JP2005312754A - 遊技装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技場の閉店後に閉店作業を迅速に行うために、遊技場の遊技機を閉店時に遊技禁止状態としても、遊技者に不満が生じないようにする。
【解決手段】 封入式遊技機100は、閉店時にホールサーバ900から遊技終了電文を受信する。この際に封入式遊技機100の第2枠制御装置91の制御により、遊技が行われていない場合と、持球数が特定の景品を交換可能な持球数である持球数設定値より多い持球数となっている場合に、遊技球の発射を禁止する遊技禁止状態とする。また、第2枠制御装置91は、持球数が持球数設定値以下の場合に遊技可能状態を継続し、持球数が少ない遊技者は、持球数を使い切るまで遊技を可能とする。また、第2枠制御装置91は、遊技禁止状態とした後に、所謂保留球に基づく変動表示ゲームで大当りが発生した場合は、遊技禁止状態を解除して大当りでの遊技を可能とする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、遊技球を循環利用すると共に、特別遊技状態を発生する封入式遊技機を有する遊技装置に関する。
パチンコ遊技機等の遊技媒体として遊技球を用いる遊技機においては、例えば、遊技媒体を用いた遊技による入賞時に遊技媒体の払い出しを行うと共に、その遊技に伴い予め設定された状態が発生したときに入賞確率を大幅に高めた大当り(特別遊技状態)を所定期間だけ継続させる構成のものが知られている。例えば、遊技球が発射されて遊技が行われる遊技領域に変動表示ゲームを行う変動表示装置と、遊技球が入賞した場合に変動表示ゲームを始動させる権利(始動条件)を発生させる始動入賞口と、変動表示ゲームの結果が予め設定された特別結果となった場合に、遊技者に有利な特別遊技状態として遊技球の入賞が容易となる特別変動入賞装置が設けられたパチンコ遊技機が知られている。
このようなパチンコ遊技機を備えた遊技場(遊技店)において、閉店時刻となった際に、閉店後の清掃作業や明日の営業の準備などを迅速に行うために、閉店時刻の間際や閉店時刻直後に大当りとなった遊技機の遊技を閉店時刻後直ぐに禁止してしまうと、大当りに基づく大量の遊技媒体を獲得できなくなり、大当りとなった遊技機で遊技している遊技者が不満に思うことになる。
そこで、遊技者の不満を解消するために、大当りで遊技を禁止された遊技機において、係員(店員)により、大当りで払い出されると予想される遊技媒体を手動操作で払い出させるようにすれば、遊技者の不満はある程度解消される。しかし、遊技媒体の払い出しに係員による手動操作を必要とすることから、時間がかかると共に、手動操作中は係員が清掃等の作業を行えず、結局閉店後の作業が遅くなってしまう。
そこで、閉店時刻となった際に、遊技場の遊技機を遊技ができない遊技禁止状態にすると共に、大当りが発生しているにも係わらず遊技が禁止された遊技機においては、大当りで遊技した場合に払い出されると予想される遊技媒体数を記録した記録媒体を発行し、大当りの発生により得られる遊技者の利益(遊技媒体)を補償できるようにした遊技場用管理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、特許文献1においては、閉店時刻となった際に既に大当りでの遊技を行っている遊技機については、遊技禁止状態とせずに、大当りが終了するまで遊技可能とし、大当りが終了した際に遊技を禁止すると共に、遊技を禁止した後に再び大当りとなった場合には、遊技を禁止した状態で、遊技禁止後に発生した大当りで得られると予想される遊技媒体数を記憶した記録媒体を発行するようにしている。これらのことから特許文献1の遊技場管理装置によれば、閉店時刻に基本的に遊技機の遊技を禁止してしまうものとしても閉店時刻前後で大当りとなった遊技者に大当りにより得られると予想される遊技媒体を補償可能となり、遊技者の不満をある程度解消でき、かつ、係員の手作業による遊技媒体の払い出しを必要とせず閉店後の作業を迅速に行うことが可能となる。
特開平8−173619号公報(第9-10頁 図5)
しかしながら、閉店時刻に達したときに既に大当りとなっている遊技機を除いて全ての遊技機を遊技禁止状態にしてしまうと、例えば、所有する遊技媒体数(持球数)が景品交換できない程度か、景品交換できても閉店時に混雑する景品交換カウンタに並ぶ手間をかけるほどでもない景品しか得られない程度の遊技者も遊技を禁止されてしまうことになる。すなわち、数分以内で打ち終わる持球数しかない状態で、閉店時刻に達して遊技が禁止されたことにより、景品交換できないかするほどでも無い持球数が残ってしまったことに対して、少しだけ遊技を禁止するのを待ってくれてもいいのにという不満を遊技者が持つことになる。さらに、僅かな持球数の分だけでも遊技を行えば、大当りが発生する可能性があり、遊技者は僅かな持球数でも遊技できなかったことに大きな不満を持つ可能性もある。
また、閉店時刻となって遊技禁止状態となってから大当りが発生した場合には、大当りで得られるはずだった遊技媒体は補償されることになるが、遊技者は、大当りでの遊技を行うことができない。大当りでは、通常の遊技状態と異なる演出が行われると共に比較的短時間に多くの遊技媒体が入賞し、多くの入賞に伴って多くの遊技媒体を得られる状態となる。従って、遊技者は、大当りに対して、単に多くの遊技媒体を得られることだけではなく、通常の遊技状態では見ることができない演出や、多くの遊技媒体が短時間に入賞して多くの遊技媒体が払い出される状態などが見られることを楽しみにしていることも多く、大当りでの遊技ができないことに不満を持つ場合がある。
さらに、上述の変動表示ゲームを行う遊技機では、変動表示ゲームが行われている場合や大当りでは、始動入賞口に始動入賞があっても次ぎの変動表示ゲームを行うことができない。そこで、変動表示ゲームを行うことができない状態で始動入賞口に始動入賞があった場合には、始動入賞に対応して得られた変動表示ゲームを始動できる権利(始動条件の成立)の数を、所定数を上限として始動記憶数(始動条件情報)として記憶するようになっており、変動表示ゲームが開始可能となると前記始動記憶数を消化して変動表示ゲームが行われる。そして、大当りでの遊技は、1回の変動表示ゲームの時間に比較して長い時間行われるので、大当り終了後に始動記憶数は基本的に上限となっている。そして、大当り終了後には、始動記憶数に基づいて変動表示ゲームが行われることにより始動記憶数が消化されるが、この際にも大当り(連続大当り)が発生する可能性がある。
しかし、遊技を禁止された状態で大当りとなっても大当りでの遊技を行わないことから、大当り終了後に始動記憶数に基づく遊技も行われないことになり、大当り終了後に始動記憶に基づいて大当りが成立することがなくなってしまう。すなわち、閉店前に大当りとなれば、連続大当りの可能性があるが、閉店後には、連続大当りの可能性がなくなってしまうことに遊技者が不満を抱くことになる。
特許文献1に示すように閉店時に遊技機の遊技機を禁止する際に、大当りの場合には大当りで得られると推定される遊技媒体を補償できるようにしても、上述のように遊技を禁止したことにより遊技者が抱く不満の多くを解消することはできない。
この発明の課題は、遊技場において閉店時刻となった際に、遊技者に不満を抱かせることなく、遊技機の遊技を迅速に終了させることである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、内部に所定数の遊技球を封入しておき、前記遊技球を発射位置から遊技領域に向けて発射し、発射した前記遊技球を再び回収して発射位置に導くことにより遊技球を循環使用すると共に、遊技者が所有する持球数を示す持球情報に基づいて遊技球の発射が可能となり、前記遊技領域に始動入賞口が設けられ、該始動入賞口に遊技球が入賞することにより始動条件が成立して所定の遊技動作が実行され、該遊技動作が実行された結果が予め定められた特別結果となったことを条件として遊技者に有利な特別遊技状態が発生し、前記始動条件が成立しても未だ実行されていない始動条件の成立を示す始動条件情報を記憶する封入式遊技機を含む遊技装置において、
遊技場の営業を終了することを示す営業終了情報を受け付けた際に前記持球情報が示す持球数を監視する監視手段と、
前記監視手段の監視結果としての持球数と予め設定された遊技禁止条件となる数値を示す遊技禁止情報とを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果が、監視結果としての前記持球数が遊技禁止条件となる前記数値より大きいとなった場合に、遊技球の発射を禁止する遊技禁止状態とし、監視結果としての前記持球数が遊技禁止条件となる前記数値以下となった場合に、前記遊技禁止状態にすることなく遊技球の発射が可能な遊技可能状態を継続させる遊技禁止制御手段と、を備え、
前記遊技禁止制御手段は、前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除することを特徴としている。
ここで、封入式遊技機とは、遊技球を循環使用する封入式のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機等の弾球遊技機である。
また、遊技動作が特別結果となったことに基づいて発生する特別遊技状態とは、所謂大当りのことである。また、遊技動作とは、複数の特別図柄(識別情報)を変動表示させる変動表示ゲームであっても良い。
また、遊技装置とは、封入式遊技機単独で構成されるものであっても良いし、封入式遊技機に接続された管理装置等の機能を含んでいても良い。すなわち、本発明の遊技装置の構成要素が、全て封入式遊技機に含まれていても良いし、封入式遊技機の外部にあっても機能する構成要素が、封入式遊技機外部に有って、封入式遊技機外部の構成要素と封入式遊技機の構成要素とから本発明の遊技装置が構成されていても良い。
また、持球数は、所定数の遊技媒体が封入された封入式遊技機において、実際の遊技媒体数を示すものではなく、遊技球の発射に基づいて減算され、入賞した際に賞球数分加算され、さらに、遊技者が球貸操作を行った場合に球貸操作に対応する遊技媒体数が加算されるデータ上の数値であり、遊技を行う権利や、賞球に基づく景品交換用の対価を示すものとなる。
また、営業終了情報は、例えば、遊技場の管理装置から封入式遊技機に送信されるものであるが、遊技場の外部から管理装置に送信されてさらに封入式遊技機に送信されるものであっても良い。また、営業終了情報は、封入式遊技機内で生成されて、封入式遊技機内で監視手段等として機能する制御装置に送信されるものであっても良い。さらに、営業終了情報は、遊技店の閉店時刻に送信されるものとしても、閉店時刻に対して僅かに前後にずれて送信されるものとしても良い。
また、遊技禁止制御手段は、封入式遊技機において、例えば、遊技球を発射する発射装置を制御する発射制御装置もしくは発射制御装置を制御する発射制御装置の上位の制御装置であり、遊技球の発射の許可及び禁止が可能となっている。
また、前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除するが、遊技禁止状態を解除するタイミングは、始動条件情報に基づく遊技動作が行われて、遊技動作の結果が特別結果となった際もしくは特別結果となったことにより特別遊技状態が発生した際に遊技禁止状態を解除しても良い。また、始動条件情報に前記遊技動作の結果を決定する情報が含まれる場合に、遊技禁止状態となった時点で、始動条件情報に含まれる情報に基づいて特別結果となる遊技動作が有るか否かを判定し、有ると判定された際に遊技禁止状態を解除するものとしても良く、この場合に営業終了情報を受け付けた時点で、ほぼ同時に遊技禁止状態とその解除が成立するものとしても良い。
請求項1に記載の発明によれば、営業終了情報を受け付けた際の遊技機で遊技する遊技者の持球数を示す持球情報を取得し、予め設定されると共に営業終了情報を受け付けた際に封入式遊技機を遊技禁止にする条件となる持球数を示す数値である禁止条件情報と、持球情報とを比較する。すなわち、現在の持球数と設定された遊技禁止条件となる数値とを比較する。そして、現在の持球数が禁止条件情報として設定された数値以上となる遊技者が遊技する遊技機を遊技球の発射ができない遊技禁止状態とする。
一方、現在の持球数が設定された遊技禁止条件となる数値以下の場合には、営業終了情報を受け付けても遊技禁止状態とせずに、遊技球の発射が可能な遊技可能状態とする。
従って、持球数が少ない遊技者が遊技する封入式遊技機は、閉店時刻となっても遊技球を発射することができ、持球数がなくなるまで遊技球の発射が可能となり、閉店時に、景品交換ができないかできても僅かな景品しか得られない状態で、遊技ができない状態となることがなく、持球数が0となるまで遊技を行うことができる。従って、遊技者が、僅かな持球数を有する状態で閉店時刻に遊技が禁止されることに対して不満を抱くのを防止できる。
また、遊技禁止条件としての数値を数分程度で遊技可能な持球数と同様の数値とすることで、閉店後も持球数が無くなるまで遊技させるものとしても、遊技終了があまり遅くなるようなことがない。例えば、閉店時刻となった際に持球数が多い遊技者が先に遊技を禁止されることになり、これら遊技者は、遊技終了後に景品交換等で景品カウンタに向かう可能性が有り、通常、景品カウンタには閉店時刻となった際に複数の遊技者が並ぶことになる。そして、これら景品カウンタに並んだ遊技者への対応にかかる時間よりも、持球数が少ないことにより遊技禁止状態とならなかった遊技者が遊技する時間の方が短くなる可能性が高く、また、持球数がなくなるまで遊技した遊技者は、基本的に景品カウンタに行くことなく遊技場を退場する。従って、持球数が少ない遊技者が、持球数がなくなるまで遊技を行っても、遊技者が遊技場から全員退場する時間が遅くなる可能性は極めて低い。
また、遊技禁止状態となった際に、始動条件情報として未消化の始動条件の成立がある場合に、未消化の成立した始動条件の個数分の遊技動作が行われ、遊技動作の結果が導出され、導出された結果に特別結果が有り、特別遊技状態が発生する場合に、遊技禁止状態が解除されて遊技可能状態となる。従って、遊技者は、営業終了情報を受け付けた後に、遊技禁止状態となっても、始動条件情報の消化に基づいて特別遊技状態が発生すると、遊技可能となり、遊技者は、遊技禁止状態後に特別遊技状態となった場合でも、特別遊技状態での遊技を楽しむことができる。また、特別遊技状態での遊技を行うことにより、始動条件情報における始動記憶数が上限数となる機会を得ることになり、連続大当りの可能性がなくなったり低下したりすることがない。また、特別遊技状態を遊技させることにより、始動条件情報の消化により特別遊技状態が発生した遊技機の遊技者は、相対的に遊技終了が遅くなるが、上述のように閉店時には、景品交換カウンタに遊技者が並ぶ可能性があり、営業終了情報受付後に一斉に景品交換カウンタに遊技者が来た場合と比較して、景品交換カウンタにおける作業が大きく遅れることはない。
なお、営業終了情報を受け付けた際に、特別遊技状態となっている場合は、持球数と遊技禁止条件となる数値との比較に基づいて、遊技禁止状態にするか否かを判断することなく、遊技可能状態とし、特別遊技状態が終了した時点で遊技禁止状態とするように制御することが好ましい。また、上述のように遊技禁止状態となってから、特別遊技状態が発生した場合にも、特別遊技状態終了時に遊技禁止状態とすることが好ましい。特別遊技状態終了時には、基本的に持球数が増加し、遊技禁止条件となる数値よりも持球数は多くなっているので、特別遊技状態終了後は遊技禁止状態とする。
また、遊技禁止条件となる数値は、例えば、予め決められた特定の景品が1個交換できる持球数もしくは1個交換できる持球数から1減算した数値とすることが好ましい。また、特定の景品は、交換に必要な持球数が最も少ない景品に限られるものではなく、例えば、遊技者が主に交換する景品のうちの交換に必要な持球数が少ない方の景品であっても良い。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の遊技装置において、
前記比較手段の比較結果が、監視結果としての前記持球数が遊技禁止条件となる前記数値以下となった場合に、該遊技者が所有する持球数が有るか否かを判定する持球判定手段を備え、
前記遊技禁止制御手段は、前記持球判定手段が、遊技者が所有する持球数が無いと判定した場合に、前記遊技禁止状態とし、
前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、遊技者の所有する持球数が遊技禁止条件となる数値より少ないことにより、遊技禁止状態とせずに遊技可能状態とした場合に、持球数が無くなったところで遊技禁止状態となる。なお、この場合は、単に持球数が無いことにより遊技ができない状態となるだけではなく、新たに現金等に基づく遊技価値を遊技媒体数(球貸数)に変換して、変換された遊技媒体数を持球数に加算する球貸操作を行って遊技を開始することもできなくなる。なお、営業終了情報を受け付けた後には、持球数が0となる前に、球貸操作により持球数を増加できないように、球貸操作をできないように制御することが好ましい。
そして、遊技禁止状態となった場合には、請求項1記載の発明と同様に始動条件情報の消化に基づいて特別遊技状態が発生すると、遊技禁止状態が解除されて遊技可能となり、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の封入式遊技機において、
前記遊技禁止制御手段は、前記持球判定手段が、遊技者が所有する持球数があると判定した場合、前記遊技禁止制御手段は遊技禁止状態に制御することなく遊技可能状態を継続させ、前記特別遊技状態が発生した場合は、該特別遊技状態が終了するまで遊技状態を継続させ、該特別遊技状態が終了した後に遊技禁止状態にすることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、営業終了情報受付後に、遊技禁止条件となる数値よりも持球数が少ないことにより遊技可能状態となっている場合に、特別遊技状態が発生すると、特別遊技状態が終了するまで、遊技可能状態が継続し、特別遊技状態が終了した時点で遊技禁止状態となるので、営業終了情報を受け付けた後であっても、遊技者は、特別遊技状態での遊技を楽しむことができる。また、特別遊技状態での遊技を行うことにより、始動条件情報における始動記憶数が上限数となる機会を得ることになり、連続大当りの可能性がなくなったり低下したりすることがない。
また、特別遊技状態終了時に遊技禁止状態となるが、この場合には、請求項1記載の発明と同様に始動条件情報の消化に基づいて特別遊技状態が発生すると、遊技禁止状態が解除されて遊技可能となり、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3に記載の封入式遊技機において、
前記営業終了情報を受け付けた後の特別遊技状態の発生回数の有効回数を設定する有効回数設定手段と、前記始動条件情報の消化中に特別遊技状態が発生した発生回数が該有効設定回数設定手段で設定された有効回数の範囲内か否かを判定する有効回数判定手段と、を備え、
前記遊技禁止制御手段は、前記有効回数判定手段の判定結果が有効回数の範囲内である場合は、前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除することを特徴としている。
請求項4記載の発明によれば、営業終了情報を受け付けた後の特別遊技状態の発生回数が有効回数の範囲内である場合で、かつ、前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除することを繰り返すことができる。すなわち、特別遊技状態終了時の始動条件情報に基づいて連続大当り(特別遊技状態)が発生する場合に、大当りの連続回数が予め設定された有効回数範囲内であれば、特別遊技状態での遊技を行うことができるが、有効回数を越える連続大当りの場合には、特別遊技状態での遊技を行うことができなくなる。なお、有効回数と同じ回数の連続大当りが発生した段階で遊技禁止状態として遊技を終了することが好ましい。
これにより、営業終了情報を受け付けた後に、特別遊技状態が繰り返し行われることにより、遊技の終了が遅れ、閉店後の上述のような作業が遅れるのを防止することができる。なお、連続大当りの可能性は必ずしも高くなく、有効回数を低く設定しても(例えば、2回)、連続大当りが途中で中断されるような可能性は極めて低い。しかし、連続大当りが有効回数以上発生する可能性が確率的に0ではないので、閉店後の遊技機で長い時間に渡って遊技が行われないように、有効回数以上の特別遊技状態の繰り返しを禁止する必要がある。なお、連続大当りを中断されて遊技者が不満を抱く可能性はあるが、上述のように確率的には連続大当りが有効回数を越える可能性は極めて低く、遊技者が不満を抱く状態となる可能性も低い。また、特別遊技状態が発生しても特別遊技状態が行えなくなる遊技者は、既に、閉店時刻となった後に有効回数分連続する特別遊技状態を行っており、大きな不満を抱く可能性は低い。また、有効回数の特別遊技状態が発生して終了した際に、始動条件情報に基づく遊技動作を実行せずに遊技を終了するようにすれば、遊技者には有効回数の特別遊技状態が発生した後に、さらに特別遊技状態が発生するか否かが分からず、不満が生じない。
この発明に係る遊技装置によれば、閉店時に遊技機の遊技を強制的に禁止するものとしても、閉店時の持球数が少ない遊技者は、僅かな時間で消化可能な持球数がなくなるまで遊技を続行できるので、僅かな持球数を有する状態で閉店時刻に遊技が禁止されることに対して不満を抱くのを防止できる。
また、遊技禁止状態となった後に、始動条件情報を消化中に特別遊技状態が発生する場合には、再び遊技可能状態となって特別遊技状態での遊技を行うことができ、さらに、特別遊技状態終了後に始動条件情報に基づく連続大当りの可能性があり、基本的に閉店時刻に遊技を禁止するものとしても遊技者を満足させることができる。
以下、この発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の遊技装置の少なくとも一部となる封入式遊技機は、本発明をパチンコ遊技機に応用したものであり、例えば、遊技内容等は、従来のパチンコ遊技機と同様とすることが可能となっていると共に、外形等のサイズも同様となっており、パチンコ遊技店の現状の島設備に設置可能となっているが、島設備の球供給機構や球排出機構を用いることがないものとなっている。すなわち、封入式遊技機は、予め封入された遊技球を用いる。また、封入式遊技機は、例えば、球貸機等への現金の投入等により発生する遊技価値情報(例えば、金額情報)を入力され、遊技価値情報を遊技に使用可能な遊技球数(遊技媒体数)である持球数のデータに変換し、このデータに対応して封入された遊技球を遊技領域に発射可能とし、遊技球を発射すると発射された遊技球数に対応して持球数のデータを減算するようになっている。また、発射された遊技球が各種入賞口や変動入賞装置等の入賞具に入賞して賞球(遊技球)が発生した場合は、実際の遊技球を払い出すことなく、前記持球数のデータに賞球数が加算されるようになっている。また、持球数のデータが0となると、遊技球の発射ができない状態となる。この状態で遊技価値情報としての金額情報や貯球された遊技媒体数の情報等を遊技媒体数のデータに変換すると、持球数のデータに変換された遊技媒体数のデータが加算され、再び遊技球の発射が可能となる。
すなわち、封入式遊技機は、遊技者の保有する持球数により遊技可能になり、前記発射により持球数から減算処理し、遊技球の入賞により持球数に加算処理するものである。
また、発射された遊技球は、遊技領域に至って一部は、入賞領域に入賞して遊技盤の裏面側に導かれてセーフ球として回収されると共に、残りの入賞しなかった遊技球はアウト球として回収され、これら回収された遊技球が循環流路を通って再び発射可能な状態となるようになっており、遊技球は封入式遊技機内で循環するようになっている。また、ファールとなった遊技球も循環流路に回収されると共に、ファールとなった遊技球は遊技に係わることなく(入賞の機会を得ることなく)、回収されて再び発射可能とされるので、ファール球の発生に基づき、遊技価値情報の持球数のデータにファール球数が加算される。
図1〜図3に示すように、本実施形態の封入式遊技機100は、矩形枠状に構成された機枠110と、該機枠110内に嵌め込まれると共に、該機枠110に対し回動可能に矩形状の前面枠120が軸支されている。すなわち、前面枠120は、機枠110に対してドア状に開閉可能とされている。また、後述する遊技盤1等の各種部材が取り付けられた前面枠120の本体である前面枠本体130には、その中央部から上端部に至る略方形の開口部121(図3に図示)が設けられ、該開口部121に前面側が遊技領域1aとされた遊技盤1が嵌め込込まれている。また、前面枠本体130の開口部121に遊技盤1が嵌め込まれた状態で、遊技盤1の前面は、前面枠本体130の開口部121から露出された状態となっている。
また、前面枠本体130には、該前面枠本体130に取り付けられた遊技盤1の遊技領域1aを視認可能な開口窓部144(図2に図示)を有し、この開口窓部144を覆う透明部材としての二重のガラス板141を保持する透明部材保持枠としてのガラス枠140が設けられている。
前面枠本体130は、前面枠120の各部材の取付ベースとなるものであって、上述のように、矩形枠状の機枠110内にちょうど収まるように、概略矩形板状に構成されると共に、その中央から上端部に渡る部分に遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部121が形成されている。また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部121、すなわち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部に渡る部分を覆って前記ガラス枠140が配置されており、遊技盤1の前面と前記ガラス枠140に嵌め込まれた後側のガラス板141裏面との間で、遊技盤1の前面に設けられたガイドレール2に囲まれた部分が遊技球が発射されて流下する遊技領域1aとされている。
また、ガラス枠140の一方の側部(左側部)は、前面枠本体130の一方の側部(左側部)に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、ガラス枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの前側を開放可能となっている。
また、前面枠本体130及びガラス枠140はそれぞれ周知のパチンコ遊技機等の弾球遊技機と同様に鍵穴159にキーを差して回転させることで閉じた状態にロック可能となっている。また、ガラス枠140が開放されるとガラス枠開放検出センサ142(図8に図示)に検出されるようになっている。
また、ガラス枠140の前面側には、遊技領域1aの視認を妨げない位置に、複数の外部アピール装飾ランプ11,…、サイドランプ12,12、スピーカ13,13、エラー表示器14,14(装飾ランプを兼ねる)等が設けられている。外部アピール装飾ランプ11,…は、ガラス枠140の上部に、主に獲得遊技球数が大量となった場合に、これを周囲に報知するためのものである。例えば、入球数(遊技者が遊技機に打ち込んだ球数)と出球数(遊技球の入賞により出てきた賞球数)との差である差球数や差球数に対応する持球数に基づき、例えば、持球数(差球数)が高くなった場合に、持球数に対応する数の外部アピール装飾ランプ11,…が点灯するようになっている。
なお、上述のように封入式遊技機100では、賞球の払い出しは行われず、上述の出球数、入球数、差球数、持球数等は、実際の遊技球の個数ではなく、データ上の数値となる。すなわち、実際に使用される遊技球は、循環使用される限られた所定数(例えば、25個)しかなく、例えば、遊技領域1aに発射される遊技球を検知してカウントした発射球数、発射されたが戻ってしまった遊技球を検知してカウントしたファール球数、遊技領域1aに発射されて回収された遊技球を検知してカウントした回収球数、入賞した場合の賞球数、遊技店から借りた球貸数等の数値から上述の入球数、出球数、差球数、持球数が得られる。
なお、ガラス枠140を開放して遊技球が外に出てしまう等のトラブルがない限り、発射球数=ファール球数+回収球数(回収球数がファール球数を含まない場合)となる。そして、入球数=回収球数=発射球数−ファール球数となり、出球数=賞球数=入球数−球貸数(再プレイ球数)+持球数となり、持球数=球貸数(もしくは再プレイ球数)+出球数−入球数、入球数−出球数=差球数、持球数=球貸数(もしくは再プレイ球数)−差球数となる。以上のように封入式遊技機100による遊技は、完全にデータ上の数値として行われることになり、遊技球をこぼしたり、遊技球を下皿や上皿に残したりすることによる誤差が生じることがなく、整数単位で確実に管理可能となる。しかし、多数の遊技球を得て、これを遊技球箱に溜めることとそれを周囲の人に見られることとにより遊技者が得られる満足感や優越感といったものが、持球数という数値の増加では得難い。そこで、外部アピール装飾ランプ11,…は、点灯や発光色の変更により、遊技機の周囲に対して持球数が多いことをアピールすることで遊技者が満足感や優越感を得られるように用いられる。
なお、封入式遊技機100においては、後述するように持球数が数値としてデジタル表示されるが、持球数が多くなった場合に持球数のデジタル表示に加えて外部アピール装飾ランプ11が上述のように持球数に対応して点灯したり、発光色を変更したりすることで、持球数が多いことを遊技者やその周囲の人に報知することができ、持球数が少なくなった場合に持球数のデジタル表示に加えて後述する仮想遊技球表示器154により持球数が少ないことを遊技者に報知することができる。
また、サイドランプ12,12及びエラー表示器14,14は、遊技状態に対応して点灯、点滅、発光色の変更等の演出を行う。また、エラー表示器14,14は、エラー発生時に通常と異なる発光を行うことによりエラー発生を報知する。
前面枠本体130の遊技盤1が取り付けられる開口部の下側となる前面枠本体130の下部は、その前面側に後述の前面操作ユニット150が取り付けられると共に、図3に示すように、その裏面側に後述の発射ユニット60等が取り付けられる取付盤131となっている。
取付盤131の前面側に取り付けられる前面操作ユニット150には、タッチパネル表示ユニット151、タッチセンサ152、発射スライドボリューム153、仮想遊技球表示器154、スピーカ155、及びこれらの部材を保持すると共に後述する発射装置61の操作用のポケット上の凹部158(空間)を形成する発射操作空間形成枠161が設けられている。
タッチパネル表示ユニット151は、表示装置としてのLCDパネル15b(図8に図示)とタッチパネル15a(図8に図示)とを有するもので、基本的な機能として、持球数の情報、金額情報(カード等の記憶媒体に記憶された残額等)、貯球情報(景品と交換せずに遊技店側に貯蓄した遊技球数等)等の遊技情報を表示し、実際の遊技球の払い出しがなくても、いつでも、持球数を確認できるようにすると共に、遊技者や遊技店の店員等に対してエラーの発生を含む各種情報を表示可能となっている。また、タッチパネル表示ユニット151は、タッチパネルとして、表示切替や、その他の表示内容に対応した入力操作を可能とするものである。なお、タッチパネル表示ユニット151は、封入式遊技機100の左右方向に設定された回転軸回りに回転して傾きを調整できるようになっており、遊技者の体格等に対応して遊技者が見やすい角度に変更可能となっている。
また、本発明の封入式遊技機100においては、従来のパチンコ遊技機に設けられた遊技球の発射を操作するための回転操作式の操作ハンドルに代えて、タッチセンサ152,152及び発射スライドボリューム153を有する。
タッチセンサ152,152は、従来の操作ハンドルに設けられていたものであり、遊技者の手を接触させることにより、信号を発射制御装置63aに出力し、発射制御装置63aの制御の元に発射装置61を作動させて遊技球を発射させるものである。
タッチセンサ152,152は、ガラス枠140の下側で前側に膨出した状態の発射操作空間形成枠161の左右側部で、膨出した部分に形成されたポケット状の凹部158の内面のうち、主に遊技機の前方側で後方を向いた部分に設けられている。また、ポケット状の凹部158の底面部分は、遊技者の手をおけるように凹部内より外側に延出した状態となっており、凹部に手を入れてタッチセンサ152,152に触れた状態で楽に手を凹部の底面におけるようになっている。すなわち、凹部の底面は、アームレスト158a(ハンドレスト)として機能する。また、タッチセンサ152,152は、封入式遊技機100の下部の前面操作ユニット150の左右にそれぞれ設けられているので、右手でも左手でも遊技球の発射の操作が可能となっている。
また、従来、発射勢の調整は、操作ハンドルを回転することにより行われていたが、この例の封入式遊技機100では、上下にスライド移動可能な操作レバー156を備えた発射スライドボリューム153により発射勢を調整できるようになっており、上下に移動可能な発射スライドボリューム153の操作レバー156を上もしくは下に移動すると発射勢が強くなり、逆に移動すると発射勢が弱くなるようになっている。なお、操作レバー156は、任意の位置で止められるようになっており、手を離してもバネ等により発射勢を最低とする位置に戻ることがないので、一度、遊技者が発射勢を決めたら、操作レバー156から手を離して、タッチセンサ152,152に手を触れるだけで遊技球が発射可能となる。
仮想遊技球表示器154は、遊技球を払い出すパチンコ遊技機における上皿に溜まった遊技球の減少や増加による流動等を仮想的に表現するものである。
すなわち、遊技球を順次発射した際や、遊技球が入賞した際に、タッチパネル表示ユニット151に表示される持球数の増減だけで、パチンコ遊技機の上皿に溜まった遊技球の発射による減少や、賞球の払い出しによる増加を実感しずらいので、仮想遊技球表示器154で、遊技球の移動を仮想的に再現することで、遊技者に対して遊技球の増減を実感しやすい状態とする。
なお、仮想遊技球表示器154は、例えば、遊技球の増減を遊技球の移動で表現するものであり、実際の遊技球を循環移動させることにより表示しても良いし、ディスプレイとして画像により遊技球の移動を表示するものとしても良いし、擬似的にランプの点滅等で遊技球の移動を表現するものとしても良い。
スピーカ155は、そのエンクロージャー157となる部分が、図3に示すように後から向かって左側(前から向かって右側)に延出した状態となっており、エンクロージャー157が、右のタッチセンサ152と前後に重なるようになっている。これにより、スピーカ155により発生する振動を右のタッチセンサ152に触れている遊技者の手に伝えて、遊技者が手で音に基づく振動を体感可能となっており、ボディソニックの一種となっている。
前面枠本体130下部の取付盤131の裏面側には、図3に示すように、発射ユニット60が設けられると共に、発射装置61を制御する発射制御装置63aとなる発射制御基板63(ボックス631内に配置)、発射装置61により遊技領域1aに発射された遊技球を回収して再び発射装置61に供給する封入球循環ユニット200(封入球循環装置)、封入式遊技機100内の各装置に電力を供給する電源基板70(ボックス71a内に配置)、遊技盤1以外の前面枠120に備えられた装置の制御を行う第1枠制御基板81(ボックス81a内に配置)及び第2枠制御基板90(ボックス90a内に配置)が取り付けられている。これら第1枠制御基板81及び第2枠制御基板90が枠制御装置として機能し、遊技盤1に取り付けられた装置を除く、前面枠120の例えば、外部アピール装飾ランプ11,…、タッチパネル表示ユニット151、仮想遊技球表示器154、封入球循環ユニット200、外部とのデータの通信装置等を制御する枠制御装置となる。なお、第1枠制御基板81は、遊技制御基板20及び演出制御基板50からの制御に基づいて第2枠制御基板90及び発射制御基板63を制御するようになっている。
また、遊技内容に係わる制御を統括的に行う遊技制御基板20(ボックス22内に配置)及びその制御下で遊技の演出に係わる制御を行う演出制御基板50(ボックス52内に配置)は、遊技盤1の裏面側に設けられている。従って、遊技内容の制御に関する制御装置は遊技盤1に設けられており、遊技盤1を交換することにより、遊技内容に係わらない装置をそのまま流用して遊技内容だけを変更することが可能である。なお、封入式遊技機100の各種制御装置については後に説明する。
図4に示すように、発射ユニット60は、取付盤131に取り付けられる取付プレート64と、取付プレート64に取り付けられる発射レール62と、発射レール62上の遊技球を打撃して遊技球を発射させる発射杵66等を備えた発射装置61とを備える。
発射装置61は、発射モータ(ステッピングモータ)68(図8に図示)と、この発射モータ68に接続されて回転駆動されることにより、遊技球を打撃して遊技球を発射する発射杵66と、発射杵66の回転角度を規制するストッパ部材67と、発射レール62上に後述するように封入球循環ユニット200から供給された遊技球を、発射レール62の下端部上の発射杵66により打撃可能な所定位置に停止させる球位置決め部材69とを備える。
そして、発射レール62の後端部(傾斜下端部)上の球位置決め部材により遊技球が保持される位置が遊技球を遊技領域1aに発射する発射位置となる。
また、図1に示すように、ガラス枠140の後方側のガラス板141の裏面と、遊技盤1の前面との間の遊技領域1aの下部を閉塞する底壁部134が形成され、前面枠本体130の底壁部134に遊技領域1aの下側から発射された遊技球が通過する発射球通過口135が設けられている。なお、発射球通過口135を通過した遊技球は、遊技盤1の内外二重にガイドレール2,2が配置された誘導路から遊技領域1aに至る。
また、誘導路から遊技領域1aに至らずに戻ったファール球も発射球通過口135を通過するようになっている。なお、発射レール62の先端面は、発射球通過口135の直下より手前に配置され、発射球通過口135に戻るファール球は、発射レール62上に戻らずに、発射レール62の前に流下し、後述する封入球循環ユニット200のファール球回収部257上に至るようになっている。
前記封入球循環ユニット200は、図4から図7に示すように、遊技領域1aに発射された遊技球(アウト球、セーフ球を含み、ファール球を除く)を回収する回収口211を有する回収部材210と、回収口211から発射装置61の遊技球の発射位置まで遊技球を導いて遊技球を循環使用する循環流路220と、この循環流路220の上流側の一部として、回収口211から後述の待機流路221まで遊技球を流下させる回収球流路280と、この回収球流路280を流下する遊技球を検出する回収球検出手段としての回収球センサ212と、循環流路220の下流側の一部分であり、発射位置に送られる前の遊技球を待機させる待機流路221と、待機流路221に待機する遊技球の不足状態を検出する球不足状態検出手段としての球不足検出センサ264と、待機流路221の下流側の端部に設けられ、発射装置61の発射レール62の下端部(遊技球の発射位置)に供給導出口247を介して遊技球の発射のタイミングに応じて順次遊技球を一個宛送球する球送り装置240とを備える。
従って、封入式遊技機100は、遊技機本体内に所定数封入した遊技球を、発射位置から遊技領域1aに発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する循環流路220を備え、前記循環流路220には、前記発射位置へ遊技球を一個宛送球する球送り装置240と、前記球送り装置240により発射位置に送られる遊技球を待機させる待機流路221とを備えたものである。
また、封入球循環ユニット200は、ファール球回収手段250として、発射装置61により上述の内側のガイドレール2及び外側のガイドレール2との間に発射されたにも係わらず、再び発射装置61側に向かって戻ってしまったファール球(ガイドレール2同士の間に至らなかった発射球も含む)を回収するファール球回収口251と、回収されたファール球を検知するファール球センサ253と、ファール球回収口251から回収されたファール球(遊技球)を待機流路221(循環流路220)に流下させるファール球流路252とを備える。
また、封入球循環ユニット200は、待機流路221を遊技球の発射毎に移動する遊技球の付着物を除去する付着物除去手段400と、循環流路220内の球を抜く球抜き装置230とを備える。
また、封入球循環ユニット200は、封入球循環ユニット200内に通常循環使用される遊技球以外に補給用の遊技球を貯留し、遊技中に循環する遊技球が減少した場合に補給する球補充装置260と、遊技球の入れ替え用の所定数の遊技球(例えば、30球で上述の補給用の遊技球を含む)が収納された球交換カセット(図示略)を取り付けると共に、球交換カセット内の遊技球を封入球循環ユニット200内に供給するための球交換カセット取付部270とを備える。
また、封入球循環ユニット200の主要部は、図7等に示すように、主要部の前面側を構成する前壁部材310と、主要部の裏面側を構成する後壁部材320とから概略箱状に形成され、主要部の内部に上述の循環流路220(回収球流路280、待機流路221を含む)、ファール球流路252とが形成されている。なお、基本的に前壁部材310側に上述の遊技球の経路を構成する部材が形成されると共に、センサ、ソレノイド等を取り付ける部材が形成され、後壁部材320には、各部材の取付を補助する部材や、封入球循環ユニット200の外周を囲う外周壁326を有する。また、前壁部材310及び後壁部材320は、それぞれ透明な合成樹脂により一体成型されており、封入球循環ユニット200内の遊技球や、封入球循環ユニット200の前側の遊技球や発射ユニット60等を透視可能となっており、封入式遊技機100の裏面側から遊技球の詰まり等を目視で確認可能となっている。また、前壁部材310と後壁部材320とは、着脱自在に接合されている。
また、封入球循環ユニット200は、その下端部に前面枠本体130の取付盤131の発射レールの取付位置より下方となる所定部位に設けられた左右の取付部132,132(図3に図示)に、着脱可能かつ回動可能に接続する左右の接続部材201,201を備えており、封入式遊技機100の左右方向に設定された回転軸回りに回転可能となっている。そして、封入球循環ユニット200は、封入式遊技機100の裏面(取付盤131の裏面)に沿った垂直な状態(使用状態)から前記接続部材201,201を中心に上端が後方側に倒れるように回動して略水平な状態(メンテナンス状態)に回動可能となっている。
また、封入球循環ユニット200の接続部材201,201は、取付盤131の取付部132,132の軸となる突起が回動可能に挿入される筒状の形状を有すると共に、筒状部分にはスリットが形成され、スリット201a,201aから軸を出入可能とされることにより、接続部材201,201が取付部132,132から着脱自在とされ、封入球循環ユニット200を前面枠本体130の取付盤131から取り外し可能(着脱自在)となっている。
後壁部材320の左右両端部には、後壁部材320の前側に前壁部材310を取り付けた状態で、後壁部材320を着脱自在に取付盤131に着脱可能に取り付ける取付部材203,203が設けられている。この取付部材203,203を取付盤131から取り外すことで封入球循環ユニット200を後側に倒すように回動自在となる。
また、封入球循環ユニット200は、封入式遊技機100の裏面側となる前面枠本体130の裏面側に取り付けられる。なお、前面枠本体130の下部となる取付盤131は、その主要部となるほぼ垂直な平板部分が、前面枠本体130に固定された遊技盤1より前となるように構成されており、取付盤131の裏面に取り付けられる上述の発射装置61等を有する発射ユニット60が遊技盤1より前面側の遊技領域1aの略真下に配置されるようになっている。
そして、封入球循環ユニット200は、取付盤131に取り付けられた発射ユニット60と前後に重なるように、発射ユニット60の後側に配置されて取付盤131に取り付けられる。そして、封入球循環ユニット200は、取付盤131に取り付けられた状態で前面枠本体130に取り付けられた遊技盤1の略真下に配置されるようになっている。
前記回収部材210は、封入球循環ユニット200の上の部分となる上端部(上部)に形成される。そして、回収部材210は、その前部が、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの下から入賞することなく流下した遊技球であるアウト球を回収可能となるように、遊技盤1の下から遊技盤1の前面側の遊技領域1aの下側のガイドレール2の上述の切欠部の下側に延設されている。また、回収部材210は、その後部が、遊技盤1の裏面側を流下して遊技盤1の下側に排出される入賞した遊技球であるセーフ球を回収可能となるように、遊技盤1の下から遊技盤1の裏面側のセーフ球の排出経路(図示略)の下まで延設されている。
また、回収部材210は、平面視して封入式遊技機100の左右方向に沿って長尺な矩形状であり、その周囲が略垂直な囲い壁214となっている。また、回収部材210の(囲い壁214内部の)前後の中央部には、右端部を除いて左右に延在し、回収部材210内に回収された遊技球を封入球循環ユニット200内の回収球センサ212(封入球循環ユニット200内部)に導く導入傾斜部213を底部として有する回収球流路280となっている。
そして、回収部材210の囲い壁214に囲まれて上方に開放された状態となった部分がアウト球とセーフ球を回収する回収口211となっている。また、回収口211の遊技盤1前面側の下となる前部がアウト球を回収するアウト球回収口215とされ、遊技盤1の裏面側の下となる後部がセーフ球を回収するセーフ球回収口216となっている。
回収球センサ212は、前壁部材310のセンサ取付部330に固定され、例えば、周知のパチンコ球通過センサスイッチであり、遊技球が通過する孔212aを備え、この孔212aをパチンコ球が通過した際にHIGHもしくはLOWの信号を出力するものである。
そして、回収球センサ212は、その孔212aが導入傾斜部213の傾斜下側の端部から遊技球が流下する位置に配置されており、導入傾斜部213の傾斜下側の端部から、待機流路221の上流側端部であると共に、ファール球流路252の底部となるファール球傾斜部255の下流側端部である後述の合流部254上に向かって、回収球流路280を流下する遊技球を検出するようになっている。
待機流路221は、その底部として、上下三段に前壁部材310から後方側に板状に延出された以下の部材を有する。すなわち、循環流路220は、その底部となる部材として、上述のファール球流路252の下流側端部となり、ファール球流路252を流下するファール球、球補充装置260から循環流路220に補充される遊技球である補充球、上述のように回収球流路280から回収球センサ212を通過して流下する回収球の三種類の遊技球が合流する合流部254と、封入式遊技機100の裏面側から見て右から左に下り傾斜する合流部254(ファール球流路252)の下側で、裏面側から見て左から右に下り傾斜する流下傾斜部222と、流下傾斜部222の下側で、裏面側から見て右から左に下り傾斜して球送り装置240に至る待機傾斜部223とを有する。
また、待機流路221の流下傾斜部222の下流側部分の上、すなわち、前壁部材310のファール球傾斜部255の上流部分の下には、球補充装置260の作動を制御する際に用いられる球不足検出センサ264を取り付けるための近接センサ取付部319が設けられて、これに球不足検出センサ264が取り付けられている。球不足検出センサ264は、周知の近接センサスイッチで、金属である遊技球が近接している状態で、遊技球が存在していることを示す信号を出力する。従って、遊技球が正常に回収されていれば、球不足検出センサ264により、少なくとも所定期間内に回収された遊技球が検出される。
また、待機流路221の流下傾斜部222上には、上端部がファール球傾斜部255の合流部254と一体に接合され、下端部が待機傾斜部223と一体に接合された流下天井部224が形成されている。また、循環流路220の待機傾斜部223上には、上端部が流下傾斜部222に一体に接合された待機天井部225が形成されている。
前記ファール球回収手段250においては、前記ファール球流路252の上端部の上に前記ファール球回収口251が備えられ、ファール球回収口251の下側でかつ、ファール球流路252の上端部の上側にファール球センサ253が配置されている。
ファール球回収口251は、封入球循環ユニット200の前面を構成する前壁部材310の裏面側から見て右上端部に形成された開口で、回収されたファール球を封入球循環ユニット200外部から内部に導入するようになっている。また、前壁部材310の前面側のファール球回収口251の下側縁に対応する位置には、前壁部材310前面から前方に延出するファール球回収部257が備えられている。ファール球回収部257は、上面が後方のファール球回収口251に向かって下り傾斜した板状に形成されると共に、ファール球回収口251につながる後側縁を除く周囲を囲んで上に突出した突条258を備えたもので、封入球循環ユニット200を取付盤131にほぼ垂直な状態に取り付けた際に、ファール球回収部257は、発射レール62の上端部(発射方向端部)の隣で、発射球通過口135の真下に配置され、発射球通過口135を通過して流下するファール球を受けるようになっている。
従って、ファール球回収手段250においては、遊技盤1の前面側から発射球通過口135を通過して遊技盤1の下側に流下したファール球がファール球回収部257で受けられる。そして、ファール球回収部257の上面に至ったファール球は、上面の傾斜に沿って後方のファール球回収口251から封入球循環ユニット200内のファール球流路252に入り、ファール球回収口251の下側のファール球センサ253を通過し、ファール球流路252の底部となるファール球傾斜部255上に至る。そして、ファール球傾斜部255上の遊技球は、傾斜に沿って合流部254に至り、回収球流路280を流下した遊技球と合流するように上述の待機流路221に至り、この待機流路221を流下することになる。
なお、ファール球センサ253は、回収球センサ212と同様に周知のパチンコ球通過センサスイッチであり、センサ取付部330の回収球センサ212の下側に、回収球センサ212と逆向きに取り付けられ、ファール球センサ253の遊技球が通過する孔253aがファール球流路252の上端部に配置されるようになっている。そして、回収球センサ212と同様にファール球を検出して信号を出力する。
遊技球を封入球循環ユニットから抜き出す球抜き装置230は、循環流路220の下流側部分となる待機流路221の下流側端部に隣接する球送り装置240の後面側に設けられている。
この球抜き装置230は、球抜き開口部231と、これを開閉する板状の蓋部材232と、蓋部材232を支持、案内するリブ234、235、236とからなる。
球抜き開口部231は、後壁部材320の移送供給部材243がある位置に設けられており、その大きさは、遊技球1個が通過できる程度の大きさである。
また、後壁部材320に設けられた球抜き開口部231の外面には、球抜き開口部231を開閉するための板状の蓋部材232が、左右にスライド自在に設けられており、その球抜き開口部231の側方には、球抜き開口部231の開放時にこの蓋部材232を格納する蓋部材格納部237が設けられている。
この蓋部材232の背面には、開閉操作をするための取っ手232aが突設されている。
この蓋部材格納部237は蓋部材232の横幅以上の幅を持ち、球抜き開口部231の開放時に、蓋部材232を球抜き開口部231から完全に退避できるようになっている。さらに、後壁部材320の外面には、球抜き開口部231とこれに隣接する蓋部材格納部237の外周に外周リブ234が突設されており、蓋部材232はこの外周リブ234の内側に形成されたスライド部233に支持される。
このスライド部233の球抜き開口部231の位置と、蓋部材格納部237の位置には、その上下に蓋部材232を案内するそれぞれ一対のリブ235、236が突設されていて、蓋部材232はこのリブ235、236の内側(前側)をスライドするようになっている。
二対のリブ235、236のうち、球抜き開口部231側のリブ235は、蓋部材格納部237側のリブ236に比べて、蓋部材232を案内する面の前後位置が移送供給部材243(前)寄りになっている。
また、蓋部材格納部237の前壁239は、球抜き開口部231にかけて前側に傾斜している。
これによって、蓋部材232は、球抜き開口部231を開放する位置である蓋部材格納部237にある位置から、球抜き開口部231を閉じる位置に移動する際に、リブ235および蓋部材格納部237の前壁239によって移送供給部材243(前)側に案内されて斜めに移動する。
そして、球抜き開口部231を閉じる位置では、蓋部材232の内面が後壁部材320の内面とほぼ同じ前後位置になる。
これにより、蓋部材232閉鎖時に段差が生じることが無く、球抜き開口部231付近での遊技球の流れを妨げない。
また、球抜き開口部231側の下側のリブ235は、その上面に球抜き開口部231から外側に向かって下る傾斜を有しており、球抜き時に球抜き開口部231から流出する遊技球を案内して、滑らかに流下させる役割も有する。
下側のスライド部233の、球抜き開口部231と蓋部材格納部237の境界付近には突起部238があって、球抜き時に蓋部材格納部237に格納された蓋部材232がこの突起部238の上に乗り上げるようになっている。
これによって、蓋部材232が押し上げられて上側のスライド部233に圧接するので、球抜き時の振動によって蓋部材232が動くことを防止でき、開放状態を維持することができる。
移送供給部材243は後述する球送り装置240を構成する部材であって、左右と後方側が開放したコ字状(チャネル状)の部材である。
この移送供給部材243の遊技球を載置(保持)する底面板部材243aは、遊技球を1個分載置可能であって、封入球循環ユニット200の背面側から見て右から左に下るように傾斜(待機流路221と同じ傾斜)している。
また、底面板部材243aの一部あるいは全部は、その厚さが封入球循環ユニット200の背面側から見て、奥側から手前側にかけて薄くなっており、上面が手前側(後側)に下るように傾斜している。
つまり、底面板部材243aの上面は、封入球循環ユニット200の背面側から見て、右奥(右前)から左手前(左後)に下るように傾斜している。
これによって、球抜き開口部231を開放したときに、遊技球が封入球循環ユニット200内から自然に流出する。
以上のように構成される球抜き装置230は、封入式遊技機100内に封入された遊技球を係員等の外部操作により取り出すためのもので、封入式遊技機100のメンテナンス、遊技球の交換などのために、封入式遊技機100から遊技球を取り出すために用いられる。
遊技球の交換時には、蓋部材232をスライドさせて蓋部材格納部237に格納し、球抜き開口部231を開放して、移送供給部材243の底面板部材243aに形成された傾斜に沿って遊技球を流出させて、封入式遊技機100(封入球循環ユニット200)から外部に取り出すようになっている。
球送り装置240は、待機流路221の下流側に設けられ、待機流路221の傾斜により待機流路221上に一列に並んで待機する遊技球の荷重による遊技球の傾斜下側への移動を規制する規制壁241を備え、上述のように並んだ遊技球の最も傾斜下側の遊技球を一個だけ受ける球受け部242と、球受け部242で保持された遊技球を規制壁241の上部にあって、供給流路245の入口である供給導入口249に移送する移送供給部材243と、移送供給部材243を昇降駆動する球送りソレノイド244とを備える。
また、球送り装置240は、規制壁241の球受け部242の反対側に形成され、規制壁241を乗り越え、供給導入口249から流入した遊技球を発射装置61(発射レール62上)に導出するための供給流路245と、球送り検出手段として供給流路245を通過して発射位置に送られる遊技球を検知する球送りセンサ246(発射球センサ)と、供給流路245(封入球循環ユニット200)の遊技球の発射装置61への導出口となる供給導出口247とを備える。
規制壁241は、傾斜した待機流路221上に並んだ遊技球の最も傾斜下側の遊技球を止めるもので、例えば、遊技球の直径より僅かに低い高さ(最も下に位置する移送供給部材243の後述の底面板部材243aの上面からの高さ)を有する板状に形成されている。また、球受け部242は、規制壁241と直角に接合された状態の保持部底壁248を備え、規制壁241と保持部底壁248とがL字状となっている。
移送供給部材243は、球受け部242の保持部底壁248上に配置されて、球受け部242に流入した遊技球を載置(保持)する保持部として機能する底面板部材243aと前面側壁243bと天板部分とを備えて、左右と後方側が開放したコ字状(チャネル状)に形成され、遊技球を右から左に通過させられるようになっている。なお、底面板部材243aは、コ字状の移送供給部材243の底部となる部分である。そして、移送供給部材243は、その天板部分に球送りソレノイド244のプランジャーが接続されている。そして、球送りソレノイド244により、底面板部材243aの遊技球が載る上面が待機傾斜部223の最も傾斜下側の上面より下となる位置と、底面板部材243aの上面が規制壁241の上端より上となる位置との間を昇降自在とされている。
そして、移送供給部材243が上方にあるときは、底面板部材243aが供給導入口249に隣設するようになっている。また、底面板部材243aの上面は、上述のように、封入球循環ユニット200の背面側から見て右から左に下るように傾斜(待機流路221と同じ傾斜)していると共に、手前側(後側)に下るように傾斜している。
そして、待機流路221の待機傾斜部223上から球受け部242に配置された移送供給部材243の底面板部材243a上に流入した遊技球は、底面板部材243a上でその傾斜により規制壁241と蓋部材232が隣接する部分に寄って、規制壁241と蓋部材232に接触した状態となるようになっている。そして、移送供給部材243が球送りソレノイド244により上昇させられ、底面板部材243aの上面が規制壁241の上端より高くなった際に、底面板部材243a上の遊技球が底面板部材243aの傾斜によって規制壁241を越えて供給導入口249から供給流路245側に流下するようになっている。なお、底面板部材243aの一側端(待機流路221に臨む端部)は、上昇した場合に、待機流路221上で次ぎに移送供給部材243に送られる遊技球が移送供給部材243の下に入り込むことがないように、待機流路221の最下流部で待機する遊技球の直径より高く上がらないようになっている。
球送りソレノイド244は、そのプランジャーを略垂直に下方に向けた状態で、前壁部材310に設けられた球送りソレノイド取付部311に取り付けられており、プランジャーの先端に移送供給部材243を接続した状態で、プランジャーを上下に駆動するようになっている。また、球送りソレノイド244は、発射制御基板63により発射装置61と同期して制御され、発射装置61が遊技球を発射した直後に、昇降して、遊技球を発射位置に送ると共に、遊技球が発射位置に送られると発射装置61が遊技球を発射するようになっている。
供給流路245は、規制壁241に関して移送供給部材243の反対側に形成され、規制壁241に沿って遊技球をほぼ真下に流下させた後に、前方に案内して、前方の供給導出口247から遊技球を封入球循環ユニット200の前側の発射装置61側に導出するようになっている。なお、供給流路245は、前壁部材310から後方に延出する供給流路壁部245aにより形成されている。また、供給流路245の底部となる位置には、封入式遊技機100の前後方向に沿って垂直に立設された流路リブ245bが形成され、流路リブ245b上が後から前に向かって下るように傾斜した状態となっており、流路リブ245b上に流下した遊技球が流路リブ245b上を後から前に転動して供給導出口247から導出されるようになっている。
球送りセンサ246は、回収球センサ212と同様に周知のパチンコ球通過センサスイッチであり、供給流路245に関して球送り装置240の反対側となる前壁部材310の位置に設けられた供給センサ取付部312に後端部が取り付けられ、前端部が規制壁241に当接もしくは近接して配置され、規制壁241を乗り越えて供給導入口249から流入して供給流路245を真下に流下する遊技球が通過する孔246aが形成され、供給流路245を流下して孔246aを通過する遊技球を検出するようになっている。
なお、球送りセンサ246も回収球センサ212と同様に遊技球を検出して信号を出力する。球送りセンサ246に検出された遊技球は、検出直後に発射装置61に供給されて発射されるので、球送りセンサ246は、発射装置61の前側であるが、遊技球の発射を検出する発射球センサも兼ねるものとなっている。
球補充装置260は、循環流路220の上側に設けられた左右に長尺で、傾斜角を変更可能に回転移動自在とされた球貯留板261を備えた補充球貯留部262と、球貯留板261の傾斜角を変更して補充球貯留部262を遊技球を貯留する状態と、遊技球を補充する状態とに切り替える補充ソレノイド263と、球貯留板261の裏面側から見て左側(ファール球流路252の反対)に設けられ、球貯留板261上の遊技球の落下を規制すると共に、球交換カセット取付部270から流入する遊技球を球貯留板261上に導く、球抑え部材265とを備える。
球貯留板261は、その中央部より前側の位置を前壁部材310に設けられた回転ピン313に回動自在に軸支されている。そして、球貯留板261は、通常時は、球を貯留する状態となっており、球貯留板261の一方の端部である球抑え部材265側の後端部が下になるように僅かに傾斜した状態で、球貯留板261上に遊技球を一列に複数個(例えば5個)載せるようになっている。この際に、球貯留板261上の遊技球のうちの最も一方の端部側に載った遊技球が球抑え部材265に抑えられた状態となり、球貯留板261の傾斜に沿って遊技球が流下しないようになっている。
また、球貯留板261の他方の端部である前端部は、ファール球傾斜部255(ファール球流路252)の傾斜下側の合流部254上に位置しており、球貯留板261がファール球流路252側の他方の端部が下になるように傾斜した場合に、球貯留板261上の遊技球を合流部254上に流下させるようになっている。すなわち、補充球となる遊技球を補充する状態では、球貯留板261は、ファール球流路252側の他方の端部を下にするように傾斜する。
また、球貯留板261の一方の端部には、その下側に補充ソレノイド263のプランジャーに接続された掛止板263aに掛止される係止部261aが設けられ、補充ソレノイド263のプランジャーの上下動により、球貯留板261の傾斜角を変更できるようになっており、プランジャーを下げた状態では、球貯留板261の一方の端部が下となる
ように傾斜して球貯留状態となり、プランジャーを上げた状態では、球貯留板261の他方の端部が下となるように傾斜して球補充状態となる。
さらに、球貯留板261の一方の端部には、係止部261aから球貯留板261の延長線に沿って延出して球交換カセット取付部270に至る係合部材261bが形成されている。係合部材261bは、球交換カセット取付部270の後述する作動リンク部材273に係合し、球交換カセット取付部270に球交換カセットをセットした場合に上に持ち上げられ、球貯留板261の一方の端部が他方の端部に対して高くなるように傾斜させ、球貯留板261を球補充状態にするようになっている。
補充ソレノイド263は、前壁部材310に形成された補充ソレノイド取付部314にプランジャーを上に向けて取り付けられ、第1枠制御装置83の制御により、球不足検出センサ264により、循環流路220の球不足検出センサ264の位置で所定時間以内に遊技球が検出されない場合に、プランジャーを上げるように制御されている。これにより、循環流路220において、遊技球が不足した場合に、補充ソレノイド263により球貯留板261が球補充状態となるように傾斜角が変更され、球貯留板261上の遊技球を循環流路220の上流側端部となる合流部254に供給するようになっている。
なお、球不足は、例えば、遊技領域1aにおいて、遊技球の詰まり等が発生し、遊技領域1a内に通常より多くの遊技球が存在することにより、封入球循環ユニット200に回収される遊技球の数が減った場合や、ガラス枠140を開放した際に、遊技球が外部に流出した場合等に発生する。
球交換カセット取付部270は、後壁部材320に形成されたカセット挿入部271と、前壁部材310に形成されたカセット受け部272と、球交換カセット取付部270に挿入された球交換カセットを掛止するカセット掛止部279と、球交換カセットの取付時に上述の球貯留板261の傾斜角を変更する作動リンク部材273と、カセット蓋開放係止部材274とを有する。
カセット挿入部271は、後壁部材320に形成され、球交換カセットを挿入する挿入開口部276と、後壁部材320の挿入開口部276の周囲に後方に延出するように設けられ、挿入される球交換カセットを案内すると共に、挿入された球交換カセットを支持するカセットガイド部材277とを有する。なお、球交換カセット取付部270においては、球交換カセットをセットした際に、球交換カセットの球出口がある側(球補充装置260側)の一方の端部が他方の端部より低くなるように傾斜し、球交換カセット取付部270にセットされた際に、球交換カセット内の遊技球が球交換カセットの傾斜により球出口に向かって流下するようになっている。
前壁部材310に形成されたカセット受け部272は、球交換カセットの挿入方向の前端部に対応する形状を有した凹部であり、挿入された球交換カセットの前端部が凹部であるカセット受け部272に挿入されることで、球交換カセットの前端部を位置決めした状態に支持するようになっている。また、カセット受け部272の球補充装置260側となる左右の一方の端部(裏面から見て右側端部)に、後述するように回動移動する作動リンク部材273の移動を妨げないように作動リンク部材開口部(図示略)が形成されている。
カセット掛止部279は、前壁部材310に形成される共に、前壁部材310から後方に延出して後壁部材320の挿入開口部276の周縁部の下部からカセットガイド部材277に沿って配置され、その後端部に上面に係合突起278を有する。また、係合突起278は、球交換カセットを球交換カセット取付部270に挿入される際の球交換カセットの通過経路内に突出しているが、球交換カセットを挿入する際に、球交換カセットに係合突起278が接触すると、カセット掛止部279が弾性変形し、球交換カセットを挿入開口部276に挿入可能とすると共に、挿入後に球交換カセット下面に掛止して、球交換カセットを保持する。
カセット蓋開放係止部材274は、後壁部材320のカセット挿入部271の近傍で、かつ、球補充装置260側となる部分で、後方に延出して形成されると共に、カセット挿入部271に向かって突出する蓋係合突起274aを備える。蓋係合突起274aは、球交換カセット取付部270に球交換カセットをセットする際に、球交換カセットの球出口を覆うと共に、前後方向にスライド移動して球出口を開閉自在とするカセット蓋と係合し、球交換カセットを前方に移動して球交換カセット取付部270に挿入する際に、前方に移動する球交換カセットに対してカセット蓋を固定し、カセット蓋を球交換カセット本体に対して相対的に後方に移動させて、カセット蓋が球交換カセットの球出口を開放した状態とするものである。
これにより、球交換カセットを球交換カセット取付部270にセットすることで、球交換カセットの球出口が開放状態となり、球交換カセットをセットした時点で、球交換カセットの球出口から遊技球が球補充装置260を経て循環流路220側に流下を開始することになる。
作動リンク部材273は、前壁部材310の球交換カセット取付部270の球補充装置260側端部に配置されるものである。また、球交換カセット取付部270と球補充装置260との間は、球交換時等における球交換カセット取付部270から球補充装置260への遊技球の導入経路となっており、作動リンク部材273は、遊技球の導入経路を開閉する開閉部材として機能する。また、遊技球交換時等の外部からの遊技球の補給に際し、球交換カセット取付部270から循環流路220に遊技球を送る際に、遊技球が球補充装置260を通過するようになっている。そして、作動リンク部材273は、外部からの遊技球の補給時に、球補充装置260の球貯留板261を上述の貯留状態の傾斜角から補充状態の傾斜角に変換するようになっている。
作動リンク部材273は、その下端部を除く主要部が前記導入経路を開閉する開閉扉部273aとされ、導入経路を遊技球の通過が不可となるように閉塞する前後幅及び上下幅を有すると共に、後述するようにセットされる球交換カセットに押圧される際に確実に押圧可能な厚み(左右幅)を有する。また、作動リンク部材273は、その主要部となる開閉扉部273aの下となる下端部に、下端部の前部から後方に延出した板状のリンク片273bを有する。また、リンク片273bは、上述の球交換カセット取付部270側に延出する球貯留板261の係合部材261bの下側の近傍(接しても良い)に配置されている。
また、作動リンク部材273は、開閉扉部273aとリンク片273bとの接合部分が前壁部材310に形成された軸(図示略)に回転自在に軸支されている。
そして、作動リンク部材273は、外部から力のかかっていない通常時は、開閉扉部273aが上述の遊技球の導入経路を閉じる状態となっている。この場合に、球交換カセット取付部270への球交換カセットの挿入時に、開閉扉部273aが球交換カセットの通過経路となる部分の左右の端部のうちの一方の球補充装置260側端部に配置され、球交換カセット取付部270の挿入開口部276に球交換カセットを挿入した場合に、開閉扉部273aが後方に押されることで、開閉扉部273aが後方に移動して前記導入経路が開放状態となると共に、リンク片273bが斜め上前方に移動するように作動リンク部材273が回転移動する。
また、リンク片273bは、上述のように球貯留板261の係合部材261bの下側の近傍に配置されており、上述のように球交換カセットを挿入することで、リンク片273bが斜め上に上がると、係合部材261bを押し上げ、球貯留板261が、球交換カセット取付部270側に向かって下り傾斜して遊技球を貯留する状態から、ファール球回収手段250に向かって下り傾斜して遊技球を合流部254に流下させて遊技球を補充する状態となる。そして、球交換カセットの球出口から球補充装置260装置側に流下した遊技球は、球貯留板261上を流下して循環流路220に流入する。なお、リンク片273bは、球貯留板261の係合部材261bの下側に配置されているので、補充ソレノイド263が、球貯留板261の係合部材261b側の端部を上昇させて、補充球を補充する状態となっても、リンク片273bは動かず、開閉扉部273aは、球交換カセット取付部270と球補充装置260との間を閉塞した状態を維持するようになっている。
以上のように球交換カセットを球交換カセット取付部270にセットすると、球交換カセット取付部270と球補充装置260との間で、作動リンク部材273の開閉扉部273aが遊技球の導入経路を開放することで、上述のように球交換カセットの球出口から流出した遊技球は、球補充装置260の球交換カセット取付部270側に端部に形成された球抑え部材265上を通過して、球貯留板261上に流下するが、この際に、球貯留板261は、作動リンク部材273により補充状態とされ、ファール球回収手段250側に向かって下り傾斜しているので、補給される遊技球は、球貯留板261上をファール球回収手段250側に流下して、球貯留板261の端部から落下し、循環流路220の上流側端部となる合流部254上に流下して、循環流路220内に流入することになる。
付着物除去手段400は、前記流下経路となる循環流路220の待機流路221内に遊技球と接触可能に設けられてアースされた金属プレート410と、流下経路となる循環流路220の待機流路221内に対して吹き出しもしくは吸い込みにより人口風を形成する風形成手段となる送風ファン420とを備えている。
前記金属プレート410は、待機流路221の底部(遊技球流下底部)を構成すると共に、前壁部材310の裏面から後方に延出する板状の待機傾斜部223に取り付けられている。そして、金属プレート410は、待機傾斜部223の待機流路221の底面となる上面に、待機傾斜部223の前後幅(遊技球の流下方向と直交する方向の幅)のほぼ全幅に渡って配置され、かつ、金属製の発射レール62を含む発射ユニット60に対してアースされた状態となっている。従って、遊技球が待機流路221の金属プレート410上を通過すると静電気が除去される。
前記送風ファン420は、電気製品の電源、基板等の排熱(冷却)用の周知の送風ファンであって、例えば、正面視して略正方形のケーシング内のファンとファンを回転するモータとを備えたものであり、前壁部材310の前面側で、待機流路221の金属プレート410が取り付けられた位置の前に設けられた送風ファン取付部310aに取り付けられている。また、送風ファン420の送風方向は、この例において、封入式遊技機100の前後方向の前から後となっている。
また、前壁部材310の送風ファン420の取付位置で、かつ、待機流路221の金属プレート410が配置された位置の上部と下部とには、通気口318,…が形成されている。
また、後壁部材320の裏面の送風ファン420の取付位置に対応する部分には、フィルタ開口部322を有するフィルタ(図示略)を取り付けるためのフィルタ取付部321が設けられている。
上述のように静電気が除去された遊技球に付着した埃等の付着物は送風ファン420の送風により吹き飛ばされ、フィルタに回収される。
なお、送風ファン420は、表示装置としてのタッチパネル表示ユニット151の裏面側であってタッチパネル表示ユニット151を配設するためのベース枠体である前面枠本体130の取付盤131に形成されて送風ファン420に連通するファン開口部139から、タッチパネル表示ユニット151から放出される熱を吸い込むように、封入式遊技機100の前後方向の前側から後側に送風し、タッチパネル表示ユニットを冷却するようになっている。
以上のことから、封入式遊技機100は、封入球循環ユニット200を有することにより、内部に所定数の遊技球を封入しておき、前記遊技球を発射位置から遊技領域1aに向けて発射し、発射した前記遊技球を再び回収して発射位置に導くことにより遊技球を循環使用すると共に、遊技者が所有する持球数を示す持球情報に基づいて遊技球の発射が可能となるものである。
そして、以上のような封入式遊技機100において、前面枠本体130の開口部121に嵌め込まれた遊技盤1の前面側の遊技領域1aにおいて遊技が行われることになる。
すなわち、封入式遊技機100は、図1に示す、遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うものであり、該遊技領域1aには、図1に示すように、普図始動ゲート6,6、この普図始動ゲート6,6を遊技球が通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器(図示略)、普通図柄(普図)の変動表示ゲームを表示する普図変動表示器(図示略)、普通変動入賞装置9、この普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示器(図示略)、特別図柄(特図、識別情報)の変動表示ゲームの表示等を行う変動表示装置4、特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、風車と呼ばれる打球方向変換部材(図示略)、多数の障害釘(図示省略)などが設けられている。
なお、本発明の封入式遊技機100の遊技盤1においては、遊技領域1aをその下端部まで流下しても入賞しなかった遊技球としてのアウト球を遊技領域1aの下端部において遊技盤1の裏面側に導くアウト穴が設けられておらず、その代わりに遊技盤1の前面で遊技領域1aを囲むガイドレール2が、遊技領域1aの下端部で設けられていない構成、すなわち、ガイドレール2の遊技領域1aの下側を囲む部分に、切欠部が設けられる構成となっており、入賞しなかった遊技球は、遊技盤1の下端部の中央部分で、遊技盤1の前面側の遊技領域1aからそのまま遊技領域1aの外側(下側)の前記回収口211に流下する構成となっている。
前記普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材とこの開閉部材を動作させる普電ソレノイド9a(図8に図示:普電SOL)とを具備し、この開閉部材は、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示器の普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。
この普通変動入賞装置9は、特図の始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置9の内部(入賞領域)に備えられた始動口センサ9b(図8に図示;始動口SW)により遊技球を検出することに基づき始動条件が成立し、特図の変動表示ゲームが開始されるようになっている。
また、普図始動ゲート6,6内には、該普図始動ゲート6,6を通過した遊技球を検出するためのゲートセンサ6a(図8に図示:ゲートSW)が設けられている。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート6,6内を通過すると、普図変動表示器において普図の変動表示ゲームが行われる。
ここで、普図変動表示器は、例えば、LEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)の変動表示ゲームは、普図変動表示器の点灯状態を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普図の変動表示ゲームの結果、普図変動表示器における停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当たりとなって、普通変動入賞装置9の開閉部材が所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置9に遊技球が入
賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
また、特図の変動表示装置4(特別図柄表示装置)は、例えば、液晶ディスプレイ41を備え、表示内容が変化可能な表示画面42を有している。この表示画面42における表示内容は、表示制御手段としての機能を有する演出制御装置51(図8に図示;演出基板)により制御されるようになっている。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が特図の始動口を兼ねる普通変動入賞装置9へ進入して始動条件が成立することに基づき、表示画面42にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる本発明の遊技動作としての特別図柄の変動表示ゲームを実行可能となっている。なお、特図の変動表示ゲームは、表示画面42において、複数種類の識別情報を所定時間変動表示させることにより行う。
そして、この特図の変動表示ゲームの結果として、表示画面42の表示態様が特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となった場合には、大当たり(特別遊技状態)となる。
ここで、特別変動入賞装置5は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカー形式の開閉扉によって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせるサイクル遊技が、所定回数(所定ラウンド数)を限度に行われる。なお、開閉扉は、大入賞口ソレノイド5a(図8に図示:大入賞口SOL)により駆動される。
また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するためのカウントセンサ5b(図8に図示;カウントSW)と、大入賞口に入った遊技球のうち継続入賞領域(V入賞領域)に流入した遊技球を検出するためのV入賞センサ5c(図8に図示;VSW)が配設されている。
なお、各一般入賞口8,…の内部(入賞領域)には、該入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入賞口センサ8a(図8に図示;左入賞SW、右入賞SW)が配設されている。
ここで、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口8、普通変動入賞装置9、特別変動入賞装置5の大入賞口等の入賞口(入賞具)の何れかに流入して入賞が発生すると、該入賞した遊技球が各入賞口のセンサにより検出され、該検出に基づき、各入賞口に対応して設定された所定の賞球数が、上述の持球数のデータに加算される。
従って、特別遊技状態中に上記のサイクル遊技を行うことにより、遊技者は高い遊技球数(特定の遊技価値)の獲得機会を得る。
すなわち、封入式遊技機100はパチンコ遊技機として、特図変動表示ゲームの結果、予め定められた特別結果態様となった場合に(大当りとなった場合に)、遊技者に特定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能に構成されている。
次に、以上のような封入式遊技機100の制御系について図8の制御ブロック図を参照して説明する。
封入式遊技機100の制御系としては、遊技の進行を制御する遊技制御装置21(主基板:遊技制御基板20)と、この遊技制御装置21の制御下で各種の演出に関する制御を行う演出制御装置51(演出基板:演出制御基板50)と、遊技制御装置21及び演出制御装置51の制御下で、仮想遊技球表示器154及び外部アピール装飾ランプ11(外部アピール装飾基板11a)、封入球循環ユニット200等の制御を行う第1枠制御装置83(第1制御基板:第1枠制御基板81)と、第1枠制御装置83の制御下で、タッチパネル表示ユニット151の制御と、外部との通信の制御と、持球数(遊技球数)の演算等とを行う第2枠制御装置91(第2制御基板:第2枠制御基板90)と、第2枠制御装置91の制御下で発射装置61の制御等を行う発射制御装置63a(発射制御基板63)とを備える。
このうち遊技制御装置21は、CPU、RAM、ROM等を有するパチンコ遊技機において周知のものであり、特図や普図の変動表示ゲームに関連する各種乱数値なども生成している。各種乱数値には、特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値、普図変動表示ゲームの当たり判定用乱数値などが含まれ、この乱数値に基づいて遊技制御装置21は、特図や普図の変動表示ゲームの当たり、外れ等のゲームの結果を決定している。
また、遊技制御装置21には、入出力インタフェースを介して各入賞口センサ8a(左入賞スイッチ、右入賞スイッチ)、ゲートセンサ6a(ゲートスイッチ)、始動口センサ9b(始動口スイッチ)、カウントセンサ5b(カウントスイッチ)、V入賞センサ5c(Vスイッチ)が接続され、これらセンサからの遊技球の検出信号が入力されるようになっている。そして、入賞口センサ8a、始動口センサ9b、カウントセンサ5b等の各種入賞口、入賞装置に設けられたセンサからの入力に基づき賞球が発生することになるが、封入式遊技機100においては、封入球式以外のパチンコ遊技機において、賞球としての遊技球の払い出しを制御する排出制御装置に代えて、賞球に関する情報が遊技制御装置21から第1枠制御装置83を介して第2枠制御装置91に出力されるようになっており、第2枠制御装置91においては、賞球に関する情報に基づいて、持球数に賞球数を加算する演算処理が行われるようになっている。また、遊技制御装置21においては、ゲートセンサ6a、始動口センサ9b、V入賞センサ5cから入力される信号に基づいて、特図及び普図の変動表示ゲームの進行の制御が行われる。
また、遊技制御装置21には、I/Oを介して普電ソレノイド9a、大入賞口ソレノイド5a、方向切替ソレノイド5dが接続されて制御されるようになっており、特図や普図の変動表示ゲームの結果に基づいて、特別変動入賞装置5や普通変動入賞装置9の開閉が制御される。なお、普電ソレノイド9aが普通変動入賞装置9を開閉駆動するもので、大入賞口ソレノイド5aが特別変動入賞装置5の開閉駆動するもので、方向切替ソレノイド5dが大入賞口内のV入賞センサ5cが配置された継続入賞領域とそれ以外の一般入賞領域とのうちのどちらか一方に遊技球を案内するように切り替えるものである。
また、遊技制御装置21は、I/Oを介して第1枠制御装置83及び演出制御装置51に接続され、第1枠制御装置83及び演出制御装置51に後述する各種データを遊技機情報として送信している。
例えば、遊技制御装置21は、上述の賞球に関するデータとして、遊技球の入賞に基づく賞球がある場合に、賞球数を示す賞球数コマンドを遊技機情報の1つとして第1枠制御装置83を介して第2枠制御装置91に出力する。
また、遊技制御装置21は、特図の始動入賞に基づく特図の変動表示ゲームの開始、停止、大当り外れの判定等の制御に基づいて、特図の変動表示ゲームの開始(変動開始)及び停止(変動停止)、大当りとしての特別遊技状態後に大当りの当選確率が高められた確率変動状態を伴う特別遊技状態の開始及び停止(確変での大当り開始及び停止)、確率変動状態を伴わない特別遊技状態の開始及び停止(非確変での大当り開始及び停止)、その他変動表示ゲームの停止図柄や変動表示時間等を含む遊技の演出に関するデータを演出制御装置51に送信する。
また、遊技制御装置21は、特図及び普図の始動入賞(始動口センサ9b及びゲートセンサ6aから入力される検出信号)に対応して上限値(例えば、4)の範囲内で特図及び普図の変動表示ゲームを始動する始動条件の成立の回数を特図及び普図の始動記憶数(保留数)としてカウントするようになっている。そして、遊技制御装置21は、特図もしくは普図の始動入賞が有る度に特図もしくは普図の始動記憶数を1増加し、特図もしくは普図の変動表示ゲームを開始する度に特図もしくは普図の始動記憶数を1減少する制御を行っており、この始動記憶数に関するデータを、演出制御装置51に送信している。また、始動記憶数に関するデータには、特図もしくは普図の始動記憶数が上限値となった状態で、特図もしくは普図の始動入賞があったことを示す特図もしくは普図のオーバーフロー入賞発生のデータが含まれる。
演出制御装置51は、CPU、ROM、RAM等を備えるとともに、ビデオ制御用の各種ICを備え、パチンコ遊技機において周知のものであり、遊技制御装置21における特図の変動表示ゲームの進行の制御に基づいて、変動表示装置4(表示ユニット)における特図の変動表示ゲームの表示制御や、それに伴う遊技盤1等に設けられたランプ、LEDを有する装飾基板45におけるランプ、LED等の発光による演出制御等を行う。
また、演出制御装置51は、上述のように遊技制御装置21と接続されると共に、I/Oを介して第1枠制御装置83と接続され、上述のように遊技制御装置21から送信された演出に関するデータを演出コマンドとし、始動記憶数に関するデータを保留コマンドとし、これら演出コマンド及び保留コマンドを第1枠制御装置83に送信する。
第1枠制御装置83は、CPU84a、RAM84b、ROM84c等と、音データを記憶したROM84dや、音信号を生成する音LSI84e、音信号を増幅してスピーカに出力するアンプ84f、I/O85,…等により構成されている。
このうち、CPU84aは、制御部、演算部を備え、各種演算・制御を行うものであり、封入球循環ユニット200の制御や、外部アピール装飾ランプ11(外部アピール装飾基板11a)及び仮想遊技球表示器154におけるLED等の電気的発光源の点灯・消灯・発光色の変更等の制御を行う。
RAM84bは、各種フラグ、各種タイマ、各種カウンタ等の記憶領域を含むCPU84aの作業領域等を備えている。
ROM84cには、外部アピール装飾ランプ11及び仮想遊技球表示器154におけるLEDの点灯・消灯・発光色の変更等の制御を行うためのプログラムや、遊技球を循環使用する際の各種制御を行うためのプログラムや、音による演出のためのプログラム等が記憶されている。
また、ROM84dには、演出用の音楽、効果音等の音データが記憶され、音LSI84eは、演出制御装置51の演出コマンドに従ってCPU84aで実行される音による演出のためのプログラムに基づいて、ROM84dから音データを読み出して音信号を生成する。そして、音LSI84eで生成された音信号は、アンプ84fで増幅されてスピーカ13,154に出力される。
また、第1枠制御装置83は、I/O85,…を介して、外部アピール装飾ランプ11(外部アピール装飾基板11a)及び仮想遊技球表示器154に接続されている。そして、後述するように第2枠制御装置91で算出される持球数のデータに基づいて、第1枠制御装置83は、上述のように外部アピール装飾ランプ11,…の点灯、発光色の変更等を制御する。
また、第1枠制御装置83は、I/O85,…を介して、封入球循環ユニット200(封入経路ユニット)の球送りセンサ246(発射球検出スイッチ)、ファール球センサ253(戻り球検出スイッチ)、回収球センサ212(入球検出スイッチ)、球不足検出センサ264(球量検出スイッチ)、補充ソレノイド263(球量調節ソレノイド)が接続されている。
また、第1枠制御装置83は、球不足検出センサ264から、封入球循環ユニット200内で待機する遊技球が不足していることを示す信号が入力した場合には、補充ソレノイド263を作動させ、遊技球を補充する処理を行う。
また、第1枠制御装置83には、I/O85を介してガラス枠開放検出センサ142(ガラス枠開放検出スイッチ)が接続され、外部アピール装飾ランプ11等を用いてガラス枠140が開放していることを報知する処理を行う。
さらに、第1枠制御装置83は、上述のようにI/O85を介して遊技制御装置21、演出制御装置51に接続されると共に、第2枠制御装置91(第2制御基板)及び発射制御装置63a(発射制御基板)に接続される。
そして、第1枠制御装置83は、第2枠制御装置91において持球数の算出処理を行えるように、球送りセンサ246が遊技球が球送り位置に送られたのを検出した際に入力される検出信号と、ファール球センサ253がファール球(戻り球)を検出した際に入力される検出信号とを第2枠制御装置91に中継し、さらに、遊技制御装置21から入力される遊技球の賞球に関する賞球数コマンド(賞球数を示す)を第2枠制御装置91に中継する。また、第1枠制御装置83は、第2枠制御装置91に演出制御装置51からの特別遊技状態の開始及び停止を示す制御信号を中継する。
また、第1枠制御装置83と第2枠制御装置91とは、制御情報用のラインと、データ転送のためのシリアル通信用のラインとで接続されている。そして、シリアル通信用ラインは、封入式遊技機100の外部への情報送信用のデータを第1枠制御装置83から第2枠制御装置を介してホールサーバ900に送信するためのものであり、上述の演出コマンド及び保留コマンドのデータに基づいて、特図の変動表示ゲームのスタート信号、非確変での大当り信号、確変での大当り信号、入球信号、出球(賞球数)信号等をホールサーバ900に外部情報として送信可能とし、ホールサーバ900側で、各封入式遊技機100の変動表示ゲームの実行回数、非確変での大当り(特別遊技状態の発生)回数、確変での大当り(特別遊技状態の発生)回数、入球数、出球数、差球数等を管理可能としている。
第2枠制御装置91は、主にI/O制御(通信制御)用のCPU91a(CPU1)、ROM91b、RAM91c、I/O91d等からなる通信制御部と、タッチパネル表示ユニット151の制御用のCPU91e(CPU2)、ROM91f、RAM91g、VDP91h(Video Display Processor)、VDP91h用のROM91i、LCDコントローラ91j等からなるタッチパネル制御部を備えている。
そして、CPU91a等からなる通信制御部は、第1枠制御装置83から入力された外部情報となるデータをシリアル通信(RS232C)用のI/O91dから、後述するように球貸機901等を介してホールサーバ900に出力するための処理を行う。また、第2枠制御装置91の通信制御部は、CAN(control area network)用のI/O91dを介して外部演出装置902に接続されている。なお、外部演出装置902は、例えば、パチンコ遊技機等の遊技機上に配置される呼出ランプ(ナンバーランプ)であり、各種ランプ、特図の変動表示ゲームの実行回数、大当り回数等の遊技機情報を表示可能な表示器902aや、効果音等を発生する音声出力装置902b等を備えるものである。なお、外部演出装置902には、トップランプ(代表ランプ)等の島設備の端部毎等に設けられるものが含まれていても良い。
そして、第2枠制御装置91の通信制御部は、CANで接続された各遊技機毎の外部演出装置902に、上述の変動表示ゲームのスタート、非確変大当り、確変大当り等の外部情報とほぼ同様のデータを出力する。
また、ブロック図には図示しないが、第2枠制御装置91には、LAN用のI/Oを介して、アプリケーションサーバ903に接続されており、アプリケーションサーバ903にも外部情報と同様のデータを送信するようになっている。
さらに、第2枠制御装置91の通信制御部は、通信の制御の他に、上述の持球数の算出と、持球数に基づく発射制御装置63aの制御を行うようになっている。
すなわち、第2枠制御装置91は、上述のように球送りセンサ246及びファール球センサ253からの検出信号が入力され、球送りセンサ246が遊技球が球送り位置に送られたのを検出した際(発射球を検出した際)に、遊技球が遊技領域1aに発射されたものとして、持球数を1減算し、ファール球センサ253がファール球(戻り球)を検出した場合に遊技球を1加算する。さらに、第2枠制御装置91は、上述のように発射球が検出される毎に減算される持球数に、上述の賞球数コマンドが入力した際に賞球数コマンドが示す賞球数を加算する処理を行う。さらに、第2枠制御装置91は、タッチパネル表示ユニット151において、後述するように貸球操作が行われた場合には、タッチパネル表示ユニット151の操作に基づく第2枠制御装置91のタッチパネル制御部からのデータに基づいて貸球された貸球数を持球数に加算する処理を行う。これにより、第2枠制御装置91においては、入球数、出球数(賞球数)、差球数、持球数を算出することが可能となる。
また、第2枠制御装置91は、持球数が1以上の場合に発射球の発射を許可し、持球数が0の場合に発射を禁止する制御信号を第1枠制御装置83を経由して発射制御装置63aに出力する。また、第2枠制御装置91は、後述するホールサーバ900からの営業終了情報(営業終了電文)に基づいて、遊技場の閉店時に後述するように遊技球の発射を停止するための遊技禁止信号を第1枠制御装置83を経由して発射制御装置63aに出力する。また、第2枠制御装置91は、遊技禁止信号を出力した後に、第1枠制御装置から特別遊技状態の開始を示す制御信号が入力した場合に、遊技球の発射の停止を解除するための遊技禁止解除信号を第1枠制御装置83を経由して発射制御装置63aに出力し、その後、第1枠制御装置から特別遊技状態の停止を示す制御信号が入力した場合に、再び、遊技禁止信号を第1枠制御装置83を経由して発射制御装置63aに出力する。
なお、第2枠制御装置91から第1枠制御装置83を介した発射制御装置63aへの制御信号、遊技禁止信号及び遊技禁止解除信号の出力においては、必ずしも第1枠制御装置83を介する必要はなく、第2枠制御装置91から直接発射制御装置63aに出力するものとしても良い。
また、第2枠制御装置91のCPU91e等からなるタッチパネル制御部は、タッチパネル表示ユニット151に接続され、タッチパネル表示ユニット151のタッチパネル15aからの入力信号を処理すると共に、タッチパネル表示ユニット151のLCDパネル15bへの画像表示を制御する。
すなわち、LCDパネル15bには、予め設定された複数の画面のうちの1つの画面が表示されると共に、該表示画面にタッチパネル15a用のボタンが表示され、タッチパネル15aから前記ボタンの範囲内の座標位置が入力されると、予めボタンに対応して設定された処理を行うようになっている。なお、第2枠制御装置91における処理は、タッチパネル15aから入力された座標位置に基づいて、行う処理を決定するものであり、ボタンに対応した処理は、第1枠制御装置83で行われる場合もある。なお、LCDパネル15bには、上述のボタン以外に、持球数、金額情報、変動表示ゲームの実行回数、非確変大当り回数、確変大当り回数等のデータ表示も行われる。
すなわち、第2枠制御装置91のタッチパネル制御部は、ROM91iに格納された画像データ等を用いてVDPが各種ボタンが表示される設定画面の表示データを作成し、作成された表示データをLCDコントローラ91jを介してLCDパネル15bに表示させる制御を行うとともに、同様に、通信制御部や第1枠制御装置83から送信されるデータに基づくデータがRAM91gに記憶され、RAM91gに記憶されたデータを表示するためのデータ表示の制御を行う。また、タッチパネル制御部は、表示されたボタンの1つに対応する位置がタッチパネル15aから入力された場合に、位置が入力されたボタンに対応する処理を開始するように通信制御部や第1枠制御装置83に制御信号を出力する。
なお、ブロック図に示されるインバータ基板15fは、LCDパネル15bのバックライトの冷陰極管に高周波数の交流電流を供給するものである。
発射制御装置63aは、CPU63b、発射装置61のモータ68(発射モータ)のドライバ回路63c、I/O63dを備えており、I/O63dには、タッチセンサ152(発射操作部タッチセンサ)及び発射スライドボリューム153(スライドボリューム基板)、球送りソレノイド244が接続され、ドライバ回路63cには、モータ68が接続されている。
そして、発射制御装置63aのCPU63bは、図示しないROMに記憶されたプログラムに基づいて、後述するように第2枠制御装置91からの発射許可の制御信号を受信した状態で、発射スライドボリューム153の操作レバー156の操作に基づく信号レベルにより、発射装置61における遊技球の発射勢を制御すると共に、タッチセンサ152において、遊技者の手が検出された場合に、発射装置61のモータ68を制御して所定の時間間隔毎に遊技球を順次発射する制御を行う。また、発射制御装置63aは、発射装置61による遊技球の発射のタイミングに合わせて、球送りソレノイド244を作動させて、封入球循環ユニット200から発射装置61に遊技球を供給する制御を行う。
また、発射制御装置63aは、上述のように第1枠制御装置83を介して第2枠制御装置91に接続されており、第2枠制御装置91は、持球数が1以上の場合に、遊技球の発射位置への送りと、遊技球の発射を許可する制御信号を送信するようになっている。これにより、上述のように発射制御装置63aにおいて、持球数が1以上の場合に、遊技者の発射操作により遊技球の発射が可能となる。
なお、発射制御装置63aとなる発射制御基板63においては、制御回路を汎用のCPU63bを用いずに専用のロジックデバイス(汎用性のあるプログラマブルロジックデバイスを用いても良い)により構成しても良く、CPUに代えてロジックデバイスを用いることでコストダウンを図ることができる。
以上のことから封入式遊技機100は、遊技領域1aに始動入賞口となる変動入賞装置5が設けられ、該始動入賞口に遊技球が入賞することにより始動条件が成立して所定の遊技動作として変動表示装置4において特図の変動表示ゲームが実行され、該遊技動作が実行された結果が予め定められた特別結果となったことを条件として遊技者に有利な特別遊技状態が発生し、前記始動条件が成立しても未だ実行されていない始動条件の成立を示す始動条件情報(保留数、始動記憶数)を記憶するものである。
次ぎに、図9を参照して、遊技場の管理システムについて説明する。
遊技場においては、例えば、複数列の島設備に、それぞれ複数の封入式遊技機100が左右に並べて設置されると共に、各封入式遊技機100毎に隣接して、遊技機同士の間に配置されるサンド装置である球貸機901が封入式遊技機100と1対1で配置される。また、島設備毎等の複数の球貸機901毎に通信ボックス904が配置され、通信ボックス904がホールサーバ900及びPOS装置905に接続されている。
そして、封入式遊技機100と球貸機901は、上述のようにシリアル通信可能にRS232Cで接続されている。そして、球貸機901は、シリアル通信可能にRS485で通信ボックス904に接続されている。また、通信ボックス904と、ホールサーバ900と、POS装置905とがLANにより接続されている。
そして、各封入式遊技機100からは上述の外部情報が球貸機901に出力され、各球貸機901から外部情報が通信ボックス904に出力され、通信ボックス904は、LANにより接続されたホールサーバ900及びPOS装置905に外部情報を送信可能となっている。
また、球貸機901の制御装置は、図10に示すように、CPU911,RAM912,ROM913等を有する主制御部910と、球貸機901に備えられるモニタランプ914、表示ユニット915、紙幣識別機916、コインセレクタ917、ICカードリーダライタ918を主制御部910に接続するとともに、外部の封入式遊技機100やホールサーバ900(通信ボックス904)を主制御部910に接続する副制御部920とを備える。
ここで、モニタランプ914は、主制御部910の制御により球貸機901の電源のON/OFF、ホールサーバ900との通信状態(オンライン/オフライン)及びエラーの発生等をランプの点灯状態と発光色で報知するものである。
表示ユニット915は、LCDで、主制御部910の制御の下に、遊技者への各種情報を報知する表示を行うと共に、異常時に異常を報知する表示を行う。遊技者に表示する情報としては、例えば、ガイダンス用の情報として、開店時間、閉店時間、定休日、会員の募集、イベント開催のお知らせ等と、金額情報の残高や、再プレイ可能な貯球数などの遊技に関する情報などである。
紙幣識別機916は、球貸機901に投入された紙幣の券種を識別し、投入された紙幣を格納すると共に、識別された券種に対応する金額情報を主制御部910に出力する。 コインセレクタ917は、球貸機901に投入された硬貨の種類を識別し、投入された硬貨を格納すると共に、識別された種類に対応する金額情報を主制御部910に出力する。
ICカードリーダライタ918は、記憶媒体としてのICカードのメモリ内のデータの読み書きを行うものであり、主制御部910の制御により、読出したデータを主制御部910に入力し、主制御部910から出力されるデータを書き込むものである。
そして、主制御部910は、ICカードリーダライタ918に会員となった遊技者の会員カードもしくは会員となってない遊技者のゲストカードが挿入されている状態で、例えば、紙幣、硬貨等が紙幣識別機916,コインセレクタ917に投入されると、上述のように金額情報を発生し、これを封入式遊技機100に送信し、封入式遊技機100で金額情報を遊技媒体数に変換して持球数に加算可能とする。この際に、記憶媒体としての会員カードもしくはゲストカードに金額情報を書き込む。なお、遊技媒体数に変換された金額は金額情報から減算され、残額としての金額情報がカードに書き込まれる。また、会員カードもしくはゲストカードに予め記憶された識別情報に基づいて金額情報は、通信ボックス904を介してホールサーバ900にも送信され、例えば、カードをICカードリーダライタ918から排出した場合などに、金額情報はホールサーバ900でも管理される。なお、この実施形態の封入式遊技機100においては、会員カードもしくはゲストカードを封入式遊技機100に対応する球貸機901のICカードリーダライタ918に挿入することで遊技開始可能となる。
また、封入式遊技機100での遊技終了時には、カードに持球数が景品交換用の景品球数として書き込まれ、かつ、この景品球数のデータは、ホールサーバ900やPOS装置905にも送信され、POS装置905において、景品交換の処理が可能となる。
また、球貸機901は、上述のように封入式遊技機100からホールサーバ900に出力される外部情報の中継器としても機能し、球貸機901は、封入式遊技機100から送信された外部情報を通信ボックス904を介してホールサーバ900に出力する。
POS装置905は、例えば、カードリーダライタ及びバーコードリーダを備え、後述するように記憶媒体であるカードに記憶されたデータに対応してホールサーバ900に記憶された持球数のデータを抽出可能となっていると共に、景品に付けられたバーコードに対応して景品のデータ(景品を交換するのに必要な記憶媒体数を含む)を抽出可能となっている。そして、POS装置905は、持球数を景品交換した際に、持球数から景品に対応する遊技媒体数を減算して、景品交換による持球数の精算と、景品の管理等を行うものである。なお、POS装置905は、特定の景品を持球数に対応して払い出すようになっていても良い。
そして、ホールサーバ900においては、各遊技機の外部情報に基づいて、各遊技機の入球データ、出球データ、差球データ、変動表示ゲームの実行回数、非確変の大当り回数、確変の大当り回数等のデータが時系列に従って記憶して管理できると共に、POS装置905において景品に交換された持球数も含めて遊技場全体での遊技媒体数の変化を管理可能となっている。また、本発明における遊技装置は、封入式遊技機100単体であっても良いが、上述のように接続されたホールサーバ900や球貸機901等の遊技場システム内の封入式遊技機100と接続された外部装置を含んでも良く、本発明における各種設定や出力をホールサーバ900で行うものとしても良く、封入式遊技機100とホールサーバ900等の外部装置とを含めて本発明の遊技装置としても良い。この場合に、ホールサーバ900が複数の封入式遊技機100に接続されていることから、複数の封入式遊技機100の設定を同時に行ったり、複数の封入式遊技機100からのデータの出力を1つのモニタに一度に表示したり、一枚の紙に印刷したりすることが容易に可能となる。
また、上述のように各封入式遊技機100は、第2枠制御装置91がCANを介して所謂呼出ランプである外部演出装置902の表示器902a及び音声出力装置902bに接続されており、ランプによる演出、表示器902aへの変動表示ゲームの実行回数、大当り回数等の表示、音声出力装置902bからの音声による演出等を可能としている。なお、外部演出装置902は、封入式遊技機100に対して1対1で対応して配置されるが、CANにより相互に接続されており、各種演出を外部演出装置902同士が連携するように行うことも可能である。
また、各封入式遊技機100は、LANを介してアプリケーションサーバ903に接続され、アプリケーションサーバ903は、インターネットに接続されている。そして、各封入式遊技機100から出力される外部情報とほぼ同様の情報がアプリケーションサーバ903に入力されて記憶されている。そして、インターネットを介してパソコン906や携帯電話等の携帯端末からアプリケーションサーバ903にアクセスすることにより、各遊技機の情報が閲覧可能となる。
次ぎに、遊技場で閉店時に各封入式遊技機100を遊技禁止とする処理について説明する。
この実施形態においては、予め設定された閉店時刻に、各封入式遊技機100を遊技禁止とする際に一斉に禁止とするのではなく、閉店時刻において、各封入式遊技機100で遊技する遊技者の所有する持球数が予め設定された持球数設定値より多い場合に、閉店時刻に遊技球の発射を禁止し、持球数が持球数設定値以下の場合に持球数が0となるまで遊技球の発射を可能とするようになっている。また、遊技禁止とした際に、保留球(始動記憶数)を消化して変動表示ゲームが行われる場合に、遊技禁止後に特別遊技状態(大当り:特賞)が発生した場合には、遊技禁止を解除し、特別遊技状態終了時に再び遊技禁止とするようになっている。また、再び、遊技禁止とした後に始動記憶数の消化により特別遊技状態が発生すると遊技禁止を解除するようになっている。すなわち、連続大当りが発生した場合には、閉店時刻後も遊技可能となるが、予め設定された特別遊技状態の有効回数(特賞有効回数)の範囲を越えて特別遊技状態が連続して発生した場合には、遊技禁止状態を解除せずに遊技禁止状態のままとし、連続大当りが発生した場合に閉店時刻後に無制限に遊技が行われるのを防止するようになっている。
従って、設定値として、持球数設定値と特賞有効回数を設定しておく必要がある。
そこで、各封入式遊技機100においては、例えば、電源投入時等にタッチパネル表示ユニット151(LCDパネル15a)に設定メニューが表示され、設定メニューの営業終了保証条件設定ボタンを押下すると、図11に示す営業終了保証条件設定画面が表示される。そして、タッチパネル表示ユニット151に表示された営業終了保証条件設定画面には、上述の持球数設定値として、例えば、250個がデフォルトもしくは前回の設定値として設定されていることにより、250個と表示された持球数設定ボタンが表示され、さらに、上述の特賞有効回数として、例えば、3回がデフォルトもしくは前回の設定値として設定されていることにより、3回と表示された特賞有効回数設定ボタンが表示される。また、営業終了保証条件設定画面には、登録ボタンと、次頁ボタンとが表示される。
そして、タッチパネル表示ユニット151において、持球数設定ボタンをタッチすると、タッチする度に持球数設定ボタンの持球数設定値の表示が、例えば、250から286、334,371、400等のように高くなり、最高値となった状態でさらにタッチすると250に戻るように表示する処理が第2枠制御装置91で行われる。なお、ここでは、基本的に、1000円に相当する特定の景品を交換するのに必要な遊技媒体数(持球数)を持球数設定値とするようになっており、景品と遊技媒体との交換率が低くなるほど、持球数設定値を高く設定できるようになっている。
なお、ここで特定の景品は、必ずしも最も交換に必要な持球数が低いものではないが、特定の景品としては最も交換に必要な持球数が低いものとなっている。また、上述のように1000円に相当する以上の景品ならば、遊技者が景品交換を行う可能性が高く、1000円に相当する景品と交換可能な持球数がある状態で、遊技禁止状態となった場合に、遊技者が不満を抱く可能性が少ない。
また、特賞有効回数設定ボタンをタッチすると、タッチする度に持球数設定ボタンの持球数設定値の表示が、例えば、3から4、5等のように高くなり、最高値となった状態でさらにタッチすると1に戻るようになっており、特賞有効回数を1ずつ変更可能となっている。
また、登録ボタンをタッチすると、上述のように持球数設定値や特賞有効回数を変更した場合に、変更された値が登録(例えば、RAM91gに記憶)されて、次頁となる営業終了保証条件確認画面が表示される。すなわち、設定値が更新されて確認画面に移行する。一方、次頁ボタンをタッチすると、設定値を変更しても、変更された設定値が登録されることなく次頁の営業終了保証条件確認画面が表示される。
また、タッチパネル表示ユニット151に表示される営業終了保証条件確認画面においては、持球設定値が確定値として表示されると共に、特賞有効回数が確定値として表示され、表示位置をタッチしても設定値が変更されて表示されることはない。また、営業終了保証条件確認画面には、前頁ボタンと終了ボタンが表示され、前頁ボタンをタッチすると、上述の営業終了保証条件設定画面に戻り、設定値の変更が可能となり、終了ボタンを押すと設定値の変更処理が終了し、通常の遊技用の画面に戻るようになっている。
従って、タッチパネル表示ユニット151及び第2枠制御装置91が後述するように前記営業終了情報を受け付けた後の特別遊技状態の発生回数の有効回数を設定する有効回数設定手段として機能する。
なお、上述の処理は、タッチパネル表示ユニット151の制御処理が第2枠制御装置91のタッチパネル制御部で行われ、上述のように設定値が変更された場合には、タッチパネル制御部において、タッチパネル表示ユニット151からの入力に基づいて、第2枠制御装置91の通信制御部や第1枠制御装置83に制御信号が入力され、通信制御部や第1枠制御装置83において設定値が決定されると共に、RAM91cの設定値が記憶されている領域において、設定値が更新されるものとしても良い。
なお、設定値の変更の処理は、例えば、ホールサーバ900において行うものとしても良く、ホールサーバ900のモニタに、例えば、表計算ソフトと同様に遊技場の複数の封入式遊技機の持球数設定値及び特賞有効回数が表示され、これをキーボード等からの入力により更新するものとしても良い。このようにすれば、複数(もしくは全て)の封入式遊技機100において、設定値を変更する場合に、設定値の変更が容易となる。なお、ホールサーバ900で設定された設定値は、ホールサーバ900に記憶されて、後述する第2枠制御装置91で行われる処理の全てもしくは一部をホールサーバ900側で行うものとしても良いし、ホールサーバ900で入力されたデータを封入式遊技機100に送信して、上述のようにRAM84bに記憶された設定値を更新するものとしても良い。
次ぎに、実際に閉店時刻となった場合の処理を説明する。
ホールサーバ900においては、図12のフローチャートに示すように、時計機能を有し、現在の時刻が予め設定された閉店時刻となるか否かを監視する閉店時刻監視処理が行われており、現在時刻が閉店時刻となったと判定された(ステップS1)場合に、遊技場の各封入式遊技機100に遊技終了情報として遊技終了電文を送信する(ステップS2)。
なお、遊技終了電文は、次ぎに説明する各封入式遊技機100での遊技禁止処理を行わせるための契機となるものであり、遊技終了電文は、封入式遊技機100の第2枠制御装置91での遊技禁止処理を実行する命令となる。なお、上述のように持球数設定値や特賞有効回数がホールサーバ900で設定されるものとした場合に、遊技終了電文とともに持球数設定値や特賞有効回数をホールサーバ900から各封入式遊技機100に送信するものとしても良い。
そして、各封入式遊技機100の第2枠制御装置91においては、図13及び図14のフローチャートに示すように、遊技終了情報としての遊技終了電文をホールサーバ900から通信ボックス904及び球貸機901を介して受信すると(ステップS3)、遊技禁止処理が開始される。
なお、本発明の遊技装置が、ホールサーバ900等の管理システムの装置の機能を含まず、封入式遊技機100単体で構成されるものとした場合には、遊技終了情報をホールサーバ900から封入式遊技機100に送信するものとせずに、例えば、封入式遊技機100が時計機能を有する計時手段としての機能を有するものとし、予め設定された時刻となった場合に、計時手段が遊技終了情報を発生して、第2枠制御装置91が遊技終了情報を受け付けて遊技禁止処理を開始するものとしても良い。また、遊技装置が封入式遊技機100単体から構成されるものとしても、遊技終了情報は外部から受信されるものとしても良い。
次ぎに、第2枠制御装置91は、球貸機901のICカードリーダライタ918にカードが挿入されていることを示す信号が入力しているいか否かを判定する(ステップS4)。
なお、上述のようにこの実施形態において、封入式遊技機100において遊技を開始するには、球貸機901のICカードリーダライタ918にカードが挿入されている必要があり、球貸機901から第2枠制御装置91に対してカードが挿入されていることを示す信号が出力されるようになっている。
そして、球貸機901にカードが挿入されていない場合には、封入式遊技機100において、遊技が行われていない状態なので、新たに遊技が開始できないように、第2枠制御装置91は、球貸機901を停止させる制御信号を球貸機901に送信する。
これにより球貸機901が停止し(ステップS5)、カードを挿入できない状態となる。次ぎに、タッチパネル表示ユニット151(LCDパネル15a)に閉店時刻となったことにより、遊技ができないことを示す遊技終了画面を表示する(ステップS6)。そして、第2枠制御装置91は、ホールサーバ900に封入式遊技機100において閉店時刻に基づいて遊技が終了したことを示す遊技終了電文を送信する(ステップS7)。なお、後述するようにホールサーバ900においては、遊技場の全ての遊技機(封入式遊技機100)から遊技終了電文を受信した場合に、閉店後の処理を開始する。
一方、ステップS4でカード有りと判定された場合は、遊技者が遊技を終了しておらず、その封入式遊技機100で遊技が行われている可能性がある。なお、遊技中タッチパネル表示ユニット151には、遊技終了ボタンが表示されており、遊技者が遊技終了ボタンをタッチすると、現在の持球数を上述の景品球数としてカードに書き込む処理や、現在の金額情報をカードの識別情報に対応してホールサーバ900に送信する処理等が行われ、球貸機901からカードが排出されるようになっている。
そして、カード有りと判定された場合には、第2枠制御装置91において算出されて管理(監視)されている現在の持球数が後述するように遊技禁止条件となる遊技禁止情報としての持球数設定値(例えば、250)より大きいか否かが判定される(ステップS8)。従って、第2枠制御装置91は、遊技場の営業を終了することを示す営業終了情報を受け付けた際に前記持球情報が示す持球数を監視する監視手段として機能すると共に、前記監視手段の監視結果としての持球数と予め設定された遊技禁止条件となる数値(持球数設定値)を示す遊技禁止情報とを比較する比較手段として機能する。
そして、現在の持球数が持球数設定値より大きい場合には、第2枠制御装置91から第1枠制御装置83を経由して発射制御装置63aに遊技球の発射を禁止する制御信号を出力することにより、タッチセンサ152の出力や持球数が0か否かに関係なく、発射制御装置63aが発射装置61による遊技球の発射を禁止するように制御し、遊技禁止状態とする(ステップS9)。
従って、第2枠制御装置91(及び発射制御装置63a)は、前記比較手段の比較結果が、監視結果としての前記持球数が遊技禁止条件となる前記数値より大きいとなった場合に、遊技球の発射を禁止する遊技禁止状態とする遊技禁止制御手段として機能する。
なお、発射制御装置63aを遊技禁止状態とした場合には、新たにカードの記憶に対応する金額情報を遊技媒体数に変換して持球数に加算する処理を禁止したり、球貸機901における現金の投入を禁止しても良い。この場合には、遊技禁止状態が解除された際に、金額情報の遊技媒体数への変換の禁止や現金の投入の禁止を解除するものとする。
また、ステップS8の前に、現在特別遊技状態(大当り)中か否かを判定し、特別遊技状態である場合には、後述する大当り終了か否かを判定するステップS15もしくはステップS15の前のステップS14に移行するものとすることが好ましい。
ここで、遊技禁止状態となる直前まで遊技者が遊技球を発射していた場合には、変動表示ゲームが行われると共に、上述の始動記憶数(保留数)が1以上となっている可能性が高く、遊技球の発射を禁止しても、変動表示装置4において、変動表示ゲームが実行されている場合がある。
そして、遊技禁止状態となった際もしくは遊技禁止状態となった後に実行された変動表示ゲームで特別遊技状態が発生した場合には、後述する処理で遊技禁止状態を解除するが、上述のように、遊技禁止状態後、実行中もしくは保留数に基づいて実行される特別遊技状態が連続して発生する場合には、特別遊技状態(特賞)の発生回数が上述のように設定された特賞有効回数の範囲内で遊技禁止状態を解除し、特賞有効回数を越えて特別遊技状態が発生した場合には、遊技禁止状態を解除しないようになっている。
また、第2枠制御装置91には、そのRAM91cに保留数特賞有効回数カウンタが設定され、上述のように特賞有効回数が設定された場合には、閉店時もしくはそれ以前に保留数特賞有効回数カウンタに設定された特賞有効回数として、例えば、3がセットされている。
そして、後述するように保留数特賞有効回数カウンタの値は、遊技終了電文(遊技終了情報)を受け付けて最初の遊技禁止状態となった後からの特別遊技状態の発生の度に、保留数特賞有効回数カウンタの値を1減少させるカウントダウン処理を行うようになっている。従って、特別遊技状態の発生回数が有効回数と等しくなると、保留数特賞有効回数カウンタは0となり、この状態で特別遊技状態が終了して後述するように遊技禁止状態となると、次ぎに保留数に基づく変動表示ゲームで特別遊技状態が発生しても、遊技禁止状態が解除されないので、遊技禁止状態となった後に保留数特賞有効回数カウンタの値が0か否かを判定し(ステップS10)、保留数特賞有効回数カウンタが0の場合には、後述するステップS16以降の封入式遊技機における閉店時の処理を行う。
すなわち、第2枠制御装置91は、前記始動条件情報の消化中に特別遊技状態が発生した発生回数が該有効設定回数設定手段で設定された有効回数の範囲内か否かを判定する有効回数判定手段として機能する。
従って、特賞有効回数となる特別遊技状態が発生した後には、保留数に基づく変動表示ゲームが行われることはなく、遊技者にさらに連続して特別遊技状態が発生するか否かを判定することはできない。そして、遊技者は、特賞有効回数までの特別遊技状態の発生後に遊技を打ち切られたことに僅かに不満に思うかもしれないが、有効回数となる特別遊技状態が発生した後に、さらに連続して特別遊技状態が発生する可能性は低く、有効回数まで特別遊技状態が連続して発生したことに対する満足感を得られる。また、もし有効回数となる特別遊技状態終了後にさらに連続して特別遊技状態が発生するとしても、有効回数となる特別遊技状態が連続して発生した後に、封入式遊技機100を、変動表示ゲーム(遊技動作)を実行させない遊技終了状態となるので、特別遊技状態が発生する変動表示ゲームを遊技者が見ることがなく、発生した特別遊技状態がキャンセルされることによって遊技者に不満が生じることがない。
そして、保留数特賞有効回数カウンタが0でない場合には、保留数有りか否かを判定する(ステップS11)。なお、始動記憶数(保留数)が0でも現在変動表示ゲームが実行されている場合には、保留数有りと判定する。すなわち、ステップS11においては、変動表示ゲームが実行されているか否かを判定するものとすると共に、前の変動表示ゲームから連続して次ぎに変動表示ゲームが開始される場合に、前の変動表示ゲームから次ぎの変動表示ゲームへの移行期間も変動表示ゲーム中と判定する。このようにすれば、保留数が1以上の場合には、特別遊技状態でないかぎり、保留数に基づいて開始される変動表示ゲームの前の変動表示ゲームのゲーム中か、次ぎの変動表示ゲームに移行中となるので、現在変動表示ゲーム中と判定した場合に、保留数が0の場合で現在変動表示ゲーム中の場合と、保留数1以上の場合とが含まれることになる。
そして、現在変動表示ゲーム中の場合には、特別遊技状態が発生したか否かを判定する(ステップS12)。
ここでは、ステップS11において大当り発生と判定されるか、ステップS10に戻って、保留数が0となって変動表示ゲームが終了するのを待機する状態となる。
また、この例では、変動表示ゲーム終了時に変動表示ゲームの結果を監視し、変動表示ゲームの結果が特別結果となって特別遊技状態が発生した場合に大当り発生と判定するが、上述のように始動記憶には、既に、抽出された大当り判定用の乱数値が対応づけて記憶されており、始動条件として始動口に始動入賞が有った段階で、大当りの判定が可能となっている。従って、遊技禁止状態となった段階で、始動記憶数が1以上の場合に、各始動記憶に対応する大当り判定用の乱数値を判定値と比較して、始動記憶数に対応する乱数値の中の大当りとなる乱数値が有るか否かを判定して、始動記憶数の中に大当りとなる乱数値に対応する始動記憶が含まれている場合に後述するように遊技禁止状態を解除して遊技可能状態としても良い。
また、この場合に、保留数が有っても、保留数に対応して抽出された乱数値に大当りとなる乱数値が無い場合には、変動表示ゲームを行わずに遊技を終了する処理として後述のステップS16に移行するものとしても良い。このようにすれば、閉店時刻となった際に、より早く多くの封入式遊技機100での遊技を終了させることができる。また、閉店時刻となった際に、比較的多くの持球数を有するのにも係わらず変動表示ゲームが実行されている場合や、持球数が0となったのにも係わらず変動表示ゲームが実行されている場合は、それが大当りの事前予告となり、遊技者に特別遊技状態(大当り)が発生するまで、閉店時刻直後に特別遊技状態が発生することへの大きな期待感を持たせることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
そして、上述のように保留数に基づく変動表示ゲームにおいて大当りが発生した場合には、遊技禁止状態を解除する(ステップS13)。すなわち、遊技制御装置21において、保留数に基づく変動表示ゲームに対する乱数値に対して大当り判定が発生すると、遊技制御装置21から演出制御装置51に大当りとなる変動表示ゲーム行うように制御信号が送信されると共に、その後に特別遊技状態(大当り)を開始する制御信号が送信される。そして、演出制御装置51は、これらの制御信号に基づいて、第1枠制御装置83に大当りの発生を示す演出コマンドを送信する。そして、演出制御装置51から大当りを示す制御信号を受信した第1枠制御装置83は、第2枠制御装置91に大当たりを示す制御信号を中継し、この制御信号を受信した第2枠制御装置91は、第1枠制御装置83を経由して発射制御装置63aに遊技球の発射を許可する制御信号を送信する。
従って、遊技禁止制御手段としての第2枠制御装置91は、前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除する。
なお、遊技禁止状態とした際に、上述のように保留数に対応する乱数値を変動表示ゲームの結果を待たずに判定する場合には、例えば、遊技制御装置21で乱数値の事前判定を行い、大当りがある場合に、通常通りに演出制御装置51に変動表示ゲームを行うための制御信号を送ると共に、第1枠制御装置83を介して第2枠制御装置91に遊技禁止状態を解除するように制御信号を送信し、第2枠制御装置91は、上述のように発射制御装置63aを制御して遊技球の発射を可能とする。
そして、特別遊技状態の発生することに基づいて、遊技禁止状態を解除した場合には、第2枠制御装置91において、上述の保留数特賞有効回数カウンタの値を1減少させる(ステップS14)。次ぎに、特別遊技状態が発生した後に、特別遊技状態が終了したか否かを判定する(ステップS15)。ここでは、特別遊技状態が終了する(遊技制御装置21からの特別遊技状態の終了を示す制御信号を受信する)のを待つ状態となる。
そして、特別遊技状態が終了した時点で、ステップS9に戻り遊技禁止状態とする。
この場合には、特別遊技状態中の遊技により基本的に保留数が1以上の上限値となっている可能性が高く、ステップS10で、保留数特賞有効回数カウンタが0となっていない場合には、ステップS11で保留数有り(特別遊技状態終了後の変動表示ゲーム中)と判定され、大当りが発生するか保留数が0となるかを待機する状態となる。そして、保留球による連続大当りが発生した場合には、遊技禁止状態を解除して再び特別遊技状態における遊技を行わせると共に、保留数特賞有効回数カウンタを1減少させて、特別遊技状態終了後にステップS9に戻って遊技禁止状態とする。そして、連続大当り毎に保留数特賞有効回数カウンタが1減少されて保留数特賞有効回数が0、すなわち、連続大当り回数が有効回数に達した場合には、ステップS10で、保留数特賞有効回数カウンタのカウント値が0と判定されて、ステップS16に移行する。
従って、第2枠制御装置91は、前記始動条件情報の消化中に特別遊技状態が発生した発生回数が該有効設定回数設定手段で設定された有効回数の範囲内か否かを判定する有効回数判定手段として機能し、遊技禁止制御手段としての第2枠制御装置91は、前記有効回数判定手段の判定結果が有効回数の範囲内である場合は、前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作(変動表示ゲーム)に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除する。
そして、ステップS9で遊技禁止状態となった後に、上述のようにステップS10において、保留数特賞有効回数カウンタのカウント値が0と判定された場合と、ステップS11において、保留数が0となって変動表示ゲームが終了したと判定された場合には、第2枠制御装置91から球貸機901に遊技終了を示す制御信号と現在の持球数を示すデータが送信される。これにより、第2枠制御装置91は、球貸機901の主制御部910に、ICカードリーダライタ918に受信した持球数を景品交換用の景品球数としてカードに書き込むように制御させる(ステップS16)と共に、ICカードリーダライタ918からカードを排出させるように制御させる(ステップS17)。また、第2枠制御装置91は、球貸機901を停止させる。
そして、上述のステップS6に移行してタッチパネル表示ユニット151に遊技終了画面を表示し、ステップS7でホールサーバ900に遊技終了電文を送信して処理を終了する。
一方、ステップS8において、遊技終了電文受信時の遊技者の保有する持球数が250以下と判定された封入式遊技機100においては、次ぎに持球数が0となっているか否かが判定される(ステップS18)。そして、持球数が0となっている場合は、前記ステップS9からステップS15までの処理と同様に、遊技禁止状態とした後に、保留数が0となるまで変動表示ゲームを行わせ、変動表示ゲームの結果に基づいて特別遊技状態が発生した場合に遊技禁止状態を解除する処理としてステップS19からステップS25までの処理を行う。従って、営業終了電文受信時に、持球数が持球数設定値以下となっていることにより、遊技可能状態が継続していた封入式遊技機100においても、持球数が0となった段階で遊技終了状態となる。
なお、持球数が0となった直後においては、持球数が0となる前に遊技領域1aに発射された遊技球が未だ遊技領域1a内を流下しており、持球数が0となった後に、各種入賞口の何れかに入賞して賞球が発生し、持球数が0から1以上となる可能性がある。また、持球数が1の状態で発射された遊技球がファール球となると、遊技球の発射が検出されて持球数が0となってからファール球が検出されて持球数が1となる場合がある。従って、持球数が0となった瞬間に遊技禁止状態としてしまうと、上述のように入賞があった場合やファール球があった場合に、遊技禁止状態で遊技者に僅かな持球数が残ってしまう可能性がある。従って、例えば、持球数が0となってから、それ以前に発射された遊技球が全て遊技領域外に排出されるまで、もしくは封入球循環ユニットに回収されるまでに必要な所定時間の経過をまってから遊技禁止状態とするものとしても良い。そして、持球数が0となってから所定時間が経過する前の間に、賞球やファール球により持球数が1以上となったら、再び、持球数が0となった後に所定時間の経過を待ってから遊技禁止状態する。
また、封入式遊技機100においては、基本的に所定数の遊技球が封入されているので、球送りセンサ246により、遊技領域1aにより遊技領域1aに向けて発射された遊技球数をカウントできると共に、ファール球センサ253及び回収球センサ212により遊技領域1aに向けて発射されて再び封入球循環ユニット200に回収された遊技球数をカウントできるので、これらの差から発射位置から発射されて未だ封入球循環ユニット200に回収されていない浮遊状態の遊技球数をカウントすることができる。従って、持球数が0となった後に、持球数が1以上に上昇することなく、浮遊球数が0となった場合に、遊技禁止状態とするものとしても良い。すなわち、持球数が0となることが確定してから遊技禁止状態とすることが好ましい。
このような構成とすれば、持球数が0となった後に遊技球が入賞して持球数が1以上となった場合でも、入賞により増加した持球数分の遊技が可能となり、持球数が少ない遊技者は、閉店時刻となっても安心して通常通りに持球数が完全に0となるまで遊技を行うことができる。
また、遊技球が発射されて持球数が0となった後に、一旦遊技禁止状態とし、この状態で前記浮遊球が入賞して賞球が発生した際に、前記入賞が始動入賞でない場合には、遊技禁止状態を解除して、賞球により増加した持球数の遊技を可能とし、前記入賞が始動入賞の場合には、始動入賞に伴う変動表示ゲームが停止するまで遊技禁止状態を維持し、変動表示ゲームが停止した際に遊技禁止状態を一旦解除して、始動入賞に伴う賞球を使用可能とし、再び、持球数が0となったら遊技禁止状態としても良い。
このような構成とすれば、持球数が0となった際に、上述の浮遊球が始動入賞して変動表示ゲームが開始され、該変動表示ゲームが大当りとなった場合に、遊技者が始動入賞の賞球分の持球数を保有することになり、球貸操作を行わなくても特別遊技状態での遊技を開始できる。そして、特別遊技状態が開始された際には、入賞率が極めて高くなっているので、始動入賞に伴う僅かな持球数での遊技でも、順次賞球が発生してそのまま遊技を続行できる可能性が高い。従って、遊技者は、持球数が一旦0となった後に、始動入賞して開始された変動表示ゲームが大当りとなった場合には、球貸操作を行わなくても特別遊技状態での遊技を行うことができ、閉店時に安心して持球数が0となるまで遊技を行うことができる。
以上のことから、第2枠制御装置91は、前記比較手段の比較結果が、監視結果としての前記持球数が遊技禁止条件となる前記数値以下となった場合に、該遊技者が所有する持球数が有るか否かを判定する持球判定手段として機能する。
そして、遊技禁止制御手段としての第2枠制御装置91は、前記持球判定手段が、遊技者が所有する持球数が無いと判定した場合に、遊技禁止状態にする。
また、ステップS22に大当り発生と判定されると、ステップS23で遊技禁止状態解除となるが、この際に、遊技者は、ステップS18で持球数が0となったことにより、遊技禁止状態となっていたので、持球数0の状態で特別遊技状態における遊技が許可されることになる。従って、持球数0ということで、直ぐに遊技球を発射することができないが基本的に遊技者が操作しない限り、球貸機にカードが挿入されているので、金額情報の遊技媒体数への変換や現金の投入が可能であり、遊技者はあわてることなく、球貸操作により持球数を増加させて特別遊技状態での遊技ができる。
そして、ステップS20で保留数特賞有効回数カウンタのカウント値が0となった場合と、ステップS21で保留数無しと判定されると共に変動表示ゲームが終了した場合とに、上述の遊技を終了させるためのステップS16以降の処理を行う。
また、ステップS18で持球数が1以上と判定された場合、すなわち、閉店時刻以後に持球数が1〜250の間となっている場合には、上述の遊技終了電文を受信しても遊技禁止状態とならずに遊技可能状態が継続されている。従って、封入式遊技機100において、遊技球を発射する遊技が続行可能となる。以上のことから、第2枠制御装置91は、監視結果としての前記持球数が遊技禁止条件となる前記数値以下となった場合に、前記遊技禁止状態にすることなく遊技球の発射が可能な遊技可能状態を継続させる遊技禁止制御手段として機能する。
そして、遊技が行われている間は、変動表示ゲームが実行される可能性があり、変動表示ゲームの結果に基づいて特別遊技状態が発生する可能性がある。
従って、ステップS26において、特別遊技状態が発生するか否かを判定すると共に、持球数が0となるか大当りが発生するか否かを待つ状態となる。そして、大当りが発生せずに持球数が0となった場合には、上述のようにステップS19に移行して遊技禁止状態とし、特別遊技状態が発生した場合には、次ぎに特別遊技状態が終了するのを待機する状態となり、特別遊技状態が終了したと判定された場合(ステップS27)に、前記ステップS9からステップS15までの処理と同様に、遊技禁止状態とした後に、保留数が0となるまで変動表示ゲームを行わせ、変動表示ゲームの結果に基づいて特別遊技状態が発生した場合に遊技禁止状態を解除する処理としてステップS28からステップS34までの処理を行う。
そして、ステップS29で保留数特賞有効回数カウンタのカウント値が0となった場合と、ステップS30で保留数無しと判定されると共に変動表示ゲームが終了した場合とに、上述の遊技を終了させるためのステップS16以降の処理を行う。
以上のことから、遊技禁止制御手段としての第2枠制御装置91は、前記持球判定手段が遊技者が所有する持球数があると判定した場合、前記遊技禁止制御手段は遊技禁止状態に制御することなく遊技可能状態を継続させ、前記特別遊技状態が発生した場合は、該特別遊技状態が終了するまで遊技状態を継続させ、該特別遊技状態が終了した後に遊技禁止状態にする
なお、ステップS8において、遊技終了電文受信後に持球数が250以下であることにより、遊技禁止状態とならずに遊技可能状態が継続している場合に、遊技者が遊技の発射操作を行わないと、持球数が0になることも、変動表示ゲームが大当りとなることもないので、遊技可能状態が継続してしまうことになる。従って、ステップS8で遊技球数250以下で、ステップS18で持球数1以上と判定された場合に、例えば、第2枠制御装置91において、所定時間、球送りセンサ246からの発射球の検出信号が無い場合や、発射制御装置63aにおいて、所定時間、タッチセンサ152からの検出信号が無い場合などのように、予め設定された所定時間、遊技球の発射が行われない場合には、ステップS19に移行して遊技禁止状態とすることが好ましい。
以上の処理により、最終的に全ての封入式遊技機100において、遊技が終了し、ホールサーバ900に全ての封入式遊技機100から遊技が終了したことを示す遊技終了電文が送信される。
そして、ホールサーバ900においては、図15のフローチャートに示すように、全ての封入式遊技機100から遊技終了電文を受信した(ステップS35)場合に、遊技場全体の入球、出球、差球のデータやPOS装置における景品交換のデータ等を集計する閉店時処理を行う。
以上のような本発明の遊技装置は、内部に所定数の遊技球を封入しておき、前記遊技球を発射位置から遊技領域1aに向けて発射し、発射した前記遊技球を再び回収して発射位置に導くことにより遊技球を循環使用すると共に、遊技者が所有する持球数を示す持球情報に基づいて遊技球の発射が可能となり、前記遊技領域1aに始動入賞口(変動入賞装置5)が設けられ、該始動入賞口に遊技球が入賞することにより始動条件が成立して所定の遊技動作(変動表示ゲーム)が実行され、該遊技動作が実行された結果が予め定められた特別結果となったことを条件として遊技者に有利な特別遊技状態が発生し、前記始動条件が成立しても未だ実行されていない始動条件の成立を示す始動条件情報を記憶する封入式遊技機100を含むものである。
そして、封入式遊技機100を含む遊技装置は、遊技場の営業を終了することを示す営業終了情報(営業終了電文)を受け付けた際に前記持球情報が示す持球数を監視する監視手段(第2枠制御装置91)と、前記監視手段の監視結果としての持球数と予め設定された遊技禁止条件となる数値(持球数設定値)を示す遊技禁止情報とを比較する比較手段(第2枠制御装置91)と、前記比較手段の比較結果が、監視結果としての前記持球数が遊技禁止条件となる前記数値(持球数設定値)より大きいとなった場合に、遊技球の発射を禁止する遊技禁止状態とし、監視結果としての前記持球数が遊技禁止条件となる前記数値以下となった場合に、前記遊技禁止状態にすることなく遊技球の発射が可能な遊技可能状態を継続させる遊技禁止制御手段(第2枠制御装置91)とを備え、前記遊技禁止制御手段は、前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除する。
従って、営業終了情報を受け付けた際の封入式遊技機100で遊技する遊技者の持球数を示す持球情報を取得し、予め設定されると共に営業終了情報を受け付けた際に封入式遊技機100を遊技禁止にする条件となる持球数を示す数値である禁止条件情報と、持球情報とを比較する。すなわち、現在の持球数と設定された遊技禁止条件となる持球数設定値とを比較する。そして、現在の持球数が持球数設定値以上となる遊技者が遊技する封入式遊技機100を遊技球の発射ができない遊技禁止状態とする。
一方、現在の持球数が持球数設定値より少ない場合には、営業終了情報を受け付けても遊技禁止状態とせずに、遊技球の発射が可能な遊技可能状態とする。
従って、持球数が少ない遊技者が遊技する封入式遊技機100は、閉店時刻となっても遊技球を発射することができ、持球数がなくなるまで遊技球の発射が可能となり、閉店時に、景品交換ができないかできても僅かな景品しか得られない状態で、遊技ができない状態となることがなく、持球数が0となるまで遊技を行うことができる。従って、遊技者が、僅かな持球数を有する状態で閉店時刻に遊技が禁止されることに対して不満を抱くのを防止できる。
また、遊技禁止条件としての持球数設定値を数分程度で遊技可能な持球数と同様の数値とすることで、閉店後も持球数が無くなるまで遊技させるものとしても、遊技終了があまり遅くなるようなことがない。例えば、閉店時刻となった際に持球数が多い遊技者が先に遊技を禁止されることになり、これら遊技者は、遊技終了後に景品交換等で景品カウンタに向かう可能性が有り、通常、景品カウンタには閉店時刻となった際に複数の遊技者が並ぶことになる。そして、これら景品カウンタに並んだ遊技者への対応にかかる時間よりも、持球数が少ないことにより遊技禁止状態とならなかった遊技者が遊技する時間の方が短くなる可能性が高く、また、持球数がなくなるまで遊技した遊技者は、基本的に景品カウンタに行くことなく遊技場を退場する。従って、持球数が少ない遊技者が持球数がなくなるまで遊技を行っても、遊技者が遊技場から全員退場する時間が遅くなる可能性は極めて低い。
また、遊技禁止状態となった際に、始動条件情報(始動記憶数:保留数)として未消化の始動条件の成立がある場合に、未消化の成立した始動条件の個数分の遊技動作としての特図の変動表示ゲームが行われ、変動表示ゲームの結果が導出され、導出された結果に特別結果が有り、特別遊技状態(大当り)が発生する場合に、遊技禁止状態が解除されて遊技可能状態となる。従って、遊技者は、営業終了情報を受け付けた後に、遊技禁止状態となっても、始動記憶数の消化に基づいて特別遊技状態が発生すると、遊技可能となり、遊技者は、遊技禁止状態後に特別遊技状態となった場合でも、特別遊技状態での遊技を楽しむことができる。また、特別遊技状態での遊技を行うことにより、始動条件情報における始動記憶数が上限数となる機会を得ることになり、連続大当りの可能性がなくなったり低下したりすることがない。また、特別遊技状態を遊技させることにより、始動条件情報の消化により特別遊技状態が発生した遊技機の遊技者は、相対的に遊技終了が遅くなるが、上述のように閉店時には、景品交換カウンタに遊技者が並ぶ可能性があり、営業終了情報受付後に一斉に景品交換カウンタに遊技者が来た場合と比較して、景品交換カウンタにおける作業が大きく遅れることはない。
また、封入式遊技機100を含む遊技装置においては、前記比較手段(第2枠制御装置91)の比較結果が、監視結果としての前記持球数が遊技禁止条件となる前記数値以下となった場合に、該遊技者が所有する持球数が有るか否かを判定する持球判定手段(第2枠制御装置91)を備え、前記遊技禁止制御手段(第2枠制御装置91)は、前記持球判定手段が、遊技者が所有する持球数が無いと判定した場合に、遊技禁止状態とし、前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除する。
従って、遊技者の所有する持球数が遊技禁止条件となる数値より少ないことにより、遊技禁止状態とせずに遊技可能状態とした場合に、持球数が無くなったところで遊技禁止状態となる。
そして、遊技禁止状態となった場合には、始動条件情報の消化に基づいて特別遊技状態が発生すると、遊技可能となる。
また、前記遊技禁止制御手段(第2枠制御装置91)は、前記持球判定手段(第2枠制御装置91)が遊技者が所有する持球数があると判定した場合、前記遊技禁止制御手段は遊技禁止状態に制御することなく遊技可能状態を継続させ、前記特別遊技状態が発生した場合は、該特別遊技状態が終了するまで遊技状態を継続させ、該特別遊技状態が終了した後に遊技禁止状態にする。
従って、営業終了情報受付後に、遊技禁止条件となる数値よりも持球数が少ないことにより遊技可能状態となっている場合に、特別遊技状態が発生すると、特別遊技状態が終了するまで、遊技可能状態が継続し、特別遊技状態が終了した時点で遊技禁止状態となるので、営業終了情報を受け付けた後であっても、遊技者は、特別遊技状態での遊技を楽しむことができる。また、特別遊技状態での遊技を行うことにより、始動条件情報における始動記憶数が上限数となる機会を得ることになり、連続大当りの可能性がなくなったり低下したりすることがない。
また、特別遊技状態終了時に遊技禁止状態となるが、この場合にも、動条件情報の消化に基づいて特別遊技状態が発生すると、遊技可能となる。
また、封入式遊技機100を含む遊技装置は、前記営業終了情報を受け付けた後の特別遊技状態の発生回数の有効回数を設定する有効回数設定手段(タッチパネル表示ユニット151及び第2枠制御装置91)と、前記始動条件情報の消化中に特別遊技状態が発生した発生回数が該有効設定回数設定手段で設定された有効回数の範囲内か否かを判定する有効回数判定手段(第2枠制御装置91)とを備え、前記遊技禁止制御手段(第2枠制御装置91)は、前記有効回数判定手段の判定結果が有効回数の範囲内である場合は、前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除する。
従って、営業終了情報を受け付けた後の特別遊技状態の発生回数が有効回数の範囲内である場合に、前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除することを繰り返すことができる。すなわち、特別遊技状態終了時の始動条件情報に基づいて連続大当り(特別遊技状態)が発生する場合に、それが予め設定された有効回数範囲内であれば、特別遊技状態での遊技を行うことができるが、有効回数を越える連続大当りの場合には、特別遊技状態での遊技を行うことができなくなる。なお、有効回数と同じ回数の連続大当りが発生した段階で遊技禁止状態として遊技を終了することが好ましい。
これにより、営業終了情報を受け付けた後に、特別遊技状態が繰り返し行われることにより、遊技の終了が遅れ、閉店後の上述のような作業が遅れるのを防止することができる。なお、連続大当りの可能性は必ずしも高くなく、有効回数を低く設定しても(例えば、2回)、連続大当りが途中で中断されるような可能性は極めて低い。しかし、連続大当りが有効回数以上発生する可能性が確率的に0ではないので、閉店後の遊技機で長い時間に渡って遊技が行われないように、有効回数以上の特別遊技状態の繰り返しを禁止する必要がある。なお、連続大当りを中断されて遊技者が不満を抱く可能性はあるが、上述のように確率的には連続大当りが有効回数を越える可能性は極めて低く、遊技者が不満を抱く状態となる可能性も低い。また、特別遊技状態が発生しても特別遊技状態が行えなくなる遊技者は、既に、閉店時刻となった後に有効回数分連続する特別遊技状態を行っており、大きな不満を抱く可能性は低い。また、有効回数の特別遊技状態が発生して終了した際に、始動条件情報に基づく遊技動作を実行せずに遊技を終了するようにすれば、遊技者には有効回数の特別遊技状態が発生した後に、さらに特別遊技状態が発生するか否かが分からず、不満が生じない。
なお、上記実施形態では、封入式遊技機100を変動表示装置4で遊技動作として変動表示ゲームを行う第1種のパチンコ遊技機として説明したが、他のパチンコ遊技機に適用しても良い。
例えば、封入式遊技機100を、始動入賞口への遊技球の入賞(始動条件の成立)に基づき変動入賞装置の可動部材を所定回数開状態に変換(例えば、0.5秒の1回或いは0.8秒の2回の間欠開放)する遊技動作を実行すると共に、該開状態への変換により変動入賞装置に流入した遊技球Bが変動入賞装置内部に設けられた特別入賞口(継続入賞口)へ入賞した場合に、該変動入賞装置の可動部材を遊技動作の場合よりも遊技者に有利に変換(0.8秒の開放を最大18行う)する特別遊技状態を発生するようにし、該特別遊技状態中に変動入賞装置に流入した遊技球が特別入賞口へ入賞した場合には、該特別遊技状態を継続(最大15ラウンドの継続)するようにしたパチンコ遊技機(所謂、羽根物)としても良い。なお、始動条件が成立した場合に、遊技動作中や特別遊技状態中は、始動条件情報として始動条件の成立が記憶されて遊技動作が持ち越される構成となっている必要がある。
なお、所謂、羽根物などの遊技機は、上述の変動表示ゲームを行う遊技機よりもベース(特別遊技状態でない状態での入球に対する出球の比率)が高く、閉店時刻における持球数が持球数設定値より低く、持球数が少なくても、短時間で持球数が0とならない可能性がある。そこで、ベースが高い封入式遊技機の場合には、持球数が0とならなくても、営業終了情報を受信してから予め設定された所定時間が経過した場合に遊技終了状態とすることが好ましい。この場合に、景品交換できない程度の少ない持球数で遊技が終了することにより遊技者が不満を抱いてしまうので、遊技禁止状態とした後に始動条件情報を消化して遊技終了となって、上述のようにホールサーバ900に遊技終了電文を送信する際に、持球数のデータを送信し、この持球数のデータをホールサーバ900で、景品交換せずに持球数を再プレイ用に貯球する場合の貯球数とは別に管理(記憶)し、後日手数料無し(再プレイの場合は手数料を取られる場合がある)で、遊技禁止状態となった際の持球数のデータをホールサーバ900から読出して使用可能とすることが好ましい。
なお、持球数のデータはカードの識別情報に対応してホールサーバ900に記憶され、カードを球貸機901に挿入することで使用可能となる。
また、営業終了情報を受け付けた際に、遊技者の所有する持球数が持球数設定値以下で遊技禁止状態とならなかったにも拘わらず遊技者が自分の意思で遊技を終了した場合にも、上述のようにホールサーバ900に持球数のデータを管理させ、後日手数料なしで使用可能とすることが好ましい。このようにすれば、持球数が僅かな状態で閉店時刻になった場合に、遊技禁止状態とならないので遊技を続行しても良いし、遊技者の意思で遊技を終了しても、後日残った持球数が再使用可能となるので、遊技者に不満が生じることがない。また、閉店時刻に自分の意思で遊技を終了する遊技者が増えれば、営業終了後の閉店作業(翌日の開店準備作業も含む)である店内清掃、景品の棚卸、景品の補充等の作業を迅速かつ円滑に行うことができる。
なお、上述の説明において、出球数+球貸数−入球数=持球数であって、持球数に貯球数は含まれない。但し、貯球数を変換して遊技媒体数として持球数に加算することは可能であり、この場合に変換される貯球数から手数料(0の場合も有る)を減算した値が持球数に加算される遊技媒体数となり、この遊技媒体数が球貸数とほぼ同じように扱われることになる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態の遊技装置の封入式遊技機として例示されるガラス枠を開放した状態の封入式遊技機を示す斜視図である。 ガラス枠を閉鎖した状態の封入式遊技機を示す斜視図である。 封入式遊技機の裏面側を示す背面図である。 封入式遊技機の裏面下部を示す要部斜視図である。 封入球循環ユニットを示す内部が透視された状態の背面図である。 封入球循環ユニットの内部となる前壁部材の裏面を示す背面図である。 封入球循環ユニットを示す分解斜視図である。 封入式遊技機の制御系を示すブロック図である。 遊技装置の一部として機能する遊技場管理システムを示すブロック図である。 遊技場管理システムに設けられる球貸機の制御系を示すブロック図である。 封入式遊技機のタッチパネル表示ユニットにおける営業終了保証条件設定画面及び営業終了保証条件確認画面を示すものである。 遊技場閉店時の遊技場管理システムのホールサーバにおける遊技終了情報送信処理を示すフローチャートである。 封入式遊技機における閉店時の遊技禁止処理を示すフローチャートである。 封入式遊技機における閉店時の遊技禁止処理を示すフローチャートである。 ホールサーバにおける閉店時処理の開始処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1a 遊技領域
9 普通変動入賞装置(始動入賞口)
81 第1枠制御基板
83 第1枠制御装置
90 第2枠制御基板
91 第2枠制御装置(監視手段、比較手段、遊技禁止制御手段、持球判定手段、有効回数判定手段、有効回数設定手段)
100 封入式遊技機(遊技装置)
151 タッチパネル表示ユニット(有効回数設定手段)
200 封入球循環ユニット
900 ホールサーバ(遊技装置)
901 球貸機(遊技装置)
904 通信ボックス(遊技装置)

Claims (4)

  1. 内部に所定数の遊技球を封入しておき、前記遊技球を発射位置から遊技領域に向けて発射し、発射した前記遊技球を再び回収して発射位置に導くことにより遊技球を循環使用すると共に、遊技者が所有する持球数を示す持球情報に基づいて遊技球の発射が可能となり、前記遊技領域に始動入賞口が設けられ、該始動入賞口に遊技球が入賞することにより始動条件が成立して所定の遊技動作が実行され、該遊技動作が実行された結果が予め定められた特別結果となったことを条件として遊技者に有利な特別遊技状態が発生し、前記始動条件が成立しても未だ実行されていない始動条件の成立を示す始動条件情報を記憶する封入式遊技機を含む遊技装置において、
    遊技場の営業を終了することを示す営業終了情報を受け付けた際に前記持球情報が示す持球数を監視する監視手段と、
    前記監視手段の監視結果としての持球数と予め設定された遊技禁止条件となる数値を示す遊技禁止情報とを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果が、監視結果としての前記持球数が遊技禁止条件となる前記数値より大きいとなった場合に、遊技球の発射を禁止する遊技禁止状態とし、監視結果としての前記持球数が遊技禁止条件となる前記数値以下となった場合に、前記遊技禁止状態にすることなく遊技球の発射が可能な遊技可能状態を継続させる遊技禁止制御手段と、を備え、
    前記遊技禁止制御手段は、前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除することを特徴とする遊技装置。
  2. 前記比較手段の比較結果が、監視結果としての前記持球数が遊技禁止条件となる前記数値以下となった場合に、該遊技者が所有する持球数が有るか否かを判定する持球判定手段を備え、
    前記遊技禁止制御手段は、前記持球判定手段が、遊技者が所有する持球数が無いと判定した場合に、前記遊技禁止状態とし、
    前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除することを特徴とする請求項1に記載の遊技装置。
  3. 前記遊技禁止制御手段は、前記持球判定手段の判定結果により、遊技者が所有する持球数がある場合、前記遊技禁止制御手段は遊技禁止状態に制御することなく遊技可能状態を継続させ、前記特別遊技状態が発生した場合は、該特別遊技状態が終了するまで遊技状態を継続させ、該特別遊技状態が終了した後に遊技禁止状態にすることを特徴とする請求項2に記載の遊技装置。
  4. 前記営業終了情報を受け付けた後の特別遊技状態の発生回数の有効回数を設定する有効回数設定手段と、前記始動条件情報の消化中に特別遊技状態が発生した発生回数が該有効設定回数設定手段で設定された有効回数の範囲内か否かを判定する有効回数判定手段と、を備え、
    前記遊技禁止制御手段は、前記有効回数判定手段の判定結果が有効回数の範囲内である場合は、前記遊技禁止状態となった後に消化される前記始動条件情報に基づく遊技動作に特別結果となる遊技動作がある場合に、遊技禁止状態を解除することを特徴とする請求項1,2または3に記載の遊技装置。
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