JP2005310679A - 電池パック - Google Patents
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Abstract
【課題】 低コストかつ容易に製造できる小型な電池パックを提供する。
【解決手段】 溶着された合成樹脂製の2つのケース半体14,16内に電池10及び保護回路基板12が収容されている電池パックにおいて、一方のケース半体16はレーザ光(エネルギビーム)に対する透過性を有し、他方のケース半体14はレーザ光に対する吸収性を有し、一方のケース半体16の外縁部分にレーザ光を照射して、2つのケース半体14,16をレーザ溶着する。
【選択図】 図1
【解決手段】 溶着された合成樹脂製の2つのケース半体14,16内に電池10及び保護回路基板12が収容されている電池パックにおいて、一方のケース半体16はレーザ光(エネルギビーム)に対する透過性を有し、他方のケース半体14はレーザ光に対する吸収性を有し、一方のケース半体16の外縁部分にレーザ光を照射して、2つのケース半体14,16をレーザ溶着する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、溶着された合成樹脂製の2つのケース半体内に電池が収容されている電池パックに関する。
小型電子機器又は携帯電子機器などの駆動用電源として、電池及び保護回路基板を合成樹脂製のケースに収納した電池パックが用いられている。電池は、例えば正極、負極及びセパレータを含む発電要素を金属製の外装缶に収容し、外装缶の開口部に金属製の封口板をレーザ溶着して密閉したものである(例えば、特許文献1参照)。また、前記ケースは、例えば、底及び側壁を有する第1ケース半体及び第2半体ケースからなり、超音波溶着などで側壁先端部同士を溶着して第1及び第2半体ケースを一体化している(例えば、特許文献2参照)。
図7は従来の電池パックの一例を示す分解斜視図であり、電池10と該電池10の正極端子及び負極端子に接続された保護回路基板2とを合成樹脂製の第1ケース半体4及び第2半体ケース6に収納している。保護回路基板2は、電池10の過充電又は過放電などを防止するための保護回路を有し、外部接続用の正負極端子2aを備える。また、保護回路基板2は、電池パックの動作確認などの検査に用いる回路を有し、外部接続用の検査端子2bを備える。第1ケース半体4には、ケース外部から保護回路基板2の正負極端子2a及び検査端子2bへ接続を行うための正負極端子用貫通孔4a及び検査端子用貫通孔4bが形成されている。
特開平7−272701号公報
特開2002−245993号公報
図8は、超音波溶着の概要を示す、図7の組立後のD−D線切断断面図である。ただし、電池10及び保護回路基板2の内部構造は省略している。第1ケース半体4はアンビル9に支持されており、第2ケース半体6の外面近傍には超音波ホーン8が配置されている。第2ケース半体6に高周波を印加して振動させることにより、第1ケース半体4及び第2ケース半体6の接触面が振動による摩擦熱で加熱され、前記接触面同士が溶着される。ただし、振動を加えているため、振動によって内部の電池10又は保護回路基板2などが損傷する可能性がある。そのため、電池10及び第2ケース半体6間にクリアランス(隙間)dを設けたり、超音波溶着が完了した後に電池パックを検査するための検査端子用貫通孔4bを設ける必要等が生じる。クリアランスを設けることにより電池パックが大型化するという問題があり、検査端子用貫通孔4bを設けることにより、ケース製造の工程及びコストが増加するという問題がある。
図9(a)は、溶着部分の例を示す要部拡大断面図である。ただし、電池10の内部構造は省略している。第2ケース半体6の側壁先端部には突起状の溶着リブ5(例えば厚さa=0.4mm、高さb=0.35mm)が形成されており、第1ケース半体4の側壁先端部には前記溶着リブ5が溶着される溶着面が形成されており、溶着リブ5と溶着面とが振動による摩擦熱により加熱され、溶着が行われる。このように、超音波溶着においては、溶着リブ5を形成する必要が生じる。また、溶着強度を確保するためには、溶着リブ5の成型品質を一定に保つ必要がある。
図9(b)は、図9(a)に示す第2ケース半体6用の金型の溶着リブ5部分の例を示す要部拡大断面図である。図9(b)の例では、第2ケース半体6の外面側のキャビティ金型30と、内面側のコア金型36と、キャビティ金型30及びコア金型36間の枠38とを用いており、コア金型36及び枠38間で溶着リブ5が成型される。一般的に、溶着リブ5が成型されるコア金型36及び枠38の金型加工及び調整は難しく、溶着リブ5の成型品質を一定に保つことは困難という問題がある。また、図9(b)のような複雑な金型を用いた成型においては、樹脂流動性による制限でケースの肉厚をあまり薄くできず、小型化が困難であるという問題がある。さらに、複雑な金型を用いた成型においては、金型の製作時間が長期化するという問題、及び、金型の製作費用が高額化するという問題がある。
また、電池パックのケース外面に、例えば取り扱い表示、模様、又はバーコードなどの表示情報を付加する場合、電池パック作製後に、例えば銘板などのラベルを貼り付けたり、レーザマーキングを行うなど、別備品又は2次加工が必要になり、製造のコスト及び工程が増加するという問題がある。図10は、電池パックの斜視図である。図10の例では、溶着後の電池パック(第2ケース半体6)外面に銘板などのラベル1を貼り付けている。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ケース半体の一方がレーザ光などのエネルギビームに対する透過性を有することにより、レーザ溶着を行って低コストかつ容易に製造できる小型な電池パックを提供することを目的とする。
また、本発明は、ケース半体の他方がレーザ光などのエネルギビームに対する吸収性を有することにより、ケース半体の前記一方とレーザ溶着により一体化できる電池パックを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、レーザ光などのエネルギビームの波長が800乃至1100nmであることにより、安定したレーザ溶着を行うことができる電池パックを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、ケース半体の何れか又は両方が厚さ0.2mm以下の小型な電池パックを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、ケース半体の前記一方はシート状であり、他方は底及び側壁を有し、ケース半体の前記一方の外縁部と他方の側壁先端部とを溶着することにより、ケース半体の前記一方の生産が低コスト化及び高速化できる電池パックを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、シート状のケース半体に表示情報を付加することにより、表示情報が付加されたケース半体の生産が低コスト化及び高速化できる電池パックを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、ケース半体の両方が底及び側壁を有し、側壁先端部同士を溶着することにより、超音波溶着から、レーザ光などのエネルギビームを用いたレーザ溶着への変更を容易に行うことができる電池パックを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、ケース半体の両方が底及び側壁を有し、ケース半体の前記一方の側壁内側に他方の側壁を挿入し、挿入部分の側壁の接触面同士を溶着することにより、ケース半体同士の溶着強度を向上させた小型な電池パックを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、ケース半体の前記一方の内面と電池とが接触している小型な電池パックを提供することを他の目的とする。
第1発明に係る電池パックは、溶着された合成樹脂製の2つのケース半体内に電池が収容されている電池パックにおいて、ケース半体の一方はエネルギビームに対する透過性を有することを特徴とする。
第2発明に係る電池パックは、第1発明において、ケース半体の他方はエネルギビームに対する吸収性を有することを特徴とする。
第3発明に係る電池パックは、第1発明において、前記エネルギビームの波長は800乃至1100nmであることを特徴とする。
第4発明に係る電池パックは、第1発明において、ケース半体の何れか又は両方は、厚さ0.2mm以下であることを特徴とする。
第5発明に係る電池パックは、第1発明において、ケース半体の前記一方はシート状であり、他方は底及び側壁を有し、ケース半体の前記一方の外縁部と他方の側壁先端部とが溶着されていることを特徴とする。
第6発明に係る電池パックは、第5発明において、ケース半体の前記一方は、表示情報が付加されていることを特徴とする。
第7発明に係る電池パックは、第1発明において、ケース半体の両方は底及び側壁を有し、側壁先端部同士が溶着されていることを特徴とする。
第8発明に係る電池パックは、第1発明において、ケース半体の両方は底及び側壁を有し、ケース半体の前記一方の側壁内側に他方の側壁を挿入し、挿入部分の側壁の接触面同士が溶着されていることを特徴とする。
第9発明に係る電池パックは、第1発明において、ケース半体の前記一方の内面と電池とが接触していることを特徴とする。
第1発明においては、ケース半体の一方はエネルギビームに対する透過性を有しており、外部から照射されたエネルギビームを透過させる。ケース半体の一方を透過したエネルギビームは、透過性を有していない他方のケース半体に到達し、ケース半体の他方を溶融させ、ケース半体同士を溶着させる。
第2発明においては、ケース半体の他方はエネルギビームに対する吸収性を有しており、エネルギビームが照射された場合は溶融する。ケース半体の他方が溶融することで、ケース半体同士が溶着される。なお、ケース半体の前記他方は、少なくとも前記一方との接触部に、エネルギビームを吸収する吸収層を有していればよい。
第3発明においては、波長が800〜1100nmのレーザ光などのエネルギビームは、ケース半体の前記一方を安定して透過する。そのため、安定したレーザ溶着を行うことができる。
第4発明においては、ケース半体の何れか又は両方の厚さを0.2mm以下にして、電池パックを小型化する。ただし、ケース半体同士をレーザ溶着しているため、超音波溶着とは異なり、溶着リブ及び溶着リブの脱落防止機構を設ける必要はなく、ケース半体の厚さを小さくしても問題は生じない。
第5発明においては、ケース半体の前記一方がシート状であり、他方が底及び側壁を有し、ケース半体の前記一方の外縁部と他方の側壁先端部とを溶着する場合、一括打抜きによってシート状のケース半体の生産を行うことが可能になる。
第6発明においては、シート状のケース半体に、銘板、取扱説明又はバーコードなどの表示情報を付加する場合、一括印刷及び打抜きによって表示情報が付加されたケース半体の生産を行うことが可能になる。
第7発明においては、ケース半体の両方が底及び側壁を有し、側壁先端部同士を溶着する場合、超音波溶着からの変更を最小限に抑えてレーザ溶着が行える。
第8発明においては、ケース半体の両方が底及び側壁を有し、ケース半体の前記一方の側壁内側に他方の側壁を挿入し、挿入部分の側壁の接触面同士を溶着した場合、レーザ溶着される面積が広くなり、溶着強度が増加する。また、側壁先端部に溶着面を形成しないため、側壁の厚さを薄くできる。
第9発明においては、ケース半体の前記一方の内面と電池とを接触させた場合、ケース半体の内面と電池との間に無駄なスペースは生じない。ただし、ケース半体同士をレーザ溶着しているため、超音波溶着とは異なり、振動が加わることはなく、ケース半体の内面と電池とを接触させていても問題は生じない。
第1、第2発明によれば、レーザ光などのエネルギビームを用いたレーザ溶着を行うことにより、超音波溶着と異なり、溶着リブ、溶着リブの脱落防止機構、及び、振動伝達回避のための内部クリアランスなどを設ける必要が無くなり、電池パックを小型化できる。また、超音波溶着と異なり、振動が内部部品へ悪影響を及ぼすことがないため、溶着後の内部部品の検査などを行う必要がなくなり、検査工程を削減できる。また、溶着リブ及び検査用の貫通孔が不要になるため、ケースの構造が簡単になり、金型作製時間、金型費用、及び製造コストを低減できると共に、品質管理も容易になる。
第3発明によれば、レーザ光などのエネルギビームを用いた安定したレーザ溶着を行うことができる。
第4、第9発明によれば、電池パックを小型化できる。
第5発明によれば、ケース半体の一方の生産が低コスト化及び高速化できる。
第6発明によれば、表示情報が付加されたケース半体の生産が低コスト化及び高速化できる。
第7発明によれば、超音波溶着から、レーザ光などのエネルギビームを用いたレーザ溶着への変更を容易に行うことができる。
第8発明によれば、ケース半体同士の溶着強度を向上させると共に、電池パックを小型化できる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明するが、本発明は、本実施例により、何ら限定されるものではなく、その主旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施することができる。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る電池パックの例を示す分解斜視図である。電池パックは、四角形状の底及び該底の外周に形成された側壁を有する第1ケース半体14及び第2ケース半体16と、直方体状の電池10と、長方形状の保護回路基板12とを備え、第1ケース半体14及び第2ケース半体16の側壁先端部同士を溶着させたケース内に電池10及び保護回路基板12を収容している。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る電池パックの例を示す分解斜視図である。電池パックは、四角形状の底及び該底の外周に形成された側壁を有する第1ケース半体14及び第2ケース半体16と、直方体状の電池10と、長方形状の保護回路基板12とを備え、第1ケース半体14及び第2ケース半体16の側壁先端部同士を溶着させたケース内に電池10及び保護回路基板12を収容している。
保護回路基板12は、電池10の正極端子及び負極端子と接続されており、外部接続用の正負極端子12a、及び、過充電及び過放電を防止する保護回路を有する。また、第1ケース半体14には、ケース外部から保護回路基板12の正負極端子12aへ接続を行うための正負極端子用貫通孔14aが形成されている。
第2ケース半体16は、レーザ光(エネルギビーム)に対して透過性を有する合成樹脂製であり、例えば、ポリプロピレン、ポリスチレン、又はポリカーボネートが用いられている。第1ケース半体14は、レーザ光に対して吸収性を有する合成樹脂製であり、吸収性を有する一般的な合成樹脂が用いられているが、発熱を安定させる有機顔料(油溶性染料)などを含んでいることが好ましい。
図2は、レーザ溶着の概要を示す、図1の組立後のA−A線切断断面図である。ただし、電池10及び保護回路基板12の内部構造は省略している。底を下側にした第1ケース半体14に電池10及び保護回路基板12を収め、底を上側にした第2ケース半体16で蓋をし、第1ケース半体14及び第2ケース半体16の側壁先端部同士が接触した状態にする。なお、第1ケース半体14及び第2ケース半体16の底内面と電池10とは接触している。そして、第2ケース半体16の底外縁部にレーザ光を照射した場合、第2ケース半体16はレーザ光に対して透過性を有するため、第2ケース半体16の底外縁部及び側壁部を透過する。透過したレーザ光は第1ケース半体14の側壁先端部に達するが、第1ケース半体14はレーザ光に対して吸収性を有するため、第1ケース半体14の側壁先端部に吸収される。レーザ光を吸収することにより、第1ケース半体14の側壁先端部は加熱されて溶融する。レーザ光の照射を終了することにより、溶融した部分の温度は徐々に低下し、第1ケース半体14及び第2ケース半体16の側壁先端部同士が溶着して一体化される。
図3(a)は、溶着部分の例を示す要部拡大断面図である。ただし、電池10及び保護回路基板12の内部構造は省略している。第2ケース半体16の側壁先端部の内周側には直方体状の第2突起17が形成されている。また、第1ケース半体14の側壁先端部の外周側には直方体状の第1突起15が形成され、内周側には第2突起17が溶着される溶着面が形成されており、第1突起15及び第2突起17を嵌め合わせている。ただし、第1突起15及び第2突起17間には隙間が設けられており、また、第2突起17の高さは第1突起15よりも僅かに高い。第2ケース半体16の底外縁部にレーザ光を照射した場合、第2ケース半体16の底外縁部及び側壁部を透過したレーザ光は第1ケース半体14の側壁先端部に達し、該側壁先端部の溶着面が加熱され、第2突起17先端と前記溶着面とが溶着される。なお、溶着部分は、第1突起15があるため、電池パック外部からは見えない。
超音波溶着のような溶着リブ又は溶着リブの脱落防止機構を設ける必要が無いため、ケース側壁の厚さを薄くすることができる。また、超音波溶着のような振動を加えていないため、振動により内部の電池10又は保護回路基板12が損傷することはない。そのため、電池10及び第2ケース半体16間にクリアランスを設ける必要はなく、電池パックを小型化できる。また、振動によって内部の電池10又は保護回路基板12が損傷することがないため、電池パックを検査するための検査端子用貫通孔を設ける必要はなく、ケース製造の工程及びコストを削減できる。また、保護回路基板12の検査用回路及び検査端子を省略できるため、保護回路基板12のサイズ及びコストを減少することができる。
図3(b)は、図3(a)に示す第2ケース半体16用の金型の第2突起17部分の例を示す要部拡大断面図である。図3(b)の例では、第2ケース半体16の外面側のキャビティ金型30と、内面側のコア金型32と、キャビティ金型30及びコア金型32間の枠34とを用いており、コア金型32及び枠34間で第2突起17が成型される。
超音波溶着のような溶着リブを形成する必要がないため、図3(b)に示すコア金型36及び枠38の金型加工及び調整は容易になる。溶着リブを形成する場合のような複雑な金型を用いないため、金型の製作期間は短期化でき、金型の製作費用を低減できる。また、溶着リブを形成する場合のような複雑な金型を用いないため、樹脂流動性による制限が少なくなり、ケースの肉厚を薄くすることができる。
(第2の実施の形態)
図4は本発明に係る電池パックの他の例を示す分解斜視図である。電池パックは、四角形状の底及び該底の外周に形成された側壁を有する箱型のケース本体24と、ケース本体24の開口部を塞ぐ四角形状のシート蓋26と、直方体状の電池10と、長方形状の保護回路基板12とを備え、ケース本体24の側壁先端部とシート蓋26外縁部とを溶着させたケース内に電池10及び保護回路基板12を収容している。
図4は本発明に係る電池パックの他の例を示す分解斜視図である。電池パックは、四角形状の底及び該底の外周に形成された側壁を有する箱型のケース本体24と、ケース本体24の開口部を塞ぐ四角形状のシート蓋26と、直方体状の電池10と、長方形状の保護回路基板12とを備え、ケース本体24の側壁先端部とシート蓋26外縁部とを溶着させたケース内に電池10及び保護回路基板12を収容している。
電池10及び保護回路基板12は、第1の実施の形態と同様のものである。シート蓋26は、レーザ光に対して透過性を有している。シート蓋26(第2ケース半体)の材質は第1の実施の形態と同様である。ケース本体24は、レーザ光に対して吸収性を有している。ケース本体24(第1ケース半体)の材質は第1の実施の形態と同様である。また、ケース本体24は、ケース外部から保護回路基板12の正負極端子12aへ接続を行うための正負極端子用貫通孔24aが形成されている。シート蓋26は、銘板などの表示情報が印刷された厚さ0.15mm程度のシートであり、例えば1つの大型シートに同一表示情報を複数印刷し、表示情報印刷部分を夫々打抜いて、複数のシート蓋26を得ることができる。
図5(a)は、溶着部分の例を示す、図4の組立後のB−B線切断断面図である。ただし、電池10及び保護回路基板12の内部構造は省略している。ケース本体24に電池10及び保護回路基板12を収め、シート蓋26で蓋をし、ケース本体24の側壁先端部とシート蓋26の外縁部とが接触した状態にする。なお、ケース本体24及びシート蓋26の内面は電池10と接触している。シート蓋26の外縁部にレーザ光を照射した場合、シート蓋26はレーザ光に対して透過性を有するため、レーザ光は透過する。透過したレーザ光はケース本体24の側壁先端部に達するが、ケース本体24はレーザ光に対して吸収性を有するため、前記側壁先端部に吸収される。レーザ光を吸収することにより、前記側壁先端部は加熱されて溶融する。レーザ光の照射を終了することにより、溶融した部分の温度は徐々に低下し、ケース本体24の側壁先端部とシート蓋26の外縁部とが溶着して一体化される。
銘板などの表示情報が予め付加されたシート蓋26を用いて電池パックを作製しているため、例えば電池パック作成後にラベルを貼り付けたり、レーザマーキングを行うなどの別備品又は2次加工が必要なくなり、製造工程又は製造コストを削減することができる。
なお、図4に示したケース本体の側壁先端部に段差を設け、該段差にシート蓋を嵌め込むことも可能である。図5(b)は、溶着部分の他の例を示す要部拡大断面図である。ケース本体25の側壁先端部には、外周側に突起が形成され、内周側に溶着面が形成されており、前記突起及び溶着面による段差が形成されている。シート蓋26を前記段差に嵌め合わした状態で、シート蓋26の外縁部にレーザ光を照射した場合、シート蓋26の外縁部を透過したレーザ光はケース本体25の側壁先端部に達し、該側壁先端部の溶着面が加熱され、シート蓋26の外縁部と前記溶着面とが溶着される。
(第3の実施の形態)
図6(a)は本発明に係る電池パックの他の例を示す分解斜視図である。電池パックは、四角形状の底及び該底の外周に形成された側壁を有する箱型のケース本体24と、ケース本体24の底よりも若干広い四角形状の底及び該底の外周の一部に形成された側壁を有するケース蓋28と、直方体状の電池10と、長方形状の保護回路基板12とを備え、ケース蓋28の側壁の内側にケース本体24の側壁が挿入されるように蓋をし、ケース本体24の側壁外面とケース蓋28の側壁内面とを溶着させたケース内に電池10及び保護回路基板12を収容している。
図6(a)は本発明に係る電池パックの他の例を示す分解斜視図である。電池パックは、四角形状の底及び該底の外周に形成された側壁を有する箱型のケース本体24と、ケース本体24の底よりも若干広い四角形状の底及び該底の外周の一部に形成された側壁を有するケース蓋28と、直方体状の電池10と、長方形状の保護回路基板12とを備え、ケース蓋28の側壁の内側にケース本体24の側壁が挿入されるように蓋をし、ケース本体24の側壁外面とケース蓋28の側壁内面とを溶着させたケース内に電池10及び保護回路基板12を収容している。
電池10及び保護回路基板12は、第2の実施の形態と同様のものである。ケース蓋28は、レーザ光に対して透過性を有している。ケース蓋28(第2ケース半体)の材質は第1の実施の形態と同様である。ケース本体24は、レーザ光に対して吸収性を有している。ケース本体24(第1ケース半体)の材質は第1の実施の形態と同様である。
図6(b)は、溶着部分の例を示す、図6(a)の組立後のC−C線切断断面図である。ケース本体24に電池10及び保護回路基板12を収め、ケース蓋28で蓋をし、ケース蓋28の側壁内面とケース本体24の一部の側壁外面とが接触した状態にする。なお、ケース本体24及びケース蓋28の内面は電池10と接触している。ケース蓋28の側壁外面にレーザ光を照射した場合、ケース蓋28はレーザ光に対して透過性を有するため、レーザ光は透過する。透過したレーザ光はケース本体24の側壁外面に達するが、ケース本体24はレーザ光に対して吸収性を有するため、前記側壁外面に吸収される。レーザ光を吸収することにより、ケース本体24の前記側壁外面は加熱されて溶融する。レーザ光の照射を終了することにより、溶融した部分の温度は徐々に低下し、ケース本体24の一部の側壁外面とケース蓋26の側壁内面とが溶着して一体化される。この場合、溶着面積が実施の形態1又は2よりも広くなるため、溶着強度が向上する。また、側壁先端部に溶着面を形成する実施の形態1又は2よりも側壁の厚さを薄くすることができる。
なお、ケース蓋28の側壁を内側、ケース本体24の側壁を外側にすることも可能である。ただし、この場合、ケース蓋28はレーザ光に対して吸収性を有し、ケース本体24はレーザ光に対して透過性を有する必要がある。
上述した各実施の形態においては、2つのケース半体の一方(第2ケース半体)をレーザ光に対して透過性を有する材料で作製し、他方(第1ケース半体)をレーザ光に対して吸収性を有する材料で作製したが、ケース半体の前記他方を任意の材料で作製し、前記他方の溶着部分に、レーザ光に対して吸収性を有する吸収層を形成することも可能である。
10 電池
12 保護回路基板
14 第1ケース半体
16 第2ケース半体
24、25 ケース本体
26 シート蓋
28 ケース蓋
12 保護回路基板
14 第1ケース半体
16 第2ケース半体
24、25 ケース本体
26 シート蓋
28 ケース蓋
Claims (9)
- 溶着された合成樹脂製の2つのケース半体内に電池が収容されている電池パックにおいて、
ケース半体の一方はエネルギビームに対する透過性を有することを特徴とする電池パック。 - ケース半体の他方はエネルギビームに対する吸収性を有することを特徴とする請求項1記載の電池パック。
- 前記エネルギビームの波長は800乃至1100nmであることを特徴とする請求項1記載の電池パック。
- ケース半体の何れか又は両方は、厚さ0.2mm以下であることを特徴とする請求項1記載の電池パック。
- ケース半体の前記一方はシート状であり、他方は底及び側壁を有し、ケース半体の前記一方の外縁部と他方の側壁先端部とが溶着されていることを特徴とする請求項1記載の電池パック。
- ケース半体の前記一方は、表示情報が付加されていることを特徴とする請求項5記載の電池パック。
- ケース半体の両方は底及び側壁を有し、側壁先端部同士が溶着されていることを特徴とする請求項1記載の電池パック。
- ケース半体の両方は底及び側壁を有し、ケース半体の前記一方の側壁内側に他方の側壁を挿入し、挿入部分の側壁の接触面同士が溶着されていることを特徴とする請求項1記載の電池パック。
- ケース半体の前記一方の内面と電池とが接触していることを特徴とする請求項1記載の電池パック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004128792A JP2005310679A (ja) | 2004-04-23 | 2004-04-23 | 電池パック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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---|---|---|---|---|
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2004
- 2004-04-23 JP JP2004128792A patent/JP2005310679A/ja not_active Withdrawn
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A621 | Written request for application examination |
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