JP2005311530A - 画像形成装置のジョブ受付実行システム及びこのシステムに用いられるサーバ並びに移動体 - Google Patents

画像形成装置のジョブ受付実行システム及びこのシステムに用いられるサーバ並びに移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークに接続された複数台の画像形成装置を使用してユーザがジョブを実行する場合に、ユーザが画像形成装置に出向かなくても好適な画像形成装置を自動的に選択してジョブを実行でき、作業効率の低下を防止することができる、画像形成装置のジョブ受付実行システム等を提供する。
【解決手段】複数台の画像形成装置とサーバとがネットワークを介して接続され、サーバは画像形成装置に関する情報を取得する。移動体は、サーバと通信し、原稿を保持する。サーバまたは移動体に、ユーザからのジョブ実行命令を受け付けるジョブ受け付け手段が設けられ、また選択手段が設けられる。選択手段は、各画像形成装置に関する情報と各画像形成装置の位置情報と移動体の現在位置情報のうちの少なくとも一つの情報に基づいて、ジョブの実行に最適な画像形成装置を選択する。前記移動体は、選択された画像形成装置まで原稿を保持した状態で移動し、移動先の画像形成装置に原稿をセットする。サーバまたは移動体に設けられたジョブ実行手段により、ジョブが実行される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ネットワークを介して複数台の画像形成装置が接続されている場合に、ユーザが画像形成装置に出向かなくても、最適な画像形成装置にジョブを実行させることができる画像形成装置のジョブ受付実行システム及びこのシステムに用いられるサーバ並びに移動体に関する。
複数台の画像形成装置をネットワークを介して各ユーザが共用できるようにしたシステムが近年普及している。
このようなネットワークシステムにおいて、ユーザが例えば原稿のコピーを行いたい場合、従来では、ユーザは近くの画像形成装置まで出向かなければならなかった。この場合、ユーザが出向いた画像形成装置が他ジョブの実行中であるような場合には、ユーザはそのジョブが終わるまで待つか別の画像形成装置まで移動する必要があり、作業効率が悪かった。
なお、特許文献1には、サービス機能管理部が、ネットワークに繋がった画像形成装置に対してサービスの適否の問い合わせを行い、サービス可能な装置と接続するシステムが開示されている。
また、特許文献2には、画像形成装置が故障中であったり、使用中であった場合、他の装置に画像データを転送しプリントを行うシステムが開示されている。
特開平8−293955号公報 特開2001−222190号公報
しかしながら、上記のシステムでは、ユーザが画像形成装置に出向いてジョブを実行させる場合に生じる前述の作業効率低下等の問題に対して、これを解決するものではなかった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ネットワークに接続された複数台の画像形成装置を使用してユーザがジョブを実行する場合に、ユーザが画像形成装置に出向かなくても好適な画像形成装置を自動的に選択してジョブを実行でき、作業効率の低下を防止することができる、画像形成装置のジョブ受付実行システム及びこのシステムに用いられるサーバ並びに移動体の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提供する。
(1)複数台の画像形成装置と、これらの画像形成装置とネットワークを介して接続されると共に、前記画像形成装置に関する情報を取得する情報取得手段を有するサーバと、前記サーバと通信するための通信手段と、少なくとも原稿を受領して保持する保持手段と、移動手段とを有する移動体と、前記サーバまたは移動体に設けられ、ユーザからのジョブ実行命令を受け付けるジョブ受付手段と、前記サーバまたは移動体に設けられ、前記各画像形成装置に関する情報と各画像形成装置の位置情報と前記移動体の位置情報のうちの少なくとも一つの情報に基づいて、前記ジョブの実行に適した画像形成装置を選択する選択手段と、を備え、さらに前記移動体には、前記選択手段で選択された画像形成装置まで前記保持手段に原稿を保持した状態で、前記移動手段を介して移動体を移動させる移動制御手段と、移動先の画像形成装置に原稿をセットする操作手段とが設けられ、前記サーバまたは移動体には、前記原稿をセットされた画像形成装置でジョブを実行させるジョブ実行手段が設けられていることを特徴とする画像形成装置のジョブ受付実行システム。
このジョブ受付実行システムでは、ユーザからのジョブ実行命令がジョブ受付手段で受け付けられると、各画像形成装置に関する情報と各画像形成装置の位置情報と移動体の位置情報のうちの少なくとも一つの情報に基づいて、前記ジョブの実行に適した画像形成装置が選択手段により選択される。そして、選択された画像形成装置まで、移動体が原稿を保持して移動し、原稿をセットして、ジョブが実行される。
従って、ユーザは画像形成装置に出向くことなくジョブ受付手段にジョブ実行命令を付与するだけでジョブが実行される。しかも、ユーザが出向いた画像形成装置がたとえば使用中である場合のように、ユーザが待たされたり他の画像形成装置に移動する手間も不要となり、作業効率が良くなる。
(2)ジョブはコピージョブまたはファクシミリ(以下、FAXと記す)送信ジョブである前項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
(3)前記画像形成装置に関する情報には、画像形成装置がジョブ実行可能状態であるか否かの情報が含まれ、前記選択手段は、ジョブ実行可能状態の画像形成装置を優先的に選択する前項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
(4)前記選択手段は、前記移動体の原稿受領位置から各画像形成装置までの移動距離が短い画像形成装置を優先的に選択する前項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
(5)前記ジョブがコピージョブであり、前記画像形成装置に関する情報には、前記画像形成装置が処理した印刷枚数の情報が含まれ、前記選択手段は、前記ジョブ実行命令に画質優先モードの指定が含まれている場合には、前記印刷枚数の少ない画像形成装置を優先的に選択する前項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
(6)前記ジョブがコピージョブであり、前記画像形成装置に関する情報には、前記画像形成装置の単位時間あたりの印刷可能枚数である印刷速度情報と1枚目を印刷するまでの時間であるファーストプリントタイム情報が含まれ、前記選択手段は、以下の式によって算出される命令実行時間が短い画像形成装置を優先的に選択する前項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
命令実行時間=(画像形成装置までの移動距離/移動体の移動速度)
+(ファーストプリントタイム)+印刷枚数/印刷速度
(7)前記ジョブがコピージョブであり、前記画像形成装置に関する情報には、前記画像形成装置が現在抱えている未処理印刷枚数の情報と画像形成装置の単位時間あたりの印刷可能枚数である印刷速度情報が含まれ、前記選択手段は、以下の式によって算出される未処理ジョブ処理時間が短い画像形成装置を優先的に選択する前項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
未処理ジョブ処理時間=未処理印刷枚数/印刷速度
(8)前記ジョブがコピージョブであり、前記移動体は、ジョブ実行後の原稿及び出力紙を前記保持手段に保持し、前記移動制御手段は、前記出力紙の配達先と原稿の配達先へと移動体を移動させる前項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
(9)前項1〜8のうちのいずれかに記載の画像形成装置のジョブ受付実行システムに用いられるサーバ。
このサーバを使用することにより、前記画像形成装置のジョブ受付実行システムの構築が可能となる。
(10)前項1〜8のうちのいずれかに記載の画像形成装置のジョブ受付実行システムに用いられる移動体。
この移動体を使用することにより、前記画像形成装置のジョブ受付実行システムの構築が可能となる。
請求項1に記載の発明によれば、ユーザは画像形成装置に出向くことなくジョブを自動実行させることができるから、その間にユーザは他の作業を行うことができ、効率的である。しかも、自動的にジョブの実行に適した画像形成装置を選択してジョブを実行するから、ユーザが出向いた先の画像形成装置が使用中であるために待たされたり他の画像形成装置まで移動しなければならないというような不都合もなくなり、ユーザの作業効率を向上することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ジョブはコピージョブまたはFAX送信ジョブを、自動実行させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ジョブ実行可能状態の画像形成装置が優先的に選択されるから、受け付けられたジョブを速やかに実行することができる。
請求項4に記載の発明によれば、移動体の原稿受領位置から各画像形成装置までの移動距離が短い画像形成装置が優先的に選択されるから、受け付けられたジョブを速やかに実行することができる。
請求項5に記載の発明によれば、処理した印刷枚数の少ない画像形成装置が優先的に選択されるから、画質の良好な印刷を行わせることができる。
請求項6に記載の発明によれば、ジョブの命令実行時間が短い画像形成装置が優先的に選択されるから、ジョブ完了までの時間を短くできる。
請求項7に記載の発明によれば、画像形成装置が抱える未処理ジョブの処理時間が短い画像形成装置が優先的に選択されるから、受け付けたジョブの開始までの時間を短くできる。
請求項8に記載の発明によれば、移動体は、ジョブ実行後の原稿及び出力紙を前記保持手段に保持して、出力紙の配達先と原稿の配達先へと移動するから、出力紙や原稿の配達先ユーザが出力紙や原稿を画像形成装置まで取りに行く不便を解消できる。
請求項9に記載の発明によれば、このサーバを用いることで、ジョブを自動で効率的に実行することができる画像形成装置のジョブ受付実行システムの構築が可能となる。
請求項10に記載の発明によれば、この移動体を用いることで、ジョブを自動で効率的に実行することができる画像形成装置のジョブ受付実行システムの構築が可能となる。
以下、この発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置のジョブ受付実行システムの全体構成の概略図である。
図1において、1は管理者情報端末を兼ねるサーバ、2は複数台の画像形成装置、3は移動体としてのロボット(以下、移動体3をロボットと記す)、4はユーザが所有する端末である。
前記画像形成装置2として、この実施形態では、複写機能、プリンタ機能、FAX機能、スキャナ機能を有する複合機であるMFP(Multi Function Peripherals)21及び22と、プリンタ23、24と、FAX装置25、26が用いられており、これらの各画像形成装置2(21〜26)と前記サーバ1とユーザ端末4とはネットワーク5を介して相互に接続されている。
前記サーバ1は、各画像形成装置2に関する情報を取得して管理するとともに、画像形成装置2が設置されているオフィスのフロア形状やレイアウトの情報等、各種の情報を管理している。また、ロボット3と通信するとともに、ユーザ端末4からのジョブ実行命令を受け付けて、そのジョブの実行に適した画像形成装置を選択する。
前記サーバが管理する各画像形成装置2に関する情報としては、装置情報と装置状態情報とがある。
前記装置情報とは、画像形成装置2の種類(MFPかプリンタかFAX装置か)、カラー機/モノクロ機の別、単位時間あたりの印刷可能枚数である印刷速度情報、1枚目を印刷するまでの時間であるファーストプリントタイム情報、利用可能な機能(例えば両面印刷、両面原稿対応、ステープラー、ソート機能)についての情報等がある。また、装置状態情報としては、画像形成装置2の設置場所情報、印刷可否情報またはFAX送信可否情報、トラブル情報(例えばサービスマンコール、ジャム、トナー切れ、用紙切れ)、消耗品交換時期情報、印刷枚数、メンテナンス時期等がある。
前記ロボット3は、サーバ1との通信により、サーバ1に対して現在位置や現在の作業状態等を知らせる他、サーバ1が選択した画像形成装置2の近傍まで、原稿を保持して移動しかつ原稿をその画像形成装置2にセットし、ジョブの実行後は原稿(コピージョブの場合には原稿と画像形成装置2から排出された出力紙)を保持して、所定の配達先まで移動するものである。
図2は、前記ロボット3の斜視図である。ロボット3は箱状の本体31を備え、本体31の上面には、先端に操作爪33を有する横向きL形の操作手段としてのアーム32が設けられている。このアーム32は第1モータ394(図3に示す)により駆動され、画像形成装置2への原稿のセット、ジョブ終了後の原稿や出力紙の回収を行いうるものとなされている。
前記本体31の前面(図2の右面)には、原稿や出力紙を載置状態に保持するトレイ34が設けられている。トレイ34上に置かれた原稿や出力紙は、第2モータ395(図3に示す)によって駆動される用紙押さえ35にて上方から押さえられる構造になっており、ロボット3が移動中に、原稿等がトレイ34から落ちるのを防止するようになっている。
また、用紙押さえ35が原稿等を押さえた状態での用紙押さえ35の位置を、第2モータ395の移動量から算出して、原稿等の概略枚数を検出可能となっている。なお、トレイ34には仕切が設けられており、原稿と出力紙とを別々に保持することができる。
前記本体31の下面四隅部には、第3モータ396(図3に示す)によって駆動され、ロボット3を前後左右に自在移動させるための走行車輪36が装着されている。
また、本体31の側面には操作パネル37が取り付けられている。この操作パネル37は、液晶等からなるタッチパネル式の表示部37aと操作キー37bとを備えている。
本体31の上面上方には、CCDセンサ393(図3参照)を備えたカメラ部38が設けられており、このカメラ部38のCCDセンサ393に入力された映像を基に、公知の技術である特願平4−195080号等に開示された物体検知手段を用いて、画像形成装置4やサーバ1、ユーザの座席等を識別する。
また、本体31の上面隅部には、サーバ1と無線通信を行うためのアンテナ40が設けられている。
図3は、サーバ1及びロボット3の電気的な構成を示すブロック図である。
サーバ1は、通信部11と、情報記憶部12と、CPU13と、メモリ14と、送受信回路15等を備えている。
前記通信部11は、ネットワーク4を介して各画像形成装置2やユーザ端末4との間でデータの送受信を行うものであり、各画像形成装置2から送信される前述した装置情報や装置状態情報、ユーザ端末4からのジョブ実行命令もこの通信部11を介して受信される。なお、画像形成装置2からの情報のうち、経時的に変化しない情報については、予めサーバ1に入力されていても良い。
前記情報記憶部12は、前記通信部11を介して各画像形成装置2から受信した装置情報や装置状態情報や、ユーザ端末14から送信されたジョブ実行命令の内容や、ロボット3から送信される情報等を記憶し、さらにロボット3が移動するフロアの形状情報やレイアウト情報等、各種の情報を記憶する。
前記CPU13は、サーバ1の全体を制御する。たとえば、各画像形成装置2に対して、装置情報や装置状態情報を送信させるための情報通知要求を一定間隔で送信して、情報を取得する。また、ユーザ端末4からジョブ実行命令が送信されているか否かを判断したり、取得した画像形成装置2の情報、画像形成装置2の位置情報、ロボット3の位置情報、ジョブ実行命令の内容等に基づいて、ジョブ実行命令を実行するのに適した画像形成装置を選択する。また、選択した画像形成装置2にジョブを実行させる。
前記メモリ14は、CPU13が実行するプログラムを記憶する。
前記送受信回路15は、ロボット3との間で無線通信によるデータの送受信を行う。
一方、前記ロボット3は、前述した操作パネル37、CCDセンサ393、第1〜第3モータ394、395、396のほか、CPU391とメモリ392と駆動回路397と送受信回路398を備える。
前記CPU391はロボット3の全体を制御する。たとえば、サーバ1との間での通信を制御したり、前記用紙押さえ35が原稿を押さえた状態で、用紙押さえ35を駆動する第2モータ395の移動量から原稿の概略枚数を算出したり、ロボット3が所定の移動先に移動するように第3モータ396を介して走行車輪を制御する。
前記メモリ392は、前記算出した原稿の概略枚数や、サーバ1から送信された画像形成装置の位置情報及び形状情報、サーバ1から送信されたユーザの座席情報等を記憶するほか、CPU391が実行するプログラムを記憶する。
前記駆動回路397は、第1〜第3モータ394〜396を独立に駆動するものである。
前記送受信回路398は、サーバ1と無線通信によるデータの送受を行うためのものである。
図4は、ユーザがユーザ端末4からサーバに対して発したジョブ実行命令の構成図である。
ジョブ実行命令は、基本事項、コピー機設定事項、FAX設定事項とからなる。基本事項は、原稿返送先(原稿配達先)、コピー配達先(出力紙配達先)1〜3の項目からなり、サーバ1からオフィスフロア内の構成人員リストを取得してユーザ端末4の表示装置(図示せず)に表示させ、ユーザがその中から人名を選択することにより指定される。
前記コピー機設定項目は、コピージョブを指定する場合の出力部数、出力用紙サイズ、出力色(カラー印字かモノクロ印字か)、出力形式(片面印刷、両面印刷他)、ステープル処理やパンチ処理やソート処理の有無、優先度設定(画質優先モードか処理時間優先モードか)、画像形成装置メンテナンス(実行モードか回避モードか)等からなる。
前記FAX設定項目は、FAXジョブを指定する場合の送信形式(カラーかモノクロか)、宛先(FAX番号)、送信希望時刻等からなる。
ユーザはユーザ端末4を用いてサーバ1へジョブ実行命令を発した後、ロボット3のトレイ34上に原稿を載せる。トレイ34に載せられた原稿は、用紙押さえ35によって押さえられる。前述したように、この用紙押さえ35は、前記CPU391によって制御される第2モータ395によって駆動されるため、CPU391が第2モータ395の移動量を検出することが可能であり、第2モータ395の移動量から原稿束の厚みを検出し、CPU391により下記式を演算し、原稿の概略枚数を検出する。
原稿の概略枚数=原稿束の厚み(mm)/{92/1000(mm)}
ロボット3は検出した原稿の概略枚数を、サーバ1からの問い合わせに応じてサーバ1に送信すると共に、サーバ1からの移動指示を待つ。
図5に、ロボット3が移動するオフィスのレイアウトを示す。簡単のために、オフィスの空間は四角とし、ロボット3が現在1つの隅部に位置しており、対角の隅部に1台のMFP21が、他の2隅部にそれぞれ1台のプリンタ23とFAX装置25が存在し、フロアには複数の机6がブロックごとに隙間を空けて置かれているものとする。このようなフロア形状ないしレイアウトに関する情報は、前述したように予めサーバ1に入力され情報記憶部12に記憶されており、ロボット3が現在位置の情報をサーバ1に知らせると、サーバ1は記憶されているフロア形状とロボット3の現在位置とを比べながら、ロボット3に移動経路を指示するものとなされている。たとえば、図5のロボット3の現在位置からFAX装置25へは直線的な経路1で移動し、プリンタ23へは直線的な経路2で移動し、MFP21へは曲折した経路3で移動するものとなされている。
次に、図1に示したジョブ実行システムの動作を説明する。このシステムでは、ユーザからのジョブ実行命令はサーバ1により受け付けられ、サーバ1によって、ジョブを実行するのに適した画像形成装置2が選択される一方、ロボット3によって原稿が前記選択された画像形成装置2まで搬送されその画像形成装置2にセットされ、ジョブが実行される。
図6は前記サーバ1のCPU13が行うジョブ実行処理の内容を示すフローチャートである。なお、以下の説明及び図面において、ステップを「S」と略記する。
サーバ1は、ある一定の間隔で各画像形成装置2の装置情報及び装置状態情報を取得する。そのためにS11でタイマを設定し、それがフローしたかどうかを判断する。タイマがフローするごとに(S11の判断がYES)、S12で、ネットワーク5を介して各画像形成装置2に情報通知要求を送信し、各画像形成装置2から装置情報及び装置状態情報を取得する。
次に、S13でロボット3と通信を行い、ロボット3に対して作業状態通知要求及び現在位置通知要求を送信し、ロボット3の作業状態及び現在位置を取得する。
次いで、S14で、ユーザからのジョブ実行命令を受け付ける。この受付処理については後述する。
そして、S15で、ジョブ実行命令を受け付けたか否かを判断し、受け付けた場合には(S15の判断がYES)、S16に進んで、ロボット制御フラグに「実行中」を代入したのちS17に進む。一方、S15で、ジョブ実行命令を受け付けていない場合には(S15の判断がNO)、S21でロボット制御フラグに「制御完了」を代入した後、S20に進む。
S17では、ロボット3と通信しながらロボット作業監視/制御処理(その1)を行う。この処理については後述する。次いで、S18でユーザが命令したジョブを実行させる画像形成装置2の選択判断処理を行う。この処理についても後述する。
そして、S19で、該当する画像形成装置2が存在するかどうかを判断し、存在すれば(S19の判断がYES)、S20に進む。存在しなければ(S19の判断がNO)、S21でロボット制御フラグに「制御完了」を代入した後、S20に進む。
S20では、ロボット制御フラグが「制御完了」か否かを判断し、制御完了であれば(S20の判断がYES)、ジョブ実行命令がないかまたは該当する画像形成装置2が存在しないから、S23に進む。「制御完了」でなければ(S20の判断がNO)、受け付けたジョブ実行命令を実行するために、S22でロボット3と通信しながら、ロボット作業監視/制御処理(その2)を行ったのち、S23に進む。このロボット作業監視/制御(その2)の内容は後述する。
S23では、画像形成装置2の装置情報及び状態情報を取得するためのタイマを再設定するとともに、情報記憶部12に記憶されている情報を最新のものに更新した後S11に戻る。
図7は各画像形成装置2が行うサーバ1との通信制御処理を示すフローチャートである。
S31において、画像形成装置2はサーバ1からの情報通知要求が有ったかどうかを判断し、有れば(S31の判断がYES)、S32でサーバ1に対して装置情報及び装置状態情報をネットワーク5を介して送信したのち、S31に戻る。情報通知要求が無ければ(S31の判断がNO)、何もしない。
図8は、図6におけるS14のユーザからのジョブ実行命令の受付処理を示すフローチャートである。
S141で、サーバ1に接続されたユーザ端末4を検索する。検索の結果、S142で、ジョブ実行命令を出しているユーザ端末4が存在するかどうかを判断する。ジョブ実行命令を出しているユーザ端末4が存在すれば(S142の判断がYES)、S143で、そのユーザ端末4と通信を行い、図4に示したようなジョブ実行命令の内容を取得してリターンする。取得した命令の内容は、情報記憶部12に記憶される。命令を出しているユーザ端末4が存在しなければ(S142の判断がNO)、そのままリターンする。
図9は、図6におけるS17のロボット作業監視/制御(その1)の内容を示すフローチャートである。
S171で、ロボット3と通信を行い、ロボット3に対して、ジョブ実行命令を受け付けたユーザの位置換言すれば原稿受取場所への移動を指示する。この指示を受けたロボット3は、原稿受取場所へと移動を開始する。具体的には、CCDセンサ393によって現在位置を認識しながら自走制御を行うとともに、サーバ1からユーザの座席の位置情報を取得して目標値に設定し、CCDセンサ393にて取得した画像入力情報を基に、原稿受取場所へ到達したことを認識する。
移動指示後、サーバ1はS172で、ロボット3との通信によりロボット3の現在位置を取得したのち、S173で、ロボット3が原稿受取場所に到達したか否かを判断する。到達するまで現在位置の取得と到達したか否かの判断を繰り返す。ロボット3が原稿受取場所に到達すると(S173の判断がYES)、S174でロボット3と通信してロボット3の状態を取得する。
原稿受取場所では、ユーザがロボット3のトレイ34に原稿を載せる。ロボット3はトレイ34に原稿が載せられると、原稿が載せられたこと及び前述した方法で計算した原稿枚数をサーバに送信する。
サーバ1は、S175で、ロボット3が原稿を受け取ったか否かを判断する。原稿が受け取られるまでロボット3からの状態取得と受け取ったかどうかの判断を繰り返す。ロボット3が原稿を受け取ると(S175の判断がYES)、リターンする。
図10は、図6におけるS18の画像形成装置の選択判断処理を示すフローチャートである。
S1801では、各画像形成装置2から取得した装置情報及び装置状態情報を基に、現在利用可能な画像形成装置2を全数検索する。
S1802では、ユーザから命令されたジョブがコピージョブかFAX送信ジョブかを調べ、コピージョブの場合には図11のS1821に進む。FAX送信ジョブの場合には、S1803で、送信形式はカラーかモノクロかを判断し、カラーであればS1804及びS1805でカラー送信が可能な画像形成装置2を全て検索する。一方、モノクロであれば、S1806及びS1807でFAX送信可能な画像形成装置2を全て検索する。
そして、S1808で、該当する装置が存在するか否かを判断する。存在しなければ(S1808の判断がNO)、S1809で、ジョブ実行命令を出したユーザ端末4に該当装置がない旨のメッセージを返信する。
一方、該当する画像形成装置2が存在すれば(S1808の判断がYES)、S1810に進んで、情報記憶部12に記憶されているその画像形成装置2の設置場所情報(位置情報)を取得した後、S1811でその設置場所情報とロボット3から取得した現在位置情報とから、ロボット3が該当の画像形成装置2まで移動するまでの移動距離を算出してS1812に進む。
S1812では、該当する全画像形成装置2についてロボット3の移動距離を算出したか否かを調べ、算出していなければ(S1812の判断がNO)、全てを算出するまで算出処理を繰り返す。全てを算出した場合には(S1812の判断がYES)、S1813でロボット3の移動距離が最短である画像形成装置2を検出し、S1814で前記画像形成装置2を、ジョブを実行する画像形成装置として決定する。
このように、この実施形態では、ロボット3の移動距離が最短である画像形成装置2が選択されるから、ジョブが早期に実行される。
S1802において、ジョブがコピージョブの場合には、図11のS1821に進み、要求がカラーコピーかどうかを判断する。カラーコピーの場合には(S1821の判断がYES)、S1822に進んで印刷可能なカラー画像形成装置2を全て検索した後、S1824に進む。カラーコピーでない場合には(S1821の判断がNO)、S1823に進んで印刷可能な画像形成装置2を全て検索した後、S1824に進む。
S1824では、要求された用紙サイズがA4以下かどうかを調べ、A4以下であれば(S1824の判断がYES)、S1830に進む。A4以下でなければ(S1824の判断がNO)、S1825で用紙サイズはA3以下かどうか調べる。A3以下であれば(S1825の判断がYES)、S1826でA3対応の画像形成装置2で絞り込んだのち、S1830に進む。A3以下でなければ(S1825の判断がNO)、S1827で用紙サイズはA2以下かどうか調べる。
A2以下であれば(S1827の判断がYES)、S1828でA2対応の画像形成装置2で絞り込んだのち、S1830に進む。A2以下でなければ(S1827の判断がNO)、S1829でA1対応の画像形成装置2で絞り込んだのち、S1830に進む。
S1830では、要求されたジョブが両面印刷かどうかを調べ、両面印刷であれば(S1830の判断がYES)、S1831で両面印字対応の画像形成装置2で絞り込んだ後、S1832に進む。両面印刷でなければ(S1830の判断がNO)、そのままS1832に進む。
S1832では、要求されたモードが画質優先モードか否かを調べ、画質優先モードであれば(S1832の判断がYES)、図12のS1841から始まる画質優先モードのフローチャートに進む。画質優先モードでなければ(S1832の判断がNO)、図13のS1851から始まる処理時間優先モードのフローチャートに進む。
図12の画質優先モードでは、まずS1841で、該当する画像形成装置2が存在するか否かを判断する。存在しなければ(S1841の判断がNO)、S1842で、ジョブ実行命令を出したユーザ端末4に該当装置がない旨のメッセージを返信する。存在すれば(S1842の判断がYES)、S1843で、画像形成装置2の処理済み印刷枚数情報を情報記憶部12から取得する。そして、S1844及びS1845で、処理済み印刷枚数情報が存在しないものを選択候補から除外する。この処理を、該当する画像形成装置2の全てについて行い、処理済み印刷枚数情報が存在する画像形成装置2に絞り込む(S1844の判断がYES)。
そして、S1846で、絞り込まれた画像形成装置2の中から、処理済み印刷枚数の最も少ない画像形成装置2を選択する。
このように、画質優先モードの場合には、処理済み印刷枚数の最も少ない画像形成装置2、換言すれば現在までの使用頻度の少ない画像形成装置2が選択されるので、画質の良好なコピーを行うことができる。
一方、図13に示す処理時間優先モードでは、S1851で、ロボット3から送信されてきた原稿枚数を調べ、さらにS1852で、ユーザにより命令された印刷部数を取得する。
そして、S1853で、印刷枚数=原稿枚数×命令部数の式により印刷枚数の総数を計算する。
次いで、S1854で、該当する画像形成装置2について交換部品の残り使用可能枚数を情報記憶部12から取得し、S1855で、取得した残り使用可能枚数と前記計算した印刷枚数とを比較する。
残り使用可能枚数が印刷枚数よりも大きい場合は(S1855の判断がYES)、S1856で、その画像形成装置にセットされた用紙枚数を、情報記憶部12から取得したのち、S1857で、用紙残量と印刷枚数とを比較し、用紙残量が大きいもの(S1857の判断がYES)に絞り込む。S1855において残り使用可能枚数が印刷枚数よりも大きくない場合(S1855の判断がNO)、及びS1857において用紙残量が印刷枚数よりも大きくない場合(S1857の判断がNO)は、いずれもS1858で選択候補から削除する。
このような残り使用可能枚数及び用紙残量に基づく絞り込みを、該当する全ての画像形成装置2について行う。
そして、絞り込みの結果、S1859で該当する画像形成装置2が存在するか否かを判断する。該当する画像形成装置2が存在しなければ(S1859の判断がNO)、S1860で、ジョブ実行命令を出したユーザ端末4に該当装置がない旨のメッセージを返信する。存在する場合は(S1859の判断がYES)、図14のS1861に進む。
図14のS1861では、該当する画像形成装置2の印刷速度、ファーストプリントタイム、設置場所情報、画像形成装置が抱えている未処理印刷枚数、ユーザが要求した印刷部数を、情報記憶部12から取得する。一方、S1862で、ロボット3から送信されてきたロボット3の現在位置情報、移動速度及び原稿枚数を取得する。
そして、これら取得した情報を基に、S1863で下記の式による移動時間を計算する。
移動時間=(画像形成装置の場所からロボットの現在位置までの距離)/移動速度
次いで、S1864で下記の式による未処理ジョブ処理時間を計算する。
未処理ジョブ処理時間=未処理印刷枚数/印刷速度
また、S1865で下記の式によるコピー処理時間を計算する。
コピー処理時間=ファーストプリントタイム+(原稿枚数×印刷部数/印刷速度)
上記の計算後、S1866で、移動時間と未処理ジョブ処理時間とを比較する。移動時間が未処理ジョブ処理時間以上であれば(S1866の判断がYES)、S1867で、以下の式によるジョブ実行命令の実行時間を計算する。
命令実行時間=移動時間+コピー処理時間
一方、移動時間が未処理ジョブ処理時間よりも小さければ(S1866の判断がNO)、S1868で、以下の式によるジョブ実行命令の実行時間を計算する。
命令実行時間=(未処理ジョブ処理時間−移動時間)+コピー処理時間
このような命令実行時間の算出を、該当する全ての画像形成装置2について行った後、S1869で、命令実行時間が最短である画像形成装置2を選択する。
このように、処理時間優先モードでは、ジョブ実行命令の実行時間が最短の画像形成装置が選択されるから、ジョブの実行完了までの時間を短くできる。
図15は、図6におけるS22のロボット作業監視/制御(その2)の内容を示すフローチャートである。図15では、ジョブがコピージョブである場合について説明する。
S221で、サーバ1はロボット3と通信し、ロボット3に対して、前記画像形成装置2の選択判断処理で選択された画像形成装置2への移動を指示する。この指示により、ロボット3は指定された画像形成装置2へと移動を開始する。具体的には、CCDセンサ393によって現在位置を認識しながら自走制御を行い、サーバ1から該当の画像形成装置2の外形情報を取得し、CCDセンサ393にて取得した画像形成装置2の外形情報を比較し、目的の画像形成装置2に到達したか否かを判断する。
移動指示後、サーバ1はS222で、ロボット3からロボット3の現在位置を取得し、S223で、指定した画像形成装置2にロボット3が到達したかどうかを判断する。到達するまで、現在位置の取得と画像形成装置2に到達したかどうかの判断を繰り返す。
指定した画像形成装置2にロボットが到達すると(S223の判断がYES)、サーバ1はS224で指定の画像形成装置2と通信を行って、その画像形成装置2がジョブ受付可能であるかに関しての装置状態情報を画像形成装置2から取得する。そして、S225で、ジョブ受付可能かどうかを判断する。受付可能となるまで、画像形成装置2からの状態情報の取得と受付可能かどうかの判断を繰り返す。
ジョブ受付可能であれば(S225の判断がYES)、S226で、ロボット3に対して原稿を画像形成装置2にセットする旨の命令を送信する。ロボット3は、原稿のセット位置情報をサーバ1から取得し、CCDセンサ393にて取得した画像形成装置2の外形情報と照合しながら、アーム32を駆動してトレイ34上の原稿を掴み、画像形成装置2の原稿セット位置にセットする。
セット命令後、サーバ1はS227で、ロボット3の状態を取得し、S228でロボット3が原稿をセットしたかどうかを判断する。原稿がセットされるまで、ロボット3の状態の取得及びセットしたかどうかの判断を繰り返す。
原稿がセットされると(S228の判断がYES)、S229で、その画像形成装置2に対して、ユーザから要求された印刷モードを送信し印刷設定を行ったのち、S230で、画像形成装置2からの印刷準備完了通知を受信し、S231で印刷準備が完了したか否かを判断する。印刷準備が完了するまで、印刷準備完了通知の受信と完了したか否かの判断を繰り返す。
なお、印刷モードは、ユーザが要求した印刷モードに設定するための画像形成装置2の操作パネル(図示せず)の操作方法を、ロボット3がサーバ1から取得し、CCDセンサ393により画像形成装置2の操作パネルを認識しながら、ロボット3がアーム32を駆動してパネル操作を行うことにより設定しても良い。
画像形成装置2の印刷準備が完了すると(S231の判断がYES)、S232で、画像形成装置2に対して印刷実行命令を送信する。この印刷実行指示も、ロボット3がCCDセンサ393により画像形成装置2の操作パネルを認識しながら、アーム32を駆動して操作パネルを操作することにより行っても良い。
印刷実行命令の送信後、S233で印刷完了通知を受信し、S234で印刷が完了したか否かを判断する。完了するまで、印刷完了通知の受信と完了したか否かの判断を繰り返す。
なお、印刷終了の認識は、ロボット3がCCDセンサ393で画像形成装置2の操作パネルのジョブ終了画像を認識することにより行っても良い。
画像形成装置2の印刷が完了すると(S234の判断がYES)、S235で、ロボット3に対して原稿と出力紙の回収命令を送信する。ロボット3は、回収命令を受けて、まずアーム32を用いて原稿を掴み、トレイ34に移動させて原稿の回収を行う。さらに、画像形成装置2の出力紙排出トレイ(図示せず)の位置情報をサーバ1から取得し、CCDセンサ393により前記排出トレイを認識しながら、アーム32を用いて印刷済み出力紙を画像形成装置2から回収し、トレイ34に載せる。
回収命令の送信後、サーバ1はS236で、ロボット3の状態を取得し、S239でロボット3が原稿と出力紙を回収したかどうかを判断する。回収されるまで、ロボット3の状態の取得及び判断を繰り返す。
原稿及び出力紙が回収されると(S237の判断がYES)、図16のS238に進み、ロボット3に対して出力紙の配達先を指示する。この指示により、ロボット3は出力紙の配達先へと移動を開始する。具体的には、CCDセンサ393によって現在位置を認識しながら自走制御を行うとともに、サーバ1から配達先ユーザの座席の位置情報を取得して目標値に設定し、CCDセンサ393にて取得した画像入力情報を基に、出力紙配達場所へ到達したことを認識する。
配達先の指示後、サーバ1はS239でロボット3の位置情報を取得し、S240でロボット3が出力紙配達先に到達したか否かを判断する。配達先に到達するまで、ロボット3の位置情報の取得と配達先に到達したか否かの判断を繰り返す。
ロボット3が出力紙の配達先に到達すると(S240の判断がYES)、S241で、ロボット3に対し出力紙の配布命令を送信する。ロボット3は、この配布命令を受けて、CCDセンサ393により配達先の座席を認識しながら、アーム32を駆動してトレイ34上に保持している出力紙を座席上に移動させる。
配布命令の送信後、サーバ1はS242で、ロボット3の状態を取得し、S243でロボット3が出力紙を指定場所に置いたかどうかを判断する。指定場所に置くまで、ロボット3の状態の取得及び判断を繰り返す。
出力紙が指定場所に置かれると(S243の判断がYES)、S244で、ロボット3に対し原稿の配達先を指示する。この指示により、ロボット3は原稿の配達先へと移動を開始する。具体的には、CCDセンサ393によって現在位置を認識しながら自走制御を行うとともに、サーバ1から配達先ユーザの座席の位置情報を取得して目標値に設定し、CCDセンサ393にて取得した画像入力情報を基に、原稿配達場所へ到達したことを認識する。また、原稿配達先がコピージョブの命令者であった場合には、前記原稿受取場所の位置情報を返送先位置情報として使用する。
配達先の指示後、サーバ1はS245でロボット3の位置情報を取得し、S246でロボット3が配達先に到達したか否かを判断する。配達先に到達するまで、ロボット3の位置情報の取得と配達先に到達したか否かの判断を繰り返す。
ロボット3が原稿の配達先に到達すると(S246の判断がYES)、S247で、ロボット3に対し原稿の配布命令を送信する。ロボット3は、この配布命令を受けて、CCDセンサ393により配達先の座席を認識しながら、アーム32を駆動してトレイ34上に保持している原稿を座席上に移動させる。
配布命令の送信後、サーバ1はS248で、ロボット3の状態を取得し、S249でロボット3が原稿を指定場所に置いたかどうかを判断する。指定場所に置くまで、ロボット3の状態の取得及び判断を繰り返す。
そして、原稿が指定場所に置かれると(S249の判断がYES)、リターンする。
このように、サーバ1からの指示により、ロボット3はジョブ実行命令を実行する画像形成装置2ヘ移動し、ジョブが実行された後は出力紙と原稿を配達先へ配達するから、ユーザは画像形成装置2ヘ出向くことなくジョブを実行させることができる。
なお、図15及び図16では、コピージョブについて説明したが、FAX送信ジョブについては、S229における印刷モードの送信に代えてFAX送信モードや宛先を送信する。また、ジョブ実行後はロボット3による出力紙の配達は不要であり、原稿のみを配達すればよい。
以上の実施形態では、ユーザのジョブ実行命令をサーバ1がユーザ端末4から受け付けるものとしたが、ロボット3がユーザの入力操作により受け付けても良い。
図17に、ユーザが前記ジョブ実行命令をロボット3に入力する場合におけるロボット3の操作パネル37を示す。
図17(a)はジョブ実行命令の入力前の状態を示し、表示部37aにはメインメニューが表示されており、ユーザはメインメニューのコピーボタンまたはFAXボタンをタッチすることにより、コピージョブまたはFAX送信ジョブを指示することができる。
たとえばコピボタンをタッチすると、図17(b)に示すように、表示部37aに前記コピー機設定項目(たとえば部数、カラー/モノクロの別、時間優先/画質優先の別、配達先等)のボタンが表示される。たとえば部数については、操作キー37bを用いて設定する。たとえば、配達先についてはこのボタンをタッチすると、図17(c)に示すように、ユーザリストが表示され、このリストの中から人名をタッチすることにより設定する。
また、上記実施形態では、受け付けたジョブ実行命令を実行する画像形成装置2の選択を、サーバ1が行うものとしたが、ロボット3が、サーバ1を経由してあるいは直接に画像形成装置2の装置情報及び状態情報を受信することにより、画像形成装置1の選択を行うものとしても良い。この場合の画像形成装置の選択判断処理は、図10〜図14のフローチャートに示した選択判断処理と同様の処理をロボット3が行えばよい。また、ジョブ実行命令の受付をサーバ1が、画像形成装置2の選択をロボット3が行っても良いし、その逆であっても良い。
この発明の一実施形態に係るジョブ実行システムの概略構成図である。 移動体であるロボットの斜視図である。 サーバ及びロボットの電気的構成を示すブロック図である。 ジョブ実行命令の構成を示す表である。 画像形成装置が設置されたオフィスレイアウトを示す平面図である。 図1のジョブ実行システムにおけるサーバのCPUが実行するジョブ実行処理のフローチャートである。 画像形成装置が行う通信制御のフローチャートである。 図6におけるS14のユーザからのジョブ実行命令の受付処理を示すフローチャートである。 図6におけるS17のロボット作業監視/制御(その1)の内容を示すフローチャートである。 図6におけるS18の画像形成装置の選択判断処理を示すフローチャートである。 図10のフローチャートの続きである。 図11のフローチャートの続きである。 同じく図11のフローチャートの続きである。 図13のフローチャートの続きである。 図6におけるS22のロボット作業監視/制御(その2)の内容を示すフローチャートである。 図15のフローチャートの続きである。 ユーザがジョブ実行命令をロボットに入力する場合におけるロボットの操作パネルを示す図である。
符号の説明
1 サーバ
2 画像形成装置
3 ロボット(移動体)
4 ユーザ端末
5 ネットワーク
11 通信部
13 CPU(ジョブ実行命令受付手段、選択手段、ジョブ実行手段)
15 送受信回路
32 アーム(操作手段)
34 走行車輪(移動手段)
37 トレイ(保持手段)
38 用紙押さえ
391 CPU(移動制御手段)
396 送受信回路(通信手段)

Claims (10)

  1. 複数台の画像形成装置と、
    これらの画像形成装置とネットワークを介して接続されると共に、前記画像形成装置に関する情報を取得する情報取得手段を有するサーバと、
    前記サーバと通信するための通信手段と、少なくとも原稿を受領して保持する保持手段と、移動手段とを有する移動体と、
    前記サーバまたは移動体に設けられ、ユーザからのジョブ実行命令を受け付けるジョブ受付手段と、
    前記サーバまたは移動体に設けられ、前記各画像形成装置に関する情報と各画像形成装置の位置情報と前記移動体の位置情報のうちの少なくとも一つの情報に基づいて、前記ジョブの実行に適した画像形成装置を選択する選択手段と、
    を備え、
    さらに前記移動体には、前記選択手段で選択された画像形成装置まで前記保持手段に原稿を保持した状態で、前記移動手段を介して移動体を移動させる移動制御手段と、移動先の画像形成装置に原稿をセットする操作手段とが設けられ、
    前記サーバまたは移動体には、前記原稿をセットされた画像形成装置でジョブを実行させるジョブ実行手段が設けられていることを特徴とする画像形成装置のジョブ受付実行システム。
  2. ジョブはコピージョブまたはファクシミリ送信ジョブである請求項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
  3. 前記画像形成装置に関する情報には、画像形成装置がジョブ実行可能状態であるか否かの情報が含まれ、前記選択手段は、ジョブ実行可能状態の画像形成装置を優先的に選択する請求項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
  4. 前記選択手段は、前記移動体の原稿受領位置から各画像形成装置までの移動距離が短い画像形成装置を優先的に選択する請求項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
  5. 前記ジョブがコピージョブであり、
    前記画像形成装置に関する情報には、前記画像形成装置が処理した印刷枚数の情報が含まれ、
    前記選択手段は、前記ジョブ実行命令に画質優先モードの指定が含まれている場合には、前記印刷枚数の少ない画像形成装置を優先的に選択する請求項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
  6. 前記ジョブがコピージョブであり、
    前記画像形成装置に関する情報には、前記画像形成装置の単位時間あたりの印刷可能枚数である印刷速度情報と1枚目を印刷するまでの時間であるファーストプリントタイム情報が含まれ、
    前記選択手段は、以下の式によって算出される命令実行時間が短い画像形成装置を優先的に選択する請求項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
    命令実行時間=(画像形成装置までの移動距離/移動体の移動速度)
    +(ファーストプリントタイム)+印刷枚数/印刷速度
  7. 前記ジョブがコピージョブであり、前記画像形成装置に関する情報には、前記画像形成装置が現在抱えている未処理印刷枚数の情報と画像形成装置の単位時間あたりの印刷可能枚数である印刷速度情報が含まれ、前記選択手段は、以下の式によって算出される未処理ジョブ処理時間が短い画像形成装置を優先的に選択する前記請求項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
    未処理ジョブ処理時間=未処理印刷枚数/印刷速度
  8. 前記ジョブがコピージョブであり、
    前記移動体は、ジョブ実行後の原稿及び出力紙を前記保持手段に保持し、
    前記移動制御手段は、前記出力紙の配達先と原稿の配達先へと移動体を移動させる請求項1に記載の画像形成装置のジョブ受付実行システム。
  9. 請求項1〜8のうちのいずれかに記載の画像形成装置のジョブ受付実行システムに用いられるサーバ。
  10. 請求項1〜8のうちのいずれかに記載の画像形成装置のジョブ受付実行システムに用いられる移動体。
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