査結像手段は、6面よりも少ないポリゴン面数を有するポリゴンミラーを備え、当該ポリゴンミラーで、前記レーザダイオードから出射された光ビームを走査させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015033779A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 株式会社リコー 画像形成方法、画像形成装置

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JP2015033779A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 株式会社リコー 画像形成方法、画像形成装置

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