JP2005310427A - 端子連鎖部の切取装置及び切取方法 - Google Patents

端子連鎖部の切取装置及び切取方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005310427A
JP2005310427A JP2004122631A JP2004122631A JP2005310427A JP 2005310427 A JP2005310427 A JP 2005310427A JP 2004122631 A JP2004122631 A JP 2004122631A JP 2004122631 A JP2004122631 A JP 2004122631A JP 2005310427 A JP2005310427 A JP 2005310427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
terminal
cutting device
rotating plate
vibration generating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004122631A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyohito Sugiyama
聖仁 杉山
Hiroyasu Furuya
宏恭 古屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2004122631A priority Critical patent/JP2005310427A/ja
Publication of JP2005310427A publication Critical patent/JP2005310427A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Abstract

【課題】連鎖端子の連鎖部を簡単且つ確実に切除する。
【解決手段】連鎖端子7の連鎖部7aを揺動させ得る変位の振動を発生する振動発生手段3と、振動発生手段に連結された可動部材5と、可動部材に設けられ、連鎖部7aを揺動方向に支持する受け部材8とを備えた端子連鎖部の切取装置1を基本とする。振動発生部材3の波形状の部分2に可動部材側の従動子4を移動自在に係合させ、振動発生部材3を駆動手段9で波形状の部分に沿う方向に駆動する。回動板3に波形状の部分2を円周方向に設け、回動板を駆動手段9で回動させる。回動板3を駆動手段の歯車31を介して駆動し、歯車をレバー34の操作で回動させ、且つ付勢手段35で復元方向に回動させる。受け部材8から切取済みの連鎖部7aを排出させる手段24を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の端子の先端を直交方向の連鎖帯で連結させた連鎖端子における連鎖帯を切り取るための端子連鎖部の切取装置及び切取方法に関するものである。
図4〜図7は、従来の連鎖端子を用いたコネクタの製造方法の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
図4の如く、連鎖端子61は導電金属板をプレスで打ち抜くことで形成され、複数の端子の中間部を直交方向の連鎖帯63で一体に連結して構成され、端子62は圧接部62aとタブ部62bとで成り、タブ部62bの基部側が連鎖帯63で連結され、連鎖帯63と平行にタブ部62bの中間側が合成樹脂製の帯部64で連結されている。
図5の如く連鎖帯63がプレスで切断され、樹脂製の帯部64で各端子62が連結され、図6の如く樹脂成形金型65に各端子62と樹脂製の帯部64とが上下二段に配置され、成型金型65の隙間66に樹脂が充填されて、図7のようなコネクタ67が構成される。端子62は樹脂成形後に折り曲げられて、圧接部62aがタブ部62bと直交して上向きに位置する。圧接部62aには電線が上方から圧接具で圧接接続される。
特開平11−31572号公報(第3頁、図3〜図8) 特願2002−282751号(図4〜図5)
しかしながら、上記従来の連鎖端子61を用いたコネクタ67の製造方法にあっては、連鎖端子61の連鎖帯63の他に樹脂製の帯部64を形成しなければならず、工程数やコストが増加するという問題や、各端子62を合成樹脂製のコネクタハウジング68に固定した後に折り曲げるために、折り曲げ工程でコネクタハウジング68が邪魔になったり、折り曲げ装置が大型化したりするという懸念があった。
そこで、本出願人は、樹脂製の帯部を用いることなく、連鎖端子を折り曲げた後にコネクタハウジング内に連鎖端子を位置決め性良く容易に挿入することのできる電気接続箱の製造方法を提案している(上記特許文献2参照)。
この電気接続箱の製造方法においては、図8の如く、連鎖端子7は略L字状に折り曲げられた状態でそのタブ状ないしピン状の雄型接触部7dが合成樹脂製のコネクタブロック本体69内に挿入され、圧接部7bと、圧接部7bを連結する連鎖帯(連鎖部)7aとがコネクタブロック本体69の外側で基台70に上向きに配置される。
図9の如く連鎖帯7aは切欠された括れ部7cを介して圧接部7bに繋がっており、連鎖帯7aを複数回屈曲させることで括れ部7cから切断することができる。圧接部7bは絶縁被覆電線の芯線部を圧入するスロット7eと、その入口側の絶縁被覆切裂刃7fとを有し、スロット7eの両側の一対の圧接片(7b)の先端が括れ部7cを介して連鎖帯7aに続いている。
図8のコネクタブロック(コネクタの集合体)71はインナカバー(図示せず)に組み付けられ、その状態で電線が圧接部7bに圧接接続される。例えばコネクタブロック71とインナカバーとアウタカバーとヒューズブロックと電源ブロックとで電気接続箱が構成される。コネクタブロック71には外部ワイヤハーネス等の相手側コネクタが嵌合接続される。
電気接続箱において連鎖端子7はコネクタブロック本体69以外に、インナカバーやヒューズブロックや電源ブロックや回路基板といった絶縁性の樹脂成形品である樹脂体に装着される。また、連鎖端子7を構成する各端子7’は圧接部7bに限らず、音叉状の挟持部を有したものであってもよい。挟持部は先端内側に接触突起を対向して有する一対の挟持片で構成され、両接触突起の間に例えばブレードヒューズのタブ端子を挿入挟持させるものである。また、連鎖端子7は折り曲げられたものに限らず、真直なままで使用されるものもある。
本発明は、連鎖端子をコネクタハウジングやカバーやブロック等の樹脂体に装着した後においても、連鎖端子の連鎖部を容易に且つ迅速且つ確実に切り取ることのできる端子連鎖部の切取装置及び切取方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る端子連鎖部の切取装置は、連鎖端子の連鎖部を揺動させ得る変位の振動を発生する振動発生手段と、該振動発生手段に連結された可動部材と、該可動部材に設けられ、該連鎖部を揺動方向に支持する受け部材とを備えたことを特徴とする。
上記構成により、振動発生手段が可動部材を進退させ、受け部材が可動部材と一体に進退し、連鎖端子の連鎖部が受け部材で進退方向に繰り返し揺動されて付け根から切断される。連鎖部は付け根側の括れ部を介して連鎖端子に続いていることが好ましい。振動発生手段の振動の変位は、連鎖部を揺動させて切断するに足りる大きさである必要がある。振動発生手段としては後述の回動板等の他にエアないし油圧駆動のピストン等が一例として挙げられる。連鎖端子をコネクタハウジングやカバーやブロックといった樹脂体に装着した状態で、その連鎖部を受け部材内に進入させて、簡単且つ迅速且つ確実に切断することができる。
請求項2に係る端子連鎖部の切取装置は、請求項1記載の端子連鎖部の切取装置において、前記振動発生手段が波形状の部分を有する振動発生部材であり、該波形状の部分に前記可動部材側の従動子が移動自在に係合し、該振動発生部材が駆動手段で該波形状の部分に沿う方向に駆動されることを特徴とする。
上記構成により、振動発生部材が駆動手段で駆動され、波形状の部分に沿って従動子が長手方向に相対的に移動しつつ長手直交方向に振動(繰り返し進退)し、従動子と一体的に可動部材が進退し、可動部材と一体的に受け部材が進退し、受け部材で連鎖端子の連鎖部が繰り返し揺動されて切断する。振動発生部材としては、後述の回動板の他にラック・ピニオンのラック等が一例として挙げられる。波形状の部分としては波形(型)状の溝や孔や突条等が一例として挙げられる。従動子としては従動ローラや、突条にスライド係合する凹溝を有する従動ローラ等が一例として挙げられる。
請求項3に係る端子連鎖部の切取装置は、請求項2記載の端子連鎖部の切取装置において、前記振動発生部材が回動板であり、該回動板に前記波形状の部分が円周方向に設けられ、該回動板が前記駆動手段で回動されることを特徴とする。
上記構成により、回動板が回動されて波形状の部分が等しい半径で同一の軌跡上を移動する。それに伴って上記同様に従動子が繰り返し進退移動し、可動部材や保持部材を経て連鎖部が揺動、切断される。
請求項4に係る端子連鎖部の切取装置は、請求項3記載の端子連鎖部の切取装置において、前記回動板が前記駆動手段の歯車を介して駆動され、該歯車がレバーの操作で回動し、且つ付勢手段で復元方向に回動することを特徴とする。
上記構成により、作業者がレバーを一方に倒すと歯車が回動し、歯車が回動板を回動させて、上記連鎖部の切断を行わせる。レバーは付勢手段の付勢力で復元し、それと同時に歯車が逆方向に回動し、回動板を逆方向に回動させて初期位置に戻すと共に、回動板の戻り方向の回動で可動部材や保持部材を介して連鎖部がさらに(再度)だめ押し的に揺動され、厚板状の連鎖部であっても根本から確実に切断される。
請求項5に係る端子連鎖部の切取装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載の端子連鎖部の切取装置において、前記受け部材から切取済みの連鎖部を排出させる排出手段を有することを特徴とする。
上記構成により、連鎖端子から切り離された連鎖部がその都度、排出手段によって自動的に外部に排出される。排出手段としては、受け部材の下側に配置された排出管等が一例として挙げられる。
請求項6に係る端子連鎖部の切取装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載の端子連鎖部の切取装置において、前記連鎖端子の連鎖部の近くを支持する押え具を備えることを特徴とする。
上記構成により、受け部材を進退させる前に押え具が連鎖部の板厚方向両側に近接ないし接して位置し、連鎖部を両側から曲がり等なく支持する。次いで上記振動発生手段や振動発生部材によって受け部材が進退し、連鎖部が受け部材で揺動、切断される。押え具としては、横長な連鎖端子に対応する横長なスリット部を有し、スリット部の両内面で連鎖端子の圧接片や音叉状の挟持片を面接触させて支持するものが一例として挙げられる。
請求項7に係る端子連鎖部の切取装置は、請求項1〜6の何れか1項に記載の端子連鎖部の切取装置において、前記連鎖端子を装着した樹脂体を反転してセットするための反転治具板を備えることを特徴とする。
上記構成により、例えば電気接続箱のカバー等の樹脂体が反転治具板にセット(固定)され、反転治具板を例えばヒンジを支点に回動等して反転することで樹脂体が一体的に反転され、樹脂体に装着された連鎖端子が反転されて前記受け部材内に挿入される。反転治具板は装置フレーム上で位置決め・支持される。この反転動作は大型の樹脂体をセットする場合の作業性を向上させる。
請求項8に係る端子連鎖部の切取方法は、連鎖端子の連鎖部を受け部材内に挿入し、該受け部材を含む可動部材を振動発生手段で該連鎖部の揺動方向に進退させることで、該連鎖部を揺動させて該連鎖端子から切除することを特徴とする。
上記構成により、振動発生手段が可動部材を進退させ、受け部材が可動部材と一体に進退し、連鎖端子の連鎖部が受け部材で進退方向に繰り返し揺動されて付け根から切断される。連鎖部は付け根側の括れ部を介して連鎖端子に続いていることが好ましい。振動発生手段の振動の変位は、連鎖部を揺動させて切断するに足りる大きさである必要がある。振動発生手段としては後述の回動板等の他にエアないし油圧駆動のピストン等が一例として挙げられる。連鎖端子をコネクタハウジングやカバーやブロックといった樹脂体に装着した状態で、その連鎖部を受け部材内に進入させて、簡単且つ迅速且つ確実に切断することができる。
請求項9に係る端子連鎖部の切取方法は、請求項8記載の端子連鎖部の切取方法において、前記連鎖端子を前記連鎖部の近くで押え具で揺動方向に押さえた状態で、該連鎖部の切除を行うことを特徴とする。
上記構成により、受け部材を進退させる前に押え具が連鎖部の板厚方向両側に近接ないし接して位置し、連鎖部を両側から曲がり等なく支持する。次いで上記振動発生手段や振動発生部材によって受け部材が進退し、連鎖部が受け部材で揺動、切断される。押え具としては、横長な連鎖端子に対応する横長なスリット部を有し、スリット部の両内面で連鎖端子の圧接片や音叉状の挟持片を面接触させて支持するものが一例として挙げられる。
請求項10に係る端子連鎖部の切取方法は、請求項8又は9記載の端子連鎖部の切取方法において、前記連鎖端子を樹脂体に装着した状態で、該樹脂体を該連鎖端子と一体に反転して前記受け部材側にセットすることを特徴とする。
上記構成により、例えば電気接続箱のカバー等の樹脂体が例えば反転治具板にセット(固定)され、反転治具板を例えばヒンジを支点に回動等して反転することで樹脂体が一体的に反転され、樹脂体に装着された連鎖端子が反転されて前記受け部材内に挿入される。反転治具板は装置フレーム上で位置決め・支持される。この反転動作は大型の樹脂体をセットする場合の作業性を向上させる。
請求項1記載の発明によれば、連鎖端子の連鎖部を繰り返しの揺動操作で簡単且つ迅速に且つ確実に付け根から切断することができ、連鎖部の切断作業性が高まる。また、連鎖端子をカバーやハウジング等の樹脂体に装着した状態でその連鎖部を簡単且つ迅速に且つ確実に切断することができるから、従来の樹脂製の帯部を用いることなく、連鎖端子を一括して樹脂体に挿入することができ、これにより工程数やコストの増加が防止され、また、この挿入は連鎖端子を予め折曲させた状態でも行うことができるから、折り曲げ工程で樹脂体が邪魔になったり、折り曲げ装置が大型化したりすることがない。
請求項2記載の発明によれば、波形状の部分を有する振動発生部材で機械的に振動を発生させることができ、例えば電気やエア圧等を用いずに省設備・省エネルギで連鎖部を容易に且つ迅速に且つ確実に切断することができる。
請求項3記載の発明によれば、回動板の回動によって連鎖部の迅速な切断が可能となると共に、コンパクトな振動発生手段を得ることができ、切取装置がコンパクト化される。
請求項4記載の発明によれば、作業者のレバー操作で簡単に連鎖部を切断することができ、しかも、レバーから手を離すことでレバーが自動的に復帰するから、作業が容易化すると共に、復元時の受け部材の進退動作で厚板の連鎖部でも確実に切断することができ、切断能力が向上する。
請求項5記載の発明によれば、切断済みの連鎖部を受け部材側から逐一廃除することで、受け部材側が常にきれいに確保され、次の連鎖端子の連鎖部の切断を切断済みの連鎖部に邪魔されることなく確実に行うことができる。
請求項6記載の発明によれば、押え具で連鎖端子を支持して連鎖部を確実に切断することができると共に、連鎖端子の圧接片や挟持片の曲がりを防止することができ、端子接続の信頼性が確保される。
請求項7記載の発明によれば、樹脂体に装着された連鎖端子を樹脂体ごと装置に容易に且つ確実にセットすることができ、連鎖部の切断作業性が向上する。
請求項8記載の発明によれば、連鎖端子の連鎖部を繰り返しの揺動操作で簡単且つ迅速に且つ確実に付け根から切断することができ、連鎖部の切断作業性が高まる。また、連鎖端子をカバーやハウジング等の樹脂体に装着した状態でその連鎖部を簡単且つ迅速に且つ確実に切断することができるから、従来の樹脂製の帯部を用いることなく、連鎖端子を一括して樹脂体に挿入することができ、これにより工程数やコストの増加が防止され、また、この挿入は連鎖端子を予め折曲させた状態でも行うことができるから、折り曲げ工程で樹脂体が邪魔になったり、折り曲げ装置が大型化したりすることがない。
請求項9記載の発明によれば、押え具で連鎖端子を支持して連鎖部を確実に切断することができると共に、連鎖端子の圧接片や挟持片の曲がりを防止することができ、端子接続の信頼性が確保される。
請求項10記載の発明によれば、樹脂体に装着された連鎖端子を樹脂体ごと装置に容易に且つ確実にセットすることができ、連鎖部の切断作業性が向上する。
図1〜図3は、本発明に係る端子連鎖部の切取装置及び切取方法の一実施形態を示すものである。
この端子連鎖部の切取装置1は、略波形状の溝(波形状の部分)2を有する円形の回動板(振動発生手段又は振動発生部材)3と、溝2に摺動及び回動自在に係合した従動ローラ(従動子)4と、従動ローラ4を連結した可動部材5と、可動部材5を水平方向スライド自在に案内するガイドバー6と、可動部材5に固定され、連鎖端子7の先端の連鎖帯(連鎖部)7aを板厚方向に挟むように保持(支持)する受け部材8と、回動板3を駆動する駆動手段9とを備えるものである。
回動板3は片側の面に溝2を全周に渡って有し、溝2は一部の大径な円弧部2aを除いて波形部2bで構成されている。円弧部2aは回動初期位置にあり、円周方向両側の波形部2bに続いている。波形部2bは円形の従動ローラ4がスムーズに通過できる形状で、大径側の円弧部2cと小径側の円弧部2dとが互い違いに位置して円周方向に続いている。
従動ローラ4は鎖線10の如く蛇行しながら溝2内を摺動・回転する。正確には回動板3の回動にう伴って溝2が従動ローラ4に沿って摺動する。それに伴って従動ローラ4が径方向に振動し、従動ローラ4を回動自在に軸支した可動部材5が水平方向に進退(往復動)し、可動部材5に設けられた受け部材8が連鎖端子7の連鎖帯7aを板厚方向に挟みつつ前後に揺動させ、これによって連鎖帯7aが圧接部7b(図9)の先端の括れ部7cから切断される。連鎖帯7aの揺動回数は、従動ローラ4が摺動する溝2の大径側又小径側の円弧部2c,2dの数にほぼ等しい。
受け部材8は連鎖帯7aを上から下向きに垂直方向に挿入するスリットを有し、連鎖帯7aはスリット内に挿入された状態で両側のスリット内面で前後に押し動かされる。受け部材8は連鎖帯7aを挟持する必要はなく、連鎖帯7aの外面との間に若干の隙間を存してスリット内面が対向して位置すればよい。受け部材8としては、例えば連鎖帯挿入用のスリットを有する金属ブロックや合成樹脂ブロック、あるいは対向する金属板の内側面にゴム部材を固着したもの等を用いることができる。
図1,図3では前後二列の長さ違いの対称な連鎖端子7に対応して二つの受け部材8が並列に配置されている。短い連鎖端子7の各圧接部7b(図9)には電気接続箱の一層目の配線板の電線が圧接され、長い連鎖端子7の各圧接部7bには同じく二層目の配線板の電線が圧接される(圧接工程は別である)。
各連鎖端子7は電線接続箱の一部を成す合成樹脂製のインナカバー(樹脂体)13(図3)に装着されている。本例の連鎖端子7(図1)の各端子は垂直な幅広の圧接部7bと、圧接部7bから直角に折り曲げられた水平な板部7cと、板部7cから直角に折り曲げられた幅狭のピン状ないしタブ状の垂直な雄型接触部7dとで構成されている。
雄型接触部7dがインナカバー13(図3)の孔部に挿入されてコネクタハウジング内等に突出して位置し、水平な板部7cがインナカバー13の表面に当接し、圧接部7bがインナカバー13の表面から垂直に突出している。図1において連鎖端子7の周囲には後述の押え具14の一部14aが位置している。
図1〜図3においてインナカバー13は上下反転されて切取装置1にセットされ、連鎖端子7もインナカバー13と一体に反転され、受け部材8に対して連鎖端子7が下向きに位置し、最も下に連鎖帯7aが垂直に位置し、連鎖帯7aの上に圧接部7bが垂直に続き、圧接部7bの上に水平な板部7cを介して雄型接触部7dが続いている。この連鎖端子7の形状はあくまでも一例であり、水平な板部7cに水平な雄型接触部7dが延長されたものや、水平な板部7cがないもの等、種々の形態の連鎖端子を適用可能である。
連鎖帯7aが受け部材8で両側から保持され、連鎖帯7aの上の圧接部7bが反転式の押え具14の一部14a(図1)で板厚方向に撓まないように保持され、押え具14はピン15とストッパ16(図2)で切取装置1のテーブル17に位置決めされ、インナカバー13は反転治具板18(図3)に固定され、反転治具板18が反転した状態で、テーブル17上の支柱19に固定した受け具20で安定に支持される。一例として押え具14はヒンジ軸を支点に上下方向に回動し、横長な連鎖端子7を挿入させる横長なスリットを有し、図1の如くスリットの両内面が圧接部7bを板厚方向に曲がりなく支える。
受け部材8(図2)は横長な連鎖端子7に対応して横長に形成され、受け部材8は下側の横長な可動部材5の前後の垂直壁5a(図1)にねじで固定され、前後の垂直壁5aは水平壁5bに固定され、水平壁5bの左右両側の下部に一対のスライド部5c(図2)が設けられ、各スライド部5cの円孔に水平なガイドバー6が挿通(貫通)され、各ガイドバー6の前後端はテーブル17の裏面側の垂直な支持壁21(図1)に固定され、スライド部5cはガイドバー6に水平方向スライド自在に支持されてテーブル17の矩形状の孔部22内を前後に進退する。一対のスライド部5cのほぼ中間の前方に回動板3(図2)が位置している。
図1の如く受け部材8の下側には前後の垂直壁5aの間で連鎖帯排出用の隙間23が設けられ、隙間23は下側の横長矩形筒状の排出管(排出手段)24(図1,図2)に続き、排出管24は切取装置1の底板25に固定され、底板25の孔部26を経て切断済みの連鎖帯7aが外部に排出される。
回動板3は水平な軸部27で回転自在に支持され、軸部27はテーブル17の内側で垂直なフレーム壁部28(図2)に軸受29で回転自在に支持され、軸部27には小径の歯車30が固定され、小径な歯車30に大径な歯車31が歯合し、大径な歯車31はフレーム壁部28に水平な軸部32と軸受33を介して回動自在に支持され、軸部32はバー状の操作レバー34に連結され、大径な歯車31は図1の如く従動ローラ4の初期位置において引張ばね(付勢手段又は弾性部材)35で下向きに付勢され、引張ばね35の上端は歯車31の一側面に固定され、下端は装置フレームに固定され、操作レバー34は初期位置においてやや斜め前向きに起立している。
大径な歯車31は図1の如くほぼ半円状に切欠され、切欠部36の一端面と他端面とは上側の各弾性ストッパ37,38に当接可能で、初期位置において一端面が一方のストッパ37に当接している。作業者が引張ばね35の付勢に抗して操作レバー34を手前(図1で受け部材8側)に引くと、大径な歯車31が図1で後方向に回動して小径な歯車30を介して回動板3を矢印Aの如く前方向に高速で駆動し、従動ローラ4が回動板3の溝2内を摺動しつつ可動部材5と一体に前後に振動する。
大径の歯車31の他端が他方のストッパ38に当接した時点で引張ばね35は鎖線の如く最大長さに引っ張られ、その時点で作業者がレバー34を離すことで、大径な歯車31は引張ばね35の復元力で逆方向に回動し、小径な歯車30を介して回動板3を逆方向に回動させる。従動ローラ4は回動板3の溝2内を摺動しつつ可動部材5と一体に前後に振動する。
このようにして回動板3が往復回転し、それに伴って、可動部材5に固定された受け部材8が前後に何回も繰り返し振動して、連鎖帯7aが確実に連鎖端子7から切り取られる。板厚の薄い連鎖端子であれば、レバー34の引き操作のみ(回動板3の前方向の回動のみ)で連鎖帯7aを切り取ることができる。引張ばね35はレバー34や歯車31や回動板3を初期位置に戻す作用をする。各歯車30,31と引張ばね35と操作レバー34とで回動板3に対する駆動手段9が構成される。
回動板3の溝2(図1)が初期位置において小径な円弧部2bではなく大径な円弧部2aとなっているのは、溝2内における従動ローラ4の摺動を高スピードであってもスムーズに行わせるためである。大径な円弧部2aの範囲で従動ローラ4は振動せず、連鎖帯2aの揺動は行われない。回動板3を遅めの速度で回動させる場合は、溝2の形状を小径な円弧部2bのみで構成することも可能である。
なお、上記実施形態においては、円形の回動板3を用いたが、それに代えて例えばラック・ピニオンの真直なラックを用い、ラックに垂直方向の波形状の溝を設け、ピニオンの軸部に操作レバー34を連結することも可能である。ラックは引張ばね35等のばね部材で戻り方向に付勢することが好ましい。また、大径な歯車31を戻り方向に付勢する引張ばね35を圧縮ばねや板ばねやエアばね等の付勢部材で代用することも可能である。
また、回動板3やラック等の溝2に代えて貫通した孔(全周や全長に渡らない場合)や突条(リブ)等を設けることも可能である。この場合、突条にスライド自在に係合する凹溝を有する従動ローラ等の従動子を用いる。
また、上記実施形態においては、連鎖端子7を上下反転させて切取装置1にセットしたが、例えば図1を上下反転した状態の切取装置1を用い、受け部材8の下側に連鎖端子7を起立させてセットしたり、あるいは図1を90゜反転させて、水平方向から連鎖端子7を受け部材8内に挿入するようにすることも可能である。これらの場合は、切り取った連鎖帯7aの排出手段を別途考慮する必要がある。図1の排出管24はエア等で内側を吸引することも可能である。
また、大径な歯車31の回動位置すなわち操作レバー34の引き終了位置をスイッチで検知させ、作業者にブザーや点灯で報知するようにしてもよい。また、大径な歯車31の引張ばね35に代えて操作レバー34を引張ばね等の付勢部材で初期位置に付勢することも可能である。
また、回動板3やラックに代えて前後に高速で進退する空圧や油圧式のピストン等を用い、エアピストン等のロッドで直接に可動部材5を前後に駆動(振動)させるようにすることも可能である。但しこの場合はエア圧や電気的な切替弁等を必要とするため、上記実施形態の手動式の切取装置1よりも装備にコストがかかる。
また、上記各形態の切取装置1は、連鎖端子7をインナカバー13等の樹脂体に装着した後に限らず、装着する前において連鎖端子単体で連鎖部7aを切断するように構成することもできる。この場合、インナカバー13に代えて連鎖端子7をテーブル17上に固定する手段を設ける必要がある。
本発明に係る端子連鎖部の切取装置の一実施形態の内部を示す側方視断面図である。 同じく切取装置を示す正面図である。 同じく切取装置を示す図1とは反対側から見た側面図である。 従来の連鎖端子の一形態を示す平面図である。 同じく連鎖端子の連鎖帯を切除した状態の平面図である。 同じく連鎖端子を成形金型にセットした状態の断面図である。 同じく連鎖端子を曲げてコネクタを形成した状態の断面図である。 既存の連鎖端子を電気接続箱のコネクタブロックに装着した状態を示す斜視図である。 同じく連鎖端子の要部を示す斜視図である。
符号の説明
1 端子連鎖部の切取装置
2 溝(波形状の部分)
3 回動板(振動発生手段又は振動発生部材)
4 従動ローラ(従動子)
5 可動部材
7 連鎖端子
7a 連鎖帯(連鎖部)
8 受け部材
9 駆動手段
13 インナカバー(樹脂体)
14 押え具
18 反転治具板
24 排出管(排出手段)
31 歯車
34 操作レバー
35 引張ばね(付勢手段)

Claims (10)

  1. 連鎖端子の連鎖部を揺動させ得る変位の振動を発生する振動発生手段と、該振動発生手段に連結された可動部材と、該可動部材に設けられ、該連鎖部を揺動方向に支持する受け部材とを備えたことを特徴とする端子連鎖部の切取装置。
  2. 前記振動発生手段が波形状の部分を有する振動発生部材であり、該波形状の部分に前記可動部材側の従動子が移動自在に係合し、該振動発生部材が駆動手段で該波形状の部分に沿う方向に駆動されることを特徴とする請求項1記載の端子連鎖部の切取装置。
  3. 前記振動発生部材が回動板であり、該回動板に前記波形状の部分が円周方向に設けられ、該回動板が前記駆動手段で回動されることを特徴とする請求項2記載の端子連鎖部の切取装置。
  4. 前記回動板が前記駆動手段の歯車を介して駆動され、該歯車がレバーの操作で回動し、且つ付勢手段で復元方向に回動することを特徴とする請求項3記載の端子連鎖部の切取装置。
  5. 前記受け部材から切取済みの連鎖部を排出させる排出手段を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の端子連鎖部の切取装置。
  6. 前記連鎖端子の連鎖部の近くを支持する押え具を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の端子連鎖部の切取装置。
  7. 前記連鎖端子を装着した樹脂体を反転してセットするための反転治具板を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の端子連鎖部の切取装置。
  8. 連鎖端子の連鎖部を受け部材内に挿入し、該受け部材を含む可動部材を振動発生手段で該連鎖部の揺動方向に進退させることで、該連鎖部を揺動させて該連鎖端子から切除することを特徴とする端子連鎖部の切取方法。
  9. 前記連鎖端子を前記連鎖部の近くで押え具で揺動方向に押さえた状態で、該連鎖部の切除を行うことを特徴とする請求項8記載の端子連鎖部の切取方法。
  10. 前記連鎖端子を樹脂体に装着した状態で、該樹脂体を該連鎖端子と一体に反転して前記受け部材側にセットすることを特徴とする請求項8又は9記載の端子連鎖部の切取方法。
JP2004122631A 2004-04-19 2004-04-19 端子連鎖部の切取装置及び切取方法 Pending JP2005310427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004122631A JP2005310427A (ja) 2004-04-19 2004-04-19 端子連鎖部の切取装置及び切取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004122631A JP2005310427A (ja) 2004-04-19 2004-04-19 端子連鎖部の切取装置及び切取方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005310427A true JP2005310427A (ja) 2005-11-04

Family

ID=35438971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004122631A Pending JP2005310427A (ja) 2004-04-19 2004-04-19 端子連鎖部の切取装置及び切取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005310427A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103558429A (zh) * 2013-10-31 2014-02-05 国网山东省电力公司泰安供电公司 开关式电能计量接线盒
CN114799465A (zh) * 2022-05-31 2022-07-29 智磁(重庆)科技有限责任公司 一种应用于高压线束端子电磁脉冲焊接的转轮式送料装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103558429A (zh) * 2013-10-31 2014-02-05 国网山东省电力公司泰安供电公司 开关式电能计量接线盒
CN114799465A (zh) * 2022-05-31 2022-07-29 智磁(重庆)科技有限责任公司 一种应用于高压线束端子电磁脉冲焊接的转轮式送料装置
CN114799465B (zh) * 2022-05-31 2023-10-13 智磁(重庆)科技有限责任公司 一种应用于高压线束端子电磁脉冲焊接的转轮式送料装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7524204B2 (en) Electric connector
JP2007103341A (ja) 電気コネクタ
US20080139021A1 (en) Relay connector
CN202167647U (zh) 线对板连接器组合
JP2008068340A (ja) シートカッタ
JP2005310427A (ja) 端子連鎖部の切取装置及び切取方法
FR2891395B1 (fr) Module de coupure pour appareil electrique et appareil electrique equipe d'un tel module
CN104577626A (zh) 端子输送装置、端子压接机及其执行器、压接线制造方法
JP2005116254A (ja) 手動式コネクタ圧接機
US7243416B2 (en) Apparatus for press-contacting electric wire, method of press-contacting the same and wire harness manufactured by the method
JP2005085861A (ja) Ledランプ
US7148433B1 (en) Reversing switch mechanism
JP2016058331A (ja) 押圧ばね、速結端子、およびそれを用いた配線器具
KR100667260B1 (ko) 단자결착기의 전선고정구조
JP3358784B2 (ja) 金型固定装置
JP2009252714A (ja) コネクタ装置
JPH07314396A (ja) 電子部品のリード線加工装置
JP5158226B2 (ja) 電気コネクタ
CN219576182U (zh) 一种裁切压端装置
JP7448435B2 (ja) 帯状部材接続体および帯状部材接続用治具
NO326651B1 (no) Elektrisk konnektor for a koble en motkontakt og en koblingsgjenstand
JP2008097935A (ja) シートスイッチ
JP3160516U (ja) 電気コネクタ
KR100309657B1 (ko) 전자부품용핀제조장치
JP2007027031A (ja) Fpc用電気コネクタおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061002

A977 Report on retrieval

Effective date: 20081020

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081218

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02