JP2005313468A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レーザプリンタ1は、バイアス変調方式のLD変調回路40で、LD10を駆動して光ビームを出射させ、走査結像光学系で、光ビームを感光体上に画像形成する際に、LD10の発光光量及び走査結像光学系の全光利用効率を、LD10の発振ディレイ量が1画素当たりの走査時間の1/2以下となるように、LD10の微分効率、閾値電流、レーザ媒質中のキャリア寿命及び1画素当たりの走査時間に基づいて設定している。したがって、MHzオーダー以上の駆動周波数でLD10を駆動する場合に、LD10のバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減させ、感光体の寿命を延ばしつつ、発振ディレイを抑えてLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
【選択図】 図3
Description
P0=η(Ith−Ib)/〔exp(tsc/2τs)−1〕
なる式を満たすように、設定されているものであってもよい。
η0=0.4
ただし、P=η0η0P0
ここで、P0は、LD10の発光光量〔W〕、ηは、LD10の微分効率〔W/A〕、Ithは、LD10の閾値電流〔A〕、Ibは、LD10のバイアス電流〔A〕、τsは、レーザ媒質中のキャリア寿命〔s〕、tscは、1画素当たりの走査時間〔s〕、Pは、感光体6の必要光量〔W〕、η0は、感光体6上に形成された薄膜を含む結像光学系9の全光利用効率、ηcは、結像光学系9の一部として使用されるアパーチャーのカップリング効率である。
dn/dt=J/qd−gtΓS−n/τs・・・(3)
ここで、Sは、光子密度、nは、キャリア密度、Jは、注入電流密度、τpは、光子寿命、τs:キャリア寿命、gtは、利得係数、βspは、自然放出光係数、Γは、光閉じ込め率、qは、電子の電荷、dは、LDの活性層の厚さである。
ここで、式(4)において、t→∞とおくと、n=Jτs/qdとなって、定常状態になることが分かる。
さらに、閾値電流Jthを注入すると、閾キャリア密度nthとの間に、次式(5)の関係が成立する。
したがって、式(6)をレーザプリンタ1で使用される電子部品としてのLD10についての記述である巨視的な表現形式に書き直す必要がある。
そして、活性領域内での光子密度、キャリア密度は、ほぼ一定と考えられるので、Iopを、動作電流、Pを、LD10の発光光量、Ithを、LD10の閾値電流として、巨視的な表現形式に直すと、上記式(6)は、次式(7)のように表すことができる。
td=τsln〔(Iop−Ib)/(Iop−Ith)〕・・・(7)
一方、上述のように、画像品質を向上させるためには、発振ディレイτdを1画素当たりの走査時間の1/2に抑える必要があり、以下の数式(8)を満足するように各種パラメータを設定する必要がある。
td<tsc/2・・・(8)
ここで、tdは、発振ディレイまたは発振遅延時間、tscは、1画素あたりの走査時間である。
さらに、キャリア寿命τsが0でないことから、上記式(9)の両辺をキャリア寿命τsで除算して、その結果について、両辺のexpをとれば、大小関係はそのまま保たれるので、次式(10)を満足する必要があることが分かり、さらに、次式(11)に変形することができる。
(Iop−Ith)exp(tsc/2τs)>Iop−Ib・・・(11)
そして、一般的に、LD10の電流―光出力特性は、図9に示すように、閾値電流Ithと微分効率(スロープ効率)ηで特徴づけられている。微分効率(スロープ効率)ηは、LD10の発振状態での電流―光出力特性(I―Lカーブ)の傾きであり、次式(12)で示される。
ただし、ΔIは、電流増分、ΔPは、対応する光出力増分である。
ただし、ηは、微分効率、Pは、LD10の発光光量、Ithは、LD10の閾値電流、Iopは、LD10の駆動電流である。
ここで、式(13)の両辺に(Iop−Ith)を乗じ、さらに、ηが0でないことから両辺をηで除算すると、次式(14)となる。
(Iop−Ith)=P/η・・・(14)
また、ここで、上記式(14)から駆動電流Iopについての式を導くと、次式(15)が導かれる。
Iop=P/η+Ith・・・(15)
そして、上記式(11)に上記式(14)を代入すると、次式(16)が導かれる。
さらに、上記式(15)を上記式(16)に代入すると、次式(17)が導かれる。
また、上記式(17)を変形すると、次式(18)を得ることができる。
(P/η)〔exp(tsc/2τs)−1〕>Ith−Ib・・・(18)
ここで、tsc>0、τs>0であるので、常に、次式(19)が成り立つ。
exp(tsc/2τs)−1>0・・・(19)
したがって、上記式(18)の両辺を、exp(tsc/2τs)−1、で除算することができ、次式(20)を得ることができる。
したがって、上記式(20)を満たす光量でLD10を駆動すると、MHzオーダー以上の駆動周波数でLD10を駆動する場合であっても、発振ディレイτdを1画素当たりの走査時間の1/2に抑えることができ、画像品質を良好な状態で維持することができる。
ここで、相対電流密度を、1/(1−Ith/Iop)として定義すると、上記式(21)から発振遅延時間tdが相対電流密度の常用対数に比例していることが分かる。
そこで、バイアス電流Ibを流さずにLD10を駆動し、この状態で順次、動作電流Iopを変えたときの発振ディレイ量tdを測定して、その結果を、図10に示すように、片対数グラフにプロットして直線で近似すれると、その直線の傾きからτs(レーザー媒質中のキャリア寿命〔s〕)を算出することができる。
しかしながら、感光体6に電圧を印加すると、感光体6の寿命が縮むことが知られている。
一方、無バイアス変調方式では、図4に示した無バイアス変調方式の動作メカニズムから分かるように、図12に示すように、単純に信号電流がオン、オフするのみであり、APCは信号電流を適正に制御することで光量が一定になっている。
したがって、画像信号が途絶えると、LD10に電流はほとんど流れなくなり、バイアス電流Ibに起因する微弱なオフセット発光も発生しない。その結果、感光体6の地汚れを無くすために感光体6に印加する電圧を高める必要がなく、オフセット発光に起因して感光体6の寿命が縮むことがない。
ところが、無バイアス変調方式では発振ディレイτdを抑制しにくいという欠点があるため、MHzオーダー以上の高速変調を行なう場合に、無バイアス変調方式は、バイアス変調方式に比較して画像品質が劣る。
まず、レンズ、ミラー等の光学部品の反射率、透過率の効果について述べる。レンズ、ミラー等の光学部品は、通常、光利用効率を高めるために、LD波長に合わせて透過率の高い部品を使用するのが通例であり、たいていの光学装置では、透過率80%以上の部品を使用している。
しかしながら、本実施例のレーザプリンタ1では、上記(1)式を満たす光量でLD10を発光させることによって、発振ディレイτdを抑制することを目指しているため、LD10の発光量が感光体6を露光するのに必要な光量を大きく上回ってしまう。
そこで、感光体6を露光するのに必要な光量を大きく上回ってしまう場合であっても、上述のように走査結像光学系9に使用されるレンズ、ミラー等の光学部品の反射率、透過率を落とすことによって、LD10から放射されたビーム光量を減衰させて感光体6に照射される光量を低減し、上記(1)式を満足するレーザプリンタ1を設計することができる。
したがって、MHzオーダー以上の駆動周波数でLD10を駆動する場合に、LD10のバイアス電流を抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体6の寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイτdを抑えることでLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
したがって、MHzオーダー以上の駆動周波数でLD10を駆動する場合であっても、LD10のバイアス電流Ibを抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体6の寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイτdを抑えることでLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
したがって、走査結像光学系9で光量を減衰させてLD10から放射された光量を低減させて、MHzオーダー以上の駆動周波数でLD10を駆動する場合にも、LD10のバイアス電流Ibを抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体6の寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイτdを抑えることでLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
したがって、走査結像光学系9で光量を減衰させることでLD10から放射された光量を低減させて、LD10のバイアス電流Ibを抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体6の寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイτdを抑えることでLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
したがって、感光体6に照射される光量を低減させて、LD10のバイアス電流Ibを抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体6の寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイτdを抑えることでLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
したがって、有効走査期間率を低くして、光ビームの走査速度を高め、単位時間当たりの感光体6の必要光量そのものを高めて、LD10のバイアス電流Ibを抑制してオフセット発光量を低減することができ、感光体6の寿命を延ばすことができるとともに、発振ディレイτdを抑えることでLD10の動作速度を向上させて画像品質を向上させることができる。
2 LDU(レーザダイオードユニット)
3 ポリゴンミラー
4 fθレンズ
5 反射ミラー
6 感光体
7 同期検知ミラー
8 同期検知受光素子
9 走査結像光学系
10 LD
11 PD
20 書込制御部
21 画像処理部
22 DAC
Rv 分圧抵抗
23 LDドライバ
Ch ホールドコンデンサ
24 CPU
R1、R2 抵抗
Rb 可変抵抗
30 APC回路
31 I/V変換回路
32 コンパレータ
33 S/Hスイッチ
40 LD変調回路
41 反転素子
Q1、Q2、Qs、Qb トランジスタ
Claims (6)
- バイアス変調方式の変調手段で、レーザダイオードの駆動を画像データに基づいて制御して当該レーザダイオードから当該画像データに基づいて変調された光ビームを出射させ、走査結像手段で、当該レーザダイオードの出射する光ビームを感光体上に走査結像させて静電潜像を形成させ画像形成する画像形成装置において、前記レーザダイオードの発光光量及び前記走査結像手段の全光利用効率は、前記レーザダイオードの発振ディレイ量が1画素当たりの走査時間の1/2以下となるように、前記レーザダイオードの微分効率、前記レーザダイオードの閾値電流、前記レーザダイオードのレーザ媒質中のキャリア寿命及び1画素当たりの走査時間に基づいて設定されていることを特徴とする画像形成装置。
- 前記レーザダイオードの発光光量及び前記走査結像手段の全光利用効率は、P0を前記レーザダイオードの発光光量〔W〕、ηを前記レーザダイオードの微分効率〔W/A〕、Ithを前記レーザダイオードの閾値電流〔A〕、Ibを前記レーザダイオードのバイアス電流〔A〕、τsを前記レーザダイオードのレーザ媒質中のキャリア寿命〔s〕、tscを1画素あたりの走査時間〔s〕、Pを前記感光体の必要光量〔W〕、η0を前記感光体上に形成された薄膜を含む前記走査結像手段の全光利用効率〔W〕、ηcを前記走査結像手段の一部として使用されるアパーチャーのカップリング効率としたとき、
P0=η(Ith−Ib)/〔exp(tsc/2τs)−1〕
なる式を満たすように、設定されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記走査結像手段は、透過率が80%以下の光学素子が用いられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
- 前記走査結像手段は、反射率が80%以下の光学素子が用いられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
- 前記感光体は、その表面上に入射される光ビームの光エネルギーを減衰させる薄膜がコーティングされていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
- 前記走査結像手段は、6面よりも少ないポリゴン面数を有するポリゴンミラーを備え、当該ポリゴンミラーで、前記レーザダイオードから出射された光ビームを走査させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004133773A JP2005313468A (ja) | 2004-04-28 | 2004-04-28 | 画像形成装置 |
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JP2005313468A true JP2005313468A (ja) | 2005-11-10 |
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JP2004133773A Pending JP2005313468A (ja) | 2004-04-28 | 2004-04-28 | 画像形成装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015033779A (ja) * | 2013-08-08 | 2015-02-19 | 株式会社リコー | 画像形成方法、画像形成装置 |
-
2004
- 2004-04-28 JP JP2004133773A patent/JP2005313468A/ja active Pending
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