JP2005312369A - 釣竿および釣竿支持台、並びにそれらに用いる電池パックおよび電池 - Google Patents

釣竿および釣竿支持台、並びにそれらに用いる電池パックおよび電池 Download PDF

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Abstract

【課題】 利便性をより向上させることができる釣竿および釣竿支持台、並びにそれらに用いる電池パックおよび電池を提供する。
【解決手段】 元竿部分11の内部には空洞が設けられており、電動リール2の電源として用いられる二次電池3と、二次電池3における過充電および過放電を防止する保護回路4とが内蔵されている。二次電池3にはリチウムイオン二次電池などを用いることが好ましい。また、釣竿支持台に電源部を設け、二次電池を内蔵するようにしてもよい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、船釣りや磯釣りなどに好適な電動リールを備えた釣竿、およびそれに用いる釣竿支持台、並びにそれらに用いる電池パックおよび電池に関する。
近年、特に船釣りや磯釣りでは電動リールを使用する釣り人が増えている。また、川や湖などの淡水における釣りでも、例えばルアーを用いた渓流釣りなどで電動リールが使用される機会が増えてきている。
例えば船釣りの場合、小型船舶を利用することが多いが、船上では一人当たりのスペースが極めて狭いことが多い。あるいは磯釣りでも、岩礁など足場が悪くて余分なスペースがほとんど無い場所で釣りを行わなければならない場合が多い。また、長いハリスや多数の疑似餌付サビキハリス等をはじめとして種々の索糸や道具類が必要である。このため、釣り人の足元やその身辺は煩雑となりやすく、本来の釣りの楽しみを阻害する要因となる。
しかも、電動リールには電源が必要であるから、船上に装備された電源装置や蓄電池等から電動リールへと電力を供給する接続コード類が必要となる。あるいは、釣竿とは別に携帯型の電池パック等を持ち歩かなければならない。
このため、接続コード類の取り扱いの煩雑さや電池パックを持ち歩くことの煩雑さ、およびそれらに起因した機動性の悪さが、本来の釣りの楽しみをさらに阻害することとなる。このような不都合を克服することを企図して、電池を釣竿に併設するという技術が提案されている(特許文献1)。この技術によれば、電池は常に釣竿と一体で持ち運ぶことができる。また、さらに、電池を釣竿の内部に仕込む(内蔵する)という技術が提案されている(特許文献2,特許文献3)。
これらの技術によれば、電池を常に釣竿と一体で持ち運ぶことができることは勿論のこと、その電池が釣竿の外部に突出しないので、釣竿全体の取り扱いやグリップをさらに簡便かつ確実なものとすることが可能となる。
実用新案公開平6−55356号公報 実用新案公開昭63−127361号公報 実用新案公開平2−9074号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、電池パックを釣竿の外側に装着しているので取り替えなどは容易であるが、その反面、電池パックの存在が邪魔になって、例えば元竿部分の取り扱いが悪くなってしまうという問題があった。
また、特許文献2または特許文献3に提案された技術では、円柱状の電池が元竿部分の内部に仕込まれているので、特許文献1の場合のような電池パックが邪魔になるという不都合は克服される。しかし、釣り用の電動リールの運転には意外に大きな電力が必要であるので、例えば一日中利用できるようにするためには、例えば単3型よりも単2型、単2型よりも単1型、というように、より大きな容量を有する電池を用いる必要がある。
ところが、元竿部分には、釣り人が手で握りやすいような直径であること、長過ぎないこと、余りにも重くないことが、釣竿本来の機能の点から第一義的に要請される。従って、大型の電池を数多く内部に入れることは難しく、途中で電池を交換したりする必要があり、煩雑であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、利便性をより向上させることができる釣竿および釣竿支持台、並びにそれらに用いる電池パックおよび電池を提供することにある。
本発明の釣竿は、釣竿本体と、この釣竿本体に装着される電動リールと、釣竿本体の内部に内蔵されて電動リールの電源となる二次電池と、二次電池における過充電または過放電のうち少なくともいずれかを防止する機能を有し、釣竿本体の内部に内蔵された保護回路とを備えた構成を有するものである。
本発明の第1の電池パックは、釣竿本体の内部に収納されるものであって、二次電池と、この二次電池における過充電または過放電のうち少なくともいずれかを防止する保護回路とを備えた構成を有するものである。
本発明の釣竿支持台は、釣竿を支持する支持部材と、この支持部材に設けられ、電池が配設可能とされており、釣竿に対して電気的に接続される電源部とを備えた構成を有するものである。
本発明の電池は、釣竿を支持する釣竿支持台に配設して用いられるものである。
本発明の第2の電池パックは、二次電池と、この二次電池における過充電または過放電のうち少なくともいずれかを防止する保護回路とを備え、釣竿を支持する釣竿支持台に配設して用いられるものである。
本発明の釣竿または第1の電池パックでは、二次電池が釣竿本体の空洞に内蔵されて、電動リールに駆動用電力を供給する電源として用いられる。二次電池には、過充電または過放電のうち少なくともいずれかを防止する機能を備えた保護回路が接続されて、過充電や過放電が防止される。この保護回路も釣竿本体の元竿部分に内蔵される。よって、二次電池を釣竿本体から取り出して充電したものと交換したり、また、内蔵した状態で充電したりと、状況に応じて使い分けることが可能となる。
本発明の釣竿支持台では、電動リールなどを備えた釣竿を用いる際に、電動リールに電池を接続してその電源とする。よって、釣竿を軽くすることができ、その取り扱い性が向上すると共に、電源のための特別な装備を用意する必要もない。
本発明の釣竿によれば、二次電池および保護回路を釣竿本体の内部に内蔵するようにしたので、または、本発明の第1の電池パックによれば、二次電池と保護回路とを備えるようにしたので、二次電池を釣竿本体から取り出して充電したものと交換するようにもできるが、取り出さずに内蔵した状態で充電するようにすることもできる。よって、状況に応じて種々の使い方をすることが可能となり、利便性を向上させることができる。
特に、リチウムを電極反応に利用する二次電池を用いるようにすれば、元竿部分の直径や長さなどの外形寸法を大型化することなく長時間の使用を可能とすることができ、更に利便性を向上させることができる。
また、フィルム状の外装材に収納された二次電池を用いるようにすれば、より軽量化を図ることができる。
更に、保護回路を釣竿本体の長手方向と直交する方向での断面形状に対応した外形を有する配線基板上に設け、その配線基板を釣竿本体の長手方向に対して略直交する姿勢で釣竿本体の元竿部分に内蔵するようにすれば、その元竿部分の外形寸法を大型化することなく二次電池と保護回路とを釣竿本体に内蔵させることができる。
更には、複数本の二次電池を、所定の本数ごとに直列に接続し、かつその直列に接続したもの同士を並列に接続するようにすれば、既存の規格に準拠した複数本の二次電池を用いて所定の放電電圧および所定の放電電流を得ることができる。
また、本発明の釣竿支持台によれば、電池を配設可能な電源部を設けるようにしたので、または、本発明の電池あるいは第2の電池パックによれば、釣竿支持台に配設して用いられるので、電動リールなどを備えた釣竿を用いる際に、電動リールに電池を接続してその電源とすることができる。よって、釣竿を軽くすることができ、その取り扱い性を向上させることができると共に、電源のための特別な装備を用意する必要がなく、電動リールとの電源ケーブルも短くすることができ、煩雑さを改善することができる。
特に、リチウムを電極反応に利用する二次電池を用いるようにすれば、釣竿支持台を大型化することなく長時間の使用を可能とすることができ、更に利便性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る釣竿の概要構成を表すものであり、図2は、図1に示したA−A線に沿った断面構成を表している。図3は、図1に示した釣竿の回路構成を表すものである。
この釣竿は、図1に示したように、釣竿本体1と、その外部に付設された電動リール2とを備えている。釣竿本体1は、道糸11と、それを取り付ける竿部分12と、竿部分12を支える元竿部分13とを有している。道糸11には、必要に応じて釣針14と錘15とが取り付けられており、道糸11の一端部は電動リール2に巻かれている。
竿部分12は、適度な撓りを有すると共に強大な曲げ応力や引っ張り応力等に対して十分な強度および耐久性を有する、例えばカーボン系繊維に合成樹脂を含浸してなるカーボンFRPのような部材により構成されている。この竿部分12については一般的な釣竿の材質および性能と同様である。竿部分12は、元竿部分13に対して着脱可能とされていてもよく、また、伸縮可能とされていてもよい。
元竿部分13には、図2に示したように、内部に空洞が設けられており、その空洞には二次電池3および保護回路4が内蔵されている。元竿部分13の直径は、釣り人が手で握ってこの釣竿本体1の全体を保持したり持ち運ぶことが容易にできる程度に設定されている。元竿部分13の末端のいわゆる竿尻には、キャップ(蓋体)16が設けられている。キャップ16の内周面には例えばねじ溝が設けられており、例えば元竿部分13の外周面に設けられたねじ溝にねじ込むことにより、元竿部分13に対して着脱可能に配設されている。
電動リール2は、内蔵する図示しない電動モータの回転または釣人の手によるアングルの回転を動力源として、道糸11の巻き上げおよび繰り出しを行うものである。電動リール2の機械的な構造および機能は一般的なものと同様である。電動リール2は元竿部分13に装着されており、電源ケーブル5を介して二次電池3と電気的に接続されている。
電源ケーブル5は、元竿部分13のボディ壁面を貫通して内部から外部へと引き出されている。電源ケーブル5と貫通孔との間には合成ゴムなどからなるシール材17が挿入されており、海水等が元竿部分13の内部に侵入しないように気密性が確保されている。
電源ケーブル5の先端には凸側コネクタ51が設けられており、電動リール2に設けられた凹側コネクタ52に対して接続可能となっている。凸側コネクタ51は、外部の図示しない充電器の凹側コネクタに対しても接続可能となっている。従って、図3に示したように、釣りをする際には電源ケーブル5が電動リール2に接続されて、二次電池3と電動リール2とを電気的に接続し、二次電池3を充電する際には、電源ケーブル5が充電器6に接続されて、充電器6と二次電池3とを電気的に接続するようになっている。
電源ケーブル5は、その内部抵抗に因る電力損失を抑制するために、できるだけ短いものとすることが望ましい。このため、本実施の形態では、元竿部分11における電動リール2に対して可能な限り近接した位置から引き出されて電動リール2に接続されるように、最小限の長さとなっている。
二次電池3は、電動リール2の駆動用電源として用いられるものである。二次電池3としては、いわゆるリチウムイオン二次電池などのようにリチウムを電極反応に利用したものを用いることが好ましい。高いエネルギー密度を得ることができるので、小型化および軽量化を図ることができると共に、長時間の使用を可能とすることができるからである。なお、リチウムを電極反応に利用した二次電池には、リチウムの吸蔵・放出を利用したリチウムイオン二次電池の他にも、リチウムの析出・溶解を利用したいわゆるリチウム金属二次電池、またはリチウムの吸蔵・放出と、リチウムの析出・溶解とを利用した二次電池などがあるが、そのいずれを用いてもよい。
また、二次電池3は、円柱状のものでも、角柱状のものでもよく、または、缶状の外装材を用いたものでも、ラミネートフィルムなどのフィルム状の外装材を用いたものでもよい。中でも、フィルム状の外装材を用いた二次電池、例えば電解液を高分子化合物保持させたり、あるいはイオン伝導性高分子化合物を用いた、いわゆるポリマー二次電池を用いるようにすれば、缶状の外装材を用いたものに比べて、より軽量化を図ることができるので好ましい。
二次電池3は、元竿部分13の空洞に合わせて形成したものを1個用いるようにしてもよいが、規格品あるいは元竿部分13の空洞に合わせて形成したものを複数個接続して用いるようにしてもよい。複数個の二次電池3を用いる場合には、例えば図2に示したように、二次電池3をケース31に収納して、ケース31と共に元竿部分13の空洞に対して着脱可能に内蔵するようにしてもよい。
ケース31には、二次電池3と保護回路4とを電気的に接続するための正極側配線32と負極側配線33とが設けられている。二次電池3の接続方法は、直列でも、並列でも、直列と並列とを組み合わせてもよく、それに応じて正極側配線32および負極側配線33が配設されている。その場合、二次電池3を所定の本数ごとに直列に接続し、かつその直列に接続したもの同士を並列に接続するようにすれば、規格品を用いても目的とする放電電圧および放電電流を得ることが可能である。
保護回路4は、例えば図4に示したように、釣竿本体1の断面形状に対応して外形をほぼ円形とした配線基板41の上に実装されている。その配線基板41は、元竿部分13の内部に、釣竿本体1の長手方向に対してほぼ直交する姿勢で、すなわち元竿部分13の内部をシリンダと見做すと、あたかもそのシリンダ内の隔壁のような状態で内蔵されている。
保護回路4は、例えば、電源正極接続端子42と、電源負極接続端子43と、入出力用正極端子44と、入出力用負極端子45と、1個または複数個の保護回路用IC46とを有している。
電源正極接続端子42は、二次電池3の正極あるいはケース31の正極側配線32を接続するためのものであり、電源負極接続端子43は、二次電池3の負極あるいはケース31の負極側配線33を接続するためのものである。入出力用正極端子44および入出力用負極端子45は、例えば図5に示したように、配線基板41を貫通するように設けられており、配線基板41の保護回路用IC46が形成された面とは反対側の面において、電源ケーブル5に対して電気的に接続されるようになっている。
保護回路用IC46は、電源正極接続端子42、電源負極接続端子43、入出力用正極端子44、および入出力用負極端子45に接続されており、図3に示したように、電源ケーブル5を介して、二次電池3と充電器6との間、または二次電池3と電動リール2との間に挿入されている。保護回路用IC46は、二次電池3の充電を行っている際に過充電が発生した場合にはそれを検知して充電を停止させる機能と、二次電池3の放電を行っている際に過放電が発生した場合にはそれを検知して放電を停止させる機能とを兼ね備えている。この保護回路用IC46の過充電・過放電防止機能それ自体については一般的なものである。
また、保護回路用IC46には他の機能、例えば充電時の電流値あるいは電圧値を制御する機能、または二次電池3を並列に接続する場合には、並列に接続された二次電池3の充放電のバランスを取るための電流制御機能を持たせるようにしてもよい。
なお、保護回路4は、元竿部分13の内部に固定されていてもよいが、例えば図6に示したように、二次電池3と共にパッケージ34に収納して一体化した電池パック35とし、元竿部分13の空洞に対して着脱可能とするようにしてもよい。
次に、この釣竿の作用について説明する。ここでは一例として、この釣竿を釣り人が船釣りで使用する場合について説明する。
まず、釣り人は、釣りに行く前日などに、この釣竿を使用するための準備の一環として、二次電池3を充電する。例えば、電動ケーブル5を電動リール2の凹側コネクタ52から引き抜いて、充電器6の凹側コネクタに接続する。すると、図3に示したような充電システムが形成され、二次電池3は充電器6から供給される電力により充電される。その際、保護回路4により充電状態が監視され、二次電池3が過充電されないように制御される。
また、二次電池3を元竿部分13から取り出して充電をするようにしてもよい。例えば、予備のために満充電した二次電池3または電池パック35を複数用意して持参したい場合もあり、その場合にはそれらを一々、元竿部分13に装着して充電するよりは、直接充電した方が簡便だからである。この場合、充電器6には、二次電池3または電池パック35を直接充電するためのコネクタあるいは配線接片などを設けることが必要である。
そして、釣りの当日、釣り人は、充電された二次電池3と共に釣竿本体1および図示しないその他の釣り道具等を持参して、船釣り等の現場に出向き、この釣竿を用いて魚釣りを行う。具体的には、電源ケーブル5を電動リール2に接続して二次電池3と電動リール2とを接続し、二次電池3により電動リール2を駆動して道糸11等の繰出し・巻き上げを行う。
よって、足元に電源を置く必要も、電源と電動リール2とを接続する接続コードが邪魔になることもなく、快適に釣を楽しむことができる。また、休憩中あるいは釣竿を図示しない支持台に固定して釣を楽しむ場合などには、二次電池3を充電器6に接続して充電することもでき、電池を交換する煩雑さも解消される。
更に、電動リール2を駆動する際には、電源ケーブル5に比較的大きな電流が流れる場合が多いが、電動リール2と二次電池3とは近接して配置されており、電源ケーブル5の長さは短くなっているので、電源ケーブル5における電力損失を抑制して、二次電池3から供給される電力を有効に使用することが可能である。
加えて、二次電池3にリチウムを電極反応に利用したものを用いるようにすれば、大きなエネルギー密度を得ることができるので、元竿部分13を握り易い大きさで、かつあまり重くすることなく、長時間の使用が可能となる。
例えば、電動リール2を用いた道糸11の繰出し・巻き上げ時には、一般的な趣味の海釣り用の場合、駆動電圧6〜12[V]で、1〜7[A]程度の比較的大きな電流が流れる。より具体的には、例えば図1に示したような道糸11に3枝の釣針14と350号の錘15とを連ねた一般的な個人的趣味の船釣り用の仕掛けの場合を一例として挙げると、100号コマセ篭引上げ時の電流は、高速時において4〜5[A]、その1回(50m)当りの継続時間は約1[min]である。また、釣り上げ時の最大トルクは約70[Nm]、最大電流は約10[A]程度である。そして、図7に示したタイミングチャートのように、1ヒットが平均約12分毎に1分間ずつあり、実質的な釣りの時間を約6時間(360分)とすると、約30回の仕掛けの上げ下ろしが行われることになるから、1日当りで実質的に電動リール2が運転される時間の合計は約30分間(0.5[h])である。また、巻き上げ時の1分間は必ず電動リール2を運転するものとし、そのときの負荷で流れる平均電流値を7[A]とすると、1日当りに必要となる放電量は、7[A]×0.5[h]=3.5[Ah]と計算される。すなわち、余裕をみて約4[Ah]が必要であることになる。
このような大きな放電容量をニッカド二次電池やニッケル水素電池で実現するには、元竿部分13が大きく重くなってしまったり、または電池の交換あるいは充電を数回行う必要がある。これに対して、例えばリチウムイオン二次電池であれば、ニッカド二次電池の約2倍以上の放電容量を有しているので、小型化・軽量化でき、また電池の交換あるいは充電の回数も少なく、場合によっては途中で電池を交換あるいは充電することなく1日中釣を楽しめる。
また、保護回路4は、二次電池3の側面に付設されるのではなく、その端面に付設されているので、元竿部分13の直径を大型化してしまうことがなく、釣竿の取り扱いが悪くなってしまうことはない。
このように、本実施の形態によれば、二次電池3および保護回路4を元竿部分13の内部に内蔵するようにしたので、二次電池3を取り出して充電したものと交換するようにもできるが、取り出さずに内蔵した状態で充電するようにすることもできる。よって、状況に応じて種々の使い方をすることが可能となり、利便性を向上させることができる。
特に、二次電池3としてリチウムを電極反応に利用するものを用いるようにすれば、元竿部分13の直径や長さなどの外形寸法を大型化することなく長時間の使用を可能とすることができ、更に利便性を向上させることができる。
また、二次電池3としてフィルム状の外装材に収納されたものを用いるようにすれば、より軽量化を図ることができる。
更に、保護回路4を釣竿本体1の長手方向と直交する方向での断面形状に対応した外形を有する配線基板41の上に設け、その配線基板41を釣竿本体1の長手方向に対して略直交する姿勢で元竿部分13に内蔵するようにすれば、元竿部分13の外形寸法を大型化することなく二次電池3と保護回路4とを元竿部分13に内蔵させることができる。
加えて、複数本の二次電池3を所定の本数ごとに直列に接続し、かつその直列に接続したもの同士を並列に接続するようにすれば、既存の規格に準拠した複数本の二次電池3を用いて所定の放電電圧および所定の放電電流を容易に得ることができる。
(第2の実施の形態)
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る釣竿支持台の構成を表すものである。この釣竿支持台は、釣竿を船縁などの固定場所7に対して固定するものである。釣竿にはどのようなものを用いることもできるが、便宜上、第1の実施の形態で説明した釣竿と対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
この釣竿支持台は、釣竿本体1を固定場所7に対して固定して支持する支持部材8を備えている。支持部材8は、例えば、釣竿本体1を固定場所7に対して固定する固定部81と、固定部81に対して変位可能に取り付けられており、釣竿本体1を配置する配置部82とを有している。固定部81は、例えばねじ83により固定場所7に取り付けることができるようになっている。
固定部82には、例えば電源部9が設けられており、電源部9の内部には、二次電池91を配設することができるようになっている。電源部9には、また、保護回路92が内蔵されている。二次電池91および保護回路92の構成は、第1の実施の形態で説明した二次電池3および保護回路4と同様である。なお、保護回路92を実装する図示しない配線基板の形状は、第1の実施の形態と異なり特に限定されることはない。また、二次電池91と保護回路92とは、第1の実施の形態と同様に、パッケージにより一体化し、電池パックとして電源部9に対して着脱可能とされていてもよい。
電源部9からは電源ケーブル93が引き出されており、釣竿の電源リール2に対して接続することができるようになっている。電源ケーブル93は、保護回路92と接続可能とされており、保護回路92を介して二次電池91と接続されるようになっている。電源ケーブル93の長さは、釣竿本体1を支持部材8から持ち上げることができるようにある程度の余裕を持たせるようにしてもよい。その場合、電源ケーブル93を巻いておき必要に応じて引き延ばすようにしてもよい。
この釣竿支持台は、第1の実施の形態に係る釣竿と同様に、釣りに行く前日などに二次電池91を充電して予め準備しておく。充電は例えば第1の実施の形態と同様に、電動ケーブル93を充電器に接続することにより、または二次電池91を取り出した状態で充電器に接続することにより行う。
釣をする時には、釣竿本体1を釣竿支持台の支持部材8に配置し、電源ケーブル93を電動リール2に接続して、二次電池91により電動リール2を駆動して道糸11等の繰出し・巻き上げを行う。また、電源ケーブル93の長さにある程度余裕がある場合には、釣竿本体1を支持部材8から持ち上げて用いることもできる。
更に、第1の実施の形態で説明した釣竿と合わせて用いるようにすれば、釣竿を支持部材8に配置して使用するときには電動リール2を釣竿支持台の二次電池91に接続し、支持部材8から持ち上げて使用する時には釣竿本体1に内蔵した二次電池3に接続するというように、使い分けることもできる。
このように、本実施の形態によれば、釣竿支持台に二次電池91を配設可能な電源部9を設けるようにしたので、電動リール2などを備えた釣竿を用いる際に、電動リール2に二次電池91を接続してその電源とすることができる。よって、釣竿を軽くすることができ、その取り扱い性を向上させることができると共に、電源のための特別な装備を用意する必要がなく、電動リール2との電源ケーブル93も短くすることができ、煩雑さを改善することができる。
また、釣竿支持台は、釣竿に比べて形状および重さに対する制限が少なく、電源部9の大きさを大きくすることもできる。よって、二次電池91を交換したり、あるいは充電したりすることなく、1日中釣を楽しむことができる。
特に、二次電池91としてリチウムを電極反応に利用するものを用いるようにすれば、大型化することなく長時間の使用を可能とすることができ、更に利便性を向上させることができる。また、二次電池91としてフィルム状の外装材に収納されたものを用いるようにすれば、電源部9の小型化および軽量化を更に図ることができる。
なお、本実施の形態では、電動リール2の電源として二次電池91を用いる場合について説明したが、二次電池91に代えて一次電池を用いてもよい。その場合には、保護回路92は設けなくてもよい。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、保護回路4,92およびそれを実装する配線基板41の構成、並びに保護回路4,92と電動リール2との接続方法などについて具体的に例を挙げて説明したが、他の構成を有するようにしてもよい。
また、上記第2の実施の形態では、支持部材8をねじ83により固定場所7に対して取り付ける場合について説明したが、固定場所7に対して立てかけたり、あるいは載置したりして固定するようにしてもよい。更に、上記第2の実施の形態では、配置部82を固定部81に対して変位可能に取り付けるようにしたが、変位可能とされていなくてもよい。加えて、上記第2の実施の形態では、固定部81に対して電源部9を設けるようにしたが、支持部材8に対して設けられていれば、固定部81以外の他の部分に設けられていてもよい。
また、上記実施の形態では、船釣りで使用する場合を想定した説明を行ったが、磯釣りあるいはルアーを用いた渓流釣りなどにも適用することができる。
電動リールによる道糸の巻き上げ・繰り出し等が行われる船釣りや磯釣りあるいは渓流釣りなどに好適な釣竿に用いることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る釣竿の概要構成を表す斜視図である。 図1に示した釣竿の元竿部分のA−A線に沿った断面図である。 図1に示した釣竿の回路構成を表すブロック図である。 図2に示した保護回路の概要構成を示す平面図である。 図2に示した保護回路の概要構成を示す平面図である。 図1に示した釣竿に用いる電池パックの構成を表す部分断面斜視図である。 釣りの1ヒット当りに要する時間を模式的に示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る釣竿支持台の構成を表す部分断面平面図である。
符号の説明
1…釣竿本体、2…電動リール、3,91…二次電池、4,92…保護回路、5,93…電源ケーブル、11…道糸、12…竿部分、13…元竿部分、16…キャップ、35…電池パック、46…保護回路用IC、8…支持部材、81…固定部、82…配置部、9…電源部。

Claims (15)

  1. 釣竿本体と、
    この釣竿本体に装着される電動リールと、
    前記釣竿本体の内部に内蔵されて前記電動リールの電源となる二次電池と、
    前記二次電池における過充電または過放電のうち少なくともいずれかを防止する機能を有し、前記釣竿本体の内部に内蔵された保護回路と
    を備えたことを特徴とする釣竿。
  2. 前記二次電池は、リチウムを電極反応に利用するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の釣竿。
  3. 前記二次電池は、フィルム状の外装材に収納された
    ことを特徴とする請求項1記載の釣竿。
  4. 前記二次電池と前記保護回路とを一体化して電池パックとし、この電池パックを前記釣竿本体に対して着脱可能とした
    ことを特徴とする請求項1記載の釣竿。
  5. 前記保護回路を、前記釣竿本体の長手方向と直交する断面形状に対応した平面形状の配線基板上に設け、前記配線基板を前記釣竿本体の長手方向に対して略直交する姿勢で前記釣竿本体の内部に内蔵した
    ことを特徴とする請求項1記載の釣竿。
  6. 複数本の二次電池を、所定の本数ごとに直列に接続し、かつその直列に接続したものを並列に接続した
    ことを特徴とする請求項1記載の釣竿。
  7. 釣竿本体の内部に収納される電池パックであって、
    二次電池と、
    この二次電池における過充電または過放電のうち少なくともいずれかを防止する保護回路と
    を備えたことを特徴とする電池パック。
  8. 前記二次電池は、リチウムを電極反応に利用するものである
    ことを特徴とする請求項7記載の電池パック。
  9. 前記二次電池は、フィルム状の外装材に収納された
    ことを特徴とする請求項7記載の電池パック。
  10. 釣竿を支持する支持部材と、
    この支持部材に設けられ、電池が配設可能とされており、釣竿に対して電気的に接続される電源部と
    を備えたことを特徴とする釣竿支持台。
  11. 前記電源部は、前記電池における過充電または過放電のうち少なくともいずれかを防止する保護回路を備えた
    ことを特徴とする請求項10記載の釣竿支持台。
  12. 前記電源部に、リチウムを電極反応に利用する電池を配設する
    ことを特徴とする請求項10記載の釣竿支持台。
  13. 前記電源部に、フィルム状の外装材に収納された電池を配設する
    ことを特徴とする請求項10記載の釣竿支持台。
  14. 釣竿を支持する釣竿支持台に配設して用いられることを特徴とする電池。
  15. 二次電池と、この二次電池における過充電または過放電のうち少なくともいずれかを防止する保護回路とを備え、
    釣竿を支持する釣竿支持台に配設して用いられる
    ことを特徴とする電池パック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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