JP2008010209A - 電池パック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電池パック1は、装着部105の底部105eに配されるインナーケース2と、インナーケース1に対して突き合わせて配されるアウターケース3と、インナーケース2とアウターケース3との間に形成される空間内に収容される素電池4とを備えている。インナーケース2の外形寸法M,Nをアウターケース3の外形寸法m,nより大きくする。
【選択図】図3
Description
そして、このような電子機器では、電源接続端子と電池パックの電極との接触信頼性を高めるために、電池パックを装着部に装着した状態で電池パックががたつかないように、電池パックと装着部とのクリアランス(隙間)を限りなく小さくする必要がある。
しかしながら、電池パックは、二つのケース部材を嵌め合わせてなるケース内に素電池や回路基板等を収容する構造であるため、二つのケース部材各々の製造誤差や二つのケース部材の嵌め合わせ部分における組み立てずれ(溶着ずれ等)によって外形寸法のバラツキが大きくなり、電池パックと装着部とのクリアランスを小さくすることができない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、外形寸法のバラツキが少ない電池パックを提供することを目的としている。
[第一の実施の形態]
図1は、携帯電話機100を裏側から見た際の分解斜視図である。
携帯電話機100の筐体は、表ケース101と裏ケース102とを互いに組み合わせてなり、表ケース101と裏ケース102との間に内部回路を実装する回路基板(図示しない)が収容されている。
表ケース101は、略箱状の周知のものであり、入力キーや表示パネル(図示しない)が設けられている。一方、裏ケース102も略箱状の周知のものであり、上端部に回路基板に導通するアンテナ103が装着され、裏面には報知用スピーカ104が設けられている。また、裏ケース102の裏面下半部には電池パック1を装着する装着部105が形成されている。装着部105は、平面視略矩形状に形成された凹部であり、凹部を形成する上側内壁面105aには、電源接続コネクタ107が設けられ、両隅部に後述する電池パック1の係止爪21が係止される係止穴106が形成されている。また、この上側内壁面105aには、蓋部120の係止爪(図示しない)が係止される係止穴107が左右に形成されている。凹部を形成する左右内壁面105c,105dの高さは、上下内壁面105a,105bの高さよりも後述する電池パック1の蓋部120の厚み分だけ低くなっている。
蓋部120は、電池パック1よりも外形寸法が大きい略矩形板状をなしている。蓋部120の上端面に、装着部105の上側内壁面105aに形成された係止穴107に係止する係止爪(図示しない)が係止穴107に対応して左右に形成されている。
電池パック1は、裏ケース102の装着部105に装着自在に設けられる。電池パック1は、インナーケース(ケース部材)2と、アウターケース(ケース部材)3と、インナーケース2とアウターケース3との間に形成される空間内に収容される素電池4とを備えている。
インナーケース2の電源接続コネクタ107側の上側外壁面2aには、その面2aから突出した二つの係止爪21が形成されている。これら係止爪21は、装着部1の両隅部に形成された係止穴106に対応しており、係止穴106にそれぞれ係止されるものである。
また、インナーケース2の内壁面には、全周に渡って段部22が形成されており、この段部22がアウターケース3の溶着部33に突き合わされて溶着される。また、インナーケース2の上側外壁面2aには、切欠部23が形成されている。切欠部23には、電源接続コネクタ107が接触する端子ホルダ51が配置されるようになっている。端子ホルダ51は、保護回路基板5の外面に突出して設けられ、電源接続コネクタ107の各接続端子108〜110に対応するように、プラス電極端子52が、図2,図3中左側に配され、T端子54は中央に、マイナス電極端子53は右側に配されている。また、保護回路基板5の内面で、端子ホルダ51に対向する位置に、マイナスリード板56が形成され、保護回路基板5の内面でマイナスリード板56と離間してプラスリード板55が形成されている。マイナスリード板56は、素電池4のマイナス電極42に溶着され、プラスリード板55は素電池4のプラス電極41に溶着されている。また、素電池4と保護回路基板5との間にはPTC (positive Temperature Coefficient) サーミスタ6が介在しており、PTC6のリード部は、マイナス電極42とプラス電極41との間の位置にスポット溶着されている。PTC6は、素子温度がある温度より上昇すると、急激に抵抗値が変化するデバイスである。
また、アウターケース3の内壁面には、端子ホルダ51が配置される箇所を除き、ほぼ全周に渡って、インナーケース2の段部22に溶着される溶着部33がインナーケース2側に向けて凸となるように形成されている。
これによって、電池パック1が装着部105内に固定され、また、各電源接続端子108〜110が電池パック1の各電極端子52〜54に接触して導電する。
図4(a)では、インナーケース2とアウターケース3とが正常な位置関係で溶着され、インナーケース2の左右方向中心位置とアウターケース3の左右方向中心位置とが略一致している状態の電池パック1が装着部105の底部105eに配置された状態を示し、図4(b)では、インナーケース2の左右方向中心位置に対してアウターケース3の左右方向中心位置が右方向にずれて溶着された状態の電池パック1が装着部105の底部105eに配置された状態を示している。
このように、本実施の形態では、インナーケース2の左右方向(短手方向)の外形寸法Nをアウターケース3の左右方向(短手方向)の外形寸法nよりも大きくしているので、インナーケース2とアウターケース3とがずれて溶着されてもアウターケース3が装着部105の内壁面105c、105d(図1参照)に接触することは無く、インナーケース2と装着部105との間のクリアランスは一定である。
また、本実施の形態では、インナーケース2の上下方向(長手方向)の外形寸法Mをアウターケース3の上下方向(長手方向)の外形寸法mよりも大きくしているので、電池パック1の電極端子52〜54が設けられている面(インナーケース2の上側外壁面2a)と装着部105の上側内壁面105aとの間のクリアランスを、電池パック1の電極端子52〜54が設けられているインナーケース2の上下方向(長手方向)の外形寸法Mに基づいて決めることが出来る。これにより、電源接続コネクタ107の接続端子108〜110と電池パック1の電極端子52〜54との接触圧を適正な範囲内に収めることが出来るので、給電部の接触信頼性も高くなる。
図5は、電池パック1Aの斜視図、図6は、電池パック1Aの分解斜視図である。
第二の実施の形態における電池パック1Aは、第一の実施の形態の電池パック1と異なり、インナーケース2A及びアウターケース3Aの中央内部が開口した枠状のものであり、また、溶着によって接合するのではなく、インナーケース2Aとアウターケース3Aとを互いに係合させることによって組み立てている点で第一の実施の形態と異なる。なお、電池パック1Aを装着する携帯電話機100は第一の実施の形態と同様のため、同様の符号を付して説明する。
電池パック1Aは、インナーケース2Aと、アウターケース3Aと、インナーケース2Aとアウターケース3Aとの間に形成される空間内に収容される素電池4Aとを備えている。
素電池4Aは、第一の実施の形態の素電池4と同様で、プラス電極41A及びマイナス電極42Aが設けられている。
インナーケース2Aの電源接続コネクタ107側の上側壁面2aAには、その面2aAから突出した二つの係止爪21Aが形成されている。これら係止爪21Aは、装着部105の両隅部に形成された係止穴106に対応しており、係止穴106にそれぞれ係止されるものである。
また、インナーケース2Aの左右壁部の突き合わせ面には、アウターケース3A側に向けて突出するフック24Aが二カ所ずつ形成されている。フック24Aは、その突き合わせ面においてインナーケース2Aの左右内壁面2eA,2fA側に寄せて形成されており、インナーケース2Aの左右内壁面2eA,2fAとフック24Aの内面とが面一となるように形成されている(図7参照)。フック24Aは、アウターケース3Aの突き合わせ面に形成されたフック穴34Aに係合するようになっており、係合により接合される。また、この突き合わせ面に、二つのフック24Aに隣接して、アウターケース3A側に向けて突出するリブ25Aが二カ所に形成されている。リブ25Aも、フック24Aと同様に、その突き合わせ面においてインナーケース2Aの左右内壁面2eA,2fA側に寄せて形成されており、インナーケース2Aの左右内壁面2eA,2fAとフック24Aの内面とが面一となるように形成されている。そして、アウターケース3Aに突き合わされた際に、リブ25Aは、アウターケース3Aの左右内壁面に当接するようになっている。
インナーケース2Aの上側外壁面2aAには、端子ホルダ51Aが配置される切欠部23Aが形成されている。端子ホルダ51Aは、上述の端子ホルダ51と同様のもので、保護回路基板5Aの外面に突出して設けられ、プラス電極端子52A、T端子54A、マイナス電極端子53Aが配されている。また、保護回路基板5Aの内面に、マイナスリード板56Aやプラスリード板55Aが形成されている。マイナスリード板56Aは、素電池4Aのマイナス電極53Aに溶着され、プラスリード板55Aは素電池4Aのプラス電極41Aに溶着されている。また、素電池4Aと保護回路基板5Aとの間にはPTC6Aが介在しており、PTC6Aのリード部は、マイナス電極42Aとプラス電極41Aとの間の位置にスポット溶着されている。
アウターケース3Aの左右外壁部3cA,3dAのうちインナーケース2Aのフック24Aに対応する位置に、それぞれ略矩形状のフック穴34Aが形成されている。
図7(a)では、インナーケース2Aの左右方向中心位置とアウターケース3Aの左右方向中心位置とが略一致している状態の電池パック1Aが装着部105の底部105eに配置された状態を示し、図4(b)では、インナーケース2Aの左右方向中心位置に対してアウターケース3Aの左右方向中心位置が右方向にずれて接合された状態の電池パック1Aが装着部105の底部105eに配置された状態を示している。このように、本実施の形態においても、外形寸法の大きいインナーケース2Aによって電池パック1の外形寸法が決定されるため、インナーケース2Aと装着部105との間のクリアランスは一定である。
例えば、上記実施の形態では、インナーケース2,2Aをアウターケース3,3Aよりも外形寸法を大きくした場合を例に挙げたが、アウターケース3,3Aをインナーケース2,2Aに対して大きく形成しても構わない。
また、上記実施の形態では、電極端子52〜54,52A〜54Aが電池パック1,1Aの側面に設けられた例を挙げたが、電極端子52〜54,52A〜54Aは電池パック1,1Aの下面に設けられる構成のものでもよい。
2,2A インナーケース(ケース部材)
3,3A アウターケース(ケース部材)
4,4A 素電池
100 携帯電話機
105 装着部
105e 底部
M,Q インナーケースの上下方向外形寸法
m,q アウターケースの上下方向外形寸法
N,R インナーケースの左右方向外形寸法
n,r アウターケースの左右方向外形寸法
Claims (1)
- 上下二つのケース部材で構成されるケース内に素電池を収容してなる電池パックにおいて、
前記二つのケース部材のうちいずれか一方の外形寸法を他方の外形寸法より大きくしたことを特徴とする電池パック。
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JP2008192397A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Sanyo Electric Co Ltd | 電池パック |
Citations (2)
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JP2002343320A (ja) * | 2001-05-10 | 2002-11-29 | Sony Corp | 収納ケース |
JP2005310679A (ja) * | 2004-04-23 | 2005-11-04 | Sanyo Electric Co Ltd | 電池パック |
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2006
- 2006-06-27 JP JP2006177166A patent/JP2008010209A/ja active Pending
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